JP2021017245A - 包装用容器 - Google Patents
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Abstract
Description
従来では、容器は矩形箱状であり、収容物を単に収容するためのものであったが、最近では、消費者の購買意欲を惹起するため工夫が凝らされた容器が開発されている。
最近では、手巻き寿司をブーケ(逆円錐形)状に巻くこともあり、このようにすると、手持ちがしやすく、また、お花のブーケの如く見栄えのよいものである。
しかし、このようなブーケ状の巻き寿司を容器に収容すると、うまく容器内に収まらず隙間ができてしまい、まばらな感じを与え、購買意欲を減退させてしまうおそれがあった。また、ブーケ状の巻き寿司は、横置きにしてしまうとせっかくの見栄えが活かされず、購買意欲を刺激できないおそれもあった。
本実施形態では蓋体3を備えるが、容器本体2のみで蓋体3を備えない包装用容器1としてもよい。
包装用容器1は、例えば、総菜、サラダ、お寿司などの食料品などを収容物として収容することができ、エビ天ぷら、スティックサラダ、巻き寿司などの長尺状の収容物を収容するのが好ましく、特に、ブーケ状の巻き寿司、コーン付きアイスクリームなど下端部が先細りとなった逆三角錐形状の収容物を収容するのが好ましい。食料品以外にも、筆記具などの文房具、花束などを収容してもよい。
非発砲樹脂シートの場合には、厚みが0.1mm〜3mmの範囲内、特に0.3mm〜2mmの範囲内のシートを用いるのが好ましく、発砲樹脂シートの場合には、厚みが0.5mm〜4mmの範囲内、特に1mm〜3mmの範囲内のシートを用いるのが好ましい。また、発泡樹脂シートの場合には、発泡倍率を1.01倍〜20倍、特に1.05倍〜10倍にするのが好ましい。
容器本体2を発泡樹脂シート、蓋体3を非発泡樹脂シートから形成するなど両者が相違してもよい。
合成樹脂シートを積層した積層シートを用いることもでき、積層シートとしては、例えば、非発泡樹脂シート又は発泡樹脂シートに樹脂フィルムを熱ラミネートした積層シート、共押出法による積層シート、押出ラミネート法による積層シートなどを挙げることができる。なかでも、発泡樹脂シートの片面又は両面に樹脂フィルムをラミネートした積層シートを用いるのが好ましく、この際の樹脂フィルムの厚みは5μm〜200μm、特に10μm〜100μmが好ましい。
容器本体2及び蓋体3は、黒色や白色などの有色でもよいが、内部が視認できるように透明乃至半透明であることが好ましいが、蓋体3を透明、容器本体2を白色にするなど両者が相違してもよい。容器本体2及び蓋体3が透明であれば、立体的盛り付けた収容物全体が視認され、購買意欲を高めることができる。また、容器本体2及び蓋体3の表面に、文字、絵柄などの印刷を施してもよい。
本実施形態では、容器本体2を逆円錐台状としてあるが、これに限定されるものではなく、直方体状、逆四角錐台状、逆多角錐台状、逆楕円錐台状などの形状にしてもよい。
容器本体2を逆円錐台状とした場合には、図4に示すように、底面部21の外径(B)と開口部23の開口径(D)との比(D/B)が約1.3〜3.8の範囲内、特に約1.5〜3の範囲内にするのが好ましい。1.3未満であると収容物を盛り付けた際に単調な見栄えとなるおそれがあり、3.8を超えると容器本体2が安定せず転倒するおそれがある。
底面部21と納まり凹部24aの底面の高さは、本実施形態では同じにしてあるが相違してもよく、例えば、図4に示すように、底面部21からの環状突条部24の高さをHb、納まり凹部24aの底面からの環状突条部24の高さをHcとした場合、Hc/Hbが0.1〜1.0の範囲内となるようにするのが好ましい。0.1未満であると収容物が立て掛けずらくなり、1.0を超えると容器本体2が安定しなくなる。
また、本実施形態では環状突条部24を円形環状にしてあるが、矩形環状、六角形・八角形などの多角形環状、楕円形環状などにしてもよく、環状形状としてあればよい。
容器本体2を逆円錐台状とした場合には、図4に示すように、周壁部22の高さ(H)と開口部23の開口径(D)との比(H/D)が、約0.6〜1の範囲内にするのが好ましい。0.6未満であると収容物を盛り付けた際に単調な見栄えとなるおそれがあり、1を超えると容器本体2の成型しにくくなるおそれがある。
周壁部22の上端部付近には、図4又は図5に示すように、上方に向かい容器外側に拡がる段状の段差部25が設けてある。段差部25を設けることにより、容器1を大きく見せつつ、収容物が中央付近に寄り集まってボリュームがあるように演出することができる。本実施形態では、段差部25を下側の第一段差部25aと上側の第二段差部25bを備えた二段構造としてあるが、段差部25は少なくとも一段としてあればよく、三段、四段構造などの複数段構造にしてもよい。
周壁膨出部26は、これら形状に限定されるものではなく、容器内側又は外側に膨出させた適宜形状を採用することができる。
本体フランジ部27の外縁部には、垂下乃至下方傾斜するスカート部28が形成してある。スカート部28には容器内側に向けて凹ませた嵌合凹部28aが全周に渡り設けてあり、後述する蓋体3の嵌合凸部33aが嵌合できるようにしてある。
蓋3の天板部31は、ドーム状の曲面形状として形成し、開口部23を覆うことができるようにしてある。
天板部31の下端部には、図4に示すように、容器外側に所定幅で張り出す蓋体フランジ部32が設けてある。蓋体フランジ部32は平面状に形成し、蓋体3の全周に渡り設けてある。蓋体フランジ部32は、本体フランジ部27よりも幅狭に形成してあり、容器本体2に嵌合させた状態で、図6に示すように、本体フランジ部27の容器外側寄りに載るようにしてある。これにより、蓋体3を容器本体2に嵌合させた際に、両フランジ部27,32間に収容物が挟まれにくくなる。
蓋体フランジ部32の幅は、特に限定するものではないが、本体フランジ部27の幅の4/5以下、特に2/3以下にするのが好ましい。
蓋体スカート部33には、図1に示すように、容器内側に向けて突出させた複数の嵌合凸部33aが形成してある。各嵌合凸部33aは周方向に適宜長さで延び、所定の間隔をおいて配置してあり、図6に示すように、嵌合凹部28aに嵌め合わせて蓋体3が容器本体2に外嵌合できるようにしてある。
巻き寿司4の下端部を納まり凹部24aに納めながら上端部側の側面を開口部23付近に寄り掛からせ、巻き寿司4を容器本体2内に立てかける。この際、巻き寿司4を周壁膨出部26間に配列させるのが好ましい。次に、他の巻き寿司4を、隣接する周壁膨出部26間に、同様に下端部を納まり凹部24aに納めながら容器本体2内に立てかけて配列させる。このようにして、複数本の巻き寿司4を容器本体2内に周方向に配列していくことにより、巻き寿司4を花束ブーケのように配し、見栄えをよくすることができる。
この際、蓋体フランジ部32を、本体フランジ部27よりも幅狭に形成し、本体フランジ部27の容器外側寄りに載るようにしておけば、嵌合の際に巻き寿司4自体や巻き寿司4の包装などの噛み込みを防止することができる。
2容器本体
21底面部
22周壁部
23開口部
24環状突条部
24a納まり凹部
25段差部
26周壁膨出部
27本体フランジ部
27a嵌合凹部
3蓋
31天板部
32蓋体フランジ部
33スカート部
33a嵌合凸部
4巻き寿司
Claims (5)
- 容器本体に、底面部と、該底面部の周縁部から立ち上がる周壁部と、該周壁部の上端部で囲まれた開口部とを備え、
該底面部の中央付近に、環状に隆起させ、その内側を納まり凹部とした環状突条部を備えた、包装用容器。 - 前記周壁部の上端部付近に、上方に向かい容器外側に拡開する段状の段差部を備えた請求項1に記載の包装用容器。
- 前記周壁部に、周方向に所定間隔で容器内側又は容器外側に向かい膨らむ周壁膨出部を備えた請求項1又は2に記載の包装用容器。
- 前記容器本体に嵌合可能な蓋体を備え、
前記周壁部の上端部に、容器外側に張り出す本体フランジ部を備え、
該蓋体に、該本体フランジ部よりも幅狭で、前記容器本体に嵌合させた状態で、該本体フランジ部の容器外側寄りに載る蓋体フランジ部を備えた、
請求項1〜3のいずれかに記載の包装用容器。 - 前記蓋体をドーム状にした請求項1〜4のいずれかに記載の包装用容器。
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ID=74563491
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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| JP2019131795A Active JP7417238B2 (ja) | 2019-07-17 | 2019-07-17 | 包装用容器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP7417238B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE112022000286T5 (de) | 2021-02-05 | 2023-09-14 | Mitsubishi Heavy Industries Engine & Turbocharger, Ltd. | Drucklagervorrichtung und turbolader |
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2019
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