JP2019078364A - スラスト軸受およびターボチャージャ - Google Patents
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Abstract
【課題】ランド部の下流側における潤滑油の急激な圧力低下を抑制可能なスラスト軸受およびターボチャージャを提供することを課題とする。【解決手段】スラスト軸受4は、油膜を介して相手側部材53に摺接する摺動面40f、40rを備え、回転軸50に作用する軸方向のスラスト荷重を支持する。摺動面40f、40rは、同心円状に配置される複数のパッド列L1、L2を有する。パッド列L1、L2は、パッド部A1、A2を有する。パッド部A1、A2は、テーパ部B1、B2とランド部C1、C2とを有する。径方向に隣り合う一対のパッド列L1、L2間において、一方のパッド列L1のパッド部A1のランド部C1と、他方のパッド列L2のパッド部A2のテーパ部B2と、は径方向に隣り合っている。【選択図】図5
Description
本発明は、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受およびターボチャージャに関する。
例えば特許文献1に示すように、スラスト軸受の摺動面は、油膜を介してスラストカラーに摺接している。スラスト軸受の摺動面には、単一のパッド列が配置されている。パッド列には、複数のパッド部が周方向に連なって配置されている。複数のパッド部は、各々、テーパ部とランド部とを備えている。潤滑油は、上流側から下流側に向かって、パッド列を通過する。潤滑油がランド部を通過する際、所定の負荷容量(許容荷重)を有する油膜が形成される。
上流側のパッド部のランド部から下流側のパッド部のテーパ部に移行する際、スラスト軸受とスラストカラーとの間の隙間幅は、急激に拡張する。このため、潤滑油の流路断面積も急激に拡張する。したがって、ランド部からテーパ部に潤滑油が流入する際、潤滑油の圧力は急激に低下し、負圧が発生してしまう。前述したようにランド部には、所定の負荷容量を有する油膜が形成されている。テーパ部流入時に負圧が発生すると、当該負圧により、ランド部から油膜形成用の潤滑油が引き込まれてしまうおそれがある。このため、ランド部の油膜の圧力が低下してしまうおそれがある。そこで、本発明は、ランド部の下流側における潤滑油の急激な圧力低下を抑制可能なスラスト軸受およびターボチャージャを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のスラスト軸受は、油膜を介して相手側部材に摺接する摺動面を備え、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受であって、前記摺動面の周方向における、潤滑油の流動方向上流側を上流側、流動方向下流側を下流側として、前記摺動面は、同心円状に配置される複数のパッド列を有し、前記パッド列は、テーパ部と、前記テーパ部の前記下流側に連なるランド部と、を有するパッド部を有し、径方向に隣り合う一対の前記パッド列間において、一方の前記パッド列の前記パッド部の前記ランド部と、他方の前記パッド列の前記パッド部の前記テーパ部と、は径方向に隣り合っていることを特徴とする。
また、上記課題を解決するため、本発明のターボチャージャは、前記スラスト軸受を備えるターボチャージャであって、前記相手側部材は、前記回転軸に配置されるスラストカラーであることを特徴とする。
本発明のスラスト軸受およびターボチャージャによると、径方向に隣り合う一対のパッド列間において、一方のパッド列のパッド部のランド部と、他方のパッド列のパッド部のテーパ部と、は径方向に隣り合っている。このため、一方のパッド列のパッド部のランド部から、他方のパッド列のパッド部のテーパ部に、潤滑油を逃がすことができる。したがって、一方のパッド列のパッド部のランド部の下流側において、潤滑油の急激な圧力低下を抑制することができる。
以下、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明する。
<第一実施形態>
[ターボチャージャの構成]
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。なお、以降の図において、前後方向は本発明の「軸方向」に対応している。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、スラスト軸受4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
[ターボチャージャの構成]
まず、本実施形態のターボチャージャの構成について説明する。なお、以降の図において、前後方向は本発明の「軸方向」に対応している。図1に、本実施形態のターボチャージャの軸方向断面図を示す。図1に示すように、本実施形態のターボチャージャ1は、ジャーナル軸受3と、スラスト軸受4と、回転部5と、ベアリングハウジング90と、コンプレッサハウジング91と、タービンハウジング92と、を備えている。
ベアリングハウジング90の内部には、油路901a、901bと、軸受収容部902a、902bと、が形成されている。油路901a、901bには、潤滑油が流れている。前側または後側から見て、軸受収容部902aは、ベアリングハウジング90の径方向中心部に配置されている。軸受収容部902bは、軸受収容部902aの前側に配置されている。
ジャーナル軸受3は、円筒状を呈している。ジャーナル軸受3は、軸受収容部902aに収容されている。スラスト軸受4は、軸受収容部902bに収容されている。スラスト軸受4については、後で詳しく説明する。コンプレッサハウジング91は、ベアリングハウジング90の前側に配置されている。タービンハウジング92は、ベアリングハウジング90の後側に配置されている。
回転部5は、ベアリングハウジング90に対して、回転可能である。回転部5は、回転軸50と、コンプレッサインペラ51と、タービンインペラ52と、スラストカラー53と、カラーターボシールリング54と、を備えている。
回転軸50は、ベアリングハウジング90を前後方向に貫通している。回転軸50は、ジャーナル軸受3により、径方向外側から、回転可能に支持されている。図2に、図1の枠II内の拡大図を示す。図2に示すように、スラストカラー53は、回転軸50の外周面に配置されている。スラストカラー53は、筒部530と、前後一対のフランジ部531f、531rと、を備えている。筒部530は、前後方向に延在する円筒状を呈している。前側のフランジ部531fは、筒部530の前端から径方向外側に張り出している。フランジ部531fの後面には、軸側摺動面532fが配置されている。後側のフランジ部531rは、筒部530の後端から径方向外側に張り出している。フランジ部531rの前面には、軸側摺動面532rが配置されている。スラストカラー53は、スラスト軸受4により、前後方向から、回転可能に支持されている。
図1に示すように、カラーターボシールリング54は、回転軸50の外周面に配置されている。カラーターボシールリング54は、スラストカラー53の前側に配置されている。コンプレッサインペラ51は、回転軸50の前端に取り付けられている。タービンインペラ52は、回転軸50の後端に連なっている。すなわち、回転軸50は、コンプレッサインペラ51とタービンインペラ52とを連結している。
[スラスト軸受の構成]
次に、本実施形態のスラスト軸受の構成について説明する。図3に、本実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。図4に、同スラスト軸受の斜視図を示す。図3に示す角度は、回転軸50の軸心G周りの中心角である。軸受側摺動面40fの周方向(軸心Gを中心とする周方向)における、潤滑油の流動方向上流側を「上流側」、流動方向下流側を「下流側」とする。中心角は、真下位置を0°として、上流側から下流側に向かって、図3における時計回り方向に進角する。
次に、本実施形態のスラスト軸受の構成について説明する。図3に、本実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。図4に、同スラスト軸受の斜視図を示す。図3に示す角度は、回転軸50の軸心G周りの中心角である。軸受側摺動面40fの周方向(軸心Gを中心とする周方向)における、潤滑油の流動方向上流側を「上流側」、流動方向下流側を「下流側」とする。中心角は、真下位置を0°として、上流側から下流側に向かって、図3における時計回り方向に進角する。
図2〜図4に示すように、スラスト軸受4は、筒部530の径方向外側に環装されている。スラスト軸受4は、前側のフランジ部531fと、後側のフランジ部531rと、の間に配置されている。スラスト軸受4は、前側から見て馬蹄状(下向きに開口するC字状)を呈している。
スラスト軸受4は、摺動部40と、非摺動部41と、油路42と、を備えている。摺動部40の前面には、軸受側摺動面40fが配置されている。軸受側摺動面40fは、前側の軸側摺動面532fに、油膜を介して摺接している。摺動部40の後面には、軸受側摺動面40rが配置されている。軸受側摺動面40rは、後側の軸側摺動面532rに、油膜を介して摺接している。軸受側摺動面40f、40rは、本発明の「摺動面」の概念に含まれる。軸受側摺動面40f、40rについては、後で詳しく説明する。
非摺動部41は、摺動部40の径方向外側に配置されている。非摺動部41は、スラストカラー53に摺接していない。油路42は、ベアリングハウジング90の油路901aと、軸受側摺動面40f、40rと、を繋いでいる。油路42を介して、潤滑油は、油路901aから軸受側摺動面40f、40rに供給される。
[軸受側摺動面の構成]
次に、本実施形態のスラスト軸受の軸受側摺動面の構成について説明する。前後一対の軸受側摺動面40f、40rの構成は同じである。以下、代表して、前側の軸受側摺動面40fの構成について説明する。
次に、本実施形態のスラスト軸受の軸受側摺動面の構成について説明する。前後一対の軸受側摺動面40f、40rの構成は同じである。以下、代表して、前側の軸受側摺動面40fの構成について説明する。
図5に、図3の円V内の拡大図を示す。図6に、図5のVI−VI方向断面図を示す。なお、図5においては、テーパ部B1、B2に点線ハッチングを施す。図5に示すように、軸受側摺動面40fは、内周列L1と外周列L2とを備えている。内周列L1は、本発明の「径方向内側のパッド列」の概念に含まれる。外周列L2は、本発明の「径方向外側のパッド列」の概念に含まれる。内周列L1、外周列L2は、軸心Gを中心とする同心円状に配置されている。外周列L2は、内周列L1の径方向外側に配置されている。
内周列L1は、三つのパッド部A1を備えている。三つのパッド部A1は、周方向に並んで配置されている。パッド部A1は、テーパ部B1と、ランド部C1と、昇圧側境界部D1と、を備えている。周方向に隣り合う一対のパッド部A1の境界には、降圧側境界部E1が配置されている。
テーパ部B1は、上流側(回転軸50の回転方向後側)から下流側(回転軸50の回転方向前側)に向かって高度(詳しくは、前後方向の高度。以下同じ。)が高くなる、平面状を呈している。テーパ部B1の上流部には、油路42が開口している。
ランド部C1は、テーパ部B1の下流側に連なっている。ランド部C1は、高度が一定の平面状を呈している。昇圧側境界部D1は、上流側のテーパ部B1と、下流側のランド部C1と、の間に配置されている。昇圧側境界部D1は、径方向に延在する直線状を呈している。降圧側境界部E1は、上流側のランド部C1と、下流側のテーパ部B1と、の間に配置されている。降圧側境界部E1は、径方向に延在する直線状を呈している。
外周列L2は、二つのパッド部A2を備えている。パッド部A2の構成は、パッド部A1の構成と同じである。すなわち、パッド部A2は、テーパ部B2と、ランド部C2と、昇圧側境界部D2と、を備えている。周方向に隣り合う一対のパッド部A2の境界には、降圧側境界部E2が配置されている。
外周列L2のパッド部A2のランド部C2と、内周列L1のパッド部A1のテーパ部B1と、は径方向に隣り合っている。テーパ部B1は、ランド部C2よりも、周方向長さが長い。このため、径方向から見て、テーパ部B1の上流部および下流部は、ランド部C2から周方向両側にはみ出している。同様に、外周列L2のパッド部A2のテーパ部B2と、内周列L1のパッド部A1のランド部C1と、は径方向に隣り合っている。テーパ部B2は、ランド部C1よりも、周方向長さが長い。このため、径方向から見て、テーパ部B2の上流部および下流部は、ランド部C1から周方向両側にはみ出している。テーパ部B1とテーパ部B2とは、ジグザグ状に連なっている。
[スラスト軸受の動き]
次に、本実施形態のスラスト軸受の動きについて説明する。ターボチャージャ1駆動時において、図2、図3に示すように、潤滑油は、油路901aを介して、油路42に流入する。油路42の出口は、前後一対の軸受側摺動面40f、40r各々の、三つのパッド部A1に分岐して開口している。当該出口を介して、潤滑油は、パッド部A1の上流部(テーパ部B1の上流部)に供給される。
次に、本実施形態のスラスト軸受の動きについて説明する。ターボチャージャ1駆動時において、図2、図3に示すように、潤滑油は、油路901aを介して、油路42に流入する。油路42の出口は、前後一対の軸受側摺動面40f、40r各々の、三つのパッド部A1に分岐して開口している。当該出口を介して、潤滑油は、パッド部A1の上流部(テーパ部B1の上流部)に供給される。
図5に矢印Y1aで示すように、テーパ部B1に供給された潤滑油は、パッド部A1を上流側から下流側に向かって流動する。図6に示すように、潤滑油は、テーパ部B1を、高度を上げながら流動する。当該流動により、潤滑油の圧力は高くなる。昇圧された潤滑油は、昇圧側境界部D1を介して、ランド部C1に流入する。ランド部C1に流入した潤滑油は、ランド部C1を流動する。この際、潤滑油は、所定の圧力の油膜を形成する。当該油膜により、軸受側摺動面40f、40rは、軸側摺動面532f、532rを回転可能に支持している。ランド部C1を通過した潤滑油は、降圧側境界部E1を介して、下流側のテーパ部B1に流入する。
図5に矢印Y2aで示すように、テーパ部B1に供給された潤滑油やランド部C1を通過した潤滑油は、径方向外側に拡散し、パッド部A2を上流側から下流側に向かって流動する。パッド部A1のランド部C1と同様に、パッド部A2のランド部C2にも、油膜が形成される。油膜形成後の潤滑油は、図1に示す油路901bを介して、ベアリングハウジング90の外部に排出される。
[作用効果]
次に、本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャの作用効果について説明する。仮に、図5に示す外周列L2が配置されていない場合(パッド列が単一の場合)を想定する。この場合、上流側のパッド部A1のランド部C1から下流側のパッド部A1のテーパ部B1に移行する際、軸受側摺動面40fと軸側摺動面532fとの間の隙間幅F1(図6参照)は、急激に拡張する。このため、潤滑油の流路断面積も急激に拡張する。したがって、ランド部C1からテーパ部B1に潤滑油が流入する際、潤滑油の圧力は急激に低下し、負圧が発生してしまう。ここで、ランド部C1には、所定の負荷容量を有する油膜が形成されている。テーパ部B1流入時に負圧が発生すると、当該負圧により、ランド部C1から油膜形成用の潤滑油が引き込まれてしまうおそれがある。このため、ランド部C1の油膜の圧力が低下してしまうおそれがある。
次に、本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャの作用効果について説明する。仮に、図5に示す外周列L2が配置されていない場合(パッド列が単一の場合)を想定する。この場合、上流側のパッド部A1のランド部C1から下流側のパッド部A1のテーパ部B1に移行する際、軸受側摺動面40fと軸側摺動面532fとの間の隙間幅F1(図6参照)は、急激に拡張する。このため、潤滑油の流路断面積も急激に拡張する。したがって、ランド部C1からテーパ部B1に潤滑油が流入する際、潤滑油の圧力は急激に低下し、負圧が発生してしまう。ここで、ランド部C1には、所定の負荷容量を有する油膜が形成されている。テーパ部B1流入時に負圧が発生すると、当該負圧により、ランド部C1から油膜形成用の潤滑油が引き込まれてしまうおそれがある。このため、ランド部C1の油膜の圧力が低下してしまうおそれがある。
この点、軸受側摺動面40fには、外周列L2が配置されている。すなわち、内周列L1、外周列L2という、複数のパッド列が配置されている。外周列L2のテーパ部B2は、内周列L1のランド部C1を迂回して、内周列L1の上流側のテーパ部B1と、下流側のテーパ部B1と、を連結している。図5に矢印Y1aで示すように、内周列L1の上流側のテーパ部B1においては、潤滑油の昇圧が行われる。図5に矢印Y1bで示すように、昇圧に伴い、内周列L1の上流側のテーパ部B1から外周列L2のテーパ部B2に、潤滑油の一部が流出する。他方、内周列L1の降圧側境界部E1においては、流路断面積の急激な拡張に伴い負圧が発生する。図5に矢印Y2bで示すように、外周列L2のテーパ部B2から内周列L1の下流側のテーパ部B1に潤滑油が流入することにより、当該負圧の少なくとも一部を補うことができる。よって、潤滑油がランド部C1からテーパ部B1に流入する際の急激な圧力低下を抑制することができる。すなわち、ランド部C1の下流側における潤滑油の急激な圧力低下を抑制することができる。
同様に、内周列L1のテーパ部B1は、外周列L2のランド部C2を迂回して、外周列L2の上流側のテーパ部B2と、下流側のテーパ部B2と、を連通している。図5に矢印Y2aで示すように、外周列L2の上流側のテーパ部B2においては、潤滑油の昇圧が行われる。図5に矢印Y2bで示すように、昇圧に伴い、外周列L2の上流側のテーパ部B2から内周列L1のテーパ部B1に、潤滑油の一部が流出する。他方、外周列L2の降圧側境界部E2においては、流路断面積の急激な拡張に伴い負圧が発生する。図5に矢印Y1bで示すように、内周列L1のテーパ部B1から外周列L2の下流側のテーパ部B2に潤滑油が流入することにより、当該負圧の少なくとも一部を補うことができる。よって、潤滑油がランド部C2からテーパ部B2に流入する際の急激な圧力低下を抑制することができる。すなわち、ランド部C2の下流側における潤滑油の急激な圧力低下を抑制することができる。
また、仮に、図5に示す外周列L2が配置されていない場合(パッド列が単一の場合)、回転軸50の回転に伴う遠心力により、内周列L1のパッド部A1のテーパ部B1で昇圧された潤滑油は、ランド部C1ではなく非摺動部41に逃げやすい。逃げた潤滑油は、軸側摺動面532f、532rの支持(スラスト荷重の支持)には何等寄与しない。このため、無駄な潤滑油の量が増加してしまう。
この点、軸受側摺動面40fには、外周列L2が配置されている。すなわち、内周列L1、外周列L2という、複数のパッド列が配置されている。このため、内周列L1のパッド部A1のテーパ部B1から径方向外側に逃げた潤滑油を、外周列L2のパッド部A2のランド部C2に流入させることができる。したがって、スラスト荷重の支持に寄与しない、無駄な潤滑油の量を低減することができる。よって、ベアリングハウジング90の油路901aからの潤滑油の供給量を、低減することができる。
<第二実施形態>
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとの相違点は、内周列、外周列が、各々、単一のパッド部を備えている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとの相違点は、内周列、外周列が、各々、単一のパッド部を備えている点である。ここでは、相違点についてのみ説明する。
図7に、本実施形態のスラスト軸受の透過前面図を示す。なお、図3と対応する部位については、同じ符号で示す。図8に、同スラスト軸受の斜視図を示す。なお、図4と対応する部位については、同じ符号で示す。図9に、図7の円IX内の拡大図を示す。なお、図5と対応する部位については、同じ符号で示す。
図7〜図9に示すように、内周列L1には、単一のパッド部A1が配置されている。外周列L2には、単一のパッド部A2が配置されている。外周列L2のパッド部A2のテーパ部B2は、内周列L1のパッド部A1のテーパ部B1よりも、上流側に配置されている。外周列L2のパッド部A2の昇圧側境界部D2と、内周列L1のパッド部A1のテーパ部B1の上流端と、は同じ位置(90°位置)に配置されている。外周列L2のパッド部A2のランド部C2の上流部は、内周列L1のパッド部A1のテーパ部B1の径方向外側に配置されている。外周列L2のパッド部A2のランド部C2の下流部と、内周列L1のパッド部A1のランド部C1と、は径方向に隣り合っている。ランド部C1、C2は、軸受側摺動面40fの下流端まで延在している。
本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャと、第一実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャとは、構成が共通する部分に関しては、同様の作用効果を有する。本実施形態のスラスト軸受によると、ランド部C1、C2の下流側にテーパ部B1、B2が配置されていない。このため、ランド部C1、C2の下流側における潤滑油の急激な圧力低下を抑制することができる。
また、本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャによると、内周列L1のパッド部A1のテーパ部B1および外周列L2のパッド部A2のテーパ部B2に、スラスト軸受内部に形成された孔状の油路42を介して、潤滑油を供給することができる。
<その他>
以上、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
以上、本発明のスラスト軸受およびターボチャージャの実施の形態について説明した。しかしながら、実施の形態は上記形態に特に限定されるものではない。当業者が行いうる種々の変形的形態、改良的形態で実施することも可能である。
図10に、その他の実施形態のスラスト軸受の前側の軸受側摺動面の部分前面図を示す。なお、図5と対応する部位については、同じ符号で示す。図10に示すように、軸受側摺動面40fには、堤防部Hが配置されている。堤防部Hは、外周列L2のパッド部A2のランド部C2と、内周列L1のパッド部A1のランド部C1と、を連結している。堤防部Hの前面の高度は、ランド部C1、C2の高度と同じである。本実施形態のスラスト軸受およびターボチャージャによると、ランド部C1、C2に加えて、堤防部Hにも、油膜を形成することができる。このため、ランド部C1、C2、堤防部Hにより、スラスト荷重を支持することができる。
また、堤防部Hの高度を調整することにより、外周列L2と内周列L1との間の潤滑油の流動量(列間流動量。矢印Y1b、Y2b参照)を、調整することができる。すなわち、堤防部Hを低くすることにより、列間流動量を多くすることができる。反対に、堤防部Hを高くすることにより、列間流動量を少なくすることができる。
図5、図6に示すテーパ部B1、B2は、周方向に亘って高度が一定(傾斜していない)の平坦部を有していてもよい。平坦部を降圧側境界部E1、E2の下流側に配置し、当該平坦部に油路42の出口を開設してもよい。図3に示すスラスト軸受4の形状は特に限定しない。スラスト軸受4は馬蹄状でなくてもよい。例えば、スラスト軸受4は無端環状であってもよい。油路42の出口の位置、配置数は、特に限定しない。油路42の出口がスラスト軸受4の内周面に開口していてもよい。スラスト軸受4の用途は特に限定しない。ターボチャージャ1から独立してスラスト軸受4を用いてもよい。例えば、スラスト軸受4をスラストワシャとして具現化してもよい。
1:ターボチャージャ、3:ジャーナル軸受、4:スラスト軸受、5:回転部、40:摺動部、40f:軸受側摺動面(摺動面)、40r:軸受側摺動面(摺動面)、41:非摺動部、42:油路、50:回転軸、51:コンプレッサインペラ、52:タービンインペラ、53:スラストカラー、54:カラーターボシールリング、90:ベアリングハウジング、91:コンプレッサハウジング、92:タービンハウジング、530:筒部、531f:フランジ部、531r:フランジ部、532f:軸側摺動面、532r:軸側摺動面、901a:油路、901b:油路、902a:軸受収容部、902b:軸受収容部、A1:パッド部、A2:パッド部、B1:テーパ部、B2:テーパ部、C1:ランド部、C2:ランド部、D1:昇圧側境界部、D2:昇圧側境界部、E1:降圧側境界部、E2:降圧側境界部、F1:隙間幅、G:軸心、H:堤防部、L1:内周列(径方向内側のパッド列)、L2:外周列(径方向外側のパッド列)
Claims (8)
- 油膜を介して相手側部材に摺接する摺動面を備え、回転軸に作用する軸方向のスラスト荷重を支持するスラスト軸受であって、
前記摺動面の周方向における、潤滑油の流動方向上流側を上流側、流動方向下流側を下流側として、
前記摺動面は、同心円状に配置される複数のパッド列を有し、
前記パッド列は、テーパ部と、前記テーパ部の前記下流側に連なるランド部と、を有するパッド部を有し、
径方向に隣り合う一対の前記パッド列間において、一方の前記パッド列の前記パッド部の前記ランド部と、他方の前記パッド列の前記パッド部の前記テーパ部と、は径方向に隣り合っていることを特徴とするスラスト軸受。 - 径方向に隣り合う一対の前記パッド列間において、径方向外側の前記パッド列の前記パッド部の前記ランド部と、径方向内側の前記パッド列の前記パッド部の前記テーパ部と、は径方向に隣り合っている請求項1に記載のスラスト軸受。
- 径方向に隣り合う一対の前記パッド列間において、径方向外側の前記パッド列の前記パッド部の前記テーパ部と、径方向内側の前記パッド列の前記パッド部の前記ランド部と、は径方向に隣り合っている請求項1または請求項2に記載のスラスト軸受。
- 前記摺動面は、径方向に隣り合う一対の前記パッド列間において、径方向外側の前記パッド列の前記パッド部の前記ランド部と、径方向内側の前記パッド列の前記パッド部の前記ランド部と、を連結する堤防部を有する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のスラスト軸受。
- 任意の前記パッド列において、任意の前記パッド部の前記ランド部の前記下流側に、別の前記パッド部の前記テーパ部が、周方向に連続していない請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のスラスト軸受。
- 前記パッド列は、単一の前記パッド部を有し、
前記パッド部は、前記テーパ部と前記ランド部との間に配置される昇圧側境界部を有し、
径方向に隣り合う一対の前記パッド列間において、径方向内側の前記パッド列の前記パッド部の前記テーパ部の上流端は、径方向外側の前記パッド列の前記パッド部の前記昇圧側境界部と周方向同位置、または該昇圧側境界部よりも前記下流側に配置される請求項5に記載のスラスト軸受。 - 径方向外側の前記パッド列の前記パッド部の前記テーパ部に前記潤滑油を供給する油路を備え、
前記油路は、前記スラスト軸受の内部および前記スラスト軸受の内周面のうち、少なくとも一方を経由する請求項6に記載のスラスト軸受。 - 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のスラスト軸受を備えるターボチャージャであって、
前記相手側部材は、前記回転軸に配置されるスラストカラーであるターボチャージャ。
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| JP2017207042A JP2019078364A (ja) | 2017-10-26 | 2017-10-26 | スラスト軸受およびターボチャージャ |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN112524146A (zh) * | 2020-12-18 | 2021-03-19 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种推力轴承及包含其的压缩机 |
| CN117189791A (zh) * | 2023-11-07 | 2023-12-08 | 成都中科翼能科技有限公司 | 一种带传感器的动力涡轮轴承机匣组件 |
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2017
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| CN117189791B (zh) * | 2023-11-07 | 2024-01-23 | 成都中科翼能科技有限公司 | 一种带传感器的动力涡轮轴承机匣组件 |
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