本開示に係る実施形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施の形態によって本開示が限定されるものではない。また、以下の説明における構成要素には、当業者が容易に想定できるものおよび実質的に同一のものなど、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。なお、図面の説明については同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略することがある。
図1は、一実施形態に係る電子機器1の外観を示す平面図である。以下に説明する本開示の実施形態に係る電子機器1は、いわゆるスマートフォンのような端末を含む。しかしながら、本開示の実施形態に係る電子機器1はスマートフォンに限定されるものではない。電子機器1は、例えばタブレット、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステムなどであってもよい。
電子機器1は、表示ユニット10を備える。表示ユニット10は、ディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12とタッチセンサ13とを含む。
ディスプレイ11は、文字、写真、記号、図形等の画像を表示する。ディスプレイ11には、例えば、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイが用いられる。液晶ディスプレイは、バックライトを有する。バックライトには、例えばLED(Light Emitting Diode)などの発光素子が用いられてよい。有機ELディスプレイは、表面に配置されたLED素子が1画素を構成し、画素ごとに駆動する。
マイクロレンズアレイ12は、複数のマイクロレンズを所定の配列で並べて構成される。複数のマイクロレンズの配列の詳細については後述する。
マイクロレンズアレイ12は、ディスプレイ11に対向して位置する。マイクロレンズアレイ12は、ディスプレイ11の一部と重なる位置に設けられる。このため、ディスプレイ11の表示領域の一部はマイクロレンズアレイ12と重複している。ディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12との位置関係の詳細については後述する。
タッチセンサ13は、電子機器1への入力を受け付ける入力手段のうちの1つである。タッチセンサ13は、ユーザの指、スタイラス等の接触を検出する。接触を検出する方法としては、例えば抵抗膜方式や静電容量方式などがあるが、任意の方式でよい。
タッチセンサ13はディスプレイ11と重なる位置に設けられる。タッチセンサ13は、ディスプレイ11の一部と重なるマイクロレンズアレイ12とも重なるように構成されてよい。一実施形態において、ディスプレイ11とタッチセンサ13とは、並べて配置されてもよいし、離して配置されてもよい。
図2は、一実施形態に係る電子機器1の機能構成を示すブロック図である。
図2に示すように、一実施形態に係る電子機器1は、ディスプレイ11とタッチセンサ13とを含む表示ユニット10と、マイク21と、スピーカ22と、カメラ23と、照度センサ24と、通信部25と、ストレージ26と、コントローラ27とを備える。
ディスプレイ11は、コントローラ27から入力された信号に基づいて、文字、写真、記号、図形等の画像を表示する。
タッチセンサ13は、指などによる接触操作を検出する。タッチセンサ13は、検出された接触操作に対応する信号をコントローラ27に入力する。
マイク21は、周囲の音声を集音する。マイク21は、入力を受け付けた音声に対応する信号をコントローラ27に入力する。マイク21は、電子機器1の表面に露出してもよい。
スピーカ22は、コントローラ27から入力された信号に基づいて、音声を出力する。スピーカ22は、各種プログラムの情報等を音声で出力する。スピーカ22は電子機器1に複数設けられてもよい。スピーカ22には、電話の音声を出力するレシーバが含まれてよい。スピーカ22は、電子機器1の表面に露出してもよい。
カメラ23は、ユーザにより撮影された画像を電気信号へ変換して記録する撮像処理を実行する。カメラ23は、表示ユニット10に面している物体の画像を記録するインカメラ、および表示ユニット10の反対側の面に面している物体の画像を記録するアウトカメラを切り換えて利用可能なカメラユニットとして電子機器1に実装されてもよい。
照度センサ24は、電子機器1に照射される光量を検出する。照度センサ24は、検出結果に対応する信号をコントローラ27に入力する。照度センサ24は、受光面が露出するように電子機器1に備えられてよい。照度センサ24は、例えば、光が照射されることにより光電陰極から電子が飛び出す仕組みを利用した電子光電管または光電子増倍管などの電子管や、光起電力効果を利用したフォトダイオードなどであってよいが、これらに限定されない。
通信部25は、無線により通信する。通信部25によってサポートされる無線通信規格には、例えば、2G、3G、4G等のセルラーフォンの通信規格や、近距離無線の通信規格などがある。セルラーフォンの通信規格としては、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)等がある。近距離無線の通信規格としては、例えば、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)、WPAN(Wireless Personal Area Network)等がある。WPANの通信規格には、例えば、ZigBee(登録商標)がある。通信部25は、セルラーフォンの通信規格により無線通信を行う場合、基地局によって割り当てられるチャネルを介し、基地局との間で無線ネットワークを確立し、基地局との間で電話通信及び情報通信を行う。また、通信部25は、Wi−Fi(登録商標)に準拠したAP(Access Point)に接続することで、APを介して情報通信を行うことができる。
ストレージ26は、プログラムおよびデータを記憶する。ストレージ26は、コントローラ27の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。ストレージ26は、半導体記憶媒体、および磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。また、ストレージ26は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。また、ストレージ26は、メモリカード、光ディスク、または光磁気ディスク等の可搬の記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。また、ストレージ26は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。ストレージ26に記憶されるプログラムには、フォアグランドまたはバックグランドで実行されるアプリケーションと、アプリケーションの動作を支援する制御プログラムとが含まれる。
コントローラ27は、電子機器1全体の動作を制御する。コントローラ27は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)、およびコプロセッサを含むが、これらに限定されない。
具体的には、コントローラ27は、ストレージ26に記憶されているデータを必要に応じて参照し、ストレージ9に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、コントローラ27は、データおよび命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、ディスプレイ11、マイク21、スピーカ22、通信部25を含むが、これらに限定されない。コントローラ27は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、タッチセンサ13、照度センサ24を含むが、これらに限定されない。
コントローラ27は、第1表示モードと第2表示モードとを実行する。コントローラ27は、表示モードに応じて、異なる画像表示の制御を実行してよい。すなわち、コントローラ27は、表示モードに応じて、異なる信号をディスプレイ11に入力してよい。第1表示モードおよび第2表示モードの詳細については後述する。
コントローラ27は、時刻に応じて第1表示モードまたは第2表示モードを実行してもよい。
コントローラ27は、照度センサ24の検出結果に応じて第1表示モードまたは第2表示モードを実行してもよい。すなわち、コントローラ27は、電子機器1の周囲の明るさに応じて第1モードまたは第2表示モードを実行してよい。
コントローラ27は、カメラ23の撮像結果に応じて第1表示モードまたは第2表示モードを実行してもよい。
図3は、一実施形態に係る電子機器1の表示ユニット10の構造を示す分解斜視図である。
上述したように、一実施形態に係る電子機器1の表示ユニット10は、ディスプレイ11と、マイクロレンズアレイ12と、タッチセンサ13とで構成される。
ディスプレイ11は、図3における上方に、光射出面11aを有する。光射出面11aは、複数の画素を含む。
マイクロレンズアレイ12にはマイクロレンズ30が所定の配列で配置される。
マイクロレンズアレイ12は、ディスプレイ11の光射出面11aに対向して位置する。マイクロレンズ30は、例えば、ディスプレイ11の光射出側に突出する凸形状を有している。
図3において、ディスプレイ11にはマイクロレンズアレイ12が直接重なり合う。また、ディスプレイ11には、タッチセンサ13が、マイクロレンズアレイ12を介して重なり合う。
なお、ディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12またはタッチセンサ13とが重なり合うこととは、ディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12またはタッチセンサ13とが、それぞれの面に対して垂直に重なり合うことであってよい。言い換えると、ディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12またはタッチセンサ13とが重なり合うこととは、ディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12またはタッチセンサ13とが、それぞれのパネルの厚み方向に重なり合うことであってよい。
表示ユニット10は、ディスプレイ11、マイクロレンズアレイ12、タッチセンサ13以外の所定のパネルを含んでもよい。所定のパネルは、ディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12との間に介在してもよい。当該パネルは、マイクロレンズアレイ12とタッチセンサ13との間に介在してもよい。
図3では、ディスプレイ11とタッチセンサ13とは別体となっているが、タッチセンサ13はディスプレイ11と一体であってもよい。タッチセンサ13とディスプレイ11とが一体となっているディスプレイとは、例えば、インセル型のディスプレイや、オンセル型のディスプレイである。
マイクロレンズアレイ12はディスプレイ11の内部に配置されてよい。ディスプレイ11は、例えば、カラーフィルターを内部に含む。このとき、カラーフィルターの光射出側にはガラス基板または偏光板などが配置されてよい。ここで、マイクロレンズアレイ12は、一実施形態において、カラーフィルターとガラス基板との間に配置されてよい。また、一実施形態において、マイクロレンズアレイ12は、カラーフィルターと偏光板との間に配置されてよい。また、一実施形態において、マイクロレンズアレイ12は、偏光板とガラス基板との間に配置されてよい。マイクロレンズアレイ12はカラーフィルターの光射出側に配置されてよい。これにより、カラーフィルターとマイクロレンズアレイ12とを正確に位置合わせでき、ひいては鮮明な画像を表示ユニット10に表示することができる。
図4は、一実施形態にかかる表示ユニット10の平面図の第1の例である。図では、簡単のため、表示ユニット10の一部分のみを示す。
図4において、円を囲む四角形部分がマイクロレンズ30を示す。図5に示すように、マイクロレンズ30は、光射出面11aに対向して複数配置される。表示ユニット10に含まれるディスプレイ11の光射出面11aは、第1領域111aと第2領域112aとを有す。第1領域111aは、図5において、斜線で示す領域である。第2領域112aは、斜線で示す以外の領域である。マイクロレンズ30は、第1領域111aと第2領域112aとのうち、第1領域111aに対向して位置する。第1領域111aには、マイクロレンズ30が対向して配置され、第2領域112aには、マイクロレンズ30は対向して配置されない。図5において、第1領域111aには、13個のマイクロレンズ30が含まれる。
図5では、マイクロレンズ30同士の位置関係を示す。図5では、簡単のため、表示ユニット10の一部分のみを示す。
マイクロレンズ30の中心点から、当該マイクロレンズ30の最も近傍に位置する別のマイクロレンズ30中心点までの第1距離L1は、マイクロレンズ30所定の1辺から中心点までの距離を2倍した第2距離L2よりも大きくてよい。言い換えると、上記の第1領域111aは複数の領域(すなわち複数のマイクロレンズ30)を含み、複数の領域の1つである第3領域の中心点から、複数の領域の1つでありかつ第3領域の最も近傍に位置する第4領域の中心点までの第1距離L1は、第3領域の端から第3領域の中心点までの距離を2倍した第2距離L2よりも大きくてよい。また、所定方向において複数の領域(すなわち複数のマイクロレンズ30)は等間隔で並んでよい。図5では、複数のマイクロレンズ30は、上下方向、左右方向、および四角形の対角線方向において等間隔で並んでいる。
複数のマイクロレンズ30は、図4および図5に示すように、チェッカーフラッグ状に配置されてよい。チェッカーフラッグ状の配置では、図4および図5における鉛直方向と水平方向の双方において、第1領域111aと第2領域112aとが交互に配置される。チェッカーフラッグ状の配置は、上述したマイクロレンズ30同士の距離と並び方とを満たす配置の1つである。
複数のマイクロレンズ30は、点または線で接することなく、間隔を有して配置されてもよい。
マイクロレンズアレイ12は、ガラス基板上に複数のマイクロレンズ30を配置して構成されてよい。この場合、第2領域112aには平面なガラスが存在することとなる。また、マイクロレンズアレイ12は、複数のマイクロレンズ30の端の所定の点同士または辺の一部同士が接合されて構成されてもよい。この場合、第2領域112aには物体が存在しないこととなる。
マイクロレンズ30は、平面視において、四角形に限られず、三角形、五角形、六角形など、任意の多角形であってよい。マイクロレンズ30は、円形であってもよい。
図6は、一実施形態にかかる表示ユニット10の平面図の第2の例である。図では、簡単のため、表示ユニット10の一部分のみを示す。
図6において、斜線で示す領域が光射出面11aの第1領域111aである。また、斜線で示す以外の領域が光射出面の第2領域112aである。
図7は、一実施形態にかかる表示ユニット10の平面図の第3の例である。図では、簡単のため、表示ユニット10の一部分のみを示す。
図7において、斜線で示す領域が光射出面11aの第1領域111aである。また、斜線で示す以外の領域が光射出面の第2領域112aである。
図8は、一実施形態に係る表示ユニット10と、表示部から射出される光と、人間の瞳50との関係を示す図である。
ディスプレイ11は光射出面11aを有し、当該光射出面11aから光を射出することにより、画像を表示する。瞳50は、ディスプレイ11に表示された画像を観察するユーザの眼の瞳である。瞳50に入射した光は、レンズ50aを介して網膜50bに投影され、像を形成する。これにより、ユーザはディスプレイ11に表示される画像を認識できる。
光射出面11aから射出される光は拡散光である。マイクロレンズ30は、任意の焦点距離を有し、透過する拡散光の拡散度を低減させる。具体的には、例えば、マイクロレンズ30が、ディスプレイ11の光射出面11aから、マイクロレンズ30の焦点距離に近い距離だけ離れた位置に配置されると、光射出面11aの特定の光射出点から射出される光は、マイクロレンズアレイ12を通過する際にコリメートされる。すなわち、マイクロレンズアレイ12を通過した光は平行な光線となるように集束される。よって、マイクロレンズアレイ12を配置した表示ユニット10は、光射出面11aから射出した拡散光がそのまま瞳50に入射するような表示ユニットに比べて、焦点深度が深い画像を表示できる。また、マイクロレンズアレイ12を通過した平行な光は、瞳50を通過した後に、拡散光に比べてより短い距離で結像する。よって、表示ユニット10は、レンズ50aの屈折力が弱くても、すなわちユーザの瞳に老眼や近眼などの屈折異常が起きていても、ユーザが焦点を合わせやすい画像を表示することができる。焦点が合うとは、すなわち、レンズ50aを通過した光が網膜50bの近傍に結像されることである。なお、光射出面11aとマイクロレンズ30との間の距離は、マイクロレンズ30の焦点距離の±10%以内であってよい。これにより、マイクロレンズ30を通過した光は観察位置で所望の範囲内に集束しやすくなる。
特定の光射出点から射出してマイクロレンズアレイ12を通過する平行な光は、任意の経を有してよい。例えば、人間の瞳径は明所においては2mm程度であるため、瞳50に入射するために、該平行な光の経は、2mm程度以下であってよい。また、マイクロレンズアレイ12を通過する平行な光は、マイクロレンズ30の直径に略等しい直径を有する。よって、マイクロレンズ30の直径も任意の値を有してよいが、マイクロレンズアレイ12を通過した平行な光と同じく、2mm程度以下の大きさで構成されてよい。
光射出面11aからは、上述したように拡散光が射出される。よって、光射出面11aの所定の点から射出される光は、マイクロレンズアレイ12に含まれる複数のマイクロレンズ30を照射しうる。結果として、上記所定の点からの拡散光の一部は、あるマイクロレンズ30を通過し、コリメートされて瞳50へ入射しうる。また、上記所定の点からの拡散光の他部は、別のマイクロレンズ30を通過し、コリメートされて瞳50から遠ざかるように導光されうる。
光射出面11a全体が光を射出する場合、複数の光束が瞳50に入射する。そして、複数の光束が瞳50に入射すると、被写界深度が浅くなる。よって、被写界深度が極端に浅くならないよう、光射出面11aの一部分から光が射出するようにすることで、入射する光束の数を制御してもよい。光射出面11aの一部分から光が射出するようにすることとは、すなわち、光射出点を設けることであってよい。光射出点は、例えば1つの画素につき1つであってもよい。この時、光射出点の経、光射出点の間隔、および光射出点から射出してマイクロレンズ30を通過する平行な光の光束同士の間隔は任意の値であってよい。
図9は、一実施形態に係る表示ユニット10におけるディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12との位置関係を示す分解斜視図である。図9では、簡単のため、表示ユニット10の一部分のみを示す。図10は表示ユニット10が有する画素100を示す図である。
ディスプレイ11に表示される画像は、光射出面11aが有する複数の画素100から構成される。すなわち、ディスプレイ11は、複数の画素100を有する光射出面11aから拡散光を射出することにより表示を行う。図9に示すディスプレイ11には、5×5個の画素100が含まれる。
図10に示すように、画素100は、3原色の色ごとに1種類ずつのサブ画素を含んでよい。画素100は赤色画素100aと、緑色画素100bと、青色画素100cとを含む。赤色画素100aは赤色のサブ画素である。緑色画素100bは緑色のサブ画素である。青色画素100cは青色のサブ画素である。図10において赤色画素100a、緑色画素100b、青色画素100cはストライプ状に配置されているが、これに限定されず、任意の形、順番で配置されてよい。
図9に示すように、ディスプレイ11には、開口部を複数有したマスク60が重なり合ってよい。これにより、ディスプレイ11の光射出面11aから射出され、マイクロレンズアレイ12に入射される光は制限される。マスク60は複数の光射出点60aを有する。マスク60は直接又は間接的にディスプレイ11に貼り合わされる。なお、マスク60は配置されなくてもよい。すなわち、表示ユニット10は、光射出面11aから射出される光は全てマイクロレンズアレイ12に入射するように構成されてもよい。
図9において、マイクロレンズ30は、ディスプレイ11が有する複数の画素100のうちの1つの画素100に相当する大きさである。ただし、図9に記載するディスプレイ11とマイクロレンズアレイ12との位置関係は一実施形態にすぎず、例えば、1つの画素100に複数のマイクロレンズ30を対向させてよい。また、複数の画素100に1つのマイクロレンズ30を対向させてもよい。
また、図9では、複数の光射出点60aに対して1つの画素100が配置される。ただし、図9に記載するディスプレイ11の光射出点60aは一実施形態にすぎず、例えば、1つの光射出点60aが1つの画素100に配置されてもよい。1つの光射出点60aが1つの画素100に配置される場合、1つの画素100からの射出される光が1つの光射出点60aに入射するように構成してもよい。また、サブ画素がそれぞれ一つの光射出点60aを有してもよい。
図11および図12を参照して、表示ユニット10に表示される画像について説明する。図11および図12では、簡単のため、表示ユニット10の一部分のみを示す。
図11および図12に示す表示ユニット10が有するディスプレイ11には、9×9個の画素100が含まれる。また、図11および図12に示す表示ユニット10が有するマイクロレンズ30は、図4および図5と同じく、チェッカーフラッグ状に配置される。
コントローラ27は、表示ユニット10が有する複数の画素100について、画素100ごとに光を射出させるか否かを決定することができる。また、コントローラ27は、表示ユニット10が有する複数の画素100について、画素100ごとに射出させる光量を制御することができる。
図11および図12では、光射出面11aの第1領域111aには、複数のマイクロレンズ30が対向して配置される。また、光射出面11aの第2領域112aには、マイクロレンズ30が対向して配置されない。
図11は、第1表示モードにおいて表示ユニット10に表示される画像の第1の例を示す。
図11において、表示ユニット10にはひし形状の画像が表示され、ひし形状以外の部分では画像は表示されていない。このとき、コントローラ27は、表示ユニット10にひし形状の画像を表示し、ひし形状以外の部分には画像を表示しない表示処理を行う。「表示処理」にはひし形状以外の部分には画像は表示しないことも含まれることに留意されたい。なお、画像を表示しないこととは、例えば、黒色を表示することであってよい。
図11では、複数のマイクロレンズ30が対向して配置される光射出面11aの第1領域111aの全体、およびマイクロレンズ30が対向して配置されない光射出面11aの第2領域112aの全体の双方で表示処理が行われている。言い換えると、コントローラ27は、第1領域111aの全体および第2領域112aの全体の双方で表示処理を実行する。第1表示モードでは、第2領域112aの少なくとも一部で表示が実行される。第1表示モードでは、一実施形態において、第2領域112aの全体で表示処理が行われ、かつ、第1領域111aで表示処理が行われる領域は第2領域112aで表示が行われる領域以下であればよい。また、第1表示モードでは、一実施形態において、第2領域112aの全体で表示処理が行われ、かつ、第1領域111aで表示処理が行われなくてもよい。言い換えると、第1表示モードでは、第1領域111aから射出される略平行な光の割合が、第2領域112aから射出される拡散光の割合以下であればよい。
図12は、第2表示モードにおいて表示ユニット10に表示される画像の第2の例を示す。
図12では、マイクロレンズ30が対向して配置される光射出面11aの第1領域111aの全体で表示処理が行われ、かつマイクロレンズ30が対向して配置されない光射出面11aの第2領域112aで表示処理は行われない。言い換えると、コントローラ27は、第1領域111aの全体で表示処理を実行し、第2領域112aでは表示処理を実行しない。第2表示モードでは、第1表示モードよりも第1領域111a内で表示処理が実行される領域が大きい。第2表示モードでは、一実施形態において、第1領域111aの少なくとも一部で表示処理が行われ、かつ、第1領域111aで表示処理が行われる領域が第2領域112aで表示処理が行われる領域よりも大きければよい。言い換えると、第2表示モードでは、第1領域111aから射出される略平行な光の割合が、第2領域112aから射出される拡散光の割合よりも大きければよい。
なお、第1表示モードまたは第2表示モードにおいて、コントローラ27が表示処理を実行しないこととは、表示処理を実行している領域よりも少ない光量で表示処理を実行することであってもよい。
第1表示モードおよび第2表示モードは周囲の明るさを考慮して実行されてよい。例えば、ユーザの周囲が明るいと、ユーザの瞳径は周囲が暗い場合に比べて小さくなる。よって、周囲の環境が明るいと、ユーザの瞳の被写界深度が深くなり、ユーザの瞳に屈折異常が起きていても、周囲が暗い場合に比べて焦点を合わせることができる可能性が高まる。また、例えば、ユーザの周囲が暗いと、ユーザの瞳径は周囲が明るい場合に比べて大きくなる。よって、周囲の環境が暗いと、ユーザの瞳の被写界深度が浅くなり、ユーザの瞳に屈折異常が起きていると、周囲が明るい場合に比べて焦点を合わせることができない可能性が高まる。
瞳に屈折異常が起きているユーザは、周囲が明るいと、略平行な光が射出される第1領域111aからの光が射出されない場合であっても、焦点を合わせることのできる可能性が高まる。また、瞳に屈折異常が起きているユーザは、周囲が明るいと、拡散光が射出される第2領域112aからの光の光量が略平行な光が射出される第1領域111aからの光の光量よりも多い場合であっても、焦点を合わせることのできる可能性が高まる。よって、第1表示モードは、ユーザの周囲の環境が明るいと推定される場合に実行されてよい。例えば、コントローラ27は、6時から17時などの予め設定された時刻において第1表示モードを実行してよい。このように、ユーザの周囲の環境が明るいとの推定は、例えば時刻によって行われる。朝または昼は、夜に比べてユーザの周囲が明るい可能性が高い。また、コントローラ27は、照度センサ24の検出結果が所定値以上である場合に第1表示モードを実行してよい。コントローラ27が照度センサ24の検出結果に基づいてユーザの周囲の明るさを判定する場合、昼夜にかかわらず、室内においても周囲環境が明るいと推定することができる。また、人間の瞳径は、明所では暗所に比べて小さくなり、暗所では明所に比べて大きくなるため、コントローラ27は、カメラ23によってユーザの瞳径を計測し、計測された瞳経が所定値以下である場合に、第1表示モードを実行してもよい。時刻による明るさの推定、照度センサ24による明るさの推定、および計測した瞳経による明るさの推定は適宜組合せて実行されてよい。
瞳に屈折異常が起きているユーザは、周囲が暗いと、略平行な光が射出される第1領域111aからの光が射出されない場合、焦点を合わせることができない可能性が高まる。また、瞳に屈折異常が起きているユーザは、周囲が暗いと、拡散光が射出される第2領域112aからの光の光量が略平行な光が射出される第1領域111aからの光の光量よりも多い場合、焦点を合わせることができない可能性が高まる。よって、第2表示モードは、ユーザの周囲が暗いと推定される場合に実行されてよい。例えば、コントローラ27は、17時から6時などの予め設定された時刻において第2表示モードを実行してよい。このように、ユーザの周囲の環境が暗いとの推定は、例えば時刻によって行われる。夜は、朝または昼に比べてユーザの周囲が暗い可能性が高い。また、コントローラ27は、照度センサ24の検出結果が所定値未満である場合に第1表示モードを実行してよい。コントローラ27が照度センサ24の検出結果に基づいてユーザの周囲の明るさを判定する場合、昼夜にかかわらず、室内においても周囲環境が暗いと推定することができる。また、コントローラ27は、カメラ23によってユーザの瞳径を計測し、計測された瞳経が所定値以上である場合に、第2表示モードを実行してもよい。時刻による明るさの推定、照度センサ24による明るさの推定、および計測した瞳経による明るさの推定は適宜組合せて実行されてよい。
上記の一実施形態では、瞳に屈折異常が起きているユーザが明所に比べて画像に焦点を合わせにくい場所である暗所においては、第1モードよりも平行光の割合が大きい第2モードを実行し、瞳に屈折異常が起きているユーザが焦点の合わせやすい画像を表示することができる。また、上記の一実施形態では、拡散光よりも平行光の割合が大きい第2表示モードを実行し、瞳に屈折異常が起きているユーザが焦点の合わせやすい画像を表示することができる。また、上記の一実施形態では、第1領域111aおよび第2領域112aの双方で表示処理を実行することで、瞳に屈折異常が起きているユーザが焦点の合わせやすい画像を表示しつつ、平行光のみの場合よりも視野角の広い画像を表示することができる。また、上記の一実施形態では、第1領域111aおよび第2領域112aの双方で表示処理を実行することで、瞳に屈折異常が起きているユーザが焦点の合わせやすい画像を表示しつつ、平行光のみの場合よりも明るい、または解像度の高い画像を表示することができる。よって、電子機器1に表示される画像の視認性が向上する。
上記の一実施形態では、瞳に屈折異常が起きているユーザが暗所に比べて画像に焦点を合わせやすい場所である明所においては、拡散光のみを射出する第1表示モードを実行し、第2表示モードよりも視野角の広い画像を表示することができる。また、上記の一実施形態では、瞳に屈折異常が起きているユーザが暗所に比べて画像に焦点を合わせやすい場所である明所においては、平行光よりも拡散光の割合が大きい第1表示モードを実行し、第2表示モードよりも視野角の広い画像を表示することができる。また、上記の一実施形態では、第1領域111aおよび第2領域112aの双方で表示処理を実行することで、拡散光のみの場合よりも明るい、または解像度の高い画像を表示することができる。よって、電子機器1に表示される画像の視認性が向上する。
なお、一実施形態において、コントローラ27は、周囲の明るさが明るくなるほど、すなわち、照度センサ24が検出する値が大きくなるほど、表示処理を実行している領域の光量を増やしてもよい。このとき、コントローラ27は、拡散光を射出する第2表示領域の光量を増やす前に、平行光を射出する第1表示領域の光量を増やしてもよい。これにより、平行光は拡散光に比べてユーザの瞳に入射する割合が大きいため、第1領域111aの光量を増やす場合よりも少ない光量の増加によって、ユーザが所望する明るさの画像を表示することができる。また、一実施形態において、コントローラ27は、周囲の明るさが明るくなるほど、表示処理を実行している領域全体の光量を増やしてもよい。
また、一実施形態において、コントローラ27は、周囲の明るさが明るくなるほど、すなわち、照度センサ24が検出する値が大きくなるほど、表示処理を実行する領域を増やしてよい。このとき、コントローラ27は、拡散光を射出する第2表示領域が表示処理を実行する領域を増やす前に、平行光を射出する第1表示領域が表示処理を実行する領域を増やしてもよい。これにより、平行光は拡散光に比べてユーザの瞳に入射する割合が大きいため、第1領域111aが表示処理を実行する領域を増やす場合よりも少ない表示処理を実行する領域の増加によって、ユーザが所望する明るさの画像を表示することができる。また、一実施形態において、コントローラ27は、周囲の明るさが明るくなるほど、第1領域111aと第2領域112aとを含む領域全体において表示処理を実行する領域を増やしてもよい。また、一実施形態において、コントローラ27は、平行光を射出する第1表示領域が表示処理を実行する領域を増やす前に、拡散光を射出する第2表示領域が表示処理を実行する領域を増やしてもよい。
図13は、一実施形態に係る電子機器1による処理の流れを説明するフローチャートである。
コントローラ27は、現在の時刻が所定時刻内か否かを判定する(ステップS101)。コントローラ27は、現在の時刻が所定時刻内であると判定すると(ステップS101/Yes)、第1表示モードを実行する(ステップS102)。コントローラ27は、現在の時刻が所定時刻内ではないと判定すると(ステップS101/No)、照度センサ24の検出結果が所定以上であるか否かを判定する(ステップS103)。コントローラ27は、照度センサ24の検出結果が所定値以上であると判定すると(ステップS103/Yes)、第1表示モードを実行する(ステップS102)。コントローラ27は、照度センサ24の検出結果が所定値未満であると判定すると(ステップS103/No)、第2表示モードを実行する(ステップS104)。
図13のフローチャートにおいて、ステップS101およびステップS102は、入れ替えてもよい。また、図13のフローチャートにおいて、ステップS101およびステップS102の片方または双方が省略されてもよい。ステップS101およびステップS102の双方が省略される場合、電子機器1のユーザは、自ら電子機器1を操作することにより第1表示モードまたは第2表示モードに設定してよい。
また、ステップS101およびステップS102の双方が省略されなくとも、電子機器1のユーザは、自ら電子機器1を操作することにより第1表示モードまたは第2表示モードに設定可能であってよい。これによれば、例えば、ユーザが老眼鏡や近眼用の眼鏡をかけているなど、第2表示モードで画像を表示させなくとも焦点を合わせることができる場合に、ユーザの意思で第2表示モードから第1表示モードへと電子機器1の設定を変更することができる。なお、ユーザの周囲が明所であったとしても、すなわち第1表示モードが実行されていたとしても、ユーザが老眼鏡や近眼用の眼鏡をかけている場合、ユーザは裸眼の時よりも焦点を合わせやすい状態にある。よって、ユーザ操作によって設定される第1表示モードにおける平行光に対する拡散光の割合は、ユーザ操作によらずに設定される第1表示モードにおける平行光に対する拡散光の割合よりも大きくてよい。この場合、電子機器1は、ユーザ操作によらない第1表示モードと、ユーザ操作によって設定される第1表示モードとを切り替え可能であってよい。これによれば、明所において、ユーザが老眼鏡や近眼用の眼鏡をかけている場合に、ユーザ操作によって第1表示モードの拡散光の割合を大きくすることができる。
上記の一実施形態によれば、マイクロレンズアレイ12によってディスプレイ11からの射出光がコリメートされると、ディスプレイ11からの拡散光がそのままユーザの瞳に入射する場合に比べて目に入る光量が多くなるため、ユーザにとって画像が明るく見える。また、例えば、ユーザがより画像を所望していない場合でも、一実施形態によれば、表示ユニット10には、マイクロレンズアレイ12を有さない表示ユニットに比べて少ない電力でマイクロレンズアレイ12を有さない表示ユニットと同等の明るさの画像を表示することができる。
以上、添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態を記載してきた。しかし、添付の請求項は上記実施形態に限定されるべきものではなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で、当該技術分野の当業者が創作しうる全ての変形例および代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。