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JP2019131687A - ホットメルト接着剤及びこれを用いた吸収性物品 - Google Patents

ホットメルト接着剤及びこれを用いた吸収性物品 Download PDF

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JP2019131687A
JP2019131687A JP2018014443A JP2018014443A JP2019131687A JP 2019131687 A JP2019131687 A JP 2019131687A JP 2018014443 A JP2018014443 A JP 2018014443A JP 2018014443 A JP2018014443 A JP 2018014443A JP 2019131687 A JP2019131687 A JP 2019131687A
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hot
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悠 染谷
Hisashi Someya
悠 染谷
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Sekisui Fuller Co Ltd
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Abstract

【課題】 本発明は、湿潤接着性及び熱安定性に優れていると共に、低温における粘度が低いにもかかわらず優れた凝集力を有し、低温における優れたスプレー塗工性(低温塗工性)を有しているホットメルト接着剤を提供する。【解決手段】 本発明のホットメルト接着剤は、ビニル系芳香族炭化水素成分35.5〜43質量%と共役ジエン化合物成分とを含む熱可塑性ブロック共重合体100質量部と、 粘着付与剤と、極性基を分子内に有する液状ゴム0.05〜10質量部とを含み、120℃における溶融粘度が2500〜8500mPa・sであることを特徴とする。【選択図】 なし

Description

本発明は、ホットメルト接着剤及びこれを用いた吸収性物品に関する。
紙おむつや生理用ナプキンなどの吸水性物品は、ポリオレフィン系樹脂フィルム、不織布、ティッシュ及び天然ゴムなどの構成部材をホットメルト接着剤によって接着一体化することによって製造されている。
吸水性物品の製造に用いられるホットメルト接着剤としては、スチレン系ブロック共重合体を主成分とするゴム系ホットメルト接着剤、及びエチレン−プロピレン−ブテン共重合体やエチレン−酢酸ビニル共重合体を主成分とするオレフィン系ホットメルト接着剤が用いられている。なかでも、オレフィン系ホットメルト接着剤に比して接着性、凝集力、及び耐クリープ性に優れることから、ゴム系ホットメルト接着剤が広く用いられている。
特許文献1には、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体を主成分とするホットメルト接着剤が開示され、ホットメルト接着剤が使い捨て製品の製造に用いられることが開示されている。
特許文献2には、(A)非晶性ポリα−オレフィン、(B)α−オレフィンをメタロセン触媒で重合して得られた結晶性ポリα−オレフィン、及び(C)ビニル系芳香族炭化水素と共役ジエン化合物との共重合体である水素添加型熱可塑性ブロック共重合体を含むホットメルト接着剤が開示されている。
特許文献3には、(A)ビニル系芳香族炭化水素と共役ジエン化合物との共重合体である熱可塑性ブロック共重合体と、(B)カルボン酸及び/又はカルボン酸無水物で変性されたワックスとを含有するホットメルト接着剤が開示されている。
上記ホットメルト接着剤は、極性が付与されることによって親水性多孔質部材に対する親和性が向上させられており、湿潤接着性の向上が図られている。
特開2004−137297号公報 特開2009−242533号公報 特開2007−169531号公報
吸収性物品を製造するにあたって、先ず、ホットメルト接着剤を構成部材に塗工するが、使い捨て製品の生産効率を高めるため、高速で塗工することがある。特に、スプレー塗工を行う場合、高速で塗工するためにはホットメルト接着剤の吐出量を増やすことが必要であるので、吹き付けるホットエアーの圧力を高く設定することが必要であると共に、ホットメルト接着剤の溶融時の粘度も低く設定する必要がある。
しかしながら、特許文献1及び特許文献2のホットメルト接着剤は、塗工時の粘度を低くするために塗工時の温度を高く設定すると、凝集力が低下し、スプレー塗工時にホットメルト接着剤が飛散するという問題点を生じる。
一方、近年、吸収性物品の薄型化が進んでおり、ホットメルト接着剤を塗工する不織布などの構成部材の厚みも薄くなっている。このように厚みが薄くなった構成部材、特に、不織布に、例えば、特許文献1及び特許文献2のホットメルト接着剤を塗工した場合、ホットメルト接着剤が不織布の厚み方向に滲み出してしまうという問題が生じる。
又、紙おむつや生理用ナプキンなどの吸収性物品は、使用時に尿や血液などの体液の吸収を円滑に行うために親水化処理が施された多孔質の構成部材(親水性多孔質部材)が用いられている。そのため、ホットメルト接着剤の接着性が体液との接触前において十分であっても、体液との接触後(湿潤時)において不十分になることが多く、湿潤時の構成部材に対する接着力(湿潤接着性)の向上が図られている(特許文献3)が未だ不十分であるという問題点を有する。
更に、特許文献3のホットメルト接着剤は、カルボン酸及び/又はカルボン酸無水物で変成されたワックスを含み、このワックスは他の成分との相溶性が低く、熱安定性が低下している。
ホットメルト接着剤は、塗工時に加熱されて溶融状態に維持される。特許文献3のホットメルト接着剤を溶融状態に長時間に亘って放置すると、ホットメルト接着剤に変色、ゲル化又は炭化が発生し、塗工不良が発生するという問題点を有する。
本発明は、湿潤接着性及び熱安定性に優れていると共に、低温における粘度が低いにもかかわらず優れた凝集力を有し、低温における優れたスプレー塗工性(低温塗工性)を有しているホットメルト接着剤を提供する。更に、本発明は、不織布などの多孔質部材に塗工した場合にあっても多孔質部材の厚み方向への滲み出しを概ね防止することができる(耐滲み出し性)を有しているホットメルト接着剤を提供する。
本発明のホットメルト接着剤は、ビニル系芳香族炭化水素成分35.5〜43質量%と共役ジエン化合物成分とを含む熱可塑性ブロック共重合体100質量部と、粘着付与剤と、カルボキシル基及び/又はカルボン酸無水物基を分子内に有する液状ゴム0.05〜10質量部とを含み、120℃における溶融粘度が2500〜8500mPa・sであることを特徴とする。
本発明のホットメルト接着剤は、湿潤接着性及び熱安定性に優れていると共に、低温における粘度が低いにもかかわらず優れた凝集力を有し、優れた低温塗工性を有している。
更に、本発明のホットメルト接着剤は、不織布などの多孔質部材に塗工した場合にあっても多孔質部材の厚み方向への滲み出しを概ね防止することができる優れた耐滲み出し性を有している。
本発明のホットメルト接着剤は、ビニル系芳香族炭化水素成分35.5〜43質量%と共役ジエン化合物成分とを含む熱可塑性ブロック共重合体100質量部と、粘着付与剤と、カルボキシル基及び/又はカルボン酸無水物基を分子内に有する液状ゴム0.05〜10質量部とを含む。
(熱可塑性ブロック共重合体)
熱可塑性ブロック共重合体とは、ビニル系芳香族炭化水素と共役ジエン化合物とがブロック共重合した共重合体である。
「ビニル系芳香族炭化水素」とは、ビニル基を有する芳香族炭化水素化合物を意味し、具体的には、例えば、スチレン、o−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−tert−ブチルスチレン、1,3−ジメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビニルナフタレン、及びビニルアントラセンなどが挙げられ、スチレンが好ましい。これらのビニル系芳香族炭化水素は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
「共役ジエン化合物」とは、少なくとも一対の共役二重結合を有するジオレフィン化合物を意味する。「共役ジエン化合物」として、具体的には、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(又はイソプレン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなどが挙げられ、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエンが好ましい。これらの共役ジエン化合物は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
熱可塑性ブロック共重合体は、非水素添加物であっても、水素添加物であってもよい。なお、熱可塑性ブロック共重合体は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
「熱可塑性ブロック共重合体の非水素添加物」とは、具体的には、共役ジエン化合物に基づくブロックが水素添加されていないものを例示できる。例えば、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(以下「SIS」ともいう)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(以下「SBS」ともいう)などが挙げられる。
「熱可塑性ブロック共重合体の水素添加物」とは、具体的には、共役ジエン化合物に基づくブロックのエチレン性不飽和結合の全部又は一部が水素添加されたブロック共重合体が例示できる。例えば、スチレン−エチレン−プロピレン−スチレンブロック共重合体(「SEPS」ともいう)及びスチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体水(「SEBS」ともいう)などが挙げられる。
熱可塑性ブロック共重合体としては、SBS及び/又はSISを含むことが好ましく、SBSを含むことがより好ましい。ホットメルト接着剤は、SBS及び/又はSISを含むことで、湿潤状態の親水性多孔質部材に対して優れた接着強度(浸潤接着性)を発現させることができ、又、低温塗工性を向上させることができる。
熱可塑性ブロック共重合体として、市販品を用いることができる。例えば、TSRC社製「Taipol4202」、CHIMEI社製「PB5502」などが挙げられ、CHIMEI社製「PB5502」が好ましい。これらの熱可塑性ブロック共重合体の市販品は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
熱可塑性ブロック共重合体中におけるビニル系芳香族炭化水素成分の含有量は、熱可塑性ブロック共重合体の全量に対して、35.5〜43質量%であるが、36〜42質量%が好ましい。ビニル芳香族炭化水素成分の含有量が35.5質量%以上であると、低温における粘度が低いにもかかわらず優れた凝集力を有し、低温における優れたスプレー塗工性(低温塗工性)を有する。ビニル芳香族炭化水素成分の含有量が43質量%以下であると、親水性多孔質部材に対して優れた接着性を発現し、ホットメルト接着剤の湿潤接着性が向上する。
熱可塑性ブロック共重合体中における共役ジエン化合物成分の含有量は、熱可塑性ブロック共重合体の全量に対して、57〜65.5質量%が好ましく、58〜64質量%がより好ましい。ビニル芳香族炭化水素成分の含有量が57質量%以上であると、親水性多孔質部材に対して優れた接着性を発現し、ホットメルト接着剤の湿潤接着性が向上する。ビニル芳香族炭化水素成分の含有量が65.5質量%以下であると、低温における粘度が低いにもかかわらず優れた凝集力を有し、低温における優れたスプレー塗工性(低温塗工性)を有する。
即ち、熱可塑性ブロック共重合体中におけるビニル系芳香族炭化水素成分の含有量を上記範囲とすることによって、ホットメルト接着剤を吸収性物品を構成する構成部材に低温にて塗工することができる。ホットメルト接着剤は、低温においても低い粘度を有し且つ適度な凝集力を有していることから低温塗工性に優れ、親水性多孔質部材の細孔内部に円滑に進入する。そして、ホットメルト接着剤は、低温にて塗工されているので、親水性多孔質部材の細孔内に進入した後は直ちに固化するため、親水性多孔質部材の厚み方向における滲み出しを略防止することができる。
熱可塑性ブロック共重合体の重量平均分子量(Mw)は、50000〜300000が好ましく、70000〜250000がより好ましく、100000〜200000が特に好ましい。重量平均分子量(Mw)が50000以上であると、熱可塑性ブロック共重合体の低温における凝集力を向上させて、ホットメルト接着剤の低温塗工性を向上させることができる。重量平均分子量(Mw)が300000以下であると、ホットメルト接着剤の低温における粘度を低くすることができ、ホットメルト接着剤の低温塗工性を向上させることができる。
熱可塑性ブロック共重合体の重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー測定装置を用いて、標準ポリスチレンで換算することにより得られる測定値をいう。
熱可塑性ブロック共重合体の重量平均分子量は、例えば、下記測定装置及び測定条件にて測定することができる。
測定装置 Waters社製 商品名「ACQUITY APC」
測定条件 カラム:ACQUITY APC XT45 1.7μm×1本
ACQUITY APC XT125 2.5μm×1本
ACQUITY APC XT450 2.5μm×1本
移動相:テトラヒドロフラン 0.8mL/分
サンプル濃度:0.2重量%
検出器:示差屈折率(RI)検出器
標準物質:ポリスチレン(Waters社製
ピークトップ分子量:266〜1,800,000)
カラム温度:40℃
RI検出器温度:40℃
(粘着付与剤)
ホットメルト接着剤は粘着付与剤を含む。粘着付与剤としては、ホットメルト接着剤に従来から用いられているものであって、ホットメルト接着剤の物性を損なわないものであれば、特に限定されない。
粘着付与剤としては、例えば、天然ロジン、変性ロジン、水添ロジン、天然ロジンのグリセロールエステル、変性ロジンのグリセロールエステル、天然ロジンのペンタエリスリトールエステル、変性ロジンのペンタエリスリトールエステル、水添ロジンのペンタエリスリトールエステル、天然テルペンのコポリマー、天然テルペンの3次元ポリマー、水添テルペンのコポリマーの水素化誘導体、ポリテルペン樹脂、フェノール系変性テルペン樹脂の水素化誘導体、脂肪族石油炭化水素樹脂、脂肪族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、芳香族石油炭化水素樹脂、芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、脂環族石油炭化水素樹脂、脂環族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、DCPD(ジシクロペンタジエン)石油炭化水素樹脂、DCPD石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、DCPD/芳香族石油炭化水素樹脂、DCPD/芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体などが挙げられる。粘着付与剤は、ホットメルト接着剤の低温塗工性が向上するので、水素化誘導体を含むことが好ましい。粘着付与剤としては、脂肪族石油炭化水素樹脂、脂肪族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、芳香族石油炭化水素樹脂、芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、脂環族石油炭化水素樹脂、脂環族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、DCPD石油炭化水素樹脂、DCPD石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、DCPD/芳香族石油炭化水素樹脂、DCPD/芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体が好ましい。粘着付与剤としては、ホットメルト接着剤の熱安定性が改善する点から、脂肪族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、脂環族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、DCPD石油炭化水素樹脂の水素化誘導体、DPCD/芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体が特に好ましい。粘着付与剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。粘着付与剤は、色調が無色〜淡黄色であって、臭気が実質的に無く熱安定性が良好なものであれば、液状タイプの粘着付与剤も使用できる。これらの特性を総合的に考慮すると、粘着付与剤として、樹脂等の水素化誘導体が好ましい。
粘着付与剤の軟化点は、80〜120℃が好ましく、90〜120℃がより好ましく、100〜120℃が特に好ましい。軟化点が上記範囲内である粘着付与剤によれば、ホットメルト接着剤の湿潤接着性を更に向上させることができる。なお、粘着付与剤の軟化点は、JIS K6863に準拠した方法で測定された温度である。
ホットメルト接着剤における粘着付与剤の含有量は、熱可塑性ブロック共重合体100重量部に対して100〜500質量部が好ましく、150〜450質量部がより好ましく、200〜400質量部が特に好ましい。粘着付与剤の含有量が100重量部以上であるホットメルト接着剤は、ホットメルト接着剤の湿潤接着性が向上する。粘着付与剤の含有量が500重量部以下であるホットメルト接着剤は、ホットメルト接着剤の熱安定性が向上する。
粘着付与剤の市販品としては、例えば、荒川化学社製「ArkonP90」、荒川化学社製「ArkonM100」、エクソンモービル社製「ESCOREZ5400」、「ESCOREZ5600」、丸善石油化学社製「マルカクリヤーH」、安原化学社製「クリアロンアイマーブS100」、イーストマンケミカル社製「リガライトR7100」などが挙げられる。
(液状ゴム)
ホットメルト接着剤は、極性基を分子内に有する液状ゴムを含有する。極性基としては、例えば、カルボキシル基(−COOH)、カルボン酸無水物基(−CO−O−CO−)、ケト基(−C=O)などが挙げられ、カルボキシル基(−COOH)、及び、カルボン酸無水物基(−CO−O−CO−)が好ましく、カルボン酸無水物基がより好ましい。液状ゴムは、カルボキシル基及びカルボン酸無水物基のうち、いずれか一方を有していてもよく、双方を有していてもよい。
なお、「液状ゴム」とは、23℃で且つ1.01×105Pa(1atm)にて液体状を呈するゴムを意味する。
液状ゴムは、その極性基によって、セルロース系材料やコットン系素材などの天然素材からなる多孔質基材(ティッシュなど)や親水化処理が施された不織布などの親水性多孔質部材に対する親和性が向上されており、加熱溶融させたホットメルト接着剤の親水性多孔質部材に対する親和性を向上させることができ、具体的には、加熱溶融させたホットメルト接着剤を親水性多孔質部材の細孔内に流動し易くすることができる。
更に、ホットメルト接着剤は、液状ゴムを含んでいても、加熱溶融後に溶融粘度が低く優れた流動性を発現すると共に、温度の低下に伴って緩やかに固化するために急激に溶融粘度が上昇して流動性が低下することが抑制されている。
従って、塗工時のホットメルト接着剤の加熱溶融温度が低かったり、オープンタイムが長くなったりして、ホットメルト接着剤の温度が比較的低くなったとしても、ホットメルト接着剤が優れた流動性を維持しており、このようなホットメルト接着剤に親水性多孔質部材を圧着することによって、ホットメルト接着剤が、親水性多孔質部材の細孔内部に流動して、ホットメルト接着剤と親水性多孔質部材との接触面積を向上させることができる。ゆえに、ホットメルト接着剤は、親水性多孔質部材に対して優れた接着強度を発現することができると共に、このような優れた接着強度を親水性多孔質部材が湿潤状態となった場合であっても維持することができる。
液状ゴムによれば、ホットメルト接着剤の熱安定性を向上させることも可能となる。従って、ホットメルト接着剤を加熱溶融させた後、加熱溶融させた状態でタンク内に長時間に亘って貯蔵しても、ホットメルト接着剤の着色、ゲル化や炭化の発生を抑制することも可能となる。
液状ゴムとしては、主鎖が、α−オレフィンの単独重合体、エチレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体の水素添加物、エチレン−ブチレン共重合体、ポリイソプレン、ポリブタジエン、ポリペンタジエン、ポリシクロペンタジエン、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、又はアクリロニトリル−ブタジエン共重合体の水素添加物からなり、且つ上記主鎖の末端又は側鎖に極性基を有する液状ゴムが挙げられる。液状ゴムは、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。液状ゴムの主鎖としては、ポリイソプレン及びポリブタジエンが好ましく、ポリイソプレンがより好ましい。
液状ゴムの主鎖は、ポリイソプレン、ポリブタジエン、又はスチレン−ブタジエンブロック共重合体からなることが好ましく、ポリイソプレンからなることがより好ましい。このような液状ゴムは、熱可塑性ブロック共重合体に対して優れた相溶性を有することから、加熱溶融させたホットメルト接着剤の流動性や熱安定性を向上させることができるのみでなく、湿潤接着性も高めることができる。
液状ゴムの数平均分子量(Mn)は、1000〜150000が好ましく、10000〜100000がより好ましい。数平均分子量(Mn)が1000以上であると、ホットメルト接着剤の凝集力を向上させることができ、ホットメルト接着剤の湿潤接着性を向上させることができる。数平均分子量(Mn)が150000以下であると、ホットメルト接着剤のスプレー塗工性を向上させることができる。
なお、液状ゴムの数平均分子量(Mn)とは、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー測定装置を用いて、標準ポリスチレンで換算することにより得られる測定値である。
液状ゴムの数平均分子量は、例えば、下記測定装置及び測定条件にて測定することができる。
測定装置 Waters社製 商品名「ACQUITY APC」
測定条件 カラム:ACQUITY APC XT45 1.7μm×1本
ACQUITY APC XT125 2.5μm×1本
ACQUITY APC XT450 2.5μm×1本
移動相:テトラヒドロフラン 0.8mL/分
サンプル濃度:0.2重量%
検出器:示差屈折率(RI)検出器
標準物質:ポリスチレン(Waters社製
ピークトップ分子量:266〜1,800,000)
カラム温度:40℃
RI検出器温度:40℃
液状ゴムとしては、市販品を用いることができる。例えば、カルボキシル基を有する液状ポリイソプレンとしては、クラレ社製「クラプレン LIR−410」などが挙げられる。カルボン酸無水物基を有する液状ポリイソプレンとしては、クラレ社製「クラプレン LIR−403」などが挙げられる。カルボキシル基を有する液状アクリロニトリルブタジエン共重合体としては、BF Goodrich社製「CTBN1300X8」などが挙げられる。
ホットメルト接着剤中における液状ゴムの含有量は、熱可塑性ブロック共重合体100重量部に対して0.05〜10質量部であり、1〜8質量部が好ましく、2〜5質量部がより好ましく、3〜10質量部が特に好ましい。液状ゴムの含有量が0.05質量部以上であると、ホットメルト接着剤の湿潤接着性が向上する。液状ゴムの含有量が10質量部以下であると、ホットメルト接着剤の熱安定性が向上する。
ホットメルト接着剤は、熱可塑性ブロック共重合体、粘着付与剤及び液状ゴムの他にも、他の添加剤を含んでいてもよい。他の添加剤としては、可塑剤、安定化剤、ワックス及び充填剤などが挙げられる。
可塑剤は、ホットメルト接着剤の溶融粘度の低下、柔軟性の付与、被着体への濡れ向上を目的として配合され、熱可塑性ブロック共重合体に相溶し、本発明が目的とするホットメルト接着剤を得ることができるものであれば、特に限定されるものではない。
可塑剤としては、例えば、パラフィン系プロセスオイル、ナフテン系プロセスオイル、及び芳香族系プロセスオイルなどが挙げられ、パラフィン系プロセスオイル、及びナフテン系プロセスオイルが好ましく、パラフィン系プロセスオイルがより好ましい。これらの可塑剤によれば、ホットメルト接着剤の湿潤接着性を向上させることができる。なお、可塑剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
パラフィン系プロセスオイルは、脂肪族鎖状炭化水素を含む。パラフィン系プロセスオイルに含まれる脂肪族鎖状炭化水素の炭素数は、特に制限されないが、16〜40が好ましく、20〜30がより好ましい。
パラフィン系プロセスオイルの数平均分子量(Mn)は、80〜2000が好ましく、100〜1500がより好ましい。数平均分子量(Mn)が100以上であるパラフィン系プロセスオイルでは、ホットメルト接着剤の湿潤接着性を向上させることができる。数平均分子量(Mn)が1500以下であるパラフィン系プロセスオイルでは、ホットメルト接着剤の低温塗工性が向上する。
パラフィン系プロセスオイルとしては、市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、日本油脂製「NAソルベント」、出光興産製「PW−380」、出光興産社製 「ダイアナフレシアS32」、出光興産社製「PS−32」、などが挙げられる。
ナフテン系プロセスオイルは、脂肪族系環状炭化水素を含めば、特に制限されないが、ナフテン系プロセスオイルに含まれる脂肪族系環状炭化水素の炭素数は、3以上であることが好ましく、3〜8であることがより好ましい。
ナフテン系プロセスオイルの数平均分子量(Mn)は、100〜1500が好ましく、250〜1000がより好ましい。数平均分子量(Mn)が100以上であるナフテン系プロセスオイルでは、ホットメルト接着剤の凝集力を向上させて湿潤接着性を向上させることができる。数平均分子量(Mn)が1500以下であるナフテン系プロセスオイルでは、ホットメルト接着剤の低温塗工性が向上する。
ナフテン系プロセスオイルとしては、市販品を用いることができる。市販品としては、例えば、出光興産社製「ダイアナフレシアN28」、出光興産社製「ダイアナフレシアU46」、及びNynas社製「Nyflex222B」などが挙げられる。
なお、パラフィン系プロセスオイル及びナフテン系プロセスオイルの数平均分子量(Mn)とは、それぞれ、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー測定装置を用いて、標準ポリスチレンで換算することにより得られる測定値である。
可塑剤の数平均分子量は、例えば、下記測定装置及び測定条件にて測定することができる。
測定装置 Waters社製 商品名「ACQUITY APC」
測定条件 カラム:ACQUITY APC XT45 1.7μm×1本
ACQUITY APC XT125 2.5μm×1本
ACQUITY APC XT450 2.5μm×1本
移動相:テトラヒドロフラン 0.8mL/分
サンプル濃度:0.2重量%
検出器:示差屈折率(RI)検出器
標準物質:ポリスチレン(Waters社製
ピークトップ分子量:266〜1,800,000)
カラム温度:40℃
RI検出器温度:40℃
ホットメルト接着剤中における可塑剤の含有量は、熱可塑性ブロック共重合体100重量部に対して25〜250質量部が好ましく、50〜150質量部がより好ましい。可塑剤の含有量が25重量部以上であると、ホットメルト接着剤の加熱溶融後の固化速度が低くなり、ホットメルト接着剤の耐滲み出し性が向上する。可塑剤の含有量が250重量部以下であると、ホットメルト接着剤の湿潤接着性が向上する。
安定化剤は、ホットメルト接着剤の熱による分子量低下、ゲル化、着色又は臭気の発生などを防止して、ホットメルト接着剤の安定性を向上するために配合されるものであり、本発明が目的とするホットメルト接着剤を得ることができるものであれば、特に制限されるものではない。安定化剤として、例えば、酸化防止剤及び紫外線吸収剤が挙げられる。
紫外線吸収剤は、ホットメルト接着剤の耐光性を改善するために使用される。酸化防止剤は、ホットメルト接着剤の酸化劣化を防止するために使用される。酸化防止剤及び紫外線吸収剤は、一般的に吸収性物品に使用されるものであって、後述する吸収性物品を得ることができれば、特に制限されるものではない。
酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤、リン系酸化防止剤などが挙げられる。紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤などが挙げられる。更に、ラクトン系安定剤を添加することもできる。これらは単独又は組み合わせて使用することができる。
酸化防止剤の市販品として、例えば、住友化学工業(株)製「スミライザーGM」、「スミライザーTPD」、「スミライザーTPS」、チバスペシャルティーケミカルズ社製「イルガノックス1010」、「イルガノックスHP2225FF」、「イルガフォス168」、「イルガノックス1520」、「チヌビンP」、城北化学社製「JF77」、エーピーアイコーポレーション製「トミノックスTT」などが挙げられる。安定化剤は、単独で用いられても二種以上が併用されてもよい。
ワックスは、ホットメルト接着剤に一般的に用いられるワックスであって、目的とするホットメルト接着剤を得ることができれば、特に限定されるものではなく、合成ワックス、石油ワックス、天然ワックスなどが挙げられる。合成ワックスとしては、フィッシャートロプシュワックス、ポリオレフィンワックス(ポリエチレンワックス、ポリプロピレンワックス)などが挙げられる。石油ワックスとしては、例えば、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックスなどが挙げられる。天然ワックスとしては、例えば、カスターワックスなどが挙げられる。
充填剤は、一般に使用されているものであればよく、目的とするホットメルト接着剤を得ることができる限り、特に限定されることはない。充填剤として、例えば、雲母、炭酸カルシウム、カオリン、タルク、酸化チタン、ケイソウ土、尿素系樹脂、スチレンビーズ、焼成クレー、澱粉などが挙げられる。充填剤の形状は、球状が好ましい。充填剤の寸法(球状の場合は直径)については、特に限定されるものではない。
ホットメルト接着剤の120℃における溶融粘度は、2500〜8500mPa・sであり、3000〜7500が好ましく、3500〜6500mPa・sがより好ましい。ホットメルト接着剤の120℃における溶融粘度が2500mPa・s以上であると、ホットメルト接着剤の湿潤接着性に優れる。ホットメルト接着剤の120℃における溶融粘度が8500mPa・s以下であると、ホットメルト接着剤の熱安定性に優れる。
「溶融粘度」は一定の温度で加熱溶融状態となったホットメルト接着剤の粘度である。ホットメルト接着剤の溶融粘度は、ブルックフィールドRVT型粘度計を用い、スピンドルNo.27を用いて測定することができる。例えば、ホットメルト接着剤を10.5g計量して120℃に加熱したブルックフィールドRVT型粘度計に投入してホットメルト接着剤を熱溶融させる。投入から30分後、溶融したホットメルト接着剤内でスピンドル(No.27)を20rpmで回転させる。更に30分経過後、ホットメルト接着剤の溶融粘度を計測する。
ホットメルト接着剤は、織布、不織布、ティッシュ、弾性部材、ポリオレフィン系樹脂フィルムなどの各種構成部材を接着するために用いられる。ホットメルト接着剤は、上述した通り、セルロース系材料やコットン系素材などの天然素材からなる多孔質構成基材(ティッシュなど)や親水化処理が施された不織布などの親水性多孔質部材に対して優れた湿潤接着性を発揮することができることから、吸水性物品の製造において構成部材同士を接着させるために好適に用いられる。
吸水性物品は、血液、尿、汗、膿、胃液、唾液、鼻分泌粘液などの体液を吸収することを目的としたものである。吸水性物品としては、例えば、紙おむつ、生理用ナプキン、パンティーライナー、失禁用パッド、携帯用トイレ、携帯用汚物処理袋、動物用屎尿処理シート、病院用ガウン、手術用白衣、創傷被覆材、救急絆創膏、及び肉や魚等の鮮度保持材などが挙げられる。なかでも、紙おむつが好ましく挙げられる。
紙おむつは、ポリオレフィン系樹脂フィルムなどからなる液不透過性バックシートと、不織布などからなる液透過性トップシートと、これらの間に配置された吸収体とから基本的に構成されている。吸収体が尿などを吸収した後にベタツキが発生することを抑制するために、吸収体はその表面をティッシュなどの吸水紙で覆われた状態で使用される。また、吸水性物品では、ゴムなどの弾性部材が伸縮自在に取り付けられることによって、着用者の脚周りや腰周りにフィットさせて排泄物が漏れ出すことを防止する構造が採用されている。ホットメルト接着剤は、このような紙おむつの製造において、例えば、ティッシュなどの親水性多孔質部材同士を接着一体化するために、ティッシュなどの親水性多孔質部材と不織布などの他の多孔質基材とを接着一体化するために、好適に用いられる。
ホットメルト接着剤によって構成部材同士を接着一体化する方法としては、特に制限されず公知の方法を用いることができる。例えば、加熱溶融させたホットメルト接着剤を、一方の構成部材に塗工した後に、塗工したホットメルト接着剤に他方の構成部材を重ね合わせた後、これらを圧着する方法などが用いられる。
ホットメルト接着剤の加熱溶融温度は、120〜180℃が好ましい。従来のホットメルト接着剤では、溶融粘度を低くして充分な流動性を得るために、加熱溶融温度を150℃以上とすることが一般的である。しかしながら、高温で加熱溶融されたホットメルト接着剤を基材へ塗工すると、基材によっては基材の損傷を引き起こす可能性があり、より低温でホットメルト接着剤を塗工することが望まれている。従来のホットメルト接着剤の加熱温度を150℃未満に設定すると、ホットメルト接着剤の溶融粘度が急激に上昇して流動性が低下するため、ホットメルト接着剤の塗工が困難であった。また、塗工時のホットメルト接着剤の加熱溶融温度が低くなると、基材上に塗工されたホットメルト接着剤の流動性が低下し、オープンタイムも短くなるため、塗工したホットメルト接着剤が不織布やティッシュなどの親水性多孔質部材の細孔内部へ流動し難くなり、親水性多孔質部材に対して充分な湿潤接着性が得られなくなったりする場合があった。
しかしながら、上記ホットメルト接着剤は、加熱溶融温度が150℃未満、特に120〜130℃と比較的低温であっても溶融粘度が低く且つ適度な凝集力を有しているので、スプレー塗工によって構成部材に容易に塗工することができる。
更に、上記ホットメルト接着剤は、温度の低下に伴って急激に固化することが抑制されており、比較的低温であっても優れた流動性を維持することができる。したがって、塗工時のホットメルト接着剤の加熱溶融温度が150℃未満、特に120〜130℃と低くかったり、塗工後のオープンタイムが長くなったりしても、ホットメルト接着剤は親水性多孔質部材の細孔内部へ流動して、ホットメルト接着剤と親水性多孔質部材との充分な接触面積が得られ、湿潤状態の親水性多孔質部材に対しても優れた接着強度を維持することができる。
しかも、上記ホットメルト接着剤は、低温の加熱状態であっても粘度が低いので、上述の通り、多孔質部材の細孔内部に円滑に進入することができる一方、ホットメルト接着剤は、適度な凝集力を有していることから、多孔質部材の細孔内に過度に進入することはなく、ホットメルト接着剤が多孔質基材の厚み方向に滲み出すことが概ね抑制されている。
加熱溶融させたホットメルト接着剤の塗工方法としては、特に制限されず、公知の方法が用いられる。例えば、スロットコーター塗工、ロールコーター塗工、螺旋状に塗工するスパイラル塗工、波状に塗工するオメガ塗工及びコントロールシーム塗工、面状に塗工するスロットスプレー塗工及びカーテンスプレー塗工、並びに点状に塗工できるドット塗工などが挙げられる。
以下、本発明を更に詳細に、より具体的に説明することを目的として、実施例を用いて本発明を説明する。これらの実施例は、本発明を説明するためのものであり、本発明を何ら制限するものではない。
(ホットメルト接着剤)
[熱可塑性ブロック共重合体(A)]
・スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(A1)[SBS(A1)、極性基なし、スチレン成分含有量:36.5質量%、ブタジエン成分含有量:64.5質量%、重量平均分子量(Mw):57,000、CHIMEI社製「PB5502」]
・スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(A2)[SBS(A2)、極性基なし、スチレン成分含有量:40質量%、ブタジエン成分含有量:60質量%、重量平均分子量(Mw):100,000、TSRC社製「Taipol4202」]
・スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(A3)[SBS(A3)、極性基なし、スチレン成分含有量:45質量%、ブタジエン成分含有量:55質量%、重量平均分子量(Mw):45,000、旭化成社製「アサプレンT−439」]
・スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(A4)[SBS(A4)、極性基なし、スチレン成分含有量:30質量%、ブタジエン成分含有量:70質量%、重量平均分子量(Mw):128,000、旭化成社製「アサプレンT−436」]
・スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(A5)[SBS(A5)極性基なし、スチレン成分含有量:35質量%、ブタジエン成分含有量:65質量%、重量平均分子量(Mw):57,000、旭化成社製「アサプレンT−438」]
[粘着付与剤(B)]
・脂環族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体(B1) [軟化点:100℃、荒川化学社製「ArkonM100」]
・脂環族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体(B2) [軟化点:90℃、荒川化学社製「ArkonP90」]
・DCPD/芳香族石油炭化水素樹脂の水素化誘導体(B3) [軟化点:100℃、エクソンモービル社製「Escorez5600」]
・DCPD石油炭化水素樹脂の水素化誘導体(B4) [軟化点:100℃、エクソンモービル社製「Escorez5400」]
[液状ゴム(C)]
・カルボキシル基を有する液状ポリイソプレン(C1)[主鎖がポリイソプレンからなり且つ主鎖の末端又は側鎖にカルボキシル基を有する液状ゴム、数平均分子量(Mn):30000、23℃で且つ1.01×105Pa(1atm)にて液体状、融点:0℃以下、クラレ社製「クラプレン LIR−410」]
・カルボン酸無水物基を有する液状ポリイソプレン(C2)[主鎖がポリイソプレンからなり且つ主鎖の末端又は側鎖にカルボン酸無水物基を有する液状ゴム、数平均分子量(Mn):34000、23℃で且つ1.01×105Pa(1atm)にて液体状、融点:0℃以下、クラレ社製「クラプレン LIR−403」]
・カルボン酸無水物基を有する液状ポリブタジエン(C3)[主鎖がポリブタジエンからなり且つ主鎖の末端又は側鎖にカルボン酸無水物基を有する液状ゴム、数平均分子量(Mn):31000、23℃で且つ1.01×105Pa(1atm)にて液体状、融点:0℃以下、クレイバレー社製「Ricon 130MA20」]
・液状ポリイソプレン(C4)[極性基なし、数平均分子量(Mn):54000、23℃で且つ1.01×105Pa(1atm)にて液体状、融点:0℃以下、クラレ社製「クラプレン LIR−50」]
[可塑剤(D)]
・ナフテン系プロセスオイル(D1)[数平均分子量(Mn):100〜1500、Nynas社製「Nyflex222B」]
・パラフィン系プロセスオイル(D2)[数平均分子量(Mn):100〜1500、出光興産社製「PS−32」]
[ワックス]
・カルボン酸無水物基を有するポリエチレン(PE)ワックス [数平均分子量(Mn):1400、23℃で且つ1.01×105Pa(1atm)にて固体状、融点:104℃、イノスペック社製「Viscowax261」]
(実施例1〜12及び比較例1〜8)
熱可塑性ブロック共重合体(A)、粘着付与剤(B)、液状ゴム(C)、可塑剤(D)及びワックスをそれぞれ表1及び2に示した配合量で、加熱装置を備えた攪拌混練機中に供給した後、150℃で1時間に亘って加熱しながら混練することにより、ホットメルト接着剤を製造した。
(評価)
実施例及び比較例で作製したホットメルト接着剤について、120℃における溶融粘度を上記した要領で測定し、その結果を表1及び表2に示した。
実施例及び比較例で作製したホットメルト接着剤について、下記に示す要領にしたがって、熱安定性、低温塗工性、耐滲み出し性及び湿潤時剥離強度を評価した。これらの結果を表1及び2に示した。
(熱安定性)
ホットメルト接着剤20gを70mLのガラス瓶に入れ、アルミ箔で蓋をした状態で160℃に設定したオーブンの中に72時間静置した。次に、室温(23℃)条件下でホットメルト接着剤の炭化及び変色について目視で観察し、以下の基準に従って評価した。なお、評価が「△」以上であれば実使用において問題ないと評価できる。
◎:ホットメルト接着剤の炭化が見られず、変色が軽微である
○:ホットメルト接着剤の炭化は見られないが、変色の度合が濃い
△:ホットメルト接着剤の炭化が見られるが、変色の度合が軽微である
×:ホットメルト接着剤の炭化が見られ、変色の度合が濃い
(低温塗工性)
ホットメルト接着剤を加熱溶融タンクに供給し、ホットメルト接着剤を130℃に加熱することにより溶融状態とした。透明なポリエチレンテレフタレートフィルムを2枚用意した。ホットメルト塗工機を用いてスパイラル塗工によって第1のポリエチレンテレフタレートフィルム上にホットメルト接着剤を塗工幅20mm、塗工量5g/m2の塗工条件で塗工した。塗工時のライン速度は300m/分に設定した。塗工終了から1秒後に、第1のポリエチレンテレフタレートフィルムにおけるホットメルト接着剤塗工面上に、第2のポリエチレンテレフタレートフィルムを積層して積層フィルムを作製した。積層フィルムをその厚み方向に23℃、圧力50gf/cm2で0.01秒間プレス圧着させることにより試験体を得た。ポリエチレンテレフタレートフィルムを透してホットメルト接着剤のパターンを目視観察し、以下の評価基準に従って評価した。
◎:スパイラル塗工のパターンが綺麗に確認できた。
○:スパイラル塗工のパターンにおいて、塗工幅20±1mmのバラつきがあるが、使用
上問題なかった。
△:スパイラル塗工のパターンにおいて、塗工幅20±2mmのバラつきがあるが、使用
上問題なかった。
×:スパイラル塗工のパターンが乱れていた。
(耐滲み出し性)
ホットメルト接着剤を加熱溶融タンクに供給し、ホットメルト接着剤を130℃に加熱することにより溶融状態にした。次に、ホットメルト塗工機を用いてスパイラル塗工によって不織布(親水化処理済、坪量18g/m2)上にホットメルト接着剤を塗工幅20mm、塗工量5g/m2の塗工条件で塗工した。ライン速度は300m/分に設定した。
ティッシュペーパーを2枚用意した。塗工終了から1秒後にホットメルト接着剤が塗工された不織布のホットメルト接着剤塗工面上に、第1のティッシュペーパーを積層した。次に、不織布のホットメルト接着剤が塗工されていない面上に第2のティッシュペーパーを積層させて積層体を作製した。積層体をその厚み方向に23℃、圧力50gf/cm2で0.01秒間押圧して試験体を作製した。得られた試験体について、不織布と第2のティッシュペーパーとの間の接合状態を目視により確認し、下記評価基準にしたがって評価した。試験体において、不織布に塗工したホットメルト接着剤が、不織布におけるホットメルト接着剤塗工面と反対側の面に滲み出している場合、不織布と第2のティッシュペーパーが不織布から滲み出したホットメルト接着剤によって接合一体化される。なお、評価が「△」以上であれば実使用において問題ないと評価できる。
○:ティッシュペーパーと不織布は接合しておらず、ホットメルト接着剤は、不織布にお
けるホットメルト接着剤塗工面とは反対側の面に滲み出していなかった。
△:ティッシュペーパーと不織布は、部分的に接合一体化されていたが、使用上問題なか
った。
×:ティッシュペーパーと不織布は、広範囲に亘って接合一体化されており、不織布にお
けるホットメルト接着剤塗工面とは反対側の面にホットメルト接着剤が広範囲に亘っ
て滲み出していた。
(湿潤時剥離強度)
ホットメルト接着剤を加熱溶融タンクに投入し、ホットメルト接着剤を130℃に加熱することにより溶融状態にした。ホットメルト塗工機を用いてスパイラル塗工によって不織布(親水化処理済、坪量18g/m2)上にホットメルト接着剤を塗工幅20mm、塗工量5g/m2の塗工条件で塗工した。ライン速度は300m/分に設定した。
塗工終了から1秒後に、不織布のホットメルト接着剤塗工面上にティッシュペーパーを積層して積層体を作製した。次に、積層体をその厚み方向に23℃で且つ圧力50gf/cm2で0.01秒間圧着させることにより試験体を作製した。試験体をスパイラル塗工の塗工方向に対して直交する方向に25mmに且つスパイラル塗工の塗工方向に150mmとなるように短冊状に切り出して試験片を作製した。
次に、試験片を23℃、相対湿度50%の雰囲気下に24時間保管した。しかる後、試験片を23℃の水中に30秒間浸漬させた後、試験片を水中から取り出し、水を拭き取って湿潤状態の試験片を得た。
湿潤状態の試験片について、JIS K6854に準拠し、引張速度100mm/分でT型剥離試験を行い、剥離強度(接着強度)を測定した。なお、T型剥離試験において、ティッシュペーパー又は不織布が破壊したときは「材破」と示した。
Figure 2019131687

Figure 2019131687

Claims (6)

  1. ビニル系芳香族炭化水素成分35.5〜43質量%と共役ジエン化合物成分とを含む熱可塑性ブロック共重合体100質量部と、
    粘着付与剤と、
    極性基を分子内に有する液状ゴム0.05〜10質量部とを含み、
    120℃における溶融粘度が2500〜8500mPa・sであることを特徴とするホットメルト接着剤。
  2. 極性基が、カルボキシル基及び/又はカルボン酸無水物基を含むことを特徴とする請求項1に記載のホットメルト接着剤。
  3. ビニル系芳香族炭化水素成分が、スチレン成分であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のホットメルト接着剤。
  4. 粘着付与剤の軟化点が80〜120℃であることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のホットメルト接着剤。
  5. ナフテン系プロセスオイル又はパラフィン系プロセスオイルを更に含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のホットメルト接着剤。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載のホットメルト接着剤を用いて構成されたことを特徴とする吸収性物品。
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