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JP2019093551A - 離型フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】凹凸追従性と離型性に優れる離型フィルムを提供すること。【解決手段】(1)〜(3)を満たす4−メチル−1−ペンテン(共)重合体(A)50〜95質量%と、(4)〜(7)を満たす4−メチル−1−ペンテン共重合体(B)5〜50質量%(これら重合体の合計は100質量%)とを含む組成物からなる層を有する単層または多層の離型フィルム。(1)4−メチル−1−ペンテンから導かれる構成単位(P)の含有率が90〜100モル%、4−メチル−1−ペンテン以外の炭素数2〜20のα−オレフィンから導かれる構成単位(AQ)の含有率が0〜10モル%(2)極限粘度が0.5〜5.0dl/g(3)融点が200〜250℃(4)構成単位(P)の含有率が80〜97モル%、構成単位(AQ)の含有率が3〜20モル%(5)極限粘度が0.5〜5.0dl/g(6)Mw/Mnが1.0〜3.5(7)融点が100〜199℃【選択図】なし

Description

本発明は、4−メチル−1−ペンテン系重合体を含む層を有する単層または多層の離型フィルムに関する。
4−メチル−1−ペンテンを主たる構成モノマーとする4−メチル−1−ペンテン・α−オレフィン共重合体は、耐熱性、離型性、耐薬品性に優れているため各種用途に広く使用されている。例えば、該共重合体を含むフィルムは良好な離型性などの特長を活かしてプリント配線基板製造用離型フィルム、複合材料成形用離型フィルム、合成皮革製造用離型紙など、各種離型フィルムに使用され(特許文献1参照)、該共重合体を含む成形体は耐熱性、耐薬品性、耐酸性、透明性などの特長を活かして、実験器具用途およびゴムホース製造用マンドレルなどに使用されている。
一方で、電子機器の発展に伴いプリント配線基板が多く用いられている。プリント配線基板は電子部品を固定して配線するための電子機器の主要な部品の一つであり、リジッド基板、フレキシブルプリント基板、リジッドフレキシブル基板などがある。
例えば、フレキシブルプリント基板(以下「FPC」ともいう。)を製造する際には、回路パターンが形成された基板上にカバーレイフィルムを積層する工程、および、得られた積層体を熱プレス板で挟んで、加熱および加圧する熱プレス成形工程が通常は設けられている。
前記熱プレス成形工程の際には、カバーレイフィルムと熱プレス板とが接着することを避けるために、その中間に、通常はポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、ポリフッ化ビニルなどからなるフッ素系フィルムや、ポリメチルペンテンフィルム、ポリブチレンテレフタレート、シンジオタクティックポリスチレンなどからなる離型フィルムが用いられている(特許文献2参照)。
離型フィルムとしては、耐熱性および加熱加圧後の離型性に加えて、基板回路への追従性に優れていることから、ポリ−4−メチル−1−ペンテン樹脂からなるフィルムを使用することが提案されている。ポリ−4−メチル−1−ペンテンは、融点が235℃ と高いため、温度180℃ 程度で行われる銅貼積層板の成形においても、優れた耐熱性および離型性を有している(特許文献3参照)。
特許文献4には、優れた耐熱性と耐汚染性とを有する離型フィルムが開示されている。
また一方、4−メチル−1−ペンテン系重合体とオレフィン系エラストマーとからなるプロテクトフィルム(特許文献5)、4−メチルペンテン系重合体とオレフィン系エラストマーとの組成物から形成されるフィルム(特許文献6)、合成皮革製造用の離型紙(特許文献7)等が知られている。
特開2010−027745号公報 特開2005−350601号公報 特開2014−098138号公報 特開2016−098257号公報 国際公開第2015/012274号 国際公開第2013/099876号 特開2017−074775号公報
しかし、凹凸追従性と離型性に関し、さらに高いレベルが要求されているが、前記の従来の離型フィルムではこの要求を達成することができなかった。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、前記問題点の解決を目的とするものである。すなわち、本発明は、凹凸追従性と離型性に優れる離型フィルムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するための具体的な手段の一例は、以下の通りである。
[1] 下記要件(A−a)〜(A−c)を満たす4−メチル−1−ペンテン(共)重合体(A)50〜95質量%と、
下記要件(B−a)〜(B−d)を満たす4−メチル−1−ペンテン共重合体(B)5〜50質量%((共)重合体(A)および共重合体(B)の合計量を100質量%とする。)と
を含む組成物(X)からなる層を有する単層または多層の離型フィルム。
(A−a)4−メチル−1−ペンテンから導かれる構成単位(P)の含有率が90〜100モル%であり、炭素原子数2〜20のα−オレフィン(4−メチル−1−ペンテンを除く。)から導かれる構成単位(AQ)の含有率が0〜10モル%(構成単位(P)および構成単位(AQ)の含有率の合計を100モル%とする。)である
(A−b)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜5.0dl/gである
(A−c)DSCで測定した融点(Tm)が200〜250℃の範囲にある
(B−a)4−メチル−1−ペンテンから導かれる構成単位(P)の含有率が80〜97モル%であり、炭素原子数2〜20のα−オレフィン(4−メチル−1−ペンテンを除く。)から導かれる構成単位(BQ)の含有率が3〜20モル%(構成単位(P)および構成単位(BQ)の含有率の合計を100モル%とする。)である
(B−b)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜5.0dl/gである
(B−c)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)が1.0〜3.5である
(B−d)DSCで測定した融点(Tm)が100〜199℃の範囲にある
[2] 前記(共)重合体(A)が下記要件(A−d)を満たし、前記共重合体(B)が下記要件(B−e)を満たす、[1]に記載の離型フィルム。
(A−d)密度が820〜850kg/mである
(B−e)密度が825〜860kg/mである
[3] 前記構成単位(BQ)が、炭素原子数2〜4のα−オレフィンに由来する構成単位である、[1]または[2]に記載の離型フィルム。
[4] ブロッキング係数が0.5〜150mN/cmの範囲にあり、かつ、固体粘弾性装置で測定した80℃貯蔵弾性率E’が0.5〜130MPaの範囲にある、[1]〜[3]のいずれかに記載の離型フィルム。
[5] フレキシブルプリント基板用である、[1]〜[4]のいずれかに記載の離型フィルム。
本発明によれば、凹凸追従性と離型性に優れる離型フィルムを提供することができる。
以下、本発明の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
≪離型フィルム≫
本発明に係る離型フィルムは、
4−メチル−1−ペンテンに由来する構成単位(P)(以下、単に「構成単位(P)」と称する場合がある。)を90モル%以上100モル%以下有し、4−メチル−1−ペンテン以外の炭素原子数2〜20のα−オレフィンに由来する構成単位(AQ)(以下、単に「構成単位(AQ)」と称する場合がある。)を0モル%以上10モル%以下(ただし、構成単位(P)と構成単位(AQ)との合計を100モル%とする。)有する、4−メチル−1−ペンテン(共)重合体(A)(以下、単に「重合体(A)」ともいう。)と、
構成単位(P)を80モル%以上97モル%以下有し、4−メチル−1−ペンテン以外の炭素原子数2〜20のα−オレフィンに由来する構成単位(BQ)(以下、単に「構成単位(BQ)」と称する場合がある。)を3モル%以上20モル%以下(ただし、構成単位(P)と構成単位(BQ)との合計を100モル%とする。)有する、4−メチル−1−ペンテン共重合体(B)(以下、単に「共重合体(B)」ともいう。)とを含み、
前記重合体(A)の含有量が、前記重合体(A)と前記共重合体(B)との合計100質量%に対して50質量%以上95質量%以下である組成物(X)からなる層を有する。
〔組成物(X)〕
組成物(X)は、重合体(A)と共重合体(B)とを含む組成物である。
以下、重合体(A)及び共重合体(B)のそれぞれについて説明する。
<重合体(A)>
重合体(A)は、以下の要件(A−a)〜(A−c)を満たす。組成物(X)に含まれる重合体(A)は、1種でもよく、2種以上でもよい。
要件(A−a):重合体(A)における構成単位(P)の含有率は90モル%以上100モル%以下、好ましくは95モル%以上100モル%以下であり、構成単位(AQ)の含有率(構成単位(AQ)が2種以上である場合は当該2種以上の合計の含有率)は0モル%以上10モル%以下、好ましくは0モル%以上5モル%以下である(ただし、構成単位(P)および構成単位(AQ)の含有率の合計を100モル%とする。)。
重合体(A)における構成単位(P)の含有率が90モル%以上であることにより、耐熱性に優れ、ハンドリングに適した弾性率の離型フィルムが得られるという利点がある。
構成単位(AQ)を形成する、4−メチル−1−ペンテン以外の炭素原子数2〜20のα−オレフィンとしては、例えば、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−ヘプテン、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセン、1−オクタデセンおよび1−エイコセンが挙げられる。該α−オレフィンは、1種でもよく、2種以上でもよい。
構成単位(AQ)を形成するα−オレフィンとしては、組成物(X)の層に適度な弾性率と柔軟性、可とう性を付与するという観点から、炭素数8以上18以下のオレフィン(例えば、1−オクテン、1−デセン、1−テトラデセン、1−ヘキサデセン、1−ヘプタデセンおよび1−オクタデセン)が好ましい。
重合体(A)は、本発明の効果を損なわない範囲で、構成単位(P)および構成単位(AQ)以外のその他の構成単位を含んでいてもよい。その他の構成単位の含有率は、例えば0〜10モル%である(ただし、構成単位(P)および構成単位(AQ)の含有率の合計を100モル%とする。)。
前記その他の構成単位を形成するモノマーの具体例等は、後述する共重合体(B)に含まれ得るその他の構成単位を形成するモノマーの具体例等と同様である。
なお、重合体(A)における各構成単位の含有率(モル%)の値は、後述する共重合体(B)と同様に、13C−NMRによる測定法によって測定した値である。
要件(A−b):重合体(A)の、デカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度[η]は、0.5〜5.0dl/g、好ましくは1.0〜4.0dl/g、より好ましくは1.0〜3.5dl/g、さらに好ましくは1.0〜3.0dl/gである。重合体(A)の極限粘度[η]が前記範囲内であると、低分子量体が少ないため、組成物(X)からなる層のべたつきが少なくなり、また、押出ラミネート法による積層体の成形が可能となる。
重合体(A)の極限粘度[η]は、ウベローデ粘度計を用い、下記の方法により測定される値である。
20mgの重合体(A)をデカリン25mlに溶解させることでデカリン溶液を得た後、ウベローデ粘度計を用い、135℃のオイルバス中で比粘度ηspを測定する。このデカリン溶液を、デカリンを5ml加えて希釈した後、前記と同様にして比粘度ηspを測定する。この希釈操作を更に2回繰り返し、濃度(C)を0に外挿した時のηsp/Cの値を極限粘度[η](単位:dl/g)とする(下記の式参照)。
[η]=lim(ηsp/C) (C→0)
要件(A−c):重合体(A)の融点(Tm)は、200〜250℃、好ましくは200〜245℃、より好ましくは200〜240℃の範囲にある。Tmが前記範囲にある重合体(A)を用いることにより、Tmが前記範囲よりも高い場合に比べて適度な弾性率を有し、Tmが前記範囲よりも低い場合に比べて耐熱性が良好である離型フィルムを得ることができる。
重合体(A)のTmは、示差走査熱量計(DSC:Differential scanning calorimetry)を用い、JIS K7121に準拠して下記の方法により測定される値である。
約5mgの重合体(A)を、セイコーインスツル(株)製の示差走査熱量計(DSC220C型)の測定用アルミニウムパン中に室温で密封し、室温から10℃/分の速度で200℃まで加熱する。重合体(A)を完全融解させるために、200℃で5分間保持し、次いで、10℃/分の速度で−50℃まで冷却する。−50℃で5分間保持した後、10℃/分の速度で200℃まで2度目の加熱を行ない、この2度目の加熱でピークが観測される温度を重合体の融点(Tm)とする。なお、複数のピークが検出される場合には、最も高温側で検出されるピークを採用する。
重合体(A)は、前記要件(A−a)〜(A−c)に加えて、好ましくは下記のいずれかの要件を満たす。
要件(A−d):重合体(A)のJIS K7112(密度勾配管法)に準拠して測定される密度は、好ましくは820〜850kg/m、より好ましくは825〜840kg/m、特に好ましくは830〜835kg/mである。密度が前記範囲であることにより、前記範囲よりも小さい場合に比べて組成物(X)からなる層の機械的な強度が高く、前記範囲よりも大きい場合に比べて組成物(X)からなる層の衝撃強度が高くなる傾向がある。
要件(A−f):重合体(A)の、ASTM D1238に準拠して260℃、5.0kg荷重にて測定されるメルトフローレート(MFR)は、後述する共重合体(B)と押出機内等で混ざりやすく、共押出できる範囲であることが好ましいが、好ましくは0.5〜200g/10min、より好ましくは1〜150g/10min、特に好ましくは1〜100g/10minである。MFRが前記範囲であると、組成物(X)を比較的均一な膜厚に押出成形しやすい。
要件(A−g):重合体(A)の分子量分布(Mw/Mn)は、好ましくは1.0〜7.0、より好ましくは2.0〜6.0である。なお、重合体(A)の分子量分布(Mw/Mn)は、実施例に記載の方法により算出される値である。
要件(A−h):重合体(A)は、破れにくい組成物(X)からなる層を得る観点から、結晶性の高い重合体であることが好ましい。結晶性の高い重合体としては、アイソタクチック構造を有する重合体、シンジオタクチック構造を有する重合体のいずれであってもよいが、特にアイソタクチック構造を有する重合体が好ましく、また入手も容易である。さらに、重合体(A)の立体規則性は特に制限されないが、組成物(X)をフィルム状に成形でき、目的とする使用に耐える強度を有するフィルムを得ることができるような立体規則性を有していることが好ましい。
(重合体(A)の製造方法)
重合体(A)は、オレフィン類を重合して製造してもよく、高分子量の4−メチル−1−ペンテン系重合体を、熱分解して製造してもよい。また重合体(A)は、溶媒に対する溶解度の差で分別する溶媒分別、あるいは沸点の差で分取する分子蒸留などの方法で精製されていてもよい。
重合体(A)を重合反応により製造する場合、例えば4−メチル−1−ペンテンおよび必要に応じて共重合させるα−オレフィンの仕込量、重合触媒の種類、重合温度、重合時の水素添加量等を調整することで、融点、立体規則性および分子量等を制御できる。重合体(A)を重合反応により製造する方法は、公知の方法であってもよい。重合体(A)は、例えば、チーグラナッタ触媒、メタロセン系触媒等の公知の触媒を用いた方法により製造され、好ましくはメタロセン系触媒を用いて製造され得る。一方、重合体(A)を、より高分子量の4−メチル−1−ペンテン系重合体の熱分解により製造する場合には、熱分解の温度や時間を制御することで、分子量を所望の値に制御できる。
重合体(A)は、前述のように製造したもの以外にも、例えば三井化学(株)製TPX等の市販の重合体であってもよい。
<共重合体(B)>
共重合体(B)は、以下の要件(B−a)〜(B−d)を満たす。組成物(X)に含まれる共重合体(B)は、1種でもよく、2種以上でもよい。
要件(B−a):共重合体(B)は、構成単位(P)を80〜97モル%の割合で、および、構成単位(BQ)を3〜20モル%の割合で有する(ただし、構成単位(P)および構成単位(BQ)の含有率の合計を100モル%とする。)。
構成単位(P)の含有率は、好ましくは80モル%以上93モル%以下、より好ましくは82モル%以上90モル%以下である。
構成単位(P)の含有率が前記範囲であることにより、フィルムの離型性と耐熱性に優れる。
構成単位(BQ)の含有率(構成単位(BQ)が2種以上である場合は当該2種以上の合計の含有率)は、好ましくは7モル%以上20モル%以下、より好ましくは10モル%以上18モル%以下である。
共重合体(B)における構成単位(BQ)の含有率が前記範囲にあることにより、得られるフィルムの凹凸追従性が向上する。
構成単位(BQ)を形成する、4−メチル−1−ペンテン以外の炭素数2以上20以下のα−オレフィンとしては、得られるフィルムの引張破断伸びの異方性および引裂強さの異方性をより低減することができ、さらに耐衝撃性も向上する観点から、エチレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセンが好ましく、炭素原子数2〜4のα−オレフィン、すなわちエチレン、プロピレン、1−ブテンが更に好ましく、プロピレンが特に好ましい。
構成単位(BQ)を形成するα−オレフィンとしては、1種のみを用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
構成単位(BQ)は、前記重合体(A)が構成単位(AQ)を含む場合、構成単位(AQ)と同じであってもよく、異なっていてもよい。
共重合体(B)は、本発明の効果を損なわない範囲で、構成単位(P)および構成単位(BQ)以外のその他の構成単位を含んでいてもよい。その他の構成単位の含有率は、例えば0〜10モル%である(ただし、構成単位(P)および構成単位(BQ)の含有率の合計を100モル%とする。)。
前記その他の構成単位を形成するモノマーとしては、環状オレフィン、芳香族ビニル化合物、共役ジエン、非共役ポリエン、官能ビニル化合物、水酸基含有オレフィン、ハロゲン化オレフィン等が挙げられる。
環状オレフィン、芳香族ビニル化合物、共役ジエン、非共役ポリエン、官能ビニル化合物、水酸基含有オレフィンおよびハロゲン化オレフィンとしては、例えば、特開2013−169685号公報の段落0035〜0041に記載の化合物を用いることができる。
前記その他の構成単位を形成するモノマーとしては、ビニルシクロヘキサン、スチレンが特に好ましい。
共重合体(B)に、前記その他の構成単位が含まれる場合、前記その他の構成単位は、1種のみ含まれていてもよく、また、2種以上含まれていてもよい。
共重合体(B)における各構成単位の含有率(モル%)の値は、下記の条件で13C−NMRによる測定法により測定した場合のものである。
〜条件〜
測定装置:核磁気共鳴装置(ECP500型、日本電子(株)製)
観測核:13C(125MHz)
シーケンス:シングルパルスプロトンデカップリング
パルス幅:4.7μ秒(45°パルス)
繰り返し時間:5.5秒
積算回数:1万回以上
溶媒:オルトジクロロベンゼン/重水素化ベンゼン(容量比:80/20)混合溶媒
試料濃度:55mg/0.6mL
測定温度:120℃
ケミカルシフトの基準値:27.50ppm
要件(B−b):共重合体(B)の、デカリン溶媒中、135℃で測定される極限粘度[η]は、0.5〜5.0dl/g、好ましくは0.5〜4.0dl/g、より好ましくは0.5〜3.5dl/g、特に好ましくは1.0〜3.5dl/gである。
共重合体(B)の極限粘度[η]は、前記重合体(A)の極限粘度[η]と同様の方法で測定される値である。
要件(B−c):共重合体(B)の分子量分布(Mw/Mn)は、組成物(X)からなる層のべたつきおよび外観の観点から、1.0〜3.5、好ましくは1.1〜3.0である。
共重合体(B)の重量平均分子量(Mw)は、組成物(X)からなる層の成形性の観点から、好ましくは1×10〜2×10、より好ましくは1×10〜1×10である。
なお、共重合体(B)のMwおよびMw/Mnは、実施例に記載の方法により算出される値である。
要件(B−d):共重合体(B)の融点(Tm)は、100〜199℃、好ましくは110〜180℃、より好ましくは110〜160℃、特に好ましくは125〜150℃の範囲にある。
共重合体(B)のTmは、前記重合体(A)のTmと同様の方法により測定される値である。
共重合体(B)は前記要件(B−a)〜(B−d)に加えて、好ましくは下記のいずれかの要件を満たす。
要件(B−e):共重合体(B)のJIS K7112(密度勾配管法)に準拠して測定される密度は、ハンドリング性の観点から、好ましくは825〜860kg/m、より好ましくは830〜860kg/m、特に好ましくは830〜850kg/mである。
要件(B−f):共重合体(B)の、ASTM D1238に準拠して230℃で2.16kgの荷重にて測定されるメルトフローレート(MFR)は、組成物(X)の成形時の流動性の観点から、好ましくは0.1〜100g/10min、より好ましくは0.5〜50g/10min、特に好ましくは0.5〜30g/10minである。
要件(B−g):共重合体(B)の、動的粘弾性測定(温度範囲:−40℃〜150℃、周波数:10rad/s)において損失正接(tanδ)の最大値を示す際の温度が、好ましくは−40〜50℃、より好ましくは0〜45℃、さらに好ましくは0〜43℃の範囲にあり、かつ、損失正接(tanδ)の最大値が、好ましくは0.4以上、より好ましくは0.6以上、さらに好ましくは0.8以上、特に好ましくは1.0以上である。共重合体(B)は、その損失正接(tanδ)の最大値が、前記温度範囲内にあり、かつ、最大値が0.4以上であると、応力緩和性により優れるため、凹凸追従性により優れる離型フィルムを得ることができる。
共重合体(B)の損失正接(tanδ)の最大値およびその最大値を示す際の温度は、以下の条件で、共重合体(B)から厚さ3mmのシートを形成し、シート形成の3日後に測定した場合の値である。
〜シート形成条件〜
200℃に設定した油圧式熱プレス機を用い、共重合体(B)に10MPaの圧力を加えシートを形成する。具体的には、3mm厚のシート(スペーサー形状;240×240×3mm厚の板に45×45×3mm、4個取り)の場合、余熱を5分とし、共重合体(B)を、10MPaで2分間加圧した後、20℃に設定した別の油圧式熱プレス機を用い10MPaで圧縮し、5分程度冷却してプレスシートを作製する。熱板としては5mm厚の真鍮板を用いる。
〜測定条件〜
前記プレスシートから、測定試料として45mm×10mm×3mmの短冊片を切り出す。ANTONPaar社製MCR301を用いて、10rad/sの周波数で−40〜
150℃までの動的粘弾性の温度依存性を測定し、ガラス転移温度に起因する損失正接(tanδ)が最大値(ピーク値)となる際の温度、およびその際の損失正接(tanδ)の値を測定する。
(共重合体(B)の製造方法)
共重合体(B)は、従来知られているメタロセン触媒系により、例えば、国際公開第2005/121192号、国際公開第2011/055803号、国際公開第2014/050817等に記載された方法により合成することができる。
<組成物(X)>
組成物(X)において、重合体(A)および共重合体(B)の合計100質量%に対する重合体(A)の含有量は、50〜95質量%、好ましくは60〜93質量%、さらに好ましくは70〜90質量%である。共重合体(B)の含有量は、5〜50質量%、好ましくは7〜40質量%、さらに好ましくは10〜30質量%である。
前記重合体(A)の含有量が前記範囲にあることにより、前記範囲よりも少ない場合に比べて離型性と耐熱性に優れ、前記範囲よりも多い場合に比べて、凹凸追従性に優れるフィルムが得られる。
組成物(X)は、JIS K7196に準拠して測定したTMA軟化温度が200℃以上(例えば200〜240℃)であることが、耐熱性の観点から好ましい。TMA軟化温度は、たとえば共重合体(B)の含有量を減らしたり、重合体(A)における構成単位(AQ)の含有率を減らしたりすることにより高くすることができる。
組成物(X)は、重合体(A)と共重合体(B)とを前記割合で混合することによって得られるが、例えばオレフィン類の重合反応により組成物(X)を得てもよい。
組成物(X)を重合体(A)と共重合体(B)との混合により得る場合、混合方法としては、特に限定されないが、例えば、二軸押出機でコンパウンド、ペレット同士をドライブレンド等することによって混合する方法等が挙げられる。
組成物(X)は、本発明の目的を損なわない範囲内において、さらに例えば、耐候安定剤、耐熱安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、スリップ防止剤、アンチブロッキング剤、防曇剤、核剤、滑剤、顔料、染料、老化防止剤、塩酸吸収剤、無機又は有機の充填剤、有機系又は無機系の発泡剤、架橋剤、架橋助剤、粘着剤、軟化剤、難燃剤等の各種添加剤や、重合体(A)および共重合体(B)以外の樹脂を含有していてもよい。組成物(X)における、重合体(A)および共重合体(B)以外の成分の含有量は、重合体(A)および共重合体(B)の合計100質量部に対して好ましくは10質量部以下、より好ましくは5質量部以下である。
〔離型フィルム〕
本発明において「フィルム」とは、便宜上の名称であって、「フィルム」とは平面状の成形物の総称であり、これにはシート、膜(メンブレン)、テープなども含む概念である。
組成物(X)は、押出キャスト成形法、押出ラミ成形法、カレンダー成形法、インフレーション成形、ロール成形等の各種成形法により、目的とする成形体、例えばフィルム、シート等に加工することができる。また、前述の成形加工方法により得た成形体を、さらに一軸延伸あるいは二軸延伸して得たものであることも好ましい。
<積層フィルム>
また、本発明のフィルムは、前述した組成物(X)から得られる単層フィルムのほか、最表面層の少なくとも一層が組成物(X)からなる積層フィルムもまた好ましい態様である。
積層フィルムの層構成として、例えば、A層(表面層)、B層(接着層)、C層(基材層)、B'層(接着層)およびA'層(表面層)からなる5層構造を有するフィルムが挙げられ、この場合、A層(表面層)およびA'層(表面層)が、組成物(X)からなる層であることが好ましい。
基材層を構成する樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、プロピレンの単独重合体、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・プロピレン・ブテン共重合体、ブテンの単独重合体、エチレン・ブテン共重合体、プロピレン・ブテン共重合体、ポリ4−メチル−1−ペンテン、エチレン・α−オレフィン共重合体、プロピレン・α−オレフィン共重合体、1−ブテン・α−オレフィン共重合体、環状オレフィン共重合体などのポリオレフィン系樹脂、これらの樹脂を不飽和カルボン酸やその誘導体によりグラフト変性した樹脂、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド12、ポリアミド612、ポリアミド66、ポリアミド610、ポリアミド46、ポリアミドMXD6、ポリアミド6T、ポリアミド6I、ポリアミド9T等のポリアミド樹脂、ポリエチレンテレフタラート、ポリブチレンテレフタラートなどのポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル、塩化ビニリデン、ポリウレタン、エチレン・アクリル酸エステル共重合体、エチレン・メタクリル酸エステル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸共重合体、エチレン・メタクリル酸共重合体、およびこれらの部分イオン架橋物が挙げられる。
基材層を構成する樹脂としては、前記の樹脂を1種単独で用いてもよく、2種以上を用いてもよい。
接着層としては、例えば、不飽和カルボン酸または不飽和カルボン酸無水物による変性ポリオレフィン樹脂、より具体的には変性ポリ4−メチル−1−ペンテン系重合体を含む樹脂が挙げられる。
前記積層フィルムを得る方法については特に制限されないが、あらかじめ押出キャスト成形またはインフレーション成形にて得られた表面層フィルム上に、押出ラミネーション、押出コーティング等の公知の積層法により積層する方法や、複数のフィルムを独立して成形した後、各々のフィルムをドライラミネーションにより積層する方法等が挙げられるが、生産性の点から、複数の成分を多層の押出機に供して成形する共押出成形が好ましい。
本発明の離型フィルムの厚みは特に限定されないが、通常500μm以下であり、好ましくは10〜500μm、より好ましくは20〜250μm、さらに好ましくは20〜100μmである。
〔離型フィルムの物性〕
本発明の離型フィルムが満たすことが好ましい物性について以下に記載する。
<ブロッキング係数>
離型性の指標として、ブロッキング係数により評価が可能である。
本発明における離型フィルムのブロッキング係数は、好ましくは0.5〜150(mN/cm)、より好ましくは0.5〜100(mN/cm)、さらに好ましくは0.5〜80(mN/cm)、特に好ましくは0.5〜50(mN/cm)である。ブロッキング係数が前記範囲内となるフィルムは、離型性に優れる。
該ブロッキング係数はASTM D1893に準拠して測定される。具体的な試験方法については実施例の欄に記載する。
<80℃における貯蔵弾性率E’>。
凹凸追従性の指標として、80℃における貯蔵弾性率E’により評価が可能である。
本発明の離型フィルムの80℃における貯蔵弾性率E’は、好ましくは0.5〜130MPaの範囲にある。
具体的な測定方法については、実施例の欄に記載の方法にて行うことができる。
〔用途〕
本発明の離型フィルムの具体的な用途としては、例えば以下のような用途を挙げることができるが、特にこれらに限られない。
フレキシブルプリント基板(FPC)用離型フィルム、ACM基板用離型フィルム、リジット基板用離型フィルム、リジットフレキシブル基板用離型フィルム、先端複合材料用離型フィルム、炭素繊維複合材硬化用離型フィルム、ガラス繊維複合材硬化用離型フィルム、アラミド繊維複合材硬化用離型フィルム、ナノ複合材硬化用離型フィルム、フィラー充填材硬化用離型フィルム、半導体封止用離型フィルム、偏光板用離型フィルム、拡散シート用離型フィルム、プリズムシート用離型フィルム、反射シート用離型フィルム、離型フィルム用クッションフィルム、燃料電池用離型フィルム、各種ゴムシート用離型フィルム、ウレタン硬化用離型フィルム、エポキシ硬化用離型フィルム、シリコン樹脂用離型フィルム、LED封止体用金型離型フィルム、アクリル粘着剤用離型フィルム、プロテクトフィルム用離型フィルム、合成皮革用離型フィルムなどの離型フィルム、
ペリクル用フィルム、偏光板用フィルム、偏光板用保護フィルム、液晶パネル用保護フィルム、光学部品用保護フィルム、レンズ用保護フィルム、電気部品・電化製品用保護フィルム、携帯電話用保護フィルム、パソコン用保護フィルム、タッチパネル用保護フィルム、窓ガラス保護フィルム、焼付塗装用フィルム、マスキングフィルムなどが挙げられる。
以下、本発明を実施例により更に具体的に説明するが、本発明はその主旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
[重合体(A)]
国際公開第2006/054613号の比較例9に記載の重合方法に準じて、4−メチル−1−ペンテン、1−ヘキサデセン、1−オクタデセン、水素の割合を変更することによって、表1に示す物性を有する重合体A−1を得た。重合体の各種物性の測定方法を以下に示し、測定結果を表1に示す。
(1)組成
前述した13C−NMRによる測定法により、重合体の組成を求めた。
(2)極限粘度[η]
ウベローデ粘度計を用い、前述した方法により、デカリン溶媒中135℃で極限粘度[η]を求めた。
(3)重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)
液体クロマトグラフ:Waters社製ALC/GPC 150−C plus型(示差屈折計検出器一体型)を用い、カラムとして東ソー(株)製GMH6−HT×2本およびGMH6−HTL×2本を直列接続し、移動相媒体としてo−ジクロロベンゼンを用い、流速1.0ml/分、140℃でゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)測定を行った。得られたクロマトグラムを、公知の方法によって、標準ポリスチレンサンプルを使用した検量線を用いて解析することで、重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)を求めた。
(4)メルトフローレート(MFR)
ASTM D1238に準拠して260℃、5.0kg荷重にて測定されるメルトフローレート(MFR)を求めた。
(5)密度
JIS K7112(密度勾配管法)に準拠して密度を求めた。
(6)融点(Tm)
JIS K7121に準拠して前述した方法により測定し、ピーク温度から求めた。
[共重合体(B)]
充分に窒素置換した容量1.5Lの攪拌翼付のSUS製オートクレーブに、300mlのn−ヘキサン(乾燥窒素雰囲気下、活性アルミナ上で乾燥したもの)および450mlの4−メチル−1−ペンテンを23℃で装入した後、トリイソブチルアルミニウム(TIBAL)の1.0mmol/mlトルエン溶液を0.75ml装入し、攪拌機を回した。
次に、オートクレーブを内温が60℃になるまで加熱し、全圧(ゲージ圧)が0.19MPaとなるようにプロピレンで加圧した。
続いて、予め調製しておいた、Al換算で1mmolのメチルアルミノキサンおよび0.01mmolのジフェニルメチレン(1−エチル−3−t−ブチル−シクロペンタジエニル)(2,7−ジ−t−ブチル−フルオレニル)ジルコニウムジクロリドを含むトルエン溶液0.34mlをオートクレーブに窒素で圧入し、重合反応を開始させた。重合反応中は、オートクレーブの内温が60℃になるように温度調整した。
重合開始から60分後、オートクレーブにメタノール5mlを窒素で圧入し、重合反応を停止させた後、オートクレーブ内を大気圧まで脱圧した。脱圧後、反応溶液に、該反応溶液を攪拌しながらアセトンを添加し、溶媒を含む重合反応生成物を得た。次いで、得られた溶媒を含む重合反応生成物を減圧下、130℃で12時間乾燥させて、共重合体(B)として、44.0gの粉末状の重合体B−1を得た。
重合体B−1の各種物性の測定結果を表1に示す。なお、測定方法は、メルトフローレート(MFR)の測定条件を230℃、2.16kg荷重に変更したことを除いて、重合体(A)の測定方法と同じである。
Figure 2019093551
[組成物(X)]
<組成物(X)の調製>
重合体A−1を90質量部と、重合体B−1を10質量部と、二次抗酸化剤としてのトリ(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフェートを0.1重量部と、耐熱安定剤としてのn−オクタデシル−3−(4’−ヒドロキシ−3’,5’−ジ−t−ブチルフェニル)プロピネートを0.1重量部とを配合した。その後、(株)プラスチック工学研究所社製、2軸押出機BT−30(スクリュー系30mmφ、L/D=46)を用い、設定温度270℃、樹脂押出量60g/minおよび200rpmの条件で造粒して、組成物X1を得た。
また重合体A−1と重合体B−1の比率を表2の通りに変更した以外は組成物X1と同様にして、組成物X2、X3およびX’1を得た。
[フィルムの作製]
<実施例1>
組成物X1を用い、サーモ・プラスチック(株)製、単軸押出機(スクリュー径20mmφ・L/D=28)にコートハンガー式T型ダイス(リップ形状;270×0.8mm)を装着して、ダイス温度260℃条件下、ロール温度80℃、巻き取り速度2.0m/minで成形を行い、厚み50μmのフィルムを得た。
<実施例2>
組成物X1を組成物X2に変更したこと以外は実施例1と同様の手法により、フィルムを作製した。
<実施例3>
組成物X1を組成物X3に変更したこと以外は実施例1と同様の手法により、フィルムを作製した。
<比較例1>
組成物X1を重合体A−1に変更したこと以外は実施例1と同様の手法により、フィルムを作製した。
<比較例2>
組成物X1を組成物X’1に変更したこと以外は実施例1と同様の手法により、フィルムを作製した。
[フィルムの評価]
得られたフィルムについて、以下の測定および評価を行った。結果を表2に示す。
<ブロッキング係数>
ASTM D1893に準拠して評価した。具体的には70mm×100mmに切り出
したフィルムを重ね、温度170℃、5MPaの荷重で30分間加圧後、室温まで冷却し
て測定用試料を得た後、インストロン社製万能引張試験機3380にて、200mm/分
の速度で評価した。
<80℃における貯蔵弾性率E’>
TA−Instruments社製のRSA−IIIを用いて、引張モード、昇温速度4℃/min、周波数1Hz、ひずみ0.1にて、80℃における貯蔵弾性率(E')を測定した。
Figure 2019093551

Claims (5)

  1. 下記要件(A−a)〜(A−c)を満たす4−メチル−1−ペンテン(共)重合体(A)50〜95質量%と、
    下記要件(B−a)〜(B−d)を満たす4−メチル−1−ペンテン共重合体(B)5〜50質量%((共)重合体(A)および共重合体(B)の合計量を100質量%とする。)と
    を含む組成物(X)からなる層を有する単層または多層の離型フィルム。
    (A−a)4−メチル−1−ペンテンから導かれる構成単位(P)の含有率が90〜100モル%であり、炭素原子数2〜20のα−オレフィン(4−メチル−1−ペンテンを除く。)から導かれる構成単位(AQ)の含有率が0〜10モル%(構成単位(P)および構成単位(AQ)の含有率の合計を100モル%とする。)である
    (A−b)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜5.0dl/gである
    (A−c)DSCで測定した融点(Tm)が200〜250℃の範囲にある
    (B−a)4−メチル−1−ペンテンから導かれる構成単位(P)の含有率が80〜97モル%であり、炭素原子数2〜20のα−オレフィン(4−メチル−1−ペンテンを除く。)から導かれる構成単位(BQ)の含有率が3〜20モル%(構成単位(P)および構成単位(BQ)の含有率の合計を100モル%とする。)である
    (B−b)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が0.5〜5.0dl/gである
    (B−c)ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)で測定される重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)との比である分子量分布(Mw/Mn)が1.0〜3.5である
    (B−d)DSCで測定した融点(Tm)が100〜199℃の範囲にある
  2. 前記(共)重合体(A)が下記要件(A−d)を満たし、前記共重合体(B)が下記要件(B−e)を満たす、請求項1に記載の離型フィルム。
    (A−d)密度が820〜850kg/mである
    (B−e)密度が825〜860kg/mである
  3. 前記構成単位(BQ)が、炭素原子数2〜4のα−オレフィンに由来する構成単位である、請求項1または2に記載の離型フィルム。
  4. ブロッキング係数が0.5〜150mN/cmの範囲にあり、かつ、固体粘弾性装置で測定した80℃貯蔵弾性率E’が0.5〜130MPaの範囲にある、請求項1〜3のいずれか一項に記載の離型フィルム。
  5. フレキシブルプリント基板用である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の離型フィルム。
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