JP2021181111A - トーチ保持構造体およびこれを備えたトーチ保持セット - Google Patents
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Abstract
【課題】工具を用いることなく溶接トーチの交換を容易に行うことが可能なトーチ保持構造体を提供する。【解決手段】本発明のトーチ保持構造体1は、溶接ロボットのマニピュレータの先端に取り付けられ、溶接トーチ7を着脱可能に保持する。トーチ保持構造体1は、溶接トーチ7を間に挟んで互いに対向して配置される第1クランプ部2および第2クランプ部3と、クランプレバー4と、を備える。クランプレバー4は、第1クランプ部2および第2クランプ部3を近接させて溶接トーチ7を挟み持つ保持状態と、第1クランプ部2および第2クランプ部3を離反させて溶接トーチ7の保持を解放する解放状態と、に切り替え可能である。【選択図】図5
Description
本発明は、溶接トーチを保持するトーチ保持構造体、およびこれを備えたトーチ保持セットに関する。
たとえば消耗電極式ガスシールドアーク溶接において、溶接ロボットを用いた自動溶接の手法が採用されている。多関節型ロボットなどのマニピュレータを備えた自動溶接を行うための溶接ロボットでは、溶接トーチはマニピュレータ先端の手首部に取り付けられている(たとえば特許文献1を参照)。溶接ロボットにおける溶接トーチの固定は、たとえばネジ締結により行う。あるいは、スリット加工を設けた略円筒状のクランプ部に溶接トーチを挿入し、ネジにてクランプを締めることで溶接トーチをマニピュレータ先端に固定していた。
上記従来の溶接ロボットでは、溶接トーチがネジ締結等によって固定されている。このため、溶接トーチの交換の際には、ネジの緩め・締め付けは工具を用いての作業が必要で作業性が悪く、改善の余地があった。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、工具を用いることなく溶接トーチの交換を容易に行うことが可能なトーチ保持構造体を提供することを主たる課題とする。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を採用した。
本発明の第1の側面によって提供されるトーチ保持構造体は、溶接ロボットのマニピュレータの先端に取り付けられ、溶接トーチを着脱可能に保持するトーチ保持構造体であって、上記溶接トーチを間に挟んで互いに対向して配置される第1クランプ部および第2クランプ部と、上記第1クランプ部および上記第2クランプ部を近接させて上記溶接トーチを挟み持つ保持状態と、上記第1クランプ部および第2クランプ部を離反させて上記溶接トーチの保持を解放する解放状態と、に切り替え可能なクランプレバーと、を備える。
好ましい実施の形態においては、上記第1クランプ部は、第1基端部と、当該第1基端部につながり、上記溶接トーチの外周部を押圧する第1中間部と、上記第1中間部に対して上記第1基端部とは反対側につながる第1先端部と、を有し、上記第2クランプ部は、上記第1基端部に対して第1軸線の周りに回動可能である第2基端部と、当該第2基端部につながり、上記溶接トーチの外周部を押圧する第2中間部と、上記第2中間部に対して上記第2基端部とは反対側につながる第2先端部と、を有し、上記クランプレバーが上記保持状態にあるとき、上記第1先端部および上記第2先端部には、上記第1先端部および上記第2先端部が互いに近接する方向への押圧力が付与される。
好ましい実施の形態においては、上記クランプレバーは、アーム部およびレバー部を含み、上記アーム部は、基端部が上記第1先端部に対して上記第1軸線と平行な第2軸線の周りに回動可能に支持され、かつ上記基端部から先端部まで所定方向に延びており、上記レバー部は、上記アームの上記先端部に対して上記第1軸線と平行な第3軸線の周りに回動可能である押圧部と、当該押圧部につながる操作部と、を有し、上記押圧部は、上記第3軸線に沿って見て円周に沿う外側面を有し、上記第3軸線に沿って見て上記外側面をなす円の中心は、上記第3軸線とは異なる位置にあり、上記保持状態にあるとき、上記円の中心は、相対的に上記第2軸線に近接する位置にある。
好ましい実施の形態においては、上記押圧部と上記第2先端部との間に介在し、上記アーム部が延びる方向に沿って位置変更可能とされた調整部を備える。
本発明の第2の側面によって提供されるトーチ保持セットは、本発明の第1の側面に係るトーチ保持構造体と、当該トーチ保持構造体に保持される溶接トーチと、を備える。
本発明に係るトーチ保持構造体によれば、クランプレバーの操作により、第1クランプ部および第2クランプ部を近接させて溶接トーチを挟み持つ保持状態と、第1クランプ部および第2クランプ部を離反させて溶接トーチの保持を解放する解放状態と、に切り替えることができる。このような構成によれば、溶接トーチを交換する際、工具を用いることなく溶接トーチの交換を容易に行うことが可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本発明の好ましい実施形態につき、図面を参照しつつ具体的に説明する。
図1は、本発明に係るトーチ保持セットが溶接ロボットに取り付けられた一例を示しており、溶接ロボットの全体斜視図である。同図に示す溶接ロボットB1は、たとえば複数のアームからなる多関節型のマニピュレータ9を備え、アーク溶接ロボットである。マニピュレータ9の先端には、アーク溶接用の溶接トーチ7が支持されている。マニピュレータ9が駆動することにより、所定の作業範囲内において溶接トーチ7が上下前後左右に自在に移動できる。図1に示した溶接ロボットB1は、たとえば協働ロボットである。協働ロボットでは、作業者がロボットに直接触れる機会が多く、たとえばロボットへのティーチング(教示)等はロボットのブレーキを解除した状態で作業者がロボットを直接操作して行う。なお、本発明に係るトーチ保持セットが取り付けられる溶接ロボットは、協働ロボットに限定されない。
図2〜図6は、溶接トーチ7を備えて構成されたトーチ保持セットの一例を示している。本実施形態のトーチ保持セットA1は、トーチ保持構造体1および溶接トーチ7を備ええる。図1に示すように、トーチ保持構造体1は、マニピュレータ9の先端に取り付けられており、溶接トーチ7を保持している。
トーチ保持構造体1は、第1クランプ部2、第2クランプ部3、クランプレバー4、ブラケット5および調整部6を備えている。
ブラケット5は、トーチ保持構造体1をマニピュレータ9の先端に取り付けるための構造部であり、固定ベース51、スライドベース52、スライド部材53および取付軸54を有する。固定ベース51は、マニピュレータ9の先端に直接固定される部分であり、たとえばネジ締結によってマニピュレータ9の先端に取り付けられている。スライドベース52は固定ベース51に連結されており、略上下方向に沿って延びている。スライド部材53は、スライドベース52にネジ締結により取り付けられる。スライドベース52には長手方向に沿う長孔が形成されており、スライドベース52に対するスライド部材53の上下方向の取り付け位置を調整可能とされている。スライド部材53には、水平方向に延びる取付穴が形成されており、取付軸54は当該取付穴に嵌挿されている。また、スライド部材53には上記取付穴に通じるスリットが形成されており、ネジの締め込みによって上記取付穴を縮径し取付軸54を保持することが可能である。
第1クランプ部2および第2クランプ部3は、互いが近接する状態にて溶接トーチ7を挟持するための構造部である。
図5に示すように、本実施形態おいて、第1クランプ部2は、第1基端部21、第1中間部22、第1先端部23および取付部24を有する。第1中間部22は、溶接トーチ7の形状に対応した部分円筒状とされており、溶接トーチ7の外周部を押圧する部位である。第1基端部21は、第1中間部22の端部につながっている。第1先端部23は、第1中間部22に対して第1基端部21とは反対側につながっている。取付部24は、第1基端部21につながって延びており、ブラケット5に取り付けられる部位である。ブラケット5の取付軸54は、取付部24に形成された貫通孔に挿通されており、たとえば取付軸54の端部に装着されたナットを締め付けると、スライド部材53、取付軸54および取付部24(第1クランプ部2)が一体的に連結される。上記構造により、取付部24(第1クランプ部2)は、取付軸54の軸線の周りの所定の回動範囲で姿勢変更が可能である。
第2クランプ部3は、第2基端部31、第2中間部32および第2先端部33を有する。第2基端部31、第2中間部32および第2先端部33は、各々、第1クランプ部2の第1基端部21、第1中間部22および第1先端部23と対応する部位である。第2中間部32は、溶接トーチ7の形状に対応した部分円筒状の部位を含み、溶接トーチ7の外周部を押圧する部位である。第2中間部32は、溶接トーチ7を挟んで第1中間部22と対向する位置に配置される。第2基端部31は、第2中間部32の端部につながっており、第1クランプ部2の第1基端部21と対向して配置される。第2先端部33は、第2中間部32に対して第2基端部31とは反対側につながっており、第1クランプ部2の第1先端部23と対向して配置される。
本実施形態において、第1基端部21と第2基端部31とは、ヒンジ構造によって連結されている。具体的には、第1基端部21および第2基端部31の各々に形成された貫通孔に共通の回動軸25が嵌挿されている。このような構造によって、図5、図8に示すように、第2基端部31(第2クランプ部3)は、第1基端部21に対して回動軸25の軸線(第1軸線O1)の周りに回動可能である。本実施形態では、第1軸線O1は、第1クランプ部2および第2クランプ部3によって保持される溶接トーチ7の軸線Oxと平行である。なお、本実施形態において、第1クランプ部2および第2クランプ部3と、溶接トーチ7との間には、絶縁スリーブ71が介在している。
クランプレバー4は、アーム部41およびレバー部42を含んで構成される。アーム部41は、第1クランプ部2の第1先端部23に支持されている。アーム部41は、基端部(図6における右側端部)から先端部(図6における左側端部)まで所定方向(図6の左右方向)に延びている。本実施形態において、第1先端部23とアーム部41とは、ヒンジ構造によって連結されている。具体的には、第1先端部23およびアーム部41の基端部の各々に形成された貫通孔に共通の回動軸26が嵌挿されている。このような構造によって、図5、図6、図8に示すように、アーム部41の基端部は、第1先端部23に対して回動軸26の軸線(第2軸線O2)の周りに回動可能である。本実施形態では、第2軸線O2は第1軸線O1と平行である。
本実施形態において、第1先端部23には切欠き231が形成されている。また、第2先端部33には、切欠き331および凹部332が形成されている。切欠き231および切欠き331は、アーム部41が第1先端部23から第2先端部33に向かって延びる姿勢をとるとき(図5〜図7参照)、当該アーム部41が収まる空隙部分である。凹部332は、第2先端部33のうち第1先端部23とは反対側の面から凹む部位である。凹部332は、アーム部41が第1先端部23から第2先端部33に向かって延びる姿勢をとるときに調整部6が収まる空隙部分である。
レバー部42は、アーム部41の先端部に連結されており、押圧部421および操作部422を有する。本実施形態において、アーム部41の先端部とレバー部42の押圧部421とは、ヒンジ構造によって連結されている。具体的には、アーム部41の先端部、および押圧部421の各々に形成された貫通孔に共通の回動軸43が嵌挿されている。このような構造によって、図5、図7に示すように、押圧部421は、アーム部41の先端部に対して回動軸43の軸線(第3軸線O3)の周りに回動可能である。本実施形態では、第3軸線O3は第1軸線O1と平行である。
操作部422は、押圧部421につながって延びており、レバー部42の回動操作に用いられる部位である。本実施形態において、操作部422は適宜湾曲しており、図5に示すように操作部422を倒した状態において第2中間部32(第2クランプ部3)の外周面に面接触する。
本実施形態において、押圧部421は、略円柱状とされており、第3軸線O3に沿って見て円周に沿う外側面421aを有する。図5、図7等に示すように、第3軸線O3視において、外側面421aをなす円の中心C1は、第3軸線O3とは異なる位置にある。このような構成によって、図5、図7に示すように、レバー部42(押圧部421)を回動させると、第3軸線O3に対する中心C1の位置は変化する。図5に示すように、操作部422を倒した状態において、外側面421aをなす円の中心C1は、相対的に第2軸線O2に近接する位置にある。これにより、第3軸線O3から、中心C1および第2軸線O2を結ぶ線分と外側面421aとの交点P1までの寸法L1は、相対的に大きくなる。本実施形態では、図5に示した状態において、外側面421aをなす円の中心C1は、第2軸線O2に最も近接する位置にある。このとき、第3軸線O3から上記交点P1までの寸法L1は最も大きくなる。
ここで、第2軸線O2と第3軸線O3との距離は一定であり、図5に示す状態において、押圧部421は、矢印に示す方向に、調整部6を介して第2先端部33を押圧する。そして、当該押圧力の反力が第1先端部23に作用し、第2先端部33(第2クランプ部3)と第1先端部23(第1クランプ部2)とが互いに近接する。これにより、第1中間部22(第1クランプ部2)および第2中間部32(第2クランプ部3)は、絶縁スリーブ71を介して溶接トーチ7の外周部を押圧し、溶接トーチ7を挟み持つ。このようにして、図5に示した状態では、第1先端部23(第1クランプ部2)および第2先端部33(第2クランプ部3)が互いに近接する方向への押圧力が付与されており、本発明で言う保持状態に相当する。
調整部6は、レバー部42(クランプレバー4)の押圧部421と第2クランプ部3の第2先端部33との間に介在している。本実施形態では、調整部6は、調整ナット61、調整ベース62およびスペーサ63を有する。これら調整ナット61、調整ベース62およびスペーサ63は、いずれもアーム部41に外嵌されており、第2先端部33の凹部332に収容されている。調整ナット61は、アーム部41に対して相対回転可能であり、凹部332の底面に当接し得る。調整ベース62は、調整ナット61の雌ネジに螺合する雄ネジを有し、調整ナット61よりも第3軸線O3寄りに配置される。調整ベース62は、アーム部41に対して相対回転不能であるとともに、アーム部41が延びる方向(第2軸線O2と第3軸線O3とを結ぶ線分に沿う方向)に所定範囲で移動可能である。スペーサ63は、調整ベース62よりも第3軸線O3寄りに配置されており、円板状である。このような構成により、調整ナット61を回すと、調整ベース62はアーム部41が延びる方向に沿って移動する。したがって、調整部6(調整ベース62およびスペーサ63)は、アーム部41が延びる方向に沿って位置変更可能である。
図1〜図3に示すように、溶接トーチ7の基端部にはケーブル81が接続されている。溶接ロボットB1により溶接作業を行う際、図示しないワイヤ送給装置からケーブル81を介して溶接トーチ7へ溶接ワイヤが供給される。また、溶接トーチ7には、電力およびシールドガスが供給される。また、本実施形態において、第2クランプ部3にはロボット操作レバー83が取り付けられている。ロボット操作レバー83は、作業者が協働ロボットである溶接ロボットB1を操作する際に握る部位である。図1に示すように、普段はケーブル81と溶接トーチ7の接続部位を覆うカバー82が装着されている。カバー82は、第1クランプ部2、第2クランプ部3およびクランプレバー4を覆っており、メンテナンス時には当該カバー82を取り外すことが可能である。
次に、本実施形態の作用について説明する。
上記のように、図5に示したクランプレバー4(操作部422)を倒した状態では、第2先端部33(第2クランプ部3)と第1先端部23(第1クランプ部2)とが互いに近接している。そして、第1中間部22(第1クランプ部2)および第2中間部32(第2クランプ部3)は、絶縁スリーブ71を介して溶接トーチ7の外周部を押圧しており、溶接トーチ7を挟み持つ保持状態にある。
たとえば溶接トーチ7を交換する際には、操作部422(レバー部42)を図5に示した倒れた状態から、図7に示すように起立させる。このとき、第3軸線O3視において押圧部421の外側面421aをなす円の中心C1から第2軸線O2までの距離は、図5に示す場合と比べて長くなる。そうすると、第3軸線O3から、中心C1および第2軸線O2を結ぶ線分と外側面421aとの交点P1までの寸法L1が小さくなり、押圧部421がスペーサ63(調整部6)から離間する。
図7に示す状態においては、第1クランプ部2および第2クランプ部3による溶接トーチ7の押圧が解放されている。この状態から図8に示すように、アーム部41(クランプレバー4)を第2軸線O2の周りに図中矢印方向に回動させるとともに、第2クランプ部3を第1軸線O1の周りに図中矢印方向に回動させて、第1クランプ部2および第2クランプ部3を離反させることができる。図8に示した状態において、溶接トーチ7をトーチ保持構造体1から取り外すことが可能であり、本発明で言う解放状態に相当する。
溶接トーチ7の交換後には、上記した図5、図7、図8の手順によって溶接トーチ7を取り外した操作と反対の操作を行う。すなわち、図8に示すように溶接トーチ7を第1クランプ部2側に当てた状態から、第2クランプ部3を第1軸線O1の周りに反時計回りに回動させて第1クランプ部2に近接させる。次いで、クランプレバー4(アーム部41)を第2軸線O2の周りに時計回りに回動させ、アーム部41を切欠き231および切欠き331に収容させる。次いで、レバー部42を第3軸線O3の周りに時計回りに回動させて、当該レバー部42が第2クランプ部3の第2中間部32に沿って倒れた状態とする。このような操作によって、図5に示すように、第1クランプ部2および第2クランプ部3によって溶接トーチ7を挟み持つ保持状態となる。
本実施形態のトーチ保持構造体1は、第1クランプ部2、第2クランプ部3およびクランプレバー4を備える。第1クランプ部2および第2クランプ部3は、溶接トーチ7を間に挟んで対向して配置される。クランプレバー4の操作により、第1クランプ部2および第2クランプ部3を近接させて溶接トーチ7を挟み持つ保持状態と、第1クランプ部2および第2クランプ部3を離反させて溶接トーチ7の保持を解放する解放状態と、に切り替えることができる。このような構成によれば、溶接トーチ7を交換する際、工具を用いることなく溶接トーチ7の交換を容易に行うことが可能である。
第1クランプ部2は第1基端部21、第1中間部22および第1先端部23を有する。第2クランプ部3は、第1クランプ部2の上記各部に対応する第2基端部31、第2中間部32および第2先端部33を有し、第2基端部31は第1基端部21に対して第1軸線O1周りに回動可能である。第1中間部22および第2中間部32は、溶接トーチ7の外周部を押圧する部位であり、これら第1中間部22および第2中間部32を溶接トーチ7の形状に対応した形状とすることにより、溶接トーチ7を適切に挟み持つことが可能である。
本実施形態では、クランプレバー4はアーム部41およびレバー部42を含む。アーム部41の基端部は、第1クランプ部2の第1先端部23に対して第1軸線O1と平行な第2軸線O2の周りに回動可能に支持され、所定方向に延びている。レバー部42は、押圧部421およびこれにつながる操作部422を有する。押圧部421は、アーム部41の先端部に対して第1軸線O1と平行な第3軸線O3周りに回動可能である。第3軸線O3視において、押圧部421の外側面421aをなす円の中心C1は、第3軸線O3とは異なる位置にあり、上記中心C1は第3軸線O3に対して所定の偏心位置にある。このような構成によれば、図5、図7、図8を参照して説明したように、レバー部42の第3軸線O3周りの回動、アーム部41の第2軸線O2周りの回動、および第2クランプ部3の第1軸線O1周りの回動の一連の回動操作を行うことで、溶接トーチ7を挟み持つ保持状態から溶接トーチ7の交換が可能な解放状態への切り替えを、容易かつ適切に行うことが可能である。
本実施形態において、トーチ保持構造体1は調整部6を備える。調整部6は、クランプレバー4の押圧部421と第2クランプ部3の第2先端部33との間に介在しており、アーム部41が延びる方向に沿って位置変更可能である。これにより、調整部6(調整ベース62およびスペーサ63)を第3軸線O3に近づくように動かすことで、第1クランプ部2および第2クランプ部3が保持状態にあるときの溶接トーチ7の保持力を増大させることができる。また、調整部6を第3軸線O3から遠ざかる(第2軸線O2に近づく)ように動かすことで、第1クランプ部2および第2クランプ部3が保持状態にあるときの溶接トーチ7の保持力を減少させることができる。したがって、調整部6を具備する構成によれば、トーチ保持構造体1による溶接トーチ7の保持力を適宜調整することができる。
トーチ保持セットA1によれば、上記したトーチ保持構造体1の利点を享受することができるとともに、溶接トーチ7もまとめて取り扱うことができるので便利である。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は上記した実施形態に限定されるものではなく、各請求項に記載した事項の範囲内でのあらゆる変更は、すべて本発明の範囲に包摂される。
上記実施形態において、トーチ保持構造体1によって保持する溶接トーチ7がアーク溶接用である場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。トーチ保持構造体によって保持する溶接トーチについては、たとえばTIG溶接用やプラズマ溶接用等の他の溶接トーチであっても適用可能である。
A1:トーチ保持セット、B1:溶接ロボット、C1:中心、1:トーチ保持構造体、2:第1クランプ部、21:第1基端部、22:第1中間部、23:第1先端部、3:第2クランプ部、31:第2基端部、32:第2中間部、33:第2先端部、4:クランプレバー、41:アーム部、42:レバー部、421:押圧部、421a:外側面、422:操作部、6:調整部、7:溶接トーチ、9:マニピュレータ、O1:第1軸線、O2:第2軸線、O3:第3軸線
Claims (5)
- 溶接ロボットのマニピュレータの先端に取り付けられ、溶接トーチを着脱可能に保持するトーチ保持構造体であって、
上記溶接トーチを間に挟んで互いに対向して配置される第1クランプ部および第2クランプ部と、
上記第1クランプ部および上記第2クランプ部を近接させて上記溶接トーチを挟み持つ保持状態と、上記第1クランプ部および第2クランプ部を離反させて上記溶接トーチの保持を解放する解放状態と、に切り替え可能なクランプレバーと、を備える、トーチ保持構造体。 - 上記第1クランプ部は、第1基端部と、当該第1基端部につながり、上記溶接トーチの外周部を押圧する第1中間部と、上記第1中間部に対して上記第1基端部とは反対側につながる第1先端部と、を有し、
上記第2クランプ部は、上記第1基端部に対して第1軸線の周りに回動可能である第2基端部と、当該第2基端部につながり、上記溶接トーチの外周部を押圧する第2中間部と、上記第2中間部に対して上記第2基端部とは反対側につながる第2先端部と、を有し、
上記クランプレバーが上記保持状態にあるとき、上記第1先端部および上記第2先端部には、上記第1先端部および上記第2先端部が互いに近接する方向への押圧力が付与される、請求項1に記載のトーチ保持構造体。 - 上記クランプレバーは、アーム部およびレバー部を含み、
上記アーム部は、基端部が上記第1先端部に対して上記第1軸線と平行な第2軸線の周りに回動可能に支持され、かつ上記基端部から先端部まで所定方向に延びており、
上記レバー部は、上記アームの上記先端部に対して上記第1軸線と平行な第3軸線の周りに回動可能である押圧部と、当該押圧部につながる操作部と、を有し、
上記押圧部は、上記第3軸線に沿って見て円周に沿う外側面を有し、
上記第3軸線に沿って見て上記外側面をなす円の中心は、上記第3軸線とは異なる位置にあり、
上記保持状態にあるとき、上記円の中心は、相対的に上記第2軸線に近接する位置にある、請求項2に記載のトーチ保持構造体。 - 上記押圧部と上記第2先端部との間に介在し、上記アーム部が延びる方向に沿って位置変更可能とされた調整部を備える、請求項3に記載のトーチ保持構造体。
- 請求項1ないし4のいずれかに記載のトーチ保持構造体と、当該トーチ保持構造体に保持される溶接トーチと、を備えたトーチ保持セット。
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| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2020088274A Pending JP2021181111A (ja) | 2020-05-20 | 2020-05-20 | トーチ保持構造体およびこれを備えたトーチ保持セット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2021181111A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024065825A (ja) * | 2022-10-31 | 2024-05-15 | シチズン時計株式会社 | キサゲ加工工具、キサゲ加工工具交換装置、及びキサゲ加工工具交換方法 |
-
2020
- 2020-05-20 JP JP2020088274A patent/JP2021181111A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2024065825A (ja) * | 2022-10-31 | 2024-05-15 | シチズン時計株式会社 | キサゲ加工工具、キサゲ加工工具交換装置、及びキサゲ加工工具交換方法 |
| JP7756060B2 (ja) | 2022-10-31 | 2025-10-17 | シチズン時計株式会社 | キサゲ加工工具、キサゲ加工工具交換装置、及びキサゲ加工工具交換方法 |
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