JP3698150B2 - 遠心送風機 - Google Patents
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Description
多翼送風機10は、羽根車13、羽根車13を格納するハウジング11、羽根車13を回転させるためのモータ14等から構成されている。ここで、図1及び図2中の軸O−Oは、羽根車13及びモータ14の回転軸線である。
ハウジング11は、その平面視がスクロール形状の箱体であり、開口11aと気体の吹出口11bとを有している。
(1)ベルマウスに沿って吸入口12a流入する気体の流れ(壁面流れ)の乱れ
図1に示される矢印Xのように、ハウジングの外周側からベルマウス12の平坦部12cに沿って吸入口12aに吸入される気体の流れ(壁面流れX)が湾曲部12b近傍で剥離してベルマウス12に沿わなくなると、流れの乱れが生じる。
図1に示される矢印Yのように、羽根車13の内部において、ハウジング11内を流れる気体の一部は、側板32近傍において、羽根車13の外周に吹き出された後、羽根車13のベルマウス12近傍から羽根車13の内周側に再度吸入されるような旋回流れを生じている。この旋回流れは、羽根車13の内周側に向かってスムーズに流れないと、流れの乱れが生じる。
壁面流れXと旋回流れYとは、羽根車13の内部において合流するが、このとき、合流による流れの乱れが生じる。さらに、壁面流れX及び旋回流れYに流れの乱れが生じていると、合流する際の流れの乱れが大きくなる。
(4)壁面流れXと主流(矢印W)との合流による乱れ
軸方向から気体を吸入する型式の遠心送風機においては、一般に、壁面流れXの流線が回転軸方向から吸入口12aに流入する主流の流線(矢印W参照)と直交しているため、壁面流れXが主流Wに合流する際に流れの乱れが生じている。
そして、例えば、上記の長さ比を0.8倍よりも小さくすると、凹部と吸入口との間の径方向距離が小さいため、凹部によって壁面流れの剥離を抑える作用を十分に得る前に、壁面流れが吸入口に到達してしまう。一方、上記の長さ比を1.4倍よりも大きくすると、凹部と吸入口との間の径方向距離が大きいため、一旦剥離が抑えられた壁面流れが再度剥離し始めた状態になって吸入口に到達してしまう。しかし、この遠心送風機のように、羽根車の外径サイズに応じて凹部を適切な径方向位置に配置することによって、凹部を形成することによって壁面流れの剥離を抑える作用を確実に吸入口近傍における流れの乱れが小さくする効果として発揮させることができる。
そして、例えば、上記の角度を60°以下にすると、壁面流れが平坦部から凹部に向かって流れる際に急激な圧力変化が生じにくくなり、壁面流れの剥離を抑える作用を十分に得にくくなる。一方、上記の角度を90°より大きくすると、負圧空間としてほとんど寄与しない空間が増加するだけで、壁面流れの剥離を抑える作用の向上への寄与が小さくなり、また、このようなベルマウスを樹脂等で成形する際には、型抜きが困難である。しかし、この遠心送風機のように、平坦部と平坦部から凹部に向かう面との角度を適切な角度範囲にすることによって、凹部を形成することによって壁面流れの剥離を抑える作用を確実に吸入口近傍における流れの乱れが小さくする効果として発揮させることができる。
この遠心送風機では、平坦部と凹部との接続部分と、湾曲部と凹部との接続部分とを仮想的に結ぶことによって、反羽根車側に形成される平面が、回転軸に直交しているため、凹部の近傍を通過する際の気体の流れを乱すことない。
この遠心送風機では、ベルマウスの湾曲部と凹部との接続部分、すなわち、凹部の流れの下流側に複数の凸部を形成するようにしている。このようにすると、壁面流れは、凹部の近傍を通過した後に、一部が凸部に沿って流れ、残りが凸部間をそのまま湾曲部に沿って流れる。そして、凸部に沿って流れる気体は、その流線が主流の流線にほぼ一致するようになるため、乱れを生じることなく、主流にスムーズに合流する。一方、湾曲部に沿って流れる気体は、凸部に沿って流れる気体が合流した主流に合流して吸入口に流入することになる。ここで、湾曲部に沿って流れる気体は、凸部が形成されていない場合に比べて、その流量が少なくなっているため、主流との合流による流れの乱れが緩和されている。
請求項5に記載の遠心送風機は、請求項4において、凸部の最も反羽根車側に突出した部分は、平坦部と凹部との接続部分よりも反羽根車側に位置している。
この遠心送風機では、凸部の最も反羽根車側に突出した部分は、平坦部の凹部との接続部分よりも反羽根車側に位置しているため、壁面流れの一部を確実に凸部側に導くことができる。
この遠心送風機では、凹部が吸入口を囲むように環状に形成されているため、吸入口の全周からの壁面流れに対して、ベルマウスに沿って流れさせる効果を発揮し、吸入口近傍における流れの乱れを小さくして、騒音の低減及び送風性能の向上を図ることができる。
請求項8に記載の遠心送風機は、請求項7において、湾曲部の羽根車側の端部は、側板の吸入口側の端部よりも半径方向内周側に配置され、かつ、側板の吸入口側の端部と回転軸方向に重なるように配置されている。
請求項9に記載の遠心送風機は、請求項1〜6のいずれかにおいて、羽根車に対向するように形成された開口と、外周側に形成された吹出口とを有し、羽根車を格納するスクロール形状のハウジングをさらに備えている。ベルマウスは、ハウジングの開口に吸入口が対応するように設けられている。
請求項10に記載の遠心送風機は、請求項7又は8において、羽根車に対向するように形成された開口と、外周側に形成された気体の吹出口とを有し、羽根車を格納するスクロール形状のハウジングをさらに備えている。ベルマウスは、ハウジングの開口に吸入口が対応するように設けられている。そして、主板の複数の翼の間に位置する翼間部は、少なくとも翼の回転方向前方が切り欠かれている。
請求項1にかかる発明では、ベルマウスの吸入口の周囲に凹部を設けて負圧空間を形成しており、ベルマウスに沿って吸入口に流入する気体の流れ(壁面流れ)が凹部の近傍を通過する際に、この負圧空間に引き込まれるように流れるため、壁面流れが凹部の近傍を通過する際に、剥離せずにベルマウスに沿って流れるようになり、吸入口近傍における流れの乱れが小さくできて、騒音の低減及び送風性能の向上を図ることができる。また、凹部の最も羽根車側に凹んだ部分が平坦部と凹部との接続部分よりも羽根車側に位置しており、かつ、湾曲部と凹部との接続部分よりも羽根車側に位置しているため、凹部を設けることによって形成された負圧空間を確実に負圧状態にすることができる。そして、羽根車の外径サイズに応じて凹部を適切な径方向位置に配置することによって、凹部を形成することによって壁面流れの剥離を抑える作用を確実に吸入口近傍における流れの乱れが小さくする効果として発揮させることができる。
請求項4にかかる発明では、ベルマウスの湾曲部と凹部との接続部分に複数の凸部を形成するようにしており、壁面流れが、凹部の近傍を通過した後に、一部が凸部に沿って流れ、残りが凸部間をそのまま湾曲部に沿って流れるようになるため、吸入口近傍における流れの乱れがさらに小さくなり、騒音の低減及び送風性能の向上を図ることができる。
請求項6にかかる発明では、凹部が吸入口を囲むように環状に形成されているため、吸入口の全周からの壁面流れに対して、ベルマウスに沿って流れさせる効果を発揮し、吸入口近傍における流れの乱れを小さくして、騒音の低減及び送風性能の向上を図ることができる。
請求項8にかかる発明では、湾曲部の羽根車側の端部と側板の吸入口側の端部とが側板の半径方向内周側の位置で重なるように配置されているため、壁面流れと旋回流れとの合流がスムーズになり、騒音の低減をさらに図ることができる。
請求項10にかかる発明では、羽根車の主板の複数の翼の間に位置する翼間部の少なくとも翼の回転方向前方が切り欠かれているため、この翼間部を通じて主板とハウジングとの間の隙間にも気体が流れるようになり、ハウジングの空間容積を十分に活用することができる。
[第1実施形態]
(1)多翼送風機の構成
図3に、本発明の第1実施形態にかかる多翼送風機110を示す。ここで、図3は、本発明の第1実施形態にかかる多翼送風機110の側面図(具体的には、図4のA−A断面図)を示し、図4は、多翼送風機110の平面図を示している。
羽根車113は、円板状の主板131の外周縁に多数枚の翼133(図4では、多数枚の翼133の一部のみを図示)の一端が固定され、それらの翼133の他端が環状の側板132で結ばれている。尚、本実施形態において、側板132は、従来例の多翼送風機10の側板32と形状が異なっている。具体的には、側板132は、外周縁から内周縁に向かうにつれて反主板131側(すなわち、後述の吸入口112a側)に向かって傾斜する環状の部材である。
ベルマウス112は、ハウジング111の開口111aを覆うように配置されており、吸入される気体を羽根車113に案内するための吸入口112aが形成されている。吸入口112aは、羽根車113の側板132に対向するように配置されている。尚、本実施形態において、ベルマウス112は、従来例の多翼送風機10のベルマウス12と形状が異なっており、吸入口112aの周囲に羽根車113側に向かって凹んだ凹部112dを有している。具体的には、ベルマウス112は、吸入口112aの内周縁に羽根車113側に向かって延びる湾曲部112bと、湾曲部112bの半径方向外周側に形成された凹部112dと、凹部112dの半径方向外周側に開口111aを覆うように形成された回転軸線O−Oに交差する方向に延びる平坦部112cとを有している。また、凹部112dは、吸入口112aを囲むように環状に形成されている。
ここで、湾曲部112bと凹部112dとの接続部分(詳細には、この部分の反羽根車113側面)を点Bとし、凹部112dの最も羽根車113側に凹んだ部分(詳細には、この部分の反羽根車113側面)を点Cとし、平坦部112cと凹部112dとの接続部分(詳細には、この部分の反羽根車113側面)を点Dとすると、点Cは、点B及び点Dよりも羽根車113側に位置している。
また、本実施形態において、点Bと点Dとを仮想的に結ぶことによって形成される平面115は、回転軸線O−Oに対して直交しており、平坦部112cの反羽根車113側の面と同一平面上に位置している。このため、凹部112dの近傍を通過する際の気体の流れ(壁面流れ)を乱すことがないようになっている。
また、ベルマウス112の凹部112dの羽根車113側の面(特に、点Bと点Cとの間に対応する面)は、側板132の形状に沿う形状を有している。すなわち、ベルマウス112に凹部112dが形成されることによって、ベルマウス112に側板132に沿う形状が形成されている。
尚、本実施形態の多翼送風機110では、ハウジング111の軸方向寸法F(図3参照)が小さくなる部分が凹部112dを設けた部分(図3のf参照)のみに限定されており、ハウジング111内の空間容積が狭くなる部分が極力少なくなっている。
次に、多翼送風機110の動作について、図3、図4及び図6を用いて説明する。ここで、図6は、図3の拡大図であって、ベルマウス112の凹部112d近傍の壁面流れ及び旋回流れを説明する図である。
モータ114を駆動して多翼送風機110を作動させると、羽根車113が、ハウジング111に対して、図4の回転方向Rの向きに回転する。これにより、羽根車113の各翼133が内周側の空間から外周側の空間へと気体を昇圧して吹き出し、吸入口112aから羽根車113の内周側の空間に気体が吸入されるとともに、羽根車113の外周側に吹き出された気体が吹出口111bに集められて吹き出される。すなわち、多翼送風機110は、従来の多翼送風機10と同様に、図3及び図4に示される矢印W1のように、主に、回転軸O−O方向から気体を吸入し、吹出口111bから気体を吹き出す。
壁面流れ(図中の矢印X1)は、気体が凹部112d近傍を通過する際に、凹部112dを設けることによって形成された空間(図6中の符号S1)が負圧になり、この空間S1に引き込まれるように流れるため、結果として、従来の壁面流れ(図中の2点鎖線の矢印X)のような流れの剥離が生じることなく、ベルマウス112に沿って流れるようになっている。これにより、吸入口112a近傍における流れの乱れが小さくなり、騒音の低減及び送風性能の向上が実現されている。
また、多翼送風機110では、図5に示されるように、羽根車113の外半径φRに対する回転軸線O−Oから点Dまでの長さφrの長さ比φr/φRが、0.8倍以上、1.4倍以下になっている。ここで、例えば、長さ比φr/φRを0.8倍よりも小さくすると、凹部112dと吸入口112aとの間の径方向距離が小さくなるため、凹部112dによって壁面流れの剥離を抑える作用を十分に得る前に、壁面流れが吸入口112aに到達してしまう。一方、長さ比φr/φRを1.4倍よりも大きくすると、凹部112dと吸入口112aとの間の径方向距離が大きくなるため、一旦剥離が抑えられた壁面流れが再度剥離し始めた状態になって吸入口112aに到達してしまう。このように、この多翼送風機110では、羽根車113の外径サイズに応じて凹部112dを適切な径方向位置に配置することによって、凹部112dを形成することによって壁面流れの剥離を抑える作用を確実に吸入口112a近傍における流れの乱れが小さくする効果として発揮させることができるようになっている。
また、ハウジング111内において、羽根車113の外周に吹き出された気体がベルマウス112と側板132との軸方向間の流路を通って羽根車113の内周側に再度吸入される流れである旋回流れ(図中の矢印Y1)は、ベルマウス112に凹部112dが形成されており、凹部112dの羽根車113側の面が側板132に沿う形状を有しているため、羽根車113の内周側に向かってスムーズに流れることができるようになっている。これにより、壁面流れの乱れが小さくなるとともに、側板132の近傍における旋回流れの乱れも小さくなり、旋回流れの乱れに起因する騒音の低減が実現されている。
本発明の効果を確認するために、本実施形態の多翼送風機110におけるベルマウス112の凹部112dの有無が騒音性能及び送風性能にどのように影響するかについて、以下の実験を行った。ここで、本実施形態の多翼送風機110の性能比較用の多翼送風機として、図7に示すように、羽根車113と同じ羽根車213と凹部112dのないベルマウス212とを備えた多翼送風機210を準備した。また、実験に使用した羽根車のサイズは、羽根車113及び羽根車213の両方とも、羽根車の外径が260mm、羽根車の幅が70mmであった。
(4)変形例
本実施形態の多翼送風機110において、図9に示されるように、羽根車113の主板131の複数の翼133の間に位置する翼間部134の少なくとも翼133の回転方向前方を切り欠いてもよい。
[第2実施形態]
第1実施形態の多翼送風機110では、ベルマウス112に凹部112dを設けることによって、ベルマウス112に沿って吸入口112aに流入する気体(壁面流れ)の流れの剥離を防いで流れの乱れを小さくするようにしているが、これに加えて、壁面流れが主流に合流する際に生じる流れの乱れを小さくすることが望ましい。
(1)多翼送風機の構成
図11は、第2実施形態にかかる多翼送風機310の側面図(具体的には、図12のA−A断面図)を示し、図12は、多翼送風機310の平面図を示している。
羽根車313は、第1実施形態の羽根車113と同様に、円板状の主板331の外周縁に多数枚の翼333(図12では、多数枚の翼333の一部のみを図示)の一端が固定され、それらの翼333の他端が環状の側板332で結ばれている。
ベルマウス312は、第1実施形態のベルマウス112と同様に、ハウジング311の開口311aを覆うように配置されており、吸入される気体を羽根車313に案内するための吸入口312aが形成されている。吸入口312aは、羽根車313の側板332に対向するように配置されている。尚、本実施形態において、ベルマウス312は、第1実施形態の多翼送風機110のベルマウス112と形状が異なっており、凹部312dに加えて、複数の凸部312eを有している。具体的には、複数の凸部312eは、図11及び図12に示すように、湾曲部312bと凹部312dとの接続部分において、吸入口312aの周方向に間隔を空けて並んで配置されており、湾曲部312bと凹部312dとの接続部分よりも反羽根車313側に突出するように形成されている。また、複数の凸部312eは、吸入口312aの周囲に環状に設けられた凹部312dに対応するように、放射状に配置されている(図12では、複数の凸部312eの一部のみを図示)。
ここで、第1実施形態のベルマウス112と同様に、湾曲部312bと凹部312dとの接続部分(詳細には、この部分の反羽根車313側面)を点B’とし、凹部312dの最も羽根車313側に凹んだ部分(詳細には、この部分の反羽根車313側面)を点C’とし、平坦部312cと凹部312dとの接続部分(詳細には、この部分の反羽根車313側面)を点D’とすると、点C’は、点B’及び点D’よりも羽根車313側に位置している。
また、本実施形態においても、第1実施形態と同様に、点B’と点D’とを仮想的に結ぶことによって形成される平面315は、回転軸線O−Oに対して直交しており、平坦部312cの反羽根車313側の面と同一平面上に位置している。このため、凹部312dの近傍を通過する際の気体の流れ(壁面流れ)を乱すことがないようになっている。
また、ベルマウス312の凹部312dの羽根車313側の面(特に、点B’と点C’との間に対応する面)は、第1実施形態と同様に、側板332の形状に沿う形状を有している。すなわち、ベルマウス312に凹部312dが形成されることによって、ベルマウス312に側板332に沿う形状が形成されている。
凸部312eは、その最も反羽根車313側に突出した部分(点G’)が点D’よりも反羽根車313側に位置している。また、凸部312eは、湾曲部312bと凹部312dとを滑らかに繋ぐように設けられている。
(2)多翼送風機の動作
次に、多翼送風機310の動作について、図11、図12及び図14を用いて説明する。ここで、図14は、図11の拡大図であって、ベルマウス312の凹部312d近傍の壁面流れ及び旋回流れを説明する図である。
壁面流れ(図中の矢印X2)は、第1実施形態と同様に、凹部312d近傍を通過する際に、凹部312dを設けることによって形成された空間S2に引き込まれるように流れるため、流れの剥離が生じることなく、ベルマウス312に沿って流れるようになっている。
これにより、吸入口312a近傍における壁面流れX2の乱れがさらに小さくなるため、第1実施形態と同様の騒音の低減及び送風性能の向上の効果とともに、主流W2と壁面流れX2との合流による騒音の低減及び送風性能の向上を図ることができる。
本実施形態の多翼送風機310において、第1実施形態と同様に、図9に示されるように、羽根車313の主板331の複数の翼333の間に位置する翼間部334の少なくとも翼333の回転方向前方を切り欠いてもよい。
これにより、図10に示されるように、翼間部334を通じて主板331とハウジング311との間の隙間I’にも気体が流れるようになる。これにより、ハウジング311の空間容積を十分に活用することができる。
第1実施形態の多翼送風機110では、側板として、外周縁から内周縁に向かうにつれて反主板131側(すなわち、後述の吸入口112a側)に向かって傾斜する環状の側板132を使用しているが、従来例の多翼送風機10(図1参照)の側板32と同様の形状の側板432を使用した羽根車413を備えた多翼送風機410(図15参照)としてもよい。
また、図示はしないが、上記の多翼送風機410のベルマウス412において、第2実施形態のベルマウス312の凸部312eと同様な凸部を設けて、さらに騒音の低減及び送風性能の向上を図るようにしてもよい。また、図示はしないが、第1及び第2実施形態と同様に、羽根車413の主板431の複数の翼433の間に位置する翼間部の少なくとも翼の回転方向前方を切り欠いて、ハウジング411の空間容積を十分に活用することができるようにしてもよい。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
111、311、411 ハウジング
111a、311a、411a 開口
111b、311b、411b 吹出口
112、312、412 ベルマウス
112a、312a、412a 吸入口
112b、312b、412b 湾曲部
112c、312c、412c 平坦部
112d、312d、412d 凹部
312e 凸部
113、313、413 羽根車
131、331、431 主板
132、332、432 側板
133、333、433 翼
134、334、434 翼間部
S1、S2、S3 空間(負圧空間)
θ、θ’ 角度
φr、φr’ 長さ
φR、φR’ 外半径
Claims (10)
- 回転軸方向から気体を吸入して回転軸(O−O)に交差する方向に気体を吹き出す遠心送風機(110、310、410)であって、
回転軸を中心として回転する羽根車(113、313、413)と、
前記羽根車に対向するように配置された吸入口(112a、312a、412a)と、前記吸入口の周囲に羽根車側に向かって凹み負圧空間(S1、S2、S3)を形成する凹部(112d、312d、412d)とを有し、吸入される気体を前記羽根車に案内するベルマウス(112、312、412)とを備え、
前記ベルマウスは、前記凹部の半径方向外周側において回転軸に交差する方向に延びる平坦部(112c、312c、412c)と、前記凹部の半径方向内周側において羽根車側に向かって延び前記吸入口(112a、312a、412a)を形成する湾曲部(112b、312b、412b)とを有しており、
前記凹部の最も羽根車側に凹んだ部分(C、C’、C”)は、前記平坦部と前記凹部との接続部分(D、D’、D”)よりも羽根車側に位置しており、かつ、前記湾曲部と前記凹部との接続部分(B、B’、B”)よりも羽根車側に位置しており、
前記羽根車の外半径(φR、φR’)に対する回転軸中心から前記平坦部と前記凹部との接続部分までの長さ(φr、φr’)の長さ比(φr/φR、φr’/φR’)が、0.8倍以上、1.4倍以下である、
遠心送風機(110、310、410)。 - 回転軸方向から気体を吸入して回転軸(O−O)に交差する方向に気体を吹き出す遠心送風機(110、310、410)であって、
回転軸を中心として回転する羽根車(113、313、413)と、
前記羽根車に対向するように配置された吸入口(112a、312a、412a)と、前記吸入口の周囲に羽根車側に向かって凹み負圧空間(S1、S2、S3)を形成する凹部(112d、312d、412d)とを有し、吸入される気体を前記羽根車に案内するベルマウス(112、312、412)とを備え、
前記ベルマウスは、前記凹部の半径方向外周側において回転軸に交差する方向に延びる平坦部(112c、312c、412c)と、前記凹部の半径方向内周側において羽根車側に向かって延び前記吸入口(112a、312a、412a)を形成する湾曲部(112b、312b、412b)とを有しており、
前記凹部の最も羽根車側に凹んだ部分(C、C’、C”)は、前記平坦部と前記凹部との接続部分(D、D’、D”)よりも羽根車側に位置しており、かつ、前記湾曲部と前記凹部との接続部分(B、B’、B”)よりも羽根車側に位置しており、
前記平坦部を内周側に仮想的に延長することによって反羽根車側に形成される平面(115、315、415)と、前記凹部の最も羽根車側に凹んだ部分から前記平坦部と前記凹部との接続部分に至る面とが、前記平坦部と前記凹部との接続部分においてなす角度(θ、θ’)は、60°よりも大きく、90°以下である、
遠心送風機(110、310、410)。 - 前記平坦部(112c、312c、412c)と前記凹部(112d、312d、412d)との接続部分(D、D’、D”)と、前記湾曲部(112b、312b、412b)と前記凹部との接続部分(B、B’、B”)とを仮想的に結ぶことによって反羽根車側に形成される平面(115、315、415)は、回転軸(O−O)に直交している、請求項1又は2に記載の遠心送風機(110、310、410)。
- 前記ベルマウス(312)は、前記湾曲部(312b)と前記凹部(312d)との接続部分(B’)に、前記吸入口(312a)の周方向に間隔を空けて並んで配置され、前記湾曲部と前記凹部との接続部分よりも反羽根車側に突出する複数の凸部(312e)をさらに有している、請求項1〜3のいずれかに記載の遠心送風機(310)。
- 前記凸部(312e)の最も反羽根車側に突出した部分(G’)は、前記平坦部(312c)と前記凹部(312d)との接続部分(D’)よりも反羽根車側に位置している、請求項4に記載の遠心送風機(310)。
- 前記凹部(112d、312d、412d)は、前記吸入口(112a、312a、412a)を囲むように環状に形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の遠心送風機(110、310、410)。
- 前記羽根車(113、313)は、回転軸(O−O)を中心として回転する主板(131、331)と、回転軸を中心として環状に配置されそれぞれの反吸入口側の端部が前記主板に固定された複数の翼(133、333)と、前記複数の翼の吸入口側の端部を結ぶ環状の側板(132、332)とを有しており、
前記凹部(112d、312d)の羽根車側の面は、前記側板に沿う形状を有している、
請求項1〜6のいずれかに記載の遠心送風機(110、310)。 - 前記湾曲部(112b、312b)の羽根車側の端部は、前記側板(132、332)の吸入口側の端部よりも半径方向内周側に配置され、かつ、前記側板の吸入口側の端部と回転軸方向に重なるように配置されている、請求項7に記載の遠心送風機(110、310)。
- 前記羽根車(113、313、413)に対向するように形成された開口(111a、311a、411a)と、外周側に形成された気体の吹出口(111b、311b、411b)とを有し、前記羽根車を格納するスクロール形状のハウジング(111、311、411)をさらに備えており、
前記ベルマウス(112、312、412)は、前記ハウジングの前記開口に前記吸入口(112a、312a、412a)が対応するように設けられている、
請求項1〜6のいずれかに記載の遠心送風機(110、310、410)。 - 前記羽根車(113、313)に対向するように形成された開口(111a、311a)と、外周側に形成された気体の吹出口(111b、311b)とを有し、前記羽根車を格納するスクロール形状のハウジング(111、311)をさらに備えており、
前記ベルマウス(112、312)は、前記ハウジングの前記開口に前記吸入口(112a、312a)が対応するように設けられており、
前記主板(131、331)の前記複数の翼(133、333)の間に位置する翼間部(134、334)は、少なくとも前記翼の回転方向前方が切り欠かれている、
請求項7又は8に記載の遠心送風機(110、310)。
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