JP3879009B2 - スパッタリングカソード - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、マグネトロンスパッタリング装置のスパッタリングカソードに係り、ターゲット面の全体を有効に消費しながら、基板の表面に、均一の厚みで、かつ、均質な薄膜を作成できるようにしたスパッタリングカソードに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のスパッタリング装置では各種方式のスパッタリングカソード構造が提案されている。その中でも、工業的に、マグネトロン方式のスパッタリングカソードが最も多く使用されている。その理由は、膜形成速度が速いためである。従来のマグネトロン方式のカソードには、様々なタイプが存在する。これらのタイプは、例えば“Thin Film Process”(アカデミック・プレス出版、1978年、J.L.VossenとW.Kernによる編集)の75ページから173ページ、または、「薄膜ハンドブック」(1983年に出版、日本学術振興会薄膜第131委員会編集)の186ページから189ページに記述されている。
【0003】
現在のところ、マグネトロン方式のスパッタリングカソードの中で、特に、平面形状を有するターゲットを備えたプレーナマグネトロンカソードが工業的に最も有用である。
【0004】
平面形状を有したターゲットを備えたスパッタリング装置は、主に、半導体、電子部品の製造に用いられる。特に、電子部品の中でも、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display:LCD)パネルでは、矩形のマグネトロン方式のスパッタリングカソードを備えたスパッタリング装置が電極・配線の形成に用いられている。近年、このLCDパネルの大型化に伴い、スパッタリング装置でも大面積の基板上に薄膜を堆積する要求が高まってきた。
【0005】
一般に、平面矩形形状を有したターゲットを備えたプレーナーマグネトロンカソードには、1台ないし複数台の平面矩形状の磁石ユニットを用いる。矩形形状の磁石ユニットは軟磁性体からなるヨーク上に、中心磁極となる棒状の磁石と、それを取り囲む外周磁極から構成されている。中心磁極と外周磁極の極性は、互いに反するようになっている。
【0006】
大面積の基板上に薄膜を形成する技術として特開平6−192833号に複数台の矩形磁石ユニットを用いた構成が開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来、矩形磁石ユニットを複数台用いた平面形状を有するスパッタリングカソードには、大面積の基板上に薄膜を形成する場合に、ターゲット面での不均一イオン衝撃とプラズマ空間密度分布の不均一性に起因する膜厚分布の不均一性という問題が提起されている。
【0008】
この問題を特開平6−192833号に記載されている構造を参照して説明する。この構成は、複数台の矩形磁石ユニットを並べた平板スパッタリングカソードを大面積基板用のスパッタリング装置に組み込んだ構成である。
【0009】
マグネトロンカソードと真空容器壁の間に負の電圧を印加して真空中で放電を行い、スパッタリングにより成膜を行うとき、矩形マグネトロンカソードの平板状ターゲットの表面上には磁力線が作る閉じたトンネル状経路に沿って電子がドリフト運動をし、ループ状の軌跡を描く。磁石が複数台ある場合には、このループ状の軌跡も複数生成される。ドリフト電子は、ガス分子と衝突してこれをイオン化するため、ドリフト電子の描く軌跡に沿って密度の高いプラズマが形成される。ドリフト電子の描く軌跡の真下のターゲット表面は、強いイオン衝撃を受けスパッタリングされる。実際に、ドリフト電子は極めて多数であるため、その軌跡はある程度の幅を有する帯形状となる。従って、この帯に沿って、形成されるプラズマもまた帯形状となる。ターゲット表面上のスパッタリングされる領域も帯形状のループ領域となる。
【0010】
しかし、この帯状のプラズマは全周に亘って均一な密度を持つプラズマではなく、矩形磁石ユニットの長手方向両端部に対応する箇所で極端にプラズマ密度が高くなる傾向にある。さらに、磁石ユニットを複数台用いると、不均一な密度分布をもつ帯状プラズマも複数生成される。この不均一な密度分布を持ったプラズマを用いて基板上に薄膜を形成した結果を図11(a)、(b)に示す。この図は、基板内の最も厚い膜厚の値で規格化し、等高線にて膜厚の分布を示してある。また、図中の数値は規格化された膜厚の百分率である。図11(a)に示した如く、基板の左下と右上の対角方向に島状の膜厚の厚い領域(95%の線で囲まれた領域)が現れる。この状態を、「ねじれている」と称する。この「ねじれ」は磁石の中心磁極と外周磁極の極性を入れ替えることで、図11(b)に示す如く、左下と右上の対角側へ転じる。また、磁石を1台から複数台に増やしていくと「ねじれ」が強調される傾向となる。「ねじれ」に付いて、その原因は解明されていない。
【0011】
次の問題として、同じ磁石ユニットを複数台並べた場合、得られる薄膜の膜厚は、最外側磁石ユニットに対応する部分で薄くなるという問題がある。これは次のように説明できる。同じ磁石ユニットが隣り合う所では、互いに同極性の磁石のために反発し合い、ターゲット表面上での磁場強度が強まり、生成されるプラズマの密度が濃くなる。最外側の磁石ユニットの場合、その両外側に反発する同極性の磁石ユニットが存在しないため、磁場強度は強まらない。したがって、そこで生成されるプラズマの密度は薄くなるため、最外側磁石ユニットに対応する部分の膜厚は薄くなってしまう。
【0012】
また、特開平6−192833号に記載されている構成を用いて、例えば、磁石ユニットを複数台用い、5kwの電力を投入して薄膜を作成したときと、15kwの電力を投入して薄膜作成を行った場合を比較すると以下のような問題が起こる。
【0013】
(1)投入電力15kwで作成した膜厚分布の均一性は投入電力5kwで作成した場合の均一性よりも悪化する。
【0014】
(2)投入電力15kwで作成した薄膜の膜厚分布の形状は、投入電力5kwで作成した薄膜の膜厚分布に比べ基板中央部が窪む傾向にある。
【0015】
これらの問題は、投入される電力を増加すると、不均一な密度分布をもつ帯状プラズマの「ねじれ」に対応する部分に電力が集中することに起因する。このため、投入電力5kwで成膜された薄膜の膜厚の厚い部分は、投入される電力の増加に伴って、より厚くなり、薄膜の膜厚分布は成膜時の投入電力に依存することとなる。また、他の問題として、(3)スパッタリングカソードの連続使用によって、ターゲットの浸食が進み、ターゲット表面−マグネット表面間(以下T/Mと称する。)距離が近くなることで膜厚分布に経時変化を生ずる。
【0016】
ターゲットの浸食が進みT/M距離が近くなると、ターゲット表面上での磁場強度が強まり、帯状プラズマのプラズマ密度が濃くなってしまう。さらに帯状プラズマの「ねじれ」に対応する部分のプラズマ密度は濃いために、他の部分に比べ、ターゲット表面上の浸食速度は速い。よって、T/M距離に分布が生じるために、ターゲット表面上で磁場強度分布が生じて、帯状プラズマのプラズマ密度がさらに不均一性を増すために、膜厚分布に経時変化を生ずることになる。
【0017】
さらに、特開平6−192833号に記載されている構成において、磁石ユニット全体を、例えば往復運動させた場合、得られる薄膜の膜厚分布は、磁石ユニットを停止して得られたものに比べ悪化するという問題がある。これは、往復運動中の磁石ユニットの最外側磁石ユニットによるプラズマが、ターゲット周辺部に配置されるターゲットシールドに接近したとき、プラズマ中の電子がターゲットシールドに流入し、プラズマ密度が薄くなるためである。その結果、得られる薄膜の膜厚分布が変化してしまう。
【0018】
矩形磁石ユニットを用いた矩形平行平板マグネトロンカソードには以上に説明したような種々の問題点がある。
【0019】
本発明の目的は、ターゲットにイオンが不均一に衝撃を与える問題を解決し、比較的に大型の矩形基板に均一性のよい膜厚分布をもつ薄膜を形成できるスパッタリングカソードを提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は矩形平面状ターゲットとその裏面に少なくとも1台の平面矩形状の磁石ユニットが備えられているスパッタリングカソード、あるいは矩形平面状ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットが備えられているスパッタリングカソードにおいて、次の特徴を備えている。
【0021】
本願の明細書、図面には、(1)平面矩形状のターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、各磁石ユニットの長辺方向の両端にターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構を設け、任意の磁石ユニットの表面のターゲット表面に対する傾斜角度を調整可能にすると共に、任意の磁石ユニットをターゲット表面の垂直な方向に移動可能にした構成も記載されている。
本願の第一の発明に該当するもので、(2)ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構が各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられている構成にする。
【0022】
本願の第二の発明に該当するもので、(3)ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構と、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構とが各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられている構成、本願の第三の発明に該当するもので、(4)ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構と、磁石ユニットをターゲット表面に垂直な方向に移動させる機構と、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構とが各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられている構成、本願の第四の発明に該当するもので、(5)ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、各磁石ユニットの長辺方向両端にターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構が備えられているとともに、各磁石ユニットに磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構が取り付けられている構成。
【0023】
本願の明細書、図面には、(6)前記(1)又は(5)の構成において、各磁石ユニットの長辺方向両端に備えられているターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構を、スパッタリングカソードに印加する電力に応じて制御する機構を設けた構成、(7)前記(1)、(3)、(4)のいずれかの構成において、各磁石ユニットに設けられている当該磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構を、スパッタリングカソードに印加する電力に応じて制御する機構を設けた構成、(8)前記(1)又は(4)の構成において、各磁石ユニットに設けられている各磁石ユニットをターゲット表面に垂直な方向に移動させる機構を、スパッタリングカソードに印加する電力に応じて制御する機構を設けた構成、(9)前記(2)、(3)、(4)、(5)のいずれかの構成において、各磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構を、スパッタリングカソードに印加する電力に応じて制御する機構を設ける構成も記載されている。以上の構成によって、成膜時の投入電力の大きさによる膜厚分布の変化による膜厚分布の変動に対しても、それらの変化量を最小限度に抑えることができる。
【0024】
本願の明細書、図面には、(10)前記(1)又は(5)の構成において、各磁石ユニットの長辺方向両端に備えられているターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構を、真空室内の少なくとも1か所に設置した膜厚計測器の指示値に応じて制御する機構を設けた構成、(11)前記(1)、(3)、(4)のいずれかの構成において、各磁石ユニットに設けられている当該磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構を、真空室内の少なくとも1か所に設置した膜厚計測器の指示値に応じて制御する機構を設けた構成、(12)前記(1)又は(4)の構成において、各磁石ユニットに設けられている各磁石ユニットをターゲット表面に垂直な方向に移動させる機構を、真空室内の少なくとも1か所に設置した膜厚計測器の指示値に応じて制御する機構を設けた構成、(13)前記(2)、(3)、(4)、(5)のいずれかの構成において、各磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構を、真空室内の少なくとも1か所に設置した膜厚計測器の指示値に応じて制御する機構を設ける構成も記載されている。
【0025】
本願の明細書、図面には、(14)前記(1)又は(5)の構成において、各磁石ユニットの長辺方向両端に備えられているターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構を、磁石ユニットのターゲット表面に平行な面での相対位置に応じて制御する機構を設けた構成、(15)前記(1)、(3)、(4)のいずれかの構成において、各磁石ユニットに設けられている当該磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構を、磁石ユニットのターゲット表面に平行な面での相対位置に応じて制御する機構を設けた構成、(16)前記(1)又は(4)の構成において、各磁石ユニットに設けられている各磁石ユニットをターゲット表面に垂直な方向に移動させる機構を、磁石ユニットのターゲット表面に平行な面での相対位置に応じて制御する機構を設けた構成、(17)前記(2)、(3)、(4)、(5)のいずれかの構成において、各磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構を、磁石ユニットのターゲット表面に平行な面での相対位置に応じて制御する機構を設ける構成も記載されている。
【0026】
【作用】
前述したように、本願の明細書、図面には、平面矩形状のターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、各磁石ユニットの長辺方向の両端にターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構を設け、任意の磁石ユニットの表面のターゲット表面に対する傾斜角度を調整可能にすると共に、任意の磁石ユニットをターゲット表面の垂直な方向に移動可能にしたもの(以下「(1)の構成」という)も記載されている。すなわち、平面矩形状の磁石ユニットの長辺方向両端がターゲット表面と磁石ユニット表面との間の距離を各々独立に変化可能としたものである。磁石ユニット両端のT/M距離の変化方法には2種類あり、磁石ユニット両端のT/M距離が異なるものと等しいものである。磁石ユニット両端のT/M距離が異なるものは、T/M距離をターゲットの表面に対し磁石ユニットの表面を傾けることに相当する。また、磁石ユニット両端のT/M距離が等しいものは、磁石ユニット表面とターゲット表面の平行を保ったまま磁石ユニットをターゲット法線方向に移動させることに相当する。それぞれの変化方法による作用について説明する。
【0027】
(1)磁石ユニット両端のT/M距離が異なる場合発明が解決しようとする課題で述べたように、磁石ユニットを複数台用いた場合には膜厚分布に「ねじれ」が現われ、薄膜の膜厚分布の均一性を悪化させる原因となっている。膜厚分布の「ねじれ」を打ち消すために、薄膜の膜厚の厚い部分に対応する磁石ユニットをターゲット表面から遠ざけ、薄膜の膜厚の薄い部分では磁石ユニットをターゲット表面に近づけて磁石ユニットを傾斜させる。磁石ユニットに傾きを持たせて配置すると、ターゲット表面上での磁場強度は、磁石ユニット表面がターゲット表面に遠ざかる部分では弱まり、ターゲット表面に近づく部分では強まる。このため、ターゲット表面上に生成される帯状のプラズマ密度は、磁石ユニットを遠ざけた部分で薄く、近づけた部分で濃くなる。このときの薄膜の膜厚は、磁石ユニットを遠ざけた部分で薄く、近づけた部分で厚くなるので、膜厚分布の「ねじれ」を打ち消すことができる。これを、各々の磁石ユニットについて適切な傾きにすることで膜厚分布の均一性を良くすることができる。
【0028】
(2)磁石ユニット両端のT/M距離が等しい場合同じ磁石ユニットを複数台並べた場合、得られる薄膜の膜厚は、最外側磁石ユニットに対応する部分で薄くなることがある。これを防ぐには最外側磁石ユニットに対応するプラズマの密度を他の磁石ユニットによるプラズマ密度よりも高くすればよい。このため、最外側磁石ユニットの磁場強度を他の磁石ユニットよりも強くするために、磁石ユニットをターゲット表面に近づける。このような配置法を採ることで、薄膜の膜厚分布の均一性は改善される。さらに、ターゲット表面の浸食が進みターゲットの厚みが薄くなった場合、T/M距離が近くなり、ターゲット表面上での磁場強度が強くなるため、膜厚分布に経時変化が起こる。これを防止するために、ターゲット表面の浸食の深さと共に磁石ユニットをターゲット表面の方線方向に磁石ユニットを垂直移動させ、常にT/M距離が一定になるように保つことで、膜厚分布の経時変化を防ぐことができる。
【0029】
この(1)の構成によれば、平面矩形状のターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、各磁石ユニットの長辺方向の 両端にターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構を設け、任意の磁石ユニットの表面のターゲット表面に対する傾斜角度を調整可能にすると共に、任意の磁石ユニットをターゲット表面の垂直な方向に移動可能にしたことによって、各磁石ユニットにおいて最適な配置を容易に調整でき、均一性の良い薄膜を得ることができる。
本願の明細書、図面に記載されている構成では、複数台の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、各磁石ユニットの取付け間隔を調整する。スパッタ粒子は、主に、ターゲット表面上の帯形状のプラズマによりスパッタリングされた帯形状の領域(エロージョン)から飛び出す。各磁石ユニットの取付け間隔を広げると、磁石ユニットと共に各エロージョンどうしの間隔も広がるため、幅広い領域に薄膜を形成できるが、各磁石ユニットの中間部に対応する膜厚は薄くなる。本発明では、各磁石ユニットの取付け間隔を独立に変化させることができるため、エロージョン間の膜厚と、エロージョン部の膜厚の差が少なくなるような適当なエロージョン間の間隔が設定できると共に、大面積の基板に薄膜の膜厚分布の均一性の良い領域を広く得ることができる。また、すべての磁石ユニットを、その取り付け間隔を保ったまま同期させてターゲット面に平行に往復運動可能な機構を設けているために、幅広い領域に均一な膜厚を得るための適正なエロージョン分布を保ったまま、エロージョン全体を往復運動させてターゲット表面全面をエロージョンすることができる。このため、パーティクルの低減、ターゲット利用率の向上という効果がある。
【0030】
本願の明細書、図面に記載されている構成では、前述した磁石ユニットの取り付け配置を組み合わせて膜厚分布の均一性の良い薄膜を得ることができる。すなわち、薄膜の膜厚分布の均一性の良い領域を広げ、「ねじれ」を打ち消し膜厚分布の均一性のよい薄膜となるように磁石ユニットの配置を調整する。それぞれの作用については前述のとおりである。
【0031】
本願の明細書、図面に記載されている構成では、スパッタリングカソードに印加する電力をモニターする機構と前述した磁石ユニットの取り付け配置を組み合わせる構成を組み合わせている。前述したように、薄膜の作成時には、膜厚分布の投入電力依存、ターゲットの浸食による膜厚分布の経時変化等の問題がある。膜厚分布の投入電力依存は、投入電力を増加させていくと、膜厚分布の「ねじれ」部分に対応したプラズマに電力がより集中しやすくなることに起因する。その理由は明らかではないが、元来、「ねじれ」に対応する部分はプラズマが集中しやすく、電力によりその集中度合いが変化する。ある投入電力にて磁石ユニットを良好な薄膜の膜厚分布の均一性が得られるように配置すると、投入電力を変化させた場合に、「ねじれ」部分の膜厚が顕著に変化するため、良好な膜厚分布の均一性は得られなくなる。このため、投入される電力に応じて、膜厚の薄い部分では磁場強度が大きくなるように、また、膜厚の厚い部分では磁場強度が小さくなるように各磁石ユニットの配置を再調整することにより投入電力にかかわらず膜厚分布を一定にすることができる。ターゲットの浸食による膜厚分布の経時変化は、ターゲットの浸食速度が、特に、最外両側の磁石ユニットの「ねじれ」に対応する部分で速く、ターゲット面内で一定ではないことに起因する。これは、膜厚分布の「ねじれ」に対応する部分に電力が集中し、プラズマ密度が濃くなる傾向にあるからである。ターゲットの浸食速度が一定でないことから、長期間にわたり成膜を行うにしたがい、T/M距離は各磁石ユニット毎に変化する。このため、ターゲット表面上の磁場強度が変化し、良好な薄膜の膜厚分布の均一性が得られる磁石ユニットの配置が変わってしまう。ターゲットの浸食度合を推し量るためには、成膜時の投入電力をモニターし、投入積算電力を計算すればよい。このように推定されるターゲットの浸食量にしたがって、各磁石ユニットの配置を再調整することにより、経時的に変化のないような膜厚分布を得ることができる。
【0032】
本願の明細書、図面に記載されている構成では、前述した磁石ユニットの取り付け配置を組み合わせる構成と膜厚計測機器を組み合わせている。本発明では、膜厚計測機器本体と膜厚センサーからなり、膜厚センサーは真空室内に設置される。スパッタリングカソードの対向面(基板が設置される場所)に膜厚センサーを複数個設置すれば、膜厚計測器の出力データから、膜厚分布を計算することができる。所望の膜厚分布が得られるように、前記磁石ユニット位置制御機構にフィードバックをかけ、各磁石ユニットの位置を調整する。この動作を行うことで各成膜条件における最適な磁石ユニットの配置を迅速に得ることができる。ターゲットのエロージョン分布は基板の有無に依存しないので、この様にして決めた磁石ユニット配置を保ったまま基板上に成膜をおこなうと、膜厚計測器から得られた膜厚分布と同様な分布が基板上に実現される。
【0033】
本願の明細書、図面に記載されている構成では、1台乃至複数台の磁石ユニット全体を周期移動させ、且つ周期移動中の磁石ユニット全体のターゲットに対する相対位置と前記磁石ユニットのT/M距離制御機構を連動させている。往復運動中の磁石ユニットがターゲット周囲に配置されるターゲットシールドに接近した場合に、シールドに接近した磁石ユニットに対向する基板部の膜厚が薄くなってしまう。これは、密度の濃いプラズマを形成しているマグネトロン放電中のドリフト電子が、ターゲットシールドによってその運動を阻害されるため、プラズマ密度が薄くなるためである。このため、磁石ユニットがターゲットシールドに接近したときに、磁石ユニットをターゲット側に近づけ、磁場強度をさらに増加させることによりプラズマ密度を濃くし、この部分の膜厚が薄くならないようにすることができる。その結果として、常に良好な膜厚分布を持った薄膜が得られる。
【0034】
【実施例】
以下に、図面を参照して、本発明の実施例を説明する。
【0035】
図1は、本発明の第1実施例のスパッタリングカソード1の構成を示す正面断面図の左半分で、図2R>2は、本発明の第1実施例のスパッタリングカソード1の構成を示す側面断面図である。また、図3は第1実施例のスパッタリングカソード1の構成を下面から見た図である。これを参照してスパッタリングカソード1の構造を具体的に述べる。スパッタリングカソードはカソードボディ5と磁石ユニット100とターゲット2とバッキングプレート10と水路9を形成する水冷ジャケット8から構成される。スパッタリングカソード1は、スパッタリングが行われる空間を形成する真空壁4に、インシュレータ6を介して取り付けられる。スパッタリング時に印加される電力は、直流可変電源201からスパッタリングカソード1に供給される。
【0036】
スパッタリングカソード1の取付けの方向を図2に示すごとく、図面に向かって左側をL方向、右側をR方向とする。
【0037】
磁石ユニット100は、支持部181、シャフト182、アクチュエータ150を介して磁石台座180に連結される。シャフト182は、アクチュエータ150の動作出力を磁石ユニット100に伝えるものである。また、磁石台座180は、ボールネジ161に嵌装した自走式のスライドユニット160が取り付けられ、ガイド161に沿って移動可能となっている。尚、磁石ユニット100は、本実施例では、4台の場合について示してある。これらを総称して磁石組立体400と呼ぶ。
【0038】
アクチュエータ150は、磁石ユニット100の裏面RL方向の端部分に支持部181とシャフト182により磁石ユニットに取り付けられている。
【0039】
各磁石ユニット100に取り付けられている4台のスライドユニット160は、通常は各々同期して動作するが、各々独立した動作をとることもできる。
【0040】
磁石ユニット100には、便宜的に#1〜#4の磁石番号を割り当てる。
【0041】
スパッタリングカソード1に取り付けられた4台の磁石ユニット100は、アクチュエータ150により、ターゲット面に垂直な方向800に沿って移動する。移動の方式には2通りあり、ひとつは、磁石ユニット100の裏面RL部分に取り付けられた2台のアクチュエータ150(A)、(B)が同時に同距離、ターゲット面に垂直な方向800に沿って移動する。このため、磁石ユニット100の表面とターゲット2の表面は平行を保ったまま磁石ユニット100表面とターゲット2表面間のT/M距離310(A)、(B)を同時に変えることができる。他方、磁石ユニット100の裏面RL部分に取り付けられた2台のアクチュエータ150(A)、(B)がターゲット面に垂直な方向800に沿って移動する際、R部またはL部のアクチュエータ150の移動量がL部またはR部の移動量よりも多ければ、結果として磁石ユニット100の表面は、図2に示したように、ターゲット2の表面に対して斜めに配置されることになる。
【0042】
上記2通りのアクチュエータ150の動作は、4台の磁石ユニット100について、それぞれ独立に行われるため、各々の磁石ユニット100は磁石台座180と水冷ジャケット8とカソードボディ5で囲まれた空間内で自由な配置を採ることが可能である。
【0043】
スパッタリングカソード1に取り付けられた4台の磁石ユニット100は、スライドユニット160により、ターゲット面に平行な方向801に沿って移動可能である。スライドユニット160は自走することにより、磁石ユニット100をカソードボディ5により形成される空間内で任意の位置に配置することができる。
【0044】
上記スライドユニット160の動作は、4台の磁石ユニット100について、それぞれ独立に行われるため、各々の磁石ユニット100をカソードボディ5により形成される空間内で任意な位置に配置させることが可能である。
【0045】
また、上記磁石ユニット100に支持部181を介して取り付けられたアクチュエータ150と磁石台座180を介して取り付けられたスライドユニット160により、4台の磁石ユニット100はそれぞれ独立にターゲット面に平行に移動し、均一な厚みを持つ薄膜が得られるような適切な配置を採ることができる。
【0046】
アクチュエータ150とスライドユニット160はコンピュータ200とコントローラ202により、メモリーされた位置へ移動できる。
【0047】
図4に本実施例に用いたアクチュエータ150の詳細を示す。アクチュエータ150はシリンダ450とシャフト182から構成され、シリンダ450は磁石台座180に固定される。シリンダ450は油圧または空圧動作である。シャフト182は、磁石台座180に設けた穴を通って、支持部181を介して磁石ユニットに接続しており、磁石台座180には固定されていない。その動作は、ターゲット面に垂直な方向800に沿う。
【0048】
図5に本実施例に用いた磁石ユニット100を示す。磁石ユニット100は外周磁極101と中心磁極102とヨーク103から構成された矩形磁石ユニットである。本実施例では同じ仕様の磁石ユニット100を4台使用している。
【0049】
図6には本実施例の他の動作方法として、スライドユニット160により、4台の磁石ユニット100を同期させてターゲット面に平行な方向801に沿って往復運動させ、且つ、ターゲット面に垂直な方向801に沿って各磁石ユニットを独立して運動させる場合の説明のための、スパッタリングカソード1の正面断面図を示す。
【0050】
図6には説明の便宜上磁石ユニット100は図3の最左側に相当する1台(#1)のみを示してある。その他のスパッタリングカソードの構成は第1実施例と同様であるので図示を省略する。
【0051】
磁石ユニット100がターゲット面に平行な方向801に沿って往復運動する場合に置いて、図6(a)は#1磁石ユニット100が最も図面に向かって右側にきた場合、図6(b)は#1磁石ユニット100が最も図面に向かって左側にきた場合の状態をそれぞれ表す。
【0052】
第1実施例のスパッタリングカソードでは、磁石ユニット100の揺動幅を大きくした場合に、最外側磁石ユニット100により生成されるプラズマがターゲットシールド3と重なり、この部分の膜厚が薄くなってしまうことがある。
【0053】
この問題を解決するために図6(b)の位置ではアクチュエータ150により、磁石ユニット100をターゲット2側に近づけている。また、図6(a)の位置では磁石ユニット100をターゲット2から遠ざけている。この様に磁石ユニット100の揺動位置に応じて磁石ユニット100の配置を変化させることで、膜厚分布の均一性の良い薄膜を得ることができる。
【0054】
磁石ユニット100の揺動位置に応じて磁石ユニット100の垂直方向の配置を変化させる方法は、上記の場合に限定されるものではない。
【0055】
図7にzう図1乃至図5に示すスパッタリングカソード1を用いて薄膜を360mm×465mmの大きさの基板上に堆積させ、その薄膜の膜厚の分布をプロットした結果を示す。図7(a)は、従来の(特開平6−192833号)カソードによるものであり、図7(b)は、実施例のスパッタリングカソードを用いた場合の結果である。薄膜の膜厚は、基板内で最も膜厚の厚い点で規格化し、膜厚を百分率で表し等高線表示したものである。601は等高線、602は膜厚である。
【0056】
図7(a)の膜厚の基板面内の均一性は±11.1%であった。また、X軸方向両端で膜厚が急減し、膜厚分布形状は好ましくないものとなっている。
【0057】
これに対して、実施例のスパッタリングカソードを用いたときの膜厚分布(図7(b))は、基板面内でほぼ平坦化されており、基板面内の膜厚分布の均一性は±3%となった。この時の4台の磁石ユニット100の配置は、まず、各磁石ユニット#1〜#4に順に、各磁石台座180の表面からそれぞれ4mm、2mm、2mm、4mmずつ各磁石ユニット100表面をターゲット2の方向に平行移動させ、次に、#1磁石ユニット100のL部を1mm、#4磁石ユニット100のR部を1mmそれぞれさらにターゲット方向に近づけることにより傾斜をもうけた。#1〜#4の各磁石ユニット100の取り付け間隔はそれぞれ20mm、10mm、20mmとした。この様に磁石ユニットの取り付けを適切に配置することで、膜厚分布は平坦化され、且つ均一性は大幅に改善された。
【0058】
図8は第2実施例のスパッタリングカソード1の構成を示す正面断面図である。スパッタリングカソード、磁石ユニット、磁石ユニット位置制御機構等は第1実施例と同様である。
【0059】
本実施例が第1実施例と異なる点は、直流可変電源201がコンピュータ200により制御されることである。
【0060】
薄膜を作成する際、直流可変電源からスパッタリングカソードに投入される電力の大きさによって、薄膜の膜厚分布が変化する場合がある。この場合は、直流可変電源201の投入電力に応じて適切な膜厚分布となるように、コンピュータ200からコントローラー202を介してアクチュエータ150およびスライドユニット160を制御して磁石ユニット100の位置を調整する。
【0061】
さらに、直流可変電源201により電力を投入し続け、ターゲット2が浸食されると、膜厚分布は、投入された積算電力に対して依存性を示す場合がある。この場合、放電時にターゲットに流れる電流をコンピュータ200によりモニターし、その電流の変化から適切な膜厚分布となるように、コンピュータ200がコントローラー202を介してアクチュエータ150およびスライドユニット160を制御して磁石ユニット100の位置を調整する。
【0062】
図9は第3実施例のスパッタリングカソードの正面断面図である。スパッタリングカソードの構成は第1実施例と同様であるので説明を省略する。
【0063】
本実施例が他の実施例と異なる点は、膜厚センサー206を成膜室内に設置し、その膜厚を測定する膜厚計205の出力がコンピュータ200に入力される構成となっていることである。
【0064】
膜厚計205に水晶式膜厚計を膜厚センサー206には水晶振動子をそれぞれ用いた。
【0065】
また、アクチュエータ150およびスライドユニット160はコントローラー202を介してコンピュータ200により制御されるようにした。
【0066】
直流可変電源201による電力とAr等のガスによりマグネトロン放電を起こし、真空室内に複数個設置した膜厚センサー206上に薄膜を形成する。膜厚センサー206の出力信号は膜厚計205に入力され、膜厚がわかる。この値はコンピュータ200に入力される。各ケ所に設置された膜厚センサー206の値をコンピュータ200に取り込み、所望の膜厚分布となるように、コンピュータ200からコントローラー202を介してアクチュエータ150およびスライドユニット160にフィードバックをかける。
【0067】
膜厚センサーとしては、非接触式のシート抵抗プローブを用いることもできるので、膜厚センサーは上記に限定されるものではない。
【0068】
上記のような構成を採ることで、所望の膜厚分布を得るための適切な磁石配置を決めることができる。
【0069】
第1〜3の実施例を組み合わせても膜厚分布の均一性の良い薄膜を得ることができる。
【0070】
尚、本発明において平面矩形磁石ユニットとしては、前記実施例のほか、図10(a)乃至(e)に示した平面形状のものも想定している。それぞれ、101が外周磁極であり、102が中心磁極である。
【0071】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構が各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられている構成にすることによって、各磁石ユニットにおいて最適な配置を容易に調整でき、均一性の良い薄膜を得ることができる。
【0072】
請求項2〜4の発明によれば、ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構と、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構とが各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられている構成、ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構と、磁石ユニットをターゲット表面に垂直な方向に移動させる機構と、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構とが各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられている構成、ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、各磁石ユニットの長辺方向両端にターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構が備えられているとともに、各磁石ユニットに磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構が取り付けられている構成のいずれかにすることによって、各磁石ユニットにおいて最適な配置を容易に調整でき、均一性の良い薄膜を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例のスパッタリングカソードの構成を示す一部正面断面図である。
【図2】 同じく側面断面図である。
【図3】 同じく底面図である。
【図4】 実施例のアクチュエータの詳細図である。
【図5】 実施例の磁石ユニットの斜視図である。
【図6】 (a)および(b)は、第1実施例の動作を説明する図である。
【図7】 膜厚分布を比較する図で、(a)は従来のスパッタリングカソードによる膜厚分布の図、(b)は第1実施例のスパッタリングカソードによる膜厚分布の図である。
【図8】 本発明の第2実施例のスパッタリングカソードの構成を示す一部正面断面図である。
【図9】 本発明の第3実施例のスパッタリングカソードの構成を示す一部正面断面図である。
【図10】(a)乃至(e)は実施例で使用可能な磁石ユニットの平面形状を表した図である。
【図11】 (a)および(b)は従来のスパッタリングカソードによる膜厚分布を説明する図である。
【符号の説明】
1 スパッタリングカソード
2 ターゲット
3 ターゲットシールド
4 真空壁
5 カソードボディ
6 インシュレータ
7 スペーサ
8 水冷ジャケット
9 水路
10 バッキングプレート
11 Oリング
100 磁石ユニット
101 外周磁極
102 中心磁極
103 ヨーク
150 アクチュエータ
160 スライドユニット
161 ガイド
162 ボールネジ
180 磁石台座
181 支持部
182 シャフト
200 コンピュータ
201 直流可変電源
202 コントローラ
205 膜厚計
206 膜厚センサー
310 T/M距離
400 磁石組立体
450 シリンダ
601 膜厚
602 等高線
800 ターゲット面に垂直な方向
801 ターゲット面に平行な方向
900 揺動方向
Claims (5)
- ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構が各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられていることを特徴とするスパッタリングカソード。
- ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構と、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構とが各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられていることを特徴とするスパッタリングカソード。
- ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、磁石ユニットの表面をターゲット表面に対して傾ける機構と、磁石ユニットをターゲット表面に垂直な方向に移動させる機構と、磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構とが各磁石ユニットにそれぞれ取り付けられていることを特徴とするスパッタリングカソード。
- ターゲットとその裏面に複数台の平面矩形状の磁石ユニットを備えたスパッタリングカソードにおいて、各磁石ユニットの長辺方向両端にターゲット表面と磁石ユニットとの間の距離を変化させるための機構が備えられているとともに、各磁石ユニットに磁石ユニットをターゲット面に平行に往復移動させる機構が取り付けられていることを特徴とするスパッタリングカソード。
- ターゲットは、平面矩形状であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項記載のスパッタリングカソード。
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