JP3594705B2 - ミシンの芯紐案内装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はミシンの芯紐案内装置に係り、特に、厚さの異なる被縫製物や段差を有する被縫製物に対する穴かがり等の縫製をする際に、芯紐を縫目中に縫い込む場合に好適なミシンの芯紐案内装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のミシンの芯紐案内装置は、図3乃至5に示すように、ミシン本体に(図示せず)に回動自在に配設された押え腕12の先端部の側面に、押え支持部28が支持ピン13xにより回動自在に支持されている。この押え支持部28の両端部には、布押え部材3を支持するピン30を固着するために下方へ延出する固着部29が形成されている。この固着部29に固着されたピン30には、縫製物、ここでは布4を安定的に押圧する布押え部材3が支持されている。この布押え部材3には、縫製のために針棒2に支持された針1が上下方向へ移動した際に貫通するための針貫通孔5が形成されている。また、前記押え支持部28の上面には、前記押え腕12の先端部上面方向へ延出する押圧受部31が形成されているとともに、この押圧受部31の上面には押圧ローラ14が嵌入し摺動するためのローラ溝15が形成されている。このローラ溝15に嵌入する押圧ローラ14は図示しないばね機構により布4を押圧するのに必要な押圧力を前記押え支持部28を介して前記布押え部材3に伝達するようにされている。この押圧ローラ14の側面には、後述する芯紐案内棒27に前記布押え部材3の変位量を伝達するための押え変位伝達ピン19を挟持するピン把持部34が形成されている。このピン把持部34に把持される押え変位伝達ピン19は芯紐案内腕32の一端部に植設されており、前記押圧ローラ14の移動に従って移動するようにされている。前記芯紐案内腕32は屈曲された略コの字形状を有しており、この一屈曲部において支持腕33に固着されている。また、この芯紐案内腕32の他の一端部には、芯紐案内棒27を支持する芯紐案内支持棒25が嵌着されており、この芯紐案内支持棒25の側面には、鉛直方向に貫通する案内貫通孔26が形成され、この案内貫通孔26には、前記芯紐案内棒27が挿通されている。この芯紐案内棒27の下端部は鈎状に形成され穴かがり縫目形成時に縫目の中に芯紐を縫い込ませるために前記芯紐を導出し易くされている。一方、前記芯紐案内腕32を支持する前記支持腕33は、図1に示す支持ピン13yを支点に回動自在にされている。
【0003】
つぎに、このような従来のミシンの芯紐案内装置の作用について説明すると、平坦な布4に対して穴かがり縫いをする場合には、前記押圧ローラ14が図示しないばね機構により下方へ押動されると、前記押え支持部28を介して前記布押え部材3が前記押え腕12の回動により前記布4を安定的に押圧する。そして、前記針1を支持している針棒2が上下方向に移動するとともに縫目方向と直交する方向へも振幅し、さらに前記布押え部材3が布4を図示しない布支えとともに挟持して縫目方向に布4を往復動させて穴ががり縫いを施すこととなる。この際、前記芯紐案内棒27が芯紐を導出し縫目の中に芯紐を縫い込むようにする。
【0004】
また、厚さの異なる布4に対して穴かがりを行なう場合には、前記布押え部材3は前記押え腕12の回動によりその布4の厚さに合せて上下動する。これに対して、前記芯紐案内棒27は、前記布押え部材3の上下方向への移動により前記押圧ローラ14が上下動し、この押圧ローラ14に把持されている押え変位伝達ピン19を介して前記芯紐案内腕32が、前記支持腕33の支持ピン13yを支点として回動する。したがって、図4に示すように、前記芯紐案内腕32の一端部に嵌着された芯紐案内支持棒25に支持されている芯紐案内棒27が、前記支持腕33の支持ピン13yを支点として回動し、前記布押え部材3に対する距離を一定に保持するようにして、前記芯紐案内棒27が芯紐を導出し縫目の中に縫い込むようにしている。
【0005】
さらに、段差を有する布4に対して穴かがりを行なう場合には、前記布押え部材3および前記押え支持部28が前記支持ピン13xを支点として回動し、前記段部の傾斜に合せて傾斜し、前記布4を安定的に押圧する。そして、穴かがり縫目を形成するために、前述した針1の動作に伴って、前記布押え部材3を先端部に配設している押え腕12が縫目方向(図5の矢印C方向)へ往復動すると、前記布押え部材3に押圧力を付与している前記押圧ローラ14は、上下方向へのみ移動し得るようにされているため、図5に示すように、前記押え支持部28の押圧受部31上面に形成されたローラ溝15を摺動することとなる。一方、前記芯紐案内棒27は、この布押え部材3の上下方向への変化に伴って、前記押え変位伝達ピン19等を介し前記支持腕33の支持ピン13yを支点として回動し、前記布押え部材3と前記芯紐案内棒27との距離を一定に保持して、前記芯紐案内棒27が芯紐を導出し縫目の中に芯紐を縫い込むようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のミシンの芯紐案内装置においては、厚さの異なる布4に対して縫製する場合には、前記布押え部材3の上下方向への移動に対し前記芯紐案内棒27は、前記支持腕33の支持ピン13yを中心に回動し、前記布押え部材3との距離を一定に維持するが、一方、この芯紐案内棒27は前記針1の存在する方向へも移動してしまうこととなり、針1に当接してしまう場合もある。また、前記針1と前記芯紐案内棒27の距離が変化することで芯紐を縫目の中に良好に縫い込むことができない場合もあった。このため、布厚さによって前記芯紐案内棒27の位置をその都度調整する必要があり効率が悪いという問題点があった。また、押圧ローラ14が押圧受部31上を摺動するため、つまり、押え部材3にかかる布4を押圧する押圧力が押え腕12のC方向移動に伴って変化してしまうので、縫いずれなどが発生するという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、厚さの異なる被縫製物や段差を有する被縫製物を縫製する場合であっても、布押え部材および針と芯紐案内腕との距離を一定距離に保持して、芯紐を縫目の中に確実に縫い込むことのできるミシンの芯紐案内装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため本発明に係る請求項1に記載の芯紐案内装置は、布押え部材の被縫製物を押える高さおよび押える傾きの変位を芯紐案内部に伝達する押え変位伝達部を前記布押え部材の押える高さおよび押える傾きの変化に応じて上下方向へのみ移動する規制部材とし、この押え変位伝達部と連結している前記芯紐案内部が前記布押え部材および前記針との距離を一定に保持するようにして、芯紐を導出し確実に芯紐を縫目の中に縫い込むようにしたものである。
【0009】
また、請求項2に記載のミシンの芯紐案内装置は、請求項1において、押え変位受部を布押え部材と対向する位置に配設し、これらを常に平行な位置関係を保持しつつ移動する2本のリンクにより回動自在に連結し、常に前記布押え部材と前記押え変位受部とが同一の傾きを有するようにし、押え変位受部が布押え部材の高さおよび傾きの変位を確実に受け、その変位を芯紐案内部へ伝達するようにしたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のミシンの芯紐案内装置の実施の一形態を図1乃至図2を参照して説明する。
【0011】
図1において、ミシンの始動操作により始動停止機構(図示せず)を介して駆動し、この駆動により下端に針1を支持した針棒2が、一定位置において上下動するとともに、その左右方向への振幅と基線とが変化し、布押え部材3等の布送り機構が布4を針1揺振方向に直交する方向に往復動することにより縫製、ここでは特にボタン穴のかがり縫目を形成するようにされている。この縫目を形成する際には、前記布押え部材3が、被縫製物、ここでは特に布4を安定的に押圧するとともに図示しないベッドに設けた布支え(図示せず)との間で布4を挟んでミシンのサイクル動作に連動して布4を図1の矢印C方向へ往復動させるようになっている。この布押え部材3には矢印C方向に長い針貫通孔5が形成されている。この布押え部材3には、4本のリンクにより構成された平行4節リンク機構が、球状部を有する球状ピン11により連結されている。この平行4節リンク機構の4本のリンクは、それぞれ押え支持板6、前方押えリンク7、後方押えリンク8およびリンク連結板9とにより各連結節を回動自在となるように構成されており、前記押え支持板6と前記リンク連結板9とが対向する位置に、また、前記前方押えリンク7と前記後方押えリンク8とが、対向する位置にそれぞれ配設されているとともに各連結節間の距離を同一となるように連結されており、常に平行な位置関係を保持しつつ移動するようにされている。したがって、前記押え支持板6が後述する布押え部材3と連結されてこの布押え部材3の傾斜に伴って傾斜すると、この傾斜は前記前方押えリンク7および前記後方押えリンク8を介して前記リンク連結板9に伝達され、このリンク連結板9も同一の傾斜角を有するように傾斜するようになっており、このリンク連結板9が布押え部材3の傾斜を受ける押え変位受部とされている。
【0012】
また、前記押え支持板6は、両端部から下方へ延出しその下端を平面状に形成された支持部10を有しており、この支持部10において前記布押え部材3を前記球状ピン11により連結されている。このため前記布押え部材3は、布4が段差を有するような布4であっても、その形状に合致するようにして前記球状ピン11により自在に傾斜して布4を確実に押圧し得るようになっている。また、前記押え支持板6は、その長手方向中央部を押え腕12の先端部側面に支持ピン13aにより支持されており、前記押え支持板6はこの支持ピン13aを支点として回動されるとともに、後述する押圧ローラ14による押圧力をこの支持ピン13aにより受けて、前記布押え部材3に伝達するようになっている。前記押え腕12は、支持ピン13cにより送り腕16に回動自在に支持されており、この送り腕16は、図示しない送り機構により図1の矢印C方向へ往復移動するようにされている。また、前記押え腕12の前記押え支持板6を配設した先端部の上面には、押圧ローラ14が嵌入するためのローラ溝15が長手方向へ直線的に形成されている。この押圧ローラ14は、図示しないばね機構の弾性力により前記布押え部材3に前記支持ピン13aを介して押圧力を付与する構成部であり、前記押え腕12の矢印C方向に移動する動作に伴い前記ローラ溝15に従って回動するようになっている。
【0013】
また、前記送り腕16には、前記押え腕12の回動動作に伴って、つまり、前記布押え部材3の上下方向への変位に伴って回動する押え高さリンク17が、支持ピン13dを中心として回動自在に支持されている。この押え高さリンク17の自由端部は下方へ屈曲されており、この下端部には、前記リンク連結板9がその長手方向中央部において支持ピン13bにより回動自在に支持されている。このため、前記押え支持板6が前記押え腕12の回動により上下方向へ移動したときには、前記リンク連結板9も前記押え高さリンク17の回動により、前記押え支持板6の変位量と同一の変位量だけ上下方向に移動し、前記布押え部材3の高さ変位を受けるようになっている。また、この押え高さリンク17と前記押え腕12とは、いずれも前記送り腕16に回動自在に配設されているため、前記送り腕16の図1におけるC方向への移動に伴って一緒に移動するようになっている。
【0014】
前記リンク連結板9の上面には、この上面と直角方向へ延出する押え変位伝達板18が形成されており、この押え変位伝達板18の上面は平坦面とされ、この上面には、前記布押え部材3の図1の矢印Aで示す上下方向への変位量を後述する芯紐案内棒27に伝達するための押え変位伝達ピン19が摺動可能に配設されている。この押え変位伝達ピン19は、図1の矢印Bで示す上下方向にのみ摺動可能とされた規制部材たるスライド腕20に植設されており、このスライド腕20はミシン本体(図示せず)に連結されたスライド支持板21に螺合している段ねじ22に支持されることにより、上下方向(矢印B方向)へのみ摺動するように規制されている。このため、前記押え変位伝達ピン19も、上下方向へのみ移動できるように拘束されている。さらに、前記スライド腕20と前記スライド支持板21とは、上下方向に付勢するばねやゴム等の弾性部材23によっても連結されており、この弾性体の付勢力によって前記スライド腕20に植設された前記押え変位伝達ピン19を前記リンク連結板9の前記押え変位伝達板18の上面に押圧するようになっている。このため、前記押え変位伝達ピン19は、前記押え変位伝達板18の上下方向変位を確実にスライド腕20に伝達するようにされている。なお、この弾性部材23を使用せずに前記押え変位伝達板18の側面にピン溝を形成し、前記押え変位伝達ピン19をこのピン溝に摺動可能に嵌入して前記押え変位伝達板18の変位を前記押え変位伝達ピン19が確実に受けられる構成としてもよい。
【0015】
前述の押え変位伝達ピン19と、スライド腕20およびスライド支持板21とによって、押え変位受部である前記リンク連結板9の受けた布押え部材3の変位量を、芯紐案内棒27に伝達する押え変位伝達部が構成されている。
【0016】
また、前記スライド腕20の下端部には、このスライド腕20と直交する方向へ延出するスライド屈曲部24が形成されており、このスライド屈曲部24の先端部には、略L字形状の芯紐案内支持棒25が固定的に把持されている。そして、この芯紐案内支持棒25の側面には、矢印C方向と直交する水平方向へ貫通する案内貫通孔26が形成されており、この案内貫通孔26には、芯紐を縫糸による縫目の中に縫い込ませるための芯紐案内腕たる芯紐案内棒27が挿通されている。この芯紐案内棒27はその先端を針1に近接するように突出する管状に形成されており、縫目形成の進行方向において常に前記針1に先行するように前記針1の振幅の基線変換時および縫目の進行方向逆転時に変換機構(図示せず)により位置変換されるようになっている。
【0017】
したがって、前記布押え部材3が布4の形状や段差に合せて上下方向に移動したときには、この布押え部材3の変位量を前記平行4節リンク機構を介して前記リンク連結板9の前記押え変位伝達板18に伝達され、さらにこれを前記押え変位伝達ピン19が前記スライド腕20に伝達すると、このスライド腕20のスライド屈曲部24に把持された芯紐案内支持棒25に挿通されている前記芯紐案内棒27に伝達されることとなり、この芯紐案内棒27は前記布押え部材3と同一の変位量だけ上下方向へのみ移動するようにスライド腕20により規制されているため、前記針1との距離は一定距離に保持されるようになっている。
【0018】
次に、本発明のミシンの芯紐案内装置の実施の一形態の作用について説明する。
【0019】
通常の平坦な布4に対して穴かがりの縫製をする場合には、前記布押え部材3が前記押圧ローラ14による上方からの押圧力を前記支持ピン13aで受け、前記押え腕12の支持ピン13cを中心とした回動動作により布4を安定的に押圧する。この布4に対して、前記針1を支持している針棒2が図示しない始動停止機構の動作により、上下動するとともに左右方向へ振幅し、前記布押え部材3が布4を押えつつ前記布支え(図示せず)とともに挟持して図1の矢印C方向へ布4を往復動させることによりボタンの穴かがり縫製を行なう。このとき、前記芯紐案内棒27は前記布押え部材3および前記針1と一定の距離を保持しつつ、芯紐を縫目の中へ縫い込ませるように導出する。
【0020】
そして、前記被縫製物である布4の厚さが変化した場合には、前記布押え部材3が前記押え腕12の支持ピン13cを中心とする回動により上下方向(図1の矢印A方向)へ移動すると、前記リンク連結板9が前記平行4節リンク機構を介して前記押え高さリンク17の回動により、前記布押え部材3と同一の変位量だけ上下方向へ移動する。前記リンク連結板9が上下方向へ移動すると、この移動に伴って、前記リンク連結板9の押え変位伝達板18の上面に配設されている押え変位伝達ピン19も上下方向へ移動し、これに連動して前記スライド腕20が上下方向(図1の矢印B方向)へ移動する。この規制部材たるスライド腕20が上下方向へ移動すると、スライド屈曲部24に把持された芯紐案内支持棒25に挿通されている芯紐案内棒27が上下方向へ移動する。したがって、前記布押え部材3と前記芯紐案内棒27とは上下方向へ同一の変位量だけ移動することとなる。さらに、前記芯紐案内棒27は上下方向のみに移動できるように規制されているため、前記針1に近付く方向へ移動せず、前記芯紐案内棒27と前記針1との距離は一定に保たれる。
【0021】
また、前記被縫製物である布4が段差を有する布4である場合には、図2に示すように、前記布押え部材3が前記押え支持板6における支持ピン13aを中心として前記布4の段差に合致するように傾斜する。この布押え部材3の傾斜は前記前方押えリンク7および前記後方押えリンク8を介して前記リンク連結板9に伝達され、このリンク連結板9も同一の傾斜角に傾斜する。この状態で、前記布押え部材3は布4を安定的に押圧しており、前記針棒2が上下方向に移動するとともに左右方向へも振幅し、さらに、穴かがり縫目を形成するために前記送り腕16が図1の矢印C方向へ移動して、この送り腕16に支持されている前記押え腕12と前記押え高さリンク17とが矢印C方向へ移動し、前記押え腕12に配設された布押え部材3が前記布4を矢印C方向へ往復移動させ縫製が施される。このとき、前記芯紐案内棒27は矢印C方向へ移動しないが、上下方向へ移動するようにされているため、前記リンク連結板9の押え変位伝達板18が傾斜しつつ矢印C方向へ移動するのに対応して、前記押え変位伝達ピン19が上下方向へ移動し、図5に示すように、相対的に前記押え変位伝達ピン19が前記押え変位伝達板18上を摺動する状態となる。この押え変位伝達ピン19の上下方向移動に伴って、前記芯紐案内棒27も前記押え変位伝達ピン19と同一の変位量だけ上下方向へ移動することとなる。したがって、前記芯紐案内棒27と前記布押え部材3の距離は一定の距離を保持されるとともに、前記芯紐案内棒27と前記針1との距離も一定の距離が保持される。
【0022】
以上のように、本発明のミシンの芯紐案内装置の実施の一形態においては、厚さの異なる布4や、段部を有する布4を安定的に押圧するために、布押え部材3が上下方向へ移動したり、傾斜したとしても、芯紐案内棒27が布押え部材3および針1に対する距離を一定距離に保持することができるため、芯紐案内棒27は芯紐を縫目の中に縫い込ませるのに最適な位置を維持することができるし、針1と当接してしまうこともない。また、布4の厚さによって、その都度芯紐案内棒27の位置を補正する必要もなく効率的である。
【0023】
さらに、前記布押さえが布4を押圧する押圧力は、前記押え腕12の上面を摺動する押圧ローラ14により、前記押え支持板6を介してこれを支持する支持ピン13aの1支点のみにより押圧力が伝えられるため、例え前記布押え部材3が傾斜しつつ布4を押圧する場合であっても布押え部材3の各部でその押圧力がむらを生ずることはなく、縫いずれ等も生ぜずに仕上りの良好な縫製を行なうことができる。
【0024】
なお、本発明は前記実施の一形態のものに限定されるものではなく、必要に応じて種々変更することが可能である。
【0025】
【発明の効果】
以上述べたように本発明に係るミシンの芯紐案内装置は、厚さの異なる被縫製物や段差を有する被縫製物を縫製する場合であっても、芯紐案内腕が布押え部材および針との距離を一定距離に保持しつつ芯紐を導出し、芯紐を縫目の中に確実に縫い込むことのできる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るミシンの芯紐案内装置の実施の一形態を示す斜視図
【図2】段差を有する被縫製物を縫製する場合の図1の要部正面図
【図3】従来のミシンの芯紐案内装置の斜視図
【図4】図3の要部正面図
【図5】段差を有する被縫製物を縫製する場合の図3の要部正面図
【符号の説明】
1 針
3 布押え部材
6 押え支持板
7 前方押えリンク
8 後方押えリンク
9 リンク連結板
12 押え腕
18 押え変位伝達板
19 押え変位伝達ピン
20 スライド腕
25 案内支持棒
27 芯紐案内棒
Claims (2)
- 被縫製物を押圧しミシンの駆動に応じて前記被縫製物を往復動させる布押え部材に連結されこの布押え部材の前記被縫製物を押える高さの変化および押える傾きの変化に対応して、同一の変位量で上下するとともに同一の傾斜角で傾斜する押え変位受部と、この押え変位受部に係合されこの押え変位受部の移動に伴って上下方向へ移動する押え変位伝達部と、この押え変位伝達部と連結されこの押え変位伝達部と同一の変位量だけ移動し芯紐を縫目中に縫い込むように導出する芯紐案内部とを有するミシンの芯紐案内装置において、前記押え変位伝達部を前記布押え部材の押える高さおよび押える傾きの変化に応じて上下方向へのみ移動する規制部材としたことを特徴とするミシンの芯紐案内装置。
- 前記押え変位受部を前記布押え部材と対向する位置に配設し、これらを常に平行な位置関係を保持しつつ移動する2本のリンクにより回動自在に連結し、常に前記布押え部材と前記押え変位受部とが同一の傾きを有するようにしたことを特徴とする請求項1に記載のミシンの芯紐案内装置。
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