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JP2019182034A - 車両の制動制御装置 - Google Patents

車両の制動制御装置 Download PDF

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JP2019182034A
JP2019182034A JP2018071847A JP2018071847A JP2019182034A JP 2019182034 A JP2019182034 A JP 2019182034A JP 2018071847 A JP2018071847 A JP 2018071847A JP 2018071847 A JP2018071847 A JP 2018071847A JP 2019182034 A JP2019182034 A JP 2019182034A
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JP2018071847A
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裕生 岡元
Yuki Okamoto
裕生 岡元
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

【課題】車両の前後方向軸線の方向と「斜面の傾斜方向」とのなす角及び操舵輪の操舵角によらず、ヒルホールド制御実行時に車両を斜面に確実に保持すること。
【解決手段】角度パラメータ取得手段により特定される第1傾斜角θs及び第2傾斜角θ、並びに操舵角センサにより検出される操舵角θfに基づいてヒルホールド制動力を決定する。これにより、ヒルホールド制御実行時に操舵輪の操舵角θfが変更されたときであっても、車両の降坂方向への移動を防止することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、運転者がブレーキペダルの操作を行って車両が坂路上に停止した後に運転者がブレーキペダルの操作を解除したとき、当該車両を坂路上に停止させておくための制動力を車輪に付与し続けるヒルホールド制御を実行する制動制御装置に関する。
従来の制動制御装置の一つ(以下、「従来装置」と称呼される。)は、ヒルホールド制御の実行中に運転者がアクセルペダルを操作すると、車両が発進できるように制動力を速やかに低下させるようになっている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2007−112294号公報
ところで、ヒルホールド制御時に各車輪に付与される制動力(ヒルホールド制動力)は、斜面上で停止している車両の前後方向軸線の水平面に対する角度の大きさが小さいほど小さい値に設定されることが望ましい。これは、ヒルホールド制御中にアクセルペダルが踏まれることによりヒルホールド制御が終了したとき、車両が滑らかに発進できるように制動力を速やかに低下させるためである。従って、ヒルホールド制動力は、車両の前後方向軸線の水平面に対する傾きに基づいて決定されることが望ましい。
しかし、斜面上に車両が停止してヒルホールド制御が実行されているとき、車両の前後方向軸線の方向と、車両に作用する「重力の斜面に沿った成分」の方向(以下、「斜面の傾斜方向」と称呼する。)と、のなす角、及び、操舵輪の向き(操舵角)によっては、上記のように決定されるヒルホールド制動力が過小になる場合が生じる。その結果、車両が停止位置から降坂方向へ移動する虞がある。
例えば、斜面上に停止している車両の前後方向軸線と斜面の傾斜方向とが一致していないとき、車両の操舵輪の向きが「斜面の傾斜方向」に一致する方向に向いていると、操舵輪の保持に寄与している操舵輪の横力が減少する。その結果、ヒルホールド制御実行時に各車輪を保持する力が不足するので、車両が降坂方向へ移動してしまう。
本発明は上記課題に対処するために為されたものである。即ち、本発明の目的の一つは、車両の前後方向軸線の方向と「斜面の傾斜方向」とのなす角及び操舵輪の操舵角によらず、ヒルホールド制御実行時に車両を斜面に確実に保持することが可能な車両の制動制御装置を提供することにある。
そこで、本発明の車両の制動制御装置(以下、「本発明装置」とも称呼する。)は、
複数の車輪(W)のそれぞれに制動力を付与する制動装置(40)及び前記複数の車輪のうちの操舵輪(WF)の操舵角(θf )を変更可能な操舵装置(50)を備えた車両(12)に適用される。
本発明装置は、ブレーキペダル(41)の操作に応じた制動力が前記制動装置によって前記複数の車輪に付与されることにより前記車両が斜面(S)において停止した後に前記ブレーキペダルの操作が解除されたとき、前記車両を停止させ続けるのに必要な制動力以上のヒルホールド制動力を、前記制動装置を用いて前記複数の車輪にそれぞれ付与する(ステップ750)制御部(70)を備える。
本発明装置は、更に、
前記斜面と水平面(H)とのなす角度である第1傾斜角(θs )及び前記斜面上における前記車両の前後方向の向きを表す角度である第2傾斜角(θ)を特定する角度パラメータ取得手段(71、70)と、
前記操舵輪の前記操舵角を検出する操舵角センサ(73)と、を備える。
車両の前後方向が斜面の傾斜方向と平行でない状態にて車両が斜面上に停止したとき、操舵輪の向きが「斜面の傾斜方向」に近付く方向にステアリングホイールが操作されると、操舵輪の横力が減少する。その結果、第1傾斜角(θs )及び第2傾斜角(θ)に基づいて算出された各車輪を保持する力(保持制動力)が不足して各車輪が回転し、車両が降坂方向へ移動してしまうという問題が起こり得る。
そこで、上記問題を解決するため、前記制御部は、少なくとも前記角度パラメータ取得手段により特定される前記第1傾斜角及び前記第2傾斜角、並びに前記操舵角センサにより検出される前記操舵角に基づいて、前記ヒルホールド制動力を決定する(ステップ720、ステップ730、ステップ790)ように構成される。
よって、本発明装置によれば、車両の前後方向軸線の方向と「斜面の傾斜方向」とのなす角及び操舵輪の操舵角によらず、ヒルホールド制御実行時に車両を斜面上に確実に保持し、車両の降坂方向への移動を防止することができる。
上記説明においては、本発明の理解を助けるために、後述する実施形態に対応する発明の構成に対し、その実施形態で用いた名称及び/又は符号を括弧書きで添えている。しかしながら、本発明の各構成要素は、前記名称及び/又は符号によって規定される実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る車両の制動制御装置が適用される車両の概略構成図である。 図2は、図1に示した車両が斜面に停車している状態を表した説明図であり、図2(A)は斜面に停車した車両の斜視図、図2(B)は斜面の側面図(1−1断面図)、図2(C)は斜面を斜面の法線方向から見た上面図(2−2断面図)である。 図3は、図1に示した車両の制動制御装置の作動を説明するためのモデルであり、車両の前部が下方に向いており、操舵角がゼロであるときの図である。 図4は、図3に示したモデルにおいて、操舵角が正の値であるときの図である。 図5は、図3に示したモデルにおいて、操舵角が負の値であるときの図である。 図6は、図1に示した車両の制動制御装置の作動を説明するためのモデルであり、車両の前部が上方に向いているときの図である。図6(A)は操舵角がゼロ、図6(B)は操舵角が正の値、図6(C)は操舵角が負の値であるときの図である。 図7は、図1に示したECUのCPUが実行する「ヒルホールド制御ルーチン」を示したフローチャートである。
(構成)
本発明の実施形態に係る車両の制動制御装置(以下、「本制御装置」とも称呼される。)は、図1に示したように、車両10に適用される。車両10は、駆動装置20、駆動力伝達機構30、油圧式摩擦制動装置40、操舵装置50、ECU60及び車輪W(WFL、WFR、WRL及びWRR)等を備えている。
駆動装置20は、図示しないエンジン本体及び変速機等を含んでいる。駆動装置20は、駆動力伝達機構30を介して車両10の前輪(左前輪WFL及び右前輪WFR)を駆動する駆動力を発生する。
駆動力伝達機構30は、プロペラシャフト31、ディファレンシャルギア32、左前輪車軸33L及び右前輪車軸33R等を含んでいる。駆動装置20が発生する駆動力はプロペラシャフト31に伝達される。プロペラシャフト31の駆動力は、ディファレンシャルギア32を介して左前輪車軸33L及び右前輪車軸33Rへそれぞれ伝達され、これにより左前輪WFL及び右前輪WFRが回転駆動される。
以下、車輪毎に設けられる要素については、その符号の末尾に、左前輪を表す添字FL、右前輪を表す添字FR、左後輪を表す添字RL及び右後輪を表す添字RRをそれぞれ付す。但し、車輪毎に設けられる要素について車輪位置を特定しない場合、それらの添字は省略される。
油圧式摩擦制動装置40は、ブレーキペダル41、マスタシリンダ42、油圧回路43及びホイールシリンダ44等を含んでいる。
車輪Wの制動力は、油圧式摩擦制動装置40の油圧回路43により、車輪Wに対応するホイールシリンダ44に供給される作動油の圧力(油圧、以下、「制動圧」とも称呼される。)が制御されることによって制御される。即ち、左前輪WFL、右前輪WFR、左後輪WRL及び右後輪WRRの制動力は、ホイールシリンダ44FL、44FR、44RL及び44RRのそれぞれの制動圧が制御されることによって制御される。油圧回路43は図示しないリザーバ、オイルポンプ及び種々の弁装置等を含み、ブレーキアクチュエータとして機能する。
ホイールシリンダ44の制動圧は、通常時には運転者によるブレーキペダル41の踏込み操作に応じて変化するマスタシリンダ42の圧力(以下、「マスタシリンダ圧」とも称呼される。)Pmに基づいてECU60により制御され、又は必要に応じて個別に制御される。
油圧回路43は、弁装置として各ホイールシリンダ44の制動圧を個別に制御する図示しない保持弁及び減圧弁を各ホイールシリンダ44に対応して備えた周知の回路である。保持弁及び減圧弁は、連通位置及び遮断位置の何れか一方を択一的に選択する周知の二位置電磁弁である。
操舵装置50は、ステアリングホイール51、ステアリングシャフト52、ラックシャフト53及びラックアンドピニオン機構54等を備えている。ステアリングホイール51とステアリングシャフト52は、同軸的に一体回転可能に連結している。ステアリングシャフト52とラックシャフト53とは、周知のラックアンドピニオン機構54により連結されている。ラックシャフト53の両端には、ナックルアーム55L及び55Rを介して左前輪WFL及び右前輪WFRがそれぞれ接続されている。
ステアリングホイール51が運転者により操作されると、ラックアンドピニオン機構54によりステアリングシャフト52の回転運動がラックシャフト53の軸方向の直線運動に変換され、これにより左前輪WFL及び右前輪WFRが転舵する。更に、操舵装置50には、運転者のステアリング操作をアシストするための図示しないパワーステアリング機構が設けられている。
ECU60は、傾斜センサ71、各車輪の車輪速度センサ72、操舵角センサ73及びマスタシリンダ圧センサ74等と電気的に接続され、これらセンサからの出力信号を受信するようになっている。ECUは、エレクトロニックコントロールユニットの略称であり、CPU、ROM、RAM、バックアップRAM(又は不揮発性メモリ)及びインタフェースI/F等を含むマイクロコンピュータを主要構成部品として有する電子制御回路である。CPUは、メモリ(ROM)に格納されたインストラクション(ルーチン)を実行することにより後述する各種機能を実現する。
傾斜センサ71は、互いに直交する2つの軸(x軸及びy軸)の方向に沿った加速度をそれぞれ検出可能なセンサである。傾斜センサ71は、x軸が車両10の前後方向と、y軸が車両10の横方向と、それぞれ一致するように車両10に取り付けられている。傾斜センサ71は、停止している車両10の前部が後部よりも低い位置にあるときに検出される値を正として前後加速度Gxを表す出力信号を発生するようになっている。傾斜センサ71は、停止している車両10の右側が左側よりも低い位置にあるときに検出される値を正として横加速度Gyを表す出力信号を発生するようになっている。
車輪速度センサ72は、車輪Wの回転速度に応じた信号NPを発生するようになっている。ECU60は、車輪速度センサ72からの信号に基づいて車速を検出する。操舵角センサ73は、ステアリングシャフト52に取り付けられ、ステアリングホイール51の操舵角θf を表す出力信号を発生するようになっている。なお、操舵角センサ73は、車両10の左旋回時に検出される値を正として操舵角θf を検出するようになっている。マスタシリンダ圧センサ74は、マスタシリンダ圧Pmを表す出力信号を発生するようになっている。
(作動)
前述したヒルホールド制御の実行(開始)条件は、以下の各条件が全て成立したとき成立する。
<ヒルホールド制御実行条件>
・ブレーキペダル41が操作されている。
・車速が所定の速度Vth以下である。
・車両10の前後方向の傾きθx の大きさ|θx |が所定の角度θxth 以上である。
車両10の前後方向の傾きθx は、傾斜センサ71にて検出される前後加速度Gxを表す信号に基づいて取得される。重力加速度をg(m/s2) と表すと、検出される前後加速度Gxと前後方向の傾きθx とは、Gx=g・sinθx の関係にある。
ヒルホールド制御は、運転者により図示しないアクセルペダルの操作が行われたとき解除される。より具体的に述べると、ヒルホールド制御の実行中に運転者によりアクセルペダルの操作が行われると、油圧回路43によって制動圧の減圧が開始される。
本制御装置は、車両10が斜面に対してどのような向きで停車しているのかのみならず、操舵角θf も考慮して、車両10を斜面に確実に保持できる制動力の最小値に基づいて、ヒルホールド制御中の制動力(以下、「ヒルホールド制動力」と称呼する。)を決定する。車両10を斜面に確実に保持できる制動力の最小値は、「最小保持制動力」と称呼される。従って、ヒルホールド制動力は最小保持制動力以上である。
以下、最小保持制動力について検討する。図2(A)に示したように、車両10が斜面Sに車両10の前部を斜面Sの下方に向けて(つまり、車両10が降坂状態にて)停止していると仮定する。この斜面Sは平坦であり、図2(A)の1−1断面図である図2(B)から理解されるように、斜面Sと水平面Hとのなす角(以下、「斜面の勾配」又は「坂路勾配」と称呼される。)はθs である。
車両10の重量をm(kg)と表し、重力加速度をg(m/s2)と表すと、 車両10に作用する重力はm・g である。従って、図2(B)に示したように、車両10に作用する「重力m・gの斜面Sに沿った方向Dの成分」はm・g・sinθs である。以下、車両10に斜面Sに沿った方向の重力成分m・g・sinθsが作用する方向を、「斜面の傾斜方向D」と称呼する。車両10の上下方向Zは、斜面Sの法線Nの方向と一致する。
更に、図2(A)の2−2断面図である図2(C)に示したように、斜面の傾斜方向Dに直交し且つ斜面S上にある直線を直線L1と称呼し、車両10の前後方向を表す直線を直線X1と称呼し、直線L1と直線X1とのなす角を停車角θと称呼する。停車角θは、斜面S上における車両10の前後方向の向きを表す角度である。
図2(A)乃至(C)に示したように車両10が停車された場合の最小保持制動力について、図3及び図4に示した車両10のモデル(二輪モデル)を用いて検討する。なお、図3及び図4は、二輪モデルを斜面Sの法線N方向から見た図を示している。これらの図において、前輪WFの接地点Pfと後輪WRの接地点Prとの距離(即ち、ホイールベース)はLであり、重心Gと後輪WRの接地点Prとの距離はLr である。
上述したように、車両10には、斜面の傾斜方向Dに重力成分m・g・sinθsが作用する。図3に示したように、操舵角θf が「0」である場合、前輪WFの最小保持制動力をFbf0 、前輪WFの転がり抵抗をRf 、前輪WFの横力をKf0、後輪WRの最小保持制動力をFbr0 、後輪WRの転がり抵抗をRr 、後輪WRの横力をKr とそれぞれ表す。このとき、斜面の傾斜方向Dにおける力のつり合いの式は下記の(1)式のようになる。

m・g・sinθs=Kf0・cosθ+(Fbf0+Rf)・sinθ
+Kr・cosθ+(Fbr0+Rr)・sinθ …(1)

一方、後輪WRの接地点Prを回転の中心とする力のモーメントのつり合い式は、下記の(2)式のようになる。

Kf0・L=(m・g・sinθs)・cosθ・Lr …(2)
これに対し、図4に示したように、操舵角θf が0°より大きい場合、前輪WFの最小保持制動力をFbf1 、前輪WFの横力をKf1、後輪WRの最小保持制動力をFbr1 、後輪WRの横力をKr とそれぞれ表すと、斜面の傾斜方向Dにおけるつり合いの式は、下記の(3)式のようになる。

m・g・sinθs=Kf1・cos(θ+θf)+(Fbf1+Rf)・sin(θ+θf)
+Kr・cosθ+(Fbr1+Rr)・sinθ …(3)

更に、この場合の後輪WRの接地点Prを回転の中心とする力のモーメントのつり合いは、下記の(4)式のようになる。

Kf1・cosθf+(Fbf1+Rf)・sinθf)・L=m・g・sinθs・cosθ・Lr …(4)

上記(1)乃至(4)式から下記の(5)式が導出される。

(Fbf1−Fbf0)+(Fbr1−Fbr0)・cosθf
=(Lr/L)・m・g・sinθs・cosθ・sinθf+(Fbf0+Rf)・(cosθf−1) …(5)
ところで、図3及び図4から理解されるように、前輪WFの操舵角θf が正の値である場合の前輪WFの横力Kf1 は、前輪WFの操舵角θf が0°である場合の横力Kf0よりも小さくなる(即ち、Kf1<Kf0)。更に、停車角θ及び操舵角θf の範囲を考慮すると、cos(θ+θf) はcosθよりも小さい。その結果、操舵角θf が正の値である場合の前輪WFの横力の「斜面の傾斜方向D」の成分Kf1・cos(θ+θf) は、操舵角θf が0°である場合の横力の「斜面の傾斜方向D」の成分Kf0・cosθよりも小さい。即ち、前輪WFの横力の「斜面の傾斜方向D」の成分は、Kf0・cosθからKf1・cos(θ+θf) へと減少する。従って、前輪WFの操舵角θf が正の値である場合の前輪WF及び後輪WRの最小保持制動力は、操舵角θf が0°である場合の前輪WF及び後輪WRの最小保持制動力よりも大きくなる。つまり、操舵角θf が0°より大きい場合、車両10を斜面S上に停止させておくためには、操舵角θf が0°であるときの最小保持制動力に加え、「前輪WFの横力低下分を補填するための制動力」を付与する必要がある。上記(5)式の左辺に見られる、値(Fbf1−Fbf0)及び値(Fbr1−Fbr0)は、前輪WF及び後輪WRにそれぞれ付与すべき「横力低下分を補填するための制動力」である。
そこで、上記(5)式を用いて値(Fbf1−Fbf0)及び値(Fbr1−Fbr0)を算出することを検討する。(5)式の右辺には、操舵角θf が0°であるときの前輪WFの最小保持制動力Fbf0 についての項が存在している。後述するように、この前輪WFの最小保持制動力Fbf0 は、坂路勾配θs 及び停車角θの関数として一意に算出される(下記(11)式及び下記(12)式を参照。)。よって、上記(5)式の右辺は、坂路勾配θs 、停車角θ及び操舵角θf を関数として算出可能な値である。
ここで、値(Fbf1−Fbf0)をΔFbfと置き、値(Fbr1−Fbr0)をΔFbrと置き、cosθfをC1とおき、(5)式の右辺をC2と置くと、上記(5)式は、下記の(6)式にて表される。

ΔFbf+ΔFbr・C1=C2 …(6)
(6)式だけでは、差分ΔFbf及び差分ΔFbrは一意には定まらないが、ΔFbr/ΔFbf=K1と置くと、(6)式から差分ΔFbf及び差分ΔFbrはそれぞれ下記の(7)式及び(8)式のように計算される。

ΔFbf=C2/(1+K1・C1) …(7)
ΔFbr=K1・ΔFbf=K1・C2/(1+K1・C1) …(8)
以上より、坂路勾配θs 、停車角θ及び操舵角θf に基づいて、「横力低下分を補填するための制動力」を算出すれば、その結果に基づいて、前輪WFの最小保持制動力Fbf1 及び後輪WRの最小保持制動力Fbr1 を算出することができる。但し、操舵角θf が0°であるときの前輪WFの最小保持制動力Fbf0 を算出する必要がある。この最小保持制動力Fbf0 は、次のようにして算出される。
操舵角θf が0°であるときの車両10全体の最小保持制動力Freは、「車両10の前後方向の傾斜を表す加速度gx 」と、車両10の重量との積に等しい。「車両の前後方向の傾斜を表す加速度gx 」とは、重力加速度gの車両10の前後方向の成分であり、「車両の前後方向の傾斜を表す加速度gx 」は、前後加速度Gxに基づいて算出される(gx=g・sinθs・sinθ)。車両10全体の最小保持制動力Freは、下記の(9)式にて表される。

Fre=m・gx …(9)
前輪WFの最小保持制動力Fbf0 と後輪WRの最小保持制動力Fbr0 の比(前後配分比)Fbf0/Fbr0を予め定めることにより、(9)式にて算出された車両10全体の最小保持制動力Freを前輪WFと後輪WRに分配することができる。いま、前後分配比Fbr0/Fbf0=K0とすると、(9)式は、下記の(10)式にて表される。

Fre=Fbf0+Fbr0=(1+K0)Fbf0=m・gx …(10)

従って、前輪WFの最小保持制動力Fbf0 及び後輪WRの最小保持制動力Fbr0 は、それぞれ下記の(11)式及び(12)式にて表される。

Fbf0=gx/(1+K0) …(11)
Fbr0=K0・Fbf0=m・gx・K0/(1+K0) …(12)
ところで、前輪WFの操舵角θf が負の値である場合、図5に示したように、前輪WFの横力Kf2 は、前輪WFの操舵角θf が0°である場合の横力Kf0 よりも大きくなる。更に、停車角θ及び操舵角θf の範囲を考慮すると、cos(θ+θf) はcosθよりも大きい。その結果、斜面の傾斜方向Dの成分Kfi・cos(θ+θf)は増大する。即ち、前輪WFの横力の傾斜方向Dの成分は、Kf0・cosθからKf2・cos(θ+θf)に変化する。従って、この場合の前輪WFに必要な制動力Fbf2 は、操舵角θf が0°である場合に必要な制動力Fbf0 よりも小さくなる。
車両10が登坂状態にて斜面S上に停止している場合、前輪WFの操舵角θf が0°であるとき、図6(A)に示したように、前輪WFの横力Kf の斜面の傾斜方向Dの成分は、Kf3・cosθfである。
これに対し、前輪WFの操舵角θf が正の値である場合、図6(B)に示したように、前輪WFの横力Kf4 は、前輪WFの操舵角θf が0°である場合の横力Kf3 よりも小さくなる。その結果、斜面の傾斜方向Dの成分Kf・cos(θ+θf) も低下する。即ち、前輪WFの横力の傾斜方向Dの成分は、Kf3・cosθからKf4・cos(θ+θf)に変化する。従って、この場合の前輪WFに必要な制動力Fbf4 は、操舵角θf が0°である場合に必要な制動力Fbf3 よりも大きくなる。
一方、前輪WFの操舵角θf が負の値である場合、図6(C)に示したように、前輪WFの横力Kf5 は、前輪WFの操舵角θf が0°である場合の横力Kf3 よりも大きくなる。その結果、斜面の傾斜方向Dの成分Kf・(θ+θf)も増加する。即ち、前輪WFの横力の「斜面の傾斜方向D」の成分は、Kf3・cosθ からKf5・cos(θ+θf) に変化する。従って、この場合の前輪WFに必要な制動力Fbf5 は、操舵角θf が0°である場合に必要な制動力Fbf3 よりも小さくなる。
このように、車両10が斜面Sに対して登坂状態で停止しているか降坂状態で停止しているかにかかわらず、前輪WFの操舵角θf が正の値である場合の最小保持制動力は、操舵角θf が0°である場合の最小保持制動力よりも大きい。一方、前輪WFの操舵角θf が負の値である場合の最小保持制動力は、操舵角θf が0°である場合の最小保持制動力よりも小さい。
以上の説明から理解されるように、最小保持制動力は、坂路勾配θs 、停車角θ及び操舵角θf に依存して変化する。そこで、本制御装置は、坂路勾配θs 、停車角θ及び操舵角θf を考慮して最小保持制動力を求め、その最小保持制動力に基づいてヒルホールド制動力を決定する。
なお、本制御装置は、斜面Sの勾配θs を、傾斜センサ71のx軸センサの検出値(前後加速度Gx)及び傾斜センサ71のy軸センサの検出値(横加速度Gy)に基づいて取得する。即ち、坂路勾配θs は、下記の(13)式により算出される。

θs =arcsin((Gx2+Gy2)1/2 /g) ・・・(13)
一方、重力の斜面の傾斜方向Dの成分m・g・sinθsは、図2(C)からも理解されるように、車両10の前後方向X1の力と、車両10の横方向の力とに分解される。即ち、車両10の前後方向X1の重力加速度成分gx=Gxは、(g・sinθs)・sinθであるから、停車角θは、下記の(14)式に基づいて求められる。また、車両10の横方向の重力加速度成分gy=Gyは、(g・sinθs)・cosθであるから、停車角θは、下記の(15)式に基づいても求められる。

θ=arcsin(gx/(g・sinθs)) …(14)
θ=arccos(gy/(g・sinθs)) …(15)
(実際の作動)
次に、本制御装置の実際の作動について説明する。ECU60のCPU(以下、単に「CPU」と称呼する。)は、所定時間が経過する毎に図7にフローチャートにより示したヒルホールド制御ルーチンを実行するようになっている。
CPUは、所定のタイミングになると、ステップ700から処理を開始してステップ710に進み、前述のヒルホールド制御実行条件が成立しているか否かを判定する。ヒルホールド制御実行条件が成立している場合、CPUはステップ710にて「Yes」と判定してステップ720に進み、前後加速度Gx、横加速度Gy、操舵角θf 及び各車輪の回転速度に応じた信号NPを取得する。更に、CPUは取得された前後加速度Gx及び横加速度Gyを(13)式に適用して坂路勾配θs を算出するとともに、取得された前後加速度Gxと算出された坂路勾配θsを(14)式に適用して停車角θを算出する。
次いで、CPUはステップ730に進み、以下の手順にて操舵角θf が0°であるときの前輪WFの保持制動力Fbhf0及び後輪WRの保持制動力Fbhr0を取得する。前輪WFの保持制動力Fbhf0は、最小保持制動力Fbf0 以上の値である。後輪WRの保持制動力Fbhr0は、最小保持制動力Fbr0 以上の値である。
(1)CPUは、先ず、ステップ720にて取得された坂路勾配θs 及び停車角θに基づいて、操舵角θf が0°であるときの前輪WFの保持制動力Fbhf0を演算する。より具体的に述べると、CPUは、坂路勾配θs 及び停車角θと、前輪WFの保持制動力Fbhf0と、の関係を規定したルックアップテーブルMapFbhf0(θs, θ)に、取得された坂路勾配θs 及び停車角θを適用することにより前輪WFの保持制動力Fbhf0を演算する。このテーブルMapFbhf0(θs, θ)及び以下の各ルックアップテーブルは予めシミュレーション及び実験等から求められ、ECU60内のROMに格納されている。
(2)次に、演算された前輪WFの保持制動力Fbhf0に基づいて後輪WRの保持制動力Fbhr0を演算する。より具体的に述べると、CPUは、前輪WFの保持制動力Fbhf0と後輪WRの保持制動力Fbhr0との関係を規定したルックアップテーブルMapFbhr0(Fbhf0)に演算された前輪WFの保持制動力Fbhf0を適用することにより後輪WRの保持制動力Fbhr0を演算する。このテーブルMapFbhr0(Fbhf0)は、前輪WFの保持制動力Fbhf0を定数倍(K0倍)するテーブルである((12)式を参照。)。
次いで、CPUは、実際の(取得された)操舵角θf が0°であるか否かを判定する。実際の操舵角θf が0°であるとき、CPUはステップ740にて「Yes」と判定してステップ750に進み、取得された前輪WFの保持制動力Fbhf0及び後輪WRの保持制動力Fbhr0を各車輪に付与する。
次いで、CPUはステップ760に進み、ヒルホールド制御が実行中であるか否かを判定する。現時点において、ヒルホールド制御は実行中である。従って、CPUはステップ760にて「Yes」と判定してステップ770に進み、ヒルホールド制御解除条件が成立しているか否かを判定する。ヒルホールド制御解除条件は、前述したように、ヒルホールド制御の実行中にアクセルペダルの操作が行われることである。
ヒルホールド制御解除条件が成立していない場合、CPUはステップ770にて「No」と判定してステップ795に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。即ち、この場合、ステップ750にて付与された保持制動力が維持される。一方、ヒルホールド解除条件が成立している場合、CPUはステップ770にて「Yes」と判定してステップ780に進む。CPUは、このステップ780にて所定の割合で制動圧を減圧し、ステップ795に進んで本ルーチンを一旦終了する。なお、CPUは、制動圧が所定の制動圧(例えば、ゼロ)に達した時点にてヒルホールド制御が終了した(ヒルホールド制御中でない)と判定するようになっている。
一方、操舵角θf が0°でないとき、CPUはステップ740にて「No」と判定してステップ790に進み、以下の手順にて操舵角θf が0°でないときの前輪WFの保持制動力Fbhf1及び後輪WRの保持制動力Fbhr1を取得する。
(3)CPUは、ステップ730にて算出された「操舵角θf が0°であるときの前輪WFの保持制動力Fbhf0」、停車角θ、坂路勾配θs及び操舵角θf に基づいて、「操舵角θf が0°でないときの前輪WFの保持制動力Fbhf1と操舵角θf が0°であるときの前輪WFの保持制動力Fbhf0との差分」(以下、「前輪保持制動力の差分」と称呼する。)ΔFbhf を演算する。より具体的に述べると、CPUは、操舵角θf が0°であるときの前輪WFの保持制動力Fbhf0と、前輪保持制動力の差分ΔFbhf と、の関係を規定したルックアップテーブルMap(Fbhf0,θ,θs,θf)に、実際の「操舵角θf が0°であるときの前輪WFの保持制動力Fbhf0」、実際の停車角θ、坂路勾配θs 及び操舵角θf を適用することにより前輪保持制動力の差分ΔFbhf を演算する。
(4)次に、演算された前輪保持制動力の差分ΔFbhf に基づいて、「操舵角θf が0°でないときの後輪WRの保持制動力Fbhr1と操舵角θf が0°であるときの後輪WRの保持制動力Fbhr0との差分」(以下、「後輪保持制動力の差分」と称呼する。)ΔFbhr を演算する。より具体的に述べると、CPUは、前輪保持制動力の差分ΔFbhf と後輪保持制動力の差分ΔFbhr との関係を規定したルックアップテーブルMapΔFbhr(ΔFbhf)に、演算された前輪保持制動力の差分ΔFbhf を適用することにより後輪保持制動力の差分ΔFbhr を演算する。このテーブルMapΔFbhr(ΔFbhf)は、前輪保持制動力の差分ΔFbhf を定数倍(K1倍)するテーブルである((8)式を参照。)。
(5)次いで、CPUは、演算された前輪保持制動力の差分ΔFbhf 及び後輪保持制動力の差分ΔFbhr に、ステップ730にて演算された操舵角θf が0°であるときの前輪WFの保持制動力Fbhf0及び後輪WRの保持制動力Fbhr0をそれぞれ加えることにより、操舵角θf が0°でないときの保持制動力を得る。即ち、操舵角θf が0°でないときの前輪WFの保持制動力Fbhf1及び後輪WRの保持制動力Fbhr1は、それぞれ下記の(16)式及び(17)式にて表される。

Fbhf1=Fbhf0+ΔFbhf …(16)
Fbhr1=Fbhr0+ΔFbhr …(17)
次いで、CPUはステップ750に進み、各車輪に保持制動力を付与し、ステップ760に進む。ヒルホールド制御が実行されており且つヒルホールド制御解除条件が成立していないとき、CPUはステップ760、ステップ770、ステップ795と順に進んで本ルーチンを一旦終了する。なお、ヒルホールド制御実行条件が成立していないとき、CPUはステップ710にて「No」と判定してステップ760に直接進む。ヒルホールド制御が実行されていないとき、CPUはステップ760にて「No」と判定してステップ795に直接進んで本ルーチンを一旦終了する。
以上説明したように、本制御装置は、斜面Sと水平面Hとのなす角度である第1傾斜角(坂路勾配)θs 及び斜面S上における車両10の前後方向軸線X1の向きを表す角度である第2傾斜角(停車角)θを特定する角度パラメータ取得手段(傾斜センサ)71、操舵輪の操舵角θf を検出する操舵角センサ73及び制御部(ECU)60を備える。
制御部60は、ブレーキペダル41の操作に応じた制動力が制動装置40によって複数の車輪Wに付与されることにより車両10が斜面Sにおいて停止した後にブレーキペダル41の操作が解除されたとき、車両10を停止させ続けるのに必要な制動力(最小保持制動力)以上のヒルホールド制動力を、制動装置40を用いて複数の車輪Wにそれぞれ付与する。
このとき、制御部60は、少なくとも角度パラメータ取得手段(傾斜センサ)71により特定される第1傾斜角(坂路勾配)θs 及び第2傾斜角(停車角)θ、並びに操舵角センサ73により検出される操舵角θf に基づいて、上記ヒルホールド制動力を決定する。
この構成によれば、車両10の前後方向軸線X1と斜面の傾斜方向Dとのなす角及び操舵輪の操舵角θf によらず、ヒルホールド制御実行時に車両10を斜面Sに確実に保持することができる。その結果、車両10の降坂方向への移動を防止することができる。
<変形例>
本発明は上記実施形態に限定されることはなく、以下に述べるように、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。
上記実施形態においては、「操舵角θf が0°であるときの前輪WFの保持制動力Fbhf0」、「操舵角θf が0°であるときの後輪WRの保持制動力Fbhr0」、「前輪保持制動力の差分ΔFbhf 」及び「後輪保持制動力の差分ΔFbhr 」は、それぞれ予め定められたルックアップテーブルに基づいて算出されていた。しかし、これらの値はルックアップテーブルを用いずに、それぞれ(11)式、(12)式、(7)式及び(8)式を演算することにより算出されてもよい。
上記実施形態においては、操舵角θf が0°であるか否かの判定(ステップ740)を実行する前に、操舵角θf が0°であるときの保持制動力の演算を実行していた(ステップ730)。これに対し、操舵角θf が0°であるか否かの判定を実行した後、操舵角θf が0°であるときは、前述の保持制動力の演算手順(1)及び(2)を実行し、操舵角θfが0°でないときは保持制動力の演算手順(1)乃至(5)を実行してもよい。
本実施形態の制動装置は油圧によって摩擦力を発生させる油圧式摩擦制動装置であったが、電動モータのトルクによって摩擦力を発生させる電動式摩擦制動装置が用いられてもよい。更に、油圧式摩擦制動装置又は電動式摩擦制動装置にインホイールモータにより回生力を発生させる回生制動装置が組み合わされた制動装置であってもよい。
本実施形態の駆動装置20及び駆動力伝達機構30は前輪のみを駆動するように構成されていたが、本制御装置は、後輪を駆動するように構成された駆動装置及び駆動力伝達機構を備えた車両に適用されてもよい。更に、本制御装置は、四輪全てを駆動するように構成された駆動装置及び駆動力伝達機構を備えた車両に適用されてもよい。
本実施形態の駆動装置20は駆動源としてエンジンを用いていたが、本制御装置は、駆動源としてエンジン及び電動機の組合せを用いた駆動装置、又は電動機を用いた駆動装置を備えた車両に適用されてもよい。
本実施形態の傾斜センサ71は2軸の傾斜センサであったが、前後加速度Gx及び横加速度Gyに加え、車両(車体)の上下方向の加速度Gzも検出可能な3軸の傾斜センサが用いられてもよい。この場合、坂路勾配θs は、θs =arccos(Gz/g) と算出される。
10…車両、20…駆動装置、30…駆動力伝達機構、40…制動装置、41…ブレーキペダル、50…操舵装置、60…電子制御装置(ECU)、71…傾斜センサ、73…操舵角センサ、H…水平面、S…斜面、WF…前輪、WR…後輪、X1…前後方向軸線、θf …操舵角、θs …坂路勾配(第1傾斜角)、θ…停車角(第2傾斜角)。

Claims (1)

  1. 複数の車輪のそれぞれに制動力を付与する制動装置及び前記複数の車輪のうちの操舵輪の操舵角を変更可能な操舵装置を備えた車両に適用され、
    ブレーキペダルの操作に応じた制動力が前記制動装置によって前記複数の車輪に付与されることにより前記車両が斜面において停止した後に前記ブレーキペダルの操作が解除されたとき、前記車両を停止させ続けるのに必要な制動力以上のヒルホールド制動力を、前記制動装置を用いて前記複数の車輪にそれぞれ付与する制御部、
    を備えた、車両の制動制御装置であって、
    前記斜面と水平面とのなす角度である第1傾斜角及び前記斜面上における前記車両の前後方向軸線の向きを表す角度である第2傾斜角を特定する角度パラメータ取得手段と、
    前記操舵輪の前記操舵角を検出する操舵角センサと、
    を備え、
    前記制御部は、
    少なくとも前記角度パラメータ取得手段により特定される前記第1傾斜角及び前記第2傾斜角、並びに前記操舵角センサにより検出される前記操舵角に基づいて、前記ヒルホールド制動力を決定するように構成された、
    制動制御装置。
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