JP2026005641A - オニウム塩、化学増幅レジスト組成物及びパターン形成方法 - Google Patents
オニウム塩、化学増幅レジスト組成物及びパターン形成方法Info
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Abstract
【課題】高エネルギー線を用いるフォトリソグラフィーにおいて、溶剤溶解性に優れ、高感度であり、高コントラストで、LWR、CDU、MEF、EL、DOF等のリソグラフィー性能に優れる化学増幅レジスト組成物に使用されるオニウム塩、該オニウム塩を含む化学増幅レジスト組成物、及び該化学増幅レジスト組成物を用いるパターン形成方法を提供する。
【解決手段】下記式(1)で表されるオニウム塩。
【解決手段】下記式(1)で表されるオニウム塩。
Description
本発明は、オニウム塩、化学増幅レジスト組成物及びパターン形成方法に関する。
近年、LSIの高集積化と高速度化に伴い、パターンルールの微細化が求められている中、次世代の微細加工技術として遠紫外線リソグラフィー及び極端紫外線(EUV)リソグラフィーが有望視されている。中でも、ArFエキシマレーザー光を用いるフォトリソグラフィーは、0.13μm以下の超微細加工に不可欠な技術である。
ArFリソグラフィーは、130nmノードのデバイス製作から部分的に使われ始め、90nmノードデバイスからはメインのリソグラフィー技術となった。次の45nmノードのリソグラフィー技術として当初F2レーザーを用いた157nmリソグラフィーが有望視されたが、諸問題による開発遅延が指摘されたため、投影レンズとウエハーとの間に水、エチレングリコール、グリセリン等の空気より屈折率の高い液体を挿入することによって、投影レンズの開口数(NA)を1.0以上に設計でき、高解像度を達成することができるArF液浸リソグラフィーが急浮上し(非特許文献1)、実用段階にある。この液浸リソグラフィーには、水に溶出しにくいレジスト組成物が求められる。
ArFリソグラフィーでは、精密かつ高価な光学系材料の劣化を防ぐため、少ない露光量で十分な解像性を発揮できる感度の高いレジスト組成物が求められている。これを実現する方法としては、その成分として波長193nmにおいて高透明なものを選択するのが最も一般的である。例えば、ベースポリマーについては、ポリアクリル酸及びその誘導体、ノルボルネン-無水マレイン酸交互重合体、ポリノルボルネン、開環メタセシス重合体、開環メタセシス重合体水素添加物等が提案されており、樹脂単体の透明性を上げるという点ではある程度の成果が得られている。
近年、アルカリ水溶液現像によるポジティブトーンレジストとともに、有機溶剤現像によるネガティブトーンレジストも脚光を浴びている。ポジティブトーンでは達成できない非常に微細なホールパターンをネガティブトーンの露光で解像するため、解像性の高いポジ型レジスト組成物を用い、有機溶剤で現像することでネガティブパターンを形成するのである。さらに、アルカリ水溶液現像と有機溶剤現像との2回の現像を組み合わせることにより、2倍の解像力を得る検討も進められている。有機溶剤によるネガティブトーン現像用のArFレジスト組成物としては、従来型のポジ型ArFレジスト組成物を用いることができ、これを用いたパターン形成方法が、特許文献1~3に記載されている。
近年の急速な微細化に適応できるよう、プロセス技術とともにレジスト組成物の開発も日々進んでいる。光酸発生剤も様々な検討がなされており、トリフェニルスルホニウムカチオンとパーフルオロアルカンスルホン酸アニオンとからなるスルホニウム塩が一般的に使われている。しかしながら、発生する酸であるパーフルオロアルカンスルホン酸、中でもパーフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)は、難分解性、生体濃縮性、毒性懸念があり、レジスト組成物への適用は厳しく、現在はパーフルオロブタンスルホン酸を発生する光酸発生剤が用いられている。しかし、これをレジスト組成物に用いると、発生する酸の拡散が大きく、高解像性を達成するのが難しい。この問題に対して、部分フッ素置換アルカンスルホン酸及びその塩が種々開発されており、例えば、特許文献1には、従来技術として露光によりα,α-ジフルオロアルカンスルホン酸を発生する光酸発生剤、具体的にはジ(4-tert-ブチルフェニル)ヨードニウム 1,1-ジフルオロ-2-(1-ナフチル)エタンスルホナートやα,α,β,β-テトラフルオロアルカンスルホン酸を発生する光酸発生剤が記載されている。ただし、これらはいずれもフッ素置換率は下げられているものの、エステル構造等の分解可能な置換基を持たないため、易分解性による環境安全性の観点からは不十分であり、更にアルカンスルホン酸の大きさを変化させるための分子設計に制限があり、また、フッ素原子を含む出発物質が高価である等の問題を抱えている。
また、回路線幅の縮小に伴い、レジスト組成物においては酸拡散によるコントラスト劣化の影響が一層深刻になってきた。これは、パターン寸法が酸の拡散長に近づくためであり、マスクの寸法ズレの値に対するウエハー上の寸法ズレ(マスクエラーファクター(MEF))が大きくなることによるマスク忠実性の低下やパターン矩形性の劣化を招く。したがって、光源の短波長化及び高NA化による恩恵を十分に得るためには、従来の材料以上に溶解コントラストの増大又は酸拡散の抑制が必要となる。改善策の一つとして、ベーク温度を下げれば酸拡散が小さくなり、結果としてMEFを改善することは可能であるが、必然的に低感度化してしまう。
光酸発生剤にバルキーな置換基や極性基を導入することは、酸拡散の抑制に有効である。特許文献4には、レジスト溶剤に対する溶解性や安定性に優れ、また幅広い分子設計が可能な2-アシルオキシ-1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロパン-1-スルホン酸を有する光酸発生剤が記載されており、特にバルキーな置換基を導入した2-(1-アダマンチルオキシ)-1,1,3,3,3-ペンタフルオロプロパン-1-スルホン酸を有する光酸発生剤は酸拡散が小さい。また、特許文献5~7には、極性基として縮合環ラクトンやスルトン、チオラクトンを導入した光酸発生剤が記載されている。極性基の導入による酸拡散抑制効果によりある程度の性能向上が確認されているものの、未だ酸拡散の高度な制御には不十分であり、MEFやパターン形状、感度等を総合的に見て、リソグラフィー性能は満足のいくものではない。
光酸発生剤のアニオンに極性基を導入することは酸拡散の抑制に有効であるが、溶剤溶解性の観点においては不利となる。特許文献8及び9では、溶剤溶解性を改善するため光酸発生剤のカチオン部に脂環式基を導入して溶剤溶解性を確保する試みが行われており、具体的にはシクロヘキサン環やアダマンタン環が導入されている。このような脂環式基の導入で溶解性は改善されるものの、溶解性を確保するためにはある程度の炭素数が必要であり、結果的に光酸発生剤の分子構造が嵩高くなるため、微細パターンの形成の際にラインウィドゥスラフネス(LWR)や寸法均一性(CDU)等のリソグラフィー性能が劣化してしまう。
溶解コントラストの向上を目的として、光酸発生剤のアニオン又はカチオンに酸不安定基を導入することも行われている(特許文献10、11)。これらの多くは、カルボキシ基を酸不安定基で保護した構造を有している。露光前後で酸による酸不安定基の脱離反応が進行するが、生成する極性基がカルボキシ基であるため、アルカリ現像時においては現像液による膨潤が発生し、微細パターン形成時においてはパターン倒れが生じることが課題となっている。更なる微細化の要求に応えるため、新規な光酸発生剤の開発は重要であり、酸拡散が十分に制御され、溶剤溶解性に優れ、かつパターン倒れ抑制に有効な光酸発生剤の開発が望まれている。
Journal of Photopolymer Science and Technology, Vol. 17, No. 4, p. 587-601 (2004)
近年のレジストパターンの高解像性の要求に対し、従来のスルホニウム塩型の光酸発生剤及びクエンチャーを用いたレジスト組成物では、十分に酸拡散を抑制することができず、その結果、コントラストや、LWR、CDU、MEF、露光裕度(EL)、焦点深度(DOF)等のリソグラフィー性能が劣化してしまうという問題があった。また、微細パターン形成時においては膨潤によるパターン倒れが生じるという問題があった。
本発明は、前記事情に鑑みなされたもので、特にKrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、電子線(EB)、EUV等の高エネルギー線を用いるフォトリソグラフィーにおいて、溶剤溶解性に優れ、高感度であり、高コントラストで、LWR、CDU、MEF、EL、DOF等のリソグラフィー性能に優れる化学増幅レジスト組成物に使用されるオニウム塩、該オニウム塩を含む化学増幅レジスト組成物、及び該化学増幅レジスト組成物を用いるパターン形成方法を提供することを目的とする。
本発明者は、前記目的を達成するため鋭意検討を重ねた結果、芳香環を有するアルカンスルホン酸アニオン又はアレーンスルホン酸アニオンを含むオニウム塩であって、該アニオンの芳香環上に酸不安定基で保護されたヒドロキシ基及びペンタフルオロスルファニル基(-SF5基)を有し、これらが隣接した炭素原子に結合している構造を有するオニウム塩が溶剤溶解性に優れ、これをクエンチャー又は光酸発生剤として用いる化学増幅レジスト組成物が、高感度かつ高コントラストであり、LWR、CDU、MEF、EL、DOF等のリソグラフィー性能に優れ、微細パターン形成時においてパターン倒れの抑制に極めて有効であることを知見し、本発明をなすに至った。
すなわち、本発明は、下記オニウム塩、化学増幅レジスト組成物及びパターン形成方法を提供する。
1.下記式(1)で表されるオニウム塩。
(式中、n1は、0又は1である。n2は、1、2又は3である。n3は、1又は2である。n4は、0、1又は2である。ただし、n1が0のときは2≦n2+n3+n4≦5であり、n1が1のときは2≦n2+n3+n4≦7である。
RALは、酸不安定基である。少なくとも1つの-SF5基及び少なくとも1つの-O-RALは、互いに隣接する炭素原子に結合している。
LA及びLBはそれぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エス
テル結合、アミド結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
XL1は、単結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基である。
R1は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基である。n4が2のとき、2つのR1は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのR1が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R2は、フッ素原子以外のヘテロ原子を含んでもよい炭素数1~30のヒドロカルビレン基である。
Z+は、オニウムカチオンである。)
2.前記酸不安定基が、下記式(AL-1)又は(AL-2)で表される基である1のオニウム塩。
(式中、n5は、0又は1である。n6は、0又は1である。
RL1、RL2及びRL3は、それぞれ独立に、炭素数1~12のヒドロカルビル基であり、該ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよく、該ヒドロカルビル基が芳香環を含む場合は、該芳香環の水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子を含んでいてもよい炭素数1~4のアルキル基又はハロゲン原子を含んでいてもよい炭素数1~4のアルコキシ基で置換されていてもよい。また、RL1及びRL2が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、該環の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。
RL4及びRL5は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~10のヒドロカルビル基である。RL6は、炭素数1~20のヒドロカルビル基であり、該ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。また、RL5及びRL6が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子及びLCと共に炭素数3~20の複素環基を形成してもよく、該複素環基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。
LCは、-O-又は-S-である。
*は、隣接する-O-との結合手を表す。)
3.R2が、下記式(R2-1)又は(R2-2)で表される基である1又は2のオニウム塩。
(式中、n7は、1、2、3又は4である。n8は、0又は1である。n9は、n8が0のときは0、1、2、3又は4であり、n8が1のときは0、1、2、3、4、5又は6である。
R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はフッ素原子以外のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R3及びR4が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R5は、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はフッ素原子以外のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、n9が2以上のとき、複数のR5が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
*は、それぞれLB及び-SO3 -との結合手を表す。)
4.下記式(1A)で表されるものである1~3のいずれかのオニウム塩。
(式中、n1~n4、RAL、LA、XL1、R1、R2及びZ+は、前記と同じ。)
5.Z+が、下記式(Z-1)で表されるスルホニウムカチオン、下記式(Z-2)で表されるヨードニウムカチオン又は下記式(Z-3)で表されるアンモニウムカチオンである1~4のいずれかのオニウム塩。
(式中、Rct1~Rct9は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~30のヒドロカルビル基である。また、Rct1及びRct2が、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよく、Rct6~Rct9のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する窒素原子と共に環を形成してもよい。)
6.Z+が、下記式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオンである1~4のいずれかのオニウム塩。
(式中、m1は、0又は1である。m2は、0又は1である。m3は、0又は1である。m4は、0、1、2、3又は4である。m5は、0、1、2、3又は4である。m6は、0、1、2、3、4、5又は6である。m7は、0、1、2、3、4、5又は6である。m8は、0、1又は2である。m9は、0、1又は2である。m10は、0、1又は2である。m11は、0又は1である。m12は、0、1、2、3又は4である。m13は、0、1又は2である。m14は、0、1又は2である。ただし、m1が0のときは0≦m6+m9≦4であり、m1が1のときは0≦m6+m9≦6である。m2が0のときは0≦m7+m10≦4であり、m2が1のときは0≦m7+m10≦6である。m3が0のときは1≦m4+m5+m8+m14≦4であり、m3が1のときは1≦m4+m5+m8m+14≦6である。m11が0のときは0≦m12+m13≦4であり、m11が1のときは0≦m12+m13≦6である。また、m4+m12≧1である。
RF1~RF3は、それぞれ独立に、フッ素原子、炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基、炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビルオキシ基又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビルチオ基である。m5が2以上のとき、各RF1は、互いに同一であっても異なっていてもよく、m6が2以上のとき、各RF2は、互いに同一であっても異なっていてもよく、m7が2以上のとき、各RF3は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
Rct10~Rct13は、それぞれ独立に、ヨウ素原子及びフッ素原子以外のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基である。m8が2のとき、2つのRct10は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct10が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m9が2のとき、2つのRct11は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct11が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m10が2のとき、2つのRct12は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct12が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m13が2のとき、2つのRct13は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct13が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
また、スルホニウムカチオン中のS+に直接結合する芳香環同士が、互いに結合してS+と共に環を形成してもよい。
LD及びLEは、それぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
XL2は、単結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基である。)
7.1~6のいずれかのオニウム塩を含む化学増幅レジスト組成物。
8.下記式(a1)で表される繰り返し単位、下記式(a2)で表される繰り返し単位及び下記式(a3)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含むベースポリマーを含む7の化学増幅レジスト組成物。
(式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
X1は、単結合、フェニレン基、ナフチレン基、*-C(=O)-O-X11-又は*-C(=O)-NH-X11-であり、該フェニレン基又はナフチレン基は、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子を含んでもよい炭素数1~10の飽和ヒドロカルビル基、フッ素原子を含んでもよい炭素数1~10の飽和ヒドロカルビルオキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。X11は、炭素数1~10の飽和ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基であり、該飽和ヒドロカルビレン基は、ヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合又はラクトン環を含んでいてもよい。
X2は、単結合、*-C(=O)-O-又は*-C(=O)-NH-である。
*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
R11は、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基である。a1が2、3又は4のとき、各R11は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
AL1及びAL2は、それぞれ独立に、酸不安定基である。
a1は、0、1、2、3又は4である。)
(式中、b1は、0又は1である。b2は、b1が0のときは0、1、2又は3であり、b1が1のときは0、1、2、3、4又は5である。
RAは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
X3は、単結合、*-C(=O)-O-又は*-C(=O)-NH-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
X4は、単結合、炭素数1~4の脂肪族ヒドロカルビレン基、カルボニル基、スルホニル基、又はこれらを組み合わせて得られる基である。
X5及びX6は、それぞれ独立に、酸素原子又は硫黄原子である。ただし、X4及びX6は、芳香環の隣接した炭素原子に結合している。 R12及びR13は、それぞれ独立に、水素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R12及びR13が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R14は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基又は-N(R14A)(R14B)である。R14A及びR14Bは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~6のヒドロカルビル基である。b2が2以上のとき、各R14は、互いに同一であっても異なっていてもよく、複数のR14が、互いに結合してこれらが結合する芳香環の炭素原子と共に環を形成してもよい。)
9.前記ベースポリマーが、下記式(b1)で表される繰り返し単位及び下記式(b2)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含む8の化学増幅レジスト組成物。
(式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
Y1は、単結合又は*-C(=O)-O-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
R21は、水素原子、又はフェノール性ヒドロキシ基以外のヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、カルボキシ基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環及びカルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)から選ばれる少なくとも1つ以上の構造を含む炭素数1~20の基である。
R22は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトロ基、シアノ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基である。c2が2、3又は4のとき、各R22は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
c1は、1、2、3又は4である。c2は、0、1、2、3又は4である。ただし、1≦c1+c2≦5である。)
10.前記ベースポリマーが、下記式(c1)で表される繰り返し単位、下記式(c2)で表される繰り返し単位、下記式(c3)で表される繰り返し単位、下記式(c4)で表される繰り返し単位、及び下記式(c5)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含む8又は9の化学増幅レジスト組成物。
(式中、d1及びd2は、それぞれ独立に、0、1、2又は3である。e1は、0又は1である。e2は、0、1、2、3又は4である。e3は、0、1、2、3又は4である。ただし、e1が0のときは0≦e2+e3≦4であり、e1が1のときは0≦e2+e3≦6である。
RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
Z1は、単結合又は置換基を有していてもよいフェニレン基である。
Z2は、単結合、**-C(=O)-O-Z21-、**-C(=O)-NH-Z21-又は**-O-Z21-である。Z21は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる2価の基であり、ハロゲン原子、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
Z3は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Z4は、単結合、又は炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる2価の基であり、ハロゲン原子、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
Z5は、それぞれ独立に、単結合、置換基を有していてもよいフェニレン基、ナフチレン基又は*-C(=O)-O-Z51-である。Z51は、炭素数1~10の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基であり、該脂肪族ヒドロカルビレン基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合又はラクトン環を含んでいてもよい。
Z6は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Z7は、それぞれ独立に、単結合、***-Z71-C(=O)-O-、***-C(=O)-NH-Z71-又は***-O-Z71-である。である。Z71は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。
Z8は、それぞれ独立に、単結合、****-Z81-C(=O)-O-、****-C(=O)-NH-Z81-又は****-O-Z81-である。Z81は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。
Z9は、単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、トリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基、*-C(=O)-O-Z91-、*-C(=O)-N(H)-Z91-又は*-O-Z91-である。Z91は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基又はトリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。**は、Z1との結合手を表す。***は、Z6との結合手を表す。****は、Z7との結合手を表す。
L1は、単結合、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Rf1及びRf2は、それぞれ独立に、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。
Rf3及びRf4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。
Rf5及びRf6は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。ただし、全てのRf5及びRf6が同時に水素原子になることはない。
Rf7は、フッ素原子、炭素数1~6のフッ素化アルキル基、炭素数1~6のフッ素化アルコキシ基又は炭素数1~6のフッ素化アルキルチオ基である。
R31及びR32は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R31及びR32が、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。
R33は、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。e3が2、3又は4のとき、各R33は互いに同一であっても異なっていてもよく、複数のR33が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
M-は、非求核性対向イオンである。
A+は、オニウムカチオンである。)
11.更に、有機溶剤を含む7~10のいずれかの化学増幅レジスト組成物。
12.前記オニウム塩が、クエンチャーとして機能する7~11のいずれかの化学増幅レジスト組成物。
13.更に、強酸を発生する光酸発生剤を含む12の化学増幅レジスト組成物。
14.前記オニウム塩が、光酸発生剤として機能する7~11のいずれかの化学増幅レジスト組成物。
15.更に、クエンチャーを含む14の化学増幅レジスト組成物。
16.更に、界面活性剤を含む7~15のいずれかの化学増幅レジスト組成物。
17.7~16のいずれかの化学増幅レジスト組成物を用いて基板上にレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜を高エネルギー線で露光する工程と、前記露光したレジスト膜を、現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成方法。
18.前記高エネルギー線が、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、EB又は波長3~15nmのEUVである17のパターン形成方法。
1.下記式(1)で表されるオニウム塩。
RALは、酸不安定基である。少なくとも1つの-SF5基及び少なくとも1つの-O-RALは、互いに隣接する炭素原子に結合している。
LA及びLBはそれぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エス
テル結合、アミド結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
XL1は、単結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基である。
R1は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基である。n4が2のとき、2つのR1は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのR1が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R2は、フッ素原子以外のヘテロ原子を含んでもよい炭素数1~30のヒドロカルビレン基である。
Z+は、オニウムカチオンである。)
2.前記酸不安定基が、下記式(AL-1)又は(AL-2)で表される基である1のオニウム塩。
RL1、RL2及びRL3は、それぞれ独立に、炭素数1~12のヒドロカルビル基であり、該ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよく、該ヒドロカルビル基が芳香環を含む場合は、該芳香環の水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子を含んでいてもよい炭素数1~4のアルキル基又はハロゲン原子を含んでいてもよい炭素数1~4のアルコキシ基で置換されていてもよい。また、RL1及びRL2が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、該環の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。
RL4及びRL5は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~10のヒドロカルビル基である。RL6は、炭素数1~20のヒドロカルビル基であり、該ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。また、RL5及びRL6が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子及びLCと共に炭素数3~20の複素環基を形成してもよく、該複素環基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。
LCは、-O-又は-S-である。
*は、隣接する-O-との結合手を表す。)
3.R2が、下記式(R2-1)又は(R2-2)で表される基である1又は2のオニウム塩。
R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はフッ素原子以外のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R3及びR4が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R5は、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はフッ素原子以外のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、n9が2以上のとき、複数のR5が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
*は、それぞれLB及び-SO3 -との結合手を表す。)
4.下記式(1A)で表されるものである1~3のいずれかのオニウム塩。
5.Z+が、下記式(Z-1)で表されるスルホニウムカチオン、下記式(Z-2)で表されるヨードニウムカチオン又は下記式(Z-3)で表されるアンモニウムカチオンである1~4のいずれかのオニウム塩。
6.Z+が、下記式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオンである1~4のいずれかのオニウム塩。
RF1~RF3は、それぞれ独立に、フッ素原子、炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基、炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビルオキシ基又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビルチオ基である。m5が2以上のとき、各RF1は、互いに同一であっても異なっていてもよく、m6が2以上のとき、各RF2は、互いに同一であっても異なっていてもよく、m7が2以上のとき、各RF3は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
Rct10~Rct13は、それぞれ独立に、ヨウ素原子及びフッ素原子以外のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基である。m8が2のとき、2つのRct10は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct10が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m9が2のとき、2つのRct11は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct11が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m10が2のとき、2つのRct12は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct12が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m13が2のとき、2つのRct13は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct13が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
また、スルホニウムカチオン中のS+に直接結合する芳香環同士が、互いに結合してS+と共に環を形成してもよい。
LD及びLEは、それぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
XL2は、単結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基である。)
7.1~6のいずれかのオニウム塩を含む化学増幅レジスト組成物。
8.下記式(a1)で表される繰り返し単位、下記式(a2)で表される繰り返し単位及び下記式(a3)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含むベースポリマーを含む7の化学増幅レジスト組成物。
X1は、単結合、フェニレン基、ナフチレン基、*-C(=O)-O-X11-又は*-C(=O)-NH-X11-であり、該フェニレン基又はナフチレン基は、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子を含んでもよい炭素数1~10の飽和ヒドロカルビル基、フッ素原子を含んでもよい炭素数1~10の飽和ヒドロカルビルオキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。X11は、炭素数1~10の飽和ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基であり、該飽和ヒドロカルビレン基は、ヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合又はラクトン環を含んでいてもよい。
X2は、単結合、*-C(=O)-O-又は*-C(=O)-NH-である。
*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
R11は、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基である。a1が2、3又は4のとき、各R11は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
AL1及びAL2は、それぞれ独立に、酸不安定基である。
a1は、0、1、2、3又は4である。)
RAは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
X3は、単結合、*-C(=O)-O-又は*-C(=O)-NH-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
X4は、単結合、炭素数1~4の脂肪族ヒドロカルビレン基、カルボニル基、スルホニル基、又はこれらを組み合わせて得られる基である。
X5及びX6は、それぞれ独立に、酸素原子又は硫黄原子である。ただし、X4及びX6は、芳香環の隣接した炭素原子に結合している。 R12及びR13は、それぞれ独立に、水素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R12及びR13が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R14は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基又は-N(R14A)(R14B)である。R14A及びR14Bは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~6のヒドロカルビル基である。b2が2以上のとき、各R14は、互いに同一であっても異なっていてもよく、複数のR14が、互いに結合してこれらが結合する芳香環の炭素原子と共に環を形成してもよい。)
9.前記ベースポリマーが、下記式(b1)で表される繰り返し単位及び下記式(b2)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含む8の化学増幅レジスト組成物。
Y1は、単結合又は*-C(=O)-O-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
R21は、水素原子、又はフェノール性ヒドロキシ基以外のヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、カルボキシ基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環及びカルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)から選ばれる少なくとも1つ以上の構造を含む炭素数1~20の基である。
R22は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトロ基、シアノ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基である。c2が2、3又は4のとき、各R22は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
c1は、1、2、3又は4である。c2は、0、1、2、3又は4である。ただし、1≦c1+c2≦5である。)
10.前記ベースポリマーが、下記式(c1)で表される繰り返し単位、下記式(c2)で表される繰り返し単位、下記式(c3)で表される繰り返し単位、下記式(c4)で表される繰り返し単位、及び下記式(c5)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含む8又は9の化学増幅レジスト組成物。
RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
Z1は、単結合又は置換基を有していてもよいフェニレン基である。
Z2は、単結合、**-C(=O)-O-Z21-、**-C(=O)-NH-Z21-又は**-O-Z21-である。Z21は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる2価の基であり、ハロゲン原子、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
Z3は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Z4は、単結合、又は炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる2価の基であり、ハロゲン原子、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
Z5は、それぞれ独立に、単結合、置換基を有していてもよいフェニレン基、ナフチレン基又は*-C(=O)-O-Z51-である。Z51は、炭素数1~10の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基であり、該脂肪族ヒドロカルビレン基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合又はラクトン環を含んでいてもよい。
Z6は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Z7は、それぞれ独立に、単結合、***-Z71-C(=O)-O-、***-C(=O)-NH-Z71-又は***-O-Z71-である。である。Z71は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。
Z8は、それぞれ独立に、単結合、****-Z81-C(=O)-O-、****-C(=O)-NH-Z81-又は****-O-Z81-である。Z81は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。
Z9は、単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、トリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基、*-C(=O)-O-Z91-、*-C(=O)-N(H)-Z91-又は*-O-Z91-である。Z91は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基又はトリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。**は、Z1との結合手を表す。***は、Z6との結合手を表す。****は、Z7との結合手を表す。
L1は、単結合、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Rf1及びRf2は、それぞれ独立に、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。
Rf3及びRf4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。
Rf5及びRf6は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。ただし、全てのRf5及びRf6が同時に水素原子になることはない。
Rf7は、フッ素原子、炭素数1~6のフッ素化アルキル基、炭素数1~6のフッ素化アルコキシ基又は炭素数1~6のフッ素化アルキルチオ基である。
R31及びR32は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R31及びR32が、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。
R33は、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。e3が2、3又は4のとき、各R33は互いに同一であっても異なっていてもよく、複数のR33が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
M-は、非求核性対向イオンである。
A+は、オニウムカチオンである。)
11.更に、有機溶剤を含む7~10のいずれかの化学増幅レジスト組成物。
12.前記オニウム塩が、クエンチャーとして機能する7~11のいずれかの化学増幅レジスト組成物。
13.更に、強酸を発生する光酸発生剤を含む12の化学増幅レジスト組成物。
14.前記オニウム塩が、光酸発生剤として機能する7~11のいずれかの化学増幅レジスト組成物。
15.更に、クエンチャーを含む14の化学増幅レジスト組成物。
16.更に、界面活性剤を含む7~15のいずれかの化学増幅レジスト組成物。
17.7~16のいずれかの化学増幅レジスト組成物を用いて基板上にレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜を高エネルギー線で露光する工程と、前記露光したレジスト膜を、現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成方法。
18.前記高エネルギー線が、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、EB又は波長3~15nmのEUVである17のパターン形成方法。
本発明のオニウム塩をクエンチャー又は酸発生剤として含む化学増幅レジスト組成物を用いてパターン形成を行った場合、高コントラストで感度が良好であり、LWR、CDU、MEF、EL、DOF等のリソグラフィー性能に優れ、パターン倒れが抑制されたレジストパターンを形成することができる。
[オニウム塩]
本発明のオニウム塩は、下記式(1)で表されるものである。
本発明のオニウム塩は、下記式(1)で表されるものである。
式(1)中、n1は、0又は1である。n1が0のときはベンゼン環であり、n1が1のときはナフタレン環であるが、溶剤溶解性の観点からn1が0のベンゼン環であることが好ましい。n2は、1、2又は3である。原料調達の観点から、n2は1又は2であることが好ましい。n3は、1又は2である。原料調達の観点から、n3は1であることが好ましい。n4は、0、1又は2である。原料調達の観点から、n4は0又は1であることが好ましい。ただし、n1が0のときは2≦n2+n3+n4≦5であり、n1が1のときは2≦n2+n3+n4≦7である。
式(1)中、RALは、酸不安定基である。前記酸不安定基としては、下記式(AL-1)又は(AL-2)で表される基が好ましい。
(式中、*は、-O-との結合手を表す。)
式(AL-1)中、n5は、0又は1である。RL1、RL2及びRL3は、それぞれ独立に、炭素数1~12のヒドロカルビル基であり、該ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよく、該ヒドロカルビル基が芳香環を含む場合は、該芳香環の水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子を含んでいてもよい炭素数1~4のアルキル基又はハロゲン原子を含んでいてもよい炭素数1~4のアルコキシ基で置換されていてもよい。また、RL1及びRL2が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、該環の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。
式(AL-2)中、n6は、0又は1である。RL4及びRL5はそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~10のヒドロカルビル基である。RL6は、炭素数1~20のヒドロカルビル基であり、該ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。また、RL5及びRL6が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子及びLCと共に炭素数3~20の複素環基を形成してもよく、該複素環基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。LCは、-O-又は-S-である。
式(AL-1)で表される酸不安定基の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。*は、隣接する-O-との結合手を表す。
式(AL-2)で表される酸不安定基の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。*は隣接する-O-との結合を表す。
式(1)中、少なくとも1つの-SF5基及び少なくとも1つの-O-RALは、互いに隣接する炭素原子に結合している。互いに隣接することで、-RALが脱保護されたあとの芳香族アルコールの酸性度が向上し、溶解コントラストが向上する。
式(1)中、LA及びLBはそれぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、アミド結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。これらの中で、単結合、エーテル結合又はエステル結合であることが好ましい。
式(1)中、XLは、単結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基である。前記ヒドロカルビレン基としては、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、その具体例としては、アルカンジイル基、2価飽和環式炭化水素基等が挙げられる。前記ヘテロ原子としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子等が挙げられる。
XLで表されるヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基としては、以下に示すものが好ましい。なお、下記式中、*は、LA及びLBとの結合を表す。
これらのうち、XL-0~XL-3、XL-29~XL-34及びXL-47~XL-49が好ましく、XL-0~XL-2、XL-29及びXL-47がより好ましい。
式(1)中、R1は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基である。ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられるが、フッ素原子、ヨウ素原子であることが好ましい。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基等の炭素数1~20のアルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、4-メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等の炭素数3~20の環式飽和ヒドロカルビル基;ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基等の炭素数2~20のアルケニル基;シクロヘキセニル基等の炭素数3~20の環式不飽和ヒドロカルビル基;フェニル基、ナフチル基等の炭素数6~20のアリール基;ベンジル基、1-フェニルエチル基、2-フェニルエチル基等の炭素数7~20のアラルキル基;これらを組み合わせて得られる基等が挙げられる。これらのうち、好ましくはアリール基である。また、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、シアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。n4が2のとき、2つのR1は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。また、n4が2のとき、2つのR1が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。前記環としては、5~8員環が好ましい。
式(1)中、R2は、フッ素原子以外のヘテロ原子を含んでもよい炭素数1~30のヒドロカルビレン基である。R2で表される基としては、下記式(R2-1)又は(R2-2)で表されるものが好ましい。
式(R2-1)中、n7は、1、2、3又は4である。酸拡散制御の観点から、n5は1又は2であることが好ましい。式(R2-2)中、n8は、0又は1である。n8が0のときはベンゼン環を表し、n8が1のときはナフタレン環を表すが、溶剤溶解性の観点からn6が0であるベンゼン環であることが好ましい。n9は、n8が0のときは0、1、2、3又は4であり、n8が1のときは0、1、2、3、4、5又は6である。
式(R2-1)及び(R2-2)中、R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はフッ素原子以外のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。前記ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。前記ヒドロカルビル基としては、R1で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。また、R3及びR4が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。このとき形成される環としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、シクロヘプタン環、シクロオクタン環、ノルボルナン環、アダマンタン環、トリシクロ[5.2.1.02,6]デカン環、テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカン環等が挙げられる。また、前記環の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。
式(R2-2)中、R5は、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はフッ素原子以外のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。前記ハロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。前記ヒドロカルビル基としては、R1で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。また、n9が2以上のとき、複数のR5が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R2で表されるヒドロカルビレン基の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、*は、それぞれLB及び-SO3
-との結合手を表す。
式(1)で表されるオニウム塩としては、下記式(1A)で表されるものが好ましい。
(式中、n1~n4、RAL、LA、XL1、R1、R2及びZ+は、前記と同じ。)
式(1)で表されるオニウム塩のアニオンとしては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。また、芳香環上の置換基の置換位置についても、SF5基及び-O-RALが、互いに隣り合って配置しているならばこの限りではない。
式(1)中、Z+は、オニウムカチオンである。前記オニウムカチオンとしては、下記式(Z-1)で表されるスルホニウムカチオン、下記式(Z-2)で表されるヨードニウムカチオン又は下記式(Z-3)で表されるアンモニウムカチオンが好ましい。
式(Z-1)~(Z-3)中、Rct1~Rct9は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~30のヒドロカルビル基である。
Rct1~Rct9で表されるハロゲン原子の具体例としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられる。
Rct1~Rct9で表されるヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等の炭素数1~30のアルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、4-メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等の炭素数3~30の環式飽和ヒドロカルビル基;ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基等の炭素数2~30のアルケニル基;シクロヘキセニル基等の炭素数3~30の環式不飽和ヒドロカルビル基;フェニル基、ナフチル基、チエニル基等の炭素数6~30のアリール基;ベンジル基、1-フェニルエチル基、2-フェニルエチル基等の炭素数7~30のアラルキル基;これらを組み合わせて得られる基等が挙げられるが、アリール基が好ましい。また、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、ニトロ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
また、Rct1及びRct2が、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。このとき、前記環の構造の具体例としては、下記式で表されるもの等が挙げられる。
(式中、破線は、Rct3との結合手である。)
さらに、Rct6~Rct9のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する窒素原子と共に環を形成してもよい。
式(Z-1)で表されるスルホニウムカチオンの具体例としては、特開2024-003744号公報の段落[0102]~[0125]に記載のもの、特開2023-169812号公報の段落[0070]~[0085]に記載のもの等が挙げられるが、これらに限定されない。
式(Z-2)で表されるヨードニウムカチオンの具体例としては、特開2024-000259号公報の段落[0181]に記載のものが挙げられるが、これらに限定されない。
式(Z-3)で表されるアンモニウムカチオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
Z+で表されるオニウムカチオンとしては、下記式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオンも好ましい。
式(Z-4)中、m1は、0又は1である。m1が0のときはベンゼン環であり、m1が1のときはナフタレン環であるが、溶剤溶解性の観点からm1が0のベンゼン環であることが好ましい。m2は、0又は1である。m2が0のときはベンゼン環であり、m2が1のときはナフタレン環であるが、溶剤溶解性の観点からm1が0のベンゼン環であることが好ましい。m3は、0又は1である。m3が0のときはベンゼン環であり、m3が1のときはナフタレン環であるが、溶剤溶解性の観点からm3が0のベンゼン環であることが好ましい。
式(Z-4)中、m4は、0、1、2、3又は4である。カチオン構造中のヨウ素原子の数が多いほど、特にEUVに対する吸収が高まるが、溶剤溶解性が乏しくなりレジスト組成物中で析出する懸念があるため、m4は0、1、2又は3であることが好ましく、0、1又は2であることがより好ましい。
式(Z-4)中、m5は、0、1、2、3又は4である。原料調達の観点から、m5は0、1、2又は3であることが好ましく、0、1又は2であることがより好ましい。m6は、0、1、2、3、4、5又は6である。原料調達の観点から、m6は0、1、2又は3であることが好ましく、0、1又は2であることがより好ましい。m7は、0、1、2、3、4、5又は6である。原料調達の観点から、m7は0、1、2又は3であることが好ましく、0、1又は2であることがより好ましい。
式(Z-4)中、m8は、0、1又は2である。原料調達の観点から、m8は0又は1であることが好ましい。m9は、0、1又は2である。原料調達の観点から、m9は0又は1であることが好ましい。m10は、0、1又は2である。原料調達の観点から、m10は0又は1であることが好ましい。
式(Z-4)中、m11は、0又は1である。m11が0のときはベンゼン環であり、m11が1のときはナフタレン環であるが、溶剤溶解性の観点からm11が0のベンゼン環であることが好ましい。
式(Z-4)中、m12は、0、1、2、3又は4である。カチオン構造中のヨウ素原子の数が多いほど、特にEUVに対する吸収が高まるが、溶剤溶解性が乏しくなりレジスト組成物中で析出する懸念があるため、m12は0、1、2又は3であることが好ましく、0、1又は2であることがより好ましい。
式(Z-4)中、m13は、0、1又は2である。原料調達の観点から、m13は0又は1であることが好ましい。m14は、0、1又は2である。合成上の観点から、m14は0又は1であることが好ましい。
ただし、m1が0のときは0≦m6+m9≦4であり、m1が1のときは0≦m6+m9≦6である。m2が0のときは0≦m7+m10≦4であり、m2が1のときは0≦m7+m10≦6である。m3が0のときは1≦m4+m5+m8+m14≦4であり、m3が1のときは1≦m4+m5+m8m+14≦6である。m11が0のときは0≦m12+m13≦4であり、m11が1のときは0≦m12+m13≦6である。また、m4+m12≧1である。
式(Z-4)中、RF1~RF3は、それぞれ独立に、フッ素原子、炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基、炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビルオキシ基又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビルチオ基である。これらの中で、トリフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、トリフルオロチオメトキシ基であることが好ましい。m5が2以上のとき、各RF1は、互いに同一であっても異なっていてもよく、m6が2以上のとき、各RF2は、互いに同一であっても異なっていてもよく、m7が2以上のとき、各RF3は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
式(Z-4)中、Rct10~Rct13は、それぞれ独立に、ヨウ素原子及びフッ素原子以外のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基である。前記ヒドロカルビル基並びにヒドロカルビルオキシ基及びヒドロカルビルチオ基のヒドロカルビル部は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、式(1)の説明においてR1で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。また、前記ヒドロカルビル基並びにヒドロカルビルオキシ基及びヒドロカルビルチオ基のヒドロカルビル部の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、シアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
また、m8が2のとき、2つのRct10は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct10が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m9が2のとき、2つのRct11は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct11が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m10が2のとき、2つのRct12は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct12が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m13が2のとき、2つのRct13は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct13が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。このとき形成される環の具体例としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、ノルボルナン環、アダマンタン環等が挙げられる。また、前記環中の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記環中の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
また、式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオン中のS+に直接結合する芳香環同士が、互いに結合してS+と共に環を形成してもよい。このとき、前記環の構造の具体例としては、下記式で表されるもの等が挙げられる。
(式中、破線は、結合手である。)
式(Z-4)中、LD及びLEは、それぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。これらのうち、LDとしては、単結合、エーテル結合、エステル結合又はスルホン酸エステル結合であることが好ましく、エステル結合又はスルホン酸エステル結合であることがより好ましい。LEとしては、単結合、エーテル結合又はエステル結合であることが好ましく、単結合であることがより好ましい。
式(B)中、XL2は、単結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基である。前記ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基の具体例としては、XL1で表されるヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基の具体例として例示したものと同様のものが挙げられるが、これらに限定されない。
式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオンとしては、下記式(Z-4-1)で表されるものが好ましい。
(式中、m4~m10、m12~m14、RF1~RF3、Rct10~Rct13、LD、LE及びXLは、前記と同じ。)
式(Z-4-1)で表されるカチオンとしては、下記式(Z-4-2)で表されるものが好ましい。
(式中、m4~m10、RF1~RF3及びRct10~Rct12は、前記と同じ。)
式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、Meはメチル基である。
本発明のオニウム塩の具体例としては、前述したアニオンとカチオンとの任意の組み合わせが挙げられる。
本発明のオニウム塩は、公知の方法で合成することができる。例として、下記式(PAG-1-ex)で表されるオニウム塩の製造方法ついて説明する。
(式中、n1~n4、RAL、R1、R2及びZ+は、前記と同じ。XHalは、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子である。M+は、対カチオンである。X-は、対アニオンである。)
第1工程は、市販品又は公知の合成方法で合成可能な原料SM-1からGrignard試薬を調製し、二酸化炭素(ドライアイス)と反応させ、中間体In-1を得る工程である。反応は、公知の有機合成方法で行うことができる。具体的には、金属マグネシウムをジエチルエーテルやテトラヒドロフラン(THF)等のエーテル系溶剤に懸濁し、原料SM-1と用いた溶剤からなる希釈溶液を滴下してGrignard試薬を調製する。原料SM-1のXHalが臭素原子又はヨウ素原子である場合は、金属マグネシウムの活性化剤は必ずしも必要ではないが、XHalが塩素原子である場合は、1,2-ジブロモエタンやヨウ素を活性化剤として少量用いることで、円滑にGrignard試薬を調製することができる。反応温度は、室温から用いる溶剤の沸点程度が好ましい。Grignard試薬を調製した後、調製に使用した溶剤にドライアイスを懸濁させ、Grignard試薬を滴下する。反応時間は、シリカゲル薄層クロマトグラフィー(TLC)で反応を追跡して反応を完結させることが収率の点で望ましいが、通常5~30分間程度である。その後、希塩酸等を用いてマグネシウム塩を溶解し、反応混合物から目的物を抽出し、通常の水系処理(aqueous work-up)をすることで、中間体In-1を得ることができる。得られた中間体In-1は、必要があれば、クロマトグラフィー、再結晶等の常法に従って精製することができる。
第2工程は、中間体In-1と原料SM-2との反応により、中間体In-2を得る工程である。中間体In-1のカルボキシ基と原料SM-2のヒドロキシ基とから直接エステル結合を形成する際、種々の縮合剤を用いることができる。用いる縮合剤としては、N,N'-ジシクロヘキシルカルボジイミド、N,N'-ジイソプロピルカルボジイミド、1-[3-(ジメチルアミノ)プロピル]-3-エチルカルボジイミド、塩酸1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等が挙げられるが、反応後に副生成物として生成する尿素化合物の除去のしやすさの観点から、塩酸1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドを使用することが好ましい。反応は、中間体In-1及び原料SM-2を塩化メチレン等のハロゲン系溶剤に溶解し、縮合剤を添加して行う。触媒として、4-ジメチルアミノピリジン(DMAP)を添加すると、反応速度を向上させることができる。反応時間は、TLCで反応を追跡して反応を完結させることが収率の点で望ましいが、通常12~24時間程度である。反応を停止後、必要により副生する尿素化合物を濾過又は水洗で除去した後、反応液を通常の水系処理(aqueous work-up)をすることで中間体In-2を得ることができる。得られた中間体In-2は、必要があれば、クロマトグラフィー、再結晶等の常法に従って精製することができる。
第3工程は、得られた中間体In-2をZ+X-で表されるオニウム塩SM-3と塩交換させ、オニウム塩(PAG-1-ex)を得る工程である。なお、X-としては、塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン又はメチル硫酸アニオンが、交換反応が定量的に進行しやすいことから好ましい。反応の進行は、TLCにて確認することが収率の点で望ましい。反応混合物から通常の水系処理(aqueous work-up)によって、オニウム塩(PAG-1-ex)を得ることができる。必要があれば、クロマトグラフィー、再結晶等の常法に従って精製することができる。
前記スキームにおいて、第3工程のイオン交換は、公知の方法で容易に行うことができ、例えば特開2007-145797号公報を参考にすることができる。
なお、前記製造方法はあくまでも一例であり、本発明のオニウム塩の製造方法は、これに限定されない。
本発明のオニウム塩の構造的な特徴としては、アニオンの芳香環上のヒドロキシ基に結合した酸不安定基及び-SF5基を有し、これらが隣接した炭素原子に結合していることが挙げられる。露光部の酸不安定基は、発生酸により脱保護反応を起こし、芳香族性ヒドロキシ基が発生する。これにより、露光部と未露光部のコントラストが向上する。また、隣接した-SF5基は、スルホニウム塩自体の溶剤溶解性を向上させるとともに、その強力な電子求引性により露光部に生じた芳香族性ヒドロキシ基の酸性度を向上させる。露光後にレジスト膜をアルカリ現像液で現像した場合、生成した芳香族性ヒドロキシ基とアルカリ現像液の親和性が向上することで、現像液によって露光部が効果的に除去される。また、-SF5基に隣接した芳香族性ヒドロキシ基は、フッ素原子の撥水性の効果によりカルボキシ基よりもアルカリ現像液を未露光部まで呼び込まず、アルカリ現像液による膨潤を低減させる効果があると考えられる。これにより、未露光部に生じたレジストパターンの倒れが抑制される。これらの相乗効果により、本発明のオニウム塩を用いた場合は、溶解コントラストが高く、ラインパターンのLWRやホールパターンのCDUに優れ、パターン倒れに強いパターン形成が可能となるため、本発明のオニウム塩は、ポジ型レジスト組成物の材料として好適である。
本発明のオニウム塩は、光酸発生剤又はクエンチャーとして好適に使用することができる。なお、本発明において、光酸発生剤とは、高エネルギー線照射により強酸を発生する化合物のことであり、強酸とは、酸不安定基の脱保護反応を引き起こすのに十分な酸性度を有している化合物である。クエンチャーとは、光酸発生剤より発生した強酸をトラップすることで未露光部への拡散を防ぎ、所望のパターンを形成するための材料のことである。前記オニウム塩は、光照射によってアルカンスルホン酸又はアレーンスルホン酸を発生するが、強塩基性のスルホニウム又はヨードニウムを有しているためクエンチャーとしても機能し得る。前記アルカンスルホン酸又はアレーンスルホン酸は、酸不安定基が3級エステルや3級エーテルの場合、脱保護反応を引き起こす程の酸性度はないため、後述するように、酸不安定基の脱保護反応を引き起こすために、強酸であるα位がフッ素化されたスルホン酸、イミド酸又はメチド酸を発生させる酸発生剤を別途添加することが有効である。なお、α位がフッ素化されたスルホン酸、イミド酸又はメチド酸を発生させる酸発生剤は添加型でもよいが、ベースポリマーに結合しているバウンド型でもよい。
前記アルカンスルホン酸又はアレーンスルホン酸を発生するオニウム塩と、超強酸のパーフルオロアルキルスルホン酸を発生する酸発生剤とを混合した状態で光照射を行うと、アルカンスルホン酸又はアレーンスルホン酸とパーフルオロアルキルスルホン酸とが発生する。酸発生剤は全て分解しているわけではないので、近傍に分解していない酸発生剤が存在している。ここで、アルカンスルホン酸又はアレーンスルホン酸を発生するオニウム塩とパーフルオロアルキルスルホン酸とが共存すると、最初にパーフルオロアルキルスルホン酸がアルカンスルホン酸又はアレーンスルホン酸を発生するオニウム塩とイオン交換を起こし、パーフルオロアルキルスルホン酸オニウム塩が発生し、アルカンスルホン酸又はアレーンスルホン酸がリリースされる。これは、酸としての強度が高いパーフルオロアルキルスルホン酸塩の方が安定であるためである。一方、パーフルオロアルキルスルホン酸オニウム塩とアルカンスルホン酸、又はアレーンスルホン酸とが存在していてもイオン交換は起こらない。パーフルオロアルキルスルホン酸だけでなく、本発明のオニウム塩から発生するスルホン酸よりも酸強度が高いアリールスルホン酸、アルキルスルホン酸、イミド酸、メチド酸等において同様のイオン交換が起こる。
前記オニウム塩がクエンチャーとして機能する場合、本発明のレジスト組成物は、他のスルホニウム塩又はヨードニウム塩をクエンチャーとして含んでもよい。このときにクエンチャーとして添加するスルホニウム塩やヨードニウム塩としては、カルボン酸、スルホン酸、イミド酸、サッカリン等のスルホニウム塩やヨードニウム塩が適当である。このときのカルボン酸は、α位がフッ素化されていてもいなくてもよい。
ベースポリマーの酸不安定基がアセタール基や酸脱離反応性の高い3級エステル基の場合、本発明のオニウム塩から発生するスルホン酸は、このような酸不安定基の脱保護反応を引き起こす。この場合、本発明のオニウム塩は、クエンチャーではなく酸発生剤として機能する。この場合、本発明のレジスト組成物は、本発明のオニウム塩から発生するスルホン酸よりも酸強度が弱い酸を発生するスルホニウム塩又はヨードニウム塩をクエンチャーとして含むことが好ましい。
[化学増幅レジスト組成物]
[(A)オニウム塩]
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(A)式(1)で表されるオニウム塩を必須成分として含むものである。本発明の化学増幅レジスト組成物において、(A)成分のオニウム塩は、前述したように、酸発生剤として機能することもでき、クエンチャーとして機能することもできる。
[(A)オニウム塩]
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(A)式(1)で表されるオニウム塩を必須成分として含むものである。本発明の化学増幅レジスト組成物において、(A)成分のオニウム塩は、前述したように、酸発生剤として機能することもでき、クエンチャーとして機能することもできる。
本発明の化学増幅レジスト組成物中、(A)成分の式(1)で表されるオニウム塩の含有量は、後述するベースポリマー80質量部に対し、0.1~40質量部が好ましく、0.5~30質量部がより好ましい。(A)成分の含有量が前記範囲であれば、感度、解像性が良好であり、レジスト膜の現像後又は剥離時において異物の問題が生じるおそれがないため好ましい。(A)成分のオニウム塩は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
[(B)ベースポリマー]
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(B)成分としてベースポリマーを含んでもよい。(B)ベースポリマーとしては、下記式(a1)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位a1ともいう。)又は下記式(a2)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位a2ともいう。)を含むものが挙げられる。
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(B)成分としてベースポリマーを含んでもよい。(B)ベースポリマーとしては、下記式(a1)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位a1ともいう。)又は下記式(a2)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位a2ともいう。)を含むものが挙げられる。
式(a1)及び(a2)中、RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
式(a1)中、X1は、単結合、フェニレン基、ナフチレン基、*-C(=O)-O-X11-又は*-C(=O)-NH-X11-であり、該フェニレン基又はナフチレン基は、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子を含んでもよい炭素数1~10の飽和ヒドロカルビル基、フッ素原子を含んでもよい炭素数1~10の飽和ヒドロカルビルオキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。X11は、炭素数1~10の飽和ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基であり、該飽和ヒドロカルビレン基は、ヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合又はラクトン環を含んでいてもよい。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
式(a2)中、X2は、単結合、*-C(=O)-O-又は*-C(=O)-NH-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。R11は、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基である。a1は、0、1、2、3又は4であり、好ましくは0又は1である。
式(a1)及び(a2)中、AL1及びAL2は、それぞれ独立に、酸不安定基である。前記酸不安定基の具体例としては、例えば、特開2013-80033号公報や特開2013-83821号公報に記載のものが挙げられる。
典型的には、前記酸不安定基の具体例としては、下記式(AL-3)~(AL-5)で表されるものが挙げられる。
(式中、破線は、結合手である。)
式(AL-3)及び(AL-4)中、RL11及びRL12は、それぞれ独立に、炭素数1~40のヒドロカルビル基であり、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子等のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。前記ヒドロカルビル基としては、炭素数1~20のものが好ましい。
式(AL-3)中、a2は、0~10の整数であり、1、2、3、4又は5が好ましい。
式(AL-4)中、RL13及びRL14は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~20のヒドロカルビル基であり、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子等のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。前記ヒドロカルビル基としては、炭素数1~20のものが好ましい。また、RL12、RL13及びRL14のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する炭素原子又は炭素原子と酸素原子と共に炭素数3~20の環を形成してもよい。前記環としては、炭素数4~16の環が好ましく、特に脂環が好ましい。
式(AL-5)中、RL15、RL16及びRL17は、それぞれ独立に、炭素数1~20のヒドロカルビル基であり、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、フッ素原子等のヘテロ原子を含んでいてもよい。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。前記ヒドロカルビル基としては、炭素数1~20のものが好ましい。また、RL15、RL16及びRL17のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に炭素数3~20の環を形成してもよい。前記環としては、炭素数4~16の環が好ましく、特に脂環が好ましい。
繰り返し単位a1の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RA及びAL1は、前記と同じである。
繰り返し単位a2の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RA及びAL2は、前記と同じである。
前記ベースポリマーは、下記式(a3)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位a3ともいう。)を含むものであってもよい。
式(a3)中、b1は、0又は1である。b1が0のときはベンゼン環であり、b1が1のときはナフタレン環であるが、溶剤溶解性の観点からb1が0のベンゼン環であることが好ましい。b2は、b1が0のときは0、1、2又は3であり、b1が1のときは0、1、2、3、4又は5である。原料調達の観点から、b2は0、1、2又は3であることが好ましく、0、1又は2であることがより好ましい。
式(a3)中、RAは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。これらの中で、水素原子、メチル基であることが好ましく、水素原子であることが更に好ましい。
式(a3)中、X3は、単結合、*-C(=O)-O-又は*-C(=O)-NH-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。これらの中で、単結合、*-C(=O)-O-であることが好ましく、単結合であることが更に好ましい。
式(a3)中、X4は、単結合、炭素数1~4の脂肪族ヒドロカルビレン基、カルボニル基、スルホニル基、又はこれらを組み合わせて得られる基である。これらのうち、原料調達の観点から、単結合、カルボニル基又はスルホニル基であることが好ましく、反応後に生成する極性基の観点から単結合又はカルボニル基であることがより好ましい。
式(a3)中、X5及びX6は、それぞれ独立に、酸素原子又は硫黄原子である。ただし、X4及びX6は、芳香環の隣接した炭素原子に結合している。X5及びX6は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよいが、反応性の観点から、X5及びX6はともに酸素原子であることが好ましい。
式(a3)中、R12及びR13は、それぞれ独立に、水素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、ノナデシル基、イコシル基等の炭素数1~20のアルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、4-メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等の炭素数3~20の環式飽和ヒドロカルビル基;ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基等の炭素数2~20のアルケニル基;シクロヘキセニル基等の炭素数3~20の環式不飽和ヒドロカルビル基;フェニル基、ナフチル基等の炭素数6~20のアリール基;ベンジル基、1-フェニルエチル基、2-フェニルエチル基等の炭素数7~20のアラルキル基;これらを組み合わせて得られる基等が挙げられる。また、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、シアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
また、R12及びR13は、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。このとき形成される環の具体例としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、ノルボルナン環、アダマンタン環等が挙げられる。また、前記環中の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記環中の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
式(a3)中、R14は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基又は-N(R14A)(R14B)である。R14A及びR14Bは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~6のヒドロカルビル基である。前記ハロゲン原子は、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子であることが好ましく、フッ素原子又はヨウ素原子であることがより好ましい。前記ヒドロカルビル基並びにヒドロカルビルオキシ基、ヒドロカルビルオキシカルボニル基及びヒドロカルビルチオ基のヒドロカルビル部は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、R12及びR13で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。また、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、シアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。b2が2以上のとき、各R14は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
また、b2が2以上のとき、複数のR14が、互いに結合してこれらが結合する芳香環の炭素原子と共に環を形成してもよい。このとき形成される環の具体例としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、ノルボルナン環、アダマンタン環等が挙げられる。また、前記環中の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記環中の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
繰り返し単位a3の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは前記と同じであり、Meはメチル基である。また、芳香環上の各種置換基の結合位置は、互いに入れ替わってもよい。
前記ベースポリマーは、更に、下記式(b1)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位b1ともいう。)及び下記式(b2)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位b2ともいう。)から選ばれる少なくとも1つを含むことが好ましい。
式(b1)及び(b2)中、RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。Y1は、単結合又は*-C(=O)-O-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。R21は、水素原子、又はフェノール性ヒドロキシ基以外のヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、カルボキシ基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環及びカルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)から選ばれる少なくとも1つ以上の構造を含む炭素数1~20の基である。R22は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトロ基、シアノ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基である。c1は、1、2、3又は4である。c2は、0、1、2、3又は4である。ただし、1≦c1+c2≦5である。c2が2、3又は4のとき、各R22は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
繰り返し単位b1の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
繰り返し単位b2の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
繰り返し単位b1又はb2としては、ArFリソグラフィーにおいては、特にラクトン環を極性基として有するものが好ましく、KrFリソグラフィー、EBリソグラフィー及びEUVリソグラフィーにおいては、フェノール部位を有するものが好ましい。
前記ベースポリマーは、更に、下記式(c1)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位c1ともいう。)、下記式(c2)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位c2ともいう。)、下記式(c3)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位c3ともいう。)下記式(c4)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位c4ともいう。)及び下記式(c5)で表される繰り返し単位(以下、繰り返し単位c5ともいう。)から選ばれる少なくとも1つを含んでもよい。
式(c1)~(c5)中、RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。Z1は、単結合又は置換基を有していてもよいフェニレン基である。Z2は、単結合、**-C(=O)-O-Z21-、**-C(=O)-NH-Z21-又は**-O-Z21-である。Z21は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる2価の基であり、ハロゲン原子、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。Z3は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。Z4は、単結合、又は炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる2価の基であり、ハロゲン原子、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。Z5は、それぞれ独立に、単結合、置換基を有していてもよいフェニレン基、ナフチレン基又は*-C(=O)-O-Z51-である。Z51は、炭素数1~10の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基であり、該脂肪族ヒドロカルビレン基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合又はラクトン環を含んでいてもよい。Z6は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。Z7は、それぞれ独立に、単結合、***-Z71-C(=O)-O-、***-C(=O)-NH-Z71-又は***-O-Z71-である。である。Z71は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。Z8は、それぞれ独立に、単結合、****-Z81-C(=O)-O-、****-C(=O)-NH-Z81-又は****-O-Z81-である。Z81は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。Z9は、単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、トリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基、*-C(=O)-O-Z91-、*-C(=O)-N(H)-Z91-又は*-O-Z91-である。Z91は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基又はトリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。**は、Z1との結合手を表す。***は、Z6との結合手を表す。****は、Z7との結合手を表す。
Z21、Z51及びZ91で表される脂肪族ヒドロカルビレン基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、その具体例としては、メタンジイル基、エタン-1,1-ジイル基、エタン-1,2-ジイル基、プロパン-1,1-ジイル基、プロパン-1,2-ジイル基、プロパン-1,3-ジイル基、プロパン-2,2-ジイル基、ブタン-1,1-ジイル基、ブタン-1,2-ジイル基、ブタン-1,3-ジイル基、ブタン-2,3-ジイル基、ブタン-1,4-ジイル基、1,1-ジメチルエタン-1,2-ジイル基、ペンタン-1,5-ジイル基、2-メチルブタン-1,2-ジイル基、ヘキサン-1,6-ジイル基のアルカンジイル基;シクロプロパンジイル基、シクロブタンジイル基、シクロペンタンジイル基、シクロヘキサンジイル基等のシクロアルカンジイル基;これらを組み合わせて得られる基等が挙げられる。
Z71及びZ81で表されるヘテロ原子を含んでいてもよいヒドロカルビレン基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
(式中、破線は、結合手を表す。)
式(c1)中、R31及びR32は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基等の炭素数1~20のアルキル基;シクロプロピル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロプロピルメチル基、4-メチルシクロヘキシル基、シクロヘキシルメチル基、ノルボルニル基、アダマンチル基等の炭素数3~20の環式飽和ヒドロカルビル基;ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、ブテニル基、ヘキセニル基等の炭素数2~20のアルケニル基;シクロヘキセニル基等の炭素数3~20の環式不飽和ヒドロカルビル基;フェニル基、ナフチル基、チエニル基等の炭素数6~20のアリール基;ベンジル基、1-フェニルエチル基、2-フェニルエチル基等の炭素数7~20のアラルキル基;及びこれらを組み合わせて得られる基等が挙げられるが、アリール基が好ましい。また、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
また、R31及びR32が、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。このとき、前記環の具体例としては、下記式で表されるもの等が挙げられる。
(式中、破線は、Z4との結合手である。)
繰り返し単位c1のカチオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
式(c1)中、M-は、非求核性対向イオンである。前記非求核性対向イオンとしては、ハロゲン化物イオン、スルホン酸アニオン、イミド酸アニオン及びメチド酸アニオンが好ましい。前記ハロゲン化物イオンの具体例としては、塩化物イオン、臭化物イオン等が挙げられる。前記スルホン酸アニオン(スルホネートイオン)の具体例としては、トリフレートイオン、1,1,1-トリフルオロエタンスルホネートイオン、ノナフルオロブタンスルホネートイオン等のフルオロアルキルスルホネートイオン;トシレートイオン、ベンゼンスルホネートイオン、4-フルオロベンゼンスルホネートイオン、1,2,3,4,5-ペンタフルオロベンゼンスルホネートイオン等のアリールスルホネートイオン;メシレートイオン、ブタンスルホネートイオン等のアルキルスルホネートイオン等が挙げられる。前記イミド酸アニオン(イミドイオン)の具体例としては、ビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドイオン、ビス(パーフルオロエチルスルホニル)イミドイオン、ビス(パーフルオロブチルスルホニル)イミドイオン等が挙げられる。前記メチド酸アニオン(メチドイオン)の具体例としては、トリス(トリフルオロメチルスルホニル)メチドイオン、トリス(パーフルオロエチルスルホニル)メチドイオン等が挙げられる。
前記非求核性対向イオンの他の例としては、下記式(c1-1)~(c1-4)のいずれかで表されるアニオンが挙げられる。
式(c1-1)中、Rfaは、フッ素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビル基である。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、後述する式(c1-1-1)中のRfa1で表されるヒドロカルビル基として例示するものと同様のものが挙げられる。
式(c1-1)で表されるアニオンとしては、下記式(c1-1-1)で表されるものが好ましい。
式(c1-1-1)中、Q1及びQ2は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基であるが、溶剤溶解性向上のため、少なくともいずれか1つはトリフルオロメチル基であることが好ましい。mは、0、1、2、3又は4であるが、1であることが特に好ましい。Rfa1は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~35のヒドロカルビル基である。前記ヘテロ原子としては、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ハロゲン原子等が好ましく、酸素原子がより好ましい。前記ヒドロカルビル基としては、微細パターン形成において高い解像度を得られる観点から、特に炭素数6~30であるものが好ましい。
式(c1-1-1)中、Rfa1で表される炭素数1~35のヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、ネオペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、2-エチルヘキシル基、ノニル基、ウンデシル基、トリデシル基、ペンタデシル基、ヘプタデシル基、イコシル基等の炭素数1~35のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、1-アダマンチル基、2-アダマンチル基、1-アダマンチルメチル基、ノルボルニル基、ノルボルニルメチル基、トリシクロデシル基、テトラシクロドデシル基、テトラシクロドデシルメチル基、ジシクロヘキシルメチル基等の炭素数3~35の環式飽和ヒドロカルビル基;2-プロペニル基、3-シクロヘキセニル基等の炭素数2~35の不飽和脂肪族ヒドロカルビル基;フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、9-フルオレニル基等の炭素数6~35のアリール基;ベンジル基、ジフェニルメチル基等の炭素数7~35のアラルキル基;これらを組み合わせて得られる基等が挙げられる。
また、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、ニトロ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。ヘテロ原子を含むヒドロカルビル基の具体例としては、テトラヒドロフリル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、メチルチオメチル基、アセトアミドメチル基、トリフルオロエチル基、(2-メトキシエトキシ)メチル基、アセトキシメチル基、2-カルボキシ-1-シクロヘキシル基、2-オキソプロピル基、4-オキソ-1-アダマンチル基、3-オキソシクロヘキシル基等が挙げられる。
式(c1-1-1)中、La1は、単結合、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合又はカーバメート結合であるが、合成上の観点からエーテル結合又はエステル結合であることが好ましく、エステル結合が更に好ましい。
式(c1-1)で表されるアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、Q1は、前記と同じであり、Acはアセチル基である。
式(c1-2)中、Rfb1及びRfb2は、それぞれ独立に、フッ素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビル基である。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、式(c1-1-1)中のRfa1で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。Rfb1及びRfb2として好ましくは、フッ素原子又は炭素数1~4の直鎖状フッ素化アルキル基である。また、Rfb1及びRfb2は、互いに結合してこれらが結合する基(-CF2-SO2-N--SO2-CF2-)と共に環を形成してもよく、この場合、Rfb1及びRfb2が互いに結合して得られる基としては、フッ素化エチレン基又はフッ素化プロピレン基が好ましい。
式(c1-3)中、Rfc1、Rfc2及びRfc3は、それぞれ独立に、フッ素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビル基である。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、式(c1-1-1)中のRfa1で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。Rfc1、Rfc2及びRfc3として好ましくは、フッ素原子又は炭素数1~4の直鎖状フッ素化アルキル基である。また、Rfc1及びRfc2は、互いに結合してこれらが結合する基(-CF2-SO2-C--SO2-CF2-)と共に環を形成してもよく、この場合、Rfc1及びRfc2が互いに結合して得られる基としては、フッ素化エチレン基又はフッ素化プロピレン基が好ましい。
式(c1-4)中、Rfdは、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビル基である。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、式(c1-1-1)中のRfa1で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。
式(c1-4)で表されるアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
前記非求核性対向イオンの例としては、更に、ヨウ素原子又は臭素原子で置換された芳香環を有するアニオンが挙げられる。このようなアニオンの具体例としては、下記式(c1-5)で表されるものが挙げられる。
式(c1-5)中、xは、1、2又は3である。yは、1、2、3、4又は5である。zは、0、1、2又は3である。ただし、1≦y+z≦5である。yは、1、2又は3が好ましく、2又は3がより好ましい。zは、0、1又は2が好ましい。
式(c1-5)中、XBIは、ヨウ素原子又は臭素原子であり、x及び/又はyが2以上のとき、互いに同一であっても異なっていてもよい。
式(c1-5)中、L11は、単結合、エーテル結合若しくはエステル結合、又はエーテル結合若しくはエステル結合を含んでいてもよい炭素数1~6の飽和ヒドロカルビレン基である。前記飽和ヒドロカルビレン基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。
式(c1-5)中、L12は、xが1のときは単結合又は炭素数1~20の2価の連結基であり、xが2又は3のときは炭素数1~20の(x+1)価の連結基であり、該連結基は酸素原子、硫黄原子又は窒素原子を含んでいてもよい。
式(c1-5)中、Rfeは、ヒドロキシ基、カルボキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子若しくはアミノ基、若しくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヒドロキシ基、アミノ基若しくはエーテル結合を含んでいてもよい、炭素数1~20のヒドロカルビル基、炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基、炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基若しくは炭素数1~20のヒドロカルビルスルホニルオキシ基、又は-N(RfeA)(RfeB)、-N(RfeC)-C(=O)-RfeD若しくは-N(RfeC)-C(=O)-O-RfeDである。RfeA及びRfeBは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~6の飽和ヒドロカルビル基である。RfeCは、水素原子又は炭素数1~6の飽和ヒドロカルビル基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6の飽和ヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニル基又は炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニルオキシ基を含んでいてもよい。RfeDは、炭素数1~16の脂肪族ヒドロカルビル基、炭素数6~12のアリール基又は炭素数7~15のアラルキル基であり、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、炭素数1~6の飽和ヒドロカルビルオキシ基、炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニル基又は炭素数2~6の飽和ヒドロカルビルカルボニルオキシ基を含んでいてもよい。前記脂肪族ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。前記ヒドロカルビル基、ヒドロカルビルオキシ基、ヒドロカルビルカルボニル基、ヒドロカルビルオキシカルボニル基、ヒドロカルビルカルボニルオキシ基及びヒドロカルビルスルホニルオキシ基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。x及び/又はzが2以上のとき、各Rfeは互いに同一であっても異なっていてもよい。
これらのうち、Rfeとしては、ヒドロキシ基、-N(RfeC)-C(=O)-RfeD、-N(RfeC)-C(=O)-O-RfeD、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキシ基等が好ましい。
式(c1-5)中、Rf11~Rf14は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はトリフルオロメチル基であるが、これらのうち少なくとも1つはフッ素原子又はトリフルオロメチル基である。また、Rf11とRf12とが合わさってカルボニル基を形成してもよい。特に、Rf13及びRf14がともにフッ素原子であることが好ましい。
式(c1-5)で表されるアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、XBIは、前記と同じである。
前記非求核性対向イオンとしては、特許第6648726号公報に記載されたヨウ素原子を含む芳香族基に結合するフルオロベンゼンスルホン酸アニオン、国際公開第2021/200056号や特開2021-70692号公報に記載された酸によって分解する機構を有するアニオン、特開2018-180525号公報や特開2021-35935号公報に記載された環状のエーテル基を有するアニオン、特開2018-92159号公報に記載されたアニオンを用いることもできる。
前記非求核性対向イオンとしては、更に、特開2006-276759号公報、特開2015-117200号公報、特開2016-65016号公報及び特開2019-202974号公報に記載されたフッ素原子を含まないバルキーなベンゼンスルホン酸誘導体のアニオン、特許第6645464号公報に記載されたヨウ素原子を含む芳香族基に結合するフッ素原子を含まないベンゼンスルホン酸アニオンやアルキルスルホン酸アニオンを用いることもできる。
前記非求核性対向イオンとしては、更に、特開2015-206932号公報に記載されたビススルホン酸のアニオン、国際公開第2020/158366号に記載された片側がスルホン酸でもう一方がこれとは異なるスルホンアミドやスルホンイミドのアニオン、特開2015-24989号公報に記載された片側がスルホン酸でもう一方がカルボン酸のアニオンを用いることもできる。
式(c2)及び(c3)中、d1及びd2は、それぞれ独立に、0、1、2又は3であるが、1が好ましい。
式(c4)中、e1は、0又は1である。e2は、0、1、2、3又は4である。e3は、0、1、2、3又は4である。ただし、e1が0のときは0≦e2+e3≦4であり、e1が1のときは0≦e2+e3≦6である。
式(c2)、(c3)及び(c4)中、L1は、単結合、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。これらの中で、合成上の観点からエーテル結合、エステル結合、カルボニル基が好ましく、エステル結合、カルボニル基が更に好ましい。
式(c2)中、Rf1及びRf2は、それぞれ独立に、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。これらのうち、Rf1及びRf2としては、発生酸の酸強度を高めるため、いずれもフッ素原子であることが好ましい。Rf3及びRf4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。これらのうち、溶剤溶解性向上のため、Rf3及びRf4の少なくとも1つは、トリフルオロメチル基であることが好ましい。
式(c3)中、Rf5及びRf6は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。ただし、全てのRf5及びRf6が同時に水素原子になることはない。これらのうち、溶剤溶解性向上のため、Rf5及びRf6の少なくとも1つは、トリフルオロメチル基であることが好ましい。
式(c4)中、Rf7は、フッ素原子、炭素数1~6のフッ素化アルキル基、炭素数1~6のフッ素化アルコキシ基又は炭素数1~6のフッ素化アルキルチオ基である。Rf7としては、フッ素原子、トリフルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメトキシ基、ジフルオロメトキシ基、トリフルオロメチルチオ基又はジフルオロメチルチオ基が好ましく、フッ素原子、トリフルオロメチル基又はトリフルオロメトキシ基がより好ましい。fが2、3又は4のとき、各Rf7は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
式(c4)中、R33は、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、式(1)の説明においてR1で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられるが、これらに限定されない。また、e3が2、3又は4のとき、各R33は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
また、e3が2、3又は4のとき、複数のR33が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。このとき形成される環の具体例としては、シクロプロパン環、シクロブタン環、シクロペンタン環、シクロヘキサン環、ノルボルナン環、アダマンタン環等が挙げられる。また、前記環中の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記環中の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
繰り返し単位c2のアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは前記と同じであり、Meはメチル基である。
繰り返し単位c3のアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
繰り返し単位c4のアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
繰り返し単位c5のアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RAは、前記と同じである。
式(c2)~(c5)中、A+は、オニウムカチオンである。前記オニウムカチオンとしては、スルホニウムカチオン、ヨードニウムカチオン、アンモニウムカチオン等が挙げられるが、スルホニウムカチオン、ヨードニウムカチオンであることが好ましい。前記スルホニウムカチオンの具体例としては、式(Z-1)で表されるもの、特開2024-003744号公報の段落[0102]~[0125]に記載のもの、特開2023-169812号公報の段落[0070]~[0085]に記載のもの、及び式(Z-4)で表されるものが挙げられるが、これらに限定されない。前記ヨードニウムカチオンの具体例としては、式(Z-2)で表されるもの、特開2024-000259号公報の段落[0181]に記載のものが挙げられるが、これらに限定されない。前記アンモニウムカチオンの具体例としては、式(Z-3)で表されるアンモニウムカチオンとして例示したものと同様のものが挙げられるが、これらに限定されない。
繰り返し単位c1~c5の具体的な構造としては、前述したアニオンとカチオンとの任意の組み合わせが挙げられる。
繰り返し単位c1~c5のうち、酸拡散の制御の観点から繰り返し単位c2~c5が好ましく、発生酸の酸強度の観点から繰り返し単位c2、c4及びc5が更に好ましく、溶剤溶解性の観点から繰り返し単位c2がより好ましい。
前記ベースポリマーは、更に、酸不安定基によりヒドロキシ基が保護された構造を有する繰り返し単位(以下、繰り返し単位dともいう。)を含んでもよい。繰り返し単位dとしては、ヒドロキシ基が保護された構造を1つ又は2つ以上有し、酸の作用により保護基が分解してヒドロキシ基が生成するものであれば特に限定されないが、下記式(d1)で表されるものが好ましい。
式(d1)中、RAは、前記と同じ。R41は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~30の(f+1)価の炭化水素基である。R42は、酸不安定基である。fは、1、2、3又は4である。
式(d1)中、R42で表される酸不安定基は、酸の作用により脱保護し、ヒドロキシ基を発生させるものであればよい。R42の構造は特に限定されないが、アセタール構造、ケタール構造、アルコキシカルボニル基、下記式(d2)で表されるアルコキシメチル基等が好ましく、特に下記式(d2)で表されるアルコキシメチル基が好ましい。
(式中、*は、結合手を表す。R43は、炭素数1~15のヒドロカルビル基である。)
R42で表される酸不安定基、式(d2)で表されるアルコキシメチル基及び繰り返し単位dの具体例としては、特開2020-111564号公報に記載された繰り返し単位dの説明において例示されたものと同様のものが挙げられる。
前記ベースポリマーは、更に、インデン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、アセナフチレン、クロモン、クマリン、ノルボルナジエン又はこれらの誘導体に由来する繰り返し単位eを含んでもよい。繰り返し単位eを与えるモノマーの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
前記ベースポリマーは、更に、インダン、ビニルピリジン又はビニルカルバゾールに由来する繰り返し単位fを含んでもよい。
本発明のポリマー中、繰り返し単位a1、a2、a3、b1、b2、c1~c5、d、e及びfの含有比率は、好ましくは0<a1≦0.8、0≦a2≦0.8、0≦a3≦0.6、0≦b1≦0.6、0≦b2≦0.6、0≦c1≦0.4、0≦c2≦0.4、0≦c3≦0.4、0≦c4≦0.4、0≦c5≦0.4、0≦d≦0.5、0≦e≦0.3及び0≦f≦0.3であり、より好ましくは0<a1≦0.7、0≦a2≦0.7、0≦a3≦0.5、0≦b1≦0.5、0≦b2≦0.5、0≦c1≦0.3、0≦c2≦0.3、0≦c3≦0.3、0≦c4≦0.3、0≦c5≦0.3、0≦d≦0.3、0≦e≦0.3及び0≦f≦0.3である。ただし、a1+a2+a3+b1+b2+c1+c2+c3+c4+d+e+f≦1.0である。
前記ポリマーの重量平均分子量(Mw)は、1000~500000が好ましく、3000~100000がより好ましい。Mwがこの範囲であれば、十分なエッチング耐性が得られ、露光前後の溶解速度差が確保できなくなることによる解像性の低下のおそれがない。なお、本発明においてMwは、THF又はN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)を溶剤として用いたゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)によるポリスチレン換算測定値である。
更に、前記ポリマーの分子量分布(Mw/Mn)は、パターンルールが微細化するに従ってMw/Mnの影響が大きくなりやすいことから、微細なパターン寸法に好適に用いられるレジスト組成物を得るためには、Mw/Mnは1.0~2.0と狭分散であることが好ましい。上記範囲内であれば、低分子量や高分子量のポリマーが少なく、露光後、パターン上に異物が見られたり、パターンの形状が悪化したりするおそれがない。
前記ポリマーを合成するには、例えば、前述した繰り返し単位を与えるモノマーを、有機溶剤中、ラジカル重合開始剤を加えて加熱し、重合を行えばよい。
重合時に使用する有機溶剤の具体例としては、トルエン、ベンゼン、THF、ジエチルエーテル、ジオキサン、シクロヘキサン、シクロペンタン、メチルエチルケトン(MEK)、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)、γ-ブチロラクトン(GBL)等が挙げられる。前記重合開始剤の具体例としては、2,2'-アゾビスイソブチロニトリル(AIBN)、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、ジメチル-2,2-アゾビス(2-メチルプロピオネート)、1,1'-アゾビス(1-アセトキシ-1-フェニルエタン)、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等が挙げられる。これらの開始剤の添加量は、重合させるモノマーの合計に対し、0.01~25モル%であることが好ましい。反応温度は、50~150℃が好ましく、60~100℃がより好ましい。反応時間は2~24時間が好ましく、生産効率の観点から2~12時間がより好ましい。
前記重合開始剤は、前記モノマー溶液へ添加して反応釜へ供給してもよいし、前記モノマー溶液とは別に開始剤溶液を調製し、それぞれを独立に反応釜へ供給してもよい。待機時間中に開始剤から生じたラジカルによって重合反応が進み超高分子体が生成する可能性があることから、品質管理の観点からモノマー溶液と開始剤溶液とは、それぞれ独立に調製して滴下することが好ましい。酸不安定基は、モノマーに導入されたものをそのまま用いてもよいし、重合後保護化あるいは部分保護化してもよい。また、分子量の調整のためにドデシルメルカプタンや2-メルカプトエタノールのような公知の連鎖移動剤を併用してもよい。この場合、これらの連鎖移動剤の添加量は、重合させるモノマーの合計に対し、0.01~20モル%であることが好ましい。
ヒドロキシ基を含むモノマーの場合、重合時にヒドロキシ基をエトキシエトキシ基等の酸によって脱保護しやすいアセタール基で置換しておいて重合後に弱酸と水によって脱保護を行ってもよいし、アセチル基、ホルミル基、ピバロイル基等で置換しておいて重合後にアルカリ加水分解を行ってもよい。
ヒドロキシスチレン又はヒドロキシビニルナフタレンを共重合する場合は、ヒドロキシスチレン又はヒドロキシビニルナフタレンとその他のモノマーとを、有機溶剤中、ラジカル重合開始剤を加えて加熱重合してもよいが、アセトキシスチレン又はアセトキシビニルナフタレンを用い、重合後にアルカリ加水分解によってアセトキシ基を脱保護してポリヒドロキシスチレン又はヒドロキシポリビニルナフタレンにしてもよい。
アルカリ加水分解時の塩基としては、アンモニア水、トリエチルアミン等が使用できる。また、反応温度は、好ましくは-20~100℃、より好ましくは0~60℃である。反応時間は、好ましくは0.2~100時間、より好ましくは0.5~20時間である。
なお、前記モノマー溶液中の各モノマーの量は、例えば、前述した繰り返し単位の好ましい含有割合となるように適宜設定すればよい。
前記製造方法で得られたポリマーは、重合反応によって得られた反応溶液を最終製品としてもよいし、重合液を貧溶剤へ添加し、粉体を得る再沈殿法等の精製工程を経て得た粉体を最終製品として取り扱ってもよいが、作業効率や品質安定化の観点から精製工程によって得た粉体を溶剤へ溶かしたポリマー溶液を最終製品として取り扱うことが好ましい。
その際に用いる溶剤の具体例としては、特開2008-111103号公報の段落[0144]~[0145]に記載の、シクロヘキサノン、メチル-2-n-ペンチルケトン等のケトン類;3-メトキシブタノール、3-メチル-3-メトキシブタノール、1-メトキシ-2-プロパノール、1-エトキシ-2-プロパノール等のアルコール類;プロピレングリコールモノメチルエーテル(PGME)、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;PGMEA、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert-ブチル、プロピオン酸tert-ブチル、プロピレングリコールモノtert-ブチルエーテルアセテート等のエステル類;GBL等のラクトン類;ジアセトンアルコール(DAA)等のアルコール類;ジエチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、1,4-ブタンジオール、1,3-ブタンジオール等の高沸点のアルコール系溶剤;及びこれらの混合溶剤が挙げられる。
前記ポリマー溶液中、ポリマーの濃度は、0.01~30質量%が好ましく、0.1~20質量%がより好ましい。
前記反応溶液やポリマー溶液は、フィルター濾過を行うことが好ましい。フィルター濾過を行うことによって、欠陥の原因となり得る異物やゲルを除去することができ、品質安定化の面で有効である。
前記フィルター濾過に用いるフィルターの材質としては、フルオロカーボン系、セルロース系、ナイロン系、ポリエステル系、炭化水素系等の材質のものが挙げられるが、レジスト組成物の濾過工程では、いわゆるテフロン(登録商標)と呼ばれるフルオロカーボン系やポリエチレンやポリプロピレン等の炭化水素系又はナイロンで形成されているフィルターが好ましい。フィルターの孔径は、目標とする清浄度に合わせて適宜選択できるが、好ましくは100nm以下であり、より好ましくは20nm以下である。また、これらのフィルターを1種単独で使ってもよいし、複数のフィルターを組み合わせて使用してもよい。濾過方法は、溶液を1回のみ通過させるだけでもよいが、溶液を循環させ複数回濾過を行うことがより好ましい。濾過工程は、ポリマーの製造工程において任意の順番、回数で行うことができるが、重合反応後の反応溶液、ポリマー溶液又はその両方を濾過することが好ましい。
(B)ベースポリマーは、1種単独で使用してもよく、組成比率、Mw及び/又はMw/Mnが異なる2種以上を組み合わせて使用してもよい。また、(B)ベースポリマーは、前記ポリマーのほかに、開環メタセシス重合体の水素添加物を含んでもよく、これについては特開2003-66612号公報に記載されたものを使用することができる。
[(C)有機溶剤]
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(C)成分として有機溶剤を含んでもよい。(C)有機溶剤としては、前述した各成分及び後述する各成分を溶解可能なものであれば、特に限定されない。このような有機溶剤の具体例としては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチル-2-n-ペンチルケトン等のケトン類;3-メトキシブタノール、3-メチル-3-メトキシブタノール、1-メトキシ-2-プロパノール、1-エトキシ-2-プロパノール等のアルコール類;DAA等のケトアルコール類;PGME、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;PGMEA、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert-ブチル、プロピオン酸tert-ブチル、プロピレングリコールモノtert-ブチルエーテルアセテート等のエステル類;GBL等のラクトン類;これらの混合溶剤等が挙げられる。
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(C)成分として有機溶剤を含んでもよい。(C)有機溶剤としては、前述した各成分及び後述する各成分を溶解可能なものであれば、特に限定されない。このような有機溶剤の具体例としては、シクロペンタノン、シクロヘキサノン、メチル-2-n-ペンチルケトン等のケトン類;3-メトキシブタノール、3-メチル-3-メトキシブタノール、1-メトキシ-2-プロパノール、1-エトキシ-2-プロパノール等のアルコール類;DAA等のケトアルコール類;PGME、エチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル等のエーテル類;PGMEA、プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、乳酸エチル、ピルビン酸エチル、酢酸ブチル、3-メトキシプロピオン酸メチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、酢酸tert-ブチル、プロピオン酸tert-ブチル、プロピレングリコールモノtert-ブチルエーテルアセテート等のエステル類;GBL等のラクトン類;これらの混合溶剤等が挙げられる。
これらの有機溶剤の中でも、(B)成分のベースポリマーの溶解性が特に優れている、1-エトキシ-2-プロパノール、PGMEA、シクロヘキサノン、GBL、DAA及びこれらの混合溶剤が好ましい。
本発明の化学増幅レジスト組成物中、(C)有機溶剤の含有量は、(B)ベースポリマー80質量部に対し、200~5000質量部が好ましく、400~3500質量部がより好ましい。(C)有機溶剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
[(D)クエンチャー]
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(A)成分のオニウム塩が光酸発生剤として機能する場合、(D)成分としてクエンチャーを含んでもよい。
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(A)成分のオニウム塩が光酸発生剤として機能する場合、(D)成分としてクエンチャーを含んでもよい。
(D)成分のクエンチャーとしては、下記式(2)又は(3)で表されるオニウム塩が挙げられる。
式(2)中、Rq1は、水素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビル基であるが、スルホ基のα位の炭素原子に結合する水素原子がフッ素原子又はフルオロアルキル基で置換されたものを除く。式(3)中、Rq2は、水素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビル基である。
Rq1で表される炭素数1~40のヒドロカルビル基として具体的には、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、tert-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、n-ノニル基、n-デシル基等の炭素数1~40のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチルブチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシルブチル基、ノルボルニル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル基、アダマンチル基等の炭素数3~40の環式飽和ヒドロカルビル基;フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基等の炭素数6~40のアリール基等が挙げられる。また、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、シアノ基、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
Rq2で表されるヒドロカルビル基として具体的には、Rq1の具体例として例示した置換基のほか、トリフルオロメチル基、トリフルオロエチル基等のフッ素化飽和ヒドロカルビル基や、ペンタフルオロフェニル基、4-トリフルオロメチルフェニル基等のフッ素化アリール基も挙げられる。
式(2)で表されるオニウム塩のアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
式(3)で表されるオニウム塩のアニオンの具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。
式(2)及び(3)中、Mq+は、オニウムカチオンである。前記オニウムカチオンとしては、スルホニウムカチオン、ヨードニウムカチオン、アンモニウムカチオン等が挙げられる。前記スルホニウムカチオンの具体例としては、式(Z-1)で表されるスルホニウムカチオンの具体例として例示したものや、及び式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオンの具体例として例示したものと同様のものが挙げられる。前記ヨードニウムカチオンの具体例としては、式(Z-2)で表されるヨードニウムカチオンの具体例として例示したものと同様のものが挙げられる。前記アンモニウムカチオンの具体例としては、式(Z-3)で表されるアンモニウムカチオンの具体例として例示したものと同様のものが挙げられる。
式(2)又は(3)で表されるオニウム塩の具体例としては、前述したアニオン及びカチオンの任意の組み合わせが挙げられる。なお、これらのオニウム塩は、既知の有機化学的方法を用いたイオン交換反応によって容易に調製される。イオン交換反応ついては、例えば特開2007-145797号公報を参考にすることができる。
式(2)又は(3)で表されるオニウム塩は、本発明の化学増幅レジスト組成物においてクエンチャーとして作用する。これは、前記オニウム塩の各カウンターアニオンが、弱酸の共役塩基であることに起因する。ここでいう弱酸とは、ベースポリマーに使用する酸不安定基含有単位の酸不安定基を脱保護させることができない酸性度を示すものを意味する。式(2)又は(3)で表されるオニウム塩は、α位がフッ素化されているスルホン酸のような強酸の共役塩基をカウンターアニオンとして有するオニウム塩型光酸発生剤と併用させたときに、クエンチャーとして機能する。すなわち、α位がフッ素化されているスルホン酸のような強酸を発生するオニウム塩と、フッ素化されていないスルホン酸やカルボン酸のような弱酸を発生するオニウム塩とを混合して用いた場合、高エネルギー線照射により光酸発生剤から生じた強酸が未反応の弱酸アニオンを有するオニウム塩と衝突すると、塩交換により弱酸を放出し、強酸アニオンを有するオニウム塩を生じる。この過程で強酸がより触媒能の低い弱酸に交換されるため、見かけ上、酸が失活して酸拡散の制御を行うことができる。
また、(D)クエンチャーとしては、特許第6848776号公報に記載の同一分子内にスルホニウムカチオンとフェノキシドアニオン部位を有するオニウム塩、更に特許第6583136号公報、特開2020-200311号公報に記載の同一分子内にスルホニウムカチオンとカルボキシレートアニオン部位を有するオニウム塩、特許第6274755号公報に記載の同一分子内にヨードニウムカチオンとカルボキシレートアニオン部位を有するオニウム塩を用いることもできる。
ここで、強酸を発生する光酸発生剤がオニウム塩である場合には、前述したように高エネルギー線照射により生じた強酸が弱酸に交換することはできるが、一方で、高エネルギー線照射により生じた弱酸は未反応の強酸を発生するオニウム塩と衝突して塩交換を行うことはしづらいと考えられる。これは、オニウムカチオンがより強酸のアニオンとイオン対を形成しやすいという現象に起因する。
本発明の化学増幅レジスト組成物が(D)クエンチャーとして、式(2)又は(3)で表されるオニウム塩を含む場合、その含有量は、(B)ベースポリマー80質量部に対し、0.1~20質量部が好ましく、0.1~10質量部がより好ましい。(D)成分のオニウム塩型クエンチャーが前記範囲であれば、解像性が良好であり、著しく感度が低下することがないため好ましい。式(2)又は(3)で表されるオニウム塩は、1種単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(D)クエンチャーとして含窒素化合物を含んでもよい。(D)成分の含窒素化合物としては、特開2008-111103号公報の段落[0146]~[0164]に記載の、1級、2級又は3級アミン化合物、特にはヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合、ラクトン環、シアノ基、スルホン酸エステル結合を有するアミン化合物が挙げられる。また、特許第3790649号公報に記載の化合物のように、1級又は2級アミンをカーバメート基で保護した化合物も挙げることができる。
また、含窒素化合物として含窒素置換基を有するスルホン酸スルホニウム塩を使用してもよい。このような化合物は、未露光部ではクエンチャーとして機能し、露光部は自身の発生酸との中和によってクエンチャー能を失う、いわゆる光崩壊性塩基として機能する。光崩壊性塩基を用いることによって、露光部と未露光部のコントラストをより強めることができる。光崩壊性塩基としては、例えば特開2009-109595号公報、特開2012-46501号公報等を参考にすることができる。
本発明の化学増幅レジスト組成物が(D)クエンチャーとして含窒素化合物を含む場合、その含有量は、(B)ベースポリマー80質量部に対し、0.001~12質量部が好ましく、0.01~8質量部がより好ましい。前記含窒素化合物は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
なお、(A)成分のオニウム塩がクエンチャーとして機能する場合でも、本発明の化学増幅レジスト組成物は、前述した(D)成分のクエンチャーをその他のクエンチャーとして含んでもよい。
[(E)光酸発生剤]
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(A)成分のオニウム塩がクエンチャーとして機能する場合、(E)成分として光酸発生剤を含んでもよい。前記光酸発生剤としては、(A)成分のオニウム塩がクエンチャーとして機能する場合、高エネルギー線照射により(A)成分のオニウム塩が発生するスルホン酸よりも酸強度が強い酸を発生する化合物であれば、特に限定されない。
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(A)成分のオニウム塩がクエンチャーとして機能する場合、(E)成分として光酸発生剤を含んでもよい。前記光酸発生剤としては、(A)成分のオニウム塩がクエンチャーとして機能する場合、高エネルギー線照射により(A)成分のオニウム塩が発生するスルホン酸よりも酸強度が強い酸を発生する化合物であれば、特に限定されない。
好適な光酸発生剤としては、下記式(4)又は(5)で表されるものが挙げられる。
式(4)中、R101~R105は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R101、R102及びR103のうちのいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。前記ハロゲン原子及びヒドロカルビル基の具体例としては、式(Z-1)~(Z-3)の説明においてRct1~Rct9で表されるハロゲン原子及びヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。
式(4)で表されるスルホニウム塩のカチオンの具体例としては、式(Z-1)で表されるスルホニウムカチオンの具体例として例示したものや、及び式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオンの具体例として例示したものと同様のものが挙げられる。式(5)で表されるヨードニウム塩のカチオンの具体例としては、式(Z-2)で表されるヨードニウムカチオンの具体例として例示したものと同様のものが挙げられる。
式(4)及び(5)中、Xa-は、強酸のアニオンである。前記強酸のアニオンとしては、式(c1-1)~(c1-5)のいずれかで表されるものが挙げられる。
また、(E)成分の光酸発生剤として、下記式(6)で表されるものも好ましい。
式(6)中、R201及びR202は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~30のヒドロカルビル基である。R203は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~30のヒドロカルビレン基である。また、R201、R202及びR203のうちのいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。
R201及びR202で表される炭素数1~30のヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、tert-ペンチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-オクチル基、2-エチルヘキシル基、n-ノニル基、n-デシル基等の炭素数1~30のアルキル基;シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロペンチルメチル基、シクロペンチルエチル基、シクロペンチルブチル基、シクロヘキシルメチル基、シクロヘキシルエチル基、シクロヘキシルブチル基、ノルボルニル基、オキサノルボルニル基、トリシクロ[5.2.1.02,6]デシル基、アダマンチル基等の炭素数3~30の環式飽和ヒドロカルビル基;フェニル基、メチルフェニル基、エチルフェニル基、n-プロピルフェニル基、イソプロピルフェニル基、n-ブチルフェニル基、イソブチルフェニル基、sec-ブチルフェニル基、tert-ブチルフェニル基、ナフチル基、メチルナフチル基、エチルナフチル基、n-プロピルナフチル基、イソプロピルナフチル基、n-ブチルナフチル基、イソブチルナフチル基、sec-ブチルナフチル基、tert-ブチルナフチル基、アントラセニル基等の炭素数6~30のアリール基;これらを組み合わせて得られる基等が挙げられる。また、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、シアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。
R203で表される炭素数1~30のヒドロカルビレン基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メタンジイル基、エタン-1,1-ジイル基、エタン-1,2-ジイル基、プロパン-1,3-ジイル基、ブタン-1,4-ジイル基、ペンタン-1,5-ジイル基、ヘキサン-1,6-ジイル基、ヘプタン-1,7-ジイル基、オクタン-1,8-ジイル基、ノナン-1,9-ジイル基、デカン-1,10-ジイル基、ウンデカン-1,11-ジイル基、ドデカン-1,12-ジイル基、トリデカン-1,13-ジイル基、テトラデカン-1,14-ジイル基、ペンタデカン-1,15-ジイル基、ヘキサデカン-1,16-ジイル基、ヘプタデカン-1,17-ジイル基等の炭素数1~30のアルカンジイル基;シクロペンタンジイル基、シクロヘキサンジイル基、ノルボルナンジイル基、アダマンタンジイル基等の炭素数3~30の環式飽和ヒドロカルビレン基;フェニレン基、メチルフェニレン基、エチルフェニレン基、n-プロピルフェニレン基、イソプロピルフェニレン基、n-ブチルフェニレン基、イソブチルフェニレン基、sec-ブチルフェニレン基、tert-ブチルフェニレン基、ナフチレン基、メチルナフチレン基、エチルナフチレン基、n-プロピルナフチレン基、イソプロピルナフチレン基、n-ブチルナフチレン基、イソブチルナフチレン基、sec-ブチルナフチレン基、tert-ブチルナフチレン基等のアリーレン基等が挙げられる。また、前記ヒドロカルビレン基の水素原子の一部又は全部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子、ハロゲン原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、前記ヒドロカルビレン基の-CH2-の一部が、酸素原子、硫黄原子、窒素原子等のヘテロ原子を含む基で置換されていてもよく、その結果、ヒドロキシ基、シアノ基、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、カルボニル基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環、カルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)、ハロアルキル基等を含んでいてもよい。前記ヘテロ原子としては、酸素原子が好ましい。
式(6)中、L21は、単結合、エーテル結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。前記ヒドロカルビレン基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、R203で表されるヒドロカルビレン基として例示したものと同様のものが挙げられる。
式(6)中、Xa、Xb、Xc及びXdは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又はトリフルオロメチル基である。ただし、Xa、Xb、Xc及びXdのうち少なくとも1つは、フッ素原子又はトリフルオロメチル基である。
式(6)で表される光酸発生剤としては、下記式(6')で表されるものが好ましい。
式(6')中、L21は、前記と同じである。Xeは、水素原子又はトリフルオロメチル基であり、好ましくはトリフルオロメチル基である。R301、R302及びR303は、それぞれ独立に、水素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。前記ヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、式(c1-1-1)中のRfa1で表されるヒドロカルビル基として例示したものと同様のものが挙げられる。p及びqは、それぞれ独立に、0、1、2、3、4又は5であり、rは、0、1、2、3又は4である。
式(6)で表される光酸発生剤としては、特開2017-26980号公報の式(2)で表される光酸発生剤として例示されたものと同様のものが挙げられる。
前記光酸発生剤のうち、式(c1-1-1)又は(c1-4)で表されるアニオンを含むものは、酸拡散が小さく、かつ溶剤への溶解性にも優れており、特に好ましい。また、式(6')で表されるものは、酸拡散が極めて小さく、特に好ましい。
本発明の化学増幅レジスト組成物が(E)光酸発生剤を含む場合、その含有量は、(B)ベースポリマー80質量部に対し、0.1~40質量部が好ましく、0.5~20質量部がより好ましい。(E)成分の光酸発生剤の添加量が前記範囲であれば、解像性が良好であり、レジスト膜の現像後又は剥離時において異物の問題が生じるおそれもないため好ましい。(E)光酸発生剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
なお、(A)成分のオニウム塩が光酸発生剤として機能する場合でも、本発明の化学増幅レジスト組成物は、前述した(E)成分の光酸発生剤をその他の光酸発生剤として含んでもよい。
[(F)界面活性剤]
本発明の化学増幅レジスト組成物は、更に(F)成分として界面活性剤を含んでもよい。(F)界面活性剤として好ましくは、水に不溶又は難溶でアルカリ現像液に可溶な界面活性剤、又は水及びアルカリ現像液に不溶又は難溶な界面活性剤である。このような界面活性剤としては、特開2010-215608号公報や特開2011-16746号公報に記載のものを参照することができる。
本発明の化学増幅レジスト組成物は、更に(F)成分として界面活性剤を含んでもよい。(F)界面活性剤として好ましくは、水に不溶又は難溶でアルカリ現像液に可溶な界面活性剤、又は水及びアルカリ現像液に不溶又は難溶な界面活性剤である。このような界面活性剤としては、特開2010-215608号公報や特開2011-16746号公報に記載のものを参照することができる。
水及びアルカリ現像液に不溶又は難溶な界面活性剤としては、前記公報に記載の界面活性剤の中でも、FC-4430(スリーエム社製)、サーフロン(登録商標)S-381(AGCセイミケミカル(株)製)、オルフィン(登録商標)E1004(日信化学工業(株)製)、KH-20、KH-30(AGCセイミケミカル(株)製)、及び下記式(surf-1)で表されるオキセタン開環重合物等が好ましい。
ここで、R、Rf、A、B、C、m、nは、前述の記載にかかわらず、式(surf-1)のみに適用される。Rは、2~4価の炭素数2~5の脂肪族基である。前記脂肪族基としては、2価のものとしてはエチレン基、1,4-ブチレン基、1,2-プロピレン基、2,2-ジメチル-1,3-プロピレン基、1,5-ペンチレン基等が挙げられ、3価又は4価のものとしては下記のものが挙げられる。
(式中、破線は、結合手であり、それぞれグリセロール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトールから派生した部分構造である。)
これらの中でも、1,4-ブチレン基、2,2-ジメチル-1,3-プロピレン基等が好ましい。
Rfは、トリフルオロメチル基又はペンタフルオロエチル基であり、好ましくはトリフルオロメチル基である。mは、0~3の整数であり、nは、1~4の整数であり、nとmの和はRの価数であり、2~4の整数である。Aは、1である。Bは、2~25の整数であり、好ましくは4~20の整数である。Cは、0~10の整数であり、好ましくは0又は1である。また、式(surf-1)中の各構成単位は、その並びを規定したものではなく、ブロック的に結合してもランダム的に結合してもよい。部分フッ素化オキセタン開環重合物系の界面活性剤の製造に関しては、米国特許第5650483号明細書等に詳しい。
水に不溶又は難溶でアルカリ現像液に可溶な界面活性剤は、ArF液浸リソグラフィーにおいてレジスト保護膜を用いない場合、レジスト膜の表面に配向することによって水のしみ込みやリーチングを低減させる機能を有する。そのため、レジスト膜からの水溶性成分の溶出を抑えて露光装置へのダメージを下げるために有用であり、また、露光後又はポストエクスポージャーベーク(PEB)後のアルカリ水溶液現像時には可溶化し、欠陥の原因となる異物にもなり難いため有用である。このような界面活性剤は、水に不溶又は難溶でアルカリ現像液に可溶な性質であり、ポリマー型の界面活性剤であって、疎水性樹脂とも呼ばれ、特に撥水性が高く滑水性を向上させるものが好ましい。
このようなポリマー型界面活性剤の具体例としては、下記式(7A)~(7E)のいずれかで表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含むものが挙げられる。
式(7A)~(7E)中、RBは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。W1は-CH2-、-CH2CH2-、-O-又は互いに分離した2個の-Hである。Rs1は、それぞれ独立に、水素原子、又は炭素数1~10のヒドロカルビル基である。Rs2は、単結合、又は炭素数1~5の直鎖状若しくは分岐状のヒドロカルビレン基である。Rs3は、それぞれ独立に、水素原子、炭素数1~15のヒドロカルビル基若しくはフッ素化ヒドロカルビル基、又は酸不安定基である。Rs3がヒドロカルビル基又はフッ素化ヒドロカルビル基の場合、炭素-炭素結合間に、エーテル結合又はカルボニル基が介在していてもよい。Rs4は、炭素数1~20の(u+1)価の炭化水素基又はフッ素化炭化水素基である。uは、1、2又は3である。Rs5は、それぞれ独立に、水素原子、又は-C(=O)-O-Rsaで表される基である。Rsaは、炭素数1~20のフッ素化ヒドロカルビル基である。Rs6は、炭素数1~15のヒドロカルビル基又はフッ素化ヒドロカルビル基であり、その炭素-炭素結合間に、エーテル結合又はカルボニル基が介在していてもよい。
Rs1で表される炭素数1~10のヒドロカルビル基は、飽和ヒドロカルビル基が好ましく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メチル基、エチル基、n-プロピル基、イソプロピル基、n-ブチル基、イソブチル基、sec-ブチル基、tert-ブチル基、n-ペンチル基、n-ヘキシル基、n-へプチル基、n-オクチル基、n-ノニル基、n-デシル基等の炭素数1~10のアルキル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、アダマンチル基、ノルボルニル基等の炭素数3~10の環式飽和ヒドロカルビル基等が挙げられる。これらのうち、炭素数1~6のものが好ましい。
Rs2で表されるヒドロカルビレン基は、飽和ヒドロカルビレン基が好ましく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ペンチレン基等が挙げられる。
Rs3又はRs6で表されるヒドロカルビル基は、飽和でも不飽和でもよく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、飽和ヒドロカルビル基、アルケニル基、アルキニル基等の脂肪族不飽和ヒドロカルビル基等が挙げられるが、飽和ヒドロカルビル基が好ましい。前記飽和ヒドロカルビル基としては、Rs1で表されるヒドロカルビル基として例示したもののほか、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基等が挙げられる。Rs3又はRs6で表されるフッ素化ヒドロカルビル基としては、前述したヒドロカルビル基の炭素原子に結合する水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換された基が挙げられる。前述したように、これらの炭素-炭素結合間にエーテル結合又はカルボニル基が介在していてもよい。
Rs3で表される酸不安定基の具体例としては、前述した式(AL-3)~(AL-5)で表される基、各アルキル基がそれぞれ炭素数1~6のアルキル基であるトリアルキルシリル基、炭素数4~20のオキソ基含有アルキル基等が挙げられる。
Rs4で表される(u+1)価の炭化水素基又はフッ素化炭化水素基は、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよく、その具体例としては、前述したヒドロカルビル基又はフッ素化ヒドロカルビル基等から更にu個の水素原子が脱離して得られる基が挙げられる。
Rsaで表されるフッ素化ヒドロカルビル基は、飽和したものが好ましく、直鎖状、分岐状、環状のいずれでもよい。その具体例としては、前記ヒドロカルビル基の水素原子の一部又は全部がフッ素原子で置換されたものが挙げられ、その具体例としては、トリフルオロメチル基、2,2,2-トリフルオロエチル基、3,3,3-トリフルオロ-1-プロピル基、3,3,3-トリフルオロ-2-プロピル基、2,2,3,3-テトラフルオロプロピル基、1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロイソプロピル基、2,2,3,3,4,4,4-ヘプタフルオロブチル基、2,2,3,3,4,4,5,5-オクタフルオロペンチル基、2,2,3,3,4,4,5,5,6,6,7,7-ドデカフルオロヘプチル基、2-(パーフルオロブチル)エチル基、2-(パーフルオロヘキシル)エチル基、2-(パーフルオロオクチル)エチル基、2-(パーフルオロデシル)エチル基等が挙げられる。
式(7A)~(7E)のいずれかで表される繰り返し単位の具体例としては、以下に示すものが挙げられるが、これらに限定されない。なお、下記式中、RBは、前記と同じである。
前記ポリマー型界面活性剤は、更に、式(7A)~(7E)で表される繰り返し単位以外のその他の繰り返し単位を含んでいてもよい。その他の繰り返し単位としては、メタクリル酸やα-トリフルオロメチルアクリル酸誘導体等から得られる繰り返し単位が挙げられる。ポリマー型界面活性剤中、式(7A)~(7E)で表される繰り返し単位の含有量は、全繰り返し単位中、20モル%以上が好ましく、60モル%以上がより好ましく、100モル%が更に好ましい。
前記ポリマー型界面活性剤のMwは、1000~500000が好ましく、3000~100000がより好ましい。Mw/Mnは、1.0~2.0が好ましく、1.0~1.6がより好ましい。
前記ポリマー型界面活性剤を合成する方法としては、式(7A)~(7E)で表される繰り返し単位、及び必要に応じてその他の繰り返し単位を与える不飽和結合を含むモノマーを、有機溶剤中、ラジカル開始剤を加えて加熱し、重合させる方法が挙げられる。重合時に使用する有機溶剤としては、トルエン、ベンゼン、THF、ジエチルエーテル、ジオキサン等が挙げられる。重合開始剤としては、AIBN、2,2'-アゾビス(2,4-ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2-アゾビス(2-メチルプロピオネート)、ベンゾイルパーオキシド、ラウロイルパーオキシド等が挙げられる。反応温度は、50~100℃が好ましい。反応時間は、4~24時間が好ましい。酸不安定基は、モノマーに導入されたものをそのまま用いてもよいし、重合後保護化あるいは部分保護化してもよい。
前記ポリマー型界面活性剤を合成する場合、分子量の調整のためにドデシルメルカプタンや2-メルカプトエタノールのような公知の連鎖移動剤を使用してもよい。その場合、これらの連鎖移動剤の添加量は、重合させる単量体の総モル数に対し、0.01~10モル%が好ましい。
本発明の化学増幅レジスト組成物が(F)界面活性剤を含む場合、その含有量は、(B)ベースポリマー80質量部に対し、0.1~50質量部が好ましく、0.5~10質量部がより好ましい。(F)界面活性剤の含有量が0.1質量部以上であればレジスト膜表面と水との後退接触角が十分に向上し、50質量部以下であればレジスト膜表面の現像液に対する溶解速度が小さく、形成した微細パターンの高さが十分に保たれる。(F)界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
[(G)その他の成分]
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(G)その他の成分として、酸により分解し酸を発生する化合物(酸増殖化合物)、有機酸誘導体、フッ素置換アルコール、酸の作用により現像液への溶解性が変化するMw3000以下の化合物(溶解阻止剤)等を含んでもよい。前記酸増殖化合物としては、特開2009-269953号公報又は特開2010-215608号公報に記載の化合物を参照できる。前記酸増殖化合物を含む場合、その含有量は、(B)ベースポリマー80質量部に対し、0~5質量部が好ましく、0~3質量部がより好ましい。含有量が多すぎると、酸拡散の制御が難しく、解像性の劣化、パターン形状の劣化が起こることがある。前記有機酸誘導体、フッ素置換アルコール及び溶解阻止剤としては、特開2009-269953号公報又は特開2010-215608号公報に記載の化合物を参照できる。
本発明の化学増幅レジスト組成物は、(G)その他の成分として、酸により分解し酸を発生する化合物(酸増殖化合物)、有機酸誘導体、フッ素置換アルコール、酸の作用により現像液への溶解性が変化するMw3000以下の化合物(溶解阻止剤)等を含んでもよい。前記酸増殖化合物としては、特開2009-269953号公報又は特開2010-215608号公報に記載の化合物を参照できる。前記酸増殖化合物を含む場合、その含有量は、(B)ベースポリマー80質量部に対し、0~5質量部が好ましく、0~3質量部がより好ましい。含有量が多すぎると、酸拡散の制御が難しく、解像性の劣化、パターン形状の劣化が起こることがある。前記有機酸誘導体、フッ素置換アルコール及び溶解阻止剤としては、特開2009-269953号公報又は特開2010-215608号公報に記載の化合物を参照できる。
[パターン形成方法]
本発明のパターン形成方法は、前述した化学増幅レジスト組成物を用いて基板上にレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を高エネルギー線で露光する工程、及び前記露光したレジスト膜を、現像液を用いて現像する工程を含む。
本発明のパターン形成方法は、前述した化学増幅レジスト組成物を用いて基板上にレジスト膜を形成する工程、前記レジスト膜を高エネルギー線で露光する工程、及び前記露光したレジスト膜を、現像液を用いて現像する工程を含む。
前記基板としては、例えば、集積回路製造用の基板(Si、SiO2、SiN、SiON、TiN、WSi、BPSG、SOG、有機反射防止膜等)、あるいはマスク回路製造用の基板(Cr、CrO、CrON、MoSi2、SiO2等)を用いることができる。
レジスト膜は、例えば、スピンコーティング等の方法で膜厚が好ましくは0.05~2μmとなるように前記化学増幅レジスト組成物を基板上に塗布し、これをホットプレート上で、好ましくは60~150℃、1~10分間、より好ましくは80~140℃、1~5分間プリベークすることで形成することができる。
レジスト膜の露光に用いる高エネルギー線としては、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、EB、波長3~15nmのEUV等が挙げられる。露光は、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光又はEUVを用いる場合は、目的のパターンを形成するためのマスクを用いて、露光量が好ましくは1~200mJ/cm2、より好ましくは10~100mJ/cm2となるように照射することで行うことができる。EBを用いる場合は、目的のパターンを形成するためのマスクを用いて又は直接、露光量が好ましくは1~300μC/cm2、より好ましくは10~200μC/cm2となるように照射する。
なお、露光は、通常の露光法のほか、屈折率1.0以上の液体をレジスト膜と投影レンズとの間に介在させて行う液浸法を用いることも可能である。その場合には、水に不溶な保護膜を用いることも可能である。
前記水に不溶な保護膜は、レジスト膜からの溶出物を防ぎ、膜表面の滑水性を上げるために用いられ、大きく分けて2種類ある。1つはレジスト膜を溶解しない有機溶剤によってアルカリ水溶液現像前に剥離が必要な有機溶剤剥離型と、もう1つはアルカリ現像液に可溶でレジスト膜可溶部の除去とともに保護膜を除去するアルカリ水溶液可溶型である。後者は特に水に不溶でアルカリ現像液に溶解する1,1,1,3,3,3-ヘキサフルオロ-2-プロパノール残基を有するポリマーをベースとし、炭素数4以上のアルコール系溶剤、炭素数8~12のエーテル系溶剤、及びこれらの混合溶剤に溶解させた材料が好ましい。前述した水に不溶でアルカリ現像液に可溶な界面活性剤を炭素数4以上のアルコール系溶剤、炭素数8~12のエーテル系溶剤、又はこれらの混合溶剤に溶解させた材料とすることもできる。
露光後、PEBを行ってもよい。PEBは、例えば、ホットプレート上で、好ましくは60~150℃、1~5分間、より好ましくは80~140℃、1~3分間加熱することで行うことができる。
現像は、例えば、好ましくは0.1~5質量%、より好ましくは2~3質量%のテトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)等のアルカリ水溶液の現像液を用い、好ましくは0.1~3分間、より好ましくは0.5~2分間、浸漬(dip)法、パドル(puddle)法、スプレー(spray)法等の常法により現像することで、露光部が溶解し、基板上に目的のパターンが形成される。
また、レジスト膜形成後に、純水リンスを行うことによって膜表面からの酸発生剤等の抽出、あるいはパーティクルの洗い流しを行ってもよいし、露光後に膜上に残った水を取り除くためのリンスを行ってもよい。
さらに、ダブルパターニング法によってパターン形成をしてもよい。ダブルパターニング法としては、1回目の露光とエッチングで1:3トレンチパターンの下地を加工し、位置をずらして2回目の露光によって1:3トレンチパターンを形成して1:1のパターンを形成するトレンチ法、1回目の露光とエッチングで1:3孤立残しパターンの第1の下地を加工し、位置をずらして2回目の露光によって1:3孤立残しパターンを第1の下地の下に形成した第2の下地を加工してピッチが半分の1:1のパターンを形成するライン法が挙げられる。
本発明のパターン形成方法において、現像液として前記アルカリ水溶液のかわりに有機溶剤を用いて未露光部を溶解させるネガティブトーン現像の方法を用いてもよい。
前記有機溶剤現像には、現像液として、2-オクタノン、2-ノナノン、2-ヘプタノン、3-ヘプタノン、4-ヘプタノン、2-ヘキサノン、3-ヘキサノン、ジイソブチルケトン、メチルシクロヘキサノン、アセトフェノン、メチルアセトフェノン、酢酸プロピル、酢酸ブチル、酢酸イソブチル、酢酸ペンチル、酢酸ブテニル、酢酸イソペンチル、ギ酸プロピル、ギ酸ブチル、ギ酸イソブチル、ギ酸ペンチル、ギ酸イソペンチル、吉草酸メチル、ペンテン酸メチル、クロトン酸メチル、クロトン酸エチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、3-エトキシプロピオン酸エチル、乳酸メチル、乳酸エチル、乳酸プロピル、乳酸ブチル、乳酸イソブチル、乳酸ペンチル、乳酸イソペンチル、2-ヒドロキシイソ酪酸メチル、2-ヒドロキシイソ酪酸エチル、安息香酸メチル、安息香酸エチル、酢酸フェニル、酢酸ベンジル、フェニル酢酸メチル、フェニル酢酸エチル、ギ酸ベンジル、ギ酸フェニルエチル、3-フェニルプロピオン酸メチル、プロピオン酸ベンジル、酢酸2-フェニルエチル等を用いることができる。これらの有機溶剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を混合して使用してもよい。
以下、合成例、実施例及び比較例を示して本発明を具体的に説明するが、本発明は下記実施例に限定されない。なお、使用した装置は、以下のとおりである。
・MALDI TOF-MS:日本電子(株)製S3000
・MALDI TOF-MS:日本電子(株)製S3000
[1]オニウム塩の合成
[実施例1-1]オニウム塩Salt-1の合成
[実施例1-1]オニウム塩Salt-1の合成
(1)中間体In-1の合成
窒素雰囲気下、マグネシウム(1.5g)、原料SM-1(18.1g)及びTHF(50mL)からGrignard試薬を調製した。その後、ドライアイス(30g)をTHF(100mL)に懸濁させ、そこへ調製したGrignard試薬を添加した。添加後、ドライアイスが昇華するまで攪拌した。ドライアイスの昇華を確認した後、20質量%塩酸(11.0g)を添加して反応を停止した。酢酸エチル(100mL)で目的物を2回抽出し、通常の水系処理(aqueous work-up)をし、溶剤を留去した後ヘキサンで再結晶することで、中間体In-1を白色結晶として13.1g得た(収率82%)。
窒素雰囲気下、マグネシウム(1.5g)、原料SM-1(18.1g)及びTHF(50mL)からGrignard試薬を調製した。その後、ドライアイス(30g)をTHF(100mL)に懸濁させ、そこへ調製したGrignard試薬を添加した。添加後、ドライアイスが昇華するまで攪拌した。ドライアイスの昇華を確認した後、20質量%塩酸(11.0g)を添加して反応を停止した。酢酸エチル(100mL)で目的物を2回抽出し、通常の水系処理(aqueous work-up)をし、溶剤を留去した後ヘキサンで再結晶することで、中間体In-1を白色結晶として13.1g得た(収率82%)。
(2)中間体In-2の合成
窒素雰囲気下、反応容器に中間体In-1(5.9g)、原料SM-2(4.5g)、DMAP(0.3g)及び塩化メチレン(30g)を加え、氷浴で冷却した。反応容器内の温度を20℃以下に維持しながら、塩酸1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(4.2g)を粉体のまま添加した。添加後、室温まで昇温し、12時間熟成した。熟成後、水を加えて反応を停止し、通常の水系処理(aqueous work-up)をし、溶剤を留去した後、ジイソプロピルエーテルを加えて洗浄することで、中間体In-2を油状物として9.0g得た(収率95%)。
窒素雰囲気下、反応容器に中間体In-1(5.9g)、原料SM-2(4.5g)、DMAP(0.3g)及び塩化メチレン(30g)を加え、氷浴で冷却した。反応容器内の温度を20℃以下に維持しながら、塩酸1-エチル-3-(3-ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド(4.2g)を粉体のまま添加した。添加後、室温まで昇温し、12時間熟成した。熟成後、水を加えて反応を停止し、通常の水系処理(aqueous work-up)をし、溶剤を留去した後、ジイソプロピルエーテルを加えて洗浄することで、中間体In-2を油状物として9.0g得た(収率95%)。
(3)オニウム塩Salt-1の合成
窒素雰囲気下、反応容器に中間体In-2(9.0g)、原料SM-3(7.5g)、塩化メチレン(40g)及び水(30g)を加え、30分間攪拌した後、有機層を分取し、水洗を行い、その後減圧濃縮した。濃縮液にジイソプロピルエーテルを加えて再結晶することで、目的物であるオニウム塩Salt-1を白色結晶として11.3g得た(収率90%)。
窒素雰囲気下、反応容器に中間体In-2(9.0g)、原料SM-3(7.5g)、塩化メチレン(40g)及び水(30g)を加え、30分間攪拌した後、有機層を分取し、水洗を行い、その後減圧濃縮した。濃縮液にジイソプロピルエーテルを加えて再結晶することで、目的物であるオニウム塩Salt-1を白色結晶として11.3g得た(収率90%)。
Salt-1のTOF-MSの結果を以下に示す。
MALDI TOF-MS: POSITIVE M+335(C18H11F4S+相当)
NEGATIVE M-373(C17H22F5O6S2 -相当)
MALDI TOF-MS: POSITIVE M+335(C18H11F4S+相当)
NEGATIVE M-373(C17H22F5O6S2 -相当)
[実施例1-2~1-10]オニウム塩Salt-2~Salt-10の合成
対応する原料及び公知の有機化学反応を利用し、下記式で表されるオニウム塩Salt-2~Salt-10を合成した。
対応する原料及び公知の有機化学反応を利用し、下記式で表されるオニウム塩Salt-2~Salt-10を合成した。
[合成例]ベースポリマー(P-1~P-5)の合成
各モノマーを組み合わせて溶剤であるMEK中で共重合反応を行い、反応溶液をヘキサンに投入し、析出した固体をヘキサンで洗浄した後、単離し、乾燥して、以下に示す組成のベースポリマー(P-1~P-5)を得た。得られたベースポリマーの組成は1H-NMRにより、Mw及びMw/MnはGPC(溶剤:THF、標準:ポリスチレン)により確認した。
各モノマーを組み合わせて溶剤であるMEK中で共重合反応を行い、反応溶液をヘキサンに投入し、析出した固体をヘキサンで洗浄した後、単離し、乾燥して、以下に示す組成のベースポリマー(P-1~P-5)を得た。得られたベースポリマーの組成は1H-NMRにより、Mw及びMw/MnはGPC(溶剤:THF、標準:ポリスチレン)により確認した。
[3]化学増幅レジスト組成物の調製
[実施例2-1~2-36、比較例1-1~1-20]
本発明のオニウム塩(Salt-1~Salt-10)、比較用オニウム塩(Salt-A~Salt-D)、光酸発生剤(PAG-X、PAG-Y)、ベースポリマー(P-1~P-5)及びクエンチャー(Q-1~Q-4)を、下記表1~3に示す組成で界面活性剤A(オムノバ社)を0.01質量%含む溶剤中に溶解して溶液を調製し、該溶液を0.2μmのテフロン(登録商標)型フィルターで濾過することにより、化学増幅レジスト組成物(R-1~R-36及びCR-1~CR-20)を調製した。
[実施例2-1~2-36、比較例1-1~1-20]
本発明のオニウム塩(Salt-1~Salt-10)、比較用オニウム塩(Salt-A~Salt-D)、光酸発生剤(PAG-X、PAG-Y)、ベースポリマー(P-1~P-5)及びクエンチャー(Q-1~Q-4)を、下記表1~3に示す組成で界面活性剤A(オムノバ社)を0.01質量%含む溶剤中に溶解して溶液を調製し、該溶液を0.2μmのテフロン(登録商標)型フィルターで濾過することにより、化学増幅レジスト組成物(R-1~R-36及びCR-1~CR-20)を調製した。
表1~3中、溶剤、光酸発生剤PAG-X、PAG-Y、比較用オニウム塩Salt-A~Salt-D、クエンチャーQ-1~Q-4、及び界面活性剤Aは、以下のとおりである。
・溶剤:PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
EL(乳酸エチル)
DAA(ジアセトンアルコール)
・溶剤:PGMEA(プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート)
EL(乳酸エチル)
DAA(ジアセトンアルコール)
・光酸発生剤:PAG-X、PAG-Y
・比較用オニウム塩:Salt-A~Salt-D
・クエンチャー:Q-1~Q-4
・界面活性剤A:3-メチル-3-(2,2,2-トリフルオロエトキシメチル)オキセタン・テトラヒドロフラン・2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオール共重合物(オムノバ社製)
a:(b+b'):(c+c')=1:4~7:0.01~1(モル比)
Mw=1500
Mw=1500
[4]EUVリソグラフィー評価(1)
[実施例3-1~3-36、比較例2-1~2-20]
各化学増幅レジスト組成物(R-1~R-30、CR-1~CR-20)を、信越化学工業(株)製ケイ素含有スピンオンハードマスクSHB-A940(ケイ素の含有量が43質量%)を膜厚20nmで形成したSi基板上にスピンコートし、ホットプレートを用いて100℃で60秒間プリベークして膜厚50nmのレジスト膜を作製した。前記レジスト膜に対し、ASML社製EUVスキャナーNXE3400(NA0.33、σ0.9/0.6、ダイポール照明)で、ウエハー上寸法が18nm、ピッチ36nmのLSパターンの露光を、露光量とフォーカスを変化(露光量ピッチ:1mJ/cm2、フォーカスピッチ:0.020μm)させながら行い、露光後、表4及び5に示す温度で60秒間PEBした。その後、2.38質量%TMAH水溶液で30秒間パドル現像を行い、界面活性剤含有リンス材料でリンスし、スピンドライを行い、ポジ型パターンを得た。
得られたLSパターンを、(株)日立ハイテク製測長SEM(CG6300)で観察し、感度、EL、LWR、焦点深度(DOF)及び倒れ限界を、下記方法に従い評価した。結果を表4及び5に示す。
[実施例3-1~3-36、比較例2-1~2-20]
各化学増幅レジスト組成物(R-1~R-30、CR-1~CR-20)を、信越化学工業(株)製ケイ素含有スピンオンハードマスクSHB-A940(ケイ素の含有量が43質量%)を膜厚20nmで形成したSi基板上にスピンコートし、ホットプレートを用いて100℃で60秒間プリベークして膜厚50nmのレジスト膜を作製した。前記レジスト膜に対し、ASML社製EUVスキャナーNXE3400(NA0.33、σ0.9/0.6、ダイポール照明)で、ウエハー上寸法が18nm、ピッチ36nmのLSパターンの露光を、露光量とフォーカスを変化(露光量ピッチ:1mJ/cm2、フォーカスピッチ:0.020μm)させながら行い、露光後、表4及び5に示す温度で60秒間PEBした。その後、2.38質量%TMAH水溶液で30秒間パドル現像を行い、界面活性剤含有リンス材料でリンスし、スピンドライを行い、ポジ型パターンを得た。
得られたLSパターンを、(株)日立ハイテク製測長SEM(CG6300)で観察し、感度、EL、LWR、焦点深度(DOF)及び倒れ限界を、下記方法に従い評価した。結果を表4及び5に示す。
[感度評価]
ライン幅18nm、ピッチ36nmのLSパターンが得られる最適露光量Eop(mJ/cm2)を求め、これを感度とした。この値が小さいほど、感度が高い。
ライン幅18nm、ピッチ36nmのLSパターンが得られる最適露光量Eop(mJ/cm2)を求め、これを感度とした。この値が小さいほど、感度が高い。
[EL評価]
前記LSパターンにおける18nmのスペース幅の±10%(16.2~19.8nm)の範囲内で形成される露光量から、次式によりEL(単位:%)を求めた。この値が大きいほど、性能が良好である。
EL(%)=(|E1-E2|/Eop)×100
E1:ライン幅16.2nm、ピッチ36nmのLSパターンを与える最適な露光量
E2:ライン幅19.8nm、ピッチ36nmのLSパターンを与える最適な露光量
Eop:ライン幅18nm、ピッチ36nmのLSパターンを与える最適な露光量
前記LSパターンにおける18nmのスペース幅の±10%(16.2~19.8nm)の範囲内で形成される露光量から、次式によりEL(単位:%)を求めた。この値が大きいほど、性能が良好である。
EL(%)=(|E1-E2|/Eop)×100
E1:ライン幅16.2nm、ピッチ36nmのLSパターンを与える最適な露光量
E2:ライン幅19.8nm、ピッチ36nmのLSパターンを与える最適な露光量
Eop:ライン幅18nm、ピッチ36nmのLSパターンを与える最適な露光量
[LWR評価]
Eopで照射して得たLSパターンを、ラインの長手方向に10箇所の寸法を測定し、その結果から標準偏差(σ)の3倍値(3σ)をLWRとして求めた。この値が小さいほど、ラフネスが小さく均一なライン幅のパターンが得られる。
Eopで照射して得たLSパターンを、ラインの長手方向に10箇所の寸法を測定し、その結果から標準偏差(σ)の3倍値(3σ)をLWRとして求めた。この値が小さいほど、ラフネスが小さく均一なライン幅のパターンが得られる。
[DOF評価]
焦点深度評価として、前記LSパターンにおける18nmの寸法の±10%(16.2~19.8nm)の範囲で形成されるフォーカス範囲を求めた。この値が大きいほど、焦点深度が広い。
焦点深度評価として、前記LSパターンにおける18nmの寸法の±10%(16.2~19.8nm)の範囲で形成されるフォーカス範囲を求めた。この値が大きいほど、焦点深度が広い。
[ラインパターンの倒れ限界評価]
前記LSパターンの最適フォーカスにおける各露光量のライン寸法を、長手方向に10箇所測定した。崩壊せずに得られた最も細いライン寸法を倒れ限界寸法とした。この値が小さいほど、倒れ限界に優れる。
前記LSパターンの最適フォーカスにおける各露光量のライン寸法を、長手方向に10箇所測定した。崩壊せずに得られた最も細いライン寸法を倒れ限界寸法とした。この値が小さいほど、倒れ限界に優れる。
表4及び5に示した結果より、本発明の光酸発生剤を含む化学増幅レジスト組成物は、良好な感度でEL、LWR及びDOFに優れることがわかった。また、倒れ限界の値が小さく、微細パターン形成においてもパターンの倒れに強いことが確認された。よって、本発明の化学増幅レジスト組成物は、EUVリソグラフィー用の材料として好適であることが示された。
[5]EUVリソグラフィー評価(2)
[実施例4-1~4-36、比較例3-1~3-20]
各化学増幅レジスト組成物(R-1~R-36、CR-1~CR-20)を、信越化学工業(株)製ケイ素含有スピンオンハードマスクSHB-A940(ケイ素の含有量が43質量%)を膜厚20nmで形成したSi基板上にスピンコートし、ホットプレートを用いて105℃で60秒間プリベークし、膜厚50nmのレジスト膜を作製した。ASML社製EUVスキャナーNXE3400(NA0.33、σ0.9/0.6、クアドルポール照明、ウエハー上寸法がピッチ46nm、+20%バイアスのホールパターンのマスク)を用いて前記レジスト膜を露光し、ホットプレートを用いて表6及び7記載の温度で60秒間PEBを行い、2.38質量%TMAH水溶液で30秒間現像を行って、寸法23nmのホールパターンを形成した。
(株)日立ハイテク製測長SEM(CG6300)を用いて、ホール寸法が23nmで形成されるときの露光量を測定してこれを感度とし、また、このときのホール50個の寸法を測定し、その結果から算出した標準偏差(σ)の3倍値(3σ)をCDUとした。結果を表6及び7に示す。
[実施例4-1~4-36、比較例3-1~3-20]
各化学増幅レジスト組成物(R-1~R-36、CR-1~CR-20)を、信越化学工業(株)製ケイ素含有スピンオンハードマスクSHB-A940(ケイ素の含有量が43質量%)を膜厚20nmで形成したSi基板上にスピンコートし、ホットプレートを用いて105℃で60秒間プリベークし、膜厚50nmのレジスト膜を作製した。ASML社製EUVスキャナーNXE3400(NA0.33、σ0.9/0.6、クアドルポール照明、ウエハー上寸法がピッチ46nm、+20%バイアスのホールパターンのマスク)を用いて前記レジスト膜を露光し、ホットプレートを用いて表6及び7記載の温度で60秒間PEBを行い、2.38質量%TMAH水溶液で30秒間現像を行って、寸法23nmのホールパターンを形成した。
(株)日立ハイテク製測長SEM(CG6300)を用いて、ホール寸法が23nmで形成されるときの露光量を測定してこれを感度とし、また、このときのホール50個の寸法を測定し、その結果から算出した標準偏差(σ)の3倍値(3σ)をCDUとした。結果を表6及び7に示す。
表6及び7に示した結果より、本発明の化学増幅レジスト組成物は、感度が良好であり、CDUに優れることが確認された。
Claims (18)
- 下記式(1)で表されるオニウム塩。
(式中、n1は、0又は1である。n2は、1、2又は3である。n3は、1又は2である。n4は、0、1又は2である。ただし、n1が0のときは2≦n2+n3+n4≦5であり、n1が1のときは2≦n2+n3+n4≦7である。
RALは、酸不安定基である。少なくとも1つの-SF5基及び少なくとも1つの-O-RALは、互いに隣接する炭素原子に結合している。
LA及びLBはそれぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エス
テル結合、アミド結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
XL1は、単結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基である。
R1は、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基である。n4が2のとき、2つのR1は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのR1が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R2は、フッ素原子以外のヘテロ原子を含んでもよい炭素数1~30のヒドロカルビレン基である。
Z+は、オニウムカチオンである。) - 前記酸不安定基が、下記式(AL-1)又は(AL-2)で表される基である請求項1記載のオニウム塩。
(式中、n5は、0又は1である。n6は、0又は1である。
RL1、RL2及びRL3は、それぞれ独立に、炭素数1~12のヒドロカルビル基であり、該ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよく、該ヒドロカルビル基が芳香環を含む場合は、該芳香環の水素原子の一部又は全部が、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子を含んでいてもよい炭素数1~4のアルキル基又はハロゲン原子を含んでいてもよい炭素数1~4のアルコキシ基で置換されていてもよい。また、RL1及びRL2が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、該環の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。
RL4及びRL5は、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~10のヒドロカルビル基である。RL6は、炭素数1~20のヒドロカルビル基であり、該ヒドロカルビル基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。また、RL5及びRL6が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子及びLCと共に炭素数3~20の複素環基を形成してもよく、該複素環基の-CH2-の一部が、-O-又は-S-で置換されていてもよい。
LCは、-O-又は-S-である。
*は、隣接する-O-との結合手を表す。) - R2が、下記式(R2-1)又は(R2-2)で表される基である請求項1記載のオニウム塩。
(式中、n7は、1、2、3又は4である。n8は、0又は1である。n9は、n8が0のときは0、1、2、3又は4であり、n8が1のときは0、1、2、3、4、5又は6である。
R3及びR4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はフッ素原子以外のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R3及びR4が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R5は、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はフッ素原子以外のヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、n9が2以上のとき、複数のR5が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
*は、それぞれLB及び-SO3 -との結合手を表す。) - 下記式(1A)で表されるものである請求項1記載のオニウム塩。
(式中、n1~n4、RAL、LA、XL1、R1、R2及びZ+は、前記と同じ。) - Z+が、下記式(Z-1)で表されるスルホニウムカチオン、下記式(Z-2)で表されるヨードニウムカチオン又は下記式(Z-3)で表されるアンモニウムカチオンである請求項1記載のオニウム塩。
(式中、Rct1~Rct9は、それぞれ独立に、ハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~30のヒドロカルビル基である。また、Rct1及びRct2が、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよく、Rct6~Rct9のいずれか2つが、互いに結合してこれらが結合する窒素原子と共に環を形成してもよい。) - Z+が、下記式(Z-4)で表されるスルホニウムカチオンである請求項1記載のオニウム塩。
(式中、m1は、0又は1である。m2は、0又は1である。m3は、0又は1である。m4は、0、1、2、3又は4である。m5は、0、1、2、3又は4である。m6は、0、1、2、3、4、5又は6である。m7は、0、1、2、3、4、5又は6である。m8は、0、1又は2である。m9は、0、1又は2である。m10は、0、1又は2である。m11は、0又は1である。m12は、0、1、2、3又は4である。m13は、0、1又は2である。m14は、0、1又は2である。ただし、m1が0のときは0≦m6+m9≦4であり、m1が1のときは0≦m6+m9≦6である。m2が0のときは0≦m7+m10≦4であり、m2が1のときは0≦m7+m10≦6である。m3が0のときは1≦m4+m5+m8+m14≦4であり、m3が1のときは1≦m4+m5+m8m+14≦6である。m11が0のときは0≦m12+m13≦4であり、m11が1のときは0≦m12+m13≦6である。また、m4+m12≧1である。
RF1~RF3は、それぞれ独立に、フッ素原子、炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基、炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビルオキシ基又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビルチオ基である。m5が2以上のとき、各RF1は、互いに同一であっても異なっていてもよく、m6が2以上のとき、各RF2は、互いに同一であっても異なっていてもよく、m7が2以上のとき、各RF3は、互いに同一であっても異なっていてもよい。
Rct10~Rct13は、それぞれ独立に、ヨウ素原子及びフッ素原子以外のハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基である。m8が2のとき、2つのRct10は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct10が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m9が2のとき、2つのRct11は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct11が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m10が2のとき、2つのRct12は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct12が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよく、m13が2のとき、2つのRct13は互いに同一であっても異なっていてもよく、2つのRct13が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
また、スルホニウムカチオン中のS+に直接結合する芳香環同士が、互いに結合してS+と共に環を形成してもよい。
LD及びLEは、それぞれ独立に、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
XL2は、単結合、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~40のヒドロカルビレン基である。) - 請求項1~6のいずれか1項記載のオニウム塩を含む化学増幅レジスト組成物。
- 下記式(a1)で表される繰り返し単位、下記式(a2)で表される繰り返し単位及び下記式(a3)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含むベースポリマーを含む請求項7記載の化学増幅レジスト組成物。
(式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
X1は、単結合、フェニレン基、ナフチレン基、*-C(=O)-O-X11-又は*-C(=O)-NH-X11-であり、該フェニレン基又はナフチレン基は、ヒドロキシ基、ニトロ基、シアノ基、フッ素原子を含んでもよい炭素数1~10の飽和ヒドロカルビル基、フッ素原子を含んでもよい炭素数1~10の飽和ヒドロカルビルオキシ基又はハロゲン原子で置換されていてもよい。X11は、炭素数1~10の飽和ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基であり、該飽和ヒドロカルビレン基は、ヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合又はラクトン環を含んでいてもよい。
X2は、単結合、*-C(=O)-O-又は*-C(=O)-NH-である。
*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
R11は、ハロゲン原子、シアノ基、ヒドロキシ基、ニトロ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基である。a1が2、3又は4のとき、各R11は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
AL1及びAL2は、それぞれ独立に、酸不安定基である。
a1は、0、1、2、3又は4である。)
(式中、b1は、0又は1である。b2は、b1が0のときは0、1、2又は3であり、b1が1のときは0、1、2、3、4又は5である。
RAは、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
X3は、単結合、*-C(=O)-O-又は*-C(=O)-NH-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
X4は、単結合、炭素数1~4の脂肪族ヒドロカルビレン基、カルボニル基、スルホニル基、又はこれらを組み合わせて得られる基である。
X5及びX6は、それぞれ独立に、酸素原子又は硫黄原子である。ただし、X4及びX6は、芳香環の隣接した炭素原子に結合している。 R12及びR13は、それぞれ独立に、水素原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R12及びR13が、互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
R14は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ニトロ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルチオ基又は-N(R14A)(R14B)である。R14A及びR14Bは、それぞれ独立に、水素原子又は炭素数1~6のヒドロカルビル基である。b2が2以上のとき、各R14は、互いに同一であっても異なっていてもよく、複数のR14が、互いに結合してこれらが結合する芳香環の炭素原子と共に環を形成してもよい。) - 前記ベースポリマーが、下記式(b1)で表される繰り返し単位及び下記式(b2)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含む請求項8記載の化学増幅レジスト組成物。
(式中、RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
Y1は、単結合又は*-C(=O)-O-である。*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。
R21は、水素原子、又はフェノール性ヒドロキシ基以外のヒドロキシ基、シアノ基、カルボニル基、カルボキシ基、エーテル結合、エステル結合、スルホン酸エステル結合、カーボネート結合、ラクトン環、スルトン環及びカルボン酸無水物(-C(=O)-O-C(=O)-)から選ばれる少なくとも1つ以上の構造を含む炭素数1~20の基である。
R22は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、カルボキシ基、ニトロ基、シアノ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビルオキシ基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニル基、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルカルボニルオキシ基又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数2~20のヒドロカルビルオキシカルボニル基である。c2が2、3又は4のとき、各R22は、互いに同一であってもよく、異なっていてもよい。
c1は、1、2、3又は4である。c2は、0、1、2、3又は4である。ただし、1≦c1+c2≦5である。) - 前記ベースポリマーが、下記式(c1)で表される繰り返し単位、下記式(c2)で表される繰り返し単位、下記式(c3)で表される繰り返し単位、下記式(c4)で表される繰り返し単位、及び下記式(c5)で表される繰り返し単位から選ばれる少なくとも1つを含む請求項8記載の化学増幅レジスト組成物。
(式中、d1及びd2は、それぞれ独立に、0、1、2又は3である。e1は、0又は1である。e2は、0、1、2、3又は4である。e3は、0、1、2、3又は4である。ただし、e1が0のときは0≦e2+e3≦4であり、e1が1のときは0≦e2+e3≦6である。
RAは、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子、メチル基又はトリフルオロメチル基である。
Z1は、単結合又は置換基を有していてもよいフェニレン基である。
Z2は、単結合、**-C(=O)-O-Z21-、**-C(=O)-NH-Z21-又は**-O-Z21-である。Z21は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる2価の基であり、ハロゲン原子、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
Z3は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Z4は、単結合、又は炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はこれらを組み合わせて得られる2価の基であり、ハロゲン原子、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
Z5は、それぞれ独立に、単結合、置換基を有していてもよいフェニレン基、ナフチレン基又は*-C(=O)-O-Z51-である。Z51は、炭素数1~10の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基又はナフチレン基であり、該脂肪族ヒドロカルビレン基は、ハロゲン原子、ヒドロキシ基、エーテル結合、エステル結合又はラクトン環を含んでいてもよい。
Z6は、単結合、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Z7は、それぞれ独立に、単結合、***-Z71-C(=O)-O-、***-C(=O)-NH-Z71-又は***-O-Z71-である。である。Z71は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。
Z8は、それぞれ独立に、単結合、****-Z81-C(=O)-O-、****-C(=O)-NH-Z81-又は****-O-Z81-である。Z81は、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビレン基である。
Z9は、単結合、メチレン基、エチレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基、トリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基、*-C(=O)-O-Z91-、*-C(=O)-N(H)-Z91-又は*-O-Z91-である。Z91は、炭素数1~6の脂肪族ヒドロカルビレン基、フェニレン基、フッ素化フェニレン基又はトリフルオロメチル基で置換されたフェニレン基であり、カルボニル基、エステル結合、エーテル結合又はヒドロキシ基を含んでいてもよい。
*は、主鎖の炭素原子との結合手を表す。**は、Z1との結合手を表す。***は、Z6との結合手を表す。****は、Z7との結合手を表す。
L1は、単結合、エーテル結合、エステル結合、カルボニル基、スルホン酸エステル結合、スルホンアミド結合、カーボネート結合又はカーバメート結合である。
Rf1及びRf2は、それぞれ独立に、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。
Rf3及びRf4は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。
Rf5及びRf6は、それぞれ独立に、水素原子、フッ素原子又は炭素数1~6のフッ素化飽和ヒドロカルビル基である。ただし、全てのRf5及びRf6が同時に水素原子になることはない。
Rf7は、フッ素原子、炭素数1~6のフッ素化アルキル基、炭素数1~6のフッ素化アルコキシ基又は炭素数1~6のフッ素化アルキルチオ基である。
R31及びR32は、それぞれ独立に、ヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。また、R31及びR32が、互いに結合してこれらが結合する硫黄原子と共に環を形成してもよい。
R33は、フッ素原子以外のハロゲン原子、又はヘテロ原子を含んでいてもよい炭素数1~20のヒドロカルビル基である。e3が2、3又は4のとき、各R33は互いに同一であっても異なっていてもよく、複数のR33が互いに結合してこれらが結合する炭素原子と共に環を形成してもよい。
M-は、非求核性対向イオンである。
A+は、オニウムカチオンである。) - 更に、有機溶剤を含む請求項7記載の化学増幅レジスト組成物。
- 前記オニウム塩が、クエンチャーとして機能する請求項7記載の化学増幅レジスト組成物。
- 更に、強酸を発生する光酸発生剤を含む請求項12記載の化学増幅レジスト組成物。
- 前記オニウム塩が、光酸発生剤として機能する請求項7記載の化学増幅レジスト組成物。
- 更に、クエンチャーを含む請求項14記載の化学増幅レジスト組成物。
- 更に、界面活性剤を含む請求項7記載の化学増幅レジスト組成物。
- 請求項7記載の化学増幅レジスト組成物を用いて基板上にレジスト膜を形成する工程と、前記レジスト膜を高エネルギー線で露光する工程と、前記露光したレジスト膜を、現像液を用いて現像する工程とを含むパターン形成方法。
- 前記高エネルギー線が、KrFエキシマレーザー光、ArFエキシマレーザー光、電子線又は波長3~15nmの極端紫外線である請求項17記載のパターン形成方法。
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