JP2968111B2 - マイグレーション防止パターンを備えた抵抗体物理量センサ - Google Patents
マイグレーション防止パターンを備えた抵抗体物理量センサInfo
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Description
ンサ、エアーフローセンサ等の金属の温度による抵抗変
化を利用した物理量センサに関する。
は、熱電対温度計等が知られている。
量センサとしては、温度センサ、レベルセンサ、エアー
フローセンサ等が知られている。例えば温度センサは、
図12に示される回路中で使用される。温度センサの抵
抗値は、温度に応じて変化するので、この抵抗値の変化
から温度を計測することができる。温度センサの抵抗値
の変化は、温度センサと並列に接続する電圧計120に
より検出する。
電力を利用した物理量センサは、熱起電力を生ずる2種
の金属の接点の一方を、通常、0℃に保つ必要がある。
そのため、車載時等において温度を計測する場合には零
点補償用回路を備える必要があり高価になる。
センサであって、車載用の場合のように精度が求められ
るものにおいては、次の事項が通常要求事項ないし前提
事項となっている。
と。即ち抵抗体の抵抗値は大きいこと。
ため、例えば、図12の回路中で使用する場合には直列
抵抗の抵抗値は小さいほうが良い。
である。
常1〜3Vの電位差が生じ、消費電力も0.01wat
tのオーダーである。
ンサとしては、貴金属(主として白金)の薄膜を利用し
たものが多く、これは600℃以上の高温度での使用に
は耐えられないものであった。一方、貴金属の厚膜を利
用し積層したタイプのものは特開昭64−65427号
公報に提案されている。しかしこれも800℃以上、特
に900℃を越える高温まで精度良く温度計測するには
不十分であることが判明した。
る物理量センサを提供することを目的とする。
ば、温度によって抵抗値が変化する抵抗体パターンと、
前記抵抗体パターンを支持するセラミック支持体から成
り、前記抵抗体パターンは、その負極側において分岐し
て成るイオン化成分抑留導体パターンを有する物理量セ
ンサにより、上記目的を達成することができる。
支持体は、好ましくは、2以上のセラミック層から成り
セラミック層の間に前記抵抗体パターンを支持する。そ
のため、物理量センサ全体の抵抗値を大きくできるの
で、発熱を抑えることができる。
くは、抵抗体パターンの最も負極側の位置の2つのセラ
ミック層間において抵抗体パターンから分岐して成る。
て、イオン化成分抑留導体パターンを挟む2つのセラミ
ック層の厚さは、好ましくは、他のセラミック層の厚さ
より薄くする。これにより、これら2層に挟まれた導体
パターンでマイグレーションが発生し易くなる。即ち、
セラミック積層体の各層間に存在しかつ相互に接続した
抵抗体パターンを設ける場合は、セラミック層の厚さが
薄くなるにしたがってマイグレーションが起きやすくな
るので、イオン化成分抑留導体パターンを挟む2層の厚
さを他の層の厚さより薄くすることにより、イオン化成
分抑留導体パターンでマイグレーションを起こしやすく
することができる。そのため、抵抗体パターンでのマイ
グレーションをよりいっそう起きにくくすることができ
る。
述のように精度よく温度を測定するには十分でなかっ
た。本発明者らは、その原因について鋭意研究を重ねた
結果、以外にも次のような知見を得た。
電力がおよそ0.01wattのオーダーであるにもか
かわらず、使用温度の関係によりマイグレーションが生
じ易くなり、その結果、使用後の抵抗値が増大する。従
って、精度よく温度を測定することができない。
えば焼結助剤としてセラミック支持体に含まれるMg
O,CaOが通電によりMg2+,Ca2+等のイオンに変
化して移動する現象である。MgO及びCaO等を0.
5wt%以上含有する場合にマイグレーションが発生し
やすくなる。
が8V以上で、消費電力が10wattのオーダーにな
るセラミックヒータにおいて発生することは知られてい
たが、セラミックヒータに比べ印加電圧及び電力が著し
く低い物理量センサにおいては、本発明者らにより初め
て見出されたのである。
成分抑留導体パターンを抵抗体パターンの負極側におい
て分岐して設けることにより、抵抗体パターンにおける
マイグレーションを防止でき、精度よく温度を測定でき
ることを見出し、本発明を完成するに至った。
抵抗体パターンの負極側において分岐して成るので、M
g2+,Ca2+等のイオンの通電による移動は、イオン化
成分抑留導体パターンにおいて起こるようになり、抵抗
体パターンにおいては防止される。そのため、抵抗体パ
ターンの抵抗値の増大は防止され、精度よく温度を測定
することができる。
抗値が変化するものであり、測定しようとする温度範囲
において耐熱性を有する金属を主成分としたもので良
い。例えば高融点金属の1種以上を主成分としたもの
や、これにセラミックスを副成分として添加したものに
することができる。セラミックスの添加により抵抗体パ
ターンの抵抗値を調整することができるので、所望の抵
抗値になるように添加するセラミックスの組成や量を適
宜設定する。
ウム、モリブデン、タングステン、タンタル等がある。
持体に用いるものと同種のものにすることができる。
持する絶縁体であり、測定しようとする温度範囲におい
て抵抗体パターンを支持できるものであれば良い、例え
ば、アルミナ、ムライト、コージェライト、フォルステ
ライト、ベリリア、窒化珪素等を用いることができる。
好ましい支持体は、α−Al2O3を85%以上含有する
支持体である。
絶縁が保てれば、セラミックスと導体(好ましくは耐熱
導体)との複合材料としても良い。
状、円錐状、球状、中空球状及びこれらを組合せた形状
にすることができ、さらに、抵抗体パターンやイオン化
成分抑留導体パターンを保護するための保護部材を備え
ることもできる。保護部材は着脱自在に備えることもで
きる。
パターンの負極側において分岐して成るものであり、抵
抗体パターンの負極側の電位以下の電位を有するので、
マイグレーションは起きるが異常発熱は起こさない。材
料は、抵抗体パターンと同様の材料で良い。
状、分岐状、環状、S字状、U字状等の曲線状又はこれ
らを組合せた形状にすることができる。
パターンの負極側において分岐して形成されていればよ
い。例えば、セラミック基板の一方の面に抵抗体パター
ンを形成する場合は、当該面において抵抗体パターンの
負極側から分岐形成することができる。また、2以上の
セラミック基板を積層してそれらの層間に抵抗体パター
ンを支持する場合(層間が2以上ある場合にはそれらの
層間の抵抗体パターン同志は貫通孔等を介して電気的に
接続している)は、抵抗体パターンと共に、あるいは抵
抗体パターンとは別にイオン化成分抑留導体パターンの
みを層間に支持しても良い。
サの抵抗値を増大させることが望ましく、前述したセラ
ミックスの添加が有効であるが、添加量割合が多くなる
と導通の安定確保が困難となるため、更に、抵抗体パタ
ーンを有するセラミック基板を上述のように2以上積層
しこれらの抵抗体を電気的に直列に接続して、物理量セ
ンサの抵抗値を増加させることは好ましい。
たと同様に抵抗体パターンの負極側において少なくとも
1つ分岐して形成すれば良い。さらに他の1以上のイオ
ン化成分抑留導体パターンを抵抗体パターンの任意の位
置から分岐させて形成することもできる。例えば抵抗体
パターンの正極側において分岐形成すると、更に高温
(1000℃以上)に上昇した場合に正極側で発生する
白金の飛散を防止することができる。
パターンは、接続しやすいように断面積が他の部分より
大きいリード部を有することができる。
ーンを備えた抵抗体物理量センサの一例である温度セン
サを次の工程により製造した。
3wt%,残部CaO,SiO2等からなる調合物に
Al2O3を主成分とする玉石とトルエン等の溶剤を加え
50時間の混合を行なった。
得られた混合物に加え、更に10時間混合を行なった。
ドクターブレード法により、生材厚が0.25,0.
4,0.55mmの3種のシートを得た。
00℃×2時間で乾燥した後、所定の寸法(60mm×
90mm)に切断した。
0.4,0.55mmの3種のシートにスクリーン印刷
法にて厚25μmのPtをペースト印刷し、抵抗体パタ
ーン及びそのリード部を形成した。
0.4mmの2種のシートにスクリーン印刷法にて厚2
0μmのPtをペースト印刷し、リード部を有するイオ
ン化成分抑留導体パターンを形成した。図1〜3は、夫
々、形成したイオン化成分抑留導体パターン11,2
1,31とそのリード部12,22,32を示し、各リ
ード部は抵抗体パターンの負極側に接続させる。
に、さらにイオン化成分抑留導体パターンを配した。
た、イオン化成分抑留導体パターン41,41’及び5
1,51’と、抵抗体パターン43及び53と、負極側
に接続させるリード部45及び55と、正極側に接続さ
せるリード部46及び56を示す。
一番下の部位)に直径0.5mmの貫通穴(スルーホー
ル)をあけ、その中に針、筆等でPt液を用い穴埋めを
行なって、積層時に他の層のリード部と電気的に接続す
るように接点を形成した。
ルカルビドールを適量加えペースト化した。
ーン印刷面の反対側にヒマシ油等からなるペーストを約
10μmスクリーン印刷し、工程7で形成した接点が積
層時に他の層の接点と接続するようにして、後述の表1
に示す所定の積層を行なった。この工程を図6及び図7
に示す。なお図6の2層目と3層目のシート及び4層目
以下、及び、図7の7b層の抵抗体パターンの上に積層
する層の図示は省略する。図6の抵抗体パターン63の
Lの寸法は10mmにした。その際0.4mm径の白金
線をリード取出部上に並べて積層し、その後熱圧着して
積層体を得た。得られた積層体の一例を図11に示す。
この積層体の寸法は、60mm×4mm×Tである。積
層体の厚さTは、積層数に応じて2〜3mmになる。図
11の白金線110,110’は、夫々、リード部と接
続している。
ン(図示せず)を挟む2つのシート70a,70bの厚
さは、同一にした。シート70aには、イオン化成分抑
留導体パターン(図示せず)を形成している。
体パターンが露出する最上層にスクリーン印刷法にて約
50μmの印刷を行ないコート層を設けた。
みを有するシートAと抵抗体パターンのみを有するシー
ト(R1,R2…RN,RM)を組合せて温度センサを
形成する、導体パターン別層型の場合の層構成の例を図
8に示す。図8のシートRNとシートAのシートの厚さ
は同一にした。また、イオン化成分抑留導体パターンと
抵抗体パターンを同一面に有するシートBと抵抗体パタ
ーンのみを有するシート(R1,R2…)を組合せて温
度センサを形成する、導体パターン一体型の場合の層構
成の例を図9に示す。図8〜9のCはコート層を示す。
さらに、図10は、導体パターン別層型におけるイオン
化成分抑留導体パターンAaと抵抗体パターン(RN
R,RMR)の接続を示す図(但し、セラミック支持体
を図示せず)であり、寸法LLはシートの厚さを示す。
後、1550℃×4時間の大気雰囲気中で焼成した。
熔接等で白金線に接続し10種の抵抗体温度センサ(実
施例1〜10)を得た。
度センサを900℃で200時間保持した。その時の温
度センサに加える電圧は3Vに保った。
2の回路に示されるように実施例1〜10の温度センサ
の各々を600Ωの抵抗と直列に接続し、この両端を直
流電源121に接続した。そして温度センサに3Vの電
圧が加え続けられるように直流電源の電圧を約6V前後
の範囲で調節した。
オン化成分抑留導体パターンを設けない温度センサ(比
較例1及び2)、イオン化成分抑留導体パターンは設け
ているが、これを抵抗体パターンの最下層(負極側)と
同一層又は最下層と次の層との間に設けるのではなく、
下から3層目と4層目の間に設けた場合の温度センサ
(参考例)の耐久テストの結果も表1に示す。
耐久後の抵抗増加率が極めて小さいことがわかった。従
って、本発明の温度センサは、高温に至るまで精度よく
温度を測定することができる。
抵抗値が変化する抵抗体パターンと、前記抵抗体パター
ンを支持するセラミック支持体から成り、前記抵抗体パ
ターンは、その負極側において分岐して成るイオン化成
分抑留導体パターンを有するので、抵抗体パターンにお
けるマイグレーションを防止できる。従って、抵抗体パ
ターンの抵抗値の増大が防止され、精度よく温度を測定
することができる。
した物理量センサのように0℃に保つための装置を必須
としないので、車載時において温度を計測する場合で
も、例えば熱電対温度計のように高価にならない。
の一例の平面図。
の一例の平面図。
の一例の平面図。
を有する抵抗体パターンの一例の平面図。
を有する抵抗体パターンの一例の平面図。
するための分解図。
するための分解図。
するための層構成分解図で、図の下側を負極と接続させ
る。
するための層構成分解図で、図の下側を負極と接続させ
る。
抑留導体パターンと抵抗体パターンの接続を示す図(但
し、セラミック支持体を図示せず)で、図の下側を負極
と接続させる。
層体の一例の斜視図。
Claims (4)
- 【請求項1】温度によって抵抗値が変化する抵抗体パタ
ーンと、前記抵抗体パターンを支持するセラミック支持
体から成り、前記抵抗体パターンは、その負極側におい
て分岐して成るイオン化成分抑留導体パターンを有する
ことを特徴とする物理量センサ。 - 【請求項2】前記抵抗体パターンを支持するセラミック
支持体は、2以上のセラミック層から成りセラミック層
の間に前記抵抗体パターンを支持することを特徴とする
請求項1記載の物理量センサ。 - 【請求項3】前記イオン化成分抑留導体パターンは、前
記抵抗体パターンの最も負極側の位置の2つのセラミッ
ク層の間において分岐して成ることを特徴とする請求項
2記載の物理量センサ。 - 【請求項4】前記イオン化成分抑留導体パターンを挾む
2つのセラミック層の厚さは、他のセラミック層の厚さ
より薄いことを特徴とする請求項3記載の物理量セン
サ。
Priority Applications (5)
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| JP (1) | JP2968111B2 (ja) |
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