JP2719941B2 - 窒化珪素焼結体 - Google Patents
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- C04B35/00—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products
- C04B35/515—Shaped ceramic products characterised by their composition; Ceramics compositions; Processing powders of inorganic compounds preparatory to the manufacturing of ceramic products based on non-oxide ceramics
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、窒化珪素焼結体に関し、更に詳しくいえば
耐摩耗性、靱性及び強度を十分に発揮できる窒化珪素焼
結体に関する。
耐摩耗性、靱性及び強度を十分に発揮できる窒化珪素焼
結体に関する。
本発明は、切削工具、耐摩耗部品及び摺動部品等に利
用される。
用される。
従来の窒化珪素焼結体としては、耐摩耗性を向上させ
るために、表面に高硬度又は耐摩耗性に優れるセラミッ
ク材料を被覆したものが知られている(特公昭63−1278
号公報)。
るために、表面に高硬度又は耐摩耗性に優れるセラミッ
ク材料を被覆したものが知られている(特公昭63−1278
号公報)。
また、他の窒化珪素焼結体としては、α及びβ−サイ
アロンの両結晶相を焼結体全体に均一に構成させたもの
も知られている(特公昭63−35594号公報等)。
アロンの両結晶相を焼結体全体に均一に構成させたもの
も知られている(特公昭63−35594号公報等)。
上記前者の焼結体においては、被覆セラミック材と窒
化珪素母材との熱膨張又は化学的親和性の相違という問
題により、十分な接着強度が得られにくく、更に費用も
かかり経済性にも問題があり、ほとんど実用化されてい
ない。
化珪素母材との熱膨張又は化学的親和性の相違という問
題により、十分な接着強度が得られにくく、更に費用も
かかり経済性にも問題があり、ほとんど実用化されてい
ない。
上記後者の焼結体は、両結晶相を全体に均一に含むの
で、その割合により性能が変化するものであり、その各
性能を十分に発揮せきない。即ち一方の性能を十分に高
めようとすると、他方の性能を犠牲にせざるをえず、バ
ランスを保ってその中間性能を示すに過ぎない。
で、その割合により性能が変化するものであり、その各
性能を十分に発揮せきない。即ち一方の性能を十分に高
めようとすると、他方の性能を犠牲にせざるをえず、バ
ランスを保ってその中間性能を示すに過ぎない。
本発明は、上記観点に鑑みてなされたものであり、α
−サイアロンの耐摩耗性及びβ−サイアロンの靱性及び
強度を十分に発揮でき、各性能ともに従来になく優れた
窒化珪素焼結体を提供することを目的とする。
−サイアロンの耐摩耗性及びβ−サイアロンの靱性及び
強度を十分に発揮でき、各性能ともに従来になく優れた
窒化珪素焼結体を提供することを目的とする。
本発明の窒化珪素焼結体において、その表面部はα−
サイアロン及びβ−サイアロンのうちの少なくともα−
サイアロンを含み、この両者に対するα−サイアロンの
組成比が0.6以上からなり、その内部はα−サイアロン
及びβ−サイアロンのうちの少なくともβ−サイアロン
を含み、同様にβ−サイアロンの組成比が0.6以上であ
り、表面部と内部ではそれを構成する主要結晶相が異な
ることを特徴とする。
サイアロン及びβ−サイアロンのうちの少なくともα−
サイアロンを含み、この両者に対するα−サイアロンの
組成比が0.6以上からなり、その内部はα−サイアロン
及びβ−サイアロンのうちの少なくともβ−サイアロン
を含み、同様にβ−サイアロンの組成比が0.6以上であ
り、表面部と内部ではそれを構成する主要結晶相が異な
ることを特徴とする。
表面部は、両者のうちα−サイアロンのみを含んでも
よいし、両サイアロンを含んでもよい。内部は、両者の
うちβ−サイアロンのみを含んでもよいし、両サイアロ
ンを含んでもよい。この組成比はX線ピークの強度比を
もって計算されたものである。表面部の厚さは、目的、
用途及び製造方法等により異なるが、通常、0.1mm以下
である。尚、本焼結体においては、表面部と内部の境界
において上記組成比が急に変わらない場合即ち連続的に
変わる場合も含まれ、このように少なくとも所定の組成
比をもつ表面部と所定の組成比をもつ内部とをもつもの
であればよい。
よいし、両サイアロンを含んでもよい。内部は、両者の
うちβ−サイアロンのみを含んでもよいし、両サイアロ
ンを含んでもよい。この組成比はX線ピークの強度比を
もって計算されたものである。表面部の厚さは、目的、
用途及び製造方法等により異なるが、通常、0.1mm以下
である。尚、本焼結体においては、表面部と内部の境界
において上記組成比が急に変わらない場合即ち連続的に
変わる場合も含まれ、このように少なくとも所定の組成
比をもつ表面部と所定の組成比をもつ内部とをもつもの
であればよい。
本発明において、α及びβ−サイアロンを含むのは、
以下の理由のためである。
以下の理由のためである。
α−サイアロンとは、α−Si3N4のSiの一部がAlで、
Nの一部がOで置換され、更に(Si、Al)、(O、N)
の格子間にLi、Na、Mg、Ca若しくはY等の希土類元素が
侵入型で固溶している置換、侵入型固溶体である。一般
にこのものの組成式は、 Mx(Si、Al)12(O、N)16 M=Li、Na、Mg、Ca、Y等(0<X≦2) と表される。このα−サイアロンは、硬度がβ−サイア
ロン又は窒化珪素よりも大きく、耐摩耗性に優れる。し
かし、粒径は球状粒子が主体であり靱性が比較的低いの
で、これを主体としては靱性の点で好ましくない。
Nの一部がOで置換され、更に(Si、Al)、(O、N)
の格子間にLi、Na、Mg、Ca若しくはY等の希土類元素が
侵入型で固溶している置換、侵入型固溶体である。一般
にこのものの組成式は、 Mx(Si、Al)12(O、N)16 M=Li、Na、Mg、Ca、Y等(0<X≦2) と表される。このα−サイアロンは、硬度がβ−サイア
ロン又は窒化珪素よりも大きく、耐摩耗性に優れる。し
かし、粒径は球状粒子が主体であり靱性が比較的低いの
で、これを主体としては靱性の点で好ましくない。
一方、β−サイアロンとは、β−窒化珪素にAl2O3、Al
N、SiO2が固溶したもので、Siの一部にAlが、Nの一部
にOが置換した置換型固溶体である。このものの組成式
は、 Si6-zAlzOzN8-z(0<z≦4) と表される。このβ−サイアロンは、結晶粒が針状晶に
発達しやすく、高靱性、高強度な焼結体が得られやす
い。しかし、硬度がα−サイアロンと比べて小さいの
で、これを主体としては耐摩耗性の点で問題となる。
N、SiO2が固溶したもので、Siの一部にAlが、Nの一部
にOが置換した置換型固溶体である。このものの組成式
は、 Si6-zAlzOzN8-z(0<z≦4) と表される。このβ−サイアロンは、結晶粒が針状晶に
発達しやすく、高靱性、高強度な焼結体が得られやす
い。しかし、硬度がα−サイアロンと比べて小さいの
で、これを主体としては耐摩耗性の点で問題となる。
本焼結体においては、表面部が耐摩耗性具備の役割
を、内部が靱性及び強度具備の役割を分担するものであ
る。従って、全ての特性を遺憾無く発揮させるために
は、上記役割分担を十分に発揮させればよい。従って、
この観点から、表面部は両者のうち耐摩耗性に優れるα
−サイアロンを少なくとも含む。一方、内部は両者のう
ち靱性及び強度に優れるβ−サイアロンを少なくとも含
む。
を、内部が靱性及び強度具備の役割を分担するものであ
る。従って、全ての特性を遺憾無く発揮させるために
は、上記役割分担を十分に発揮させればよい。従って、
この観点から、表面部は両者のうち耐摩耗性に優れるα
−サイアロンを少なくとも含む。一方、内部は両者のう
ち靱性及び強度に優れるβ−サイアロンを少なくとも含
む。
そして表面部のα−サイアロンの組成比を0.6以上と
するのは、耐摩耗材料としては表面部が耐摩耗性に寄与
するので、この部分のα−サイアロンの組成量を多くし
て以下の実施例による結果に示すように表面部の硬度を
上げ、摩耗量を少なくできるからである。換言すれば、
これ未満では、十分な耐摩耗性を発揮できない。
するのは、耐摩耗材料としては表面部が耐摩耗性に寄与
するので、この部分のα−サイアロンの組成量を多くし
て以下の実施例による結果に示すように表面部の硬度を
上げ、摩耗量を少なくできるからである。換言すれば、
これ未満では、十分な耐摩耗性を発揮できない。
更に、内部のβ−サイアロンの組成比を0.6以上とす
るのは、焼結体としては内部が靱性又は強度に寄与する
ので、この部分のβ−サイアロンの組成量を多くして以
下の実施例による結果に示すように靱性を向上させ強度
を維持するためである。換言すれば、これ未満では、十
分な靱性及び強度を維持できない。
るのは、焼結体としては内部が靱性又は強度に寄与する
ので、この部分のβ−サイアロンの組成量を多くして以
下の実施例による結果に示すように靱性を向上させ強度
を維持するためである。換言すれば、これ未満では、十
分な靱性及び強度を維持できない。
β−サイアロンの粒径について言えば、粒のアスペク
ト比が大きい程、靱性及び強度が向上するので好まし
い。より好ましくは、この比は2〜15である。この様な
粒子の割合が多くなると、粒界の気孔を除去することが
困難となる。従って気孔を除去するために、微細球状粒
が適量分散した構造をとるのが好ましい。この微細球状
粒子は、未だ十分に発達即ち粒成長していないβ−サイ
アロン粒でも、α−サイアロンでも、原料として添加し
た残存α−窒化珪素粒でもよい。
ト比が大きい程、靱性及び強度が向上するので好まし
い。より好ましくは、この比は2〜15である。この様な
粒子の割合が多くなると、粒界の気孔を除去することが
困難となる。従って気孔を除去するために、微細球状粒
が適量分散した構造をとるのが好ましい。この微細球状
粒子は、未だ十分に発達即ち粒成長していないβ−サイ
アロン粒でも、α−サイアロンでも、原料として添加し
た残存α−窒化珪素粒でもよい。
本発明においては、α及びβ−サイアロンの組成割合
は、焼結体全体に対して60〜95容積%が好ましい。95%
を越えると焼結性が低下し、60%未満となるとα又はβ
−サイアロンの特性を十分に発揮できなくなるからであ
る。
は、焼結体全体に対して60〜95容積%が好ましい。95%
を越えると焼結性が低下し、60%未満となるとα又はβ
−サイアロンの特性を十分に発揮できなくなるからであ
る。
このサイアロン以外の成分としては、粒界相構成成分
又は粒界相以外の第3成分とすることができる。この第
3成分としては、例えば耐摩耗性、靱性向上に有効な成
分とすることができる。このものとしては、例えば、周
期律表第IVa、Va、VIa族遷移金属の酸化物、炭化物、窒
化物、炭窒化物、炭窒酸化物、硼化物等を用いることが
できる。また、粒界相構成成分も、ガラス相のみであっ
てもよいし、ガラス相以外に種々の結晶相を含んでもよ
い。
又は粒界相以外の第3成分とすることができる。この第
3成分としては、例えば耐摩耗性、靱性向上に有効な成
分とすることができる。このものとしては、例えば、周
期律表第IVa、Va、VIa族遷移金属の酸化物、炭化物、窒
化物、炭窒化物、炭窒酸化物、硼化物等を用いることが
できる。また、粒界相構成成分も、ガラス相のみであっ
てもよいし、ガラス相以外に種々の結晶相を含んでもよ
い。
本焼結体は、基本的に、α及びβ−サイアロンを形成
する化合物粉末即ちSi又はAlの酸化物若しくは窒化物、
例えばAl2O3、AlN、SiO2、AlON、Si2ON2等をSi3N4とと
もに、所定組成に配合し、混合、粉砕する。この素地
は、必要形状に加圧成形され焼結される。この焼結は、
Si3N4が分解するのを防ぐこと等のため、基本的に窒素
を含有した非酸化性雰囲気で行う。この雰囲気圧力は、
1気圧以上が好ましい。焼結温度は1550〜1800℃の範
囲、特に1600〜1750℃の範囲が好ましい。尚、焼結後、
HIP(ホットアイソスタティックプレス)を施してもよ
い。
する化合物粉末即ちSi又はAlの酸化物若しくは窒化物、
例えばAl2O3、AlN、SiO2、AlON、Si2ON2等をSi3N4とと
もに、所定組成に配合し、混合、粉砕する。この素地
は、必要形状に加圧成形され焼結される。この焼結は、
Si3N4が分解するのを防ぐこと等のため、基本的に窒素
を含有した非酸化性雰囲気で行う。この雰囲気圧力は、
1気圧以上が好ましい。焼結温度は1550〜1800℃の範
囲、特に1600〜1750℃の範囲が好ましい。尚、焼結後、
HIP(ホットアイソスタティックプレス)を施してもよ
い。
ここで、表面をα−サイアロン化する方法は種々考え
られ、例えば、還元雰囲気中で焼成したり、表面をα−
サイアロンが形成されやすい原料粉末で覆ったり又はそ
の様な雰囲気とすること等が考えられる。更に本焼結体
は、通常、側面が焼肌状態で使用されるので、表面粗度
を低下させないことが好ましい。尚、表面層が完全に削
除されない範囲内において表面を研削して使用すること
もできる。
られ、例えば、還元雰囲気中で焼成したり、表面をα−
サイアロンが形成されやすい原料粉末で覆ったり又はそ
の様な雰囲気とすること等が考えられる。更に本焼結体
は、通常、側面が焼肌状態で使用されるので、表面粗度
を低下させないことが好ましい。尚、表面層が完全に削
除されない範囲内において表面を研削して使用すること
もできる。
〔実施例〕 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
まず、原料粉末として、平均粒径0.6μmのSi3N4(α
相90容積%以上)粉末及び同0.5μmのα−Al2O3、Mg
O、同1.3μmのAlN粉末、同1.2μmのY2O3粉末、同1.4
μmのTiN粉末を、各々表に示す配合組成に配合し、湿
式ボールミルで48時間混合した後、バインダーを添加し
て乾燥した。
相90容積%以上)粉末及び同0.5μmのα−Al2O3、Mg
O、同1.3μmのAlN粉末、同1.2μmのY2O3粉末、同1.4
μmのTiN粉末を、各々表に示す配合組成に配合し、湿
式ボールミルで48時間混合した後、バインダーを添加し
て乾燥した。
この粉末を用いて金型成形し、これを窒化珪素にて製
作した「さや」の中に入れ、その「さや」をカーボンケ
ースの中に入れて、1650〜1750℃で焼成して焼結体を製
造した。ここで「さや」とは、焼成に当たり、炎、灰、
煤煙等の影響を避け並びに積重ね式窯詰を行うために器
物を保持する耐火材料製の容器をいう。この時の雰囲気
は比較的還元性の雰囲気となっている。この焼結体の表
面部のα化率{α/(α+β)}及び内部 のβ化率{β/(α+β)}を、X線ピーク強度を測定
して各ピーク強度比により定量し、この結果を表に示し
た。また焼結体中の両サイアロンの容積%は、走査型電
子顕微鏡の反射電子像を利用し画像処理解析により求
め、この結果も表に示した。尚、表面部の厚さは、研削
による表面削除及び微小領域X線回析により測定した
所、いずれも約0.01〜0.1mm程度であった。
作した「さや」の中に入れ、その「さや」をカーボンケ
ースの中に入れて、1650〜1750℃で焼成して焼結体を製
造した。ここで「さや」とは、焼成に当たり、炎、灰、
煤煙等の影響を避け並びに積重ね式窯詰を行うために器
物を保持する耐火材料製の容器をいう。この時の雰囲気
は比較的還元性の雰囲気となっている。この焼結体の表
面部のα化率{α/(α+β)}及び内部 のβ化率{β/(α+β)}を、X線ピーク強度を測定
して各ピーク強度比により定量し、この結果を表に示し
た。また焼結体中の両サイアロンの容積%は、走査型電
子顕微鏡の反射電子像を利用し画像処理解析により求
め、この結果も表に示した。尚、表面部の厚さは、研削
による表面削除及び微小領域X線回析により測定した
所、いずれも約0.01〜0.1mm程度であった。
この焼結体は、SNMN432(JIS B4103)の寸法に仕上げ
た。但し、この仕上加工は、上下面のみ研削加工を行い
側面は焼肌のままとし、これをテストピース(チップ)
2とした。その寸法はプレス成形時に調整した。以下に
示す2つの切削方法による評価(硬度、摩耗量)を行
い、その結果を表及び第1図に示した。その切削方法
1、2は以下の通りである。尚、切削方法2の条件は括
弧内に示した。
た。但し、この仕上加工は、上下面のみ研削加工を行い
側面は焼肌のままとし、これをテストピース(チップ)
2とした。その寸法はプレス成形時に調整した。以下に
示す2つの切削方法による評価(硬度、摩耗量)を行
い、その結果を表及び第1図に示した。その切削方法
1、2は以下の通りである。尚、切削方法2の条件は括
弧内に示した。
被削材;インコネル718(FC23) 切削速度(m/分);200(150) 切込み(mm);1(1) 送り(mm/rev);0.2(0.18) 切削油;水溶性油(なし) 切削時間(秒);60(300) 被削材(図中の1)形状;第2図に示すように外径30
0mmφ、内径200mmφ、厚さ50mmのドーナツ状(第3図に
示すように外径240mmφ、長さ450mmの棒状)。
0mmφ、内径200mmφ、厚さ50mmのドーナツ状(第3図に
示すように外径240mmφ、長さ450mmの棒状)。
尚、図中の3はホルダーを示す。この表中、VB1とは
切削方法1によるこの側面側の摩耗量、VB2とは切削方
法2による同摩耗量である。また各硬度(H45N)はJIS
Z 2245の方法により測定した。
切削方法1によるこの側面側の摩耗量、VB2とは切削方
法2による同摩耗量である。また各硬度(H45N)はJIS
Z 2245の方法により測定した。
この結果によれば、特に第1図に示すように、表面部
のα化率が0.6を越えると0.53の比較例4、0の比較例
5と比べてその硬度が著しく高く、また、摩耗量も大き
く減少した。従って、α化率が0.6を越えると、耐摩耗
性が著しく向上した。更に、実施例2、5の各々を研削
加工してその表面から約0.2mm以上削除し、表面部を完
全に除去して内部を表出させたもの(比較例1、2)
は、特に摩耗量が著しく多かった。このことからも各実
施例の表面部の耐摩耗性が優れることを示している。
のα化率が0.6を越えると0.53の比較例4、0の比較例
5と比べてその硬度が著しく高く、また、摩耗量も大き
く減少した。従って、α化率が0.6を越えると、耐摩耗
性が著しく向上した。更に、実施例2、5の各々を研削
加工してその表面から約0.2mm以上削除し、表面部を完
全に除去して内部を表出させたもの(比較例1、2)
は、特に摩耗量が著しく多かった。このことからも各実
施例の表面部の耐摩耗性が優れることを示している。
比較例3は内部のβ化率が0.5と小さいので、切削条
件がより厳しく摩耗量の多い切削試験1の結果(VB1)
によれば、テストピースの欠損を示した。これは、摩耗
が進んだ場合、側面摩耗が生じて強度維持ができずに割
れが生じたものである。実施例1〜5についてはβ化率
が0.85〜1.0と大きく強度に優れるので、摩耗が同様に
進んでも、このような欠損は生じなかった。
件がより厳しく摩耗量の多い切削試験1の結果(VB1)
によれば、テストピースの欠損を示した。これは、摩耗
が進んだ場合、側面摩耗が生じて強度維持ができずに割
れが生じたものである。実施例1〜5についてはβ化率
が0.85〜1.0と大きく強度に優れるので、摩耗が同様に
進んでも、このような欠損は生じなかった。
以上より、実施例1〜5については、表面部のα化率
及び内部のβ化率がいづれも0.6以上を示すので、耐摩
耗性及び強度に優れ、その性能を十分に発揮できた。
及び内部のβ化率がいづれも0.6以上を示すので、耐摩
耗性及び強度に優れ、その性能を十分に発揮できた。
本発明の窒化珪素焼結体は、その表面部のα化率が0.
6以上を示すので、α−サイアロンの高硬度及び低摩耗
性という性質が十分に発揮され、更にその内部のβ化率
も0.6以上を示すのでβ−サイアロンの靱性及び強度と
いう性質も十分に発揮される。従って、本焼結体は、α
及びβ−サイアロンを、表面部及び内部の全体に均一に
構成するものと比べて、各サイアロンの持つ性質を十分
に発揮でき、耐摩耗性、靱性及び強度ともに大変優れ
る。
6以上を示すので、α−サイアロンの高硬度及び低摩耗
性という性質が十分に発揮され、更にその内部のβ化率
も0.6以上を示すのでβ−サイアロンの靱性及び強度と
いう性質も十分に発揮される。従って、本焼結体は、α
及びβ−サイアロンを、表面部及び内部の全体に均一に
構成するものと比べて、各サイアロンの持つ性質を十分
に発揮でき、耐摩耗性、靱性及び強度ともに大変優れ
る。
第1図は表面部のα化率と摩耗量及び硬度の関係を示す
グラフ、第2図は切削試験1に用いた被削材形状等を示
す説明断面図、第3図は切削試験2に用いた被削材形状
等を示す説明断面図である。 1;被削材、2;窒化珪素焼結体チップ、3;ホルダー。
グラフ、第2図は切削試験1に用いた被削材形状等を示
す説明断面図、第3図は切削試験2に用いた被削材形状
等を示す説明断面図である。 1;被削材、2;窒化珪素焼結体チップ、3;ホルダー。
Claims (1)
- 【請求項1】α−サイアロン及びβ−サイアロンのうち
の少なくともα−サイアロンを含み、X線ピーク強度比
法で測定したこの両者に対するα−サイアロンの組成比
が0.6以上からなる表面部と、 α−サイアロン及びβ−サイアロンのうちの少なくとも
β−サイアロンを含み、X線ピーク強度比法で測定した
この両者に対するβ−サイアロンの組成比が0.6以上か
らなる内部と、をもつことを特徴とする窒化珪素焼結
体。
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