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JP2019199000A - 転写箔、転写画像形成体ならびに転写画像形成方法 - Google Patents

転写箔、転写画像形成体ならびに転写画像形成方法 Download PDF

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JP2019199000A
JP2019199000A JP2018093784A JP2018093784A JP2019199000A JP 2019199000 A JP2019199000 A JP 2019199000A JP 2018093784 A JP2018093784 A JP 2018093784A JP 2018093784 A JP2018093784 A JP 2018093784A JP 2019199000 A JP2019199000 A JP 2019199000A
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誠 前平
Makoto Maehira
誠 前平
知之 丸亀
Tomoyuki Marukame
知之 丸亀
正志 久保田
Masashi Kubota
正志 久保田
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

【課題】光学技術に基づく構造体による任意の画像をオンデマンドに形成するともに、階調表現や明るさ、ドット表現の安定性に優れた画像の提供。【解決手段】転写箔基材11上に、剥離層15と、表面に凹凸構造を有するレリーフ構造形成層16と、レリーフ構造形成層16表面の少なくとも一部を覆うように形成された光反射層17と、接着層18と、を少なくとも積層してなる転写箔10であって、レリーフ構造形成層16が、その面内において概ね均一な凹凸構造を有するパネルを複数有し、複数のパネルが、凹凸構造の凹部または凸部のピッチ、あるいは凹部または凸部の深さまたは高さ、あるいは凹部または凸部の配向方向の、少なくともいずれか1つ以上が異なる複数のパネル12と、凹凸構造を有しない典型的には平坦なクリアパネル13と、を面順次に設けてなる転写箔。【選択図】図2

Description

本発明は、偽造防止効果、装飾効果、または美的効果を提供する光学技術に基づく構造体に関し、更に詳しくは、オンデマンドに前記構造体からなる画像を形成するための転写箔、および転写画像形成体に関する。
有価証券、証明書、ブランド品、電子機器や各種機械類の専用消耗材ないし専用交換部品、更には個人認証媒体などの分野においては、偽造ないし変造などが困難であることが望まれている。そのため、このような分野では、偽造防止効果に優れた光学構造体などを設けることがある。
この様な光学構造体の多くは、回折格子、ホログラムや散乱構造またはレンズアレイなどの微細構造を含んでいる。これらの微細構造は、例えば観察角度の変化に応じて、色や視覚画像の変化を生じるという効果がある。
また、これらの微細構造は解析することが難しく、製造するためには電子線描画装置などの高価な設備を必要とするといった理由から偽造も困難である。それゆえ、これらの光学構造体は優れた偽造防止効果を発揮しうるものである。
この様な構造体に関する技術として、例えば特許文献1では、画素をRGBチャネルとして3分割し、そのチャネル内部の面積階調により写真画質のカラー画像を回折構造体で表現する技術が提案されている。
また、特許文献2ではRGBの各画素を長いスリット状に設けることにより、フルカラーのパターンを表示することが可能な計算機ホログラムなども提案されている。
特開平8−211821号公報 特開2001−331085号公報
しかし、これら構造体はいずれも原版作製時に、求める画像を形成しておく必要があり、同様の効果を有するレリーフ構造をオンデマンドに形成することは困難であった。
そこで、本発明の主眼は、光学技術に基づく構造体による任意の画像をオンデマンドに形成するともに、階調表現や明るさ、ドット表現の安定性に優れた画像を提供することを目的としている。
本発明はこれらの課題を解決すべくなされたものである。
すなわち、請求項1に記載の発明は、転写箔基材上に、剥離層と、表面に凹凸構造を有するレリーフ構造形成層と、前記レリーフ構造形成層表面の少なくとも一部を覆うように形成された光反射層と、接着層と、を少なくとも積層してなる転写箔であって、前記レリーフ構造形成層が、その面内において概ね均一な凹凸構造を有するパネルを複数有し、前記複数のパネルが、前記凹凸構造の凹部または凸部のピッチ、あるいは凹部または凸部の深
さまたは高さ、あるいは凹部または凸部の配向方向の、少なくともいずれか1つ以上が異なる複数のパネルと、前記凹凸構造を有しない典型的には平坦なクリアパネルと、を面順次に設けてなることを特徴とする転写箔である。
請求項2に記載の発明は、前記複数のパネルに設けられた前記凹凸構造が、前記パネルを特定の角度から観察した際に、レッド、グリーン、ブルーのいずれかの回折光を射出する回折格子構造であることを特徴とする請求項1に記載の転写箔である。
請求項3に記載の発明は、前記転写箔基材の剥離層と接する面とは反対側の面に、バックコート層を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の転写箔である。
請求項4に記載の発明は、被転写基材上に、剥離層と、表面に凹凸構造を有するレリーフ構造形成層と、前記レリーフ構造形成層表面の少なくとも一部を覆うように形成された光反射層と、接着層と、を少なくとも有する複数のドットを配置してなる転写画像形成体であって、前記複数のドットと前記被転写基材との間に、剥離層と、前記凹凸構造を有しない典型的に平坦な表面を有するレリーフ構造形成層と、前記レリーフ構造形成層表面の少なくとも一部を覆うように形成された光反射層と、接着層と、を少なくとも有するクリアパネル層が、少なくとも設けられてなることを特徴とする転写画像形成体である。
請求項5に記載の発明は、前記複数のドットにおける各ドットのレリーフ構造形成層表面に設けられた前記凹凸構造は、単一ドット内において概ね均一な凹凸構造を有し、前記複数のドットは、前記凹凸構造の凹部または凸部のピッチ、あるいは凹部または凸部の深さまたは高さ、あるいは凹部または凸部の配向方向の、少なくともいずれか1つ以上が異なる複数の群を構成し、前記群のドット配列において、異なる群に属するドット間で、少なくとも一部に重なり部を有することを特徴とする請求項4に記載の転写画像形成体である。
請求項6に記載の発明は、前記凹凸構造が、特定の角度から観察した際に、レッド、グリーン、ブルーのいずれかの回折光を射出する回折格子構造であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の転写画像形成体である。
請求項7に記載の発明は、転写箔基材上に、特定の角度から観察した際に、赤、緑、青のいずれかの回折光を射出する複数のパネルとクリアパネルとを面順次に設けた転写箔を準備する準備工程と、前記転写箔と、被転写基材とを対向配置し、サーマルヘッドを用いて、前記クリアパネルを前記被転写基材の少なくとも一部に転写する転写1工程と、前記被転写基材の前記クリアパネルが転写された領域に対し、前記サーマルヘッドを用いて、前記複数のパネルを、任意のパターン状に配列した複数のドットとして、順次転写する転写2工程と、を有し、前記転写2工程において、異なるパネルからなるドット同士において、少なくとも一部に重なり部を有するように転写することを特徴とする転写画像形成方法である。
本発明の態様によれば、偽造防止効果の高いレリーフ構造からなる任意のカラー画像をオンデマンドに、かつ階調表現、明るさ、ドット再現の安定性にすぐれた画像として形成することが可能となる。
本発明の実施形態に係る転写箔の一例を示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る転写箔構成の一例を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る転写画像形成体の一例を示す断面図である。 印字方法の一例を示す平面図である。 本発明の転写箔を用いた情報記録体の一例を示す斜視図である。 従来の転写箔の一例を示す斜視図である。 従来の転写箔を用いた転写画像形成体の例を示す断面図である。(I)ドット並置方式(II)ドット重ね方式(III)半ドット重ね方式
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、各図において、同様または類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する説明は省略する。
また、各図面は本発明の実施形態の1例を示すもので、これらに限定されるものではない。
(転写箔)
図1は、本発明の実施形態に係る転写箔の一例を示す斜視図であり、図2は転写箔の構成例を示す断面図である。
図1では、転写箔(10)は、回折格子領域(12)と回折格子構造を有しないクリアパネル(13)領域とを有しており、回折格子領域(12)は、更に特定の角度からの観察に対して、レッド、グリーン、ブルーの各光を射出する回折格子構造を設けたレッドパネル(R)、グリーンパネル(G)、ブルーパネル(B)を備えている。
これらレッドパネル(R)、グリーンパネル(G)、ブルーパネル(B)、およびクリアパネル(13)は、面順次に設けられている。
図2に示す転写箔(10)の構成例では、転写箔基材(11)の片面にバックコート層(14)が設けられ、バックコート層(14)が設けられている面とは反対側の面に、剥離層(15)、レリーフ構造形成層(16)、光反射層(17)、接着層(18)がこの順に設けられている。
また、レリーフ構造形成層(16)には、回折構造領域(12)とクリアパネル(13)領域とが設けられている。
クリアパネル(13)領域は、レリーフ構造形成層表面が、典型的に平坦な構造を有しており、回折構造領域(12)は、レッドパネル(R)、グリーンパネル(G)、ブルーパネル(B)からなり、それぞれのパネルは、特定の角度から観察した際に、レッド、グリーン、ブルーの光をそれぞれ射出する回折構造体となる凹凸構造を有している。
ここで、回折構造体は、ホログラムあるいは回折格子とすることができ、所望の凹凸形状を形成したニッケル製のプレス版などをレリーフ構造形成層の表面に加熱、押圧することにより、形成することができる。
転写箔基材(11)は、熱転写工程等における熱圧で軟化変形を生じない耐熱性と強度を有するものが望ましく、材料としては、例えばポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ(メタ)アクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、トリアセチルセルロース、ポリビニルアルコール、ポリイミドなどの合成樹脂や天然樹脂、紙、合成紙等から単独あるいは2つ以上を組み合わせた複合物として用いることができるが、コスト面や取扱い易さ等を考慮するとポリエチレンテレフタレートを好適に用いることができる。
このような転写箔基材(11)の厚さは、操作性や加工性を考慮して2〜100μmのものを使用することができるが、転写箔基材(11)が厚くなると、サーマルヘッドを用いた転写を実施しようとする際などに、サーマルヘッドの発熱エネルギーを増大させることとなり、結果的にサーマルヘッドの寿命を縮める可能性があるため、2μm〜25μm程度の厚みのものを好適に用いることができる。
バックコート層(14)は、サーマルヘッドを用いて、転写箔(10)から各パネル部を被転写体に熱転写する際に、スティッキング等の不具合発生を防止するための層であり、このような機能を有するものであれば、従来公知のものをいずれも用いることができる。
バックコート層(14)用の具体的な材料としては、例えば、熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、あるいは放射線硬化性樹脂などを例示することができ、熱可塑性樹脂を用いる場合には、例えばアクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ポリカーボネート樹脂、ノルボルネン樹脂などを例示することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
熱硬化性樹脂としては、例えば反応性水酸基を有するポリオール樹脂などにポリイソシアネートなどを架橋剤として添加し、架橋させたウレタン樹脂や、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ系樹脂などを例示することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
また放射線硬化性樹脂としては、例えばラジカル重合可能なビニル基を有する各種樹脂類とラジカル開始剤を混合したものや、カチオン重合可能なエポキシ基などを有する各種樹脂とカチオン開始剤を混合したものなどを例示することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
上述のような各種樹脂は、それぞれ単独で用いられても良いし、2つ以上の材料を混合して用いられても何ら問題無い。
このようなバックコート層(14)には、必要に応じて各種界面活性剤などのスリップ剤や、ポリエチレンワックス、カルナバワックス、シリコンワックス、金属石鹸類などの滑剤、タルクやシリカ、有機フィラーなどの充填剤などといった各種添加剤が添加されてあっても良い。
バックコート層(14)の厚さは、適宜設定することができるが、0.1μm〜20μm程度とすることができる。
剥離層(15)は、転写箔(10)の被転写体への転写性を向上させるためのもので、転写箔基材(11)からの剥離が容易なものであれば、いずれも用いることができ、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、放射線硬化性樹脂などを例示することができる。
中でも熱可塑性樹脂は、柔軟性、箔切れ性などに優れることから、好適に用いることができる。
剥離層(15)に用いられる熱可塑性樹脂の例としては、アクリル系樹脂、塩化ゴム系
樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル系樹脂、スチレンアクリレート系樹脂、ポリエーテル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ノルボルネン系樹脂などを例示することができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
また、剥離層(15)には箔切れ性などを向上させる目的で、植物系ワックス、石油系ワックス、鉱物系ワックス、合成ワックスなどの各種ワックス類や、ステアリン酸等の高級脂肪酸の金属塩などからなる金属石鹸類、シリコーンオイル等の滑剤、更にはフッ素系樹脂パウダーやシリコン系樹脂パウダー、アクリロニトリル系微粒子などの有機フィラー、シリカ微粒子等の無機フィラーなどを添加してあっても良い。このような剥離層(15)の厚さは、0.1μm〜20μm程度とすることができる。
レリーフ構造形成層(16)は、プレス版による熱圧成形が可能であれば、いずれの材料も用いることができ、例えば熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂、放射線硬化樹脂などの各種樹脂を用いることができる。
熱可塑性樹脂を用いる場合には、例えば、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂などや、これらの混合物、またはこれらの共重合体などを使用することができる。
また、熱硬化性樹脂を用いる場合には、例えば、アクリル系ポリオール樹脂やポリエステル系ポリオール樹脂などのポリオール系樹脂とイソシアネート化合物との架橋反応によって形成されるウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂などや、これらの混合物、またはこれらの共重合物を使用することができる。
また、放射線硬化樹脂を用いる場合には、放射線硬化樹脂は、典型的には、重合性化合物と開始剤とを含んでいる。
重合性化合物としては、例えば、光ラジカル重合が可能な化合物を使用する。具体的には、エチレン性不飽和結合またはエチレン性不飽和基を有したモノマー、オリゴマーまたはポリマーを使用することができる。あるいは光ラジカル重合が可能な化合物として、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペンタエイスリトールペンタアクリレートおよびジペンタエリスリトールヘキサアクリレート等のモノマー、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレートおよびポリエステルアクリレート等のオリゴマー、またはウレタン変性アクリル樹脂およびエポキシ変性アクリル樹脂等のポリマーなどを使用してもよい。
重合性化合物として光ラジカル重合が可能な化合物を使用する場合、開始剤としては、光ラジカル重合開始剤を使用することができる。
この光ラジカル重合開始剤としては、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテルおよびベンゾインエチルエーテル等のベンゾイン系化合物、アントラキノンおよびメチルアントラキノン等のアントラキノン系化合物、アセトフェノン、ジエトキシアセトフェノン、ベンゾフェノン、ヒドロキシアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、α−アミノアセトフェノンおよび2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モリホリノプロパン−1−オン等のフェニルケトン系化合物、ベンジルジメチルケタール、チオキサントン、アシルホスフィンオキサイド、または、ミヒラーズケトンなどを使用することができる。
あるいは、重合性化合物として、光カチオン重合が可能な化合物を使用してもよい。光カチオン重合が可能な化合物としては、例えば、エポキシ基を備えたモノマー、オリゴマーもしくはポリマー、キセタン骨格含有化合物、または、ビニルエーテル類を使用する。
重合性化合物として光カチオン重合が可能な化合物を使用する場合、開始剤としては、光カチオン重合開始剤を使用する。この光カチオン重合開始剤としては、例えば、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ホスホニウム塩または混合配位子金属塩を使用する。
あるいは、重合性化合物として、光ラジカル重合が可能な化合物と光カチオン重合が可能な化合物との混合物を使用してもよい。
この場合、開始剤としては、例えば、光ラジカル重合開始剤と光カチオン重合開始剤との混合物を使用する。あるいは、この場合、光ラジカル重合および光カチオン重合の双方の開始剤として機能しうる重合開始剤を使用してもよい。
このような開始剤としては、例えば、芳香族ヨードニウム塩または芳香族スルホニウム塩を使用する。
また、重合開始剤を使用しない例として、電子線照射により重合性化合物の重合反応を引き起こす方法を用いてもよい。
前記放射線硬化樹脂は、増感色素、染料、顔料、重合禁止剤、レベリング剤、消泡剤、タレ止め剤、付着向上剤、塗面改質剤、可塑剤、含窒素化合物、エポキシ樹脂等の添加剤、離型剤またはこれらの組合せを更に含んでいてもよい。
また、放射線硬化樹脂には、その成形性を向上させるべく、非反応性の樹脂を更に含有させてもよい。この非反応性の樹脂としては、例えば、前記熱可塑性樹脂や熱硬化性樹脂などを単独または混合物として用いることができる。
レリーフ構造形成層の表面には、プレス版を用いて凹凸構造が形成された凹凸構造領域(12)と、凹凸構造を有しないクリアパネル(13)領域が設けられている。
凹凸構造領域(12)は凹凸構造を有する複数のパネルからなり、赤の回折光を生成するレッドパネル(R)、緑の回折光を生成するグリーンパネル(G)、青の回折光を生成するブルーパネル(B)からなる。
具体的には、転写箔基材(11)の長手方向でもある搬送方向にそって連続して設けられ、転写箔基材(11)のバックコート層(14)側からサーマルヘッドによる熱印加により、後述の接着層(18)を介して被転写体に転写され、回折光からなる画像を形成することができる。
このように搬送方向に並んだ各パネル(R、G、B)の少なくとも一方の幅方向側には、余白部が設けられてあっても良く、またいずれかのパネルに対する特定の位置には検出マークが設けられてあっても良い。
光反射層(17)は、少なくともレリーフ構造形成層(16)の一部を覆うように形成されており、例えば、Al、Sn、Cr、Ni、Cu、Au、Agなどの金属類ならびにこれらの合金からなる群より選択される金属材料や、レリーフ構造形成層(16)と屈折率の異なる誘電体などからなる。
誘電体としては、例えば、Sb、Fe、TiO、CdS、CeO、ZnS、PbCl、CdO、Sb、WO、SiO、Si、In、PbO、Ta、ZnO、ZrO、Cd、Alなどの金属化合物からなる誘電体などを例示することができる。
これらの光反射層(17)を構成する材料は、単独で用いられても良いし、複数の材料を積層して設けられてあっても何ら問題ないが、光反射層(17)として金属類を用いる場合には、微細なパターン状に形成されてあることが望ましく、目視ではパターンが認識できない程度に微細なパターンであることが望ましい。
上述のような光反射層(17)を形成する方法としては、レリーフ構造形成層(16)の表面形状に対応するように前記材料を堆積させることが可能な公知の塗布法または気相堆積法を用いることができる。
塗布法としては、例えばスプレー塗布法などを挙げることができる。気相堆積法としては、例えば、真空蒸着法、スパッタリング法、化学蒸着法(CVD法)などを挙げることができる。中でも、真空蒸着法やスパッタリング法などが好適に用いられる。
光反射層(17)の膜厚としては、10nm〜150nmの範囲とすることができる。
接着層(18)に用いられる材料としては、例えばアクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂、エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂などの各種樹脂の単独または2種以上の混合物や共重合体などの複合物として用いることができるが、必ずしもこれらの材料に限定されるものではない。
また、接着層にはブロッキング防止や箔切れ性等を考慮して、植物系ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックス、合成ワックス等のワックス類、ステアリン酸等の高級脂肪酸の金属塩、シリコーンオイル等の滑剤、フッ素樹脂パウダー、シリコン系パウダー、アクリロニトリル系微粒子等の有機フィラー、およびシリカ等の無機フィラーなどを添加することができる。
(転写画像形成体ならびに転写画像形成方法)
図3は、上述の様にして得られた転写箔(10)を用いて画像を形成した転写画像形成体の例を示す断面図である。
図3において、転写画像形成体(20)は、被転写基材(21)上に、まず転写1工程によりクリアパネル層(13’)が設けられ、その上に転写2工程によって、レッドパネル(R)、グリーンパネル(G)、ブルーパネル(B)を転写して形成したドット(Dr、Dg、Db)で構成された画素(Px)が設けられている。
また、画素(Px)において、各ドット(Dr、Dg、Db)は、異なるパネルのドット同士で、少なくとも一部に重なり部(22)を有するように配置されている。
ここで、図3では、レッドドット(Dr)は、その全面が被印字面であるクリアパネル層(13’)に接した状態となっているが、グリーンドット(Dg)ならびにブルードット(Db)は、一方の端部が下層のドット表面に接しているが、他方の端部は宙に浮いたように描かれている。
これは便宜上の表現であり、実際には必ずしも端部が宙に浮いた状態で保持されているわけではなく、少なくとも被印字面に接していると考えることができる。これは、他の類似する図面に対しても同様である。
被転写基材(21)は、紙類をはじめとして、塩化ビニル、ポリカーボネート、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン、ポリオレフィン、アクリル樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、トリアセチルセルロースなどの各種素材を単独あるいは2つ以上を組み合わせた複合材として用いることができる。
これらの材料には、酸化チタン、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、白鉛華などの各種充填剤が添加されてあっても良いし、気泡等の空隙が設けられてあっても何ら問題ない。
また、被転写基材(21)は、任意の印刷加工をはじめ、帯電防止加工、易接着加工、接着層付与、粘着加工などの各種加工や処理が施されてあっても良いし、磁気記録層やICチップ、アンテナ等が設けられてあっても何ら問題ない。
更に、被転写基材(21)は、支持体上に受像層などを剥離可能に設けた中間転写フィルムであっても良く、この場合には最終印画物は、転写箔(10)を用いて形成された画像と前記受像層などを含む層を被転写体に再転写することによって形成される。
中間転写フィルムを被転写基材(21)とする場合には、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、塩化ビニル、ポリイミド、ポリビニルアルコール、トリアセチルセルロースなどからなる支持体上に、剥離性保護層、中間層、受像層などを設けたものなどを例示することができる。
剥離性保護層は、支持体からの剥離性を有するとともに、最終印画物に耐久性を付与するためのもので、例えば、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、塩化ビニルなどのビニル系樹脂、トリアセチルセルロースやニトロセルロースなどのセルロース系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリイミド系樹脂、ノルボルネン系樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フェノール系樹脂などの各種樹脂を例示することができるが、必ずしもこれらに限定さえるものではなく、例えば放射線硬化性樹脂などが用いられてあっても何ら問題ない。
剥離性保護層には、植物系ワックス、鉱物系ワックス、石油系ワックス、合成ワックスなどのワックス類、ステアリン酸などの高級脂肪酸の金属塩、シリコーンオイルなどの滑剤、有機フィラー類や、シリカなどの無機フィラーなどが添加されてあっても良い。
中間層は、必ずしも設ける必要はないが、最終印画物の耐久性向上や、剥離性保護層と受像層の接着性向上、更には各種印刷層やOVD(Optical Variable Device)層として装飾性やセキュリティ性の向上を目的として、任意に設けることができる。
OVD層としては、高輝度顔料、パール顔料、各種液晶材料などの特殊材料を有する層やホログラムあるいは回折格子などを例示することができる。
受像層は、転写箔(10)に対する受像適性と、最終印画物となる被転写体との接着性を有するものであれば良く、従来公知の材料をいずれも用いることができる。
具体的には、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩化ビニルや酢酸ビニルなどのビニル系樹脂、エポキシ系樹脂、ロジン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
オレフィン系樹脂、ゴム系材料などを例示することができ、これらの材料を単独あるいは混合物や共重合体などの複合物として用いることができるが、必ずしもこれらに限定されるものではない。
また、受像層には、ブロッキング防止や箔切れ性向上などの目的で、例えば、酸化チタン、炭酸カルシウム、シリカ、タルク、珪藻土、有機フィラー類などの体質顔料や各種ワックス類などが添加されてあっても良い。
以下に、本発明の転写画像形成体(20)において、レッドパネル)(R)、グリーンパネル(G)、ブルーパネル(B)などからなるドット(Dr、Dg、Db)が形成される領域にクリアパネル層(13’)を設ける理由について説明する。
転写画像形成体(20)は、特定角度から観察した際に、赤、緑、青の各回折光のそれぞれの光強度を有する各ドット(Dr、Dg、Db)を組み合わせることで特定の色を表現している画素(Px)を、任意に配置することによって画像として認識される。
この時、赤、緑、青のそれぞれの光強度は、各ドット(Dr、Dg、Db)の面積によって表現され、各ドット(Dr、Dg、Db)の面積は、サーマルヘッドを用いて転写する際の印加エネルギーに違いによって調整される。
ここで、図6は、クリアパネル(13)を有しない従来型の転写箔(50)を示しており、この従来型の転写箔(50)を用いて、画像形成する際のドット形成手段の例を図7に示した。
図7では、ドット形成手段の例として、各ドット(Dr、Dg、Db)を重ねることなく並べて設けるドット並置(I)方式、あるいは各ドット(Dr、Dg、Db)の形成位置を重ねるドット重ね(II)方式、各ドット(Dr、Dg、Db)の一部を重ねる半ドット重ね(III)方式の3方式を示している。
ホログラムや回折格子などの転写箔(10)を用いて画像形成する手段として、これらの手法にはそれぞれメリットとデメリットを有しており、大まかな傾向を表1に示した
表1に示すとおり、ドット並置(I)方式では、レッドパネル(R)、グリーンパネル(G)、ブルーパネル(B)を熱転写して各ドット(Dr、Dg、Db)を形成する際の転写対象面が、どのドットの場合でも被転写基材(21)が対称となるため、印字感度にムラが無く、印加された熱エネルギーに対して安定したドット径を得ることができ、この結果各画素Pxを構成するドット(Dr、Dg、Dbなど)の相対面積が安定するため、階調や色再現性も良好となるが、各ドットを並置することから1つの画素(Px)にようする面積を多く必要とするため、形成される画素数が減少し、回折光からなる画像の明るさが不十分となる。
各ドットの形成位置を重ねるドット重ね(II)方式の場合には、最初に被転写基材(21)に転写されるドット(例えばDr)は、次から転写されるドット(例えば、Dg、Db)は、既に形成されているドットの表面に対して印字がなされる。
被転写基材(21)と各ドット(Dr、Dg、Db)の表面となる剥離層(15)とは、必ずしも同一の材質とはならないため、ドット形成時の印字感度が異なる事となる。
従って、同じ印加エネルギーを加えた場合であっても、印字対象面によって形成されるドットの大きさが異なることとなるため、ドット径の安定性が劣る。
また、各ドット(Dr,Dg、Db)が同じ配置位置に重ねて形成された画素(PxII)となるため、下層に設けられたドット(例えば、DrやDg)は、上のドットに覆われることとなり、結果としてドットの有する回折効率が低下し、色再現性が低下することとなる。
これに対し、ドットの一部を重ねて印字する半ドット重ね(III)方式では、印字対象面が、下層に設けられたドットの表面と被転写基材(21)の表面の双方への印字となるため、ドット並置(I)方式に比べると、ドット径の安定性が劣るものの、下層に設けられたドットも完全には覆われることが無いため、ドット重ね(II)方式に比べて、十分な色再現が可能となる。
しかし、半ドット重ね(III)方式もドット径再現性においては、必ずしも十分とは言えず、改善が求められていた。
これに対し、本発明の転写箔(10)を用いて、ドットを形成した場合の効果を図4に示した。
図4では、転写画像形成体(30)において、上半分は、従来の転写箔(50)を用いて印字した例を示しており、下半分は本発明の転写箔(10)を用いて印字した例を示している。
すなわち、下半分では、被転写基材(21)の各ドットを形成する領域に対して、予め転写1工程によってクリアパネル層(13’)設けられ、次いで転写2工程によって各ドットを形成している。
ここで、図中のレッドドット(Dr)は、印字対象面に関係なく、同一のドット面積でドット形成したものとする。
図4における1列目と3列目、ならびに2列目と4列目は、それぞれ同じ印加エネルギーによってグリーンドット(Dg)を形成したものとする。
図4に示す通り、クリアパネル層(13’)が設けられていない場合には、同じ印加エネルギーが加えられた場合であってもDg11とDg12、あるいはDg21とDg22とでは、ドット径がそれぞれ異なったものとなっている。
これは、1列目と2列目ではレッドドット(Dr)が設けられたところに、一部を重ねるようにグリーンドット(Dg)が形成されているのに対し、3列目と4列めでは、直接被転写基材(21)に対してグリーンドット(Dg)が形成されている。
従って、グリーンドット(Dg)の印画対象面が異なることとなり、結果的にドット径が安定せず、異なる大きさのドット径として形成されている。
これに対し、クリアパネル層(13’)が設けられた場合には、Dg13とDg14、ならびにDg23とDg24とが、それぞれ同じドット径として形成されている。すなわち印加エネルギーに応じて、安定したドット径が得られることとなる。
これは、各ドットが形成されるべき領域に予めクリアパネル層(13’)が設けられて
いることにより、ドットを最初に形成する場合であっても後から形成する場合であっても、共に転写箔(10)における剥離層(15)が、印字対象面となるため、印字感度が変化することなく、安定したドット径が得られるためである。
また、図4より判る通り、Dg22とDg24では、印加エネルギーが同じであってもドット径が異なっていることが判る。
しかし、少なくとも各ドット(Dr、Dg、Db)を形成する領域全体を覆うようにクリアパネル層(13’)を設けることにより、クリアパネル層(13’)が無い状態でのドット形成を無くすことで、ドット径が変化することを抑制することができ、所望のドット径となるよう印加エネルギーを制御することにより、安定した画像を得ることができる。
以上の結果を表2に示した。
表2に示すとおり、本発明の転写箔を用い、本発明の転写画像形成方法によって画像形成を行うことにより、極めて安定した、かつ良好な画質を有する、回折光からなるフルカラー画像を形成することが可能となる。
図5には、本発明の転写箔、転写画像形成体ならびに転写画像形成方法を用いて、中間転写法により、作成した情報記録体(40)の例を示している。
すなわち、転写箔に対する被転写体として中間転写箔を用い、色素を含む転写インクによるYMC印画画像部(41)と、本発明の転写箔を用いたRGB印画画像部(42)を形成した後、冊子上に再転写して情報記録体としたものである。
この様に、顔写真などのカラー画像情報(個人認証情報)なども、回折格子を用いたカラー画像として、オンデマンドに、良質で安定した画像として印字することが可能となり、改ざんすることがより困難な、極めて偽造防止効果の高い印画物を提供することが可能となる。
10 … 転写箔
11 … 転写箔基材
12 … 回折構造領域
13 … クリアパネル
13’ … クリアパネル層
14 … バックコート
15 … 剥離層
16 … レリーフ構造形成層
17 … 光反射層
18 … 接着層
20、30… 転写画像形成体
21 … 被転写基材
22 … 重なり部
40 … 情報記録体
41 … YMC印画画像部
42 … RGB印画画像部
50 … 従来の転写箔
R … レッドパネル
G … グリーンパネル
B … ブルーパネル
Dr、Dg、Db … 印字ドット
Dg11、Dg12、Dg13、Dg14、Dg21、Dg22、Dg23、Dg24…印字ドット
Px、PxI、PxII、PxIII … 画素

Claims (7)

  1. 転写箔基材上に、剥離層と、表面に凹凸構造を有するレリーフ構造形成層と、前記レリーフ構造形成層表面の少なくとも一部を覆うように形成された光反射層と、接着層と、を少なくとも積層してなる転写箔であって、
    前記レリーフ構造形成層が、その面内において概ね均一な凹凸構造を有するパネルを複数有し、
    前記複数のパネルが、前記凹凸構造の凹部または凸部のピッチ、あるいは凹部または凸部の深さまたは高さ、あるいは凹部または凸部の配向方向の、少なくともいずれか1つ以上が異なる複数のパネルと、前記凹凸構造を有しない典型的には平坦なクリアパネルと、を面順次に設けてなることを特徴とする転写箔。
  2. 前記複数のパネルに設けられた前記凹凸構造が、前記パネルを特定の角度から観察した際に、赤、緑、青のいずれかの回折光を射出する回折構造体であることを特徴とする請求項1に記載の転写箔。
  3. 前記転写箔基材の剥離層と接する面とは反対側の面に、バックコート層を有することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の転写箔。
  4. 被転写基材上に、剥離層と、表面に凹凸構造を有するレリーフ構造形成層と、前記レリーフ構造形成層表面の少なくとも一部を覆うように形成された光反射層と、接着層と、を少なくとも有する複数のドットを配置してなる転写画像形成体であって、
    前記複数のドットと前記被転写基材との間に、
    剥離層と、前記凹凸構造を有しない典型的に平坦な表面を有するレリーフ構造形成層と、前記レリーフ構造形成層表面の少なくとも一部を覆うように形成された光反射層と、接着層と、を少なくとも有するクリアパネル層が、少なくとも設けられてなることを特徴とする転写画像形成体。
  5. 前記複数のドットにおける各ドットのレリーフ構造形成層表面に設けられた前記凹凸構造は、単一ドット内において概ね均一な凹凸構造を有し、
    前記複数のドットは、前記凹凸構造の凹部または凸部のピッチ、あるいは凹部または凸部の深さまたは高さ、あるいは凹部または凸部の配向方向の、少なくともいずれか1つ以上が異なる複数の群を構成し、
    前記群のドット配列において、異なる群に属するドット間で、少なくとも一部に重なり部を有することを特徴とする請求項4に記載の転写画像形成体。
  6. 前記凹凸構造が、特定の角度から観察した際に、赤、緑、青のいずれかの回折光を射出する回折構造体であることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の転写画像形成体。
  7. 転写箔基材上に、特定の角度から観察した際に、赤、緑、青のいずれかの回折光を射出する複数のパネルとクリアパネルとを面順次に設けた転写箔を準備する準備工程と、
    前記転写箔と、被転写基材とを対向配置し、サーマルヘッドを用いて、前記クリアパネルを前記被転写基材の少なくとも一部に転写する転写1工程と、
    前記被転写基材の前記クリアパネルが転写された領域に対し、前記サーマルヘッドを用いて、前記複数のパネルを、任意のパターン状に配列した複数のドットとして、順次転写する転写2工程と、を有し、
    前記転写2工程において、異なるパネルからなるドット同士が、少なくとも一部に重なり部を有するように転写することを特徴とする転写画像形成方法。
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