JP3551851B2 - X線蛍光体製作方法及びx線蛍光体形成用基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場等で用いられるX線検査装置に関し、特にX線を可視光に変換するX線蛍光体の製作方法に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】
X線蛍光体は、X線を可視光またはそれに近い光に変換するもので、図6に示すような装置構成で、たとえば回路基板を検査するX線検査装置などで用いられている。
【0003】
図6はX線検査装置の概要を示しており、1はX線発生部、2は1のX線発生部より出力されたX線、3は被検査物でたとえば電子機器組込み用の回路基板であり、4は被検査物3を透過したX線透過光である。また5はX線透過光を可視光に変換するX線蛍光体、6はX線蛍光体5を形成する基板で、X線蛍光体5と基板6でX線を可視光またはそれに近い光に変換するX線センサを構成している。
【0004】
7はX線蛍光体5で変換された可視光またはそれに近い光で、8は可視光またはそれに近い光を受光後、画像処理し、被検査物3の良もしくは不良を判断する検査判定部である。
【0005】
図6に示したX線検査装置においては、X線蛍光体の性能が装置全体の性能を左右する重要な要素部品となっている。このX線蛍光体の材料としては従来より種々の材料が知られているが、なかでもよう化セシウム(CsI )はX線から可視光に対する変更率が比較的高く、広く一般的に用いられる材料である。しかしながらCsI のみでは発光効率が低いために、たとえば特公昭54−35060号のごとく、CsI とよう化ナトリウム(NaI )を任意のモル比で混合したものを、蒸着を用いて基板上にナトリウム付活よう化セシウム(CsI:Na)として堆積させ、後工程としてアニールを行うことで可視変換効率を向上させ、X線蛍光体として使用している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光の特性としておおむね 400〜 380nmを境にそれよりも低い波長は紫外光、それよりも高い波長は可視光に分類される。また、X線蛍光体には固有の発光スペクトルがあり、たとえばCsI の発光スペクトルのピークは 310nm、CsI:Naは 420nmであり、これらの発光スペクトルは紫外光あるいは紫外光に近い値となっている。
【0007】
さて、図6に示したような装置構成でX線検査装置を製作する際、X線蛍光体で変換された光は、検査判定部で画像処理を行い良品判定がなされるが、この時検査判定部に入っていく光の波長は、画像処理を行う装置が可視光(下限 380〜400nm、上限 760〜 800nm)で処理することを前提とされて製作されたものが多いことから、紫外光に近い波長よりも大きな波長が望ましく、CsI やCsI:Naの発光スペクトルは装置の性能を引き出す波長としてはやや低い。
【0008】
そこでCsI に付加する化合物をNa以外の物質に変更することで、発光スペクトルのピークを高い値とすることは、X線検査装置の特性を向上することにつながる。たとえばよう化インジウム(CsI:In)の発光スペクトルのピークは 570nmであり、これをX線検査装置用のX線蛍光体とすれば装置の性能向上が図れる。
【0009】
しかしながらCsI の融点は 621℃、NaI の融点 651℃と非常に近い温度なので蒸着時に同時に蒸発が起るのに対し、InI3の融点 210℃、In単体では 156℃であり、CsI とInI もしくはCsI とInを同時に蒸着したとき、InI もしくはInの融点がCsI よりも低いことからInI もしくはInが先に蒸発してしまい、良好な蛍光体(CsI:In)を得ることができない。
【0010】
本発明の目的は、高性能なX線検査装置を実現するために、適当な発光スペクトルのピークを持つX線蛍光体を基板上に形成させる手段を得るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために本発明は、真空装置内にCsI を蒸着材料とした蒸着源とInI もしくはInをスパッタターゲットとして配置し、不活性ガスもしくは窒素ガスを用いて真空装置内を所定の圧力とした後、蒸着とスパッタを同時に行うことで基板上にCsI:Inを堆積させるもので、これにより、高性能なX線検査装置を実現するための適当な発光スペクトルのピークを持つX線蛍光体を形成することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明によるX線蛍光体製作方法は、よう化セシウム(CsI )を主成分としCsI に対し付加物質を加えるX線蛍光体の製作方法において、CsI を蒸着で、インジウム( In )、タリウム( Tl )、リチウム( Li )、カリウム(K)、ルビジウム( Rb )、ナトリウム( Na )のうちいずれか1つまたは2つ以上からなる付加物質をスパッタで形成することを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、CsI 内に附加物質が制御されて取り込まれることが可能になる。
【0014】
請求項2に記載の発明によるX線蛍光体製作方法は、請求項1記載の発明において、蒸着及びスパッタ成膜時の圧力が 0.1〜10Paであることを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、安定したスパッタ放電が得られるとともに、X線蛍光体の形成速度が飛躍的に向上することが可能となる。
【0016】
請求項3に記載の発明によるX線蛍光体製作方法は、請求項1または2に記載の発明において、蒸着及びスパッタ成膜時の圧力を 0.1〜10Paにする手段としてアルゴンガス、ヘリウムガス、窒素ガスのいずれかを導入することにより圧力調整を行うことを特徴とする。
【0017】
この構成によれば、形成するX線蛍光体に酸化等の悪影響を与えずに形成することが可能となる。
【0020】
請求項4に記載の発明によるX線蛍光体形成用基板は、請求項1から3のいずれかに記載のX線蛍光体製作方法に用いるもので、X線蛍光体を形成する基板が凹凸形状を有することを特徴とする。
【0021】
この構成によれば、形成するX線蛍光体を光の拡散を押さえる形態とならしめることが可能となる。
【0022】
請求項5に記載の発明によるX線蛍光体形成用基板は、請求項4記載の発明において、各凸部の間隔が 2から20μmであることを特徴とする。
【0023】
この構成によれば、X線検査装置に用いたときに画像コントラストの向上を図ることが可能となる。
【0024】
請求項6に記載の発明によるX線蛍光体形成用基板は、請求項4または5記載のX線蛍光体形成用基板において、基板材料が、シリコン(Si)、ガラス、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)であることを特徴とする。
【0025】
この構成によれば、基板材料がプラズマを用いたエッチングが可能であるため、高精度な加工が施された基板となり、X線検査装置に用いたときに、その性能を高めることが可能となる。
【0026】
請求項7に記載の発明によるX線蛍光体製作方法は、請求項4記載のX線蛍光体形成用基板の製作方法において、1011cm-3程度を超える真空度の高密度のプラズマが生成する条件で、第1の工程として基板をエッチングするガスを、第2の工程としてエッチングした側壁に保護膜を形成するガスを供給する工程を有し、第1の工程と第2の工程を繰り返しながら行うことを特徴とする。
【0027】
この構成によれば、垂直な凸部を形成することが可能となるので、X線検査装置に用いたときに、その性能を高めることが可能となる。
【0028】
請求項8に記載の発明によるX線蛍光体製作方法は、請求項1から3のいずれかに記載のX線蛍光体製作方法を用いて製作したX線蛍光体上に、SiO2、TiO2、Al、Ti、Crのいずれかを形成することを特徴とする。
【0029】
この方法によれば、X線蛍光体の水分付着による発光効率の低下を防ぐことが可能となる。
【0030】
請求項9に記載の発明によるX線蛍光体製作方法は、請求項1から3のいずれかに記載のX線蛍光体製作方法を用いて製作したX線蛍光体に、真空封止、窒素ガス封止、不活性ガス封止のいずれかを行うことを特徴とする。
【0031】
この方法によれば、X線蛍光体の水分付着による発光効率の低下を防ぐことが可能となる。
【0032】
なお、請求項1から3、8、9のいずれかに記載のX線蛍光体製作方法を用いて製作したX線蛍光体を搭載したX線検査装置を作製することができる。
【0033】
この構成によれば、X線蛍光体の性能が高いため、同じX線源を用いた場合でも他のX線蛍光体の用いたときよりも大幅な分解能向上を果すX線検査装置を提供することが可能となる。
【0034】
また、上記X線検査装置を用いて回路基板を生産することができる。
【0035】
この構成によれば、高精度で検査された基板を生産することとなるので、信頼性の高い基板を提供することが可能となる。
【0036】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図5を用いて説明する。
【0037】
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施の形態によるX線蛍光体形成装置の概略図を示したものである。図1において、101は真空容器、102は基板ホルダーでヒータが内蔵され、回転機構を有している。103はX線蛍光体を形成する基板、104はシャッター、105は膜厚モニター、106と107は抵抗加熱型蒸着源、108はスパッタ源で、109のターゲットが設置されており、110はスパッタ源108用の電源である。111は真空容器101内に導入する不活性ガスあるいは窒素ガスのボンベ、112は導入するガスの圧力及び流量を調整する制御ユニット、113は真空容器101の真空排気ユニット、114はシステム全体を制御する制御ユニットである。
【0038】
以下、図1を用いて、X線蛍光体の製作方法を、X線蛍光体の材料としてCsI:Inを例に挙げ説明する。
【0039】
106と107は抵抗加熱型蒸着源にCsI 、スパッタ源108にターゲット109としてInを設置し、基板103を基板ホルダー102で保持する。このとき使用する基板の表面は平坦ではなく図2の201に示すような凹凸加工が施されていることが望ましい。この基板の凹凸加工の方法については、(実施の形態2)において説明する。
【0040】
X線蛍光体を形成する際には、基板ホルダー102を加熱し基板103を 100〜 200℃の温度となるように調整し成膜すると、基板を加熱したい場合に発生する、成膜後基板を真空容器から取り出した際のX線蛍光体膜の剥離現象を防ぐことができる。また基板ホルダーを回転させると形成する膜の基板内の均一性を向上させることができる。
【0041】
X線蛍光体の形成は真空容器101内を真空排気ユニット113にて10−3Pa以下に排気した後、ガスボンベ111より窒素ガスをガス調整ユニット112にて圧力及び流量を調整して真空容器101内に導入し、真空排気ユニット113にて 0.1〜1Paの真空度に調整する。その後、CsI が設置されている抵抗加熱型蒸着源106と107を加熱し蒸着を行うとともに、スパッタ源108にターゲット109としてInを設置し、スパッタ源109にRFもしくはDC電圧を加えスパッタを同時に行う。
【0042】
スパッタはCsI へのInの付加を考慮しスパッタリング量をRFもしくはDCの電圧を調整することにより制御する。この工程において、窒素ガスを導入した理由と、Inを蒸着ではなくスパッタを用いて形成した理由について以下に述べる。
【0043】
まず窒素ガスを導入する理由について述べる。通常の蒸着では窒素ガスの導入は行われずおおむね10−2〜10−3Paの真空度で蒸着が行われる。このような真空度で蒸着を行うと図3(a)に示すような、緻密な膜301が生成する。
【0044】
一方、窒素ガスを導入し0.1〜1Paの真空度にて蒸着を行うと図3(b)の302に示すような、柱状の膜が生成することが実験により明らかとなった。なお、この膜をX線回折により分析したところ[100]方向に配向成長している結晶薄膜であることが確認され、また成膜レートも1時間に 100〜 300μmの膜厚が得られる高レートの成膜方法であることが実験により確かめられた。
【0045】
図3(b)の形成されたX線蛍光体膜302の構造的な特徴としては、基板201の凹凸に従って薄膜が形成されていることである。この時の基板201の各凸部の間隔は2〜20μmの範囲に入ることが望ましい。基板201の凹凸に沿って形成されたX線蛍光体膜は、X線検査装置用のX線蛍光体として望ましい形態である。すなわち、凹凸上に形成された柱状のX線蛍光体は光の拡散を押さえる構造となっておりX線検査装置としてのコントラストの悪化を防ぐ効果を生むのである。
【0046】
また、窒素ガス導入のもう一つの効果は 0.1〜1Paの真空度とすることでスパッタの放電が可能となることにある。たとえば 0.1Paよりも真空度が高い場合、スパッタの安定した放電は困難になってしまう。上記のように窒素ガスの導入による真空度の制御は極めて効果的であるが、窒素ガスの代りにArやHeなどの不活性ガスを用いても同様な効果を得ることができる。
【0047】
次にInの付加手段としてスパッタを用いた理由について述べる。Inの付加手段としては、CsI とInもしくはInI3を独立した蒸着源を用意し、独立に蒸着源を加熱しX線蛍光体を成膜する手法が考えられる。しかしながらこの手法をとるとInもしくはInI3の融点が比較的低い温度であるためすぐに多量の蒸着が始まり蒸着量の制御が難しく、多量の蒸着量を押さえるために蒸着ポートの出口を1mm程度の小径とすると、基板内でのInもしくはInI3の蒸着量のばらつきが大きくなり結果として基板内のInの付加量がばらついてしまうため、良好なX線蛍光体膜を得ることが出来ない。
【0048】
一方、InもしくはInI3をターゲットとしスパッタを用いてInの付加を行った場合、InもしくはInI3のターゲット自体を基板よりも大きくすることができ、またスパッタ時に発生するプラズマは真空容器内のほぼ全体の広がることから、基板内でのInもしくはInI3の付加量のばらつきを大幅に押さえることが可能となる。従って、Inの付加手段としてスパッタを用いる手法は極めて有効である。
【0049】
以上のように、CsI:Inを成膜した後、N2雰囲気あるいはArやHeなどの不活性ガス中で 400℃で2時間程度アニールを行うと付加されたInが活性化され、発光効率が大幅に向上する。
【0050】
また、上記アニールを施しても、製作したX線蛍光体を大気中に放置しておくと、大気中の水分が付着し発光効率が低下する。この現象は、X線蛍光体を真空保管することにより徐々に元の発光効率を回復しある一定時間を経れば再び元の発光効率を回復はするが、アニールを行った後のX線蛍光体上に対しSiO2やTiO2の酸化膜やAlやTiやCrなどの金属薄膜を形成することにより、X線蛍光体の大気中の水分付着を起因とする発光効率の低下を防ぐことができる。
【0051】
また、アニールを行った後のX線蛍光体膜にキャンなどを用いて真空封止、またはN2ガス封止、あるいはArやHe等の不活性ガス封止を行うと同様な効果を得ることができる。
【0052】
(実施の形態2)
本発明の一実施の形態として、図4に(実施の形態1)で述べた、X線蛍光体膜を形成する基板の作製手法の概要を示す。図4(a)401は加工前の基板である。基板の材質としてはSi、Al、Cu、ガラス等が挙げられるが、本実施の形態ではSi基板を用いた場合の基板製作方法について述べる。
【0053】
図4(b)402はSi基板401に形成したエッチングマスクである。このエッチングマスクの材料はレジストが一般的であるが、Si酸化膜やSi窒化膜あるいはAlやAuあるいはWなどの金属膜でも同等の機能を得ることができる。図4(c)はSi基板401を後述するドライエッチングにより加工し、マスク502を取り除いた状態であるが、一般的なドライエッチング装置、例えば反応性イオンエッチングを用いた手法では生成できるプラズマ密度が1010cm−3程度と低く、エッチングレートが遅いため例えば5μm径の50μmの高さの凸形状を多数Si基板に形成することが困難である。
【0054】
そこで本実施の形態では1012cm−3程度の高密度のプラズマが生成できる誘導結合型プラズマ源を用いて基板401をドライエッチングするものである。また、一般の誘導結合型プラズマ源を搭載したドライエッチング装置はその構造上大面基板に対する均一なエッチングが難しいので、本実施の形態では以下に説明するエッチング装置を用いるものである。
【0055】
図5はマルチスパイラル搭載誘導結合型プラズマ源を用いたプラズマエッチング装置を示す概略構成図である。図中501はマルチスパイラスコイルを示す。このマルチスパイラルコイル501は、円筒形状を有するエッチング室502の頂部に設けられた石英板503上に設置されている。またスパイラルコイル501には高周波電源504が設置されており、高周波を印可できる構成となっている。また、マルチスパイラルコイル501には、高周波電源504からマルチスパイラルコイル501に印加した高周波電力の整合を取るマッチング回路508が接続されている。エッチング室502内の底面上には電極505が設置されており、電極505上にはSi基板507が載置されている。また、電極505には数百kHz〜 13.56MHzの高周波を印可する高周波電源506が接続されている。また、このエッチング装置には図示しないガス供給部及びガス排出部が取り付けられている。
【0056】
上記を有するドライエッチング装置においてSi基板401にエッチング処理を施す場合、エッチング室502内の電極505上にSi基板507として載置し、エッチング室内にエッチングガスを導入し(図示せず)、真空排気系(図示せず)を用いて1〜10Pa程度の真空状態を保った後、高周波電源504でマルチスパイラルコイル501に高周波を印加する。これによりエッチング室502内で1012cm−3程度の高密度プラズマが生成する。
【0057】
このようにマルチスパイラルコイル501の使用により、通常のシングルスパイラルコイルよりも高いイオン飽和電流密度が得られる。また、多重の渦で構成されたマルチスパイラルコイルは、それぞれの渦が中心で回路的に並列に接続されているためコイル全体のインダクタンスがシングルスパイラルコイルよりも低く、大面積のプラズマ発生に適しており、面内均一性を確保して基板507をエッチングすることができる。
【0058】
なお、このようなエッチングを実現させるためには少なくとも1011cm−3を超える真空度の高密度プラズマを生成させることことが必要である。
【0059】
具体的にSi基板に対し凹凸加工を施す場合、すなわち図4(a)の状態から図4(c)のように凹凸を形成する場合、図5に示すドライエッチング装置に第1の工程としてSF6ガスを供給し、第2の工程として弗化炭素ガス、たとえばC4F8ガスを導入する。この第1の工程と第2の工程は繰り返しながら行う。
【0060】
第1の工程におけるガス流量は、プラズマ発生効率を考慮すると50〜200sccm程度であることが望ましい。また、第1の工程におけるエッチング室内の圧力はイオン飽和電流密度を考慮すると、5Pa以下程度であることが好ましい。また、第1の工程において電流に印加する高周波はプラズマ発生効率を考慮すると500〜2000W程度であることが好ましい。
【0061】
第2の工程におけるガス流量はプラズマ発生効率を考慮すると30〜200sccm程度であることが望ましい。また、第2の工程におけるエッチング室内の圧力はイオン飽和電流密度を考慮すると、5Pa以下程度であることが好ましい。また、第2の工程において電流に印加する高周波はプラズマ発生効率を考慮すると 500〜1000W程度であることが好ましい。第1の工程及び第2の工程においてそれぞれ逃すを供給する時間は1〜10秒程度であることが好ましい。
【0062】
このような工程でエッチングを行うと、Si基板の垂直加工が達成できる。すなわち、基板材料の結晶方位に依存されない自由な加工形状を得ることができるのである。第1の工程のみでは、Si基板の等方的なエッチングのみが発生し、お碗状のエッチング形状となってしまい、5μm程度の凸形状を形成しようとすると先端部を消滅させてしまうことになる。これに対して第1の工程と第2の工程を交互に繰り返すことにより第2の工程の際にエッチングされた基板に保護膜(C膜)が形成される。第1の工程ではSi基板底面へのエッチングエネルギーが高いため、結果的にSi側壁は保護膜によりエッチングが進行しない。その結果、Si基板の垂直なエッチング加工面を得ることができる。
【0063】
なお、この工程の第1の工程のみ電極505に高周波電源506により高周波を印加する方法を導入すると、第1の工程におけるSi底面に対するエッチングエネルギーがより高まり良好なエッチングが可能となる。
【0064】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、高性能のX線蛍光体を得ることができ、またこのX線蛍光体を用いて製作するX線検査装置の分解能を大幅に向上することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態によるX線蛍光体膜形成装置の概略図
【図2】本発明の一実施の形態によるX線蛍光体膜形成用基板の断面図
【図3】本発明の一実施の形態によるX線蛍光体膜の成膜状態を示す概略図
【図4】本発明の一実施の形態によるX線蛍光体膜形成用基板の製作手法を示す概略図
【図5】本発明の一実施の形態によるX線蛍光体膜形成用基板の製作装置の概略図
【図6】従来のX線検査装置の構成を示す概略図
【符号の説明】
5 X線蛍光体
6、103、201、401 基板
106,107 蒸着源
108 ターゲット
109 スパッタ源
302 X線蛍光体膜
501 マルチスパイラルコイル
Claims (9)
- よう化セシウム(CsI )を主成分としCsI に対し付加物質を加えるX線蛍光体の製作方法において、CsI を蒸着で、インジウム( In )、タリウム( Tl )、リチウム( Li )、カリウム(K)、ルビジウム( Rb )、ナトリウム( Na )のうちいずれか1つまたは2つ以上からなる付加物質をスパッタで形成することを特徴とするX線蛍光体製作方法。
- 請求項1記載のX線蛍光体製作方法において、蒸着及びスパッタ成膜時の圧力が 0.1〜10Paであることを特徴とするX線蛍光体製作方法。
- 請求項1または2記載のX線蛍光体製作方法において、蒸着及びスパッタ成膜時の圧力を 0.1〜10Paにする手段としてアルゴンガス、ヘリウムガス、窒素ガスのいずれかを導入することにより圧力調整を行うことを特徴とするX線蛍光体製作方法。
- 請求項1から3のいずれかに記載のX線蛍光体製作方法に用い、X線蛍光体を形成する基板が凹凸形状を有することを特徴とするX線蛍光体形成用基板。
- 請求項4記載のX線蛍光体形成用基板において、各凸部の間隔が2から20μmであることを特徴とするX線蛍光体形成用基板。
- 請求項4または5記載のX線蛍光体形成用基板において、基板材料が、シリコン(Si)、ガラス、アルミニウム(Al)、チタン(Ti)のいずれかであることを特徴とするX線蛍光体形成用基板。
- 請求項4記載のX線蛍光体形成用基板を、1011cm-3程度を超える真空度の高密度のプラズマが生成する条件で、第1の工程として基板をエッチングするガスを、第2の工程としてエッチングした側壁に保護膜を形成するガスを供給する工程を有し、第1の工程と第2の工程を繰り返しながら作製することを特徴とするX線蛍光体形成用基板の製作方法。
- 請求項1から3のいずれかに記載のX線蛍光体製作方法を用いて製作したX線蛍光体上に、SiO2、TiO2、Al、Ti、Crのいずれかを形成する工程を有することを特徴とするX線蛍光体製作方法。
- 請求項1から3のいずれかに記載のX線蛍光体製作方法を用いて製作したX線蛍光体に、真空封止、窒素ガス封止、不活性ガス封止のいずれかを行う工程を有することを特徴とするX線蛍光体製作方法。
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