JP2019142791A - 血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用の組成物 - Google Patents
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Abstract
Description
高血圧症は、高血圧によって血管の壁に強い圧力がかかることで、血管が傷つけられ老化現象を早く進ませ、また全身(特に、腎臓、脳、目の網膜等)にも悪影響を与える。また、脂質異常症は、血中のLDLコレステロールや中性脂肪(トリグリセライド)によって血管内部を傷つけていき、次第に動脈硬化に繋がっていく。これら高血圧症及び脂質異常症のそれぞれともに特徴がある症状は現れないが、これら高血圧症又は脂質異常症はイベントとして現れると死に繋がるおそれもあり、またこのイベントは生活の質(QOL)を低下させる原因ともなる。
しかしながら、副作用が少なく安全性が高く、かつより優れた血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用がある効能成分を強く望む者が存在する。
ところが、本発明者らは、モデルラット試験において、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンの混合物を併用摂取させることで、優れた血圧降下作用及び中性脂肪低減作用が発揮されることを見出し、本発明を完成するに至った。
〔1〕
カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを含む血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用の組成物。
〔2〕
前記カゼイン加水分解物が、Met−Lys−Proからなるペプチドを含むものである、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕
前記難消化性デキストリンとカゼイン加水分解物とが質量比で、10:0.001〜1:1の割合で含有する、前記〔1〕又は〔2〕に記載の組成物。
〔4〕
前記カゼイン加水分解物が、Met−Lys−Proからなるペプチドを含み、当該ペプチド1質量部に対して、難消化性デキストリン5000〜100000質量部である、前記〔1〕〜〔3〕の何れか1つに記載の組成物。
〔5〕
前記組成物が、医薬品組成物又は飲食品組成物である、前記〔1〕〜〔4〕の何れか1つに記載の組成物。
〔6〕
血圧降下及び/又は中性脂肪低減のために用いられる、前記〔5〕に記載の組成物。
〔7〕
高血圧症及び/又は脂質異常症の予防又は治療のために用いられる、前記〔5〕又は〔6〕に記載の組成物。
〔8〕
前記組成物が、発酵飲食品である、前記〔1〕〜〔5〕の何れか1つに記載の組成物。
〔9〕
単位包装形態からなる、前記〔1〕〜〔6〕の何れか1つに記載の組成物。
本技術に使用するカゼイン加水分解物は、乳由来のカゼインタンパク質を加水分解して得られるものである。前記カゼイン加水分解物には、カゼインタンパク質由来の種々の分解成分が含まれている。
前記カゼイン加水分解物は、、Met−Lys−Proからなるペプチド(配列番号1)(以下、「トリペプチドMKP」ともいう)を少なくとも含むことが、本技術の効能をより良好に発揮させる観点から、好適である。
なお、本技術のトリペプチドMKPは、アンジオテンシン変換酵素阻害作用、ジペプチジルペプチダーゼ−IV阻害作用等の効能を有することが知られている(例えば、参考文献1(WO2003/044044)、参考文献2(WO2013/125622)、参考文献3(特開2016−069343号公報)等)。
(a)前記カゼイン加水分解物の平均分子量が1200ダルトン以下、
(b)前記カゼイン加水分解物の分解率が20〜30%、
(c)前記カゼイン加水分解物に含まれる全アミノ酸の質量合計に占める遊離アミノ酸の質量割合が10質量%以下。
また、前記カゼイン加水分解物中の前記(a)、(b)及び(c)は、後述の「(2)カゼイン加水分解物の製造方法」で調製される範囲が好適である。
(1)原料
原料であるカゼインは、乳由来の蛋白質を主成分とするものであり、該カゼインは特に限定されないが、例えば、市販の各種カゼイン、カゼイネート等を利用することができる。より具体的には、乳酸カゼイン、硫酸カゼイン、塩酸カゼイン、ナトリウムカゼイネート、カリウムカゼイネート、カルシウムカゼイネート、マグネシウムカゼイネート又はこれらの任意の混合物等が挙げられる。また、牛乳、脱脂乳、全脂粉乳、脱脂粉乳から常法により精製したカゼイン等を利用することもできる。
カゼイン加水分解物の製造方法は特に限定されないが、酸又はアルカリを用いて製造する方法、蛋白質分解酵素等の酵素を用いて製造する方法等が挙げられる。このうち酵素を用いることが、目的のペプチド等を含ませることができるので好適である。
以下、蛋白質分解酵素を用いて、カゼイン加水分解物を製造する方法について、具体的に説明する。
該溶解液の濃度は特に限定されないが、通常、蛋白質換算で5〜15質量%前後の濃度範囲にするのが効率性及び操作性の点から好ましい。
pH調整に用いるアルカリ剤は特に限定されないが、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウム等が挙げられる。
蛋白質分解酵素としては、細菌由来、動物由来、植物由来の蛋白質分解酵素等があり、いずれのものも使用することができる。
動物由来の蛋白質分解酵素は特に限定されないが、例えば、トリプシンを主成分とするPTN(ノボザイムズ社製)、トリプシンV(日本バイオコン社製)等が挙げられる。
植物由来の蛋白質分解酵素は特に限定されないが、パパイン(天野エンザイム社製)、ブロメライン(天野エンザイム社製)等が挙げられる。
また、上述した蛋白質分解酵素は、単独又は2種類以上を組み合わせて使用することもできる。
反応継続時間は、反応温度、初発pH等の反応条件によって進行状態が異なり、例えば、酵素反応の反応継続時間を一定とすると製造バッチ毎に異なる理化学的性質を有する分解物が生じる可能性等の問題があるため、一概に決定することが難しいことがある。したがって、酵素反応をモニターすることにより、カゼイン加水分解物の理化学的性質が所望の値となるように反応継続時間を決定することが望ましい。
なお、酵素反応のモニタリング方法としては、例えば、前記反応溶液の一部を採取し、蛋白質の分解率等を測定する方法等が挙げられる。
酵素反応の停止は、加水分解液中の酵素を失活させることにより行われる。失活処理は、常法、例えば、加熱失活処理等により実施することができる。
加熱失活処理の条件(加熱温度、加熱時間等)は、使用した酵素の熱安定性を考慮し、十分に失活できる条件を適宜設定することができ、例えば、80〜130℃の温度範囲で30分間〜2秒間の保持時間で行うことができる。
濾過を行うことにより、加水分解失活液中に存在する加水分解反応時及び/又は酵素加熱失活時に生成した不溶物を除去できる。
この場合、膜分離処理後の膜透過画分としてカゼイン加水分解物を含有する溶液が得られる。
膜分離処理を行うことにより、前記(1)の濾過と同様、加水分解失活液中に存在する加水分解反応時及び/又は酵素加熱失活時に生成した不溶物を除去できる。
樹脂吸着分離は、これらの樹脂をカラムに充填して前記加水分解失活液を連続的に流入させ、流出させることによる連続方式で行うこともでき、また、前記加水分解失活液中に樹脂を投入し、一定時間接触させた後、加水分解失活液と樹脂とを分離するバッチ方式で行うこともできる。
加水分解失活液中には、保存期間中に混濁、沈殿、凝集及び褐変等を惹起する因子(例えば、疎水性アミノ酸を多く含むペプチド等)が残存している可能性があり、樹脂吸着分離を行うことにより、これらの因子を除去できる。
殺菌方法は、常法による加熱処理方法等を用いることができる。
加熱処理時の加熱温度と保持時間は、殺菌できる条件を適宜設定すればよく、例えば、70〜140℃で2秒間〜30分間加熱処理することにより殺菌できる。
加熱殺菌の方式は、バッチ方式、連続方式のいずれの方式も可能であり、連続方式においてもプレート熱交換方式、インフュージョン方式、インジェクション方式等の方式を用いることができる。
また、本技術に用いるカゼイン加水分解物としては、その分解率が、その上限は好ましくは10%以上、その下限は好ましくは40%以下、さらにより好ましくは20〜30%になるように、カゼイン加水分解物を調製することが、より良好な本技術の効能を発揮させる観点から、好ましい。
本技術において、加水分解の程度を、加水分解に伴って発生する不溶物を濾過により除去した後の濾液中に含まれるカゼイン加水分解物の平均分子量が目的の範囲となるように、及び/又は、その分解率が目的の範囲となるように、反応温度、反応継続時間等の反応条件を決定することが好ましい。
また、本技術で用いるカゼイン加水分解物としては、これに含まれるトリペプチドMKPの割合が、好ましくは0.001〜1質量%、より好ましくは0.005〜0.5質量%、さらに好ましくは0.01〜0.1質量%になるように調製することが、効能及び製造効率の観点から、好ましい。
本技術において、遊離アミノ酸の質量合計の割合又はトリペプチドMKPの割合は、それぞれの目的の割合になるように、カゼインを加水分解させる際の酵素の種類、酵素の添加量、反応時間、及び/又は加水分解後の精製条件(膜分離、樹脂吸着分離)等により調整することができる。
本技術におけるカゼイン加水分解物の平均分子量(Da:ダルトン)は、以下の数平均分子量の概念により求めるものである。
数平均分子量(Number Average of Molecular Weight)は、例えば文献(社団法人高分子学会編、「高分子科学の基礎」、第116〜119頁、株式会社東京化学同人、1978年)に記載されているとおり、高分子化合物の分子量の平均値を次のとおり異なる指標に基づき示すものである。
すなわち、タンパク質加水分解物等の高分子化合物は不均一な物質であり、かつ分子量に分布があるため、タンパク質加水分解物の分子量は、物理化学的に取り扱うためには、平均分子量で示す必要があり、数平均分子量(以下、Mnと略記することがある。)は、分子の個数についての平均であり、ペプチド鎖iの分子量がMiであり、その分子数をNiとすると、次の数式(1)により定義される。
カゼイン加水分解物の分解率は、下記の数式(2)で算出することができる。
本技術において、遊離アミノ酸の質量合計の割合は、例えば、以下の手順で求めることができる。
トリプトファン、システイン及びメチオニン以外のアミノ酸については、試料を6N塩酸で110℃、24時間加水分解し、トリプトファンについては、水酸化バリウムで110℃、22時間アルカリ分解し、システイン及びメチオニンについては、過ギ酸処理後、6N塩酸で110℃、18時間加水分解し、それぞれアミノ酸分析機(日立製作所製、835型)により分析し、アミノ酸の質量を測定する。
なお、この方法では、試料のグルタミンとグルタミン酸の量は、両者を合わせた合計量であるグルタミン酸分析値として定量される。
試料中の各アミノ酸組成を前記(a)アミノ酸組成の測定の方法により測定し、これを合計して試料中の全アミノ酸の質量を算出する。次いで、スルホサリチル酸で試料を除蛋白し、残留する各遊離アミノ酸の質量を前記(a)の方法により測定し、これを合計して試料中の全遊離アミノ酸の質量を算出する。これらの値から、試料中の遊離アミノ酸の質量合計の割合を下記の数式(3)により算出する。
(a)試料粉末を、1.0mg/mLとなるように、0.2%ギ酸水溶液に希釈溶解し、10分間超音波破砕したのち、0.22μm口径のPVDFフィルター(Millipore社製)でろ過して粉末溶液を調製し、下記測定条件によるLC/MS分析を実施する。一方、トリペプチドMKPの化学合成標準ペプチド(ペプチド研究所社製)の溶解液を濃度別に数点調製し、下記測定条件によるLC/MS分析を実施し、検量線を作成する。
前記粉末溶液の分析におけるピークのうち、標準ペプチドと分子量及びリテンションタイムが一致するものを、標準ペプチドと同一の配列として同定する。標準ペプチドのピーク面積と資料粉末のピーク面積を対比することにより、前記粉末溶液中にトリペプチドMKPの含有量を求める。
MKP含有量(mg/カゼイン加水分解物1g)=〔得られたカゼイン加水分解物中のトリペプチドMKP測定値(mg)〕/〔得られたカゼイン加水分解物の質量(g)〕
〔得られたカゼイン加水分解物中のトリペプチドMKP測定値(mg)〕は、下記「LC/MS」による、試料中のトリペプチドMKPの測定値である。
質量分析計:TSQ Quantum Discovery MAX(サーモフィッシャーサイエンティフィック社製)。
高速液体クロマトグラフ:Prominence (島津製作所社製)、カラム:XBridge BEH300 C18 φ2.1 mm×250 mm,3.5 μm(Waters社製)。
移動相A:0.2重量% ギ酸−水溶液
移動相B:0.2重量% ギ酸−アセトニトリル溶液
タイムプログラム:2%B(0.0分)−25%B(5.0分)−65%B(5.1分)−65%B(10分)−85%B(10.1分)−85%B(13.0%)−2%B(13.1分)−STOP(30.0分)。
試料注入量:10μL、カラム温度:40℃、液体流量:200μL/min
分析モード:SRM測定。
Product Mass:m/z=260.10(Parent m/z = 375.21)
本技術で使用される難消化性デキストリンは、澱粉から得られる水溶性の食物繊維の一種であり、例えば、焙焼デキストリンを酵素消化して得ることができるものであり、酵素消化後次いで水素添加して得ることができるものでもよい。
本技術の難消化性デキストリンは、例えば、とうもろこし、小麦、米、豆類、イモ類、タピオカなどの植物由来の澱粉を加酸(例えば塩酸を添加)及び/又は加熱して得た焙焼デキストリンを、必要に応じてαアミラーゼ及び/又はグルコアミラーゼで酵素処理した後、必要に応じて脱塩、脱色した水溶性食物繊維であり、難消化性の特徴を持つものをいう。かかる難消化性デキストリンには、平成11年4月26日付衛新第13号(「栄養表示基準における栄養成分等の分析方法等について」)に記載の食物繊維の分析方法である高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法)で測定される難消化性成分を含むデキストリン、好ましくは85〜95重量%の難消化性成分を含むデキストリンなどが含まれる。本発明で用いる難消化性デキストリンには、便宜上、水素添加により製造される、難消化性デキストリンの還元物も含まれるものとする。
なお、難消化性デキストリンやその還元物(還元難消化性デキストリン)は、粉末、細粒、顆粒などの形態で市販されており、いずれの形態のものでも本技術に使用することができる。
本明細書において、難消化性デキストリンの「難消化性」とは、ヒトの消化酵素で消化されにくいことをいう。
また、難消化性デキストリンは、高速液体クロマトグラフ法(酵素−HPLC法(AOAC2001.03))にて定量することができる(例えば、参考文献4(特開2001−252064号公報、参考文献5(Indigestible Fractions of Starch Hydrolysates and Their Determination Method, Kazuhiro Okuma and Isao Matsuda, J. Appl. Glycosci., Vol.49 No.4 p479-485(2002))、参考文献6(澱粉の熱変性と酵素作用―難消化性デキストリンの特性―, 大隈一裕、松田功、勝田康夫、半野敬夫, 澱粉科学(Denpun kagaku) Vol.37 No.2 p107-114(1990))、参考文献7(焙焼デキストリンからの難消化性デキストリンの調製, 大隈一裕、松田功, J. Appl. Glycosci., Vol.50 No.3 p389-394(2003))。
本技術の難消化性デキストリンの製造方法として、例えば、参考文献8及び参考文献9を参照することができる。難消化性デキストリンの原料である澱粉は特に限定されないが、例えば、トウモロコシ、馬鈴薯、甘藷、タピオカ、小麦、大麦、米等の澱粉を使用することができ、このうちトウモロコシ澱粉が好適である。また、加酸するときの鉱酸として、例えば、塩酸、硝酸、硫酸等が挙げられ、このうち塩酸が好適である。
後述〔実施例〕で示すとおり、本技術のカゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンは、併用することにより、血圧降下作用及び/又は中性脂肪低減作用を有するので、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)における予防、改善又は治療に用いることができる。さらに、本技術のカゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンは、これら疾患又は症状を有する者又はその予備軍に対して、有効である。本技術は、特に高血圧症及び脂質異常症の合併症により、症状が進みやすい動脈硬化症における予防、改善又は治療に用いることができる。
本技術のカゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンは、ヒトを含む動物に対して、これら自体をそのまま使用することが可能であり、又は食品学的若しくは医薬学的に許容される通常の担体若しくは希釈剤と共に混合して用いることもできる。これにより、本技術は上述した各種効能を発揮することができる。
また、本技術のカゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンは、これら各種組成物又は製剤等の製造のために使用することができる。
「非治療目的」とは、医療行為、すなわち、治療による人体への処置行為を含まない概念である。例えば、健康増進、美容行為等が挙げられる。
「改善」とは、疾患、症状又は状態の好転;疾患、症状又は状態の悪化防止、遅延;疾患又は症状の進行の逆転、防止又は遅延をいう。
「予防」とは、適用対象における疾患若しくは症状の発症の防止や遅延、又は適用対象の疾患若しくは症状の危険性の低下をいう。
また、本技術の組成物は、単位包装形態からなるものでもよい。当該単位包装形態からなる組成物とは、本技術の2成分が単位包装として含まれていればよく、例えば、カゼイン加水分解物を含む製剤及び難消化性デキストリンを含む製剤等のように別々の製剤又は組成物の形態で単位包装されていてもよいし、本技術の2成分が粉末状等の状態にて一緒に混合された形態で単位包装されていてもよい。利便性の観点から、一食あたりの単位包装形態が好ましい。
本技術では、カゼイン加水分解物の含有量を、最終組成物に対し、0.001〜1質量%に設定することができる。
また、本技術では、トリペプチドMKPの含有量を、最終組成物に対し、0.00001〜0.005質量%に設定することができる。
本明細書において、最終組成物とは、対象者に投与するとき又は対象者が摂取するときの組成物のことをいう。
本技術では、対象者に対するカゼイン加水分解物の使用量は、好ましくは、0.0001〜1g/kg体重/日、より好ましくは0.0005〜0.5g/kg体重/日、さらに好ましくは0.0001〜0.1g/kg体重/日である。
本技術では、例えば、1食あたりの難消化性デキストリンの量を5g程度とする場合、難消化性デキストリンの含有量を、最終組成物に対し、1〜10質量%に設定することができる。
本技術では、対象者に対する難消化性デキストリンの使用量は、好ましくは、0.001〜10g/kg体重/日、より好ましくは0.005〜5g/kg体重/日、さらに好ましくは0.01〜1g/kg体重/日である。
また、本技術における、トリペプチドMKP:難消化性デキストリンの個々の含有量又は使用量は特に限定されないが、より良好な本技術の効能を発揮させる点で、トリペプチドMKP1質量部に対して、難消化性デキストリンの下限値は好ましくは5000質量部以上であり、より好ましくは10000質量部以上であり、その上限値は好ましくは100000質量部以下、より好ましくは80000質量部以下であり、当該範囲において好ましくは難消化性デキストリン15000〜50000質量部である。
また、本技術の使用間隔(具体的には、投与又は摂取の間隔)は、特に限定されず、1日1回でもよく、複数回に分けて行ってもよい。また、本技術は、毎日継続して使用する(具体的には投与する又は摂取させる)ことが望ましい。
また、本技術に用いられるカゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンは経験則的に安全性が高いので、継続して長期間摂取することができる。本技術は、継続して長期間使用することにより、本技術の予防効果を継続して発揮できる観点で優れており、継続的に日々使用することが望ましく、例えば30日以上使用することが挙げられる。
本技術の対象者は、血圧降下作用及び/又は中性脂肪低減作用があることから、血圧降下及び/又は中性脂肪低減を期待する者、高血圧症及び/又は脂質異常症のリスクの可能性がある者又はリスクの高い者が好ましい。
本技術は、その優れた効能効果を利用して、血圧降下及び/又は中性脂肪低減、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防・改善・治療に用いるためのヒト若しくは動物用の医薬品、医薬部外品等(以下、「医薬品等」ともいう)の有効成分として、これらに配合して使用可能である。
なお、製剤化は剤形に応じて、適宜、公知の方法により実施できる。
なお、経口投与用の液剤の場合に使用する担体としては、水等の溶剤、矯味矯臭剤等が挙げられる。
本技術では、対象者に対するカゼイン加水分解物の使用量は、好ましくは、0.0001〜1g/kg体重/日、より好ましくは0.0005〜0.5g/kg体重/日、さらに好ましくは0.001〜0.1g/kg体重/日である。
本技術では、対象者に対する難消化性デキストリンの使用量は、好ましくは、0.001〜10g/kg体重/日、より好ましくは0.005〜5g/kg体重/日、さらに好ましくは0.01〜1g/kg体重/日である。
また、本技術における、トリペプチドMKP:難消化性デキストリンの個々の含有量又は使用量は特に限定されないが、より良好な本技術の効能を発揮させる観点から、トリペプチドMKP1質量部に対して、難消化性デキストリンの下限値は好ましくは5000質量部以上であり、より好ましくは10000質量部以上であり、その上限値は好ましくは100000質量部以下、より好ましくは80000質量部以下であり、当該範囲において好ましくは難消化性デキストリン15000〜50000質量部である。
本技術は、その優れた効能効果を利用して、血圧降下及び/又は中性脂肪低減、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防・改善・治療に用いるためのヒト若しくは動物用の飲食品、健康食品、機能性食品、病者用食品、経腸栄養食品、特別用途食品、保健機能食品、特定保健用食品、血圧降下及び/又は中性脂肪低減、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防・改善・治療に役立つ、等の旨が表示された機能性表示食品、栄養機能食品等(以下、「飲食品等」ともいう)の有効成分として、これらに配合して使用可能である。
前記即席食品類としては、例えば、即席めん、カップめん、レトルト・調理食品、調理缶詰め、電子レンジ食品、即席スープ・シチュー、即席みそ汁・吸い物、スープ缶詰め、フリーズ・ドライ食品、その他の即席食品等が挙げられる。
前記農産加工品としては、例えば、農産缶詰め、果実缶詰め、ジャム・マーマレード類、漬物、煮豆類、農産乾物類、シリアル(穀物加工品)等が挙げられる。
前記水産加工品としては、例えば、水産缶詰め、魚肉ハム・ソーセージ、水産練り製品、水産珍味類、つくだ煮類等が挙げられる。
前記畜産加工品としては、例えば、畜産缶詰め・ペースト類、畜肉ハム・ソーセージ等が挙げられる。
前記乳・乳製品としては、例えば、加工乳、乳飲料、ヨーグルト類、乳酸菌飲料類、チーズ、アイスクリーム類、調製粉乳類、クリーム、その他の乳製品等が挙げられる。
前記油脂類としては、例えば、バター、マーガリン類、植物油等が挙げられる。
前記基礎調味料としては、例えば、しょうゆ、みそ、ソース類、トマト加工調味料、みりん類、食酢類等が挙げられ、前記複合調味料・食品類として、調理ミックス、カレーの素類、たれ類、ドレッシング類、めんつゆ類、スパイス類、その他の複合調味料等が挙げられる。
前記冷凍食品としては、例えば、素材冷凍食品、半調理冷凍食品、調理済冷凍食品等が挙げられる。
前記菓子類としては、例えば、キャラメル、キャンディー、チューインガム、チョコレート、クッキー、ビスケット、ケーキ、パイ、スナック、クラッカー、和菓子、米菓子、豆菓子、デザート菓子、その他の菓子等が挙げられる。
前記飲料としては、例えば、炭酸飲料、天然果汁、果汁飲料、果汁入り清涼飲料、果肉飲料、果粒入り果実飲料、野菜系飲料、豆乳、豆乳飲料、コーヒー飲料、お茶飲料、粉末飲料、濃縮飲料、スポーツ飲料、栄養飲料、アルコール飲料、その他の嗜好飲料等が挙げられる。
上記以外の市販食品としては、例えば、ベビーフード、ふりかけ、お茶潰けのり等が挙げられる。
本技術の飲食品等は、飲食品組成物の原料に、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを添加することにより製造することができ、前記カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを添加すること以外は、通常の飲食品組成物と同様にして製造することができる。本技術のカゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンの添加は、飲食品組成物の製造工程のいずれの段階で行ってもよい。
本技術の飲食品等は善玉菌を添加することが可能であり、善玉菌を配合する飲食品のうち、善玉菌の発酵によるプロバイオティクス効果を付加することができるので、発酵飲食品が好適である。
当該発酵飲食品の製造方法において、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを、製造工程のいずれの段階で添加してもよい。例えば、これらを原料として含んで発酵工程を経て、発酵飲食品が製造されてもよい。そのような飲食品としては、乳酸菌飲料及び発酵乳等が挙げられる。
本技術の発酵飲食品の製造方法について、以下に説明するが、これに限定されるものではない。
本技術の発酵飲食品の製造方法は、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを発酵飲食品の原料として使用できる。本技術のカゼイン加水分解物及び/又は難消化性デキストリンは、発酵飲食品の発酵工程前及び/又は発酵工程後のいずれにおいても使用することができる。
前記原料として、本技術の効能をより好適に発揮させる観点から、低カロリー甘味料、希少単糖及びミルクオリゴ糖からなる群から選択される1種又は2種以上のものを使用することが好ましい。
前記原料として、風味向上のことから、低カロリー甘味料及び/又は希少糖を使用することが好ましく、低カロリー甘味料及び希少糖を併用することがより好ましい。
前記原料として、ミルク風味を付与できることから、大腸まで分解吸収されることなく届きビフィズス菌の資化成分となること及びカルシウム・マグネシウムの吸収促進の観点から、ミルクオリゴ糖(好適にはラクチュロース)を使用することが好ましい。
前記低カロリー甘味料の含有量は、最終製品中、好ましくは0.001〜0.1質量%である。
前記希少糖の含有量は、最終製品中、好ましくは0.005〜0.25質量%である。
前記ラクチュロースの含有量は、最終製品中、好ましくは0.5〜6質量%である。
前記希少単糖として、例えば、D−プシコース及びD−アロース等が挙げられ、市販品を用いてもよく、当該市販品として、例えば、希少糖含有シロップ(レアシュガースウィート(松谷化学工業社製))が挙げられる。このうちD−プシコース及び/又はD−アロースが好ましいく、D−プシコース及びD−アロースの併用がより好ましい。
前記ラクチュロースを含むものであり、市販品を用いてもよく、当該市販品として、例えば、ミルクオリゴ糖MLC−90、MLP−95、MLS−95(森永乳業社製)等が挙げられる。当該ミルクオリゴ糖は、ラクチュロースを好ましくは30質量%以上、より好ましくは40質量%以上、さらに好ましくは50質量%以上含有するものである。
本技術の製造方法において、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを発酵乳原料として含む調乳液を殺菌し、殺菌調乳液に発酵菌を添加してpH5.0以下になるまで発酵させることができる。
前記発酵菌として、乳酸菌スターター及び/又はビフィドバクテリウム属細菌とを添加して発酵させることが好適である。
一般的な発酵乳原料として、乳由来の原料であって発酵菌を用いて発酵させることにより発酵飲食品を製造することができるものを含むものであれば特に制限されず、乳又はその分画物又は加工品(例えば牛乳、脱脂乳、生クリーム、バター、全粉乳、及び脱脂粉乳、又はこれらを水に混合、溶解または懸濁させたもの等)等が挙げられる。乳は、特に動物の由来は限定されないが、ウシ由来のものが好ましい。
前記発酵乳原料として、必要に応じて蔗糖等の甘味料、ペクチン、果実、フルーツジュース、寒天、ゼラチン、油脂、香料、着色料、安定剤、還元剤等の任意成分を配合してもよい。
前記発酵乳原料は、発酵前に、常法に従って殺菌、均質化、冷却等を施してもよい。
本技術における「乳酸菌スターター」としては、飲食品の製造に用いられるものであれば特に制限されない。当該「乳酸菌スターター」としては、例えば発酵飲食品がヨーグルトの場合、ラクトバチルス・ブルガリカス、ラクトバチルス・デルブリュッキー・サブスピーシーズ・ブルガリクス、ストレプトコッカス・サーモフィルス等が挙げられ、これらの乳酸菌は、単一の菌株であってもよく、複数の菌株の組み合わせであってもよい。
本技術の乳酸菌及びビフィドバクテリウム属細菌については、好ましくは104〜109CFU/mL乳原料、より好ましくは106〜108CFU/mL乳原料である。
前記ビフィドバクテリウム属細菌については、好ましくは105〜109CFU/mL乳原料、より好ましくは107〜108CFU/mL乳原料である。
本培養前に使用する培地としては、ビフィドバクテリウム属細菌及び/又は他の乳酸菌の培養に適した培地であれば特に制限されないが、例えば、還元脱脂粉乳を含む培地が挙げられる。
この還元脱脂粉乳の濃度は、3%(W/W)以上が好ましく、8%(W/W)以上が特に好ましい。また種培養又は前培養に用いられる培地には、酵母エキス等の生育促進物質や、L−システイン等の還元剤等を添加してもよい。
特にビフィドバクテリウム属細菌を使用する場合は、還元脱脂粉乳を含む培地での増殖性が低いため、生育促進物質、例えば、0.1〜1%(W/W)の酵母エキスを含有する培地を用いることが好ましい。なお、培地の殺菌条件は、前記と同様である。
また、本技術で定義される飲食品等は、特定の用途(特に保健の用途)や機能が表示された飲食品として提供・販売されることも可能である。
「表示」行為には、需要者に対して前記用途を知らしめるための全ての行為が含まれ、前記用途を想起・類推させうるような表現であれば、表示の目的、表示の内容、表示する対象物・媒体等の如何に拘わらず、全て本技術の「表示」行為に該当する。
本技術では、対象者に対するカゼイン加水分解物の使用量は、好ましくは、0.0001〜1g/kg体重/日、より好ましくは0.0005〜0.5g/kg体重/日、さらに好ましくは0.001〜0.1g/kg体重/日である。
本技術では、対象者に対する難消化性デキストリンの使用量は、好ましくは、0.001〜10g/kg体重/日、より好ましくは0.005〜5g/kg体重/日、さらに好ましくは0.01〜1g/kg体重/日である。
また、本技術における、トリペプチドMKP:難消化性デキストリンの個々の含有量又は使用量は特に限定されないが、より良好な本技術の効能を発揮させる観点から、トリペプチドMKP1質量部に対して、難消化性デキストリンの下限値は好ましくは5000質量部以上であり、より好ましくは10000質量部以上であり、その上限値は好ましくは100000質量部以下、より好ましくは80000質量部以下であり、当該範囲において好ましくは難消化性デキストリン15000〜50000質量部である。
本技術は、その優れた効能効果を利用して、血圧降下及び/又は中性脂肪低減、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防・改善・治療に用いるための動物用の飼料の有効成分として、使用可能である。本技術は、公知の飼料に添加して調製することもできるし、飼料の原料中混合して新たな飼料を製造することもできる。
本技術ではカゼイン加水分解物の使用量は、好ましくは、0.0001〜1g/kg体重/日、より好ましくは0.0005〜0.5g/kg体重/日、さらに好ましくは0.0001〜0.1g/kg体重/日である。
本技術では難消化性デキストリンの使用量は、好ましくは、0.001〜10g/kg体重/日、より好ましくは0.005〜5g/kg体重/日、さらに好ましくは0.01〜1g/kg体重/日である。
また、本技術における、トリペプチドMKP:難消化性デキストリンの個々の含有量又は使用量は特に限定されないが、より良好な本技術の効能を発揮させる観点から、トリペプチドMKP1質量部に対して、難消化性デキストリンの下限値は好ましくは5000質量部以上であり、より好ましくは10000質量部以上であり、その上限値は好ましくは100000質量部以下、より好ましくは80000質量部以下であり、当該範囲において好ましくは難消化性デキストリン15000〜50000質量部である。
[1]
カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを含む血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防・改善・治療用の組成物。
[2]
カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを投与又は摂取する、血圧降下方法及び/又は中性脂肪低減方法、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防、改善、又は治療方法。
[3]
血圧降下及び/又は中性脂肪低減、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防、改善又は治療のために用いる、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリン、又はこれらの使用。
[4]
血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用の組成物、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防・改善・治療用の組成物の製造のための、カゼイン加水分解物と難消化性デキストリンの使用。
好適には、前記[1]〜[4]の何れか1つのカゼイン加水分解物が、Met−Lys−Proからなるペプチドを含むものである。
[6]
好適には、前記[1]〜[5]の何れか1つにおいて、前記難消化性デキストリンとカゼイン加水分解物とが質量比で、10:0.001〜1:1の割合で含有する。
[7]
好適には、前記[1]〜[6]の何れか1つのカゼイン加水分解物が前記Met−Lys−Proからなるペプチドを含む。より好適には、当該ペプチド1質量部に対して、難消化性デキストリン5000〜100000質量部である。
[8]
好適には、前記[1]〜[7]の何れか1つにおいて、医薬品用又は飲食品用である。
[9]
好適には、前記[1]〜[8]の何れか1つにおいて、前記組成物が、発酵飲食品用である。
[10]
好適には、前記[1]〜[9]の何れか1つにおいて、単位包装形態からなる。
[11]
好適には、前記[1]〜[10]の何れか1つにおいて、粉末若しくは顆粒状、打錠した錠剤若しくはカプセルに充填させたことを特徴とする錠剤である又はこれらを用いる。
[12]
好適には、前記[1]〜[11]の何れか1つにおいて、カゼイン加水分解物を、最終組成物の質量に対し0.001〜1質量%含む。
[13]
好適には、前記[1]〜[12]の何れか1つにおいて、難消化性デキストリンを最終組成物の質量に対し、1〜10質量%含む。
[14]
[1]〜[13]の何れか1つの組成物を使用した血圧降下方法及び/又は中性脂肪低減方法、高血圧症及び/又は脂質異常症(高脂血症)の予防・改善・治療方法。
市販のカゼイン(ニュージーランドデーリーボード社製)100mgに水900mgを加え、よく分散させ、水酸化ナトリウムを添加して溶液のpHを7.0に調整し、カゼインを完全に溶解し、濃度約10%のカゼイン水溶液を調製した。
該カゼイン水溶液を85℃で10分間加熱殺菌し、50℃に温度調整し、水酸化ナトリウムを添加してpHを9.0に調整した後、パンクレアチン2mg(天野エンザイム社製)、プロテアーゼA4mg(天野エンザイム社製)を添加して、加水分解反応を開始した。8時間後に80℃で6分間加熱して酵素を失活させて酵素反応を停止し、10℃に冷却した。
この加水分解液を分画分子量1000の限外ろ過膜(日本ポール社製)で限外ろ過し、濃縮後凍結乾燥し、カゼイン分解物を85mg得た。
本実施例では、ラットに脂質を負荷した際の血清中トリグリセリド(TG)の推移について評価した。
注射用水(株式会社大塚製薬工場製)に対し、カゼイン加水分解物(試験試料1)を単独で1質量%含み、難消化性デキストリン(ファイバーゾル2:松谷化学工業株式会社製)(試験試料2)を単独で10質量%含む試験試料1+試験試料2を作製した。なお、対照試料として、注射用水を用いた。
(2)試験方法
雄性Slc:SD(SPF)ラットを日本エスエルシー株式会社より6週齢で購入した。ラボMRストック(日本農産工業株式会社)にて1週間予備飼育を行った後、8匹1群としてA群(対照)およびB群(試験試料1+試験試料2投与)の2群に割り付けた。脂質荷試験実施日の前日夕方より一晩絶食(約16時間)を行い、尾静脈採血を行った(経過時間0時間採血)。対照試料または試験試料を10 mL/kgの割合で強制経口投与を行い、直ちにコーン油を3g/kgの割合で強制経口投与した。投与後2時間,4時間,5時間及び6時間後に採血を行った。なお、各時点で得られた血液は、採血終了後に遠心分離を行い、血清を分取した。得られた血清は、7070型自動分析装置(株式会社日立製作所)により血中トリグリセリドを測定した。
血清中TG濃度の推移を表1に示す。なお、表中の値は平均値及び標準誤差で示した。また、有意差は、Bartlett法により等分散性の検定を行い、等分散の場合は更に一元配置分散分析を行い、有意な場合はDunnett法により平均値の比較を行った。
以上の結果から、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを併用することにより、血中脂質の上昇抑制効果があることが判った。
本実施例では、高血圧ラットにおける血圧降下効果について評価した。
注射用水(株式会社大塚製薬工場製)に対し、カゼイン加水分解物(試験試料1)を単独で1質量%含み、難消化性デキストリン(ファイバーゾル2:松谷化学工業株式会社製)(試験試料2)を単独で10質量%含む試験試料1+試験試料2を作製した。なお、対照試料として、注射用水を用いた。
(2)試験方法
雄性SHR/Hosラット(SPF)を日本エスエルシー株式会社より10週齢で購入した。1週間予備飼育を行った後、6匹1群としてA群(対照)およびB群(試験試料1+試験試料2投与)の2群に割り付けた。群分け後の動物について、投与開始前、投与2、4、6、8及び24時間に血圧を測定する。血圧は、尾動静脈圧を非観血式自動血圧測定装置(BP−98A、株式会社ソフトロン)を用いて無麻酔下でtail cuff法にて収縮期血圧を測定する。
測定は3回実施し、その平均値を各個体の測定値とする。測定前には、動物の体温を上げるため、動物を保温箱(設定温度:38℃)に5分程入れる。
収縮期血圧値の推移を表2に示す。なお、表有意差検定は、2群間比較検定を行う。F検定により2群の分散の一様性の検定を行い、等分散の場合にはStudentのt検定を行う。有意水準は、いずれの検定も危険率5%未満を有意とし、5%未満(p < 0.05)と1%未満(p < 0.01)とに分けて表示する。
以上の結果から、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを併用することにより、血圧効果効果があることが判った。
牛乳又は脱脂乳に、製造例1のカゼイン加水分解物及び難消化性デキストリン、並びにスクラロース(三栄源エフエフ社製)及び希少単糖(商品名:レアシュガースウィート(松谷化学工業社製))を配合し、(A)乳タンパク質 3.5質量%以上、(B)乳脂肪 3.5質量%以下、(C)炭水化物 5.0質量%以上、及び(D)カルシウム 0.15質量%以上を含むように調乳液を調製する。
当該調乳液と乳酸菌及びビフィズス菌を均一に混合した混合物を発酵させる。これにより、カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを含む血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用組成物(発酵乳)を得る。当該発酵乳には、(E)実施例1のカゼイン加水分解物0.3〜0.8質量%、(F)難消化性デキストリン4〜8質量%、(G)スクラロース0.05〜0.02質量%、(H)D−プシコース及びD−アロース0.05〜0.1質量%、及び(I)ラクチュロース1〜4質量%が含まれる。
カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンの1日摂取量がそれぞれカゼイン加水分解物0.0001〜1g/kg体重/日、難消化性デキストリン0.001〜10g/kg体重/日になるように、本技術の血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用の発酵乳を毎日継続して摂取する。これにより、血圧降下及び/又は中性脂肪低減の効果が期待できる。
表3に示す各成分(粉末)を混合して、血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用の粉末を得る。当該粉末は、サプリメントとして使用することができ、また水と混合することで飲料とすることができる。また、当該粉末は、カブセル容器に充填又はカプセル皮膜することで、血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用のカプセル剤とすることができる。当該粉末は、圧縮成形することで、血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用の錠菓とすることができる。当該粉末により、血圧降下用及び/又は中性脂肪低減の効果が期待できる。なお、当該粉末の原料として、製造例1のカゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを使用することができる。
Claims (9)
- カゼイン加水分解物及び難消化性デキストリンを含む血圧降下用及び/又は中性脂肪低減用の組成物。
- 前記カゼイン加水分解物が、Met−Lys−Proからなるペプチドを含むものである、請求項1に記載の組成物。
- 前記難消化性デキストリンとカゼイン加水分解物とが質量比で、10:0.001〜1:1の割合で含有する、請求項1又は2に記載の組成物。
- 前記前記カゼイン加水分解物が、Met−Lys−Proからなるペプチドを含み、当該ペプチド1質量部に対して、難消化性デキストリン5000〜100000質量部である、請求項1〜3の何れか1項に記載の組成物。
- 前記組成物が、医薬品組成物又は飲食品組成物である、請求項1〜4の何れか1項に記載の組成物。
- 血圧降下及び/又は中性脂肪低減のために用いられる、請求項5に記載の組成物。
- 高血圧症及び/又は脂質異常症の予防又は治療のために用いられる、請求項5又は6に記載の組成物。
- 前記組成物が、発酵飲食品である、請求項1〜5の何れか1項に記載の組成物。
- 単位包装形態からなる、請求項1〜6の何れか1項に記載の組成物。
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