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JP2024046268A - 車輪駆動装置 - Google Patents

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JP2024046268A
JP2024046268A JP2022151561A JP2022151561A JP2024046268A JP 2024046268 A JP2024046268 A JP 2024046268A JP 2022151561 A JP2022151561 A JP 2022151561A JP 2022151561 A JP2022151561 A JP 2022151561A JP 2024046268 A JP2024046268 A JP 2024046268A
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JP2022151561A
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和也 榎園
Kazuya Enokizono
晴美 堀畑
Harumi Horihata
寿英 渡邉
Toshihide Watanabe
貞洋 赤間
Sadahiro Akama
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Denso Corp
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Abstract

【課題】インホイールモータ構造の車輪駆動装置において回転検出装置による回転検出を適正に行わせる。【解決手段】回転電機12は、円筒状の車輪11の径方向内側に収容されている。回転電機12は、回転軸36と一体回転する回転子30と、その回転子30の径方向内側に対向配置される固定子40とを有している。固定子40は、固定子巻線41と、その固定子巻線41の径方向内側に組み付けられた状態で固定子巻線41を保持する円筒状の固定子コア42及び固定子ホルダ43とを有している。固定子ホルダ43には、回転軸36の回転を検出する回転センサ80が取り付けられている。ホルダ端板部45において回転センサ80が取り付けられる被取付部には、冷媒を流通させる冷媒通路48が設けられている。【選択図】 図4

Description

この明細書における開示は、車輪駆動装置に関する。
従来、車輪駆動装置として、車輪の径方向内側に回転電機を収容した、いわゆるインホイールモータ構造のものが知られている。また、インホイールモータにおいて、回転軸の回転を検出する技術が各種提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許第6194750号公報
車両のインホイールモータとして用いられる車輪駆動装置では、回転制動のためのブレーキ装置が一体又は別体で設けられており、かかる構成において、ブレーキ装置で生じる熱が回転検出装置に伝わることが考えられる。この場合、回転検出装置を構成する回路やコイル等の部材の温度が過剰に上昇し、誤作動等の異常や熱劣化による故障が生じることが懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、インホイールモータ構造の車輪駆動装置において回転検出装置による回転検出を適正に行わせることを目的とする。
本発明は、
円筒状の車輪の径方向内側に収容され、前記車輪を回転させる回転電機を備え、前記回転電機は、回転軸と一体回転する回転子と、その回転子の径方向内側に対向配置される固定子とを有する車輪駆動装置であって、
前記固定子は、固定子巻線と、その固定子巻線の径方向内側に組み付けられた状態で当該固定子巻線を保持する円筒状の保持部材とを有し、
前記保持部材には、前記回転軸の回転を検出する回転検出装置が取り付けられ、当該保持部材において前記回転検出装置が取り付けられる被取付部に、冷媒を流通させる冷媒通路が設けられていることを特徴とする。
車両のインホイールモータとして用いられる車輪駆動装置では、回転制動のためのブレーキ装置で生じる熱により回転検出装置に影響が及ぶことが懸念される。この点、固定子の保持部材に回転検出装置が取り付けられる回転電機において、回転検出装置が取り付けられる保持部材の被取付部に、冷媒を流通させる冷媒通路を設ける構成とした。これにより、ブレーキ装置で生じる熱による回転検出装置への影響を低減することが可能となる。その結果、インホイールモータ構造の車輪駆動装置において回転検出装置による回転検出を適正に行わせることができる。
車輪ユニットの全体を示す斜視図。 車輪ユニットの縦断面図。 ブレーキ装置を備える回転電機の正面図。 回転電機の縦断面図。 固定子の斜視図。 固定子ホルダの斜視図。 回転子キャリアの構成図。 センサ本体と冷媒通路との位置関係を示す図。 別の形態においてブレーキ装置を備える回転電機の正面図。 別の形態における回転電機の縦断面図。 別の形態における回転電機の縦断面図。 別の形態における回転電機の縦断面図。 別の形態における回転子キャリアの正面図。 別の形態における冷媒通路の構成を示す図。
以下、本発明に係る車輪駆動装置を車輪ユニットとして具体化した実施形態について、図面を参照しつつ説明する。車輪ユニットは、4輪車や2輪車等の車両において駆動輪として用いられるものであり、タイヤが取り付けられたホイールと、ホイールの内側空間に収容された回転電機(インホイールモータ)とを備えている。
図1は、車輪ユニット10の全体を示す斜視図であり、図2は、車輪ユニット10の縦断面図である。図1では、車両側方に配置される車輪ユニット10について車両内側から見た構成が示されている。なお、図1ではナックルアーム等の懸架機構に関する構成は省略している。
図1,図2に示すように、車輪ユニット10は大別して、円筒状の車輪11と、車輪11を回転させる回転電機12と、車輪11の制動を行うブレーキ装置13とを有している。車輪11の内周側に回転電機12が固定されている。回転電機12は、固定子40を含む部分である固定部と、回転子30を含む部分である回転部とを有し、固定部が不図示の車体側に固定されるとともに、回転部が車輪11に固定されており、回転部の回転により車輪11が回転する。以下の記載では、回転電機12(車輪11)の回転軸線の延びる方向を軸方向とし、回転軸線の中心から放射状に延びる方向を径方向とし、回転軸線を中心として円周状に延びる方向を周方向としている。なお、回転電機12において固定部及び回転部を含む詳細な構成は後述する。本実施形態では、回転電機12とブレーキ装置13とが「車輪駆動装置」に相当する。
車輪11は、タイヤ21と、タイヤ21の内周側に固定されたホイール22とを有している。ホイール22は、車輪11の回転中心となるハブ23と、ハブ23を囲むように設けられる円筒状のリム24と、ハブ23及びリム24を連結するスポーク部25とを有している。リム24の外周側にタイヤ21が取り付けられている。ハブ23及びスポーク部25はリム24の軸方向一端の側に設けられ、リム24の内側空間(ホイール22の内側空間)に回転電機12が収容されている。回転電機12は、ホイール22のハブ23に固定された状態で設けられている。
以下に、回転電機12及びブレーキ装置13の構成を説明する。図3は、ブレーキ装置13を備える回転電機12の正面図であり、図4(a)は、図3における4A-4A線断面図であり、図4(b)は、図3における4B-4B線断面図である。
回転電機12は、アウタロータ式の表面磁石型モータであり、回転子30と、回転子30の径方向内側に配置された固定子40とを備えている。回転子30及び固定子40はそれぞれ円筒状をなしており、円環状に延びるエアギャップを挟んで互いに対向配置されている。
回転子30は、略円筒状の回転子キャリア31と、その回転子キャリア31に固定された環状の磁石ユニット32とを有している。回転子キャリア31は、例えば鉄やアルミニウム等の金属材料よりなり、円筒状をなす円筒部33と、円筒部33の軸方向一端の側に設けられた端板部34とを有している。回転子キャリア31は非磁性体であるとよい。円筒部33の内周面には磁石ユニット32が固定されている。回転子キャリア31は、磁石保持部材として機能する。回転子キャリア31の軸方向他端側は開放されている。なお、円筒部33では、開放側の先端部が拡径されており、磁石ユニット32を保持する部位である磁石保持部33aよりも先端側が拡径部33bとなっている。
磁石ユニット32は、回転子キャリア31の円筒部33の内周面に固定された複数の磁石を有している。磁石ユニット32において、磁石は、回転子30の周方向に沿って極性が交互に変わるように並べられている。これにより、回転子30は、周方向に複数の磁極を有し、磁極ごとに磁石磁束を発生させる。磁石は、例えば、極異方性の永久磁石であり、固有保磁力が400[kA/m]以上であり、かつ残留磁束密度Brが1.0[T]以上である焼結ネオジム磁石である。ちなみに、回転電機12としては、埋込磁石型の同期機(IPMSM)であってもよい。磁石ユニット32が「磁束発生部」に相当する。
回転子キャリア31において、端板部34の軸方向両面のうち円筒部33の側となる内側面には、回転子30の径方向中心位置にハブベアリング35が固定され、そのハブベアリング35には、軸方向に延びる回転軸36が固定されている。ハブベアリング35は、静止部である外輪35aと、回転部である内輪35bと、それら外輪35a及び内輪35bの間に設けられた複数の転動体35c(例えば玉)とを備えている。ハブベアリング35の内輪35bが端板部34に固定されている。また、内輪35bには、回転軸36が一体回転可能な状態で固定されている。回転軸36は、回転電機12の径方向中心においてハブ23と同軸に設けられている。
回転子30は、回転子キャリア31の端板部34がホイール22のハブ23に対してボルト等の固定具により固定されることにより、車輪11に組み付けられるようになっている。
次に、固定子40の構成を、図4~図6を用いて説明する。図5は、固定子40の構成を示す斜視図であり、このうち図5(a)は固定子40を軸方向一方の側から見た斜視図、図5(b)は固定子40を軸方向他方の側から見た斜視図である。図6は、固定子ホルダ43の斜視図である。
図4に示すように、固定子40は、固定子巻線41と、固定子コア42と、固定子ホルダ43とを有している。固定子コア42及び固定子ホルダ43は、固定子コア42を径方向外側として一体化され、その径方向外側に固定子巻線41が組み付けられている。固定子コア42及び固定子ホルダ43が「保持部材」に相当する。
固定子巻線41は、複数の相巻線を有し、各相の相巻線が周方向に所定順序で配置されることで円筒状に形成されている。本実施形態では、固定子巻線41がU,V,W相の3相巻線で構成されている。固定子コア42は、円筒状をなし、バックヨークとして設けられている。
本実施形態において、固定子40は、スロットを形成するためのティースを有していないティースレス構造を有するものである。この構造は以下(A)~(C)のいずれかを用いた構造とすればよい。
(A)固定子40において、周方向における各導線部(後述する中間導線部52)の間に導線間部材が設けられ、かつ導線間部材として、1磁極における導線間部材の周方向の幅寸法をWt、導線間部材の飽和磁束密度をBs、1磁極における磁石の周方向の幅寸法をWm、磁石ユニット32を構成する磁石の残留磁束密度をBrとした場合に、Wt×Bs≦Wm×Brの関係となる磁性材料が用いられる構造。
(B)固定子40において、周方向における各導線部の間に導線間部材が設けられ、かつ導線間部材として、非磁性材料が用いられる構造。
(C)固定子40において、周方向における各導線部の間に導線間部材が設けられていない構造。
また、図5に示すように、固定子巻線41は、単位コイルである複数の部分巻線51を有し、これら各部分巻線51が周方向に並ぶ状態で配置されることで構成されている。固定子巻線41では、相ごとに複数の部分巻線51により相巻線が構成されている。部分巻線51は、導線材を多重に巻回することで構成されており、互いに平行でかつ軸方向に延びる一対の中間導線部52と、一対の中間導線部52を軸方向両端でそれぞれ接続する一対の渡り部53,54とを有している。そして、これら一対の中間導線部52と一対の渡り部53,54とにより環状に形成されている。
軸方向両側の各渡り部53,54は、それぞれコイルエンドに相当する部分として設けられ、各渡り部53,54のうち、一方の渡り部53は径方向に屈曲形成され、他方の渡り部54は径方向に屈曲されることなく形成されている。各部分巻線51には、渡り部53が径方向内側に屈曲される部分巻線51と、渡り部53が径方向外側に屈曲される部分巻線51とが含まれている。固定子40において、軸方向一端側のコイルエンドCE1では、部分巻線51の渡り部53が径方向内側に屈曲され、軸方向他端側のコイルエンドCE2では、部分巻線51の渡り部53が径方向外側に屈曲されている。
図4の説明に戻り、固定子ホルダ43は、固定子コア42の径方向内側に組み付けられる円筒部44と、円筒部44の軸方向一端側において円筒部44の径方向内側に設けられた端板部45と、軸方向他端側において円筒部44から径方向外側に向けて設けられたフランジ部46とを有している。固定子ホルダ43には、軸方向両側のうち回転子キャリア31の端板部34と同じ側に端板部45が設けられている。端板部45が、固定子ホルダ43において径方向内側に延びる内板部に相当する。これにより、回転子キャリア31及び固定子ホルダ43は、軸方向両側のうち一方の側で各端板部34,45が互いに対向し、かつ他方の側でそれぞれ開放された構成となっている。なお以下の記載では、各端板部34,45の区別を明確化すべく、回転子キャリア31の端板部34を「キャリア端板部34」、固定子ホルダ43の端板部45を「ホルダ端板部45」とも記載する。
円筒部44には、冷却水等の冷媒を流通させる冷媒通路47が形成されている。冷媒通路47は、軸方向に扁平状に延び、かつ円筒部44に沿って環状に設けられており、不図示の入口部と出口部との間で周方向に冷媒を流通させるものとなっている。図示は省略するが、冷媒通路47の入口部と出口部とには、冷媒を循環させる循環経路が接続されるようになっている。循環経路には、例えば電動式のポンプと、ラジエータ等の放熱装置とが設けられ、ポンプの駆動に伴い循環経路と回転電機12の冷媒通路47とを通じて冷媒の循環が行われる。
ホルダ端板部45は、円筒部44から径方向内側にハブベアリング35まで延び、円筒部44の内側スペースを軸方向に仕切る仕切り板部となっている。ホルダ端板部45は、軸方向に2段に形成されており、1段目の部分である基端板部45aは、円筒部44の軸方向端部から径方向内側に延び、2段目の部分である先端板部45bは、軸方向に延びる中間筒部45cを介して径方向内側にハブベアリング35まで延びるように設けられている(図6参照)。先端板部45bの中央には複数の孔部45dが設けられており、その孔部45dにハブベアリング35(詳しくは、ハブベアリング35の外輪35a)が組み付けられるようになっている。これにより、固定子ホルダ43(固定子40)に対して、回転子キャリア31(回転子30)と回転軸36が回転可能に支持されている。
フランジ部46は、軸方向において固定子巻線41の外側、すなわち軸方向一端側の渡り部53,54の外側となるように設けられている。フランジ部46は、部分巻線51の渡り部53(径方向に屈曲形成された渡り部)の先端よりも径方向外側に張り出すように設けられており、更に言えば、回転子キャリア31の円筒部33における磁石保持部33aよりも径方向外側に張り出すように設けられている。つまり、フランジ部46は、回転子キャリア31の磁石保持部33aの外径よりも拡径されており、回転子キャリア31の磁石保持部33aの外径をD1、フランジ部46の外径をD2とすると、それらはD1<D2の関係になっている(図4(a)参照)。
また、図4に示すように、固定子40の軸方向端部には、固定子巻線41の各部分巻線51に電気的に接続される巻線接続部材として配線モジュール55が設けられている。配線モジュール55は、円環状に形成され、相ごとにバスバー等の配線部材を有している。配線モジュール55により、各相の部分巻線51が相ごとに並列又は直列に接続され、かつ各相の相巻線が相互に接続されている。配線モジュール55は、固定子40の軸方向両側のコイルエンドCE1,CE2のうち、固定子ホルダ43の開放側であるコイルエンドCE2側に設けられている。コイルエンドCE2は、部分巻線51の渡り部53が径方向外側に屈曲された側のコイルエンドであり、各渡り部53と、固定子ホルダ43のフランジ部46との間に配線モジュール55が設けられている。
固定子ホルダ43のフランジ部46には、端子部としての電源コネクタ71が設けられており、その電源コネクタ71に対して配線モジュール55が電気的に接続されている。電源コネクタ71は、配線モジュール55における3相の電力線にそれぞれ接続されており、外部コネクタとの接続が可能になっている。本実施形態では、配線モジュール55が、固定子ホルダ43の開放側、すなわち軸方向両側のうちフランジ部46の側に設けられていることから、電源コネクタ71に対する配線モジュール55の接続が簡易なものになっている。なお、配線モジュール55に、各相の相電流を検出する電流センサが一体に設けられていてもよい。
電源コネクタ71は、回転電機12が車輪11に組み付けられた状態において、鉛直方向上側となる位置に設けられているとよい。これにより、回転電機12がインホイールモータとして車両に組み付けられている状態において、電源コネクタ71に接続された電源ケーブルの破損等が抑制できるようになっている。例えば、車両走行中において車輪11が側溝等に入り込んでしまった場合に、電源コネクタ71に接続された電源ケーブルの損傷が生じにくいものとなっている。
電源コネクタ71の設置に関する構成を以下に説明する。図5(b)に示すように、固定子ホルダ43のフランジ部46には、電源コネクタ71が取り付けられる端子取付部としての台座部46aが設けられている。この台座部46aは、フランジ部46の厚さを局所的に他の部位よりも厚くした部位である。台座部46aには、軸方向に貫通する貫通孔46bが設けられており、その貫通孔46bに挿通させた状態で電源コネクタ71が取り付けられるようになっている。本構成では、コネクタ取り付け箇所において強度アップされるものとなっている。また、上述したとおりフランジ部46は、部分巻線51の渡り部53の先端や、回転子キャリア31の磁石保持部33aよりも径方向外側に張り出すように設けられており、フランジ部46における軸方向端面の拡張が図られている。これにより、フランジ部46において電源コネクタ71を取り付ける面積が好適に確保されるものとなっている。
固定子40に対して回転子30が組み付けられた状態では、図4に示すように、固定子ホルダ43のフランジ部46が回転子キャリア31の拡径部33bの径方向内側に入り込み、そのフランジ部46の径方向外周面と拡径部33bとの間にシール部材として環状シール72が取り付けられている。これにより、磁気回路部を構成する部位の密閉性が確保されている。
図4に示すように、固定子40において、固定子ホルダ43の円筒部44の内周側は中空部49となっている。この中空部49は、回転子30及び固定子40からなる磁気回路部の内側の空洞スペースである。本実施形態では、固定子40がティースレス構造になっていることにより、固定子40の径方向の厚みを薄くすることができ、径方向における中空部49の拡張が可能になっている。中空部49には、ブレーキ装置13が収容されている。
次に、ブレーキ装置13について図4(b)を用いて説明する。
ブレーキ装置13は、ディスク式の摩擦制動装置であり、円盤状のブレーキディスク61とブレーキキャリパ62とを有している。ブレーキ装置13の作動に関する構成は任意であるため、図示による詳細な説明は割愛するが、ブレーキディスク61は、1枚の円板からなるソリッドディスクや、内部に通気のための空洞を有するベンチレーティッドディスク等よりなる。また、ブレーキキャリパ62は、油圧や電気信号等により作動し、ブレーキディスク61に接触して制動力を生じさせる一対のブレーキパッドや、ブレーキパッドをブレーキディスク61に押し付けるピストン、これらブレーキパッド及びピストンを支持するキャリパボディ等を有している。
ブレーキディスク61は、回転子30と一体回転する回転軸36の先端部に対してボルト等の固定具63により固定されている。この場合、ブレーキディスク61は回転軸36とハブベアリング35とを介して回転子キャリア31に結合されている。そのため、ブレーキディスク61が回転子キャリア31に直接結合されている構成と比べて、回転子30に対する制動トルクの影響を軽減できる。つまり、制動トルクによる回転子キャリア31の変形等が抑制されるようになっている。また、ブレーキディスク61が回転子キャリア31に直接結合されている構成と比べて、ブレーキ装置13の作動時に生じる熱が回転子30に対して伝達されにくくなっている。
ブレーキディスク61は、ブレーキディスク61の全体が中空部49内に収容された状態となっている。また、ホイール22との位置関係で言えば、ブレーキディスク61の全体がリム24の内周側に収容されているとよい(図2参照)。ただし、ブレーキディスク61の一部のみが中空部49内に収容される構成、又はブレーキディスク61の一部のみがリム24の内周側に収容される構成であってもよい。
ブレーキキャリパ62は、その本体部分から側方に延びるアーム部64を有しており、そのアーム部64が、固定子ホルダ43のフランジ部46に設けられたボス部46cに対してボルト等の固定具65により固定されている。ボス部46cの形態は図5(b)にも示されている。つまり、ブレーキキャリパ62は、アーム部64を除く本体部分が、固定子ホルダ43の円筒部44内、すなわち中空部49内に収容されている。この場合、固定子ホルダ43の軸方向端面に対して車輪外側からアーム部64の固定作業が可能になっている。また、ブレーキキャリパ62は、アーム部64を介して固定子ホルダ43側へ熱が伝達されることで冷却が可能になっている。
ブレーキ装置13は、回転電機12の中空部49、すなわち回転電機12の磁気回路部内の中空部に収容された状態で設けられている。この場合、回転電機12に対するブレーキ装置13の組み付け状態では、径方向の配列が中心軸側から見て、ブレーキキャリパ62、固定子40、空隙、回転子30の順番になっている。この構成では、発熱体であるブレーキキャリパ62から回転子30(磁石)までの間に固定子ホルダ43の放熱部(冷媒通路47)と空隙とが存在し、ブレーキキャリパ62の熱が回転子30(磁石)伝わりにくくなっているため、磁石の減磁が抑制される。
また、回転電機12は、回転軸36の回転を検出する回転検出装置として回転センサ80を備えている。回転センサ80は、誘導型近接センサであり、より具体的には渦流式のインダクティブセンサである。図4(a)に示すように、回転センサ80は、検出部としてのセンサ本体81と、回転検出対象である被検出部82とを有している。本実施形態では、ホルダ端板部45とキャリア端板部34との間に回転センサ80が設けられており、より具体的には、センサ本体81がホルダ端板部45に設けられる一方で、被検出部82がキャリア端板部34に設けられている。また、ホルダ端板部45を挟んで一方側にブレーキ装置13が配され、他方側に回転センサ80が配置される構成となっている。
回転センサ80について詳しく説明する。図5(a)に示すように、センサ本体81は、ホルダ端板部45の基端板部45aに取り付けられている。センサ本体81は、平面状の励磁コイル及び受信コイルを有し、回転軸を中心として円弧状に延びる長尺円弧状をなしている。センサ本体81は、ホルダ端板部45の基端板部45aにおいて回転軸を中心として円弧状に延びるように取り付けられている。その取り付けについてより詳しくは、ホルダ端板部45の先端板部45bにおいて軸方向外側面は、径方向外周部分に対してその内側が凹んだ段差状に形成されており(図6参照)、径方向外周部分に対して段差状に凹んだ部分にセンサ本体81が固定されている。この場合、センサ本体81が取り付けられる被取付面は、固定子コア42の軸方向端面に対して軸方向にずれた位置に設けられている。つまり、センサ本体81は、軸方向において固定子コア42に重複する位置に設けられている。
一方、被検出部82が設けられたキャリア端板部34は、以下の構成を有する。図7(a),(b)は、回転子キャリア31の構成図である。
図7(a)に示すように、キャリア端板部34は、径方向でエリアを大別すると、径方向外側から順に、コイルエンド収容エリアA1、被検出エリアA2、シャフト固定エリアA3となっており、これら各エリアA1~A3は同心状に径方向に並ぶエリアとなっている。図7(b)に示すように、コイルエンド収容エリアA1には、軸方向において反固定子の側(図の奥側)に突出し、固定子巻線41のコイルエンドCE1を収容する円環状の収容部34aが設けられている。
また、被検出エリアA2及びシャフト固定エリアA3は、コイルエンド収容エリアA1に対して軸方向のキャリア中心側に凹んだ状態で設けられている。被検出エリアA2には、周方向に所定間隔で複数の凸部34bが設けられており、周方向に並ぶ複数の凸部34bが被検出部82に相当する。つまり、キャリア端板部34の被検出エリアA2には、複数の凸部34bからなる被検出部82が一体成形されている。各凸部34bは、正面視で略長方形状をなし、一定の高さで突出成形されている。また、シャフト固定エリアA3には、キャリア端板部34をハブ23に固定する固定具を挿通させるための挿通孔34cが形成されている。本構成では、被検出部82は、キャリア端板部34においてシャフト固定部を囲む部位に一体成形されている。なお、回転子キャリア31は、鋳造、鍛造、切削可能などの工法で作製することが可能である。
また、本実施形態では、ホルダ端板部45の基端板部45aに、回転センサ80を冷却するための冷媒通路48が設けられている。この冷媒通路48は、円筒部44に設けられた冷媒通路47に連続する通路であり、ポンプ駆動により環状の冷媒通路47内を冷媒が流れる際に、冷媒が冷媒通路48内に流れ込み、センサ本体81の冷却が行われるようになっている。ここでは、説明の便宜上、円筒部44に設けられた冷媒通路47を「コイル冷媒通路47」、ホルダ端板部45に設けられた冷媒通路48を「センサ冷媒通路48」とも記載する。
図8は、センサ本体81と冷媒通路48との位置関係を示す図であり、図8(a)は固定子40の正面図、図8(b)は固定子ホルダ43に形成された冷媒通路47,48を示す横断面図である。なお、図8(a),(b)では、図の上下方向が鉛直方向であり、上側が鉛直方向上側である。
コイル冷媒通路47は環状に設けられ、そのコイル冷媒通路47から径方向内側に延びるようにしてセンサ冷媒通路48が形成されている。コイル冷媒通路47では、例えば入口部と出口部とが図示の位置に設けられ、入口部から流入した冷媒が各冷媒通路47,48を流れるようになっている。センサ冷媒通路48は、その上流部が周方向においてコイル冷媒通路47の入口部に対応する位置になるように設けられているとよい。また、センサ冷媒通路48は、鉛直方向上側となる位置、詳しく言えば、コイル冷媒通路47の鉛直方向最上位置を含むエリアに設けられているとよい。ただし、コイル冷媒通路47における入口部及び出口部の位置や、それら出入口に対するセンサ冷媒通路48の位置、センサ冷媒通路48の周方向位置はそれぞれ変更可能である。
図8(a),(b)の対比から分かるように、センサ冷媒通路48は、センサ本体81に軸方向に対向する位置(すなわち、軸方向に重複する位置)に設けられている。センサ冷媒通路48の周方向の長さは、センサ本体81の周方向の長さと同じ又はそれよりも長いとよい。また、センサ冷媒通路48の径方向の幅は、センサ本体81の径方向の幅と同じ又はそれよりも広いとよい。この場合、センサ冷媒通路48の軸方向の投影面積は、センサ本体81の正面面積(正面視した際の面積)と同じ又はそれ以上であるとよい。なお、センサ冷媒通路48は、周方向の長さがセンサ本体81の周方向の長さよりも長いこと、及び径方向の幅がセンサ本体81の径方向の幅よりも広いことの少なくともいずれかが満たすものであるとよい。
センサ本体81は、ホルダ端板部45において周方向全体に亘って設けられることも考えられる。かかる場合には、センサ冷媒通路48も同様に、周方向全体に亘って設けられているとよい。
ここで、ブレーキ装置13とセンサ冷媒通路48との関係について図4(a)を用いて補足説明する。
ホルダ端板部45の軸方向両側のうち一方の側では、基端板部45aの取付面にセンサ本体81が取り付けられ、他方の側はブレーキ装置13に対向している。この場合、固定子ホルダ43内の中空部49において、ブレーキ装置13がホルダ端板部45に対して近接対向していることから、ブレーキ装置13にて生じた熱が輻射によりホルダ端板部45に伝わることが考えられる。特に、ホルダ端板部45とブレーキディスク61とが概ね平行で対面する範囲が広いほど輻射熱が伝わり易いと考えられる。このような形態において、ブレーキ装置13とセンサ本体81との間となるホルダ端板部45に、センサ冷媒通路48が設けられていることで、ブレーキ装置13から伝わる輻射熱は、センサ冷媒通路48を流れる冷媒に伝わり、冷媒の移動とともに回転電機12の外部へ移動する。これにより、ホルダ端板部45において、ブレーキ装置13の輻射熱がセンサ本体81に伝わることが抑制される。
また、ホルダ端板部45においてブレーキ装置13の輻射熱が積極的に吸収される構成であるため、ブレーキ装置13の輻射冷却が促され、ブレーキ装置13の温度上昇の抑制が可能となる。そのため、ブレーキ装置13が過高温となり、ブレーキの効きが低下するといった不都合の抑制効果を期待できる。
回転電機12及びブレーキ装置13の組み付けに関し、図2に示すように、固定子40は、軸方向においてコイルエンドCE1をハブ23に近い側、コイルエンドCE2をハブ23に遠い側にして組み付けられている。そしてその状態で、固定子40の径方向外側に回転子30が配置されるとともに、固定子40の径方向内側に、コイルエンドCE2の側から挿入された状態でブレーキ装置13が固定されている。この場合、固定子40に対して、コイルエンドCE2側からのブレーキ装置13の組み付けが可能となっている。
以上詳述した本実施形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
回転電機12において、回転センサ80が取り付けられる固定子ホルダ43の端板部45に、冷媒を流通させるセンサ冷媒通路48を設ける構成とした。これにより、ブレーキ装置13で生じる熱による回転センサ80への影響を低減することが可能となる。その結果、インホイールモータ構造の車輪駆動装置において回転センサ80による回転検出を適正に行わせることができる。
回転電機12にブレーキ装置13が一体で設けられる場合、装置全体の小型化を図るには、固定子ホルダ43の径方向内側にブレーキ装置13が配置されることが望ましい。ただしこの場合、ブレーキ装置13の熱が固定子ホルダ43を介して回転センサ80に伝わり、回転センサ80に悪影響が及ぶことが懸念される。この点、固定子ホルダ43において径方向に延び、かつ軸方向にブレーキ装置13に対向するホルダ端板部45を設け、そのホルダ端板部45においてブレーキ装置13の逆側に回転センサ80を取り付けるようにした。これにより、ブレーキ装置13で生じる熱が回転センサ80に伝わる前に効果的に固定子ホルダ43での冷却を行わせることができる。
固定子ホルダ43において径方向内側に延びるホルダ端板部45によれば、固定子ホルダ43の径方向内側においてブレーキ装置13が収容されたスペースが仕切られ、ブレーキ装置13で生じた熱がホルダ端板部45の反対側に直接伝わることが抑制される。また、ホルダ端板部45の一部である被取付部にセンサ冷媒通路48が設けられていることで、回転センサ80に対する遮熱効果を高めることができる。
ホルダ端板部45には、回転センサ80のうち平面状のコイルを含むセンサ本体81が取り付けられており、そのセンサ本体81が、センサ冷媒通路48を流れる冷媒によって冷却される。また、センサ本体81は、固定子ホルダ43において径方向内側に延びるホルダ端板部45に取り付けられ、そのセンサ本体81に軸方向に対向する位置に被検出部82(回転検出対象)が配置されている。この場合、センサ本体81と被検出部82とは面同士が対向しており、センサ本体81の平面状のコイルが適正に冷却されるようになっている。
センサ冷媒通路48は、センサ本体81に軸方向に対向する位置に設けられており、周方向の長さがセンサ本体81の周方向の長さよりも長いこと、及び径方向の幅がセンサ本体81の径方向の幅よりも広いことの少なくともいずれかを満たすものであるとした。これにより、センサ本体81の大きさに対してセンサ冷媒通路48の大きさが適正に定められ、センサ本体81の冷却を適正に行わせることができる。
コイル冷媒通路47(第2冷媒通路)からセンサ冷媒通路48(第1冷媒通路)に冷媒が流入するように構成したため、1つの冷媒流通系統で各冷媒通路47,48に対する冷媒の流通を好適に行わせることができる。
コイル冷媒通路47を、径方向においてブレーキ装置13と電源コネクタ71との間となる位置であって、かつ軸方向において電源コネクタ71に重複するように設けた。これにより、ブレーキ装置13の熱による電源コネクタ71への影響を軽減することができる。
(他の実施形態)
上記実施形態を例えば次のように変更してもよい。
・上記実施形態では、固定子ホルダ43のフランジ部46において、その周方向の全体が回転子キャリア31の磁石保持部33aの外径よりも径方向外側に拡張されている構成としたが、これを変更してもよい。例えば、図9に示すように、固定子ホルダ43のフランジ部46において、周方向の一部に、径方向外側に拡張された拡張部46d(詳しくは、回転子キャリア31の磁石保持部33aの外径よりも拡張された拡張部46d)が設けられている構成としてもよい。この場合、フランジ部46は、拡張部46dを除く部位で外径寸法が小さくなっており、軽量化が図られている。そして、拡張部46dに電源コネクタ71が取り付けられている。
また、図9に示す構成とする場合の回転電機12の断面構造を図10に示す。図10では、回転子キャリア31の拡径部33bが径方向に延びる板部となっており、その拡径部33bに対してフランジ部46が軸方向に対向している。そして、軸方向に互いに対向する回転子キャリア31の拡径部33bとフランジ部46との間に環状シール72が取り付けられている。
・図11に示すように、固定子ホルダ43のフランジ部46に、軸方向に対して斜めとなる向きで電源コネクタ71が設けられていてもよい。例えば、回転電機12の側方において電源コネクタ71が斜め上方を向く状態で設けられているとよい。この場合、フランジ部46の台座部46aにおいて貫通孔46bが軸方向に対して傾いた向きで設けられ、その貫通孔46bに電源コネクタ71が固定されているとよい。これにより、電源コネクタ71に対して軸方向に斜めとなる方向から電源ケーブル(外部ケーブル)の接続等を行わせることができ、配線接続作業の容易化が可能となる。また、回転電機12の側方に懸架機構等が設けられることを考慮すると、軸方向に斜めに電源ケーブルが接続されることで、懸架機構等との干渉回避が容易となり、回転電機12の軸方向外側における配線レイアウトの容易化が可能となる。
・図12に示す構成では、ホルダ端板部45が、円筒部44の軸方向端部から軸方向内側に鋭角の角度となる向きで設けられ、そのホルダ端板部45にセンサ本体81が取り付けられている。つまり、端板部45は、円筒部44の軸方向端部から、軸方向に直交する方向に斜めとなる向きに延びる傾斜部を有し、その傾斜部にセンサ本体81が取り付けられている。また、キャリア端板部34では、ホルダ端板部45の傾斜部に平行となる対向面に被検出部82が一体成形されている。本構成では、ホルダ端板部45を傾斜させることで、センサ本体81を固定するための固定面を確保し易くなり、仮に径寸法の小さい回転電機であっても、好適に回転センサ80設置することができる。
・図13に示すように、回転子キャリア31において、被検出部82の凸部34bを、回転子30の回転中心側から放射状に延びる所定高さ寸法のリブとして設ける構成であってもよい。具体的には、各凸部34bは、径方向を長尺方向とする突条部として設けられている。これにより、回転子キャリア31の端板部34における面内方向の撓みが抑制され、回転センサ80での検出精度を維持することができる。
図13に示す回転子キャリア31では、端板部34の両面のうち一方の面(ホルダ端板部45側の面)に被検出部82が一体成形されるとともに、他方の面(反ホルダ端板部側の面)が、回転軸36が固定されるシャフト固定部になっているとよい。つまり、回転軸36を、端板部34の中央の孔部を貫通させて軸方向外側で固定するとともに、シャフト固定部の裏面側となる部位に被検出部82が一体成形されているとよい。なお、回転軸36は、端板部34に直交する方向において、端板部34からいずれの方向に延びるものであってもよい。
・固定子ホルダ43に各冷媒通路47,48を以下のように構成してもよい。図14(a)では、センサ冷媒通路48において径方向外側と径方向内側とで軸方向の通路開口面積を相違させており、径方向外側、すなわちコイル冷媒通路47の側において通路開口面積が大きくなるようにしている。これにより、コイル冷媒通路47からセンサ冷媒通路48への冷媒の流入が促され、ひいてはセンサ本体81の冷却が好適に実施されるものとなっている。
特に図14(a)に示す構成では、コイル冷媒通路47の径方向内側に延びるようにセンサ冷媒通路48が設けられているが、かかる構成において、コイル冷媒通路47からセンサ冷媒通路48への冷媒の流入が好適に促されるものとなっている。
また、図14(b)では、コイル冷媒通路47とセンサ冷媒通路48とにおいて冷媒が直列に流れるように構成している。なお、図14(b)では、固定子ホルダ43において周方向に延びる各冷媒通路47,48を平面展開して示している。この場合、入口部から流入した冷媒はまずコイル冷媒通路47を周方向に流れ、その後、センサ冷媒通路48を介して出口部から流出する。これにより、センサ冷媒通路48に対して確実に冷媒を流し、センサ本体81の冷却性を高めることができる。なお、図14(b)では、コイル冷媒通路47とセンサ冷媒通路48とで冷媒流通の向きが周方向逆向きとなっているが、周方向の同じ向きとすることも可能である。
コイル冷媒通路47とセンサ冷媒通路48とを個別に設けるとともに、それら各冷媒通路47,48にそれぞれ入口部と出口部とを設ける構成とすることも可能である。この場合、固定子巻線41の冷却用の冷媒と、センサ本体81の冷却用の冷媒とが別々に供給され、各冷媒通路47,48に対して冷媒の供給態様を個別に調整することができる。
・上記実施形態では、固定子ホルダ43のフランジ部46に端子部として電源コネクタ71を設ける構成としたが、これを変更してもよい。例えば、フランジ部46に、端子部として中継基板を有する端子装置を取り付ける構成としてもよい。その中継基板には、外部電源線が接続可能なコネクタが設けられているとよい。
・回転子キャリア31において、円筒状をなす円筒部33と、円板状をなす端板部34とがそれぞれ別体で成形されるとともに、それら円筒部33と端板部34とが溶接や接着等の接合手段により互いに接合されている構成であってもよい。この場合、少なくとも端板部34が非磁性体であるとよい。端板部34において、プレス加工により凸状の被検出部82(複数の凸部34b)を形成することも可能である。
・回転子キャリア31において、端板部34と、回転センサ80の被検出部82とをそれぞれ別体で形成し、それら端板部34と被検出部82とをボルト等の固定具により互いに固定する構成とすることも可能である。
・回転検出装置として、誘導型近接センサ(インダクティブセンサ)以外の回転センサを用いることも可能である。例えば、回転検出装置としてレゾルバを用いることも可能である。
・ブレーキ装置13が、1つのブレーキディスク61に対して複数のブレーキキャリパ62が設けられているものであってもよい。又は、回転軸36に複数のブレーキディスク61が設けられているものであってもよい。ブレーキ装置13においてブレーキディスク61やブレーキキャリパ62を複数用いた構成にすることにより、インホイールモータにおける制動力を高めることができる。
・回転電機12は、ブレーキ装置13が一体に設けられていない構成であってもよい。この場合、固定子ホルダ43の径方向内側の中空部49には、例えばインバータを構成する電気部品が収容されるとよい。
・固定子巻線41は、複数の部分巻線51を用いたものに限定されず、導線を波巻きにより巻回した構成であってもよい。この場合、円筒状の固定子コア42に対して、波巻きにより円筒状に形成された固定子巻線41が組み付けられる構成であるとよい。固定子40をティース有りの構造としもよい。この場合、固定子コアに複数のティースを設けるとともに、各ティースの間に形成されるスロットに固定子巻線を巻回する構成とする。
・固定子40は、固定子コア42を有していない構成であってもよい。この場合、固定子巻線41は、固定子ホルダ43に対して組み付けられるものであるとよい。
・上記各実施形態では、回転子30として表面磁石型の回転子を用いたが、これに代えて、埋込磁石型の回転子や、界磁コイル式の回転子を用いる構成としてもよい。
・上記各実施形態では、回転電機をアウタロータ構造のものとしたが、これを変更し、インナロータ構造の回転電機であってもよい。インナロータ構造の回転電機では、固定子が径方向外側に設けられ、回転子が径方向内側に設けられる。この場合、固定子ホルダ43のフランジ部46は径方向内側に延び、そのフランジ部46に電源コネクタ71等が設けられるとよい。
この明細書における開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品および/または要素の組み合わせに限定されない。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品および/または要素が省略されたものを包含する。開示は、ひとつの実施形態と他の実施形態との間における部品および/または要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示されるいくつかの技術的範囲は、請求の範囲の記載によって示され、さらに請求の範囲の記載と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
上述の実施形態から抽出される技術思想を以下に記載する。
[構成1]
円筒状の車輪(11)の径方向内側に収容され、前記車輪を回転させる回転電機(12)を備え、前記回転電機は、回転軸(36)と一体回転する回転子(30)と、その回転子の径方向内側に対向配置される固定子(40)とを有する車輪駆動装置であって、
前記固定子は、固定子巻線(41)と、その固定子巻線の径方向内側に組み付けられた状態で当該固定子巻線を保持する円筒状の保持部材(42,43)とを有し、
前記保持部材には、前記回転軸の回転を検出する回転検出装置(80)が取り付けられ、当該保持部材において前記回転検出装置が取り付けられる被取付部に、冷媒を流通させる冷媒通路(48)が設けられている、車輪駆動装置。
[構成2]
前記車輪に対する摩擦制動力を発生させるブレーキ装置(13)を備える車輪駆動装置であって、
前記保持部材の径方向内側に前記ブレーキ装置が配置されており、
前記被取付部は、前記保持部材において径方向内側に延びるように設けられ、かつ軸方向に前記ブレーキ装置に対向しており、
前記被取付部において前記ブレーキ装置の逆側に前記回転検出装置が取り付けられている、構成1に記載の車輪駆動装置。
[構成3]
前記保持部材は、径方向内側に延びる内板部(45)を有し、その内板部の径方向内側の先端部に、前記回転子を回転可能に支持する軸受(35)が固定されており、
前記保持部材の径方向内側において前記ブレーキ装置が収容されたスペースが、前記内板部により仕切られており、
前記内板部の一部である前記被取付部に前記冷媒通路が設けられている、構成2に記載の車輪駆動装置。
[構成4]
前記回転検出装置は、回転検出対象である被検出部(82)と、平面状のコイルを含み前記被検出部の回転を検出する検出部(81)とを有する誘導型近接センサであり、
前記被取付部は、前記保持部材において径方向内側に延びるように設けられており、
前記被取付部に前記検出部が取り付けられ、その検出部に軸方向に対向する位置に前記被検出部が設けられている、構成1~3のいずれか1つに記載の車輪駆動装置。
[構成5]
前記検出部は、前記回転軸を中心として円弧状に延びる長尺円弧状をなしており、
前記冷媒通路は、前記検出部に軸方向に対向する位置に設けられており、周方向の長さが前記検出部の周方向の長さよりも長いこと、及び径方向の幅が前記検出部の径方向の幅よりも広いことの少なくともいずれかを満たすものである、構成4に記載の車輪駆動装置。
[構成6]
前記冷媒通路は、第1冷媒通路(48)であり、
前記保持部材には、円筒部分に周方向に延びる第2冷媒通路(47)が設けられており、
前記第1冷媒通路は、前記第2冷媒通路に連通され、その第2冷媒通路から冷媒が流入するように設けられている、構成1~5のいずれか1つに記載の車輪駆動装置。
[構成7]
前記車輪に対する摩擦制動力を発生させるブレーキ装置(13)を備える車輪駆動装置であって、
前記保持部材の径方向内側に前記ブレーキ装置が配置されており、
前記保持部材の軸方向端部には、前記固定子巻線に対する電力の入出力を行う端子部(71)が取り付けられており、
前記第2冷媒通路は、径方向において前記ブレーキ装置と前記端子部との間となる位置に配され、かつ軸方向において前記端子部に重複するように設けられている、構成6に記載の車輪駆動装置。
10…車輪ユニット、11…車輪、12…回転電機、30…回転子、36…回転軸、40…固定子、41…固定子巻線、42…固定子コア、43…固定子ホルダ、48…センサ冷媒通路、80…回転センサ。

Claims (7)

  1. 円筒状の車輪(11)の径方向内側に収容され、前記車輪を回転させる回転電機(12)を備え、前記回転電機は、回転軸(36)と一体回転する回転子(30)と、その回転子の径方向内側に対向配置される固定子(40)とを有する車輪駆動装置であって、
    前記固定子は、固定子巻線(41)と、その固定子巻線の径方向内側に組み付けられた状態で当該固定子巻線を保持する円筒状の保持部材(42,43)とを有し、
    前記保持部材には、前記回転軸の回転を検出する回転検出装置(80)が取り付けられ、当該保持部材において前記回転検出装置が取り付けられる被取付部に、冷媒を流通させる冷媒通路(48)が設けられている、車輪駆動装置。
  2. 前記車輪に対する摩擦制動力を発生させるブレーキ装置(13)を備える車輪駆動装置であって、
    前記保持部材の径方向内側に前記ブレーキ装置が配置されており、
    前記被取付部は、前記保持部材において径方向内側に延びるように設けられ、かつ軸方向に前記ブレーキ装置に対向しており、
    前記被取付部において前記ブレーキ装置の逆側に前記回転検出装置が取り付けられている、請求項1に記載の車輪駆動装置。
  3. 前記保持部材は、径方向内側に延びる内板部(45)を有し、その内板部の径方向内側の先端部に、前記回転子を回転可能に支持する軸受(35)が固定されており、
    前記保持部材の径方向内側において前記ブレーキ装置が収容されたスペースが、前記内板部により仕切られており、
    前記内板部の一部である前記被取付部に前記冷媒通路が設けられている、請求項2に記載の車輪駆動装置。
  4. 前記回転検出装置は、回転検出対象である被検出部(82)と、平面状のコイルを含み前記被検出部の回転を検出する検出部(81)とを有する誘導型近接センサであり、
    前記被取付部は、前記保持部材において径方向内側に延びるように設けられており、
    前記被取付部に前記検出部が取り付けられ、その検出部に軸方向に対向する位置に前記被検出部が設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載の車輪駆動装置。
  5. 前記検出部は、前記回転軸を中心として円弧状に延びる長尺円弧状をなしており、
    前記冷媒通路は、前記検出部に軸方向に対向する位置に設けられており、周方向の長さが前記検出部の周方向の長さよりも長いこと、及び径方向の幅が前記検出部の径方向の幅よりも広いことの少なくともいずれかを満たすものである、請求項4に記載の車輪駆動装置。
  6. 前記冷媒通路は、第1冷媒通路(48)であり、
    前記保持部材には、円筒部分に周方向に延びる第2冷媒通路(47)が設けられており、
    前記第1冷媒通路は、前記第2冷媒通路に連通され、その第2冷媒通路から冷媒が流入するように設けられている、請求項1に記載の車輪駆動装置。
  7. 前記車輪に対する摩擦制動力を発生させるブレーキ装置(13)を備える車輪駆動装置であって、
    前記保持部材の径方向内側に前記ブレーキ装置が配置されており、
    前記保持部材の軸方向端部には、前記固定子巻線に対する電力の入出力を行う端子部(71)が取り付けられており、
    前記第2冷媒通路は、径方向において前記ブレーキ装置と前記端子部との間となる位置に配され、かつ軸方向において前記端子部に重複するように設けられている、請求項6に記載の車輪駆動装置。
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