JP3128238U - 歯ブラシ用毛材および歯ブラシ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】略円形の断面形状を備えるフィラメント3と、前記フィラメント3の外面に、前記フィラメント3の延在方向に延在する1本の凹状のスリット3aとを備え、前記スリット3aの最大断面積Aと、前記フィラメント3の最大径dを直径とする真円の断面積Bとの比A/Bが0.02〜0.35の範囲である歯ブラシ用毛材とする。
【選択図】図2
Description
例えば、特許文献1には、点対称性を有する多葉断面体であり、屈曲回復率60%以上の歯ブラシ用モノフィラメントが記載されている。
また、特許文献2には、薬剤処理によって先鋭部を形成熱可塑性ポリエステルモノフィラメントを植毛してなる歯ブラシが記載されている。
また、特許文献3には、先端がテーパ状とされ、テーパー部表面に凹凸を設け、テーパー刷毛の汚れを掻き取る力を増大させた合成モノフィラメントを用いた歯ブラシが提案されている。
また、特許文献4には、刷毛先端側が複数に分岐され、かつ各分岐毛が先鋭なテーパー状とされた刷毛を植毛した歯ブラシが提案されている。
より詳細には、特許文献1に記載の技術では、各葉の突起部分が設けられているが、各突起部分間の空間部分を大きくすると十分な毛腰と刷毛耐久性が得られず、十分な刷掃力が得られないし、空間部分を小さくすると従来用いられている円形断面フィラメントの刷掃感とほとんど変わらなくなってしまうという問題があった。
また、特許文献3に記載の技術では、テーパー部表面に凹凸が設けられているので、テーパー刷毛の汚れを掻き取る力を増大させることができるが、耐久性や歯間進入性、刷掃力のバランスの取れた刷毛を得ることは困難であった。
特許文献4に記載の技術では、各分岐毛が先鋭なテーパー状とされているので、刷掃実感と歯面刷掃力が十分とはいえなかった。また、特許文献4に記載の技術では、刷毛の基部断面形状を、複数の単位断面要素を連結した形状とするため、刷毛のブロッキングが起こりやすく、疎毛などの不良の原因となり量産が困難であった。さらに、特許文献4に記載の技術では、分岐した毛先が裂けたりちぎれたりしやすく、分岐していない刷毛と比べ耐久性が悪いという問題もあった。
また、本考案の歯ブラシ用毛材は、少なくとも一端をテーパー形状とすることにより、テーパー加工されていないフィラメントと比較して、歯間への毛先の進入性を高めることができる。
例えば、スリットを2つ以上設けた場合、十分に強い毛腰が得られなくなり、刷掃実感が低い歯ブラシとなるし、十分な刷毛耐久性も得られない。また、スリットを2つ以上設けた場合、刷毛のブロッキングが発生しやすくなり、植毛適性の悪いフィラメントとなる。
ここで、刷毛のブロッキングとは、特に平線式植毛機のピッカーにより刷毛を取り出す際に、刷毛同士が引っかかり合って刷毛の供給部に刷毛がスムーズに流れていかない状態を意味する。刷毛のブロッキングが発生すると、植毛される刷毛の量が設計よりも少なくなってしまう(疎毛になる)場合がある。
このような歯ブラシ用毛材とすることで、歯間への毛先の進入性を高めることができるので、十分に強い毛腰および刷毛耐久性、十分な研磨剤の保持効果に加え、テーパー毛特有の高い歯間進入性を有するものとなる。
また、未スリット領域はテーパー形状の端部の先端からフィラメントの延在方向に1〜8mmまでの距離の範囲とすると良い。未スリット領域を上記の範囲とすることによりテーパー形状の端部が複数に分岐することを防止できる。テーパー形状の端部が複数に分岐されると分岐した毛先がちぎれやすく、耐久性の悪い歯ブラシとなる恐れがある。さらに、未スリット領域を上記の範囲とすることにより、歯面の刷掃時における応力によって歯ブラシ用毛材がしなった場合に、スリット領域の外面が歯面に到達しやすいものとなり、スリットが形成されていることによる刷掃力向上効果が十分に得られる。
本考案の歯ブラシによれば、十分に強い毛腰および刷毛耐久性、十分な研磨剤の保持効果が得られることによる優れた刷掃力が得られ、かつ歯間部進入性に優れたものとなる。
図1は、本考案の歯ブラシの一例を説明するための側面図である。また、図2は、図1に示す歯ブラシを構成するフィラメントのうちの1本を拡大して示した拡大模式図であり、図2(a)は断面図であり、図2(b)は側面図である。
毛束は、図1に示すように、各フィラメント3の毛丈が全て揃っていてもよく、不揃いであってもよい。また、毛束の毛先輪郭形状(毛切り形状)も、いわゆる平切りにより毛束の先端を平らに剪定した形状以外にも、例えば、いわゆる山切りにより毛束の先端を凹凸に剪定した形状や、毛束を全体的に所定の曲率で凸状又は凹状に剪定した形状とすることもできる。
スリット3aの最大断面積Aと、フィラメント3の最大径dを直径とする真円の断面積Bとの比A/Bは0.02〜0.35の範囲とされている。上記の比A/Bが0.02未満であると、歯磨き剤に配合されている研磨剤の保持効果が不十分となり、十分な刷掃効果が得られない。また、上記の比A/Bが0.35を超えると、十分な毛腰が得られず刷掃実感が低い歯ブラシ1となる。
図3は、図1に示す歯ブラシを構成するフィラメントのうちの1本の他の例を拡大して示した拡大模式図であり、図3(a)は最大径の部分の断面図であり、図3(b)は一方の端部の側面図である。
また、図3に示すフィラメント31においても、図2に示すフィラメント3と同様、スリット3aの最大断面積Aと、フィラメント3の最大径dを直径とする真円の断面積Bとの比A/Bは0.02〜0.35の範囲とされている。
未スリット領域31cの範囲である先端31dからの距離Dが1mm未満であると、スリット31aが形成されていることによって端部の先端31dが複数に分岐される場合がある。テーパー形状の端部の先端が複数に分岐されると、分岐した毛先がちぎれやすく、耐久性の悪い歯ブラシとなる恐れがある。また、未スリット領域31cの範囲である先端31dからの距離Dが8mmを越えると、歯面の刷掃時における応力によって歯ブラシ用毛材がしなったとしても、スリット領域31bの外面が歯面に到達せず、スリット31aが形成されていることによる刷掃力向上の効果が十分に得られない恐れがある。
また、図3に示すフィラメント31を用いた歯ブラシとすることで、ソフトなあたり心地が実現できるため、歯頚部の刷掃や、マッサージにより好適なものとなる。従来、毛先をテーパー加工した刷毛は、同一径の刷毛に比べて、刷掃力が低いことが欠点であったが、本考案よれば、スリット31aに歯磨き剤に配合されている研磨剤が保持されるため、十分な刷掃力を発揮することができる。
また、スリットの形状が、図2および図3と同様に円弧状の凹部である場合においては、図2および図3に示すように、スリット3aの内壁を構成する円弧を構成する円の中心がフィラメント3の最大径を直径とする真円と断面視重なり合っていてもよいし、図5(c)に示すスリット34aのように、スリット34aの内壁を構成する円弧を構成する円の中心がフィラメント34の最大径を直径とする真円と断面視重なり合っていなくてもよい。
「実施例1〜実施例5、比較例1〜比較例6」
表1に示す用毛先端形状、面積比、スリット本数の歯ブラシ用毛材を用いて実施例1〜実施例5、比較例1〜比較例6の歯ブラシを得た。
また、表1において、先端長さとは、端部がテーパー形状とされている場合の未スリット領域の先端からの距離を意味する。
その結果を表1に示す。
専門パネラー10名が使用し、以下の4段階評価によって判定した。
◎ 非常に感じる
○ まあ感じる
△ あまり感じない
× 全く感じない
専門パネラー10名が1ヶ月間使用し、毛先の開きや痛み具合によって次の4段階評価で判定した。
◎ 新品の状態と変わらない
○ 毛先はちぎれていないが、やや毛開きが見られる
△ 毛先がちぎれ、やや毛開きが見られる
× 毛開きが著しい(毛先の状態は不問)
専門パネラー10名が使用し、以下の4段階評価によって判定した。
◎ 非常に良い
○ まあ良い
△ あまり良くない
× 全く良くない
植毛適正は、一般的な平線式植毛機により実施し、疎毛の発生率により以下の4段階評価によって判定した。
◎ 5%未満
○ 5%以上10%未満
△ 10%以上20%未満
× 20%以上
各評価項目の判定を総合的に見て4段階評価によって判定した。
◎ 非常に良い
○ まあ良い
△ あまり良くない
× 全く良くない
また、用毛先端形状がテーパー状である実施例2〜実施例5において、先端長さが3.0mmである実施例2や先端長さが4.0mmである実施例3では、先端長さが0.5mmである実施例4や先端長さが9.0mmである実施例5と比較して、刷毛耐久性または刷掃実感に優れることが確認できた。
また、面積比(A/B)が0.02未満である比較例1では、刷掃実感および歯間進入性が△となった。また、面積比(A/B)が0.02未満である比較例2では、刷掃実感が×となった。
また、面積比(A/B)が0.35を超える比較例3および比較例4では、刷掃実感、刷毛耐久性、植毛適性が×となった。
また、スリットが2本ある比較例5では歯間進入性と植毛適性がともに△となった。
また、面積比(A/B)が0.35を超え、スリットが2本ある比較例6では刷掃実感と植毛適性がともに×となった。
Claims (4)
- 略円形の断面形状を備えるフィラメントと、
前記フィラメントの外面に、前記フィラメントの延在方向に延在する1本の凹状のスリットとを備え、
前記スリットの最大断面積Aと、前記フィラメントの最大径を直径とする真円の断面積Bとの比A/Bが0.02〜0.35の範囲であることを特徴とする歯ブラシ用毛材。 - 前記フィラメントは、長さが7〜35mmのカットブリッスルであって、少なくとも一方の端部がテーパー形状とされていることを特徴とする請求項1に記載の歯ブラシ用毛材。
- 前記カットブリッスルは、前記スリットの設けられているスリット領域と、前記スリットの設けられていない未スリット領域とを有し、
前記未スリット領域は、前記テーパー形状の端部の先端から前記フィラメントの延在方向に1〜8mmまでの距離の範囲とされていることを特徴とする請求項2に記載の歯ブラシ用毛材。 - 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の歯ブラシ用毛材が、植毛部の少なくとも一部に植毛されていることを特徴とする歯ブラシ。
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| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2006008535U JP3128238U (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 歯ブラシ用毛材および歯ブラシ |
Applications Claiming Priority (1)
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| JP2006008535U JP3128238U (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 歯ブラシ用毛材および歯ブラシ |
Publications (1)
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| JP3128238U true JP3128238U (ja) | 2006-12-28 |
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| JP2006008535U Expired - Fee Related JP3128238U (ja) | 2006-10-20 | 2006-10-20 | 歯ブラシ用毛材および歯ブラシ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2021117101A (ja) * | 2020-01-27 | 2021-08-10 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | レーザ測距装置 |
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2006
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