JP2019035450A - 軸受ユニットおよびターボチャージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】油路の配置が簡単な軸受ユニットおよびターボチャージャを提供することを課題とする。【解決手段】軸受ユニット4は、回転軸50に固定される筒部400と、軸側摺動面402f、402rを有するフランジ部401f、401rと、を備えるスラストカラー40と、筒部400の径方向外側に配置され、軸側摺動面402f、402rに対向する軸受側摺動面410f、410rを有する有端環状のスラスト軸受41と、軸側摺動面402f、402rと軸受側摺動面410f、410rとの間に区画される油膜用隙間Cf、Crに潤滑油Oを供給する油路42と、を備える。油路42は、筒部400の外周面400aおよびスラスト軸受41の内周面411のうち少なくとも一方に凹設され、油膜用隙間Cf、Crに開口する油溝421を有することを特徴とする。【選択図】図4
Description
本発明は、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持する軸受ユニットおよびターボチャージャに関する。
図7に、従来のターボチャージャの軸受ユニット付近の軸方向断面図を示す。例えば特許文献1に示すように、ターボチャージャ100は、軸受ユニット101を備えている。軸受ユニット101は、スラストカラー102と、スラスト軸受103と、油路104と、を備えている。スラストカラー102は、回転軸105の外周面に固定されている。スラスト軸受103は、下側に開口する部分円弧状(馬蹄状)を呈している。スラスト軸受103の軸受側摺動面103aと、スラストカラー102の軸側摺動面102aと、の間には、油膜用隙間c1が区画されている。油膜用隙間c1には、油膜が形成されている。油路104は、スラスト軸受103の内部に形成されている。油路104を介して、ベアリングハウジングの油路106から、前後一対の油膜用隙間c1に、油膜用の潤滑油が供給される。油路104は、傾斜油孔104aと、軸油孔104bと、を備えている。傾斜油孔104aは、油路106の出口(下流端)に連なっている。傾斜油孔104aは、スラスト軸受103の後面から、径方向内側かつ前側に延在している。軸油孔104bは、傾斜油孔104aの出口に連なっている。軸油孔104bは、前後方向に延在している。軸油孔104bの出口は、前後一対の油膜用隙間c1に開口している。
しかしながら、従来のターボチャージャ100によると、延在方向の異なる二つの油孔(傾斜油孔104a、軸油孔104b)を、スラスト軸受103の内部で連結させる必要がある。また、軸油孔104bの無端環状の出口(下流端)を、油膜用隙間c1つまり軸受側摺動面103aに形成する必要がある。このような理由から、スラスト軸受103に対する油路104の配置作業は困難である。
そこで、本発明者は、油路104の配置作業を簡単にするために、軸油孔104bを廃止することを考えた。具体的には、傾斜油孔104aをスラスト軸受103の内周面まで延在させ、スラスト軸受103の内周面とスラストカラー102の外周面との間の隙間c2を介して、潤滑油を前後一対の軸受側摺動面103aに供給することを考えた。
ところが、前述したようにスラスト軸受103は馬蹄状を呈している。このため、内周面つまり隙間c2は、有端環状を呈している。したがって、隙間c2に潤滑油を供給しても、潤滑油は自重により流動し、隙間c2の周方向端から流れ落ちてしまう。このように、傾斜油孔104aを隙間c2に開口させても、充分な量の潤滑油を前後一対の油膜用隙間c1に供給することは困難である。
そこで、本発明は、スラスト軸受の内部に簡単に油路を配置することができ、潤滑油を油膜用隙間に供給することが可能な、軸受ユニットおよびターボチャージャを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の軸受ユニットは、回転軸に固定される筒部と、前記筒部から径方向外側に延在し軸側摺動面を有するフランジ部と、を備えるスラストカラーと、前記筒部の径方向外側に配置され、前記軸側摺動面に対向する軸受側摺動面を有し、前記回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持する有端環状のスラスト軸受と、前記軸側摺動面と前記軸受側摺動面との間に区画される油膜用隙間に油膜を形成するための潤滑油を供給する油路と、を備える軸受ユニットであって、前記油路は、前記筒部の外周面および前記スラスト軸受の内周面のうち少なくとも一方に凹設され、前記油膜用隙間に開口する油溝を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明のターボチャージャは、前記軸受ユニットを備えるターボチャージャであって、前記回転軸は、コンプレッサインペラとタービンインペラとを連結することを特徴とする。
スラスト軸受が有端環状を呈している場合、潤滑油がスラスト軸受の周方向端から流出しやすい。このため、充分な量の潤滑油を油膜用隙間に供給することは困難である。この点、本発明の軸受ユニットおよびターボチャージャによると、筒部の外周面およびスラスト軸受の内周面のうち少なくとも一方に、油溝が凹設されている。油溝は、油膜用隙間に開口している。このため、スラスト軸受が有端環状を呈しているにもかかわらず、油溝を介して、油膜用隙間に、充分な量の潤滑油を導入することができる。また、油溝を介して油膜用隙間に潤滑油を導入できるため、スラスト軸受に、油膜用隙間に開口する油孔(例えば図7に示す軸油孔104b)を、敢えて配置する必要がない。このため、スラスト軸受の内部に、簡単に油路を配置することができる。
このように、本発明の軸受ユニットおよびターボチャージャによると、スラスト軸受の内部に簡単に油路を配置することができる。並びに、潤滑油を油膜用隙間に供給することができる。
以下、本発明の軸受ユニットおよびターボチャージャの実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
[ターボチャージャの構成]
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。なお、以降の図において、前後方向は本発明の「軸方向」に対応している。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、軸受ユニット4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
[ターボチャージャの構成]
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。なお、以降の図において、前後方向は本発明の「軸方向」に対応している。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、軸受ユニット4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
ベアリングハウジング90の内部には、油路901a、901bと、軸受収容部902a、902bと、が形成されている。油路901a、901bには、潤滑油が流れている。前側または後側から見て、軸受収容部902aは、ベアリングハウジング90の径方向中心部に配置されている。軸受収容部902bは、軸受収容部902aの前側に配置されている。
ジャーナル軸受3は、円筒状を呈している。ジャーナル軸受3は、軸受収容部902aに収容されている。軸受ユニット4は、軸受収容部902bに収容されている。軸受ユニット4については、後で詳しく説明する。コンプレッサハウジング91は、ベアリングハウジング90の前側に配置されている。タービンハウジング92は、ベアリングハウジング90の後側に配置されている。
回転部5は、ベアリングハウジング90に対して、回転可能である。回転部5は、回転軸50と、コンプレッサインペラ51と、タービンインペラ52と、を備えている。回転軸50は、ベアリングハウジング90を前後方向に貫通している。回転軸50は、ジャーナル軸受3により、径方向外側から、回転可能に支持されている。コンプレッサインペラ51は、回転軸50の前端に取り付けられている。タービンインペラ52は、回転軸50の後端に連なっている。すなわち、回転軸50は、コンプレッサインペラ51とタービンインペラ52とを連結している。
[軸受ユニットの構成]
次に、本実施形態の軸受ユニットの構成について説明する。図2に、図1の枠II内の拡大図を示す。図3に、図2のIII−III方向断面図を示す。図4に、本実施形態の軸受ユニットのスラスト軸受の内周面の周方向展開図を示す。なお、図4の角度は、図3に示すように、回転軸50の軸心A周りの中心角である。中心角は、真下位置を0°とし、潤滑油Oの流動方向上流側から下流側に向かって進角する。
次に、本実施形態の軸受ユニットの構成について説明する。図2に、図1の枠II内の拡大図を示す。図3に、図2のIII−III方向断面図を示す。図4に、本実施形態の軸受ユニットのスラスト軸受の内周面の周方向展開図を示す。なお、図4の角度は、図3に示すように、回転軸50の軸心A周りの中心角である。中心角は、真下位置を0°とし、潤滑油Oの流動方向上流側から下流側に向かって進角する。
図2、図3に示すように、軸受ユニット4は、スラストカラー40と、スラスト軸受41と、油路42と、を備えている。スラストカラー40は、一体物であって、回転軸50の外周面に固定されている。スラストカラー40は、回転軸50と共に、回転軸50の軸心A周りに回転可能である。スラストカラー40は、筒部400と、前後一対のフランジ部401f、401rと、を備えている。筒部400は、前後方向に延在する円筒状を呈している。前後一対のフランジ部401f、401rは、筒部400の前後両端から径方向外側に張り出している。フランジ部401f、401rは、円環状を呈している。前側のフランジ部401fの後面(軸方向内面)には、軸側摺動面402fが配置されている。同様に、後側のフランジ部401rの前面(軸方向内面)には、軸側摺動面402rが配置されている。
図2に示すように、スラスト軸受41は、回転軸50に作用するスラスト荷重を支持している。図3に示すように、スラスト軸受41は、下側に開口する部分円弧状(馬蹄状)を呈している。スラスト軸受41は、筒部400の径方向外側に配置されている。図2に示すように、スラスト軸受41の径方向中心部の前後両面(軸方向外面)には、前後一対の軸受側摺動面410f、410rが配置されている。
図3、図4に示すように、前側の軸受側摺動面410fは、三つのパッド部Pfを備えている。三つのパッド部Pfは、周方向(回転軸50を中心とする周方向。すなわち、後述する油膜用隙間Cf、Cr、給油用隙間Coにおける潤滑油Oの流動方向。あるいは、回転軸50の回転方向(図3における時計回り方向))に並んで配置されている。パッド部Pfは、テーパ部Tfと、ランド部Lfと、を備えている。テーパ部Tfは、潤滑油Oの流動方向上流側(回転方向後側)から下流側(回転方向前側)に向かって前後方向の高度が高くなる、傾斜面状を呈している。ランド部Lfは、テーパ部Tfの下流側に連なっている。ランド部Lfは、前後方向の高度が一定の、平面状を呈している。軸受側摺動面410fは、軸側摺動面402fに対向している。軸受側摺動面410fと軸側摺動面402fとの間には、油膜用隙間Cfが区画されている。
図4に示すように、後側の軸受側摺動面410rは、三つのパッド部Prを備えている。パッド部Prの構成は、パッド部Pfの構成と同様である。すなわち、パッド部Prは、テーパ部Trと、ランド部Lrと、を備えている。軸受側摺動面410rは、軸側摺動面402rに対向している。軸受側摺動面410rと軸側摺動面402rとの間には、油膜用隙間Crが区画されている。油膜用隙間Cf、Crには、油膜が形成されている。このため、スラスト軸受41に対して、スラストカラー40は、摺動自在である。
図3、図4に示すように、スラスト軸受41の内周面411は、有端環状を呈している。一方、筒部400の外周面400aは、無端環状を呈している。内周面411と外周面400aとの間には、給油用隙間Coが区画されている。
図3、図4に示すように、油路42は、傾斜油孔420と、油溝421と、を備えている。図3に点線で示すように、傾斜油孔420は、スラスト軸受41の内部に配置されている。図2に示すように、傾斜油孔420の入口(上流端)は、スラスト軸受41の後面に開口している。入口は、ベアリングハウジング90の油路901aの出口に連なっている。図4に示すように、傾斜油孔420の出口(下流端)は、スラスト軸受41の内周面411に開口している。
図4に示すように、油溝421は、内周面411に凹設されている。油溝421は、樹枝状に延在している。油溝421は、複数の第一区間421af、421arと、単一の第二区間421bと、を備えている。第二区間421bは、内周面411の前後方向中央に配置されている。第二区間421bは、内周面411のほぼ周方向全長に亘って延在している。第二区間421bの入口(上流端)は、傾斜油孔420の出口に連なっている。
前側の複数の第一区間421afの入口(上流端)は、各々、第二区間421bに連なっている。図3に示すように、複数の第一区間421afの出口(下流端)は、各々、軸受側摺動面410fの径方向内端部に開口している。図4に示すように、第一区間421afは、前後方向および周方向を含む方向に延在している。出口は、入口に対して、下流側にずれて配置されている。複数の第一区間421afは、互いに平行に並置されている。複数の第一区間421afは、複数のテーパ部用区間421af1と、複数のランド部用区間421af2と、を備えている。複数のテーパ部用区間421af1と、複数のランド部用区間421af2と、は周方向に交互に配置されている。テーパ部用区間421af1の出口は、テーパ部Tfの上流側部分に開口している。ランド部用区間421af2の出口は、ランド部Lfの上流側部分に開口している。
後側の複数の第一区間421arの入口は、各々、第二区間421bに連なっている。複数の第一区間421arの出口は、各々、軸受側摺動面410rの径方向内端部に開口している。図4に示すように、第一区間421arは、前後方向および周方向を含む方向に延在している。出口は、入口に対して、下流側にずれて配置されている。複数の第一区間421arは、互いに平行に並置されている。複数の第一区間421arは、複数のテーパ部用区間421ar1と、複数のランド部用区間421ar2と、を備えている。複数のテーパ部用区間421ar1と、複数のランド部用区間421ar2と、は周方向に交互に配置されている。テーパ部用区間421ar1の出口は、テーパ部Trの上流側部分に開口している。ランド部用区間421ar2の出口は、ランド部Lrの上流側部分に開口している。このように、後側の第一区間421arと、前側の第一区間421afと、は第二区間421bを境に、線対称に配置されている。
[潤滑油の流れ]
次に、本実施形態の軸受ユニットにおける潤滑油の流れについて説明する。ターボチャージャ1駆動時において、図2に示すように、潤滑油Oは、油路901aを介して、油路42の傾斜油孔420に流れ込む。図3に示すように、流れ込んだ潤滑油Oは、径方向外側から径方向内側に向かって傾斜油孔420を流動し、給油用隙間Coに流れ込む。図4に示すように、給油用隙間Coに流れ込んだ潤滑油Oは、回転軸50つまりスラストカラー40の回転に伴い、油溝421に沿って流動する。具体的には、潤滑油Oは、第二区間421bを上流側から下流側に向かって流動する。
次に、本実施形態の軸受ユニットにおける潤滑油の流れについて説明する。ターボチャージャ1駆動時において、図2に示すように、潤滑油Oは、油路901aを介して、油路42の傾斜油孔420に流れ込む。図3に示すように、流れ込んだ潤滑油Oは、径方向外側から径方向内側に向かって傾斜油孔420を流動し、給油用隙間Coに流れ込む。図4に示すように、給油用隙間Coに流れ込んだ潤滑油Oは、回転軸50つまりスラストカラー40の回転に伴い、油溝421に沿って流動する。具体的には、潤滑油Oは、第二区間421bを上流側から下流側に向かって流動する。
また、潤滑油Oは、前側の第一区間421afに沿って、後側から前側かつ上流側から下流側に向かって流動し、油膜用隙間Cfに流れ込む。当該流動により、潤滑油Oは、全てのテーパ部Tf、全てのランド部Lfに供給される。テーパ部用区間421af1を介してテーパ部Tfに供給された潤滑油Oは、テーパ部Tfを、後側から前側かつ上流側から下流側に向かって流動する。当該流動により、潤滑油Oの油圧は高くなる。テーパ部Tfおよびランド部用区間421af2を介してランド部Lfに供給された潤滑油Oは、ランド部Lfを、上流側から下流側に向かって流動する。この際、潤滑油Oは、油膜を形成する。当該油膜により、軸受側摺動面410fは、軸側摺動面402fを回転可能に支持している。
同様に、潤滑油Oは、後側の第一区間421arに沿って、前側から後側かつ上流側から下流側に向かって流動し、油膜用隙間Crに流れ込む。当該流動により、潤滑油Oは、全てのテーパ部Tr、全てのランド部Lrに供給される。テーパ部用区間421ar1を介してテーパ部Trに供給された潤滑油Oは、テーパ部Trを、前側から後側かつ上流側から下流側に向かって流動する。当該流動により、潤滑油Oの油圧は高くなる。テーパ部Trおよびランド部用区間421ar2を介してランド部Lrに供給された潤滑油Oは、ランド部Lrを、上流側から下流側に向かって流動する。この際、潤滑油Oは、油膜を形成する。当該油膜により、軸受側摺動面410rは、軸側摺動面402rを回転可能に支持している。油膜で使用された潤滑油Oは、図1に示す油路901bを介して、ベアリングハウジング90の外部に排出される。
[作用効果]
次に、本実施形態の軸受ユニットおよびターボチャージャの作用効果について説明する。図4に示すように、スラスト軸受41つまり給油用隙間Coが有端環状を呈している場合、給油用隙間Coに潤滑油Oを供給しても、潤滑油Oは自重により流動し、給油用隙間Coの周方向端から流れ落ちやすい。このため、充分な量の潤滑油Oを油膜用隙間Cf、Crに供給することは困難である。この点、内周面411には、油溝421が凹設されている。油溝421は、油膜用隙間Cf、Crに開口している。このため、給油用隙間Coが有端環状を呈しているにもかかわらず、油溝421を介して、油膜用隙間Cf、Crに、充分な量の潤滑油Oを導入することができる。
次に、本実施形態の軸受ユニットおよびターボチャージャの作用効果について説明する。図4に示すように、スラスト軸受41つまり給油用隙間Coが有端環状を呈している場合、給油用隙間Coに潤滑油Oを供給しても、潤滑油Oは自重により流動し、給油用隙間Coの周方向端から流れ落ちやすい。このため、充分な量の潤滑油Oを油膜用隙間Cf、Crに供給することは困難である。この点、内周面411には、油溝421が凹設されている。油溝421は、油膜用隙間Cf、Crに開口している。このため、給油用隙間Coが有端環状を呈しているにもかかわらず、油溝421を介して、油膜用隙間Cf、Crに、充分な量の潤滑油Oを導入することができる。
また、油溝421を介して油膜用隙間Cf、Crに潤滑油Oを導入できるため、スラスト軸受41に、油膜用隙間Cf、Crに開口する油孔(例えば図7に示す軸油孔104b)を、敢えて配置する必要がない。スラスト軸受41の内部に配置する油孔は、傾斜油孔420だけで済む。このため、スラスト軸受41の内部に簡単に油路42の一部を配置することができる。
油溝421は、少なくとも軸方向を含む方向に延在する第一区間421af、421arを備えている。このため、軸方向を含む方向に、潤滑油Oを流動させることができる。また、第一区間421af、421arの出口は、油膜用隙間Cf、Crに開口している。このため、油膜用隙間Cf、Crに潤滑油Oを供給することができる。また、出口の周方向位置を調整することにより、油膜用隙間Cf、Crに対する潤滑油Oの供給位置を調整することができる。
油溝421は、少なくとも周方向を含む方向に延在する第二区間421bを備えている。このため、周方向を含む方向に、潤滑油Oを流動させることができる。また、第二区間421bは、第一区間421af、421arに連なっている。このため、第一区間421af、421arに潤滑油Oを供給することができる。また、周方向に並ぶ複数の第一区間421af、421arに対して、潤滑油Oを分配することができる。
第一区間421af、421arのうち、テーパ部用区間421af1、421ar1の出口は、テーパ部Tf、Trに開口している。このため、潤滑油Oを、テーパ部Tf、Tr経由で、ランド部Lf、Lrに供給することができる。すなわち、潤滑油Oを、テーパ部Tf、Trで昇圧してから、ランド部Lf、Lrに供給することができる。
ところで、潤滑油Oをテーパ部Tf、Tr経由でランド部Lf、Lrに供給する場合、潤滑油Oが昇圧の途中で、テーパ部Tf、Trから逃げてしまう場合がある。この場合、ランド部Lf、Lrに供給される潤滑油Oの量が減ってしまう。この点、第一区間421af、421arのうち、ランド部用区間421af2、421ar2の出口は、ランド部Lf、Lrに開口している。このため、潤滑油Oを、テーパ部Tf、Trを介さずに、直接、ランド部Lf、Lrに供給することができる。したがって、ランド部Lf、Lrに、充分な量の潤滑油Oを、確実に供給することができる。
傾斜油孔420の出口は、第二区間421bの上流端に開口している。このため、第二区間421bの周方向全長に亘って、潤滑油Oを行き渡らせることができる。したがって、全てのパッド部Pf、Prに、潤滑油Oを行き渡らせることができる。
<第二実施形態>
本実施形態の軸受ユニットおよびターボチャージャと、第一実施形態の軸受ユニットおよびターボチャージャとの相違点は、第一区間の形状だけである。ここでは、相違点についてのみ説明する。
本実施形態の軸受ユニットおよびターボチャージャと、第一実施形態の軸受ユニットおよびターボチャージャとの相違点は、第一区間の形状だけである。ここでは、相違点についてのみ説明する。
図5に、本実施形態の軸受ユニットのスラスト軸受の内周面の周方向展開図を示す。なお、図4と対応する部位については、同じ符号で示す。図5に示すように、第一区間421af、421arには、全長に亘って、溝側テーパ部tf、trが配置されている。溝側テーパ部tf、trの溝幅は、出口に向かって徐々に狭くなっている。
本実施形態の軸受ユニットおよびターボチャージャと、第一実施形態の軸受ユニットおよびターボチャージャとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。第一区間421af、421arは、溝側テーパ部tf、trを備えている。このため、潤滑油Oを昇圧してから、油膜用隙間Cf、Crに供給することができる。したがって、潤滑油Oが、油膜用隙間Cf、Crから第一区間421af、421arに逆流するのを、抑制することができる。
<その他>
以上、本発明の軸受ユニットおよびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
以上、本発明の軸受ユニットおよびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図6に、その他の軸受ユニットのスラストカラーの筒部の外周面の周方向展開図を示す。なお、図4と対応する部位については、同じ符号で示す。図6に示すように、筒部400の外周面400aに、油溝421を配置してもよい。スラストカラー40は、図1に示す回転軸50と共に回転する。このため、第一区間421af、421arの出口は、入口に対して、上流側にずれて配置されている。傾斜油孔420の出口の径方向内側を通過する際、第二区間421bに潤滑油Oが供給される。
本実施形態の軸受ユニットのように、筒部400の外周面400aに油溝421を配置してもよい。こうすると、スラスト軸受41の内周面411に油溝421を配置する場合と比較して、油溝421の配置作業が簡単になる。また、傾斜油孔420の出口の位置によらず、第二区間421bの周方向全長に亘って、潤滑油Oを行き渡らせることができる。したがって、全てのパッド部Pf、Pr(図4参照)に、潤滑油Oを行き渡らせることができる。
また、スラスト軸受41およびスラストカラー40に、油溝421を配置してもよい。例えば、第二区間421bを筒部400の外周面400aに配置してもよい。並びに、第一区間421af、421arをスラスト軸受41の内周面411に配置してもよい。
傾斜油孔420、第一区間421af、421ar、第二区間421bの形状(延在形状、断面形状)、延在方向、位置、配置数は特に限定しない。傾斜油孔420の出口は、第二区間421bの上流端以外の場所(例えば、図4に示す120°位置、180°位置、240°位置など)に開口していてもよい。図4に示す内周面411の周方向全長は特に限定しない。例えば、210°、240°、300°、330°などであってもよい。第一区間421af、421arの延在方向は、軸方向のみであってもよい。第二区間421bの延在方向は、周方向および軸方向を含む方向であってもよい。図5に示す溝側テーパ部tf、trは、第一区間421af、421arの一部だけに配置されていてもよい。例えば、第一区間421af、421arの出口付近だけに配置されていてもよい。
スラスト軸受41は、無端環状を呈していてもよい。すなわち、図4に示す内周面411の周方向全長が360°であってもよい。この場合であっても、油路42により、油膜用隙間Cf、Crに潤滑油Oを供給することができる。
油溝421は、第二区間421bを備えていなくてもよい。この場合は、給油用隙間Coを介して、スラストカラー40の回転に伴って、潤滑油Oを周方向に移動させることができる。第一区間421af、421arは、テーパ部用区間421af1、421ar1だけを備えていてもよい。また、第一区間421af、421arは、ランド部用区間421af2、421ar2だけを備えていてもよい。
1:ターボチャージャ、3:ジャーナル軸受、4:軸受ユニット、5:回転部、40:スラストカラー、41:スラスト軸受、42:油路、50:回転軸、51:コンプレッサインペラ、52:タービンインペラ、90:ベアリングハウジング、91:コンプレッサハウジング、92:タービンハウジング、400:筒部、400a:外周面、401f:フランジ部、401r:フランジ部、402f:軸側摺動面、402r:軸側摺動面、410f:軸受側摺動面、410r:軸受側摺動面、411:内周面、420:傾斜油孔、421:油溝、421af:第一区間、421af1:テーパ部用区間、421af2:ランド部用区間、421ar:第一区間、421ar1:テーパ部用区間、421ar2:ランド部用区間、421b:第二区間、901a:油路、901b:油路、902a:軸受収容部、902b:軸受収容部、A:軸心、Cf:油膜用隙間、Co:給油用隙間、Cr:油膜用隙間、Lf:ランド部、Lr:ランド部、O:潤滑油、Pf:パッド部、Pr:パッド部、Tf:テーパ部、Tr:テーパ部、tf:溝側テーパ部、tr:溝側テーパ部
Claims (7)
- 回転軸に固定される筒部と、前記筒部から径方向外側に延在し軸側摺動面を有するフランジ部と、を備えるスラストカラーと、
前記筒部の径方向外側に配置され、前記軸側摺動面に対向する軸受側摺動面を有し、前記回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持する有端環状のスラスト軸受と、
前記軸側摺動面と前記軸受側摺動面との間に区画される油膜用隙間に油膜を形成するための潤滑油を供給する油路と、
を備える軸受ユニットであって、
前記油路は、前記筒部の外周面および前記スラスト軸受の内周面のうち少なくとも一方に凹設され、前記油膜用隙間に開口する油溝を有することを特徴とする軸受ユニット。 - 前記油溝は、少なくとも前記軸方向を含む方向に延在し、前記油膜用隙間に開口する出口を有する第一区間を有する請求項1に記載の軸受ユニット。
- 前記油溝は、少なくとも周方向を含む方向に延在し、前記第一区間に連なる第二区間を有する請求項2に記載の軸受ユニット。
- 前記軸受側摺動面は、テーパ部と、前記テーパ部に連なるランド部と、を有するパッド部を有し、
前記第一区間の前記出口は、前記テーパ部に開口する請求項2または請求項3に記載の軸受ユニット。 - 前記軸受側摺動面は、テーパ部と、前記テーパ部に連なるランド部と、を有するパッド部を有し、
前記第一区間の前記出口は、前記ランド部に開口する請求項2または請求項3に記載の軸受ユニット。 - 前記第一区間は、前記出口に向かって溝幅が狭くなる溝側テーパ部を有する請求項2ないし請求項5のいずれかに記載の軸受ユニット。
- 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の軸受ユニットを備えるターボチャージャであって、
前記回転軸は、コンプレッサインペラとタービンインペラとを連結するターボチャージャ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017156271A JP2019035450A (ja) | 2017-08-12 | 2017-08-12 | 軸受ユニットおよびターボチャージャ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017156271A JP2019035450A (ja) | 2017-08-12 | 2017-08-12 | 軸受ユニットおよびターボチャージャ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019035450A true JP2019035450A (ja) | 2019-03-07 |
Family
ID=65637268
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017156271A Pending JP2019035450A (ja) | 2017-08-12 | 2017-08-12 | 軸受ユニットおよびターボチャージャ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019035450A (ja) |
-
2017
- 2017-08-12 JP JP2017156271A patent/JP2019035450A/ja active Pending
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