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JP2023039618A - メモリデバイス - Google Patents

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JP2023039618A JP2021146831A JP2021146831A JP2023039618A JP 2023039618 A JP2023039618 A JP 2023039618A JP 2021146831 A JP2021146831 A JP 2021146831A JP 2021146831 A JP2021146831 A JP 2021146831A JP 2023039618 A JP2023039618 A JP 2023039618A
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雄一 伊藤
Yuichi Ito
太一 五十嵐
Taichi IGARASHI
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Kioxia Corp
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Abstract

Figure 2023039618000001
【課題】メモリデバイスの信頼性を向上する。
【解決手段】実施形態のメモリデバイス100は、メモリ素子1と、スイッチング素子2とを含み、スイッチング素子2は、第1の電極21Aと、第2の電極21Bと、第1の電極21Aと第2の電極21Bとの間の可変抵抗層20と、を含む。第1及び第2の電極21A,21Bのうち少なくとも一方は、第1の層212と、第1の層212と可変抵抗層20との間の第2の層211と、第1の層211と第2の層212との間の第3の層210と、を含む。第1及び第2の層211,212のそれぞれは、炭素、窒化炭素、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン、窒化タングステン及び白金の中から選択された少なくとも1つを含む。第3の層210は、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンの中から選択された少なくとも1つを含む。
【選択図】 図7

Description

本発明の実施形態は、メモリデバイスに関する。
可変抵抗素子(例えば、磁気抵抗効果素子)をメモリ素子として用いたメモリデバイスが、知られている。メモリデバイスの特性を向上するために、メモリデバイスに関する様々な技術の研究及び開発が、行われている。
米国特許第10,943,632号明細書 米国特許出願公開第2021/0083170号明細書 米国特許出願公開第2021/0074908号明細書
メモリデバイスの信頼性を向上する。
実施形態のメモリデバイスは、メモリ素子と、第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた可変抵抗層と、を含むスイッチング素子と、を含み、前記第1及び第2の電極のうち少なくとも一方は、第1の層と、前記第1の層と前記可変抵抗層との間に設けられた第2の層と、前記第1の層と前記第2の層との間に設けられた第3の層と、を含み、前記第1及び第2の層のそれぞれは、炭素、窒化炭素、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン、窒化タングステン及び白金の中から選択された少なくとも1つを含み、前記第3の層は、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンの中から選択された少なくとも1つを含む。
実施形態のメモリデバイスの構成例を示すブロック図。 実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す図。 実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す鳥瞰図。 実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す断面図。 実施形態のメモリデバイスのメモリセルアレイの構成例を示す断面図。 実施形態のメモリデバイスのメモリセルの構成例を示す模式図。 実施形態のメモリデバイスのスイッチング素子の構成例を示す模式図。 実施形態のメモリデバイスのスイッチング素子を説明するための図。 実施形態のメモリデバイスのスイッチング素子を説明するための図。 実施形態のメモリデバイスのスイッチング素子を説明するための図。 実施形態のメモリデバイスのスイッチング素子を説明するための図。 実施形態のメモリデバイスのスイッチング素子を説明するための図。 実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す断面工程図。 実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す断面工程図。 実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す断面工程図。 実施形態のメモリデバイスの製造方法の一工程を示す断面工程図。 実施形態のメモリデバイスの変形例を示す図。 実施形態のメモリデバイスの変形例を示す図。 実施形態のメモリデバイスの変形例を示す図。
以下、図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付す。
以下の各実施形態において、同一の複数の構成要素(例えば、回路、配線、各種の電圧及び信号など)に関して、参照符号の末尾に、区別化のための数字/英字を付す場合がある。末尾に区別化のための数字/英字を伴った参照符号を付された構成要素が、相互に区別されなくとも良い場合、末尾の数字/英字が省略された記載(参照符号)が用いられる。
(1)実施形態
図1乃至図16を参照して、実施形態のメモリデバイス100について、説明する。
[a]構成例
図1乃至図12を参照して、実施形態のメモリデバイス100の構成例について、説明する。
(a-1)全体構成
図1は、本実施形態のメモリデバイス100の構成例を示す図である。
図1に示されるように、本実施形態のメモリデバイス100は、メモリデバイス100の外部のデバイス(以下では、外部デバイスとよばれる)900に接続されている。
外部デバイス900は、メモリデバイス100に、コマンドCMD、アドレスADR、及び制御信号CNTを、送る。データDTが、メモリデバイス100と外部デバイス900との間で転送される。外部デバイス900は、書き込み動作時に、メモリデバイス100内に書き込まれるデータ(以下では、書き込みデータとよばれる)を、メモリデバイス100に送る。外部デバイス900は、読み出し動作時に、メモリデバイス100から読み出されたデータ(以下では、読み出しデータとよばれる)をメモリデバイス100から受ける。
本実施形態のメモリデバイス100は、メモリセルアレイ110、ロウ制御回路120、カラム制御回路130、書き込み回路140、読み出し回路150、電圧生成回路160、入出力回路170、及び制御回路180を含む。
メモリセルアレイ110は、複数のメモリセルMC、複数のワード線WL及び複数のビット線BLを含む。
複数のメモリセルMCは、メモリセルアレイ110内の複数のロウ及び複数のカラムに対応付けられている。各メモリセルMCは、複数のワード線WLのうち対応する1つに接続される。各メモリセルMCは、複数のビット線BLのうち対応する1つに接続される。
ロウ制御回路120は、ワード線WLを介してメモリセルアレイ110に接続される。ロウ制御回路120は、アドレスADRにおけるメモリセルアレイ110のロウアドレス(又はロウアドレスのデコード結果)を受ける。ロウ制御回路120は、ロウアドレスのデコード結果に基づいて、複数のワード線WLを制御する。これによって、ロウ制御回路120は、複数のワード線WL(複数のロウ)のそれぞれを、選択状態又は非選択状態に設定する。以下において、選択状態に設定されたワード線WLは、選択ワード線WLとよばれ、選択ワード線WL以外のワード線WLは、非選択ワード線WLとよばれる。
カラム制御回路130は、ビット線BLを介してメモリセルアレイ110に接続される。カラム制御回路130は、アドレスADRにおけるメモリセルアレイ110のカラムアドレス(又はカラムアドレスのデコード結果)を受ける。カラム制御回路130は、カラムアドレスのデコード結果に基づいて、複数のビット線BLを制御する。これによって、カラム制御回路130は、複数のビット線BL(複数のカラム)のそれぞれを選択状態又は非選択状態に設定する。以下において、選択状態に設定されたビット線BLは、選択ビット線BLとよばれ、選択ビット線BL以外のビット線BLは、非選択ビット線BLとよばれる。
書き込み回路140は、メモリセルMCへのデータの書き込みを行う。書き込み回路140は、選択ワード線WL及び選択ビット線BLのそれぞれに、データの書き込みのための電圧(又は電流)を供給する。これによって、或る書き込み電圧(又は、書き込み電流)が、選択されたメモリセルMCに供給される。書き込み回路140は、複数の書き込み電圧のうち書き込みデータに応じたいずれか1つを、選択されたメモリセルMCに供給できる。例えば、複数の書き込み電圧のそれぞれは、書き込みデータに応じた極性(バイアス方向)を有する。例えば、書き込み回路140は、書き込みドライバ(図示せず)及び書き込みシンク(図示せず)などを含む。
読み出し回路150は、メモリセルMCからのデータの読み出しを行う。読み出し回路150は、選択されたメモリセルMCから選択ビット線BLに出力された信号を増幅する。読み出し回路150は、増幅された信号に基づいて、メモリセルMC内のデータを判別する。例えば、読み出し回路150は、プリアンプ(図示せず)、センスアンプ(図示せず)、読み出しドライバ(図示せず)及び読み出しシンク(図示せず)などを含む。
電圧生成回路160は、外部デバイス900から提供された電源電圧を用いて、メモリセルアレイ110の各種の動作のための電圧を生成する。例えば、電圧生成回路160は、書き込み動作に用いられる種々の電圧を生成する。電圧生成回路160は、生成した電圧を、書き込み回路140に出力する。例えば、電圧生成回路160は、読み出し動作に用いられる種々の電圧を生成する。電圧生成回路160は、生成した電圧を、読み出し回路150に出力する。
入出力回路170は、メモリデバイス100と外部デバイス900との間の各種の信号ADR,CMD,CNT,DTのインターフェイス回路として機能する。入出力回路170は、外部デバイス900からのアドレスADRを、制御回路180に転送する。入出力回路170は、外部デバイス900からのコマンドCMDを、制御回路180に転送する。入出力回路170は、種々の制御信号CNTを、外部デバイス900と制御回路180との間で転送する。入出力回路170は、外部デバイス900からの書き込みデータDTを書き込み回路140に転送する。入出力回路170は、読み出し回路150からのデータDTを、読み出しデータとして外部デバイス900に転送する。
制御回路(シーケンサ、ステートマシン、内部コントローラともよばれる)180は、コマンドCMDをデコードする。制御回路180は、コマンドCMDのデコード結果及び制御信号CNTに基づいて、メモリデバイス100内のロウ制御回路120、カラム制御回路130、書き込み回路140、読み出し回路150、電圧生成回路160、及び入出力回路170の動作を制御する。制御回路180は、アドレスADRをデコードする。制御回路180は、アドレスADRのデコード結果を、ロウ制御回路120及びカラム制御回路130などに送る。例えば、制御回路180は、コマンドCMD及びアドレスADRを一時的に記憶するレジスタ回路(図示せず)を含む。尚、レジスタ回路、コマンドCMDのデコードのための回路(コマンドデコーダ)、及びアドレスADRのデコードのための回路(アドレスデコーダ)が、制御回路180の外部において、メモリデバイス100内に設けられてもよい。
(a-2)メモリセルアレイ
図2乃至図5を参照して、本実施形態のメモリデバイス100における、メモリセルアレイ110の構成例について、説明する。
図2は、本実施形態のメモリデバイス100のメモリセルアレイ110の構成例を示す等価回路図である。
図2に示されるように、複数のメモリセルMCは、メモリセルアレイ110内においてマトリクス状に配置されている。各メモリセルMCは、複数のビット線BL(BL<0>,BL<1>,・・・,BL<i-1>)のうち対応する1つ、及び、複数のワード線WL(WL<0>、WL<1>,・・・,WL<j-1>)のうち対応する1つ、に接続されている。i及びjは、2以上の整数である。
各メモリセルMCは、メモリ素子1及びスイッチング素子2を含む。
メモリ素子1は、例えば、可変抵抗素子である。メモリ素子1の抵抗状態は、供給された電圧(又は電流)によって、複数の抵抗状態(例えば、低抵抗状態及び高抵抗状態)のうちいずれか1つの抵抗状態に変わる。メモリ素子1は、その素子1の抵抗状態とデータ(例えば、“0”データ及び“1”データ)との関連付けによって、データを記憶できる。
スイッチング素子(又は、セレクタ素子又は単にセレクタともよばれる)2は、メモリセルMCの選択素子として機能する。スイッチング素子2は、対応するメモリ素子1に対するデータの書き込み時及び対応するメモリ素子1からのデータの読み出し時において、メモリ素子1に対する電圧(又は電流)の供給を制御する機能を有する。
例えば、或るメモリセルMCに印加される或る電圧が、そのメモリセルMC内のスイッチング素子2の閾値電圧より低い場合、スイッチング素子2は、オフ状態(高抵抗状態、非導通状態)に設定される。この場合において、スイッチング素子2は、メモリ素子1に対する電圧(又は電流)を、遮断する。或るメモリセルMCに印加される或る電圧が、そのメモリセルMC内のスイッチング素子2の閾値電圧以上である場合、スイッチング素子2は、オン状態(低抵抗状態、導通状態)に設定される。この場合において、スイッチング素子2は、電圧(又は電流)を、メモリ素子1に供給する。
スイッチング素子2は、メモリセルMC内における電流の流れる方向に依らずに、メモリセルMCに印加される電圧の大きさに応じて、メモリセルMC内に電流を流すか流さないかを切り替えることが可能である。
例えば、スイッチング素子2は、2端子型の素子である。
図3乃至図5は、本実施形態のメモリデバイス100のメモリセルアレイ110の構成例を説明するための図である。図3は、メモリセルアレイ110の構成例を説明するための鳥瞰図である。図4は、メモリセルアレイ110の第1の方向(軸)に沿う断面構造を示す模式的な断面図である。図5は、メモリセルアレイ110の第2の方向(軸)に沿う断面構造を示す模式的な断面図である。図3乃至図5の例において、第1の方向はY方向に対応し、第2の方向はX方向に対応する。
図3乃至図5に示されるように、メモリセルアレイ110は、基板90の上面の上方に設けられている。
X方向は、基板90の上面に対して平行な方向である。Y方向は、基板90の上面に対して平行で、X方向に交差する方向である。以下において、基板90の上面に対して平行な面は、X-Y平面とよばれる。X-Y平面に垂直な方向(軸)は、Z方向(Z軸)とする。X方向とZ方向とからなる面に平行な面は、X-Z平面とよばれる。Y方向とZ方向とからなる面に平行な面は、Y-Z平面とよばれる。
複数の配線(導電層)50は、Z方向において、絶縁層91を介して、基板90の上面の上方に設けられる。複数の配線50は、Y方向に沿って並ぶ。各配線50は、X方向に沿って延びる。複数の配線50は、例えば、ワード線WLとして機能する。
複数の配線(導電層)51は、Z方向において、複数の配線50の上方に設けられている。複数の配線51は、X方向に沿って並ぶ。各配線51は、Y方向に沿って延びる。複数の配線51は、例えば、ビット線BLとして機能する。
複数のメモリセルMCが、複数の配線50と複数の配線51との間に、設けられている。複数のメモリセルMCは、X-Y平面内において、マトリクス状に配列されている。
X方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、1つの配線50上に設けられている。X方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、共通のワード線WLに接続される。
Y方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、1つの配線51下に設けられている。Y方向に並ぶ複数のメモリセルMCは、共通のビット線BLに接続される。
例えば、メモリセルアレイ110が図2の回路構成を有する場合、スイッチング素子2は、Z方向においてメモリ素子1の下方に設けられている。スイッチング素子2が、メモリ素子1と配線(ワード線)50との間に設けられている。メモリ素子1が、配線(ビット線)51とスイッチング素子2との間に設けられている。
このように、各メモリセルMCは、メモリ素子1とスイッチング素子2との積層体である。このメモリセルMCによって、メモリセルアレイ110は、積層型の構成を有する。
メモリセルMCは、メモリセルアレイ110の形成に用いられるプロセス(例えば、エッチング方法)に応じて、テーパー状の断面形状を有する場合がある。
図4及び図5において、絶縁層91が、複数の配線50と基板90との間に設けられた例が示されている。基板90が半導体基板である場合、1つ以上の電界効果トランジスタ(図示せず)が、基板90の上面の半導体領域上に設けられてもよい。電界効果トランジスタは、絶縁層91に覆われる。基板90上の電界効果トランジスタは、ロウ制御回路120などの回路の構成素子である。電界効果トランジスタは、絶縁層91内のコンタクトプラグ(図示せず)及び配線(図示せず)を介して、メモリセルアレイ110に接続される。このように、Z方向におけるメモリセルアレイ110の下方に、メモリセルアレイ110の動作の制御のための回路が設けられてもよい。尚、基板90が絶縁性基板であれば、複数の配線50は、絶縁層91無しに、基板90の上面上に直接設けられてもよい。
積層型のメモリセルアレイ110の回路構成及び構造は、図2乃至図5に示された例に限定されない。ビット線BL及びワード線WLに対するメモリ素子1及びスイッチング素子2の接続関係に応じて、メモリセルアレイ110の回路構成及び構造は、適宜変形され得る。例えば、図2の回路構成を有するメモリセルアレイ110の構造は、図3乃至図5の例に限定されない。例えば、スイッチング素子2が、Z方向においてメモリ素子1の上方に設けられてもよい。この場合において、配線50がビット線BLとして用いられ、配線51がワード線WLとして用いられる。
(a-3)メモリセル
図6は、本実施形態のメモリデバイス100における、メモリセルMCの構成例を示す断面図である。
図6に示されるように、積層体のメモリセルMCにおいて、メモリ素子1及びスイッチング素子2は、Z方向に並んでいる。本例において、メモリ素子1が、Z方向において、スイッチング素子2上に設けられている。
例えば、メモリ素子1としての可変抵抗素子は、磁気抵抗効果素子である。この場合において、本実施形態のメモリデバイス100は、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)のような磁気メモリである。
<磁気抵抗効果素子の構成例>
例えば、磁気抵抗効果素子1は、少なくとも、2つの磁性層11,13と非磁性層12とを含む。非磁性層12は、Z方向において2つの磁性層11,13の間に設けられている。図6の例において、ワード線WL(配線50)側からビット線BL(配線51)側に向かって、磁性層11、非磁性層12、及び磁性層13の順に、複数の層11,12,13がZ方向に並んでいる。
2つの磁性層11,13及び非磁性層12は、磁気トンネル接合を成す。以下において、磁気トンネル接合を含む磁気抵抗効果素子1は、MTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子1とよばれる。MTJ素子1における非磁性層12は、トンネルバリア層とよばれる。
磁性層11,13は、例えば、コバルト(Co)、鉄(Fe)及び(又は)ボロン(B)などを含む強磁性層である。磁性層11,13は、単層膜(例えば、合金膜)でもよいし、多層膜(例えば、人工格子膜)でもよい。トンネルバリア層12は、例えば、酸化マグネシウムを含む絶縁層である。トンネルバリア層12は、単層膜でもよいし、多層膜でもよい。
本実施形態において、MTJ素子1は、垂直磁化型の磁気抵抗効果素子である。
例えば、各磁性層11,13は、垂直磁気異方性を有する。各磁性層11,13の磁化容易軸方向は、磁性層11,13の層面(膜面)に対して垂直である。各磁性層11,13は、磁性層11,13の層面に対して垂直な磁化を有する。各磁性層11,13の磁化の方向は、磁性層11,13の配列方向(Z方向)に対して平行である。
2つの磁性層11,13のうち、一方の磁性層は、磁化の向きが可変であり、他方の磁性層は、磁化の向きが不変である。MTJ素子1は、一方の磁性層の磁化の向きと他方の磁性層の磁化の向きとの相対的な関係(磁化配列)に応じて、複数の抵抗状態(抵抗値)を有し得る。
図6の例において、磁性層13の磁化の向きは、可変である。磁性層11の磁化の向きは、不変(固定状態)である。以下において、磁化の向きが可変な磁性層13は、記憶層とよばれる。以下において、磁化の向きが不変(固定状態)の磁性層11は、参照層とよばれる。尚、記憶層13は、自由層、磁化自由層、又は、磁化可変層とよばれる場合もある。参照層11は、ピン層、ピンド層、磁化不変層、又は、磁化固定層とよばれる場合もある。
本実施形態において、「参照層(磁性層)の磁化の向きが不変である」、又は、「参照層(磁性層)の磁化の向きが固定状態である」とは、記憶層13の磁化の向きを変えるための電流又は電圧がMTJ素子1に供給された場合において、参照層11の磁化の向きが、供給された電流又は電圧によって電流/電圧の供給の前後で変化しないことを、意味する。
記憶層13の磁化の向きが、参照層11の磁化の向きと同じである場合(MTJ素子1の磁化配列状態が平行配列状態である場合)、MTJ素子1の抵抗状態は、第1の抵抗状態である。記憶層13の磁化の向きが、参照層11の磁化の向きと異なる場合(MTJ素子1の磁化配列状態が反平行配列状態である場合)、MTJ素子1の抵抗状態は、第1の抵抗状態と異なる第2の抵抗状態である。第2の抵抗状態(反平行配列状態)のMTJ素子1の抵抗値は、第1の抵抗状態(平行配列状態)のMTJ素子1の抵抗値より高い。
以下において、MTJ素子1の磁化配列状態に関して、平行配列状態はP状態とも表記され、反平行配列状態はAP状態とも表記される。
例えば、MTJ素子1は、2つの電極19A,19Bを含む。磁性層11,13及びトンネルバリア層12は、Z方向において、2つの電極19A,19B間に設けられている。参照層11は、電極19Aとトンネルバリア層12との間に設けられている。記憶層13は、電極19Bとトンネルバリア層12との間に設けられている。
例えば、シフトキャンセル層(図示せず)が、MTJ素子1内に設けられてもよい。この場合において、シフトキャンセル層は、参照層11と電極19Aとの間に設けられる。シフトキャンセル層は、参照層11の漏れ磁場の影響を緩和するための磁性層である。MTJ素子1がシフトキャンセル層を含む場合、非磁性層(図示せず)が、シフトキャンセル層と参照層11との間に設けられる。非磁性層は、例えば、Ru層などの金属層である。シフトキャンセル層は、非磁性層を介して参照層11と反強磁性的に結合する。これによって、参照層11及びシフトキャンセル層を含む積層体は、SAF(Synthetic antiferromagnetic)構造を形成する。SAF構造において、シフトキャンセル層の磁化の向きは、参照層11の磁化の向きと反対になる。SAF構造によって、参照層11の磁化の向きは、より安定的に固定状態となり得る。尚、SAF構造を形成する2つの磁性層及び非磁性層の集合が、参照層とよばれる場合もある。
例えば、MTJ素子1は、下地層(図示せず)及びキャップ層(図示せず)の少なくとも一方を含んでもよい。下地層は、磁性層(ここでは、参照層)11と電極19Aとの間に設けられている。下地層は、非磁性層(例えば、導電性化合物層)である。下地層は、下地層に接する磁性層11の特性(例えば、結晶性及び(又は)磁気特性)を改善するための層である。キャップ層は、磁性層(ここでは、記憶層)13と電極19Bとの間に設けられている。キャップ層は、非磁性層(例えば、導電性化合物層)である。キャップ層は、キャップ層に接する磁性層13の特性(例えば、結晶性及び磁気特性)を改善するための層である。尚、下地層及びキャップ層のそれぞれは、電極19(19A,19B)の構成要素としてみなされてもよい。
<スイッチング素子の構成例>
図6に示されるように、スイッチング素子2が2端子型の素子である場合、スイッチング素子2は、少なくとも、可変抵抗層(以下では、スイッチング層又はセレクタ層とよばれる)20と2つの電極(電極層)21A,21Bとを含む。スイッチング層20は、Z方向において2つの電極21A,21Bの間に設けられている。スイッチング層20は、複数の抵抗状態を取り得る。
図6の例において、電極21Aは、Z方向においてスイッチング層20の下方に設けられ、電極21Bは、Z方向においてスイッチング層20の上方に設けられている。例えば、電極21Aは、配線50とスイッチング層20との間に設けられている。電極21Bは、スイッチング層20とMTJ素子1との間に設けられている。
スイッチング層20は、電極21Aを介して、配線50に接続されている。スイッチング層20は、電極21Bを介して、MTJ素子1に接続されている。
以下において、スイッチング素子2の2つの電極21A,21Bにおいて、基板90側の電極21Aは、下部電極とよばれる。2つの電極21A,21Bのうち、Z方向において下部電極21Aの上方に配置された電極(基板90側に対して反対側の電極)21Bは、上部電極とよばれる。
スイッチング素子2(メモリセルMC)に印加される電圧に応じて、スイッチング層20の抵抗状態は、高抵抗状態(非導通状態)又は低抵抗状態(導通状態)になる。スイッチング層20の抵抗状態が高抵抗状態である場合、スイッチング素子2は、オフしている。スイッチング層20の抵抗状態が低抵抗状態である場合、スイッチング素子2は、オンしている。
メモリセルMCが選択状態に設定される場合、スイッチング素子2がオンするため、スイッチング層20の抵抗状態は、低抵抗状態となっている。メモリセルMCが非選択状態に設定される場合、スイッチング素子2がオフするため、スイッチング層20の抵抗状態は、高抵抗状態となっている。
尚、スイッチング層20の材料に応じて、スイッチング層20の抵抗状態の変化は、スイッチング素子2(メモリセルMC)内を流れる電流(例えば、電流の大きさ)に依存する場合もある。
本実施形態において、スイッチング素子2の電極21A,21Bのそれぞれは、複数の層210(210a,210b),211(211a,211b),212(212a,212b)を含む積層構造を有する。各電極21A,21Bにおいて、層210は、層211と層212との間に設けられている。例えば、層210,211,212は、導電層である。
本実施形態において、層210は、水素を吸着及び(又は)貯蔵することが可能な材料(以下では、水素貯蔵材料とよばれる)を含む。以下において、区別化のために、層210は、水素貯蔵層ともよばれる。
層211,212は、他の層(例えば、水素貯蔵層210)の化学反応(酸化又は窒化)を防止することが可能な材料を含む。例えば、層211,212は、水素貯蔵層210の酸化を防止する。以下において、区別化のために、層211,212は、酸化防止層(又は反応防止層)ともよばれる。
下部電極21Aは、水素貯蔵層210a及び2つの酸化防止層211a,212aを含む。水素貯蔵層210a及び2つの酸化防止層211a,212aは、Z方向に積層されている。一方の酸化防止層212aは、スイッチング層20の下方に設けられている。水素貯蔵層210aは、一方の酸化防止層212aとスイッチング層20との間に設けられている。一方の酸化防止層212aは、水素貯蔵層210aと配線50との間に設けられている。他方の酸化防止層211aは、水素貯蔵層210aとスイッチング層20との間に設けられている。
下部電極21Aは、スイッチング層20に対して、スイッチング層20と下部電極21Aとの界面全体にわたって密着している。例えば、酸化防止層211aは、酸化防止層211aとスイッチング層20との間における空隙の発生無しに、スイッチング層20の下面全体に直接接触している。
上部電極21Bは、水素貯蔵層210b及び2つの酸化防止層211b,212bを含む。水素貯蔵層210b及び2つの酸化防止層211b,212bは、Z方向に積層されている。一方の酸化防止層212bは、Z方向において、スイッチング層20の上方に設けられている。一方の酸化防止層212bは、水素貯蔵層210bとMTJ素子1(電極19A)との間に設けられている。水素貯蔵層210bは、一方の酸化防止層212bとスイッチング層20との間に設けられている。他方の酸化防止層211bは、水素貯蔵層210bとスイッチング層20との間に設けられている。
上部電極21Bは、スイッチング層20に対して、スイッチング層20と上部電極21Bとの界面全体にわたって密着している。例えば、酸化防止層211bは、酸化防止層211bとスイッチング層20との間における空隙の発生無しに、スイッチング層20の上面全体に直接接触している。
このように、スイッチング素子2の各電極21において、水素貯蔵層210は、2つの酸化防止層211,212に挟まれている。水素貯蔵層210は、酸化防止層211を介してスイッチング層20に隣り合う。
図7を参照して、本実施形態のMRAM100における、スイッチング素子2に用いられる材料について、より具体的に説明する。図7は、本実施形態のMRAM100における、スイッチング素子2の各層20,210,211,212に用いられる材料の一例を示す図である。
図7に示されるように、スイッチング層20は、例えば、リン(P)、ヒ素(As)、硫黄(S)、セレン(Se)及びテルル(Te)の中から選択される少なくとも1つをスイッチング層20の構成元素として含む。
スイッチング層20の材料は、例えば、ドーパント(不純物)を含む絶縁体である。
スイッチング層20に用いられる絶縁体の一例は、酸化シリコンである。絶縁体に添加されるドーパントは、スイッチング層20の絶縁体内における電気伝導に寄与する不純物である。スイッチング層20の材料が酸化シリコンである場合、酸化シリコンに添加されるドーパントは、リン、ヒ素、硫黄、セレン又はテルルである。尚、スイッチング層20としての酸化シリコンに添加されるドーパントの種類は、上述の例に限定されない。
このように、スイッチング層20は、リン、ヒ素、硫黄、セレン及びテルルのうち少なくとも1つを含む。
尚、スイッチング層20の材料は、リン、ヒ素、硫黄、セレン及びテルルのうち少なくとも1つを含む部材であれば、上述の例以外の材料(導電性又は絶縁性の酸化物、導電性又は絶縁性の窒化物、又は半導体)でもよい。
水素貯蔵層210(210a,210b)は、リチウム(Li)、ナトリウム(Na)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、チタン(Ti)、及びランタン(La)の中から選択される少なくとも1つを含む層である。水素貯蔵層210は、リチウム層、ナトリウム層、マグネシウム層、カルシウム層、チタン層、又はランタン層のような1種類の元素からなる層でもよい。水素貯蔵層210は、リチウム合金層、ナトリウム合金層、マグネシウム合金層、カルシウム合金層、チタン合金層、又はランタン合金層でもよい。又は、水素貯蔵層210は、リチウム化合物層、ナトリウム化合物層、マグネシウム化合物層、カルシウム化合物層、チタン化合物層、又はランタン化合物層でもよい。
水素貯蔵層210の例としては、マグネシウム層、マグネシウムとニッケル(Ni)との合金層(例えば、MgNi層)、又は、マグネシウムと銅(Cu)との合金層(例えば、MgCu層)が、水素貯蔵層210に用いられてもよい。
水素貯蔵層210は、複数の層を含んでもよい。この場合において、水素貯蔵層210内の複数の層のうち少なくとも1つの層は、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンのうち少なくとも1つを含む。
水素貯蔵層210は、水素を吸着する、又は、水素を水素貯蔵層210の内部に貯蔵する。
それゆえ、水素貯蔵層210は、上述のリチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンのうち選択された少なくとも1つに加えて、さらに、水素(H)を含み得る。水素貯蔵層210は、水素貯蔵層210に用いられた上述のリチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンのうち選択された少なくとも1つと水素との化合物(水素化合物)を、含んでもよい。
水素貯蔵層210の特性は、上述の元素及び材料の種類に応じて、変化する。
水素貯蔵層210に用いられた元素及び材料に応じて、水素貯蔵層210が、貯蔵可能な水素の量が、変わる。
上述の元素及び材料を用いた水素貯蔵層210は、水素の吸着及び貯蔵に関して可逆性を有し得る。例えば、水素貯蔵層210は、或る条件(例えば、周囲の温度条件)下において貯蔵した水素を放出し得る。温度条件による水素の放出を防ぐために、水素貯蔵層210は、水素貯蔵層210の水素の放出温度が高いことが望ましい。これによって、水素貯蔵層210は、水素が水素貯蔵層210から脱離するのを抑制でき、水素の貯蔵状態を維持できる。
尚、水素貯蔵層210は、電極21の構成部材であるため、水素を層210内に含む状態であっても、導電性を有することが望ましい。
各酸化防止層211,212は、炭素(C)、窒化炭素(CN)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、タングステン(W)、窒化タングステン(WN)及び白金(Pt)の中から選択される少なくとも1つを含む層である。各酸化防止層211,212は、複数の層を含んでもよい。
酸化防止層211,212は、水素貯蔵層210の酸化を抑制する。
スイッチング層20は、Z方向において、膜厚(Z方向における寸法)t0を有する。水素貯蔵層210は、Z方向において、膜厚(Z方向における寸法)t1を有する。酸化防止層211は、Z方向において、膜厚(Z方向における寸法)t2を有する。酸化防止層212は、Z方向において、膜厚(Z方向における寸法)t3を有する。
例えば、スイッチング層20の膜厚t0が、5nmから40nmまでの範囲内の或る値である場合、水素貯蔵層210の膜厚t1は、1nmから20nmまでの範囲内において、膜厚t0以下の或る値であることが好ましい。この場合において、酸化防止層211,212の膜厚t2,t3は、1nmから5nmの範囲内において、膜厚t1以下の或る値であることが好ましい。
各層の膜厚の一例としては、スイッチング層20の膜厚t0が10nmである場合、水素貯蔵層210の膜厚t1は、5nmである。この場合において、各酸化防止層211,212の膜厚t2,t3は、3nmである。
尚、酸化防止層211の膜厚t2は、酸化防止層212の膜厚t3と異なってもよい。また、下部電極21A内の水素貯蔵層210aの膜厚t1は、上部電極21B内の水素貯蔵層210bの膜厚t1と同じでもよいし、異なってもよい。下部電極21A内の酸化防止層211aの膜厚t2は、上部電極21B内の酸化防止層211bの膜厚t2と同じでもよいし、異なってもよい。下部電極21A内の酸化防止層212aの膜厚t3は、上部電極21B内の酸化防止層212bの膜厚t3と同じでもよいし、異なってもよい。
水素貯蔵層210は、その部材(例えば、マグネシウム)の酸化又は窒化によって、水素を吸着及び(又は)貯蔵する機能が低減又は消失する可能性がある。水素貯蔵層210に用いられる上述のリチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンは、それらの電気陰性度に基づくと、酸素(O)(又は窒素(N))と結合しやすい。
本実施形態のように、酸化防止層211,212が水素貯蔵層210に隣り合うように電極21内に設けられた場合、酸化防止層211,212が、水素貯蔵層210の酸化(又は窒化)を抑制できる。
これによって、本実施形態のMRAM100は、水素貯蔵層210が水素を吸着及び貯蔵する機能を、保証できる。
本実施形態のMRAM100は、水素貯蔵層210を含む電極21によって、スイッチング層20内の構成元素(リン、ヒ素、又はセレンなど)と水素との結合を、抑制できる。
この結果として、本実施形態のMRAM100は、スイッチング素子2の特性劣化、及び(又は)、スイッチング素子2の欠陥を、抑制できる。
<水素貯蔵モデル>
図8を参照して、本実施形態のMRAM100における、スイッチング素子2の水素貯蔵層210における水素の吸着及び貯蔵のモデルの一例について説明する。図8の(a)、(b)及び(c)は、本実施形態のMRAM100における、水素貯蔵層210による水素の吸着及び貯蔵のメカニズムを示す図である。
MRAM100の製造工程中に実行されるプロセス(例えば、絶縁層60,61の形成)に起因して、水素が発生する場合がある。
本実施形態のMRAM100のスイッチング素子2において、電極21内の水素貯蔵層210は、発生した水素を吸着及び貯蔵できる。
図8の(a)に示されるように、水素貯蔵層210は、水素79(79a,79b)を吸着する。例えば、水素貯蔵層210は、その層210の表面において、水素貯蔵層210の構成原子(構成元素)70の作用によって、分子状の水素(すなわち、水素分子)79aを原子状の水素(すなわち、水素原子)79bに解離する。
水素貯蔵層210は、水素79bを層210の表面に吸着したり、層210の内部に取り込んだりする。
図8の(b)に示されるように、水素原子79bは、水素貯蔵層210内において、構成原子70の結晶格子の内部(例えば、格子間位置)に、配置される。または、構成原子70と水素原子79bとの間に生じる引力によって、水素原子79bが、構成原子70の近傍に配置される。
これによって、水素原子79bと構成原子70との固溶体が、水素貯蔵層210内において形成される。
この結果として、水素原子79bは、水素貯蔵層210の周囲の条件下(例えば、解離圧及び温度など)における水素貯蔵層210に用いられた材料の特性に応じて、水素貯蔵層210の水素の吸着作用及び貯蔵作用によって、構成原子70の近傍又は構成原子70の結晶格子内から離脱することなしに、水素貯蔵層210内に比較的安定に存在できる。
水素貯蔵層210内の水素濃度が高くなると、固溶体における構成原子70と水素原子79bとの化学反応が生じる。これによって、水素原子79bが、構成原子70と化学結合し得る。
この場合において、図8の(c)に示されるように、水素貯蔵層210内において、水素原子79と構成原子(例えば、金属原子)70との水素化合物(金属水素化物)が形成される。
尚、上述の図8の(a)及び(b)の過程を経ることなく、水素原子79bが、構成原子70と結合し、金属水素化物を形成する場合もある。
以上の水素貯蔵モデルによって、本実施形態のMRAM100のスイッチング素子2において、水素貯蔵層210は、水素79を吸着し、貯蔵できる。
図9乃至図12は、本実施形態のMRAM100における、スイッチング素子2の電極21の水素貯蔵状態を模式的に示す図である。
図9に示されるように、水素貯蔵層210(210a,210b)の全体が、金属層(例えば、Mg層)から水素化合物層(例えば、MgH層)219Aに変換される場合がある。この場合において、電極21内において、水素化合物層219Aが、酸化防止層211,212に挟まれる。
尚、図9において、水素原子79が構成原子70と化学反応せずに、水素原子79が、水素貯蔵層210の内部全体にわたって固溶している場合もある。この場合において、水素貯蔵層210は、水素が固溶した領域(以下では、水素固溶領域とよばれる)219Aを層210全体にわたって含む。
図10、図11及び図12に示されるように、水素を含む部分が、水素貯蔵層210内に部分的に形成される場合もある。
図10に示されるよう、水素貯蔵層210の露出している面(例えば、水素貯蔵層210のX方向及び(又は)Y方向における側面)に沿って、水素化合物層(又は、水素固溶領域)219Bが、設けられてもよい。
図11に示されるように、複数の水素化合物層(水素固溶領域)219Cが、水素貯蔵層210内に不規則に設けられる場合もある。
又は、図12に示されるように、層状の水素化合物層(又は、水素固溶領域)219Dが、水素貯蔵層210内に設けられてもよい。例えば、下部電極21A内の水素化合物層219Dのように、水素化合物層219Dが、水素貯蔵層210aと酸化防止層212aとの界面に沿って設けられる場合もある。
尚、図9乃至図11に示される例とは異なって、水素化合物層219がスイッチング素子2の両方の電極21A,21Bに設けられること無しに、2つの電極21A,21Bの一方のみに形成される場合もあるし、2つの電極21A,21Bのそれぞれにおいて、水素化合物層219の配置状態(形成状態)が異なる場合もある。
スイッチング素子2における上述の水素貯蔵層210を含む電極21によって、本実施形態のMARAM100は、水素79とスイッチング層20の構成部材との化学反応(化合物の形成)を抑制できる。
尚、本実施形態のMRAM100の書き込み動作及び読み出し動作は、周知の技術によって、実行される。それゆえ、本実施形態において、MRAM100の書き込み動作及び読み出し動作の説明は、省略される。
[b]製造方法
図13乃至図16を参照して、本実施形態のMRAM100の製造方法について説明する。
図13、図14、及び図15のそれぞれは、本実施形態のMRAM100の製造工程の一工程における、メモリセルアレイ110のY方向に沿う断面(Y-Z平面)を示す断面工程図である。図16は、本実施形態のMRAM100の製造工程の一工程における、メモリセルアレイ110のX方向に沿う断面(X-Z平面)を示す断面工程図である。
図13に示されるように、絶縁層91が、基板90上に形成される。尚、基板90が半導体基板である場合、ロウ制御回路120及びカラム制御回路130のようなMRAM100内の回路が、半導体基板90上に形成されてもよい。絶縁層91は、半導体基板90上に形成された回路を、覆う。
導電層50Xが、スパッタリング法を用いて、絶縁層91上に形成される。導電層50Xは、ワード線(又はビット線)のための層である。
積層体300が、スパッタリング法又はCVD(Chemical vapor deposition)法を用いて、導電層50X上に形成される。
より具体的には、積層体300の複数の層は、以下のように、形成される。
導電層21Xaが、導電層50X上に形成される。導電層21Xaは、スイッチング素子2の下部電極のための層である。
層20Xが、導電層21Xa上に形成される。層20Xは、例えば、化合物層である。層20Xは、スイッチング素子2のスイッチング層(可変抵抗層、セレクタ層)である。スイッチング層20Xは、リン、ヒ素、硫黄、セレン、及びテルルのうち少なくとも1つを含む。
導電層21Xbが、スイッチング層20X上に形成される。導電層21Xbは、スイッチング素子2の上部電極のための層である。
本実施形態において、導電層21Xa,21Xbのそれぞれは、複数の層210x,211x,212xを含む積層構造を有する。
層211x,212xは、炭素、窒化炭素、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン、窒化タングステン、及び白金のうち少なくとも1つを含む。層211x,212xは、酸化防止層である。
層210Xは、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンのうち少なくとも1つを含む。層210xは、水素貯蔵材料を用いた層(水素貯蔵層)である。水素貯蔵層210xは、Z方向において2つの酸化防止層211x,212x間に形成されている。
酸化防止層211x,212xによって、製造工程中における水素貯蔵層210xの酸化を防止できる。酸化防止層211xが、水素貯蔵層210xとスイッチング層20Xとの間に設けられている。例えば、スイッチング層20Xが酸素を含む材料から形成される場合、酸化防止層211xは、スイッチング層20Xの形成時において酸素が水素貯蔵層210xに侵入(拡散)するのを抑制できる。
これによって、水素貯蔵層210xの酸化が、防止される。
MTJ素子を形成するための積層体(以下では、MTJスタックともよばれる)1Xが、導電層21Xb上に形成される。
導電層19Xaが、導電層21Xb上に形成される。磁性層11Xが、導電層19Xa上に形成される。非磁性層12Xが、磁性層11X上に形成される。磁性層13Xが、非磁性層12X上に形成される。導電層19Xbが、磁性層13X上に形成される。
例えば、磁性層11Xは、参照層となる層である。磁性層13Xは、記憶層となる層である。非磁性層12Xは、トンネルバリア層となる層である。導電層19Xa,19Xbは、MTJ素子の電極となる層である。
尚、層11X,12X,13X,19Xa,19Xb以外の層(例えば、シフトキャンセル層を形成するための磁性層、キャップ層又はバッファ層などの非磁性層)が、MTJスタック1X内に形成されてもよい。
例えば、MTJスタック1Xの形成時において、導電層21Xb内の酸化防止層212xが、水素貯蔵層210xの酸化を防止できる。
所定のパターンを有する複数のマスク層80が、リソグラフィ処理によって、積層体300上に形成される。例えば、各マスク層80は、X方向に延びる直線状の形状を有する。スリット(開口部)が、Y方向に隣り合うマスク層80間に形成される。Y方向に並ぶ複数のマスク層80は、所定のピッチ(間隔)で並んでいる。
マスク層80は、ハードマスク(例えば、酸化シリコン層又は窒化シリコン層)及び(又は)レジスト層(有機物層)を含む。マスク層80の形成時に、水素が比較的発生しやすい。発生した水素は、原子半径が比較的小さいため、積層体300内に侵入し、積層体300の内部を移動する。
本実施形態において、上述の図8のように、製造工程中に発生した水素79は、水素貯蔵層210xに吸着され、水素貯蔵層210x内に貯蔵される。例えば、水素貯蔵層210x内に、水素を含む部分(水素化合物層、固溶体領域)219が、形成される。水素貯蔵層210xは、水素化合物層219、又は、水素原子と構成原子(例えば、マグネシウム)との固溶体領域219を含む。
これによって、本実施形態は、水素79がスイッチング層20X内に侵入し、水素79がスイッチング層20Xの構成元素(例えば、リン、硫黄、ヒ素、セレン又はテルル)と化学反応するのを抑制できる。例えば、水素とスイッチング層20Xの構成元素との反応によって、揮発性の生成物(例えば、AsH又はHSe)が、生じるのを抑制できる。この結果として、揮発したガス状の生成物が、スイッチング層20Xと導電層21X(21Xa,21Xb)との剥離を引き起こしたり、スイッチング層20Xと導電層21Xとの間に空隙を形成したりするのを、抑制できる。
また、本実施形態は、水素79とスイッチング層20Xとの化学反応による構成元素の脱離、又は、スイッチング層20X内における水素化合物の形成によって、スイッチング素子の特性が変動するのを抑制できる。
尚、酸化防止層211x,212xは、水素貯蔵層210x内に吸着及び貯蔵された水素79がスイッチング層20Xへ移動(拡散)するのを抑制できる。
さらに、水素貯蔵層210xは、MTJスタック1Xの構成部材と水素79との化学反応を抑制できる。
この後、マスク層80のパターンに基づいて、積層体300及び導電層50Xが、例えば、イオンミリングによってエッチングされる。積層体300及び導電層50Xのエッチングの後、マスク層80は、除去される。
図14に示されるように、図13の工程におけるエッチングによって、X方向に延びる複数の配線(例えば、ワード線)50が、絶縁層91上に形成される。X方向に延びる複数の積層体300Yが、配線50上に形成される。
積層体300Y内において、MTJスタック1Yは、X方向に延びる。スイッチング層20Y及び導電層21Ya,21Ybは、X方向に延びる。各導電層21Ya,21Ybは、X方向にそれぞれ延びる水素貯蔵層210y及び酸化防止層211y,212yを含む。水素貯蔵層210yのY方向における側面及び酸化防止層211y,212yのY方向における側面は、露出される。
絶縁層60が、Y方向に隣り合う配線50間のスペース内、及び、Y方向に隣り合う積層体300Y間のスペース内に形成される。
尚、絶縁層60の形成のための原料ガスの化学反応によって、絶縁層60が合成されるとともに、水素(H)79が発生する場合がある。絶縁層60の形成時において、発生した水素79は、水素貯蔵層210yによって、水素貯蔵層210y内に吸着及び格納される。
図15及び図16に示されるように、絶縁層60が形成された後、絶縁層60の上面は、例えばCMP(Chemical Mechanical Polishing)法によって、MTJスタック1Y(導電層)の上面をストッパに用いて、平坦化される。
この後、導電層51Yが、スパッタリング法によって、絶縁層60及び積層体300Y上に形成される。
所定のパターンを有する複数のマスク層81が、リソグラフィ処理によって、導電層51Y上に形成される。例えば、各マスク層81は、Y方向に延びる直線状の形状を有する。スリットが、X方向に隣り合うマスク層81間に形成される。X方向に並ぶ複数のマスク層81は、所定のピッチ(間隔)で並んでいる。
図13の工程と同様に、マスク層81の形成によって、水素79が発生する場合がある。マスク層81の形成時において、発生した水素79は、水素貯蔵層210yによって、水素貯蔵層210y内に吸着及び格納される。
この後、マスク層81のパターンに基づいて、導電層51Y及び積層体300Yが、例えばイオンミリングによってエッチングされる。このエッチングによって、導電層51Y及び積層体300Yが、X方向において複数の部分にそれぞれ分割される。
これによって、図3乃至図5に示されるように、複数のメモリセルMCが、基板90の上方に形成される。Y方向に延びる複数の配線(例えばビット線)51が、メモリセルMCの上方に形成される。このエッチング工程によって、水素貯蔵層210のX方向における側面及び酸化防止層211,212のX方向における側面は、露出される。
この後、上述の図14に示される工程と同様に、絶縁層61が、X方向に隣り合うメモリセルMC間に形成される。本工程において、水素貯蔵層210が、絶縁層61の形成時に発生した水素を、吸着及び貯蔵する。
上述の製造工程の結果として、図9乃至図12に示されるように、水素貯蔵層210内に水素化合物層(又は水素固溶領域)219が、形成され得る。
この後、絶縁層62が、配線51及び絶縁層60,61上に形成される。
以上の工程によって、本実施形態のMRAM100における、メモリセルアレイ110が形成される。
この後、周知の製造工程によって、本実施形態のMRAM100が、完成する。
[c]まとめ
MRAMを形成するための製造プロセスにおいて、メモリセル内のスイッチング素子の構成部材が、水素を含むガス雰囲気中に曝される可能性がある。
スイッチング素子の構成部材(例えば、スイッチング層)は、水素と比較的反応しやすい部材を含む場合がある。
スイッチング層内に含まれる構成元素(例えば、リン、ヒ素、硫黄、セレン又はテルル)と水素との化学反応によって、水素化合物が生成される。
揮発性が高い水素化合物(例えば、AsH又はHSeのようなガス化しやすい化合物)が発生した場合、水素化合物ガスがスイッチング層内で発生し、スイッチング層から放出され得る。水素化合物ガスの発生によって、スイッチング層と導電層(電極)と間における剥離、又は、スイッチング層と導電層と間における空隙(又は水素化合物ガス領域)の形成が、引き起こされる可能性がある。この結果として、電極とスイッチング層との間の開放(通電不良)のような欠陥が、スイッチング素子に生じ得る。
また、水素化合物ガスの発生によりスイッチング層から構成元素が脱離したり、スイッチング層内において水素化合物が形成されたりする場合、スイッチング層の特性に寄与する構成元素の濃度が、低下する。このため、スイッチング素子の特性が、所望の特性から変動する可能性がある。
本実施形態のMRAM100において、水素貯蔵層210が、スイッチング素子2の電極21内に設けられている。水素貯蔵層210は、水素貯蔵材料を用いて形成される。水素貯蔵層210は、例えば、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン及びランタンなどのうち少なくとも1つを含む層である。
水素貯蔵層210は、スイッチング層20及びMRAM100内の他の構成部材に比較して、水素に対する高い吸着機能及び貯蔵機能を有する。
これによって、本実施形態のMRAM100は、スイッチング層20に対する水素の侵入、及び、スイッチング層20の構成部材と水素との化学反応を抑制できる。
例えば、水素貯蔵層210は、水素の吸着及び貯蔵の結果として、水素を含み得る。それゆえ、本実施形態のMRAM100において、水素化合物層(又は水素固溶領域)219が、水素貯蔵層210内に、設けられる場合がある。
本実施形態において、水素貯蔵層210は、電極21内において2つの酸化防止層211,212に挟まれている。酸化防止層211,212は、炭素、窒化炭素、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン、窒化タングステン及び白金の中から選択される少なくとも1つを含む。酸化防止層211,212は、水素貯蔵層210の酸化(又は窒化)を、抑制できる。
水素貯蔵層210の構成部材が酸化又は窒化された場合、水素貯蔵層210による水素の吸着及び(又は)貯蔵の機能が、喪失又は低下してしまう可能性がある。
本実施形態のように、水素貯蔵層210に隣り合うように酸化防止層211,212が設けられた場合、本実施形態のMRAM100は、水素貯蔵層210の機能が水素貯蔵層210の酸化又は窒化に起因して低下するのを、防止できる。
それゆえ、本実施形態において、水素貯蔵層210は、その機能を喪失又は低下すること無しに、水素を比較的高い効率で吸着及び貯蔵できる。
以上のように、本実施形態のメモリデバイスとしてのMRAM100は、揮発性が高い水素化合物に起因する電極とスイッチング層との間の剥離、又は、電極とスイッチング層との間における空隙の発生を、抑制できる。
また、本実施形態のMRAM100は、スイッチング層内における水素化合物の形成に起因するスイッチング素子の特性の変動を、抑制できる。
したがって、本実施形態のメモリデバイスは、信頼性を向上できる。
(2)変形例
図17乃至図19を参照して、本実施形態のメモリデバイス100の変形例について、説明する。
図17は、本実施形態のメモリデバイス(例えば、MRAM)100における、メモリセルMCのスイッチング素子2の変形例の一例を示す断面図である。
図17に示されるように、スイッチング素子2Aの2つの電極21B,28のうち一方の電極21Bのみが、水素貯蔵層210b及び酸化防止層211b,212bを含んでもよい。他方の電極(例えば、単層又は積層の導電層)28は、金属層又は導電性化合物層である。
図18は、本実施形態のMRAM100における、メモリセルMCのスイッチング素子2の変形例の一例を示す断面図である。
図17の例において、スイッチング素子2Aの上部電極21Bのみが水素貯蔵層210b及び酸化防止層211b,212bを含む例が示されている。
但し、図18に示されるように、スイッチング素子2Bの下部電極21Aのみが、水素貯蔵層210a及び酸化防止層211a,212aを含む積層構造を有し、スイッチング素子2Bの上部電極27が、水素貯蔵層210aを含まない構造(例えば、単層又は積層の導電層)を有していてもよい。例えば、導電層29が、下部電極21Aと配線50との間に、設けられている。上部電極27及び導電層29のそれぞれは、例えば、金属層又は導電性化合物層である。
図19は、本実施形態のMRAM100における、メモリセルMCのスイッチング素子2の変形例の一例を示す断面図である。
図19に示されるように、スイッチング素子2Cの電極21C,21Dのそれぞれは、複数の水素貯蔵層210(210a,210b),215(215a,215b)を含んでもよい。
下部電極21Cにおいて、水素貯蔵層215aは、酸化防止層212aと配線50との間に設けられている。上部電極21Dにおいて、水素貯蔵層215bは、酸化防止層212bとMTJ素子1との間に設けられている。
水素貯蔵層215の材料は、水素貯蔵層210の材料と異なってもよい。例えば、水素貯蔵層215の材料は、パラジウム(Pd)である。パラジウム層215は、水素貯蔵層210と酸化防止層211との間、又は、水素貯蔵層210と酸化防止層212との間に設けられてもよい。
図17乃至図19を用いて説明された変形例のスイッチング素子2A,2B,2Cを含むMRAM100は、上述の実施形態と同様の効果を得ることができる。
(3) その他
上述の実施形態において、MRAMが、本実施形態のメモリデバイス100として例示されている。但し、本実施形態のメモリデバイス100は、2つの酸化防止層に挟まれた水素貯蔵層を含むスイッチング素子が用いられていれば、MRAM以外のメモリデバイスでもよい。
例えば、本実施形態のメモリデバイス100は、可変抵抗特性を有する遷移金属酸化物素子をメモリ素子に用いたメモリデバイス(例えば、ReRAM(Resistive Random Access Memory)のような抵抗変化メモリ)、相変化素子をメモリ素子に用いたメモリデバイス(例えば、PCRAM(Phase Change Random Access Memory)のような相変化メモリ)、又は強誘電体素子をメモリ素子に用いたメモリデバイス(例えば、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)のような強誘電体メモリ)でもよい。
本実施形態のメモリデバイス100は、MRAM以外のメモリデバイスであっても、上述の実施形態で説明された効果を得ることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
100:メモリデバイス、1:メモリ素子、2:スイッチング素子、21:電極、20:スイッチング層、210:水素貯蔵層、211,212:酸化防止層。

Claims (12)

  1. メモリ素子と、
    第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた可変抵抗層と、を含むスイッチング素子と、
    を具備し、
    前記第1及び第2の電極のうち少なくとも一方は、
    第1の層と、
    前記第1の層と前記可変抵抗層との間に設けられた第2の層と、
    前記第1の層と前記第2の層との間に設けられた第3の層と、
    を含み、
    前記第1及び第2の層のそれぞれは、炭素、窒化炭素、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン、窒化タングステン及び白金の中から選択された少なくとも1つを含み、
    前記第3の層は、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンの中から選択された少なくとも1つを含む、
    メモリデバイス。
  2. 前記可変抵抗層は、リン、ヒ素、硫黄、セレン及びテルルの中から選択される少なくとも1つを含む、
    請求項1に記載のメモリデバイス。
  3. 前記第3の層は、水素を含む、
    請求項1又は2に記載のメモリデバイス。
  4. 前記第3の層は、水素化合物を含む、
    請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  5. 前記第3の層は、マグネシウム層、マグネシウムとニッケルとの合金層、及び、マグネシウムと銅との合金層の中から選択された層である、
    請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  6. 前記可変抵抗層は、酸化シリコンを含む、
    請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  7. 前記第3の層は、水素を吸着及び貯蔵するように構成された材料を含む、
    請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  8. 前記第1及び第2の層は、前記第3の層の酸化を防止するように構成された材料を含む、
    請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  9. 前記第1の電極は、前記第1乃至第3の層を含み、
    前記第2の電極は、
    第4の層と、
    前記第4の層と前記可変抵抗層との間に設けられた第5の層と、
    前記第4の層と前記第5の層との間に設けられた第6の層と、
    を含み、
    前記第4及び第5の層のそれぞれは、炭素、窒化炭素、窒化チタン、窒化タンタル、タングステン、窒化タングステン及び白金の中から選択された少なくとも1つを含み、
    前記第6の層は、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンの中から選択された少なくとも1つを含む、
    請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  10. 前記メモリ素子は、磁気抵抗効果素子であり、
    前記磁気抵抗効果素子は、
    可変な磁化方向を有する第1の磁性層と、
    不変な磁化方向を有する第2の磁性層と、
    前記第1の磁性層と前記第2の磁性層との間の非磁性層と、
    を含む
    請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載のメモリデバイス。
  11. メモリ素子と、
    第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた可変抵抗層と、を含むスイッチング素子と、
    を具備し、
    前記第1及び第2の電極のうち少なくとも一方は、
    第1の層と、
    前記第1の層と前記可変抵抗層との間に設けられた第2の層と、
    前記第1の層と前記第2の層との間に設けられ、リチウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウム、チタン、及びランタンの中から選択された少なくとも1つと、水素と、を含む第3の層と、
    を含む
    メモリデバイス。
  12. メモリ素子と、
    第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられた可変抵抗層と、を含むスイッチング素子と、
    を具備し、
    前記第1及び第2の電極のうち少なくとも一方は、
    第1の層と、
    前記第1の層と前記可変抵抗層との間に設けられた第2の層と、
    前記第1の層と前記第2の層との間に設けられた第3の層と、
    を含み、
    前記第3の層は、水素を吸着及び貯蔵するように構成された材料を有し、
    前記第1及び第2の層は、前記第3の層の酸化を防止するように構成された材料を有する
    メモリデバイス。

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