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JP2019188923A - 4輪駆動車両の制御装置 - Google Patents

4輪駆動車両の制御装置 Download PDF

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JP2019188923A
JP2019188923A JP2018081681A JP2018081681A JP2019188923A JP 2019188923 A JP2019188923 A JP 2019188923A JP 2018081681 A JP2018081681 A JP 2018081681A JP 2018081681 A JP2018081681 A JP 2018081681A JP 2019188923 A JP2019188923 A JP 2019188923A
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英明 齋田
Hideaki Saida
英明 齋田
聡之 清水
Satoyuki Shimizu
聡之 清水
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】一方の車輪がスリップした場合において、その一方の車輪のスリップを抑制しつつ、ドライバビリティの悪化を抑制する4輪駆動車両の制御装置を提供する。【解決手段】車両前後方向加速度Gの変化Vgがフィードバック制御選択判定値Aより小さく車両前後方向加速度Gが比較的大きく変動していない場合には、回転速度偏差Dvを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバック制御するので、前輪14L、14Rのスリップが好適に抑制される。また、車両前後方向加速度Gの変化Vgがフィードバック制御選択判定値A以上で車両前後方向加速度Gが比較的大きく変動する場合には、すなわちタイヤ特性がグリップ領域とスリップ領域とを跨ぐ領域である場合には、加速度偏差Dgを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバック制御するので、車両前後方向加速度Gの変動が抑制されてドライバビリティの悪化が抑制される。【選択図】図3

Description

本発明は、前輪および後輪のうちの一方の車輪にスリップが発生したときにおいて、前記前輪と前記後輪とに配分する駆動力の駆動力配分比を変化させて、前記一方の車輪に伝達する駆動力を減少させると共に他方の車輪に伝達する駆動力を増大させる4輪駆動車両に関して、前記一方の車輪のスリップを抑制しつつ、車両前後方向の加速度の変動を抑制することができる技術に関する。
前輪および後輪のうちの一方の車輪にスリップが発生したときには、前記前輪と前記後輪とに配分する駆動力の駆動力配分比を変化させて、前記一方の車輪に伝達する駆動力を減少させると共に前記前輪および前記後輪のうちの他方の車輪に伝達する駆動力を増大させる4輪駆動車両が知られている。例えば、特許文献1に記載された4輪駆動車両がそれである。特許文献1の4輪駆動車両では、前記一方の車輪にスリップが発生したときに、前記一方の車輪に伝達する駆動力を減少させると共に前記他方の車輪に伝達する駆動力を増大させるので、すなわち前記一方の車輪から前記他方の車輪に駆動力が移されるので、前記一方の車輪のスリップが抑制される。また、上記特許文献1では、前記一方の車輪の回転速度と前記他方の車輪の回転速度との回転速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御して、前記一方の車輪のスリップを抑制することが提案されている。
特開昭63−141832号公報
ところで、タイヤには、タイヤが路面をつかむグリップ領域とタイヤが路面を滑るスリップ領域とがタイヤ特性として備えられており、車両走行中にスリップ率が上昇してタイヤ特性が前記グリップ領域から前記スリップ領域に変化するとタイヤの摩擦係数が急激に落ちるので、前記グリップ領域と前記スリップ領域とを跨ぐ領域で車輪のスリップ量が急変する。このため、前記タイヤ特性が前記グリップ領域と前記スリップ領域とを跨ぐ領域すなわち車輪のスリップ量が急変する領域において、特許文献1の4輪駆動車両のように前記一方の車輪の回転速度と前記他方の車輪の回転速度との回転速度偏差を小さくするように駆動力配分比をフィードバック制御すると、前記駆動力配分比が周期的に変動するハンチングが生じ、例えばアクセル操作の変化がないのに車両前後方向の加速度が変動してドライバビリティの悪化を招くという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、一方の車輪がスリップした場合において、その一方の車輪のスリップを抑制しつつ、ドライバビリティの悪化を抑制する4輪駆動車両の制御装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)前輪および後輪のうちの一方の車輪にスリップが発生したときには、前記前輪と前記後輪とに配分する駆動力の駆動力配分比を変化させて、前記一方の車輪に伝達する駆動力を減少させると共に前記前輪および前記後輪のうちの他方の車輪に伝達する駆動力を増大させる、4輪駆動車両の制御装置であって、(b)前記一方の車輪のスリップ発生前後の車両前後方向加速度の変化が所定値より小さい場合には、前記一方の車輪の回転速度と前記他方の車輪の回転速度との回転速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御し、(c)前記車両前後方向加速度の変化が前記所定値以上である場合には、前記スリップ発生前の車両前後方向加速度と現在の車両前後方向加速度との加速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御する、ことにある。
第1発明によれば、(b)前記一方の車輪のスリップ発生前後の車両前後方向加速度の変化が所定値より小さい場合には、前記一方の車輪の回転速度と前記他方の車輪の回転速度との回転速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御し、(c)前記車両前後方向加速度の変化が前記所定値以上である場合には、前記スリップ発生前の車両前後方向加速度と現在の車両前後方向加速度との加速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御する。このため、前記車両前後方向加速度の変化が所定値より小さく前記車両前後方向加速度が比較的変動していない場合には、前記一方の車輪の回転速度と前記他方の車輪の回転速度との回転速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御するので、前記一方の車輪のスリップが好適に抑制される。また、前記車両前後方向加速度の変化が所定値以上で前記車両前後方向加速度が比較的大きく変動する場合には、すなわちタイヤ特性がグリップ領域とスリップ領域とを跨ぐ領域である場合には、前記加速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御するので、前記車両前後方向加速度の変動が抑制されてドライバビリティの悪化が抑制される。これによって、前記一方の車輪がスリップした場合において、その一方の車輪のスリップを抑制しつつ、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
本発明が好適に適用された4輪駆動車両の構成を概略的に説明する図である。 図1の4輪駆動車両の電子制御装置に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。 図2の電子制御装置において、4輪駆動走行中において前輪にスリップが発生して、前輪に伝達する駆動トルクを減少させると共に後輪に伝達する駆動トルクを増大させる作動の一例を説明するフローチャートである。 図3のフローチャートに示す作動を実行した場合のタイムチャートである。 図4のV−V視断面図である。
本発明の一実施形態において、(a)前記4輪駆動車両は、前記一方の車輪に駆動力を伝達する駆動力源と、蓄電装置から出力される電力によって前記他方の車輪に駆動力を伝達する電動機と、を備え、(b)前記電動機は、その電動機から出力可能な最大パワーが前記蓄電装置の出力制限に基づいて制限され、(c)前記加速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御している時において、前記加速度偏差を解消するために前記電動機で必要となるパワーが前記最大パワーより大きく前記電動機が出力パワー不足であると判定される場合には、前記蓄電装置の出力制限を一時的に上昇させる。このため、前記加速度偏差を解消するために前記電動機で必要となるパワーが前記最大パワーより大きく前記電動機が出力パワー不足であると判定される場合には、前記蓄電装置の出力制限が一時的に上昇して、前記電動機から出力可能な最大パワーが一時的に上昇させられるので、車両走行中における前記車両前後方向加速度の低下を好適に抑制することができる。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。
図1は、本発明が好適に適用された4輪駆動車両10の構成を概略的に説明する図である。図1において、4輪駆動車両10には、例えばエンジン、第1電動機、および第2電動機等を有するハイブリッド駆動装置12を駆動力源としハイブリッド駆動装置12からの駆動トルク(駆動力)Tf(Nm)を前輪(一方の車輪)14L、14Rに伝達して前輪14L、14Rを駆動する前輪用駆動装置16と、電動機18を駆動力源とし電動機18からの駆動トルク(駆動力)Tr(Nm)を後輪(他方の車輪)20L、20Rに伝達して後輪20L、20Rを駆動する後輪用駆動装置22と、が備えられている。なお、4輪駆動車両10では、後述する電子制御装置(制御装置)100において2輪駆動走行モードが選択されると、後輪用駆動装置22の電動機18が停止させられ、ハイブリッド駆動装置12のみの駆動トルクで走行するようになっている。また、4輪駆動車両10では、電子制御装置100において4輪駆動走行モードが選択されると、後輪用駆動装置22の電動機18が駆動させられ、ハイブリッド駆動装置12の駆動トルクおよび電動機18の駆動トルクで走行するようになっている。すなわち、前輪14L、14Rは、2輪駆動走行中及び4輪駆動走行中のときに共に駆動輪となる主駆動輪であり、後輪20L、20Rは、2輪駆動走行中のときに従動輪となり且つ4輪駆動走行中のときに駆動輪となる副駆動輪である。なお、ハイブリッド駆動装置12の駆動トルクTfおよび電動機18の駆動トルクTrで走行する4輪駆動走行中において、前輪14L、14Rと後輪20L、20Rとに伝達される駆動トルクの駆動トルク配分比は、車両走行状態により電子制御装置100によってハイブリッド駆動装置12の出力と電動機18の出力とが制御されることにより、例えば、前輪:後輪=100:0(%)から前輪:後輪=0:100(%)まで無段階に制御されるようになっている。
図1に示すように、前輪用駆動装置16には、前輪用差動歯車装置24と、前輪用差動歯車装置24とハイブリッド駆動装置12との間の動力伝達経路に設けられた自動変速機26と、前輪用差動歯車装置24と前輪14L、14Rとの間の動力伝達経路に設けられた前輪用車軸28L、28Rと、が備えられている。前輪用駆動装置16では、ハイブリッド駆動装置12からの駆動トルクTfが、自動変速機26、前輪用差動歯車装置24、前輪用車軸28L、28R等を介して前輪14L、14Rに伝達される。
図1に示すように、後輪用駆動装置22には、後輪用差動歯車装置30と、後輪用差動歯車装置30と電動機18との間の動力伝達経路に設けられた減速ギヤ機構32と、後輪用差動歯車装置30と後輪20L、20Rとの間の動力伝達経路に設けられた後輪用車軸34L、34Rと、が備えられている。後輪用駆動装置22では、電動機18からの駆動トルクTrが、減速ギヤ機構32、後輪用差動歯車装置30、後輪用車軸34L、34R等を介して後輪20L、20Rに伝達される。
電動機18は、電気エネルギから機械的な動力を発生させる発動機としての機能及び機械的なエネルギから電気エネルギを発生させる発電機としての機能を有する所謂モータジェネレータであり、インバータ36を介して蓄電装置38との間で電力が授受される。なお、電動機18は、インバータ36を介して蓄電装置38から出力される電力(特に区別しない場合には電気エネルギも同意)により走行用の駆動トルクを発生する。また、電動機18は、後輪20L、20R側から入力される被駆動力を回生により電気エネルギに変換し、その電気エネルギをインバータ36を介して蓄電装置38に蓄積する。
図2は、電子制御装置100に備えられた制御機能の要部を説明する機能ブロック線図である。図2に示すように、電子制御装置100には、4輪駆動車両10に設けられた各センサにより検出される各種入力信号が供給されるようになっている。例えば、第1車輪速センサ40により検出される前輪14L、14Rの回転速度Vwfl、Vwfr(rpm)を表す信号と、第2車輪速センサ42により検出される後輪20L、20Rの回転速度Vwrl、Vwrr(rpm)を表す信号と、車速センサ44から検出される4輪駆動車両10の車速V(km/h)を表す信号と、アクセル開度センサ46から検出されるアクセル開度θacc(%)を表す信号と、前後加速度センサ48から検出される4輪駆動車両10の車両前後方向加速度G(m/s)を表す信号と、路面勾配センサ50から検出される路面の勾配θr(°)を表す信号と、が電子制御装置100に入力される。
また、電子制御装置100から、4輪駆動車両10に設けられた各装置に各種出力信号が供給されるようになっている。例えば、ハイブリッド駆動装置12の出力制御のための駆動出力制御指令信号Seと、電動機18の出力を制御するための電動機出力制御指令信号Sm等と、が電子制御装置100から各部へ出力される。
図2に示すように、電子制御装置100には、要求加速度演算部52と、スリップ判定部54と、フィードバック制御実行部56と、ハイブリッド駆動装置出力制御部58と、電動機出力制御部60と、が備えられている。図2に示す要求加速度演算部52は、運転者が操作するアクセルペダルの操作量すなわちアクセル開度θacc(%)と車速V(km/h)とに基づいて運転者による車両に対する駆動要求量としての要求駆動力Ftgt(N)を算出して、算出された要求駆動力Ftgtから式(1)を用いて運転者が要求する要求加速度atgt(m/s)を演算する。
Ftgt=m×atgt・・・(1)
なお、式(1)に示されている「m」は、4輪駆動車両10の車重である。
図2に示すように、要求加速度演算部52には、記憶部52aが備えられている。記憶部52aは、要求加速度演算部52で要求加速度atgtが演算されると、その演算された要求加速度atgtを記憶すると共に、要求加速度演算部52で要求加速度atgtが演算されたときにおけるすなわち後述するスリップ判定部54でスリップが発生したと判定される前における前後加速度センサ48から検出される車両前後方向加速度Gb(m/s)を記憶する。なお、要求加速度演算部52は、要求加速度演算部52で算出された要求駆動力Ftgt(N)から要求駆動トルクTtgt(Nm)を導出し、記憶部52aは、要求加速度演算部52で導出した要求駆動トルクTtgt(Nm)を記憶する。
スリップ判定部54は、記憶部52aに車両前後方向加速度Gb等が記憶されると、前輪14L、14Rと後輪20L、20Rとのうちの一方の車輪すなわち主駆動輪である前輪14L、14Rにスリップが発生したか否かを判定する。例えば、スリップ判定部54は、前輪14L、14Rの平均回転速度Vfav(rpm)と後輪20L、20Rの平均回転速度Vrav(rpm)との回転速度偏差Dv(Vfav−Vrav)(rpm)すなわちスリップ量が予め設定されたスリップ判定速度Vsp(rpm)以上になると、前輪14L、14Rにスリップが発生したと判定する。なお、前輪14L、14Rの平均回転速度Vfavは、第1車輪速センサ40から検出される前輪14Lの回転速度Vwflと前輪14Rの回転速度Vwfrとの平均((Vwfl+Vwfr)÷2)である。また、後輪20L、20Rの平均回転速度Vravは、第2車輪速センサ42から検出される後輪20Lの回転速度Vwrlと後輪20Rの回転速度Vwrrとの平均((Vwrl+Vwrr)÷2)である。
フィードバック制御実行部56には、フィードバック制御選択部64が備えられており、フィードバック制御選択部64には、加速度変化演算部64aが備えられている。フィードバック制御実行部64は、フィードバック制御選択部64で選択されたフィードバック制御を実行する。また、フィードバック制御選択部64は、加速度変化演算部64aで演算されたスリップ発生前後の車両前後方向加速度Gの変化からフィードバック制御を選択する。
加速度変化演算部64aは、スリップ判定部54で前輪14L、14Rにスリップが発生したと判定されると、前輪14L、14Rにスリップが発生したスリップ発生前後の車両前後方向加速度G(m/s)の変化Vg(m/s)を演算する。例えば、加速度変化演算部64aは、スリップ判定部54で前輪14L、14Rにスリップが発生したと判定されると、記憶部52aに記憶された車両前後方向加速度Gb(m/s)すなわち前輪14L、14Rにスリップが発生する前の車両前後方向加速度Gbと、スリップ判定部54で前輪14L、14Rにスリップが発生したと判定された時において前後加速度センサ48から検出される車両前後方向加速度Ga(m/s)すなわち前輪14L、14Rにスリップが発生した後の車両前後方向加速度Ga(m/s)と、の差から、スリップ発生前後の車両前後方向加速度G(m/s)の変化Vg(Gb−Ga)(m/S)を演算する。
フィードバック制御選択部64は、スリップ判定部54で前輪14L、14Rにスリップが発生したと判定され、且つ、加速度変化演算部64aでスリップ発生前後の車両前後方向加速度G(m/s)の変化Vg(m/s)が演算されると、加速度変化演算部64aで演算された変化Vg(m/s)の大きさからフィードバック制御を選択する。例えば、フィードバック制御選択部64は、加速度変化演算部64aで演算された車両前後方向加速度G(m/s)の変化Vg(m/s)が予め設定されたフィードバック制御選択判定値(所定値)A(m/s)より小さい場合には、回転速度偏差Dv(rpm)を小さくするように駆動トルク配分比(駆動力配分比)γcをフィードバックするフィードバック制御を選択する。また、フィードバック制御選択部64は、加速度変化演算部64aで演算された車両前後方向加速度G(m/s)の変化Vg(m/s)がフィードバック制御選択判定値A(m/s)以上である場合には、加速度偏差Dg(m/s)を小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御を選択する。なお、加速度偏差Dg(m/s)は、記憶部52aに記憶された車両前後方向加速度Gb(m/s)すなわち前輪14L、14Rにスリップが発生する前の車両前後方向加速度Gと、加速度変化演算部64aにおいて車両前後方向加速度G(m/s)の変化Vg(m/s)がフィードバック制御選択判定値A(m/s)以上であると判定された後に前後加速度センサ48から逐次検出される実際の車両前後方向加速度Gr(m/s)すなわち現在の車両前後方向加速度Gと、の偏差(Gb−Gr)(m/S)である。また、フィードバック制御選択判定値Aは、例えば前輪14L、14Rにスリップが発生した前後で車両前後方向加速度G(m/S)が変動したと運転者が感じる可能性が高まる予め実験等で設定された車両前後方向加速度G(m/s)の変化Vg(m/s)である。また、駆動トルク配分比γcは、前輪14L、14Rと後輪20L、20Rとに配分する駆動トルクTf、Tr(Nm)の配分比(Tf/Tr)である。なお、駆動トルクTfは、前輪14L、14Rに伝達される駆動トルクT(Nm)であり、駆動トルクTrは、後輪20L、20Rに伝達される駆動トルクT(Nm)である。
フィードバック制御実行部56は、スリップ判定部54で前輪14L、14Rにスリップが発生したと判定され、フィードバック制御選択部64でフィードバック制御が選択されると、フィードバック制御選択部64で選択されたフィードバック制御を実行する。例えば、フィードバック制御実行部56は、フィードバック制御選択部64で回転速度偏差Dv(rpm)を小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御が選択されると、式(2)による駆動トルク配分比γcのフィードバックを実行する。なお、式(2)に示された「Z」は、式(3)により算出される。
γc=γp+Kp1×{Z+(∫Zdt)/Ti+Td×(dZ/dt)}・・・(2)
Z=Dv/Nt・・・(3)
なお、Kp1は比例ゲインであり、Tiは積分時間であり、Tdは微分時間であり、Ntは自動変速機26の出力歯車26a(図1参照)の回転速度である。また、γpは駆動トルク配分比であり、駆動トルク配分比γpは、例えば、前後加速度センサ48から検出される車両前後方向加速度G(m/s)と路面勾配センサ50から検出される路面の勾配θrとから推定された前後輪分担荷重比から例えばマップ等を用いて算出された値である。
また、フィードバック制御実行部56は、フィードバック制御選択部64でスリップ発生前の車両前後方向加速度Gb(m/s)と現在の車両前後方向加速度Gr(m/s)との加速度偏差Dg(m/s)を小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御が選択されると、式(4)による駆動トルク配分比γcのフィードバックを実行する。なお、式(4)に示されたKp2は比例ゲインである。
γc=γp+Kp2×{Dg+(∫Dgdt)/Ti+Td×(dDg/dt)}・・・(4)
ハイブリッド駆動装置出力制御部58には、目標駆動トルク演算部58aが備えられている。ハイブリッド駆動装置出力制御部58は、目標駆動トルク演算部58aで前輪目標駆動トルクTftgt(Nm)が演算されると、目標駆動トルク演算部58aで演算された前輪目標駆動トルクTftgt(Nm)が前輪14L、14Rに伝達されるようにハイブリッド駆動装置12の出力を制御する。例えば、ハイブリッド駆動装置出力制御部58は、スリップ判定部54で前輪14L、14Rにスリップが発生したと判定されてフィードバック制御実行部56でフィードバック制御が実行されると、目標駆動トルク演算部58aで演算された前輪目標駆動トルクTftgt(Nm)が前輪14L、14Rにすみやかに伝達されるように、専らハイブリッド駆動装置12に設けられた第2電動機の出力を制御する。
目標駆動トルク演算部58aは、フィードバック制御実行部56で式(2)または式(4)による駆動トルク配分比γcのフィードバックが実行されると、式(2)または式(4)で求められた駆動トルク配分比γcから前輪目標駆動トルクTftgt(Nm)を演算する。例えば、目標駆動トルク演算部58aは、フィードバック制御実行部56で式(2)または式(4)から駆動トルク配分比γcが求められると、その求められた駆動トルク配分比γcから式(5)を用いて、前輪14L、14Rおよび後輪20L、20Rに伝達される駆動トルク(Tf+Tr)のうち前輪14L、14Rに配分される駆動トルク配分比γcf((Tf/(Tf+Tr)))すなわち前輪14L、14Rに対する駆動トルク配分比γcfを算出し、その算出された前輪14L、14Rに対する駆動トルク配分比γcfと記憶部52aに記憶していた要求駆動トルクTtgtとから式(6)を用いて前輪目標駆動トルクTftgtを演算する。
γcf=(γc/(γc+1))・・・(5)
Tftgt=γcf×Ttgt・・・(6)
電動機出力制御部60には、目標駆動トルク演算部66と、蓄電装置出力制限部68と、が備えられている。電動機出力制御部60は、目標駆動トルク演算部66で後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)が演算されると、目標駆動トルク演算部66で演算された後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)が後輪20L、20Rに伝達されるように電動機18の出力を制御する。また、蓄電装置出力制限部68は、電動機18から出力可能な最大パワーを制限する。
目標駆動トルク演算部66は、フィードバック制御実行部56で式(2)による駆動トルク配分比γcのフィードバックが実行、すなわちフィードバック制御実行部56で回転速度偏差Dvを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御が実行されると、式(2)で求められた駆動トルク配分比γcから後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)を演算する。例えば、目標駆動トルク演算部66は、フィードバック制御実行部56で式(2)から駆動トルク配分比γcが求められると、その求められた駆動トルク配分比γcから式(7)を用いて、前輪14L、14Rおよび後輪20L、20Rに伝達される駆動トルク(Tf+Tr)のうち後輪20L、20Rに配分される駆動トルク配分比γcr((Tr/(Tf+Tr)))すなわち後輪20L、20Rに対する駆動トルク配分比γcrを算出し、その算出された後輪20L、20Rに対する駆動トルク配分比γcrと記憶部52aに記憶していた要求駆動トルクTtgtとから式(8)を用いて後輪目標駆動トルクTrtgtを演算する。
γcr=(1/(1+γc))・・・(7)
Trtgt=γcr×Ttgt・・・(8)
目標駆動トルク演算部66には、不足トルク演算部66aが備えられている。不足トルク演算部66aは、フィードバック制御実行部56で加速度偏差Dgを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御が実行されると、前輪14L、14Rがスリップして前輪14L、14Rから後輪20L、20Rに駆動トルクを移行する駆動トルク移行中において車両前後方向加速度G(m/s)が低下する加速度抜け(G抜け)の発生を抑制するために、スリップが発生していない車輪すなわち後輪20L、20Rに追加する駆動トルクすなわち不足トルクTn(Nm)を演算する。なお、上記加速度抜け(G抜け)は、例えばフィードバック制御による応答遅れやスリップ発生時前後の車両前後方向加速度G(m/s)の変動等により発生する。例えば、不足トルク演算部66aは、車重mと加速度偏差Dgとから式(9)を用いて、上記加速度抜けを抑制するために必要となる車両に追加する駆動力すなわち不足駆動力ΔF(N)を算出し、算出された不足駆動力ΔFから後輪20L、20Rの半径rすなわちタイヤの半径rを用いて式(10)により不足トルクTn(Nm)を演算する。
ΔF=m×Dg・・・(9)
Tn=ΔF×r・・・(10)
また、目標駆動トルク演算部66は、フィードバック制御実行部56で加速度偏差Dgを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御が実行され、且つ、不足トルク演算部66aで不足トルクTn(Nm)が演算されると、式(4)で求められた駆動トルク配分比γcと記憶部52aに記憶していた要求駆動トルクTtgtとから基本駆動トルクTb(Nm)を算出して、その算出された基本駆動トルクTb(Nm)と不足トルクTn(Nm)とをあわせて後輪目標駆動トルクTrtgt(Tb+Tn)(Nm)を演算する。例えば、目標駆動トルク演算部66は、フィードバック制御実行部56で式(4)から駆動トルク配分比γcが求められると、その求められた駆動トルク配分比γcから式(7)を用いて後輪20L、20Rに対する駆動トルク配分比γcrを算出し、その算出された後輪20L、20Rに対する駆動トルク配分比γcrと記憶部52aに記憶していた要求駆動トルクTtgtとから式(11)を用いて、基本駆動トルクTb(Nm)を算出する。
Tb=γcr×Ttgt・・・(11)
蓄電装置出力制限部68には、蓄電装置出力アップ部70が備えられており、蓄電装置出力アップ部70には、電動機出力不足判定部70aが備えられている。蓄電装置出力制限部68は、蓄電装置出力制限部68で設定された蓄電装置38の出力制限Wout(kW)に基づいて電動機18から出力可能な最大パワー(最大出力)Pmax(kW)を制限する。なお、電動機18の出力は、電動機18自身の定格出力に基づいて上限出力が規定されるものであるが、本実施例では、電動機18の定格出力が蓄電装置38の定格出力よりも大きいので、蓄電装置38の出力制限(放電可能電力)Wout(kW)に基づいて上限出力が制限される。
電動機出力不足判定部70aは、フィードバック制御実行部56で加速度偏差Dgを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御が実行され、且つ、目標駆動トルク演算部66で後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)が演算されると、目標駆動トルク演算部66で演算された後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)から電動機18が出力パワー不足であるか否かを判定する。例えば、電動機出力不足判定部70aは、目標駆動トルク演算部66で演算された不足トルクTnを含む後輪目標駆動トルクTrtgt(Tb+Tn)を後輪20L、20Rに伝達させるために電動機18で必要となる必要パワー(必要出力)Pn(kW)が、蓄電装置出力制限部68で設定された出力制限Woutによって制限された最大パワーPmax(kW)より大きくなると、電動機18が出力パワー不足であると判定する。
蓄電装置出力アップ部70は、電動機出力不足判定部70aで電動機18が出力パワー不足であると判定されると、蓄電装置出力制限部68で設定されていた蓄電装置38の出力制限Wout(kW)を一時的に所定値B(kW)まで上昇させる。蓄電装置38の出力制限Wout(kW)が一時的に上昇することによって電動機18の最大パワーPmax(kW)も上昇する。なお、上記所定値B(kW)は、蓄電装置38からの出力する時間が比較的短い時間であれば出力しても耐久性上問題となり難い予め実験等により設定された出力の大きさである。
図3は、電子制御装置100において、例えば4輪駆動走行中において前輪14L、14Rにスリップが発生して、前輪14L、14Rに伝達する駆動トルクTf(Nm)を減少させると共に後輪20L、20Rに伝達する駆動トルクTr(Nm)を増大させる作動の一例を説明するフローチャートである。また、図4は、図3のフローチャートに示す作動を実行した場合のタイムチャートである。なお、図5は、図4のV−V視断面図である。
先ず、要求加速度演算部52および記憶部52aの機能に対応するステップ(以下、ステップを省略する)S1において、アクセル開度θacc(%)と車速V(km/h)とに基づいて算出された要求駆動力Ftgt(N)から運転者が要求する要求加速度atgt(m/s)が演算され、その演算された要求加速度atgt(m/s)と、前後加速度センサ48から検出される車両前後方向の加速度Gb(m/s)すなわちスリップ発生前の車両前後方向の加速度Gb(m/s)と、が記憶される。
次に、スリップ判定部54の機能に対応するS2において、回転速度偏差Dvすなわちスリップ量が予め設定されたスリップ判定速度Vsp以上となり、前輪14L、14Rにスリップが発生したか否かが判定される。S2の判定が否定される場合には、再度S1が実行されるが、S2の判定が肯定される場合には、加速度変化演算部64aの機能に対応するS3が実行される。S3では、S1で記憶されたスリップ前の車両前後方向加速度Gb(m/s)と、上記S2でスリップが発生したと判定された時において前後加速度センサ48から検出された車両前後方向加速度Ga(m/s)すなわちスリップ後の車両前後方向加速度Ga(m/s)と、の変化Vg(m/s)が演算される。
次に、フィードバック制御選択部64の機能に対応するS4において、上記S3で演算された車両前後方向加速度G(m/s)の変化Vg(m/s)がフィードバック制御選択判定値A(m/s)以上であるか否かが判定される。S4の判定が否定される場合には、フィードバック制御実行部56および目標駆動トルク演算部58a、66の機能に対応するS5が実行される。S4の判定が肯定される場合(図4のt1時点)には、フィードバック制御実行部56および目標駆動トルク演算部58aの機能に対応するS6が実行される。S5では、回転速度偏差Dv(rpm)を小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御が実行され、フィードバックされた駆動トルク配分比γcに基づいて、前輪14L、14Rに伝達する前輪目標駆動トルクTftgt(Nm)と、後輪20L、20Rに伝達する後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)と、が演算される。
S6では、加速度偏差Dg(m/s)を小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバックするフィードバック制御が実行され、フィードバックされた駆動トルク配分比γcに基づいて、前輪14L、14Rに伝達する前輪目標駆動トルクTftgt(Nm)が演算される。次に、目標駆動トルク演算部66の機能に対応するS7において、S6でフィードバックされた駆動トルク配分比γcからスリップしていない車輪すなわち後輪20L、20Rに出力する基本駆動トルクTb(Nm)が演算される。次に、不足トルク演算部66aおよび目標駆動トルク演算部66の機能に対応するS8が実行される。S8では、車両前後方向加速度G(m/s)が低下する加速度抜け(G抜け)の発生を抑制するために、スリップが発生していない車輪すなわち後輪20L、20Rに追加する駆動トルクすなわち不足トルクTn(Nm)が演算され、その演算された不足トルクTn(Nm)と上記S7で演算された基本駆動トルクTb(Nm)と、から後輪20L、20Rに伝達する後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)が演算される。
次に、電動機出力不足判定部70aの機能に対応するS9において、上記S8で演算された後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)を後輪20L、20Rに伝達させるために電動機18で必要となる必要パワーPn(kW)が、蓄電装置38の出力制限Woutによって制限された最大パワーPmax(kW)より大きいか否か、すなわち電動機18が出力パワー不足であるか否かが判定される。S9の判定が肯定される場合には、蓄電装置出力アップ部70の機能に対応するS10が実行され、S9の判定が否定される場合には、ハイブリッド駆動装置出力制御部58および電動機出力制御部60の機能に対応するS11が実行される。
S10では、蓄電装置38の出力制限Wout(kW)が一時的に所定値B(kW)まで上昇させられる。S11では、演算された前輪目標駆動トルクTftgt(Nm)が前輪14L、14Rに伝達されるようにハイブリッド駆動装置12の出力すなわちハイブリッド駆動装置12に設けられた第2電動機の出力が制御されると共に、演算された後輪目標駆動トルクTrtgt(Nm)が後輪20L、20Rに伝達されるように電動機18の出力が制御される。
図4および図5に示されている破線L1、L2、L3は、例えば本実施例とは異なりスリップ発生前後の車両前後方向加速度Gの変化Vgの大きさに関係なくスリップ量である回転速度偏差Dvを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバック制御する従来例を示すものである。図4の破線L2および図5の破線L3に示すように、従来例では、前輪14L、14Rにスリップして前輪14L、14Rから後輪20L、20Rに駆動トルクを移行する駆動トルク移行中において車両前後方向加速度G(m/s)が低下する加速度抜け(G抜け)の発生を抑制するための不足トルクTn(Nm)が、駆動トルクTr(Nm)に追加されていないので、図4の破線L1に示すように、前記駆動トルク移行中に車両前後方向加速度G(m/s)が低下する加速度抜け(G抜け)が発生している。本実施例では、不足トルクTn(Nm)分を電動機18の出力を上昇させることによって駆動トルクTr(Nm)に追加しているので、前記駆動トルク移行中に車両前後方向加速度G(m/s)が低下する加速度抜け(G抜け)が従来例に比較して好適に抑制されている。
上述のように、本実施例の4輪駆動車両10の電子制御装置100によれば、前輪14L、14Rのスリップ発生前後の車両前後方向加速度Ga、Gbの変化Vgがフィードバック制御選択判定値Aより小さい場合には、前輪14L、14Rの平均回転速度Vfavと後輪20L、20Rの平均回転速度Vravとの回転速度偏差Dvを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバック制御し、車両前後方向加速度Ga、Gbの変化Vgがフィードバック制御選択判定値A以上である場合には、加速度偏差Dgを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバック制御する。このため、車両前後方向加速度Ga、Gbの変化Vgがフィードバック制御選択判定値Aより小さく車両前後方向加速度Gが比較的大きく変動していない場合には、前輪14L、14Rの平均回転速度Vfavと後輪20L、20Rの平均回転速度Vravとの回転速度偏差Dvを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバック制御するので、前輪14L、14Rのスリップが好適に抑制される。また、車両前後方向加速度Ga、Gbの変化Vgがフィードバック制御選択判定値A以上で車両前後方向加速度Gが比較的大きく変動する場合には、すなわちタイヤ特性がグリップ領域とスリップ領域とを跨ぐ領域である場合には、加速度偏差Dgを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバック制御するので、車両前後方向加速度Gの変動が抑制されてドライバビリティの悪化が抑制される。これによって、前輪14L、14Rがスリップした場合において、前輪14L、14Rのスリップを抑制しつつ、ドライバビリティの悪化を抑制することができる。
また、本実施例の4輪駆動車両10の電子制御装置100によれば、4輪駆動車両10は、前輪14L、14Rに駆動トルクTfを伝達するハイブリッド駆動装置12と、蓄電装置38から出力される電力によって後輪20L、20Rに駆動トルクTrを伝達する電動機18と、を備え、電動機18は、その電動機18から出力可能な最大パワーPmaxが蓄電装置38の出力制限Woutに基づいて制限され、加速度偏差Dgを小さくするように駆動トルク配分比γcをフィードバック制御している時において、加速度偏差Dgを解消するために電動機18で必要となる必要パワーPnが最大パワーPmaxより大きく電動機18が出力パワー不足であると判定される場合には、蓄電装置38の出力制限Woutを一時的に上昇させる。このため、加速度偏差Dgを解消するために電動機18で必要となる必要パワーPnが最大パワーPmaxより大きく電動機18が出力パワー不足であると判定される場合には、蓄電装置38の出力制限Woutが一時的に上昇して、電動機18から出力可能な最大パワーPmaxが一時的に上昇させられるので、前輪14L、14Rから後輪20L、20Rに駆動トルクを移行する駆動トルク移行中における車両前後方向加速度Gの低下すなわち加速度抜けを好適に抑制することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例では、4輪駆動車両10は、図1に示すように、前輪14L、14Rに駆動トルクTfを伝達するハイブリッド駆動装置12と、後輪20L、20Rに駆動トルクTrを伝達する電動機18と、を備える4輪駆動車両であったが、例えば、ハイブリッド駆動装置12またはエンジンから前輪14L、14Rに伝達される駆動トルクの一部を電子カップリングを介して後輪20L、20Rに伝達する4輪駆動車両、すなわち4輪駆動走行中において電子カップリングの伝達トルクを制御することによって前後輪のトルク配分を100:0〜50:50の間で連続的に変更することができる4輪駆動車両に適用することもできる。また、4輪駆動車両10において、ハイブリッド駆動装置12にかえて例えば電動機18のような駆動力源が設けられても良く、その場合、前輪14L、14Rが必ずしも主駆動輪ではなくても良い。
また、前述の実施例の4輪駆動車両10は、前輪14L、14Rがハイブリッド駆動装置12によって駆動され、後輪20L、20Rが電動機18によって駆動されていたが、例えば、後輪20L、20Rがハイブリッド駆動装置12によって駆動され、前輪14L、14Rが電動機18によって駆動されるようにしても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
10:4輪駆動車両
12:ハイブリッド駆動装置(駆動力源)
14L、14R:前輪(一方の車輪)
18:電動機
20L、20R:後輪(他方の車輪)
38:蓄電装置
54:スリップ判定部
56:フィードバック制御実行部
64:フィードバック制御選択部
64a:加速度変化演算部
100:電子制御装置(制御装置)
A:フィードバック制御選択判定値(所定値)
Dg:加速度偏差
Dv:回転速度偏差
Ga、Gb:車両前後方向加速度
Pmax:最大パワー
Tf、Tr:駆動トルク(駆動力)
Vfav、Vrav:平均回転速度(回転速度)
Vg:変化
Wout:出力制限
γc:駆動トルク配分比(駆動力配分比)

Claims (2)

  1. 前輪および後輪のうちの一方の車輪にスリップが発生したときには、前記前輪と前記後輪とに配分する駆動力の駆動力配分比を変化させて、前記一方の車輪に伝達する駆動力を減少させると共に前記前輪および前記後輪のうちの他方の車輪に伝達する駆動力を増大させる、4輪駆動車両の制御装置であって、
    前記一方の車輪のスリップ発生前後の車両前後方向加速度の変化が所定値より小さい場合には、前記一方の車輪の回転速度と前記他方の車輪の回転速度との回転速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御し、
    前記車両前後方向加速度の変化が前記所定値以上である場合には、前記スリップ発生前の車両前後方向加速度と現在の車両前後方向加速度との加速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御する、
    ことを特徴とする4輪駆動車両の制御装置。
  2. 前記4輪駆動車両は、前記一方の車輪に駆動力を伝達する駆動力源と、蓄電装置から出力される電力によって前記他方の車輪に駆動力を伝達する電動機と、を備え、
    前記電動機は、その電動機から出力可能な最大パワーが前記蓄電装置の出力制限に基づいて制限され、
    前記加速度偏差を小さくするように前記駆動力配分比をフィードバック制御している時において、前記加速度偏差を解消するために前記電動機で必要となるパワーが前記最大パワーより大きく前記電動機が出力パワー不足であると判定される場合には、前記蓄電装置の出力制限を一時的に上昇させる
    ことを特徴とする請求項1の4輪駆動車両の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP4238810A4 (en) * 2020-10-20 2024-03-13 Nissan Motor Co., Ltd. POWER CONTROL METHOD AND POWER CONTROL DEVICE

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