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JP3650665B2 - 光量調節装置及び光学機器 - Google Patents

光量調節装置及び光学機器 Download PDF

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JP3650665B2
JP3650665B2 JP01786196A JP1786196A JP3650665B2 JP 3650665 B2 JP3650665 B2 JP 3650665B2 JP 01786196 A JP01786196 A JP 01786196A JP 1786196 A JP1786196 A JP 1786196A JP 3650665 B2 JP3650665 B2 JP 3650665B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、カメラ等の撮影機器に搭載される光量調節装置および撮影機器等の光学機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の光量調節装置は、特開昭63−118728号公報に記載されているように複数の絞り開口が設けられている絞り板を手動やモータ等で巻き上げたバネでチャージし、絞り板に設けられた係止部と係合する係止爪を電磁石とバネで駆動して絞り開口を切換えるように構成されている。
【0003】
また、絞り板の位置を検出し、その検出結果をフィードバックさせて制御するサーボモータで絞り板を駆動し、絞り開口を切換えるように構成されている。
【0004】
または、特開平1−101525号公報に記載されているようにステッピングモータで絞り開閉環を駆動して絞り羽根で絞り開口を切換えるように構成されている。
【0005】
その他、電磁石とバネ等による往復動作で絞り開口を切換えるように構成されているものが知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例では、絞り開口の切換え及び位置決めに、巻き上げと係止爪機構・サーボモータ・ステッピングモータ・電磁石等を利用しているため、以下のような欠点があった。
【0007】
(1)バネの巻き上げ機構と係止爪機構・サーボモータ・ステッピングモータ等では、機構が複雑で、装置が大型化・重量化し、また組立性の悪化、故障率の増大招く。
【0008】
(2)サーボモータ・ステッピングモータ等では、負帰還制御・駆動パルス列成形等の制御方法が複雑かつ困難で、制御駆動回路が大規模となり、発振・ミスステップ等の誤動作や異音が懸念される。
【0009】
(3)電磁石等の往復駆動装置だけでは、二つの絞り開口しか得られない。
【0010】
本出願に係る発明の目的は、簡素な構成の簡単な制御駆動で所望の絞り開口を得ることである。
【0020】
上記目的を達成するため、本願発明は、請求項1に記載のように、光量を可変とするための絞り開口を決定する光量可変部材と、前記光量可変部材を駆動するための駆動源と、前記駆動源に通電する駆動信号を形成する絞り制御手段とを有する光量調節装置において、複数種の負荷を合成し、合成した負荷を前記駆動源に通電する駆動信号に応じて発生する駆動力と均衡させることによって、前記光量可変部材が所望の絞り開口位置を得られる絞り開口設定手段を設け、前記複数種の負荷は、それぞれが前記駆動力に対して負荷を発生する前記絞り開口位置の範囲が他の負荷と異なっており、前記光量可変部材の駆動範囲の一方の規制位置と他方の規制位置との間で、前記合成する複数種の負荷の組合せを異ならせることによって段階的な開口位置を設定することを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本願発明は、請求項5に記載のように、光量を可変とするために絞り開口を決定するための光量可変部材と、前記光量可変部材を駆動するための駆動源と、前記駆動源に通電する駆動信号を形成する絞り制御手段とを有する光量調節装置において、複数種の負荷を合成し、合成した負荷を前記駆動源に通電する駆動信号に応じて発生する駆動力と均衡させることによって、前記光量可変部材が段階的な所望の開口位置を得られる絞り開口設定手段を設け、前記複数種の負荷は、それぞれが前記駆動力に対して負荷を発生する前記開口位置の範囲が他の負荷と異なっており、前記所望の開口に設定する負荷の少なくとも一つは、前記複数種の負荷の一つである前記光量可変部材の摺動抵抗を用いて負荷を設定することを特徴とする。
【0040】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図1は本発明の光量調節装置の一実施形態を示す制御ブロック図である。
【0041】
同図において、20は駆動源21によって駆動され、通過光量Psを調整するための絞り開口を決定する光量可変部材、21は絞り制御手段22の駆動電圧Vcに応じて光量可変部材を設定負荷Teと均衡する位置まで駆動する駆動源である。
【0042】
22は光量検出装置25の輝度信号Ysとメモリ23のデータD1・D4(あるいは操作部のデータD3)をうけて所望の絞り開口を決定し、この絞り開口に対応する駆動源21を駆動する駆動電圧Vcを出力するとともに決定した絞り開口データD4をメモリ23に記憶させる絞り制御手段で、駆動回路40と制御回路41と駆動信号切換え回路42とから構成される。
【0043】
23は予め設定された絞り開口とそれに対応する駆動信号VaのデータD1を記憶しているとともに現状の絞り開口のデータD4を記憶するメモリ、24はスイッチのマニュアル操作で外部から絞り開口を指示するデータD3を出力する操作部である。
【0044】
25は通過光量Psを検出して輝度信号Ysを出力するCCDである光量検出装置、40は駆動信号切換え回路42の駆動信号Vaをうけて駆動源21を駆動するための駆動電圧Vcを出力する駆動回路である。
【0045】
41は光量検出装置25の輝度信号Ysとメモリ23の現状の絞り開口データD4と予め設定された絞り開口とそれに対応した駆動信号VaのデータD1から(あるいは操作部24のデータD3によって)決定した駆動信号Vaを切換えるためのデータD2を出力するとともに、メモリ23に新たに決定した絞り開口データD4をストアする制御回路、42は制御回路のデータD2をうけて駆動信号Vaを出力する駆動信号切換え回路である(以下同じ箇所は同一の符号とし、重複する説明は省略する。)。
【0046】
図2は図1に示すブロック図における駆動回路40の回路図を示す。
【0047】
同図において、1は絞り制御手段22の駆動電圧Vcをうけて通電される電流Icによりロータマグネット2を回転駆動する駆動コイル(抵抗値Rc)、2は駆動コイルの通電する電流Icにしたがって光量可変部材20を駆動するためのロータマグネット、21は駆動コイル1とロータマグネット2を含む駆動源である。
【0048】
40はボルテージフォロワ回路50と反転回路51とから成る駆動回路、42はD/A変換器から成る駆動信号切換え回路、50は駆動信号切換え回路42の駆動信号Vaをうけて電圧バッファした信号を駆動コイル1の一方の端子に供給するボルテージフォロワ回路、51はボルテージフォロワ回路50の出力電圧を参照電圧Vfに対して反転して駆動コイル1の他方の端子に供給する反転回路、である。
【0049】
図3は本実施形態の光量調節装置を搭載したビデオカメラのブロック図を示す。
【0050】
Aは光量可変部材20と駆動源21と光量検出装置25とフォーカスモータ28とズームモータ31及びフォーカスレンズ29とズームレンズ32とを含むレンズ群から成るレンズ部、Bは絞り制御手段22とメモリ23と操作部24と映像信号処理回路26とオートフォーカス制御部27及びズームモータ制御部30とから成るカメラ制御回路部、20は光量可変部材6・7・12から成る絞り開口を決定するための光量可変部材である。
【0051】
24はスイッチのマニュアル操作で外部から絞り値(絞り開口)の他に拡大比と焦点移動を指示するデータを出力する操作部、26は光量検出装置25の輝度信号Ysからビデオ信号を出力する映像信号処理回路である。
【0052】
27は光量検出装置25の輝度信号Ysとメモリ23の制御と現状の絞り値(絞り開口)データ及びズームモータ制御部の情報から(あるいは操作部24の出力信号にしたがって)オートフォーカスモータ28を駆動して被写体の焦点を合致させるためのオートフォーカス制御部である。
【0053】
28はオートフォーカス27の出力信号に従ってフォーカスレンズ29を駆動するためのオートフォーカスモータ、29は被写体の焦点を光量検出装置25上に合致させるためのフォーカスレンズ、30は操作部24の出力信号及びメモリ23のデータからズームモータ31を駆動して映像の拡大比を可変させるためのズームモータ制御部、31はズームモータ制御部30の出力信号に従ってズームレンズ32を駆動するためのズームモータ、32は光量検出装置上の映像の拡大比を可変させるズームレンズ、33は被写体である。
【0054】
図4は本実施形態の光量調節装置の分解斜視図を示す。
【0055】
1はコイルボビン1aに巻き回されてステータヨーク3−1に装着されている駆動コイル、1aは駆動コイルを巻き回すためのコイルボビン、2は伝達部材9の回転軸9cに装着され、ステータヨーク3−1・3−2の先端部に形成された円周部内に空壁を有して回転自在に配置されているラジアル方向に二極で着磁されているロータマグネット、3−1は駆動コイルが巻き回されて、ロータマグネット2と空壁を介して対抗配置されている円周部に開角が90度より大である磁極3aが形成された強磁性体から成るステータヨークである。
【0056】
3−2はステータヨーク3−1と連結され、ロータマグネット2と空壁を介して対抗配置されている円周部に開角が90度より大である磁極3bが形成された強磁性体から成るステータヨークで、ステータヨーク3−1とステータヨーク3−2は、ロータマグネット2と磁気回路を構成するとともに、磁気的安定点を駆動範囲である所望(F8)の絞り値に設定することでディテントトルクによる負荷を設定するためのものである。
【0057】
4は光量を通過させる開口部4aと、伝達部材9の回転軸9cの一方を軸支するための軸受部4bと、伝達部材9の駆動ピン9b周辺部と当接するストッパ4cと、伝達部材9の駆動ピン9a周辺部と当接するストッパ4dとが形成され、各部材を支持・係止するための地板、5は伝達部材9の回転軸9cの他方の軸受のためのキャップである。
【0058】
6は伝達部材9の駆動ピン9aと嵌合して伝達部材からの駆動力を伝達するためのスリット6aと摩擦係数の著しく大なる粗面部6bを有し、通過する光量を調整するための光量可変部材、6bは光量可変部材12とF16〜F22の絞り値範囲で摺動して負荷を設定するための負荷設定手段である摩擦係数の著しく大なる粗面部である。
【0059】
7は伝達部材9の駆動ピン9bと嵌合して伝達部材からの駆動力を伝達するためのスリット7aを有し、通過する光量を調整するための光量可変部材である。8は光量を通過させるための開口部8aを有し、光量可変部材6・7・12を支持する絞りケース、9は光量可変部材6のスリット6aと嵌合する駆動ピン9aと、光量可変部材7のスリット7a及び光量可変部材12のスリット12aと嵌合する駆動ピン9bと 、ロータマグネット2が圧入装着される回転軸9cと、バネ部材13の作動アーム13cとF2〜F4の絞り値範囲で当接するバネ作動ピン9dを有し、ロータマグネット2の駆動トルクを光量可変部材6・7・12に伝達するための伝達部材で、地板4のストッパ4c・4dに駆動ピン9b・9aの周辺部が当接してロータマグネット2の駆動範囲及び光量可変部材6・7・12の移動範囲を規制するための規制手段としての機能を有する。
【0060】
10は駆動コイル1の端子がハンダ付けされて絞り制御手段22の駆動電圧Vcをうけるためのプリント基板、11は通過光量の光軸である。
【0061】
12は通過する光量を調整するための光量可変部材で、伝達部材9の駆動ピン9bと嵌合するL字型スリット12aを有していて、この嵌合関係はF11〜F22の絞り値範囲では当接し、F2〜F11までは当接しないように伝達効率を0から100パーセント近くまで変化させて負荷を設定できるようになっている。
【0062】
13は弾性部材であるバネ部材で、支持するためのコイル内径13aと、一端を固定するための固定アーム13bと、バネ作動ピン9dとF2〜F4の絞り値範囲で当接して付勢しながら共に作動する作動アーム13cとを有し、F2〜F4の絞り値範囲で伝達部材を付勢して負荷を設定する。
【0063】
ここで、駆動源21は駆動コイル1とロータマグネット2とステータヨーク3−1・3−2で構成されている。
【0064】
上記した構成の本実施形態においては、光量可変部材6・7・12によりF2・F4・F8・F11・F16・F22に相当する6段階の絞り開口を駆動範囲内に順次設定している。
【0065】
図5は図4の光量調節装置の平面図を示す。
【0066】
図5において、地板4はバネ部材13の固定アーム13bが装着されて固定するためのバネ部材固定ピン4eと、バネ部材13の支持するためのコイル内径13aが装着されて支持するためのバネ部材支持ピン4fと、バネ部材13の作動アーム13cをチャージした状態で、F2〜F4の絞り値範囲に限定した範囲で作動可能に保持するためのバネ部材付勢保持ピン4gとを有する。
【0067】
図6は本実施形態の一相励磁モータのモデル図であり、Θaはステータヨーク3−1の磁極3aの90度より大なる開角、Θbはステータヨーク3−2の磁極3bの90度より大なる開角、Θcはロータマグネット2のN極位置での駆動規制範囲である。
【0068】
60はロータマグネット2のN極位置での開放絞りの規制位置、61はロータマグネット2のN極位置での小絞りの規制位置、ロータマグネット2のN・Sは着磁磁極の磁極極性位置を示す。
【0069】
×はロータマグネット2とステータヨーク3−1・3−2間におけるロータマグネット2のN極位置での磁気的安定点、○はロータマグネット2のN極位置での磁気的不安定点を示す。
【0070】
×○間の矢印はロータマグネット2のN(あるいはS)磁極のその角度位置でのロータマグネット2とステータヨーク3−1・3−2の磁極間に働くディテントトルク(ロータマグネットが安定位置に止まろうとする回転力)の方向、+は反時計回り方向である。
【0071】
図7は本実施形態の各手段の絞り開口における設定負荷トルクのグラフであり、トルクの+方向は、図6の反時計回り方向への回転力である。
【0072】
(a)は本実施形態のディテントトルクによって負荷を設定した絞り開口におけるディテントトルクを示したグラフで、図6における磁極3a・3bの開角が90度より大なるステータヨーク3−1・3−2とラジアル方向に2極に着磁されたロータマグネット2との間に発生するディテントトルクの零トルクとなる磁気的安定点(×)をF8の絞り値である絞り開口位置に設定し、その他の領域では、ディテントトルクは磁気的安定点にロータマグネット2を付勢するように働く。
【0073】
(b)は本実施形態の駆動範囲の規制手段によって負荷を設定した絞り開口における負荷トルクを示したグラフで、駆動範囲の規制手段による一方の開放絞りの規制位置60(ストッパ4dと駆動ピン9a周辺部による規制)での負荷をF2の絞り値である絞り開口位置に設定し、他方の小絞りの規制位置61(ストッパ4cと駆動ピン9b周辺部による規制)での負荷をF22の絞り値である絞り開口位置に設定している。
【0074】
(c)は本実施形態の弾性部材であるバネ部材の付勢力によって負荷を設定した絞り開口におけるバネトルクを示したグラフで、チャージされていたバネ部材13のバネトルクが突然F4からF2の絞り値である絞り開口位置範囲までほぼ一定に小絞り方向に付勢されるように負荷を設定している。
【0075】
(d)は本実施形態の伝達効率を変化させて負荷を設定した絞り開口における負荷トルクを示したグラフで、L字型スリット12aと駆動ピンがF11からF22の絞り値である絞り開口位置範囲までだけ当接してロータマグネット2の駆動力を伝達するように負荷を設定している。ここで、矢印は移動方向を示し、移動方向によって負荷トルクの極性が逆転している。
【0076】
(e)は本実施形態の光量可変部材の摺動抵抗によって負荷を設定した絞り開口における負荷トルクを示したグラフで、光量可変部材6の摩擦係数の著しく大なる粗面部6bと光量可変部材12がF16からF22の絞り値である絞り開口位置範囲まで摺動するように負荷を設定している。なお、矢印は移動方向を示し、移動方向によって負荷トルクの極性が逆転している。
【0077】
図8は本実施形態の総合した絞り開口における設定負荷トルクのグラフであり、図7に示す各負荷を合成したもので、矢印は移動方向を示し、移動方向によって負荷トルクに履歴がみられる。
【0078】
すなわち、各F値に対して負荷トルクが急激に増加あるいは減少するように設定され、また負荷トルクはF2からF22への移動方向において順次増加するようになっている。
【0079】
特にF8からF22までの負荷トルクには光量可変部材12のL字型スリット12aと駆動ピンとの係合による履歴があるため、この間のF値への移動は、F8方向から移動する必要がある。
【0080】
図9は本実施形態の制御信号波形のタイミングチャート図であり、駆動信号切換え回路の駆動信号VaがV1からV6まで変化すると、それに従って駆動コイルに通電する電流IcのレベルがI1からI6まで変化し、それに対応する負荷トルクに設定されている絞り開口がF2からF22のそれぞれのF値に決定される。
【0081】
F11・F16に絞り開口を決定するには、F8から順次移動させるように駆動制御されている。
【0082】
駆動信号Vaを駆動回路40の反転回路51における参照電圧Vfと同等にすれば、通電電流Icは、零レベル(I3)となり、負荷トルクによって光量制御部材20が駆動移動されて、F8の絞り開口となる。
【0083】
上記構成において、被写体33からの撮像光がレンズ部Aのレンズ群及び光量可変部材20(6・7・12)の絞り開口を通過し、光量検出装置25に結像する。光量検出装置25では、撮像光の光量に従って輝度信号Ysを絞り制御手段22・映像信号処理回路26・オートフォーカス制御部27に出力する。
【0084】
上記通過光量に比例した輝度信号Ysをうけて、絞り制御手段22の制御回路41では、適正露光量と輝度信号Ysを比較し、その差分と、メモリ23の現状の絞り値(絞り開口)データD4と、メモリ23の予め設定されている絞り値(絞り開口)とそれに対応する駆動信号VaのデータD1とから所望の絞り値(絞り開口)を決定し、駆動信号Vaを切換えるためのデータD2を絞り制御手段22の駆動信号切換え回路42に出力する。
【0085】
前記駆動信号Vaを示すデジタルのデータD2をうけて、駆動信号切換え回路42のD/A変換器は、デジタルのデータD2をアナログの駆動信号Vaに変換して絞り制御手段22の駆動回路40に出力する。
【0086】
前記アナログの駆動信号Vaをうけて、駆動回路40のボルテージフォロワ回路50は、駆動信号Vaをバッファして駆動源21の駆動コイル1における一方の端子に出力するとともに駆動回路40の反転回路51に出力する。
【0087】
反転回路51では、駆動コイル1の一方の端子の電圧を参照電圧Vfに対して反転させて駆動コイル1の他方の端子に出力し、駆動源21の駆動コイル1の両端に正・負の駆動電圧Vcを印可可能にする。
【0088】
前記駆動電圧Vcが印可された駆動コイル1(抵抗:Rc)には、駆動電圧Vcに従った電流Ic(Vc/Rc)が通電されて、通電電流Icに応じた駆動トルクで駆動源21のロータマグネット2を回転駆動させる。
【0089】
ロータマグネット2は、通電電流Icに応じた駆動トルクで伝達部材9を介して光量可変部材20(6・7・12)を駆動移動させる。
【0090】
ここで、前記駆動源の通電電流Icに応じた駆動トルクに抗する負荷トルクが、図7に示す各手段によって各絞り値に設定され、図8の示すように各絞り値に各絞り値間よりも急激に増加あるいは減少する負荷トルクがF2→F22の移動方向にかけて順次増加するように設定されている。
【0091】
従って、各絞り値に設定された急激に増加あるいは減少する負荷トルクに均衡する前記駆動トルクを与えれば、ロータマグネット2は各絞り値に対応する位置に停止して光量可変部材20(6・7・12)を位置決めする。
【0092】
特に、F11・F16の絞り値位置に位置決めさせるためには、いったんF8の絞り値位置(駆動トルク=零)に移動した後、F22に向かって移動するように駆動トルクを与える。
【0093】
この制御の各信号と絞り開口位置のようすは、図9に示すように、駆動信号Vaで決定する駆動コイル1に通電する電流Icに応じた駆動トルクが、各絞り値(各絞り開口)に設定された負荷と釣り合って各絞り値(各絞り開口)位置に停止する。
【0094】
つまり、各絞り値に設定された負荷トルクに均衡する前記駆動トルクを与える駆動コイル1に通電する電流Icを決定すれば、光量可変部材20(6・7・12)を各絞り値の位置に位置決めできる。
【0095】
各絞り値に対応する位置に位置決めされた光量可変部材20(6・7・12)は、絞り値に対応する絞り開口を決定する。
【0096】
この結果、駆動源21の駆動トルクによって駆動移動される光量可変部材20(6・7・12)は、絞り開口を決定してレンズ部Aのレンズ群を通過する撮像光の光量を可変し、光量検出装置25の結像光量を適正な露光量に調整する。
【0097】
また操作部24でダイアルがまわされて絞り値が設定されると、絞り制御手段22が操作部24からの設定情報D3に従って、上述したように駆動コイル1に通電する電流Icを決定する駆動電圧Vcを駆動源21に出力し、駆動源21を駆動して光量可変部材20(6・7・12)を移動させ、所望の絞り開口(絞り値)を得る。
【0098】
オートフォーカス制御部では、輝度信号Ysから焦点のズレを検出し、オートフォーカスモータ28を駆動してフォーカスレンズ29を前後に微小移動させて移動方向を決め、予め設定されている駆動制御情報とこの時の絞り値データD4をメモリ23から取り出してオートフォーカスモータ28を駆動してフォーカスレンズ29を移動させてフォーカス動作を行い、光量検出装置25への結像の焦点を合致させる。
【0099】
操作部24でズームスイッチが押されて拡大比が設定されると、ズームモータ制御部30が操作部24からの信号に従ってズームモータ31を駆動してズームレンズ32を移動させ、撮像の倍率を変化させる。
【0100】
この時、ズームモータ制御部30からズーム動作情報がオートフォーカス制御部27に送られ、ズーム動作で焦点がずれないようにオートフォーカス制御部27がメモリ23に設定されている駆動情報に基づいて、オートフォーカスモータ28を駆動してフォーカスレンズ29を移動させてフォーカス動作を行う。
【0101】
また操作部24でフォーカスダイアルがまわされて焦点移動を設定されると、オートフォーカス制御部27が操作部24からの信号に従ってオートフォーカスモータ28を駆動しフォーカスレンズ29を移動させて焦点を変動させる。
【0102】
映像信号処理回路では、上記のように調整された撮像光に従って出力された輝度信号Ysをビデオ信号に変換して出力する。
【0103】
また、伝達部材9の規制手段によって規制される規制位置はロータマグネットの180度以下の回転範囲であり、好ましくは60度である。
【0104】
本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、光量検出装置25は太陽電池や光抵抗変化素子等の光センサーであるもの、駆動回路40の出力段にエミッタフォロワ等の電力増幅回路が付加されているもの、駆動回路40の反転回路51のVfがグランド電位(零)であるもの、駆動コイル1の他端子がグランド電位(零)に接続されているもの(反転回路51は削除)、駆動信号切換え回路42がマルチプレクサやアナログスイッチ及びリレー回路等のスイッチ回路であるもの、ロータマグネット2と伝達部材9が一体成形されたもの、ステータヨーク3−1と3−2が駆動コイル1が装着可能に一体となるものであってもよい。
(第2の実施形態)
図10および図11は第2の実施形態を示す。
【0105】
第2の実施形態は、第1の実施形態において、光量可変部材12を取り除き、伝達効率による負荷設定手段と摺動摩擦抵抗による負荷設定手段を利用しない場合の実施形態であり、共通部分の説明は省略し、相違部分のみ説明する。
【0106】
図10は、第2の実施形態を表す絞り開口における設定負荷トルクのグラフで有り、図7の(d)に示す伝達効率による負荷トルクと、(e)に示す摺動抵抗による負荷トルクを除いた、(a)のディテントトルクによる負荷トルクと、(b)駆動範囲の規制手段による負荷トルクと、(c)弾性部材であるバネ部材の付勢力による負荷トルクとの合成のグラフである。
【0107】
各F値に対して、負荷トルクが急激に増加あるいは減少するように設定され、また負荷トルクは移動方向にかかわらずに順次増加あるいは減少するようになって、絞り開口のF値に対して一対一で対応する唯一つの負荷を設定している。
【0108】
図11は、第2の実施形態を表す制御信号波形のタイミングチャート図面で有り、駆動信号切換え回路の駆動信号VaがV1からV6まで変化すると、それに従って駆動コイルに通電する電流IcのレベルがI1からI6まで変化し、それに対応する負荷トルクに設定されている絞り開口がF2からF22のそれぞれの絞り値に唯一つに決定される。
【0109】
上記構成においては、第1の実施形態のような移動方向を限定する必要はなく、この制御の各信号と絞り開口位置のようすは、図11に示すように、駆動信号Vaで決定する駆動コイル1に通電する電流Icに応じた駆動トルクが、各絞り値(各絞り開口)に設定された唯一つの負荷と釣り合って各絞り値(各絞り開口)位置に停止する。
【0110】
つまり、各絞り値に設定された負荷トルクに均衡する前記駆動トルクを与える駆動コイル1に通電する電流Icを決定すれば、光量可変部材20(6・7)を各絞り値の唯一つの位置に位置決めできる。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、簡素な構成で負荷を設定し、駆動源に通電する駆動信号レベルを切換えるだけで簡単に段階的な所望の絞り開口を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の制御ブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態の制御駆動回路図である。
【図3】本発明の一実施形態の光量調節装置を搭載したビデオカメラのブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態の分解斜視図である。
【図5】本発明の一実施形態の平面図である
【図6】本発明の一実施形態の一相励磁モータのモデル図である。
【図7】本発明の一実施形態の各手段の絞り開口における設定負荷トルクのグラフである。
【図8】本発明の一実施形態の総合した絞り開口における設定負荷トルクのグラフである。
【図9】本発明の一実施形態の制御信号波形のタイミングチャート図である。
【図10】本発明の第二の実施形態の絞り開口における設定負荷トルクのグラフである。
【図11】本発明の第二の実施形態の制御信号波形のタイミングチャート図である。
【符号の説明】
1・・・駆動コイル 2・・・ロータマグネット
3−1、3−2・・・ステータヨーク 9・・・伝達部材
6、7、12、20・・・光量可変部材 13・・・バネ部材
22・・・絞り制御手段 21・・・駆動源

Claims (8)

  1. 光量を可変とするための絞り開口を決定する光量可変部材と、前記光量可変部材を駆動するための駆動源と、前記駆動源に通電する駆動信号を形成する絞り制御手段とを有する光量調節装置において、
    複数種の負荷を合成し、合成した負荷を前記駆動源に通電する駆動信号に応じて発生する駆動力と均衡させることによって、前記光量可変部材が所望の絞り開口位置を得られる絞り開口設定手段を設け、前記複数種の負荷は、それぞれが前記駆動力に対して負荷を発生する前記絞り開口位置の範囲が他の負荷と異なっており、前記光量可変部材の駆動範囲の一方の規制位置と他方の規制位置との間で、前記合成する複数種の負荷の組合せを異ならせることによって段階的な開口位置を設定することを特徴とする光量調節装置。
  2. 請求項1において、前記複数種の負荷の1つは、前記絞り開口位置の開放側の所定範囲か、あるいは小絞り側の所定範囲において前記駆動力と均衡することを特徴とする光量調節装置。
  3. 請求項1または2において、前記所望の開口に設定する負荷の少なくとも一つは、弾性部材の付勢力を用いて負荷を設定することを特徴とする光量調節装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、前記所望の開口に設定する負荷の少なくとも一つは、前記光量可変部材の摺動抵抗を用いて負荷を設定することを特徴とする光量調節装置。
  5. 光量を可変とするために絞り開口を決定するための光量可変部材と、前記光量可変部材を駆動するための駆動源と、前記駆動源に通電する駆動信号を形成する絞り制御手段とを有する光量調節装置において、
    複数種の負荷を合成し、合成した負荷を前記駆動源に通電する駆動信号に応じて発生する駆動力と均衡させることによって、前記光量可変部材が段階的な所望の開口位置を得られる絞り開口設定手段を設け、前記複数種の負荷は、それぞれが前記駆動力に対して負荷を発生する前記開口位置の範囲が他の負荷と異なっており、前記所望の開口に設定する負荷の少なくとも一つは、前記複数種の負荷の一つである前記光量可変部材の摺動抵抗を用いて負荷を設定することを特徴とする光量調節装置。
  6. 請求項5において、前記所望の開口に設定する負荷の少なくとも他の一つは、弾性部材の付勢力を用いて負荷を設定することを特徴とする光量調節装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれかにおいて、前記駆動源は、永久磁石からなるロータマグネットと、前記ロータマグネットに対向配置される強磁性材から成るステータヨークと、前記ステータヨークを励磁するコイルとにより構成され、前記絞り制御手段は前記駆動コイルに通電する電流レベルを可変するものであり、前記所望の開口に設定する複数種の負荷の少なくとも一つは、前記ロータマグネットと前記ステータヨーク間に発生するディテントトルクによって設定することを特徴とする光量調節装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の光量調節装置を用いて結像面への光量を調節することを特徴とする光学機器。
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