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JP2006014399A - アキシャルギャップ回転電機の冷却構造 - Google Patents

アキシャルギャップ回転電機の冷却構造 Download PDF

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JP2006014399A
JP2006014399A JP2004183962A JP2004183962A JP2006014399A JP 2006014399 A JP2006014399 A JP 2006014399A JP 2004183962 A JP2004183962 A JP 2004183962A JP 2004183962 A JP2004183962 A JP 2004183962A JP 2006014399 A JP2006014399 A JP 2006014399A
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rotating electrical
electrical machine
rotor
cooling structure
axial gap
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JP2004183962A
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Yuki Nakajima
祐樹 中島
Masakazu Kobayashi
正和 小林
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

【課題】 永久磁石の温度上昇を抑え、回転電機の小型化、永久磁石の低コスト化に貢献することができるアキシャルギャップ回転電機の冷却構造を提供すること。
【解決手段】 永久磁石9を配置した回転子2と、固定子コア11と固定子コイル12を有する固定子3と、を備え、前記回転子2と前記固定子3がアキシャル方向に配設され、前記回転子2は、固定子3との間にエアギャップをもって回転可能に保持されたアキシャルギャップ回転電機において、前記回転子2上に、回転電機内部に導入された冷媒の排出路を設けた。
【選択図】 図3

Description

本発明は、固定子と回転子がアキシャル方向に対向配置されるアキシャルギャップ回転電機の冷却構造の技術分野に属する。
永久磁石を回転子内部に埋め込んだ埋込磁石同期モータ(IPMSM:Interior Permanent Magnet Synchronus Motor)や永久磁石を回転子表面に張り付けた表面磁石同期モータ(SPMSM:Surface Permanent Magnet Synchronus Motor)は、損失が少なく、効率が良く、出力が大きい(マグネットトルクのほかにリラクタンストルクも利用できる)等の理由により、電気自動車用モータやハイブリッド車用モータ等の用途にその応用範囲を拡大している。
このような永久磁石同期モータであって、固定子と回転子がアキシャル方向に対向配置されるアキシャルギャップモータは、薄型化が可能であり、レイアウトに制限がある用途に使用されており、また、アキシャルギャップモータの内部に冷却のため、油(冷媒)を導入するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−243617号公報
しかしながら、従来のアキシャルギャップモータにあっては、固定子と回転子とが磁石性能の向上のために非常に小さい間隙(エアギャップ)を介して設置されているため、このエアギャップに導入された冷媒がうまく排出されない場合、フリクションになり、かえって永久磁石を発熱させてしまう。そして、永久磁石が外部磁場の大きさに応じたある上限温度を超えると、磁力が減少する減磁という現象が発生し、回転電機の性能を著しく低下させる、という問題があった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、永久磁石の温度上昇を抑え、回転電機の小型化、永久磁石の低コスト化に貢献することができるアキシャルギャップ回転電機の冷却構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、永久磁石を配置した回転子と、固定子コアと固定子コイルを有する固定子と、を備え、前記回転子と前記固定子がアキシャル方向に配設され、前記回転子は、固定子との間にエアギャップをもって回転可能に保持されたアキシャルギャップ回転電機において、前記回転子上に、回転電機内部に導入された冷媒の排出路を設けることを特徴とする。
よって、本発明のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造にあっては、回転子上に、回転電機の内部に導入された冷媒の排出路を設けたので、冷媒がエアギャップ内に滞留することなく、速やかに排出される。この結果、永久磁石の温度上昇を抑え、回転電機の小型化、永久磁石の低コスト化に貢献することができる。
以下、本発明のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造を実施するための最良の形態を、図面に示す実施例1〜実施例6に基づいて説明する。
まず、構成を説明する。
図1は実施例1の冷却構造が適用されたアキシャルギャップ回転電機を示す全体断面図であり、アキシャルギャップ回転電機は、回転軸1と、回転子2と、固定子3と、回転電機ケース4と、を備えていて、前記回転電機ケース4は、フロント側サイドケース4aと、リヤ側サイドケース4bと、両サイドケース4a,4bにボルト結合された外周ケース4cにより構成されている。
前記回転軸1は、フロント側サイドケース4aに設けられた第1軸受け5とリヤ側サイドケース4bに設けられた第2軸受け6によって回転自在に支持されている。また、前記回転軸1のリヤ側端部には、軸回転数を検出する回転センサ7が設けられている。
前記回転子2は、前記回転軸1に固定され、固定子3から与えられる回転磁束に対し、永久磁石9に反力を発生させ、回転軸1を中心に回転するように、回転軸1に固定された電磁鋼鈑(強磁性体)による回転子ベース8と、前記固定子3との対向面に一部埋め込まれた複数の永久磁石9と、を有して構成されている。前記複数の永久磁石9は、隣接する表面磁極(N極,S極)が、互いに相違するよう配置されている(図2参照)。ここで、回転子2と固定子3の間にはエアギャップ10と呼ばれる隙間が存在し、互いに接触することはない。
前記固定子3は、前記リヤ側サイドケース4bに固定され、固定子コア11と、固定子コイル12と、バックコア13と、を有して構成されている。前記固定子コイル12は、図外の絶縁紙または絶縁体を介し、固定子コア11に巻かれる。また、固定子3は、そのバックコア13を介して通じてリヤ側サイドケース4bに保持される。
図2は実施例1のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子を示す正面図、図3は実施例1のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子を示す図2A−A線展開断面図、図4は実施例1のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子の永久磁石を示す斜視図である。
実施例1の前記回転子上に設置された永久磁石9は、図3に示すように、回転子ベース8の磁石回り表面8aに対し軸方向に突出させ、図2および図3に示すように、隣接する永久磁石9,9間に形成される8箇所の第1径方向凹部21を冷媒の排出路としている。そして、軸方向突出部の周方向端面を回転子ベース8に対して垂直面9a,9aとし、前記第1径方向凹部21の排出路断面形状を方形としている。
各永久磁石9は、図4に示すように扇形状であり、図2に示すように、周方向間隔を介して8枚円周上に配列した場合にドーナツ状となり、かつ、隣接する永久磁石9,9の表面磁極が同じ磁極とならないように、N極とS極とが交互となる配置とされている。
次に、作用を説明する。
[解決課題]
回転子に永久磁石を埋め込んだ回転電機は、損失が少なく効率が良い、出力が大きい等の理由により数多く使用されている。そのうち、回転子と固定子をアキシャル方向に配置したアキシャルギャップモータでは、薄型化が可能であり、レイアウトに制限がある用途に使用されており、特開2003−219600号公報のようなものが知られている。また、回転電機内部に冷却のため、冷媒(油)を導入するものの例として、特開平10−243617公報がある。
すなわち、回転子上の永久磁石は、外部から強い磁場を受けるので、磁石内部にうず電流が誘起されることによる発熱があり、また、固定子で発生した、固定子コイル内部の銅損発熱や、コア内部の鉄損等の損失発熱の熱を受けて、磁石温度が上昇しやすい。このため、後者の例では、回転電機の内部に冷媒を導入し、発熱体を冷却しようというものである。
しかし、従来の回転子は、図5に示すように、回転子ベースの表面と永久磁石の表面とが一致するように永久磁石を埋め込み配置した構成であり、固定子と回転子の隙間は、磁石性能の向上のため、非常に小さい間隙(エアギャップ)を介して設置されている。このため、このエアギャップに導入された冷媒が排出されずエアギャップに滞留した場合、フリクションになり、かえって永久磁石を発熱させてしまうという問題がある。加えて、永久磁石には耐熱温度というものがあり、外部磁場の大きさに応じたある上限温度を超えた状態では、磁力が減少する「減磁」という現象が発生し、回転電機の性能を著しく低下させる。この問題に対応するため、永久磁石を高耐熱グレードの仕様にしたり、回転電機そのものを大型化したりと、コスト的にも、レイアウト的にも問題となる。
[固定子冷却作用]
これに対し、実施例1では、回転子2と固定子3とがアキシャルギャップを介して対向配置されるアキシャルギャップ回転電機において、前記回転子2上に、回転電機内部に導入された冷媒の排出路を設けることで、永久磁石の温度上昇を抑え、回転電機の小型化、永久磁石の低コスト化に貢献するものである。
すなわち、回転子2上の永久磁石9は、上記のように、磁石内部にうず電流が誘起されることによる発熱があり、また、固定子3で発生した銅損や鉄損による熱を受け、磁石温度が上昇しやすい。このために永久磁石9を冷却する必要があり、回転電機ケース4の外部から冷媒を回転電機ケース4の内部に導入し、永久磁石9から熱を奪った冷媒を再び回転電機ケース4の外部に排出し、さらに、熱を奪った冷媒を熱交換器等により冷却し、再び、冷媒を回転電機ケース4の内部に導入することでなされる。
このとき、回転電機ケース4の内部に導入された冷媒の排出路としての第1径方向凹部21を回転子2上に設けたので、エアギャップ10内に入り込んできた冷媒は、遠心力を受けて外径方向に速やかに排出されることになり、冷媒がエアギャップ10内に滞留することがない。つまり、速やかに入れ替わる冷媒により、永久磁石9の発熱を効率よく抜熱し、永久磁石9の温度の上昇を抑えることができる。
しかも、冷媒排出路である第1径方向凹部21は、異なる表面磁極を持つ8個の永久磁石9の周方向の隣接部分を凹ませる構成であるため、同一の永久磁石9、および、隣り合う永久磁石9,9間のもれ磁束を低減することができる。
このように、永久磁石9の温度の上昇抑制により減磁を回避できるのに加え、もれ磁束の低減効果も併せ持つため、単に永久磁石9の冷却にとどまらず、回転電機の性能をも向上させることができる。
次に、効果を説明する。
実施例1のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
(1) 永久磁石9を配置した回転子2と、固定子コア11と固定子コイル12を有する固定子3と、を備え、前記回転子2と前記固定子3がアキシャル方向に配設され、前記回転子2は、固定子3との間にエアギャップをもって回転可能に保持されたアキシャルギャップ回転電機において、前記回転子2上に、回転電機内部に導入された冷媒の排出路を設けたため、永久磁石9の温度上昇を抑え、回転電機の小型化、永久磁石9の低コスト化に貢献することができる。
(2) 前記回転子2上に設置された永久磁石9は、回転子ベース8の磁石回り表面8aに対し軸方向に突出し、隣接する永久磁石9,9間に形成される第1径方向凹部21を冷媒の排出路としたため、永久磁石9の発熱を効率よく抜熱することができるという高い冷媒排出効果と、永久磁石9の減磁回避ともれ磁束の低減との相乗作用による回転電機の性能向上効果と、を併せて達成することができる。
(3) 前記回転子2上に設置された永久磁石9は、軸方向突出部の周方向両端面を回転子ベース表面8aに対して垂直面9aとし、隣接する永久磁石9,9間に形成される方形断面の第1径方向凹部21を冷媒の排出路としたため、例えば、各永久磁石9は既存形状のものをそのまま用いることができるというように、コスト的に有利としながら高い冷媒排出効果を得ることができる。
実施例2は、実施例1に比べ冷媒排出効果を高くすると共に、回転電機のトータル性能の向上を図った例である。
すなわち、図6に示すように、回転子2上に設置された永久磁石9は、軸方向突出部の周方向両端面を回転子ベース表面8aに対して斜めにカットした傾斜面9b,9bとし、隣接する永久磁石間に形成される台形断面の第2径方向凹部22を冷媒の排出路とした。
ここで、永久磁石9の周方向両端面に形成した傾斜面は、図7(a)に示すように、半径方向に同じ幅の傾斜面9b,9bとしても良いし、また、図7(b)に示すように、径方向の内側から外側に向かって、傾斜面幅を徐々に広く設定した傾斜面9b’,9b’としても良い。なお、他の構成は実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明すると、実施例2によれば、回転子2上に設置された永久磁石9の周方向両端面を傾斜面9b,9bとし、回転子2の半径方向に対し、削り取られて(エアギャップ面に対して、平行でも垂直でも無い面を持つように)構成されているので、第2径方向凹部22による冷媒の排出路断面積を実施例1に比べ大きくすることができ、冷媒の排出効果がさらに高くなる。また、回転方向に対し、永久磁石9の端部が斜めになっていることにより、誘起電圧が小さくなり、かつ電圧の高調波が低減するなどして、回転電機のトータルの性能が向上する。
さらに、図7(b)に示すように、径方向の内側から外側に向かって、傾斜面幅を徐々に広く設定した傾斜面9b’,9b’とした場合、削り取られている部分は、半径が大きいほど、大きくなっているので、第2径方向凹部22による冷媒の排出路断面積を外側でより広く確保でき、回転による移動速度が高速となる回転子2の外側での誘起電圧を低下することができる。なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例2のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造にあっては、実施例1の(1),(2)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
(4) 前記回転子2上に設置された永久磁石9は、軸方向突出部の周方向両端面を回転子ベース表面8aに対して斜めにカットした傾斜面9b,9bとし、隣接する永久磁石間に形成される台形断面の第2径方向凹部22を冷媒の排出路としたため、冷媒の排出効果を実施例1に比べさらに高くすることができると共に、誘起電圧が小さくなり、かつ電圧の高調波が低減するなどして、回転電機のトータル性能を向上させることができる。
(5) 前記永久磁石9の傾斜面9b’,9b’は、径方向の内側から外側に向かって、傾斜面幅を徐々に広く設定したため、第2径方向凹部22による冷媒の排出路断面積を外側でより広く確保できると共に、内側よりも高速移動となる回転子2の外側での誘起電圧を低下させることができる。
実施例3は、実施例2に対しさらに遠心力を受けた冷媒の排出を効果的に行うようにした例である。
すなわち、図8および図9に示すように、回転子2上に設置された永久磁石9の固定子対向表面に軸中心から円周方向に向かう通路23を設け、該通路23を回転電機ケース4の内部に導入された冷媒の排出路とした。なお、他の構成は、実施例1,2と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明すると、実施例3によれば、回転子2上に設置された永久磁石9の表面に、冷媒を排出する通路23を設けたので、実施例2に比べ、さらに冷媒の排出が効果的に行われる。さらに、永久磁石9の表面に設けられた通路23は、軸中心から円周方向に向かうように設けられているので、遠心力を受けた冷媒を排出するのに効果的である。なお、他の作用は実施例1,2と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例3のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造にあっては、実施例1の(1),(2)と実施例2の(4)の効果に加えて、下記に列挙する効果を得ることができる。
(6) 前記回転子2上に設置された永久磁石9の固定子対向表面に通路23を設け、該通路23を回転電機ケース4の内部に導入された冷媒の排出路としたため、実施例1,2に比べ、さらに冷媒の排出を効果的に行うことができる。なお、実施例3は、実施例2をベースとして通路23を追加する例を示したが、実施例1をベースとして永久磁石9の表面に通路23を追加する例としても良いことは勿論である。
(7) 前記通路23は、軸中心から円周方向に向かう設定としたため、遠心力を受けた冷媒を効果的に通路23を介して排出することができる。
実施例4は、一つの永久磁石9に対し1本の通路23を設けた実施例3に対し、一つの永久磁石9に対し複数本の通路23を設けた例である。
すなわち、図10および図11に示すように、一つの永久磁石9に対し、2本の通路23,23を設けている。ここで、永久磁石9の表面に形成した通路は、図11(a)に示すように、半径方向に同じ幅の2本の通路23,23としても良いし、また、図11(b)に示すように、径方向の内側から外側に向かって、通路幅を徐々に広く設定した2本の通路23’,23’としても良い。なお、他の構成は実施例1,2,3と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明すると、実施例4によれば、永久磁石9の表面に設けられた通路23,23が、一つの永久磁石9に対し、複数設けられているので、一つ通路23を持つものより、冷媒排出効果が大きい。なお、作用は実施例1,2,3と同様であるので、説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例4のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造にあっては、実施例3の(6),(7)の効果に加えて、下記の効果を得ることができる
(8) 前記通路23,23は、一つの永久磁石9に対し、複数設けたため、一つ通路23を持つ実施例3より、冷媒排出をより効果的に行うことができる。
実施例5は、回転子2の軸側に滞留する冷媒を排出しやすくした例である。
すなわち、図12に示すように、回転子2上に設置された永久磁石9は、回転子ベース8の磁石回り表面8aに対し軸方向に突出し、突出部分の径方向内面から径方向外面まで貫通する貫通孔24を設け、この貫通孔23を冷媒の排出路とした。図12でLは回転子ベース8への埋め込み線である。なお、他の構成は実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明すると、実施例5によれば、永久磁石9の内部に半径方向に、冷媒通路としての貫通孔24が設置されており、回転子2の外部まで、該貫通孔24が貫通しており、冷媒が排出されるので、回転子2の軸側に滞留する冷媒が排出されやすい。なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例5のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造にあっては、実施例1,2,3,4の何れかの効果に加えて、下記の効果を得ることができる。
(9) 前記回転子2上に設置された永久磁石9は、回転子ベース8の磁石回り表面8aに対し軸方向に突出し、突出部分の径方向内面から径方向外面まで貫通する貫通孔24を設け、この貫通孔24を冷媒の排出路としたため、回転子2の軸側に滞留する冷媒を速やかに排出することができる。なお、この実施例5では、実施例1との併用例を示したが、永久磁石9の両端部の形状や磁石表面形状は、実施例1,2,3,4の何れの例とも併用することができる。
実施例6は、うず電流の低減と、うず電流による発熱の効果的な抜熱を達成するようにした分割磁石による例である。
すなわち、図13に示すように、永久磁石9を4個の磁石要素9-1,9-2,9-3,9-4により構成し、それぞれの磁石要素9-1,9-2,9-3,9-4間を接着(接着剤25)により成形し、接着部分の一部を空隙26とし、この空隙26を冷媒の排出路とした。ここで、永久磁石9の分割線の方向は径方向である。なお、他の構成は実施例1と同様であるので、対応する構成に同一符号を付して説明を省略する。
次に、作用を説明すると、実施例6によれば、磁石要素9-1,9-2,9-3,9-4間の接着部分の一部を空隙26とし、この空隙26を冷媒の排出路としたため、分割磁石によりうず電流を低減する効果と、うず電流による発熱を冷媒により効果的に抜熱することが可能である。なお、他の作用は実施例1と同様であるので説明を省略する。
次に、効果を説明する。
実施例6のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造にあっては、実施例1の(1),(2)の効果に加えて、下記に列挙する効果を得ることができる。
(10) 前記永久磁石9を4個の磁石要素9-1,9-2,9-3,9-4により構成し、それぞれの磁石要素9-1,9-2,9-3,9-4間を接着により成形し、接着部分の一部を空隙26とし、この空隙26を冷媒の排出路としたため、分割磁石構造とすることによりうず電流を低減することができると共に、うず電流による発熱を空隙26を通過する冷媒により効果的に抜熱することができる。なお、この実施例6では、実施例1との併用例を示したが、永久磁石9の両端部の形状や磁石表面形状は、実施例1,2,3,4の何れの例とも併用することができる。
以上、本発明のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造を実施例1〜実施例6に基づき説明してきたが、具体的な構成については、これらの実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1〜6では、回転子ベースを強磁性体とする例を示したが、強磁性体とした場合には、電磁鋼板または一般鋼板または圧粉コアでも構成することが可能である。さらに、回転子ベースを非磁性体としても良い。ここで、回転子ベースを強磁性体とした場合と非磁性体とした場合の違いを説明すると、永久磁石の保持に非磁性体を用いてる場合、回転電機の発生トルクはマグネットトルクのみとなり、リラクタンストルクを得ることが出来ないが、強磁性体を用いると、さらにリラクタンストルクまで利用でき、回転電機の性能向上(発生トルクの増大)に有効である。
実施例5では、永久磁石を径方向の分割線により4分割した場合の例を示したが、例えば、図14に示すように、永久磁石を周方向の分割線により2分割しても良く、さらに、2分割や4分割以外の多分割としても良い。これら多分割による永久磁石の場合、半径方向で内側と外側の磁石形状、回転子と磁石両端部の関係等は、これまで説明してきた内容をそのまま踏襲できる。この際、表面通路の位置、軸中心からみた半径方向への投影部分は、半径方向に分割された磁石要素で一致することが望ましい。
実施例1〜6では、一つの固定子と一つの回転子を備えたアキシャルギャップ回転電機の例を示したが、例えば、図15に示すように、2つの固定子と一つの回転子を備えたアキシャルギャップ回転電機としても良いし、さらに、例えば、回転子が2つで固定子が1つの場合、回転子が2つで固定子が3つの場合、回転子が3つで固定子が2つの場合等、それら以外の組合せでも良い。ただし、これらの態様においても、永久磁石の表面形状、永久磁石の両端部の形状、回転子と永久磁石の関係について、固定子が一つの場合と同じように構成可能である。
実施例1〜6では、アキシャルギャップ回転電機と述べているが、それはアキシャルギャップモータとして適用しても良いし、また、アキシャルギャップジェネレータとして適用しても良い。
実施例1の冷却構造が適用されたアキシャルギャップ回転電機を示す全体断面図である。 実施例1のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子を示す正面図である。 実施例1のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子を示す図2A−A線展開断面図である。 実施例1のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子の永久磁石を示す斜視図である。 従来例のアキシャルギャップ回転電機の回転子を示す展開断面図である。 実施例2のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子を示す展開断面図である。 実施例2のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子の永久磁石を示す斜視図である。 実施例3のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子を示す展開断面図である。 実施例3のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子の永久磁石を示す斜視図である。 実施例4のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子を示す展開断面図である。 実施例4のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子の永久磁石を示す斜視図である。 実施例5のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子の永久磁石を示す斜視図である。 実施例6のアキシャルギャップ回転電機の冷却構造が適用された回転子の永久磁石を示す断面図である。 本発明の冷却構造が適用可能な分割磁石の一例を備えた回転子を示す正面図である。 本発明の冷却構造が適用可能な2つの固定子と1つの回転子を備えたアキシャルギャップ回転電機を示す全体断面図である。
符号の説明
1 回転軸
2 回転子
3 固定子
4 回転電機ケース
5 第1軸受け
6 第2軸受け
7 回転センサ
8 回転子ベース
8a 磁石回り表面
9 永久磁石
9-1,9-2,9-3,9-4 磁石要素
9a 垂直面
9b,9b’ 傾斜面
10 エアギャップ
11 固定子コア
12 固定子コイル
13 バックコア
21 第1径方向凹部(冷媒の排出路)
22 第2径方向凹部(冷媒の排出路)
23,23’ 通路(冷媒の排出路)
24 貫通孔(冷媒の排出路)
25 接着剤
26 空隙(冷媒の排出路)

Claims (10)

  1. 永久磁石を配置した回転子と、固定子コアと固定子コイルを有する固定子と、を備え、前記回転子と前記固定子がアキシャル方向に配設され、前記回転子は、固定子との間にエアギャップをもって回転可能に保持されたアキシャルギャップ回転電機において、
    前記回転子上に、回転電機内部に導入された冷媒の排出路を設けたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  2. 請求項1に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記回転子上に設置された永久磁石は、回転子ベースの磁石回り表面に対し軸方向に突出し、隣接する永久磁石間に形成される径方向凹部を冷媒の排出路としたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  3. 請求項1または請求項2に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記回転子上に設置された永久磁石は、軸方向突出部の周方向両端面を回転子ベースに対して垂直面とし、隣接する永久磁石間に形成される方形断面の第1径方向凹部を冷媒の排出路としたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  4. 請求項1または請求項2に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記回転子上に設置された永久磁石は、軸方向突出部の周方向両端面を回転子ベース表面に対して斜めにカットした傾斜面とし、隣接する永久磁石間に形成される台形断面の第2径方向凹部を冷媒の排出路としたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  5. 請求項4に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記永久磁石の傾斜面は、径方向の内側から外側に向かって、傾斜面幅を徐々に広く設定したことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  6. 請求項1乃至5の何れか1項に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記回転子上に設置された永久磁石の固定子対向表面に通路を設け、該通路を回転電機内部に導入された冷媒の排出路としたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  7. 請求項6に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記通路は、一つの永久磁石に対し、複数設けたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  8. 請求項6または請求項7に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記通路は、軸中心から円周方向に向かう設定としたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記回転子上に設置された永久磁石は、回転子ベースの磁石回り表面に対し軸方向に突出し、突出部分の径方向内面から径方向外面まで貫通する貫通孔を設け、この貫通孔を冷媒の排出路としたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
  10. 請求項1乃至9の何れか1項に記載されたアキシャルギャップ回転電機の冷却構造において、
    前記永久磁石を2つ以上の複数の磁石要素により構成し、それぞれの磁石要素間を接着により成形し、接着部分の一部を空隙とし、この空隙を冷媒の排出路としたことを特徴とするアキシャルギャップ回転電機の冷却構造。
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