JP2020090064A - タイヤ製造用モールド - Google Patents
タイヤ製造用モールド Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020090064A JP2020090064A JP2018229672A JP2018229672A JP2020090064A JP 2020090064 A JP2020090064 A JP 2020090064A JP 2018229672 A JP2018229672 A JP 2018229672A JP 2018229672 A JP2018229672 A JP 2018229672A JP 2020090064 A JP2020090064 A JP 2020090064A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- blade
- bending
- mold
- segment
- tread
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims abstract description 11
- 238000005452 bending Methods 0.000 claims abstract description 103
- 239000011324 bead Substances 0.000 description 9
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 5
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 239000004033 plastic Substances 0.000 description 4
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 4
- 239000012141 concentrate Substances 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 2
- LLQHSBBZNDXTIV-UHFFFAOYSA-N 6-[5-[[4-[2-(2,3-dihydro-1H-inden-2-ylamino)pyrimidin-5-yl]piperazin-1-yl]methyl]-4,5-dihydro-1,2-oxazol-3-yl]-3H-1,3-benzoxazol-2-one Chemical compound C1C(CC2=CC=CC=C12)NC1=NC=C(C=N1)N1CCN(CC1)CC1CC(=NO1)C1=CC2=C(NC(O2)=O)C=C1 LLQHSBBZNDXTIV-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 229930091051 Arenine Natural products 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000004132 cross linking Methods 0.000 description 1
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 1
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 1
- 230000000737 periodic effect Effects 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 238000004073 vulcanization Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Heating, Cooling, Or Curing Plastics Or The Like In General (AREA)
Abstract
【課題】ブレードの折れを抑えつつ、トレッド表面の欠け、RFV及びRROが抑えられたタイヤが製造されうる、サイプを有するタイヤ用のモールドの提供。【解決手段】本発明は、そのトレッド面36に複数のサイプ44が刻まれたタイヤ34を製造するためのモールド2に関する。上記モールド2は、その内面がローカバーRのトレッド16と当接する複数の実質的に円弧状のセグメント4を備えている。それぞれのセグメント4は、本体22と、この本体22の内面から半径方向に延びるサイプ44を形成するための板状のブレード24とを備えている。このブレード24は、撓みを容易にするための屈曲部30を備えた屈曲ブレード24aである。好ましくは、屈曲ブレード24aの根元から、屈曲部30のこの屈曲ブレード24aの先端側の端までの距離が、この屈曲ブレード24aの高さの30%以下である。【選択図】図5
Description
本発明は、タイヤ製造用のモールドに関する。より詳細には、トレッド面にサイプが刻まれたタイヤを製造するためのモールドに関する。
タイヤ製造用のモールドは、その内面がローカバー(未加硫状態のタイヤ)のトレッドと当接する複数のセグメントを備えている。セグメントの平面形状は、実質的に円弧である。複数のセグメントが周方向にリング状に連結される。隣接するセグメントの境界は、割位置と称される。
氷雪路の走行用のタイヤでは、氷上でのグリップ力を向上させるため、通常そのトレッド面に、多数の細長い溝(サイプ)が刻まれる。氷雪路用ではない一般のタイヤにおいても、トレッド面にサイプが刻まれることがある。サイプが刻まれたタイヤを製造するためのモールドでは、セグメントは、本体と、サイプを形成するための複数のブレードとを備えている。ブレードは、本体の内面上から半径方向に延びている。ブレードの形状は、サイプの形状に対応している。
ローカバーの加硫後、モールドが開かれてタイヤが取り出される。このとき、それぞれのセグメントを、半径方向外側に移動させることで、セグメントの内面とトレッドとが離される。ブレードは、トレッドから離される。セグメントは円弧状であるため、その周方向の中央における半径方向と、中央以外での半径方向とは一致しない。セグメントは、周方向の中央における半径方向に移動されるため、この移動方向と、周方向の中央に位置しないブレードの延びる方向とは一致しない。この方向の違いは、割位置に近いほど大きくなる。セグメントを半径方向外側に移動させたとき、特に割位置近辺のブレードに、割位置側に向けた力が負荷される。この力は、ブレードの根元に集中し易い。この力に起因する、ブレードの折れ(塑性変形及び破損)やトレッド表面の欠けを防止することが求められる。これらを防止するためのモールドについての検討が、特開2009−34933公報に開示されている。
ブレードの折れやトレッド表面の欠けを防止するために、割位置近辺にブレードを配置しない方法及び割位置近辺のブレードの高さを低くする方法がある。割位置近辺にブレードを配置しない場合、製造されたタイヤでは、トレッドの割位置に対応する位置(ここでは、割対応位置と称される)近辺には、サイプが存在しない。割位置近辺のブレードの高さを低くした場合、割対応位置近辺では、サイプの深さが浅くなる。いずれの場合も、割対応位置の近辺は、他の部分と比べて剛性が大きくなる。トレッドの剛性は、周方向に周期的に変化する。この剛性の周期的な変化による、タイヤのラジアルフォースバリエーション(RFV)のセグメントの数(すなわち、割位置の数)と同じ次数の成分(例えば、セグメント数が9のときは、9次の成分)や、ラジアルランアウト(RRO)を抑制することが課題となる。
ブレードへの力を緩和するため、割位置近辺のブレードを割位置側にあらかじめ傾斜させる方法がある。しかし、割位置方向に傾斜させたブレードを割位置の直近に配置すると、隣接するセグメントのブレード間で、干渉が起こりうる。割位置の直近にはこのブレードは配置できない。割対応位置の直近には、サイプが形成できない。上記と同様に、割対応位置の近辺では、他の部分と比べて、剛性が大きくなる。RFVや、RROを抑制することが課題となる。
本発明の目的は、ブレードの折れを抑えつつ、トレッド表面の欠け、RFV及びRROが抑えられたタイヤが製造されうる、サイプを有するタイヤ用のモールドを提供することである。
本発明は、そのトレッド面に複数のサイプが刻まれたタイヤを製造するためのモールドに関する。上記モールドは、その内面がローカバーのトレッドと当接する複数の実質的に円弧状のセグメントを備えている。それぞれのセグメントは、本体と、この本体の内面から半径方向に延びる上記サイプを形成するための板状のブレードとを備えている。上記ブレードは、撓みを容易にするための屈曲部を備えた屈曲ブレードである。
好ましくは、上記屈曲ブレードの根元から、上記屈曲部のこの屈曲ブレードの先端側の端までの距離は、この屈曲ブレードの高さの30%以下である。
好ましくは、周方向において、上記屈曲ブレードは、上記セグメントの端から15.0mm以内の領域に配置されている。
好ましくは、上記屈曲ブレードが延びる方向に垂直な断面において、上記屈曲部の幅は、0.5mm以上5.0mm以下である。
好ましくは、上記屈曲ブレードが延びる方向に垂直な断面において、上記屈曲部は、円弧状又は複数の円弧が直列に並んだ形状を呈している。この断面において、上記屈曲部が台形状を呈していてもよい。
好ましくは、上記屈曲ブレードは、このブレードに近い方の上記セグメントの周方向の端に向けて、より撓み易くなっている。
好ましくは、上記セグメントが、上記屈曲部を備えない平板ブレードをさらに備えており、周方向において、上記セグメントの端から30.0mm以内の領域に配置されたブレードが全て屈曲ブレードであり、上記セグメントの端から30.0mmより大きい領域に配置されたブレードが全て平板ブレードである。
このモールドは、屈曲ブレードを備える。屈曲ブレードは、撓みを容易にするための屈曲部を備える。屈曲ブレードでは、力が負荷されたとき屈曲部において撓むことで、ブレードの根元に集中していた力が分散される。これは、屈曲ブレードの塑性変形や破損の防止に寄与する。屈曲ブレードは、割位置近辺に位置していても、折れにくい。屈曲ブレードは、トレッド表面の欠けの要因となりにくい。このモールドでは、ブレードの折れ及びトレッド表面の欠けが防止されている。屈曲ブレードでは、割位置近辺においても高さを低くする必要はない。屈曲ブレードは、割位置近辺にも配置することができる。このモールドでは、RFV及びRROに優れたタイヤが製造できる。
以下、適宜図面が参照されつつ、好ましい実施形態に基づいて本発明が詳細に説明される。
図1は、本発明の一実施形態に係るモールド2が示された平面図である。これは、トレッド面にサイプが刻まれたタイヤ用である。図1において、両矢印Aで示された方向がこのモールド2の周方向であり、紙面との垂直方向がこのモールド2の軸方向である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図2において、上下方向がこのモールド2の軸方向であり、左右方向がこのモールド2の半径方向であり、紙面との垂直方向がこのモールド2の周方向である。図2には、ローカバーR(未加硫状態のタイヤ)も示されている。
このモールド2は、複数のセグメント4、上下一対のサイドプレート6及び上下一対のビードリング8を備えている。図2では、モールド2は閉じられている。この状態において、セグメント4の内面14、サイドプレート6の内面18及びビードリング8の内面20が組み合わされ、キャビティ面が構成される。キャビティ面は、ローカバーRと当接して、タイヤの外面を形成する。
図1で示されるように、セグメント4の平面形状は、実質的に円弧状である。複数のセグメント4が、周方向に連結されている。複数のセグメント4が、リング状に配置されている。セグメント4の周方向の端10が、これと隣接するセグメント4の周方向の端10と接している。このセグメント4間の境界は、割位置12と称される。この実施形態では、9個のセグメント4が配置されている。この実施形態では、割位置12は9箇所存在する。セグメント4の数は9個でなくてもよい。セグメント4の数は、9個より多くても少なくてもよい。
図2で示されるように、それぞれのセグメント4の内面14は、ローカバーRのトレッド16と当接する。セグメント4の内面14は、タイヤのトレッド面を形成する。なお、この図では、後述するトレッド16に溝を形成するための突起部や、サイプを形成するためのブレードは省略されている。
図2に示されるように、それぞれのサイドプレート6は、その内面18がローカバーRのサイド部と当接する。サイドプレート6の内面18は、タイヤのサイド部の外面を形成する。
図2に示されるように、それぞれのビードリング8は、その内面20がローカバーRのビードの部分と当接する。ビードリング8の内面20は、タイヤのビードの部分の外面を形成する。ビードリング8は、サイドプレート6に固定されている。
図3は、図1のセグメント4の軸方向に垂直な断面図である。図4は、図2のセグメント4の断面の拡大図である。これは、図1のセグメント4の周方向に垂直な断面図である。図3及び4で示されるように、セグメント4は、本体22と複数のブレード24とを備えている。本体22の内面は、突起部26と底部28とを備えている。ブレード24は、半径方向内側に向けて、底部28から突出している。ブレード24の突出方向は、半径方向である。ブレード24は、板状である。ブレード24は、軸方向に向けて延びている。ブレード24の延在方向は、軸方向である。ブレード24の厚みは、典型的には0.3mmから2.0mmである。ブレード24の典型的な材質は、スチールである。
図5には、セグメント4の一方の周方向の端の近辺が、拡大されて示されている。この図には、割位置12の近辺が示されている。この図では、本体22と、この本体22上に位置する4つのブレード24が示されている。
図5で示されるように、このセグメント4は、屈曲ブレード24aと平板ブレード24bとを備える。屈曲ブレード24aは、屈曲部30を備える。屈曲部30は、ブレード24の撓みを容易とする。この実施形態では、割位置12側から一番目と二番目に位置するブレード24が、屈曲ブレード24aである。屈曲ブレード24aは、割位置12の直近に位置している。図示されないが、このセグメント4のもう一方の端においても、割位置12側から一番目と二番目に位置するブレード24は、屈曲ブレード24aである。この実施形態では、両側の割位置12側から、3番目以降のブレード24は、屈曲部30を備えていない。両側の割位置12側から3番目以降のブレード24は、平板ブレード24bである。なお、図3では、屈曲ブレード24aの屈曲部30は省略されている。
図5で示されるように、屈曲部30は、屈曲ブレード24aの延在方向に延びている。図6は、屈曲ブレード24aを、その延在方向に垂直に切った断面図である。この断面において、屈曲部30は、ブレード24の突出方向(半径方向)と直交する方向に屈曲している。屈曲部30は、2つの円弧32が直列に並べられた形状を呈する。これらの円弧32は、同じ方向に突出している。
図7には、上記のモールド2で製造されるタイヤ34の一部が示されている。この図は、タイヤ34のトレッド面36の展開図の一部である。図7において、両矢印Aで示された方向がタイヤ34の周方向であり、左右方向がタイヤ34の軸方向であり、紙面との垂直方向がタイヤ34の半径方向である。一点鎖線CLは、このタイヤ34の赤道を表す。このタイヤ34は、氷雪路の走行用である。
このタイヤ34では、トレッド37は複数の主溝38を有している。これらの主溝38はそれぞれ、略周方向に延びている。トレッド37は、複数の横溝40をさらに有している。これらの横溝40は、略軸方向に延びている。主溝38及び横溝40は、前述の本体22の内面の突起部26により形成される。トレッド37において、主溝38及び横溝40で区切られた領域は、ブロック42と称される。ブロック42は、前述の本体22の底部28により形成される。ブロック42の表面には、複数の細長い溝(サイプ44)が刻まれている。サイプ44は、ブロック42のほぼ全面に渡って設けられている。サイプ44は、前述のブレード24により形成される。
図7において、二点鎖線DLは、割位置12に対応するトレッド面36上の位置(割対応位置と称される)を表す。割対応位置DLは、割位置12が当接していたトレッド面36上の位置である。前述のとおり、割位置12の直近に屈曲ブレード24aが設けられている。このため、このタイヤ34では、割対応位置DLの直近においても、サイプ44が刻まれている。サイプ44は、氷上でのグリップ力の向上に寄与する。典型的には、サイプ44の幅は、0.3mmから2.0mmである。
図1のモールド2を使用した上記のタイヤ34の製造では、このタイヤ34のローカバーRが、このモールド2に投入される。ローカバーRは、モールド2とブラダーとに囲まれたキャビティにおいて、加圧されつつ加熱される。加圧と加熱とにより、ローカバーRのゴム組成物がキャビティ内を流動する。それぞれのブレード24は、ローカバーRのトレッド16に突き刺さった状態となる。加熱によりゴムが架橋反応を起こす。これにより、タイヤ34が得られる。
得られたタイヤ34は、モールド2から取り出される。このとき、それぞれのセグメント4は、図1及び図3のXの方向に移動される。方向Xは、それぞれのセグメント4の周方向中央における半径方向である。この移動により、セグメント4はタイヤ34のトレッド37から離される。それぞれのブレード24は、トレッド37から引き抜かれる。図1では、移動されたセグメント4が、二点鎖線で示されている。
図3に示されるように、セグメント4は円弧状であるため、セグメント4の周方向中央以外では、方向Xとブレード24の突出方向とは一致しない。セグメント4の周方向中央以外では、ブレード24の突出方向は、方向Xに対して傾斜している。図3の符号θは、ブレード24の突出方向と、方向Xとがなす角度である。角度θは、割位置12に近いブレード24ほど大きい。セグメント4が移動されたとき、ブレード24は、その突出方向と角度θ傾斜した方向に、トレッド37から引き抜かれる。このとき、角度θが0ではないブレード24には、割位置12方向に向けて、力が負荷される。この力は、割位置12に近いブレード24ほど大きい。屈曲ブレード24aは、屈曲部30において撓み易い。セグメント4が移動されたとき、屈曲ブレード24aは、屈曲部30において割位置12方向に向けて撓む。屈曲ブレード24aは、弾性変形する。この屈曲ブレード24aは、その全体がトレッド37から抜けると、もとの状態に復元する。
以下では、本発明の作用効果が説明される。
セグメントを移動させたとき、割位置の近辺に位置するブレードには、割位置方向に向けて大きな力が負荷される。この力は、ブレードの根元に集中し易い。この力に起因するブレードの折れ(塑性変形及び破損)や、トレッド表面の欠けを抑えることが重要となる。
このモールド2は、屈曲ブレード24aを備える。屈曲ブレード24aでは、力が負荷されたとき屈曲部30において撓むことで、ブレード24の根元に集中していた力が分散される。これは、屈曲ブレード24aの塑性変形や破損の防止に寄与する。この屈曲ブレード24aは、トレッド37から抜けると、もとの状態に復元する。屈曲ブレード24aは、割位置12近辺に位置していても、折れにくい。屈曲ブレード24aは、トレッド37表面の欠けの要因となりにくい。このモールド2では、ブレード24の折れ及びトレッド37表面の欠けが防止されている。
このモールド2では、屈曲ブレード24aにより、割位置12近辺においても、ブレード24の折れ及びトレッド37表面の欠けが防止できるため、割位置12近辺でブレード24の高さを低くする必要はない。このモールド2では、割位置12近辺でもブレード24を配置することができる。このモールド2で製造したタイヤ34のトレッド37では、割対応位置近辺とその他の部分とで、剛性の差が少ない。このモールド2では、RFV及びRROに優れたタイヤ34が製造できる。
図6において、両矢印Hは、屈曲ブレード24aの高さを表す。これは、屈曲ブレード24aの根元から先端までの距離である。符号Eは、屈曲部30の、屈曲ブレード24a先端側の端を表す。両矢印HCは、屈曲ブレード24aの根元から、端Eまでの距離を表す。距離HCの高さHに対する比(HC/H)は、30%以下が好ましい。比(HC/H)を30%以下とすることで、屈曲ブレード24aは、その低い部分において撓むことができる。これは、屈曲ブレード24aの根元に負荷される力を効果的に緩和する。このモールド2では、ブレード24の折れ及びトレッド37表面の欠けが効果的に防止されている。この観点から比(HC/H)は、20%以下がより好ましく、10%以下がさらに好ましい。
図5において、両矢印Lは、周方向における、ブレード24の根元でのこのブレード24の割位置12の反対側の端と、割位置12との距離を表す。屈曲ブレード24aにおいては、距離Lは30mm以下が好ましい。換言すれば、屈曲ブレード24aは、割位置12からの周方向距離が30mm以内の領域に配置されるのが好ましい。前述のとおり、割位置12に近いブレード24ほど、セグメント4を移動させたときに負荷される力は大きい。屈曲ブレード24aを周方向距離が30mm以内の領域に配置させることで、割位置12近辺においても、ブレード24の折れ及びトレッド37の欠けが効果的に防止されている。
距離Lが5mm以下のブレード24は、全て屈曲ブレード24aにするのが好ましい。このようにすることで、割位置12近辺においても、ブレード24の折れ及びトレッド37の欠けが効果的に防止されている。この観点から、距離Lが10mm以下のブレード24を全て屈曲ブレード24aにすることがより好ましく、距離Lが30mm以下のブレード24を全て屈曲ブレード24aにすることがさらに好ましい。
距離Lが40mm以上のブレード24は、全て平板ブレード24bにするのが好ましい。割位置12から離れたブレード24では、セグメント4を移動させたときのブレード24に負荷される力は小さい。このブレード24を平板ブレード24bとしても、ブレード24の欠けは生じにくい。平板ブレード24bは屈曲部30を有さないため、トレッド37から引き抜き易い。これは、トレッド37表面の欠けの防止に寄与する。距離Lが40mm以上のブレード24を全て平板ブレード24bとすることで、トレッド37表面の欠けが効果的に防止されている。この観点から、距離Lが30mmより大きいブレード24を全て平板ブレード24bとすることがより好ましい。
角度θが18°以上のブレード24は、全て屈曲ブレード24aにするのが好ましい。角度θが大きいほど、セグメント4を移動させたときブレード24に負荷される力は大きい。角度θが18°以上のブレード24を屈曲ブレード24aとすることで、ブレード24の折れ及びトレッド37の欠けが効果的に防止されている。この観点から、角度θが16°以上のブレード24を全て屈曲ブレード24aにすることがより好ましい。
角度θが10°以下のブレード24は、全て平板ブレード24bにするのが好ましい。角度θが小さいブレード24では、セグメント4を移動させたときブレード24に負荷される力は小さい。このブレード24を平板ブレード24bとしても、ブレード24の欠けは生じにくい。平板ブレード24bは屈曲部30を有さないため、トレッド37から引き抜き易い。これは、トレッド37表面の欠けの防止に寄与する。角度θが10°以下のブレード24を全て平板ブレード24bとすることで、トレッド37表面の欠けが効果的に防止されている。この観点から、角度θが12°以下のブレード24を全て平板ブレード24bとすることが、より好ましい。
図6において、一点鎖線LCは、屈曲ブレード24aの根元での厚み方向の中心と、先端での厚み方向の中心とを結ぶ中心線である。両矢印Wは、屈曲部30の幅を表す。屈曲部30の幅Wは、中心線LCの垂直方向における屈曲部30の端(屈曲部30の、中心線LCからの距離が最大となる位置)と、中心線LCとの距離である。幅Wは、0.5mm以上が好ましい。幅Wが0.5mm以上の屈曲部30は、撓み易い。幅Wを0.5mm以上とすることで、屈曲ブレード24aの根元に負荷される力は、効果的に分散される。この屈曲ブレード24aは、割位置12近辺に位置していても、折れにくい。この屈曲ブレード24aは、トレッド37表面の欠けの要因となりにくい。このモールド2では、ブレード24の折れ及びトレッド37表面の欠けが防止されている。この観点から、幅Wは1.0mm以上がより好ましい。
幅Wは5.0mm以下が好ましい。幅Wを5.0mm以下の屈曲部30は、ブレード24をトレッド37から引き抜くときの邪魔になりにくい。この屈曲ブレード24aは、トレッド37表面の欠けの要因となりにくい。このモールド2では、トレッド37表面の欠けが防止されている。この観点から、幅Wは4.0mm以下がより好ましい。
屈曲ブレード24aは、特にこの屈曲ブレード24aに近い割位置12側(セグメント4の端側)への撓みが容易になっているのが好ましい。前述のとおり、セグメント4を移動させたとき、ブレード24には、割位置12方向に向けて力が負荷される。屈曲ブレード24aを特に割位置12側への撓みが容易となるようにすることで、この屈曲ブレード24aの根元に負荷される力は、効果的に分散される。この屈曲ブレード24aは、割位置12近辺に位置していても、折れにくい。この屈曲ブレード24aはトレッド37表面の欠けの要因となりにくい。このモールド2では、ブレード24の折れ及びトレッド37表面の欠けが防止されている。
図6で示されるように、この断面において、この屈曲部30は、2つの円弧32が直列に並べられた形状を呈する。円弧32を有する屈曲部30により、屈曲ブレード24aに負荷される力は効果的に分散される。さらに屈曲部30を、円弧32を2つ並べた形状とすることで、この屈曲ブレード24aは、効果的に撓みうる。このブレード24は、割位置12近辺に位置していても、折れにくい。このモールド2では、ブレード24の折れが効果的に防止されている。
図8(a)は、本発明の他の実施形態に係るモールドの、屈曲ブレード50aが示された断面図である。この断面において、この屈曲部52は、2つの円弧54が直列に並べられた形状を呈する。これらの円弧54は、異なる方向に突出している。このような形状とすることで、この屈曲ブレード50aは、効果的に撓みうる。このブレード50は、割位置近辺に位置していても、折れにくい。このモールドでは、ブレード50の折れが効果的に防止されている。
図8(b)は、本発明のさらに他の実施形態に係るモールドの、屈曲ブレード60aが示された断面図である。この断面において、屈曲部62は、円弧状を呈する。この屈曲部62では、円弧状となっている部分は一つである。屈曲部62を一つの円弧64とすることで、このブレード60は、トレッド37からの引き抜きが、より容易となっている。この屈曲ブレード60aは、トレッド37表面の欠けの要因となりにくい。このモールドでは、トレッド37表面の欠けがより効果的に防止されている。
図8(c)は、本発明のさらに他の実施形態に係るモールドの、屈曲ブレード70aが示された断面図である。この断面において、屈曲部72は、台形状を呈する。この屈曲部72では、台形状となっている部分は一つである。このような形状とすることで、この屈曲部72は、ブレード70をトレッド37から引き抜くときの邪魔になりにくい。この屈曲ブレード70aは、トレッド37表面の欠けの要因となりにくい。このモールドでは、トレッド37表面の欠けが防止されている。
屈曲部の形状は、上述の形状に限られない。例えば、上記の断面において、屈曲部が台形以外の多角形の形状を呈していてもよい。多角形と円弧とが組み合わされた形状を呈していてもよい。
以下、実施例によって本発明の効果が明らかにされるが、この実施例の記載に基づいて本発明が限定的に解釈されるべきではない。
[実施例1]
図1−2に示されたモールドが作製された。このモールドは、サイプを備える氷雪用タイヤの製造用である。このモールドは、9個のセグメントを備えている。このセグメントは、平板ブレード及び屈曲ブレードを備える。このうち、屈曲ブレードの仕様が表1に示されている。このモールドでは、屈曲ブレードは、割位置から周方向に5mm以内に配置されている。割位置から周方向に5mm以内のブレードは、全て屈曲ブレードとされている。このことが、表1の距離Lの欄で、「5mm」として示されている。このモールドでは、屈曲部の形状は図6に示された形状である。このことが、表1の「屈曲ブレード形状」の欄に、「図6」として示されている。このブレードの厚みは0.3mmとされた。
図1−2に示されたモールドが作製された。このモールドは、サイプを備える氷雪用タイヤの製造用である。このモールドは、9個のセグメントを備えている。このセグメントは、平板ブレード及び屈曲ブレードを備える。このうち、屈曲ブレードの仕様が表1に示されている。このモールドでは、屈曲ブレードは、割位置から周方向に5mm以内に配置されている。割位置から周方向に5mm以内のブレードは、全て屈曲ブレードとされている。このことが、表1の距離Lの欄で、「5mm」として示されている。このモールドでは、屈曲部の形状は図6に示された形状である。このことが、表1の「屈曲ブレード形状」の欄に、「図6」として示されている。このブレードの厚みは0.3mmとされた。
[比較例1]
比較例1のモールドは、屈曲ブレードを備えていない。全てのブレードが平板ブレードである。このモールドでは、このことの他は、実施例1のモールドと同じである。
比較例1のモールドは、屈曲ブレードを備えていない。全てのブレードが平板ブレードである。このモールドでは、このことの他は、実施例1のモールドと同じである。
[実施例2]
屈曲ブレードの形状を図8(b)とした他は実施例1と同様にして、実施例2のモールドを作製した。
屈曲ブレードの形状を図8(b)とした他は実施例1と同様にして、実施例2のモールドを作製した。
[実施例3−4]
屈曲部の幅Wを表1のとおりとした他は実施例2と同様にして、実施例3−4のモールドを作製した。
屈曲部の幅Wを表1のとおりとした他は実施例2と同様にして、実施例3−4のモールドを作製した。
[実施例5−6]
比(HC/H)を表2のとおりとした他は実施例2と同様にして、実施例5−6のモールドを作製した。
比(HC/H)を表2のとおりとした他は実施例2と同様にして、実施例5−6のモールドを作製した。
[実施例7]
屈曲ブレードの形状を図8(c)とした他は実施例2と同様にして、実施例7のモールドを作製した。
屈曲ブレードの形状を図8(c)とした他は実施例2と同様にして、実施例7のモールドを作製した。
[ブレード折れ]
実施例及び比較例のモールドを使用して、タイヤを試作した。それぞれの実施例及び比較例について、20本のタイヤが作られた。タイヤのサイズは、195/65R15であった。これらのタイヤの製造後、ブレードの折れが目視によって評価された。この結果が、1から5の5段階で表1−2に示されている。値が大きいほど、ブレード折れが防止されている。値が大きいほど好ましい。
実施例及び比較例のモールドを使用して、タイヤを試作した。それぞれの実施例及び比較例について、20本のタイヤが作られた。タイヤのサイズは、195/65R15であった。これらのタイヤの製造後、ブレードの折れが目視によって評価された。この結果が、1から5の5段階で表1−2に示されている。値が大きいほど、ブレード折れが防止されている。値が大きいほど好ましい。
[タイヤ欠け]
上記ブレード折れの評価で得られたタイヤについて、タイヤの欠けが目視によって評価された。この結果が、1から5の5段階で表1−2に示されている。値が大きいほど、タイヤの欠けが防止されている。値が大きいほど好ましい。
上記ブレード折れの評価で得られたタイヤについて、タイヤの欠けが目視によって評価された。この結果が、1から5の5段階で表1−2に示されている。値が大きいほど、タイヤの欠けが防止されている。値が大きいほど好ましい。
表1−2に示されるように、実施例は比較例に比べて総合的に優れている。この評価結果から、本発明の優位性は明らかである。
本発明に係る技術は、サイプを有する種々のタイヤの製造に適用しうる。
2・・・モールド
4・・・セグメント
6・・・サイドプレート
8・・・ビードリング
10・・・セグメントの端
12・・・割位置
14・・・セグメントの内面
16・・・ローカバーのトレッド
18・・・サイドプレートの内面
20・・・ビードリングの内面
22・・・本体
24、50、60、70・・・ブレード
24a、50a、60a、70a・・・屈曲ブレード
24b・・・平板ブレード
26・・・突起部
28・・・底部
30、52、62、72・・・屈曲部
32、54、64・・・円弧
34・・・タイヤ
36・・・トレッド面
37・・・タイヤのトレッド
38・・・主溝
40・・・横溝
42・・・ブロック
44・・・サイプ
4・・・セグメント
6・・・サイドプレート
8・・・ビードリング
10・・・セグメントの端
12・・・割位置
14・・・セグメントの内面
16・・・ローカバーのトレッド
18・・・サイドプレートの内面
20・・・ビードリングの内面
22・・・本体
24、50、60、70・・・ブレード
24a、50a、60a、70a・・・屈曲ブレード
24b・・・平板ブレード
26・・・突起部
28・・・底部
30、52、62、72・・・屈曲部
32、54、64・・・円弧
34・・・タイヤ
36・・・トレッド面
37・・・タイヤのトレッド
38・・・主溝
40・・・横溝
42・・・ブロック
44・・・サイプ
Claims (8)
- トレッド面にサイプが刻まれたタイヤを製造するためのモールドであって、
上記モールドが、その内面がローカバーのトレッドと当接する複数の実質的に円弧状のセグメントを備えており、
それぞれのセグメントが、本体と、この本体の内面から半径方向に延びる上記サイプを形成するための板状のブレードとを備えており、
上記ブレードが、撓みを容易にするための屈曲部を備えた屈曲ブレードであるタイヤ用モールド。 - 上記屈曲ブレードの根元から、上記屈曲部のこの屈曲ブレードの先端側の端までの距離が、この屈曲ブレードの高さの30%以下である請求項1に記載のモールド。
- 周方向において、上記屈曲ブレードが、上記セグメントの端から15.0mm以内の領域に配置されている請求項1または2に記載のモールド。
- 上記屈曲ブレードが延びる方向に垂直な断面において、上記屈曲部の幅が、0.5mm以上5.0mm以下である請求項1から3のいずれかに記載のモールド。
- 上記屈曲ブレードが延びる方向に垂直な断面において、上記屈曲部が、円弧状又は複数の円弧が直列に並んだ形状を呈している請求項1から4のいずれかに記載のモールド。
- 上記屈曲ブレードが延びる方向に垂直な断面において、上記屈曲部が台形状を呈している請求項1から5のいずれかに記載のモールド。
- 上記屈曲ブレードが、このブレードに近い方の上記セグメントの周方向の端に向けて、より撓み易くなっている請求項1から6のいずれかに記載のモールド。
- 上記セグメントが、上記屈曲部を備えない平板ブレードをさらに備えており、
周方向において、上記セグメントの端から30.0mm以内の領域に配置されたブレードが全て屈曲ブレードであり、上記セグメントの端から30.0mmより大きい領域に配置されたブレードが全て平板ブレードである請求項1から7に記載のモールド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018229672A JP2020090064A (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | タイヤ製造用モールド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2018229672A JP2020090064A (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | タイヤ製造用モールド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2020090064A true JP2020090064A (ja) | 2020-06-11 |
Family
ID=71012183
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2018229672A Pending JP2020090064A (ja) | 2018-12-07 | 2018-12-07 | タイヤ製造用モールド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2020090064A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024122116A1 (ja) * | 2022-12-06 | 2024-06-13 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ成型用金型 |
-
2018
- 2018-12-07 JP JP2018229672A patent/JP2020090064A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2024122116A1 (ja) * | 2022-12-06 | 2024-06-13 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ成型用金型 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JP4145337B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP4862684B2 (ja) | タイヤ加硫用成形金型 | |
| CN104417276A (zh) | 具有花纹细缝的充气轮胎胎面和模具刀片 | |
| WO2014178187A1 (ja) | タイヤ成型用金型およびタイヤ | |
| US8833412B2 (en) | Pneumatic tire | |
| US7329110B2 (en) | Tire vulcanizing mold and pneumatic tire | |
| JP2009255688A (ja) | 空気入りタイヤ及びその製造方法、並びに、タイヤ加硫モールド | |
| JP3701021B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP5640668B2 (ja) | タイヤ加硫用モールドおよび空気入りタイヤ | |
| JP2020090064A (ja) | タイヤ製造用モールド | |
| JP4730958B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2012011690A (ja) | タイヤ加硫用モールドおよび空気入りタイヤ | |
| JP5454165B2 (ja) | タイヤ成形用金型及び空気入りタイヤ | |
| JP4431178B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP5229983B2 (ja) | スピューのトリミング方法及びタイヤ成形型 | |
| JP2008273451A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP4437431B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP2009090752A (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP4682686B2 (ja) | タイヤモールド | |
| JP4386751B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP4274356B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
| JP6801432B2 (ja) | タイヤ製造用モールド | |
| JP7081177B2 (ja) | タイヤ用モールド | |
| JP4052386B2 (ja) | タイヤ金型及びそれを用いた空気入りタイヤの製造方法 | |
| JP2016113057A (ja) | タイヤ、タイヤ成形用金型及びタイヤの製造方法 |