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JP3569025B2 - 半導体装置、およびそれを用いた電子装置 - Google Patents

半導体装置、およびそれを用いた電子装置 Download PDF

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  • Wire Bonding (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は半導体装置およびそれを用いた電子装置に係り、特にTAB(Tape Automated bonding)実装技術を用いて集積回路を実装した半導体装置およびそれを用いて小型化をさらに進めた液晶表示装置のような電子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にテープキャリアパッケージ方式(TAB実装パッケージ)で実装された半導体装置は、実装面積の小型化が可能な実装方式の半導体装置である。
【0003】
例えば特開平5−226414号公報に開示されているように、幅広のテープキャリアを使用し、スプロケットホールを本来のスプロケットホールよりも内側に形成し、両方のスプロケットホールの間に形成したスリットを用いて切断することにより、薄型・小型という利点を得ることができる。
【0004】
しかもこの場合、在来の保持キャリアを使用できるので、工程を煩雑化させることがないので製造プロセスが簡便で済むという利点もある。
【0005】
上記のように、テープキャリアパッケージは液晶ドライバICのような超多ピンのICやLSIを狭ピッチで接続することにより小型のパッケージを実現することができるという利点がある。
【0006】
特に液晶表示装置においては、テープキャリアパッケージは出力端子数だけでも 200ピン以上といった多ピンの液晶ドライバICの接続に好適な実装方式として一般的に用いられている。その他にも、例えばゲートアレイなど入出力端子数が 200〜 300ピンあるいはそれ以上もの超多ピンのLSIの実装技術として用いられている。
【0007】
また、テープキャリアパッケージは、上記のような多ピンの実装形態に好適であることの他にも、配線パターンの自由度が高いことや、ベースフィルムの柔軟性を利用してパッケージを折り曲げることが可能であることなどの特長を備えている。
【0008】
テープキャリアパッケージは、耐熱性の高い合成樹脂からなる短冊状のベースフィルム(このテープ状のベースフィルムを以下キャリアフィルムと呼ぶ)上にCuなどの金属層を被着し、これをパターニングして配線パターンを形成し、多ピンの液晶ドライバICなどをキャリアフィルム上に搭載し、そのキャリアフィルムに設けられた穴から突出したインナーリードに一括接続し、液晶ドライバICをエポキシなどの合成樹脂で密封(封止)することで形成されている。
【0009】
そして、キャリアフィルムには、パッケージ組立工程等で使用するための搬送用スプロケットホールが穿設されており、またテープキャリア上には検査用パットなども形成されている。そして液晶表示装置の配線基板上やプリント回路基板上に実装される際には、連続した短冊状のキャリアフィルムから必要な形状のベースフィルムが打ち抜かれて、一個ずつ独立した実装パッケージとして使用される。
【0010】
このような従来のテープキャリアパッケージの一例を図11の平面図および図12の断面図に示す。なお図11(a)は、図12の断面図にa−sideとして示した側から見た平面図であり、図11(b)は、図12の断面図にb−sideとして示した側から見た平面図である。
【0011】
ポリイミドフィルムなどの耐熱性の高い合成樹脂製のキャリアフィルム1001上に、Cu等の導体層をエッチング等によりパターニングして導体パターン1002が形成されている。
【0012】
デバイスホール1003と呼ばれる穴は、ICチップ1004よりも少し大きめの大きさに、ICチップ1004を収容する部分のキャリアフィルム1001に穿設されている。
【0013】
そのデバイスホール1003の内側には、ICの入出力端子との接続をとるための電極であるインナーリード1005が突出するように形成されている。
【0014】
ICチップ1004の各接続パッド上には、Au等で作られた突起電極状のバンプ1006aが形成されている。このICチップ1004側のバンプ1006aとインナーリード1005とは、一般に熱圧着によって接続される。
【0015】
そして外部との接続を取るための電極であるアウターリード1007は、ICチップ1004上のバンプ1006bからポッティング樹脂1008の外側のTAB実装パッケージの外周部すなわち金型打ち抜き外形線にかけて延在するパターンとして形成されている。なおICチップ1004を搭載した部分は、そのICチップ1004自体やインナーリード1005やバンプ1006a,1006b等の保護のために、前述のエポキシ樹脂などを用いて形成されたポッティング樹脂1008で封止されている。
【0016】
そして図13に示すように、上記のような構造のTAB実装パッケージ1010は、その接続電極1011で液晶表示パネル1009側の接続端子(図13においては図示省略)と接続される。この接続は一般に異方性導電接着剤1012を使用して加熱・加圧することで行なわれる。
【0017】
また一方でこのTAB実装パッケージ1010は、図14に示すように、アウターリード1007の先端部の接続電極1013にて駆動回路基板1014と接続される。この接続は一般に、ペースト状のクリームはんだと呼ばれるような印刷可能なはんだ1015等を用いて、例えばリフロー法などにより行なわれる。駆動回路基板1014は、液晶表示パネル1009の外周部に配置されており、複数のTAB実装パッケージ1010に電源電圧や同期パルスなどを供給するための配線や回路系が形成されている。
【0018】
近年、液晶表示パネル1009の表示領域よりも外側の部分、いわゆる画面の額縁部分の寸法を、さらに小型化するための努力が試行されている。図13、図14に示すように、ICチップ1004が実装されたTAB実装パッケージ1010を、その長手方向の辺が液晶表示パネルの画面表示領域の周縁部の辺に平行となるように配置することが一般的に行なわれている。そしてこれに好適ないわゆるスリムICの使用が多くおこなわれており、幅 1mm前後といった極めて狭幅で長い外形の液晶ドライバ用ICなども使用されている。
【0019】
しかしながら、このような従来の技術では、TAB実装パッケージ1010と液晶表示パネル1009との接続を、アウターリード1007の先端の接続電極部1013の部分で行なっている。従って、ポッティング樹脂1008やアウターリード1007などでかなり大きな面積が別に必要であることに加えて、接続電極部1013の部分の面積も別に必要であるため、たとえ飛躍的に狭幅なスリムICをICチップ1004として使用しても、液晶表示パネル1006の周縁部から外側の領域のいわゆる液晶表示装置の額縁部分の面積の小型化ができないという問題がある。
【0020】
このように、従来の構造では、液晶表示パネルの画面周囲の額縁部分の面積の小型化ができないという問題があった。
【0021】
また、上記はTAB実装パッケージ1010の狭幅方向の小型化についての問題であったが、これに加えて、TAB実装パッケージ1010の長手方向の辺の長さについても小型化が必要である。
【0022】
即ち、液晶表示装置における小型化の要求はさらに進んでおり、テープキャリアパッケージ自体もそれに対応してさらに小型化しなければならなくなってきた。 しかしながら、従来のテープキャリアパッケージの技術では、この長手方向の小型化も困難であるという問題がある。
【0023】
金型を用いてキャリアフィルム1001から所要の部分を金型打ち抜き外形線1016に沿って打ち抜いて、一つ一つのTAB実装パッケージ1010を得る。その打ち抜きの際に、ポッティング樹脂1008に金型が当たると、その部分のポッティング樹脂1008にクラック(ひび割れや欠損)が発生して実装パッケージとして不良となる。何となれば、そのクラックの部分から空気中の水分や酸素や塵埃などが内部に侵入してしまい、封止樹脂内に密封されているはずのICチップ1004が水分や酸素に侵されてしまい動作不良等をひきおこすからである。
【0024】
このようなポッティング樹脂1008のクラックを避けるために、従来は、ICチップ1004の封止樹脂の位置的なばらつきや、打ち抜きの際のばらつきあるいは打ち抜き用金型の刃の打ち抜きマージン等を見込んで、一つの実装パッケージとして打ち抜く領域の面積を、最低必要面積よりもかなり大きく取って設計してある。
【0025】
例えば金型の刃が 0.5mmであれば、その刃の落とし込みの精度や部材の出来上がり精度などに対応して、少なくとも約 1mm幅以上もの余分な領域をカットラインの両側に取らなければならない。小型化がさらに厳しく要求される実装パッケージにおいては、そのベースフィルムの四辺全部に 1mm幅程度と言えども、余分に取ると、その合計の面積増大分は極めて大きく深刻な問題となる。
【0026】
また、打ち抜き時にキャリアフィルム1001がずれないように物理的に押える領域も必要であり、このための面積もさらに見込んでさらに大きめに設計しなければならない。
【0027】
このようにして図11等に示すようなカットラインと呼ばれる金型打ち抜き外形線1016が定められる。このような金型打ち抜き外形線1016にて一個ずつに打ち抜かれたベースフィルムおよびその上に設けられたICチップ1004やポッティング樹脂1008が、一個の独立した実装パッケージとして残るのである。従って、この金型打ち抜き外形線1016内のベースフィルムの面積はテープキャリアパッケージの外形寸法を実質的に決定付けるので、上記のように必要な面積よりも大幅に大きなものとなり、TAB実装パッケージ1010の小型化の大きな妨げとなるという問題がある。。
【0028】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のテープキャリアパッケージ方式の実装パッケージにおいては、その外形を縦方向(長手方向)にも横方向(狭幅方向)にも小型化することが困難であるという問題があった。そしてこのような実装パッケージで実装された半導体装置を用いた液晶表示装置のような電子装置の小型化も困難であるという問題があった。
【0029】
本発明は、このような問題を解決するために成されたもので、その目的は、液晶表示装置に用いられる液晶ドライバIC、あるいは入出力端子数の極めて多い例えばゲートアレイのようなLSI等を極めて小型に実装した半導体装置を提供することにある。またそのような小型の実装形態の半導体装置を用いて、電子装置全体としてのさらなる小型化を実現した液晶表示装置のような電子装置を提供することにある。
【0030】
【課題を解決するための手段および作用】
本発明に係る半導体装置は、第1に、ベースフィルムの一主面側に搭載されたICチップと、該ICチップから前記ベースフィルムの一辺へと導出されたパターンとして形成された導電性のリードパターンと、前記ICチップの少なくとも前記リードパターンに接続する部分を含む一主面上を被覆して封止する封止部材とを備えた半導体装置において、前記ベースフィルムの前記リードパターンが導出された一辺とは異なる前記一辺に対して交差する方向の他辺が、前記封止部材で封止された領域の輪郭線と実質的に接するように前記ベースフィルムの外形線が形成されていることを特徴とする。
【0031】
そしてこの半導体装置をテープキャリアから切断して一つ一つの実装パッケージとし、これを電子素子を有する回路基板に接続して用いたのが、本発明に係る電子装置である。
【0032】
即ち、一般に長方形のICチップをTAB方式で実装する場合、その長手方向の辺に接続端子として上記のリードパターンの端部を列設するが、その長手方向のベースフィルムの大きさを実質的に封止部材の大きさと殆ど同じまでに小型化することができ、実装パッケージとしての外形寸法のさらなる小型化を実現できる。
【0033】
ここで、上記の「実質的に接する」とは、封止部材(ポッティング樹脂)の表面張力などによる形成誤差の範囲内で接している、という意味である。何故なら、封止部材は一般にエポキシ樹脂のような合成樹脂材料で形成されるので、この流動的な合成樹脂材料をICチップ上にポッティングし硬化させる際に、その表面張力などにより封止部材の端辺はベースフィルムの縁の一辺から若干ずれる場合もあるからである。しかしこのずれは極めて小さいものであり、また本発明の趣旨からして無視できる誤差程度のものである。したがってこのような誤差も含めるために上記のように「実質的」と記述した。これは、請求項および実施例を含む本願明細書の全体に適用するものである。
【0034】
なお、外形線の一部となるスリットは、前記封止領域の輪郭線と接している部分を含んでこのICチップの一辺よりも長いスリットであって、このスリットの前記前記封止領域の輪郭線と接している辺は、前記封止部材と接している部分よりも接していない部分の方が前記ICチップの側に向かって広い幅に形成されたスリットであるようにしてもよい。これを採用することにより、スリットに対応する部分を金型で切断しなくともベースフィルムを切断することができる。
【0035】
従って金型による切断マージンを見込む必要がなくなるので、その分の面積をさらに小型化できるという利点がある。
【0036】
た、テープキャリア又はそれを切断してなるベースフィルムの一主面側に搭載されたICチップと、該ICチップが搭載された搭載領域を間に挟んで両側に互いに間隔を隔てて配置され前記ICチップに接続された導電性の第1のリード群および第2のリード群とを備えた半導体装置において、前記第1のリード群および第2のリード群のうち少なくとも一方のリード群は、前記搭載領域の内側まで延在するリードパターンとして形成されており、かつ該リードパターンは、外部との接続を取るための露出部を少なくとも前記搭載領域の内側の部分に備えている場合にも適用できる
【0037】
この場合には、半導体装置の外部との接続を取るためのリードパターンの露出部を、ICチップが搭載された搭載領域の内側に、ほとんどICチップ重なるように配置することで、この部分の実装パッケージとしての面積を、従来よりも飛躍的に小型化することができる。つまりICチップの長手方向と交差する方向の、狭幅方向における実装パッケージとしての幅を飛躍的に小型化することができるのである。一例として実際に30%以上もの面積を小型化できることを本発明者は確認したまた、本発明に係る電子装置は、の半導体装置を用いて装置全体としても小型化を実現した電子装置である。
【0039】
【実施例】
以下、本発明に係る半導体装置とその製造方法、およびそれを用いた電子装置である液晶表示装置の実施例を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0040】
(実施例1)
図1(a)は本発明に係る第1の実施例の半導体装置の構造の概要を示す図である。キャリアテープ101の上には、 2mm×10mmのLSI(樹脂封止されているので図示省略)が搭載されている。そのLSIは黒色の封止用エポキシ樹脂からなるポッティング樹脂102で封止されており、その封止領域は最大 6mm×14mmである。
【0041】
キャリアテープ101は、前記のLSIが搭載領域上に搭載され、さらにこのLSIがポッティング樹脂102で封止された後に、図示されない金型を用いてカットライン103に沿って打ち抜かれて、そのカットライン103内の一個の独立したベースフィルム104に形成されたTAB実装パッケージとなる。
【0042】
キャリアテープ101には、打ち抜き工程よりも以前に、LSIの短辺(狭幅方向、つまり図中縦方向)と平行な方向であってその樹脂封止領域の左右両端に沿ってスリット105が形成されている。そのスリット105大きさは 0.6mm×10mmである。
【0043】
上記の打ち抜きを行なう際に、ポッティング樹脂102で封止される封止領域の狭幅方向(図中縦方向)の左右 2辺に接する部分のカットライン103は、キャリアテープ101に穿設されたスリット105によって既にカットされた状態になっているので、この部分は打ち抜く必要がない。
【0044】
しかも、そのポッティング樹脂102の狭幅方向(図中縦方向)の左右 2辺は、キャリアテープ101に穿設されたスリット105によって封止樹脂の左右方向の延進が制御されて、すでに必要にして十分な寸法の外形に形成されている。従ってこの部分には打ち抜きの際の金型の刃に対応した打ち抜きマージンやベースフィルム104を押さえるための従来の余分な面積のベースフィルム104が必要なくなる。
【0045】
従って、本発明に係る半導体装置の実装パッケージ方式においては、少なくとも上記の余分な面積の分、実装パッケージとして小型化することができる。
【0046】
なお、図1(b)に示すように、スリット105をキャリアテープ101の出力領域まで延長した長さに穿設して、金型による打ち抜きをTAB実装パッケージの入力側のアウターリード群106が列設された側と、出力側のアウターリード群107が列設された側との 2つの長辺(図1(b)でベースフィルム104の上下両辺)のみとすることも可能である。
【0047】
このようなスリット105を採用することにより、TAB実装パッケージの入出力端子が列設されていない 2辺(図1(b)中で左右両辺)は金型で打ち抜く必要がなくなる。従って、図1(a)に示したような左右両端にも一部打ち抜きが必要な部分が存在するカットライン103で打ち抜く場合よりも、その金型による打ち抜きマージンやベースフィルム104を押さえるための面積を不要とすることができる分、ベースフィルム104の外形寸法をさらに小型化することができる。
【0048】
(実施例2)
図2は本発明に係る第2の実施例の半導体装置の構造の概要を示す図である。なお、図2においては、第1の実施例で説明した部位と同様の部位については、図1と同じ符号を付して示している。
【0049】
上記の第1の実施例においては、スリット105を図1中の縦方向にほぼ直線的な外形に穿設した場合について示した。この第2の実施例においては、スリット105はポッティング樹脂102の端部(コーナー部分)に対応する図2中に符号Aで示した部分の幅が、ポッティング樹脂102のコーナーに沿ってベースフィルム104の内側向きに 0.7mmに広がった形状に穿設したことを特徴としている。
【0050】
このキャリアテープ101を必要な形状に打ち抜く際に、カットライン201をスリット202a、bの狭い方の幅つまり 0.6mm幅の延長線と一致させることにより、このテープキャリアパッケージの縦方向の外形寸法を封止領域23の最外郭と一致させることができる。その結果、実装パッケージとしての外形寸法をさらに小型化することができる。
【0051】
(実施例3)
図3は本発明に係る第3の実施例の半導体装置の、ICチップを搭載する以前のテープキャリアの状態に置ける構造の概要を示す図である。図4(a)はこのテープキャリア302にICチップ303を搭載し、ポッティング樹脂102で封止した状態を示す平面図である。
【0052】
図4(b)はそのB−B´断面図、図4(c)はそのC−C´断面図である。なお図3、図4においては、第1の実施例および第2の実施例で述べた部位と同様の部位については、図1、図2と同じ符号を付して示している。
【0053】
上記の第1の実施例および第2の実施例においては、左右 2本のスリットを互いに連結することなく、ポッティング樹脂を間に置いてその両側に穿設した別の 2本のスリットとした場合について示した。この第3の実施例においては、第2の実施例で示した左右 2本のスリット202a,202bを、その間に穿設されたデバイスホール301を介して連結したことを特徴としている。
【0054】
テープキャリア302に搭載されるLSI303の外形寸法は 2mm×10mmである。このLSI303の外形寸法に対応して、デバイスホール301の大きさが設定される。そのデバイスホール301からLSIの長手方向(図3中横方向)の 1辺までの距離は約 0.3mmである。つまりデバイスホール301の縦方向の幅は約 2.6mmである。
【0055】
このような技術を採用することによっても、上記の第2の実施例の場合と同様に、実装パッケージとしての外形寸法をさらに小型化することができる。
【0056】
参考)図5(a)、(b)、図6は、次に述べる実施例(実施例4)に対する参考としての態様図であり、図5(a)は半導体装置のICチップが搭載された側、図5(b)はその裏側の、構造の概要を示す平面図であり、図6はその断面図である。なお、図5、図6においては、上記の第1〜第3の実施例で説明した部位と同様の部位については、図1〜4と同じ符号を付して示している。
【0057】
ポリイミド製のキャリアフィルム401には、所定の搭載領域402の上に搭載されるICチップ303の接続用のバンプ403に対応する位置ごとに、開口404が穿設されている。この開口404は、キャリアフィルム401の該当部分にフォトエッチングあるいはレーザー加工を施して穿設することができる。
【0058】
入力側のアウターリード群106および出力側のアウターリード群107は、キャリアフィルム401のICチップ303が搭載される主面とは裏側の主面に形成される。
【0059】
出力側のアウターリード群107のICチップ303寄りの先端部は、搭載領域402の内側にまで延在して配置されている。この搭載領域402の内側に延在する部分のアウターリード群107のパターンは、外部との接続を取るために、封止樹脂やはんだレジスト層等で覆われずに露出するように形成されている。
【0060】
このアウターリード群107およびアウターリード群106はフォトエッチングでパターニングされる。
【0061】
そしてキャリアフィルム401とICチップ303との間およびICチップ303のバンプ403が形成された主面とは反対側の主面全体を覆うように、封止樹脂をポッティングしてポッティング樹脂102が形成されている。
【0062】
このポッティング樹脂102は、ICチップ303の外部にさらされる部分およびバンプ403周辺の接続部分を保護するためのものである。
【0063】
このような半導体装置の実装パッケージの製作方法は以下の通りである。
【0064】
キャリアフィルム401となるポリイミドフィルムは厚さ25μmのものを用いた。初めにこのポリイミドフィルムの片面にCuを蒸着法で 0.2μm程度の厚さに被着させて、導体層を形成する。
【0065】
続いて、この導体層の上にレジストを塗布し、レジストの露光と現像を行なって、アウターリード群107およびアウターリード群106に対応したパターンのレジストパターンを形成する。そしてレジストの無い部分にCu層を電解めっき法によって被着する。本実施例では18μmの厚さに形成した。
【0066】
続いて、ICチップ303のバンプ403に対応する部分に開口404を穿設する。この開口404は、アウターリード群107の直下に該当する部分にレジストでバンプ403に対応したパターンを形成し、このレジストを用いてポリイミドフィルムにエッチングを行なってバンプ403に対応する部分のポリイミドフィルムを除去することで穿設することができる。
【0067】
そしてレジストを剥離した後、上記のCu層等が形成されたポリイミドフィルム全体をエッチング液に浸して、はじめに蒸着したCuを除去することで、テープキャリアが完成する。
【0068】
完成したテープキャリアには、必要に応じて、Cu表面には各種の金属のめっきを施し、その上にソルダーレジスト等を塗布することも可能である。
【0069】
そして上記のように加工されたキャリアフィルム401の搭載領域402にICチップ303を搭載する。本実施例においてはICチップ303のバンプ403を高さ40μmのはんだバンプとし、テープキャリアとの接続は、はんだ付けによって行なった。
【0070】
そして、キャリアフィルム401とICチップ303との間およびICチップ303のバンプ403が形成された主面とは反対側の主面全体を覆うように、封止樹脂をポッティングしてポッティング樹脂102を形成する。このポッティング樹脂102は、ICチップ303の外部に晒される部分およびバンプ403周辺の接続部分を保護するために設けられる。
【0071】
なお、ICチップ303の搭載方法としては、この他にも、ACF(異方性導電接着剤)を用いる方法や、Agペーストなどの導電性接着剤を用いる方法などもある。いずれの搭載方法を採用してもよい。
【0072】
あるいは、回路基板の配線(Cu等が用いられる)上にSn又ははんだめっきを施し、ICのバンプ電極をAuとして、これらの共晶接続を利用する方法を用いても良い。
【0073】
(実施例)図7は本発明に係る第の実施例の半導体装置の構造の概要を示す平面図である。なお、図7においては、上記の第1〜第の実施例および参考態様で説明した部位と同様の部位については、図1〜6と同じ符号を付して示している。
【0074】
この第の実施例においては、TAB実装パッケージとしての縦方向および横方向を共に小型化した場合について示す。即ち、図7中でTAB実装パッケージの実質的な外形寸法を決定するベースフィルム104の縦横両方向に小型化を実現させた。これは、第1〜第3の実施例で示した横方向の小型化技術と上記で示した縦方向の小型化技術とを、一つの半導体装置の実装パッケージに併せ用いたもので、本発明に係る半導体装置として最良の態様の実施例である。
【0075】
即ち、図7における横方向の小型化は、ポッティング樹脂102の左右両端に接してベースフィルム104の縦方向の辺の長さよりも長い形状に穿設されたスリット105´によって第1の実施例等と同様に実現される。また図7における縦方向の小型化は、出力側のアウターリード群107の内側の先端部が、ICチップ303の搭載領域402の内側まで、つまりICチップ303の下にまで延在するように形成されており、この部分で外部との接続を取る構造により、実現される。
【0076】
このような構造により、縦方向にも横方向にも小型化することができ、半導体装置の実装パッケージとしての小型化を従来よりも飛躍的に小型化することができる。
【0077】
(実施例)この第の実施例においては、本発明による半導体装置を液晶表示パネルに実装して小型の電子装置として液晶表示装置を形成した場合の一例を示す。
【0078】
図8は、本発明に係る電子装置としての液晶表示装置を示す斜視図である。図9は特にその液晶表示装置における半導体装置の実装方式を中心として示す図である。
【0079】
液晶表示パネル601本体は、一般的な液晶表示パネルと同様のものである。その液晶表示パネル601の下側の基板の周縁部602には、Al薄膜のような金属薄膜からなる短冊状の接続用電極端子603が形成されている。この接続用電極端子603の上に、上記の第5の実施例で示した半導体装置のアウターリード107の接続用に露出した部分を位置合わせした後、ACF(異方性導電接着剤)604を介して接続用電極端子603とアウターリード群107とをそれぞれ電気的および機械的に接続する。
【0080】
本実施例では、実装パッケージ606の入力側のアウターリード106は上記の各実施例と同様にICチップ303の周辺部よりも外側に引き出して形成しておいたので、この入力側のアウターリード106は液晶表示パネル601の外側に突出する。この部分を用いて、駆動回路基板605との接続を行なう。
【0081】
そして、液晶表示パネル601から突出しており駆動回路基板605に至る間のアウターリード106は、金属製であることから折り曲げることができる。そこで、図10に示すように、アウターリード106をその先に接続された駆動回路基板605と共に液晶表示パネル601の表示側とは反対の裏側に向かって折り曲げる。このようにすれば、液晶表示パネル601の表示画面の表示領域の外側の額縁部分の面積を実質的にほとんど無くすことができる。何となれば、そのように折り曲げることにより、駆動回路基板605の面積は液晶表示パネル601の背面あるいはその背後のバックライト(図示省略)の厚さのなかに吸収することができるからである。
【0082】
また、図15に示すように、アウタリード群106、107のうち少なくとも一方は、ICチップの平行して相対する 2つの長辺のそれぞれから導出されたパターンとして、例えば図15に示すような千鳥状配置に形成してもよい。あるいはさらに、図16に示すように、ICチップ303の縦方向の辺からもリード
、ICチップの一辺に配列される接続バンプの密度を低く抑えることができ、接続を容易化することができる。
【0083】
【発明の効果】
以上、詳細な説明で明示したように、本発明によれば、入出力端子数の極めて多い例えば液晶表示装置に用いられる液晶ドライバICやゲートアレイのようなLSI等を極めて小型に実装することができる。また、それを用いて、電子装置全体としてのさらなる小型化を実現した液晶表示装置のような電子装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の半導体装置の構造の概要を示す図である。
【図2】本発明に係る第2の実施例の半導体装置の構造の概要を示す図である。
【図3】本発明に係る第3の実施例の半導体装置の、ICチップを搭載する以前のテープキャリアの状態に置ける構造の概要を示す図である。
【図4】テープキャリア302にICチップ303を搭載し、ポッティング樹脂102で封止した状態を示す平面図である。
【図5】第4の実施例に対する参考としての半導体装置の構造の概要を示す平面図である。
【図6】第4の実施例に対する参考としての半導体装置の構造の概要を示す断面図である。
【図7】本発明に係る第の実施例の半導体装置の構造の概要を示す平面図である。
【図8】本発明に係る電子装置としての液晶表示装置を示す斜視図である。
【図9】本発明に係る液晶表示装置の特に半導体装置の実装方式を中心として示す図である。
【図10】アウターリード106をその先に接続された駆動回路基板605と共に液晶表示パネル601の表示側とは反対の裏側に向かって折り曲げた状態を示す図である。
【図11】従来のTAB実装パッケージで実装された半導体装置を示す図である。
【図12】従来のTAB実装パッケージで実装された半導体装置を示す図である。
【図13】従来のTAB実装パッケージで実装された半導体装置を用いた液晶表示装置を示す図である。
【図14】従来のTAB実装パッケージで実装された半導体装置を用いた液晶表示装置の特に半導体装置の実装部分を示す図である。
【図15】ICチップの 2長辺から千鳥状にリードが導出された方式のICチップに本発明を適用した場合を示す図である。
【図16】ICチップの 2長辺から千鳥状にリードが導出され、かつ短辺側からもリードが導出された方式のICチップに本発明を適用した場合を示す図である。
【符号の説明】
101………キャリアテープ、102………ポッティング樹脂、103………カットライン、104………ベースフィルム、105………スリット、106………入力側のアウターリード群、107………出力側のアウターリード群

Claims (7)

  1. ベースフィルムの一主面側に搭載されたICチップと、該ICチップから前記ベースフィルムの一辺へと導出されたパターンとして形成された導電性のリードパターンと、前記ICチップの少なくとも前記リードパターンに接続する部分を含む一主面上を被覆して封止する封止部材とを備えた半導体装置において、
    前記ベースフィルムの前記リードパターンが導出された一辺とは異な前記一辺に対して交差する方向の他辺が、前記封止部材で封止された領域の輪郭線と実質的に接するように前記ベースフィルムの外形線が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. テープキャリアの一主面側に搭載された複数のICチップと、該各ICチップから前記ベースフィルムの一辺へと導出されたパターンとして形成された導電性のリードパターンと、前記各ICチップの少なくとも前記リードパターンに接続する部分を含む一主面上を被覆して封止する封止部材とを備えており前記テープキャリア上に形成された半導体装置において、
    前記テープキャリアには、前記各ICチップの前記リードパターンが導出された一辺に対して交差する方向の他辺に沿って穿設されたスリットであって前記封止部材で封止された領域の輪郭線と実質的に接しているスリットが穿設されており、
    前記スリットは、前記封止領域の輪郭線と接している部分を含んで該ICチップの一辺よりも長いスリットであって、該スリットの前記封止領域の輪郭線と接している辺は、前記封止部材と接している部分よりも接していない部分の方が前記ICチップの側に向かって広い幅に形成されたスリットであることを特徴とする半導体装置。
  3. テープキャリアの一主面側に搭載された複数のICチップと、該各ICチップから前記ベースフィルムの一辺へと導出されたパターンとして形成された導電性のリードパターンと、前記各ICチップの少なくとも前記リードパターンに接続する部分を含む一主面上を被覆して封止する封止部材とを備えており前記テープキャリア上に形成された半導体装置において、
    前記テープキャリアには、前記各ICチップの前記リードパターンが導出された一辺に対して交差する方向の他辺に沿って穿設されたスリットであって前記封止部材で封止された領域の輪郭線と実質的に接しているスリットが穿設されており、
    前記テープキャリアには、前記ICチップを配置するための空所であって前記スリットと一体につながった空所であるデバイスホールが穿設されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項記載の半導体装置において、前記テープキャリアには、前記ICチップを配置するための空所であって前記スリットと一体につながった空所であるデバイスホールが穿設されていることを特徴とする半導体装置。
  5. ベースフィルムの一主面側に搭載されたICチップと、該ICチップから前記ベースフィルムの一辺へと導出されたパターンとして形成された導電性のリードパターンと、前記ICチップの少なくとも前記リードパターンに接続する部分を含む一主面上を被覆して封止する封止部材とを有する半導体装置と、該半導体装置に接続されて駆動される電子素子を有する回路基板とを備えた電子装置において、前記ベースフィルムの前記リードパターンが導出された一辺とは異な前記一辺に対して交差する方向の他辺が、前記封止部材で封止された領域の輪郭線と実質的に接するように前記ベースフィルムの外形線が形成されている半導体装置を具備することを特徴とする電子装置。
  6. ベースフィルムの一主面側に搭載され封止部材で封止されたICチップと、該ICチップが搭載された搭載領域を間に置いてその両側に互いに間隔を隔てて配置され前記ICチップに接続された導電性の第1のリード群および第2のリード群とを備えた半導体装置において、
    前記第1のリード群および第2のリード群のうち少なくとも一方のリード群は、前記搭載領域の内側まで延在するリードパターンとして形成されており、かつ該リードパターンは、外部との接続を取るための露出部を少なくとも前記搭載領域の内側の部分に備えており、かつ前記ベースフィルムの前記リードパターンが接続されて導出された一辺とは異な前記一辺に対して交差する方向の他辺が、前記封止部材で封止された領域の輪郭線と実質的に接するように前記ベースフィルムの外形線が形成されていることを特徴とする半導体装置。
  7. テープキャリア又はそれを切断してなるベースフィルムの一主面側に搭載され封止部材で封止されたICチップと、該ICチップが搭載された搭載領域を間に置いてその両側に互いに間隔を隔てて配置され前記ICチップに接続された導電性の第1のリード群および第2のリード群とを有する半導体装置と、該半導体装置に接続されて駆動される電子素子を有する回路基板とを備えた電子装置において、
    前記第1のリード群および第2のリード群のうち少なくとも一方のリード群は、前記搭載領域の内側まで延在するリードパターンとして形成されており、かつ該リードパターンは外部との接続を取るための露出部を少なくとも前記搭載領域の内側の部分に備えており、かつ前記ベースフィルムの前記リードパターンが接続されて導出された一辺とは異な前記一辺に対して交差する方向の他辺が、前記封止部材で封止された領域の輪郭線と実質的に接するように前記ベースフィルムの外形線が形成されていることを特徴とする電子装置。
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