JP3459751B2 - トナー用カーボンブラックマスターバッチ、それを用いた静電荷像現像用トナー及び該トナーの製造方法 - Google Patents
トナー用カーボンブラックマスターバッチ、それを用いた静電荷像現像用トナー及び該トナーの製造方法Info
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Description
用されるトナー用カーボンブラックマスターバッチ、そ
れを用いた静電荷像現像用トナー及びその製造方法に関
する。
97,691号明細書に記載されている如く多数の方法
が知られているが、一般には、光導電性物質を利用して
種々の手段で感光体上に電気的潜像を形成し、該潜像を
トナーを用いて現像し、必要に応じて紙等の被記録材上
にトナー画像を静電的に転写した後、加熱、圧力或いは
溶剤蒸気等によりトナー画像を定着して複写物を得てい
る。又、トナーを用いて現像する方法或いはトナー画像
を定着させる方法としては、従来各種の方法が提案され
ており、夫々の画像形成プロセスに適した方法が採用さ
れている。更に近年では、上記した電子写真法に対し、
高速複写化、高画質化及び高安定性等の、より高度の技
術が要求されてきている。
は、結着樹脂、着色剤である染顔料、荷電制御剤及びワ
ックス等が含有された原材料を、混合、溶融混練した
後、粉砕、分級して得られる。この際の重要な点は、染
顔料や荷電制御剤等の添加剤を結着樹脂中に均一な状態
にまで分散させることにある。即ち、これらの添加剤の
分散不良が生じると、帯電特性が悪化し、画像特性の変
動や、カブリやトナー飛散等の画像劣化の発生の原因と
なる。
例えば、スチレン系樹脂、スチレン−(メタ)アクリル
系樹脂、ポリエステル樹脂又はエポキシ樹脂等の結着樹
脂中に、着色剤、オフセット防止剤及び荷電制御剤等の
原料を溶融混練により分散させた後、混練物を微粉砕装
置で粉砕して、粉砕物を分級機で分級することにより、
所望の粒径を有するトナーを得る方法が用いられてい
る。この際、黒色トナー用着色剤としては、カーボンブ
ラックが汎用されている。
トナー中に、カーボンブラックが充分に分散されていな
い場合にはトナー表面にカーボンブラックが露出し易
く、このカーボンブラックは一般に導体であるため、ト
ナーの抵抗が部分的に低下することがあり、トナーの帯
電量に変動を生じる。その結果、画像特性の変動、カブ
リ又はトナー飛散等が発生し易くなって、記録安定性に
乏しいものとなる。
つかの方法が提案されている。例えば、トナー中の染顔
料濃度よりも高い濃度の染顔料をバインダ樹脂中に含有
させた所謂マスターバッチを予め作製しておき、該マス
ターバッチを着色剤として使用する方法がある。マスタ
ーバッチを作製する方法としては、バインダ樹脂と染顔
料とを前混合し、それを更に二本ロール等で混練する製
造方法が主である。しかし、この方法では、顔料が樹脂
に十分に濡れず、安定性を十分に満足できていないのが
現状である。
昭62−30259号公報に、上記のような方法で作製
したマスターバッチを微粉砕した後に、残りの樹脂を配
合し、溶融混練を行う方法が記載されているが、上記の
方法も、マスターバッチにおける染顔料の分散の度合い
が、最終的にトナーにける顔料の分散性を大きく左右す
ると考えられるので効果のほどは疑問である。又、特開
昭63−205664号公報では、高い濃度の染顔料を
バインダ樹脂中に含有させるマスターバッチの作製時
に、強い剪断力をかける一方、希釈練り工程においては
弱い剪断力をかける方法が記載されているが、これらだ
けで十分な分散性達成の効果が得られるとは考え難い。
−156054号公報に、溶剤中に原材料を溶解して混
合した後に、溶剤を蒸発させてマスターバッチを作製す
る別のマスターバッチの作製方法が記載されているが、
溶液状の混合物を撹拌しただけでは十分な剪断力がかか
らないので、該方法によっても、トナー中におけるカー
ボンブラック等の顔料の十分な分散が達成できるかどう
かは疑問である。
は、トナー中のカーボンブラックを、粒径が小さく、且
つ均一に分散された状態で安定して存在させることを可
能とするトナー用カーボンブラックマスターバッチを提
供することにある。本発明の他の目的は、トナー飛散や
画像カブリを生じることのない良好な画像特性を、安定
に維持し得る静電荷像現像用トナー、及びその製造方法
を提供することにある。
発明によって達成される。即ち、本発明は、少なくと
も、アルコール成分としてエトキシ化されたエーテル化
ジフェノール成分を全モノマー量の0.1〜45mol
%含有し、且つ3価以上の多価カルボン酸を全モノマー
量の0.1〜20mol%含有するポリエステル樹脂を
主成分とする樹脂中に、カーボンブラックを分散させた
トナー用カーボンブラックマスターバッチにおいて、キ
シレン中に溶解して分散可能成分を分散させた状態で測
定した透過光スペクトルにおいて、キシレン中のカーボ
ンブラック含有濃度を1g/リットルに換算した場合の
波長450nmにおける吸光度をa、及び800nmに
おける吸光度をbとした時、a及びbが以下の条件 3<b<23 −10<(b−a)/(800−450)<14 を満足することを特徴とするトナー用カーボンブラック
マスターバッチ、該カーボンブラックマスターバッチを
用いた静電荷像現像用トナー、及び静電荷像現像用トナ
ーの製造方法である。
解決するために鋭意検討した結果、特定の組成からなる
ポリエステル樹脂を主成分とし、且つ特定の分光特性を
有するカーボンブラックマスターバッチをトナー製造時
に用いることにより、トナー中に分散させた状態におけ
るカーボンブラックの粒径(以下、単にカーボンブラッ
クの分散粒径と呼ぶ)を小さくすることができ、且つ、
均一な状態で分散させることが可能となることを見出
し、このトナーを使用すれば、トナー飛散や画像カブリ
を生じることのない良好な画像特性が安定に維持され得
ることを知見して本発明を完成させるに至った。
態を挙げて本発明を詳細に説明する。先ず、本発明のト
ナー用カーボンブラックマスターバッチの特徴は、特定
の組成からなるポリエステル樹脂を分散樹脂の主成分と
する点にある。前述したように、カーボンブラックマス
ターバッチとは、基本的には、バインダ樹脂と高配合の
カーボンブラックを主体とする配合物を予備混合した
後、溶融混練して製造されるものである。このカーボン
ブラックのマスターバッチの製造においては、先ず、製
造の際に使用されるバインダ樹脂は、トナー用結着樹脂
を基本として選択されるため、組成的にかなりの制限を
受ける。又、上記の製造工程においては、個々の1次粒
子が凝集した状態にあるカーボンブラックを、再凝集を
防ぎながら、できうる限り細かく、且つ均一な状態でバ
インダ樹脂中に分散させる必要があるので、分散した状
態のカーボンブラックの凝集力に打ち勝つように、バイ
ンダ樹脂とカーボンブラックとの相互作用を強くする等
の工夫が必要となる。
も、アルコール成分としてエトキシ化されたエーテル化
ジフェノール成分を含有し、酸成分として3価以上の多
価カルボン酸を含有するポリエステル樹脂を主成分とし
てなる分散樹脂とカーボンブラックとを予備混合し、そ
の後、溶融混練してカーボンブラックのマスターバッチ
を製造すれば、カーボンブラックの再凝集を有効に防ぎ
つつ、カーボンブラックの分散粒径を非常に細かくする
ことができ、且つ均一に分散された状態でカーボンブラ
ックを分散樹脂中に存在させ得ることが可能であること
が明らかとなった。
におけるエトキシ基の部分と、カーボンブラック表面の
カルボキシル基との相互作用が、カーボンブラックの凝
集力よりも強いために、カーボンブラック粒子の再凝集
を有効に抑制しているためと推察される。更に、本発明
のトナー用カーボンブラックマスターバッチは、3価以
上の多価カルボン酸が含有されているので架橋構造を有
し、このため、いったん分散せしめたカーボンブラック
粒子の動きが構造的に妨げられ、粒子同士が再度接触す
ることを妨げる働きをしていることも挙げられる。又、
本発明で使用するポリエステル樹脂には、アルコール成
分として、エトキシ化されたエーテル化ジフェノール成
分が含有されていることから、その熱溶融特性は、一般
にトナーに必要とされる被転写体上への定着特性を妨げ
るものではない。更に、酸成分として3価以上の多価カ
ルボン酸を含有し、適度の架橋構造を有するため、カー
ボンブラック分散工程及びトナー化工程の2度にわたる
混練においてポリマー鎖がある程度切断されたとして
も、トナーの耐ブロッキング性に悪影響を及ぼさない。
ーバッチの更なる特徴としては、上記の如くして得られ
るマスターバッチをキシレン中に溶解させ、分散可能成
分を分散させた状態で測定した透過光スペクトルにおい
て、キシレン中のカーボンブラック含有濃度を1g/リ
ットルに換算した場合の波長450nmにおける吸光度
をa、及び800nmにおける吸光度をbとした時、a
及びbが以下の条件を満足する特定の分光特性を有する
ことが挙げられる。 3<b<23−10<(b−a)/(800−450)
<14
用は、光吸収と乱反射が主である。そして、カーボンブ
ラックの分散径が小さい程、換言すれば、カーボンブラ
ックの分散状態が良好な程、短波長の入射光線に対して
吸収以上に乱反射を起こし易い。従って、有機溶剤中に
分散しているカーボンブラックの分散状態が良好な場
合、短波長側における透過光強度が高くなる。即ち、吸
光度が低下することとなる。そこで、本発明において
は、キシレン中でのカーボンブラックの分散の目安とし
て、キシレン中のカーボンブラック含有濃度を1g/リ
ットルに換算した場合の波長450nm及び800nm
における吸光度を採用し、夫々波長450nmにおける
吸光度をa、及び800nmにおける吸光度をbとした
場合に、a及びbが以下の条件を満足しているか否かを
判断の基準に採用する。 3<b<23−10<(b−a)/(800−450)
<14
る場合は、800nmにおける吸光度bが高いこと、言
い換えると透過光強度が低いことを意味しており、キシ
レン中に分散しているカーボンブラックの分散粒径が大
きいこと、即ち、カーボンブラックの分散状態がよくな
いことを表している。一方、b≦3の場合は、キシレン
中に分散しているカーボンブラックの分散粒径が非常に
細かいことを示しているが、このようなカーボンブラッ
クマスターバッチから製造されたトナーを使用して画像
を形成した場合には、着色性が赤味を示すようになって
しまうため好ましくない。
0)という値は、波長450〜800nm間で得られる
透過光スペクトルにおける吸光度の傾き(変化)を表し
ており、この値が正側に大きい程、キシレン中のカーボ
ンブラックの分散粒径が小さいことを意味している。そ
して、分散性の目安として、(b−a)/(800−4
50)≦−10の関係にある場合には、マスターバッチ
中におけるカーボンブラックの分散状態が不充分である
といえ、一方、14≦(b−a)/(800−450)
の場合は、カーボンブラックの分散径が非常に細かいこ
とを示しているが、b≦3の場合と同様に、やはり現像
画像の着色性が赤味を示すようになるので好ましくな
い。上記のカーボンブラックの分散性を判断する分析手
段により確認したところ、先に説明した材料によって調
製した本発明のトナー用カーボンブラックマスターバッ
チの分光特性は上記範囲を示しており、分散樹脂中にお
けるカーボンブラックの分散状態が非常に良好であるこ
とが確認された。
ブラックマスターバッチにおいては、カーボンブラック
がマスターバッチ中に、分散粒径が小さく且つ均一な状
態で分散されているため、これを利用することによっ
て、画像特性に優れた本発明の静電荷像現像用トナーを
得ることができる。以下、これについて説明する。
クマスターバッチは、適当な粒径にまで粉砕された後、
トナーに要求される現像性、転写性及び定着性等といっ
た種々の特性が満たされるように選択された、結着樹
脂、荷電制御剤、その他の添加剤と共に予備混合された
後、常法におけるトナーの製造手段に準じて、溶融混
練、冷却、粗・微粉砕、分級、外添処理等の工程を経て
トナー化される。しかしながら、本発明者等の検討によ
れば、このトナー化における溶融混練の際に、カーボン
ブラックの再凝集が非常に起こり易く、分散不良の問題
を解消することを目的として行なわれているマスターバ
ッチを使用するトナーの製造方法においても、通常の手
法で製造されたカーボンブラックのマスターバッチを使
用した場合には、この段階における再凝集を完全には防
ぎきれず、その効果が不十分なものとなってしまうこと
が明らかとなった。
チに使用されているマスターバッチ用バインダ樹脂と、
トナー化の際に使用するトナー化用結着樹脂とは、一般
に相溶し易い組み合わせで選択されるため、トナー化に
おける溶融混練の際に、カーボンブラックを覆っている
バインダ樹脂が結着樹脂中に溶け出すことが生じるの
で、露出したカーボンブラック粒子が溶融した樹脂中を
運動中に、粒子同士が接触して再凝集することが起こっ
てしまうためと考えられる。
ラックマスターバッチにおいては、カーボンブラック粒
子表面が架橋構造を有する樹脂で覆われているため、ト
ナー化における溶融混練の際においてもカーボンブラッ
クが露出しにくく、カーボンブラック粒子同士が接触す
ることが生じないので、再凝集が有効に抑制される。こ
の結果、トナー化後も、結着樹脂中におけるカーボンブ
ラックの状態が、非常に細かく且つ均一な状態で維持さ
れる。更に、分散樹脂を構成するジフェノールにおける
エトキシ基の部分と、カーボンブラック表面のカルボキ
シル基との相互作用が強いことも、カーボンブラック粒
子の再凝集を抑制する効果を生み出している。
カーボンブラックのマスターバッチを製造し、次に、こ
れと結着樹脂とを混合してトナー化する工程について
は、これ迄あまり注目されていなかったが、実は、この
トナー化の工程もカーボンブラックの分散性を大きく左
右する非常に重要なプロセスであることがわかった。こ
れに対し、本発明のカーボンブラックマスターバッチを
使用すれば、上記のような理由により、このトナー化の
工程に左右されることなく、トナー化後もカーボンブラ
ックの良好な分散状態を維持しうる。この結果、このよ
うなトナーを使用した現像剤により画像を形成すれば、
高品位な画像を安定して提供することが可能となる。
マスターバッチの主成分であるポリエステル樹脂の構成
材料について説明する。本発明で使用するアルコールモ
ノマーとしてのエトキシ化されたエーテル化ジフェノー
ル成分の含有量としては、ポリエステル樹脂を構成する
全モノマー量の0.1〜45mol%とすることが好ま
しく、更には、3〜45mol%とすれば一層好まし
い。又、酸モノマーとして含有させる3価以上の多価カ
ルボン酸成分の含有量は、全モノマー量の0.1〜20
mol%とすることが好ましく、更には、0.1〜15
mol%とすれば一層好ましい。
ノール成分の含有量が0.1mol%未満の場合は、上
記したようなカーボンブラック粒子の再凝集を防ぐ効果
が乏しいものとなり、この結果、分散性に優れる良好な
カーボンブラックマスターバッチが得られにくくなる上
に、トナー化の際の溶融混練時に生じ易い再凝集を有効
に防止することができないため、トナー化後におけるカ
ーボンブラックの良好な分散状態の維持が困難となる。
一方、エトキシ化されたエーテル化ジフェノール成分の
含有量が45mol%を超えてしまうと、一般に、エト
キシ基の部分の結合は、溶融混練時に切断され易いこと
から推測されるように、トナー化の際における結着樹脂
との溶融混練時にカーボンブラック粒子が分散体より露
出することが生じ、結着樹脂中で再凝集することが生じ
易くなる。更には、ポリエステル樹脂を構成するエトキ
シ化されたエーテル化ジフェノール成分の含有量が多過
ぎると、カーボンブラックマスターバッチのTgが低下
してしまい、トナー化した際の耐ブロッキング性が低下
する。
有量が、ポリエステル樹脂を構成する全モノマーの0.
1mol%未満では、トナー化の工程においてカーボン
ブラックの再凝集が防ぎきれず、一方、3価以上の多価
カルボン酸成分の含有量が20mol%を超えてしまう
と、凝集したカーボンブラックを分散樹脂中でほぐした
後、表面を覆うことが難しくなる。更に、架橋成分が多
過ぎるてしまうため、トナー化した際に定着性に乏しい
ものとなる。
使用される本発明において使用する3価以上の多価カル
ボン酸成分としては、全てのカルボキシル基が芳香族環
に直接結合した構造をとる芳香族多価カルボン酸及び/
又はそのエステル誘導体を用いることが特に好ましい。
このようなものとしては、例えば、トリメリット酸、ナ
フタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸又はその
無水物、及びこれらの誘導体が挙げられる。
ブタントリカルボン酸、1,2,3−プロパントリカル
ボン酸やこれらの誘導体等の3価以上の脂肪族の脂肪酸
を使用することもできる。しかし、芳香族多価カルボン
酸を使用した場合と比較すると、脂肪族の多価カルボン
酸を使用した場合は、カーボンブラックの再凝集を防ぎ
きれない傾向がある。これは、脂肪族の多価カルボン酸
を使用した場合は、ポリエステル樹脂が架橋構造をとっ
ていても、架橋部分の分子運動がある程度可能なためト
ナー化の工程において熱運動を起こし易いので、カーボ
ンブラックマスターバッチ中に包み込まれていたカーボ
ンブラックが逃げ易くなり、カーボンブラック粒子同士
が接触して再凝集を生じる場合があるものと思われる。
これに対し、芳香族多価カルボン酸を用いた場合は、架
橋部分の熱運動が少ないため、マスターバッチ中にカー
ボンブラックが包み込まれた状態が維持されるので、ト
ナー化の工程においてもカーボンブラックの熱運動によ
る再凝集を抑制し易いものと考えられる。
脂を使用して、トナーの製造に有効なカーボンブラック
マスターバッチを作製する場合には、カーボンブラック
100重量部に対して25〜900重量部の割合で上記
分散樹脂を使用することが好ましく、より好ましは、1
00〜900重量部とする。分散樹脂が25重量部未満
では、トナー化の工程においてカーボンブラックの再凝
集を防ぎきれず、一方、900重量部より多くなると、
得られたカーボンブラックマスターバッチと結着樹脂と
を混合してトナー化する際に、結着樹脂の混合比を押さ
える必要が生じるので、現像剤に必要とされる諸特性の
調整が難しくなる。
ンブラックマスターバッチは、少なくとも電子写真トナ
ー用結着樹脂と混合されてトナー化されて、本発明の静
電荷像現像用トナーとされる。この際のトナー化の方法
としては、カーボンブラックマスターバッチを結着樹脂
と予備混合した後、これを溶融混練、冷却、粗・微粉
砕、分級、外添処理等のトナー化の従来公知の工程が用
いられる。本発明においては、このようにして得られる
トナーのTgが45〜70℃となるように調整する。即
ち、Tgが45℃未満の場合は、現像剤を高温個所に放
置した場合等に、カーボンブラックの再凝集が発生する
恐れがあり、又、現像剤の耐ブロッキング性も不十分な
ものとなる。一方、Tgが70℃を超えてしまうと、現
像剤に必要な熱定着性が得られない。
トナーを製造する場合に、トナー化における予備混合の
際に、電子写真トナー用結着樹脂に加えて、帯電制御剤
或いは定着用助剤等、必要に応じて他の添加剤を合せて
配合することができるが、カーボンブラックマスターバ
ッチを調製する場合に、予めカーボンブラックと共に、
前述の分散樹脂中に含有せしめておいてもよい。
ンブラックをはじめとする各種の添加剤の量が、最終的
にトナー中に含有されるべき各成分の目標値となるよう
に調整されて、結着樹脂によるカーボンブラックマスタ
ーバッチの希釈が行なわれればよい。例えば、カーボン
ブラックについては、トナー中の含有率が2〜15%に
なるよう調整されるのが好ましい。
なる特徴として、上記の如くして得られたトナーが、特
定の吸光特性を有することが挙げられる。即ち、本発明
のトナーをキシレン中に溶解し、分散可能成分を分散さ
せた状態で測定した透過光スペクトルにおいて、キシレ
ン中のカーボンブラック含有濃度を1g/リットルに換
算した場合の波長450における吸光度をA、及び80
0nmにおける吸光度をBとした時、A及びBが以下の
条件を満足するものであることが好ましい。 3<B<25−14<(B−A)/(800−450)
<10 先に述べたように、一般に、カーボンブラック粒子と光
との相互作用は、光吸収と乱反射が主である。そして、
カーボンブラックの分散径が小さい程、換言すれば、カ
ーボンブラックの分散状態が良好な程、短波長の入射光
線に対して吸収以上に乱反射を起こし易い。従って、有
機溶剤中において、不溶成分であるカーボンブラックの
分散性が良好な場合、短波長側における透過光強度が高
くなる。即ち、吸光度が低下することとなる。そこで、
トナー中におけるカーボンブラックの分散性の目安とし
て、キシレン中のカーボンブラック含有濃度をトナー1
g/リットルに換算した場合の波長450nm及び80
0nmにおける吸光度を採用し、夫々、波長450nm
における吸光度をA、800nmにおける吸光度をBと
した場合に、A及びBが以下の関係を満足しているか否
かを判断の基準に採用する。 3<B<25−14<(B−A)/(800−450)
<10
る場合は、800nmにおける吸光度Bが高いこと、言
い換えると透過光強度が低いことを意味しており、先述
したように、キシレン中に分散されているカーボンブラ
ックの分散粒径が大きいこと、即ち、トナー中のカーボ
ンブラックの分散状態がよくないことを表している。一
方、B≦3の場合は、キシレン中に分散しているカーボ
ンブラックの分散粒径が非常に細かいことを示している
が、このようなトナーを使用した現像剤を使用して画像
を形成した場合には、着色性が赤味を示すようになって
しまうため好ましくない。
0)という値は、波長450〜800nm間で得られる
透過光スペクトルにおける吸光度の傾き(変化)を表し
ており、この値が正側に大きい程、キシレン中のカーボ
ンブラックの分散粒径が小さいことを意味している。そ
して、分散性の目安として、(B−A)/(800−4
50)≦−14の関係にある場合には、トナー中におけ
るカーボンブラックの分散状態が不充分であるといえ、
一方、10≦(B−A)/(800−450)の場合
は、カーボンブラックの分散径が非常に細かいことを示
しているが、B≦3の場合と同様に、やはり現像画像の
着色性が赤味を示すようになるので好ましくない。
の分散性を判断する分析手段により確認したところ、本
発明のトナー用カーボンブラックマスターバッチを用い
てトナー化した後に得られるトナーの吸光度は、上記範
囲を示すことが分かった。即ち、トナー化の際における
溶融混練の際のカーボンブラックの再凝集が抑制され、
その結果、得られるトナー中におけるカーボンブラック
の分散状態も非常に良好であることが明らかとなった。
脂としては、従来公知のものが全て使用可能であり、例
えば、ポリスチレン、ポリP−クロルスチレン、ポリビ
ニルトルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、
スチレン−P−クロルスチレン共重合体、スチレン−プ
ロピレン共重合体、スチレン−ビニルトルエン共重合
体、スチレン−ビニルナフタリン共重合体、スチレン−
アクリル酸メチル共重合体、スチレン−アクリル酸エチ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸ブチル共重合体、ス
チレン−アクリル酸オクチル共重合体、スチレン−メタ
クリル酸メチル共重合体、スチレン−メタクリル酸エチ
ル共重合体、スチレン−メタクリル酸ブチル共重合体、
スチレン−α−クロルメタクリル酸メチル共重合体、ス
チレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ビニル
メチルエーテル共重合体、スチレン−ビニルエチルエー
テル共重合体、スチレン−ビニルメチルケトン共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−イソプ
レン共重合体、スチレン−アクリロニトリル−インデン
共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、スチレン−
マレイン酸エステル共重合体等のスチレン系共重合体、
ポリメチルメタクリレート、ポリブチルメタクリレー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリエチレン、
ポリプロピレン、ポリエステル、ポリウレタン、ポリア
ミド、エポキシ樹脂、ポリビニルブチラール、ポリアマ
イド、ポリアクリル酸樹脂、ロジン、変性ロジン、テル
ペン樹脂、フェノール樹脂、脂肪族又は脂環族炭化水素
樹脂、芳香族系石油樹脂、塩素化パラフィン、パラフィ
ンワックス等を、単独或いは混合して使用できる。
は、例えば、ニグロシン染料、オイルブラック、スピロ
ンブラック等の油溶性染料;ナフテン酸、オクチル酸、
脂肪酸、樹脂酸のマンガン、鉄、コバルト、ニッケル、
鉛、亜鉛、セリウム、カルシウム等の金属塩である金属
石ケン;含金属アゾ染料、ピリミジン化合物;サリチル
酸或いはその誘導体のクロム、アルミニウム、鉄等の金
属化合物等が挙げられる。通常これらの添加剤は、現像
剤に対して0.1〜10重量部の範囲で使用される。
その他の染顔料を併用してもよい。又、本発明の静電荷
像現像用トナーには、現像剤の定着性を改良するため
に、定着助剤を添加してもよい。定着助剤としては、例
えば、低分子量ポリプロピレン、低分子量ポリエチレ
ン、パラフィンワックス等の各種ワックス、その他低分
子量オレフィン重合体、脂肪酸アミド、シリコーンオイ
ル等が挙げられる。これら定着助剤は、現像剤に対して
0.5〜10重量部を用いることが好ましい。
脂には、更に流動性向上剤が添加されていてもよい。流
動性向上剤としては、トナー粒子に添加することによ
り、添加後の流動性を向上させ得るものであれば特に限
定されるものではない。例えば、シリカ微粉体、酸化チ
タン微粉体、アルミナ微粉体、それらの表面を疎水化処
理したもの等を、単体或いは2種以上を併用して用いる
ことができる。
脂は、上記のようにして得られるトナーを1成分系現象
剤として調製して使用してもよく、又、キャリアと併用
して2成分系現象剤として使用してもよい。この際に使
用するキャリアとしては、鉄粉、マグネタイト粉、フェ
ライト粉、ガラスビース、磁性粉を樹脂中に分散させた
もの等、従来公知のものが挙げられる。これらのキャリ
アは、必要に応じて表面を樹脂等で被覆してもよいが、
この場合に使用される樹脂としては、フッ素含有樹脂、
フェノール樹脂、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、ス
チレン−アクリル共重合体、シリコーン樹脂等が挙げら
れる。これらの被覆用の樹脂は、単独で使用してもよい
し、2種類以上の樹脂を併用してもよい。又、トナーと
キャリアとの混合比率は、現像剤中のトナー濃度とし
て、1〜15重量%、好ましくは2〜13重量%とする
と通常良好な結果が得られる。
方法及び評価方法について述べる。 (1)トナーのTgの測定方法 本発明においては、示差熱分析測定装置(DSC測定装
置)、DSC−7(パーキンエルマー社製)を用い、以
下の方法で測定した。先ず、測定試料は、5〜20m
g、好ましくは10mgを精密に秤量する。そして、こ
れをアルミパン中に入れ、リファレンスとして空のアル
ミパンを用い、測定温度範囲30℃〜200℃ の間
で、昇温速度10℃/min.で常温常湿下で測定を行
う。この結果、この昇温過程で、温度40℃〜100℃
の範囲におけるメインピークの吸熱ピークが得られる
が、このときの吸熱ピークが出る前と出た後でのベース
ラインの中間点の線と示差熱曲線との交点を、本発明に
おけるガラス転移温度Tgとする。
0(島津社製)を用い、以下の方法で測定した。マスタ
ーバッチ試料又はトナー試料を秤量し、キシレン中に溶
解させ、測定用試料とする。その際、溶けにくいようで
あれば、乳鉢等で試料を解砕後溶解させるとよい。溶解
速度が遅い或いは不溶成分が多いようであれば加熱して
もよいが、30分以上加熱するのは好ましくない。せい
ぜい15分程度の加熱が好ましい。その後、30分程度
放冷し、上澄みを採取し測定用試料とする。こうして得
られた試料は、マスターバッチ中或いはトナー中のキシ
レン可溶成分及びキシレン分散可能成分がキシレン中に
分散されたものである。得られた測定用試料を、光透過
距離1cmの石英セルに入れて、200nm〜900n
mの領域で透過光スペクトルを測定する。
リットルとする)を計りとり、エヴァポレーター等でキ
シレンを除去した後、残った分散物の重量(=Wgとす
る)を測定して、試料濃度C1(g/リットル)を下記
の式より求める。 C1=W/L いま、カーボンブラックマスターバッチ試料或いはトナ
ー試料中のカーボンブラック含有濃度をC2wt%と
し、上記で測定したスペクトルから得られる波長450
nmにおける吸光度をα、800nmにおける吸光度を
βとすると、カーボンブラック濃度1g/リットルに換
算した場合の波長450nmにおける吸光度a又はA、
及び波長800nmにおける吸光度b又はBは、夫々下
記の式で求められる。 a又はA=α×100/(C1×C2) b又はB=β×100/(C1×C2)
先ず、底に500メッシュのスクリーン13のある金属
製の測定容器12に、摩擦帯電量を測定しようとするト
ナーとキャリアとの混合物(現像剤)約0.5〜1.0
gを入れ、金属製の蓋14をする。このときの測定容器
12全体の重量を秤り、W1(kg)とする。次に、吸
引機11(測定容器12と接する部分は少なくとも絶縁
体)において、吸引口16から吸引し、風量を調整して
真空計15の圧力を2,450Pa(250mmAq)
とする。この状態で十分、好ましくは約2分間吸引を行
いトナーを吸引除去する。このときの電位計18の電位
をV(ボルト)とする。ここで17はコンデンサーであ
り、容量をC(mF)とする。又、吸引後の測定容器全
体の重量を秤りW2(kg)とする。以上の測定値か
ら、このときのトナーの摩擦帯電量(mC/kg)は下
記式の如く計算される。 トナーの摩擦帯電量(mC/kg)=(C×V)/(W
1−W2)
具体的に説明するが、本発明はこれらによってなんら限
定されるものではない。尚、文中「部」又は「%」とあ
るのは、特に断りのない限り重量基準を表す。
シ化ビスフェノールA/プロポキシ化ビスフェノールA
/フマル酸/テレフタル酸/トリメリット酸(mol%
組成比:20/30/15/30/5)を縮重合して得
られるポリエステル樹脂を主成分とする分散樹脂70重
量部と、1次粒径40nmのカーボンブラック30重量
部を3本ロールを用いて混練し、1mmのメッシュをパ
スするよう粉砕してカーボンブラックマスターバッチ1
を得た。得られたマスターバッチ1について、先に述べ
た方法で透過光スペクトル測定を測定し、その吸光特性
を調べたところ、表1に示したように、カーボンブラッ
クが良好に分散されていることが分かった。
示すように、分散樹脂の主成分であるポリエステル樹脂
のアルコール成分の組成比を変更した以外は、実施例1
と同様にしてカーボンブラックマスターバッチ2を製造
した。又、実施例1の場合と同様に、得られたマスター
バッチ2について、先に述べた方法で透過光スペクトル
測定を測定し、その吸光特性を調べたところ、表1に示
したように、カーボンブラックが良好に分散されている
ことが分かった。
示すように、分散樹脂の主成分であるポリエステル樹脂
のアルコール成分に、エトキシ化ビスフェノールAを使
用しなかった以外は、実施例1と同様にして、比較用の
カーボンブラックマスターバッチ3を製造した。実施例
1の場合と同様に、得られたマスターバッチ3につい
て、先に述べた方法で透過光スペクトル測定を測定し、
その吸光特性を調べた。この結果、表1に示したよう
に、カーボンブラックの分散性がカーボンブラックマス
ターバッチ1及び2に比べて劣っていることが分かっ
た。
分散樹脂の主成分であるポリエステル樹脂の組成内容
を、夫々表1に示すように代えた以外は、実施例1と同
様の手法によってカーボンブラックマスターバッチ4及
び5を製造した。実施例1の場合と同様に、得られたカ
ーボンブラックマスターバッチについて、先に述べた方
法で透過光スペクトル測定を測定し、その吸光特性を調
べたところ、表1に示したように、カーボンブラックマ
スターバッチ4については、特にカーボンブラックが良
好に分散されていることが分かった。又、トリメリット
酸の含有量の多いカーボンブラックマスターバッチ5
は、カーボンブラックマスターバッチ4と比較するとや
や分散性に劣っていた。
示すように、分散樹脂の主成分であるポリエステル樹脂
の酸成分に、3価以上の多価カルボン酸を使用しなかっ
た以外は、実施例1と同様にして、比較用のカーボンブ
ラックマスターバッチ6を製造した。そして、実施例1
の場合と同様に、得られたカーボンブラックマスターバ
ッチについて、先に述べた方法で透過光スペクトル測定
を測定し、その吸光特性を調べた。この結果、表1に示
したように、カーボンブラックの分散性がカーボンブラ
ックマスターバッチ1及び2に比べて劣っていることが
分かった。
脂の主成分であるポリエステル樹脂の酸成分に、トリメ
リット酸の代わりに脂肪族の多価カルボン酸である1,
2,4−ブタントリカルボン酸を使用した以外は、実施
例1と同様の手法によってカーボンブラックマスターバ
ッチ7を製造した。そして、実施例1の場合と同様に、
得られたカーボンブラックマスターバッチについて、先
に述べた方法で透過光スペクトル測定を測定し、その吸
光特性を調べたところ、表1に示したように、カーボン
ブラックが良好に分散されていることが分かった。
予備混合を行い、2軸押出式混練機により溶融混練し、
冷却後、ハンマーミルを用いて約1mm程度に粗粉砕
し、次いでエアージェット方式による微粉砕機で微粉砕
した。更に、得られた微粉砕物を風力分級して、重量平
均粒径が6.8μmである黒色粉体を得た。この黒色粉
体100部と表面を疎水化処理した酸化チタン微粉末
1.5部とをヘンシェルミキサーで混合し、Tgが61
℃のトナー1を得た。得られたトナー1のTgは61℃
であった、又、先に述べた測定方法により、キシレンを
溶剤として使用して透過光スペクトルを測定した。そし
て、このスペクトルから吸光特性を求めたところ、下記
のようであり、カーボンブラックマスターバッチ1のカ
ーボンブラックの分散性がトナー化後にも損なわれてい
ないことが確認された。 B=16 (B−A)/(800−450)=6
をカーボンブラックマスターバッチ2に代えた以外は実
施例6と同様の手法により、Tgが60℃のトナー2を
得た。又、得られたトナーについても、トナー1と同様
に製造直後の物性を調べ、表2に示しが、カーボンブラ
ックマスターバッチ2のカーボンブラックの分散性がト
ナー化後にも充分保たれていることが確認された。
カーボンブラックマスターバッチ3に代えた以外は実施
例6と同様の手法により、Tgが62℃のトナー3を得
た。得られたトナー3についても、トナー1と同様に製
造直後の物性を調べた。この結果、表2に示したよう
に、カーボンブラックマスターバッチ3のカーボンブラ
ックの分散性がトナー化後には更に損なわれており、ト
ナー化の段階で再凝集が生じていることが確認された。
ッチ1を、夫々カーボンブラックマスターバッチ4及び
5に代えた以外は実施例6と同様の手法により、Tgが
59℃のトナー4と、Tgが68℃の5を得た。又、得
られたトナーについても、トナー1と同様に製造直後の
物性を調べ、表2に示した。この結果、トナー4の場合
は、かなりカーボンブラックマスターバッチ4のカーボ
ンブラックの分散性がトナー化後に損なわれていたが、
トナー5の場合は、トナー化によってカーボンブラック
マスターバッチ5のカーボンブラックの分散性が損なわ
れることがなかった。
をカーボンブラックマスターバッチ6に代えた以外は実
施例6と同様の手法により Tgが58℃のトナー6を
得た。得られたトナー6についても、トナー1と同様に
製造直後の物性を調べた。この結果、表2に示したよう
に、カーボンブラックマスターバッチ6のカーボンブラ
ックの分散性がトナー化後には更に損なわれており、ト
ナー化の段階で再凝集が生じていることが確認された。
をカーボンブラックマスターバッチ7に代えた以外は実
施例6と同様の手法により、Tgが60℃のトナー7を
得た。又、得られたトナーについても、トナー1と同様
に製造直後の物性を調べ、表2に示した。この結果、カ
ーボンブラックマスターバッチ7のカーボンブラックの
分散性がトナー化後にも損なわれていないことが確認さ
れた。
様の手法により、Tgが44℃のトナー8を得た。 ・プロポキシ化ビスフェノールA/フマル酸(mol%組成成分比:50/ 50)を縮重合して得られるポリエステル樹脂 88.5重量部 ・カーボンブラックマスターバッチ1 16.5重量部 ・3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物 2重量部 上記得られたトナー8についても、トナー1と同様にし
て製造直後の物性を調べ、表2に示した。又、30℃の
条件下で2晩放置した後に、透過光スペクトルを測定
し、この際の吸光特性も表2に示した。この結果、製造
直後に比べて放置後のカーボンブラックの分散粒径が大
きくなっており、この場合にはカーボンブラックマスタ
ーバッチ1のカーボンブラックの分散性が、高温下で放
置する間に再凝集を生じて損なわれたことが確認され
た。
含まない下記の材料を用いて、実施例6と同様の手法に
より、Tgが62℃のトナー9を得た。 ・エトキシ化ビスフェノールA/プロポキシ化ビスフェノールA/フマル酸 /トリメリット酸(mol%組成成分比:20/30/45/5)を縮重 合して得られるポリエステル樹脂 100重量部 ・1次粒径40nmのカーボンブラック 5重量部 ・3,5−ジ−tert−ブチルサリチル酸アルミニウム化合物 2重量部 上記で得られたトナー9についても、トナー1と同様に
して製造直後の物性を調べ、表2に示した。この結果、
トナー中のカーボンブラックの分散性が、他の例と比べ
て非常に悪いことが確認された。
芯材に対し0.5重量部コートしたフェライトキャリア
(平均粒径48μm)とを現像剤中のトナー濃度が7%
となるよう混合して現像剤を作成し、35℃の条件下で
二晩放置した後、電子写真用複写機CLC−700(キ
ヤノン製)を使用して、温度20℃/湿度5%の環境下
において、画像面積比率6%のオリジナル原稿を用い1
0,000枚の耐刷試験を行った。その結果、帯電量及
び画像濃度が安定に推移し、カブリ等の画質欠陥の見ら
れない良好な画像が得られた。以下の使用例と併せ、得
られた結果を表3に示す。
例1と同様にして耐刷試験を行った。この結果、帯電量
が若干増加し、それに伴い画像濃度が若干低下したもの
の、特に問題の無いレベルであった。得られた結果を表
3に示す。
例1と同様にして耐刷試験を行った。この結果、帯電量
が若干増加し、それに伴い画像濃度が若干低下したもの
の、特に問題無いレベルであった。得られた結果を表3
に示す。
例1と同様にして耐刷試験を行った。この結果、帯電量
が若干増加したものの、特に問題無いレベルであった。
但し、紙上のトナー画像を指で擦ったところ、画像が僅
かに欠落した。得られた結果を表3に示す。
例1と同様にして耐刷試験を行ったところ、帯電量及び
画像濃度共にほぼ安定に推移した。得られた結果を表3
に示す。
すること以外は、使用例1と同様にして耐刷試験を行っ
た。この結果、帯電量が若干増加し、それに伴い画像濃
度が若干低下したものの、特に問題無いレベルであっ
た。しかし、30℃で2日間放置した後のトナーを使用
して、上記と同様の耐刷試験を行ったところ、帯電量が
大きく増加し、それに伴い画像濃度も大きく低下してし
まった。これは、表2に示したように、トナー8は、T
gの値が44℃と低いため、高温下に放置した場合に、
カーボンブラックの再凝集が生じて分散性が損なわれて
しまったためと考えられる。
ること以外は、使用例1と同様に耐刷試験を行ったとこ
ろ、帯電量が大きく増加し、それに伴い画像濃度も大き
く低下してしまった。これは、カーボンブラックマスタ
ーバッチ3に使用した分散樹脂が、エトキシ化されたエ
ーテル化ジフェノール成分を含んでいないため、表1に
示したように、カーボンブラックマスターバッチ3のカ
ーボンブラックの分散粒径が大きく、分散状態がよくな
いためと思われる。この推論は、表2に示したようにト
ナー3において、Bの値が37と大きく、(B−A)/
(800−450)の値が−29と負側の値であること
からも支持される。
ること以外は、使用例1と同様にして耐刷試験を行った
ところ、帯電量が大きく増加し、それに伴い画像濃度も
大きく低下してしまった。これは、カーボンブラックマ
スターバッチ6に使用した分散樹脂が3価以上の多価カ
ルボン酸を含んでいないため、カーボンブラックマスタ
ーバッチ6中におけるカーボンブラックの分散状態は問
題が無くとも、トナー化の工程においてカーボンブラッ
クが再凝集してしまったためと思われる。この推察は、
表1と表2に示したカーボンブラックマスターバッチ6
のb、及び(b−a)/(800−450)の値、トナ
ー6のB、及び(B−A)/(800−450)の値を
比較すると、トナー化の工程後のBの値が増加し、(B
−A)/(800−450)の値が負側にシフトしてい
ることより支持される。
例1と同様に耐刷試験を行ったところ、帯電量が大きく
増加し、それに伴い画像濃度も大きく低下してしまっ
た。これは、トナー9はカーボンブラックマスターバッ
チを使用していないため、カーボンブラックの分散粒径
が大きい、即ち、分散状態が不良なためと思われる。
カーボンブラックの分散粒径が小さく、且つ均一に分散
されたトナーが提供されるので、帯電安定性に優れ、画
像濃度が安定し、カブリ等の画質欠陥のない高品位画像
を長期に渡って安定して得ることが可能となる。更に、
本発明によれば、カーボンブラックの分散粒径が小さ
く、且つ分散樹脂中に均一に分散されているカーボンブ
ラックマスターバッチが提供され、更に、このカーボン
ブラックマスターバッチは、該マスターバッチをトナー
用結着剤と溶融混合させてトナー化した場合にも、或い
は高温下でトナーを放置した場合にもカーボンブラック
の再凝集が生じることがなく、上記の良好な分散性が損
なわれないので、カーボンブラックの分散性に優れる上
記の画像特性に優れた静電荷像現像用トナーが安定して
得られる。
る。
Claims (11)
- 【請求項1】 少なくとも、アルコール成分としてエト
キシ化されたエーテル化ジフェノール成分を全モノマー
量の0.1〜45mol%含有し、且つ3価以上の多価
カルボン酸を全モノマー量の0.1〜20mol%含有
するポリエステル樹脂を主成分とする樹脂中に、カーボ
ンブラックを分散させたトナー用カーボンブラックマス
ターバッチにおいて、キシレン中に溶解して分散可能成
分を分散させた状態で測定した透過光スペクトルにおい
て、キシレン中のカーボンブラック含有濃度を1g/リ
ットルに換算した場合の波長450nmにおける吸光度
をa、及び800nmにおける吸光度をbとした時、a
及びbが以下の条件 3<b<23 −10<(b−a)/(800−450)<14 を満足することを特徴とするトナー用カーボンブラック
マスターバッチ。 - 【請求項2】 該ポリエステル樹脂が、エトキシ化され
たエーテル化ジフェノール成分を全モノマー量の3〜4
5mol%含有し、且つ3価以上の多価カルボン酸を全
モノマー量の0.1〜15mol%含有する請求項1に
記載のトナー用カーボンブラックマスターバッチ。 - 【請求項3】 3価以上の多価カルボン酸中に、少なく
とも、全てのカルボキシル基が芳香族環に直接結合した
構造をとる芳香族多価カルボン酸及び/又はそのエステ
ル誘導体を有する請求項1又は2に記載のトナー用カー
ボンブラックマスターバッチ。 - 【請求項4】 少なくとも、アルコール成分としてエト
キシ化されたエーテル化ジフェノール成分を全モノマー
量の0.1〜45mol%含有し、且つ3価以上の多価
カルボン酸を全モノマー量の0.1〜20mol含有す
るポリエステル樹脂を主成分とする樹脂中に、カーボン
ブラックを分散させたトナー用カーボンブラックマスタ
ーバッチであって、キシレン中に溶解して分散可能成分
を分散させた状態で測定した透過光スペクトルにおい
て、キシレン中のカーボンブラック含有濃度を1g/リ
ットルに換算した場合の波長450nmにおける吸光度
をa、及び800nmにおける吸光度をbとした時、a
及びbが以下の条件 3<b<23 −10<(b−a)/(800−450)<14 を満足するトナー用カーボンブラックマスターバッチ
と、少なくともトナー用結着樹脂とが混合されてトナー
化され、且つトナー化後のTgが45℃〜70℃に調整
されていることを特徴とする静電荷像現像用トナー。 - 【請求項5】 該ポリエステル樹脂が、エトキシ化され
たエーテル化ジフェノール成分を全モノマー量の3〜4
5mol%含有し、且つ3価以上の多価カルボン酸を全
モノマー量の0.1〜15mol%含有する請求項4に
記載の静電荷像現像用トナー。 - 【請求項6】 3価以上の多価カルボン酸中に、少なく
とも、全てのカルボキシル基が芳香族環に直接結合した
構造をとる芳香族多価カルボン酸及び/又はそのエステ
ル誘導体を有する請求項4又は5に記載の静電荷像現像
用トナー。 - 【請求項7】 トナーをキシレン中に溶解して分散可能
成分を分散させた状態で測定した透過光スペクトルにお
いて、キシレン中のカーボンブラック含有濃度を1g/
リットルに換算した場合の波長450nmにおける吸光
度をA、及び800nmにおける吸光度をBとした時、
A及びBが以下の条件を満足する請求項4乃至6のいず
れかに記載の静電荷像現像用トナー。 3<B<25 −14<(B−A)/(800−450)<10 - 【請求項8】 少なくとも、アルコール成分としてエト
キシ化されたエーテル化ジフェノール成分を全モノマー
量の0.1〜45mol%含有し、且つ3価以上の多価
カルボン酸を全モノマー量の0.1〜20mol%含有
するポリエステル樹脂を主成分とする樹脂中に、カーボ
ンブラックを分散させ、キシレン中に溶解して分散可能
成分を分散させた状態で測定した透過光スペクトルにお
いて、キシレン中のカーボンブラック含有濃度を1g/
リットルに換算した場合の波長450nmにおける吸光
度をa、及び800nmにおける吸光度をbとした時、
a及びbが以下の条件 3<b<23 −10<(b−a)/(800−450)<14 を満足するカーボンブラックマスターバッチを調製する
工程と、該カーボンブラックマスターバッチを結着剤樹
脂と混練し、混練物を得る工程と、該混練物を冷却後、
粉砕する工程とを有することを特徴とする静電荷像現像
用トナーの製造方法。 - 【請求項9】 該ポリエステル樹脂が、エトキシ化され
たエーテル化ジフェノール成分を全モノマー量の3〜4
5mol%含有し、且つ3価以上の多価カルボン酸を全
モノマー量の0.1〜15mol%含有する請求項8に
記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。 - 【請求項10】 3価以上の多価カルボン酸中に、少な
くとも、全てのカルボキシル基が芳香族環に直接結合し
た構造をとる芳香族多価カルボン酸及び/又はそのエス
テル誘導体を有する請求項8又は9に記載の静電荷像現
像用トナーの製造方法。 - 【請求項11】 トナーをキシレン中に溶解して分散可
能成分を分散させた状態で測定した透過光スペクトルに
おいて、キシレン中のカーボンブラック含有濃度を1g
/リットルに換算した場合の波長450nmにおける吸
光度をA、及び800nmにおける吸光度をBとした
時、A及びBが以下の条件を満足する請求項8乃至10
のいずれかに記載の静電荷像現像用トナーの製造方法。 3<B<25 −14<(B−A)/(800−450)<10
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| JP14603797A JP3459751B2 (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | トナー用カーボンブラックマスターバッチ、それを用いた静電荷像現像用トナー及び該トナーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP14603797A JP3459751B2 (ja) | 1997-05-21 | 1997-05-21 | トナー用カーボンブラックマスターバッチ、それを用いた静電荷像現像用トナー及び該トナーの製造方法 |
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