JP2811941B2 - スイッチングトランジスタの制御回路 - Google Patents
スイッチングトランジスタの制御回路Info
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Description
いてスイッチング動作するトランジスタの制御回路に関
する。 なお以下各図において同一の符号の同一もしくは相当
部分を示す。
る。 特開昭60−139018号公報「スイッチングトランジスタ
の制御回路」がある。そこで以下第11図および第12図を
用いてこの先願の内容を簡単に説明する。ここで第11図
は前記先願を表わす回路図、第12図は第11図の各部の動
作波形図である。すなわち、第11図において2Bはスイッ
チング動作を行うトランジスタ2としてのNPNバイポー
ラトランジスタ、5はトランジスタ2Bのエミッタに直列
に主回路電流を通ずるように接続されたリアクトル、1
は前記トランジスタ2のベースと前記リアクトル5の非
エミッタ接続側の端子との間に接続され、このトランジ
スタ2Bのベース・エミッタ回路を駆動するためのベース
駆動ユニット、3は同じくトランジスタ2のコレクタと
前記リアクトル5の非エミッタ接続側端子との間に接続
されたスナバ回路、4は配線インダクタンス、6はトラ
ンジスタ2のベースとリアクトル5の非エミッタ接続側
端子との間に接続された1または複数直列のダイオード
である。なお、ダイオード6の挿入方向はトランジスタ
2Bのオフ時に電流減少にともなって発生するリアクトル
5の起電力がこのダイオード6を通ってトランジスタ2B
のベースに供給されるように定められている。 次に第12図を用いて第11図の動作を説明する。ベース
駆動ユニット1からトランジスタ2Bのベースに正のベー
ス電流IBが供給されると、トランジスタ2はオン状態と
なり、逆にエミッタからベースに、つまり負のベース電
流IBが供給されるとトランジスタ2Bのコレクタ電流IC
(≒リアクトル電流IL)は蓄積時間(tstg)後、下降し
始める。 この時、リアクトル5の電流ILも共に減少しようとす
るため、このリアクトル5にはトランジスタ2Bのエミッ
タと接続された端子が負極、他方の端子が正極となる方
向に起電力ELが誘起される。この起電力ELはリアクトル
5のインダクタンスをL、電流の変化率をdIL/dtとする
と となる。ここで、ダイオード6群の順方向電圧をVF,
トランジスタ2Bのベース・エミッタ間電圧をVBEとし、
この時ベース駆動ユニット1は一定電流−IB(ベース逆
バイアスス電流)を供給していると考えると、EL<VBE
+VFの条件ではベース駆動ユニット1の出力電流−IBは
このユニット1の端子→リアクトル5→エミッタ→ベ
ース→ユニット1の端子の経路を流れ、コレクタ電流
ICの下降時間(tf)を短くするように作用し、この結
果、起電力ELは増加する。 またEL>VBE+VFの条件ではベース駆動ユニット1の
出力電流−IBは端子→ダイオード6群→端子の経路
を流れる。この時、リアクトル5からはダイオード6群
を通って、トランジスタ2のベースに電流を流し、コレ
クタ電流ICの下降時間(tf)が長くなるように作用し、
この結果、起電力ELは減少する。 このような動作により、リアクトル5の電流ILはEL≒
VBE+VFを満たす下降特性を示す。ここで、 であるから、リアクトル電流の下降特性(dIL/dt)はV
BE≒一定とすると、ダイオード6群の順方向電圧VFま
たはリアクトルのインダクタンスLを変えることによ
り、調整できる。 このようにして、トランジスタ2Bのスイッチング特性
として、スイッチオフ時の蓄積時間(tstg)は従来と同
じに保ちながら、下降時間(tf)を調整することが可能
となり,過電圧制御用のスナバ回路への流入電流変化率
(di/dt)を小さくして、スナバ回路を小形化でき、ま
た、スイッチオフ時のトランジスタ2Bのコレクタ電流下
降率(−dIc/dt)小さくでき、発生するノイズの量を減
少させることができる。
ミッタに直列に接続されたリアクトル5で発生する起電
力が、トランジスタオフ時にトランジスタ2Bを導通させ
る方向に作用し、トランジスタ2Bのエミッタ電流の急激
な減少を押える効果が有るが、一方、トランジスタがオ
フ状態から、オン状態に移行する時、リアクトル5に
は、トランジスタ2Bのエミッタ側端子に正,非エミッタ
接続側端子に負の電圧が発生する。この電圧は、トラン
ジスタ2Bをオンさせようとするベース駆動信号の極性と
相反し、トランジスタのベースとエミッタに加わる駆動
信号の変化を抑制し、トランジスタのターンオン時間の
増加を惹起し、ターンオン損失の増加をもたらすという
問題がある。 またトランジスタ2の外部にリアクトルとダイオード
を付加することで回路全体の部品点数が増加するという
問題もある。 そこで本発明はスイッチングトランジスタ2のターン
オフ速度の緩和効果を有しながら、さらに上記の問題を
解消できるスイッチングトランジスタの制御回路を提供
することを課題とする。
では『スイッチング動作するトランジスタ(2など)の
2つの制御電極のうち主回路電極を兼ねる電極(以下エ
ミッタ)というに直列に、このトランジスタの主回路電
流を通ずるリアクトル(5など)の一端を接続し、 このリアクトルの他端と、前記トランジスタのエミッ
タと異なる制御電極(以下ベースという)との間に、前
記トランジスタのターンオフ時、前記リアクトルにその
電流を維持する極性に発生する起電力(ELなど)を前記
ベースに供給する起電力供給素子を接続し、 前記トランジスタのベースと、前記エミッタまたは前
記リアクトルの一端から他端に至る中間の点(中間タッ
プMなど)との間に(ベース駆動ユニット1などを介
し)前記トランジスタの開閉を制御する駆動信号を加え
るように』するものとする。 また請求項2)の制御回路では、前記請求項1)の制
御回路において『前記起電力供給素子はコンデンサ(9
など)、もしくは前記起電力に基づいて所定の電圧降下
を生ずる1または複数の半導体素子(6など)、または
該半導体素子と前記コンデンサとの直列回路からなるも
のである』ようにする。 また請求項3)の制御回路では前記請求項2)の制御
回路において、『前記半導体素子はダイオード(6a,6c
など)またはツエナダイオード(6zなど)を含むもので
ある』ようにする。
ニット1の端子をスイッチングトランジスタ2のエミ
ッタまたはリアクトル5上の中間点に接続することで、
トランジスタ2のターンオフ時における主回路電流の急
峻な下降速度を緩和するリアクトル5の効果を維持した
まま、トランジスタ2のターンオン時におけるリアクト
ル5のターンオン抑制作用を除くか、または減少させ
る。
明する。第1図は本発明の一実施例としての構成を示す
回路図で第11図に対応するものである。第1図において
は第11図に対しリアクトル5が中間タップM付のリアク
トルとなり、この中間タップMとベース駆動ユニット1
の端子とが接続されている。なお第1図ではスイッチ
ングトランジスタ2がIGBT2Aになっているが、これは本
質的な相違ではない。また11は主回路の誘導負荷、12は
その転流ダイオード、13は主回路の直流電源である。 次に第2図は本発明の第1図と異なる実施例としての
回路図で、同図においては第1図に対しスイッチングト
ランジスタ2がバイポーラトランジスタ2Bである点と、
ベース駆動ユニット1の端子がこのトランジスタ2Bの
エミッタに直接接続されている点とが異なる。 第1図および第2図のように構成することにより、ス
イッチングトランジスタ2のターンオン時には、第1図
においてはIGBT2Aの駆動信号の立上り速度を抑制するリ
アクトル5のインダクタンス分がリアクトル5のタップ
MからIGBT2Aのエミッタとの接続点まで含まれる値とな
って第11図の場合より小さくなり、IGBT2Aのターンオン
を第11図の場合より早めることができる。 さらに第2図においてはトランジスタ2Bのベース・エ
ミッタ駆動回路内にリアクトル5が介在しないので、ト
ランジスタ2Bのターンオン速度はリアクトル5の影響を
全く受けず、このターンオン速度を第1図の場合よりさ
らに高めることができる。 このようにしてリアクトル5上のタップMの位置をト
ランジスタ2のエミッタに近づけたり遠ざけたりするこ
とにより、トランジスタ2のターンオンをそれぞれ早め
たり遅くしたりすることができる。 他方、スイッチングトランジスタ2のターンオフ時に
はリアクトル5の起電力ELがトランジスタ2のベース
(IGBTの場合はゲート)にダイオード6を介しトランジ
スタ2の通電を維持する方向に加るようにしているの
で、第11図で述べたと同様にターンオフ速度を緩和する
ことができ、かつこの速度はリアクトルLの値またはダ
イオード6の直列個数によって可変することができる。 第5図は本発明に基づくスイッチングトランジスタ2
のターッオン,ターンオフ波形を従来の第11図の構成の
場合と比較した波形図で、ICはトランジスタ2のコレク
タ電流を、VCEは同じくコレクタ・エミッタ間電圧を示
す。ここで第5図(A)は、スイッチングトランジスタ
2をパワーMOSFETとし、かつ第11図の回路構成とした時
でのターンオン,ターンオフ波形である。また第5図
(B)は第2図において同じくトランジスタ2をパワー
MOSFETとした場合のターンオン,ターンオフ波形であ
る。このように第5図(B)では同図(A)に比し特に
ターンオン時間がほぼ半減している。 次に第3図,第4図はそれぞれ第1図,第2図の変形
実施例を示し、第3図では第1図のダイオード6に代わ
りコンデンサ9を用い、第4図では第2図のダイオード
6に直列にコンデンサ9を追加挿入したものである。こ
の第3図,第4図の回路によってもトランジスタ2のタ
ーンオフ時、リアクトル5の起電力ELをトランジスタ2
の通電を維持する極性に加える働きが得られることは変
わりがなく。特にトランジスタ2がIGBTのように電圧駆
動素子の場合、起電力ELがコンデンサ9とIGBT2のゲー
ト・エミッタ間の電極間容量とに分圧されて加わる形と
なるので、このコンデンサ9を用いる方法はIGBT2のタ
ーンオフ速度緩和の定量的な調整に有効である。 次に第6図ないし第10図は本発明の回路を半導体モジ
ュールとして実現する場合の実施例を示す。即ち第6図
は第2図に対応する半導体モジュール部の接続部、第9
図,第10図はこの半導体モジュールの内部接続部であ
る。第6図において10はこの半導体モジュールの容器し
ての外囲器、2Pはスイッチングトランジスタ2としての
半導体ペレット、T1はこの半導体ペレット2Pのコレクタ
に接続される主回路端子としての出力端子、T3は同じく
ペレット2Pのエミッタに接続される主回路端子としての
共通端子、T2はペレット2Pのゲート(バイポーラトラン
ジスタの場合はベース)に接続される駆動信号の入力端
子、T4はペレット2Pのエミッタ側に接続される駆動信号
線の共通端子である。また5Tは半導体ペレット2Pのエミ
ッタと共通端子T3との間に形成されたリアクトル5に相
当する端子部インダクタンス、6cはこの端子部インダク
タンス5Tの中間点と半導体ペレット2Pのゲートとの間に
設けられたダイオード6に相当する1個のダイオードチ
ップである。この例では半導体モジュールの構造を簡単
にするため、ダイオード6を1個とし、これに対する端
子部インダクタンス5Tの全体の値が結果として大きくな
っているので、インダクタンス5Tのエミッタ接続点から
中間点までの値をゲートへの起電力印加用に利用してい
る。また半導体ペレット2Pのターンオン速度を高めるた
め信号線共通端子T4への信号引出線は半導体ペレット2P
のエミッタから取出されている。 また第9図においてP1は半導体ペレット2Pのコレクタ
に一端が直接接続され、他端に出力端子T1が付された銅
板などからなる端子板、P2はペレット2PのゲートとAlワ
イヤW1を介して接続され、また入力端子T2へのリード線
l2が接続された銅板などからなる中継用端子板、P3は一
端がペレット2Pのエミッタと複数のAlワイヤW2を介して
接続され、他端に共通端子T3が付された銅板などからな
る端子板である。なお端子板P3におけるAlワイヤW2の接
続点のほぼ中央部に信号線共通端子T4へのリード線l3が
接続されている。端子板P3上には前述の端子部インダク
タンス5Tが形成されるが、この端子部P3の中間の突起部
P3aにダイオードチップ6cのアノードに付された銅板リ
ードl1が接続され、ダイオードチップ6cのカソードはAl
ワイヤW3を介して中継用端子板P2に接続されている。 第10図は第9図の別の実施例で、ダイオードチップ6c
の代りにモールドされて完成品の1個のダイオード6
(6a)を使用している。 次に第7図は共通端子T3のインダクタンス5Tが大きい
場合の実施例で、1個のダイオードの代わりに積層ダイ
オード6(6L)を用いて、その順電圧降下を大きくして
端子部インダクタンス5Tからの半導体ペレット2Pのゲー
トへの電圧帰還量を調整している。第8図は第7図の別
の実施例で、積層ダイオード6Lの順電圧降下でインダク
タンス5Tの電圧帰還量を調整しきれない時、1個のダイ
オードチップ6cにツエナダイオード6(6z)を直列に追
加し、このツエナダイオード6zのツエナ電圧で電圧帰還
量を調整するものである。
スタ2の2つの制御電極のうち主回路電極を兼ねる電極
としてのエミッタに直列に、このトランジスタ2の主回
路電流を通ずるリアクトル5の一端を接続し、 このリアクトル5の他端と、前記トランジスタのエミ
ッタと異なる制御電極としてのベースまたはゲート(以
下ベースという)との間に、前記トランジスタ2のター
ンオフ時、前記リアクトル5にその電流を維持する極性
に発生する起電力ELを前記ベースに供給する起電力供給
素子を接続し、 前記トランジスタ2のベースと、前記エミッタまたは
前記リアクトル5の中間タップMとの間にベース駆動ユ
ニット1を介し前記トランジスタ2の開閉を制御する駆
動信号を加えるようにし、 また請求項2)によれば、請求項1)における、前記
起電力供給素子はコンデンサ9、もしくは前記起電力EL
に基づいて所定の電圧降下を生ずる1または複数の半導
体素子6、または該半導体素子6と前記コンデンサ9と
の直列回路からなるものであるようにし、 また請求項3)によれば請求項2)における、前記半
導体素子6は1個のダイオード6a,6cまたはツエナダイ
オード6zを含むものであるようにしたので、 スイッチングトランジスタ2のターンオフ時における
リアクトル5の起電力ELに基づくトランジスタ2の急峻
なターンオフ速度の緩和効果を維持(つまりサージ電圧
を低減)しながら、トランジスタ2のターンオン時にお
けるリアクトル5に基づく駆動信号の立上り抑制作用を
除くか、または減少させてトランジスタ2のターンオン
速度を早めトランジスタ2のターンオン損失を低減する
ことができる。 なおリアクトル5の値、起電力供給素子内の素子数や
その回路定数値、中間タップMの位置等を可変すること
によって、前記のターンオン速度,ターンオフ速度をそ
れぞれ個別に可変調整することができる。
る実施例を示す図、 第5図は本発明に基づくスイッチングトランジスタのタ
ーンオン,ターンオフ特性を従来と比較した波形図、 第6図ないし第8図は本発明に基づく半導体モジュール
のそれぞれ異なる実施例を示す接続図、 第9図,第10図は第6図に対応する半導体モジュールの
内部接続のそれぞれ異なる実施例を示す図、 第11図は本発明に対応する従来の制御回路図、 第12図は第11図の動作説明用の波形図である。 1:ベース駆動ユニット、2(2A,2B,2P):スイッチング
トランジスタ、(2A:IGBT、2B:バイポーラトランジス
タ、2P:半導体ペレット)、5(5T):リアクトル、(5
T:端子部インダクタンス)、M:中間タップ、6(6a,6c,
6L,6z):ダイオード、(6a:1個のモールドダイオー
ド、6c:ダイオードチップ、6L:積層ダイオード、6z:ツ
エナダイオード)、9:コンデンサ、10:外囲器、EL:起電
力、T1:出力端子、T2:入力端子、T3:共通端子、T4:信号
線共通端子。
Claims (3)
- 【請求項1】スイッチング動作するトランジスタの2つ
の制御電極のうち主回路電極を兼ねる電極(以下エミッ
タという)に直列に、このトランジスタの主回路電流を
通ずるリアクトルの一端を接続し、 このリアクトルの他端と、前記トランジスタのエミッタ
と異なる制御電極(以下ベースという)との間に、前記
トランジスタのターンオフ時、前記リアクトルにその電
流を維持する極性に発生する起電力を前記ベースに供給
する起電力供給素子を接続し、 前記トランジスタのベースと、前記エミッタまたは前記
リアクトルの一端から他端に至る中間の点との間に前記
トランジスタの開閉を制御する駆動信号を加えるように
したことを特徴とするスイッチングトランジスタの制御
回路。 - 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の制御回路に
おいて、前記起電力供給素子はコンデンサ、もしくは前
記起電力に基づいて所定の電圧降下を生ずる1または複
数の半導体素子、または該半導体素子と前記コンデンサ
との直列回路からなるものであることを特徴とするスイ
ッチングトランジスタの制御回路。 - 【請求項3】特許請求の範囲第2項に記載の制御回路に
おいて、前記半導体素子はダイオードまたはツエナダイ
オードを含むものであることを特徴とするスイッチング
トランジスタの制御回路。
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