JP2020042880A - 磁気記憶装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】スパイク電流の発生回数を少なくする。【解決手段】磁気記憶装置は、磁性記憶細線と、スイッチ素子と、シフト制御回路と、基底電流制御回路と、コントローラとを備える。スイッチ素子は、磁性記憶細線に直列に接続され、オフ状態において所定値以上の電圧が印加された場合にオン状態に変化し、オン状態において保持電流値以上の電流が流れ続ける場合にオン状態を維持する。シフト制御回路は、スイッチ素子を介して磁性記憶細線にシフトパルス電流を供給して、磁性記憶細線に保持された磁区をシフトさせる。基底電流制御回路は、保持電流値以上である基底電流をスイッチ素子に供給する。コントローラは、スイッチ素子がオフ状態からオン状態に変化した後、所定の継続供給期間、基底電流制御回路に基底電流をスイッチ素子に供給させ、継続供給期間において、シフト制御回路にシフトパルス電流を複数回供給させる。【選択図】図8
Description
本実施形態は、磁気記憶装置に関する。
磁性記憶細線を含むセルに用いた磁気記憶装置が提案されている。また、セルを選択するためのスイッチとして、所定値以上の電圧が印加された場合にオフ状態からオン状態に変化する2端子間セレクタ素子を用いた記憶装置も知られている。このような記憶装置では、2端子間セレクタ素子がオフ状態からオン状態に変化した時にスパイク電流が発生する。
磁性記憶細線を含むセルを用いた磁気記憶装置では、セルを選択する毎にスパイク電流が発生する。スパイク電流の発生回数が多くなると、保持している磁区を誤ってシフトさせてしまったり、素子を破壊させてしまったりする可能性が高くなる。
一つの実施形態は、スパイク電流の発生回数を少なくすることができる磁気記憶装置を提供することを目的とする。
一つの実施形態によれば磁気記憶装置が提供される。前記磁気記憶装置は、磁性記憶細線と、スイッチ素子と、シフト制御回路と、基底電流制御回路と、コントローラとを備える。前記スイッチ素子は、前記磁性記憶細線に直列に接続され、オフ状態において所定値以上の電圧が印加された場合にオン状態に変化し、前記オン状態において保持電流値以上の電流が流れ続ける場合に前記オン状態を維持する。前記シフト制御回路は、前記スイッチ素子を介して前記磁性記憶細線にシフトパルス電流を供給して、前記磁性記憶細線に保持された磁区をシフトさせる。前記基底電流制御回路は、前記保持電流値以上である基底電流を前記スイッチ素子に供給する。前記コントローラは、前記スイッチ素子が前記オフ状態から前記オン状態に変化した後、所定の継続供給期間、前記基底電流制御回路に前記基底電流を前記スイッチ素子に供給させ、前記継続供給期間において、前記シフト制御回路に前記シフトパルス電流を複数回供給させる。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する構成要素については同一符号を付す。また、以下に示す各実施形態は、この実施形態の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものではない。
図1は、実施形態に係る磁気記憶装置10の構成を示す図である。磁気記憶装置10は、半導体装置により実現される記憶装置である。実施形態に係る磁気記憶装置10は、例えば磁壁移動メモリと称される。
磁気記憶装置10は、情報処理回路等とバス等を介して接続される。磁気記憶装置10は、情報処理回路からの指示に応じて、情報処理回路から受け取った記録情報を内部に記憶する。また、磁気記憶装置10は、情報処理回路からの指示に応じて、内部に記憶している情報を情報処理回路に出力する。
磁気記憶装置10は、メモリセルアレイ20と、ビットラインデコーダ22と、ソースラインデコーダ24と、書込制御回路32と、読出制御回路34と、シフト制御回路36と、基底電流制御回路38と、コントローラ40とを備える。
メモリセルアレイ20は、複数のビットラインBLと、複数のソースラインSLと、複数のフィールドラインFLとを有する。メモリセルアレイ20は、マトリクス状に配置された複数のセル50をさらに有する。複数のセル50のそれぞれは、磁気的に情報を記憶する。さらに、複数のセル50のそれぞれは、磁壁移動の原理を用いて、保持して磁化状態をシフトすることができる。なお、セル50については、さらなる詳細を後述する。
ビットラインデコーダ22は、コントローラ40による制御に応じて、書き込み対象または読み出し対象のセル50が接続されたビットラインBLを選択する。ソースラインデコーダ24は、コントローラ40による制御に応じて、書き込み対象または読み出し対象のセル50が接続されたソースラインSLを選択する。
書込制御回路32は、書き込み時において、コントローラ40による制御に応じて、ビットラインデコーダ22およびソースラインデコーダ24により選択された対象のセル50に記録情報を書き込む。読出制御回路34は、読み出し時において、コントローラ40による制御に応じて、ビットラインデコーダ22およびソースラインデコーダ24により選択された対象のセル50から情報を読み出す。シフト制御回路36は、書き込み時または読み出し時の前において、コントローラ40による制御に応じて、対象のセル50が保持している磁区をシフトさせる。なお、書込処理、読出処理、および、シフト処理については、さらなる詳細を後述する。
基底電流制御回路38は、ビットラインデコーダ22およびソースラインデコーダ24により選択された対象のセル50に対して、連続して情報を読み出しまたは書き込みが可能なように、基底電流を流す。なお、基底電流の供給については、さらなる詳細を後述する。
コントローラ40は、バス等を介して接続される情報処理回路から読出命令または書込命令等を受け取る。コントローラ40は、受け取った命令に応じて、ビットラインデコーダ22、ソースラインデコーダ24、書込制御回路32、読出制御回路34、シフト制御回路36および基底電流制御回路38を制御する。これにより、コントローラ40は、メモリセルアレイ20に含まれる複数のセル50のうちの選択したセル50に対して、情報を書き込んだり、情報を読み出したりすることができる。
図2は、メモリセルアレイ20の一部分の構成を示す図である。
複数のビットラインBLのそれぞれは、半導体装置における所定の層に形成された略直線状の配線である。複数のビットラインBLは、均等間隔で平行に形成される。例えば、それぞれのビットラインBLは、X方向に伸びるように形成される。
複数のソースラインSLのそれぞれは、半導体装置におけるビットラインBLが形成された層とは異なる所定の層に形成された直線状の配線である。複数のソースラインSLは、複数のビットラインBLに対して直交する方向に、均等間隔で平行に配置される。例えば、それぞれのソースラインSLは、X方向に直交するY方向に伸びるように形成される。例えば、複数のソースラインSLは、X方向およびY方向に直交するZ方向における、複数のビットラインBLとは異なる層に形成される。
複数のフィールドラインFLは、半導体装置におけるビットラインBLおよびソースラインSLが形成された層とは異なる所定の層に形成された配線である。複数のフィールドラインFLは、例えば複数のビットラインBLと一対一で設けられる。複数のフィールドラインFLは、複数のビットラインBLと同一方向に、均等間隔で平行に配置される。例えば、それぞれのフィールドラインFLは、X方向に伸びるように形成される。例えば、複数のソースラインSLは、Z方向における、複数のビットラインBLおよび複数のソースラインSLとは異なる層に形成される。
複数のセル50は、X−Y平面に対してマトリクス状に配置される。複数のセル50は、複数のビットラインBLが形成された層と、複数のソースラインSLが形成された層との間の層に形成される。複数のセル50のそれぞれは、X−Y平面におけるビットラインBLとソースラインSLとの交点位置に設けられる。複数のセル50のそれぞれは、Z方向に細長い形状を有し、一方の端部が対応するビットラインBLに電気的に接続され、他方の端部が対応するソースラインSLに電気的に接続される。また、複数のセル50のそれぞれは、複数のフィールドラインFLのうちの何れか1つに磁気的に接続される。
それぞれのセル50は、磁性記憶細線52(MML)と、セレクタ素子54(スイッチ素子)と、磁気抵抗効果素子56とを含む。
磁性記憶細線52は、線状の強磁性体である。磁性記憶細線52は、ビットラインBLおよびソースラインSLの両者に直交する方向(Z方向)に伸びるように配置される。
磁性記憶細線52は、長さ方向(Z方向)に、複数の磁区を保持可能である。それぞれの磁区は、記憶情報に応じて、第1方向または第1方向とは反対の第2方向の何れかに磁化されている。磁性記憶細線52は、長さ方向(Z方向)に電流が流れることに応じて、保持している磁区を長さ方向(Z方向)にシフトさせる。
磁性記憶細線52は、Z方向の一端が、対応する1つのソースラインSLに電気的に接続される。また、磁性記憶細線52は、Z方向の他端(ソースラインSLとは反対側の端部)が、セレクタ素子54および磁気抵抗効果素子56を介して、対応する1つのビットラインBLに電気的に接続可能である。従って、磁性記憶細線52は、セレクタ素子54がオン状態の場合、対応するビットラインBLおよびソースラインSLから電流が供給されることにより、保持している磁区を長さ方向(Z方向)に移動させることができる。
セレクタ素子54は、磁性記憶細線52に直列に接続される2端子素子である。より具体的には、セレクタ素子54は、Z方向の一端が、対応する1つのビットラインBLに電気的に接続され、他端が、磁気抵抗効果素子56を介して磁性記憶細線52のソースラインSLが接続されていない側の端部に接続される。
セレクタ素子54は、2端子間をオフ状態(高抵抗状態、非導通状態)またはオン状態(低抵抗状態、導通状態)に切り換える。セレクタ素子54は、2端子間に印加される電圧および2端子間に流れる電流に応じて、オフ状態またはオン状態に切り替える。セレクタ素子54がオフ状態の場合、直列に接続された磁性記憶細線52には電流が流れない。セレクタ素子54がオン状態の場合、直列に接続された磁性記憶細線52に電流が流れる。
セレクタ素子54は、オフ状態において所定値以上の電圧が印加された場合にオン状態に変化する。さらに、セレクタ素子54は、オン状態において、保持電流値(Ihold)以上の電流が流れ続ける場合にオン状態を維持する。
セレクタ素子54は、例えば2端子間スイッチ素子であってもよい。2端子間に印加する電圧が閾値以下の場合、2端子間スイッチ素子は”高抵抗”状態、例えば電気的に非導通状態である。2端子間に印加する電圧が閾値以上の場合、2端子間スイッチ素子は”低抵抗”状態、例えば電気的に導通状態に変わる。2端子間スイッチ素子は、電圧がどちらの極性でもこの機能を有していてもよい。2端子間スイッチ素子は、Te、SeおよびSからなる群より選択された少なくとも1種以上のカルコゲン元素を含んでもよい。または、2端子間スイッチ素子は、このようなカルコゲン元素を含む化合物であるカルコゲナイドを含んでいてもよい。2端子間スイッチ素子は、他にも、B、Al、Ga、In、C、Si、Ge、Sn、As、P、Sbからなる群より選択された少なくとも1種以上の元素を含んでもよい。
磁気抵抗効果素子56は、セレクタ素子54と磁性記憶細線52との間に設けられる。磁気抵抗効果素子56は、導電性を有する。従って、セレクタ素子54と磁性記憶細線52とは電気的に接続がされる。これにより、磁性記憶細線52の一端は、セレクタ素子54がオン状態の場合、セレクタ素子54および磁気抵抗効果素子56を介して、対応するビットラインBLに電気的に接続される。
磁気抵抗効果素子56は、記憶した磁化方向に応じて抵抗値が変化する。本実施形態において、磁気抵抗効果素子56は、磁気トンネル接合(MTJ)素子である。
図3は、メモリセルアレイ20の一部分の構造を模式的に示す斜視図である。磁性記憶細線52は、例えば、円筒状である。本実施形態において、磁性記憶細線52は、内部が中空となっているが、内部が中空となっていない円柱状であってもよいし、円筒状および円柱状でなくてもよい。
磁性記憶細線52は、一方の底面が何れかのソースラインSLに接続されている。磁性記憶細線52は、ソースラインSLとは反対側の底面が磁気抵抗効果素子56に接続されている。
磁気抵抗効果素子56は、第1磁性層56S(記憶層)と、非磁性層56Nと、第2磁性層56R(参照層)とを含む。第1磁性層56Sは、磁性記憶細線52におけるソースラインSLが接続されていない側の底面に接している。第2磁性層56Rは、セレクタ素子54に接している。非磁性層56Nは、第1磁性層56Sと第2磁性層56Rと間に配置される。
第1磁性層56Sは、第1磁性層56S、非磁性層56Nおよび第2磁性層56Rの境界面に対して平行な方向(X−Y平面の面内方向)に沿って磁化される。読み出し時において、第1磁性層56Sは、磁性記憶細線52における磁気抵抗効果素子56側の端部に保持されている磁区の磁化方向に応じて、磁化方向が反転する。非磁性層56Nは、トンネルバリアとして機能する。
第2磁性層56Rは、方向が固定または不変の磁化を有し、例えば、第1磁性層56Sの保磁力より大きい保磁力を有する。第2磁性層56Rは、第1磁性層56Sの磁化方向および磁性記憶細線52の磁区の磁化方向によっては、磁化方向が反転しない。ここで、方向が固定または不変とは、所定のシフト書き込み電流に対して磁化方向が変わらないことを意味する。
第2磁性層56R、非磁性層56Nおよび第1磁性層56Sの組は、磁気抵抗効果を示す。より具体的には、第1磁性層56Sの磁化方向と第2磁性層56Rの磁化方向が平行および反平行であると、第2磁性層56R、非磁性層56Nおよび第1磁性層56Sの組は、それぞれ最小および最大の抵抗値を示す。磁気抵抗効果素子56は、第1磁性層56Sと第2磁性層56Rの磁化方向が平行である場合(同一方向である場合)低抵抗状態となり、反平行である場合(反対方向である場合)、高抵抗状態となる。
第1磁性層56Sは、磁性記憶細線52における磁気抵抗効果素子56側の端部(読出位置)に保持されている磁区の磁化方向によって磁化方向が変化する。従って、磁気抵抗効果素子56は、磁性記憶細線52における磁気抵抗効果素子56側の端部の磁区が保持している磁化方向によって、抵抗値が変化する。これにより、磁気抵抗効果素子56は、磁性記憶細線52における読出位置に保持されている磁区の磁化方向を読み出す読出素子として機能することができる。なお、磁気抵抗効果素子56は、さらなる層を含んでもよい。
また、磁性記憶細線52の底面と、第2磁性層56Rおよび非磁性層56Nとは、X−Y平面における形成範囲が異なる。第1磁性層56Sは、X−Y平面における、磁性記憶細線52の底面に接する領域と、第2磁性層56Rおよび非磁性層56Nに接する領域との全てを含むような範囲に形成される。
フィールドラインFLは、円筒状の磁性記憶細線52における、ソースラインSLとは反対側の底面の直上の領域を通過するように形成されている。従って、磁性記憶細線52における磁気抵抗効果素子56側の端部は、第1磁性層56Sを介して、ソースラインSLに近接している。このため、磁性記憶細線52における磁気抵抗効果素子56側の端部は、フィールドラインFLに流れる電流によって生じる磁界が第1磁性層56Sを介して印加される。
フィールドラインFLに流れる電流によって生じる磁界が印加された場合、磁性記憶細線52における磁気抵抗効果素子56側の端部(書込位置)には、新たな磁区が誘導磁場により書き込まれる。磁性記憶細線52における磁気抵抗効果素子56側の端部に書き込まれる新たな磁区は、フィールドラインFLに流れる書き込み電流の方向に応じた方向に磁化される。このように、フィールドラインFLおよび第1磁性層56Sは、磁性記憶細線52における書込位置に記録情報に応じた磁化方向の磁区を書き込む書込素子として機能することができる。
図4は、磁性記憶細線52が保持する磁区および記録情報の一例を示す図である。より詳しくは、図4の(A)は、磁性記憶細線52をZ方向から見た模式的な図である。図4の(B)は、磁性記憶細線52における、図4の(A)のA−A’線で切断して見える領域が保持する複数の磁区の磁化方向の一例、および、複数の磁区の磁化方向が表す記録情報を示す。
磁性記憶細線52は、長さ方向(Z方向)に沿って複数の磁区を保持することが可能である。なお、図4の(B)では、図中の上側が磁気抵抗効果素子56に接している。図4の(B)の例では、磁性記憶細線52は、磁気抵抗効果素子56側から、M1,M2,M3,…の磁区を保持している。
各磁区は、第1方向、または、第1方向とは反対の第2方向に磁化される。各磁区は、図4に示すように、外周側からN極、S極の順序で形成される磁化方向と、これと反対に、外周側からS極、N極の順序で形成される磁化方向とを有する。なお、各磁区の磁化方向は、磁性記憶細線52の長さ方向(Z方向)に対して垂直方向であってもよいし(垂直磁化膜)、磁性記憶細線52の長さ方向(Z方向)であってもよい(面内磁化膜)。
例えば、磁性記憶細線52の長さ方向(Z方向)に隣接する2つの磁区の磁化方向が同一の場合、磁性記憶細線52は、その2つの磁区に第1データを記憶する。隣接する2つの磁区の磁化方向が異なる場合、磁性記憶細線52は、その2つの磁区に、第1データと異なる第2データを記憶する。例えば、磁性記憶細線52は、隣接する2つの磁区の磁化方向が同じ場合、その2つの磁区に“0”を記憶する。例えば、磁性記憶細線52は、隣接する2つの磁区の磁化方向が異なる場合、その2つの磁区に“1”を記憶する。
なお、M2およびM3のように、隣接する2つの磁区の磁化方向が異なる場合には、磁区と磁区との間に磁壁が生じる。しかし、M1およびM2のように、隣接する磁区の磁化方向が同じ場合は、磁区と磁区との間に磁壁は生じない。
図5は、書き込み時における磁性記憶細線52に保持されている磁区の一例を示す。磁性記憶細線52は、長さ方向(Z方向)に沿って、保持している磁区をシフトする。より具体的には、磁性記憶細線52は、シフトパルス電流が1回供給された場合、保持している全ての磁区を、長さ方向に1磁区分シフトする。
磁性記憶細線52には、一回の書込処理で、書込位置(書込素子側の端部)に、書き込み電流に応じた磁化方向の1つの磁区が書き込まれる。書込処理が1回終了した後、磁性記憶細線52には、保持している全ての磁区を書込位置から離れる方向にシフトさせるシフトパルス電流が供給される。これにより、磁性記憶細線52は、書込位置に空きができ、次の新たな有効な磁区を書き込み可能とすることができる。
以後、磁性記憶細線52は、書込処理とシフトパルス電流の供給とが交互に行われる。そして、最初に書き込まれた磁区が、磁性記憶細線52における書込素子とは反対側の端部(末尾位置)まで達すると、磁性記憶細線52は、以後、新たな磁区の書き込みはできなくなる。
以上のように磁性記憶細線52は、既に書き込まれた磁区を順次に末尾位置の方向にシフトしながら、新たな磁区が書込位置に書き込まれる。
図6は、読み出し時における磁性記憶細線52に保持されている磁区の一例を示す。
磁性記憶細線52は、一回の読出処理で、読出位置(読出素子側の端部)に保持された1つの磁区の磁化方向が読み出される。磁性記憶細線52は、読出処理が1回終了した後、保持している全ての磁区を読出位置に近づけるようなシフトパルス電流が供給される。これにより、磁性記憶細線52は、直近に読み出された磁区の次の磁区を読み出し可能とすることができる。
以後、磁性記憶細線52は、読出処理とシフトパルス電流の供給とが交互に行われる。そして、末尾位置に書き込まれていた磁区が読出位置まで達すると、磁性記憶細線52は、全ての磁区が読み出された状態となる。
以上のように磁性記憶細線52は、保持している磁区を順次に読出位置の方向にシフトしながら、順次に磁区が読み出される。なお、磁性記憶細線52は、書き込み時と読み出し時とで、磁区のシフト方向が異なる。従って、磁性記憶細線52は、書き込み時と読み出し時とで、異なる方向のシフトパルス電流が流される。
図7は、セル50に印加される電圧およびセル50に流れる電流の特性を示す図である。
セル50に印加されるセル電圧が0、および、セル50に流れるセル電流が0の初期状態では、セレクタ素子54はオフ状態である。セレクタ素子54がオフ状態において、セル電圧が徐々に上昇したとする。この場合、セレクタ素子54は、セル電圧が所定の閾電圧値(Vth)に達するまではオフ状態を維持する。しかし、セル電圧が閾電圧値(Vth)以上となり、セル電流が閾電流値(Ith)以上となると、セレクタ素子54は、オフ状態からオン状態に変化する。
セレクタ素子54がオフ状態からオン状態に変化すると、セレクタ素子54の抵抗値が急激に減少する。従って、セレクタ素子54がオン状態からオフ状態に変化するとセル電圧は、保持電圧値(Vhold)まで急峻に下がる。一方、セル電流は、保持電流値(Ihold)まで急峻に上がる。
セレクタ素子54は、オン状態において、保持電流値(Ihold)以上の電流が流れ続けると、オン状態を維持する。しかし、セレクタ素子54は、オン状態において、流れる電流が保持電流値(Ihold)より小さくなると、オン状態を維持できず、オフ状態へと変化してしまう。
また、磁気抵抗効果素子56は、記録している磁化方向に応じて、抵抗値が異なる。例えば、磁気抵抗効果素子56は、第1方向に磁化された場合には、低抵抗状態(LRS)となり、第1方向とは反対の第2方向に磁化された場合に、高抵抗状態(HRS)となる。従って、セル50は、オン状態において、磁気抵抗効果素子56が低抵抗状態(LRS)であるか、高抵抗状態(HRS)であるかによって、電圧−電流特性が異なる。
このため、読出制御回路34は、セレクタ素子54をオン状態において、セル50に定電圧を印加して、流れる電流の値を測定することにより、磁気抵抗効果素子56が記憶した磁化方向を検出することができる。あるいは、読出制御回路34は、セレクタ素子54をオン状態において、セル50に定電流を印加して、加わる電圧の値を測定することにより、磁気抵抗効果素子56が記憶した磁化方向を検出することができる。
図8は、対象のセル50から情報を読み出すための構成を示すブロック図である。対象のセル50から情報を読み出すための構成として、磁気記憶装置10は、ビットラインスイッチ62と、ソースラインスイッチ64と、読出制御回路34と、読出電流スイッチ66と、シフト制御回路36と、シフト電流スイッチ68と、基底電流制御回路38と、基底電流スイッチ70と、コントローラ40とを備える。
ビットラインスイッチ62は、複数のビットラインBLの接続を切り替えるマルチプレクサの一つのスイッチ要素であってもよい。このマルチプレクサは、例えば、ビットラインデコーダ22による選択動作に応じて切り替え制御される。
ソースラインスイッチ64は、対象のセル50が接続されたソースラインSLと、グランドとの間を接続または切断する。ソースラインスイッチ64は、複数のソースラインSLと、グランドとの接続を切り替えるマルチプレクサの一つのスイッチ要素であってもよい。このマルチプレクサは、例えば、ソースラインデコーダ24による選択動作に応じて切り替え制御される。
読出制御回路34は、対象のセル50に含まれる磁気抵抗効果素子56にビットラインBLを介して読出電流(Iread)を供給する。これにより、読出制御回路34は、読出位置に保持された磁区の磁化方向の情報を取得することができる。
読出電流スイッチ66は、読出制御回路34とセレクタ素子54との間に設けられる。本実施形態においては、読出電流スイッチ66は、ビットラインスイッチ62を介してセレクタ素子54に電気的に接続される。読出電流スイッチ66は、読出制御回路34とセレクタ素子54との間を、電気的に接続または切断する。読出電流スイッチ66は、コントローラ40の制御に応じて、読出制御回路34から読出電流(Iread)が出力される場合に、接続状態となり、それ以外の場合に切断状態となる。
シフト制御回路36は、対象のセル50に含まれる磁性記憶細線52にセレクタ素子54を介してシフトパルス電流(Ishift)を供給して、磁性記憶細線52に保持された磁区を長さ方向にシフトさせる。シフトパルス電流は、磁性記憶細線52に保持された全ての磁区を、1個の磁区の長さ分シフトさせる電流量である。
シフト電流スイッチ68は、シフト制御回路36とセレクタ素子54との間に設けられる。本実施形態においては、シフト電流スイッチ68は、ビットラインスイッチ62を介してセレクタ素子54に電気的に接続される。シフト電流スイッチ68は、シフト制御回路36とセレクタ素子54との間を、電気的に接続または切断する。シフト電流スイッチ68は、コントローラ40の制御に応じて、シフト制御回路36からシフトパルス電流が出力される場合に、接続状態となり、それ以外の場合に切断状態となる。
磁性記憶細線52に保持された磁区の磁化方向を読み出す場合、シフト制御回路36は、磁性記憶細線52に保持された磁区を読出位置に近づくようにシフトさせるシフトパルス電流を、磁性記憶細線52に供給する。そして、磁性記憶細線52に保持された磁区の磁化方向を読み出す場合、読出制御回路34は、1個の磁区の長さ分シフトされた後、読出位置に保持された磁区の磁化方向の情報を取得する。
また、磁性記憶細線52に記録情報に応じた磁化方向の磁区を書き込む場合、シフト制御回路36は、磁性記憶細線52に保持された磁区を書込位置から離れるようにシフトさせるシフトパルス電流を、磁性記憶細線52に供給する。そして、磁性記憶細線52に記録情報に応じた磁化方向の磁区を書き込む場合、書込制御回路32は、1個の磁区の長さ分シフトされた後、対象のセル50に接続されたフィールドラインFLに記録情報に応じた書き込み電流を供給する。これにより、書込制御回路32は、記録情報に応じた磁化方向の磁区を、磁性記憶細線52における書込位置に書き込むことができる。
基底電流制御回路38は、所定の継続供給期間、対象のセル50に含まれるセレクタ素子54にビットラインBLを介して保持電流値(Ihold)以上である基底電流(Ibase)を供給する。基底電流制御回路38は、基底電流(Ibase)でビットラインBLを充電することにより、セレクタ素子54の電圧を保持電圧値(Vhold)以上にして、セレクタ素子54をオン状態に変化させる。これにより、基底電流制御回路38は、セレクタ素子54のオフ状態からオン状態に変化した後、継続供給期間、セレクタ素子54をオン状態に維持させることができる。
基底電流スイッチ70は、基底電流制御回路38とセレクタ素子54との間に設けられる。本実施形態においては、基底電流スイッチ70は、ビットラインスイッチ62を介してセレクタ素子54に電気的に接続される。基底電流スイッチ70は、基底電流制御回路38とセレクタ素子54との間を、電気的に接続または切断する。基底電流スイッチ70は、コントローラ40の制御に応じて、基底電流制御回路38から基底電流(Ibase)が出力される場合に、接続状態となり、それ以外の場合に切断状態となる。
コントローラ40は、ビットラインスイッチ62およびソースラインスイッチ64の切り替え制御を実行する。また、コントローラ40は、読出電流スイッチ66、シフト電流スイッチ68および基底電流スイッチ70の切り替え制御を実行する。また、コントローラ40は、書込制御回路32、読出制御回路34、シフト制御回路36および基底電流制御回路38の動作制御を実行する。
コントローラ40は、セレクタ素子54がオフ状態からオン状態に変化した後、所定の継続供給期間、基底電流制御回路38に基底電流(Ibase)をセレクタ素子54に供給させる。そして、コントローラ40は、継続供給期間において、シフト制御回路36にシフトパルス電流を複数回供給させる。
さらに、磁性記憶細線52に保持された磁区の磁化方向を読み出す場合、コントローラ40は、シフト制御回路36からシフトパルス電流を供給させた後、読出制御回路34を制御して読出処理をさせる。すなわち、磁性記憶細線52に保持された磁区の磁化方向を読み出す場合、コントローラ40は、シフトパルス電流が磁性記憶細線52に1回供給される毎に、読出制御回路34に磁気抵抗効果素子56により読み出された磁化方向の情報を取得させる。これにより、コントローラ40は、磁性記憶細線52に保持された磁区の磁化方向を読み出す場合、シフトパルス電流の供給と、読出処理と交互に実行させることができる。
また、磁性記憶細線52に記録情報に応じた磁化方向の磁区を書き込む場合、コントローラ40は、シフト制御回路36からシフトパルス電流を供給させた後、図8には示していない書込制御回路32を制御して、書込処理をさせる。すなわち、磁性記憶細線52に記録情報に応じた磁化方向の磁区を書き込む場合、コントローラ40は、シフトパルス電流が磁性記憶細線52に1回供給される毎に、書込制御回路32に記録情報に応じた磁化方向の磁区を磁性記憶細線52に書き込ませる。これにより、コントローラ40は、磁性記憶細線52に記録情報に応じた磁化方向の磁区を書き込む場合、シフトパルス電流の供給と、書込処理と交互に実行させることができる。
また、コントローラ40は、継続供給期間において、磁性記憶細線52に保持可能な磁区の個数と同一回数分、シフトパルス電流を供給させてもよい。これにより、コントローラ40は、1回の継続供給期間において、磁性記憶細線52に保持された全ての磁区の磁化方向の情報を取得することができる。また、コントローラ40は、1回の継続供給期間において、保持可能な最大の数の磁区を磁性記憶細線52に書き込むことができる。
図9は、コントローラ40の処理の流れを示すフローチャートである。コントローラ40は、対象のセル50に含まれる磁性記憶細線52から磁化状態を読み出す場合、図9に示す流れで処理を実行する。
まず、S11において、コントローラ40は、基底電流制御回路38に基底電流の供給開始を指示する。基底電流制御回路38は、供給開始の指示を受けると、基底電流をセル50に供給する。なお、基底電流制御回路38は、以後、コントローラ40から供給終了の指示を受けるまで、基底電流をセル50に供給し続ける。これにより、セル50に含まれるセレクタ素子54は、基底電流が供給され続けている期間(継続供給期間)、オン状態を維持し続けることができる。
続いて、S12において、コントローラ40は、シフト制御回路36に、読出位置に近づく方向に磁区をシフトさせるシフトパルス電流の供給を指示する。シフト制御回路36は、供給の指示を受けると、セル50に、読出位置に近づく方向に磁区をシフトさせるシフトパルス電流を供給する。これにより、セル50に含まれる磁性記憶細線52は、保持している全ての磁区を、1個の磁区の長さ分、読出位置に近づく方向にシフトさせることができる。
なお、対象のセル50に含まれる磁性記憶細線52に磁区を書き込む場合には、S12において、コントローラ40は、シフト制御回路36に、書込位置から離れる方向に磁区をシフトさせるシフトパルス電流の供給を指示する。シフト制御回路36は、供給の指示を受けると、セル50に、書込位置から離れる方向に磁区をシフトさせるシフトパルス電流を供給する。これにより、セル50に含まれる磁性記憶細線52は、保持している全ての磁区を、1個の磁区の長さ分、書込位置から離れる方向にシフトさせることができる。
続いて、S13において、コントローラ40は、読出制御回路34に読出処理の実行を指示する。読出制御回路34は、読出処理の実行指示を受けると、読出処理を実行する。これにより、読出制御回路34は、磁性記憶細線52における読出位置に保持された磁区の磁化方向の情報を取得することができる。
なお、対象のセル50に含まれる磁性記憶細線52に磁区を書き込む場合には、S13において、コントローラ40は、書込制御回路32に書込処理の実行を指示する。書込制御回路32は、書込処理の実行指示を受けると、書込処理を実行する。これにより、書込制御回路32は、磁性記憶細線52における書込位置に、記録情報に応じた磁化方向の新たな磁区を書き込むことができる。
続いて、S14において、コントローラ40は、S13の処理をN回実行したか否かを判断する。
Nは、磁性記憶細線52に保持可能な磁区の個数である。すなわち、コントローラ40は、磁性記憶細線52に保持されている全ての磁区の磁化方向を読み出したか(または、磁性記憶細線52が保持可能な数の磁区を書き込んだか)を判断する。
S13の処理をN回実行していない場合には(S14のNo)、コントローラ40は、処理をS12に戻して、S12から処理を繰り返す。S13の処理をN回実行した場合には(S14のYes)、コントローラ40は、処理をS15に進める。
S15において、コントローラ40は、基底電流制御回路38に基底電流の供給終了を指示する。基底電流制御回路38は、供給終了の指示を受けると、セル50への基底電流の供給を終了する。これにより、セル50に含まれるセレクタ素子54は、オン状態からオフ状態に変化する。そして、S16の処理を終えると、コントローラ40は、対象のセル50に対する本フローの処理を終了する。
図10は、コントローラ40から出力される制御信号のタイミングチャートである。図10のSELは、コントローラ40から基底電流制御回路38および基底電流スイッチ70に与えられる、基底電流の出力を指示する制御信号である。図10のSFTは、コントローラ40からシフト制御回路36およびシフト電流スイッチ68に与えられる、シフトパルス電流の出力を指示する制御信号である。図10のREは、コントローラ40から読出制御回路34および読出電流スイッチ66に与えられる、読出処理の実行を指示する制御信号である。
基底電流制御回路38は、コントローラ40からSELが供給されている期間(継続供給期間)、基底電流をセレクタ素子54に供給し続ける。これにより、セレクタ素子54は、継続供給期間、オン状態を継続することができる。
また、継続供給期間において、コントローラ40は、SFTおよびREを交互に発生する。これにより、コントローラ40は、セレクタ素子54をオフ状態からオン状態に1回変化させただけで、複数の磁区から磁化方向を読み出させることができる。
なお、書き込み時においては、コントローラ40は、REの発生タイミングにおいて、書込制御回路32に対して書込処理の実行を指示する制御信号を与える。これにより、コントローラ40は、書き込み時においては、セレクタ素子54をオフ状態からオン状態に1回変化させただけで、複数の磁区を書き込むことができる。
図11は、読み出し時におけるセル50に流れる電流量の時間変化を示す図である。セレクタ素子54がオフ状態からオン状態に変化した場合、セル50には、スパイク電流が流れる。スパイク電流は、セル50に含まれる素子の破壊の原因となったり、磁性記憶細線52が保持している磁区を誤ってシフトさせる原因となったりする。
例えば、1個の磁区に保持された磁化方向を読み出す毎(または書き込む毎)に、セレクタ素子54をオフ状態からオン状態に変化させた場合、セル50には、非常に多くの回数、スパイク電流が流れてしまい、素子の破壊および磁区の誤シフトの可能性が高くなる。
これに対して、磁気記憶装置10は、セレクタ素子54をオフ状態からオン状態に1回変化させる毎に、複数回の読出処理(または複数回の書込処理)を実行する。従って、磁気記憶装置10では、読出処理(および書込処理)の回数に対するスパイク電流の発生回数が少なくなる。
以上のように、本実施形態に係る磁気記憶装置10では、スパイク電流の発生回数を少なくすることができる。これにより、本実施形態に係る磁気記憶装置10によれば、誤シフトを無くして精度良く情報を記憶することができる。また、本実施形態に係る磁気記憶装置10によれば、素子の破壊等の可能性を小さくすることができる。なお、図11では、読み出し時におけるセル50に流れる電流の時間変化を示しているが、書き込み時においては、読み出し電流が流れている期間に基底電流が流れる。
図12は、変形例に係るコントローラ40の処理の流れを示すフローチャートである。コントローラ40は、図9に示す処理に代えて、図12に示す流れで処理を実行してもよい。
まず、S11からS13までにおいて、コントローラ40は、図9に示した処理と同一の処理を実行する。S13を終了すると、コントローラ40は、処理をS21に進める。
S21において、コントローラ40は、S13の処理をM回実行したか否かを判断する。
Mは、磁性記憶細線52に保持可能な磁区の個数よりも少ない所定の数である。例えば、信頼性の観点からセレクタ素子54をオン状態にし続けることが可能な連続動作可能期間が定まっている場合、Mは、少なくとも連続動作可能期間を超えないような繰り返し回数であってもよい。
コントローラ40は、S13の処理をM回実行していない場合には(S21のNo)、処理をS12に戻して、S12から処理を繰り返す。コントローラ40は、S13の処理をM回実行した場合には(S21のYes)、処理をS15に進める。
S15において、コントローラ40は、図9に示した処理と同一の処理を実行する。S15を終了すると、コントローラ40は、処理をS22に進める。
S22において、コントローラ40は、S13の処理を、合計でN回実行したか否かを判断する。Nは、磁性記憶細線52に保持可能な磁区の個数である。すなわち、コントローラ40は、磁性記憶細線52に保持されている全ての磁区の磁化方向を読み出したか(または、磁性記憶細線52が保持可能な数の磁区を書き込んだか)を判断する。
S13の処理を合計でN回実行していない場合には(S22のNo)、コントローラ40は、処理をS11に戻して、S11から処理を繰り返す。S13の処理を合計でN回実行した場合には(S22のYes)、コントローラ40は、対象のセル50に対する本フローの処理を終了する。
なお、Mは、Nの約数であってもよい。これにより、全ての継続供給期間において、同一の数の磁区の磁化方向を読み出すこと、または、同一の数の磁区を書き込むことができる。また、コントローラ40は、S21の処理として、セレクタ素子54がオン状態となってから所定期間経過したか否かを判断してもよい。ここで、所定期間は、連続動作可能期間より短い期間である。これにより、コントローラ40は、セレクタ素子54がオン状態となっている期間を、確実に、連続動作可能期間より短くすることができる。
図13は、変形例において、各継続供給期間で読み出される磁区の範囲を示す図である。変形例において、磁気記憶装置10は、1つの磁性記憶細線52に対して複数の継続供給期間を設定して、読出処理および書込処理を実行する。
例えば、磁気記憶装置10は、1回目の継続供給期間において、磁性記憶細線52の1番目からM番目までの磁区の磁化方向を読み出し、2回目の継続供給期間において、(M+1)番目から(2×M)番目までの磁区の磁化方向を読み出す。そして、例えば、磁気記憶装置10は、x回目(xは3以上の整数)の継続供給期間において、(((x−1)×M)+1)番目からN番目までの磁区の磁化方向を読み出す。
このように磁気記憶装置10は、磁性記憶細線52に保持可能な磁区の個数よりも少ない回数毎に、セレクタ素子54をオン状態とすることにより、スパイク電流の発生を抑制しつつ、セレクタ素子54の信頼性を高くすることができる。
また、上述の各実施形態ではセレクタ素子54として、2端子間スイッチ素子が適用される場合について説明したが、セレクタ素子54として、3端子間スイッチ素子である電界効果トランジスタなど、MOS(Metal oxide semiconductor)トランジスタ、FINトランジスタが適用されてもよい。またダイオード素子が適用されてもよい。すなわち、メモリセルアレイ20は、クロスポイント型の構造に限らず、任意のアレイ構造が適用可能である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 磁気記憶装置、20 メモリセルアレイ、22 ビットラインデコーダ、24 ソースラインデコーダ、32 書込制御回路、34 読出制御回路、36 シフト制御回路、38 基底電流制御回路、40 コントローラ、50 セル、52 磁性記憶細線、54 セレクタ素子、56 磁気抵抗効果素子、62 ビットラインスイッチ、64 ソースラインスイッチ
Claims (12)
- 磁性記憶細線と、
前記磁性記憶細線に直列に接続され、オフ状態において所定値以上の電圧が印加された場合にオン状態に変化し、前記オン状態において保持電流値以上の電流が流れ続ける場合に前記オン状態を維持するスイッチ素子と、
前記スイッチ素子を介して前記磁性記憶細線にシフトパルス電流を供給して、前記磁性記憶細線に保持された磁区をシフトさせるシフト制御回路と、
前記保持電流値以上である基底電流を前記スイッチ素子に供給する基底電流制御回路と、
前記スイッチ素子が前記オフ状態から前記オン状態に変化した後、所定の継続供給期間、前記基底電流制御回路に前記基底電流を前記スイッチ素子に供給させ、前記継続供給期間において、前記シフト制御回路に前記シフトパルス電流を複数回供給させるコントローラと、
を備える磁気記憶装置。 - 前記磁性記憶細線は、線状の強磁性体である
請求項1に記載の磁気記憶装置。 - 前記磁性記憶細線は、長さ方向に複数の磁区を保持可能であり、前記長さ方向に電流が流れることに応じて保持している磁区を移動させる
請求項2に記載の磁気記憶装置。 - 前記スイッチ素子は、前記磁性記憶細線の前記長さ方向の端部に電気的に接続される
請求項3に記載の磁気記憶装置。 - 前記シフトパルス電流は、前記磁性記憶細線に保持された全ての磁区を、1個の磁区の長さ分シフトさせる電流量である
請求項1から4の何れか1項に記載の磁気記憶装置。 - 前記コントローラは、前記継続供給期間において、前記磁性記憶細線に保持可能な磁区の個数と同一回数分、前記シフトパルス電流を供給させる
請求項5に記載の磁気記憶装置。 - 前記コントローラは、前記継続供給期間において、前記磁性記憶細線に保持可能な磁区の個数よりも少ない回数分、前記シフトパルス電流を供給させる
請求項5に記載の磁気記憶装置。 - 前記磁性記憶細線における読出位置に保持された磁区の磁化方向を読み出す読出素子を更に備え、
前記磁性記憶細線に保持された磁区の磁化方向を読み出す場合、前記シフト制御回路は、前記磁性記憶細線に保持された磁区を前記読出位置に近づく方向にシフトさせる方向の前記シフトパルス電流を供給する
請求項1から7の何れか1項に記載の磁気記憶装置。 - 前記読出素子は、磁気抵抗効果素子である
請求項8に記載の磁気記憶装置。 - 前記読出素子に電流を供給して、前記読出素子により読み出された磁区の磁化方向の情報を取得する読出制御回路をさらに備え、
前記コントローラは、前記シフトパルス電流が前記磁性記憶細線に供給される毎に、前記読出制御回路に前記読出素子により読み出された磁化方向の情報を取得させる
請求項9に記載の磁気記憶装置。 - 前記磁気抵抗効果素子は、前記スイッチ素子と前記磁性記憶細線との間に設けられる
請求項9または10に記載の磁気記憶装置。 - 前記磁気抵抗効果素子は、磁気トンネル接合(MTJ)素子である
請求項11に記載の磁気記憶装置。
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