<発明の要旨>
本開示の様々な実施形態は、硝酸アンモニウム肥料に対する安定剤材料を提供するもので、硝酸アンモニウムからANFO型爆薬を製造するに際し、硝酸アンモニウムの不正使用を低減し、防止し、及び/又は無くすものである。広義において、本開示は、肥料組成物及び該肥料組成物を製造する方法に向けられており、その組成により、肥料は、既存の硝酸アンモニウム肥料と比べて、爆風の抑制(例えば、比推力によって測定される)及び/又は鈍感化(例えば、密閉されていない臨界直径及び/又は爆轟を開始するのに必要なブースタ量によって測定される)を有する。
一態様において、提供される肥料組成物は、硝酸アンモニウム材料と、爆風伝播試験で測定したときの比推力(specific impulse)を13.5kPa*ms/kg以下にするのに有効な量の安定剤材料とを含み、前記安定剤材料は、金属(例えば、アルミニウム)副産物を含み、安定剤材料は、トータル肥料組成物の少なくとも5重量%である。
幾つかの実施形態において、安定剤材料は、アルミニウム製造における副産物(byproduct)を含む。
幾つかの実施形態において、安定剤材料は、添加剤を含む。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、放出制御された肥料を含み、肥料の窒素含有量の20重量%未満は、24時間で放出される。幾つかの実施形態において、肥料組成物は、放出制御された肥料を含み、肥料の窒素含有量の50重量%未満は、7日間で放出される。幾つかの実施形態において、肥料組成物は、放出制御された肥料を含み、肥料の窒素含有量の80重量%未満は、30日間で放出される。
他の態様において、提供される肥料組成物は、硝酸アンモニウム材料と、爆風伝播試験に基づいて測定したときの比推力を13.5kPa*ms/kg以下にするのに有効な量の安定剤材料とを含み、該安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、リン酸化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及びそれらの組合せからなる群から選択され、安定剤材料は、肥料組成物トータルの少なくとも5重量%である。
さらに他の態様において、提供される肥料組成物は、硝酸アンモニウム材料と、爆風伝播試験に基づいて測定したときの比推力を12kPa*ms/kg以下にするのに有効な量の安定剤材料とを含み、該安定剤材料は層状複水酸化物(LDH)を含み、前記LDH材料は、肥料組成物トータルの少なくとも10重量%である。
さらに他の態様において、提供される肥料組成物は、硝酸アンモニウム材料と、爆風伝播試験に基づいて測定したときの比推力を3kPa*ms/kg以下にするのに有効な量の安定剤材料とを含み、該安定剤材料は、層状複水酸化物組成物(例えば、HTC)とボーキサイト残渣sを含み、LDHとBRの混合物は、肥料組成物の25重量%以下である。
さらに他の態様において、提供される肥料組成物は、硝酸アンモニウム材料と、爆風伝播試験に基づいて測定したときの比推力を6kPa*ms/kg以下にするのに有効な量の安定剤材料を含み、該安定剤材料は燐灰石を含み、燐灰石は、肥料組成物の25重量%以下である。
幾つかの実施形態において、本開示の1又は2種以上の肥料組成物は、土壌のpHを調節することができる。
幾つかの実施形態において、本開示の肥料組成物は、緩放出性肥料化合物(AN肥料に比べて)を提供する。
この明細書で用いられる「AN型爆薬」という語は、硝酸アンモニウムベースの燃料爆薬を意味し、前記燃料は、燃料油(ANFO型爆薬)の他に粉末状砂糖又はアルミニウム粉末のような他の燃料を含む。
この明細書で用いられる「肥料(fertilizer)」という語は、土壌をより肥沃にすることができる物質を意味する。本開示の幾つかの実施形態において、肥料は、硝酸アンモニウムを含む。他の実施形態において、肥料は、少なくとも一種の安定剤材料を含む硝酸アンモニウム肥料であり、安定剤材料は、爆風伝播試験で測定したときの肥料の比推力が所定の閾値以下となるように特定された量で含まれる。
この明細書で用いられる「形態(form)」という語は、物の形状又は構造のようなもの(その材料組成とは区別される)を意味する。肥料形態の限定しない幾つかの実施例として、ペレット、プリル、顆粒、粉末及びそれらの組合せが挙げられる。
幾つかの実施形態において、本開示の肥料組成物は、単一の形態(即ち、ペレット、プリル、顆粒、円板又は粉末)である。幾つかの実施形態において、本開示の肥料組成物は、複数の形態(即ち、ペレット、プリル、顆粒、円板又は粉末を含む2種以上の混合物)である
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、メッシュサイズ4、メッシュサイズ6、メッシュサイズ8、メッシュサイズ10、メッシュサイズ12、メッシュサイズ14、メッシュサイズ16、メッシュサイズ18又はメッシュサイズ20を有する。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、メッシュサイズ20、メッシュサイズ30、メッシュサイズ40、メッシュサイズ50、メッシュサイズ60、メッシュサイズ70、メッシュサイズ80、メッシュサイズ90又はメッシュサイズ100を有する。
この明細書で用いられる「プリル(prill)」という語は、滴を固化させることができる液滴を生成することによって形成されるペレットを意味する。幾つかの実施形態において、安定剤材料は、プリル形成前に硝酸アンモニウムに加えられる。幾つかの実施形態において、安定剤材料は、プリル形成後(即ち、AN製品がプリル形成された後に行われる同時プリル形成又はコーティング)に硝酸アンモニウムに加えられる。
幾つかの実施形態において、プリル生成物のメッシュサイズは、4メッシュ〜20メッシュ(即ち、約4700ミクロン〜約830ミクロン)である。
この明細書で用いられる「ペレット」という語は、丸胴形(例えば、球形、円筒形)を意味する。幾つかの実施形態において、硝酸アンモニウムと安定剤材料は、細かく粉砕され(ground)(例えば、ミリング)、混合され、次にペレット化され、ANと安定剤材料の両方を所望の重量%で含有するペレットが形成される。幾つかの実施形態において、生成されたペレットのメッシュサイズは4〜20メッシュである。
この明細書で用いられる「粉末(powder)」という語は、微粉化した状態の物体を意味する。幾つかの実施形態において、硝酸アンモニウムと安定剤材料は、細かく粉砕されて(別々又は一緒に)特定の平均粒子サイズを有する粉末が生成される。幾つかの実施形態において、生成された粉末のメッシュサイズは20メッシュよりも大きい。
この明細書で用いられる「顆粒(granule)」という語は、小さな粒子を意味する。幾つかの実施形態において、硝酸アンモニウムが粉砕された(即ち、プリル又はペレット形態からサイズダウンされて)、さらなる小片である(粉末ではなく粒子状)。幾つかの実施形態において、硝酸アンモニウムは、硝酸アンモニウムの生成プロセス中に安定剤材料と混合され、硝酸アンモニウムと安定剤材料の両方を含む組成物が生成される。幾つかの実施形態において、生成された顆粒のメッシュサイズは4〜20メッシュである。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、均質な混合物である。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、非均質な混合物である。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、コーティングされていない材料、コーティングされた材料、及び/又は複数のコーティングが施された材料(即ち、2以上のコーティング)を含む。
概して、本開示に基づいて安定剤材料を加えると、爆風の抑制及び/又は得られる肥料組成物の鈍感化(desensitization)をもたらす。
この明細書で用いられる「爆風抑制(blast suppression)」という語は、材料の爆発に対する傾向の減少(非推力によって測定したとき)を意味する。
この明細書で用いられる「爆風抑制試験(blast suppression test)」という語は、所定メッシュサイズ(例えば、20、40又は60メッシュ)の肥料組成物に存在する安定剤材料について、爆風抑制の量及び/又は品質を測定するためのテストを意味する。幾つかの実施形態において、爆風抑制試験は、検証プレート(witness plate)の上に被験物をセットすることを含み、該被験物には、肥料組成物(安定剤材料を含む)が収容され、該被験物の上端部に隣接してデトネータ(C4ブースタ)が配置される。幾つかの実施形態において、爆風の比推力を定量化するために、過圧センサーが被験物から離れて位置に配置される。幾つかの実施形態において、爆風から定性的データを得るために、検証プレートが用いられる(“穿孔有り”は肥料組成物に爆轟が起こったことを意味し、“穿孔無し”は肥料組成物に爆轟が起こらなかったことを意味する)。幾つかの実施形態において、鈍感化測定値を得るために、被験物直径、ブースタ量及び燃料油量の如き変数が用いられる(即ち、非密閉臨界直径の増加を意味する被験物の直径の増加、肥料組成物を爆轟させるのに必要なブースタ量の増加、肥料組成物中の燃料油の増加、及び/又はそれらの組合せ)。
この明細書で用いられる「圧力推力(pressure impulse)」という語は、爆薬の爆発中に測定された圧力量のことをいう(例えば、Pa*msにて測定される)。幾つかの実施形態において、推力圧力(爆轟圧力と称されることもある)は、過圧センサーで測定される。
この明細書で用いられる「比推力(specific impulse)」という語は、用いられた爆薬の量に関して、材料が単位時間当たりに有する力量を意味する((例えば、kPa*ms/kgの単位にて測定される)。例えば、比推力が大きいほど、爆風媒体の爆風/爆轟は大きくなる(例えば、7mの距離で測定された肥料)。
幾つかの実施形態において、比推力は、本開示の様々な実施形態に基づいて、安定剤材料に対する爆風抑制の特性(即ち、材料の爆轟/爆発傾向の低下、防止又は解消)を表すための変数として用いられる。
幾つかの実施形態において、本開示の実施形態に係る肥料組成物の比推力は、硝酸アンモニウム肥料の比推力よりも小さい(例えば、市販肥料の硝酸アンモニウム含有量は、約98〜100%ANである)。
比推力は、以下の式を通じて計算される。
比推力=((推力Total−推力ブースタ)/(1−濃度)/爆薬質量
但し、推力Totalは、圧力センサー(過圧センサー)の測定平均であり、(a)ブースタ(即ち、推力ブースタ)、(b)爆薬(charge)の質量(測定値)及び希釈%(測定値)に対して補正される。
幾つかの実施形態において(例えば、実施例において行なった爆風試験に関する)、爆風成分が調製されるように、“同じ”材料に対して得られた比推力値にはある程度の可変性がある。特定の機構又は理論に拘束されるものでないが、可能性あるエラー又は変動源の限定されない例として、材料のパッキング、試験環境、爆風の日時、材料の混合、湿度、雲量、肥料自体の構成(makeup)及びそれらの組合せの変動性が挙げられる。
特定の機構又は理論に拘束されるものでないが、例えば、材料のパッキングにおける変動性は、同じ材料の異なる試料におけるボイド量が変動する可能性があり、同じ材料で比推力値が異なる結果となり得る(例えば、実験誤差及び/又は異常値)。
幾つかの実施形態において、本開示の組成物の比推力は、13.5kPa*ms/kgより小さいか、又は13kPa*ms/kgより小さいか、12.5kPa*ms/kgより小さいか、又は12kPa*ms/kgより小さいか、又は11.5kPa*ms/kgより小さいか、又は11kPa*ms/kgより小さいか、又は10.5kPa*ms/kgより小さいか、又は10kPa*ms/kgより小さいか、又は9.5kPa*ms/kgより小さいか、又は9kPa*ms/kgより小さいか、又は8.5kPa*ms/kgより小さいか、又は8kPa*ms/kgより小さいか、又は7.5kPa*ms/kgより小さいか、又は7kPa*ms/kgより小さいか、又は6.5kPa*ms/kgより小さいか、又は6kPa*ms/kgより小さいか、又は5.5kPa*ms/kgより小さいか、又は5kPa*ms/kgより小さいか、又は4.5kPa*ms/kgより小さいか、又は4kPa*ms/kgより小さいか、又は3.5kPa*ms/kgより小さいか、又は3kPa*ms/kgより小さいか、又は2.5kPa*ms/kgより小さいか、又は2kPa*ms/kgより小さいか、又は1.5kPa*ms/kgより小さいか、又は1kPa*ms/kgより小さい。
幾つかの実施形態において、本開示の組成物の比推力は、1kPa*ms/kgより小さいか、又は0.8kPa*ms/kgより小さいか、又は0.6kPa*ms/kgより小さいか、又は0.5kPa*ms/kgより小さいか、又は0.4kPa*ms/kgより小さいか、又は0.2kPa*ms/kgより小さいか、又は0.1kPa*ms/kgより小さいか、又は0.05kPa*ms/kgより小さいか、又は0.01kPa*ms/kgより小さい。
幾つかの実施形態において、本開示の組成物の比推力は、13.5kPa*ms/kg以下であるか、又は13kPa*ms/kg以下であるか、又は12.5kPa*ms/kg以下であるか、又は12kPa*ms/kg以下であるか、又は11.5kPa*ms/kg以下であるか、又は11kPa*ms/kg以下であるか、又は10.5kPa*ms/kg以下であるか、又は10kPa*ms/kg以下であるか、又は9.5kPa*ms/kg以下であるか、又は9kPa*ms/kg以下であるか、又は8.5kPa*ms/kg以下であるか、又は8kPa*ms/kg以下であるか、又は7.5kPa*ms/kg以下であるか、又は7kPa*ms/kg以下であるか、又は6.5kPa*ms/kg以下であるか、又は6kPa*ms/kg以下であるか、又は5.5kPa*ms/kg以下であるか、又は5kPa*ms/kg以下であるか、又は4.5kPa*ms/kg以下であるか、又は4kPa*ms/kg以下であるか、又は3.5kPa*ms/kg以下であるか、又は3kPa*ms/kg以下であるか、又は2.5kPa*ms/kg以下であるか、又は2kPa*ms/kg以下であるか、又は1.5kPa*ms/kg以下であるか、又は1kPa*ms/kg以下である。
幾つかの実施形態において、本開示の組成物の比推力は、1kPa*ms/kg以下であるか、又は0.8kPa*ms/kg以下であるか、又は0.6kPa*ms/kg以下であるか、又は0.5kPa*ms/kg以下であるか、又は0.4kPa*ms/kg以下であるか、又は0.2kPa*ms/kg以下であるか、又は0.1kPa*ms/kg以下であるか、又は0.05kPa*ms/kg以下であるか、又は0.01kPa*ms/kg以下である。
幾つかの実施形態において、本開示に係る肥料組成物の比推力は、市販の硝酸アンモニウム肥料組成物の比推力と比べて、その低下は、少なくとも10%であるか、又は少なくとも15%であるか、又は少なくとも20%であるか、又は少なくとも25%であるか、又は少なくとも30%であるか、又は少なくとも35%であるか、又は少なくとも40%であるか、又は少なくとも45%であるか、又は少なくとも50%であるか、又は少なくとも55%であるか、又は少なくとも60%であるか、又は少なくとも65%であるか、又は少なくとも70%であるか、又は少なくとも75%であるか、又は少なくとも80%であるか、又は少なくとも85%であるか、又は少なくとも90%であるか、又は少なくとも95%である。
幾つかの実施形態において、本開示に係る肥料組成物の比推力は、市販の硝酸アンモニウム肥料組成物の比推力と比べて、その低下は、少なくとも90%であるか、又は少なくとも92%であるか、又は少なくとも20%であるか、又は少なくとも95%であるか、又は少なくとも97%であるか、又は少なくとも98%であるか、又は少なくとも99%であるか、又は少なくとも99.3%である。
幾つかの実施形態において、本開示に係る肥料組成物の比推力は、市販の硝酸アンモニウム肥料組成物の比推力と比べて、その低下は、10%以下であるか、又は15%以下であるか、又は20%以下であるか、又は25%以下であるか、又は30%以下であるか、又は35%以下であるか、又は40%以下であるか、又は45%以下であるか、又は50%以下であるか、又は55%以下であるか、又は60%以下であるか、又は65%以下であるか、又は70%以下であるか、又は75%以下であるか、又は80%以下であるか、又は85%以下であるか、又は90%以下であるか、又は95%以下である。
幾つかの実施形態において、本開示に係る肥料組成物の比推力は、市販の硝酸アンモニウム肥料組成物の比推力と比べて、その低下は、90%以下であるか、又は92%以下であるか、又は20%以下であるか、又は95%以下であるか、又は97%以下であるか、又は98%以下であるか、又は99%以下であるか、又は99.3%以下である。
この明細書で用いられる「鈍感化(desensitization)」という語は、材料の爆轟の臨界エネルギーの減少を意味する。限定されない実施例として、材料が鈍感化されると、励爆薬(donar charge)(即ち、ブースタ)が加えられたり、或いは破片による衝突があったときに、材料の爆発能力の低下又は爆発不能をもたらす。幾つかの実施形態において、鈍感化は、肥料組成物の非密閉臨界直径によって特徴づけられる。幾つかの実施形態において、鈍感化は、爆発を生じさせるのに必要とされるブースタ量によって定量化される(即ち、ブースタサイズが非常に大きな量の非爆発性事象)。
この明細書で用いられる「非密閉臨界直径(unconfined critical diameter)」という語は、爆轟フロント(即ち、爆発)を維持するために、加えられる爆薬材料が存在しなければならない最小直径を意味する。幾つかの実施形態において、非密閉臨界直径は、特定の安定剤材料又は安定剤材料の混合物がANFO型材料の爆轟/爆発を鈍感化する能力を有するかどうかを測定するために用いられる変数である。
幾つかの実施形態において、本開示の肥料組成物が鈍感化されるためのファクターは、AN肥料と比べて、2以上であるか、又は3以上であるか、又は4以上であるか、又は5以上であるか、又は6以上であるか、又は7以上であるか、又は8以上であるか、又は9以上であるか、又は10以上である。
幾つかの実施形態において、本開示の肥料組成物が鈍感化されるためのファクターは、AN肥料と比べて、2以下であるか、又は3以下であるか、又は4以下であるか、又は5以下であるか、又は6以下であるか、又は7以下であるか、又は8以下であるか、又は9以下であるか、又は10以下である。
幾つかの実施形態において、限定されない実施例として、肥料組成物の非密閉臨界直径(CD)は、5インチ(ANFOの場合)から6インチ、又は7インチ、又は8インチに増加した。
この明細書で用いられる「爆轟(detonation)」という語は、媒体を介して加速する超音速発熱フロント(supersonic exothermic front)を意味し、該媒体は、最終的に衝撃フロントを駆動させて該媒体から伝播する(即ち、媒体のすぐ前)。
幾つかの実施形態において、爆風の抑制及び/又は鈍感化の計量(metrics)は、被験物の爆風試験を行なった後、検証プレートを視覚観察することにより、定性的に測定される。検証プレート(即ち、スチールプレート)に穿孔があったとき、爆轟が起こったことを示す(即ち、C4ブースタチャージと試験媒体の両方、つまり燃料油と肥料組成物が爆轟した)。検証プレートに穿孔が無かったとき(プレートの屈曲を含む)、ブースタ爆薬だけが爆発し、媒体、つまり燃料油中の肥料組成物は爆轟しなかったことを示す。
この明細書で用いられる「硝酸アンモニウム材料」(ANと称されることもある)という語は、硝酸アンモニウム(NH4NO3)を含む組成物である。幾つかの実施形態において、硝酸アンモニウムは、農業では、高窒素肥料として用いられるが、爆薬(例えば、改良された爆薬デバイス)では酸化剤として用いられることができる。
この明細書で用いられる「安定剤材料(stabilizer material)」という語は、物理的状態の好ましくない変化を防止又は遅延させるために他の材料に加えられる材料を意味する。幾つかの実施形態において、安定剤材料は、肥料組成物に、該組成物の好ましくない酸化/爆発を防止又は遅延させるために、硝酸アンモニウム材料と共に存在する。幾つかの実施形態において、安定剤材料は添加剤を含む。
この明細書で用いられる「添加剤(additive)」という語は、1又は複数の特性に所望の変化をもたらすために、規定された量で他に加えられる物質を意味する。本開示において、添加剤は、爆薬及び/又は爆薬デバイス内の材料(例えば、酸化材料)として用いられる組成物の能力を防止又は遅延又は除去するために、硝酸アンモニウムを含む肥料に加えられる。
幾つかの実施形態において、肥料組成物の中に安定剤材料が存在することにより(即ち、特定の重量%で)、組成物を爆発から防止することができる(即ち、爆風伝播試験に基づいて測定されたとき)。他の実施形態において、肥料組成物の中に安定剤材料が存在することにより(即ち、特定の重量%で)、組成物の比推力を低下させることができる。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、安定剤材料を、少なくとも5重量%を含むか、又は少なくとも7重量%を含むか、又は少なくとも10重量%を含むか、又は少なくとも15重量%を含むか、又は少なくとも20重量%を含むか、又は少なくとも25重量%を含むか、又は少なくとも30重量%を含むか、又は少なくとも35重量%を含むか、又は少なくとも40重量%を含むか、又は少なくとも45重量%を含むか、又は少なくとも50重量%を含む。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、安定剤材料を、5重量%以下含むか、又は7重量%以下含むか、又は10重量%以下含むか、又は15重量%以下含むか、又は20重量%以下含むか、又は25重量%以下含むか、又は30重量%以下含むか、又は35重量%以下含むか、又は40重量%以下含むか、又は45重量%以下含むか、又は50重量%以下含む。
この明細書で用いられる「爆薬デバイス(explosive device)」という語は、大きく強烈なエネルギーを突然放出するデバイスを意味し、このエネルギー放出は、デバイス(又はその中の材料)がパーツを粉々にして、パーツを外方へ飛散させるときに起こる。限定するものでない爆薬デバイスの例として、爆弾及び/又は改良された爆薬デバイスを挙げることができる。
この明細書で用いられる「ブースタ(booster)」という語は、力、電力、圧力又は有効性を増加させるための補助デバイスを意味する。幾つかの実施形態において、ブースタは、爆風を起爆させる爆風伝播試験の一部のことを言う。幾つかの実施形態において、爆風伝播試験におけるブースタは、C4爆薬を含む。
この明細書で用いられる「爆轟(detonation)」という語は、何らかの爆発を生じさせる爆発の行為又はプロセスを意味する。幾つかの実施形態において、本開示の1又は複数種の安定剤材料(例えば、爆薬デバイスの中で酸化材料として用いられる)は、硝酸アンモニウム材料の爆轟を減少させるか又は起こらないようにする。
この明細書で用いられる「抑制剤(suppressant)」という語は、材料の特定の特性の強さを防止、制御又低減する傾向を有する試剤を意味する。幾つかの実施形態において、抑制剤効果は、対照(control)(市販のAN又はAN肥料)又は既存の爆風抵抗性肥料(例えば、CAN−27)の比推力の低下を測定することによって定量化される。幾つかの実施形態において、抑制剤は、爆風を抑制及び/又は防止する化学的メカニズムのことを言う。
この明細書で用いられる「希釈剤(diluent)」という語は、希釈試剤を意味する。幾つかの実施形態において、硝酸アンモニウムに加えられる安定剤材料は、充填剤(filler)として作用し、硝酸アンモニウムの粒子が互いに近接するのを少なくする。幾つかの実施形態において、希釈剤は、爆発を抑制及び/又は防止する機械的メカニズム(充填剤材料として作用する安定剤材料の添加によって希釈する)のことを言う。
この明細書で用いられる「実質的に非反応性(substantially non-reactive)」という語は、寸法的安定を意味する。幾つかの実施形態において、実質的に非反応性は、不活性(反応しない)を意味する。実質的に非反応性の安定剤材料の限定しない例として、砂、粘土(clay)(即ち、天然及び/又は人造の粘土)、骨材(aggregate)(即ち、小石)等を挙げることができる。
この明細書で用いられる「金属製造の副産物(byproduct of metal production)」という語は、非鉄金属(例えば、アルミニウム)を製造する1又は複数のプロセスによって生成される化合物又は材料の種類を意味する。限定されない幾つかのプロセスとして、バイヤー法、精錬、精製、鋳造、リサイクリング、様々な製品の製造、製品形態、及びそれらの組合せを含む。
アルミニウムの製造及び/又は処理による製品である安定剤材料の限定されない幾つかの例として、燐灰石、電気集塵装置(ESP)粒子、バイヤー法の副産物及びこれらの組合せを含む。
この明細書で用いられる「バイヤー法の副産物(Bayer process byproduct)」という語は、アルミナを生成/製造するためのボーキサイト還元中に生じる物質を意味する。バイヤー法の副産物である安定剤材料の限定されない例として、層状複水酸化物、ハイドロタルサイト、ボーキサイト残渣、中和ボーキサイト残渣、ドーソン石、布賀石、水酸化アルミニウム、溶解炉等級アルミナ(SGA)及びそれらの組合せが挙げられる。
この明細書で用いられる「層状複水酸化物(layered double hydroxide)」という語は、複数(例えば、2)の正帯電層と、内層(中央)領域にあって置換性を有する弱結合中心イオン(例えば、負帯電イオン)とによって特徴づけられる種類の化合物を意味する。限定されない実施例として、LDHsは、次の一般的化学式である式1によって表される。
(式1) [M2+ 1−xM3+ X(OH)2]q+(Xn−)q/n−*yH2O
限定されない幾つかの実施例として、z=2、M2+は、Ca、Mg2+、Mn2+、Fe2+、Co2+、Ni2+、Cu2+又はZn2+(従って、q=x)である。
LDH化合物の限定されない例としては、ハイドロタルサイト、ハイドロカルマイト、ハイドロマグネサイト、タコバイト、ウーライト及びそれらの組合せが挙げられる。
幾つかの実施形態において、「不可避の微量成分」は、安定剤材料に存在する様々な化学物質及び鉱物(minerals)を意味する。限定されない例として、鉄含有化合物(例えば、Fe2O3、FeOOH、Fe3O4)シリコン含有化合物(例えば、SiO2)、チタン含有化合物(例えば、TiO2)、ナトリウム含有化合物(例えば、NaOH、NaNO3、Na3PO4、Na2HPO4、Na2CO3)、カルシウム含有化合物(例えば、CaO、のCa(OH)2、CaSO4、CaCO3、Ca3(Al(OH)4)6、TCA(アルミン酸三カルシウム)、マグネシウム含有化合物(例えば、MgO、Mg(OH)2、MgCO3)、アニオン性有機化合物(例えばシュウ酸(シュウ酸ナトリウム)、ギ酸塩(ギ酸アンモニア)、酢酸塩)、アルミニウム含有化合物(例えば、Al(OH)3、AlOOH)、及びそれらの組合せが挙げられる。
幾つかの実施形態において、不可避微量成分の合計重量%は、30重量%(即ち、各成分に対して)以下である。幾つかの実施形態において、不可避微量成分%は、30重量%以下であるか、又は25重量%以下であるか、又は20重量%以下であるか、又は15重量%以下であるか、又は10重量%以下であるか、又は7重量%以下であるか、又は5重量%以下であるか、又は3重量%以下であるか、又は1重量%以下であるか、又は0.5重量%以下であるか、又は0.3重量%以下であるか、又は0.1重量%以下である。
幾つかの実施形態において、不可避微量成分%は、30重量%以上であるか、又は25重量%以上であるか、又は20重量%以上であるか、又は15重量%以上であるか、又は10重量%以上であるか、又は7重量%以上であるか、又は5重量%以上であるか、又は3重量%以上であるか、又は1重量%以上であるか、又は0.5重量%以上であるか、又は0.3重量%以上であるか、又は0.1重量%以上である。
幾つかの実施形態において、ボーキサイト残渣について、不可避微量成分の量は、各成分に対して30重量%以下である。
幾つかの実施形態において、ボーキサイトについて、不可避微量成分の量は、各成分に対して30重量%以下である。
幾つかの実施形態において、HTCについて、不可避微量成分の量は、各成分に対して20重量%以下である。
幾つかの実施形態において、燐灰石について、不可避微量成分の量は、各成分に対して20重量%以下である。
幾つかの実施形態において、溶解炉等級アルミナについて、不可避微量成分の量は、約1重量%以下である。
この明細書で用いられる「インターカレートされた(intercalated)」という語は、存在する元素又は層の間に挿入された他の物質又は材料を有する物質を意味する。幾つかの実施形態において、LDHは、インターカレートされ、その中央/中間層領域が他のアニオン又は化合物と置換される。
インターカレートされたLDH(iLDHと称されることもある)の限定されない例として、除草剤、農薬、抗真菌剤、補助栄養物(例えば、燐化合物、窒素化合物、硫黄化合物、微量元素化合物及びこれらの組合せ)が挙げられる。幾つかの実施形態において、LDHは、硝酸塩でインターカレートされる。幾つかの実施形態において、LDHは、硫酸塩でインターカレートされる。幾つかの実施形態において、LDHは、燐酸塩でインターカレートされる。
幾つかの実施形態において、LDHはハイドロタルサイト(HTC)を含む。幾つかの実施形態において、LDHはハイドロカルマイト(hydrocalumite)を含む。
この明細書で用いられる「ハイドロタルサイト(hydrotalcite)」という語は、次式2の層状複水酸化物を意味する。
(式2) Mg6Al2(CO3)(OH)16*4(H2O)
ハイドロタルサイトスーパーグループに含まれる材料グループの限定されない例として、ハイドロタルサイトグループ、クインティナイトグループ、フォーゲライトグループ、グローセリン石グループ、クアルスティバイトグループ、ハイドロカルマイトグループ及び分類されていないグループが挙げられる。
ハイドロタルサイトの限定されない例として、パイロオーライト、スティヒタイト、メイクスネライト、イオワイト、ドロニノイト、ウッダライト、デソーレルサイト、タコバイト、リーベサイト、ジャンボライト、クインティナイト、charmarite、caresite、zaccagnaite、chrlomagaluminite、フォーゲライト、ウッドワード石、亜鉛ウッドワード石、オネス石、クローコセリン石、加水ウッドワード石、カーボダイド、ハイドロオネス石、マウントケイサイト、sincaluminite、ウエームランダイト、滋賀石、nikischerite、モトコーリアイト、ソーダグロコセリン石、karchevskyite、クアルスティブ鉱、xincalstibite、hydroclumite、クゼライト、コーリング石、ブルグナテリ石、マスコックサイト及びそれらの組合せが挙げられる。
インターカレートされたハイドロタルサイト(iHTCと称されることもある)の限定されない例として、HTC−炭酸塩、HTC−燐酸塩、HTC−硝酸塩及びそれらの組合せが挙げられる。
この明細書で用いられる「燐灰石(apatite)」という語は、フッ素、塩素及び他の元素を含む燐酸カルシウムを有する燐酸塩鉱物を意味する。幾つかの実施形態において、燐灰石は燐酸塩鉱物のグループで中和される。燐灰石化合物の一例は水酸燐灰石(hydroxyapatite)である。
この明細書で用いられる「ボーキサイト残渣(bauxite residue)」という語は、バイヤー法(例えば、ボーキサイト鉱石のアルミナへの精製プロセス)の副産物として生成された粒子アルカリ粘土を意味する。幾つかの実施形態において、ボーキサイト残渣(赤泥と称されることもある)は、複数の金属、金属酸化物、粘土及びゼオライトを含む。幾つかの実施形態において、ボーキサイト残渣は、一般的に排液を含まず、その元の形態(即ち、pH約13で揮発性成分を有するスラリー)から中和される。
幾つかの実施形態において、ボーキサイト残渣は、酸によって中和されるか、又は雰囲気により(周囲雰囲気の二酸化炭素による反応及び/又は人が排出する二酸化炭素との接触により)中和されることができる。
幾つかの実施形態において、BRは、水酸化アルミニウムで中和され、ボーキサイト残渣(NO3)を生成する。幾つかの実施形態において、得られたBR化合物は、硝酸塩を5〜10重量%含む。
幾つかの実施形態において、BRは、燐酸で中和され、ボーキサイト残渣(PO3)を生成する。幾つかの実施形態において、得られたBR化合物は、燐酸塩を5〜10重量%含む。
この明細書で用いられる「酸で中和された(acid neutralized)」という語は、酸を加えることにより、化学的に中性(又は中性に近い)にされる材料を意味する。酸の限定されない例として、硝酸、硫酸、有機酸、鉱物及びそれらの組合せが挙げられる。
この明細書で用いられる「ドーソン石(dawsonite)」という語は、ナトリウム・アルミン酸塩・炭酸塩・水酸化物の化合物を意味する。幾つかの実施形態において、ドーソン石は、精製工程(例えば、バイヤー法で水酸化ナトリウムを加えた後)の副産物である。
この明細書で用いられる「布賀石(fukalite)」という語は、カルシウム・珪酸塩・炭酸塩の化合物を意味する。幾つかの実施形態において、布賀石は、水酸化物、又はカルシウム・珪酸塩・炭酸塩の化合物のフッ化物誘導体である。幾つかの実施形態において、布賀石は、精製工程(例えば、バイヤー法で水酸化ナトリウムを加えた後)の副産物である。
幾つかの実施形態において、ドーソン石、布賀石、水酸燐灰石及びヒドロキシマグネサイトは、ボーキサイト残渣の成分である。幾つかの実施形態において、ドーソン石、布賀石、水酸燐灰石及びヒドロキシマグネサイトは、ボーキサイトの成分である。
この明細書で用いられる「ESP」という語は、電気集塵機(即ち、工業プロセスでの排気流れを清浄にするために用いられる)から出てくる塵埃を意味する。幾つかの実施形態において、ESPは、工業プロセスの排気ガスから除去された微粒アルミナを含む(例えば、主成分として)。
この明細書で用いられる「ボーキサイト」という語は、アルミナが抽出される鉱石を意味する。幾つかの実施形態において、ボーキサイト鉱石は、アルミナ、酸化鉄、珪酸塩、炭酸カルシウム、水酸化ナトリウム、酸化カルシウム、チタニア、酸化マンガン、酸化マグネシウム、燐酸塩を含む。幾つかの実施形態において、ボーキサイトは、アルミナを、少なくとも30重量%含むか、又は少なくとも40重量%含むか、又は少なくとも50重量%含むか、又は少なくとも60重量%含むか、又は少なくとも70重量%含むか、又は少なくとも80重量%含むか、又は少なくとも90重量%含むか、又は90重量%よりも多く含む。
幾つかの実施形態において、ボーキサイト残渣を中和させるために燐石膏が用いられる。
この明細書で用いられる「ハイドロマグネサイト」という語は、炭酸マグネシウム鉱物を意味する。
この明細書で用いられる「ドロマイト」という語は、炭酸マグネシウム及び炭酸カルシウムを含む鉱石を意味する。
この明細書で用いられる「赤石灰」という語は、アルミン酸三カルシウム(TCA)と炭酸カルシウムの混合物を意味し、アルミニウム処理工程の副産物である酸化鉄が幾らか存在する。
幾つかの実施形態において、TCAは、少なくとも50重量%であるか、又は少なくとも55重量%であるか、又は少なくとも60重量%であるか、又は少なくとも65重量%であるか、又は少なくとも70重量%であるか、又は少なくとも75重量%であるか、又は少なくとも80重量%であるか、又は少なくとも85重量%であるか、又は少なくとも90重量%であるか、又は少なくとも95重量%であるか、又は少なくとも99重量%である(残部は炭酸カルシウム及び/又は酸化鉄である)。
幾つかの実施形態において、TCAは主要成分(即ち、51重量%以下)である。幾つかの実施形態において、TCAは、50重量%以下であるか、又は55重量%以下であるか、又は60重量%以下であるか、又は65重量%以下であるか、又は70重量%以下であるか、又は75重量%以下であるか、又は80重量%以下であるか、又は85重量%以下であるか、又は90重量%以下であるか、又は95重量%以下であるか、又は99重量%以下である(残部は炭酸カルシウム及び/又は酸化鉄である)。
この明細書で用いられる「結合剤(binder)」という語は、物体を結合するのに用いられる材料を意味する。結合剤の限定されない例として、製紙工場からの廃棄物、砂糖、ポリマー、スターチ、水、グアーガム、粘土(例えば、ベントナイト)、珪酸ナトリウム及びそれらの組合せが挙げられる。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR(酸で中和、人で中和又は燐石膏で中和されたもの)、LDH(そのまま又はインターカレートされたもの)、HTC(そのまま又はインターカレートされたもの)、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物(例えば、燐酸カリウム、燐酸カルシウム、燐酸ナトリウム、燐酸二アンモニウム)、有機酸の塩(例えば、シュウ酸塩、ギ酸塩、酢酸塩)、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム(水和物とも称される)、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物が安定剤材料を10重量%含み、2種類(第1及び第2)の安定剤材料が存在するとき、第1安定剤材料と第2安定剤材料の含有量は、第1安定剤材料が2重量%で第2安定剤材料が8重量%、又は第1安定剤材料と第2安定剤材料の各々が5重量%である。
一実施形態において、肥料組成物が安定剤材料を15重量%含み、2種類(第1及び第2)の安定剤材料が存在するとき、第1安定剤材料と第2安定剤材料の含有量は、第1安定剤材料が5重量%で第2安定剤材料が10重量%、又は第1安定剤材料と第2安定剤材料の各々が7.5重量%である。
一実施形態において、肥料組成物が安定剤材料を20重量%含み、2種類(第1及び第2)の安定剤材料が存在するとき、第1安定剤材料と第2安定剤材料の含有量は、第1安定剤材料が5重量%で第2安定剤材料が15重量%、又は第1安定剤材料と第2安定剤材料の各々が10重量%である。
一実施形態において、肥料組成物が安定剤材料を25重量%含み、2種類(第1及び第2)の安定剤材料が存在するとき、第1安定剤材料と第2安定剤材料の含有量は、第1安定剤材料が5重量%で第2安定剤材料が20重量%、又は第1安定剤材料と第2安定剤材料の各々が12.5重量%である。
一実施形態において、肥料組成物が安定剤材料を30重量%含み、2種類(第1及び第2)の安定剤材料が存在するとき、第1安定剤材料と第2安定剤材料の含有量は、第1安定剤材料が5重量%で第2安定剤材料が25重量%、又は第1安定剤材料と第2安定剤材料の各々が15重量%である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRとLDHである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRとHTCある。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRと燐灰石である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRとボーキサイトである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRと燐酸塩化合物である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRと有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRと赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRとTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRと水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRとSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRとESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BRと不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH(HTC以外)とHTCである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHと燐灰石である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHと燐酸塩化合物である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHと有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHと赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHとTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHと水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHとSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHとESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDHと不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCと燐灰石である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCとボーキサイトである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCと燐酸塩化合物である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCと有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCと赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCとTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCと水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCとSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCとESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、HTCと不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石とボーキサイトである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石と燐酸塩化合物である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石と有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石と赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石とTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石と水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石とSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石とESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石と不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、ボーキサイトと燐酸塩化合物である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、ボーキサイトと有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、ボーキサイトと赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、ボーキサイトとTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、ボーキサイトと水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、ボーキサイトとSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、ボーキサイトとESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、ボーキサイトと不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物と有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物と赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物とTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物と水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物とSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物とESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物と不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩と赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩とTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩と水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩とSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩とESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩と不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、赤石灰と水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、赤石灰とSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、赤石灰とESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、赤石灰と不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、水酸化アルミニウムとSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、水酸化アルミニウムとESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、水酸化アルミニウムと不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、SGAとESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、SGAと不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの3種である。
幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及びHTCである。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及び燐灰石である。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及びボーキサイトである。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及び燐酸塩化合物である。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及び有機酸の塩である。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及び赤石灰である。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及びTCAである。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及び水酸化アルミニウムである。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及びSGAである。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及びESPである。幾つかの実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及びボーキサイトである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及び燐酸塩化合物である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及び有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及び赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及びTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及び水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及びSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及びESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、LDH、燐灰石及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び燐酸塩化合物である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及びTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及びSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及びESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び燐酸塩化合物である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び有機酸の塩である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及びTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及びSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及びESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物、有機酸の塩及び赤石灰である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物、有機酸の塩及びTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物、有機酸の塩及び水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物、有機酸の塩及びSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物、有機酸の塩及びESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐酸塩化合物、有機酸の塩及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩、赤石灰及びTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩、赤石灰及び水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩、赤石灰及びSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩、赤石灰及びESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、有機酸の塩、赤石灰及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、赤石灰、TCA及び水酸化アルミニウムである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、赤石灰、TCA及びSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、赤石灰、TCA及びESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、赤石灰、TCA及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、TCA、水酸化アルミニウム及びSGAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、TCA、水酸化アルミニウム及びESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、TCA、水酸化アルミニウム及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、水酸化アルミニウム、SGA及びESPである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、水酸化アルミニウム、SGA及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、燐灰石及びTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、燐灰石、ボーキサイト及びTCAである。一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、ボーキサイト及びTCAである。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの4種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの5種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの6種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの7種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの8種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの9種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの10種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの11種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)のうちの12種である。
一実施形態において、肥料組成物の安定剤材料は、BR、LDH、HTC、燐灰石、ボーキサイト、燐酸塩化合物、有機酸の塩、赤石灰、TCA、水酸化アルミニウム、SGA、ESP及び不活性剤(例えば、砂、粘土)である。
特定の機構または理論に拘束されるものでないが、可能性ある1つの用途として、安定剤材料は、抑制剤として作用させることで、硝酸アンモニウムの化学的反応を抑制し、爆薬デバイスにおける酸化剤として利用されないようにすることができると考えられる。
特定の機構または理論に拘束されるものでないが、可能性ある1つの用途として、安定剤材料は、希釈剤として作用させることで、硝酸アンモニウムの機械的反応を抑制し、爆薬デバイスにおける酸化剤として利用されないようにすることができると考えられる。
特定の機構または理論に拘束されるものでないが、可能性ある他の用途として、安定剤材料は、炭酸化剤として作用させることで、安定剤材料によって生じる二酸化炭素を、爆発を継続/伝播させるのに必要な酸素と置換/排出することにより、(爆発を伝播させるのに必要とされる)エネルギーの増加を生じさせないようにできると考えられる。
特定の機構または理論に拘束されるものでないが、さらに可能性ある他の用途として、安定剤材料は、水和物として作用させることで、爆発が起こる(エネルギーが増加する)間、安定剤材料によって水蒸気を生じさせて、この水蒸気が酸素を排除するか又は反応で生じる熱を冷却するように作用して、結果として生じる発熱エネルギーを減少させる熱調整材(thermal moderators)となり得ると考えられる。
特定の機構または理論に拘束されるものでないが、さらに可能性ある他の用途として、安定剤材料は、酸/塩基メカニズムに従って作用し、安定剤材料が塩基として、或いは反応条件にあるときは塩基を放出して、硝酸アンモニウムが硝酸に変化するのを防止する(このように、反応は進まないか、又は起こらない)。幾つかの実施形態において、安定剤材料は、熱調整材として作用してエネルギーを吸収し、爆発力を低下させる。幾つかの実施形態において、安定剤材料は、酸素を押し出すことによる酸素排除剤として作用し、非可燃性ガス(例えば、CO2)と置換する。
特定の機構または理論に拘束されるものでないが、ボーキサイト、ボーキサイト残渣、硝酸アンモニウム肥料の生成物及び/又は副産物を加えることで、手製爆薬の成分としての悪用可能性を妨げる。
特定の機構または理論に拘束されるものでないが、幾つかの実施形態において、安定剤材料が肥料に加えられると、肥料が硝酸アンモニウム燃料油(ANFO)の簡易爆薬デバイス又は爆薬用としての他の硝酸アンモニウム燃料混合物に用いられるとき、安定剤材料中の化学種が放出されたエネルギーの一部を吸収する作用を有する。特に、この可能性のある機構的用途において、化学安定剤材料は、硝酸アンモニウム燃料爆轟中に放出される熱の一部を吸収するものと考えられ、安定剤材料は、感知可能な熱吸収及び発熱化学反応を介してシステムの最終平衡温度を低下させる。エネルギー吸収特性に加えて、安定剤材料の固体粒子の存在が、充填剤材料の希釈を通じて混合物のエネルギー密度を低下させるものと考えられる。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、pH調節成分を含む。pH調節成分の限定されない例として、硝酸、燐酸、ボーキサイト残渣が挙げられる。
幾つかの実施形態において、肥料組成物は、植物栄養素を含む。植物栄養素の限定されない例として、N、P、K、Mg、Ca、K、微量元素(Fe、Mn、安定剤材料化合物中に存在する金属)、及びこれらの組合せが挙げられる。
これら及び他の態様、利点、及び技術の新規な特徴は、その一部は以下の説明において記載されるが、当業者であれば、以下の説明及び図面を検討すれば明白になるであろうし、また、本開示の実施形態を実施することによって学習される。
<実施例:熱力学計算>
硝酸アンモニウムと異なる材料との混合物について、一連の等エンタルピ計算を行なった。この方法において、混合物は、システムのエネルギーを全て保持する「ボックス」の中に入れられる。混合物の平衡化学組成は、コンピュータモデルを通じて計算され、放出されたエネルギーがシステムの温度を上昇させる。
コンピュータモデルによる計算が完了すると、純粋な硝酸アンモニウムは、N2、H2及びH2O(全てANよりもエネルギーが低い)に分解し、放出されるエネルギーがガス温度(即ち、ボックス内)を970℃に上昇させる。これらの成分をシステムに加えることで、最終システム温度に対するそれら成分の影響を調べることができる。例えば、ANとSiO2が1:1の混合物では、最終組成が604℃でN2、H2、H2O及びSiO2となる。SiO2が存在すると温度は低くなるが、それは、不活性材料が、ANの分解によって放出されたエネルギーの一部を吸収するからである。安定剤材料自体が不活性でない場合、エネルギーの吸収は高められるが、反応して状態変化する(及び/又は分解して他の化合物を生成する)ことがある。例えば、ANと白亜(CaCO3)が1:1の混合物は、最終組成が585℃の温度でN2、H2、H2O、CaO及びCO2である。AN分解エネルギーの一部は、吸熱反応(CaCO3→CaO+CO2)により、白亜が石灰(CaO)とCO2に変換するのに用いられる。
幾つかの実施形態において、ボーキサイト残渣(BR)は、不活性材料(SiO
2、TiO
2、Fe
2O
3等)とエネルギー吸収剤として作用する成分((Al(OH)
3、AlOOH、Fe
2O
3、H
2O等)との混合物である。ANとBRが1:1の混合物の最終システム温度は711℃である。BRに加えて、他の幾つかの材料についても、エネルギー吸収剤としての評価を行なった。最もすぐれた性能を示したのは(即ち、混合比が1:1にて)、バイヤー法の水和物(Al(OH)
3)で最終システム温度は233℃であった。その他の良好な材料は、消石灰(Ca(OH)
2)とジプサム(CaSO
4*2H
2O)である。エネルギー吸収性能の計算結果は以下の表に示される。最終温度が低いほど、性能は「よりすぐれている」ことを示す。
ANに加えた全ての添加剤は、純粋なANと比べて、すぐれた性能を示した(平衡温度が低下した)。また、添加剤の種類によって性能は異なった。平衡温度の低下率の計算は、等エンタルピモデルに基づいて行なった。低下率の値は、27%低下(ボーキサイト残渣)〜76%低下(水酸化アルミニウム)であった。様々なANデータの等エンタルピ平衡についてコンピュータモデリングから観察された一般的傾向は、AN肥料に対する安定剤材料としての構成要素をダウンセレクトするのに用いられた。特定の機構または理論に拘束されるものでないが、材料の構成成分が等エンタルピ平衡温度を低下させた場合、得られた材料もまた、硝酸アンモニウムの燃焼を防止する能力がある(それゆえ、硝酸アンモニウム肥料に対する爆風抑制及び/又は鈍感化機構を有する可能性がある)。例えば、金属酸化物、水和物、炭酸塩及び水酸化物を有する構成要素を肥料組成物として調査した(即ち、実施した実験は、爆風試験を含む。AN肥料中の安定剤材料の爆風抑制及び/又は鈍感化を調べるための試験を含む)。
<実施例:爆風試験の標準的操作手順>
被験物は、容器(PVCパイプ)、軟鋼プレート(検証プレートと称される)、肥料組成物(ANの6重量%燃料と混合された安定剤材料とAN)、及びブースタ(プラスチック製ストレージキャップ内にC4爆薬を含む)のことを言う。被験物の概略は図1に示されている。各被験物の内部は、起爆装置、ブースタ及び肥料組成物を含み、これらは図2に示されている。
<<試料の調製>>
肥料組成物の被験物を作るために、ボールミルを用いて、硝酸アンモニウム肥料プリルを20メッシュより小さくなるまで(<800μm)乾式粉砕した。次にAN粉末を安定剤材料粉末と共に乾式混合した。
iHTICを燐酸塩と共に含む試料は、燐酸塩15重量%であった。ボーキサイト残渣は、燐酸塩(即ち、5〜10重量%)又は硝酸塩(即ち、5〜10重量%)のどちらかである。試料混合物は、乾燥重量を測定し、AN含有量に従って燃料油を追加した(6重量%)。全ての試験において、各被験物の中身は、硝酸アンモニア94%に対して燃料油6%の比率であった(質量に基づく)。得られた肥料/燃料油組成物は、少なくとも30分間混合/ブレンドし、ケーキング(caking)を目視観測した。
各被験物の空重量を、精度が+/−0.2グラムのスケールを用いて測定した。得られた混合物を、各容器(端部キャップが糊付けされたPVC)の上縁の25mm内まで加えた。充填された各被験物(硝酸アンモニウムと安定剤材料が燃料油で混合されている)の重量を、精度が+/−0.1オンスのスケールで測定した。
被験物に環境湿気が侵入するのを防止するために、各被験物は、試験を行う前に、覆い(例えば、プラスチック袋)をして少なくとも12時間放置した。試験を行う直前に、ブースタ(プラスチックカップ内にC4)を、該ブースタに起爆装置を取り付けた状態で、管の上面と同一平面になるまで挿入した。
各被験物のブースタは、小さなプラスチックストレージカップ内で作製された。各カップの中に秤量された所定量のC4が入れられた。C4ブースタを、試験される爆風材料が入れられた直径5”管に加えた。管のトータル重量は、約8kg(爆風材料を含む)であった。
各被験物は、0.25インチ厚さの軟鋼プレート(検証プレートと称される)に、PVCパイプ、ベース/エンドキャップを含む。しかしながら、ベースキャップはドーム形状であるため、検証プレートの上に垂直に着座しない。6”PVCパイプで約3”長さの追加部分をカット(分断)し、被験物の外側表面の上を滑らせた。このカット片は、被験物に充填し被験物を試験するのに良好な安定性をもたらした。被験物は、水平なサンドピット上の4−1/2”スタック厚さ片のフォーム(12インチ×12インチ)に載置した。
充填された被験物を検証プレート上に載置し、検証プレートの中央部に配置した。ケーブル(Cat6ケーブル)の経路はシェルターから過圧プローブに到る。
起爆装置は、ブースタの中に入れられ、爆薬は装備が施されて、ブースタが爆轟された。各被験物について、起爆装置は、起爆電橋線型雷管(Exploding Bridge Wire)(EBW)型式RP−83であった。
爆風抑圧の測定は、被験物から7m離れた位置に配置された2つの爆風圧力プローブ(PCBモデル)を用いて行われた。同軸ケーブルが各プローブ(2チャンネル、12ビット、IEPE、100kHz)からコンピュータに接続される。爆発で起こり得るあらゆる破片を偏向させるために、プローブとターゲット(即ち、被験物)との間にスチールロッドが配置された。
各試験について、各爆発(kPa*ms)の時間に対する圧力を測定するために、2つの爆風圧力プローブが用いられた。得られた圧力測定値を用いて、各被験物の肥料組成物の比推力を計算した。爆風過圧(即ち、比推力)は被験物毎に集められた。
このデータは、標準手段によって統合され、存在する硝酸アンモニウムの量によって分割され、「比推力(specific impulse)」(即ち、各爆風試験の推力に対する最大圧力測定値)が生成される。これらは、次に、ANFO自体又は他の燃料と混合された硝酸アンモニウムの基準比推力に対する比較測定が行われた。
特定の機構又は理論に拘束されるものでないが、基準(AN対照)と略同じレベルの比推力を有する安定剤材料は「不活性(inert)」であると考えられる。これら材料は濃度を左右するので(即ち、機械的「充填剤」機構によって作動する)ので、同じレベルの推力に影響を及ぼすと考えられるからである。
特定の機構又は理論に拘束されるものでないが、測定値が基準値以下の場合、「抑制剤」であると考えられる。これら材料は独立した化学反応又は機構により、又は希釈ファクターとの組合せにより、推力に影響を及ぼすと考えられるからである。
<実施例:爆風試験−粉砕された硝酸アンモニウムとコーティングされたプリル状硝酸アンモニウムとの関係>
粉末状(微細構造に粉砕されたもの)の材料を有する被験物は、プリルで生成された材料よりも高い比推力を示した。
<実施例:爆風試験−異なる安定剤材料>
爆風抑制及び/又は鈍感化特性を有する材料を特定するために、ブースタ200gを含む直径5”管の中で、様々な安定剤材料を試験した(各材料は25重量%)。各被験物の比推力を計算し、その結果は次の表に示される。表には、平均推力(過圧センサーによる各爆轟の測定値の平均として得られた)と、検証プレートの状態の目視観察結果(穿孔有り、穿孔無し)も示されている。
試料No.11と15は、ブースタ(C4)は爆轟が起こらず、検証プレートは穿孔無しであった。
比推力の計算におけるブースタショットを説明するために、複数のブースタショット(6)を様々な量のブースタで実施した。結果は、ブースタの量が直線的に増加すると共に、比推力も同じように増加した。
<実施例:爆風試験−爆風の抑制と鈍感化>
爆風の抑制及び鈍感化のパラメータを特定するために、3つの変数を一連の実験において試験した。変数は次のとおりである。
(1)肥料組成物(即ち、AN+安定剤材料1(HTCの重量%が異なる)、AN+安定剤材料2(燐灰石)及びAN+安定剤材料3(15HTCと10BRの混合)
(2)ブースタサイズ/量(例えば、200g、300g、400g、600g、800g)
(3)被験物の管径(即ち、5インチ、6インチ、8インチ)
比推力の計算におけるブースタショットの有効性を調べるために、複数のブースタショット(16)を様々な量のブースタで実施した。結果は、ブースタの量が直線的に増加すると、比推力も同じように増加した。
試料No.40及び41中のBRは、燐酸塩の含有量が5〜15重量%であった。
試料No.33〜36は、肥料組成物中の燃料油を増加させた。試料No.33と34は燃料油50%(即ち、AN含有量と比べて燃料油9重量%)であり、試料No.35と36は燃料油100%(即ち、AN含有量と比べて燃料油12重量%)であった。
<<データの比較>>
以下の表は、管が標準の5”、ブースタが200gの標準の動作手順において、細砕された形態の全ての安定剤材料を示す。例外は、HTC−PO
4−22.5%である。この試料は、管径が5”、ブースタサイズが300、400、600及び700である。
次の3組の爆風データにおいて、ハイドロタルサイト、ハイドロカルマイト、赤石灰及び水酸燐灰石材料は、特に明記しない限り、アルミナ精製プロセスで得られたものである(即ち、「合成」とは、商業的サプライヤー(commercial vendor)を通じて得られた材料のことを言う)。
これら材料はアルミナ精製プロセスで得られたものであり、分析データは、アルミニウム副産物材料の特性の理解をさらに向上させるために蓄積された(例えば、高純度で不可避の微細成分が少ない市販の代替材料と比較される)。アルミナ精製プロセスで得られた材料の分析データが以下に示されるが、同じ材料でもバッチが異なると僅かな変動がある。
以下の3つの爆風試験では、ハイドロタルサイトの2つのバッチが用いられた。ハイドロタルサイトの第1のバッチは、密度が2.1135g/ccで測定され、表面積が30.8m2/gであった。平均粒子サイズは12.98ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がMg4A12(OH)14・3H2O(アルミニウムマグネシウムヒドロキシドハイドレート、ミックスネライト)及び/又はMg4A12(OH)12CO3・3Η2O(マグネシウムアルミニウムハイドロキシカーボネートハイドレート)及び/又はMg6A12CO3(OH)16・4Η2O(ハイドロタルサイト)であり、可能性ある微量成分がCa3A12(OH)12である。
ハイドロタルサイトの第2のバッチは、密度が2.0941g/ccで測定され、表面積が29m2/gであった。平均粒子サイズは12.31ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がMg6A12CO3(OH)16・4(Η2O)(ハイドロタルサイト)及び/又はMg6A12(OH)18・4.5H2O(アルミニウムマグネシウムヒドロキシドハイドレート)であり、可能性ある微量成分がCa3A1Fe(SiO4)(OH)8(カルシウムアルミニウム鉄シリケートハイドレート)である。
ボーキサイト残渣材料は、密度が3.3441g/ccで測定され、表面積が42.3m2/gであった。平均粒子サイズは4.892ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がFe2O3(ヘマタイト)、CaCO3(炭酸カルシウム)であり、副次成分がTiO2(酸化チタン、ルチル)、FeO(OH)(針鉄鉱)、Al(OH)3(バイエライト)、AlO(OH)(ボーマイト)、可能性ある微量成分Al(OH)3(ギブス石)、Na8Si6A16024(OH)2(H2O)2(ナトリウムケイ素アルミネート)である。
燐灰石については、2つのバッチが用いられた。燐灰石材料の第1のバッチは、密度が2.6645g/ccで測定され、表面積が76m2/gであった。平均粒子サイズは5.518ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がCa10(PO4)3(CO3)3(OH)2(カルシウムカーボネートホスフェートヒドロキシド)、Mg6A12CO3(OH)16・4Η2O(ハイドロタルサイト)及び/又はMg6A12(OH)18・4.5H2O(マグネシウムアルミニウムヒドロキシドハイドレート)であり、可能性ある副次成分がCaCO3(炭酸カルシウム)である。
燐灰石材料の第2のバッチは、密度が2.6443g/ccで測定され、表面積が89m2/gであった。平均粒子サイズは5.367ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がCa10(PO4)3(CO3)3(OH)2(カルシウムカーボネートホスフェートヒドロキシド)、Mg6A12CO3(OH)16・4Η2O(ハイドロタルサイト)及び/又はMg6A12(OH)18・4.5H2O(マグネシウムアルミニウムヒドロキシドハイドレート)であり、可能性ある副次成分がCaCO3(炭酸カルシウム)である。
赤石灰については、2つのバッチが用いられた。
赤石灰材料の第1のバッチは、密度が2.5621g/ccで測定され、表面積が4.1m2/gであった。平均粒子サイズは20.62ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がCaCO3(炭酸カルシウム)、副次成分がCa3A1Fe(SiO4)(OH)8(カルシウムアルミニウム鉄シリケートハイドレート)、極く僅かに含まれる成分がCa(OH)2(水酸化カルシウム)、微量成分がMg6A12CO3(OH)16・4Η2O(ハイドロタルサイト)及び/又はMg6A12(OH)18・4.5H2O(マグネシウムアルミニウムヒドロキシドハイドレート)である。
赤石灰材料の第2のバッチは、密度が2.5658g/ccで測定され、表面積が4.7m2/gであった。平均粒子サイズは12.43ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がCaCO3(炭酸カルシウム)、副次成分がCa3A1Fe(SiO4)(OH)8(カルシウムアルミニウム鉄シリケートハイドレート)、極く僅かに含まれる成分がCa(OH)2(水酸化カルシウム)、微量成分がMg6A12CO3(OH)16・4Η2O(ハイドロタルサイト)及び/又はMg6A12(OH)18・4.5H2O(マグネシウムアルミニウムヒドロキシドハイドレート)である。
ハイドロカルマイトについては2つのバッチが用いられた。
ハイドロカルマイト材料の第1のバッチは、密度が2.2296g/ccで測定され、表面積が10.4m2/gであった。平均粒子サイズは12.21ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がCa(OH)2(水酸化カルシウム)、CaCO3(炭酸カルシウム)、Ca4A12(OH)12(CO3)(H2O)5(カルシウムアルミニウムヒドロキシドカーボネートハイドレート)、Ca4A12O6C12(H2O)10(ハイドロカルマイト)であり、可能性のある副次成分がMg6A12CO3(OH)16・4Η2O(ハイドロタルサイト)及び/又はMgである。
ハイドロカルマイト材料の第2のバッチは、密度が2.2561g/ccで測定され、表面積が11.71m2/gであった。平均粒子サイズは16.31ミクロンで測定された。X線回折で検出された成分は、主要成分がCa(OH)2(水酸化カルシウム)、CaCO3(炭酸カルシウム)、Ca4A12(OH)12(CO3)(H2O)5(カルシウムアルミニウムヒドロキシドカーボネートハイドレート)、Ca4A12O6C12(H2O)10(ハイドロカルマイト)であり、可能性のある副次成分がMg6A12CO3(OH)16・4Η2O(ハイドロタルサイト)及び/又はMgである。
<実施例:爆風試験−爆風の抑制及び鈍感化>
以下の表は、対照(AN)と、ハイドロタルサイト及び水酸燐灰石の2種類の安定剤材料とを比較するために、様々な形態(例えば、アルミナ製造プロセスからの回収、合成物質等)の安定剤材料を異なる重量率で行なった爆風試験での実験結果を示す。
この爆風試験では、燃料は、全ての材料に対して燃料油であったが、ブースタサイズは表に記載されるように種々変えて行なった。また、管径は大部分が標準の5”であるが、一部は大径(例えば、8インチ)の管を用いた。爆風試験の構成要素は、標準の操作手順に基づいて、前述のとおり調製した。比推力の測定値は、爆風の低下率の比較と共に以下に示される。測定結果は、様々なSI基準(例えば、13.5、10.0及び8.0)に照らしてパーセントで表示されている。なお、爆風試験で比推力の低下が起こらなかった場合、低下率は、「N/A」として示されている。
<実施例:爆風試験−爆風の抑制及び鈍感化>
以下の表は、種々の材料について行なった爆風試験の実験結果を示す。材料は、安定剤と、安定剤及び充填剤の混合物であり、これら材料について対照のSI基準(硝酸アンモニウム)に対する評価を行なった。この爆風試験で評価した材料は、赤石灰(単独のものと、ボーキサイト残渣と様々な重量率で混合したもの)、ハイドロカルマイト(単独のものと、ボーキサイト残渣と様々な重量率で混合したもの)、水酸燐灰石(単独のものと、ボーキサイト残渣と様々な重量率で混合したもの)、ハイドロタルサイト(単独のものと、ボーキサイト残渣と様々な重量率で混合したもの)、ハイドロタルサイトと水酸燐灰石との混合物(単独のものと、ボーキサイト残渣と様々な重量率で混合したもの)を含む。
ハイドロタルサイトと水酸燐灰石は、アルミナ製造プロセスから回収した。標準の操作手順に基づいて、爆風成分を調製し、爆風試験を行なった。なお、他の変数は変えて行なった。即ち、管径は8”及び12”、ブースタの量は200g、400g及び450g、燃料の種類は燃料油(FO)及びAL(アルミニウム)である。
比推力の測定値は、爆風の低下率の比較と共に以下に示される。測定結果は、様々なSI基準(例えば、13.5、10.0及び8.0)に照らしてパーセントで表示されている。なお、爆風試験で比推力の低下が起こらなかった場合、低下率は、「N/A」として示されている。
<実施例:爆風試験−爆風の抑制及び鈍感化>
以下の表は、種々の材料について行なった爆風試験の実験結果を示す。材料は、安定剤と、安定剤及び充填剤の混合物であり、これら材料について対照のSI基準(硝酸アンモニウム)に対する評価を行なった。この爆風試験で評価した材料は、耐火粘土(単独のものと、ボーキサイト残渣と様々な重量率で混合したもの)、水酸燐灰石(単独のものと、ボーキサイト残渣と様々な重量率で混合したもの)、ハイドロタルサイト(単独のものと、ボーキサイト残渣と様々な重量率で混合したもの)を含む。
耐火粘土は、希釈剤(ボーキサイト残渣に代えて)として用いられた。耐火粘土は、商業的サプライヤーから入手した。耐火粘土は、不活性アルミノ−シリケート材料(例えば、モルタル/セラミック煉瓦用、炉や煙突の耐火ライニング用)である市販の焼成粘土製品のことを言う。
EG ANは、爆薬グレードの硝酸アンモニウムのことを言い、爆発性能を向上させるために作られた低密度ANである(例えば、肥料グレードFG用に最適化された高密度ANとの比較において)。
この爆風試験の場合、ハイドロタルサイト及び水酸燐灰石は、アルミナ製造プロセスから回収した。標準の作業手順に基づいて、爆風成分を調製し、爆風試験を実施した。なお、爆風成分は標準の8”にセットされた。ブースタの量(200g、400g)及び燃料の種類(即ち、燃料油(FO)、AL(アルミニウム)及びOS(粉末状砂糖))を含む他の変数は変更して行なった。
比推力の測定値を、様々なSI基準(例えば、13.5、10.0及び8.0)に照らした割合として測定された爆風低下の比較と共に以下に示す。爆風試験で比推力の低下が起こらなかった場合、低下率は、「N/A」として示されている。
<実施例:ハイドロタルサイトのインターカレーション>
ハイドロタルサイトをインターカレートするために、以下の手順を実行し、熱活性化させた後、再水和作用によりアニオン置換を行なった。
熱活性化については、4.25kgのHTC粉末をセラミックボウルの中に入れ(深さ1”まで)、450℃まで1時間加熱した後、炉内又は外部収容ユニット(乾燥キャビネット、乾燥器)の中で100℃以下の温度に冷却した。
再水和作用については、約12Lの水(水道水又は蒸留水)を容器の中で撹拌した後、燐酸塩を添加(燐酸二アンモニウム(DAP)1.6kg(12モル)を12Lの水に添加)して、燐酸塩が溶解されるまで(20〜30分)混合した。活性化されたHTC粉末を添加し、得られた混合物を少なくとも12時間撹拌した。ウエットスラリーを3/4”のパンの中に1”深さまで入れ、乾燥オーブンの中に入れて、乾燥固体が得られるまで125℃の温度で乾燥させた。得られたインターカレートされたHTCは、<20メッシュまでスクリーニングされ、爆風試験で使用するために保存した。
<実施例:安定剤材料としてボーキサイト残渣の調製>
ボーキサイト残渣を中和するために、燐酸(85%)を、攪拌機で混合しなばら、BRスラリーに加えた。ボーキサイト残渣のpHは、8.0よりも低い値に低下した。ボーキサイト残渣は、安定化した後、得られた液体は混合物の上部から注がれ、得られた混合物は1/2インチ厚さのパンに注がれ、オーブンで乾燥した(100℃)。得られたボーキサイト残渣は、燐酸の中和反応に基づく燐酸塩含有量が5重量%〜10重量%であると考えられる。
<実施例:ボーキサイト試料の調製>
ボーキサイト鉱石を、プレートクラッシャー、鋸歯状ロールを有するロールクラッシャー(スタートバントロールクラッシャー)及びセラミックボールを有するボールミルの中を通して、+/−20メッシュにまでサイズを小さくし、粒子を使用可能なサイズにまでさらに小さくした。得られた20メッシュの粒子は、硝酸アンモニウム材料と混合し、上記実施例に従って、爆風試験を行なった。
<実施例:バイヤー液から燐灰石の調製>
上記実施例に基づいて試験された燐灰石は、以下に記載するプロセスにより、原材料である燐酸、消石灰及びバイヤー液を用いて作られた。燐酸、二酸化炭素及び精製で使用済みのバイヤー液の混合物が70℃まで加熱された。(幾つかの実施形態では、収率を向上させるために追加の炭酸塩又は燐酸塩が加えられる。幾つかの実施形態では、リンの他の供給源はクレンダル石である。)次に、消石灰が加えられ、15〜30分間撹拌された。得られた混合物はフレームを通し、洗浄した後、オーブンで乾燥された。このようにして調製された後、取り込まれた液は、追加の濾過及び洗浄工程を経て除去された。
上記実施例に基づいて試験された材料は、相として、カーボネートヒドロキシルアパタイト(主要成分)、ヒドロキシルアパタイト(微量)及び可能性ある微量のCaCO3及びハイドロタルサイト(例えば、消石灰中の不純物を介して生成されるか、又は燐灰石製造プロセスで生成される)を有している。
上記実施例に基づいて試験された燐灰石は、式Ca7Na2(PO4)3(CO3)3(H2O)3OHで示されるバイヤーカーボネートヒドロキシアパタイトであり、主要成分が、12〜22重量%のCO2、44〜49重量%のCaO、19〜26重量%のP2O5、7〜12重量%のNa2O、及び1〜3重量%のA12O3である。
<実施例:肥料組成物を製造する方法>
硝酸アンモニウムは3段階で製造され、(1)硝酸をアンモニアで中和して濃厚溶液を生成するステップ、(2)蒸発させて融液とするステップ、及び(3)プリル形成又は粒状化処理を施すことにより、商業用の固体硝酸アンモニウムとした。プリル形成は、溶滴を流体冷却媒体の中を落下させることによって行われ、丸みのある粒状固体が形成される。一実施形態において、ANのプリル形成は、濃厚溶液(即ち、96〜99+%)を、大きなタワーの天面部にスプレーすることを含む。次に、降下する液滴は、空気の上向き流れによって冷却され、固化して球状のプリルとなり、タワーの底部に集められる。
一実施形態において、本開示の肥料組成物は濃厚AN溶液(即ち、96〜99+%)をスプレーすることによって作られ、同時に、安定剤材料の濃厚溶液(例えば、懸濁されるか溶媒中の溶液)がスプレーされ、得られた肥料組成物が同時にプリル形成される。
一実施形態において、本開示の肥料組成物は、プリル形成前に、安定剤材料を、濃厚硝酸アンモニウム溶液に加えることによって作られる。
一実施形態において、本開示の肥料組成物は、ANプリルが形成された後、安定剤材料をプリルの上にコーティングすることによって作られる。幾つかの実施形態において、安定剤材料をANプリルに接着又はコーティングするのにドラムローラが(例えば、任意的に溶媒及び/又は結合剤と共に)用いられる。
幾つかの実施形態において、安定剤材料は、硝酸アンモニウム溶液(選択的に溶媒と共に)の中で混合され、得られた肥料組成物は溶液又は懸濁液から再結晶される。
幾つかの実施形態において、ANプリルは、安定剤材料と共にミリングプレスの中で粉砕され、粉末形態で利用される。幾つかの実施形態において、粉末は、結合剤と混合され、凝集形態に造粒される。幾つかの実施形態において、混合粉末は、結合剤と混合され、(例えば、ペレット又は円板成形プレス工程で)ペレット又はプレートに形成される(例えば、プレスされる)。
幾つかの実施形態において、硝酸アンモニウムの溶液(又は懸濁液)は安定剤材料と共に(例えば、選択的に粘度を低下させるための溶媒と共に)スプレー乾燥される。
幾つかの実施形態において、硝酸アンモニウムの溶液(又は懸濁液)は安定剤材料と共に凝集され(例えば、パンアグロメレーション)、その後、ペレット化工程に付される。
<実施例:肥料の製造方法>
以下の手順に従って、ハイドロタルサイトの中にコーティングされた硝酸アンモニウムを生成した。その後、コーティングされた肥料は、クロップ考察(クロップ考察#1)に用いた。
得られた硝酸アンモニウム肥料(AN)を電気式セメントミキサーに加え、これにセラミックボールを加えて、該ANを2.5時間混合した。材料は、次に、スクリーニングされ、ANを分離する(ANの凝集が解除される(deagglomerated)。
組成物は、硝酸アンモニウム80%、ハイドロタルサイト20%であり、組成物は、一緒にスクリーニングされた後、材料はセラミックミキサーの中に入れられ、30分間混合される。混合された材料は、ゆっくりとドラムローラ(ペレット形成機/肥料造粒機)に加えられ、予め設定された角度及び速度で運転され、その間、結合剤(水)が微細ミストの形態で混合材料にゆっくりと加えられる。水が加えられると、混合材料はペレットを形成する。他の方法として、混合された肥料材料と水を連続してドラムローラに加えると、ペレットに成形される。ペレットがドラムローラの中で転動し、サイズと密度が増加すると、ペレットは適当な重量に到達すると、ドラムローラから回収領域に排出される。
<実施例:クロップ考察>
安定剤材料を含む肥料組成物について市販の肥料との比較評価をするために、本開示の1又は2以上の実施形態に基づいて、使用した肥料組成物のクロップ考察を2つ行なった。
クロップ収率について統計学的分析を行なった。基本的な分析手順は次の通りである。処理を通じて変動性が異なるかどうかを試験する。処理を通じて平均が異なるかどうかを試験する(例えば、(1)が真であるか偽であるかによって決定される適当な方法を用いて)。そして、少なくとも2つの平均が異なることが示される場合、どの処理が異なるかを特定する。統計的評価は、以下のことをもたらす。
第1のクロップ考察は、1つが肥料組成物処理したもの(ANを含むペレット状HTC、(26−0−0))であり、5つが対照(処理無し(N/A)、AN肥料(34−0−0)、尿素肥料(46−0−0)、UAN(液体)肥料(30−0−0)及びESN肥料(44−0−0)(市販のポリマーコーティングされた尿素肥料)である。各処理では、100及び140(lbsN/Acre)の等価窒素が送達された。Ears/AcreとWeight/Acreの2種類の反応を測定した。2つの反応を比較すると、肥料組成物(HTC+AN)と添加肥料の無い市販の対照肥料との間に、統計的に有意な相違は無かった。第1のクロップ考察では、肥料組成物と、窒素を含有する対照又は窒素を含有しない対照との間に、観察可能な相違は無かった。また、同じ製品で窒素含有量の多いものと少ないものとの間でも観察可能な相違は無かった。
第2のクロップ考察は、3つが肥料組成物処理したものであり、5つが対照である。対照は、硝酸アンモニウム肥料、尿素肥料、UAN肥料(液体用)、肥料用でないもの及びESN肥料(市販のポリマーコーティングされた尿素製品)である。3つの肥料組成物は、肥料#1が、ボーキサイト残渣5重量%、ハイドロタルサイト15重量%を含むANであり、肥料#2が、ボーキサイト残渣5重量%及び燐灰石15重量%を含むANであり、肥料#3が、ボーキサイト残渣5重量%、ハイドロタルサイト10重量%及び燐灰石5重量%を含むANである。各処理では、120Lbs N/Acreが加えられ、Alcoa及びAN処理品には、261Lbs 製品/Acreが加えられた。1つの反応は、Yield@15.5%モイスチャー(Bushels/Acre)で測定された。
反応を検討すると、全ての製品は、窒素を含まない対照よりも高い収率(bushels/acre)を示した。反応結果を統計的に分析すると、肥料組成物と、市販肥料の対照及び肥料を加えないものとの間に統計的に有意な相違は無かった(高N処理品の一部と低N処理品の一部とを区別することはできるが、高N処理品どうし、又は低N処理品どうしでは区別することができない)。
上記した発明の様々な態様を組み合わせて、肥料組成物を生成し、また、該肥料組成物を製造及び使用する方法によって土壌を肥沃にすることができ、肥料(AN肥料)が爆薬及び/又は改良された爆薬デバイスに用いられる可能性を防止し、減少させ、或いは無くすことができる。
本開示の様々な実施形態を詳細に説明したが、当該分野の専門家であれば、これら実施形態を変形及び順応させることはできるであろう。しかしながら、それらの変形及び順応は、本開示の精神及び範囲内であることは理解されるべきである。