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JP2548030Y2 - チップクランプ機構 - Google Patents

チップクランプ機構

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Publication number
JP2548030Y2
JP2548030Y2 JP1990402680U JP40268090U JP2548030Y2 JP 2548030 Y2 JP2548030 Y2 JP 2548030Y2 JP 1990402680 U JP1990402680 U JP 1990402680U JP 40268090 U JP40268090 U JP 40268090U JP 2548030 Y2 JP2548030 Y2 JP 2548030Y2
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JP
Japan
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tip
mounting seat
clamp piece
chip
clamp
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JP1990402680U
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JPH0492703U (ja
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正彰 中山
昌之 大川
淳一 斉藤
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Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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Publication of JPH0492703U publication Critical patent/JPH0492703U/ja
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  • Cutting Tools, Boring Holders, And Turrets (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、クランプ駒を使用し
てスローアウェイチップを工具ホルダのチップ取付座に
固定するチップクランプ機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のクランプ機構として例え
ば図10に示すように、工具ホルダ1の先端部上面側に
設けられたチップ取付座2の上方にクランプ駒3が配設
され、このクランプ駒3の後端側に設けられためねじ部
3aに、工具ホルダ1のめねじ部4に捩込まれるクラン
プねじ5の逆ねじ部5aが螺合されてなり、上記クラン
プねじ5を工具ホルダ1の下面側に向けて締め付けるこ
とによりクランプ駒3をチップ取付座2の底面2aに接
近させ、これによりチップ取付座2の底面2aにシート
6を介して載置されたスローアウェイチップ(以下、チ
ップと略称する。)7をクランプ駒3の先端部下面側に
形成された押圧面3bとチップ取付座2の底面2aとの
間で挟持する構成のものが知られている。
【0003】そして、上記構成のチップクランプ機構で
は、特にクランプねじ5の捩込み方向がチップ取付座2
の底面2aと直交する方向に対して鋭角θ°で傾斜せし
められており、これにより上述したクランプねじ5の締
め付け動作に伴ってクランプ駒3にチップ取付座2の後
方側(図10において右方)への動作が与えられる。従
って、チップ7のクランプ時には、クランプ駒3の先端
部下面側に形成された突起部3cが取付穴7aの内周面
と係合してチップ7がチップ取付座2の後方側へ引き込
まれることとなり、これによりチップ7がチップ取付座
2の壁面2bに押し当てられてチップ取付座2の後方側
への移動が阻止される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のチップクランプ機構では、クランプ駒3の移動方向
がクランプねじ5の軸線方向に限定されているので、ク
ランプ駒3の押圧面3bとチップ7の上面7aとの接触
状態がクランプねじ5の軸線の傾斜角θの誤差に応じて
変化する。特に、傾斜角θが大きくなった場合にはクラ
ンプ駒3の先端部がチップ7に対して斜めに傾いて押圧
面3bの先端(図10において左端)とチップ7の上面
の先端寄りの部分とが強固に線接触することがあり、こ
の場合には図11に示すように、チップ7をチップ取付
座2の底面2aに押圧する力(以下、縦方向クランプ力
と称する。)がチップ取付座2の先端側(図中斜線部)
へ大きく偏って均一な縦方向クランプ力が得られない。
そして、このように縦方向クランプ力が偏った状態でチ
ップ7を使用した場合には、図12に示すようにチップ
7の縦方向クランプ力Pと切刃8に加わる切削抵抗Fと
の相乗によってチップ7の後端側が二点鎖線で示す初期
の位置から上方へ浮き上がり、これに伴って切刃8がワ
ークWに切り込まれる側へ移動してワークWの加工径に
誤差δが生じる。また、特に切刃8の切込量が変動する
倣い切削の場合には、切込量の変動に伴う切削抵抗Fの
変動に起因してチップ7の浮き上がり量が絶えず変化
し、切刃8に欠損が生じるおそれもあった。
【0005】また、上述のチップクランプ機構では、図
13に示すように、クランプ駒3の先端からチップの刃
先までの距離eが短いために切屑Cとクランプ駒3の先
端側とが干渉し易く、これに伴ってクランプ駒3の先端
部が損傷したり摩耗が早期に進行しがちであるという欠
点もあった。
【0006】この考案は、このような背景の下になされ
たもので、工具ホルダやチップ等に加工誤差が生じても
チップに加わる縦方向クランプ力を均一に保持すること
ができ、かつ、クランプ駒先端部の損傷や早期摩耗も抑
制できるチップクランプ機構を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの考案は、工具ホルダの上面側に、上記チップ取付
座から工具ホルダの後端側へ離れるに従って漸次工具ホ
ルダの下面側へ傾斜する傾斜面を形成する一方で、上記
クランプ駒の下面側に上記傾斜面と当接する滑り面を形
成し、クランプ駒の押圧面を、突起部とは別に突起部の
近傍に隣接させて凸曲面状に形成し、突起部と取付穴の
双方の係合面の少なくとも一部を、そのチップ取付座の
底面に対するチップ取付座先端側の角度が90度以下に
なるように形成する
【0008】
【作用】上記考案によれば、まずクランプ駒をチップ取
付座に向かって押し付けることにより、クランプ駒の滑
り面と工具ホルダの傾斜面とが当接して滑り面が傾斜面
上を移動する。従って、クランプ駒にはチップ取付座の
底面側に向かう動きに加えて工具ホルダの後端側への動
きが与えられ、これにより、チップがクランプ駒の押圧
面と当接してチップ取付座の底面側へ押し付けられると
ともに、クランプ駒の突起部とチップの取付穴の内周面
とが係合してチップがチップ取付座の後方側に引き寄せ
られる。また、押圧面を、突起部とは別に突起部の近傍
に隣接させて形成し、突起部と取付穴の双方の係合面の
少なくとも一部を、そのチップ取付座の底面に対するチ
ップ取付座先端側の角度が90度以下になるように形成
しているので、突起部でチップをチップ取付座の後端側
に引き寄せる際には、取付穴からの突起部の離脱が防止
される。 また、この場合、クランプ駒の押圧面が凸曲面
状に形成されるとともに、押圧面の近傍に隣接されてい
るので、クランプ駒が傾いた状態でチップがクランプさ
れるような場合でも、クランプ駒の押圧面がチップに当
接する。すると、クランプ駒の先端の当接が防止され
る。よって、チップと押圧面とがチップの略中央に形成
される取付穴の近傍で当接し、チップには全面に渡って
ほぼ均一な縦方向クランプ力が作用する。さらに、押圧
面が突起部の近傍に形成されているので、チップの先端
側を積極的に押圧していた従来のチップクランプ機構に
比して、クランプ駒先端から突起部中心までの距離を短
縮でき、従ってチップをクランプした状態における切刃
からクランプ駒の先端までの距離を大きく設定して切屑
によるクランプ駒先端部の損傷等を回避できる。
【0009】
【実施例】以下、図1ないし図9を参照して、本考案の
一実施例を説明する。なお、上述した従来例と同一の構
成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0010】図1ないし図3において符号10は工具ホ
ルダである。この工具ホルダ10は断面四角形状をなす
柱状に形成され、その先端部上面側の角部にはチップ7
が装着されるチップ取付座11が形成されている。この
チップ取付座11は工具ホルダ10の上方を向く平面視
菱形状の底面11aと、この底面11aの二辺に沿って
立設する二の側面11bとから構成され(図3参照)、
上記底面11aには菱形平板状のシート12が載置され
てボルト13で固定されている。なお、以下の説明で
は、図3におけるチップ取付座11の矢印A方向の端部
をチップ取付座11の先端側、矢印B方向の端部を後端
側として扱うものとする。
【0011】一方、チップ取付座11の上方には、チッ
プ取付座底面11aの対角線方向に延びるクランプ駒1
4が設けられ、その長手方向中間部のボルト孔15に挿
通されるクランプボルト16によって工具ホルダ10と
着脱自在に連結されている。
【0012】図4及び図5により詳細に示すように、ク
ランプ駒14の先端部下面側には当該クランプ駒14の
中央部下面14aよりも幾らか下方へ突出する押圧面1
7が形成され、この押圧面17の中央部にはチップ取付
座11に向かって突出する突起部18が形成されてい
る。上記押圧面17は、クランプ駒14に長手方向にお
ける両端部から中央部に向かうに従って、漸次クランプ
駒14の下方へ曲率半径R1で湾曲しつつ延びる凸曲面
状に形成されている。また、上記突起部18は、クラン
プ駒14の中央部下面14aと直交する方向に軸線を有
する円柱状に形成され、その先端部18aは全周に渡っ
て曲率半径R2で湾曲する凸曲面状に形成されている。
さらに、突起部18の外径dは、上記チップ7に形成さ
れた取付穴7aの内径D(図2参照)よりも幾らか小さ
く設定され、具体的には取付穴7aの内径Dよりも1mm
小さい値に設定されている。従って、図2に示すよう
に、突起部18と取付穴7aの係合面、即ち、突起部1
8の外周面の後端部と取付穴7aの内周面の後端部と
は、そのチップ取付座11の底面11aに対するチップ
取付座11先端側の角度を90度以下にして形成されて
いる。
【0013】そして、図5により詳細に示すように、上
記押圧面17が形成される範囲は、突起部18がチップ
引き寄せ方向に占める厚さt(図示例では突起部18の
外径dに相当する。)に対して、上記突起部18の中心
点P0から上記チップ7の引き寄せ方向及びその反対方
向へtを越えない範囲に制限される。ちなみに、図示例
では押圧面17の両端が突起部18の中心点P0からそ
れぞれ0.5tだけ離間するように、すなわち押圧面1
7のクランプ駒長手方向における両端が突起部18と一
致するように定められている。なお、ここでいうチップ
7の引き寄せ方向とは、チップ取付座11の先端側から
後端側へ向かう方向を指すものとし、本実施例の場合に
はクランプ駒14の長手方向先端側から後端側へ向かう
方向と一致する。
【0014】また、上記クランプ駒14の上記ボルト孔
15は当該クランプ駒14の長手方向に延びる長穴状に
形成されて当該クランプ駒14の長手方向への移動を一
定範囲で許容する構成とされている。そして、ボルト孔
15の下端部には当該ボルト孔15の下端に向かうにつ
れて徐々に拡径するテーパ部15aが形成されている。
さらに、図1及び図2に示すように、クランプ駒14の
後端部は工具ホルダ10の下面側へ向かって屈曲せしめ
られ、その屈曲部分の隅部には後述する工具ホルダ10
の傾斜面19と当接する滑り面20が当該クランプ駒1
4の幅方向全長に渡って形成されている。図4により詳
細に示すように、滑り面20は、上述した押圧面17と
同様にクランプ駒14の長手方向における一端から他端
に向かうに従って漸次クランプ駒14の下方へ一定曲率
3で湾曲しつつ延びる凸曲面状に形成されている。ま
た、上記滑り面20の下方には上記工具ホルダ10の係
止壁21と当接して当該クランプ駒14のクランプボル
ト15回りの回動を阻止する拘束面22が形成されてい
る。なお、この拘束面22はクランプ駒14の長手方向
と直交する平面に形成されている。
【0015】図1及び図2に示すように、上記工具ホル
ダ10のチップ取付座11よりも後方側の部分には、上
記クランプボルト15と螺合するねじ穴23が形成され
ている。このねじ穴23は上記チップ取付座11の底面
11aと直交する方向に延在し、その上端側には座ぐり
部23aが同軸的に形成されている。そして、この座ぐ
り部23aと上記クランプ駒14のテーパ部15aとの
間には、座ぐり部23aよりも僅かに小径のコイルばね
24が配設され、これによりクランプ駒14は常時上方
に向かって付勢されている。
【0016】また、工具ホルダ10の上記ねじ穴23よ
りも後方側には、チップ取付座11から後方へ離間する
に従って漸次工具ホルダ10の下面側へ傾斜する傾斜面
19が形成されている。この傾斜面19は上記クランプ
駒14の幅とほぼ同等の長さを有しており、そのチップ
取付座底面11aと直交する方向に対する傾斜角θは全
面に渡って一定とされている。
【0017】さらに、この傾斜面19の下方には上記ね
じ穴23の軸線O1と平行をなす係止壁21が形成され
ている。この係止壁21の上記座ぐり部23aの軸線O
1からの距離Sは、上記クランプ駒14の拘束面22か
らテーパ部15aの軸線O2までの距離mよりも僅かに
大きく定められており、これにより係止壁21と拘束面
22とを密着させた状態においてクランプ駒14のテー
パ部15aの軸線O2が工具ホルダ10の座ぐり部25
aの軸線O1よりも工具ホルダ10の後方側へ微小量L1
(=S−m)だけ偏心するようになっている(図2参
照)。
【0018】次に、以上のように構成されたチップクラ
ンプ機構の作用について説明する。本実施例のチップク
ランプ機構によってチップ7をクランプするには、まず
図2に示すようにコイルばね24の両端をクランプ駒1
4のテーパ部15a及び工具ホルダ10の座ぐり部23
aに嵌合させた状態でクランプボルト16を徐々に締め
付けてゆき、クランプ駒14をその滑り面20が工具ホ
ルダ10の傾斜面19と当接するまで下方に移動させ
る。
【0019】この際、クランプ駒14のテーパ部15a
が工具ホルダ10の座ぐり部23aよりも僅かに後方に
偏心しているため、コイルばね24は上端に向かうほど
工具ホルダ10の後端側へ大きく曲げられることとな
り、この曲げ量に応じて発生する復元力によりクランプ
駒14はチップ取付座11の先端側へ付勢される。従っ
て、傾斜面19と滑り面20とが当接するまでの間は、
工具ホルダ10の係止壁21とクランプ駒14の拘束面
22とが常時密着し、これによりクランプ駒14のクラ
ンプボルト15の軸線O1まわりの回転が阻止され、さ
らにはクランプ駒14が係止壁21に案内されてチップ
取付座11の底面11aと直交する方向へ真っすぐに下
降する。このため、クランプ駒14の下降に伴って突起
部18はチップ7の上面に乗り上げることなく取付穴7
aに確実に嵌合せしめられる。
【0020】そして、クランプ駒14の滑り面20と工
具ホルダ10の傾斜面19とが密着した後、一層クラン
プボルト16を締め付ける。これにより滑り面20が傾
斜面19に沿って移動するため、クランプ駒14が下方
のみならずチップ取付座11の後方側にも移動する。こ
れによりクランプ駒14の押圧面17がチップ7の上面
と当接してチップ7がチップ取付座11の底面11a側
へ押さえ付けられると同時に、クランプ駒14の突起部
18がチップ取付穴7aの内周面と係合してチップ7が
チップ取付座11の後方側へ引き込まれる。このとき、
突起部18と取付穴7aの係合面、即ち、突起部18の
外周面の後端部と取付穴7aの内周面の後端部とは、そ
のチップ取付座11の底面11aに対するチップ取付座
11先端側の角度を90度以下にして形成されているの
で、取付穴7aからの突起部18の離脱が防止される。
これによりチップ7がチップ取付座11の側面11bに
押し付けられてチップ7が強固に固定される。
【0021】ここで、本実施例のチップクランプ機構で
は、クランプ駒14の押圧面17と滑り面20がともに
凸曲面状に形成され、しかも、押圧面17の形成される
範囲がチップ7の取付穴7aと嵌合する突起部18の近
傍に制限されているので、図6や図7に示すようにクラ
ンプ駒14が工具ホルダ10の上面に対して傾いて滑り
面20が傾斜面19の下端側や上端側と当接するような
場合でも、チップ7と押圧面17とが必ずチップ7の対
角線方向中央部近傍で当接し、クランプ駒14の先端の
当接が防止される。この結果、図8に斜線で示すように
チップ7には全面に渡ってほぼ均一な縦方向クランプ力
が作用し、チップ7が安定してクランプされる。従っ
て、本実施例のチップクランプ機構によればチップ7の
使用時におけるチップ後端側の浮き上がりを防止して
加工精度の劣化や切刃欠損等を回避できる。
【0022】また、本実施例のチップクランプ機構によ
れば、クランプ駒14に設けられた突起部18の先端部
18aをも凸曲面状に形成しているため、図9に示すよ
うに突起部18とチップ7の取付穴7aとの軸線が比較
的大きくずれているような場合でも、突起部18を取付
穴7aに容易に挿入することができる。従って、突起部
18の外径dと取付穴7aの内径Dとの差を従来よりも
小さく設定でき、このため、特にクランプ剛性が増大し
て重切削にも十分に耐え得るチップクランプ機構を提供
できる。なお、本実施例では特に突起部18の外周面を
その全周に渡って円筒面状に形成しているが、本考案は
これに限るものではなく、取付穴7aの内周面と当接す
る側のみが円筒面に形成されていれば残る部分は平面状
であっても構わない。
【0023】さらに、本実施例では押圧面17の形成さ
れる範囲を突起部18の近傍に制限してチップ7の対角
線方向中央部を押圧するようにしたため、チップ7の先
端側を積極的に押圧していた従来のチップクランプ機構
に比して、クランプ駒14の先端から突起部18の中心
点P0までの距離を大幅に短縮できる。このため、チッ
プ7をクランプした状態における切刃8からクランプ駒
14の先端までの距離e(図3参照)を上述した従来の
チップクランプ機構よりも大きく取って、被削材から生
成される切屑との擦過によるクランプ駒14の損傷や早
期摩耗を回避できる。
【0024】なお、本実施例のチップクランプ機構にお
いてチップ7のクランプを解除する場合は、上述した手
順と逆にクランプボルト16を徐々に緩めれば良いが、
図1に示すように、チップクランプ時におけるクランプ
駒14のチップ取付座11の後方側への移動によってク
ランプ駒14のテーパ部15aと工具ホルダ10の座ぐ
り部23aとの偏心量Lが拡大しているため、チップク
ランプ状態ではコイルばね24の曲がりが増大してクラ
ンプ駒14をチップ取付座11の先端側へ付勢する力も
増大する。従って、クランプボルト16を緩める過程で
もクランプ駒14の滑り面20は工具ホルダ10の傾斜
面19に沿って移動し、またこれらが離間した後には係
止壁21と拘束面22とが密着する。このためクランプ
解除時にもクランプ駒14の回転が阻止されてクランプ
駒14が一定姿勢で上昇することとなり、この結果、上
述したクランプ作業及びクランプ解除作業のいずれの場
合でも作業性が大幅に向上する。
【0025】なお、上記実施例では特にクランプ作業時
の作業性を向上させるべくクランプ駒14に拘束面22
を形成して工具ホルダ10の係止壁21と当接させてい
るが、本考案はこれを必須とするものでなく、不要であ
れば省略しても構わない。また、チップ7の形状は菱形
平板状に限らず、三角形平板状等適宜変更される得るも
のである。
【0026】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、クランプ駒の押圧面を凸曲面状に形成するととも
に、押圧面を突起部の近傍に隣接形成したため、 クラ
ンプ駒の工具ホルダに対する傾きの程度を問わず、常に
押圧面とチップとがチップのほぼ中央に形成される取付
穴の近傍で当接し、クランプ駒の先端の当接が防止され
る。この結果、チップを、その全面に渡ってほぼ均一な
クランプ力で押さえ付けることができて、チップ後端側
の浮き上がりによる加工精度の劣化や切刃欠損を防止で
きる。また、突起部でチップをチップ取付座の後端側に
引き寄せる際には、突起部と取付穴の双方の係合面の少
なくとも一部が、そのチップ取付座の底面に対するチッ
プ取付座先端側の角度を90度以下として形成されてい
るので、取付穴からの突起部の離脱が防止される。これ
によりチップがチップ取付座の後端側に押し付けられて
チップが強固に固定される。さらに、押圧面が突起部の
近傍に形成されているので、チップの先端側を積極的に
押圧していた従来のチップクランプ機構に比して、チッ
プをクランプした状態における切刃からクランプ駒先端
までの距離を従来よりも大きく設定できるので、クラン
プ駒の先端部と切屑との擦過によるクランプ駒の損傷や
早期摩耗を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のチップクランプ機構を示す
断面図である。
【図2】図1のチップクランプ機構において、チップの
クランプを解除した状態を示す断面図である。
【図3】図1のIII方向からの矢視図である。
【図4】本考案の一実施例におけるクランプ駒の長手方
向に沿う断面図である。
【図5】図4のV方向からの矢視図である。
【図6】図1に示すチップクランプ機構においてクラン
プ駒が傾いた状態でチップがクランプされた状態を示す
断面図である。
【図7】図6に示す場合と反対側へクランプ駒が傾いた
状態でチップがクランプされた状態を示す断面図であ
る。
【図8】チップに加わる縦方向クランプ力の分布を示す
図である。
【図9】クランプ駒の突起部をチップの取付穴へ挿入す
る状態を示す図である。
【図10】従来のチップクランプ機構を示す断面図であ
る。
【図11】従来のチップクランプ機構における縦方向ク
ランプ力の分布を示す図である。
【図12】従来のチップクランプ機構でクランプしたチ
ップを被削材の切削に使用した状態を示す図である。
【図13】クランプ駒と切屑との干渉を示す図である。
【符号の説明】
7 スローアウェイチップ 7a 取付穴 10 工具ホルダ 11 チップ取付座 11a チップ取付座の底面 11b チップ取付座の側面 14 クランプ駒 17 押圧面 18 突起部 18a 突起部の先端部 19 傾斜面 20 滑り面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−59705(JP,A) 実開 昭51−19382(JP,U) 特公 昭49−6262(JP,B1) 特公 昭52−46745(JP,B2) 実公 昭51−22626(JP,Y2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具ホルダの先端部上面側にチップ取付
    座が形成され、このチップ取付座の上方にクランプ駒が
    配設され、このクランプ駒の下面側に上記チップ取付座
    に載置されるスローアウェイチップと当接する押圧面
    と、上記スローアウェイチップに形成された取付穴と嵌
    合する突起部とが形成されてなり、上記クランプ駒の突
    起部を上記スローアウェイチップの取付穴と嵌合させた
    状態で上記クランプ駒を工具ホルダの下面側へ押さえ付
    けることにより、上記スローアウェイチップをチップ取
    付座の底面に向かって押圧するとともにチップ取付座の
    後端側へ引き寄せて固定するチップクランプ機構におい
    て、 上記工具ホルダの上面側に、上記チップ取付座から工具
    ホルダの後端側へ離れるに従って漸次工具ホルダの下面
    側へ傾斜する傾斜面を形成する一方で、上記クランプ駒
    の下面側に上記傾斜面と当接する滑り面を形成し、前記クランプ駒の押圧面を、前記突起部とは別に当該突
    起部の近傍に隣接させて凸曲面状に形成し、 前記突起部と前記取付穴の双方の係合面の少なくとも一
    部を、その前記チップ取付座の底面に対する前記チップ
    取付座先端側の角度が90度以下になるように形成する
    ことを特徴とするチップクランプ機構。
JP1990402680U 1990-12-28 1990-12-28 チップクランプ機構 Expired - Fee Related JP2548030Y2 (ja)

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