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JP2019145730A - 基板処理装置、温度制御方法、半導体装置の製造方法及び温度制御プログラム - Google Patents

基板処理装置、温度制御方法、半導体装置の製造方法及び温度制御プログラム Download PDF

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JP2019145730A JP2018030515A JP2018030515A JP2019145730A JP 2019145730 A JP2019145730 A JP 2019145730A JP 2018030515 A JP2018030515 A JP 2018030515A JP 2018030515 A JP2018030515 A JP 2018030515A JP 2019145730 A JP2019145730 A JP 2019145730A
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Abstract

【課題】最適なパラメータでヒータを加熱制御しつつ、炉内の温度制御性能が高く維持される温度制御を行うことができる。【解決手段】ヒータの温度であるヒータ温度、および、処理室内の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの基準温度と、該基準温度に制御されたヒータへの定常状態での電力供給値と、ヒータ温度、および、炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの予測温度を予測する予測モデルを記憶する予測モデル記憶領域と、を備え、温度データ及び電力供給値を取得し、予測モデルを使用して所定の方程式を作成すると共に、該方程式に基づき基準温度と予測温度とのズレが最小となるような解を演算することにより、ヒータに出力される電力供給値を最適にするよう制御する温度制御部と、を有するよう構成されている。【選択図】図3

Description

本発明は、基板処理装置、温度制御方法、半導体装置の製造方法及び温度制御プログラムに関する。
半導体製造装置において、例えば処理基板に薄膜を形成するために炉内に基板を収容し、炉内を加熱する。そして、炉内を適切な温度に維持したり、炉内を指定した温度変化に追従させたりするために、制御装置が予め設定された温度に基づいて温度制御を行っている。
例えば、特許文献1は、パターン発生部により出力される操作量と、目標値および制御検出値が加算器を介して入力される調整部により出力される操作量とを切り替えて出力する切替器を有する半導体製造装置を開示する。また、特許文献2は、被処理物を熱処理する熱処理炉を制御するための複数の設定値と複数の制御部選択信号とを出力するシーケンサを有する熱処理装置を開示する。また、特許文献3は、過剰な積分を防止して、ヒータ操作量を制限する半導体製造装置を開示する。
上述したように、一般的に使用される温度制御は、比例・積分・微分(以下、PID)演算によるフィードバック制御により、所望の温度に近づくように、炉内を加熱するヒータの電力量の制御を行っている。このPID演算によるフィードバック制御では、適切な比例パラメータ、積分パラメータ、微分パラメータ(以下、PIDパラメータ)を予め定めておく必要がある。このPIDパラメータは、ヒータの温度特性に合わせて最適値を定めることが望ましい。
しかしながら、現状ではPIDパラメータの最適化は、試行錯誤しながら最適値を探す手順を採らざるをえず、かつ、その成果は担当エンジニアの勘と経験に頼るところが大きい。そのため、ヒータの個々の温度特性のばらつきが大きい場合や、担当エンジニアが十分に時間を得られない場合では、最適なPIDパラメータを設定することができない。
特開2000−183072号公報 特開2001−344002号公報 特開2001−075605号公報
本発明の目的は、最適なパラメータでヒータを加熱制御しつつ、炉内の温度制御性能が高く維持される技術を提供することにある。
本発明の一態様によれば、ヒータの温度であるヒータ温度、および、処理室内の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの基準温度と、該基準温度に制御されたヒータへの定常状態での電力供給値と、ヒータ温度、および、炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの予測温度を予測する予測モデルを記憶する予測モデル記憶領域と、を備え、温度データ及び電力供給値を取得し、予測モデルを使用して所定の方程式を作成すると共に、該方程式に基づき基準温度と予測温度とのズレが最小となるような解を演算することにより、ヒータに出力される電力供給値を最適にするよう制御する技術が提供される。
本発明によれば、炉内の温度制御性能が高く維持されるように温度制御を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る基板処理装置の処理炉を示す縦断面図である。 本発明の一実施形態に係る温度制御部によりヒータの温度調節を行なう構成の一例を示す模式図である。 本発明の一実施形態に係る温度制御部の制御構成を示すブロック図である。 (a)〜(d)は、図3に示す予測モデル記憶領域に格納されるデータの一例を示す図である。 図3に示す予測モデル記憶領域に格納されるデータの他の例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る温度制御部の内部の制御ブロック図である。 本発明で使用する第1の有効制約法を説明するフロー図である。 本発明で使用する第2の有効制約法を説明するフロー図である。 本発明の第2の実施形態に係る温度制御部の内部の制御ブロック図である。 本発明の第3の実施形態に係る温度制御部の内部の制御ブロック図である。 本発明の第4の実施形態に係る温度制御部の内部の制御ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る温度制御部の熱特性の自動取得手順の第1の例を示すフロー図である。 図12に示すS308およびS312における温度制御部の内部の制御ブロック図である。 本発明の一実施形態に係る温度制御部の熱特性の自動取得手順の第2の例を示すフロー図である。
<本発明の一実施形態>
以下に、本発明の一実施形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造に用いられる基板処理装置の処理炉202の概略構成図であり、縦断面図として示されている。
図1に示されているように、処理炉202は加熱機構としてのヒータ206を有する。ヒータ206は円筒形状であり、保持板としてのヒータベース251に支持されることにより垂直に据え付けられている。
ヒータ206の内側には、例えば、炭化珪素(SiC)等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞し、下端が開口した円筒形状である均熱管(外管)205が、ヒータ206と同心円状に配設されている。また、均熱管205の内側には、例えば石英(SiO2)等の耐熱性材料からなり、上端が閉塞し、下端が開口した円筒形状である反応管(内管)204が、均熱管205と同心円状に配設されている。反応管204の筒中空部には処理室201が形成されており、基板としてのウエハ200を後述するボート217によって水平姿勢で垂直方向に多段に整列した状態で収容可能に構成されている。
反応管204の下端部にはガス導入部230が設けられており、ガス導入部230から反応管204の天井部233に至るまで反応管204の外壁に添ってガス導入管としての細管234が配設されている。ガス導入部230から導入されたガスは、細管234内を流通して天井部233に至り、天井部233に設けられた複数のガス導入口233aから処理室201内に導入される。また、反応管204の下端部のガス導入部230と異なる位置には、反応管204内の雰囲気を排気口231aから排気するガス排気部231が設けられている。
ガス導入部230には、ガス供給管232が接続されている。ガス供給管232のガス導入部230との接続側と反対側である上流側には、ガス流量制御器としてのMFC(マスフローコントローラ)241を介して図示しない処理ガス供給源、キャリアガス供給源、不活性ガス供給源が接続されている。なお、処理室201内に水蒸気を供給する必要がある場合は、ガス供給管232のMFC241よりも下流側に、図示しない水蒸気発生装置が設けられる。MFC241には、ガス流量制御部235が電気的に接続されており、供給するガスの流量が所望の量となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
ガス排気部231には、ガス排気管229が接続されている。ガス排気管229のガス排気部231との接続側とは反対側である下流側には圧力検出器としての圧力センサ245および圧力調整装置242を介して排気装置246が接続されており、処理室201内の圧力が所定の圧力となるよう排気し得るように構成されている。圧力調整装置242および圧力センサ245には、圧力制御部236が電気的に接続されており、圧力制御部236は圧力センサ245により検出された圧力に基づいて圧力調整装置242により処理室201内の圧力が所望の圧力となるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
反応管204の下端部には、反応管204の下端開口を気密に閉塞可能な保持体としてのベース257と、炉口蓋体としてのシールキャップ219とが設けられている。シールキャップ219は例えばステンレス等の金属からなり、円盤状に形成されている。ベース257は例えば石英からなり、円盤状に形成され、シールキャップ219の上に取付けられている。ベース257の上面には反応管204の下端と当接するシール部材としてのOリング220が設けられる。シールキャップ219の処理室201と反対側には、ボートを回転させる回転機構254が設置されている。回転機構254の回転軸255はシールキャップ219とベース257を貫通して、断熱筒218とボート217に接続されており、断熱筒218およびボート217を回転させることでウエハ200を回転させるように構成されている。シールキャップ219は反応管204の外部に垂直に設備された昇降機構としてのボートエレベータ115によって垂直方向に昇降されるように構成されており、これによりボート217を処理室201に対し搬入搬出することが可能となっている。回転機構254及びボートエレベータ115には、駆動制御部237が電気的に接続されており、所望の動作をするよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
基板保持具としてのボート217は、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなり、複数枚のウエハ200を水平姿勢でかつ互いに中心を揃えた状態で整列させて保持するように構成されている。ボート217の下方には、例えば石英や炭化珪素等の耐熱性材料からなる円筒形状をした断熱部材としての断熱筒218がボート217を支持するように設けられており、ヒータ206からの熱が反応管204の下端側に伝わりにくくなるように構成されている。
処理炉202には温度検出器として2種類のセンサが設けられている。すなわち、反応管204と均熱管205の間には、温度検出器としての第1の温度センサ263が設置されている。また、均熱管205とヒータ206の間には、温度検出器としての第2の温度センサ264が設置されている。この第1の温度センサ263及び第2の温度センサ264はそれぞれ複数の熱電対を用いて温度を検出している。なお、第1の温度センサ263及び第2の温度センサ264については詳細を後述する。ヒータ206、第1の温度センサ263、及び第2の温度センサ264には、電気的に温度制御部238が接続されている。
ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、操作部239は、主制御部240として構成されている。操作部239は、それぞれ図示しない入出力部や表示部を備え、ガス流量制御部235、圧力制御部236、駆動制御部237、温度制御部238、とデータのやり取りが可能に構成されている。また、主制御部240には、上位コントローラ36が接続されている。上位コントローラ36は、操作部239と同様に、入出力部等が構成されており、上位コントローラ36に基づいて主制御部240が制御されるように構成してもよい。
次に、上記構成に係る処理炉202を用いて、半導体デバイスの製造工程の一工程として、ウエハ200に酸化、拡散等の処理を施す方法について説明する。尚、以下の説明において、基板処理装置を構成する各部の動作は主制御部240により制御される。
(準備工程)
まず、複数枚のウエハ200がボート217に装填(ウエハチャージ)される。
(ボートローディング工程)
次に、図1に示されているように、複数枚のウエハ200を保持したボート217は、ボートエレベータ115によって持ち上げられて処理室201に搬入される。この状態で、シールキャップ219はベース257、Oリング220を介して反応管204下端をシールした状態となる。この際、処理室201内が所望の温度であって例えば600℃となるように温度制御部238によりヒータ206が制御されて加熱される。また、処理室201内が所望の圧力となるように排気装置246によって排気される。この際、処理室201内の圧力は、圧力センサ245で測定され、この測定された圧力に基づき圧力調節器242が、フィードバック制御される。
(昇温工程)
そして、処理室201内が成膜温度である例えば800℃となるように50℃/分で昇温される。この際、処理室201内が所望の温度分布となるように第1の温度センサ263及び第2の温度センサ264が検出した温度情報に基づきヒータ206への通電具合がフィードバック制御される。なお、第1の温度センサ263及び第2の温度センサ264により検出された温度情報に基づくヒータ206の制御については、詳細を後述する。続いて、回転機構254により、断熱筒218、ボート217が回転されることで、ウエハ200が回転される。
(成膜工程)
温度リカバリ工程を経て、処理室201内が成膜温度である800℃になったら、次いで、処理ガス供給源およびキャリアガス供給源から供給され、MFC241にて所望の流量となるように制御されたガスは、ガス供給管232からガス導入部230および細管234を流通し天井部233に至り、複数のガス導入口233aから処理室201内にシャワー状に導入される。なお、ウエハ200に対して水蒸気を用いた処理を行う場合は、MFC241にて所望の流量となるように制御されたガスは水蒸気発生装置に供給され、水蒸気発生装置にて生成された水蒸気(H2O)を含むガスが処理室201に導入される。導入されたガスは処理室201内を流下し、排気口231aを流通してガス排気部231から排気される。ガスは処理室201内を通過する際にウエハ200の表面と接触し、ウエハ200に対して酸化、拡散等の処理がなされる。
(降温工程)
予め設定された処理時間が経過すると、処理室201内を例えば20℃/分で降温させて600℃程度にする。このとき、不活性ガス供給源から不活性ガスが供給され、処理室201内が不活性ガスに置換されるとともに、処理室201内の圧力が常圧に復帰される。
(ボートアンローディング工程)
その後、ボートエレベータ115によりシールキャップ219が下降されて、反応管204の下端が開口されるとともに、処理済ウエハ200がボート217に保持された状態で反応管204の下端から反応管204の外部に搬出される。その後、処理済ウエハ200はボート217より取出される(ウエハディスチャージ)。
次に本実施形態における温度制御部238によるヒータ206の制御について詳述する。本実施形態における温度制御部238は、例えば、上述したボートローディング工程から成膜工程において好適に適用することができる。なお、ボートローディング工程から降温工程において適用するようにしてもよい。
図2は、第1の温度センサ263及び第2の温度センサ264を用いて温度制御部238によりヒータ206の温度調節を行なう構成の一例を示す模式図である。
図2に示した例では、ヒータ206を鉛直方向に5分割し、それぞれの領域を上からゾーンa、ゾーンb、ゾーンc、ゾーンd、ゾーンeとする。
第1の温度センサ263は、反応管204と均熱管205の間の温度を検出する。第1の温度センサ263には、各ゾーンに対応してカスケード熱電対である熱電対263a,263b,263c,263d,263eがそれぞれ設置されている。
第2の温度センサ264は、均熱管205とヒータ206の間の温度を検出する。第2の温度センサ264には、各ゾーンに対応してヒータ熱電対である熱電対264a,264b,264c,264d,264eがそれぞれ設置されている。
すなわち、熱電対263a〜263e及び熱電対264a〜264eにより検出された温度情報に基づき、温度制御部238によりヒータ206の各ゾーンへの通電具合を調整し、処理室201内の温度が上位コントローラ36により設定された処理温度になるよう所望のタイミングにて制御するように構成されている。
以下において、第2の温度センサ264(熱電対264a〜264e)による検出温度をヒータ温度とし、第1の温度センサ263(熱電対263a〜263e)による検出温度を炉内温度として説明する。
図3は、温度制御部238の制御構成を示すブロック図である。
温度制御部238は、図3に示されるように、CPU712、通信インタフェース(IF)716、電力供給部718、表示・入力装置720、温度入力回路722を備え、これらの構成要素は、制御バス714を介して互いに接続されている。また、制御バス714に接続された記憶部としてのメモリまたは記憶装置には、プログラム格納領域726、予測モデル記憶領域854、温度履歴記憶領域850、電力供給値履歴記憶領域852、パラメータ記憶領域856等が備えられている。
温度履歴記憶領域850には、第2の温度センサ264により温度入力回路722を介して検出されたヒータの温度であるヒータ温度の温度データの履歴(ヒータ温度情報)が、一定期間、記憶される。また、第1の温度センサ263により温度入力回路722を介して検出された処理室201内の温度である炉内温度の温度データの履歴(炉内温度情報)が、一定期間、記憶される。
電力供給値履歴記憶領域852には、ヒータ206への電力供給値(0〜100%)の履歴(電力供給値情報)が、一定期間だけ記憶される。
予測モデル記憶領域854には、ヒータ温度及び炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの予測温度を予測する予測モデルが温度帯毎に記憶される。具体的には、予測モデルにかかる係数、後述する係数誤差相関行列、基準温度及び定常パワー値が記憶される。予測モデルにかかる係数、係数誤差相関行列、基準温度及び定常パワー値は、各ゾーンのヒータ温度及び炉内温度毎にそれぞれ記憶されている。また、全ゾーンのヒータ温度及び炉内温度に関する予測モデルは、それらの全てを1組として、各温度帯に対応して複数組が記憶されている。これにより、複数の温度帯に対応できるように構成される。
ここで、基準温度とは、ヒータ温度および炉内温度が定常状態にあるときの温度である。また、定常パワー値とは、予測モデルの基準値であって、ヒータ温度および炉内温度が基準温度にて定常状態にあるときの、各ゾーンの電力供給値である。
例えば、予測モデル記憶領域854には、図4または図5に示されるような予測モデルに関するデータがテーブル形式で記憶される。
図4(a)は、ゾーンaのヒータ温度の予測モデルに関する基準値であって、基準温度を101℃とした場合にゾーンaのヒータ温度が基準温度で定常状態にあるときのゾーン毎の電力供給量を示している。図4(b)は、ゾーンbのヒータ温度の予測モデルに関する基準値であって、基準温度を111℃とした場合にゾーンbのヒータ温度が基準温度で定常状態にあるときのゾーン毎の電力供給量を示している。以下、同様なテーブルが、ゾーンcからゾーンeまで作成され記憶されている。
図4(c)は、ゾーンaの炉内温度の予測モデルに関する基準値であって、基準温度を202℃とした場合にゾーンaの炉内温度が基準温度で定常状態にあるときのゾーン毎の電力供給量を示している。図4(d)は、ゾーンbの炉内温度の予測モデルに関する基準値であって、基準温度を212℃とした場合にゾーンbの炉内温度が基準温度で定常状態にあるときのゾーン毎の電力供給量を示している。以下、同様なテーブルが、ゾーンcからゾーンeまで作成され記憶されている。
図5は、例えば、ゾーンaの電力供給量10%、ゾーンbの電力供給量20%、ゾーンcの電力供給量30%、ゾーンdの電力供給量40%、ゾーンeの電力供給量50%としてその状態を保持し、十分な時間が経過して定常状態になったときにゾーンaのヒータ温度は100℃、炉内温度は200℃、ゾーンbのヒータ温度は110℃、炉内温度は210℃、ゾーンcのヒータ温度は120℃、炉内温度は220℃、ゾーンdのヒータ温度は130℃、炉内温度は230℃、ゾーンeのヒータ温度は140℃、炉内温度は240℃となることを示している。この場合は、定常状態での電力供給値を合わせる必要があるが、図4に示す場合と比較して記憶領域を小さくすることができる。
パラメータ記憶領域856には、予測モデルを実現するための各種パラメータが記憶されている。
プログラム格納領域726には、所定の温度帯における予測モデルを選択し、温度データを入力し予測温度が最適となるように制御する温度制御プログラムが格納される。
CPU712は、メモリまたは記憶装置に格納されたプログラム格納領域726に格納された温度制御プログラムに基づいて所定の処理を実行する。CPU712は、通信IF716を介して上位コントローラ36と通信し、目標温度を取得することができる。また、CPU712は、炉内温度とヒータ温度を検出し、温度入力回路722を介して制御信号を電力供給部718へ出力してヒータ206の各ゾーンa〜ゾーンeに対してそれぞれ電力量を制御して供給することができる。
すなわち、温度制御部238は、温度履歴や電力供給値履歴や各種パラメータを、それぞれ温度履歴記憶領域850、電力供給値履歴記憶領域852及びパラメータ記憶領域856から取得し、予測モデル記憶領域854に記憶された予測モデルを使用して温度制御プログラムを実行することにより、ヒータ206を制御している。本実施形態では、温度制御部238が、ヒータ206の温度であるヒータ温度、および、処理室201の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データとヒータ206への電力供給値を取得する手順と、予測モデル記憶領域854から温度データの基準温度および該温度データの予測温度を予測する予測モデルを取得する手順と、該予測モデルを使用して基準温度と予測温度とのズレが最小となるよう電力供給値を算出する手順と、該電力供給値を出力し、ヒータ206を加熱制御する手順と、を少なくとも含む温度制御プログラムを実行したときの一例として説明する。また、本実施形態では、予測モデルを利用して特性方程式を作成する手順と、該特性方程式の解を計算する手順を更に設けるよう構成されている。
表示・入力装置720は、パラメータ記憶領域856に記憶されている各種パラメータ等を表示・入力することができる。
[予測モデル]
次に、上述した予測モデル記憶領域854に格納される予測モデルついて説明する。ここで、予測モデルとは、予測温度を計算する数式であって次の式1を使用する。
Figure 2019145730
ここで、Δy(t)は、時刻tの予測温度の基準温度からのずれである。また、y(t−1),y(t−2)は、1回前、2回前の温度の基準温度からのずれである。また、pa(t−1),pa(t−2),・・・,pa(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンaの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pb(t−1),pb(t−2),・・・,pb(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンbの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pc(t−1),pc(t−2),・・・,pc(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンcの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pd(t−1),pd(t−2),・・・,pd(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンdの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pe(t−1),pe(t−2),・・・,pe(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンeの電力供給値の定常パワー値からのずれである。
1,a2,ma1,・・・,man,mb1,・・・,mbn,mc1,・・・,mcn,md1,・・・,mdn,me1,・・・,menは、それぞれの係数である。biは、定数項である。n値は、パラメータ記憶領域856に予め設定しておく値である。
ここで、Δy(t)は、時刻tの予測温度の基準温度からのずれであるので、最終的な予測温度は(Δy(t)+基準温度)である。しかし以下、簡略化してΔy(t)そのものを予測温度と記すことがある。
予測モデルは、ゾーン毎にヒータ温度、炉内温度のそれぞれについて記憶され、制御演算に使用することができる。具体的には、例えば、ゾーンaの炉内温度の予測温度に関する予測モデルや、ゾーンeのヒータ温度の予測温度に関する予測モデル等が記憶されている。なお、上述した式1に示した温度は、ヒータ温度の場合と、炉内温度の場合を含んでいる。
基準温度および定常パワー値は、後述する熱特性の自動取得手順において予測モデルを作成する前段で取得される。定数項biは、予め取得した基準温度や定常パワー値が、実際よりずれていた場合の調整項である。もし予め取得した基準温度や定常パワー値が時刻の経過とともに不変であるならば、熱特性の自動取得手順後に得られる式1に示される予測モデルの定数項はbi=0が期待される。しかし、周囲の環境変化、電力変動、熱電対ノイズ等により、基準温度や定常パワー値は時々刻々変化するため、予測モデル(式1)に含めている。
また、基準温度および定常パワー値は、対象とする温度帯によって値が違い、かつ、それらは非線形であることが想定される。基準温度および定常パワー値が不正確であると、予測温度の精度が低くなり、制御性能を左右してしまうため、基準温度および定常パワー値は上述の酸化・拡散処理にて前述した所定の処理温度の近傍で取得することが望ましい。
式1によると、温度が基準温度であり、電力供給量が定常パワー値であって、その状態が継続する場合、y(t−1),y(t−2)は零、pa(t−1),・・・,pa(t−n),・・・,pe(t−1),・・・pe(t−n)も全て零となりその結果、Δy(t)=biとなるので、予測温度=bi+基準温度となる。もし、基準温度や定常パワー値が不変であり、bi=0を得ていれば、予測温度=基準温度となる。つまり、基準温度での定常状態において、式1の予測モデルが妥当であることが示されている。
また、上述した式1によると、例えばゾーンaの炉内温度に関する予測モデルだとすれば、各係数に依存して、ゾーンaの電力供給量のみならず、ゾーンb、ゾーンc等の電力供給量も、ゾーンaの炉内温度に影響することを示している。これにより、各係数に依存して、ゾーン間の相互熱干渉を表現することができる。
また、上述した式1の予測モデルは、一組の基準温度に関して、その周辺の温度を予測する。温度の上昇特性下降特性は対象とする温度帯によって違うことが想定されるため、予測モデル記憶領域854では、複数の温度帯の予測モデルを保持することができ、いずれかを選択できる。
また、ヒータ温度の予測モデルに関しては、計算を簡略化するため、次の式2を代用する場合がある。
Figure 2019145730
ここで、Δyh(t)は、時刻tのヒータ温度の予測温度の基準温度からのずれである。また、yh(t−1),yh(t−2)は、1回前、2回前のヒータ温度の基準温度からのずれ、p(t−1),p(t−2),・・・,p(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前の対応ゾーンの電力供給値の定常パワー値からのずれ、a1,a2,m1,m2,・・・,mnは、それぞれの係数である。biは、定数項である。n値は、パラメータ記憶領域856に予め設定しておく値である。
すなわち、上述した式2においては、ヒータ温度の予測温度に対し、対応するゾーンからの電力供給値のみが作用する。そして、対応するゾーン以外からの熱干渉を考慮しない。例えば、ゾーンaのヒータ温度の予測を計算する場合、ゾーンaの電力供給値のみを使用している。これは、図2に示されるように、第2の温度センサ264の熱電対264aがヒータ206の近傍に設置されるために、分割した他のゾーンのヒータ206からの熱影響が全くないかまたは無視できるほど小さいと想定されるからである。
また、式2においては、式1と比較して積和計算の計算量が減るので、予測温度を算出する処理が高速になる。さらに、後述する熱特性の自動取得手順で求めるべき予測モデルの係数の数が少なくなるので、処理が高速になるというメリットがある。
図6は、図3に示される温度制御部238の内部の制御ブロック図である。
図6に示されるように、上位コントローラ36と温度制御部238とヒータ206が接続され、入力端Sには、上位コントローラ36からの目標温度が入力される。入力端Fには、第1の温度センサ263からの炉内温度が入力される。入力端Hには、第2の温度センサ264からのヒータ温度が入力される。
目標温度及び入力端Sは、第1の温度センサ263の熱電対263a〜263eの個数分だけ存在するが、図6では、同一構成のため一つだけ図示している。同様に、入力端Fは、第1の温度センサ263の熱電対263a〜263eの個数分だけ存在するが、図6では、同一構成のため一つだけ図示している。同様に、入力端Hは、第2の温度センサ264の熱電対264a〜264eの個数分だけ存在するが、図6では、同一構成のため一つだけ図示している。
温度制御部238の内部は、温度履歴記憶部800、電力供給値履歴記憶部802、個別特性作成部804、目標温度列算出部806、統合特性作成部808、制約付き最適化計算部810、リミッタ812、電力供給部718により構成されている。
温度履歴記憶部800は、入力端Fから第1の温度センサ263からの炉内温度を入力し、温度履歴記憶領域850に一定期間記憶させる。温度履歴記憶部800は、温度履歴記憶領域850内に対し、最初に取得した炉内温度から所定間隔で順々に書き込んでいく。温度履歴記憶領域850がデータで満たされた以降は、最も古いデータを捨て、その位置に新しいデータを書き込む。そのようにして、常に現在から一定期間だけ過去の炉内温度のデータを記憶する。
時刻の理解を統一するため、制御アルゴリズムで示す今回tの処理で書き込まれた炉内温度は、式1で示すところのy(t−1)(=1回前の温度)として扱う。取得した炉内温度は、書き込む時刻までの熱電対263a〜263eの起電力の平均から算出する温度である。
電力供給値履歴記憶部802は、出力端Pから出力する電力供給値を入力し、電力供給値履歴記憶領域852にそのデータを一定期間記憶させる。電力供給値履歴記憶部802は、電力供給値履歴記憶領域852内に対し、最初に取得した電力供給値から所定間隔で順々に書き込んでいく。電力供給値履歴記憶領域がデータで満たされた以降は、最も古いデータを捨て、その位置に新しいデータを書き込む。そのようにして、常に現在から一定期間だけ過去の電力供給値のデータを記憶する。
時刻の理解を統一するため、制御アルゴリズムで示す今回tの処理で書き込まれた電力供給値は、式1で示すところの、pa(t−1),pb(t−1),pc(t−1),pd(t−1),pe(t−1)(=1回前の電力供給値)として扱う。これは、前回の処理で算出され、今回の時刻まで継続して供給される電力量を示す値である。
個別特性作成部804は、予測モデル記憶領域854から当該ゾーンの炉内温度の予測モデルを取得し、所定の炉内温度の今回および過去データを温度履歴記憶領域850から取得し、所定の電力供給値の今回および過去データを電力供給値履歴記憶領域852から取得し、以下、式3及び式4で説明する個別入力応答特性行列Ssrと個別ゼロ応答特性ベクトルSzrを算出する。個別入力応答特性行列Ssrと個別ゼロ応答特性ベクトルSzrは、制御対象とする炉内温度の数(=ゾーン分割数)だけ算出する。
上述した式1を次の式3に示すような状態空間モデルで表わす。
Figure 2019145730
ここで、行列A,B,Cは次のようになる。なお、表記を簡単にするため4回前まで(n=4)のゾーンa〜ゾーンcの電力供給値の定常パワー値からのずれを使用することとした。なお、以下において、表記を簡単にするため4回前までのゾーンa〜ゾーンcを用いて例示するが、これに限定されるものではない。
Figure 2019145730
また、ベクトルx(t)、u(t)、および、出力y(t)は次のようになる。引き続き表記を簡単にするため4回前まで(n=4)のゾーンa〜ゾーンcの電力供給値の定常パワー値からのずれを使用することとした。
Figure 2019145730
式3において、時刻tのとき電力供給値u(t)を入力し、その後そのままu(t)を入力し続けると、t+1以降の予測温度は次の式4のようになる。
Figure 2019145730
ここで、式4において、Szrは個別ゼロ応答特性ベクトル、Ssrは個別入力応答特性行列、Δy(t)は予測温度ベクトルである。
それぞれの行数は、予測温度の計算数であって、制御周期とCPU712の演算処理性能に依存して許容される数だけ計算する。
個別ゼロ応答特性ベクトルSzrは、過去の炉内温度と過去の電力供給値に影響されて変化する変化量を示している。また、個別入力応答特性行列Ssrは、今回の炉内温度と今回の電力供給値に影響されて変化する変化量を示している。
以下、個別入力応答特性行列Ssr、個別ゼロ応答特性ベクトルSzr、および、予測温度ベクトルΔy(t)を対応ゾーンで区別するときは、ゾーンaに対応する個別入力応答特性行列はSsr-a、ゾーンbに対応する個別ゼロ応答特性ベクトルはSzr-b、ゾーンeに対応する予測温度ベクトルはΔye(t)などと表記する。
目標温度列算出部806は、上位コントローラ36から入力端Sを介して目標温度を入力し、将来の温度変化の目標値をベクトル形式で表した目標温度列ベクトルStgを算出する。入力端Sから得られる目標温度は、将来の時刻毎に設定された時々刻々と変化する目標温度に加えて、最終目標温度とランプレートが与えられる。ランプレートとは、現在の目標温度から最終目標温度まで変化する時の変化の割合であって、単位時間あたりの温度変化量を示すものであり、例えば、1℃/分の設定ならば、1分間に1℃の割合で変化するものを示している。すなわち、目標温度列ベクトルStgは、目標温度、最終目標温度、およびランプレートを入力して算出される。目標温度列ベクトルStgは、制御対象とする炉内温度の数(=ゾーン分割数)だけ算出する。目標温度列ベクトルStgは、以下の説明のため、次の式5のように表記する。
Figure 2019145730
式5の時刻および行数は、式4の時刻および行数と対応する。以下、目標温度列ベクトルStgを対応ゾーンで区別するときは、ゾーンaに対応する場合はStg-a、ゾーンeに対応する場合はStg-eなどと表記する。
温度履歴記憶部800から目標温度列算出部806までは、ヒータ206が分割されているため、入力端S、入力端Fとともに、分割数分だけ存在するが、図6では簡略化して1つずつだけ図示している。
統合特性作成部808は、ゾーン分割数ある個別特性作成部804により得た個別入力応答特性行列Ssrと個別ゼロ応答特性ベクトルSzrを入力し、および、ゾーン分割数ある目標温度列算出部806により得た目標温度列ベクトルStgを入力し、統合特性方程式を作成する。
まず、個別入力応答特性行列Ssrを変形する。個別入力応答特性行列Ssrは時刻tのときu(t)を入力し、その後そのままu(t)を入力し続けたときの予測温度の変化量を示している。u(t)を保持せず、すべての制御タイミングで異なる値u(t)〜u(t+Np−1)を入力したとすると、式4の右辺第2項は、次の式のようになる。ここで、Npは、式4の行数である。
Figure 2019145730
よく知られているモデル予測制御では、すべての演算処理のタイミングで異なる値u(t)〜u(t+Np−1)を入力することを仮定し、これらを計算して求める。しかし、CPU712の演算処理性能が十分ではないため、本発明では、入力パターンを2段階に限定することによって式4の右辺第2項を次のようにする。
Figure 2019145730
ここで、Ncdは1段階目で保持する入力行数である。1段階目の入力u(t)を時刻t+Ncd−1まで保持する。2段階目の入力はu(t+Ncd)をそれ以降で保持する。以上のように個別入力応答特性行列Ssrを変形して、式4から下記のような式6を得る。
Figure 2019145730
式6において、Sdsrを改めて個別入力応答特性行列とする。対応ゾーンで区別するときは、ゾーンaに対応する個別入力応答行列をSdsr-aなどと表記する。
次に、上述した式6及び式5に関し、制御対象とする全ゾーンを並べる。
Figure 2019145730
以上のように、統合特性作成部808は、式7および式8で示される統合入力応答特性行列Udsr、統合ゼロ応答特性ベクトルUzr、統合目標温度ベクトルUtgを算出して出力する。
次に、制約付き最適化計算部810は、統合特性作成部808により取得した統合入力応答特性行列Udsr、統合ゼロ応答特性ベクトルUzr、統合目標温度ベクトルUtgを入力し、また、後述するリミッタ812で使用する各ゾーンの上下限値を入力し、所定の制約条件のもとで最小となる解を求める有効制約法により、最適な今回の電力供給値を計算する。有効制約法と、これを適用した制約付き最適化計算部810における動作については後述する。
そして、リミッタ812は、演算結果をヒータ206が出力可能な範囲に制限し、ヒータ206への電力供給値とする。ここではリミッタ812の出力を、ヒータ206の最大出力からの割合とし、例えば0〜100%に制限している。リミッタ812の制限値は、ヒータ206の発熱温度によって出力可能な範囲が変化することがある。そのため、ヒータ温度を入力端Hから取得して、ヒータ温度に対応して図示しない温度制限テーブルから制限値を導出し、その値で制限することができる。そして、出力可能な範囲を示す上下限値を他の処理部が使用できるようにしている。
そして、電力供給部718は、出力端Pを介してヒータ206へ供給する電力量が、0〜100%の電力供給値に対応するように制御する。
なお、リミッタ812と電力供給部718は、ヒータが分割されているため、出力端Pとともに、分割数分だけ存在するが、図6では簡略化して1つずつだけ図示している。
[第1の有効制約法]
本発明で使用している、第1の有効制約法について説明する。
有効制約法は、次の式10の制約条件のもと、次の式9で与えられる評価関数f(x)を最大にする解ベクトルxを求める。
Figure 2019145730
式9、式10において、c,Q,b,Aは、与えられた定数行列またはベクトルである。また、記号Tは転置を表す。このとき、有効制約法は図7に示すフローを実施することによって解ベクトルxを求めることができる。
S201では、式10の等号が有効にならない範囲の解xkを選択する。そして、式10の各行のうち等号が有効になる行の集まりをAe,beとする。S201ではAe,beともに、空集合である。また、式10の各行のうち等号が有効にならない行の集まりをAd、bdとする。S201ではAd=A、bd=bである。
S203では、次の連立方程式を解き、その解をx、λとする。x=xkならば、S205へ進む。x≠xkならば、S207へ進む。
Figure 2019145730
S205では、λの要素が全て0以上かどうかを判定する。0以上ならばS213へ進む。λの要素が全て0以上でなければS211へ進む。
S207では、次の式11に従ってαを求める。式10で、bi、aiは、それぞれAd、bdから1行を抜き出したものである。α=1ならばS205へ進む。α<1なばらS209へ進む。
Figure 2019145730
S209では、式11に従ってα(<1)を求めたときに使用した制約[bi、ai}を、Ad、bdから削除し、Ae、beへ追加し、S203へ進む。
S211では、負値で最小となるλの要素を選択し、Ae、beに含まれる制約のうち対応するもの[bi、ai}を、Ae、beから削除し、Ad、bdに追加し、S203へ進む。
S213では、S203で求めた解xを最適解として終了する。
図7に示した有効制約法は、付帯乗数λを使用して式10の各行のうち等号が有効になる行の組合せを探索することにより、式10を満たしかつ式9を最大にする解を求めることができる。
[制約付き最適化計算部810における有効制約法の適用]
次に、本実施形態における制約付き最適化計算部810における有効制約法の適用方法について説明する。
統合特性作成部808において、式7で炉内温度の予測温度列(予測温度ベクトル)を、式8で目標温度列(統合目標温度ベクトル)を得ることができた。そこで、制約付き最適化計算部810では、評価関数として、目標温度列と予測温度列の誤差の2乗を採用する。評価関数V(u(t))は、次の式12のようになる。
Figure 2019145730
式12の第2項の外側の丸かっこ内部と式9を比較すると、式9のc、Qは、それぞれ以下の式に置き換えることができる。
Figure 2019145730
これにより、前述の有効制約法により、式12の第2項の外側の丸かっこ内部を最大にする解を得ることができる。従い、評価関数V(u(t))を最小にする解を求めることができ、目標温度列と予測温度列の誤差の2乗を最小にする電力供給値を求めることができる。
次に、制約に関する式10については、表記を簡単にするため4回前までのゾーンa〜ゾーンcを用いて例示すると、次の式13に示すように、各ゾーンの電力供給値Pa,Pb,Pcにそれぞれ矢印左側の上下限リミットが与えられた場合、矢印右側のように不等号式を立てることで、式10に当てはめることができる。次の式13において、LLa、ULaはそれぞれゾーンaに対する電力供給値の上限と下限、LLb、ULb、LLc、ULcも同様にそれぞれゾーンb、ゾーンcに対する電力供給値の上限と下限である。例えば、LLa=0%、ULa=80%のように設定される。
Figure 2019145730
[第2の有効制約法]
次に、本発明で使用可能な第2の有効制約法について説明する。上述した図7に示した有効制約法では、CPU712の演算処理能力が十分ではない場合には、既定の制御周期で計算が終了しない場合があった。そこで、図7のフローに代えて、図8のフローで解ベクトルxを求めることができるようにした。
図7における第1の有効制約法との違いは、開始直後にS215を追加し、S201をS217へ処理変更し、S209とS211から追加したS219へ進むようにし、S219における判定によってS203またはS213へ進むようにしたことである。下記においては、第1の有効制約法との違いについてのみ説明する。
S215では、ループ回数を初期化する。
そして、S217では、式10の等号が有効にならない範囲の解xkを選択する。後述するS219で最適化計算が途中終了する場合に備えて、特に、選択解を式10の等号が有効にならない範囲の下限値とした。例えば、ゾーンaの電力供給値Paの制約に関し、0≦Pa(t)≦100の場合、選択解をPa(t)=0.1などとする。そのように選択することにより、S209で追加される制約は下限制約が優先されることになるので、最適化計算が途中終了したとしても、安全な計算結果を出すことができる。
S219では、ループ回数をカウントアップし、既定回数以内であれば、S203へ進む。既定回数を超えた場合は、S213へ進んで、直前のS203で求めた解xを最適解として終了する。
図8のようなフローにすることによって、最適解の計算を必要最小限の処理で終えることができるため、既定の制御周期以内で計算が終了できるようになる。
<本発明の第2の実施形態>
図9は、本発明の第2の実施形態に係る温度制御部238の内部の制御ブロック図である。図6で示した制御ブロック図による制御で、実際に温度制御をすると、定常偏差が零に漸近しないことがあった。そこで図9の制御ブロックで制御できるようにした。本実施形態では、図6に示す制御ブロック図に減算部814と積分部816と予測誤差計算部818を追加し、統合特性作成部808の代わりに、統合特性作成部820を用いる。以下において、上述した図6に示す制御ブロックと異なる部分のみを以下に説明し、同じ部分は詳細な説明を省略する。
減算部814は、ゾーン分割数だけ存在する。入力端Sから時々刻々変化する目標温度が入力され、また、入力端Fから炉内温度が入力され、減算部814は、それらの偏差を計算する。
積分部816は、ゾーン分割数だけ存在し、減算部814により取得した偏差を積分する。計算方法を次の式14に示す。
Figure 2019145730
ここで、dev(t)は減算部814により得た偏差である。積分値の初期値は零としている。また、Tiは積分定数であって、パラメータ記憶領域856から得る。また、特に、偏差の積分が制御性能に悪影響を及ぼさないように、偏差が大きい場合は積分しないようにしている。また、対応するゾーンの前回の電力供給値が上下限値である場合は積分をしない、いわゆるARW(アンチ・リセット・ワインドアップ)機能を備えている。左辺を(t−1)としているのは、今回の処理で得られる炉内温度はy(t−1)(=1回前の温度)として扱うため、それに合わせたものである。また、偏差の積分値Syiを対応ゾーンで区別するときは、ゾーンaに対応する場合はSyi-a、ゾーンeに対応する場合はSyi-eなどと表記する。
予測誤差計算部818は、予測モデル記憶領域854から予測モデルを取得し、所定の炉内温度の今回および過去データを温度履歴記憶領域850から取得し、所定の電力供給値の今回および過去データを電力供給値履歴記憶領域852から取得し、予測誤差を計算する。予測誤差は、制御対象とする炉内温度の数(=ゾーン分割数)だけ算出する。
まず、今回取得した炉内温度と、前述の式1を使用して今回取得した炉内温度に対する予測温度との誤差を求める。次に、求めた誤差をローパスフィルタ処理する。すなわち次の式15で示すようにする。
Figure 2019145730
ここで、Δy(t−1)は今回取得した1回前の温度に関する予測温度であり、式1から求められる。また、Feはフィルタ係数であって、パラメータ記憶領域856から取得する。左辺を(t−1)としているのは、今回の処理で得られる炉内温度はy(t−1)(=1回前の温度)として扱うため、それに合わせたからである。また、予測誤差Speを対応ゾーンで区別するときは、ゾーンaに対応する場合はSpe-a、ゾーンeに対応する場合はSpe-eなどと表記する。
減算部814から予測誤差計算部818までは、温度履歴記憶部800から目標温度列算出部806までと同様に、入力端S、入力端Fとともに、ヒータの分割数分だけ存在するが、図9では簡略化して1つずつだけ図示している。
統合特性作成部820は、図6に示す統合特性作成部808を置き換えたものである。統合特性作成部820は、ゾーン分割数ある個別特性作成部804により得た個別入力応答特性行列Ssrと個別ゼロ応答特性ベクトルSzrを入力し、および、ゾーン分割数ある目標温度列算出部806により得た目標温度列ベクトルStgを入力し、および、ゾーン分割数ある積分部816により得た偏差の積分値を入力し、および、ゾーン分割数ある予測誤差計算部818により得た予測誤差を入力し、統合特性方程式を作成する。追加された偏差の積分値、予測誤差は、次のように適用する。すなわち、式7、式8を次の式17に示すように置き換える。
Figure 2019145730
ここで、例えば、ベクトルSzr-aにスカラSpe-aを加算している部分は、ベクトルの全要素にスカラを加算することを示す。
以上のように、統合特性作成部820は、式16および式17で示される統合入力応答特性行列Udsr、統合ゼロ応答特性ベクトルUzr、統合目標温度ベクトルUtgを算出して出力する。
図9で示される制御方法によれば、ノイズ等種々の短期的要因による予測誤差に関しては予測温度列を補正することにより、制御演算時に取り除くことができるため、定常偏差を減ずることができる。また、環境変動等の長期的要因、および、予測モデルのずれ等の不変要因による予測誤差に関しては、偏差積分値で目標温度を補正することにより、定常偏差を解消することができる。
<本発明の第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態に係る温度制御部238の内部の制御ブロック図について説明する。本実施形態においては、図1に示される基板処理装置の処理炉202において、第1の温度センサ263を設置しない。第1の温度センサ263を設置しない場合は、炉内温度ではなく、ヒータ温度を上位コントローラ36からの目標温度に従って制御する。ヒータ温度を本実施形態における制御方法に従って制御する場合は、図6および図9に示した制御ブロック図とその説明に関して、「炉内温度」を「ヒータ温度」に置き換えて適用する。
<本発明の第4の実施形態>
図10は、本発明の第4の実施形態に係る温度制御部238の内部の制御ブロック図である。図6に示す制御ブロック図にヒータ温度履歴記憶部822と個別特性作成部824を追加し、統合特性作成部808、制約付き最適化計算部810の代わりに、それぞれ統合特性作成部826、制約付き最適化計算部828を用いる。
ヒータ温度履歴記憶部822は、入力端Hからヒータ温度を入力し、温度履歴記憶領域850にそのデータを一定期間記憶させる。ヒータ温度履歴記憶部822は、温度履歴記憶領域850内に対し、最初に取得したヒータ温度から順々に書き込んでいく。温度履歴記憶領域がデータで満たされた以降は、最も古いデータを捨て、その位置に新しいデータを書き込む。そのようにして、常に現在から一定期間だけ過去のヒータ温度を記憶する。
個別特性作成部824は、予測モデル記憶領域854から当該ゾーンのヒータ温度の予測モデルを取得し、所定のヒータ温度の今回および過去データを温度履歴記憶領域850から取得し、所定の電力供給値の今回および過去データを電力供給値履歴記憶領域852から取得し、前述の個別特性作成部804において式3〜式4で説明した個別入力応答特性行列と個別ゼロ応答特性ベクトルを算出する。本実施形態における予測温度ベクトルΔyh(t)は、個別入力応答特性行列をSsrh、個別ゼロ応答特性ベクトルをSzrhとすると、次の式18のように示される。
Figure 2019145730
なお、対応ゾーンで区別するときは、ゾーンaに対応する場合はSsrh-aなどと表記する。
ヒータ温度履歴記憶部822と個別特性作成部824は、温度履歴記憶部800から目標温度列算出部806までと同様に、ヒータの分割数分だけ存在するが、図10では簡略化して1つずつだけ図示している。
統合特性作成部826は、ゾーン分割数ある個別特性作成部804により得た個別入力応答特性行列Ssrと個別ゼロ応答特性ベクトルSzrを入力し、および、ゾーン分割数ある目標温度列算出部806により取得した目標温度列ベクトルStgを入力し、および、ゾーン分割数ある個別特性作成部824により取得した個別入力応答特性行列Ssrhと個別ゼロ応答特性ベクトルSzrhを入力し、統合特性方程式を作成する。
統合特性方程式は、次の式19と式20に示す方法で作成する。
Figure 2019145730
ここで、Sdsrh-a,Sdsrh-b,・・・は、個別入力応答特性行列Ssrhに対して式6で説明した変形を施したものである。また、Stah-a(t),Stah-b(t),・・・は、ヒータ温度の目標温度列ベクトルであって、式5の目標温度ベクトルの全要素に対して補正温度でシフトしたものである。補正温度は、定常状態における炉内温度とヒータ温度の差から導き出される。
式19、式20の時刻は、式7、式8に対応し、式19、式20の行数は、式7、式8の2倍である。
そして、統合特性作成部826は、式19および式20で示される統合入力応答特性行列Udsr、統合ゼロ応答特性ベクトルUzr、統合目標温度ベクトルUtgを算出して出力する。
制約付き最適化計算部828は、統合特性作成部826により取得した統合入力応答特性行列Udsr、統合ゼロ応答特性ベクトルUzr、統合目標温度ベクトルUtgを入力し、また、リミッタ812で使用する各ゾーンの上下限値を入力し、上述した第1の有効制約法又は第2の有効制約法によって、最適な今回の電力供給値を計算する。制約付き最適化計算部828は、上述した制約付き最適化計算部810と異なり、次のような方法で有効制約法を適用する。
制約付き最適化計算部828では、評価関数として、目標温度列と予測温度列の誤差の2乗と、ヒータ温度の目標温度列とヒータ温度の予測温度列の誤差の2乗を加算したものを採用する。但し、ヒータ温度の目標温度列とヒータ温度の予測温度列の誤差の2乗を加算したものに関しては、ゾーンごとに重みWを考慮する。評価関数V(u(t))は次の式21のようになる。
Figure 2019145730
式9におけるc及びQを上式に置き換えると、前述の有効制約法を適用することができる。
ここで、次の式22に示すように、重み行列Wは、炉内温度の偏差にかかる評価への重みについては1を、ヒータ温度の偏差にかかる評価への重みについては対応するゾーンに対してWa,Wb,・・・、を配した対角行列を用いる。Wa,Wb,・・・は、例えば0〜1.0の値をとり、パラメータ記憶領域856から取得する。
Figure 2019145730
図10で示される制御方法によれば、炉内温度を制御する際に、ヒータ温度も利用することにより、オーバーシュート等の制御性能悪化を防ぐことができる。
<本発明の第5の実施形態>
図11は、本発明の第5の実施形態に係る温度制御部238の内部の制御ブロック図である。図6に示す制御ブロック図における統合特性作成部808、制約付き最適化計算部810の代わりに、それぞれ統合特性作成部830、制約付き最適化計算部832を用いる。
統合特性作成部830は、ゾーン分割数ある個別特性作成部804により得た個別入力応答特性行列Ssrと個別ゼロ応答特性ベクトルSzrを入力し、および、ゾーン分割数ある目標温度列算出部806により得た目標温度列ベクトルStgを入力し、統合特性方程式を作成する。
統合特性方程式は、次の式23と式24に示す方法で作成する。
Figure 2019145730
式23、式24では、2段目以降に、それぞれゾーンaとの差を配している。ここではゾーンaを差の基準としたが、ゾーンa以外のゾーンであってもよい。式23、式24の時刻および行数は、式7、式8に対応する。
そして、統合特性作成部830は、式23および式24で示される統合入力応答特性行列Udsr、統合ゼロ応答特性ベクトルUzr、統合目標温度ベクトルUtgを算出して出力する。
また、式23、式24では、例えば2段目のゾーンbについて、全ての行をゾーンaとの差としているが、例えば、ゾーンaとの差に関する行を半分、目標温度列との偏差に関する行と半分ずつ配して構成することもできる。
制約付き最適化計算部832は、統合特性作成部830により得た統合入力応答特性行列Udsr、統合ゼロ応答特性ベクトルUzr、統合目標温度ベクトルUtgを入力し、また、リミッタ812で使用する各ゾーンの上下限値を入力し、上述した有効制約法によって、最適な今回の電力供給値を計算する。
制約付き最適化計算部832は、次のような方法で有効制約法を適用する。
制約付き最適化計算部832では、評価関数として、基準ゾーンに関しては目標温度列と予測温度列の誤差の2乗、その他のゾーンに関しては当該ゾーンの予測温度列と基準ゾーンの予測温度列の差の2乗を加算したものを採用する。但し、当該ゾーンの予測温度列と基準ゾーンの予測温度列の差の2乗を加算したものに関しては重みZを考慮する。評価関数V(u(t))は次の式25のようになる。
Figure 2019145730
式9におけるc及びQを上式に置き換えると、前述の有効制約法を適用することができる。
ここで、重み行列Zは、次の式26に示すように、基準ゾーンの偏差にかかる評価への重みについては1を、その他のゾーンの基準ゾーンからの差にかかる評価への重みについてはZを配した対角行列である。Zは、例えば1〜10の値をとり、パラメータ記憶領域856から取得する。
Figure 2019145730
図11で示される制御方法によれば、炉内温度を制御する際に、各ゾーンに配された炉内温度のゾーン間偏差を考慮して制御することができ、各ゾーンに配された炉内温度の昇温・降温を概ね同時に同じ温度履歴で制御することができる。
[熱特性の自動取得手順]
次に、図12を用いて温度制御部238で行われる熱特性の自動取得手順について説明する。以下に示す熱特性の自動取得手順により、温度制御部238で制御を行うために必要な予測モデルを作成し、予測モデル記憶領域854に格納する。
まず、熱特性の自動取得を開始するにあたって、上位コントローラ36から、それぞれの炉内温度の基準温度が与えられる。温度制御部238は、以下、S300およびS302において、PID演算によるフィードバック制御を使用して炉内温度を制御する。
S300では、温度制御部238により炉内温度を制御し、炉内温度が基準温度付近まで昇温、または、降温するまでその処理を繰り返す。このとき、パラメータ記憶領域856から取得する制御に使用するパラメータ(例えば、図示しないPIDパラメータ)は、漸近安定である必要があるが、必ずしも最適である必要はない。
S302では、温度制御部238により炉内温度を制御し、炉内温度が基準温度に制御されて定常状態になるまでその処理を繰り返す。このとき、パラメータ記憶領域856から取得する制御に使用するパラメータ(例えば、図示しないPIDパラメータ)は、漸近安定である必要があるが、必ずしも最適である必要はない。定常状態になったことを判断したとき、そのときの電力供給値、または、電力供給値の一定の時間平均を、定常パワー値として予測モデル記憶領域854に書き込む。また、定常状態になったことを判断したとき、そのときのヒータ温度、または、ヒータ温度の一定の時間平均を、ヒータ温度の基準温度として予測モデル記憶領域854に書き込む。また、炉内温度の基準温度を予測モデル記憶領域854に書き込む。
S304では、このステップの開始時刻から予め設定された時間だけ、電力供給部718を介してランダム値を電力供給値としてヒータ206へ出力指示し、一方で温度履歴記憶領域850から今回および過去の炉内温度とヒータ温度を取得し、電力供給値履歴記憶領域852から今回および過去の電力供給値を取得する。そして、取得した今回および過去の炉内温度、今回および過去の電力供給値を使用して炉内温度の予測モデルを更新して記憶する。そして、取得した今回および過去のヒータ温度、今回および過去の電力供給値を使用してヒータ温度の予測モデルを更新して記憶する。
ここで、ランダム値とは、予測モデル記憶領域854に記憶している定常パワー値を中心とした4値離散値とし、ランダムに選択している。そして、予め設定した時間間隔(例えば1分間)で1つのゾーンの電力供給値を変更する。そして、あるタイミングで変更するゾーンはランダムに選択している。予測モデルの更新については後述する。
S306では、このステップの開始時刻から予め設定された時間だけ、電力供給部718を介して定常パワー値を電力供給値としてヒータ206へ出力指示し、一方で温度履歴記憶領域850から今回および過去の炉内温度とヒータ温度を取得し、電力供給値履歴記憶領域852から今回および過去の電力供給値を取得する。そして、取得した今回および過去の炉内温度、今回および過去の電力供給値を使用して炉内温度の予測モデルを更新して記憶する。そして、取得した今回および過去のヒータ温度、今回および過去の電力供給値を使用してヒータ温度の予測モデルを更新して記憶する。
S308では、S304と同処理をし、それに加えて、更新した予測モデルの評価をする。評価の結果、予測モデルが妥当であると判定された場合、S310へ進む。予測モデルの評価については後述する。
S310では、S308で取得した予測モデルを使用し、図9に示した温度制御方法を使用して対象とする炉内温度を制御し、炉内温度が基準温度に制御されて定常状態になるまでその処理を繰り返す。定常状態になったことを判断したとき、S302と同様な方法で、定常パワー値、ヒータ温度の基準温度、および、基準温度を更新する。
S312では、S308と同処理をする。評価の結果、予測モデルが妥当であると判定された場合、熱特性の自動取得手順を終了する。
図13は、熱特性の自動取得手順のS304、S308およびS312において温度制御部238の内部の処理ブロック図を図示したものである。
図13において、温度制御部238は、炉内温度予測モデル更新部834と、ヒータ温度予測モデル更新部836と、予測モデル評価部838と、ランダムパワー出力部840等を備えている。予測モデルにかかる基準温度、定常パワー値等は、既に最近に取得したものが予測モデル記憶領域854に記憶されている。
まず、ランダムパワー出力部840は、S304で上述したように、定常パワー値を中心とした4値離散値のうちランダムに選択されたものを、リミッタ708に出力する。また、ランダムパワー出力部840は、後述のようにヒータ206の分割数分だけ存在するが、前述のように予め設定した時間間隔(例えば1分間)でランダムに選択された1つのゾーンの電力供給値を変更するように互いに連携している。
次に、炉内温度予測モデル更新部834は、予測モデル記憶領域854から当該ゾーンの炉内温度の予測モデルを取得し、所定の炉内温度の今回および過去データを温度履歴記憶領域850から取得し、所定の電力供給値の今回および過去データを電力供給値履歴記憶領域852から取得し、その時点で得られる最新の炉内温度の予測モデルを算出し更新する。
次に、ヒータ温度予測モデル更新部836は、予測モデル854から当該ゾーンのヒータ温度の予測モデルを取得し、所定のヒータ温度の今回および過去データを温度履歴記憶領域850から取得し、所定の電力供給値の今回および過去データを電力供給値履歴記憶領域852から取得し、その時点で得られる最新のヒータ温度の予測モデルを算出し更新する。
炉内温度予測モデル更新部834、ヒータ温度予測モデル更新部836、ランダムパワー出力部840は、それぞれヒータ206の分割数分だけ存在するが、図13では簡略化して1つずつだけ図示している。
次に、予測モデル評価部838は、予め設定された評価間隔(例えば10分間)で、ゾーン分割数ある炉内温度の予測モデルとヒータ温度の予測モデルを取得し、評価間隔後の次の取得タイミングまで、取得した予測モデルを評価する。評価の結果、予測モデルが妥当か不妥当かを判定する。
[予測モデルの更新方法]
次に、上述したS304、S308及びS312において、図13に示される炉内温度予測モデル更新部834とヒータ温度予測モデル更新部836で行われる予測モデルの更新方法について説明する。以下の説明のように、炉内温度の予測モデルとヒータ温度の予測モデルは同様な処理で更新することができる。本発明の更新方法は、逐次最小2乗法と呼ばれる方法を使用する。次の式27は、式1を行列・ベクトルを使用して表記したものである。
Figure 2019145730
ここで、時刻tは、今回の処理を表し、x(t)の要素のうち最新データがy(t−1)となっているのは、前述のように、今回の処理で得られる温度および電力供給値の時刻をt−1としたからである。
最新の予測モデルの係数θ(t)を次の式28のように計算する。
Figure 2019145730
ここで、y(t−1)は今回取得した温度であって、予測モデルの対象の炉内温度またはヒータ温度である。ρは忘却係数とよばれるパラメータで、パラメータ記憶領域856から取得する。P(t)は係数誤差相関行列であって、初期値に例えば100〜1000を要素とする単位行列を設定する。
式28で得られたθ(t)は、入力x(t)によっては、明らかに温度を予測するには不適当なものであったり、それを使って制御すると振動したりするものであったりすることがある。そこで、次のモデル更新に関する第1〜第4の条件に該当した場合は、式28の第1式および第4式に従う代わりに、係数誤差相関行列P(t)と予測モデルの係数θ(t)を前回と同じ値にする。
モデル更新に関する第1の条件は、予測モデルの対象である温度が、基準温度付近(例えば±50℃)から外れた場合とした。
モデル更新に関する第2の条件は、予測モデルの係数θ(t)の要素が1つでも予め設定された範囲(例えば−100〜+100)から外れた場合とした。
モデル更新に関する第3の条件は、予測モデルの係数θ(t)の要素のうちma1(t),…,man(t),mb1(t),…mbn(t),…,men(t)の和が、負の場合とした。
モデル更新に関する第4の条件は、予測モデルの係数θ(t)の要素のうちa1(t),a2(t)で構成される伝達関数
Figure 2019145730
が不安定の場合とした。
しかし、式28での計算回数が若いとき、入力x(t)によっては、連続してモデル更新に関する第1〜第4の条件に該当してしまうことがあり、そのような状況になると、いつまでたっても所望の精度を有する予測モデルにならない。そのため、予め定めた所定の回数だけモデル更新に関する第1〜第4の条件を無視して予測モデルの係数θ(t)を更新することもできる。
式28で得られた予測モデルの係数θ(t)が、上述した第1〜第4の条件のいずれにも該当しない場合には、係数誤差相関行列P(t)とともに、予測モデル記憶領域854に記憶する。
予測モデルの係数θ(t)は、上述したS308およびS312において評価の結果が妥当であれば確定され、図6に示す個別特性作成部804、図10に示す個別特性作成部824、図9に示す予測誤差計算部818等で読み出されて使用される。
[予測モデルの評価方法]
以下、上述したS304等において、図13に示す予測モデル評価部838で行われる予測モデルの評価方法について説明する。
予め設定された評価間隔(例えば10分間)で、炉内温度の予測モデルとヒータ温度の予測モデルを取得し、次のタイミングの直前まで、取得した予測モデルを評価する。次の、評価方法に関する第1〜第3の条件が全て満足されるとき、取得した予測モデルを妥当と判断する。
評価方法に関する第1の条件は、すべての予測モデルが、モデル更新に関する第1〜第4の条件のいずれにも該当しないこととした。
評価方法に関する第2の条件は、すべての予測モデルを対象に、次の式29で求められる予測モデル係数の変化量総和Cvg(t)を、予測モデルを更新した全てのタイミングで計算し、それらの最大値が予め設定された収束判定値以下であることとした。
Figure 2019145730
評価方法に関する第3の条件は、すべての予測モデルを対象に、予測モデルを使用して得られる予測誤差を評価間隔の全ての処理のタイミングで計算し、それらが予め設定された誤差判定値以下であることとした。評価方法での予測誤差Epe(t)は次の式30のように計算する。
Figure 2019145730
式30での予測モデルの係数θは、評価間隔の最初の処理で取得しその後の評価間隔を経過した次の取得の処理まで不変なので定数とした。そして、入力x(t)は、評価間隔の最初の処理では、
Figure 2019145730
とし、次の2回目の処理では
Figure 2019145730
とし、次の3回目以降の処理では
Figure 2019145730
とした。すなわち、評価のために予測モデルを取得した最初の処理のタイミングでは、予測の材料である過去の温度に、温度履歴記憶領域850から取得した今回および過去の測定温度を使用するが、それ以降の処理では前回の処理で計算した予測温度を使用する。
[熱特性の自動取得手順の第2の例]
図1に示される基板処理装置の処理炉202において、第1の温度センサ263を設置しない場合がある。その場合は、熱特性の自動取得手順で、第2の温度センサ264を用いてヒータ温度の予測モデルのみを作成する。
熱特性の自動取得を開始するにあたって、上位コントローラ36から、各ゾーンのヒータ温度の基準温度が与えられる。
上述した図12に示すS300およびS302では、PID演算によるフィードバック制御を使用してヒータ温度を制御する。
S302では、定常状態になったことを判断したとき、そのときの電力供給値、または、電力供給値の一定の時間平均を、定常パワー値として予測モデル記憶領域854に書き込む。また、定常状態になったことを判断したとき、そのときのヒータ温度、または、ヒータ温度の一定の時間平均を、ヒータ温度の基準温度として予測モデル記憶領域854に書き込む。
S304以降では、ヒータ温度の予測モデルのみを対象に、予測モデルの更新、および、予測モデルの評価を行う。
[第2の予測モデル]
予測モデル記憶領域854に関し、予測温度の精度を十分にするために、式1の予め設定しておくn値を、十分大きい値に設定することが必要な場合がある。しかし、CPU712の演算処理性能が十分ではないため、n値を大きくすると所定の制御周期で制御演算を終えることができない場合があった。そこで、発明者らは、式1の予測モデルに代えて、式31の予測モデルを使うことができるようにした。
Figure 2019145730
ここで、例えば、kは、k=2、または、k=10のような、自然数を採り、y(t−k),y(t−2k)は、k回前、2k回前の温度の基準温度からのずれ、pa(t−k),pa(t−2k),…,pa(t−nk)は、k回前、2k回前、・・・、nk回前のゾーンaの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pb(t−k),pb(t−2k),…,pb(t−nk)は、k回前、2k回前、・・・、nk回前のゾーンbの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pc(t−k),pc(t−2k),…,pc(t−nk)は、k回前、2k回前、・・・、nk回前のゾーンcの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pd(t−k),pd(t−2k),…,pd(t−nk)は、k回前、2k回前、・・・、nk回前のゾーンdの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pe(t−k),pe(t−2k),…,pe(t−nk)は、k回前、2k回前、・・・、nk回前のゾーンeの電力供給値の定常パワー値からのずれである。そして、式31は、k=1とすると式1に一致する。
すなわち式31は、予測温度を推定する材料としてnk回前までのデータを使用するが、演算量を抑えるためkサンプルごとのデータのみを使用している。
あるいは、kサンプルごとのデータのみを使用するとノイズ等により外れ値を使用することがあるので、例えば単純移動平均等のローパスフィルター処理を施したあとのkサンプルごとのデータを使用するようにした次の式32のようにしてもよい。
Figure 2019145730
などとする。予測モデルを式31または式32のようにすることで、熱特性に含まれる周波数成分が比較的小さい場合でも、精度よく予測温度を取得することができ、かつ、制御演算量を小さくすることができる。
[予測モデルの選択利用]
前述のように、予測モデル記憶領域854は、複数の温度帯に対応できるように、全ゾーンのヒータ温度、および、炉内温度に関する予測モデルは、それらのすべてを1組として、各温度帯に対応して複数組を記憶している。
そして、各ゾーンのヒータ温度および炉内温度に関する予測モデルは、図14に示したフローのように、各温度帯で前述の熱特性の自動取得手順を繰り返し実施することによって得られる。例えば、まず、目標温度を500℃に設定し従来技術の制御方法で制御する(S400)。炉内温度が500℃まで昇温し安定すると、500℃付近を基準温度として、炉内温度、ヒータ温度、電力供給値等の熱特性を自動取得して予測モデルを作成する(S402)。次に、目標温度を600℃に設定して炉内温度が600℃まで昇温すると(S404)、600℃付近を基準温度として熱特性を自動取得して予測モデルを作成する(S406)。次に、目標温度を700℃に設定して炉内温度が700℃まで昇温すると(S408)、700℃付近を基準温度として熱特性を自動取得して予測モデルを作成する(S410)。このように、複数の温度帯で熱特性を取得し予測モデルを作成する。
そして、図6に示す個別特性作成部804、図9に示す予測誤差計算部818、図10に示す個別特性作成部824等で予測モデル記憶領域854から予測モデルを取得する際に、上位コントローラ36から得た目標温度に従って、基準温度を設定し、その基準温度が最も近い予測モデルを選択する。
上述したように、基準温度および定常パワー値は、対象とする温度帯によって値が違い、かつ、それらは非線形であることが想定される。また、温度の上昇特性下降特性は対象とする温度帯によって違うことが想定される。そのようなときでも、適切に温度制御することができる。
[実施例]
本実施例では、上述した予測モデルを用いた制御を行う温度制御部238を用いて、比較例では、従来から用いられているPID制御を用いた温度制御部を用いて、炉内を400℃から800℃に50℃/分で昇温させた。
比較例では、目標温度である800℃で定常状態になる前に±10℃の範囲でオーバーシュートが発生してしまったのに対して、本実施例では、±3℃の範囲に抑えることができた。また、処理炉203のゾーン間の偏差が、比較例では±20℃であったのに対して、本実施例では±10℃に抑えることができた。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る温度制御部238によれば、オーバーシュートを抑制することができ、ゾーン間偏差を小さくすることができる。また、ヒータの個々の温度特性のばらつきが大きい場合や、担当エンジニアが十分に時間を得られない場合ででも、熱特性を自動で取得することができ、パラメータ調整なく、または、容易にパラメータ調整して最適な制御方法を得ることができる。そのため、期待する装置の性能を容易に得ることができる。
以上、本発明の実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態及び実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
また、上述の実施形態では、ウエハ200上に酸化膜を成膜させる例について説明したが、本発明は、膜種は特に限定されない。例えば、ウエハ200上に窒化膜(SiN膜)や金属酸化膜等、様々な膜種を成膜させる場合にも、好適に適用可能である。
また、上述の実施形態に係る基板処理装置のような半導体ウエハを処理する半導体製造装置などに限らず、ガラス基板を処理するLCD(Liquid Crystal Display)製造装置にも適用することができる。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様について付記する。
(付記1)
ヒータの温度であるヒータ温度と処理室内の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの基準温度と、該基準温度に制御された前記ヒータへの定常状態での電力供給値と、前記ヒータ温度、および、前記炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの予測温度を予測する予測モデルを記憶する予測モデル記憶領域と、を備え、前記温度データ及び前記電力供給値を取得し、前記予測モデルを使用して所定の方程式を作成すると共に、該方程式に基づき前記基準温度と前記予測温度とのズレが最小となるような解を演算することにより、前記ヒータに出力される電力供給値を最適にするよう制御する温度制御部と、
を有するよう構成されている温度制御装置。
(付記2)
複数枚の基板を保持する基板保持具と、
前記基板保持具が収納され、内部に処理室を構成する反応管と、
前記反応管の外側に設けられ、前記基板保持具に保持された前記基板を加熱するヒータと、
前記ヒータの温度であるヒータ温度、および、前記処理室内の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの履歴を記憶する温度履歴記憶領域と、前記ヒータへの電力供給値の履歴を記憶する電力供給値履歴記憶領域と、前記ヒータ温度、および、前記炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データを予測する予測モデルを温度帯毎に記憶する予測モデル記憶領域と、前記予測モデルを実現するための各種パラメータを記憶するパラメータ記憶領域と、所定の温度帯における前記予測モデルを選択し、前記温度データを入力し予測温度が最適となるように制御するプログラムを格納するプログラム格納領域と、を備えた記憶部と、
前記温度データ及び前記各種パラメータを取得し、前記予測モデルを使用して前記プログラムを実行することにより、前記ヒータを制御する温度制御部と、
を有するよう構成されている基板処理装置における温度制御方法であって、
複数のゾーンに分割された前記ヒータの各ゾーンに対応した炉内温度を予測するための予測モデルと、炉内温度の今回および過去データ、及び、前記ヒータへの電力供給値の今回および過去データと、をそれぞれ取得し、今回の炉内温度と今回の電力供給値により影響されて変化する変化量を示す個別入力応答特性行列と過去の炉内温度と過去の電力供給値により影響されて変化する変化量を示す個別ゼロ応答特性ベクトルを前記ゾーン毎にそれぞれ算出する工程と、
将来の時刻毎に設定された目標温度、最終目標温度、および単位時間あたりの温度変化量を示すランプレートを入力し、将来の温度変化の目標値をベクトル形式で表した目標温度列ベクトルを算出する工程と、
前記ゾーン毎に算出された前記個別入力応答特性行列と前記個別ゼロ応答特性ベクトル、及び前記目標温度列ベクトルを用いて、前記複数のゾーンにおける特性を統合した統合入力応答特性行列及び統合ゼロ応答特性ベクトルと、統合目標温度ベクトルからなる統合特性方程式を作成する工程と、
前記統合特性方程式と各ゾーンの電力供給値の上下限値を入力し、前記統合入力応答特性行列および前記統合ゼロ応答特性ベクトルにより表現される予測温度ベクトルと、前記統合目標温度ベクトルとの差を評価する評価関数の値が所定の制約条件のもとで最小となる解を有効制約法により求めることによって、今回の電力供給値を計算する工程と、
計算された前記電力供給値を出力し、前記ヒータを加熱制御する工程と、
を有する温度制御方法。
(付記3)
前記予測モデルは、ヒータ温度、および、炉内温度のうち少なくとも一方の予測温度を予測する予測モデルにかかる係数、係数誤差相関行列、基準温度、および、定常パワー値を含む(付記2)記載の温度制御方法。
(付記4)
予測モデルにかかる係数、係数誤差相関行列、基準温度、および、定常パワー値は、各ゾーンのヒータ温度、および、各ゾーンの炉内温度に関してそれぞれ定義されている(付記3)記載の温度制御方法。
(付記5)
全ゾーンのヒータ温度、および、全ゾーンの炉内温度に関する予測モデルは、それらのすべてを1組として、各温度帯に対応している(付記3)記載の温度制御方法。
(付記6)
前記予測モデルは、前記炉内温度の予測温度を計算する次の式1で示される(付記2)記載の温度制御方法。
Figure 2019145730
ここで、Δy(t)は、時刻tの予測温度の基準温度からのずれ、y(t−1),y(t−2)は、1回前、2回前の温度の基準温度からのずれ、pa(t−1),pa(t−2),・・・,pa(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンaの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pb(t−1),pb(t−2),・・・,pb(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンbの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pc(t−1),pc(t−2),・・・,pc(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンcの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pd(t−1),pd(t−2),・・・,pd(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンdの電力供給値の定常パワー値からのずれ、pe(t−1),pe(t−2),・・・,pe(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前のゾーンeの電力供給値の定常パワー値からのずれ、a1,a2,ma1,・・・,man,mb1,・・・,mbn,mc1,・・・,mcn,md1,・・・,mdn,me1,・・・,menは、それぞれの係数である。biは、定数項である。n値は、パラメータ記憶領域856に予め設定される値である。
(付記7)
前記予測モデルは、前記ヒータ温度の予測温度を計算する次の式2で示される(付記2)記載の温度制御方法。
Figure 2019145730
ここで、Δyh(t)は、時刻tのヒータ温度の予測温度の基準温度からのずれ、yh(t−1),yh(t−2)は、1回前、2回前のヒータ温度の基準温度からのずれ、p(t−1),p(t−2),・・・,p(t−n)は、1回前、2回前、・・・、n回前の対応ゾーンの電力供給値の定常パワー値からのずれ、a1,a2,m1,m2,・・・,mnは、それぞれの係数である。biは、定数項、n値は、パラメータ記憶領域856に予め設定される値である。
(付記8)
前記統合特性方程式は、次の式7、式8で示される(付記2)記載の温度制御方法。
Figure 2019145730
ここで、Udsrは統合入力応答特性行列、Uzrは統合ゼロ応答特性ベクトル、Utgは統合目標温度ベクトルを示している。
(付記9)
前記統合特性方程式は、炉内温度の予測温度列と、炉内温度の目標温度列と、を含む(付記2)記載の温度制御方法。
(付記10)
前記統合特性方程式は、次の式9で表される評価関数fを最大にする解ベクトルxを求めるよう構成されている(付記2)記載の温度制御方法。
Figure 2019145730
ここで、c,Q,b,Aは、与えられた定数行列またはベクトルである。また、Tは転置を表す。
(付記11)
前記評価関数は、目標温度列と予測温度列の誤差の2乗を最小になるように構成されている(付記10)記載の温度制御方法。
(付記12)
前記有効制約法は、
制約条件を示した前記式10の等号が有効にならない範囲の解xkを選択し、前記式10の各行のうち等号が有効になる行の集まりをAe、beとし、等号が有効にならない行の集まりをAd,bdとするステップと、
連立方程式
Figure 2019145730
を解き、その解をx、λとするステップと、
得られた解xがxkと等しい場合、λの要素が全て0以上かどうかを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにおいて、λの要素が全て0以上の場合、前記連立方程式を解くにより得られた解xを最適解とするステップと、
得られた解xがxkと等しく無い場合、
Figure 2019145730
(bi、aiは、それぞれAd、bdから1行を抜き出したもの)
という式11に基づいてαの値を算出する算出ステップと、
前記算出ステップにおいて算出されたαが1の場合、前記判定ステップへ進み、α<1である場合、前記式11に従ってαを算出したときに使用した制約{bi、ai}を、Ad、bdから削除し、Ae、beへ追加して前記連立方程式を解くステップへ進む制約追加ステップと、
前記判定ステップにおいてλが0未満の場合、負値で最小となるλの要素を選択して、Ae、beに含まれる制約のうち対応するもの{bi、ai}を、Ae、beから削除し、Ad、bdに追加して前記連立方程式を解くステップへ進む制約除外ステップと、
を有する(付記10)記載の温度制御方法。
(付記13)
前記制約追加ステップまたは前記制約除外ステップ後に前記連立方程式を解くステップを繰り返し、繰り返し回数が既定回数を超えた場合、その時の解xを最適解とするステップをさらに有する(付記12)記載の温度制御方法。
(付記14)
前記統合特性方程式は、次の式23及び式24で示され、
Figure 2019145730
前記統合特性方程式と各ゾーンの電力供給値の上下限値を入力し、電力供給値を計算する基準ゾーンに関しては前記統合目標温度ベクトルと前記予測温度ベクトルの誤差の2乗、その他のゾーンに関しては当該ゾーンの予測温度ベクトルと前記基準ゾーンの予測温度ベクトルとの差の2乗を加算したものに重みZを考慮した評価関数の値が所定の制約条件のもとで最小となる解を有効制約法により求めることによって、前記基準ゾーンの今回の電力供給値を計算する(付記2)記載の温度制御方法。
(付記15)
将来の時刻毎に設定された目標温度と炉内温度との偏差を計算する減算部と、
前記減算部により取得した偏差を積分する積分部と、
前記予測モデルと、所定の炉内温度の今回および過去データと、所定の電力供給値の今回および過去データを取得し、予測誤差をゾーン毎に計算する予測誤差計算部と、を備え、
前記ゾーン毎に算出された前記個別入力応答特性行列と前記個別ゼロ応答特性ベクトルと前記目標温度列ベクトルと、前記積分部により取得した偏差の積分値と、および、前記予測誤差計算部により取得した予測誤差を用いて、次の式16及び式17に示す統合特性方程式を作成する(付記2)記載の温度制御方法。
Figure 2019145730
(付記16)
ヒータ温度に関するデータを一定期間記憶するヒータ温度履歴記憶部と、
各ゾーンのヒータ温度の予測モデルと、所定のヒータ温度の今回および過去データと、所定の電力供給値の今回および過去データを取得し、前記個別入力応答特性行列と前記個別ゼロ応答特性ベクトルを算出する個別特性作成部と、を備え、
前記ゾーン毎に算出された前記個別入力応答特性行列と前記個別ゼロ応答特性ベクトル、及び前記目標温度列ベクトルを用いて、次の式19及び式20に示す統合特性方程式を作成し、
Figure 2019145730
前記統合特性方程式と各ゾーンの電力供給値の上下限値を入力し、前記統合目標温度ベクトルと前記予測温度ベクトルの誤差の2乗と、ヒータ温度の統合目標温度ベクトルとヒータ温度の予測温度ベクトルの誤差の2乗を加算したものに重みWを考慮した評価関数の値が所定の制約条件のもとで最小となる解を有効制約法により求めることによって、今回の電力供給値を計算する(付記2)記載の温度制御方法。
(付記17)
複数のゾーンに分割されたヒータの各ゾーンに対応した炉内温度を予測するための予測モデルと、炉内温度の今回および過去データ、及び、前記ヒータへの電力供給値の今回および過去データと、をそれぞれ取得し、今回の炉内温度と今回の電力供給値により影響されて変化する変化量を示す個別入力応答特性行列と過去の炉内温度と過去の電力供給値により影響されて変化する変化量を示す個別ゼロ応答特性ベクトルを前記ゾーン毎にそれぞれ算出する工程と、
将来の時刻毎に設定された目標温度、最終目標温度、および単位時間あたりの温度変化量を示すランプレートを入力し、将来の温度変化の目標値をベクトル形式で表した目標温度列ベクトルを算出する工程と、
前記ゾーン毎に算出された前記個別入力応答特性行列と前記個別ゼロ応答特性ベクトル、及び前記目標温度列ベクトルを用いて、前記複数のゾーンにおける特性を統合した統合入力応答特性行列及び統合ゼロ応答特性ベクトルと、統合目標温度ベクトルからなる統合特性方程式を作成する工程と、
前記統合特性方程式と各ゾーンの電力供給値の上下限値を入力し、前記統合入力応答特性行列および前記統合ゼロ応答特性ベクトルにより表現される予測温度ベクトルと、前記統合目標温度ベクトルとの差を評価する評価関数の値が所定の制約条件のもとで最小となる解を有効制約法により求めることによって、今回の電力供給値を計算する工程と、
計算された前記電力供給値を出力し、前記ヒータを加熱制御しつつ、基板を処理する工程と、
を有する半導体装置の製造方法。
(付記18)
炉内温度の今回および過去データ、及び、前記ヒータへの電力供給値の今回および過去データと、をそれぞれ取得する手順と、
今回の炉内温度と今回の電力供給値により影響されて変化する変化量を示す個別入力応答特性行列と過去の炉内温度と過去の電力供給値により影響されて変化する変化量を示す個別ゼロ応答特性ベクトルを前記ゾーン毎にそれぞれ算出する手順と、
将来の時刻毎に設定された目標温度、最終目標温度、および単位時間あたりの温度変化量を示すランプレートを入力し、将来の温度変化の目標値をベクトル形式で表した目標温度列ベクトルを算出する手順と、
前記ゾーン毎に算出された前記個別入力応答特性行列と前記個別ゼロ応答特性ベクトル、及び前記目標温度列ベクトルを用いて、前記複数のゾーンにおける特性を統合した統合入力応答特性行列及び統合ゼロ応答特性ベクトルと、統合目標温度ベクトルからなる統合特性方程式を作成する手順と、
前記統合特性方程式と各ゾーンの電力供給値の上下限値を入力し、前記統合入力応答特性行列および前記統合ゼロ応答特性ベクトルにより表現される予測温度ベクトルと、前記統合目標温度ベクトルとの差を評価する評価関数の値が所定の制約条件のもとで最小となる解を有効制約法により求めることによって、今回の電力供給値を計算する手順と、
を温度制御部に実行させて基板処理装置の温度制御を実現する温度制御プログラム。
(付記19)
炉内温度が定常状態になった場合、そのときの炉内温度と、そのときのヒータ温度、または、ヒータ温度の一定の時間平均を、基準温度として前記予測モデル記憶領域に書き込む工程と、
炉内温度が定常状態になった場合、そのときの電力供給値、または、電力供給値の一定の時間平均を、定常パワー値として前記予測モデル記憶領域に書き込む工程と、
前記温度履歴記憶領域から今回および過去の炉内温度とヒータ温度を取得する工程と、
前記電力供給値履歴記憶領域から今回および過去の電力供給値を取得する工程と、
取得された今回および過去のヒータ温度および炉内温度のうち少なくともいずれか一つと、取得された今回および過去の電力供給値と、前記予測モデル記憶領域に記憶されたデータと、を使用して予測モデルを作成する工程と、
を有する(付記2)記載の温度制御方法。
(付記20)
ヒータ温度および炉内温度のうち少なくともいずれか一つと、電力供給値を予め設定された複数の温度帯で取得し、前記温度帯で取得する毎に予測モデルを作成する工程を更に有する(付記19)記載の温度制御方法。
200 ウエハ(基板)
201 処理室
202 処理炉
203 反応管
205 均熱管
206 ヒータ
217 ボート(基板保持具)
238 温度制御部
263 第1の温度センサ
264 第2の温度センサ
718 電力供給部
726 プログラム格納領域
850 温度履歴記憶領域
852 電力供給値履歴記憶領域
854 予測モデル記憶領域
856 パラメータ記憶領域

Claims (4)

  1. 複数枚の基板を保持する基板保持具と、
    前記基板保持具が収納され、内部に処理室を構成する反応管と、
    前記反応管の外側に設けられ、前記基板保持具に保持された前記基板を加熱するヒータと、
    前記ヒータの温度であるヒータ温度、および、前記処理室内の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの基準温度と、該基準温度に制御された前記ヒータへの定常状態での電力供給値と、前記ヒータ温度、および、前記炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データの予測温度を予測する予測モデルを記憶する予測モデル記憶領域と、を備え、
    前記温度データ及び前記電力供給値を取得し、前記予測モデルを使用して所定の方程式を作成すると共に、該方程式に基づき前記基準温度と前記予測温度とのズレが最小となるような解を演算することにより、前記ヒータに出力される電力供給値を最適にするよう制御する温度制御部と、
    を有するよう構成されている基板処理装置。
  2. ヒータの温度であるヒータ温度と処理室内の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データを取得すると共に、前記ヒータへの電力供給値を取得する工程と、
    前記温度データの基準温度を取得する工程と、
    前記温度データの予測温度を予測する予測モデルを使用して所定の方程式を作成する工程と、
    該方程式に基づき前記基準温度と前記予測温度とのズレが最小となるような解を演算する工程と、
    前記方程式の解から算出される電力供給値を出力し、前記ヒータを加熱制御する工程と、
    を有する温度制御方法。
  3. ヒータの温度であるヒータ温度と処理室内の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データを取得すると共に、前記ヒータへの電力供給値を取得する工程と、
    前記温度データの基準温度を取得する工程と、
    前記温度データの予測温度を予測する予測モデルを使用して所定の方程式を作成する工程と、
    該方程式に基づき前記基準温度と前記予測温度とのズレが最小となるような解を演算する工程と、
    前記方程式の解から算出される電力供給値を出力して前記ヒータを加熱制御しつつ、基板を処理する工程と、
    を有する半導体装置の製造方法。
  4. ヒータの温度であるヒータ温度と処理室内の温度である炉内温度のうち少なくともいずれか一つの温度データを取得すると共に、前記ヒータへの電力供給値を取得する手順と、
    前記温度データの基準温度を取得する手順と、
    前記温度データの予測温度を予測する予測モデルを使用して所定の方程式を作成する手順と、
    該方程式に基づき前記基準温度と前記予測温度とのズレが最小となるような解を演算する手順と、
    前記方程式の解から算出される電力供給値を出力し、前記ヒータを加熱制御する手順と、
    を温度制御部に実行させて基板処理装置の温度制御を実現する温度制御プログラム。
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