JP2019168713A - 負帯電性トナーの製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、湿式法によって着色樹脂粒子を得る場合には、粒子を形成する段階で、従来の粉砕法に比べ、小粒径で球形の着色樹脂粒子を形成でき、さらに粒径分布をよりシャープにできる大きな利点を有している。
溶解懸濁法においては、まず、結着樹脂、着色剤、及び必要に応じてその他の添加物を有機溶剤と混合して、有機溶剤組成物を得、それを、分散安定化剤を含有する水系分散媒体中に分散する。次に、有機溶剤組成物が分散した水系分散媒体を、インライン型乳化分散機等を用い、高いシェアをかけることにより、有機溶剤組成物の液滴形成を行う。その後、当該液滴から有機溶剤を留去し、着色樹脂粒子の懸濁液を得、濾過材による濾過、洗浄、乾燥を経て、着色樹脂粒子を得る。
溶解懸濁法では着色剤の分散系が油相であるのに対し、特許文献1に実施例として記載の乳化重合凝集法では水相であるという違いがカーボンブラックの分散性に大きく影響することがこの問題の一因であると考えられる。
また、一般的に着色剤としてカーボンブラックを用いるとトナーの電気抵抗が低下するため、高帯電性の帯電制御剤を用いる必要があるが、高帯電性の帯電制御剤を用いて負帯電性トナーを得る場合にはカーボンブラックが凝集しやすくなってしまうことにも原因があると考えられる。
本発明のトナーの製造方法は、少なくとも結着樹脂、カーボンブラック、ワックス、アルミニウムカップリング剤、及び帯電制御剤を含有する有機溶剤組成物を、分散安定化剤を含有する水系分散媒体中に懸濁させることにより、有機溶剤組成物の液滴を形成する工程、並びに当該液滴から該有機溶剤を留去し着色樹脂粒子の懸濁液を得る工程を含む。
以下、上記有機溶剤組成物の液滴を形成する工程、上記着色樹脂粒子の懸濁液を得る工程、及び当該着色樹脂粒子を用いたトナーの製造工程、並びに本発明の製造方法により得られるトナーについて、順に説明する。
本発明の製造方法で用いられる有機溶剤組成物は、以下に示すプロセスにより調製される。
結着樹脂、カーボンブラック、ワックス、アルミニウムカップリング剤、及び帯電制御剤を有機溶剤中に分散させることにより、有機溶剤組成物を得る。
結着樹脂等を有機溶剤中に溶解又は分散して有機溶剤組成物を得るため、分散機を適宜使用する。有機溶剤組成物の攪拌に用いる分散機としては、メディア式分散機やインライン型乳化分散機(太平洋機工社製、商品名:マイルダー)、高速乳化・分散機(特殊機化工業製、商品名:T.K.ホモミクサー MARK II型)等の強い剪断が可能な装置が挙げられ、中でも、メディア式分散機が好ましい。
メディア式分散機は、ローターが回転可能にステーター内に配置され、ステーターとローターとで形成される空間にメディア粒子が充填され、回転するローターによってメディア粒子が動くようになっている。メディア型分散機には、ステーターの形状や置き方によって、横置型円筒式、縦置型円筒式、逆三角形状式等がある。メディア式分散機の具体例としては、アトライタ(製品名、三井三池社製)、マイティミル(製品名、井上製作所社製)、ダイヤモンドファインミル(製品名、三菱重工社製)、ダイノミル(製品名、シンマルエンタープライゼス社製)、ピコミル(製品名、浅田鉄工社製)、スターミル(製品名、アシザワ・ファインテック社製)、アペックスミル(製品名、コトブキ技研社製)等が挙げられる。
上述のように、着色剤としてカーボンブラックを用いるとトナーの電気抵抗が低下することから、印字濃度が低下してしまう。印字濃度を上げるためにカーボンブラックの添加量を増やす対応が考えられるが、添加量を増やすと得られるトナーの帯電量が低下するという問題が生じる。帯電量を上げるために、高帯電性の帯電制御剤を用いる対応が考えられるが、高帯電性の帯電制御剤を用いて負帯電性トナーを得る場合にはカーボンブラックが凝集するという問題が生じる。このような問題があるため、従来技術の製造方法では、多くの要求に対してバランス良く高い水準を満たすトナーを製造することは難しかった。
本発明において、有機溶剤組成物中のカーボンブラックの含有量は、結着樹脂100質量部に対して1〜15質量部であることが好ましい。カーボンブラックの含有量が、結着樹脂100質量部に対して1質量部未満であると、製造後のトナーの印字濃度が低下するおそれがあり、15質量部を超えると、製造後のトナーの電気抵抗が低下するおそれがある。
有機溶剤組成物中のカーボンブラックの含有量は、結着樹脂100質量部に対して、5〜13質量部であることがより好ましく、6〜11質量部であることがさらに好ましい。
本発明の製造方法で使用するカーボンブラックの個数平均一次粒子径は、15〜90nmであることがより好ましく、20〜70nmであることがさらに好ましい。
カーボンブラックの個数平均一次粒子径は、例えば、粒度分析計(島津製作所製、商品名「SALD」)を用いて測定することができる。
本発明の製造方法で使用するカーボンブラックのDBP吸油量は、20〜90cm3/100gであることがより好ましく、30〜80cm3/100gであることがさらに好ましい。
カーボンブラックのDBP吸油量は、JIS K6221に基づいて測定することができる。
上記個数平均一次粒子径及びDBP吸油量の条件に適合するカーボンブラックとしては、例えば、カーボンブラック(三菱化学株式会社製、製品名:#25B、個数平均一次粒子径 40nm、DBP吸油量 64cm3/100g)、カーボンブラック(三菱化学株式会社製、製品名:#44B、個数平均一次粒子径 24nm、DBP吸油量 78cm3/100g)、カーボンブラック(キャボット社製、商品名リーガル99R;pH9、個数平均一次粒子径 38nm、DBP吸油量 65cm3/100g)、カーボンブラック(三菱化学株式会社製、#45;pH8、個数平均一次粒子径 24nm、DBP吸油量 53cm3/100g)、カーボンブラック(デグサ社製、商品名プリンテックスG;pH9、個数平均一次粒子径 51nm、DBP吸油量 96cm3/100g)、カーボンブラック(キャボット社製、商品名モナーク120;pH8、個数平均一次粒子径 75nm、DBP吸油量 72cm3/100g)、カーボンブラック(三菱化学株式会社製、商品名#5;pH8、個数平均一次粒子径 85nm、DBP吸油量 71cm3/100g)、カーボンブラック(三菱化学株式会社製、商品名#2300;pH8、個数平均一次粒子径 15nm、DBP吸油量 65cm3/100g)等が挙げられる。
これらのカーボンブラックは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用しても良い。
上記エステルワックスは、上述した酸価及び水酸基価の条件をいずれも満たすことがより好ましい。
エステルワックスの融点は、通常、50〜90℃、好ましくは60〜85℃、より好ましくは65〜75℃である。
また、炭化水素系ワックスは140℃での溶融粘度が6〜15〔mPa・S〕であることが好ましい。
さらに、炭化水素系ワックスの165℃における重量減少が10質量%以下であることが好ましい。これにより、定着時の揮発分を少なく抑えられる。炭化水素系ワックスの165℃における重量減少はより好ましくは3質量%以下である。
ワックスは、上述した1種又は2種以上のワックスを適宜組み合わせて用いることができる。
上記ワックスの総含有量は、結着樹脂100質量部に対して、好ましくは1〜25質量部であり、より好ましくは1〜20質量部である。
・試料量:約5mg
・昇温温度:10℃/min
・測定範囲:室温〜150℃
・測定環境:窒素ガス雰囲気中
ワックス総量(質量%)=(トナー試料のワックスの吸熱量(J/g))×100)/(ワックス単体の吸熱量(J/g)) ・・・式(1)
なお、本発明においてスルホン酸基とは、その塩(スルホン酸塩基)も含む。
また、既製のスルホン酸基含有共重合体を使用する場合に仕込み量の組成が不明な場合には、例えば、蛍光X線分析(XRF)等による元素分析によって、スルホン酸基含有共重合体中の硫黄含有量を測定し、その結果からスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合(質量%)算出することができる。
本発明の製造方法で使用するアルミニウムカップリング剤としては、当該分野において一般に使用されているものを使用することができ、例えば、アルミニウムアルコレート、アルミニウムキレート、環状アルミニウムオリゴマー等を使用することができ、特に、次式の構造をもつ味の素ファインテクノ株式会社製「プレンアクトAL−M」に代表されるアセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等の、アルミニウムアルコレートが好適に用いられる。
該アルミニウムカップリング剤の割合が上記範囲よりも小さいと、カーボンブラックの凝集防止効果が十分得られない。
一方、該アルミニウムカップリング剤の割合が上記範囲よりも大きいと、有機溶剤組成物の液滴を形成する工程において当該液滴が凝集しやすくなり、粗大な着色樹脂粒子が増加するおそれがある。
本発明の製造方法においては、上記1.のようにして得られた有機溶剤組成物の液滴から有機溶剤を留去し、着色樹脂粒子の懸濁液を調製する。
上記液滴から有機溶剤を除く方法は公知の方法を用いることができる。例えば、有機溶剤組成物を有機溶剤の沸点以上の温度に昇温し、その温度を所定の時間保持して脱溶剤を行う方法が挙げられる。
液滴が分散している水系分散媒体中に、シェル層を形成するための重合性単量体(シェル用重合性単量体)と重合開始剤を添加し、重合することでコアシェル型の着色樹脂粒子を得ることができる。
上記により得られた着色樹脂粒子の懸濁液は、常法に従い、ろ過、分散安定化剤の除去を行う洗浄、脱水、及び乾燥の操作が、必要に応じて数回繰り返されることが好ましい。
以下、トナーを構成する着色樹脂粒子について述べる。なお、以下で述べる着色樹脂粒子は、コアシェル型のものとそうでないもの両方を含む。
このように本発明においては、重合法により製造しても粒径分布が狭い負帯電性トナーが得られる。
上記着色樹脂粒子の平均円形度が0.96未満の場合、印字の細線再現性が悪くなるおそれがある。
本発明の製造方法においては、上記着色樹脂粒子をそのままトナーとすることもできるが、外添剤と共に混合攪拌して外添処理を行うことにより、着色樹脂粒子の表面に、外添剤を付着させて1成分トナー(現像剤)とすることが好ましい。なお、1成分トナーは、さらにキャリア粒子と共に混合攪拌して2成分現像剤としてもよい。
なお、これらの外添剤は、それぞれ単独で用いることもできるが、2種以上を併用して用いることができる。中でも粒径の異なる2種以上のシリカを併用することが好ましい。
上記工程を経て得られるトナーは、着色剤としてのカーボンブラックが良好に分散しており、帯電性が高く、転写効率及び低温定着性に優れ、白抜けの発生がなく、充分な画像濃度を有する画像が得られる負帯電性トナーである。
有機溶剤組成物を、結着樹脂、カーボンブラック、ワックス、アルミニウムカップリング剤、及びスルホン酸共重合単位が特定範囲にある共重合体の帯電制御剤を混合して調製することで、前記帯電制御剤によりトナーの帯電量を高く保ちつつ、アルミニウムカップリング剤との混合によりカーボンブラックの凝集が抑制された本発明の負帯電性トナーを得ることが可能となった。
本実施例及び比較例において行った試験方法は以下のとおりである。
[製造例1]
3Lの反応容器に、トルエン900部、スチレン83部、2−エチルヘキシルアクリレート14.5部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸2.5部、及び2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)2.4部を仕込み、攪拌しながら、80℃で8時間共重合反応させた。反応終了後、凍結乾燥により溶剤を除去し、製造例1の帯電制御剤(スルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合:2.5質量%)を得た。
製造例1において、共重合に使用するモノマーの量を、2−エチルヘキシルアクリレート16部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸1部に変更した以外は、製造例1と同様にして、製造例2の帯電制御剤(スルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合:1.0質量%)を得た。
製造例1において、共重合に使用するモノマーの量を、2−エチルヘキシルアクリレート13部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸4部に変更した以外は、製造例1と同様にして、製造例3の帯電制御剤(スルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合:4.0質量%、重量平均分子量:18,000、ガラス転移温度:57.6℃)を得た。
製造例1において、共重合に使用するモノマーの量を、2−エチルヘキシルアクリレート10部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸7部に変更した以外は、製造例1と同様にして、製造例4の帯電制御剤(スルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合:7.0質量%)を得た。
製造例1において、共重合に使用するモノマーの量を、2−エチルヘキシルアクリレート16.5部、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸0.5部に変更した以外は、製造例1と同様にして、製造例5の帯電制御剤(スルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合:0.5質量%)を得た。
[実施例1]
重合性単量体としてスチレン77部とn−ブチルアクリレート23部、架橋性の重合性単量体としてジビニルベンゼン0.7部、及び分子量調整剤としてt−ドデシルメルカプタン1.5部、重合開始剤(日油社製、商品名:パーブチルO)4.0部、トルエン100部を、攪拌翼を装着した反応器内に投入し、90℃に昇温し、重合反応を開始させた。6時間反応させた後、さらに100℃に加熱して6時間溶媒を留去させて結着樹脂を得た。
次いで、懸濁液を攪拌しながら、室温下で硫酸を滴下し、pHが6.5以下となるまで酸洗浄を行った。濾過分離を行い、得られた固形分にイオン交換水500部を加えて再スラリー化させて、水洗浄処理(洗浄、濾過及び脱水)を数回繰り返し行った。最後に、濾過分離を行い、得られた固形分を乾燥機の容器内に入れ、40℃で24時間乾燥を行った。
実施例1において、ワックスの混合量をマイクロクリスタリンワックス7部としたこと以外は、実施例1と同様にして参考例2の負帯電性トナーを得た。
実施例1において、ワックスの混合量をグリセリンエステル混合物7部としたこと以外は、実施例1と同様にして実施例3の負帯電性トナーを得た。
実施例1において、ワックスの混合量をパラフィンワックス(日本精鑞社製、商品名:LUVAX1211)7部としたこと以外は、実施例1と同様にして参考例4の負帯電性トナーを得た。
実施例1において、製造例1の帯電制御剤を製造例2の帯電制御剤に替えたこと以外は、実施例1と同様にして実施例5の負帯電性トナーを得た。
実施例1において、製造例1の帯電制御剤を製造例3の帯電制御剤に替えたこと以外は、実施例1と同様にして実施例6の負帯電性トナーを得た。
実施例1において、アルミニウムカップリング剤を混合しなかったこと以外は、実施例1と同様にして比較例1の負帯電性トナーを得た。
比較例1において、カーボンブラックの混合量を10部としたこと以外は、比較例1と同様にして比較例2の負帯電性トナーを得た。
比較例1において、カーボンブラックの混合量を6部としたこと以外は、比較例1と同様にして比較例3の負帯電性トナーを得た。
実施例1において、製造例1の帯電制御剤を製造例4の帯電制御剤に替えたこと以外は、実施例1と同様にして比較例4の負帯電性トナーを得た。
実施例1において、製造例1の帯電制御剤を製造例5の帯電制御剤に替えたこと以外は、実施例1と同様にして比較例5の負帯電性トナーを得た。
上記実施例、及び比較例の負帯電性トナーの特性を調べた。詳細は以下の通りである。
画像濃度測定には、市販の非磁性一成分現像方式のプリンターを用い、現像装置のトナーカートリッジに、トナーを充填した後、印字用紙をセットした。
常温常湿(N/N)環境下(温度:23℃、湿度:50%)で、24時間放置した後、同環境下にて、5%印字濃度で印刷を行った。
黒ベタ印字(印字濃度100%)を行い、反射式画像濃度計(マクベス社製、商品名:RD918)を用いて黒ベタ画像の印字濃度を測定した。
〈合格基準〉
本試験においては、画像濃度が1.48以上であるときに、トナーに求められる画像濃度の評価を合格とした。
着色樹脂粒子約3gを直径5cmの錠剤成型器に入れ、約100kgの荷重を1分間かけて試験片を作製した。当該試験片を用いて、誘電体損測定器(安藤電気社製、機種名「TRS−10型」)による測定を、温度30℃、周波数1kHzの条件下で実施することにより、着色樹脂粒子の体積固有抵抗値を求めた。
〈合格基準〉
本試験においては、体積固有抵抗値が10.70(logΩ/cm)以上であるときに、トナーに求められる画像濃度の評価を合格とした。
キャリア9.5gと、トナー試料0.5gを秤量し、容積30ccのガラス瓶に入れ、30分間、150回転/分の回転数で回転させた後、ブローオフメーター(京セラケミカル社製、商品名:TB−203)を用い、窒素ガスを4.5kPaの圧力でブロー、9.5kPaの圧力で吸引して、ブローオフ帯電量を測定した。
測定は、温度23℃、相対湿度50%で行った。
〈合格基準〉
本試験においては、ブローオフ帯電量が−18.0μC/g以下(絶対値は18以上)であるときに、トナーに求められる帯電量の評価を合格とした。
市販の非磁性一成分現像方式のプリンターを用いて、常温常湿(N/N)環境下(温度:23℃、湿度:50%)の環境下で一昼夜放置後、初期から5%濃度の印字画像で連続印字を行い、500枚ごとのトナー消費量と廃トナー回収量を求め、下記式により転写効率を算出した。
転写効率(%)=(トナー消費量(g)−廃トナー回収量(g))/トナー消費量(g)×100
〈合格基準〉
本試験においては、転写効率が80%以上であるときに、トナーに求められる転写効率の評価を合格(A)とした。一方、転写効率が80%未満の場合、転写効率の評価を不合格(F)とした。
市販の非磁性一成分現像方式のプリンター(印字速度=32枚/分)の定着ロール部の温度を変えられるように改造したプリンターを用い、当該プリンターの現像装置内のトナーカートリッジに、トナーを100g充填した後、印字用紙をセットし、下記のように定着試験を行った。
定着試験は、黒ベタ(印字濃度100%)を印字して、改造プリンターの定着ロールの温度を200℃から低温領域へ5℃ずつ変化させ、それぞれの温度におけるトナーの定着率を測定し、温度−定着率の関係を求めた。なお、5℃ずつ変化させる各温度において、定着ロールの温度を安定化させるために、5分以上その温度状態を維持させた。
定着率は、黒ベタ(印字濃度100%)の印字領域においてテープ剥離を行い、テープ剥離前後の画像濃度の比率から計算した。すなわち、テープ剥離前の画像濃度(ImageDensity)をID(前)、テープ剥離後の画像濃度をID(後)とすると、定着率は、下記計算式2により算出できる。
計算式2=定着率(%)=(ID(後)/ID(前))×100
ここで、テープ剥離操作とは、試験用紙の測定部分に粘着テープ(住友スリーエム社製、商品名:スコッチメンディングテープ810−3−18)を貼り、円盤型の金属ロール(直径15cm×厚さ2cm、重さ=1kg)を用いて、一定圧力で押圧して付着させ、その後、一定速度で紙に沿った方向に粘着テープを剥離する一連の操作である。また、画像濃度は、反射式画像濃度計(マクベス社製、商品名:RD914)を用いて測定した。この定着試験において、定着率が80%以上になる最低定着ロール温度をトナーの最低定着温度とした。
市販の非磁性一成分現像方式のプリンターを用いて、常温常湿(N/N)環境下(温度:23℃、湿度:50%)の環境下で一昼夜放置後、初期から5%濃度の印字画像で連続印字を行い、500枚ごとに黒べた印字画像で印字し、白抜けの発生の有無を確認する。
〈合格基準〉
本試験においては、目視により白抜けがない場合を合格(A)とし、白抜けが見つかった場合を不合格(F)とした。
実施例1〜実施例6、比較例1〜比較例5の負帯電性トナーの製造時の仕込み量の組成及び評価結果を表1に示す。なお、下記表1中及び以下の記載で、「共重合割合」とは、スルホン酸基含有共重合体における2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸単位の共重合割合(質量%)を意味する。
以下、表1を参照しながら、トナー評価について検討する。
まず、比較例1〜比較例3のトナーについて検討する。これらは、アルミニウムカップリング剤を使用せずに製造されたトナーである。
比較例1〜比較例3のトナーは、カーボンブラックの含有量が異なる。比較例3のようにカーボンブラック含有量が6部と少ない場合には、抵抗値、帯電量、転写効率、最低定着温度、及び白抜けに問題は見られないが、画像濃度が低いため不合格である。一方、比較例1と比較例2のように、カーボンブラック含有量を9部又は10部と増やすことにより、画像濃度が向上する一方、抵抗値や帯電量が下がるため、転写効率や白抜け等が発生し印字不具合が生じる。
以上より、カーボンブラックの含有量を調整するだけでは、帯電性が高く、転写効率及び低温定着性に優れ、白抜けの発生がなく、充分な画像濃度を有する画像が得られる負帯電性トナーを製造することはできない。
比較例4のトナーは、共重合割合が7質量%と高すぎるため、カーボンブラックの分散性が充分ではなく、その結果トナーの画像濃度が1.41と低く、かつ抵抗値が10.62(logΩ/cm)と低い。一方、比較例5のトナーは、共重合割合が0.5質量%と低すぎるため負帯電性の付与効果が小さく、その結果トナーの画像濃度が1.42と低く、帯電量の絶対値が17.2μC/gと高く、転写効率が低い。
以上の結果より、アルミニウムカップリング剤を用い、さらにスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合が本発明の特定の範囲内であるスルホン酸基含有共重合体を用いることにより、帯電性が高く、転写効率及び低温定着性に優れ、白抜けの発生がなく、充分な画像濃度を有する画像が得られる負帯電性トナーを製造できることが分かる。
Claims (5)
- 少なくとも結着樹脂、カーボンブラック、ワックス、及び帯電制御剤を有機溶剤中に分散させることにより有機溶剤組成物を得、当該有機溶剤組成物を、分散安定化剤を含有する水系分散媒体中に懸濁させることにより有機溶剤組成物の液滴を形成する工程、及び当該液滴から当該有機溶剤を留去し着色樹脂粒子の懸濁液を得る工程、を含む負帯電性トナーの製造方法であって、
前記有機溶剤組成物は、さらにアルミニウムカップリング剤を含み、
前記有機溶剤組成物は、前記帯電制御剤として、ビニル芳香族炭化水素と(メタ)アクリレートとスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミドとを共重合してなり、且つスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合が0.8〜6.0質量%であるスルホン酸基含有共重合体を含み、且つ、
前記有機溶剤組成物は、前記ワックスとして、水酸基価が10mgKOH/g以下のエステルワックスを含むことを特徴とする、負帯電性トナーの製造方法。 - 前記ワックスが炭化水素系ワックスを含むことを特徴とする請求項1に記載の負帯電性トナーの製造方法。
- 前記スルホン酸基含有共重合体のスルホン酸基含有(メタ)アクリルアミド単量体単位の共重合割合が1.0〜4.5質量%であることを特徴とする請求項1又は2に記載の負帯電性トナーの製造方法。
- 前記スルホン酸基含有共重合体の重量平均分子量が5,000〜30,000であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の負帯電性トナーの製造方法。
- 前記有機溶剤組成物は、前記帯電制御剤を、前記結着樹脂100質量部に対して0.1〜8.0質量部含有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の負帯電性トナーの製造方法。
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