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JP2019018014A - 帯状ロープの巻取器、ランヤード - Google Patents

帯状ロープの巻取器、ランヤード Download PDF

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JP2019018014A
JP2019018014A JP2018133751A JP2018133751A JP2019018014A JP 2019018014 A JP2019018014 A JP 2019018014A JP 2018133751 A JP2018133751 A JP 2018133751A JP 2018133751 A JP2018133751 A JP 2018133751A JP 2019018014 A JP2019018014 A JP 2019018014A
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尊子 藤田
Takako Fujita
尊子 藤田
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KIYO KK
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KIYO KK
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Abstract

【課題】本発明は、作業者が予期しない巻取器のロック状態への移行を抑制できる帯状ロープの巻取器の構造を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明に係る帯状ロープの巻取器は帯状ロープ4を巻き取る巻取りドラム2と、単一の被係合部11aを外周に有するラチェットホイール1と、ラチェットホイール1の周囲に、中途を揺動自在に支持したラチェット3とを備え、ラチェット3は、一端に被係合部11aに対して係合可能で、帯状ロープ4の繰り出しを阻止するロック片30と、他端にラチェットホイール1の外周に接触される作動片31を備え、突出部10が作用片31のラチェットホイール1と対向する内側面34を蹴り上げる作用によりロック片30を揺動させ、ロック片30と突出部10との係合により巻取りドラム2が帯状ロープ4の繰出し方向に回転するのを防止することを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、建築現場等の高所で作業を行う際に使用される高所作業用安全帯の帯状ロープを巻き取る巻取器およびランヤードに関する。
一般に、工事現場等の高所で作業を行う場合、作業者には転落防止のための安全帯の着用が義務づけられている。一例として安全帯は、人体の胴部に装着される胴ベルトと、胴ベルトに連結されたロープと、ロープの一端に取付けられたフックとを備える。このような安全帯のフックを、作業現場の親綱等に掛けるようにしたものが一般的である。作業者が高所から足を踏み外した場合、ロープで地表への落下が制止されるが、ロープが伸びきったときに身体に相当の衝撃力が加わることとなる。なお、以下において「ロープ」と記載したとき、帯状であるものの他、帯状でないものを代替として利用することが可能であり、また帯状ロープでなく、ベルト状部材、テープ状部材、その他、ストラップ,ワイヤーロープを利用することも可能である。
このような問題を解消するため、命綱としてのロープを巻き取り、あるいは送り出しする巻取器が提案されている。この巻取器は、胴ベルトやフルハーネスとの連結部分とフックとの間に設けられた帯状ロープを巻回しており、巻取器の開口から出ているロープを引き出す方向に力が働くと、巻取器のドラムに巻回されているロープが繰り出される。ロープが一定速度以上の速さで急激に繰り出された場合、ドラムの回転が停止され、ロープの送り出しが瞬時に停止されるようにした装置が提案されている。
一例として、特許文献1に係る墜落防止用器具は、ベルト類の引出し口を外周に有するケース内に、ベルト類巻取り用の回転自在なドラムと、そのドラムにベルト類を巻取る方向の回転力を付与するうず巻ばねとを組込み、上記ドラムと同軸上に、そのドラムと共に回転し、外周に複数の歯が等間隔に形成されたラチェットホイールを設け、そのラチェットホイールの外周囲にラチェットを設けてその中途を揺動自在に支持し、上記ラチェットには、一端部に上記ラチェットホイールの歯に対して係合可能とされ、係合状態においてドラムのベルト類繰り出し方向の回転を阻止する係合爪部を設け、他端部にラチェットホイールの外周に接触される追従子片を形成し、その追従子片がラチェットホイールの外周に接触する方向にラチェットをスプリングによって付勢し、上記追従子片がラチェットホイールの歯によって外径方向に最大に押されたラチェットの揺動状態において係合爪部が上記歯とラチェットホイールの周方向で対向すると共に、その対向部間に所要の間隔が形成されるようにした構成を採用している。
すなわち、特許文献1に係る墜落防止用器具は、送り出し巻き取り機構とインターロック機構とを器具本体に内蔵した構造となっており、ラチェットホイールの歯を複数にすることで、巻き取りのブレーキを多段階で調整可能としている。
特開平10−305109号公報
図12を参照する。図12(a)〜(d)は、比較例の巻取器の4つの状態を示すものである。特許文献1と同様に図12の巻取器もラチェットホイール100と、ラチェットホイール100の同軸上にありロープを巻き取るドラム200と、ラチェットホイール100の周囲にラチェット300とを備える。ラチェットホイール100の外周には2つの突出部110,120と、2つの被係合部111,121が等間隔に設けられている。図12の例では突出部110と被係合部111が隣接し、突出部120と被係合部121とが隣接して設けられている。
図12(a)のようにラチェットホイール100がラチェット300に接触していない状態からロープが繰り出されると、その繰り出し量に応じた角度だけ、ドラム200が回転軸174を中心に回転する(図12(a)の矢印方向参照)。ドラム200が回転すると、それと同軸のラチェットホイール100が回転する。
このような巻取器では、ラチェットホイール100が回転すると、その突出部110または120の、対応する先端110aまたは先端120aが図12(b)に示すようにラチェット300の対向面に当接し、さらに回転方向にラチェット300を押し出す。図12(b)に示すようにラチェット300はラチェット回転軸372を中心に回動するように構成されているため、先端110aまたは先端120aがラチェット300を押し出すと、ラチェット回転軸372を回転中心としてラチェット300が回転する。ラチェット300における先端110aまたは先端120aとの当接部分は、ラチェット300における一端側にある。この当接部分を作動片331とする。
作動片331の押し上げによりラチェット300が回転すると、作動片331がラチェットホイール100と離隔するのに対し、ラチェット回転軸372を挟んで作動片331と反対側、すなわちラチェット300の他端は、ラチェットホイール100側に近接する(図12(c)参照)。ラチェット300の一端側である作動片331に対する他端側をロック片330とする。
ラチェット300には、作動片331における先端110aまたは先端120aと当接する側と反対側(図12の上下方向における反対側)に弾性体Sが設けられている。この弾性体Sは作動片331が押し上げられる方向と逆の方向にラチェット300を付勢している。したがって、ロープの繰り出しに伴って上記のように作動片331が押し上げられた後、同様の力でロープの繰り出しが継続されると回転が継続し、ラチェットホイール100とラチェット300との接触が解除される。その場合、弾性体Sの付勢力により作動片331がラチェットホイール100に近接する。そうすると図12(a)に示すように、ロック片330はラチェットホイール100から離隔する。ロープの繰り出しが停止するか、弾性体Sの付勢力よりロープ繰り出しによる押し上げる力が弱い場合も同様である。
また上述の通り、ラチェットホイール100には被係合部111,121が設けられている。ロック片330の先端330aの形状を凸形状とすると、被係合部111,121はその凸形状を受け入れ可能な凹形状となるように形成される。したがって、先端330aがラチェットホイール100の外周に近接している状態で、ラチェットホイール100が回転して被係合部111または被係合部121がその近接した先端330aの位置に到達する場合がある。そうすると被係合部111または被係合部121に、先端330aが入り込む。このとき、それ以上帯状ロープが繰り出されようとしてもラチェットホイール100のラチェット300の位置関係が固定されラチェット300はラチェットホイール100の回転を阻止する。この状態をロック状態とする。
結果としてラチェットホイール100と同軸のドラム200の回転が阻止されるので、ロープの繰り出しもそこで一旦停止する。
ここで、図12(b)の状態からさらにラチェットホイール100が回転すると、先端部110a(または120a)と作動片331との接触が解除され、さらにラチェットホイール100とラチェット300との接触も解除される。そうすると弾性体Sの付勢力に抗する力が解除されるので、時間の経過にしたがって、ロック片330の先端330aがラチェットホイール100から離隔する。
このとき、ロープの繰り出し速度によって、ロック片330によるロック状態に移行するかどうかが定まる。すなわち、ロック片330の先端部330aがラチェットホイール100に近接した状態から元に戻る(ラチェットホイール100から離隔する)までの間の時間より、近接した先端330aが回転によって最も近い被係合部111または被係合部121に到達すればロック状態が形成される(図12(d)参照)。これに対し先端部330aが近接した状態から元に戻るまでの間までに、先端330aが最も近い被係合部111または被係合部121に到達しなければロック状態が形成されない(図12(a)参照)。
安全帯を装着した作業者が落下するときはロープの繰り出し速度が速くなるため、ロック状態が形成されやすいといえる。特許文献1では被係合部が図12のものと比べて数倍設けられており、ロック状態が瞬時に形成される。
しかしながら、安全帯において仮にロック状態が形成されず、最終的に帯状ロープがすべて巻取器から繰り出されるとしても、地表等に到達する前に装着者が帯状ロープで吊られる長さに構成されるものである(墜落制止用器具の安全な使用に関するガイドライン等による)。また、高所作業者等は、足場等安全な作業場所から転落する状況の他、落下せずに足場上で転倒することや、それ以外にも俊敏な動作をすることは十分想定される。
従来の構造においてはラチェットホイール(100等)がラチェット(300等)から離れた時点でのロック片先端(330a等)の位置から、最も近い被係合部(111等)までの長さが短いため、その長さに対応するロープ繰り出し量も短いことになる。つまり装着者の移動量がわずかであっても、その動きが急速であれば不要にロック状態が形成されることになる。
すなわち、従来の安全帯の巻取器の構造によれば、作業者が墜落ではない急速な移動動作、例えば、振り向きやしゃがみ等の身体動作によってもロック状態が形成されてしまう場合があった。
作業者は予期しない巻取器のロック状態により、想定していた身体動作ができなくなることにより、作業場所でのふらつきや、保持している工具を落下させてしまう等のおそれがあった。
本願発明は、上記の点に鑑み発明されたものであって、作業者が予期しない巻取器のロック状態への移行を抑制する帯状ロープの巻取器の構造を提供することを課題とする。
実施形態の第1の態様は、帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、ラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように回転するラチェットと、前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイール側に付勢する弾性部材と、を備え、
前記帯状ロープの繰り出しに対応した前記ラチェットホイールの回転によりし、前記作動片を前記突出部が付勢力に抗して前記ラチェットホイールから離隔する方向に押し出すことにより前記ロック片が前記ラチェットホイールに近接し、前記ロック片の前記被係合部への係合により前記ラチェットホイールの回転が停止され、それにより前記巻取りドラムの前記帯状ロープの繰出し方向への回転が停止され、前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向に隣接した位置に設けられる帯状ロープの巻取器。
実施形態の第2の態様は、帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、ラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように回転するラチェットと、前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイール側に付勢する弾性部材と、を備え、
前記帯状ロープの繰り出しに対応した前記ラチェットホイールの回転によりし、前記作動片を前記突出部が付勢力に抗して前記ラチェットホイールから離隔する方向に押し出すことにより前記ロック片が前記ラチェットホイールに近接し、前記ロック片の前記被係合部への係合により前記ラチェットホイールの回転が停止され、それにより前記巻取りドラムの前記帯状ロープの繰出し方向への回転が停止され、前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向と反対方向に向かい、前記ラチェットホイールの回転中心を基準として中心角0°〜90°の範囲のいずれかの位置に設けられる帯状ロープの巻取器。
実施形態の第3の態様は、帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、
ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、前記巻取りドラムの一側面に固定され、前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、中途を揺動自在に支持するラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように揺動するラチェットと、前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に付勢する弾性部材と、を備え、前記ロック片は、前記ラチェットホイールの前記被係合部に対して係合可能とされ、係合状態において前記巻取りドラムの該帯状ロープの繰り出し方向の回転を阻止し、前記作動片は前記ラチェットホイールの前記突出部に接触され、前記ラチェットは、前記弾性部材により前記作動片の先端が前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に向けて付勢され、前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向に隣接した位置に設けられる帯状ロープの巻取器。
実施形態の第4の態様は、帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、前記巻取りドラムの一側面に固定され、前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、中途を揺動自在に支持するラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように揺動するラチェットと、前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に付勢する弾性部材と、を備え、前記ロック片は、前記ラチェットホイールの前記被係合部に対して係合可能とされ、係合状態において前記巻取りドラムの該帯状ロープの繰り出し方向の回転を阻止し、前記作動片は前記ラチェットホイールの前記突出部に接触され、前記ラチェットは、前記弾性部材により前記作動片の先端が前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に向けて付勢され、前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向に隣接した位置に設けられる帯状ロープの巻取器。
実施形態の第5の態様は、帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、前記巻取りドラムの一側面に固定され、前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、中途を揺動自在に支持するラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように揺動するラチェットと、前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に付勢する弾性部材と、を備え、前記ロック片は、前記ラチェットホイールの前記被係合部に対して係合可能とされ、係合状態において前記巻取りドラムの該帯状ロープの繰り出し方向の回転を阻止し、前記作動片は前記ラチェットホイールの前記突出部に接触され、前記ラチェットは、前記弾性部材により前記作動片の先端が前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に向けて付勢され、前記被係合部は単一である帯状ロープの巻取器。
実施形態の第6の態様は、巻取りケースの内部に、ゼンマイばねにより巻取り方向に付勢して帯状ロープを巻き取る回転可能な巻取りドラムと、該巻取りドラムの一側面に固定され、突出部を外周に有するラチェットホイールと、該ラチェットホイールの周囲に、中途が揺動自在に支持されたラチェットとを備える帯状ロープの巻取器において、前記ラチェットホイールの前記突出部は単一であり、前記ラチェットは、一端部に前記ラチェットホイールの前記突出部に対して係合可能とされ、係合状態において前記巻取りドラムの該帯状ロープの繰り出し方向の回転を阻止するロック片と、他端部に前記ラチェットホイールの外周に接触される作動片を備え、前記ラチェットを弾性部材により前記作動片の先端が前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に向けて付勢し、前記巻取りドラムが前記帯状ロープの繰出し方向に急速に回転して、前記突出部が前記作用片のラチェットホイールと対向する内側面を蹴り上げる作用により前記ロック片を揺動させ、ロック片の先端に対する前記突出部に隣接する被係合部の係合により巻取りドラムが帯状ロープの繰出し方向に回転するのを防止することを特徴とする帯状ロープの巻取器。
実施形態の第7の態様は、一端にフックが設けられ、他端に安全帯との連結部が設けられた帯状ロープが巻回され、該帯状ロープの巻取り方向に付勢された巻取りドラムと、前記巻取りドラムと同軸であり、対応して回転および停止し、かつ突出部と被係合部とが設けられたラチェットホイールと、前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、一端部と他端部との間の位置に設けられたラチェット回転軸を回転中心として、該一端部と該他端部とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように回転するラチェットと、前記ラチェットの前記一端部を前記ラチェットホイール側に付勢する弾性部材と、を備え、前記他端部が前記被係合部へ係合すると前記ラチェットホイールの回転が停止され、前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向に隣接した位置に設けられる帯状ロープの巻取器。
本発明に係る帯状ロープの巻取器は、作業者が予期しない巻取器のロック状態への移行の抑制が可能である。
実施形態のランヤードを示す概略図である。 第1実施形態の帯状ロープの巻取器の構造を示す分解概略図である。 第1実施形態の帯状ロープの巻取器のラチェットホイールを示す概略正面図である。 第1実施形態の帯状ロープの巻取器のラチェットホイールとラチェットを示す概略正面図である。 第1実施形態の帯状ロープの巻取器において、ロープが低速で繰り出される場合のラチェットホイールとラチェットの状態を示す概略図である。 第1実施形態の帯状ロープの巻取器において、ロープが高速で繰り出される場合のラチェットホイールとラチェットの状態を示す概略図である。 第2実施形態の帯状ロープの巻取器の構造を示す分解概略図である。 第2実施形態の帯状ロープの巻取器のラチェットホイールを示す概略正面図である。 第2実施形態の帯状ロープの巻取器のラチェットホイールとラチェットを示す概略正面図である。 第2実施形態の帯状ロープの巻取器において、ロープが低速で繰り出される場合のラチェットホイールとラチェットの状態を示す概略図である。 第2実施形態の帯状ロープの巻取器において、ロープが高速で繰り出される場合のラチェットホイールとラチェットの状態を示す概略図である。 従来の帯状ロープの巻取器において、ロープが繰り出される際のラチェットホイールとラチェットの状態を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳細に説明する。各図において、同一部分には同一番号を付し、重複する説明は省略する。また、図面は、本発明を理解するために誇張して表現している場合もあり、必ずしも縮尺どおり精緻に表したものではないことに留意されたい。なお、本発明は下記に示される実施形態に限られるものではない。
[第1実施形態]
(ランヤード)
図1は実施形態のランヤードLを示す概略斜視図である。図1に示すように、第1実施形態のランヤードLは、帯状ロープが通過可能な開口を有する巻取器Xと、巻取器Xの開口部から出された帯状ロープ4と、巻取器Xに接続された連結部Yと、帯状ロープ4の一端に設けられたフックZとを有する。ランヤードLは、作業者が装着する胴ベルトやフルハーネスといった例えば高所作業用安全帯に連結され、さらにランヤードLにおける連結部Yの反対側にあるフックZは、単管パイプ、親綱、リトラクタ式墜落阻止器具(安全ブロック)、その他構造物にかけられる。このようにランヤードLはフックZを介して構造物に接続され、さらに連結部Y(後述のフック5と同一)を介して作業者が身につける安全帯(胴ベルト、フルハーネス等)に接続されることにより、作業者の墜落を制止する器具である。
(巻取器)
(全体構造)
次に第1実施形態の巻取器Xの内部構造について説明する。図2は実施形態の帯状ロープの巻取器Xの概略分解斜視図である。図2に示すように巻取器Xは、ケース体(図1参照)の内部に、ラチェットホイール1と、ラチェットホイール1の同軸上にあり帯状ロープ4を巻き取るドラム2と、ラチェットホイール1の周囲にラチェット3とを備える。
(ラチェットホイール・ドラムの支持)
巻取器Xのケース体の内部では、ラチェットホイール1と、ドラム2とを同軸で回転可能に保持するため、ブラケット6が設けられている。ブラケット6は、互いに平行であって相対する一対の縦フレームを有する。さらに、当該一対の縦フレームの各端部(図中の下端)それぞれの間に架け渡された接続フレーム65を有し、これら一対の縦フレームと当該接続フレーム65によって、フレーム6は略コの字状に形成されている。ブラケット6の一対の縦フレームの間には、ラチェットホイール1と、ドラム2が挟まれるように配置される。
ドラム2は、その回転方向と一対の縦フレームの対向面とが概ね平行となるようにブラケット6に対して配置される。言い換えると、ドラム2の回転軸(後述のドラム回転軸74)の軸方向と直交する断面と一対の縦フレームの対向面とが概ね平行となる。
また、ラチェットホイール1は、その回転方向と一対の縦フレームの対向面とが概ね平行となるようにブラケット6に対して配置される。言い換えると、ドラム2の主面と一対の縦フレームの対向面とが概ね平行となる。
また、ブラケット6の上記一対の縦フレームそれぞれの長手方向における中間位置(例えば中央側)には、ラチェットホイール1とドラム2の貫通孔に対応する貫通孔64,64が設けられている。この貫通孔64,64それぞれには、ドラム回転軸74が通され、このドラム回転軸74がラチェットホイール1と、ドラム2の回転軸となる。ドラム回転軸74は、一方の貫通孔64から通され、ラチェットホイール1の貫通孔14を通り、ドラム2の対応位置の貫通孔を通り、ブラケット6の他方の縦フレームにおける貫通孔64を通過する。他方の縦フレームにおける貫通孔64を通過したドラム回転軸74は、ワッシャ84によりブラケット6から脱落しないように抜け止めされている。
ドラム回転軸74にはゼンマイばね(不図示)の内端が連結され、その外端はブラケット6に固定されている。ゼンマイばねは、ドラム2の帯状ロープ4の繰り出し方向の回転によって巻締められ、その復元弾性によって帯状ロープ4を巻取る方向にドラム2を復帰回転させる。
なお、各図におけるラチェットホイール1には、貫通孔の他に固定用の凹部(孔)が設けられているが、これは一例であって、凹部の位置や数は任意であり、また固定方法はこのようなものに限られない。つまり固定用の凹部を設けない構成を採ることも可能である。またラチェットホイール1の詳細については後述する。
(ラチェットの支持)
ブラケット6における縦フレームの一方には、ラチェット3を回転可能に保持する貫通孔62が設けられている。ブラケット6の縦フレームにおいて貫通孔62は、ドラム回転軸74の貫通孔64の位置に対し、接続フレーム65側と反対側に寄った位置に設けられる。この位置は、ドラム回転軸74に支持されたドラム2と、ラチェット3の貫通孔32とが干渉しないように設定される。この貫通孔62には、ラチェット回転軸72が通され、このラチェット回転軸72がラチェット3の回転中心(揺動中心)となる。ラチェット3と弾性部材Sについては後述する。
ラチェット回転軸72は、一方の貫通孔62から通され、ラチェット3の貫通孔32を通り、ブラケット6の他方の縦フレームにおける貫通孔62を通過する。他方の縦フレームにおける貫通孔62を通過したラチェット回転軸72は、ワッシャ83によりブラケット6から脱落しないように抜け止めされている。
(フックの支持)
ブラケット6の上記一対の縦フレームそれぞれにおける接続フレーム65(図中の下端)と反対側(図中上端側)は、一対の縦フレームの間隔を狭めるように段差部がそれぞれ設けられる。ブラケット6は、さらにその段差部の先において縦フレームと平行に突出する板状のフック支持部61をそれぞれ有する。フック支持部61はフック5を支持するものであるが、フック5については次の通りである。
フック5は、逆J字型のフック部50と、フック部50の基端側に接続され、円盤状に形成された被支持部51とを有する。フック部50は、湾曲した部分と、湾曲部分の一端から直線状に伸びる直線部分とを有し、さらに直線部分の端部に、当該直線部分から直交するように突出する被支持部51との接続部を有する。接続部における湾曲部と反対側に被支持部51の周面が連なっている。フック5は直線部分のいずれかの位置に直接的または間接的(固定部材等を介して)に軸支された開閉部が設けられている。
開閉部は当該軸支部分を回転中心として、その先端がフック部50の湾曲部の先端にあたる位置(第1位置)と、フック部50の湾曲部先端と開閉部先端との間に所定間隔がとられた位置(第2位置)との間で回動する。フック部50は、開閉部先端が湾曲部先端側にあって両者の間が開いていない状態(第1位置)においてロック状態となる。これに対してフック部50の湾曲部先端と開閉部先端との間が開放された位置(第2位置)においてロックの解除状態となる。
フック支持部61それぞれの中央には、フック5の貫通孔53に対応する貫通孔63,63が設けられている。この貫通孔63,63それぞれには、フック支持ピン73が通され、フック支持ピン73によって、ブラケット6にフック5が保持される。ブラケット6は巻取器Xのケース内部に保持されているから、結果として巻取器Xがフック5を保持していることになる。なお、図2に示すようにフック支持ピン73は、ドラム回転軸74と同様にフック5を回転可能に支持するように構成されていてもよい。
フック支持ピン73は、一方のフック支持部61の貫通孔63から通され、フック5における被支持部51の貫通孔53を通り、他方のフック支持部61における貫通孔63を通過する。他方のフック支持部61における貫通孔63を通過したフック支持ピン73は、ワッシャ83によりブラケット6から脱落しないように抜け止めされている。
(ラチェットホイール1)
ラチェットホイール1について図3を参照して説明する。図3に示すように、ラチェットホイール1は、いわゆるオーバル形の円盤形部分(以下、「回転盤」とする。)を有する。またラチェットホイール1は、所定のラチェットホイール1の回転方向に沿いつつ、かつ回転盤の外周からさらに外側に向かって、回転盤と略同一平面上において突出した突出部10が形成されている。この回転方向とは、帯状ロープ4が巻取器Xから繰り出されるときのドラム2の回転方向に対応して、回転盤(ラチェットホイール1)が回転する方向である。このラチェットホイール1の回転盤の形状は楕円形、卵形、あるいは長円形(直線部分と曲線部分の組み合わせ)に限らず、正円形(正円ではないが第2実施形態参照)であってもよい。図3においては、突出部10から貫通孔14を通る仮想線は、その仮想線と直交し貫通孔14を通る線より長い。つまり前者が長辺で後者が短辺となる。
回転盤の外周に対する、突出部10の一方の立ち上がり部分の角度は鈍角となる。これに対して、外周に対する他方の立ち上がり部分とは鋭角となる。したがって、突出部10の鋭角となる立ち上がり部分から、先端10a(突出端)までの部分(他方側縁部)と回転盤の外周との間に凹形状の被係合部11aが形成される。つまり、突出部10の先端10aの鋭角となる他方側縁部と被係合部11aとが隣接して設けられている。被係合部11aには、後述のラチェット3のロック片30の先端30aが入り込み係合することが可能である。
ラチェットホイール1の回転盤の略中央には貫通孔14が設けられている。この貫通孔14はドラム回転軸74の直径よりやや大径となるように形成される。またラチェットホイール1において突出部10と貫通孔14を挟んで反対側には膨出部12が設けられている。膨出部12は、その他の部分(符号11,13)より曲率が大きく形成されていることにより回転中心からの半径がその他の部分より長くなっている。なおここで記載した「その他の部分」とは突出部10を除いた部分である。つまりラチェットホイール1の外周を4等分したとすると、突出部10側と、貫通孔を挟んで反対側の膨出部12は中心からの半径が長く、その他の部分は短くなるように構成されている。
(ラチェット3)
ラチェット3について図4を参照して説明する。図4に示すように、ラチェット3は、いわゆる三日月形をなしており、三日月形の湾曲形状の一端から他端を結ぶ曲線の中央側において、その凸曲線側が膨出(または突出)している。その膨出した部分に上述の貫通孔32が形成されており、この貫通孔32にラチェット回転軸72が通され、このラチェット回転軸72がラチェット3の回転中心(揺動中心)となる。
ラチェット3は、ロック片30と作動片31とを有する。ラチェット3は、ロック片30の先端30a(ラチェット3の一端部)がラチェットホイール1の回転方向に相対するように、作動片31の先端(ラチェット3の他端部)が当該回転方向に沿うような位置に、ラチェットホイール1に対して配置される。
ラチェット3において、全体形状における凸曲線側縁部における、貫通孔32より作動片31側には、弾性体S(例えばコイルばね)の一端を固定するばね固定部33が設けられている。弾性体Sは例えばブラケット6等に他端が保持され、ラチェット3をラチェットホイール1側に付勢している。これにより作動片31の端部はラチェットホイール1の外周側に近接し、ロック片30の先端30aは、被係合部11aが相対していても係合しない位置まで離隔している。
(ロック状態への移行)
ラチェットホイール1とラチェット3の動作について図5および図6を参照して説明する。図5(a)のようにラチェットホイール1がラチェット3に接触していない状態からロープが繰り出されると、その繰り出し量に応じた角度だけ、ドラム2がドラム回転軸74を中心に回転する(図5(a)の矢印方向参照)。ドラム2が回転すると、ドラム2に保持または固定されたラチェットホイール1が回転する。
ラチェットホイール1がロープ繰り出し方向対応の回転方向に回転すると、その突出部10の先端10aが図5(b)に示すようにラチェット3の内側面334に当接し、ラチェット3をラチェットホイール1と離隔する方向に押し出す。ラチェット3はラチェット回転軸72を中心に、作動片31あるいはロック片30が切り替わるようにいずれかがラチェットホイール1に近接するように構成されているため、図6(b)に示すような、先端10aのラチェット3の内側面34の作動片31側を押し出しにより、ラチェット回転軸72を回転中心としてラチェット3が回転する。
この回転により作動片31がラチェットホイール1と離隔するのに対し、反対側のロック片30の先端30aはラチェットホイール1に近接する(図6(c)参照)。同様の力でロープの繰り出しが継続されると回転が継続し、ラチェットホイール1とラチェット3との接触が解除される(図6(c))。したがって、ラチェットホイール1による作動片31の押し上げ力が解除されるので、弾性体Sの付勢力によりロック片30の先端30aはラチェットホイール1から離れる方向に回動する。
本実施形態によると、突出部10に対する被係合部11aの位置は、ロープ繰り出し方向に対応するラチェットホイール1の回転方向に隣接した位置である。したがって、被係合部11aと先端30aが相対し、さらに先端30aが被係合部11aに係合する第1の場合は、突出部10による押し上げ力が解除された直後(図6(c)参照)から、先端30aが付勢前の位置に戻るまでに、被係合部11aがロック片30の先端30aまで回転(図では180°回転(半回転))した場合である。
被係合部11aと先端30aが相対し、さらに先端30aが被係合部11aに係合する第2の場合は、突出部10と貫通孔14を挟んで反対側の膨出部12による押し上げ力が解除された直後(図6(a)の直前)から、先端30aが付勢前の位置に戻るまでに、被係合部11aがロック片30の先端30aまで回転した場合である。
(作用・効果)
本実施形態における上記第1の場合によれば、突出部10による押し上げ力が解除された時点(図6(c)は直後)から、先端30aが元の位置(付勢力に対する押し上げ力がゼロのとき)に戻るわずかな時間において、被係合部11aが先端30aに相対する位置まで移動しなければ、ロック片30の先端30aは被係合部11aに係合しない。
つまり、押し上げ力の解除時点から、先端30aが元の位置に戻るわずかな時間において、被係合部11aが先端30aに相対する位置まで移動することにより、先端30aがラチェットホイール1の外周に近接している状態で、ラチェットホイール1が回転して被係合部11aがその近接した先端30aの位置に到達すれば、被係合部11aに、先端30aが入り込む。このようにして、ラチェットホイール1の回転が阻止される(ロック状態)。
これに対し、第1の場合では押し上げ力の解除時点から、先端30aが元の位置に戻る時間内に、被係合部11aが先端30aに相対する位置まで移動しなければ、ロック状態にはならない。すなわち、作業者の墜落ではない瞬間的かつ急速な移動動作、例えば、振り向きやしゃがみ等の一時的な身体動作ではロック状態が形成されがたく、かつ墜落のような比較的、継続して帯状ロープが繰り出される状態においてはロック状態が形成されやすいように構成されている。
ただし、上記第1の場合によりロック状態となるのは帯状ロープの繰出しが非常に高速である場合である。つまり、第2の場合によりロック状態となる確率の方が高いことになる。本実施形態では、ラチェットホイール1の1回転の間に、ラチェット3の押し上げが2回行われるが、そのうちの第1の場合においてはロック状態となる可能性がかなり低いことになる。ロック片30が元の位置に戻るまでにラチェットホイール1が180°回転するような帯状ロープ4の繰出し速度が生じることはほとんど無いためである。以上から、本実施形態のロック状態の形成される頻度は従来と比較して相当程度低くなっていることがわかる。
上記実施形態の説明は、以下のように言い換えることができる。
第1の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、実施形態の帯状ロープの巻取器Xのラチェットホイール1を示す正面図である。図2は、実施形態の帯状ロープの巻取器Xのラチェットホイール1とラチェット3を示す正面図である。図2は、本発明に係る帯状ロープの巻取器Xの構造を示す概略分解図である。
まず、図2を参照する。帯状ロープの巻取器Xは、巻取りケース(図1参照)の内部に、ゼンマイばね(図示していない)により巻取り方向に付勢して帯状ロープ4を巻き取る回転可能な巻取りドラム2と、巻取りドラム2の一側面に固定した、突出部10を外周に有する金属製のラチェットホイール1と、該ラチェットホイール1の周囲に、中途を揺動自在に支持したラチェット3とを備える。
巻取りケース内にはブラケット6が設けられ、ブラケット6によって両端部が回転自在に支持された回転軸74に帯状ロープ4の巻取り用のドラム2が支持される。ドラム2に巻取られた帯状ロープ4の先端部はケースの引出し口(図示していない)に挿通されて、外部に位置する先端に安全帯のフック(図示していない)が取付けられる。また、回転軸74を介して、ドラム2にはラチェットホイール1がねじ止めによる手段を介して固定される。後述するとおり、ラチェットホイール1の外周には単一の突出部10が形成され、突出部10はいわば鳥の嘴のようになっており、先端10aが設けられて、ラチェット3のロック片30の先端30aが係合するV字状の係合部を備える。
さらに、ラチェットホイール1には回転軸74の挿通孔14と、その挿通孔14の内周対向位置に切欠部(図示していない)とが形成され、この切欠部に回転軸74に取付けたピン(図示していない)が係合している。このため、帯状ロープ4の引き出しによってドラム2が回転すると、ドラム2とともにラチェットホイール1と回転軸74が回転する。回転軸74にはうず巻ばね(図示していない)の内端が連結され、その外端はブラケット6に固定されている。うず巻ばね(図示していない)は、ドラム2の帯状ロープ4の繰り出し方向の回転によって巻締められ、その復元弾性によって帯状ロープ4を巻取る方向にドラム2を復帰回転させる。
またさらに、ラチェットホイール1の外周上部にはラチェット3が設けられており、ラチェット3はブラケット6にピン72を介して中央部が揺動自在に支持されている。また、ラチェット3にはラチェットホイール1の突出部10に対して係合可能なロック片30が一端部に設けられ、他端部には端部外周が円弧とされた作動片31が形成されている。ラチェット3には弾性体S(巻きばね)が連結され、その弾性体Sは作動片31がラチェットホイール1の外周と接触する方向にラチェット3を偏向する。なお、図2及び3に示すとおり、弾性部材Sは、その一端をラチェット3の作動片31側のばね固定部33に固定し、他端を巻取りケース内の任意の位置に固定するとよい。
帯状ロープの巻取器Xは、フック5を備えており、ピン73を介して、ブラケット6にねじ止めによる手段を介して固定される。通常、このフック5を構築物等の固定部に係合し、帯状ロープ4の先端に取り付けられたフック(図示していない)を作業者が装着した高所墜落防止用安全帯に連結する。
図3を参照する。ラチェットホイール1は、単一の突出部10を備える。ラチェットホイール1は扁平な形状であり、突出部10の領域はいわば鳥の嘴のようになっており、先端10aが設けられて、ラチェット3のロック片30の先端30aが係合するV字状の係合部を備える。なお、後述の図5及び6を説明するため、突出部10以外の領域に符号11、12、13を付して示している。
図2を参照する。前述したとおり、ラチェット3は、一端部にラチェットホイール1の突出部10に対して係合可能とされ、係合状態においてドラム2の帯状ロープ4の繰り出し方向の回転を阻止するロック片30と、他端部にラチェットホイール1の外周に接触される作動片31を備え、ラチェット3を弾性部材Sにより作動片31の先端がラチェットホール1の外周に接触する方向に向けて付勢し、巻取りドラム4が帯状ロープ4の繰出し方向に急速に回転して、突出部10が作用片部31のラチェットホイール1と対向する内側面34を蹴り上げる作用によりロック片30を揺動させ、ロック片30の先端30aに対するラチェットホイール1の突出部10の係合により巻取りドラム2が帯状ロープ4の繰出し方向に回転するのを防止する。
図5及び6を参照する。図5は、実施形態の帯状ロープの巻取器において、ロープが低速で繰り出される場合のラチェットホイールとラチェットの状態を示す図である。図6は、実施形態の帯状ロープの巻取器において、ロープが高速で繰り出される場合のラチェットホイールとラチェットの状態を示す図である。
まず、図5を参照する。便宜的に図5(a)を起点とし、図に示す矢印方向にラチェットホイール1は回動し、帯状ロープ4が繰り出される。帯状ロープ4が低速で回動する場合、図5(a)から(c)に移行する状況において、ラチェットホイール1の突出部10の先端10aは、これに対向するラチェット3の内側面34を蹴り上げることなく通り過ぎ、図5(b)、(c)へと移行して、さらに図5(d)、そして図5(a)に戻る。つまり、ラチェット3のロック片30の先端30aに対するラチェットホイール1の突出部10への係合が行われることなく、巻取りドラム2は帯状ロープ4の繰出し方向に回転し続けることになる。この動きは、ラチェットホイール1の突出部10の数が複数であったとしても同様である。
次に、図6を参照する。ここでも便宜的に図6(a)を起点とし、図5(a)と同様に、図6(a)に示す矢印方向にラチェットホイール1は回動し、帯状ロープ4が繰り出される。帯状ロープ4が高速で回動する場合、図6(a)から(b)に移行する状況において、ラチェットホイール1の突出部10の先端10aが、これに対向するラチェット3の内側面34を蹴り上げることになる。そうすると、弾性部材Sによりラチェット3の作用片31の先端がラチェットホール1の外周に接触する方向に向けて付勢し、ロック片30を揺動させ、ロック片30の先端30aがラチェットホイール1に近づき、図6(b)、(c)に示す状態を経て、ロック片30の先端30aが突出部10に係合することとなる。結果として、巻取りドラム2の帯状ロープ4の繰出し方向への回転が止まる。この動きも、ラチェットホイール1の突出部10の数が複数であったとしても同様といえる。
しかしながら、ラチェットホイール1の突出部10の数が複数の場合と、単一である場合は明らかに異なる。図12を再度参照する。図12は、従来の帯状ロープの巻取器において、ロープが繰り出される際のラチェットホイールとラチェットの状態を示す図であり、ラチェットホイール100の突出部の数が2枚(110、120)である。ここでも便宜的に図12(a)を起点とし、図12(a)に示す矢印方向にラチェットホイール100は回動し、帯状ロープが繰り出される。帯状ロープが高速で回動する場合、図12(a)から(b)に移行する状況において、ラチェットホイール100の突出部110の先端110aが、これに対向するラチェット300の内側面334を蹴り上げることになる。そうすると、弾性部材Sによりラチェット300の作用片331の先端がラチェットホール100の外周に接触する方向に向けて付勢し、ロック片330を揺動させ、ロック片330の先端330aがラチェットホイール100に近づき、図12(b)、(c)に示す状態を経て、ロック片330の先端330aが突出部120に係合することとなる。結果として、巻取りドラムの帯状ロープの繰出し方向への回転が止まる。すなわち、ラチェットホイール100が半周したときに、帯状ロープの巻取りが止まることが理解されるであろう。つまり、突出部の数量が3枚であれば3分の1周回ごとに、4枚であれば4分の1周ごとに、帯状ロープの巻取りが止まることとなる。つまり、ラチェットホイールの突出部が多ければ多いほど、インターロックを作動させる機会が増えることとなり、実際には、作業者の瞬間的な移動が急速な場合、インターロックが作動すればリールの回転が止まるため、作業者を作業場でふらつかせる要因となる。
複数枚の突出部を有する従来巻取器に対して、本発明に係る帯状ロープの巻取器Xによれば、ラチェットホイール1が一周したときに、帯状ロープの巻取りが止まることとなる。
実施例において、2枚の突出部を備える巻取器と、1枚の突出部を備える巻取器とについて、どれくらいの速度でリールの回転が止まるかの比較実験を行った。

実験場所:株式会社基陽物流部内(兵庫県三木市別所町小林477−10)
実験日:平成29年6月19日
比較する巻取器
A:2枚の突出部を備える巻取器
(タイタン(登録商標) ハーネス用巻取りWランヤード リブラ〔DJR-RBL-TW24AP-UJ/DJR-RBL-1GAP-UJ〕サンコー株式会社製)
B:本発明に係る巻取器
測定に使用した機器:iPhone5S(登録商標) Apple社製
測定に使用したソフト:Smart Metronome:Tomohiro Ihara (メトロノームアプリ)
比較実験は、直線状に床に0.5m間隔にテープを貼り、被験者はメトロノームの指定したテンポにあわせてテープを踏み歩いて移動することとした。そして、比較する二つの巻取器A及びBについて、インターロックが作動したテンポをそれぞれ5回記録したところ、Aについては、表1、Bについては、表2の結果を得た。
表1に示すとおり、巻取器Aについては、104〜107bpmのテンポの歩行でロックがかかるのに対し、巻取器Bについては、205〜206bpmのテンポの歩行でロックがかかることがわかる。つまり、巻取器Aの場合、墜落時の速度よりもよりゆっくりした速度である帯状ロープの繰り出し速度でもロックがかかり、ドラムの回転が止まることで、作業者の速やかな移動を阻害する可能性が高いことが理解できるであろう。これに対して、巻取器Bの場合は、巻取器Aに比較して2倍の速さまでロックがかからず、作業者の移動動作や作業への阻害が少ないことが理解できるであろう。
[第2実施形態]
第2実施形態にかかる巻取器Xについて図7〜図11を参照して説明する。以下の説明において、第1実施形態と重複する説明は割愛する。巻取器を除くランヤードの構成は第1実施形態と同様であるため説明は割愛する。
(ラチェットホイール1)
第1実施形態におけるラチェットホイール1では、突出部10と貫通孔14を挟んで反対側には膨出部12が設けられていたが、第2実施形態においては膨出部12が設けられず、当該反対側(図7〜11の符号12)は、その他の部分(符号11,13)と曲率がおおむね同じまたは同一であり、回転中心からの半径もその他の部分とおおむね同じである。なおここで記載した「その他の部分」とは突出部10を除いた部分である。つまりラチェットホイール1の外周を4等分したとき、突出部10のみが半径から距離があり、その他の部分はほぼ同じである。
なお、半径からの距離が「ほとんど同じ」とはラチェットホイール1の回転において作動片31に接触しない程度の長さであることを示す。あるいは作動片31に接触するとしても、突出部10がロック片30の先端部30aをラチェットホイール1に近接させる移動量と比較して、突出部10以外の部分の半径が短いために、当該移動量が70%以下程度になることを示す。
(作用・効果)
本実施形態によれば、突出部10による押し上げ力が解除された時点(図11(c)は直後)から、先端30aが元の位置(付勢力に対する押し上げ力がゼロのとき)に戻るわずかな時間において、被係合部11aが先端30aに相対する位置まで移動しなければ、ロック片30の先端30aは被係合部11aに係合しない。
つまり、押し上げ力の解除時点から、先端30aが元の位置に戻るわずかな時間において、被係合部11aが先端30aに相対する位置まで移動することにより、先端30aがラチェットホイール1の外周に近接している状態で、ラチェットホイール1が回転して被係合部11aがその近接した先端30aの位置に到達すれば、被係合部11aに、先端30aが入り込む。このようにして、ラチェットホイール1の回転が阻止される(ロック状態)。
これに対し、押し上げ力の解除時点から、先端30aが元の位置に戻る時間内に、被係合部11aが先端30aに相対する位置まで移動しなければ、ロック状態にはならない。すなわち、作業者の墜落ではない瞬間的かつ急速な移動動作、例えば、振り向きやしゃがみ等の一時的な身体動作ではロック状態が形成されがたく、かつ墜落のような比較的、継続して帯状ロープが繰り出される状態においてはロック状態が形成されやすいように構成されている。
さらに、本実施形態では、ラチェットホイール1の1回転の間に、ラチェット3の押し上げは1回のみ行われることになり、本実施形態のロック状態の形成される頻度は従来と比較して相当程度低くなっていることがわかる。
[第3実施形態]
第3実施形態のランヤードおよび巻取器について説明する。第1実施形態における被係合部11aは、突出部10におけるラチェットホイール1の回転方向に隣接して設けられていた。しかしながら、第2実施形態の被係合部(不図示)は、突出部10に対し、帯状ロープ4が繰出されたときのラチェットホイール1の回転方向と反対方向側に設けられる(図6:符号13参照)。具体的には、ラチェットホイール1の回転中心である貫通孔14を基準として中心角0°〜90°の範囲のいずれかの位置に設けられる。つまり貫通孔14と突出部10とを結ぶ仮想線に隣接する当該反対方向の位置を0°とし、そこから当該反対方向に中心角90°の範囲までの間に被係合部11aが設けられるものとする。この実施形態においても第2実施形態と同様に膨出部12を設けずに曲面13,14と同様の曲率で膨出部12を曲面12とすることが可能である。その場合、第2実施形態と同様に弾性体Sの付勢力が調節される。
(作用・効果)
本実施形態によっても、第1実施形態および第2実施形態と同様に、作業者の墜落ではない瞬間的かつ急速な移動動作、例えば、振り向きやしゃがみ等の一時的な身体動作ではロック状態が形成されがたく、かつ墜落のような比較して、継続的に帯状ロープが繰り出される状態においてはロック状態が形成されやすいように構成されている。
[変形例]
上記各実施形態において突出部10を設けずラチェットホイール1の外周のいずれか位置を窪ませることにより被係合部を設けてもよい。その場合、被係合部と貫通孔を挟んで反対側には膨出部12が設けられる。
以上、本発明に係る帯状ロープの巻取器における好ましい実施形態を図示して説明してきたが、本発明の技術的範囲を逸脱することなく種々の変更が可能であることは理解されるであろう。
本発明に係る帯状ロープの巻取器の構造は、作業者が墜落ではない瞬間的で急な移動動作、例えば、振り向きやしゃがむ等の身動きの場合でも、インターロックの作動が未然に防止でき、高所墜落防止用安全帯の補助具として広く利用することができる。
1 ラチェットホイール
10 突出部
10a 先端
11a 被係合部
12 膨出部
2 ドラム
3 ラチェット
30 ロック片
30a 先端
31 作動片
34 内側面
4 帯状ロープ
L ランヤード
S 弾性体
X 巻取器

Claims (11)

  1. 帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、
    ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、
    前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、
    前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、
    前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、ラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように回転するラチェットと、
    前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイール側に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記帯状ロープの繰り出しに対応した前記ラチェットホイールの回転により、前記作動片を前記突出部が付勢力に抗して前記ラチェットホイールから離隔する方向に押し出すことにより前記ロック片が前記ラチェットホイールに近接し、
    前記ロック片の前記被係合部への係合により前記ラチェットホイールの回転が停止され、それにより前記巻取りドラムの前記帯状ロープの繰出し方向への回転が停止され、
    前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向に隣接した位置に設けられる
    帯状ロープの巻取器。
  2. 帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、
    ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、
    前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、
    前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、膨出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、
    前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、ラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように回転するラチェットと、
    前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイール側に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記帯状ロープの繰り出しに対応した前記ラチェットホイールの回転によりし、前記膨出部が前記作動片を付勢力に抗して前記ラチェットホイールから離隔する方向に押し出すことにより前記ロック片が前記ラチェットホイールに近接し、
    前記ロック片の前記被係合部への係合により前記ラチェットホイールの回転が停止され、それにより前記巻取りドラムの前記帯状ロープの繰出し方向への回転が停止され、
    前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向と反対方向に向かい、前記ラチェットホイールの回転中心を基準として中心角0°〜90°の範囲のいずれかの位置に設けられる
    帯状ロープの巻取器。
  3. 帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、
    ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、
    前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、
    前記巻取りドラムの一側面に固定され、前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、
    前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、中途を揺動自在に支持するラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように揺動するラチェットと、
    前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記ロック片は、前記ラチェットホイールの前記被係合部に対して係合可能とされ、係合状態において前記巻取りドラムの該帯状ロープの繰り出し方向の回転を阻止し、
    前記作動片は前記ラチェットホイールの前記突出部に接触され、
    前記ラチェットは、前記弾性部材により前記作動片の先端が前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に向けて付勢され、
    前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向に隣接した位置に設けられる
    帯状ロープの巻取器。
  4. 帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、
    ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、
    前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、
    前記巻取りドラムの一側面に固定され、前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、
    前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、中途を揺動自在に支持するラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように揺動するラチェットと、
    前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記ロック片は、前記ラチェットホイールの前記被係合部に対して係合可能とされ、係合状態において前記巻取りドラムの該帯状ロープの繰り出し方向の回転を阻止し、
    前記作動片は前記ラチェットホイールの前記突出部に接触され、
    前記ラチェットは、前記弾性部材により前記作動片の先端が前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に向けて付勢され、
    前記被係合部は、前記突出部に対し、前記帯状ロープが繰出されたときの前記ラチェットホイールの回転方向に隣接した位置に設けられる
    帯状ロープの巻取器。
  5. 帯状ロープが通過可能な開口を有するケース体と、
    ケース体の内部に保持され、前記開口から繰り出されるかまたは巻き取られる帯状ロープが巻回される巻取りドラムと、
    前記ドラムを巻取り方向に付勢するゼンマイばねと、
    前記巻取りドラムの一側面に固定され、前記巻取りドラムの回転に対応して回転し、突出部と、被係合部とが設けられたラチェットホイールと、
    前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、中途を揺動自在に支持するラチェット回転軸を有し、当該ラチェット回転軸を回転中心として、一端である作動片と他端であるロック片とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように揺動するラチェットと、
    前記ラチェットの前記作動片を前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記ロック片は、前記ラチェットホイールの前記被係合部に対して係合可能とされ、係合状態において前記巻取りドラムの該帯状ロープの繰り出し方向の回転を阻止し、
    前記作動片は前記ラチェットホイールの前記突出部に接触され、
    前記ラチェットは、前記弾性部材により前記作動片の先端が前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に向けて付勢され、
    前記被係合部は単一である
    帯状ロープの巻取器。
  6. 前記被係合部は、前記突出部と、前記ラチェットホイールの外周部とによって構成される凹部である
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の帯状ロープの巻取器。
  7. 前記突出部と、前記ラチェットホイールの回転中心を挟んで反対側は凸状の膨出された曲面である
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の帯状ロープの巻取器。
  8. 前記突出部と、前記ラチェットホイールの回転中心を挟んで反対側の曲面は、前記突出部を除いた他の部分より曲率が大きい
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の帯状ロープの巻取器。
  9. 巻取りケースの内部に、ゼンマイばねにより巻取り方向に付勢して帯状ロープを巻き取る回転可能な巻取りドラムと、該巻取りドラムの一側面に固定され、突出部を外周に有するラチェットホイールと、該ラチェットホイールの周囲に、中途が揺動自在に支持されたラチェットとを備える帯状ロープの巻取器において、
    前記ラチェットホイールの前記突出部は単一であり、
    前記ラチェットは、一端部に前記ラチェットホイールの前記突出部に対して係合可能とされ、係合状態において前記巻取りドラムの該帯状ロープの繰り出し方向の回転を阻止するロック片と、他端部に前記ラチェットホイールの外周に接触される作動片を備え、前記ラチェットを弾性部材により前記作動片の先端が前記ラチェットホイールの外周に接触する方向に向けて付勢し、
    前記巻取りドラムが前記帯状ロープの繰出し方向に急速に回転して、前記突出部が前記作用片のラチェットホイールと対向する内側面を蹴り上げる作用により前記ロック片を揺動させ、ロック片の先端に対する前記突出部に隣接する被係合部の係合により巻取りドラムが帯状ロープの繰出し方向に回転するのを防止することを特徴とする帯状ロープの巻取器。
  10. 一端にフックが設けられ、他端に安全帯との連結部が設けられた帯状ロープが巻回され、該帯状ロープの巻取り方向に付勢された巻取りドラムと、
    前記巻取りドラムと同軸であり、対応して回転および停止し、かつ全体として凸曲面をなす膨出部と、凹曲面をなす被係合部とが設けられたラチェットホイールと、
    前記ラチェットホイールの周囲のいずれかの位置に設けられ、一端部と他端部との間の位置に設けられたラチェット回転軸を回転中心として、該一端部と該他端部とのいずれかがラチェットホイールの外縁に近接するように回転するラチェットと、
    前記ラチェットの前記一端部を前記ラチェットホイール側に付勢する弾性部材と、を備え、
    前記他端部が前記被係合部へ係合すると前記ラチェットホイールの回転が停止され、
    ラチェットホイールの外縁において、前記被係合部は、前記膨出部と前記ラチェットホイールの回転中心を挟んで反対側に設けられる
    帯状ロープの巻取器。
  11. 請求項1〜10に記載の帯状ロープの巻取器を有するランヤード。
JP2018133751A 2017-07-13 2018-07-13 帯状ロープの巻取器、ランヤード Pending JP2019018014A (ja)

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