JP2019031142A - ワイパブレード - Google Patents
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Abstract
【課題】反転時の音や衝撃が小さく抑えられ、腹拭き現象も生じにくい、払拭性に優れたワイパブレードを提供する。【解決手段】ワイパブレード1は、ガラス面5a上に載置されるブレードラバー2と、ブレードラバー2を保持するラバーホルダ3を有する。ブレードラバー2は、ラバーホルダ3に保持される上屋部11と、ガラス面5aを払拭するための払拭部12と、上屋部11と払拭部12とを接続するネック部13とを有する。払拭部12の幅方向両端部には、ガラス面5aと接触するリップ部14a,14bが設けられている。リップ部14a,14bは、先端部が略直角となった断面三角形形状に形成され、約45°の接触角にてガラス面5aと接触する。【選択図】図2
Description
本発明は、車両用ワイパ装置に使用されるワイパブレードに関し、特に、ワイパブレードに装着されるブレードラバーの断面構造に関する。
自動車等の車両には、雨天時等における運転者の視界を確保するため、ウインドシールドに付着した水滴や雪などを拭き取るワイパ装置が設けられている。ワイパ装置は、ワイパモータによって駆動されるワイパアームを有しており、ワイパアームの先端には、ゴム製のブレードラバーが装着されたワイパブレードが取り付けられている。ブレードラバーは、ワイパアームに設けられたスプリングによってウインドシールドガラスに押し付けられており、ワイパアームの往復運動に伴ってガラス面上を移動し、雨滴等の払拭除去を行う。
このようなワイパ装置では、従来より、トーナメント仕様と呼ばれるワイパブレードが広く用いられている。トーナメント仕様は、トーナメント試合の組み合わせ表のような構造を有しており、ブレードラバーを長手方向に沿って多点(通常、4ヶ所以上)にて支持する構成となっている。また、近年、トーナメント仕様の他に、ブレードラバーとラバーホルダを一体化したフラットタイプ(偏平型)と呼ばれるワイパブレードも多く用いられている。フラットタイプのワイパブレードは、デザイン性に優れていることから、主に高級車などに多く採用されており、部品点数もトーナメント仕様に比して少ないため、これを使用する車種も増加している。
ところが、フラットタイプのワイパブレードは、ブレードラバーを中央の1点や左右の2点などで支持する構成となっているため、トーナメント構造に比して、ブレード長手方向の分布圧が不均等になるという問題がある。すなわち、中央の1点で支持するものでは、ブレード中央部の押圧力が大きくなる傾向があり(図7(a))、左右の2点で支持するものでは、支持点直下にて押圧力が大きくなる傾向がある(図7(b))。また、フラットタイプのワイパブレードは、アーム押圧力に対するロバスト性が低く、アーム押圧力の変化により、支持点部分における分布圧が大きく変化してしまうという課題もあった。
一方、ワイパブレードの払拭性能を確保するためには、押圧力が低い部位を基準にブレードの圧力を設定する必要がある。しかし、かかる設定を行うと、押圧力が高い部分では圧力が過大な状態となり、ブレードラバーがガラス面に強く押し付けられ、ブレードラバーの接触角(ブレードラバーとガラス面の角度)が小さくなってしまう。その際、図8(a)に示すように、従来のワイパブレード51では接触角θcが12°以下となると、ブレードラバー52の先端のリップ部53が横倒しとなり、リップ側面54にてガラス面55を払拭するいわゆる腹拭きが発生し易い状況となる。すなわち、従来のフラットタイプのワイパブレードでは、分布圧が不均等で変化し易いため腹拭き現象が生じ易く、払拭不良の一因ともなっていた。
さらに、従来のワイパブレード51では、リップ部53が細幅のひれ状に形成されているため、上下反転位置にてブレード進行方向が反転する際、図8(b)に示すように、リップ部53の姿勢が逆方向に転換する。このため、リップ部53の反転動作や、反転時の上下振動による衝撃荷重により、上下反転位置にて大きな反転音が生じたり、衝撃荷重によるリップ部53の変形により、その後の動作にて腹拭きが生じ易くなるなどの問題もあった。
これに対し、特許文献1のワイパブレードは、ブレードラバーに、払拭面圧接部を直立支持する倒れ防止用首部が設けられており、払拭面圧接部の傾きが規制される。そしてこれにより、拭き残しやワイパジャダを起こすことなく払拭し、反転音を発生することなく静粛な払拭動作を行うとされている。しかしながら、特許文献1の構成の場合、払拭面圧接部の傾斜角度が規制されるため、曲面をもつ払拭面を払拭する際に、払拭面への追従性が損なわれ、拭き残しやワイパジャダが解消されないという課題があった。
本発明の目的は、反転時の音や衝撃が小さく抑えられ、腹拭き現象も生じにくい、払拭性に優れたワイパブレードを提供することにある。
本発明のワイパブレードは、ワイパアームに取り付けられ、車両の払拭面上に載置されるブレードラバーと、前記ブレードラバーを保持するラバーホルダと、を有するワイパブレードであって、前記ブレードラバーは、前記ラバーホルダに保持される上屋部と、前記払拭面を払拭するための払拭部と、前記上屋部と前記払拭部とを接続するネック部と、を有し、前記払拭部は、前記払拭面と接触する複数のリップ部を有することを特徴とする。
本発明にあっては、ブレードラバーの払拭部に、払拭面と接触する複数のリップ部を設けることにより、払拭部が複数のリップ部によって払拭面上に支持され、従来のブレードラバーに比して横倒れが生じにくくなる。これにより、腹拭き現象が抑えられ、払拭性の向上が図られる。
前記ワイパブレードにおいて、前記リップ部を、少なくとも、前記払拭部における当該ワイパブレードの動作方向両端にそれぞれ1個ずつ設けても良い。このように、払拭部の両端にリップ部を配置すると、払拭部が払拭面上に安定的に支持され、払拭面に対するリップ部の接触角が安定する。
また、前記上屋部に、前記ラバーホルダに取り付けられる上屋本体と、該上屋本体の前記払拭面側に設けられた突設部と、を設け、前記払拭部における当該ワイパブレードの動作方向に沿った幅を前記突設部よりも大きくしても良い。このように、払拭部の幅を広く設定すると、払拭部がさらに安定的に支持され、横倒れが抑えられ、接触角も安定する。
前記払拭部に、前記ネック部に接続されたリップベースと、該リップベースに形成された前記リップ部を設け、前記リップベースに、前記ネック部との接続部から前記払拭面側に向かって延びる傾斜壁を形成しても良い。これにより、走行風が傾斜壁を押圧し、リップ部が払拭面により密着し、払拭性の向上が図られる。
前記リップ部を、前記払拭面側を頂点とする断面三角形形状に形成すると共に、前記頂点を含む前記リップ部の先端部の断面を、前記頂点を挟んで略直角に形成し、前記ブレードラバーを前記払拭面上に載置したとき前記先端部が該払拭面と接触するようにしても良い。これにより、リップ部と払拭面との接触角度を約45°に維持でき、払拭性の向上が図られる。
前記ブレードラバーにおける当該ワイパブレードの動作方向の断面を、前記ネック部の中心線MLに対して左右対称に形成しても良い。これにより、リップ部がワイパアームより受ける垂直荷重の垂直抗力と、払拭面から受ける摩擦力とにより発生するモーメントのバランスを考慮しやすくなる。
前記ネック部における当該ワイパブレードの動作方向への曲げ剛性を、前記払拭部の前記曲げ剛性よりも小さくしても良く、これにより、ネック部が柔軟に動き、リップ部が払拭面の曲率に沿った払拭動作を行い、拭き残しやワイパジャダが生じにくくなる。
本発明のワイパブレードによれば、ブレードラバーの払拭部に、払拭面と接触する複数のリップ部を設けたので、払拭部が複数のリップ部によって払拭面上に支持され、従来のブレードラバーに比して横倒れが生じにくくなる。これにより、腹拭き現象が抑えられ、ワイパブレードの払拭性向上を図ることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の一実施の形態であるワイパブレード1の全体構成を示す説明図、図2は、ワイパブレード1の断面(長手方向と直角の断面、以下、断面は同意)構成を示す説明図である。ワイパブレード1は、いわゆるフラットタイプのワイパブレードであり、ブレードラバー2とラバーホルダ3が一体化された構造となっている。ワイパブレード1は、ワイパアーム4に取り付けられ、自動車のウインドシールドガラス(いわゆるフロントガラス:払拭面)5上に配置される。ワイパ動作に伴い、ワイパブレード1はウインドシールドガラス5上を往復動し、ガラス面5a上の水滴や汚れを払拭除去する。
ブレードラバー2は、長手方向に延びるゴム製の部材であり、ウインドシールドガラス5上に載置される。ブレードラバー2の断面形状(図2参照)は全長に亘り一様の形状となっており、ラバーホルダ3の下面側に取り付けられる。ブレードラバー2は、図2に示すように、ラバーホルダ3に保持される上屋部11と、ウインドシールドガラス5を払拭するための払拭部12と、上屋部11と払拭部12とを接続するネック部13とを備えている。ネック部13は、払拭部12よりも幅方向(ワイパブレード1の動作方向)の曲げ剛性が小さくなるように、細幅に形成されている。ワイパブレード1はネック構造を採用すると共に、ネック部13自体の剛性を小さく設定しており、これにより、払拭動作中にネック部13が柔軟に動き、払拭部12がガラス面5aの曲率に沿って動作する。
上屋部11は、上屋本体11aと突設部11bとから構成されている。上屋本体11aは、ラバーホルダ3に形成されたラバー取付部21に取り付けられる。突設部11bは、凸状に形成され、上屋本体11aから図2において下方側(ガラス面5a側)に突設されている。ラバー取付部21は、長手方向に沿って延設されており、ブレードラバー2は、ラバーホルダ3の端部から、ラバー取付部21に上屋本体11aを挿入する形で装着される。このとき、突設部11bは、ラバーホルダ3の下面から下方に向かって突出した状態に配置される。ラバーホルダ3の両端には、ブレードラバー2の脱落防止のため、エンドキャップ6が取り付けられている。
ラバーホルダ3は、図2に示すように、ホルダ本体22とフィン部23とを備えている。ホルダ本体22とフィン部23は、互いに硬度が異なる異種材料を二色成形することにより一体化されている。ホルダ本体22は、ブレードラバー2の上屋部11を保持し得る充分な強度を確保しつつ、ウインドシールドガラス5の曲面形状(図示せず)に追従可能とするために、柔軟性を有するプラスチック等の樹脂材料により形成されている。一方、フィン部23は、ホルダ本体22の硬度よりも低い硬度のゴム等の弾性材料により形成されている。フィン部23は、その前面側23aに走行風が当たると、ワイパブレード1にダウンフォース(ブレードラバー2をガラス面5a側に押す力)が発生し、走行時にブレードが浮きにくくなり、ブレードラバー2の払拭性能が良好に保持される。
ホルダ本体22の内部には、バネ性を有する鋼板によって形成された一対のバーティブラ24が設けられている。各バーティブラ24は、ブレードラバー2の上屋部11を、往路側と復路側から挟むように配置されている。各バーティブラ24は、外力を付与しない自然状態においては、ウインドシールドガラス5の曲率よりも大きい曲率(きついカーブ)で湾曲されている。ワイパブレード1をウインドシールドガラス5上に配すると、バーティブラ24がウインドシールドガラス5の曲率に合わせて弾性変形する。これにより、ラバーホルダ3及びブレードラバー2がガラス面5aに沿って変形し、ブレードラバー2の払拭部12が全長に亘ってガラス面5aに押し付けられ密着する。
ラバーホルダ3の長手方向中間部分には、金属製のセンタブラケット25を備えたアーム取付部26が設けられている。センタブラケット25は断面略コの字形となっており、バーティブラ24にカシメ固定されている。センタブラケット25には、合成樹脂にて形成されたアームフック取付部27が回動自在に取り付けられている。センタブラケット25は、アームフック取付部27を介して、ワイパアーム4の先端部に装着される。これにより、ワイパブレード1は、ワイパアーム4の先端に回動可能な状態で取り付けられる。
ここで、本発明のワイパブレード1では、払拭部12に、ガラス面5aと接触するリップ部14が複数個設けられている(ここでは2個;リップ部14a,14b)。払拭部12は、ネック部13の下端側に接続されたリップベース15と、リップベース15の幅方向(ワイパブレード動作方向)両端部に突設されたリップ部14a,14bとを備えており、図2に示すような二股形状となっている。リップベース15とリップ部14a,14bは、ネック部13の中心線MLに対して左右対称に形成されている。払拭部12の幅W2は、突設部11bの幅W1よりも大きくなっており、ブレードラバー2は、幅広の払拭部12の両端に配したリップ部14a,14bにより、ガラス面5a上にて支持される。
リップベース15の側面(ワイパ動作方向に向いた前後面)は、リップベース15とネック部13との接続部からガラス面5a側に向かって延びる傾斜壁16(16a,16b)となっている。この傾斜壁16には、車両走行中、前方から走行風が当たる。ワイパブレード1は、傾斜壁16にて走行風を受けることにより、払拭部12がその風圧によって押圧され、リップ部14a,14bがガラス面5aに密接する。
各リップ部14a,14bは、ガラス面5a側を頂点(頂点P)とする断面略三角形形状に形成されている。頂点Pを含む各リップ部14a,14bの先端部17a,17bは、頂点Pを挟んでその断面が略直角に形成されており、ワイパブレード1をウインドシールドガラス5上に配したときガラス面5aと接触する。このように、リップ部14a,14bを断面三角形状とし、その先端部17a,17bの内角を90°とすることにより、リップ部14a,14bとガラス面5aとの接触角θcは略45°に設定される。
また、ブレードラバー2では、払拭動作中に払拭部12を横倒しする方向に働く力(モーメント)を抑えることにより、リップ部14a,14bの横倒れを防止している。図3は、払拭動作中にブレードラバー2に加わる力を示す説明図である。図3に示すように、ワイパブレード1の払拭動作中、リップ部14a,14bには、ガラス面5aからの垂直荷重N(ワイパアームによる垂直荷重の垂直抗力)と、ガラス面5aとの摩擦力μNが加わる。このとき、払拭部12を横倒しする力(モーメントM)は、回転中心Oに対して、点Oからリップ部14a,14bまでの水平方向の距離をL1、垂直方向の距離をL2とすると、
M=−L1・N+L2・μN(横倒し方向のモーメントを正とする)
となる。なお、リップベース15とリップ部14a,14bは、中心線MLに対して左右対称のため、ここでは一方側についてのみ述べるが、このように左右対称配置とすることにより、モーメントのバランスが考慮しやすくなる。
M=−L1・N+L2・μN(横倒し方向のモーメントを正とする)
となる。なお、リップベース15とリップ部14a,14bは、中心線MLに対して左右対称のため、ここでは一方側についてのみ述べるが、このように左右対称配置とすることにより、モーメントのバランスが考慮しやすくなる。
この場合、摩擦係数μは、ガラス面の状態によって変化するため(WET時:0.1程度、DRY時:0.4程度)、モーメントMの値は一様には決まらないが、上式から、L1を大きく、L2を小さくすれば、Mが小さくなることが分かる。つまり、リップ部14a,14bを、中心線MLからは遠く、ネック部13の基部(点Oの位置)からは近く配置することが好ましい。ただし、L1が大き過ぎるとブレードラバー2の全幅が大きくなり、ブレードサイズが増大する。また、L2が小さ過ぎると、ラバーホルダ3とガラス面5aとの間の距離が狭まり過ぎる。
そこで、当該ワイパブレード1では、それらのバランスを考慮し、距離L1(回転中心Oからリップ部14a,14bまでの水平距離)を、上屋部11の突設部11bの幅W1の半分W1/2よりも大きくする。これにより、上式の第1項目の値が大きくなり、移動方向に対してリップ部14a,14bを横倒しする力に抗するモーメント(図3における右回りのモーメント)が大きくなる。このため、横倒し方向のモーメントMが小さくなり、その分、リップ部14a,14bの横倒れが抑えられる。一方、L1設定の際、その値が過大とならないように、払拭部12の全幅W2は、上屋部11の幅W3以下とする。また、距離L2は、上屋部11より下の高さ(ネック部13と払拭部12を合わせた高さ)H1が、W2の1/2となるように設定し、L2が小さくなり過ぎないように調整する。
また、ブレードラバー2では、全体の高さ寸法Hgが、従来のブレードラバー52よりも低く抑えられている(0.6倍程度:従来約10mm,本発明約6mm)。ワイパブレード1では、横倒れが生じにくいため、接触角θcの減少を抑える規制部や規制部材を設ける必要がなく、その分、ワイパブレードを小型化・低背化できる。その結果、ガラス面5aとの摩擦により、リップ部14a,14bに加わる倒れ方向へのモーメントを小さくでき、この点においても接触角θcの維持が図られる。なお、ブレードラバー2を低背化することにより、走行風の抵抗も小さくなり、その分、モータの負荷も低減される。さらに、ワイパブレード全体の小型化も図られる。
加えて、上述のようなブレードラバー2を用いたワイパブレード1では、2つのリップ部14a,14bによってガラス面5aを払拭するため、ブレード反転時にリップ部の姿勢が反転しない。前述のように、従来のワイパブレードでは、図8(b)に示すように、リップ部53の姿勢が逆方向に転換し、それが反転音や腹拭きの一因ともなっていた。これに対し、ワイパブレード1は、リップ部14a,14bが反転しない構造となっており、反転時の上下動がほとんどない。このため、当該ワイパブレード1では、従来のワイパブレードに比して反転音が低減され、反転後の接触角の変動も小さく抑えられる。
図4は、払拭動作中における払拭角の変動状態を示す説明図であり、(a)は本発明のワイパブレード1、(b)は従来のワイパブレード51の払拭角変動をそれぞれ示している。図4に示すように、発明者らの実験によれば、本発明のワイパブレード1は、従来のワイパブレード51よりも払拭角の変動が小さい(65°→10°)。また、各拡大図から分かるように、ワイパブレード1には、従来のもののような角度の急変(急激な落ち込み)がない。この図からも、ワイパブレード1は、従来よりも払拭時における接触角の変動が小さく、反転時の上下動も大幅に抑制されていることが分かり、その分、反転音が低減される。また、反転後の接触角の落ち込みがないため、アーム押圧力に変化がある場合でも、反転音や腹拭きが抑えられ、アーム押圧力の変化に対するロバスト性が向上し、フラットタイプのワイパブレードにおける払拭性能の向上が図られる。
また、図5は、ワイパブレードの発生音の周波数と、ワイパブレードの上下方向の加速度との関係を示した説明図であり、(a)は本発明のワイパブレード1、(b)は従来のワイパブレード51の加速度をそれぞれ示している。図5は、ワイパブレード上下方向の加速度波形(時刻歴)から、どの周波数に対して加速度が大きいか示したものである。通常、ブレード反転音の周波数は100Hz近傍となるため、100Hz付近の加速度を見ると、本発明のワイパブレード1は、従来のワイパブレード51よりも加速度が小さい(1000mm/s2→60mm/s2)。この場合、ワイパブレードの上下方向加速度が小さくなると、ガラス面5aの振動が小さくなり、ガラスの振動による反転音が小さくなる。すなわち、加速度が小さくなれば反転音も小さくなる。図5から分かるように、発明者らの実験によれば、当該ワイパブレード1は、従来のワイパブレードに比して、100Hz付近の加速度が大幅に小さくなる。したがって、その分、反転音の低減が図られ、ワイパ装置の静粛性が向上する。
このように、ブレードラバー2は、2つのリップ部14a,14bを設けることにより、払拭部12がガラス面5a上にて踏ん張るような形となる。このため、従来のブレードラバー52(図8参照)に比して、横倒れが生じにくく、衝撃荷重が加わっても払拭部12が傾倒しにくくなる。その結果、払拭時におけるリップ部14a,14bとガラス面5aの接触角θcを約45°近傍に安定的に維持でき、腹拭き現象を抑え、払拭性の向上を図ることが可能となる。また、横倒れによる接触角の減少を抑える規制部や規制部材を設ける必要がないため、ワイパブレードを小型化・低背化でき、横倒れがより生じにくくなる。
さらに、ネック部13を細くし(突設部11bの1/5程度)、リップ部14a,14bよりも剛性を小さくすることにより、リップ部14a,14bがガラス面5aの曲率に沿って動作し、ブレードラバー2の追従性が向上するため、接触角θcも維持され易く、拭き残しやワイパジャダも生じにくい。加えて、ブレードラバー2では、払拭時における接触角の変動が小さく、反転時も払拭部12がほとんど上下動しないため、反転音が低減されると共に、腹拭きも抑えられ、アーム押圧力の変化に対するロバスト性も向上する。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
例えば、前述の実施形態におけるブレードラバーの寸法(高さHgなど)はあくまでも一例であり、本発明のワイパブレードは前記寸法には限定されない。また、ブレードラバー2では、リップ部14をリップベース15の両端に2個設けた構成を示したが、リップ部14a,14bの中間に、断面が直角三角形状のリップ部をさらに増設しても良い。例えば、リップ部14a,14b間の中央に1個、あるいは、等分に2個など配置することが可能である。
例えば、前述の実施形態におけるブレードラバーの寸法(高さHgなど)はあくまでも一例であり、本発明のワイパブレードは前記寸法には限定されない。また、ブレードラバー2では、リップ部14をリップベース15の両端に2個設けた構成を示したが、リップ部14a,14bの中間に、断面が直角三角形状のリップ部をさらに増設しても良い。例えば、リップ部14a,14b間の中央に1個、あるいは、等分に2個など配置することが可能である。
一方、前述のブレードラバー2では、中心線MLに対しネック部13と払拭部12が左右対称となった例を示したが、例えば、図6のように、下反転位置側の傾斜壁16aが大きくなるように、左右非対称の構成とすることも可能である。図6のブレードラバー31では、リップベース15の下反転位置側の傾斜壁16aに延設部32が設けられており、走行風を受ける側の傾斜壁16の面積増大が図られている。前述のように、ブレードラバー2には走行風圧によって押圧力が発生し、ダウンフォースが働き、ワイパブレード1の浮き上がりを抑えている。そこで、図6のブレードラバー31は、傾斜壁16aに延設部32を設けることにより、受圧面積を大きくし、ダウンフォース力(圧力×面積)を大きくしている。
一般にワイパ装置では、高速走行時には、ウインドシールドガラスの中央から外側に向かって走行風が流れるため、ワイパブレードが上反転位置から下反転位置に動作する際に、ブレードを浮き上がらせる方向に揚力が生じる。この揚力によってワイパブレードが浮き上がると、ブレードラバーがガラス面から離れてしまい、払拭性能が低下する。これに対し、ブレードラバー31は、下反転位置側に位置する傾斜壁16aの面積を広くすることにより、走行風を効率良く受け、ブレードラバー2をガラス面5aに押し付けるダウンフォースを増加させている。その結果、走行時にブレードラバー2が浮きにくくなり、特に、高速走行時におけるワイパブレードの払拭性能を向上させることが可能となる。
本発明は、自動車のワイパブレードのみならず、産業機器や鉄道車両等、車両一般に装備されるワイパブレードに広く適用可能である。
1 ワイパブレード
2 ブレードラバー
3 ラバーホルダ
4 ワイパアーム
5 ウインドシールドガラス
5a ガラス面(払拭面)
6 エンドキャップ
11 上屋部
11a 上屋本体
11b 突設部
12 払拭部
13 ネック部
14 リップ部
14a,14b リップ部
15 リップベース
16 傾斜壁
16a,16b 傾斜壁
17a,17b 先端部
21 ラバー取付部
22 ホルダ本体
23 フィン部
23a 前面側
24 バーティブラ
25 センタブラケット
26 アーム取付部
27 アームフック取付部
31 ブレードラバー
32 延設部
51 ワイパブレード
52 ブレードラバー
53 リップ部
54 リップ側面
55 ガラス面
Hg ブレードラバーの全体の高さ寸法
H1 上屋部より下方の部分の高さ
P リップ部頂点
W1 突設部の幅方向の寸法
W2 払拭部の幅方向の寸法
W3 上屋部の幅方向の寸法
ML 中心線
O 回転中心
L1 回転中心からリップ部までの水平距離
L2 回転中心からリップ部までの垂直距離
N 垂直荷重
θc リップ部とガラス面の接触角
2 ブレードラバー
3 ラバーホルダ
4 ワイパアーム
5 ウインドシールドガラス
5a ガラス面(払拭面)
6 エンドキャップ
11 上屋部
11a 上屋本体
11b 突設部
12 払拭部
13 ネック部
14 リップ部
14a,14b リップ部
15 リップベース
16 傾斜壁
16a,16b 傾斜壁
17a,17b 先端部
21 ラバー取付部
22 ホルダ本体
23 フィン部
23a 前面側
24 バーティブラ
25 センタブラケット
26 アーム取付部
27 アームフック取付部
31 ブレードラバー
32 延設部
51 ワイパブレード
52 ブレードラバー
53 リップ部
54 リップ側面
55 ガラス面
Hg ブレードラバーの全体の高さ寸法
H1 上屋部より下方の部分の高さ
P リップ部頂点
W1 突設部の幅方向の寸法
W2 払拭部の幅方向の寸法
W3 上屋部の幅方向の寸法
ML 中心線
O 回転中心
L1 回転中心からリップ部までの水平距離
L2 回転中心からリップ部までの垂直距離
N 垂直荷重
θc リップ部とガラス面の接触角
Claims (7)
- ワイパアームに取り付けられ、車両の払拭面上に載置されるブレードラバーと、前記ブレードラバーを保持するラバーホルダと、を有するワイパブレードであって、
前記ブレードラバーは、前記ラバーホルダに保持される上屋部と、前記払拭面を払拭するための払拭部と、前記上屋部と前記払拭部とを接続するネック部と、を有し、
前記払拭部は、前記払拭面と接触する複数のリップ部を有することを特徴とするワイパブレード。 - 請求項1記載のワイパブレードにおいて、
前記リップ部は、少なくとも、前記払拭部における当該ワイパブレードの動作方向両端にそれぞれ1個ずつ設けられることを特徴とするワイパブレード。 - 請求項2記載のワイパブレードにおいて、
前記上屋部は、前記ラバーホルダに取り付けられる上屋本体と、該上屋本体の前記払拭面側に設けられた突設部と、を有し、
前記払拭部は、前記突設部よりも、当該ワイパブレードの動作方向に沿った幅が大きいことを特徴とするワイパブレード。 - 請求項1〜3の何れか1項に記載のワイパブレードにおいて、
前記払拭部は、前記ネック部に接続されたリップベースと、該リップベースに形成された前記リップ部を有し、
前記リップベースは、前記ネック部との接続部から前記払拭面側に向かって延びる傾斜壁を有することを特徴とするワイパブレード。 - 請求項1〜4の何れか1項に記載のワイパブレードにおいて、
前記リップ部は、前記払拭面側を頂点とする断面三角形形状に形成され、
前記頂点を含む前記リップ部の先端部は、その断面が前記頂点を挟んで略直角に形成され、前記ブレードラバーを前記払拭面上に載置したとき該払拭面と接触することを特徴とするワイパブレード。 - 請求項1〜5の何れか1項に記載のワイパブレードにおいて、
前記ブレードラバーは、前記ネック部の中心線MLに対して、当該ワイパブレードの動作方向の断面が左右対称に形成されてなることを特徴とするワイパブレード。 - 請求項1〜6の何れか1項に記載のワイパブレードにおいて、
前記ネック部における当該ワイパブレードの動作方向への曲げ剛性は、前記払拭部の前記曲げ剛性よりも小さいことを特徴とするワイパブレード。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017152069A JP2019031142A (ja) | 2017-08-05 | 2017-08-05 | ワイパブレード |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2017152069A JP2019031142A (ja) | 2017-08-05 | 2017-08-05 | ワイパブレード |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2019031142A true JP2019031142A (ja) | 2019-02-28 |
Family
ID=65524009
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2017152069A Pending JP2019031142A (ja) | 2017-08-05 | 2017-08-05 | ワイパブレード |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2019031142A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111762128A (zh) * | 2019-04-02 | 2020-10-13 | 朴世宪 | 具有非对称擦拭部的雨刷 |
-
2017
- 2017-08-05 JP JP2017152069A patent/JP2019031142A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111762128A (zh) * | 2019-04-02 | 2020-10-13 | 朴世宪 | 具有非对称擦拭部的雨刷 |
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