JP2023028035A - 車両の走行モード切替え装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の走行モードの切替えを、簡単な構造で実現する。
【解決手段】走行モード切替え装置20は遊星歯車機構21及びドグクラッチ61を備え、ドグクラッチ61の係合状態及び解放状態を切替えることで、遊星歯車機構21における回転トルクの伝達経路を切替えて車両10の走行モードを切替える。ドグクラッチ61は、ケース22の環状固定部25、リングギヤ33、及びキャリヤ35の環状突部39の各外周面において、入力軸27の軸線L1に沿う方向である軸線方向に延びる複数の外スプライン26,34,41と、同軸線方向に延びる内スプライン65,67を自身の内周面に有する環状ドグ62とを備える。そして、環状ドグ62の軸線方向への移動に伴い、複数の外スプライン26,34,41に対し内スプライン65,67が選択的に係合及び係合を解除することで、ドグクラッチ61における係合状態及び解放状態の切替えが行なわれる。
【選択図】図1
【解決手段】走行モード切替え装置20は遊星歯車機構21及びドグクラッチ61を備え、ドグクラッチ61の係合状態及び解放状態を切替えることで、遊星歯車機構21における回転トルクの伝達経路を切替えて車両10の走行モードを切替える。ドグクラッチ61は、ケース22の環状固定部25、リングギヤ33、及びキャリヤ35の環状突部39の各外周面において、入力軸27の軸線L1に沿う方向である軸線方向に延びる複数の外スプライン26,34,41と、同軸線方向に延びる内スプライン65,67を自身の内周面に有する環状ドグ62とを備える。そして、環状ドグ62の軸線方向への移動に伴い、複数の外スプライン26,34,41に対し内スプライン65,67が選択的に係合及び係合を解除することで、ドグクラッチ61における係合状態及び解放状態の切替えが行なわれる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ドグクラッチ(噛合い式係合機構)の係合状態及び解放状態を切替えることにより、回転トルクの伝達経路を変化させて、車両の走行モードを切替える車両の走行モード切替え装置に関する。
モータ軸の回転トルクを出力軸に伝達する経路に複数のギヤとドグクラッチ(噛合い式係合機構)とを設けた装置が、例えば特許文献1に記載されている。この装置では、ドグクラッチの係合状態及び解放状態が切替えられることにより、モータから出力軸への回転トルクの伝達、及び伝達遮断が切替えられる。
ところが、上記出力軸の回転が駆動輪に伝達されて同駆動輪が回転駆動される車両に対し上記装置が適用された場合、同車両の走行モードを切替えようとすると、上記装置の構造が複雑になってしまう。これは、走行モード毎に回転トルクの伝達経路を切替えるために、ギヤの回転が可能な状態及び不能な状態を切替え得るように、ギヤ毎に同ギヤを別の部品、例えば、別のギヤ、ケース等に取付けられなければならないからである。
上記課題を解決する車両の走行モード切替え装置は、入力軸の軸線を中心として回転されるサンギヤ、前記サンギヤの同心円上に配置されたリングギヤ、及びキャリヤを有する遊星歯車機構と、ドグクラッチとを備え、前記ドグクラッチの係合状態及び解放状態を切替えることで、前記遊星歯車機構における回転トルクの伝達経路を切替えて車両の走行モードを切替える装置であって、前記キャリヤは、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛合うプラネタリギヤと、前記プラネタリギヤを自転及び公転可能に保持するとともに、前記車両の駆動輪に前記回転トルクを伝達するキャリヤ本体とを備え、前記リングギヤを挟んで前記キャリヤ本体とは反対側には環状固定部が配置され、前記キャリヤ本体における前記リングギヤ側の端部の外周には環状突部が設けられ、前記ドグクラッチは、前記環状固定部、前記リングギヤ及び前記環状突部の各外周面において、前記軸線に沿う方向である軸線方向に延びる複数の外スプラインと、同軸線方向に延びる内スプラインを自身の内周面に有する環状ドグとを備え、前記環状ドグの前記軸線方向への移動に伴い、複数の前記外スプラインに対し前記内スプラインが選択的に係合及び係合を解除することで、前記ドグクラッチにおける前記係合状態及び前記解放状態の切替えが行なわれる。
上記の構成によれば、環状固定部、リングギヤ及び環状突部は、軸線方向に延びる外スプラインをそれぞれの外周面に有する。環状ドグは、軸線方向に延びる内スプラインを内周面に有する。内スプラインが外スプラインに係合すると、環状ドグと、内スプラインが係合された外スプラインを有する部材との間では、ドグクラッチが係合状態となる。環状ドグと、内スプラインが係合されなかった外スプラインを有する部材との間では、ドグクラッチが解放状態となる。
環状ドグは、上記軸線方向へ移動可能である。環状ドグが軸線方向へ移動すると、内スプラインも同方向へ移動する。この移動に伴い、環状固定部、リングギヤ及び環状突部のうち、内スプラインが係合する外スプラインを有する部材と、有しない部材とが切替えられる。前者の部材は、ドグクラッチが係合状態となる部材であり、後者の部材は、ドグクラッチが解放状態となる部材である。
そして、ドグクラッチにおける係合状態及び解放状態の上記切替えに伴い、遊星歯車機構における回転トルクの伝達経路が切替えられて、車両の走行モードが切替えられる。
以下、車両の走行モード切替え装置の一実施形態について図面を参照して説明する。
図1に示すように、車両10は、電力が供給されることにより回転トルクを発生する駆動力源としての電動モータ11と、左右の駆動輪15とを備えている。両駆動輪15は、電動モータ11が発生した回転トルクを駆動力として得て回転される。電動モータ11のモータ軸12には、外歯車からなるギヤ13が一体回転可能に取付けられている。ギヤ13は、遊星歯車機構21及びドグクラッチ(噛合い式係合機構)61を備える走行モード切替え装置20に連結されている。
図1に示すように、車両10は、電力が供給されることにより回転トルクを発生する駆動力源としての電動モータ11と、左右の駆動輪15とを備えている。両駆動輪15は、電動モータ11が発生した回転トルクを駆動力として得て回転される。電動モータ11のモータ軸12には、外歯車からなるギヤ13が一体回転可能に取付けられている。ギヤ13は、遊星歯車機構21及びドグクラッチ(噛合い式係合機構)61を備える走行モード切替え装置20に連結されている。
遊星歯車機構21は、ケース22、入力軸27、サンギヤ31、リングギヤ33及びキャリヤ35を備えている。
ケース22は、上記電動モータ11に接近した箇所に配置されて、車体等に固定されている。ケース22は、モータ軸12に対し交差、図1では直交する方向へ延びる側壁部23を有している。側壁部23は、ケース22の内部と外部とを連通させる開口部24を有している。
ケース22は、上記電動モータ11に接近した箇所に配置されて、車体等に固定されている。ケース22は、モータ軸12に対し交差、図1では直交する方向へ延びる側壁部23を有している。側壁部23は、ケース22の内部と外部とを連通させる開口部24を有している。
ケース22の内部であって、側壁部23における開口部24の周りには円環状の環状固定部25が設けられている。本実施形態では、環状固定部25が側壁部23に一体に形成されているが、環状固定部25が側壁部23とは別部材によって構成されてもよい。環状固定部25は、回転を含む移動が不能である。
入力軸27は、モータ軸12に対し平行に配置されており、自身の軸線L1を中心として回転する。ここで、入力軸27の軸線L1が延びる方向を「軸線方向」というものとする。入力軸27の一部、より詳しくは、上記軸線方向における一方(図1の左方)の端部28を含む部分は、上記開口部24の中心部を通ってケース22の内部に入り込んでいる。入力軸27の他方(図1の右方)の端部29は、ケース22の外部に配置されている。
サンギヤ31は外歯車からなり、入力軸27の上記端部28に一体回転可能に取付けられている。これに対し、入力軸27の上記端部29には、外歯車からなる入力ギヤ32が一体回転可能に取付けられている。入力ギヤ32は、電動モータ11の上記ギヤ13に噛合っている。そのため、モータ軸12の回転がギヤ13、入力ギヤ32及び入力軸27を介してサンギヤ31に伝達され、同サンギヤ31が上記軸線L1を中心として回転される。
リングギヤ33はサンギヤ31よりも大径状の内歯車からなり、ケース22の内部において、サンギヤ31の同心円上に配置されている。リングギヤ33は、上記環状固定部25の外径と同一の外径を有しており、上記軸線方向における環状固定部25の側方に隣接する箇所に配置されている。
キャリヤ35は、プラネタリギヤ(ピニオンギヤとも呼ばれる)36、キャリヤ本体37、支軸38、環状突部39及び出力ギヤ42を有している。本実施形態では、プラネタリギヤ36が複数設けられているが、1つ設けられてもよい。
プラネタリギヤ36は外歯車からなり、サンギヤ31及びリングギヤ33の間において、それらのサンギヤ31及びリングギヤ33に噛合った状態で配置されている。
キャリヤ本体37は、ケース22の内部において、リングギヤ33を挟んで環状固定部25とは反対側であって、リングギヤ33に隣接する箇所に配置されている。キャリヤ本体37の軸線L2は、入力軸27の上記軸線L1と同一線上に位置している。キャリヤ本体37は、軸線L2を中心として回転可能である。
キャリヤ本体37は、ケース22の内部において、リングギヤ33を挟んで環状固定部25とは反対側であって、リングギヤ33に隣接する箇所に配置されている。キャリヤ本体37の軸線L2は、入力軸27の上記軸線L1と同一線上に位置している。キャリヤ本体37は、軸線L2を中心として回転可能である。
支軸38は、プラネタリギヤ36と同数設けられている。各支軸38は、キャリヤ本体37から上記軸線L1に沿って開口部24側へ延びて、対応するプラネタリギヤ36に挿通されている。これらのキャリヤ本体37及び支軸38は、プラネタリギヤ36を自転及び公転可能に保持する機能を担っている。
環状突部39は、キャリヤ本体37の外周面であり、かつリングギヤ33に近い側の端部において全周にわたって設けられており、円環状をなしている。環状突部39は、上記環状固定部25及びリングギヤ33のそれぞれの外径と同一の外径を有しており、同リングギヤ33に隣接している。
出力ギヤ42は外歯車からなり、キャリヤ本体37の外周面であり、かつリングギヤ33から遠い側の端部に対し、一体回転可能に取付けられている。
出力ギヤ42と両駆動輪15との間には、デファレンシャル(差動装置)51が設けられている。デファレンシャル51は、上記出力ギヤ42に噛合い、かつデフキャリヤ52と一体で回転するギヤ53を備えている。デファレンシャル51は、デフキャリヤ52内において回転可能に配置された一対のピニオンギヤ(図示略)と、各ピニオンギヤと噛合う一対のサイドギヤ54とを備えている。各サイドギヤ54には、ドライブシャフト55が一体回転可能に取付けられている。ドライブシャフト55は、図示しないフランジ継手等の継手機構を介して、対応する駆動輪15に接続されている。従って、キャリヤ本体37の回転は、上記デファレンシャル51等を介して両駆動輪15に伝達される。
出力ギヤ42と両駆動輪15との間には、デファレンシャル(差動装置)51が設けられている。デファレンシャル51は、上記出力ギヤ42に噛合い、かつデフキャリヤ52と一体で回転するギヤ53を備えている。デファレンシャル51は、デフキャリヤ52内において回転可能に配置された一対のピニオンギヤ(図示略)と、各ピニオンギヤと噛合う一対のサイドギヤ54とを備えている。各サイドギヤ54には、ドライブシャフト55が一体回転可能に取付けられている。ドライブシャフト55は、図示しないフランジ継手等の継手機構を介して、対応する駆動輪15に接続されている。従って、キャリヤ本体37の回転は、上記デファレンシャル51等を介して両駆動輪15に伝達される。
ドグクラッチ(噛合い式係合機構)61は、摩擦式係合機構とは異なり、回転トルクを伝達する係合状態と、同回転トルクの伝達を遮断する解放状態との2つの動作状態を採るのみであって、いわゆる半クラッチと称される状態を採らない。
上述したように、環状固定部25、リングギヤ33及び環状突部39は、いずれも円環状をなしており、互いに同一の外径を有している。ドグクラッチ61の一部は、環状固定部25の外周面に形成された外スプライン26と、リングギヤ33の外周面に形成された外スプライン34と、環状突部39の外周面に形成された外スプライン41とによって構成されている。これらの外スプライン26,34,41は、上記軸線方向へ延びている。複数の上記外スプライン26,34,41のうち、リングギヤ33及び環状突部39に形成された外スプライン34,41は、条件に応じて軸線L1,L2の周りを回転可能である。しかし、環状固定部25に形成された外スプライン26は、回転を含む移動が常に不能である。
また、ケース22の側壁部23とキャリヤ35の出力ギヤ42との間であって、環状固定部25、リングギヤ33及びキャリヤ本体37の周りには、環状ドグ62が上記軸線方向に移動可能に配置されている。この環状ドグ62もドグクラッチ61の一部を構成している。環状ドグ62にはアクチュエータ(図示略)が連結されており、このアクチュエータによって環状ドグ62が、上記軸線方向であり、かつ側壁部23と出力ギヤ42との間の複数の箇所に選択的に移動させられる。
環状ドグ62の内周部は、上記軸線方向における中間部に位置する大径孔部63と、同軸線方向における大径孔部63の両側に隣接する一対の小径孔部64,66とを有している。大径孔部63は、環状固定部25、リングギヤ33及び環状突部39の各外径よりも大きな内径を有している。大径孔部63は、上記外スプライン26,34,41に係合し得る内スプラインを有していない。
開口部24に近い側の小径孔部64の内周面には、内スプライン65が形成されている。開口部24から遠い側の小径孔部66の内周面には、内スプライン67が形成されている。内スプライン65,67は、大径孔部63を間に挟んで、互いに上記軸線方向に離間している。上記内スプライン65,67は、いずれも上記軸線方向に延びていて、外スプライン26,34,41に係合可能である。ドグクラッチ61は、環状ドグ62の上記軸線方向への移動に伴い、内スプライン65,67が複数の上記外スプライン26,34,41に対し選択的に係合、及び係合を解除することで、車両10の走行モードを切替える。
開口部24に近い側の内スプライン65は、外スプライン26,34,41の全てを係合の対象とする。これに対し、開口部24から遠い側の内スプライン67は、外スプライン41を係合の対象とする。
次に、上記のように構成された本実施形態の作用について説明する。また、作用に伴い生ずる効果についても併せて説明する。
図1に示すように、環状固定部25、リングギヤ33及び環状突部39は、軸線方向に延びる外スプライン26,34,41を外周面に有する。環状ドグ62は、軸線方向に延びる内スプライン65,67を内周面に有する。内スプライン65,67は、大径孔部63を挟んで軸線方向に互いに離間している。環状ドグ62は、上記軸線方向へ移動可能である。上記軸線方向への移動により、環状ドグ62の内スプライン65,67がいずれかの外スプライン26,34,41に係合する。すると、環状ドグ62と、内スプライン65,67が係合された外スプライン26,34,41を有する部材との間では、ドグクラッチ61が係合状態となる。環状ドグ62と、内スプライン65,67が係合されなかった外スプライン26,34,41を有する部材との間では、ドグクラッチ61が解放状態となる。
図1に示すように、環状固定部25、リングギヤ33及び環状突部39は、軸線方向に延びる外スプライン26,34,41を外周面に有する。環状ドグ62は、軸線方向に延びる内スプライン65,67を内周面に有する。内スプライン65,67は、大径孔部63を挟んで軸線方向に互いに離間している。環状ドグ62は、上記軸線方向へ移動可能である。上記軸線方向への移動により、環状ドグ62の内スプライン65,67がいずれかの外スプライン26,34,41に係合する。すると、環状ドグ62と、内スプライン65,67が係合された外スプライン26,34,41を有する部材との間では、ドグクラッチ61が係合状態となる。環状ドグ62と、内スプライン65,67が係合されなかった外スプライン26,34,41を有する部材との間では、ドグクラッチ61が解放状態となる。
環状ドグ62が軸線方向へ移動すると、内スプライン65,67も同方向へ移動する。上記内スプライン65,67の移動に伴い、環状固定部25、リングギヤ33及び環状突部39のうち、内スプライン65,67が係合する外スプライン26,34,41を有する部材と、有しない部材とが切替えられる。前者の部材は、ドグクラッチ61が係合状態となる部材であり、後者の部材は、ドグクラッチ61が解放状態となる部材である。
そして、ドグクラッチ61における係合状態及び解放状態の上記切替えに伴い、遊星歯車機構21における回転トルクの伝達経路が切替えられて、車両10の走行モードが切替えられる。切替えの対象となるのは、パーキングモード、ローギヤモード、ディスコネクト(ニュートラル)モード、及びハイギヤモードといった4つの走行モードである。
(1-1)図1及び図2は、環状ドグ62がアクチュエータによって、ケース22内において、全走行モード中、側壁部23に最も接近した箇所まで移動させられた状態を示している。この状態では、開口部24に近い側の内スプライン65が、外スプライン26,34,41のうち、環状固定部25の外スプライン26に対してのみ係合する。これに加え、開口部24から遠い側の内スプライン67が、環状突部39の外スプライン41に対してのみ係合する。
上記軸線方向における上記2箇所での係合により、環状突部39が環状ドグ62を介して環状固定部25に連結された状態となり、同環状突部39、ひいてはキャリヤ本体37が回転不能となる。
リングギヤ33の径方向外方には大径孔部63が位置し、同リングギヤ33の外スプライン34に対しては、いずれの内スプライン65,67も係合しない。
そのため、走行モード切替え装置20の走行モードは、電動モータ11によってサンギヤ31が回転されてもキャリヤ本体37が回転せず、駆動輪15が回転しない、すなわち、車両10が走行しないパーキングモードになる。
そのため、走行モード切替え装置20の走行モードは、電動モータ11によってサンギヤ31が回転されてもキャリヤ本体37が回転せず、駆動輪15が回転しない、すなわち、車両10が走行しないパーキングモードになる。
(1-2)図3は、上記パーキングモードから環状ドグ62が、開口部24から遠ざかる側(図3の左側)へ移動させられた状態を示している。この状態では、開口部24に近い側の内スプライン65が、環状固定部25の外スプライン26とリングギヤ33の外スプライン34とに対し、跨がって係合する。上記係合により、リングギヤ33が環状ドグ62を介して環状固定部25に連結された状態となり、同リングギヤ33が回転不能となる。
環状突部39の径方向外方には大径孔部63が位置し、同環状突部39の外スプライン41に対しては、いずれの内スプライン65,67も係合しない。内スプライン67は、環状突部39と出力ギヤ42との間に位置し、いずれの外スプライン26,34,41にも係合しない。
リングギヤ33が回転を規制された状態でサンギヤ31が電動モータ11によって回転させられる。
そのため、走行モード切替え装置20の走行モードは、電動モータ11(サンギヤ31)が回転すると、プラネタリギヤ36が自転しながら公転し、キャリヤ本体37が減速された回転速度で回転するローギヤモードになる。
そのため、走行モード切替え装置20の走行モードは、電動モータ11(サンギヤ31)が回転すると、プラネタリギヤ36が自転しながら公転し、キャリヤ本体37が減速された回転速度で回転するローギヤモードになる。
図4は、ローギヤモードでの走行モード切替え装置20の動作状態を示す共線図である。共線図では、遊星歯車機構21における回転要素であるサンギヤ31、キャリヤ35及びリングギヤ33が、互いに平行な縦線で示されている。共線図では、サンギヤ31が「S」で示され、キャリヤ35が「C」で示され、リングギヤ33が「R」で示されている。
サンギヤ31を示す縦線と、キャリヤ35を示す縦線との間隔が「1」に設定されている。キャリヤ35を示す縦線とリングギヤ33を示す縦線との間隔が、遊星歯車機構21のギヤ比に設定されている。ここでのギヤ比とは、リングギヤ33の歯数に対するサンギヤ31の歯数の比である。これらの3本の縦線に直交する横線が基線とされる。各縦線上の基線からの寸法は、それぞれの回転要素の回転速度として示されている。
ローギヤモードでの遊星歯車機構21の動作状態は、サンギヤ31を示す縦線上の所定の回転速度bと、リングギヤ33を示す縦線及び基線の交点(回転速度が「0」の点)とを結んだ、右下がりに傾斜した直線によって示される。キャリヤ35は、サンギヤ31の回転速度bよりも低い回転速度aで回転する。また、キャリヤ35の回転トルクは上昇する。
(1-3)図5は、上記ローギヤモードから環状ドグ62が、さらに開口部24から遠ざかる側(図5の左側)へ移動させられた状態を示している。この状態では、開口部24に近い側の内スプライン65が、外スプライン26,34,41のうち、リングギヤ33の外スプライン34に対してのみ係合する。外スプライン26,41に対しては、いずれの内スプライン65,67も係合しない。環状ドグ62は、リングギヤ33と一体回転する、すなわち、共回りすることが可能となる。リングギヤ33もキャリヤ35もフリー状態となる。
そのため、走行モード切替え装置20の走行モードは、電動モータ11(サンギヤ31)が回転しても、その回転トルクが駆動輪15に伝わらないディスコネクトモード(ニュートラルモード)になる。この走行モードでは、電動モータ11と駆動輪15とは、回転トルクが伝わらないように切り離された状態(動力伝達が遮断された状態)となる。
(1-4)図6は、上記ディスコネクトモードから環状ドグ62が、さらに開口部24から遠ざかる側(図6の左側)へ移動させられた状態を示している。環状ドグ62は、全走行モード中、出力ギヤ42に最も近い箇所に位置する。この状態では、開口部24に近い側の内スプライン65が、リングギヤ33の外スプライン34と環状突部39の外スプライン41とに対し、跨がって係合する。上記係合により、リングギヤ33と、環状突部39を含むキャリヤ35とが環状ドグ62を介して連結された状態となる。
環状固定部25の外スプライン26に対しては、いずれの内スプライン65,67も係合しない。開口部24から遠い側の内スプライン67は、いずれの外スプライン26,34,41にも係合しない。
サンギヤ31、リングギヤ33、キャリヤ35及び環状ドグ62が一体となって回転する。そのため、遊星歯車機構21の動作状態は、図7の共線図に示すように、基線と平行な直線で表される。
従って、走行モード切替え装置20の走行モードは、サンギヤ31が回転すると、キャリヤ35がサンギヤ31と同速度で回転し、変速比(回転速度比)が「1」であるハイギヤモードになる。
(1-5)上述したように、環状ドグ62が、ケース22の側壁部23に接近した箇所から出力ギヤ42に接近した箇所へ向けて移動させられた場合には、上記(1-1)→(1-2)→(1-3)→(1-4)の順に走行モードが切替えられる。
これとは逆に、環状ドグ62が、出力ギヤ42に接近した箇所から側壁部23に接近した箇所に向けて移動させられた場合には、上記(1-4)→(1-3)→(1-2)→(1-1)の順に走行モードが切替えられる。
なお、上記(1-2)のローギヤモードからは、環状ドグ62を、開口部24に近づく側へ移動させることも、開口部24から遠ざかる側へ移動させることも可能である。従って、環状ドグ62を図3の位置から図2の位置へ移動させてパーキングモードに切替えることも、同図3の位置から図5の位置へ移動させてディスコネクトモードに切替えることも可能である。
同様に、上記(1-3)のディスコネクトモードからは、環状ドグ62を、開口部24に近づく側へ移動させることも、開口部24から遠ざかる側へ移動させることも可能である。従って、環状ドグ62を図5の位置から図3の位置へ移動させてローギヤモードに切替えることも、同図5の位置から図6の位置へ移動させてハイギヤモードに切替えることも可能である。
(1-6)上述したように、本実施形態では、環状ドグ62をアクチュエータによって上記軸線方向へ移動させて、同軸線方向における環状ドグ62の位置を切替える。この切替えにより、内スプライン65,67が係合、及び係合を解除する外スプライン26,34,41を切替えている。そのため、遊星歯車機構21における回転トルクの伝達経路を切替えて、車両10の走行モードを切替えることができる。
本実施形態では、上記走行モードの切替えを、ドグクラッチ61の係合状態及び解放状態を切替えることにより実現している。ドグクラッチ61が、環状固定部25、リングギヤ33及び環状突部39の各外周面における複数の外スプライン26,34,41と、同軸線方向に延びる内スプライン65,67を内周面に有する環状ドグ62とを備えて構成されている。
そのため、本実施形態によれば、走行モードの切替えを、少ない部品点数で、しかも簡単な構造で実現できる。
本実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
本実施形態によると、上記以外にも、次の効果が得られる。
(2-1)本実施形態では、環状ドグ62の内スプラインを、大径孔部63を間に挟んで軸線方向に互いに離間する一対の内スプライン65,67によって構成している。表現を変えると、環状ドグ62の内周面のうち、軸線方向における中間部分に、内スプラインを有しない領域を設けている。
そのため、上述したように、軸線方向における環状ドグ62の位置を切替えることで、内スプライン65,67が係合、及び係合を解除する外スプライン26,34,41を切替えることができる。
(2-2)本実施形態では、軸線方向におけるリングギヤ33の両側に、環状固定部25及びキャリヤ本体37を配置する。キャリヤ本体37の外周に環状突部39を設ける。環状固定部25、リングギヤ33及び環状突部39の外周面に外スプライン26,34,41を形成している。
そのため、上述したように、軸線方向における環状ドグ62の位置を切替えることで、内スプライン65,67が係合、及び係合を解除する外スプライン26,34,41を切替えることができる。
(2-3)本実施形態では、既存の部品であるケース22の側壁部23に環状固定部25を形成している。そのため、ケース22の形成時に環状固定部25を一緒に形成することができる。ケース22とは別に環状固定部25を形成しなくてもすむ。
なお、上記実施形態は、これを以下のように変更した変更例として実施することもできる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・環状固定部25は、ケース22のうち、側壁部23とは異なる箇所に設けられてもよい。
・環状固定部25がケース22とは異なる箇所に設けられてもよい。
・環状固定部25がケース22とは異なる箇所に設けられてもよい。
・電動モータに代えてエンジン(内燃機関)が駆動力源とされてもよい。
10…車両
15…駆動輪
20…走行モード切替え装置
21…遊星歯車機構
25…環状固定部
26,34,41…外スプライン
27…入力軸
31…サンギヤ
33…リングギヤ
35…キャリヤ
36…プラネタリギヤ
37…キャリヤ本体
39…環状突部
61…ドグクラッチ
62…環状ドグ
65,67…内スプライン
L1…軸線
15…駆動輪
20…走行モード切替え装置
21…遊星歯車機構
25…環状固定部
26,34,41…外スプライン
27…入力軸
31…サンギヤ
33…リングギヤ
35…キャリヤ
36…プラネタリギヤ
37…キャリヤ本体
39…環状突部
61…ドグクラッチ
62…環状ドグ
65,67…内スプライン
L1…軸線
Claims (1)
- 入力軸の軸線を中心として回転されるサンギヤ、前記サンギヤの同心円上に配置されたリングギヤ、及びキャリヤを有する遊星歯車機構と、ドグクラッチとを備え、前記ドグクラッチの係合状態及び解放状態を切替えることで、前記遊星歯車機構における回転トルクの伝達経路を切替えて車両の走行モードを切替える装置であって、
前記キャリヤは、前記サンギヤ及び前記リングギヤに噛合うプラネタリギヤと、前記プラネタリギヤを自転及び公転可能に保持するとともに、前記車両の駆動輪に前記回転トルクを伝達するキャリヤ本体とを備え、
前記リングギヤを挟んで前記キャリヤ本体とは反対側には環状固定部が配置され、前記キャリヤ本体における前記リングギヤ側の端部の外周には環状突部が設けられ、
前記ドグクラッチは、前記環状固定部、前記リングギヤ及び前記環状突部の各外周面において、前記軸線に沿う方向である軸線方向に延びる複数の外スプラインと、同軸線方向に延びる内スプラインを自身の内周面に有する環状ドグとを備え、
前記環状ドグの前記軸線方向への移動に伴い、複数の前記外スプラインに対し前記内スプラインが選択的に係合及び係合を解除することで、前記ドグクラッチにおける前記係合状態及び前記解放状態の切替えが行なわれる車両の走行モード切替え装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021133477A JP2023028035A (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 車両の走行モード切替え装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2021133477A JP2023028035A (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 車両の走行モード切替え装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2023028035A true JP2023028035A (ja) | 2023-03-03 |
Family
ID=85330729
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2021133477A Pending JP2023028035A (ja) | 2021-08-18 | 2021-08-18 | 車両の走行モード切替え装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2023028035A (ja) |
-
2021
- 2021-08-18 JP JP2021133477A patent/JP2023028035A/ja active Pending
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