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JP3788189B2 - 車両前部の構造 - Google Patents

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JP3788189B2 JP2000128458A JP2000128458A JP3788189B2 JP 3788189 B2 JP3788189 B2 JP 3788189B2 JP 2000128458 A JP2000128458 A JP 2000128458A JP 2000128458 A JP2000128458 A JP 2000128458A JP 3788189 B2 JP3788189 B2 JP 3788189B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は車両前部の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
車両においては、車室前方に配設された左右一対のホイールエプロンの上部に、フロントフェンダの上部が所定高さ位置となるように固定される。この所定高さ位置での固定により、フロントフェンダの上部(より具体的には車幅方向内端縁部)とフロントフェンダの間に配設されるボンネット(の側縁部)との高さとが合致される。
【0003】
ところで、ボンネットとフロントフェンダとに跨って障害物が落下される事態を想定したとき、障害物への衝撃緩和のために、所定以上の下方への荷重を受けたときにフロントフェンダ(の車幅方向内端部)が容易に下方へ変位されるようにすることが提案されている。特開平11−180350号公報には、フロントフェンダの車幅方向内方側縁部から下方へ伸びる縦壁部を「く」の字状に曲げ設定して、所定以上の下方への荷重を受けたときに縦壁部が容易につぶれ変形するようにしたものが提案されている。そして、くの字状の曲げ度合いを車体前後方向で相違させて、車体前部では車体後部よりもよりフロントフェンダがより下方へ変位しやすくすることも提案されている。
【0004】
また、特開平11−180350号公報には、フロントフェンダの上部から下方へ伸びる縦壁部を設けて、この縦壁部をホイールエプロン上部に対して固定すると共に、フロントフェンダ上部のうち車幅方向内端縁部を上記縦壁部よりもかなり大きく車幅方向内方側に伸びるようなオーバハング形状として、、所定以上の下方への荷重を受けたときにこのオーバハング部分が容易に下方へ変形するようにしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報記載のものではいずれにあっても、フロントフェンダの上部をしっかりと所定高さ位置に支持しておく、という点において改善の余地がある。特に、フロントフェンダの上部のうち、ボンネットとの外観上の見切り線ともなる車幅方向内端縁部(ボンネットとの境界縁部)の支持が弱く、この点において改善が望まれる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、フロントフェンダの上部のうち特にボンネットとの境界縁部を所定高さ位置にしっかりと支持しつつ、障害物から下方への荷重を受けたときにはフロントフェンダの上部を容易に下方へ変位させることのできるようにした車両前部の構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
フロントフェンダの上部を所定高さ位置となるようにホイールエプロン上部に固定するようにした車両前部の構造において、
フロントフェンダの上部が、車体前後方向から見たときに中空断面構造とされた支持部材を介してホイールエプロン上部に固定され、
前記支持部材が、壁面を車幅方向側に向けつつ上下方向に伸びる第1縦壁部と、該第1縦壁部よりも車幅方向内方側に間隔をあけて位置されて該第1縦壁部の壁面に壁面が対向された状態で上下方向に伸びる第2縦壁部とを有して、該第2縦壁部の上端部がフロントフェンダのうちボンネットに対する境界縁部直近に位置され、
前記第2縦壁部の強度が前記第縦壁部の強度よりも弱く設定されて、フロントフェンダの上部が所定以上の下方への荷重を受けたときに、前記第2縦壁部が折曲されてフロントフェンダ上部が下方へ変位される、
ようにしてある。上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。
【0007】
【発明の効果】
請求項1に記載された発明によれば、中空断面構造の支持部材によって、フロントフェンダの上部、特に第2縦壁部を利用してボンネットに対する境界縁部をしっかりと支持することができる。また、フロントフェンダの上部に所定以上の下方への荷重が作用したときは、第2縦壁部が折曲されることによりフロントフェンダ上部を確実に下方へ変位させることができる。
請求項2に記載された発明によれば、上壁部を介して、フロントフェンダの上部を車幅方向にかなり長い範囲に渡って第1、第2の2つの縦壁部によって支持することができ、請求項1に対応した効果をより一層発揮させることができる。
【0008】
請求項3に記載された発明によれば、下方への荷重が第2縦壁部を折曲させる力としてより有効に作用するようにして、フロントフェンダ上部の下方への変位をより確実に得る上で好ましいものとなる。
請求項4に記載された発明によれば、強度が弱くされた第2縦壁部の具体的な構造が提供される。特に、複数開口部の車体前後方向周縁部が上下方向荷重に対抗するいわば縦リブのような機能を果たすことになるが、この開口部を形成することにより軽量化の上で好ましいものとなるばかりでなく、車幅方向内方側から開口部を通して中空断面構造の支持部材内に接近できるので、支持部材のホイールエプロン上部に対する固定作業を行う等の上でも好ましいものとなる。
【0009】
請求項5に記載された発明によれば、第1縦壁部の上端部位置を、極力車幅方向外方側となるようにして、第2縦壁部を共働してフロントフェンダ上部を車幅方向極力長い範囲に渡って支持する上で好ましいものとなる。また、所定以上の下方への荷重を受けたときに、第1縦壁部に下方への曲げ力が作用するようにして、この第1縦壁部が所定以上の下方への荷重に抗して無理に突っ張るような作用を行わないようにする上でも好ましいものとなる。さらに、第2縦壁部の上端高さ位置を、フロントフェンダのボンネットに対する境界縁部の高さ位置よりも十分低くして、フロントフェンダ上部の下方への十分な変位量を確保する上でも好ましいものとなる。
請求項6に記載された発明によれば、中空構造とされた支持部材のゆおり具体的な構造が提供されると共に、支持部材のホイールエプロン上部に対する具体的な固定手法が提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される車両の前部を示すものであり、この図1において、1は上下方向に開閉されるボンネット(車体前部のリッド部材)、2は左右一対のフロントフェンダである。このフロントフェンダ2の取付部の詳細が、図2に示される。この図2において、3はホイールエプロンである。ホイールエプロン3は、既知のように、車室前方に構成されるエンジンルーム(エンジンが車室後方に配設されるときはトランクルームとされる場合もある)の左右側壁を構成するもので、このホイールエプロン3の上部3aは、実施形態では車体前後方向に伸びる閉断面構造とされている。
【0011】
フロントフェンダ2の上部が、支持部材10を介して、ホイールエプロン3の上部3aに固定される。この支持部材10は、車幅方向に間隔をあけて配設された上下方向に伸びる左右一対の縦壁部11、12と、両縦壁部11と12の各上端部同士を連結する上壁部13と、両縦壁部11と12との各下端部同士を連結する底壁部14とを有して、車体前後方向から見たときに、中空断面構造とされている。このような支持部材10は、図3に示すようにフロントフェンダ2の上部の前後方向ほぼ全長に渡って長く伸び、このような支持部材10は例えば合成樹脂によって形成されている。
【0012】
支持部材10の上壁部13は、フロントフェンダ2の上部のうち、ボンネット1に対する外観上の見切り線ともなる境界縁部(車幅方向内方側縁部)2aから、車幅方向外方側に渡って伸び、フロントフェンダ2の上部を車幅方向かなり長い範囲に渡って伸びている。このような上壁部13(の上面形状)は、フロントフェンダ2の上部(の内面形状)に密着して沿うように形成されて、フロントフェンダ2の上部に例えば接着剤によって固定されている。また、底壁部14は、ボルト、ナットを利用した固定具15によってホイールエプロン上部3aに固定されている。
【0013】
2つの縦壁部11、12のうち、車幅方向外側に位置する第1縦壁部11は、上壁部13の車幅方向外側端部に連結されているが、下方に向かうにつれて徐々に車幅方向内方側に向かうように若干傾斜されている。この傾斜設定により、第1縦壁部11の上端部は、ホイールエプロン上部3aの車幅方向外側端部よりも車幅方向外方側に位置されると共に、フロントフェンダの境界縁部2aよりもかなり低い位置とされる。そして、第1縦壁部11は、その肉厚が大きく設定されて強度が大きいものとされている。このように強度が大きく設定された第1縦壁部11に比して、上壁部13の肉厚は薄くされて、上壁部13に所定以上の下方への荷重が作用したときに、上壁部13は第1縦壁部11との境界部位から下方へ折曲されるように設定されている。
【0014】
第1縦壁部11よりも車幅方向内方側に位置する第2縦壁部12は、その上端部が、フロントフェンダ2の境界縁部2a直近に位置される。この第2縦壁部12も、下方に向かうにつれて徐々に車幅方向内方側に向かうように傾斜されている。この第2縦壁部12は、その肉厚が小さくされて(第1縦壁部11に比して)、強度が弱く設定されている。これに加えて、薄い板状とされた第2縦壁部12には、車体前後方向に間隔をあけて複数の開口部16が形成されている。この開口部16の形成により、縦壁部11、12および上壁部13のうち、第2縦壁部12の強度がもっとも弱く、次いで上壁部13の強度が弱くなるようにされている。開口部16の前後方向周縁部は、上壁部13と底壁部14とを連結する一種の縦リブ17として構成されて、この縦リブ17が第2縦壁部12における実質的な支持機能を果たす。なお、車幅方向内方側から開口部16を通して支持部材10内に接近可能であり、固定具15の取付、取外し等はこの開口部16を通して行われる。
【0015】
いま、フロントフェンダ2の上部に障害物Sから所定以上の下方への荷重が加わると、図2一点鎖線で示すように、第2縦壁部12がその中間部から折曲されて、フロントフェンダ2の上部が下方へ変位される。また、合わせて、上壁部13が第1縦壁部11の境界部位から下方へ折曲されて、フロントフェンダ2の上部が下方へ変位することがより助長される。フロントフェンダ2の上部が下方へ変位されることにより、障害物Sへの衝撃が緩和される。
【0016】
なお、フロントフェンダ2の境界縁部2aは、弱い第2縦壁部12によって支持されることになるが、第2縦壁部12をも含めて構成される支持部材10は全体として中空断面構造つまりボックス状とされているため、容易にはつぶれ変形しにくいものである。つまり、通常時においては、フロントフェンダ2の境界縁部2aは、ボンネット1の側縁部の高さ位置に対応した所定高さ位置にきちんと位置決めされることになる(境界縁部2aのしっかりとした支持の確保)。
【0017】
以上実施形態について説明したが、フロントフェンダ2は、金属板に限らず、合成樹脂によって形成することもできる。同様に、ボンネット1(ボンネット本体、レインフォースメント22)も、金属板に限らず、合成樹脂によって形成することができる。さらに、支持部材10は、合成樹脂に限らず、金属板によって形成することもできる。上壁部13の曲げ強度は、第2縦壁部12の曲げ強度よりも小さく設定してもよい。本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車両前部を示す斜視図。
【図2】図1のX2−X2線相当断面図。
【図3】支持部材が取付けられたフロントフェンダを車幅方向内方側から見た斜視図。
【符号の説明】
1:ボンネット
2:フロントフェンダ
2a:車幅方向内端縁部(境界縁部)
3:ホイールエプロン
3a:ホイールエプロンの上部
10:支持部材
11:第1縦壁部
12:第2縦壁部
13:横壁部
14:底壁部
15:固定具
16:開口部
17:縦リブ
S:障害物

Claims (6)

  1. フロントフェンダの上部を所定高さ位置となるようにホイールエプロン上部に固定するようにした車両前部の構造において、
    フロントフェンダの上部が、車体前後方向から見たときに中空断面構造とされた支持部材を介してホイールエプロン上部に固定され、
    前記支持部材が、壁面を車幅方向側に向けつつ上下方向に伸びる第1縦壁部と、該第1縦壁部よりも車幅方向内方側に間隔をあけて位置されて該第1縦壁部の壁面に壁面が対向された状態で上下方向に伸びる第2縦壁部とを有して、該第2縦壁部の上端部がフロントフェンダのうちボンネットに対する境界縁部直近に位置され、
    前記第2縦壁部の強度が前記第縦壁部の強度よりも弱く設定されて、フロントフェンダの上部が所定以上の下方への荷重を受けたときに、前記第2縦壁部が折曲されてフロントフェンダ上部が下方へ変位される、
    ことを特徴とする車両前部の構造。
  2. 請求項1において、
    前記支持部材が、前記第1縦壁部と第2縦壁部の各上端部同士を連結すると共に、前記フロントフェンダの上部内面に沿うように設定された上壁部を有し、
    フロントフェンダの上部が所定以上の下方への荷重を受けたときに、前記第2縦壁部の折曲が行われると共に、前記上壁部が前記第1縦壁部との境界部分から下方へ折曲される、
    ことを特徴とする車両前部の構造。
  3. 請求項1または請求項2において、前記第2縦壁部が、上方から下方に向かうにつれて、徐々に車幅方向内方側に向かうように傾斜されている、ことを特徴とする車両前部の構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記第2縦壁部が、複数の開口部が車体前後方向に間隔をあけて複数形成された板状に形成されている、
    ことを特徴とする車両前部の構造。
  5. 請求項1において、
    前記第1縦壁部が、上方から下方に向かうにつれて徐々に車幅方向内方側に向かうように傾斜されている、
    ことを特徴とする車両前部の構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
    前記支持部材が、前記第1縦壁部と第2縦壁部との下端部同士を連結する底壁部を有し、
    前記底壁部が固定具によってホイールエプロン上部に固定されている、
    ことを特徴とする車両前部の構造。
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