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JP2019194288A - 塩化ビニル系樹脂組成物およびその成形体 - Google Patents

塩化ビニル系樹脂組成物およびその成形体 Download PDF

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龍典 三田村
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大 西村
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Kazunobu Tanaka
一暢 田中
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Abstract

【課題】熱安定性に優れた、塩基性染料を含有する塩化ビニル系樹脂組成物およびその成形体を提供する。【解決手段】塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、(A)成分として、塩基性染料の1種以上を0.001〜10質量部、(B)成分として、過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物の1種以上を0.01〜10質量部、(C)成分として、有機酸の亜鉛塩の1種以上を0.01〜10質量部、(D)成分として、有機酸のバリウム塩、過塩基性炭酸バリウム塩、有機酸のカルシウム塩、過塩基性炭酸カルシウム塩からなる群から選ばれる1種以上を0.01〜10質量部、含有する塩化ビニル系樹脂組成物である。【選択図】なし

Description

本発明は、塩化ビニル系樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」とも称す)およびその成形体に関し、詳しくは、熱安定性に優れた、塩基性染料を含有する塩化ビニル系樹脂組成物およびその成形体に関する。
塩化ビニル系樹脂は難燃性、耐薬品性、機械的安定性、透明性、接着性、印刷性等に優れ、また、可塑剤を添加することにより硬質から軟質まで容易に硬さを変えられることから、様々な用途で用いられている。
しかしながら、塩化ビニル系樹脂は光や熱に対する安定性が不十分であることに加え、加熱成形加工時や製品の使用時に、主として脱ハロゲン化水素に起因する分解を起こしやすいという欠点を有することが知られている。この様な欠点を改善するために、従来から、有機酸の金属塩、有機スズ化合物、有機ホスファイト化合物、エポキシ化合物、β−ジケトン化合物、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の、種々の安定剤を配合して塩化ビニル系樹脂の安定性を改善することが試みられている。
このような安定剤としては、従来、鉛系安定剤、カドミウム系安定剤が、コスト面の優位性等の観点から使用されてきたが、近年、環境問題への関心が高まり、毒性や環境に対する影響が問題となっている。さらに、有機スズ化合物を使用するスズ系安定剤についても、環境に与える影響や毒性の観点から好ましくない。
また、塩化ビニル樹脂の着色に塩基性染料が使用されている。この塩基性染料は色素カチオンと酸アニオン(例えば、塩素イオン)から構成されるため、カチオン染料とも呼ばれる。塩化ビニル系樹脂組成物が、この塩基性染料を含有する場合、熱安定性が劣るという問題を有していた。このような問題に対し、特許文献1では、過塩素酸アルカリ土類金属塩を添加して熱安定性を改善することが提案されている。
特開昭62−36446号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている手法では、熱安定性について充分ではなかった。したがって、さらに熱安定性に優れた塩化ビニル系樹脂組成物が望まれているのが現状である。
そこで、本発明の目的は、熱安定性に優れた、塩基性染料を含有する塩化ビニル系樹脂組成物およびその成形体を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記課題を解消するために鋭意検討した結果、所定のハイドロタルサイト化合物を用いることで、上記課題を解消できることを見出して、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、
(A)成分として、塩基性染料の1種以上を0.001〜10質量部、
(B)成分として、過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物の1種以上を0.01〜10質量部、
(C)成分として、有機酸の亜鉛塩の1種以上を0.01〜10質量部、
(D)成分として、有機酸のバリウム塩、過塩基性炭酸バリウム塩、有機酸のカルシウム塩、過塩基性炭酸カルシウム塩からなる群から選ばれる1種以上を0.01〜10質量部、含有することを特徴とするものである。
本発明の樹脂組成物においては、(B)成分の過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物中の、炭酸アニオンと過塩素酸アニオンの合計のうち、過塩素酸アニオンが20モル%以上80モル%以下であることが好ましい。また、本発明の樹脂組成物においては、(D)成分が、有機酸のバリウム塩または過塩基性炭酸バリウム塩の1種以上であることが好ましい。さらに、本発明の樹脂組成物においては、さらに(E)成分として、β−ジケトン化合物の1種以上を0.01〜10質量部含有することが好ましい。さらにまた、本発明の樹脂組成物においては、さらに(F)成分として、亜リン酸エステル化合物の1種以上を0.01〜5質量部含有することが好ましい。また、本発明の樹脂組成物においては、さらに(G)成分として、フェノール系酸化防止剤を0.01〜5質量部含有することが好ましい。さらに、本発明の樹脂組成物においては、さらに(H)成分として、ヒンダードアミン系光安定剤の1種以上を0.01〜5質量部含有することが好ましい。さらにまた、本発明の樹脂組成物においては、鉛系安定剤、カドミウム系安定剤および有機スズ系化合物を含有しないことが好ましい。
本発明の成形体は、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物から得られることを特徴とするものである。
本発明によれば、熱安定性に優れた、塩基性染料を含有する塩化ビニル系樹脂組成物およびその成形体を提供することができる。特に、鉛系安定剤、カドミウム系安定剤、スズ系安定剤等を使用していない、塩化ビニル系樹脂組成物の熱安定性の改善に好適である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
まず、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物について説明する。本発明の樹脂組成物は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、(A)成分として、塩基性染料の1種以上を0.001〜10質量部、(B)成分として、過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物の1種以上を0.01〜10質量部、(C)成分として、有機酸の亜鉛塩の1種以上を0.01〜10質量部、(D)成分として、有機酸のバリウム塩、過塩基性炭酸バリウム塩、有機酸のカルシウム塩、過塩基性炭酸カルシウム塩の群から選ばれる1種以上を0.01〜10質量部、含有する。
塩化ビニル系樹脂としては、塊状重合、溶液重合、懸濁重合、乳化重合等その重合方法には特に限定されず、例えば、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポリエチレン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−スチレン−アクリロニリトル共重合体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−各種ビニルエーテル共重合体等の塩化ビニル系樹脂、およびそれら相互のブレンド品或いは他の塩素を含まない合成樹脂、例えば、アクリロニトリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−エチル(メタ)アクリレート共重合体、ポリエステル等とのブレンド品、ブロック共重合体、グラフト共重合体等を挙げることができる。これら塩化ビニル系樹脂は2種以上の混合物でもよく、他の合成樹脂との混合物でもよい。使用される塩化ビニル系樹脂は、熱安定性、耐着色性、耐熱着色性の点から、ポリ塩化ビニルが好ましい。
次に、本発明の樹脂組成物に係る(A)成分について説明する。本発明の樹脂組成物に係る(A)成分は塩基性染料である。塩基性染料は、塩化ビニル樹脂の着色に用いられる。塩基性染料は、芳香環を有する塩基である色素カチオンと、塩素イオン等の酸アニオンから構成される。塩基性染料はカチオン染料ともいう。
本発明の樹脂組成物に用いられる塩基性染料の例を挙げると、ベーシックバイオレット4、ベーシックブルー17、ローダミンB、ローダミン6B、ローダミン6G、ローダミン110、クリスタルバイオレット、ニューフクシン、ベーシックレッド9、ベーシックブルー11、ベーシックオレンジ14、アシッドブルー119、オーラミン、ベーシックブルー9、ベーシックグリーン4、ベーシックグリーン1、ベーシックレッド2、ベーシックバイオレット11、ベーシックブルー7、ピグメントグリーン18、アストラゾンオレンジR、ビスマルクブラウン、ベーシックブルー54、ベーシックグリーン5、ベーシックイエロー51、ベーシックレッド51、ベーシックブルー26、4−(N−メチル−N−フエニルヒドラゾノメチル)−N−メチルピリジニウムのメチル硫酸塩、クリスタルバイオレット9水和物、ベーシックブルー162、2−[[4−(ジメチルアミノ)フェニル]アゾ]−1,3−ジメチル−1H−イミダゾリウムクロライド、ピグメントバイオレット3、ベーシックオレンジ3、ビスマルクブラウンB、ベーシックレッド49、ベーシックイエロー29、ベーシックブルー3、ベーシックブラウン1、ベーシックレッド15、ベーシックブルー53、ベーシックイエロー24、ベーシックバイオレット14、トルイジンブルー、ベーシックレッド54、ベーシックイエロー49、2−[7−(ジメチルアミノ)−2−オキソ−2H−1−ベンゾピラン−3−イル]−1,3−ジメチル−1H−ベンゾイミダゾリウムクロライド、CI42500、クリスタルバイオレット、ベーシックイエロー87、1−アミノ−4−[[4−[(ジメチルアミノ)メチル]フェニル]アミノ]アントラキノン モノハイドロクロライド、ベーシックレッド46、マラカイトグリーン蓚酸塩、ベーシックレッド18、ベーシックブラウンG、ベーシックグリーン4、ビスマルクブラウンR、ベーシックブルー57、ベーシックレッド12、ローダミン6GD、ベーシックイエロー9、メチルバイオレット、ベーシックレッド22、ソルベントグリーン1、ベーシックブルー47等が挙げられる。これらの中でも、ローダミンB、ローダミン6B、ローダミン6G、ローダミン110等のローダミン系染料が熱安定性の点から好ましい。なお、(A)成分の塩基性染料は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。
本発明の樹脂組成物中の(A)成分の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、0.001〜10質量部であり、熱安定性の点から、0.01〜5.0質量部が好ましく、0.05〜3.0質量部がより好ましい。
次に、本発明の樹脂組成物に係る(B)成分について説明する。本発明の樹脂組成物に係る(B)成分は、過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物である。過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物は、ハイドロタルサイト化合物の炭酸アニオン(CO 2−)の一部または全てが過塩素酸アニオン(ClO )で置換されたものである。炭酸アニオン1モルにつき過塩素酸アニオン2モルが置換する。
過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物は、例えば、ハイドロタルサイト化合物を過塩素酸の希薄水溶液中に加えて撹拌し、その後必要に応じて、ろ過、脱水または乾燥することによって容易に製造することができる。この場合、ハイドロタルサイト化合物と過塩素酸とのモル比は任意に設定することができるが、一般には、ハイドロタルサイト化合物1モルに対し、過塩素酸0.1〜2モルとなる比率で用いることが好ましく、より好ましくは0.2〜2モルである。
ハイドロタルサイト化合物とは、マグネシウムおよび/または亜鉛とアルミニウムとの炭酸複塩化合物であり、好ましくは下記一般式(I)、で表される化合物である。
Mgx1Znx2Al(OH)2(X1+X2)+4・CO・mHO (I)
ここで、一般式(I)中、x1およびx2は、各々下記式で表される条件を満足する数を示し、mは実数を示す。
0≦x2/x1<10,2≦x1+x2<20
ハイドロタルサイト化合物は、天然物であってもよく、また合成品であってもよい。合成品の合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特公昭50−30039号公報、特公昭51−29129号公報、特開昭61−174270号公報等に記載の公知の方法を例示することができる。本発明の樹脂組成物においては、ハイドロタルサイト化合物の結晶構造、結晶粒子系あるいは結晶水の有無およびその量等に制限されることなく使用することができる。
また、過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物としては、その表面をステアリン酸のごとき高級脂肪酸、オレイン酸アルカリ金属塩のごとき高級脂肪酸金属塩、ドデシルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のごとき有機スルホン酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステルまたはワックス等で被覆したものも使用することができる。
本発明の樹脂組成物に係る(B)成分の過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物は、未処理(未置換)のハイドロタルサイト化合物中の炭酸アニオンの一部または全部が過塩素酸アニオンに置換されていればよいが、熱安定性の点から、炭酸アニオンと過塩素酸アニオンの合計のうち、過塩素酸アニオンが10モル%以上100モル%以下のものが好ましく、20モル%以上80モル%以下のものがより好ましく、40モル%以上75モル%以下のものがさらにより好ましく、50モル%以上70モル%以下のものがさらにより好ましい。
本発明の樹脂組成物に係る(B)成分の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部であり、熱安定性の点から、0.1〜5.0質量部が好ましく、0.5〜3.0質量部がより好ましい。0.01質量部未満だと熱安定性が劣り、10質量部を超えると経済性に劣るばかりか、塩基性染料による色調が悪化する。なお、本発明の樹脂組成物においては、(B)成分の過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。
次に、本発明の(C)成分について説明する。本発明の(C)成分は有機酸の亜鉛塩である。かかる有機酸の亜鉛塩としては、有機カルボン酸、フェノール類または有機リン酸類等の亜鉛塩が挙げられる。
有機カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、2−エチルヘキシル酸、ネオデカン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、イソウンデシル酸、ラウリン酸、イソラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、バーサチック酸、安息香酸、モノクロル安息香酸、4−tert−ブチル安息香酸、ジメチルヒドロキシ安息香酸、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、o−トルイル酸、m−トルイル酸、p−トルイル酸、トルイル酸、ジメチル安息香酸、2,4−ジメチル安息香酸、3,5−ジメチル安息香酸、2,4,6−トリメチル安息香酸、エチル安息香酸、2−エチル安息香酸、3−エチル安息香酸、4−エチル安息香酸、2,4,6−トリエチル安息香酸、4−イソプロピル安息香酸、n−プロピル安息香酸、アミノ安息香酸、N,N−ジメチルアミノ安息香酸、アセトキシ安息香酸、サリチル酸、p−第三オクチルサリチル酸、エライジン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、エレオステアリン酸、エイコセン酸、エイコサジエン酸、エイコサトリエン酸、エイコサテトラエン酸、アラキドン酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リシノール酸、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸、オクチルメルカプトプロピオン酸等の一価カルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヒドロキシフタル酸、クロルフタル酸、アミノフタル酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メタコン酸、イタコン酸、アコニット酸、チオジプロピオン酸等の二価カルボン酸或いはこれらのモノエステルまたはモノアマイド化合物;ブタントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、ヘミメリット酸、トリメリット酸、メロファン酸、ピロメリット酸等の三価または四価カルボン酸のジまたはトリエステル化合物が挙げられる。
また、フェノール類としては、例えば、第三ブチルフェノール、ノニルフェノール、ジノニルフェノール、シクロヘキシルフェノール、フェニルフェノール、オクチルフェノール、フェノール、クレゾール、キシレノール、n−ブチルフェノール、イソアミルフェノール、エチルフェノール、イソプロピルフェノール、イソオクチルフェノール、2−エチルヘキシルフェノール、第三ノニルフェノール、デシルフェノール、第三オクチルフェノール、イソヘキシルフェノール、オクタデシルフェノール、ジイソブチルフェノール、メチルプロピルフェノール、ジアミルフェノール、メチルイソヘキシルフェノール、メチル第三オクチルフェノール等が挙げられる。
また、有機リン酸類としては、例えば、モノまたはジオクチルリン酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたはジオクタデシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニル)リン酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホスホン酸ステアリルエステル等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物に係る(C)成分である有機酸の亜鉛塩は、酸性塩、中性塩、塩基性塩或いは塩基性塩の塩基の一部または全部を炭酸で中和した過塩基性錯体であってもよい。
また、本発明の樹脂組成物に係る(C)成分である有機酸の亜鉛塩は、2種以上の有機酸から構成されていてもよい。例えば、1価の有機酸による亜鉛塩の場合、同一の有機酸がアニオン部位を形成し、カチオン部位を形成する2価の亜鉛と塩を形成していてもよく、異なる1価の有機酸2種がアニオン部位を形成し、カチオン部位を形成する2価の亜鉛と塩を形成していてもよい。
(C)成分の有機酸の亜鉛塩は、熱安定性の点から、安息香酸亜鉛、トルイル酸亜鉛、4−tert−ブチル安息香酸亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ラウリン酸亜鉛、バーサチック酸亜鉛、オクチル酸亜鉛、オレイン酸亜鉛、パルミチン亜鉛、ミリスチン亜鉛が好ましい。また、熱安定性、耐着色性、耐熱着色性の点から、芳香族カルボン酸の亜鉛塩がより好ましく、具体的には安息香酸亜鉛、トルイル酸亜鉛、4−tert−ブチル安息香酸亜鉛がより好ましい。
本発明の樹脂組成物中の(C)成分の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部であり、熱安定性の点から、0.05〜5.0質量部が好ましく、0.1質量部〜3.0質量部がより好ましい。なお、(C)成分の有機酸の亜鉛塩は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。
次に、本発明の樹脂組成物に係る(D)成分について説明する。本発明の樹脂組成物に係る(D)成分は、有機酸のバリウム塩、過塩基性炭酸バリウム塩、有機酸のカルシウム塩、過塩基性炭酸カルシウム塩の群から選ばれる1種以上である。
有機酸のバリウム塩としては、有機カルボン酸、フェノール類または有機リン酸類等のバリウム塩が挙げられる。
有機カルボン酸としては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、2−エチルヘキシル酸、ネオデカン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、イソウンデシル酸、ラウリン酸、イソラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、イソミリスチン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン酸、バーサチック酸、安息香酸、モノクロル安息香酸、4−tert−ブチル安息香酸、ジメチルヒドロキシ安息香酸、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ安息香酸、o−トルイル酸、m−トルイル酸、p−トルイル酸、トルイル酸、ジメチル安息香酸、2,4−ジメチル安息香酸、3,5−ジメチル安息香酸、2,4,6−トリメチル安息香酸、エチル安息香酸、2−エチル安息香酸、3−エチル安息香酸、4−エチル安息香酸、2,4,6−トリエチル安息香酸、4−イソプロピル安息香酸、n−プロピル安息香酸、アミノ安息香酸、N,N−ジメチルアミノ安息香酸、アセトキシ安息香酸、サリチル酸、p−第三オクチルサリチル酸、エライジン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、エレオステアリン酸、エイコセン酸、エイコサジエン酸、エイコサトリエン酸、エイコサテトラエン酸、アラキドン酸、ドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、リシノール酸、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸、オクチルメルカプトプロピオン酸等の一価カルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ヒドロキシフタル酸、クロルフタル酸、アミノフタル酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、メタコン酸、イタコン酸、アコニット酸、チオジプロピオン酸等の二価カルボン酸或いはこれらのモノエステルまたはモノアマイド化合物;ブタントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、ヘミメリット酸、トリメリット酸、メロファン酸、ピロメリット酸等の三価または四価カルボン酸のジまたはトリエステル化合物が挙げられる。
また、フェノール類としては、例えば、第三ブチルフェノール、ノニルフェノール、ジノニルフェノール、シクロヘキシルフェノール、フェニルフェノール、オクチルフェノール、フェノール、クレゾール、キシレノール、n−ブチルフェノール、イソアミルフェノール、エチルフェノール、イソプロピルフェノール、イソオクチルフェノール、2−エチルヘキシルフェノール、第三ノニルフェノール、デシルフェノール、第三オクチルフェノール、イソヘキシルフェノール、オクタデシルフェノール、ジイソブチルフェノール、メチルプロピルフェノール、ジアミルフェノール、メチルイソヘキシルフェノール、メチル第三オクチルフェノール等が挙げられる。
また、有機リン酸類としては、例えば、モノまたはジオクチルリン酸、モノまたはジドデシルリン酸、モノまたはジオクタデシルリン酸、モノまたはジ−(ノニルフェニル)リン酸、ホスホン酸ノニルフェニルエステル、ホスホン酸ステアリルエステル等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物に係る(D)成分である有機酸のバリウム塩は、2種以上の有機酸から構成されていてもよい。例えば、1価の有機酸によるバリウム塩の場合、同一の有機酸がアニオン部位を形成し、カチオン部位を形成する2価のバリウムと塩を形成していてもよく、異なる1価の有機酸2種がアニオン部位を形成し、カチオン部位を形成する2価のバリウムと塩を形成していてもよい。なお、有機酸のバリウム塩は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。また、有機酸のバリウム塩は、酸性塩、中性塩、塩基性塩でもよい。
次に、過塩基性炭酸バリウム塩について説明する。過塩基性炭酸バリウム塩とは、バリウムの液状過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体である。この錯体は、バリウムのカルボン酸正塩と炭酸バリウムとの単純な混合物とは異なり、これらが何等かのインタラクションにより錯体となっているものであり、高い金属含有量を有しながら、有機溶媒中で均一な液状を示すという特徴を有している。この錯体は、バリウムのカルボン酸正塩、炭酸バリウム、およびバリウムのカルボン酸と炭酸との複合塩を構成成分として構成されており、炭酸バリウムを中心にバリウムのカルボン酸正塩およびバリウムのカルボン酸と炭酸との複合塩がその周辺に存在し、言わばミセルのようなものが形成されることによって、有機溶媒中で均一な液状を示すものである。これら、バリウムの液状過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体は、例えば特開2004−238364号公報に示す製造方法によって製造することができる。
また、上記バリウムの液状過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体は、種々の市販されている錯体をそのまま使用することもできる。市販されている錯体の代表的なものとしては、例えば、米国AM STABILZERS社製の「PlastistabTM 2116」(過塩基性バリウムオレート/カーボネート錯体:比重1.42〜1.53、Ba=33〜36%)、「PlastistabTM 2513」(過塩基性バリウムオレート/カーボネート錯体:比重1.41〜1.52、Ba=33〜36%)、「PlastistabTM 2508」(過塩基性バリウムオレート/カーボネート錯体:比重1.39〜1.51、Ba=33〜36%)等が挙げられる。これら過塩基性炭酸バリウム塩は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。
次に、有機酸のカルシウム塩について説明する。有機酸のカルシウム塩としては、有機カルボン酸、フェノール類または有機リン酸類等のカルシウム塩が挙げられる。
有機カルボン酸としては、例えば、バリウム塩で例示したものが挙げられる。またフェノール類としては、例えば、バリウム塩で例示したものが挙げられる。また有機リン酸類としては、例えば、バリウム塩で例示したものが挙げられる。
本発明の樹脂組成物に係る(D)成分である有機酸のカルシウム塩は、2種以上の有機酸から構成されていてもよい。例えば、1価の有機酸によるカルシウム塩の場合、同一の有機酸がアニオン部位を形成し、カチオン部位を形成する2価のカルシウムと塩を形成していてもよく、異なる1価の有機酸2種がアニオン部位を形成し、カチオン部位を形成する2価のカルシウムと塩を形成していてもよい。有機酸のカルシウム塩は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。また、本発明の樹脂組成物に係る(D)成分である有機酸のカルシウム塩は、酸性塩、中性塩、塩基性塩でもよい。
次に、過塩基性炭酸カルシウム塩について説明する。過塩基性炭酸カルシウム塩とは、カルシウムの液状過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体である。この錯体は、カルシウムのカルボン酸正塩と炭酸カルシウムとの単純な混合物とは異なり、これらが何等かのインタラクションにより錯体となっているものであり、高い金属含有量を有しながら、有機溶媒中で均一な液状を示すという特徴を有している。この錯体は、カルシウムのカルボン酸正塩、炭酸カルシウム、およびカルシウムのカルボン酸と炭酸との複合塩を構成成分として構成されており、炭酸カルシウムを中心にカルシウムのカルボン酸正塩およびカルシウムのカルボン酸と炭酸との複合塩がその周辺に存在し、言わばミセルのようなものが形成されることによって、有機溶媒中で均一な液状を示すものである。
カルシウムの液状過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体は、バリウムの液状過塩基性液状カルボキシレート/カーボネート錯体と同様の方法で製造することができる。また、種々の市販されている錯体をそのまま使用することもできる。市販されている錯体の代表的なものとしては、例えば、米国AM STABILZERS社製の、「PlastistabTM 2265」(過塩基性カルシウムオレート/カーボネート錯体:比重1.04〜1.09、Ca=10%)が挙げられる。これら過塩基性炭酸カルシウム塩は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。本発明の樹脂組成物においては、(D)成分の、有機酸のバリウム塩、過塩基性炭酸バリウム塩、有機酸のカルシウム塩、過塩基性炭酸カルシウム塩は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。
本発明の樹脂組成物に係る(D)成分は、熱安定性の点から、有機酸のバリウム塩、または過塩基性炭酸バリウム塩が好ましく、過塩基性炭酸バリウム塩が最も好ましい。
本発明の樹脂組成物に係る(D)成分の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部であり、熱安定性の点から、0.05〜5.0質量部が好ましい。
本発明の樹脂組成物は、熱安定性の点から、さらに(E)成分としてβ−ジケトン化合物を含有することが好ましい。
(E)成分のβ−ジケトン化合物としては、例えば、アセチルアセトン、トリアセチルメタン、2,4,6−ヘプタトリオン、ブタノイルアセチルメタン、ラウロイルアセチルメタン、パルミトイルアセチルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、パルミトイルベンゾイルメタン、ジステアロイルメタン、ステアロイルアセチルメタン、フェニルアセチルアセチルメタン、ジシクロヘキシルカルボニルメタン、ベンゾイルホルミルメタン、ベンゾイルアセチルメタン、ジベンゾイルメタン、オクチルベンゾイルメタン、ビス(4−オクチルベンゾイル)メタン、ベンゾイルジアセチルメタン、4−メトキシベンゾイルベンゾイルメタン、ビス(4−カルボキシメチルベンゾイル)メタン、2−カルボキシメチルベンゾイルアセチルオクチルメタン、デヒドロ酢酸、アセト酢酸エチル、シクロヘキサン−1,3−ジオン、3,6−ジメチル−2,4−ジオキシシクロヘキサン−1カルボン酸メチル、2−アセチルシクロヘキサノン、ジメドン、2−ベンゾイルシクロヘキサン等が挙げられ、これらの金属塩も同様に使用することができる。金属塩の例としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、亜鉛塩、マグネシウム塩、アルミニウム塩が挙げられる。好ましい金属塩の例としては、アセチルアセトンカルシウム塩、アセチルアセトン亜鉛塩等が挙げられる。
(E)成分のβ−ジケトン化合物は1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのβ−ジケトン化合物の中でも、熱安定性の点から、ジベンゾイルメタン、ステアロイルベンゾイルメタン、アセチルアセトン亜鉛塩が好ましい。
本発明の樹脂組成物に係る(E)成分の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、熱安定性の点から0.01〜10質量部が好ましく、0.05〜5.0質量部が好ましい。
本発明の樹脂組成物は、熱安定性の点から、さらに(F)成分として亜リン酸エステル化合物の1種以上を含有することが好ましい。
(F)成分の亜リン酸エステル化合物としては、亜リン酸トリアルキルエステル、亜リン酸ジアルキルエステル、亜リン酸ジアルキルモノアリルエステル、亜リン酸アルキルアリルエステル、亜リン酸モノアルキルジアリルエステル、亜リン酸ジアリルエステル、亜リン酸トリアリルエステル等が挙げられる。本発明の樹脂組成物においては、トリエステルでもジエステルでも使用することができるが、熱安定性の点から、トリエステルを使用することが好ましい。また、チオエステルも使用することができる。
亜リン酸エステル化合物の例を挙げると、トリフェニルホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホスファイト、トリス(モノ−およびジ−混合ノニルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスファイト、ジフェニルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)オクチルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−2−エチルヘキシルホスファイト、2,2’−メチレンビス(4,6−第三ブチルフェニル)−オクタデシルホスファイト、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)フルオロホスファイト、オクチルジフェニルホスファイト、ジフェニルデシルホスファイト、ジフェニル(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ジ(デシル)モノフェニルホスファイト、ジフェニルトリデシルホスファイト、ジフェニル(C12〜C15混合アルキル)ホスファイト、フェニルジイソデシルホスファイト、フェニルビス(イソトリデシル)ホスファイト、トリエチルホスファイト、トリブチルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリス(デシル)ホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、トリオレイルホスファイト、トリステアリルホスファイト、ジエチルホスファイト、ジブチルホスファイト、ジラウリルホスファイト、ビス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ジオレイルホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、ビス(ネオペンチルグリコール)−1,4−シクロヘキサンジメチルジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4,6−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジクミルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジ(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、フェニル−4,4’−イソプロピリデンジフェノール・ペンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(C12〜15混合アルキル)−4,4’−イソプロピリデンジフェニルジホスファイト、水素化−4,4’−イソプロピリデンジフェノールポリホスファイト、ビス(オクチルフェニル)・ビス〔4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)〕・1,6−ヘキサンジオール・ジホスファイト、テトラ(トリデシル)−4,4’−n−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)−1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタントリホスファイト、ヘキサ(トリデシル)・1,1,3−トリス(2−メチル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン・トリホスファイト、9,10−ジハイドロ−9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイド、2−ブチル−2−エチルプロパンジオール・2,4,6−トリ第三ブチルフェノールモノホスファイト、トリス〔2−第三ブチル−4−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニルチオ)−5−メチルフェニル〕ホスファイト、テトラ(トリデシル)イソプロピリデンジフェノールジホスファイト、テトラキス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)ビフェニレンジホスファイト、トリス(2−〔(2,4,8,10−テトラキス第三ブチルジベンゾ〔d,f〕〔1,3,2〕ジオキサホスフェピン−6−イル)オキシ〕エチル)アミン、2−エチル−2−ブチルプロピレングリコールと2,4,6−トリ第三ブチルフェノールのホスファイト等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物において、(F)成分として使用する亜リン酸エステル化合物は、1種類のみ使用しても、2種以上を併用してもよい。これらの亜リン酸エステル化合物の中でも、熱安定性の点から、炭素原子数12〜80の亜リン酸エステル化合物を使用することが好ましく、炭素原子数12〜46の亜リン酸エステル化合物を使用することがより好ましく、炭素原子数12〜36の亜リン酸エステル化合物を使用することがさらに好ましく、炭素原子数18〜30の亜リン酸エステル化合物を使用することが特に好ましい。
本発明の樹脂組成物に係る(F)成分の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、熱安定性の点から0.01〜5質量部が好ましく、0.03〜3.0質量部がより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、熱安定性の点から、さらに(G)成分としてフェノール系酸化防止剤の1種以上を含有することが好ましい。
(G)成分のフェノール系酸化防止剤としては、例えば、2,6−ジ第三ブチル−p−クレゾール、2,6−ジフェニル−4−オクタデシロキシフェノール、ステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−プロピオネート、ジステアリル(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ホスホネート、チオジエチレングリコールビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕、1,6−ヘキサメチレンビス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸アミド〕、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−m−クレゾール) 、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−第三ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−第三ブチルフェノール)、ビス〔3,3−ビス(4−ヒドロキシ−3−第三ブチルフェニル)ブチリックアシッド〕グリコールエステル、4,4’−ブチリデンビス(6−第三ブチル−m−クレゾール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4−第二ブチル−6−第三ブチルフェノール)、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−第三ブチルフェニル)ブタン、ビス〔2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェニル〕テレフタレート、1,3,5−トリス(2,6−ジメチル−3−ヒドロキシ−4−第三ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドルキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,3,5−トリス〔(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル〕イソシアヌレート、テトラキス〔メチレン−3−(3’,5’−ジ第三ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート〕メタン、2−第三ブチル−4−メチル−6−(2−アクリロイルオキシ−3−第三ブチル−5−メチルベンジル)フェノール、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、トリエチレングリコールビス〔(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオネート〕等が挙げられる。
本発明の樹脂組成物において、(G)成分のフェノール系酸化防止剤は1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらのフェノール系酸化防止剤の中でも、熱安定性の点から、ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート]が好ましい。
本発明の樹脂組成物に係る(G)成分の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、熱安定性の点から0.01〜5.0質量部が好ましく、0.03〜3.0質量部がより好ましい。
本発明の樹脂組成物においては、熱安定性の点から、さらに(H)成分としてヒンダードアミン系光安定剤の1種以上を含有することが好ましい。
(H)成分のヒンダードアミン系光安定剤としては、例えば、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルステアレート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルステアレート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルベンゾエート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−オクトキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)・ビス(トリデシル)−1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)−2−ブチル−2−(3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルメタクリレート、ポリ〔{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}ヘキサメチレン{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ}〕、1,2,3,4−ブタンカルボン酸/2,2−ビス(ヒドロキシメチル)−1,3−プロパンジオール/3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロパナール/1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジニルエステル重縮合物、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)=デカンジオアート/メチル=1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル=セバカート混合物、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール/コハク酸ジエチル重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/ジブロモエタン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジン重縮合物、1,6−ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアミノ)ヘキサン/2,4−ジクロロ−6−第三オクチルアミノ−s−トリアジン重縮合物、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,5,8,12−テトラキス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ)−s−トリアジン−6−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)アミノ−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス[2,4−ビス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)アミノ−s−トリアジン−6−イルアミノ]ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、3,9−ビス〔1,1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル〕−2,4,8,10−テトラオキサスピロ〔5.5〕ウンデカン、ビス(1−ウンデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−4−イル)カーボネート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルヘキサデカノエート、2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオクタデカノエート等が挙げられる。(H)成分のヒンダードアミン系光安定剤は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。
本発明の樹脂組成物に係る(H)成分の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、熱安定性の点から0.01〜5質量部が好ましく、0.03〜3.0質量部がより好ましい。
本発明の樹脂組成物は、毒性や環境に対する悪影響の点から、鉛系安定剤、カドミウム系安定剤、スズ系安定剤を、含有しないことが好ましい。
本発明の樹脂組成物は、さらに、過塩素酸イオンを含んでいない、すなわち、本発明の樹脂組成物には、過塩素酸処理されていないハイドロタルサイト化合物を含有させることもできる。
ハイドロタルサイト化合物とは、マグネシウムおよび/または亜鉛とアルミニウムとの炭酸複塩化合物であり、好ましくは下記一般式(I)、で表される化合物である。
Mgx1Znx2Al(OH)2(X1+X2)+4・CO・mHO (I)
ここで、一般式(I)中、x1およびx2は各々下記式で表される条件を満足する数を示し、mは実数を示す。
0≦x2/x1<10,2≦x1+x2<20
ハイドロタルサイト化合物は、天然物であってもよく、また合成品であってもよい。上記合成品の合成方法としては、特公昭46−2280号公報、特公昭50−30039号公報、特公昭51−29129号公報、特開昭61−174270号公報等に記載の公知の方法を例示することができる。本発明の樹脂組成物においては、ハイドロタルサイト化合物の結晶構造、結晶粒子系あるいは結晶水の有無およびその量等に制限されることなく使用することができる。また、その表面をステアリン酸のごとき高級脂肪酸、オレイン酸アルカリ金属塩のごとき高級脂肪酸金属塩、ドデシルベンゼンスルホン酸アルカリ金属塩のごとき有機スルホン酸金属塩、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸エステルまたはワックス等で被覆したものも使用することができる。ハイドロタルサイト化合物は1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の樹脂組成物は、さらに、多価アルコール化合物を含有させることもできる。多価アルコール化合物としては、例えば、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ポリペンタエリスリトール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールプロパン、ジトリメチロールプロパン、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ポリエチレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、マンニトール、マルチトール、ラクチトール、ソルビトール、エリスリトール、キシリトール、キシロース、スクロース(シュクロース)、トレハロース、イノシトール、フルクトース、マルトース、ラクトース等が挙げられる。多価アルコール化合物は1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の樹脂組成物は、本発明の効果を損なわない範囲で、溶剤を含有させることもできる。溶剤は、有機溶剤が好ましく、沸点が100℃以上の有機溶剤がより好ましく、沸点が120℃以上の有機溶剤がさらにより好ましく、150℃以上の有機溶剤がさらにより好ましい。好ましい有機溶剤の例を挙げると、3−メトキシ−n−ブタノール、2−エチルヘキサノール、ウンデカノール、トリデカノール等のアルコール系有機溶剤、メチルジグリコール、ブチルジグリコール、メチルプロピレングリコール等のグリコール系有機溶剤、流動パラフィン、ナフテン系溶剤、ノルマルパラフィン系溶剤、イソパラフィン系溶剤、脂肪族系炭化水素溶剤、芳香族系炭化水素溶剤、鉱油等の炭化水素系溶剤等が挙げられる。溶剤は1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明の樹脂組成物は、加工性の点から、滑剤を含有することが好ましい。滑剤の例を挙げると、低分子ワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、塩素化炭化水素、フルオロカーボン等の炭化水素系滑剤;カルナバワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス系滑剤;ラウリン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸等の高級脂肪酸、またはヒドロキシステアリン酸のようなオキシ脂肪酸等の脂肪酸系滑剤;ステアリルアミド、ラウリルアミド、オレイルアミド等の脂肪族アミド化合物またはメチレンビスステアリルアミド、エチレンビスステアリルアミドのようなアルキレンビス脂肪族アミド等の脂肪族アミド系滑剤;ステアリルステアレート、ブチルステアレート、ジステアリルフタレート等の脂肪酸1価アルコールエステル化合物または、グリセリントリステアレート、ソルビタントリステアレート、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ジペンタエリスリトールヘキサステアレート、ポリグリセリンポリリシノレート、硬化ヒマシ油等の脂肪酸多価アルコールエステル化合物、または、ジペンタエリスリトールのアジピン酸・ステアリン酸エステルのような1価脂肪酸および多塩基性有機酸と多価アルコールの複合エステル化合物等の脂肪酸アルコールエステル系滑剤;ステアリルアルコール、ラウリルアルコール、パルミチルアルコール等の脂肪族アルコール系滑剤;金属石鹸類;部分ケン化モンタン酸エステル等のモンタン酸系滑剤;アクリル系滑剤;シリコーンオイル等が挙げられる。これらの滑剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
滑剤を使用する場合の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、0.01〜5.0質量部が好ましく、加工性の点から0.05〜4.0質量部であることがより好ましく、0.1〜3.0質量部がさらに好ましい。
本発明の樹脂組成物は、加工性の点から、加工助剤を含有することが好ましい。加工助剤の例を挙げると、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート等のアルキルメタクリレートの単独重合体または共重合体;上記アルキルメタクリレートと、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート等のアルキルアクリレートとの共重合体;上記アルキルメタクリレートと、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の芳香族ビニル化合物との共重合体;上記アルキルメタクリレートと、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルシアン化合物等との共重合体等を挙げることができる。これらの加工助剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
加工助剤を使用する場合の含有量は、塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、0.01〜10質量部であることが好ましく、0.05〜5質量部であることがより好ましい。
本発明の樹脂組成物には、さらに、通常塩化ビニル系樹脂に用いられる他の添加剤、例えば、硫黄系酸化防止剤、エポキシ化合物、可塑剤、紫外線吸収剤、衝撃改良剤、強化材、充填剤、ゼオライト化合物、過塩素酸塩類、有機酸のマグネシウム塩、過塩基性炭酸マグネシウム塩、発泡剤、難燃剤、難燃助剤等を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することもできる。
硫黄系酸化防止剤の例を挙げると、チオジプロピオン酸のジラウリル、ジミリスチル、ミリスチルステアリル、ジステアリルエステル等のジアルキルチオジプロピオネート類およびペンタエリスリトールテトラ(β−ドデシルメルカプトプロピオネート)等のポリオールのβ−アルキルメルカプトプロピオン酸エステル類等が挙げられる。これらの硫黄系酸化防止剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
エポキシ化合物の例を挙げると、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、エポキシ化桐油、エポキシ化魚油、エポキシ化牛脂油、エポキシ化ひまし油、エポキシ化サフラワー油等のエポキシ化動植物油、エポキシ化トール油脂肪酸オクチル等のエポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポキシ化亜麻仁油脂肪酸ブチル等のエポキシ化アマニ油脂肪酸エステル、エポキシ化ステアリン酸メチルエステル、エポキシ化ステアリン酸ブチルエステル、エポキシ化ステアリン酸2−エチルヘキシルエステル、エポキシ化ステアリン酸ステアリルエステル、エポキシ化ポリブタジエン、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレート、3−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパン、エポキシ化ポリブタジエン、ビスフェノール−Aジグリシジルエーテル、ビスフェノール型およびノボラック型のエポキシ樹脂、ビニルシクロヘキセンジエポキサイド、ジシクロヘキセンジエポキサイド、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、3,4−エポキシシクロヘキシル−6−メチルエポキシシクロヘキサンカルボキシレート、ビス(3,4−エポキシシクロヘキシル)アジペート、3,4−エポキシシクロヘキシルメチル、エポキシシクロヘキサンカルボキシレート等が挙げられる。これらのエポキシ化合物は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
可塑剤の例を挙げると、ジブチルフタレート、ブチルヘキシルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジラウリルフタレート、ジシクロヘキシルフタレート、ジオクチルテレフタレート等のフタレート系可塑剤;ジオクチルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソデシルアジペート、ジ(ブチルジグリコール)アジペート等のアジペート系可塑剤;トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、トリ(イソプロピルフェニル)ホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリ(ブトキシエチル)ホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート等のホスフェート系可塑剤;エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ヘキサンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等の多価アルコールと、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の二塩基酸を用い、必要により一価アルコール、モノカルボン酸をストッパーとして使用したポリエステル系可塑剤;その他、テトラヒドロフタル酸系可塑剤、アゼライン酸系可塑剤、セバチン酸系可塑剤、ステアリン酸系可塑剤、クエン酸系可塑剤、トリメリット酸系可塑剤、ピロメリット酸系可塑剤、ビフェニレンポリカルボン酸系可塑剤等が挙げられる。これらの可塑剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
紫外線吸収剤の例を挙げると、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェノン、5,5’−メチレンビス(2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン)等の2−ヒドロキシベンゾフェノン類;2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−5−第三オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ第三ブチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジクミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2,2’−メチレンビス(4−第三オクチル−6−ベンゾトリアゾリル)フェノール、2−(2−ヒドロキシ−3−第三ブチル−5−カルボキシフェニル)ベンゾトリアゾールのポリエチレングリコールエステル等の2−(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール類;フェニルサリシレート、レゾルシノールモノベンゾエート、2,4−ジ第三ブチルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2,4−ジ第三アミルフェニル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ヘキサデシル−3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート等のベンゾエート類;2−エチル−2’−エトキシオキザニリド、2−エトキシ−4’−ドデシルオキザニリド等の置換オキザニリド類;エチル−α−シアノ−β,β−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート等のシアノアクリレート類;2−(2−ヒドロキシ−4−オクトキシフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−4,6−ジフェニル−s−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−プロポキシ−5−メチルフェニル)−4,6−ビス(2,4−ジ第三ブチルフェニル)−s−トリアジン等のトリアリールトリアジン類等が挙げられる。これらの紫外線吸収剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
衝撃改良剤の例を挙げると、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン系共重合体ゴム、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン系共重合体、メタクリル酸メチル−ブタジエン−スチレン系グラフト共重合体、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン系共重合体ゴム、アクリロニトリル−スチレン−ブタジエン系グラフト共重合体、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−スチレン共重合体ゴム、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)、シリコーン含有アクリル系ゴム、シリコーン/アクリル複合ゴム系グラフト共重合体、シリコーン系ゴム等を挙げることができる。なお、上記のエチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム(EPDM)のジエンとしては、1,4−ヘキサンジエン、ジシクロペンタジエン、メチレンノルボルネン、エチリデンノルボルネン、プロペニルノルボルネン等を挙げることができる。これらの衝撃改良剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
強化材は、通常合成樹脂の強化に用いられる繊維状、板状、粒状、粉末状のものを用いることができる。具体的には、ガラス繊維、アスベスト繊維、炭素繊維、グラファイト繊維、金属繊維、チタン酸カリウムウイスカー、ホウ酸アルミニウムウイスカー、マグネシウム系ウイスカー、珪素系ウイスカー、ワラステナイト、セピオライト、アスベスト、スラグ繊維、ゾノライト、エレスタダイト、石膏繊維、シリカ繊維、シリカ・アルミナ繊維、ジルコニア繊維、窒化硼素繊維、窒化硅素繊維および硼素繊維等の無機繊維状強化材、ポリエステル繊維、ナイロン繊維、アクリル繊維、再生セルロース繊維、アセテート繊維、ケナフ、ラミー、木綿、ジュート、麻、サイザル、亜麻、リネン、絹、マニラ麻、さとうきび、木材パルプ、紙屑、古紙およびウール等の有機繊維状強化材、ガラスフレーク、非膨潤性雲母、グラファイト、金属箔、セラミックビーズ、クレー、マイカ、セリサイト、ゼオライト、ベントナイト、ドロマイト、カオリン、微粉ケイ酸、長石粉、チタン酸カリウム、シラスバルーン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、酸化チタン、ケイ酸アルミニウム、酸化ケイ素、石膏、ノバキュライト、ドーソナイトおよび白土等の板状や粒状の強化材が挙げられる。これらの強化材は、エチレン/酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹脂や、エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で被覆または集束処理されていてもよく、アミノシランやエポキシシラン等のカップリング剤等で処理されていてもよい。これらの強化材は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
充填剤の例を挙げると、炭酸カルシウム、酸化カルシウム、水酸化カルシウム、水酸化亜鉛、炭酸亜鉛、硫化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、アルミナケイ酸ナトリウム、ハイドロカルマイト、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸カルシウム、ゼオライト等のケイ酸金属塩、活性白土、タルク、クレイ、ベンガラ、アスベスト、三酸化アンチモン、シリカ、ガラスビーズ、マイカ、セリサイト、ガラスフレーク、アスベスト、ウオラストナイト、チタン酸カリウム、PMF、石膏繊維、ゾノライト、MOS,ホスフェートファイバー、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維等が挙げられる。これらの充填剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
ゼオライト化合物は、独特の三次元のゼオライト結晶構造を有するアルカリまたはアルカリ土類金属のアルミノケイ酸塩であり、その代表例としては、A型、X型、Y型およびP型ゼオライト、モノデナイト、アナルサイト、ソーダライト族アルミノケイ酸塩、クリノブチロライト、エリオナイトおよびチャバサイト等を挙げることができ、これらのゼオライト化合物の結晶水(いわゆるゼオライト水)を有する含水物または結晶水を除去した無水物のいずれでもよく、またその粒径が0.1〜50μmのものを用いることができ、特に、0.5〜10μmのものが好ましい。これらのゼオライト化合物は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
過塩素酸塩類の例を挙げると、過塩素酸金属塩、過塩素酸アンモニウム、過塩素酸処理珪酸塩等が挙げられる。これらの金属塩を構成する金属としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム、バリウム、亜鉛、カドミウム、鉛、アルミニウム等が例示できる。これらの過塩素酸金属塩は、無水物でも含水塩でもよく、また、ブチルジグリコール、ブチルジグリコールアジペート等のアルコール系およびエステル系の溶剤に溶かしたものおよびその脱水物でもよい。これらの過塩素酸塩類は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
有機酸のマグネシウム塩としては、有機カルボン酸、フェノール類または有機リン酸類等のマグネシウム塩が挙げられる。
有機カルボン酸としては、例えば、上述の有機酸の亜鉛塩で例示したものが挙げられる。またフェノール類としては、例えば、上述の有機酸の亜鉛塩で例示したものが挙げられる。また有機リン酸類としては、例えば、上述の有機酸の亜鉛塩で例示したものが挙げられる。有機酸のマグネシウム塩は、2種以上の有機酸から構成されていてもよい。例えば、1価の有機酸によるマグネシウム塩の場合、同一の有機酸がアニオン部位を形成し、カチオン部位を形成する2価のマグネシウムと塩を形成していてもよく、異なる1価の有機酸2種がアニオン部位を形成し、カチオン部位を形成する2価のマグネシウムと塩を形成していてもよい。有機酸のマグネシウム塩は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。また、有機酸のマグネシウム塩は、酸性塩、中性塩、塩基性塩でもよい。
過塩基性炭酸マグネシウム塩について説明する。過塩基性炭酸マグネシウム塩とは、マグネシウムの液状過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体である。この錯体は、マグネシウムとカルボン酸正塩と炭酸マグネシウムとの単純な混合物とは異なり、これらが何等かのインタラクションにより錯体となっているものであり、高い金属含有量を有しながら、有機溶媒中で均一な液状を示すという特徴を有している。この錯体は、マグネシウムムのカルボン酸正塩、炭酸マグネシウム、およびマグネシウムのカルボン酸と炭酸との複合塩を構成成分として構成されており、炭酸マグネシウムを中心にマグネシウムのカルボン酸正塩およびマグネシウムのカルボン酸と炭酸との複合塩がその周辺に存在し、言わばミセルのようなものが形成されることによって、有機溶媒中で均一な液状を示すものである。
マグネシウムの液状過塩基性カルボキシレート/カーボネート錯体は、上述のバリウムの液状過塩基性液状カルボキシレート/カーボネート錯体と同様の方法で製造することができる。また、市販されている錯体をそのまま使用することもできる。これら過塩基性炭酸マグネシウム塩は、1種類のみ使用しても、2種類以上を併用してもよい。
発泡剤の例を挙げると、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、p,p’−オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、n,n’−ジニトロソペンタメチレンテトラミン、p−トルエンスルホニルセミカルバジド、トリヒドラゾトリアジン等の分解型有機発泡剤および重炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム、亜硝酸アンモニウム、アジド化合物、ホウ水素化ナトリウム等の分解型無機発泡剤が挙げられる。これらの発泡剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
難燃剤および難燃助剤の例としては、トリアジン環含有化合物、金属水酸化物、その他無機リン、ハロゲン系難燃剤、シリコン系難燃剤、リン酸エステル系難燃剤、縮合リン酸エステル系難燃剤、イントメッセント系難燃剤、三酸化アンチモン等の酸化アンチモン、その他の無機系難燃助剤、有機系難燃助剤等が挙げられる。
トリアジン環含有化合物としては、例えば、メラミン、アンメリン、ベンズグアナミン、アセトグアナミン、フタロジグアナミン、メラミンシアヌレート、ピロリン酸メラミン、ブチレンジグアナミン、ノルボルネンジグアナミン、メチレンジグアナミン、エチレンジメラミン、トリメチレンジメラミン、テトラメチレンジメラミン、ヘキサメチレンジメラミン、1,3−ヘキシレンジメランミン等が挙げられる。
金属水酸化物としては、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、水酸化亜鉛、キスマー5A(水酸化マグネシウム:協和化学工業(株)製)等が挙げられる。
リン酸エステル系難燃剤の例としては、例えば、トリメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリスクロロエチルホスフェート、トリスジクロロプロピルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェート、トリキシレニルホスフェート、オクチルジフェニルホスフェート、キシレニルジフェニルホスフェート、トリスイソプロピルフェニルホスフェート、2−エチルヘキシルジフェニルホスフェート、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェート、ビス−(t−ブチルフェニル)フェニルホスフェート、トリス−(t−ブチルフェニル)ホスフェート、イソプロピルフェニルジフェニルホスフェート、ビス−(イソプロピルフェニル)ジフェニルホスフェート、トリス−(イソプロピルフェニル)ホスフェート等が挙げられる。
縮合リン酸エステル系難燃剤の例としては、1,3−フェニレンビス(ジフェニルホスフェート)、1,3−フェニレンビス(ジキシレニルホスフェート)、ビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)等が挙げられ、イントメッセント系難燃剤としては、ポリリン酸アンモニウム、ポリリン酸メラミン、ポリリン酸ピペラジン、ピロリン酸アンモニウム、ピロリン酸メラミン、ピロリン酸ピペラジン等の、(ポリ)リン酸のアンモニウム塩やアミン塩が挙げられる。
その他の無機系難燃助剤としては、例えば、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、タルク等の無機化合物、およびその表面処理品が挙げられ、例えば、TIPAQUE R−680(酸化チタン:石原産業(株)製)、キョーワマグ150(酸化マグネシウム:協和化学工業(株)製)、等の種々の市販品を用いることができる。これらの難燃剤および難燃助剤は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
さらに、本発明の樹脂組成物には、通常、塩化ビニル系樹脂に使用される安定化助剤を本発明の効果を損なわない範囲内で添加することができる。このような安定化助剤としては、例えば、ジフェニルチオ尿素、アニリノジチオトリアジン、メラミン、安息香酸、ケイヒ酸、p−第三ブチル安息香酸等が用いられる。さらに必要に応じて、通常塩化ビニル系樹脂に使用される添加剤、例えば、架橋剤、帯電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、金属不活性剤、離型剤、二酸化チタン等の白色顔料、ウルトラマリンブルー、フタロシアニンブルー等の青色顔料等の顔料等を、本発明の効果を損なわない範囲で配合することができる。これらの任意成分は、1種類のみ使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
次に、本発明の成形品について説明する。本発明の成形品は、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物から得られることを特徴とするものである。本発明の樹脂組成物は、例えば、ロール加工、押出成形加工、溶融流延法、加圧成形加工、射出成形加工、カレンダー成形等の、公知の成形方法よって成形することができる。
本発明の樹脂組成物から得られる成形品は、パイプ、継手、配管部品等の配管材料;壁材、床材、窓枠、波板、雨樋等の建材・構造材;自動車用内外装材;電線用被覆材;農業用資材;食品包装材;パッキン、ガスケット、ホース、シート、トレー、ボトル、玩具等の雑貨、日用品、文具、化粧板、工業板、ICケース等の製品に利用することができる。特に塩基性染料で着色される用途に好ましく用いられる。
以下、実施例および比較例を示して、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物を更に詳細に説明するが、本発明の樹脂組成物は、これらによって限定されるものではない。
〔実施例1〜3、比較例1〜4〕
下記の配合の塩化ビニル系樹脂組成物を、カレンダー成形しシートを作製した(ロール混練条件:185℃×30rpm×0.6mm)。得られたシートを190℃と200℃のギヤーオーブン中に入れて<熱安定性試験>として黒化時間(分)を測定した。結果を表1に示す。
(配合)
ポリ塩化ビニル樹脂(重合度700) 100質量部
(A)成分:ローダミンB 0.3質量部
(B)成分:過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物
(過塩素酸アニオン60モル%) 下記表1参照
(C)成分:安息香酸亜鉛 0.8質量部
(D)成分:過塩基性炭酸バリウム塩 1.5質量部
(過塩基性バリウムオレート/カーボネート錯体)
(E)成分:ステアロイルベンゾイルメタン 0.3質量部
(F)成分:デシルジフェニルホスファイト 1.0質量部
(G)成分:ペンタエリトリトールテトラキス[3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオナート](株式会社ADEKA製、製品名アデカスタブAO−60) 0.1質量部
(H)成分:ヒンダードアミン系光安定剤 0.2質量部
(アデカスタブLA−63P(株式会社ADEKA製))
アクリル系加工助剤:(株式会社カネカ製 カネエースPA−20) 1.5質量部
複合エステル系内部滑剤:(エメリーオレオケミカルズジャパン株式会社製 ロキシオールG72) 1.0質量部
Figure 2019194288
*1:過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物(過塩素酸アニオン60モル%)
協和化学工業株式会社製 製品名アルカマイザー5
*2:ハイドロタルサイト
協和化学工業株式会社製 製品名DHT−4A
*3:亜鉛変性ハイドロタルサイト
協和化学工業株式会社製 製品名アルカマイザーP−93
*4:過塩素酸バリウム
表1に示す結果から、本発明の塩化ビニル系樹脂組成物は、塩基性染料を含有していても優れた熱安定性を有し、熱安定性に優れた成形体を提供することができるのが明らかである。

Claims (9)

  1. 塩化ビニル系樹脂100質量部に対して、
    (A)成分として、塩基性染料の1種以上を0.001〜10質量部、
    (B)成分として、過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物の1種以上を0.01〜10質量部、
    (C)成分として、有機酸の亜鉛塩の1種以上を0.01〜10質量部、
    (D)成分として、有機酸のバリウム塩、過塩基性炭酸バリウム塩、有機酸のカルシウム塩、過塩基性炭酸カルシウム塩からなる群から選ばれる1種以上を0.01〜10質量部、含有することを特徴とする塩化ビニル系樹脂組成物。
  2. (B)成分の過塩素酸処理ハイドロタルサイト化合物中の、炭酸アニオンと過塩素酸アニオンの合計のうち、過塩素酸アニオンが20モル%以上80モル%以下である請求項1記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  3. (D)成分が、有機酸のバリウム塩または過塩基性炭酸バリウム塩の1種以上である請求項1または2記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  4. さらに(E)成分として、β−ジケトン化合物の1種以上を0.01〜10質量部含有する請求項1〜3のうちいずれか一項記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  5. さらに(F)成分として、亜リン酸エステル化合物の1種以上を0.01〜5質量部含有する請求項1〜4のうちいずれか一項記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  6. さらに(G)成分として、フェノール系酸化防止剤を0.01〜5質量部含有する請求項1〜5のうちいずれか一項記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  7. さらに(H)成分として、ヒンダードアミン系光安定剤の1種以上を0.01〜5質量部含有する請求項1〜6のうちいずれか一項記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  8. 鉛系安定剤、カドミウム系安定剤および有機スズ系化合物を含有しない請求項1〜7のうちいずれか一項記載の塩化ビニル系樹脂組成物。
  9. 請求項1〜8のうちいずれか一項記載の塩化ビニル系樹脂組成物から得られることを特徴とする成形体。

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