JP2709395B2 - 発泡用無架橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子及び無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡粒子の製造方法 - Google Patents
発泡用無架橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子及び無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡粒子の製造方法Info
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- JP2709395B2 JP2709395B2 JP63194809A JP19480988A JP2709395B2 JP 2709395 B2 JP2709395 B2 JP 2709395B2 JP 63194809 A JP63194809 A JP 63194809A JP 19480988 A JP19480988 A JP 19480988A JP 2709395 B2 JP2709395 B2 JP 2709395B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は発泡用無架橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂
粒子及び該粒子を用いて発泡粒子を製造する方法に関す
る。
粒子及び該粒子を用いて発泡粒子を製造する方法に関す
る。
予備発泡粒子を型内に充填して加熱発泡させて得られ
る、いわゆるビーズ発泡成型体(型内成型体)は緩衝
性、断熱性等に優れ、緩衝材、包装材、断熱材、建築資
材等広範囲に利用され、その需要は近年ますます増大し
ている。
る、いわゆるビーズ発泡成型体(型内成型体)は緩衝
性、断熱性等に優れ、緩衝材、包装材、断熱材、建築資
材等広範囲に利用され、その需要は近年ますます増大し
ている。
この種成型体として従来、ポリスチレン発泡粒子から
なる成型体が知られていたが、ポリスチレンのビーズ発
泡成型体は脆いという致命的な欠点がある上、耐薬品性
にも劣るというう欠点を有し、早くからその改善が望ま
れていた。かかる欠点を解決するものとしてポリエチレ
ン発泡粒子からなる成型体が提案されたが、ポリエチレ
ン樹脂は融点付近での粘度低下が著しいため、通常架橋
したものが用いられており、架橋ポリエチレン発泡粒子
の場合は、型内成型によって低密度(高発泡)の成型体
を得ようとすると、収縮が著しく、しかも吸水性の大き
い、物性の劣った成型体しか得られず、実用に供し得る
低密度ポリエチレン成型体は到底得ることができなかっ
た。更に架橋ポリエチレンの原料には、架橋性が良いこ
とから主として高圧法低密度ポリエチレンが用いられて
いるが、高圧法低密度ポリエチレンは耐熱性に劣り、剛
性が不足することから必然的に比較的低発泡倍率とせざ
るを得なかった。
なる成型体が知られていたが、ポリスチレンのビーズ発
泡成型体は脆いという致命的な欠点がある上、耐薬品性
にも劣るというう欠点を有し、早くからその改善が望ま
れていた。かかる欠点を解決するものとしてポリエチレ
ン発泡粒子からなる成型体が提案されたが、ポリエチレ
ン樹脂は融点付近での粘度低下が著しいため、通常架橋
したものが用いられており、架橋ポリエチレン発泡粒子
の場合は、型内成型によって低密度(高発泡)の成型体
を得ようとすると、収縮が著しく、しかも吸水性の大き
い、物性の劣った成型体しか得られず、実用に供し得る
低密度ポリエチレン成型体は到底得ることができなかっ
た。更に架橋ポリエチレンの原料には、架橋性が良いこ
とから主として高圧法低密度ポリエチレンが用いられて
いるが、高圧法低密度ポリエチレンは耐熱性に劣り、剛
性が不足することから必然的に比較的低発泡倍率とせざ
るを得なかった。
これらの問題を解決する方法として特公昭60−10047
号公報には無架橋直鎖状低密度ポリエチレンよりなる発
泡粒子を用いて成型する方法が提案されているが、無架
橋ポリエチレンよりなる発泡粒子は成型時の加熱温度範
囲が狭く充分に加熱できないことと、無架橋直鎖状低密
度ポリエチレンの結晶構造とに起因して、発泡能を付与
しないと充分な二次発泡が行われず良好な成型体が得ら
れない。このため無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡
粒子を成型する場合、成型に先だって発泡粒子に発泡剤
ガスや空気等の無機ガスを追添して内圧を付与する方法
を通常は採用している。しかしながら発泡粒子に発泡用
ガスや無機ガスを追添することは、設備上及び経費上で
多大な出費がかさみ、成型体の製造コストが高くつくと
いう問題があった。しかも一般にポリオレフィン系樹脂
発泡粒子は、無機ガス等を追添して内圧を高めることに
よって発泡能を付与しても粒子内ガスが抜け易いために
発泡能を長時間維持することが困難であり、これら従来
の方法において優れた成型体を得るには内圧付与後、発
泡粒子を短時間で消費しなければならず、成型業者が発
泡粒子製造業者から発泡粒子の供給を受けるだけで容易
に成型体を製造することができるというものではなかっ
た。
号公報には無架橋直鎖状低密度ポリエチレンよりなる発
泡粒子を用いて成型する方法が提案されているが、無架
橋ポリエチレンよりなる発泡粒子は成型時の加熱温度範
囲が狭く充分に加熱できないことと、無架橋直鎖状低密
度ポリエチレンの結晶構造とに起因して、発泡能を付与
しないと充分な二次発泡が行われず良好な成型体が得ら
れない。このため無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡
粒子を成型する場合、成型に先だって発泡粒子に発泡剤
ガスや空気等の無機ガスを追添して内圧を付与する方法
を通常は採用している。しかしながら発泡粒子に発泡用
ガスや無機ガスを追添することは、設備上及び経費上で
多大な出費がかさみ、成型体の製造コストが高くつくと
いう問題があった。しかも一般にポリオレフィン系樹脂
発泡粒子は、無機ガス等を追添して内圧を高めることに
よって発泡能を付与しても粒子内ガスが抜け易いために
発泡能を長時間維持することが困難であり、これら従来
の方法において優れた成型体を得るには内圧付与後、発
泡粒子を短時間で消費しなければならず、成型業者が発
泡粒子製造業者から発泡粒子の供給を受けるだけで容易
に成型体を製造することができるというものではなかっ
た。
先に本出願人は、特願昭62−156310号(特開昭64−17
41号)において特別な内圧処理を施さないで成型が可能
である無架橋直鎖状低密度ポリエチレン予備発泡粒子を
提案した。
41号)において特別な内圧処理を施さないで成型が可能
である無架橋直鎖状低密度ポリエチレン予備発泡粒子を
提案した。
上記予備発泡粒子は、無架橋直鎖状低密度ポリエチレ
ン予備発泡粒子であって、示差走査熱量測定によって得
られるDSC曲線(ただし予備発泡粒子1〜5mgを示差走査
熱量計によって10℃/分の昇温速度で220℃まで昇温し
たときに得られる1回目の昇温の時のDSC曲線)に2つ
の吸熱ピークが現れ、かつ高温側の吸熱ピークのエネル
ギーが5J/g以上である結晶構造を有することを特徴とす
る無架橋直鎖状低密度ポリエチレン予備発泡粒子であ
る。
ン予備発泡粒子であって、示差走査熱量測定によって得
られるDSC曲線(ただし予備発泡粒子1〜5mgを示差走査
熱量計によって10℃/分の昇温速度で220℃まで昇温し
たときに得られる1回目の昇温の時のDSC曲線)に2つ
の吸熱ピークが現れ、かつ高温側の吸熱ピークのエネル
ギーが5J/g以上である結晶構造を有することを特徴とす
る無架橋直鎖状低密度ポリエチレン予備発泡粒子であ
る。
しかしながら、原料樹脂粒子中には、示差走査熱量測
定によって得られるDSC曲線に2つの吸熱ピーク(以
下、単に「二重ピーク」ということもある。)が現れな
いものもある。この様な樹脂粒子を使用して二重ピーク
が現れる予備発泡粒子を得ようとすると、特別な内圧付
与処理を行わずとも優れた型内成型性をもつ粒子を安定
して供給することが困難となる問題があった。これは、
上記樹脂粒子から型内成型性に優れた予備発泡粒子を得
ようとすると発泡温度が極めて狭いところに限定されて
しまい、予備発泡を通してその狭い温度範囲を保つこと
が難しいためである。
定によって得られるDSC曲線に2つの吸熱ピーク(以
下、単に「二重ピーク」ということもある。)が現れな
いものもある。この様な樹脂粒子を使用して二重ピーク
が現れる予備発泡粒子を得ようとすると、特別な内圧付
与処理を行わずとも優れた型内成型性をもつ粒子を安定
して供給することが困難となる問題があった。これは、
上記樹脂粒子から型内成型性に優れた予備発泡粒子を得
ようとすると発泡温度が極めて狭いところに限定されて
しまい、予備発泡を通してその狭い温度範囲を保つこと
が難しいためである。
本発明者らは上記の点に鑑み鋭意研究した結果、示差
走査熱量測定において、特定の条件で昇温・降温を行
い、2回目の昇温の時に得られるDSC曲線に2つの吸熱
ピークが現れる結晶構造を有する無架橋直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂を基材樹脂として用いることにより特別
な内圧付与処理を行わずとも、優れた物性の成型体を提
供し得る低密度ポリエチレン予備発泡粒子を安定して得
ることができることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
走査熱量測定において、特定の条件で昇温・降温を行
い、2回目の昇温の時に得られるDSC曲線に2つの吸熱
ピークが現れる結晶構造を有する無架橋直鎖状低密度ポ
リエチレン樹脂を基材樹脂として用いることにより特別
な内圧付与処理を行わずとも、優れた物性の成型体を提
供し得る低密度ポリエチレン予備発泡粒子を安定して得
ることができることを見出し本発明を完成するに至っ
た。
即ち、本発明は、 (1) 示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線に
2つの吸熱ピークが現れ、且つ高温側の吸熱ピークの融
解エネルギーが8〜25.1J/gである無架橋直鎖状低密度
ポリエチレン発泡粒子(但し、上記DSC曲線は発泡粒子
1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃まで
昇温した時に得られるDSC曲線)を得るための無架橋直
鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子であって、該樹脂粒子
1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃まで
昇温した後、10℃/分で降温し、次いで再度10℃/分で
220℃まで昇温した時に得られるDSC曲線に2つの吸熱ピ
ークが現れる結晶構造を有することを特徴とする発泡用
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子。
2つの吸熱ピークが現れ、且つ高温側の吸熱ピークの融
解エネルギーが8〜25.1J/gである無架橋直鎖状低密度
ポリエチレン発泡粒子(但し、上記DSC曲線は発泡粒子
1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃まで
昇温した時に得られるDSC曲線)を得るための無架橋直
鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子であって、該樹脂粒子
1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃まで
昇温した後、10℃/分で降温し、次いで再度10℃/分で
220℃まで昇温した時に得られるDSC曲線に2つの吸熱ピ
ークが現れる結晶構造を有することを特徴とする発泡用
直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子。
(2) 示差走査熱量計によって樹脂粒子1〜5mgを10
℃/分で220℃まで昇温した後、10℃/分で降温し、次
いで再度10℃/分で220℃まで昇温した時に得られるDSC
曲線に2つの吸熱ピークが現れる結晶構造を有する無架
橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子を、密閉容器内で
発泡剤と共に分散媒に分散させながら前記粒子の軟化温
度以上に加熱して保持した後、発泡剤が含浸された前記
粒子と分散媒とを該容器内より低圧下へ放出し、示差走
査熱量測定によって得られるDSC曲線に2つの吸熱ピー
クが現れ、且つ高温側の吸熱ピークの融解エネルギーが
8〜25.1J/gである発泡粒子(但し、上記DSC曲線は発泡
粒子1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃
まで昇温した時に得られるDSC曲線)を得ることを特徴
とする無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡粒子の製造
方法。
℃/分で220℃まで昇温した後、10℃/分で降温し、次
いで再度10℃/分で220℃まで昇温した時に得られるDSC
曲線に2つの吸熱ピークが現れる結晶構造を有する無架
橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子を、密閉容器内で
発泡剤と共に分散媒に分散させながら前記粒子の軟化温
度以上に加熱して保持した後、発泡剤が含浸された前記
粒子と分散媒とを該容器内より低圧下へ放出し、示差走
査熱量測定によって得られるDSC曲線に2つの吸熱ピー
クが現れ、且つ高温側の吸熱ピークの融解エネルギーが
8〜25.1J/gである発泡粒子(但し、上記DSC曲線は発泡
粒子1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃
まで昇温した時に得られるDSC曲線)を得ることを特徴
とする無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡粒子の製造
方法。
を要旨とするものである。
本発明において無架橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂
(以下、LLDPEと略称する。)としては、エチレンと炭
素数4〜10のα−オレフィンとの共重合体が挙げられ、
上記炭素数4〜10のα−オレフィンとしては1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3,3−ジメチル−1
−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル
−1−ペンテン、1−オクテン等が挙げられる。またこ
れらα−オレフィンのLLDPE中における含有率は通常3
〜25重量%であるが、特に6〜20重量%が好ましい。
(以下、LLDPEと略称する。)としては、エチレンと炭
素数4〜10のα−オレフィンとの共重合体が挙げられ、
上記炭素数4〜10のα−オレフィンとしては1−ブテ
ン、1−ペンテン、1−ヘキセン、3,3−ジメチル−1
−ブテン、4−メチル−1−ペンテン、4,4−ジメチル
−1−ペンテン、1−オクテン等が挙げられる。またこ
れらα−オレフィンのLLDPE中における含有率は通常3
〜25重量%であるが、特に6〜20重量%が好ましい。
本発明LLDPE粒子は示差走査熱量測定によって得られ
るDSC曲線に2つの吸熱ピークが現れる結晶構造を有す
るが、上記DSC曲線は、樹脂1〜5mgを示差走査熱量計に
よって10℃/分で220℃まで昇温した後(1回目の昇
温)、10℃/分で降温し、次いで再度10℃/分で220℃
まで昇温した時(2回目の昇温)に得られるDSC曲線を
いう。本発明のLLDPEは1回目の昇温によって得られるD
SC曲線においても、熱履歴によって2つのピークが現れ
るものもあるが、本発明の発泡に使用する原料のように
急冷されたものの場合、通常1つのピークのみ現れるも
のである。
るDSC曲線に2つの吸熱ピークが現れる結晶構造を有す
るが、上記DSC曲線は、樹脂1〜5mgを示差走査熱量計に
よって10℃/分で220℃まで昇温した後(1回目の昇
温)、10℃/分で降温し、次いで再度10℃/分で220℃
まで昇温した時(2回目の昇温)に得られるDSC曲線を
いう。本発明のLLDPEは1回目の昇温によって得られるD
SC曲線においても、熱履歴によって2つのピークが現れ
るものもあるが、本発明の発泡に使用する原料のように
急冷されたものの場合、通常1つのピークのみ現れるも
のである。
第1図に本発明の原料の2回目の昇温の時のDSC曲線
を示す。
を示す。
本発明LLDPE粒子は更にMFRが0.1〜5g/10分、特に0.5
〜3g/10分のものが好ましい。またn−ヘキサン抽出分
が0.3〜1.5%であるものが発泡性に優れ且つよりセル強
度の高い発泡粒子を製造し得るため好ましい。
〜3g/10分のものが好ましい。またn−ヘキサン抽出分
が0.3〜1.5%であるものが発泡性に優れ且つよりセル強
度の高い発泡粒子を製造し得るため好ましい。
示差走査熱量計による2回目の昇温によって得られた
DSC曲線に2つの吸熱ピークが現れる結晶構造の本発明L
LDPE粒子を得るには、エチレンとα−オレフィンとを共
重合するに際し、両者の結合がランダムになるように重
合することが好ましい。
DSC曲線に2つの吸熱ピークが現れる結晶構造の本発明L
LDPE粒子を得るには、エチレンとα−オレフィンとを共
重合するに際し、両者の結合がランダムになるように重
合することが好ましい。
本発明LLDPEは、主として型内成型用に用いられる予
備発泡粒子の製造用原料として利用される。本発明LLDP
Eを用いて予備発泡粒子を製造するには、本発明LLDPEよ
りなる粒子を密閉容器内で発泡剤とともに水に分散させ
て加熱保持して樹脂粒子に発泡剤を含浸させた後、樹脂
粒子と水とを容器内より低圧の雰囲気下に放出して樹脂
粒子を発泡させる方法が採用される。
備発泡粒子の製造用原料として利用される。本発明LLDP
Eを用いて予備発泡粒子を製造するには、本発明LLDPEよ
りなる粒子を密閉容器内で発泡剤とともに水に分散させ
て加熱保持して樹脂粒子に発泡剤を含浸させた後、樹脂
粒子と水とを容器内より低圧の雰囲気下に放出して樹脂
粒子を発泡させる方法が採用される。
この様にして得られる発泡粒子は、上記樹脂粒子と同
様の方法で測定される1回目の昇温時のDSC曲線に2つ
の吸熱ピークを有し、高温側の吸熱ピークの融解エネル
ギーが8〜25.1J/gであり、DSC曲線における高温側の吸
熱ピークの融解エネルギーが上記範囲にある発泡粒子は
成形性において好ましい特性を有するものである。
様の方法で測定される1回目の昇温時のDSC曲線に2つ
の吸熱ピークを有し、高温側の吸熱ピークの融解エネル
ギーが8〜25.1J/gであり、DSC曲線における高温側の吸
熱ピークの融解エネルギーが上記範囲にある発泡粒子は
成形性において好ましい特性を有するものである。
尚、高温ピークの融解エネルギー(J/g)は以下の式
によって計算される。
によって計算される。
高温ピークの融解エネルギー(J/g) =(高温ピークのチャート上の面積)× (チャート1cm2当たりの熱量)÷(測定 サンプル重量) 〔実施例〕 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明する。
実施例1、比較例1 密度=0.926g/cm3、MI=1.0g/10分、融点120℃の2種
類のLLDPE粒子(コモノマー:1−ブテン、コモノマー含
有量5.5Wt%)約4mgを示差走査熱量計で10℃/分で220
℃まで昇温した後10℃/分で室温まで冷却し、次いで再
び10℃/分で220℃まで昇温し、1回目の昇温によって
得たDSC曲線を第2図に、2回目の昇温測定によって得
たDSC曲線を第1図(但し比較例の樹脂では、2回目の
昇温の時のDSC曲線に2つの吸熱ピークを有さないもの
である。比較例の樹脂の2回目の昇温の時のDSC曲線
は、第2図に示すDSC曲線と略同形状を示した。)に示
す。
類のLLDPE粒子(コモノマー:1−ブテン、コモノマー含
有量5.5Wt%)約4mgを示差走査熱量計で10℃/分で220
℃まで昇温した後10℃/分で室温まで冷却し、次いで再
び10℃/分で220℃まで昇温し、1回目の昇温によって
得たDSC曲線を第2図に、2回目の昇温測定によって得
たDSC曲線を第1図(但し比較例の樹脂では、2回目の
昇温の時のDSC曲線に2つの吸熱ピークを有さないもの
である。比較例の樹脂の2回目の昇温の時のDSC曲線
は、第2図に示すDSC曲線と略同形状を示した。)に示
す。
次いでこの樹脂を押出機内で溶融し、その後ダイスか
らストランド状に押し出して水中で急冷した後、カット
して約4mg/個のペレット状に造粒した。この樹脂粒子10
0重量部当たり、塩基性炭酸マグネシウム1.0重量部及び
同表に示す発泡剤を密閉容器内で水300重量部に分散さ
せ、第1表に示す如く種々の温度(発泡温度)に加熱し
て10分間保持した後、その温度で大気圧下に樹脂粒子と
水とを同時に放出して樹脂粒子を発泡せしめた。
らストランド状に押し出して水中で急冷した後、カット
して約4mg/個のペレット状に造粒した。この樹脂粒子10
0重量部当たり、塩基性炭酸マグネシウム1.0重量部及び
同表に示す発泡剤を密閉容器内で水300重量部に分散さ
せ、第1表に示す如く種々の温度(発泡温度)に加熱し
て10分間保持した後、その温度で大気圧下に樹脂粒子と
水とを同時に放出して樹脂粒子を発泡せしめた。
得られた発泡粒子の平均発泡倍率(嵩倍率)及びこれ
ら発泡粒子約4mgを示差走査熱量計で10℃/分で220℃ま
で昇温測定して得た1回目の昇温の時のDSC曲線におけ
る高温ピークの融解エネルギー量を第1表に示す。次い
でこの発泡粒子を大気圧下で24時間放置して熟成後、30
0mm×300mm×60mmの金型に充填し、次いで金型内の空気
を排気した後、1.2kg/cm2Gの蒸気で加熱して成型した。
冷却後金型より取り出した成型体を80℃で20時間養生し
てから成型体の成型性を測定した。結果を第1表に示
す。これらの結果より、実施例の発泡粒子は発泡温度範
囲が3.5℃あるのに対し、比較例のものは1℃と非常に
狭いことが判る。
ら発泡粒子約4mgを示差走査熱量計で10℃/分で220℃ま
で昇温測定して得た1回目の昇温の時のDSC曲線におけ
る高温ピークの融解エネルギー量を第1表に示す。次い
でこの発泡粒子を大気圧下で24時間放置して熟成後、30
0mm×300mm×60mmの金型に充填し、次いで金型内の空気
を排気した後、1.2kg/cm2Gの蒸気で加熱して成型した。
冷却後金型より取り出した成型体を80℃で20時間養生し
てから成型体の成型性を測定した。結果を第1表に示
す。これらの結果より、実施例の発泡粒子は発泡温度範
囲が3.5℃あるのに対し、比較例のものは1℃と非常に
狭いことが判る。
実施例2〜3及び比較例2〜3 使用する樹脂、発泡温度及び発泡剤量を第2表及び第
3表に示す如く変更した以外は実施例1と同様に実験を
行った。それぞれの結果を第2表、第3表に示した。
3表に示す如く変更した以外は実施例1と同様に実験を
行った。それぞれの結果を第2表、第3表に示した。
〔発明の効果〕 以上説明したように本発明のLLDPE粒子は、樹脂1〜5
mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃まで昇温
した後、10℃/分で降温し、次いで再度10℃/分で220
℃まで昇温した時に得られるDSC曲線に2つの吸熱ピー
クが現れる結晶構造を有することにより、2回目の昇温
の時のDSC曲線に2つの吸熱ピークが現れない結晶構造
のLLDPE粒子に比べ、特別な処理せずとも広い成型温度
において成型が可能であり、且つ優れた物性の成型体を
提供することのできる発泡粒子を安定して製造すること
が可能である。
mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃まで昇温
した後、10℃/分で降温し、次いで再度10℃/分で220
℃まで昇温した時に得られるDSC曲線に2つの吸熱ピー
クが現れる結晶構造を有することにより、2回目の昇温
の時のDSC曲線に2つの吸熱ピークが現れない結晶構造
のLLDPE粒子に比べ、特別な処理せずとも広い成型温度
において成型が可能であり、且つ優れた物性の成型体を
提供することのできる発泡粒子を安定して製造すること
が可能である。
その為、内圧付与のための設備や内圧付与工程でかか
る経費を削減するこのができる。更に本発明LLDPEから
なる発泡粒子を用いれば、収縮が少なく、吸水性の低い
等の優れた物性を有し、しかも低密度の成型体を容易に
製造できる等の種々の効果を有する。
る経費を削減するこのができる。更に本発明LLDPEから
なる発泡粒子を用いれば、収縮が少なく、吸水性の低い
等の優れた物性を有し、しかも低密度の成型体を容易に
製造できる等の種々の効果を有する。
第1図は本発明LLDPEの示差走査熱量計による2回目の
昇温により得られるDSC曲線の一例を示すグラフ、第2
図は同粒子の1回目の昇温により得られるDSC曲線の一
例を示グラフである。
昇温により得られるDSC曲線の一例を示すグラフ、第2
図は同粒子の1回目の昇温により得られるDSC曲線の一
例を示グラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴飼 和男 神奈川県平塚市田村5964―2 三菱瓦斯 化学社宅104号 (56)参考文献 特開 昭63−205331(JP,A) 特開 平1−135806(JP,A)
Claims (2)
- 【請求項1】示差走査熱量測定によって得られるDSC曲
線に2つの吸熱ピークが現れ、且つ高温側の吸熱ピーク
の融解エネルギーが8〜25.1J/gである無架橋直鎖状低
密度ポリエチレン発泡粒子(但し、上記DSC曲線は発泡
粒子1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃
まで昇温した時に得られるDSC曲線)を得るための無架
橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子であって、該樹脂
粒子1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃/分で220℃
まで昇温した後、10℃/分で降温し、次いで再度10℃/
分で220℃まで昇温した時に得られるDSC曲線に2つの吸
熱ピークが現れる結晶構造を有することを特徴とする発
泡用直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子。 - 【請求項2】示差走査熱量計によって樹脂粒子1〜5mg
を10℃/分で220℃まで昇温した後、10℃/分で降温
し、次いで再度10℃/分で220℃まで昇温した時に得ら
れるDSC曲線に2つの吸熱ピークが現れる結晶構造を有
する無架橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子を、密閉
容器内で発泡剤と共に分散媒に分散させながら前記粒子
の軟化温度以上に加熱して保持した後、発泡剤が含浸さ
れた前記粒子と分散媒とを該容器内より低圧下へ放出
し、示差走査熱量測定によって得られるDSC曲線に2つ
の吸熱ピークが現れ、且つ高温側の吸熱ピークの融解エ
ネルギーが8〜25.1J/gである発泡粒子(但し、上記DSC
曲線は発泡粒子1〜5mgを示差走査熱量計によって10℃
/分で220℃まで昇温した時に得られるDSC曲線)を得る
ことを特徴とする無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡
粒子の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63194809A JP2709395B2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 発泡用無架橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子及び無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡粒子の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP63194809A JP2709395B2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 発泡用無架橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子及び無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡粒子の製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0243206A JPH0243206A (ja) | 1990-02-13 |
| JP2709395B2 true JP2709395B2 (ja) | 1998-02-04 |
Family
ID=16330619
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP63194809A Expired - Lifetime JP2709395B2 (ja) | 1988-08-04 | 1988-08-04 | 発泡用無架橋直鎖状低密度ポリエチレン樹脂粒子及び無架橋直鎖状低密度ポリエチレン発泡粒子の製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2709395B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
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|---|---|---|---|---|
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| JP7767213B2 (ja) * | 2022-03-30 | 2025-11-11 | 株式会社ジェイエスピー | 発泡粒子及び発泡粒子成形体 |
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|---|---|---|---|---|
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| JPH0784505B2 (ja) * | 1987-11-20 | 1995-09-13 | 出光石油化学株式会社 | 無架橋発泡用直鎖状低密度ポリエチレン |
-
1988
- 1988-08-04 JP JP63194809A patent/JP2709395B2/ja not_active Expired - Lifetime
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0243206A (ja) | 1990-02-13 |
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