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JP2019038575A - チューブ容器用積層体およびそれを備えるチューブ容器 - Google Patents

チューブ容器用積層体およびそれを備えるチューブ容器 Download PDF

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藤 文 彦 斉
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Abstract

【課題】焼却時の二酸化炭素排出量を顕著に低減することのできるチューブ容器用積層体の提供。【解決手段】本発明のチューブ容器用積層体は、少なくとも、第一の押出樹脂層11と、ポリエステル系樹脂層12と、第二の押出樹脂層13とをこの順に備え、第一押出樹脂層11および/または第二の押出樹脂層13が、二酸化炭素吸収剤を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、チューブ容器の製造に使用される積層体に関し、より詳細には、焼却の際の二酸化炭素排出量をより一層低減することができるチューブ容器用積層体およびそれを備えるチューブ容器に関する。
食品や非食品を充填する容器として、広く使用されているチューブ容器は、樹脂材料を含む積層体等から構成されている。これら樹脂材料を含む積層体は、ごく一部でリサイクルがされているに過ぎず、その大部分は廃棄後に焼却されており、近年、焼却の際に発生する二酸化炭素が地球温暖化等の環境問題を引き起こすとして問題視されている。
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、焼却時の二酸化炭素排出量を顕著に低減することのできるチューブ容器用積層体を提供することである。
本発明のチューブ容器用積層体は、少なくとも、第一の押出樹脂層と、ポリエステル系樹脂層と、第二の押出樹脂層とをこの順に備え、第一押出樹脂層および/または第二の押出樹脂層が、二酸化炭素吸収剤を含むことを特徴とする。
一実施形態において、本発明のチューブ容器用積層体は、第三の押出樹脂層と、ガスバリア層と、第一の押出樹脂層と、ポリエステル系樹脂層と、第二の押出樹脂層とをこの順に備え、第一の押出樹脂層、第二の押出樹脂層および/または第三の押出樹脂層が、二酸化炭素吸収材を含む。
一実施形態において、本発明のチューブ容器用積層体が備える第一の押出樹脂層、第二の押出樹脂層および/または第三の押出樹脂層は、分散剤をさらに含む。
一実施形態において、本発明のチューブ容器用積層体が備える第一の押出樹脂層、第二の押出樹脂層および/または第三の押出樹脂層中における二酸化炭素吸収剤および分散剤の合計含有量は、それぞれ、0.1質量%以上、5質量%以下である。
一実施形態において、本発明のチューブ容器用積層体が備えるガスバリア層は、金属箔からなる。
一実施形態において、本発明のチューブ容器用積層体は、第一の押出樹脂層と、ポリエステル系樹脂層との間に印刷層をさらに備える。
本発明のチューブ容器は、上記チューブ容器用積層体を備えることを特徴とする。
本発明によれば、焼却時の二酸化炭素排出量を顕著に低減することのできるチューブ容器用積層体を提供することができる。
本発明の積層体の一例を示す模式断面図である。 本発明の積層体の一例を示す模式断面図である。 本発明のチューブ容器の一例を示す部分断面図である。
<チューブ容器用積層体>
本発明のチューブ容器用積層体について、図面を参照しながら説明する。本発明のチューブ容器用積層体の模式断面図の例を図1および図2に示す。
図1に示すように、本発明のチューブ容器用積層体10は、少なくとも、第一の押出樹脂層11と、ポリエステル系樹脂層12と、第二の押出樹脂層13とをこの順に備えている。
また、一実施形態において、本発明のチューブ容器用積層体10は、図2に示すように、第三の押出樹脂層14と、ガスバリア層15と、第一の押出樹脂層11と、ポリエステル系樹脂層12と、第二の押出樹脂層13とをこの順に備える。
また、一実施形態において、本発明のチューブ容器用積層体10は、図2に示すように、第一の押出樹脂層11と、ポリエステル系樹脂層12との間に、印刷層16をさらに備える。
また、一実施形態において、本発明のチューブ容器用積層体10は、図2に示すように、任意の層間にアンカーコート層17をさらに備える。
また、図示しないが、本発明のチューブ容器用積層体10は、シーラント層や遮光層等のその他の層を備えてもよい。
以下、本発明のチューブ容器用積層体を構成する各層について説明する。
[押出樹脂層]
押出樹脂層は、熱可塑性樹脂と後記する二酸化炭素吸収剤とを用いて溶融押出しラミネート法により形成した層である。
本発明の積層体は、少なくとも2層以上の押出樹脂層(第一の押出樹脂層および第二の押出樹脂層)を備える。
本発明の積層体が備える押出樹脂層は、それぞれ、同一の構成および厚さであってもよく、異なる構成を有していてもよい。
例えば、本発明の積層体が、押出樹脂層を3層備える場合、第一の押出樹脂層、第二の押出樹脂層および第三の押出樹脂層のいずれもが、二酸化炭素吸収材を含んでいてもよく、1層のみが二酸化炭素吸収材を含んでいてもよい。なお、全ての押出樹脂層に二酸化炭素吸収剤を含有させた方が、焼却時の二酸化炭素削減効果が向上することは言うまでもない。
また、押出樹脂層は、異なる二酸化炭素吸収剤を2種以上含んでいてもよい。
押出樹脂層を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、または環状ポリオレフィン系樹脂、またはこれら樹脂を主成分とする共重合樹脂、変性樹脂、または、混合体(アロイでを含む)を用いることができる。
ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、ポリプロピレン(PP)、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、エチレン・ポリプロピレンのランダムもしくはブロック共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン・マレイン酸共重合体、アイオノマー樹脂、また、層間の密着性を向上させるために、上記したポリオレフィン系樹脂を、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマル酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン系樹脂等を用いることができる。
また、ポリオレフィン系樹脂に、不飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸無水物、エステル単量体をグラフト重合、または、共重合した樹脂等を用いることができる。
これらの材料は、一種単独または二種以上を組み合わせて使用することができる。
環状ポリオレフィン系樹脂としては、例えば、エチレン−プロピレン共重合体、ポリメチルペンテン、ポリブテン、ポリノルボネン等の環状ポリオレフィン等を用いることができる。これらの樹脂は、単独または複数を組み合せて使用できる。
上記した熱可塑性樹脂に混合して用いられる二酸化炭素吸収剤としては、二酸化炭素を化学的または物理的に吸着するものであれば、特に限定されることなく使用することができる。
二酸化炭素吸収剤としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム等の金属水酸化物、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アルミニウム等の金属酸化物、非晶質アルミノシリケート、天然ゼオライト、合成ゼオライト等のアルミノ珪酸塩、チタン酸バリウム等のチタン酸化合物、リチウムシリケート、シリカゲル、アルミナおよび活性炭を挙げることができる。これらの中でも、積層体の透明性という観点からは、アルミノ珪酸塩が特に好ましい。
二酸化炭素吸収剤の形状は特に限定されるものではないが、分散性の観点から、粒子形状であることが好ましい。
また、粒子の大きさは0.01μm以上、10μm以下であることが好ましく、0.01μm以上、1μm以下であることがより好ましい。粒子の大きさを上記数値範囲とすることにより、二酸化炭素の吸収性能を維持しつつ、押出樹脂層における分散性を向上させることができる。
また、本発明において粒子の大きさは、「平均粒子径」を意味し、動的光散乱法により測定することができる。
上記した熱可塑性樹脂に二酸化炭素吸収剤を混合し、溶融押出しラミネート法により押出樹脂層を形成する方法としては、熱可塑性樹脂のペレットと二酸化炭素吸収剤とを溶融押出機の投入口に供給する方法でもよく、また、二酸化炭素吸収剤を含むマスターバッチを熱可塑性樹脂のペレットとともに溶融押出機の投入口に供給する方法であってもよい。いずれの場合であっても、溶融押出機の溶融混練時に二酸化炭素吸収剤が熱可塑性樹脂中に均一に分散するようにするためには、分散剤を併用することが好ましい。分散剤を併用することにより、二酸化炭素吸収剤が凝集し、表面積が小さくなり、二酸化炭素の吸収性能が低下してしまうのを防止することができる。
分散剤は、その分子内に水酸基を有していることが好ましい。
具体的には、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン縮合物等が挙げられる。これらの中でも、二酸化炭素吸収剤の分散性が特に優れるという理由から、ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン縮合物が好ましい。
分散剤の質量平均分子量は、流動性およびブリードアウト防止の観点から、1000以上、5000以下であることが好ましく、3000以上、4000以下であることがより好ましい。
二酸化炭素吸収剤と熱可塑性樹脂とを溶融混練する際には、二酸化炭素吸収剤が両親媒性脂質の脂質二重層内に取り込まれた状態で、熱可塑性樹脂と混合することが好ましい。両親媒性脂質としては、例えば、リン脂質が挙げられ、より具体的には、ホスファチジルコリン、ジミリストイルホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジルグリセロール、ジホスファチジルグリセロールおよびスフィンゴミエリン等を挙げることができる。両親媒性脂質は自己組織化により、溶融混練時の熱可塑性樹脂中において、脂質二重層を形成するため、これに二酸化炭素吸収剤を取り込ませることにより、樹脂中に均一に二酸化炭素吸収剤を分散させることができる。
各押出樹脂層中に含まれる二酸化炭素吸収剤および分散剤の合計含有量は、0.1質量%以上、5質量%以下であることが好ましく、より好ましくは、0.1質量%以上、1質量%以下である。二酸化炭素吸収剤および分散剤の含有量を上記数値範囲とすることにより、焼却時の二酸化炭素排出量をより一層低減できる。
また、押出樹脂層と隣合う層との層間剥離の発生を抑制することができる。
さらに、押出樹脂層の透明性も維持することができるため、印刷層が、押出樹脂層と隣合う層として存在する場合、その視認性低下を抑制することができる。
本発明の特性を損なわない範囲において、押出樹脂層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、難燃化剤、架橋剤、着色剤等の添加剤を含むことができる。
押出樹脂層の厚みは、特に制限されるものではないが、5μm以上、60μm以下であることが好ましい。押出樹脂層の厚みを上記数値範囲とすることで、焼却時の二酸化炭素排出量をより一層低減でき、透明性や層間剥離の問題も解消できるチューブ容器用積層体とすることができる。
[ポリエステル系樹脂層]
一実施形態において、本発明の積層体は、ポリエステル系樹脂層を備える。
本発明の積層体が、ポリエステル系樹脂層を備えることにより、該積層体の機械的強度を向上させることができる。
ポリエステル系樹脂層に含まれるポリエステル系樹脂としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリブチレンナフタレート(PBN)、ポリテトラメチレンテレフタレート、ポリシクロヘキサンジメチレンテレフタレート(PCT)等が挙げられる。
ポリエステル系樹脂層は、バリア性向上を目的として、蒸着膜が設けられていてもよい。蒸着膜は、真空蒸着法、スパッタリング法およびイオンプレーティング法等の物理気相成長法(PVD法)、またはプラズマ化学気相成長法、熱化学気相成長法および光化学気相成長法等の化学気相成長法(CVD法)といった従来公知の方法により形成することができる。
本発明の特性を損なわない範囲において、ポリエステル系樹脂層は、酸化防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、アンチブロッキング剤、難燃化剤、架橋剤、着色剤等の添加剤を含むことができる。
ポリエステル系樹脂層には、従来公知の印刷インキを用いた印刷層(図示せず)が設けられていてもよい。印刷層は、装飾、内容物の表示、賞味期間の表示、製造者、販売者等の表示、その他等の表示や美感の付与のために、文字、数字、絵柄、図形、記号、模様等の所望の任意の印刷模様を形成する層である。印刷層は、紙基材の全面に設けてもよく、あるいは一部に設けてもよい。印刷層は、従来公知の顔料や染料を用いて形成することができ、印刷の方式も特に限定されるものではなく、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の従来公知の方式を用いることができる。
ポリエステル系樹脂層に印刷層が設けられている場合、これと隣合う押出樹脂層が保護層として機能し、印刷の経時的な劣化を防止することができる。
蒸着膜を形成する材料としては、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、カリウム(K)、スズ(Sn)、ナトリウム(Na)、ホウ素(B)、チタン(Ti)、鉛(Pb)、ジルコニウム(Zr)、イットリウム(Y)等の無機物または無機酸化物が挙げられる。
無機酸化物の表記は、例えば、SiO、AlO等のようにMO(ただし、式中、Mは、無機元素を表し、Xの値は、無機元素によってそれぞれ範囲がことなる。)で表される。Xの値の範囲としては、ケイ素(Si)は、0〜2、アルミニウム(Al)は、0〜1.5、マグネシウム(Mg)は、0〜1、カルシウム(Ca)は、0〜1、カリウム(K)は、0〜0.5、スズ(Sn)は、0〜2、ナトリウム(Na)は、0〜0.5、ホウ素(B)は、0〜1、5、チタン(Ti)は、0〜2、鉛(Pb)は、0〜1、ジルコニウム(Zr)は0〜2、イットリウム(Y)は、0〜1.5の範囲の値をとることができる。上記において、X=0の場合、完全な無機単体(純物質)であり、透明ではなく、また、Xの範囲の上限は、完全に酸化した値である。包装用材料には、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)が好適に使用され、ケイ素(Si)は、1.0〜2.0、アルミニウム(Al)は、0.5〜1.5の範囲の値のものを使用することができる。
本発明において、上記のような無機物または無機酸化物の蒸着膜の膜厚としては、使用する無機物または無機酸化物の種類等によって異なるが、例えば、50〜2000Å程度、好ましくは、100〜1000Å程度の範囲内で任意に選択して形成することが望ましい。
更に具体的に説明すると、アルミニウムの蒸着膜の場合には、膜厚50〜600Å程度、100〜450Å程度が望ましく、また、酸化アルミニウムあるいは酸化ケイ素の蒸着膜の場合には、膜厚50〜500Å程度、100〜300Å程度が望ましい。
ポリエステル系樹脂層の厚さは、特に限定されるものではないが、5μm以上、500μm以下であることが好ましく、10μm以上、200μm以下であることがより好ましい。
[バリア層]
一実施形態において、本発明の積層体は、任意の層間に、バリア層を備える。
バリア層は、内容物の保存期間を延ばすために設けられるものであり、アルミニウム、同、亜鉛、菌、銀およびこれらの合金等の金属箔、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)、ポリ塩化ビニリデン樹脂(PVDC)や、ナイロンMXD6等の芳香族ポリアミド等の、ガスバリア性を有する樹脂層等を用いることができる。
また、上記したような無機物または無機酸化物の蒸着膜を設けてもよい。また、蒸着層の上に、一般式R1nM(OR2)m(ただし、式中、R1、R2は、炭素数1〜8の有機基を表し、Mは、金属原子を表し、nは、0以上の整数を表し、mは、1以上の整数を表し、n+mは、Mの原子価を表す。)で表される少なくとも一種以上のアルコキシドと、上記のようなポリビニルアルコ−ル系樹脂および/またはエチレン・ビニルアルコ−ル共重合体とを含有し、さらに、ゾルゲル法触媒、酸、水、および、有機溶剤の存在下に、ゾルゲル法によって重縮合する透明ガスバリア性組成物により得られるガスバリア性塗布膜が設けられていてもよい。
バリア層の厚さは、3μm以上、15μm以下であることが好ましく、4μm以上、12μm以下であることがより好ましい。バリア層の厚さを上記数値範囲とすることにより、焼却時における二酸化炭素の発生を抑制することができ、二酸化炭素吸収剤の使用量を低減させることができると共に、チューブ容器のガスバリア性を向上させることができる。
[アンカーコート層]
一実施形態において、本発明の積層体は、隣合う層同士の密着性向上を目的として、任意の層間に、アンカーコート層を備える。
アンカーコート層に形成に使用することができるアンカーコート剤としては、耐熱温度が135℃以上である任意の樹脂、例えばビニル変性樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレンイミン等からなるアンカーコート剤が挙げられるが、特に、構造中に2以上のヒドロキシル基を有するポリアクリル系又はポリメタクリル系樹脂(ポリオール)と、硬化剤としてのイソシアネート化合物との硬化物であるアンカーコート剤を、好ましく使用することができる。また、これに添加剤としてシランカップリング剤を併用してもよく、また、硝化綿を、耐熱性を高めるために併用してもよい。
アンカーコート層は、任意の層上に、アンカーコート剤を塗布して乾燥させることにより形成することができる。
[その他の層]
[シーラント層]
一実施形態において、本発明の積層体は、最外層として、シーラント層を備える。
シーラント層は、積層体を用いてチューブ容器を製造する際に、チューブ容器の内容物側に配置されて、積層体同士をシールする機能を有するものである。溶融押出層を内層とした積層体であっても、ヒートシールにより積層体同士をシールすることができるが、シーラント層を設けることによりシール時の作業性やシール性を高めることができる。シーラント層は、熱により相互に融着することができれば、含まれる樹脂は特に限定されず、例えば、低密度ポリエチレン(LDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、直鎖状(線状)低密度ポリエチレン(LLDPE)、メタロセン触媒を利用して重合したエチレン−α・オレフィン共重合体、エチレン・ポリプロピレンのランダムもしくはブロック共重合体、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン・アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、アイオノマー樹脂、ヒートシール性エチレン・ビニルアルコール樹脂、または、共重合した樹脂メチルペンテン系樹脂、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテンポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレンまたは環状オレフィンコポリマー等のポリオレフィン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂等が挙げられる。
上記した樹脂の中でも、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン等のポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂を用いることが、密着性や製造コスト等の観点から好ましい。また、シーラント層は、好ましくは無延伸のフィルムからなる。
直鎖状低密度ポリエチレンは、低圧重合法(チーグラー・ナッタ触媒を用いた気相重合法またはメタロセン触媒を用いた液相重合法)によりエチレンおよび少量のα―オレフィンを重合して得られるものでる。直鎖状低密度ポリエチレンは、分子鎖に短分子鎖を多く有し、シール性能に優れるものである。
シーラント層は、単層であってもよく、多層であってもよい。シーラント層に上記したようなバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンする場合は、内層、中間層、および外層の3層を備えたシーラント層としてもよい。その場合、中間層をバイオマス由来の直鎖状低密度ポリエチレンとし、内層および外層は、従来公知の化石燃料由来の直鎖状低密度ポリエチレンとすることが好ましい。
シーラント層の厚さは、25μm以上、150μm以下であることが好ましく、40μm以上、70μm以下であることがより好ましい。シーラント層の厚さを上記数値範囲とすることにより、焼却時における二酸化炭素の発生を抑制することができ、二酸化炭素吸収剤の使用量を低減させることができる。
シーラント層は、二酸化炭素吸収剤および分散剤を含んでも構わない。
[遮光層]
一実施形態において、本発明の積層体は、任意の層間に遮光層を備える。
遮光層は、内容物へ紫外線および/または可視光が到達してしまうことを防止するために設けられる層である。遮光層は、酸化チタン等を主成分とするホワイトインキ、カーボンブラック等を主成分とするブラックインキ、アルミペーストを主成分とするグレーインキ等を用いて、形成することができる。なお、上記したように、バリア層としてアルミニウム箔等の金属箔を使用する場合は、バリア層が遮光層を兼ねる場合がある。
遮光層の厚さは、4μm以上、12μm以下であることが好ましく、5μm以上、9μm以下であることがより好ましい。
<チューブ容器用積層体の製造方法>
本発明の積層体の製造方法は特に限定されず、ドライラミネート法、サンドラミネート法等の従来公知の方法を用いて製造することができる。
本発明の積層体には、化学的機能、電気的機能、磁気的機能、力学的機能、摩擦/磨耗/潤滑機能、光学的機能、熱的機能、生体適合性等の表面機能等の付与を目的として、二次加工を施すことも可能である。二次加工の例としては、エンボス加工、塗装、接着、印刷、メタライジング(めっき等)、機械加工、表面処理(帯電防止処理、コロナ放電処理、プラズマ処理、フォトクロミズム処理、物理蒸着、化学蒸着、コーティング、等)等が挙げられる。また、本発明の積層体に、ラミネート加工(ドライラミネートや押し出しラミネート)、製袋加工、およびその他の後処理加工を施すこともできる。
[チューブ容器]
次に、本発明によるチューブ容器用積層体を用いてチューブ容器を形成した場合について説明する。
図3は、チューブ容器の一例を簡略に示す部分断面図である。図3に示すように、チューブ容器20は、頭部21と、筒状胴部22とを備えている。
頭部21は、中空円錐型の肩部23と注出口部24とからなり、一体に形成されている。
筒状胴部22は、頭部21の肩部23と連接している。筒状胴部22は、本発明の積層体を用いて形成することができる。
筒状胴部22は、例えば、図2に示される積層体を使用した場合、筒状胴部22の両端部に位置する第二の押出樹脂層と第三の押出樹脂層とを、第三の押出樹脂層が内側となるように、重ね合わせ、その重ね合せ部分をヒートシールして溶着することで作製される。
また、従来公知の接着剤により、該重ね部を接着してもよい。
なお、筒状胴部22の両端部は、第二の押出樹脂層と第三の押出樹脂層とを重ね合わせる方法に限定されるものではなく第二の押出樹脂層または第三の押出樹脂層同士を重ね合わせてもよい。
ヒートシールする方法としては、バーシール、回転ロールシール、ベルトシール、インパルスシール、高周波シール、超音波シール、火炎シールなどの従来公知の方法で行うことができる。
チューブ容器20の製造方法の一例を説明する。筒状胴部22の一方の開口部に、例えば、圧縮成形法などの通常の方法によって、頭部21を連結する。その後、筒状胴部22の頭部21と連結した他方の開放端から内容物を充填し、開放端を熱溶着して底シール部25を形成する。これにより、内容物が充填包装されたチューブ容器20を得ることができる。注出口部24には、注出口部24の形状に対応して、例えば螺合させ、または嵌合させるなど、各種の方法によりキャップを装着することができる。
チューブ容器20は、例えば、練り歯磨き、化粧品、糊、練り辛子、練りわさび、クリーム、絵の具、軟骨、医薬品、およびその他の従来公知の製品などのチューブ容器として好適に使用することができる。
次に、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
[実施例1]
ポリエステル系樹脂層として、厚さ12μmの二軸延伸PETフィルムを準備し、その一方の面に、グラビア印刷により印刷層を形成した。
次いで、印刷層上に、2液硬化型のウレタン系アンカーコート層剤をグラビア方式により乾燥後の膜厚が0.5μmとなるように塗布し、乾燥させてアンカーコート層を形成した。
次に、低密度ポリエチレンに、二酸化炭素吸収剤(アルミノ珪酸塩、平均粒子径:0.1μm)および分散剤(ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン縮合物)の混合物を、全体に対して0.6質量%となる割合で添加し、押出成形機を用いて330度の温度にて、15μmの厚さで押出ラミネートを行い、上記したアンカーコート層面と、ガスバリア層として厚さ7μmのアルミニウム箔を、第一の押出樹脂層を介して貼り合わせた。
PETフィルムの他方の面に、2液硬化型のウレタン系アンカーコート層剤をグラビア方式により乾燥後の膜厚が0.5μmとなるように塗布し、乾燥させてアンカーコート層を形成した。
該アンカーコート層状に、低密度ポリエチレンに、二酸化炭素吸収剤(アルミノ珪酸塩、平均粒子径:0.1μm)および分散剤(ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン縮合物)の混合物を、全体に対して0.6質量%となる割合で添加し、押出成形機を用いて330度の温度にて、20μmの厚さで押出コーティングを行い、第二の押出樹脂層を形成させた。
次いで、アルミニウム箔上に、2液硬化型のウレタン系アンカーコート層剤をグラビア方式により乾燥後の膜厚が0.5μmとなるように塗布し、乾燥させてアンカーコート層を形成した。
該アンカーコート層状に、低密度ポリエチレンに、二酸化炭素吸収剤(アルミノ珪酸塩、平均粒子径:0.1μm)および分散剤(ポリオキシプロピレン−ポリオキシエチレン縮合物)の混合物を、全体に対して0.6質量%となる割合で添加し、押出成形機を用いて330度の温度にて、20μmの厚さで押出コーティングを行い、第三の押出樹脂層を形成させ、チューブ容器用積層体1を製造した。
なお、チューブ容器用積層体1の構成は以下の通りであった。
第三の押出樹脂層/アンカーコート層/ガスバリア層/第一の押出樹脂層/アンカーコート層/印刷層/ポリエステル系樹脂層/アンカーコート層/第二の押出樹脂層
[実施例2]
実施例1において、二酸化炭素吸収剤および分散剤の混合物の配合量を、0.6質量%から0.2質量%となるように変更し、第一の押出樹脂層、第二の押出樹脂層および第三の押出樹脂層を形成した以外は実施例1と同様にしてチューブ容器用積層体2を製造した。
[比較例1]
実施例1において、二酸化炭素吸収剤および分散剤を使用せず、第一の押出樹脂層、第二の押出樹脂層および第三の押出樹脂層を形成した以外は実施例1と同様にしてチューブ容器用積層体3を製造した。
<二酸化炭素排出量の測定>
上記で得られた各チューブ容器用積層体を焼却した際に排出される二酸化炭素の量をTG/DTA試験により残査量を測定することにより求めた。
実施例1のチューブ容器用積層体1を焼却した際に排出された二酸化炭素の排出量は、比較例1のチューブ容器用積層体3を焼却した際に排出された二酸化炭素の排出量の0.60倍であった。
また、実施例2のチューブ容器用積層体2を焼却した際に排出された二酸化炭素の排出量は、比較例1のチューブ容器用積層体3を焼却した際に排出された二酸化炭素の排出量の0.86倍であった。
<透明性の評価>
上記のようにして得られたチューブ容器用積層体1〜3が備える第二の押出樹脂層の透明性を印刷層の見え方により評価したところ、実施例1〜2のチューブ容器用積層体1および2と比較例1のチューブ容器用積層体3とで差異は認められなかった。
<ラミネート強度の評価>
上記のようにして得られたチューブ容器用積層体1〜3のそれぞれについて、以下の各層間のラミネート強度を引張試験機を用い、試験幅15mm幅、引張速度50mm/分にて測定した。測定結果を表1に表す。
Figure 2019038575
<臭気性の評価>
実施例および比較例のチューブ容器用積層体について感応性評価を行ったところ、いずれのも二酸化炭素吸収剤や分散剤の匂いはせず、無臭であった。
10:チューブ容器用積層体
11:第一の押出樹脂層
12:ポリエステル系樹脂層
13:第二の押出樹脂層
14:第三の押出樹脂層
15:ガスバリア層
16:印刷層
17:アンカーコート層
20:チューブ容器
21:頭部
22:筒状胴部
23:肩部
24:抽出口部
25:底シール部

Claims (7)

  1. 少なくとも、第一の押出樹脂層と、ポリエステル系樹脂層と、第二の押出樹脂層とをこの順に備えるチューブ容器用積層体であって、
    前記第一押出樹脂層および/または前記第二の押出樹脂層が、二酸化炭素吸収剤を含むことを特徴とする、チューブ容器用積層体。
  2. 第三の押出樹脂層と、ガスバリア層と、第一の押出樹脂層と、ポリエステル系樹脂層と、第二の押出樹脂層とをこの順に備え、
    前記第一の押出樹脂層、前記第二の押出樹脂層および/または前記第三の押出樹脂層が、二酸化炭素吸収材を含む、請求項1に記載のチューブ容器用積層体。
  3. 前記第一の押出樹脂層、前記第二の押出樹脂層および/または前記第三の押出樹脂層が、分散剤をさらに含む、請求項1または2に記載のチューブ容器用積層体。
  4. 前記第一の押出樹脂層、前記第二の押出樹脂層および/または前記第三の押出樹脂層中における前記二酸化炭素吸収剤および前記分散剤の合計含有量が、それぞれ、0.1質量%以上、5質量%以下である、請求項3に記載のチューブ容器用積層体。
  5. 前記ガスバリア層が、金属箔からなる、請求項2〜4のいずれか一項に記載のチューブ容器用積層体。
  6. 前記第一の押出樹脂層と、前記ポリエステル系樹脂層との間に印刷層をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載のチューブ容器用積層体。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のチューブ容器用積層体を備えるチューブ容器。
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