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JP2020085714A - 積分型の電流電圧変換回路、電流測定装置および抵抗測定装置 - Google Patents

積分型の電流電圧変換回路、電流測定装置および抵抗測定装置 Download PDF

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JP2020085714A JP2018222164A JP2018222164A JP2020085714A JP 2020085714 A JP2020085714 A JP 2020085714A JP 2018222164 A JP2018222164 A JP 2018222164A JP 2018222164 A JP2018222164 A JP 2018222164A JP 2020085714 A JP2020085714 A JP 2020085714A
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Abstract

【課題】積分用コンデンサの容量値に上限があっても、大きな電流値の電流を規定された経過時間での積分で電圧に変換する。【解決手段】反転入力端子と出力端子との間に帰還回路15が接続された演算増幅器14を有して、検出電流Iを検出電圧Voに変換して出力する。帰還回路15は、コンデンサ15a1〜15anと、選択レンジに対応するコンデンサ15aを積分用コンデンサとして出力端子と反転入力端子との間に接続するスイッチ15b1〜15bnとを有する。また、演算増幅器14用の動作電圧Vcc,Veeを出力する電圧可変電源17と、各レンジに対応するコンデンサ15aと動作電圧の電圧値の組が記憶された記憶部18と、選択レンジに対応するコンデンサ15aおよび上記電圧値の組を記憶部18から読み出し、このコンデンサ15aを積分用コンデンサとし、電源17からの動作電圧Vcc,Veeをこの電圧値に変更する処理部20とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、積分型の電流電圧変換回路、この電流電圧変換回路を有する電流測定装置、およびこの電流測定装置を有する抵抗測定装置に関するものである。
この種の積分型の電流電圧変換回路の基本的な回路構成は、下記の特許文献1において、従来例としての電気測定装置を構成するものとして開示されている。この電気測定装置は電流測定装置に適用されたものであって、図4に示すように、電流測定装置51は、被測定抵抗体Rxに印加するための所定の測定電圧V1(電流測定装置51における基準電位としてのグランドGの電位を基準とする直流定電圧)を出力する直流電圧源52と、直流電圧源52から出力される測定電圧V1の被測定抵抗体Rxへの印加のオン・オフを行うためのスイッチ53と、測定電圧V1の印加時に被測定抵抗体Rxに流れる電流Iを電圧(検出電圧)Voに変換して出力する積分型の電流電圧変換回路54とを備えている。電流電圧変換回路54は、反転入力端子と出力端子との間に積分用コンデンサ54bが接続されると共に、非反転入力端子がグランドGに接続されて反転増幅型の積分器として構成された演算増幅器54aを備えている。また、この演算増幅器54aの反転入力端子はスイッチ53を介して被測定抵抗体Rxに接続されている。また、電流電圧変換回路54は、抵抗とスイッチの直列回路で構成されて積分用コンデンサ54bに並列に接続された放電回路54cを備えている。
この電流測定装置51では、上記の電流Iの測定に際して、まず、スイッチ53がオフ状態に移行させられている状態において、放電回路54cが動作させられる(放電回路54cのスイッチがオン状態に移行させられる)。これにより、放電回路54cが、積分用コンデンサ54bを短絡(本例では、放電回路54c内の抵抗を介して短絡)することで、前回の測定において充電された積分用コンデンサ54bを放電させて、積分用コンデンサ54bの充電電圧Vcをゼロボルトに戻す。この場合、図5に示すように、電流電圧変換回路54から出力される電圧Voもゼロボルトに戻される。
次いで、図5に示すように、放電回路54cの動作が停止され(放電回路54cのスイッチがオフ状態に移行させられ)、続いて、スイッチ53が、オフ状態からオン状態に移行させられて、予め規定された一定時間である積分期間Ti(後述する1回目のサンプリング時間t1から2回目のサンプリング時間t2までの経過時間Taよりも若干長い期間)だけオン状態に維持された後に、オフ状態に戻される。同図では、放電回路54cの動作の停止後、若干時間を空けてスイッチ53をオフ状態からオン状態へ移行させ、またスイッチ53のオフ状態への移行と同時に放電回路54cを動作させているが、放電回路54cの動作の停止と同時にスイッチ53をオフ状態からオン状態へ移行させたり、スイッチ53のオフ状態への移行から遅れて放電回路54cを動作させたりしてもよい。
被測定抵抗体Rxの電流電圧変換回路54側の端部は演算増幅器54aの一対の入力端子(反転入力端子および非反転入力端子)を介して仮想的にグランドGに接続されていることから、積分期間Ti中は、測定電圧V1の被測定抵抗体Rxへの印加が継続される。これにより、積分期間Tiでは、図4に示すように、直流電圧源52から、オン状態のスイッチ53および電流電圧変換回路54の積分用コンデンサ54bを経由して、電流電圧変換回路54の演算増幅器54aにおける出力端子に至る経路(一点鎖線で示す経路)に電流Iが流れる。積分用コンデンサ54bは、この電流Iによって継続して充電されて、その充電電圧Vcはその電圧値が時間に比例して増加する。
この場合、積分用コンデンサ54bにおける演算増幅器54aの反転入力端子に接続されている端部(一端部)はグランドGに仮想的に接続されていることから、積分用コンデンサ54bの他端部が接続されている演算増幅器54aの出力端子からは、絶対値が充電電圧Vcと同じで負極性の電圧(負電圧)が電圧Voとして出力される。したがって、電圧Voは、図5に示すように、積分期間Ti中、その電圧値は時間に比例して低下する。
この場合、積分用コンデンサ54bの容量値を符号Cで表し、電流Iの電流値については電流Iと同じ符号Iで表すものとすると、上記の経過時間Taでの電圧Voの変化分Va(1回目のサンプリング時間t1での電圧Voの電圧値と2回目のサンプリング時間t2での電圧Voの電圧値との差分電圧値)は、下記の式で表される。
Va=−(I×Ta/C)
これにより、電流Iの電流値Iは、I=|Va|×C/Taにより算出される。
また、電流測定装置51では、変化分Vaの測定が完了した後に、スイッチ53がオフ状態に移行させられると共に、放電回路54cが動作させられる。これにより、充電された積分用コンデンサ54bが放電させられて、充電電圧Vcがゼロボルトに戻されることから、電圧Voはゼロボルトに戻る。
なお、電流Iを電流電圧変換回路54で積分して電圧Voに変換する動作により、電流Iに含まれるノイズ成分の電圧Voへの影響を低減でき、この低減の度合いは上記の経過時間Taを長くすればするほど大きくできるが、経過時間Taを長くすると、電流Iの測定時間(測定完了までに要する時間)が長くなる。このため、経過時間Taは、ノイズの低減の度合いと測定時間との兼ね合いで決まる一定の時間に予め規定されている。また、これに伴い、積分期間Tiもまた、経過時間Taよりも若干長い一定の時間に予め規定されている。
ところで、このように経過時間Taを一定の時間、その結果として積分期間Tiも一定の時間とする構成の電流電圧変換回路54では、積分用コンデンサ54bが1つの構成(測定レンジが1つの構成)の場合に、積分期間Tiでの充電電圧Vcの最大値は、電流Iの電流値Iが大きくなるに従い大きくなる。また、負電圧としての電圧Voは、その最大絶対電圧値が電流Iの電流値Iが大きくなるに従い大きくなる。この場合、電圧Voの最大絶対電圧値は、演算増幅器54aの動作電圧の電圧値で制限される。
このため、より大きな電流値Iの電流Iを測定するためには、一例として図6に示すように、積分用コンデンサ54bとしてのコンデンサ54bに直列にスイッチ54dを接続してこの直列回路を演算増幅器54aの反転入力端子と出力端子との間に接続すると共に、このコンデンサ54bよりも大きな容量値であって、容量値が順次大きくなるコンデンサ54b,・・・,コンデンサ54b(nは2以上の整数。コンデンサ54bも含めて、特に区別しないときにはコンデンサ54bともいう)を同じく直列にスイッチ54d,・・・,スイッチ54d(スイッチ54dも含めて、特に区別しないときにはスイッチ54dともいう)をそれぞれ接続してこれらの各直列回路を演算増幅器54aの反転入力端子と出力端子との間に接続する構成とする。そして、コンデンサ54b,54b,・・・,54bのうちの電流Iの電流値Iに対応したコンデンサ54bを選択すると共に、この選択したコンデンサ54dに直列に接続されたスイッチ54dをオンにすることで、この選択したコンデンサ54dを積分用コンデンサとして演算増幅器54aの反転入力端子と出力端子との間に接続する。
この構成を採用することで、積分期間Tiでの充電電圧Vc(つまり、電圧Vo)の最大電圧値を演算増幅器54aの動作電圧の電圧値未満に抑えることができ、より大きな電流値Iの電流Iを電圧Voに変換することが可能となる。
具体的な一例として、図4に示す電流電圧変換回路54では、±3.3V(正電圧Vcc=3.3V、負電圧Vee=−3.3V)の動作電圧の供給を受けて演算増幅器54aが動作し、かつ積分期間Tiが例えば2.2ms(経過時間Ta=2msよりも若干長い時間)に規定されている構成において、容量値が1.0μFのコンデンサ54bが積分用コンデンサとして接続されている。この構成の電流電圧変換回路54では、電流値Iが1mAのときの電圧Voの最大絶対電圧値は2.2Vであって、上記の動作電圧の範囲内であることから、経過時間Taでの電圧Voの変化分Vaに基づいて、1mAまでの電流値Iを測定することが可能となっている(第1レンジ。図7参照)
しかしながら、測定する電流値Iを5mAに上げようとすると、1μFのコンデンサ54bを積分用コンデンサとする構成では、電流値Iが5mAのときの電圧Voの最大絶対電圧値が11Vとなって、上記の動作電圧の範囲を超える。そこで、図6に示す構成のように、1.0μFのコンデンサ54bをコンデンサ54bとしてスイッチ54dを直列に接続してこの直列回路を演算増幅器54aの反転入力端子と出力端子との間に接続すると共に、このコンデンサ54bよりも大きな4.7μFのコンデンサをコンデンサ54bとしてスイッチ54dを直列に接続してこの直列回路を演算増幅器54aの反転入力端子と出力端子との間に接続する。この構成の電流電圧変換回路54では、1mAまでの電流Iについてはスイッチ54dだけをオン状態にすることでコンデンサ54bを積分用コンデンサとして使用し、1mAを超え5mAまでの電流Iについてはスイッチ54dだけをオン状態にすることでコンデンサ54bを積分用コンデンサとして使用する。この場合、電流値Iが5mAのときの電圧Voの最大絶対電圧値は2.3Vとなって、上記の動作電圧の範囲内であることから、5mAまでの電流値Iを測定することが可能となる(第2レンジ。図7参照)。
さらに、コンデンサ54bよりも大きな10μFのコンデンサをコンデンサ54bとしてスイッチ54dを直列に接続してこの直列回路を演算増幅器54aの反転入力端子と出力端子との間に接続する。この構成の電流電圧変換回路54では、1mAまでの電流Iについてはスイッチ54dだけをオン状態にすることでコンデンサ54bを積分用コンデンサとして使用し、1mAを超え5mAまでの電流Iについてはスイッチ54dだけをオン状態にすることでコンデンサ54bを積分用コンデンサとして使用し、5mAを超え10mAまでの電流Iについてはスイッチ54dだけをオン状態にすることでコンデンサ54bを積分用コンデンサとして使用する。この場合、電流値Iが10mAのときの電圧Voの最大絶対電圧値は2.2Vとなって、上記の動作電圧の範囲内であることから、10mAまでの電流値Iを測定することが可能となる(第3レンジ。図7参照)。
特開2013−29466号公報(第3−4頁、第3−4図)
ところが、この電流電圧変換回路54では、積分用コンデンサとして所定の条件を満たしたコンデンサ(例えば、充電電圧Vcをゼロボルトに戻す(リセットする)必要があることから、誘電吸収特性が優れているという条件を満たしたコンデンサ。例えば、テフロン(登録商標)系のコンデンサ、ポリスチレン系のコンデンサ、ポリプロピレン系のコンデンサなど)を使用する必要があるが、この種のコンデンサには大きな容量値のものが少ないことから、さらに大きな電流値Iの電流Iを電圧Voに変換しようとしても、演算増幅器54aの動作電圧に制限されて、変換ができないという解決すべき課題が存在している。例えば、図7に示すように、50mAまでの電流値Iを測定する第4レンジを測定レンジに追加しようとしたとしても、上記の条件を満たすコンデンサの容量値が最大で22μF程度であったときには、このコンデンサを積分用コンデンサに使用したときの電流値Iが50mAでの電圧Voの最大絶対電圧値は5.0Vとなって上記の動作電圧の範囲を超えるため、50mAの電流値Iを電圧Voに変換することができない。
この場合、コンデンサを複数個、並列接続して積分用コンデンサとする構成も採用し得るが、基板上での実装面積の増加を考慮すると、並列接続する個数に限界があるため、電圧Voに変換し得る電流値Iを若干増やすことができるものの、上記の課題を十分に解決することは難しい。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、積分用コンデンサの容量値に上限がある状況下においても、大きな電流値の電流を予め規定された経過時間での積分動作によって電圧に変換し得る積分型の電流電圧変換回路を提供することを主目的とする。また、この電流電圧変換回路を有する電流測定装置、およびこの電流測定装置を有する抵抗測定装置を提供することを他の主目的とする。
上記目的を達成すべく請求項1記載の電流電圧変換回路は、非反転入力端子が基準電位に規定され、かつ反転入力端子と出力端子との間に積分用コンデンサを含む帰還回路が接続された演算増幅器を有して構成されて、前記反転入力端子に供給される検出電流を、当該検出電流で充電される前記積分用コンデンサの充電電圧に応じて前記基準電位を基準とする電圧として現れる検出電圧に変換して前記出力端子から出力する積分型の電流電圧変換回路であって、前記帰還回路は、複数のコンデンサと、複数の測定レンジのうちから選択された任意の1つの測定レンジに対応する前記複数のコンデンサのうちの1つまたは2つ以上のコンデンサを前記積分用コンデンサとして前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続するスイッチ部とを有し、前記演算増幅器用の動作電圧を電圧値を変更して出力可能な電圧可変電源と、前記測定レンジに対応する前記1つまたは2つ以上のコンデンサ、および当該測定レンジに対応する前記電圧値の組み合わせが、前記複数の測定レンジに関連付けられて記憶された記憶部と、制御部とを備え、前記制御部は、前記複数の測定レンジのうちから任意の1つの測定レンジが選択されたときに、当該選択された測定レンジに対応する前記1つまたは2つ以上のコンデンサおよび前記電圧値の組み合わせを前記記憶部から読み出すと共に、当該読み出した1つまたは2つ以上のコンデンサを前記積分用コンデンサとして前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続させるレンジ切替制御を前記スイッチ部に対して実行し、かつ前記動作電圧を当該読み出した電圧値に変更して出力させる電圧切替制御を前記電圧可変電源に対して実行する。
また、請求項2記載の電流電圧変換回路は、請求項1記載の積分型の電流電圧変換回路において、前記電圧可変電源は、前記演算増幅器用の動作電圧としての正電圧および負電圧の各電圧値を変更して出力可能に構成されている。
請求項3記載の電流測定装置は、請求項1または2記載の積分型の電流電圧変換回路と、処理部とを備え、前記処理部は、前記検出電圧の電圧値を予め規定された経過時間をあけて2回測定する電圧測定処理と、前記2回の測定で得られた2つの電圧値間の差分電圧値、前記選択された測定レンジに対応する前記1つまたは2つ以上のコンデンサの容量値、および前記経過時間に基づいて前記検出電流の電流値を測定する電流測定処理とを実行する。
また、請求項4記載の抵抗測定装置は、請求項3記載の電流測定装置と、前記基準電位を基準とする測定電圧を出力する直流電圧源とを備え、前記処理部は、前記反転入力端子と前記直流電圧源との間に接続された測定対象に当該直流電圧源から前記測定電圧を印加しているときに当該測定対象に流れる電流を前記検出電流として、前記電流測定処理を実行して当該検出電流の前記電流値を測定すると共に、当該測定した電流値と前記測定電圧の電圧値とに基づいて当該測定対象の抵抗値を測定する抵抗測定処理を実行する。
請求項1記載の電流電圧変換回路によれば、積分用コンデンサとして使用されるコンデンサの容量値に上限がある状況下においても、演算増幅器の動作電圧の電圧値を、より大きな電流値の電流を測定するための測定レンジに対応する電圧値に変更することができるため、動作電圧の制限を受けることなく、予め規定された経過時間での積分動作によって検出電流を検出電圧に正確に変換することができる。
また、請求項2記載の電流電圧変換回路によれば、電圧可変電源が演算増幅器用の動作電圧としての正電圧および負電圧の各電圧値を変更して出力可能に構成されているため、検出電流が演算増幅器の反転入力端子に供給される構成に起因して、検出電圧が基準電位を基準とする負電圧として出力される構成に限定されず、検出電流が逆方向に流れる構成に起因して、検出電圧が基準電位を基準とする正電圧として出力される構成においても、動作電圧の制限を受けることなく、経過時間での積分動作によって検出電流を検出電圧に正確に変換することができる。
また、請求項3記載の電流測定装置によれば、上記の電流電圧変換回路を備えたことにより、この電流電圧変換回路から出力される正確な検出電圧で測定された2回分の正確な電圧値から算出される正確な差分電圧値に基づいて、選択レンジでの最大測定電流値までの検出電流の電流値を正確に測定することができる。
また、請求項4記載の抵抗測定装置によれば、上記の電流測定装置を備えたことにより、測定電圧の電圧値とこの電流測定装置において正確に測定された電流値とに基づいて、測定対象の抵抗値を正確に測定することができる。
電流電圧変換回路1、電流測定装置2および抵抗測定装置3の各構成を示す構成図である。 図1の電流電圧変換回路1における第1レンジから第6レンジまでの各測定レンジを説明するための説明図である。 電流電圧変換回路1、電流測定装置2および抵抗測定装置3の各動作を説明するための説明図である。 従来の電流電圧変換回路54および電流測定装置51の各構成を示す構成図である。 電流電圧変換回路54および電流測定装置51の各動作を説明するための説明図である。 複数の測定レンジを備えた従来の電流電圧変換回路54および電流測定装置51の各構成を示す構成図である。 図6の電流電圧変換回路54における第1レンジから第4レンジまでの各測定レンジを説明するための説明図である。
以下、積分型の電流電圧変換回路、電流測定装置および抵抗測定装置の各実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
まず、この電流電圧変換回路としての電流電圧変換回路1の構成、電流電圧変換回路1を備えた電流測定装置2の構成、および電流測定装置2を備えた抵抗測定装置3の構成について、図1を参照して説明する。
電流電圧変換回路1は、信号入力部11、信号出力部12、スイッチ13、演算増幅器14、帰還回路15、放電回路16、電圧可変電源17、記憶部18、操作部19および処理部20を備えて、信号入力部11から入力される検出電流Iを、予め規定された積分期間Ti(スイッチ13のオン期間)に亘って積分することにより、基準電位(本例では、電流電圧変換回路1、電流測定装置2および抵抗測定装置3に共通の内部グランドGの電位。ゼロボルト)を基準とする検出電圧Voに変換して、信号出力部12から出力する。
スイッチ13は、信号入力部11と演算増幅器14の反転入力端子との間に接続されている。また、スイッチ13は、制御部として機能する処理部20によって制御されて、積分期間Tiではオン状態に、積分期間Ti以外の期間ではオフ状態に移行させられる。本例では一例として、後述する経過時間Taは、ノイズの低減の度合いと測定時間(検出電流Iの電流値Iの測定や、後述する測定対象Rxの抵抗値Rxの測定に要する時間)との兼ね合いで、一定の時間(一例として、2ms)に予め規定されている。また、これに伴い、積分期間Tiは、この経過時間Taよりも若干長い一定の時間(2.2ms)に予め規定されている。なお、経過時間Taおよび積分期間Tiは、上記の時間に限定されるものではなく、測定時間に余裕があるときには、ノイズの低減の度合いをより高めるべく、上記の時間よりも長い時間に規定することもできるし、測定時間にあまり余裕がないときには、ノイズの低減の度合いを許容範囲内でより低くして、上記の時間よりも短い時間に規定することもできる。
演算増幅器14は、電圧可変電源17から出力される基準電位(内部グランドGの電位)を基準とする後述の動作電圧(本例では一例として、正電圧Vccおよび負電圧Vee(|Vee|=Vcc))で動作する。また、演算増幅器14は、反転入力端子が上記したようにスイッチ13を介して信号入力部11に接続され、非反転入力端子が基準電位(内部グランドGの電位)に規定され、出力端子が信号出力部12に接続され、かつ反転入力端子と出力端子との間に積分用コンデンサを含む帰還回路15が接続されて、反転型の積分回路を構成している。
帰還回路15は、一例として、測定レンジ(電流電圧変換回路1では検出し得る検出電流Iの電流値Iを選択するための検出レンジであり、電流測定装置2では測定し得る電流値Iを選択するための電流測定レンジであり、抵抗測定装置3では測定し得る抵抗値Rxを選択するための抵抗測定レンジである)の数(n個:nは2以上の整数)に対応したn個のコンデンサ15a,15a,・・・,15a(以下、特に区別しないときには、コンデンサ15aともいう)と、スイッチ部15bとを備えている。本例では一例として、スイッチ部15bは、各コンデンサ15a,15a,・・・,15aに直列接続されたコンデンサ15aと同数の選択スイッチ15b,15b,・・・,15b(以下、特に区別しないときには、選択スイッチ15bともいう)で構成されている。また、コンデンサ15aおよび選択スイッチ15bの直列回路、コンデンサ15aおよび選択スイッチ15bの直列回路、・・・、並びにコンデンサ15aおよび選択スイッチ15bの直列回路はそれぞれ、演算増幅器14の反転入力端子と出力端子との間に並列に接続されている。また、各選択スイッチ15bのオン・オフは、制御部として機能する処理部20によって制御される。
具体的には、電流電圧変換回路1では一例として、第1レンジから第6レンジまでの6つ(n=6)の測定レンジ(図2参照)が設けられており、帰還回路15は、これに対応して、第1レンジ(最大測定電流値1mA)に対応するコンデンサ15a(1.0μF)および選択スイッチ15bの直列回路、第2レンジ(最大測定電流値5mA)に対応するコンデンサ15a(4.7μF)および選択スイッチ15bの直列回路、第3レンジ(最大測定電流値10mA)に対応するコンデンサ15a(10μF)および選択スイッチ15bの直列回路、第4レンジ(最大測定電流値50mA)に対応するコンデンサ15a(22μF)および選択スイッチ15bの直列回路、第5レンジ(最大測定電流値100mA)に対応するコンデンサ15a(22μF)および選択スイッチ15bの直列回路、および第6レンジ(最大測定電流値500mA)に対応するコンデンサ15a(22μF)および選択スイッチ15bの直列回路を備えている。本例では、1つのコンデンサ15aおよび選択スイッチ15bの直列回路が1つの測定レンジに対応する構成のため、スイッチ部15bを構成する選択スイッチ15b,15b,・・・,15bは、選択された測定レンジに対応する1つの選択スイッチ15bのみが処理部20によってオン状態に制御される。また、コンデンサ15aとして使用されるコンデンサでは、最大の容量値のものが22μFであることから、第4レンジ〜第6レンジに対応するコンデンサ15aとして、この22μFのコンデンサが使用されている。
なお、図示はしないが、スイッチ部15bを1回路n接点(上記の具体例では、1回路6接点)の1個のロータリースイッチで構成することもできる。また、図示はしないが、コンデンサ15a〜コンデンサ15aのうちの2以上のコンデンサ15aの並列回路で、1つの測定レンジに対応するコンデンサを構成することもできる。この構成では、並列回路を構成する2以上のコンデンサ15aに対応するスイッチ15bが同時にオン状態に制御される。
この構成により、演算増幅器14は、信号入力部11からオン状態のスイッチ13を介して入力される検出電流I(演算増幅器14の反転入力端子に供給される電流)を、積分期間Tiに亘って検出電流Iで充電される積分用コンデンサ(各コンデンサ15a,15a,・・・,15aのうちから選択されたコンデンサ15a(選択された任意の1つの測定レンジに対応するコンデンサ))の充電電圧Vcに応じて出力端子に基準電位(内部グランドGの電位)を基準とする電圧(本例では負電圧)として現れる検出電圧Voに変換して、信号出力部12に出力する。
放電回路16は、一例として、放電抵抗16aと放電スイッチ16bとの直列回路で構成されて、演算増幅器14の反転入力端子と出力端子との間に接続されている。また、放電回路16は、放電スイッチ16bのオン・オフ状態が処理部20によって制御される。この構成により、放電回路16は、放電スイッチ16bが処理部20によってオン状態に移行させられたときには、放電抵抗16aを介して積分用コンデンサを放電させて、積分用コンデンサに充電された充電電圧Vcをゼロボルトに戻す(充電電圧Vcをリセットする)。なお、放電回路16は、図示はしないが、放電スイッチ16bだけで構成することもできる。
電圧可変電源17は、制御部として機能する処理部20によって制御されることで、演算増幅器14用の動作電圧Vcc,Veeを、電圧値を変更して出力可能に構成されている。
本例では一例として、上記したように、積分用コンデンサとして、第1レンジ(最大測定電流値1mA)ではコンデンサ15a(容量値C:1.0μF)が、第2レンジ(最大測定電流値5mA)ではコンデンサ15a(容量値C:4.7μF)が、第3レンジ(最大測定電流値10mA)ではコンデンサ15a(容量値C:10μF)が、第4レンジ(最大測定電流値50mA)ではコンデンサ15a(容量値C:22μF)が、第5レンジ(最大測定電流値100mA)ではコンデンサ15a(容量値C:22μF)が、第6レンジ(最大測定電流値500mA)ではコンデンサ15a(容量値C:22μF)が演算増幅器14に接続されて、積分期間Ti(2.2ms)に亘って検出電流Iで充電される。
このため、第1レンジ(最大測定電流値1mA)でのコンデンサ15a(1.0μF)の充電電圧Vcの最大値は+2.2V(=1mA×2.2ms/1.0μF)となり、第2レンジ(最大測定電流値5mA)でのコンデンサ15a(4.7μF)の充電電圧Vcの最大値は+2.3V(=5mA×2.2ms/4.7μF)となる。同様にして、第3レンジ(最大測定電流値10mA)でのコンデンサ15a(10μF)の充電電圧Vcの最大値は+2.2Vとなり、第4レンジ(最大測定電流値50mA)でのコンデンサ15a(22μF)の充電電圧Vcの最大値は+5Vとなり、第5レンジ(最大測定電流値100mA)でのコンデンサ15a(22μF)の充電電圧Vcの最大値は+10Vとなり、第6レンジ(最大測定電流値500mA)でのコンデンサ15a(22μF)の充電電圧Vcの最大値は+50Vとなる。
したがって、負電圧としての検出電圧Voは、図2に示すように(なお、同図中では、検出電圧Voは電圧Voと簡易に表記している)、第1レンジではその最大絶対電圧値が2.2Vとなり、第2レンジではその最大絶対電圧値が2.3Vとなり、第3レンジではその最大絶対電圧値が2.2Vとなり、第4レンジではその最大絶対電圧値が5Vとなり、第5レンジではその最大絶対電圧値が10Vとなり、第6レンジではその最大絶対電圧値が50Vとなる。
なお、複数のレンジでのコンデンサ15aの容量値Cが同じとき(本例では、第4レンジ〜第6レンジでのコンデンサ15aの容量値Cが22μFで同じ)には、コンデンサ15aおよび選択スイッチ15bの直列回路をこれらのレンジ毎に設ける構成に代えて、共通のコンデンサ15aおよび選択スイッチ15bの直列回路を1つだけ設ける構成を採用することもできる。この構成によれば、帰還回路15の部品点数、ひいては電流電圧変換回路1の部品点数の削減が可能となり、その結果として、製品コストの低減を図ることが可能となる。
本例では、演算増幅器14が上記した第1レンジ〜第6レンジにおいて動作電圧Vcc,Veeによって制限を受けずに各測定レンジでの検出電圧Voの最大絶対電圧値を出力(検出)し得るように、電圧可変電源17は、図2に示すように、動作電圧Vcc,Veeを、第1レンジ〜第3レンジ用の±3.3V、第4レンジ用の±7.0V、第5レンジ用の±12.0V、および第6レンジ用の±60.0Vのいずれかに変更して出力可能に構成されている。なお、上記の±3.3V、±7.0V、±12.0Vおよび±60.0Vは一例であり、演算増幅器14が上記した第1レンジ〜第6レンジにおいて、上記した検出電圧Voの最大絶対電圧値を出力し得る動作電圧Vcc,Veeであればよく、±3.3V、±7.0V、±12.0Vおよび±60.0Vに限定されるものではない。
記憶部18は、半導体メモリやHDD(ハードディスク装置)などの記憶装置で構成されている。また、記憶部18には、図2に示すように、第1レンジ〜第6レンジの各測定レンジに対応する1つまたは2つ以上のコンデンサ(本例では上記したように、第1レンジにコンデンサ15aが対応し、第2レンジにコンデンサ15aが対応し、第3レンジにコンデンサ15aが対応し、第4レンジにコンデンサ15aが対応し、第5レンジにコンデンサ15aが対応し、第6レンジにコンデンサ15aが対応するように、各レンジに1つのコンデンサ15aが対応する構成のため、1つのコンデンサ)、および各測定レンジに対応する動作電圧Vcc,Veeの電圧値の組み合わせ(本例では、さらに、測定レンジに対応するコンデンサの容量値Cを含めた組み合わせ)が、各測定レンジに関連付けられてデータテーブルDTとして記憶されている。
操作部19は、例えば、キーボードや不図示の操作パネルに配設された複数の操作キーで構成されて、操作者の操作内容に応じて、開始指示および選択レンジ情報を制御部として機能する処理部20に出力する。
処理部20は、一例として、不図示の前段増幅器、A/D変換器およびCPUで構成されている。前段増幅器は、例えば、ゲインを多段に切替可能な反転型の増幅器として構成されて、第1レンジ〜第6レンジの各測定レンジでの検出電圧Voの最大絶対電圧値(フルスケール値)に対応して既知のゲインに切り換えられて、演算増幅器14から出力される検出電圧Voの電圧値を正電圧に変換すると共に、後段に配設されたA/D変換器の入力電圧範囲に合わせ込む機能を備えている。A/D変換器は、前段増幅器から出力される電圧をA/D変換することにより、この電圧の電圧値を示す電圧データに変換してCPUに出力する。CPU(このCPUを含む処理部20)は、制御部として機能してレンジ切替処理および電圧切替処理を実行すると共に、スイッチ13および放電回路16(具体的には放電スイッチ16b)に対する制御処理を実行する。
レンジ切替処理では、処理部20は、操作部19から出力される選択レンジ情報で示される1つの測定レンジ(以下、選択レンジともいう)に切り換える。具体的には、処理部20は、データテーブルDTを参照して、この選択レンジと一致する測定レンジ(第1レンジ〜第6レンジの測定レンジのうちのいずれか1つ)に対応するコンデンサ15aおよび動作電圧Vcc,Veeの組み合わせを読み出す(特定する)。また、処理部20は、この特定したコンデンサ15a(選択レンジに対応するコンデンサ15a)に直列接続された選択スイッチ15bのみをオン状態に移行させると共に、他の選択スイッチ15bをオフ状態に移行させるレンジ切替制御を実行して、この特定したコンデンサ15aのみを積分用コンデンサとして演算増幅器14の反転入力端子と出力端子との間に接続させる。また、処理部20は、前段増幅器のゲインをこの選択レンジでの検出電圧Voの最大絶対電圧値(フルスケール値)に対応した既知のゲインに切り換える。
また、電圧切替処理では、処理部20は、電圧可変電源17に対する電圧切替制御を実行して、電圧可変電源17から出力される動作電圧Vcc,Veeを、この特定した動作電圧Vcc,Vee(選択レンジに対応する動作電圧Vcc,Vee)に切り換える。これにより、演算増幅器14は、この特定した動作電圧Vcc,Veeの供給を受けて動作する。
また、スイッチ13および放電回路16に対する制御処理では、処理部20は、操作部19から開始指示が出力されたこと(開始指示の出力が有ったこと)を検出したときには、図3に示すように、スイッチ13を一時的にオフ状態に移行させる。また、処理部20は、このスイッチ13のオフ状態の期間内において、放電スイッチ16bを一定期間Tdcに亘ってオン状態に移行させることで、放電回路16に放電動作を実行させる。また、処理部20は、放電回路16に放電動作を実行させた一定期間Tdcの終了後に、スイッチ13を積分期間Ti(スイッチ13をオフ状態からオン状態に移行させた時間t0から開始する期間)に亘ってオン状態に移行させる。また、処理部20は、この積分期間Tiが終了したときに、スイッチ13をオフ状態に移行させると共に、放電回路16に放電動作を一定期間Tdcに亘って実行させる。
以上の構成により、電流電圧変換回路1は、演算増幅器14が操作者によって選択された選択レンジ(検出電流Iの電流値Iに対応した測定レンジ)に対応した動作電圧Vcc,Veeで動作して、検出電流Iをこの選択レンジに対応した積分用コンデンサを使用して積分期間Tiに亘って正常に(動作電圧Vcc,Veeで制限されることなく)積分して検出電圧Voに変換することにより、信号出力部12からこの検出電圧Voを出力することが可能となっている。
電流測定装置2は、上記の電流電圧変換回路1を備えると共に、出力部21を備えている。また、処理部20は、電流電圧変換回路1での上記の各処理に加えて、電流測定装置2での処理として、電圧測定処理、電流測定処理および出力処理を実行する。また、処理部20は、電流測定装置2の構成要素として機能するときのレンジ切替処理では、選択レンジと一致する測定レンジ(第1レンジ〜第6レンジの測定レンジのうちのいずれか1つ)に対応するコンデンサ15aおよび動作電圧Vcc,Veeの組み合わせを読み出す際に、このコンデンサ15aの容量値Cについても読み出す。
電圧測定処理では、処理部20は、図3に示すように、積分期間Tiにおいて、検出電圧Voの電圧値Voを予め規定された経過時間Taを空けて2回測定する。本例では一例として、処理部20は、積分期間Tiの始期である時間t0から若干遅れたサンプリング時間t1で1回目の電圧値Vo(理解の容易のため、電圧値Vo1とも表記する)を測定し、積分期間Tiの終期よりも若干前のサンプリング時間t2で2回目の電圧値Vo(理解の容易のため、電圧値Vo2とも表記する)を測定する。この場合、処理部20では、CPUが、A/D変換器から取得した電圧データと、このときの前段増幅器でのゲインとに基づいて、電圧値Voを算出する。また、処理部20は、この各電圧値Vo1,Vo2を記憶部18に記憶させる。なお、電圧値Vo1,Vo2の測定タイミングは、上記の例に限定されるものではなく、積分期間Ti内であれば、任意のタイミングとすることができる。しかしながら、上記したノイズの低減の度合いを高めるためには、経過時間Taはより長くするのが好ましいことから、図示はしないが、電圧値Vo1の測定タイミングであるサンプリング時間t1を積分期間Tiの始期である時間t0に一致または極力近づけると共に、電圧値Vo2の測定タイミングであるサンプリング時間t2を積分期間Tiの終期に一致または極力近づけるのが好ましい。
また、電流測定処理では、処理部20は、電圧測定処理で測定した電圧値Vo1,Vo2の差分電圧値Va(=Vo1−Vo2)を算出する。また、処理部20は、この差分電圧値Va、レンジ切替処理で読み出した選択レンジと一致する測定レンジに対応するコンデンサ15aの容量値C、および既知の経過時間Taを下記の式(1)に代入することにより、電流値Iを算出(測定)して、記憶部18に記憶させる。
I=|Va|×C/Ta ・・・(1)
また、出力処理では、処理部20は、電流測定処理で測定した電流値Iを出力部21に出力させる。本例では、出力部21は、一例として、表示装置で構成されている。この構成により、出力部21は、処理部20から出力される電流値Iを画面上に表示する(出力する)。なお、出力部21は、表示装置に代えて種々のインターフェース回路で構成することもでき、外部インターフェース回路で構成されたときには、外部インターフェース回路を介して伝送路で接続された外部装置にこの算出(測定)した電流値Iを出力し、また媒体用インターフェース回路で構成されたときには、この媒体用インターフェース回路に接続された記憶媒体にこの算出(測定)した電流値Iを記憶させる。
以上の構成により、電流電圧変換回路1を備えた電流測定装置2は、電流電圧変換回路1が操作者によって選択された選択レンジ(検出電流Iの電流値Iに対応した測定レンジ)で検出電流Iを検出電圧Voに変換して出力し、処理部20が、この検出電圧Voに基づいて検出電流Iの電流値Iを測定することが可能となっている。
抵抗測定装置3は、上記の電流測定装置2を備えると共に、電圧印加部22および直流電圧源23を備えている。
電圧印加部22は、図1に示すように、信号入力部11との間に測定対象(被測定抵抗体)Rxを接続可能に構成されている。直流電圧源23は、処理部20によって制御されて、基準電位(内部グランドGの電位)を基準とする測定電圧V1(一例として、所定の直流定電圧(電圧値が既知の正電圧))を電圧印加部22に出力する。
処理部20は、電流測定装置2での上記の各処理に加えて、抵抗測定装置3での処理として、直流電圧源23に対する制御処理と抵抗測定処理とを実行する。また、処理部20は、抵抗測定装置3の構成要素として機能するときの出力処理では、電流値Iと共に、抵抗測定処理で後述するようにして算出(測定)した測定対象Rxの抵抗値Rxを出力部21に出力させる。この場合、出力部21は、表示装置で構成されているときには、電流値Iおよび抵抗値Rxを画面上に表示し(出力し)、外部インターフェース回路で構成されたときには、外部インターフェース回路を介して伝送路で接続された外部装置に電流値Iおよび抵抗値Rxを出力し、また媒体用インターフェース回路で構成されたときには、この媒体用インターフェース回路に接続された記憶媒体に電流値Iおよび抵抗値Rxを記憶させる。
抵抗測定処理では、処理部20は、信号入力部11と直流電圧源23との間に接続された(具体的には、信号入力部11と電圧印加部22との間に接続された)測定対象Rxに直流電圧源23から測定電圧V1を印加しているときに測定対象Rxに流れる電流を検出電流Iとして、電流測定処理を実行して検出電流Iの電流値Iを測定すると共に、測定した電流値Iと測定電圧V1の電圧値V1とに基づいて測定対象Rxの抵抗値Rxを測定する。
次に、抵抗測定装置3の動作について、電流電圧変換回路1および電流測定装置2の各動作も含めて図面を参照して説明する。なお、抵抗測定装置3の信号入力部11と電圧印加部22との間には、図1に示すように測定対象Rxが接続されているものとする。
この状態において、操作部19に対する操作者による操作が行われて、操作者によって選択された測定レンジ(選択レンジ)を示す選択レンジ情報が操作部19から処理部20に出力されたときには、処理部20は、この選択レンジ情報を取得してレンジ切替処理を実行する。一例として、操作者が、上記の測定電圧V1の印加時において、測定対象Rxに流れる検出電流Iの電流値Iの最大値が45mA程度になると判断して、この電流値Iの検出電流Iに好適な第4レンジを測定レンジとして選択したものとする。また、これにより、操作部19は、選択レンジである第4レンジを示す選択レンジ情報を処理部20に出力したものとする。
このレンジ切替処理では、処理部20は、データテーブルDTを参照して、取得した選択レンジ(第4レンジ)と一致する測定レンジに対応するコンデンサ15a、その容量値C(=22μF)および動作電圧Vcc,Vee(±7.0V)の組み合わせを読み出し(特定し)、この特定したコンデンサ15aに直列接続された選択スイッチ15bのみをオン状態に移行させると共に、他の選択スイッチ15bをオフ状態に移行させるレンジ切替制御を実行する。これにより、特定したコンデンサ15aのみが積分用コンデンサとして演算増幅器14の反転入力端子と出力端子との間に接続される。また、処理部20では、前段増幅器のゲインがこの選択レンジ(第4レンジ)での検出電圧Voの最大絶対電圧値(フルスケール値)に対応した既知のゲインにCPUによって切り換えられる。また、処理部20は、読み出した容量値Cを記憶部18に記憶させる。
また、処理部20は、電圧切替処理を実行する。この電圧切替処理では、処理部20は、電圧可変電源17に対する電圧切替制御を実行して、電圧可変電源17から出力される動作電圧Vcc,Veeを、この特定した動作電圧Vcc,Vee(±7.0V)に切り換える。これにより、演算増幅器14は、この特定した動作電圧Vcc,Vee(±7.0V)の供給を受けて動作する。
その後、操作部19に対する操作者による操作が行われて、開始指示が操作部19から処理部20に出力されたときには、処理部20は、この開始指示の出力を検出して、まず、スイッチ13および放電回路16に対する制御処理を実行する。この制御処理では、処理部20は、図3に示すように、スイッチ13を一時的にオフ状態に移行させると共に、スイッチ13のオフ状態の期間内において、一定期間Tdcに亘って放電回路16に放電動作を実行させる。これにより、積分用コンデンサとして演算増幅器14の反転入力端子と出力端子との間に接続されたコンデンサ15aが放電させられて、その充電電圧Vcがゼロボルトにリセットされる。処理部20は、一定期間Tdcが終了したときに、放電回路16の放電動作を停止させる。この状態では、電流電圧変換回路1には検出電流Iが流れておらず、またコンデンサ15aの充電電圧Vcがゼロボルトであることから、電流電圧変換回路1から出力される検出電圧Voは図3に示すようにゼロボルトに戻されている。
続いて、処理部20は、直流電圧源23に対する制御処理を実行して、測定電圧V1の電圧印加部22への出力を開始させると共に、スイッチ13に対する制御処理を実行して、一時的にオフ状態に移行させていたスイッチ13を、図3に示すように時間t0のときにオン状態に移行させると共に、積分期間Tiに亘ってオン状態に維持する。これにより、信号入力部11と電圧印加部22との間に接続された測定対象Rxに測定電圧V1が印加されるため、直流電圧源23から、電圧印加部22、測定対象Rx、信号入力部11、オン状態のスイッチ13、および帰還回路15(具体的には、選択レンジに対応するコンデンサ15aおよび選択スイッチ15bの直列回路)を経由して、演算増幅器14の出力端子に至る経路(図1において一点鎖線で示す経路)に検出電流Iが流れる。
電流電圧変換回路1は、信号入力部11から入力される検出電流Iを検出電圧Voに変換して、信号出力部12から出力する。検出電流Iによって充電されるコンデンサ15aの充電電圧Vcは時間t0から時間に比例して増加することから、検出電圧Voは、図3に示すように、時間t0でのゼロボルトを基点として、その絶対値が時間に比例して増加する負電圧として出力される。
この場合、電流電圧変換回路1では、第4レンジに対応するコンデンサ15a(容量値C:22μF)が積分用コンデンサとして演算増幅器14に接続されていることから、第4レンジでの最大測定電流値50mAで検出電流Iが流れた場合の積分期間Ti(2.2ms)の経過時点での検出電圧Voの最大絶対電圧値は図2に示すように5V(検出電圧Voは、−5Vの負電圧)となるが、演算増幅器14は、第4レンジに対応する動作電圧Vcc,Vee(±7.0V)で動作しているため、動作電圧Vcc,Veeに制限されることなく、検出電圧Voを正確に出力する。
次いで、処理部20は、電流測定装置2の構成要素として、電圧測定処理を実行する。この電圧測定処理では、処理部20は、図3に示すように、積分期間Tiにおいて、この正確に出力される検出電圧Voの電圧値Voを予め規定された経過時間Taを空けて2回測定する。具体的には、処理部20は、サンプリング時間t1で1回目の電圧値Vo1を測定し、経過時間Ta経過後のサンプリング時間t2で2回目の電圧値Vo2を測定して、記憶部18に記憶させる。
電圧値Vo2の測定の完了後、処理部20は、直流電圧源23に対する制御処理を実行して、測定電圧V1の電圧印加部22への出力を停止させると共に、スイッチ13に対する制御処理を実行して、オフ状態に移行させる。また、処理部20は、放電回路16に対する制御処理を実行して、一定期間Tdcに亘って放電回路16に放電動作を実行させる。これにより、積分用コンデンサとしてのコンデンサ15aが放電させられて、その充電電圧Vcがゼロボルトにリセットされ、電流電圧変換回路1から出力されている検出電圧Voもゼロボルトに戻される。
続いて、処理部20は、電流測定装置2の構成要素として、電流測定処理を実行する。この電流測定処理では、処理部20は、記憶部18から電圧値Vo1,Vo2を読み出すと共に、これらの差分電圧値Va(=Vo1−Vo2)を算出する。また、処理部20は、この差分電圧値Va、レンジ切替処理で読み出して記憶部18に記憶させた選択レンジ(第4レンジ)に対応するコンデンサ15aの容量値C(=22μF)、および既知の経過時間Ta(=2ms)を上記の式(1)に代入することにより、電流値Iを算出(測定)して、記憶部18に記憶させる。
この場合、電流測定装置2では、電流電圧変換回路1が検出電流Iの電流値Iに適合した第4レンジ(操作者によって選択された選択レンジ)で上記したように、動作電圧Vcc,Veeに制限されることなく、検出電圧Voを正確に出力するため、この正確な検出電圧Voに基づいて(正確な電圧値Vo1,Vo2から算出される正確な差分電圧値Vaに基づいて)、50mAまでの検出電流Iの電流値Iを正確に測定する。
続いて、処理部20は、抵抗測定装置3の構成要素として、抵抗測定処理を実行する。抵抗測定処理では、処理部20は、測定した検出電流Iの正確な電流値Iと、直流電圧源23から出力された測定電圧V1の電圧値V1とに基づいて、測定対象Rxの抵抗値Rx(=V1/I)を正確に算出(測定)して、記憶部18に記憶させる。
また、処理部20は、出力処理を実行して、測定した電流値Iと抵抗値Rxを出力部21に出力される。これにより、検出電流Iの電流値Iの測定と、測定対象Rxの抵抗値Rxの測定とが完了する。
引き続き、操作者が、上記したように選択レンジとして第4レンジを使用して測定した測定対象Rxに代えて、新たな測定対象Rx(検出電流Iの電流値Iがより小さくなる測定対象Rx)を測定する場合の動作について説明する。なお、新たな測定対象Rxが、測定の完了した測定対象Rxに代えて、抵抗測定装置3の信号入力部11と電圧印加部22との間に接続されているものとする。また、上記した第4レンジを選択レンジとしたときの動作と同じ動作についての説明は省略するものとする。
この場合も、操作者は、新たな測定対象Rxに流れる検出電流Iの電流値Iの最大値に基づいて好適な測定レンジを選択レンジとして選択すると共に、操作部19に対する操作を実行して、この選択レンジを示す選択レンジ情報を処理部20に出力させる。例えば、操作者が、新たな測定対象Rxに流れる検出電流Iの電流値Iの最大値が5mA程度になると判断して、この電流値Iの検出電流Iに好適な第2レンジを測定レンジとして選択し、操作部19から選択レンジである第2レンジを示す選択レンジ情報を処理部20に出力させたものとする。
処理部20は、この選択レンジ情報を取得してレンジ切替処理を実行する。このレンジ切替処理では、処理部20は、第4レンジを選択レンジとしたときと同様に動作して、データテーブルDTを参照して選択レンジ(第2レンジ)と一致する測定レンジに対応するコンデンサ15a、その容量値C(=4.7μF)および動作電圧Vcc,Vee(±3.3V)の組み合わせを読み出し(特定し)、この特定したコンデンサ15aに直列接続された選択スイッチ15bのみをオン状態に移行させるレンジ切替制御を実行して、特定したコンデンサ15aのみを積分用コンデンサとして演算増幅器14の反転入力端子と出力端子との間に接続させる。また、処理部20では、前段増幅器のゲインがこの選択レンジ(第2レンジ)での検出電圧Voの最大絶対電圧値(フルスケール値)に対応した既知のゲインにCPUによって切り換えられる。また、処理部20は、読み出した容量値Cを記憶部18に記憶させる。
また、処理部20は、電圧切替処理を実行して、電圧可変電源17から出力される動作電圧Vcc,Veeを、この特定した動作電圧Vcc,Vee(±3.3V)に切り換える。これにより、演算増幅器14は、この特定した動作電圧Vcc,Vee(±3.3V)の供給を受けて動作する。
その後、開始指示が操作部19から処理部20に出力されたときには、処理部20は、この開始指示の出力を検出して、まず、スイッチ13および放電回路16に対する制御処理を実行して、スイッチ13を一時的にオフ状態に移行させると共に、スイッチ13のオフ状態の期間内において、一定期間Tdcに亘って放電回路16に放電動作を実行させることで、コンデンサ15aを放電させて、その充電電圧Vcをゼロボルトにリセットする。これにより、電流電圧変換回路1から出力される検出電圧Voはゼロボルトに戻される。
続いて、処理部20は、直流電圧源23から測定電圧V1を出力させると共に、スイッチ13をオフ状態からオン状態に移行させることで、直流電圧源23から測定対象Rxに検出電流Iを供給する。
電流電圧変換回路1は、信号入力部11から入力される検出電流Iを検出電圧Voに変換して、信号出力部12から出力する。この場合、電流電圧変換回路1では、第2レンジに対応するコンデンサ15a(容量値C:4.7μF)が積分用コンデンサとして演算増幅器14に接続されていることから、第2レンジでの最大測定電流値5mAで検出電流Iが流れた場合の積分期間Ti(2.2ms)の経過時点での検出電圧Voの最大絶対電圧値は図2に示すように2.3V(検出電圧Voは、−2.3Vの負電圧)となるが、演算増幅器14は、第2レンジに対応する動作電圧Vcc,Vee(±3.3V)で動作しているため、動作電圧Vcc,Veeに制限されることなく、検出電圧Voを正確に出力する。
なお、電流電圧変換回路1では、演算増幅器14は、動作電圧Vcc,Veeを±3.3Vに変更しなくても、元の第4レンジでの動作電圧Vcc,Vee(±5V)のままで、動作電圧Vcc,Veeに制限されることなく、検出電圧Voを正確に出力することが可能である。しかしながら、処理部20において、選択レンジ(具体的には、動作電圧Vcc,Vee)に対応するゲインに切り換えられる前段増幅器から出力される信号を、A/D変換器の入力電圧範囲を有効に使って変化させるようにするのが、A/D変換器での誤差を低減する上で好ましい。したがって、電流電圧変換回路1では、演算増幅器14の動作電圧Vcc,Veeは、第2レンジに対応する動作電圧Vcc,Vee(±3.3V)に変更する(併せて、前段増幅器のゲインもこの動作電圧Vcc,Veeに対応するゲインに変更する)。
次いで、処理部20は、電圧測定処理を実行して、積分期間Tiにおいて、サンプリング時間t1で1回目の電圧値Vo1を測定し、経過時間Ta経過後のサンプリング時間t2で2回目の電圧値Vo2を測定して、記憶部18に記憶させる。
続いて、処理部20は、電流測定処理を実行して、電圧値Vo1,Vo2の差分電圧値Va(=Vo1−Vo2)、選択レンジ(第2レンジ)に対応するコンデンサ15aの容量値C(=4.7μF)、および既知の経過時間Ta(=2ms)を上記の式(1)に代入することにより、電流値Iを算出(測定)して、記憶部18に記憶させる。
この場合も、電流測定装置2では、電流電圧変換回路1が検出電流Iの電流値Iに適合した第2レンジ(操作者によって選択された選択レンジ)で上記したように、動作電圧Vcc,Veeに制限されることなく、検出電圧Voを正確に出力するため、この正確な検出電圧Voに基づいて(正確な電圧値Vo1,Vo2から算出される正確な差分電圧値Vaに基づいて)、5mAまでの検出電流Iの電流値Iを正確に測定する。
続いて、処理部20は、抵抗測定処理を実行して、測定した検出電流Iの電流値Iと、測定電圧V1の電圧値V1とに基づいて、測定対象Rxの抵抗値Rx(=V1/I)を算出(測定)して、記憶部18に記憶させる。
また、処理部20は、出力処理を実行して、測定した電流値Iと抵抗値Rxを出力部21に出力される。これにより、検出電流Iの電流値Iの測定と、測定対象Rxの抵抗値Rxの測定とが完了する。
一方、操作者が、上記したように選択レンジとして第4レンジを使用して測定した測定対象Rxに代えて、新たな測定対象Rx(検出電流Iの電流値Iがより大きくなる測定対象Rx)を測定する場合の動作について説明する。なお、新たな測定対象Rxが、測定の完了した測定対象Rxに代えて、抵抗測定装置3の信号入力部11と電圧印加部22との間に接続されているものとする。また、上記した第4レンジを選択レンジとしたときの動作と同じ動作についての説明は省略するものとする。
この場合も、操作者は、新たな測定対象Rxに流れる検出電流Iの電流値Iの最大値に基づいて好適な測定レンジを選択レンジとして選択すると共に、操作部19に対する操作を実行して、この選択レンジを示す選択レンジ情報を処理部20に出力させる。例えば、操作者が、新たな測定対象Rxに流れる検出電流Iの電流値Iの最大値が100mA程度になると判断して、この電流値Iの検出電流Iに好適な第5レンジを測定レンジとして選択し、操作部19から選択レンジである第5レンジを示す選択レンジ情報を処理部20に出力させたものとする。
処理部20は、この選択レンジ情報を取得してレンジ切替処理を実行する。このレンジ切替処理では、処理部20は、第4レンジを選択レンジとしたときと同様に動作して、データテーブルDTを参照して選択レンジ(第5レンジ)と一致する測定レンジに対応するコンデンサ15a、その容量値C(=22μF)および動作電圧Vcc,Vee(±12V)の組み合わせを読み出し(特定し)、この特定したコンデンサ15aに直列接続された選択スイッチ15bのみをオン状態に移行させるレンジ切替制御を実行して、特定したコンデンサ15aのみを積分用コンデンサとして演算増幅器14の反転入力端子と出力端子との間に接続させる。また、処理部20では、前段増幅器のゲインがこの選択レンジ(第5レンジ)での検出電圧Voの最大絶対電圧値(フルスケール値)に対応した既知のゲインにCPUによって切り換えられる。また、処理部20は、読み出した容量値Cを記憶部18に記憶させる。
また、処理部20は、電圧切替処理を実行して、電圧可変電源17から出力される動作電圧Vcc,Veeを、この特定した動作電圧Vcc,Vee(±12V)に切り換える。これにより、演算増幅器14は、この特定した動作電圧Vcc,Vee(±12V)の供給を受けて動作する。
その後、開始指示が操作部19から処理部20に出力されたときには、処理部20は、この開始指示の出力を検出して、まず、スイッチ13および放電回路16に対する制御処理を実行して、スイッチ13を一時的にオフ状態に移行させると共に、スイッチ13のオフ状態の期間内において、一定期間Tdcに亘って放電回路16に放電動作を実行させることで、コンデンサ15aを放電させて、その充電電圧Vcをゼロボルトにリセットする。これにより、電流電圧変換回路1から出力される検出電圧Voはゼロボルトに戻される。
続いて、処理部20は、直流電圧源23から測定電圧V1を出力させると共に、スイッチ13をオフ状態からオン状態に移行させることで、直流電圧源23から測定対象Rxに検出電流Iを供給する。
電流電圧変換回路1は、信号入力部11から入力される検出電流Iを検出電圧Voに変換して、信号出力部12から出力する。この場合、電流電圧変換回路1では、第4レンジに対応するコンデンサ15aと同じ容量値C(22μF)のコンデンサ15a(第5レンジに対応するコンデンサ15a)が積分用コンデンサとして演算増幅器14に接続されていることから、第5レンジでの最大測定電流値100mAで検出電流Iが流れた場合の積分期間Ti(2.2ms)の経過時点での検出電圧Voの最大絶対電圧値は図2に示すように10V(検出電圧Voは、−10Vの負電圧)となって、第4レンジのときの検出電圧Voの最大絶対電圧値の2倍に上がる。しかしながら、演算増幅器14は、第5レンジに対応する動作電圧Vcc,Vee(±12V)で動作しているため、動作電圧Vcc,Veeに制限されることなく、検出電圧Voを正確に出力する。
次いで、処理部20は、電圧測定処理を実行して、積分期間Tiにおいて、サンプリング時間t1で1回目の電圧値Vo1を測定し、経過時間Ta経過後のサンプリング時間t2で2回目の電圧値Vo2を測定して、記憶部18に記憶させる。
続いて、処理部20は、電流測定処理を実行して、電圧値Vo1,Vo2の差分電圧値Va(=Vo1−Vo2)、選択レンジ(第5レンジ)に対応するコンデンサ15aの容量値C(=22μF)、および既知の経過時間Ta(=2ms)を上記の式(1)に代入することにより、電流値Iを算出(測定)して、記憶部18に記憶させる。
この場合も、電流測定装置2では、電流電圧変換回路1が検出電流Iの電流値Iに適合した第5レンジ(操作者によって選択された選択レンジ)で上記したように、動作電圧Vcc,Veeに制限されることなく、検出電圧Voを正確に出力するため、この正確な検出電圧Voに基づいて(正確な電圧値Vo1,Vo2から算出される正確な差分電圧値Vaに基づいて)、100mAまでの検出電流Iの電流値Iを正確に測定する。
続いて、処理部20は、抵抗測定処理を実行して、測定した検出電流Iの正確な電流値Iと、測定電圧V1の電圧値V1とに基づいて、測定対象Rxの抵抗値Rx(=V1/I)を正確に算出(測定)して、記憶部18に記憶させる。
また、処理部20は、出力処理を実行して、測定した電流値Iと抵抗値Rxを出力部21に出力される。これにより、検出電流Iの電流値Iの測定と、測定対象Rxの抵抗値Rxの測定とが完了する。
また、操作者が、上記したように選択レンジとして第5レンジを使用して測定した測定対象Rxに代えて、新たな測定対象Rx(検出電流Iの電流値Iがより大きく(500mA程度に)なる測定対象Rx)を測定する場合には、操作部19に対する操作を実行して、この電流値Iの検出電流Iに好適な第6レンジを測定レンジとして選択し、操作部19から選択レンジである第6レンジを示す選択レンジ情報を処理部20に出力させる。
処理部20は、レンジ切替処理において、データテーブルDTを参照して選択レンジ(第6レンジ)と一致する測定レンジに対応するコンデンサ15a、その容量値C(=22μF)および動作電圧Vcc,Vee(±60V)の組み合わせを読み出し(特定し)、この特定したコンデンサ15aに直列接続された選択スイッチ15bのみをオン状態に移行させて、特定したコンデンサ15aのみを積分用コンデンサとして演算増幅器14の反転入力端子と出力端子との間に接続させる。また、処理部20では、前段増幅器のゲインがこの選択レンジ(第6レンジ)での検出電圧Voの最大絶対電圧値(フルスケール値)に対応した既知のゲインにCPUによって切り換えられる。また、処理部20は、読み出した容量値Cを記憶部18に記憶させる。
また、処理部20は、電圧切替処理を実行して、電圧可変電源17から出力される動作電圧Vcc,Veeを、この特定した動作電圧Vcc,Vee(±60V)に切り換える。これにより、演算増幅器14は、この特定した動作電圧Vcc,Vee(±60V)の供給を受けて動作する。
その後、開始指示が操作部19から処理部20に出力されたときには、処理部20は、この開始指示の出力を検出して、まず、スイッチ13および放電回路16に対する制御処理を実行して、スイッチ13を一時的にオフ状態に移行させると共に、スイッチ13のオフ状態の期間内において、一定期間Tdcに亘って放電回路16に放電動作を実行させることで、コンデンサ15aを放電させて、その充電電圧Vcをゼロボルトにリセットする。これにより、電流電圧変換回路1から出力される検出電圧Voはゼロボルトに戻される。
続いて、処理部20は、直流電圧源23から測定電圧V1を出力させると共に、スイッチ13をオフ状態からオン状態に移行させることで、直流電圧源23から測定対象Rxに検出電流Iを供給する。
電流電圧変換回路1は、信号入力部11から入力される検出電流Iを検出電圧Voに変換して、信号出力部12から出力する。この場合、電流電圧変換回路1では、第4レンジに対応するコンデンサ15aと同じ容量値C(22μF)のコンデンサ15a(第6レンジに対応するコンデンサ15a)が積分用コンデンサとして演算増幅器14に接続されていることから、第6レンジでの最大測定電流値500mAで検出電流Iが流れた場合の積分期間Ti(2.2ms)の経過時点での検出電圧Voの最大絶対電圧値は図2に示すように50V(検出電圧Voは、−50Vの負電圧)となって、第4レンジのときの検出電圧Voの最大絶対電圧値の10倍に上がる。しかしながら、演算増幅器14は、第6レンジに対応する動作電圧Vcc,Vee(±60V)で動作しているため、動作電圧Vcc,Veeに制限されることなく、検出電圧Voを正確に出力する。
したがって、処理部20は、電圧測定処理を実行して、各電圧値Vo1,Vo2を測定し、また電流測定処理を実行して、500mAまでの検出電流Iの電流値Iを正確に測定し、また抵抗測定処理を実行して、測定対象Rxの抵抗値Rxを正確に測定する。
このように、この電流電圧変換回路1では、この回路を構成する演算増幅器14用の動作電圧Vcc,Veeを電圧値を変更して出力可能な電圧可変電源17と、第1レンジ〜第6レンジの各測定レンジに対応するコンデンサ15aと動作電圧Vcc,Veeの電圧値との組み合わせが、第1レンジ〜第6レンジの各測定レンジに関連付けられてデータテーブルDTとして記憶された記憶部18とを備え、制御部として機能する処理部20が、第1レンジ〜第6レンジの測定レンジのうちから任意の1つの測定レンジが選択されたときに、この選択された測定レンジ(選択レンジ)に対応するコンデンサ15aおよび動作電圧Vcc,Veeの電圧値の組み合わせを記憶部18のデータテーブルDTから読み出すと共に、読み出したコンデンサ15aを積分用コンデンサとして演算増幅器14の出力端子と反転入力端子との間に接続させるレンジ切替制御をスイッチ部15bに対して実行し、かつ演算増幅器14用の動作電圧Vcc,Veeを、読み出した動作電圧Vcc,Veeの電圧値に変更して出力させる電圧切替制御を電圧可変電源17に対して実行する。
したがって、この電流電圧変換回路1によれば、上記したように、コンデンサ15aとして使用されるコンデンサの容量値に上限(本例では、22μF)がある状況下においても、演算増幅器14の動作電圧Vcc,Veeの電圧値を、より大きな電流値の電流を測定するための測定レンジ(最大測定電流値が100mAの第5レンジ、および最大測定電流値が500mAの第6レンジ)に対応する電圧値(第5レンジでは±12V、第6レンジでは±60V)に変更することができるため、動作電圧Vcc,Veeの制限を受けることなく、予め規定された経過時間Taでの積分動作によって検出電流Iを検出電圧Voに正確に変換することができる。
また、この電流電圧変換回路1では、電圧可変電源17は、演算増幅器14用の動作電圧としての正電圧Vccおよび負電圧Veeの各電圧値を変更して出力可能に構成されている。したがって、この電流電圧変換回路1によれば、検出電流Iが信号入力部11に流入する構成(直流電圧源23が測定電圧V1を電圧値が既知の正電圧として出力する構成)に起因して、検出電圧Voが負電圧として出力される構成に限定されず、検出電流Iが逆方向に流れる構成(つまり、信号入力部11から流出する構成(直流電圧源23が測定電圧V1を電圧値が既知の負電圧として出力する構成))に起因して、検出電圧Voが正電圧として出力される構成においても、動作電圧Vcc,Veeの制限を受けることなく、経過時間Taでの積分動作によって検出電流Iを検出電圧Voに正確に変換することができる。
なお、検出電流Iが信号入力部11に流入する構成、および検出電流Iが信号入力部11から流出する構成のいずれか一方の構成に限定されているときには、電圧可変電源17は正電圧Vccおよび負電圧Veeの各電圧値のうちのこの一方の構成に対応する電圧値のみを変更して出力する構成を採用することもできる。また、この場合、電圧可変電源17は、正電圧Vccおよび負電圧Veeを出力する所謂プラス・マイナス電源(正負両電源)に代えて、正電圧Vccおよび負電圧Veeの一方を出力する所謂片電源を使用することもできる。この構成によれば、電流電圧変換回路1をより簡易な構成で実現することができる。
また、この電流電圧変換回路1を備えた電流測定装置2では、処理部20が、検出電圧Voの電圧値Voを経過時間Taをあけて2回測定する(電圧値Vo1,Vo2を測定する)電圧測定処理と、この2つの電圧値Vo1,Vo2間の差分電圧値Va、選択レンジに対応するコンデンサ15aの容量値(容量値C)、および経過時間Taに基づいて検出電流Iの電流値I(=|Va|×C/Ta)を測定する電流測定処理とを実行する。
したがって、この電流測定装置2によれば、電流電圧変換回路1から出力される正確な検出電圧Voで測定された2回分の正確な電圧値Vo1,Vo2から算出される正確な差分電圧値Vaに基づいて、選択レンジでの最大測定電流値までの検出電流Iの電流値Iを正確に測定することができる。
また、この電流測定装置2を備えた抵抗測定装置3では、内部グランドGの電位(基準電位)を基準とする測定電圧V1を出力する直流電圧源23を備え、処理部20が、測定対象Rxに直流電圧源23から測定電圧V1を印加しているときに測定対象Rxに流れる電流を検出電流Iとしてその電流値Iを測定すると共に、この測定した電流値Iと測定電圧V1の電圧値とに基づいて測定対象Rxの抵抗値Rx(=V1/I)を測定する抵抗測定処理を実行する。
したがって、この抵抗測定装置3によれば、この測定電圧V1の電圧値と電流測定装置2において正確に測定された電流値Iとに基づいて、測定対象Rxの抵抗値Rxを正確に測定することができる。
なお、図2に示すデータテーブルDTにおいて規定された各測定レンジ、および各測定レンジに対応する最大測定電流値、コンデンサの容量値、検出電圧Voの最大絶対電圧値および動作電圧Vcc,Veeは、一例であって、これに限定されるものではない。
また、上記の例では、電圧測定処理において、時間t0の直後において生じることがある検出電圧Voの変動を回避して、差分電圧値Vaをより正確に測定するために、時間t0から若干遅れたサンプリング時間t1で1回目の電圧値Vo1を測定し、かつ積分期間Tiの終期よりも若干前のサンプリング時間t2で2回目の電圧値Vo2を測定して、両電圧値Vo1,Vo2の差分を差分電圧値Vaとする構成を採用しているが、この構成に限定されるものではない。例えば、時間t0の直後において生じることがある検出電圧Voの変動が無視できる程度のものであるときには、図示はしないが、時間t0から経過時間Taを経過した時間で検出電圧Voを1回サンプリングし(このときの電圧値Voを電圧値Vo1と表記する)、この電圧値Vo1を上記の差分電圧値Vaとして使用する構成を採用することもできる。
また、上記の例では、操作者が操作部19に対する操作を行って、選択した1つの測定レンジ(選択レンジ)を示す選択レンジ情報を制御部として機能する処理部20に出力し、処理部20が、この選択レンジ情報に基づいて選択レンジに切り換える構成を採用しているが、これに限定されるものではない。例えば、処理部20が演算増幅器14から出力される検出電圧Voの電圧値と、現在の選択レンジを示す情報とに基づいて、検出電流Iの測定(検出)に最適な測定レンジを自動的に選択する公知のオートレンジ機能を備えた構成を採用することもできる。
1 電流電圧変換回路
2 電流測定装置
3 抵抗測定装置
11 信号入力部
12 信号出力部
14 演算増幅器
15 帰還回路
15a,15a,・・・,15a コンデンサ
15b,15b,・・・,15b 選択スイッチ
17 電圧可変電源
18 記憶部
20 処理部
G 内部グランド
I 検出電流
Vo 検出電圧

Claims (4)

  1. 非反転入力端子が基準電位に規定され、かつ反転入力端子と出力端子との間に積分用コンデンサを含む帰還回路が接続された演算増幅器を有して構成されて、前記反転入力端子に供給される検出電流を、当該検出電流で充電される前記積分用コンデンサの充電電圧に応じて前記基準電位を基準とする電圧として現れる検出電圧に変換して前記出力端子から出力する積分型の電流電圧変換回路であって、
    前記帰還回路は、複数のコンデンサと、複数の測定レンジのうちから選択された任意の1つの測定レンジに対応する前記複数のコンデンサのうちの1つまたは2つ以上のコンデンサを前記積分用コンデンサとして前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続するスイッチ部とを有し、
    前記演算増幅器用の動作電圧を電圧値を変更して出力可能な電圧可変電源と、
    前記測定レンジに対応する前記1つまたは2つ以上のコンデンサ、および当該測定レンジに対応する前記電圧値の組み合わせが、前記複数の測定レンジに関連付けられて記憶された記憶部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、前記複数の測定レンジのうちから任意の1つの測定レンジが選択されたときに、当該選択された測定レンジに対応する前記1つまたは2つ以上のコンデンサおよび前記電圧値の組み合わせを前記記憶部から読み出すと共に、当該読み出した1つまたは2つ以上のコンデンサを前記積分用コンデンサとして前記出力端子と前記反転入力端子との間に接続させるレンジ切替制御を前記スイッチ部に対して実行し、かつ前記動作電圧を当該読み出した電圧値に変更して出力させる電圧切替制御を前記電圧可変電源に対して実行する積分型の電流電圧変換回路。
  2. 前記電圧可変電源は、前記演算増幅器用の動作電圧としての正電圧および負電圧の各電圧値を変更して出力可能に構成されている請求項1記載の積分型の電流電圧変換回路。
  3. 請求項1または2記載の積分型の電流電圧変換回路と、処理部とを備え、
    前記処理部は、
    前記検出電圧の電圧値を予め規定された経過時間をあけて2回測定する電圧測定処理と、
    前記2回の測定で得られた2つの電圧値間の差分電圧値、前記選択された測定レンジに対応する前記1つまたは2つ以上のコンデンサの容量値、および前記経過時間に基づいて前記検出電流の電流値を測定する電流測定処理とを実行する電流測定装置。
  4. 請求項3記載の電流測定装置と、前記基準電位を基準とする測定電圧を出力する直流電圧源とを備え、
    前記処理部は、前記反転入力端子と前記直流電圧源との間に接続された測定対象に当該直流電圧源から前記測定電圧を印加しているときに当該測定対象に流れる電流を前記検出電流として、前記電流測定処理を実行して当該検出電流の前記電流値を測定すると共に、当該測定した電流値と前記測定電圧の電圧値とに基づいて当該測定対象の抵抗値を測定する抵抗測定処理を実行する抵抗測定装置。
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