JP2021114465A - マイクロ波熟成方法および装置 - Google Patents
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Abstract
Description
また、食材を覆うバリエーションとして、ほどよい表面の乾燥状態をつくるため、最初に行うドライ熟成では、透水性シートで覆うことが有効であることも確認した。すなわち、ドライ熟成中に細菌が肉表面に付着し、増殖するのを抑制する目的で、透水性シートで覆うことにより安全にドライ熟成ができることなども確認した。
(2)前記食品の内部温度の10℃以下の制御が5〜10℃の制御である、上記(1)に記載の方法。
(3)ドライ熟成工程の途中でウェット熟成工程に切り替えることを特徴とする、上記(1)または(2)に記載の方法。
(4)ドライ熟成は、食品を透水性シートで覆って行い、細菌の付着および/または増殖を抑制する、上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の方法。
(5)透水性シートは、食品表面の自由水を透しやすく、ドリップの発生を抑制する性質をもつ、上記(4)に記載の方法。
(6)ドライ熟成工程は、食品表面が固化する程度に乾燥させる工程である、上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の方法。
(7)食品が牛肉、豚肉、塩を含んだ食材(ハム、チーズなど)、魚介類、豆類からなる群より選ばれる、上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の方法。
(8)熟成期間の合計が10日〜15日間である、上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の方法。
(9)ウェット熟成工程およびドライ熟成工程において、食品の表面温度を−2℃よりも低い温度とする、上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の方法。
(10)ウェット熟成工程において食品を真空包装する、上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の方法。
(11)吸水性シートで覆ってから真空包装で行う、上記(10)に記載の方法。
(12)食品を透水性シートで包んでウェット熟成を行った後に、当該透水性シートから食品を取り出し、取り出した食品を真空包装して再度ウェット熟成を行う、上記(10)に記載の方法。
(13)被照射物を収納する照射室、照射室にマイクロ波を照射する照射口、照射室に送風をする送風ファンおよび被照射物の温度を測定する温度センサを有するマイクロ波照射部と、冷却器により冷却される冷却室を有する冷却部と、照射口に接続されたマイクロ波発振部と、温度センサからの信号に基づきマイクロ波発振器を制御する制御プログラムを格納した制御部と、照射室を減圧する減圧部と、を備え、前記照射室が前記冷却室内に配置されるマイクロ波照射装置であって、前記制御プログラムが、上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の食品のマイクロ波熟成方法を実行するための制御を行うことを特徴とする、食品のマイクロ波熟成装置。
本発明において、マイクロ波照射熟成の対象となる食品は、肉類(ハムなどの加工肉食品を含む)、魚介類、チーズなどの乳製品、枝豆(大豆)、コーヒー豆などの豆類、野菜類、果物類、麺類、パン類、ワインなどの酒類、発酵食品(味噌や醤油などの発酵調味料を含む)などである。
以下、牛肉を例に、肉の熟成についての技術常識を説明する。
1.熟成牛肉の流通
食肉は部分肉流通が大半を占める。特に牛肉は真空包装(シュリンク包装)による「チルドパック」での部分肉流通が主流になっている。熟成は冷蔵(チルド)状態で進むので、チルドパック流通の先駆者である米国では、3週間程度この状態で冷蔵庫に保管し、柔らかさ(テンダーネス)を売り物にした熟成牛肉を流通している。真空包装せずに熟成する「ドライエイジング(ドライ熟成)」との対比で「ウェットエイジング(ウェット熟成)」と言う。
ドライ熟成(乾燥熟成)よりもウェット熟成(またはバキュームエイジング)の方が一般的である。大部分の牛肉がこの方法により熟成されるため、単純にエイジングというとウェット熟成のことである。乾燥させずにバキュームパック(真空包装)内で熟成をさせるもので、簡単で歩留りも良いため、コストが低く一般的になっている。北米やオセアニアから輸入されるチルドビーフは、輸送・流通にかかる時間が3〜5週間程度とちょうどエイジングに適しており、日本に到着して店頭にならぶ頃には熟成され食べ頃になっている。
通常の牛肉は、牛がと畜(と殺)されてから10日〜14日で消費者の手に渡るが、特別に長い期間熟成した牛肉のことを熟成肉とよぶことが多い。ドライ熟成では、真空包装しないで0−4℃の空気中で30−40日間熟成し、ウェット熟成では、真空包装して同じように熟成する。ドライ熟成した牛肉は、軟らかく、味が濃く、独特の香り(発酵臭、ナッツ臭)があることが特徴であると言われている。一方、ウェット熟成した牛肉は軟らかく、味が濃いが、ドライ熟成した牛肉のような独特の香りはないとされている。
ドライ熟成の特徴としては、(1)熟成に伴う収縮、トリミングによるロス、およびコンタミネーションのリスクがある(微生物が繁殖しやすく、腐敗が進みやすくなってしまう。)ことからコストが高い、(2)肉が固くなってしまう場合がある、(3)ウェット熟成にはない独特の風味や旨みが生じる、例えば、ドライ熟成した牛肉は、軟らかく、味が濃く、独特の香り(発酵臭,ナッツ臭)があることが特徴であると言われている、が挙げられる。
一方、ウェット熟成の特徴としては、(4)真空包装内で熟成をさせるもので、簡単で歩留りも良いため、コストが低く一般的になっている、(5)ウェット熟成では熟成中に多量のドリップが出てしまう、(6)ウェット熟成した牛肉は軟らかく、味が濃いが、ドライ熟成した牛肉のような独特の香りはないとされている、が挙げられる。
本発明者らは、上記(1)のドライ熟成では微生物が繁殖しやすく、腐敗が進みやすくなってしまうという問題点は、微生物に利用される表面の自由水が多いから微生物が増殖し易いのであると考えた。食品中に含まれる水分にはその形態から結合水、自由水に分類される。結合水は食品の構成成分であるタンパク質や炭水化物と固く化学結合した水で、自由水は環境や温度、湿度の変化で容易に移動や蒸発がおこる水である。本発明ではマイクロ波照射ドライ熟成とマイクロ波照射ウェット熟成を併用した熟成方法において、食品表面の自由水の割合を小さくして熟成を行うことを特徴とする。
すなわち、マイクロ波照射ドライ熟成の途中でマイクロ波照射ウェット熟成に切り替えることで、ドライ熟成で表面の飛びやすい水分(自由水)を最初に取り除いて、ウェット熟成におけるドリップの発生を抑制する工夫を行った。マイクロ波照射ドライ熟成とマイクロ波照射ウェット熟成を併用した本発明の熟成方法において、まずマイクロ波照射ドライ熟成を行うことで、食品表面の自由水の割合を小さくして、肉の余分な水分(自由水)を飛ばすことが、肉のタンパク質やミネラルを、コアに濃縮させる熟成に効果があることが判明した。本発明の食品のマイクロ波熟成装置のマイクロ波を当てるドライ熟成の冷蔵庫内のコントロールされた環境によって、肉の余分な水分(自由水)を飛ばすことが、後段のマイクロ波照射ウェット熟成において、肉のタンパク質やミネラルをコアに濃縮させることに大きく寄与することが明らかとなった。
材質としては、たとえば次のものが挙げられる。なお、透水性シートが樹脂系材料からなる場合、食材を覆った後にヒートシールしてもよい。
・阿波製紙株式会社 ALT(アルト) 100%ポリオレフィンシート
・株式会社INOACコーポレーション FOLEC OPN
・日東電工 通気性シート ブレスロン BRN3000E1
・DuPont Tyvek ソフトタイプ 1452A
・金星製紙株式会社 四万十川 鮮度保持シート:不織布
・ミートペーパー 肉の保存シート ミートロール プロ仕様
・浜田紙業株式会社 グリーンパーチペーパー:耐湿紙(魚用)
・リードなどのクッキングシート
なお、透水性シートの色は、特に限定されないが、浜田紙業株式会社のグリーンパーチペーパーのように緑色とすることで、血の色が目立たなくなり好ましい。
庫内の温度、熟成の温度、風の強さ、肉の部位の種類や大きさ等の変化で熟成の具合が変わるものであるから、熟成期間の合計が10日〜15日のうち、ドライ熟成とウェット熟成の期間の振り分けは任意である必要がある。
本発明の好ましい実施態様として、ウェット熟成中に流出するドリップを蒸発させる技術として、3日間のドライ熟成を行う例が挙げられる。ドライ熟成を3日よりも短くするとき、ウェット熟成中ドライ熟成期間を短くしただけのドリップが発生することが想定される。ドライ熟成期間を短くし、ウェット熟成へもっていくときに、安全のために、味が劣化することなく熟成する技術として吸収体を使用することができる。
図1は、第1実施形態に係るマイクロ波熟成装置の構成図である。本実施形態に係るマイクロ波熟成装置1は、図1に示すように、冷却部10、マイクロ波発振部20、マイクロ波熟成部30、制御部50、およびUVランプ60を備える。マイクロ波熟成装置1は、冷却部10の内部にマイクロ波熟成部30、操作部40、制御部50、およびUVランプ60を内蔵している。本実施形態に係るマイクロ波熟成装置1においては、牛肉のみならず、肉類(ハムなどの加工肉食品を含む)、魚介類、チーズなどの乳製品、枝豆(大豆)、コーヒー豆などの豆類、野菜類、果物類、麺類、パン類、ワインなどの酒類、発酵食品(味噌や醤油などの発酵調味料を含む)なども熟成の対象とすることができる。
・金星製紙株式会社 クッキングシート まる鮮ロール ドリップ吸収シート
・ユニ・チャーム フレッシュマスター 魚・肉のための保鮮シート
次に、本発明の実施例について詳細に説明する。本発明はこれらの実施例によって何ら限定されるものではない。
1.実施例で用いたマイクロ波熟成装置は、前記の第1実施形態に係るマイクロ波熟成装置1と同様の構成の試作機を製作して行った。
2.熟成肉のL−グルタミン酸の測定は以下の手順で行った。
遊離L−グルタミン酸の濃度は、L−グルタミン酸測定キット「ヤマサ」NEO(ヤマサ醤油株式会社製)を使用して測定した。
(1)調製した試料液、上記L−グルタミン酸測定キットに含まれるL−グルタミン酸
標準液、蒸留水を各試験管に10μLずつ分注し、
(2)上記L−グルタミン酸測定キットに含まれるR1酵素試薬液を各試験管に450
μLずつ分注して混和し、20℃〜30℃で20分間静置し、
(3)上記L−グルタミン酸測定キットに含まれるR2酵素試薬液を各試験管に450
μLずつ分注して混和し、20℃〜30℃で20分間静置した後、蒸留水を対照にして5
55nmの吸光度を測定した。
(4)また、試料の色が吸光度に影響する場合があるため、試料色検体として試料10
μLに蒸留水900μLを分注して混和し、20℃〜30℃で20分間静置した後、蒸留
水を対照にして555nmの吸光度を測定した。
(5)測定した吸光度に基づいて、各試料の遊離L−グルタミン酸の濃度を下記式1に
基づいて算出した。
L−グルタミン酸(mg/L)の濃度=(A−B−R)÷(S−R)×250×希釈倍
率 …(1)
なお、上記式1において、Aは試料の吸光度、SはL−グルタミン酸標準液の吸光度、Rは蒸留水の吸光度、Bは試料色の吸光度である。
3.試験の目的
本発明に係るマイクロ波熟成方法による食品の熟成効果(高温熟成モードおよび超低温熟成モードでの熟成効果)を確認するために以下の試験を実施した。
試験例1では、1本の内もも肉を分割したホルスタイン内もも肉を使用して、熟成条件:庫内温度−5℃、肉の中心温度10℃で、(A)ドライ熟成を行って水分を除いた後、ウェット熟成を行う本発明の方法と、(B)ドライ熟成を行なう方法、または(C)ウェット熟成を行う方法を比較した。
(A1)ドライ熟成3日実施後、ウェット熟成7日実施する(図3参照)。
(B1)ドライ熟成5日実施する。予備実験でドライ熟成の最適熟成条件である5日を採用した。
(C1)ウェット熟成10日実施する。予備実験でウェット熟成の最適熟成条件である10日を採用した。
図4に、試験例1の官能試験の結果を示す。
ドライ熟成のほうが熟成風味、コクは優るが、新規熟成法は軟らかさ、旨みが増しており、総合評価も高い結果となった。
目的:熟成期間の最適化
試験例2では、試験例1と同様に、1本の内もも肉を分割したホルスタイン内もも肉を使用して、熟成条件:庫内温度−5℃、肉の中心温度10℃で、(A)ドライ熟成を行って水分を除いた後、ウェット熟成を行う本発明の方法において、ドライ熟成期間、ウェット熟成期間を変えて、トータル10日間で実施(A2−1)〜(A2−3)を、(C)ウェット熟成を行う方法において、ウェット熟成10日(C2)を基準として比較し、試験例1と同様に、官能評価を実施した。
(A2−1)ドライ熟成3日実施後、ウェット熟成7日実施する。
(A2−2)ドライ熟成1日実施後、ウェット熟成9日実施する。
(A2−3)ドライ熟成5日実施後、ウェット熟成5日実施する。
(C2)ウェット熟成10日実施する。
(A2−2)のドライ1日、ウェット9日では、ドライ熟成の効果が現れていない。
(A2−3)のドライ5日、ウェット5日では、最初の熟成で熟成が完了しており、追熟の効果が得られていない。
それらの結果から、ドライ熟成2〜4日、ウェット熟成6〜8日が最適と推測される。ただし、ウェット熟成はもう少し長期間できる可能性はある。
試験例3では、試験例1の(A1)、(B1)、(C1)の評価結果の内もも肉の遊離L−グルタミン酸の濃度を測定した。内もも肉約100gに蒸留水200mlを添加し、ミキサーでホモジナイズして、得られた懸濁液を遠心管に全量移し、8000rpmで15分間遠心分離を行った。遠心分離後、上清を取り出し、定容したものを試料液として、遊離L−グルタミン酸の濃度を測定した。測定結果を図6に示す。
図6は、ウェット熟成10日(C1)の遊離グルタミン酸濃度を1としてその割合をプロットして表した図面である。本発明の実施例である(A1)は、基準(ウェット熟成10日)よりも遊離グルタミン酸濃度が約1.5倍増加している。ドライ熟成はそのままでウェット熟成期間を長くすれば、さらに遊離グルタミン酸濃度を高くできる可能性がある結果が得られた。
ホルスタイン内もも肉のウェット熟成において、透水性シートを使用した場合と、透水性シートを使用しない場合との比較を行った。具体的には、透水性シートを使用した場合の例として、下記(1)〜(4)の手順で内もも肉の熟成を行った。
(1)内もも肉を、透水性シート(阿波製紙株式会社、ALT(アルト) 100%ポリオレフィンシート)で包み、シールする。
(2)マイクロ波熟成装置により、庫内温度が−5℃、肉の中心温度が10℃となるように、マイクロ波を連続照射し、3日間熟成(ウェット熟成)させる。
(3)透水性シートから内もも肉を取り出し、取り出した内もも肉を真空包装する。
(4)マイクロ波熟成装置により、真空状態で、庫内温度が−5℃、肉の中心温度が10℃となるように、マイクロ波を連続照射し、7日間熟成(ウェット熟成)させる。
なお、透水性シートを使用しない場合の比較例として、内もも肉をそのまま真空包装し、マイクロ波を照射しないで、庫内温度0℃で10日間保存した。
試験例5では、ホルスタイン内もも肉のウェット熟成を、ミートペーパーを使用して行った。具体的には、下記(1)〜(4)の手順で内もも肉の熟成を行った。
(1)内もも肉を、ミートペーパー(肉の保存シート ミートロール プロ仕様)で包む。
(2)マイクロ波熟成装置により、庫内温度が−5℃、肉の中心温度が10℃となるように、マイクロ波を連続照射し、3日間熟成(ウェット熟成)させる。
(3)ミートペーパーから内もも肉を取り出し、取り出した内もも肉を真空包装する。
(4)マイクロ波熟成装置により、真空状態で、庫内温度が−5℃、肉の中心温度が10℃となるように、マイクロ波を連続照射し、7日間熟成(ウェット熟成)させる。
なお、ミートペーパーを使用しない場合の比較例として、内もも肉をそのまま庫内温度0℃の冷蔵庫で3日間保存した後、真空包装し、マイクロ波を照射しないで、庫内温度0℃でさらに7日間保存した。
試験例6では、ホルスタイン内もも肉のウェット熟成を、不織布を使用して行った。具体的には、下記(1)〜(4)の手順で内もも肉の熟成を行った。
(1)内もも肉を、不織布(金星製紙株式会社製 四万十川 鮮度保持シート)で包む。
(2)マイクロ波熟成装置により、庫内温度が−5℃、肉の中心温度が10℃となるように、マイクロ波を連続照射し、3日間熟成(ウェット熟成)させる。
(3)不織布から内もも肉を取り出し、取り出した内もも肉を真空包装する。
(4)マイクロ波熟成装置により、真空状態で、庫内温度が−5℃、肉の中心温度が10℃となるように、マイクロ波を連続照射し、7日間熟成(ウェット熟成)させる。
なお、不織布を使用しない場合の比較例として、内もも肉をそのまま庫内温度0℃の冷蔵庫で3日間保存した後、真空包装し、マイクロ波を照射しないで、庫内温度0℃でさらに7日間保存した。
以下では、参考例1(ドライ熟成5日)および参考例2(ウェット熟成10日)を説明する。
図10には、その左側(A)に、(ドライ熟成5日)、(0℃5日保管)、(熟成開始前)の肉を比較した参考例1の官能試験結果のグラフが、右側(B)に、(ウェット熟成10日)、(0℃10日保管)の肉を比較した参考例2の官能試験結果のグラフが、それぞれ示されている。
図10の左側(A)のグラフは、本発明の実施例と同一のマイクロ波照射装置を用いて超低温熟成モードでマイクロ波を連続照射して5日間熟成させた牛モモ肉と、マイクロ波を照射せずに低温下で5日間保管した牛モモ肉とについて、官能試験を行った結果である。
(比較:0℃、5日間保管)マイクロ波を照射せずに、冷却室の温度が0℃で5日間保管した。
図10の右側(B)の条件は以下の通りである。
本実施形態に係るマイクロ波照射装置を用いてマイクロ波を連続照射し、冷却室の温度が−6℃、牛モモ肉の内部温度が10℃となるように温度制御して10日間熟成させた牛モモ肉と、マイクロ波を照射せずに冷却室の温度が0℃、牛モモ肉の内部温度が0℃となるように温度制御して10日間熟成させた牛モモ肉とについて、官能試験を行った結果である。
(比較:0℃、10日間保管)マイクロ波を照射せずに、冷却室の温度(牛モモ肉の表面温度)を0℃とし、牛モモ肉の内部温度も0℃として保管した牛モモ肉。
ドライ熟成、ウェット熟成の熟成期間は最適化されており、これ以上熟成すれば味のバランスが崩れる。
10…冷却部
11…冷却器
12…第1ファン
13…冷却室
20…マイクロ波発振部
21…ケーブル
30,30a…マイクロ波熟成部
31…照射口
32…第2ファン
33…熟成室
34…熟成室扉
35…第1微小開口
36…第2微小開口
37…網皿
38…チョーク構造
39…照明部
40…操作部
50…制御部
60…UVランプ
Claims (13)
- 食品の内部温度を10℃以下に制御しながら1〜100Wのマイクロ波照射を行い、食品を熟成させる食品のマイクロ波熟成方法であって、ドライ熟成工程とウェット熟成工程の両工程を行うことを特徴とする方法。
- 前記食品の内部温度の10℃以下の制御が5〜10℃の制御である、請求項1に記載の方法。
- ドライ熟成工程の途中でウェット熟成工程に切り替えることを特徴とする、請求項1または2に記載の方法。
- ドライ熟成は、食品を透水性シートで覆って行い、細菌の付着および/または増殖を抑制する、請求項1ないし3のいずれかに記載の方法。
- 透水性シートは、食品表面の自由水を透しやすく、ドリップの発生を抑制する性質をもつ、請求項4に記載の方法。
- ドライ熟成工程は、食品表面が固化する程度に乾燥させる工程である、請求項1ないし5のいずれかに記載の方法。
- 食品が牛肉、豚肉、塩を含んだ食材(ハム、チーズなど)、魚介類、豆類からなる群より選ばれる、請求項1ないし6のいずれかに記載の方法。
- 熟成期間の合計が10日〜15日間である請求項1ないし7のいずれかに記載の方法。
- ウェット熟成工程およびドライ熟成工程において、食品の表面温度を−2℃よりも低い温度とする、請求項1ないし8のいずれかに記載の方法。
- ウェット熟成工程において食品を真空包装する、請求項1ないし9のいずれかに記載の方法。
- 吸水性シートで覆ってから真空包装で行う、請求項10に記載の方法。
- 食品を透水性シートで包んでウェット熟成を行った後に、当該透水性シートから食品を取り出し、取り出した食品を真空包装して再度ウェット熟成を行う、請求項10に記載の方法。
- 被照射物を収納する照射室、照射室にマイクロ波を照射する照射口、照射室に送風をする送風ファンおよび被照射物の温度を測定する温度センサを有するマイクロ波照射部と、冷却器により冷却される冷却室を有する冷却部と、照射口に接続されたマイクロ波発振部と、温度センサからの信号に基づきマイクロ波発振器を制御する制御プログラムを格納した制御部と、照射室を減圧する減圧部と、を備え、
前記照射室が前記冷却室内に配置されるマイクロ波照射装置であって、前記制御プログラムが、請求項1ないし12のいずれかに記載の食品のマイクロ波熟成方法を実行するための制御を行うことを特徴とする、食品のマイクロ波熟成装置。
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