図1に示すように、本発明のスロットマシン(遊技機)10は、収納箱11と、前面扉12とを備えている。収納箱11には、第1〜第3リール20a〜20cがユニット化されたリールユニットや、後述する払い出し口27を介してメダル受け皿28にメダルの払い出しを行うホッパ装置などが収納されている。前面扉12は、上扉12aと下扉12bとに分割されており、これら上扉12a及び下扉12bはそれぞれ収納箱11に軸着され、開閉自在に支持されている。
上扉12aには、液晶ディスプレイ13、スピーカ14などの演出装置、及び、表示窓16が設けられている。液晶ディスプレイ13は、各種演出画像を表示する。また、スピーカ14は、各種演出音を出力する。スロットマシン10は、これら液晶ディスプレイ13、及び、スピーカ14を制御することによって遊技を演出する。なお、演出装置は液晶ディスプレイやスピーカに限定されない。ランプなどの電飾装置、アクチュエータやモータなどで駆動される可動式の役物などを演出装置として設け、これらを演出に用いてもよい。
表示窓16の奥には、回転自在な第1リール20a、第2リール20b、第3リール20cが設けられている。リール20a〜20cの外周面には複数種類の図柄が配列されており、リール20a〜20cが停止すると表示窓16を通して1リールあたり3個の図柄が表示される。そして、全てのリール20a〜20cが停止したときに、当選役に対応する図柄組み合わせが表示されると(当選役に対応する図柄(当選図柄が予め設定された入賞有効ライン上に並ぶと)、この当選役が入賞となり、入賞した当選役に対応する処理が行われる。なお、本実施形態では、表示窓16の上段、中段、下段の3本、及び、斜め2本の合計5本の入賞有効ラインが設定されている例で説明を行う。
下扉12bには、メダルを投入するメダル投入口22、クレジットされたメダルを1枚ずつベットするための1ベットボタン23a、クレジットされたメダルをベット可能な上限数まで一括でベットするためのMAXベットボタン23b、遊技を開始する際に操作されるスタートレバー24、回転しているリールを停止させるためのストップボタン26a〜26c、メダルを払い出す払い出し口27、払い出し口27から払い出されたメダルを受けるメダル受け皿28が設けられている。
スロットマシン10では、メダル投入口22にメダルを投入してこのメダルをベット、または、1ベットボタン23aやMAXベットボタン23bを操作してクレジットされたメダルをベットし、ベットしたメダルの枚数(ベット数)が遊技開始に必要な数(規定数)に達すると、スタートレバー24の操作が有効化される。そして、有効化されたスタートレバー24が操作されると遊技が開始される。なお、本実施形態では、規定数が3(枚)である例で説明をするが、規定数は2(枚)以下であってもよいし、4(枚)以上であってもよい。
遊技が開始されると、内部抽選テーブルを用いた内部抽選が行われる。内部抽選テーブルは、ハズレ(いずれの役も割り当てられていない不当選)または少なくとも1つの役が割り当てられた複数種類の当選エリアのそれぞれに乱数が対応付けされたものであり、内部抽選では、乱数発生器により乱数を発生させ、発生させた乱数に対応する当選エリアが当選となる(この当選エリアに割り当てられた役が当選(当選役)となる)。
また、遊技が開始されると、リール20a〜20cが回転を開始する。回転を開始したリール20a〜20cは、回転速度が一定速度に到達するまで加速され、回転速度が一定速度に到達すると一定速度のまま継続して回転する定常回転となる。リール20a〜20cが定常回転となると、ストップボタン26a〜26cの操作が有効化され、有効化されたストップボタン26a〜26cを操作することによって、操作されたストップボタンに対応するリールを停止させることができる。そして、全てのリール20a〜20cが停止された際に当選役が入賞となると、入賞した当選役に対応する処理が行われる。
スロットマシン10では、役として、リプレイ、小役、ボーナスの3種類が設けられている。そして、リプレイが入賞すると、再遊技処理が実行される。再遊技処理は、規定数のメダルを、次回の遊技に対して自動的、すなわち、メダル投入口22へのメダルの投入や1ベットボタン23aやMAXベットボタン23bの操作無しにベットする処理である。また、小役が入賞すると、入賞した小役の種類に対応した所定の枚数(払出数、配当数)のメダルを払い出す払い出し処理が行われる。さらに、ボーナスが入賞すると、遊技者にとって有利なボーナスモードへと移行させる遊技状態移行処理が行われる。
なお、ボーナスは、内部抽選に当選した回の遊技で入賞させることができなかった場合でも次回以降の遊技に入賞の権利が持ち越される。一方、小役は、内部抽選に当選した回の遊技で入賞させることができなければ入賞の権利が消滅し、いわゆる取りこぼしとなる。また、リプレイは、取りこぼしとはならないように設計(図柄の配列や後述する停止制御の内容が決定)されている。
また、スロットマシン10では、設定1〜設定6の6段階の設定(設定値)を備え、これらのいずれかで遊技が行われる。設定1は、遊技者にとって最も不利な設定であり、例えば、ボーナスの当選確率が6段階の設定の中で最も低くなっている。また、設定6は遊技者にとって最も有利な設定であり、例えば、ボーナスの当選確率が6段階の設定の中で最も高くなっている。そして、設定2〜5は、設定1と設定6との中間の設定であり、設定2から設定5へ向かうほど、例えば、ボーナスの当選確率が高くなっている。これら6段階の設定のいずれで遊技を行うかは、前扉12の背後に配置された設定変更ユニット(図示せず)を操作することによって切り換えることができる。なお、本実施形態では、前述のように6段階の設定を設けているが、設定は5段階以下であってもよいし、7段階以上であってもよい。
図2に示すように、スロットマシン10の内部には、スロットマシン10の各部の駆動制御を行う制御部30が設けられ、さらに、制御部30には、メダルのベット処理を行うベット処理部32、メダルの払い出しを行う払出制御部34、演出の進行及び実行を制御する演出制御部40、リール20a〜20cの回転及び停止を制御するリールコントローラ42(停止制御手段)、並びに、内部抽選を行う内部抽選部50、が設けられている。
ベット処理部32は、メダル投入口22に投入されたメダルを検知するメダルセンサ(図示せず)から入力されるメダル検知信号や、1ベットボタン23a、MAXベットボタン23bから入力される操作信号に基づいて、遊技に対してメダルを掛ける(ベットする)ベット処理を行う。また、ベット処理部32は、遊技の終了に伴って停止表示された図柄組合せがリプレイに対応するものであった場合、すなわち、遊技においてリプレイが入賞した場合には、前述した再遊技処理も行う。
払出制御部34は、当選役が入賞した際に、入賞した当選役に対応する払出数(配当数)のメダルを払い出す払い出し処理を行う。各役と、各役の入賞時に払い出すメダルの払出数との関係は、図示しない払出テーブルに規定されており、払出制御部34は、当選役が入賞となった場合、払出テーブルを参照して入賞した当選役に対応する払出数を検出する。そして、クレジット数が最大数(本実施形態では「50」枚)となるまでは、払出数をスロットマシン10にクレジットし(クレジットカウンタ(図示せず)に加算し)、クレジット数が最大数を超える分についてはホッパ装置を駆動してメダル受け皿28に払い出す。
演出制御部40には、各種演出画像や各種演出音のデータ(演出データ)が格納された演出データ格納部(図示せず)が設けられている。演出制御部40は、遊技が開始されると現在の遊技状態に基づく演出抽選を行って、実行する演出を決定する。そして、決定された演出に対応する演出データを演出データ格納部から読みだして、液晶ディスプレイ13やスピーカ14から再生出力することにより遊技を演出する。
リールコントローラ42は、スタートレバー24の操作に応答してリール20a〜20cの回転を開始させるとともに、ストップボタン26a〜26cの操作に応答して操作されたストップボタンに対応するリールを停止させる停止制御を行う。停止制御においてリールコントローラ42は、内部抽選で当選した当選エリアに対応付けされた役(当選役)が入賞するようにリール20a〜20cの回転を停止させる。
なお、当選役が入賞するように停止制御を行うとは、ストップボタンが操作されたときに、当選役が入賞となる図柄組合せを構成する図柄(当選図柄)が、入賞有効ライン(当選図柄が並ぶと当選役が入賞となるライン)から所定の引き込み範囲内(本実施形態では、図柄4コマの範囲内)に存在する場合に、当選図柄を有効ライン上に引き込んで停止させることを示している。このため、当選役が入賞するように停止制御が行われても、ストップボタンの操作タイミング次第で、当選役が入賞するか否かが決まる場合もある(当選役が入賞するように停止制御を行っても、必ずしも当選役が入賞するとは限らない)。ただし、前述のようにリプレイについては、取りこぼしがないように設計されており(図柄の配列間隔などが調整されており)、入賞するように停止制御が行われた場合は必ず入賞するようになっている。
内部抽選部50は、遊技の開始に伴って内部抽選テーブルを用いた内部抽選を行う。前述のように、内部抽選テーブルは、ハズレ(不当選)または少なくとも1つの役が割り当てられた複数の当選エリアのそれぞれに対して乱数が対応付けされたものである。乱数は、例えば、65536個用意され、各々の乱数が何れかの当選エリアに対応付けされている。そして、内部抽選では、図示しない乱数発生器により発生された乱数を内部抽選テーブルに照合していずれの当選エリアに該当するかが判定され、該当する当選エリアに対応付けされた役が当選(当選役)となる。
図3に示すように、スロットマシン10には、当選エリアとして、「不当選(不当選エリア)」、「第一種ボーナス」、「第二種ボーナス」、「ベル」、「スイカ」、「チェリー1(選択役個別当選エリア)」、「チェリー2(選択役個別当選エリア)」、「共通チェリー(選択役重複当選エリア)」が設けられている。
「不当選」は、いずれの役も割り当てられていない当選エリアである。
なお、本明細書では、便宜上、当選エリアとして「不当選」を設けているが、実際は、このようにいずれの役も割り当てられていない当選エリアは設けられておらず、少なくとも1つの役が割り当てられた当選エリアのみが設けられている。そして、内部抽選において発生された乱数が、いずれの当選エリアにも対応しない場合に不当選となる。
「リプレイ」は、リプレイ「REP」が割り当てられた当選エリアであり、「REP」は、図柄「REP」が入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
「第一種ボーナス」は、ボーナスの一種である「RBB」が割り当てられた当選エリアであり、「RBB」は、図柄「7」が入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
「第二種ボーナス」は、ボーナスの一種である「CBB」が割り当てられた当選エリアであり、「CBB」は、左側のリール(第1リール20a)から順に、図柄「7」−図柄「7」−図柄「BAR」が入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
「ベル」は、小役の一種である「BEL」が割り当てられた当選エリアであり、「BEL」は、図柄「BEL」が入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
「スイカ」は、小役の一種である「WML」が割り当てられた当選エリアであり、「WML」は、図柄「WML」が入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
「チェリー1」は、小役の一種である「CHY1(選択役)」が割り当てられた当選エリアであり、「CHY1」は、左側のリール(第1リール20a)から順に、図柄「CHY1」-「ANY(いずれの図柄でもよいことを示す)」−「ANY」が入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
「チェリー2」は、小役の一種である「CHY2(選択役)」が割り当てられた当選エリアであり、「CHY2」は、左側のリールから順に、図柄「CHY2」-「ANY」−「ANY」が入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
「共通チェリー」は、前述した「CHY1」と「CHY2」とが割り当てられた当選エリアである。
図4に示すように、第1リール20aには、図柄「CHY1」と図柄「CHY2」とがそれぞれ1つずつ配置されているが、これら図柄「CHY1」、図柄「CHY2」は、引き込み範囲である図柄4コマを超える図柄5コマ以上離れて配置されている。また、スロットマシン10では、「CHY1」が当選したこと、及び、[CHY2]が当選したことについては報知を行わない。
このため、市場においては、「CHY1」、[CHY2]の両方を取りこぼさないように遊技を行うことができない。つまり、「CHY1」を取りこぼさないように「CHY1」の入賞を狙って遊技を行った場合は、「CHY2(チェリー2)」が当選していても取りこぼすこととなり、反対に「CHY2」を取りこぼさないように「CHY2」の入賞を狙って遊技を行った場合は、「CHY1(チェリー1)」が当選していても取りこぼすこととなる。
このように、市場においては、「CHY1(チェリー1)」、「CHY2(チェリー2)」は取りこぼしが発生するが、試験においては、最も遊技者にとって有利となる遊技方法で遊技が行われ、「CHY1(チェリー1)」、「CHY2(チェリー2)」は共に、取りこぼすことなく入賞するものとして扱われる。このため、試験においては、通常時(非ボーナスモード)の出玉率が高くなり、役物比率を低下させることができ、結果的にボーナスモードの出玉率も高めることができる。また、市場においては、通常時の出玉率が試験ほどは高くならないので、通常時とボーナスモードとの出玉率の違いを明確にできる。
また、図5に示すように、「CHY1」の割り当てられた「チェリー1」、及び「CHY2」の割り当てられた「チェリー2」は、設定に応じて当選確率が異なり、高設定ほど(設定1から設定6へ向かうほど)、当選確率が低く設定されている。こうすることで、高設定時の長時間出玉率の問題を防止できる。すなわち、高設定ほど元々の出玉率(「チェリー1」、「チェリー2」を設けない場合の出玉率であり、通常時とボーナスモードとを含めた全体の出玉率)も高いため、「チェリー1」、「チェリー2」を設けることによって長時間出玉率が上昇し、特に高設定ほど試験をクリアすることが難しくなるが、スロットマシン10では、高設定ほど「チェリー1」、「チェリー2」の当選確率を低下させているため、前述した問題を防止できる。
しかし、「チェリー1」、「チェリー2」の当選確率に設定差があると(設定に応じて異なると)、「CHY1」、「CHY2」の表示確率(入賞確率)などに基づいて設定が判別されてしまうといった問題がある。このため、スロットマシン10では、「CHY1」、「CHY2」の当選確率が設定によらず共通(ほぼ共通)となるように、「CHY1」、「CHY2」が割り当てられた当選エリア、ずなわち、「チェリー1」、「チェリー2」、「共通チェリー」の当選確率を設定している。
具体的には、図5、図6に示すように、
設定1では、「チェリー1」、「チェリー2」に割り当てる乱数を共に2500通り(前述のように乱数の総数が65536個である場合、当選確率は、2500/65536となる)、「共通チェリー」に割り当てる乱数を500通り(当選確率500/65536)としている。なお、「CHY1」は、「チェリー1」と「共通チェリー」とに割り当てられているため、設定1における「CHY1」の当選確率(「CHY1」を狙って遊技を行った場合に「CHY1」を入賞させることが可能な確率であり、後述する第1停止制御が行われる確率)は、(2500+500)/65536、すなわち、3000/65536となる。同様に、設定1における「CHY2」の当選確率(「CHY2」を狙って遊技を行った場合に「CHY2」を入賞させることが可能な確率であり、後述する第2停止制御が行われる確率)は、3000/65536となる。
設定2では、「チェリー1」、「チェリー2」に割り当てる乱数を共に2500通り(当選確率2500/65536)、「共通チェリー」に割り当てる乱数を525通り(当選確率525/65536)としている。なお、設定2における「CHY1」、「CHY2」の当選確率は、共に3025/65536となる。
設定3では、「チェリー1」、「チェリー2」に割り当てる乱数を共に2000通り(当選確率2000/65536)、「共通チェリー」に割り当てる乱数を1030通り(当選確率1030/65536)としている。なお、設定3における「CHY1」、「CHY2」の当選確率は、共に3030/65536となる。
設定4では、「チェリー1」、「チェリー2」に割り当てる乱数を共に1750通り(当選確率1750/65536)、「共通チェリー」に割り当てる乱数を1290通り(当選確率1290/65536)としている。なお、設定4における「CHY1」、「CHY2」の当選確率は、共に3040/65536となる。
設定5では、「チェリー1」、「チェリー2」に割り当てる乱数を共に1500通り(当選確率1500/65536)、「共通チェリー」に割り当てる乱数を1560通り(当選確率1560/65536)としている。なお、設定5における「CHY1」、「CHY2」の当選確率は、共に3060/65536となる。
設定6では、「チェリー1」、「チェリー2」に割り当てる乱数を共に500通り(当選確率500/65536)、「共通チェリー」に割り当てる乱数を2600通り(当選確率2600/65536)としている。なお、設定6における「CHY1」、「CHY2」の当選確率は、共に3100/65536となる。
このように、「CHY1」、「CHY2」の当選確率を設定によらず共通(ほぼ共通)とすることによって、「CHY1」、「CHY2」の当選確率の違いから設定が判明してしまうといった問題を防止できる。
しかし、「CHY1」、「CHY2」の当選確率が設定によらず共通(ほぼ共通)であっても、「CHY1」、「CHY2」が表示されなかった(入賞しなかった)ことに基づいて、設定が判明してしまうといった問題がある。
つまり、「チェリー1」または「不当選」が当選している場合には、「CHY2」の入賞を狙って遊技を行っても「CHY2」を入賞させることができないので、これに基づいて、「チェリー1」または「不当選」が当選していることを判別することができる。よって、「チェリー1」または「不当選」が当選する確率(「チェリー1」の当選確率と「不当選」の当選確率との合計)が、設定によって異なっていると、これに基づいて設定が判別されてしまう。同様に、「チェリー2」または「不当選」が当選する確率(「チェリー2」の当選確率と「不当選」の当選確率との合計)が、設定によって異なっていると、これに基づいて設定が判別されてしまう。
このため、スロットマシン10では、「チェリー1」の当選確率と「不当選」の当選確率との合計、及び、「チェリー2」の当選確率と「不当選」の当選確率との合計が、設定によらず共通(ほぼ共通)となるようにしている。
具体的には、各設定における「チェリー1」、「チェリー2」の当選確率は、上述の通り、設定1、設定2では2500/65536、設定3では2000/65536、設定4では1750/65536、設定5では1500/65536、設定6では500/65536であり、高設定ほど低くなっている。
このため、図5に示すように、「不当選」の当選確率を、設定1では44383/65536、設定2では44238/65536、設定3では44613/65536、設定4では44743/65536、設定5では44843/65536、設定6では45538/65536とし、高設定ほど高くしている。
こうすることで、選択役個別当選エリア(「チェリー1」や「チェリー2」)の当選確率の設定差(設定毎の違い)が、選択役個別当選エリアの当選確率と「不当選」の当選確率との合計の設定差よりも小さくなる(本実施形態では、ほぼ等しく(設定差がほぼなくなる)。
これにより、図6に示すように、「チェリー1」と「不当選」との当選確率の合計(「CHY2」を狙って遊技を行っても「CHY2」を入賞させることができない確率であり、後述する第4停止制御が行われる確率)、及び、「チェリー2」と「不当選」との当選確率の合計(「CHY1」を狙って遊技を行っても「CHY1」を入賞させることができない確率であり、後述する第3停止制御が行われる確率)は、共に、設定1では46883/65536、設定2では46738/65536、設定3では46613/65536、設定4では46493/65536、設定5では46343/65536、設定6では46038/65536となり、設定によらず共通(ほぼ共通)となる。
このように、「チェリー1」と「不当選」との当選確率の合計、及び、「チェリー2」と「不当選」との当選確率の合計を、設定によらず共通(ほぼ共通)とすることにより、これらの違いに基づいて設定が判別されてしまうといった問題を防止できる。
しかしながら、上述のように、「CHY1」、「CHY2」の当選確率を設定によらず共通(ほぼ共通)とし、さらに、「チェリー1」と「不当選」との当選確率の合計、及び、「チェリー2」と「不当選」との当選確率の合計を設定によらず共通(ほぼ共通)としても、未だ設定が判別されてしまうといった問題がある。
つまり、「CHY1」が入賞する場合には、「チェリー1」が当選したことに基づいて「CHY1」が入賞する場合と、「共通チェリー」が当選したことに基づいて「CHY1」が入賞する場合とがあるが、これら2つの場合でリール20a〜20cの停止制御が異なっていると、いずれの場合であったのか、すなわち、「チェリー1」、「共通チェリー」のいずれが当選したのかが判明してしまう。そして、「チェリー1」や「共通チェリー」の当選確率は設定によって異なっている。このため、「チェリー1」や「共通チェリー」の当選確率に基づいて設定が判別されてしまう。
同様に、「CHY2」が入賞する場合において、「チェリー2」が当選したことに基づいて「CHY2」が入賞する場合と、「共通チェリー」が当選したことに基づいて「CHY2」が入賞する場合とでリール20a〜20cの停止制御が異なっていると、これに基づいて設定が判別されてしまう。
また、「CHY1」が非入賞となる場合において、「チェリー2」が当選したことに基づいて「CHY1」が非入賞となる場合と、「不当選」が当選したことに基づいて「CHY1」が非入賞となる場合とでリール20a〜20cの停止制御が異なっていると、これに基づいて設定が判別されてしまう。
同様に、「CHY2」が非入賞となる場合において、「チェリー2」が当選したことに基づいて「CHY2」が非入賞となる場合と、「不当選」が当選したことに基づいて「CHY2」が非入賞となる場合とでリール20a〜20cの停止制御が異なっていると、これに基づいて設定が判別されてしまう。
このため、スロットマシン10では、「CHY1」が入賞する場合において、「チェリー1」が当選したことに基づいて「CHY1」が入賞する場合と、「共通チェリー」が当選したことに基づいて「CHY1」が入賞する場合とでリールコントローラ42が共通の停止制御(選択役入賞停止制御)を行うようにしている。
また、「CHY2」が入賞する場合において、「チェリー2」が当選したことに基づいて「CHY2」が入賞する場合と、「共通チェリー」が当選したことに基づいて「CHY2」が入賞する場合とで共通の停止制御(選択役入賞停止制御)を行うようにしている。
さらに、「CHY1」が非入賞となる場合において、「チェリー2」が当選したことに基づいて「CHY1」が非入賞となる場合と、「不当選」が当選したことに基づいて「CHY1」が非入賞となる場合とで共通の停止制御(選択役非入賞停止制御)を行うようにしている。
また、「CHY2」が非入賞となる場合において、「チェリー1」が当選したことに基づいて「CHY2」が非入賞となる場合と、「不当選」が当選したことに基づいて「CHY2」が非入賞となる場合とで共通の停止制御(選択役非入賞停止制御)を行うようにしている。
なお、本実施形態では、選択役個別当選エリア(チェリー1、チェリー2)、選択役重複当選エリア(共通チェリー)、不当選のいずれかが内部抽選で当選している場合、リールの種類や停止順序(ストップボタンの操作順序)によらず、上述した共通の停止制御(選択役入賞停止制御や選択役非入賞停止制御)が行われるように構成(図柄配列や具体的な停止制御の内容が決定)されている。
つまり、本実施形態では、特定のリールの停止制御の態様(本実施形態ではストップボタン26aの操作タイミングに基づく第1リール20aの停止制御の態様)により、選択役(本実施形態では、「CHY1」、「「CHY2」」)の入賞及び非入賞が決定するが、このような特定のリール以外のリールや、特定のリール以外のリールを特定のリールに先駆けて停止させた場合についても、選択役個別当選エリア、選択役重複当選エリア、不当選のいずれかが内部抽選で当選している場合については、上述した共通の停止制御を行っている。
こうすることで、特定のリール以外のリールの停止制御の態様や、リールの停止順序を変化させた際の停止制御の態様から設定を判別するといったことも防止している。
以上のように、スロットマシン10では、市場においては、取りこぼしの発生する「チェリー1(CHY1)」、[チェリー2(CHY2)]を設けることにより、役物比率を低下させることができる。また、「チェリー1」、「チェリー2」の当選確率を高設定ほど低下させることにより、高設定時の長期間出玉率の問題も防止できる。
また、スロットマシン10では、「チェリー1」が当選したことに基づいて「CHY1」が入賞する場合と、「共通チェリー」が当選したことに基づいて「CHY1」が入賞する場合とで共通の停止制御を行うとともに、この停止制御の発生確率が設定よらず共通となるようにした。すなわち、「CHY1」の当選確率(「チェリー1」と「共通当選エリア」の合計の当選確率)を設定によらず共通とした(図6参照)。これにより、「CHY1」が入賞したことに基づいて設定が判別されるといった問題を防止できる。
さらに、スロットマシン10では、「チェリー2」が当選したことに基づいて「CHY2」が入賞する場合と、「共通チェリー」が当選したことに基づいて「CHY2」が入賞する場合とで共通の停止制御を行うとともに、この停止制御の発生確率が設定よらず共通となるようにした。すなわち、「CHY2」の当選確率(「チェリー2」と「共通当選エリア」の合計の当選確率)を設定によらず共通とした(図6参照)。これにより、「CHY2」が入賞したことに基づいて設定が判別されるといった問題を防止できる。
また、スロットマシン10では、「チェリー2」が当選したことに基づいて「CHY1」が非入賞となる場合と、「不当選」が当選したことに基づいて「CHY1」が非入賞となる場合とで共通の停止制御を行うとともに、この停止制御の発生確率が設定よらず共通となるようにした。すなわち、「チェリー2」と「不当選」の合計の当選確率を設定によらず共通とした(図6参照)。これにより、「CHY1」が非入賞であったことに基づいて設定が判別されるといった問題を防止できる。
さらに、スロットマシン10では、「チェリー1」が当選したことに基づいて「CHY2」が非入賞となる場合と、「不当選」が当選したことに基づいて「CHY2」が非入賞となる場合とで共通の停止制御を行うとともに、この停止制御の発生確率が設定よらず共通となるようにした。すなわち、「チェリー1」と「不当選」の合計の当選確率を設定によらず共通とした(図6参照)。これにより、「CHY2」が非入賞であったことに基づいて設定が判別されるといった問題を防止できる。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、細部の構成については適宜変更できる。例えば、上記実施形態で説明した役の種類や構成、及び、当選確率などについては、適宜変更できるので、上記実施形態で説明した以外の役を設けてもよいし、上記実施形態で説明した役を廃止してもよい。また、上記実施形態では、スイカ「WML」の当選確率に設定差がない例で説明をしたが、設定差を設けてもよい。反対に、上記実施形態では、ベル「BEL」の当選確率に設定差を設ける例で説明をしたが、設定差をなくしてもよい。
また、上記実施形態では、2種類の選択役を設ける例で説明をしたが、3種類以上の選択役を設けてもよい。さらに、上記実施形態では、選択役重複当選エリア(共通チェリー)が当選した場合であっても、リールの操作態様(第1リールを停止させるタイミング)によっては図柄「CHY1」、「CHY2」のいずれも入賞有効ライン上に停止させることができない場合もある例、すなわち、選択役重複当選エリアが当選した場合であっても選択役を取りこぼす場合がある例で説明をしたが、本発明はこれに限定されない。選択役重複当選エリアが当選した場合には、必ずいずれかの選択役が入賞するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、選択役が入賞となる図柄の組み合わせが、「CHY1」-「ANY」−「ANY」、及び、「CHY2」-「ANY」−「ANY」である例、すなわち「ANY」を含む例で説明をしたが、本発明はこれに限定されない。
例えば、「赤7」−「ベル」−「ベル」、及び、「BAR」−「ベル」−「ベル」、並びに、「白7」−「ベル」−「ベル」といったように、選択役が入賞となる図柄の組み合わせに「ANY」とは異なる共通図柄(本例の場合はベル)が存在する構成としてもよい。
さらに、選択役が入賞となる図柄組み合わせには、必ずしも共通性が存在する必要はないので、選択役が入賞となる図柄の組み合わせが、例えば、「赤チェリー」−「プラム」-「ANY」、及び、「青チェリー」−「ANY」−「ANY」、並びに、「BARチェリー」−「ANY」−「ANY」などであってもよい。
また、上記実施形態では、「CHY1」、「CHY2」の入賞、非入賞に関連する確率が設定によらず「ほぼ共通」となるように、各当選エリア(「チェリー1」、「チェリー2」、「共通チェリー」、「不当選」)の当選確率を設定する例で説明をしたが、図7、図8に示すように、「CHY1」、「CHY2」の入賞、非入賞に関連する確率が「完全に共通(同一)」となるように、各当選エリアの当選確率を設定してもよい。
ただし、図7、図8の例では、設定判別の余地が完全に排除されてしまい、その点においては興趣を低下させてしまう恐れもある。このため、上記実施形態のように、1000/65536を超えない程度であれは、当選確率に設定差を設けてもよい。1000/65536を超えない程度の設定差であれば、短い期間(例えば、500ゲーム以下)で簡単かつ高確率で設定が判別してしまうといったこともなく、長い期間(例えば、1000ゲーム以上)遊技を行ったうえで、ようやく低確率で設定が推定できる程度であるため、設定が判別してしまうといった問題を許容範囲内に収めながら、設定を推測する余地も残すことができる。
<選択役が押し順役である場合>
また、上記実施形態では、ストップボタンの操作順序(リールの停止順序)によらず、ストップボタンの操作タイミングによってのみ入賞または取りこぼしとなる役を設けたスロットマシンに本発明を適用する例で説明をしたが、ストップボタンの操作順序と操作タイミングとによって入賞または取りこぼしとなる役、いわゆる押し順役を設けたスロットマシンに本発明を適用してもよい。
以下、押し順役を設けたスロットマシンに本発明を適用した例について図9、図10、図11をもとに説明を行う。
図9に示すように、本例では、当選エリアとして、上記実施形態で説明したリプレイ、第一種ボーナス、第二種ボーナス、不当選の他、押し順役グループ1〜12、押し順不問ベル、押し順不問スイカ、が設けられている。
これら各当選エリアの当選確率は、図9に示す通りである。
本例では、後述するように押し順役グループ役1〜12が当選した場合であっても取りこぼす場合が存在するように構成されており、この押し順役グループ役1〜12を設けることによって役物比率の低下に寄与させている。
また、本例では、押し順役グループ役1〜12の当選確率を高設定ほど低くすることにより、高設定時の長期間出玉率の問題の対策としている。
さらに、本例では、押し順不問ベル、押し順不問スイカを設け、これらの当選確率を高設定ほど高くし、また、不当選となる確率(当選エリア「不当選」の当選確率)を高設定ほど高くして、押し順役グループ1〜12に割り当てられた役の当選、入賞、非入賞の確率を設定によらずほぼ共通とすることにより、設定が判別されてしまうといった問題を防止している。
押し順不問ベルには、役として後述するベルが割り当てられており、打順によらずベルが入賞するように停止制御が行われる。また、押し順不問スイカには、役として後述するスイカ1〜8の全てが重複して割り当てられており、打順によらずスイカ1〜8のいずれかが入賞するように停止制御が行われる。
これに対し、押し順役グループ1〜12は、左押し(最初に第1リールを停止させるリールの停止順序)、中押し(最初に第2リールを停止させるリールの停止順序)、右押し(最初に第3リールを停止させるリールの停止順序)の3通りのリールの停止順序の中から予め1つが正解打順として定められた当選エリアであり、押し順役グループ1〜4は左押し、押し順役グループ5〜8は中押し、押し順役グループ9〜12は右押しが正解打順となっている。
そして、押し順役グループ1〜12には、打順(リールの停止順序)が正解(正解打順)の場合に入賞するように停止制御が行われる役であるベルと、打順が不正解(正解打順以外の打順)の場合に入賞するように停止制御が行われる役であるスイカ1〜8の中からいずれか2つの合計3つの当選役が割り当てられている。
図10に示すように、
ベルは、入賞した場合に9枚のメダルが払い出される役であり、図柄ベル−ベル−ベルが入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
スイカ1〜8は、入賞した場合にベルと同様に9枚のメダルが払い出される役であり、
スイカ1は、図柄 スイカ− スイカ− スイカ
スイカ2は、図柄 スイカ−花スイカ−花スイカ、
スイカ3は、図柄 スイカ− スイカ−花スイカ、
スイカ4は、図柄 スイカ−花スイカ− スイカ、
スイカ5は、図柄花スイカ− スイカ− スイカ、
スイカ6は、図柄花スイカ−花スイカ−花スイカ、
スイカ7は、図柄花スイカ− スイカ−花スイカ、
スイカ8は、図柄花スイカ−花スイカ− スイカ、
がそれぞれ入賞有効ライン上に並んだ場合に入賞となる。
そして、図9に示すように、
押し順役グループ 1には、ベルとスイカ1、2、
押し順役グループ 2には、ベルとスイカ3、4、
押し順役グループ 3には、ベルとスイカ5、6、
押し順役グループ 4には、ベルとスイカ7、8、
が割り当てられており、また、
押し順役グループ 5には、ベルとスイカ1、7、
押し順役グループ 6には、ベルとスイカ3、5、
押し順役グループ 7には、ベルとスイカ4、6、
押し順役グループ 8には、ベルとスイカ2、8、
が割り当てられており、さらに、
押し順役グループ 9には、ベルとスイカ1、8、
押し順役グループ10には、ベルとスイカ3、6、
押し順役グループ11には、ベルとスイカ4、5、
押し順役グループ12には、ベルとスイカ2、7、
が割り当てられている。
本例では、上述のように各当選エリアを構成し、図11に示すように各リールに図柄を配列している。
そして、スイカ1〜8のそれぞれについては、割り当てられている押し順役グループが当選している場合であり、かつ、打順が不正解の場合であり、かつ、花スイカとスイカとのうち対応する図柄が引き込み範囲に存在するタイミングでリールを停止した場合に入賞となるように停止制御を行っている。また、スイカ1〜8のそれぞれについては、押し順不問スイカが当選した場合に入賞となるとなるように停止制御を行っている。
さらに、これら2つの場合で停止制御の内容が異なっていると設定が判別されてしまう。よって、本例では、これら2つの場合について共通の停止制御を行っている。
換言すると、上述のように、当選エリアや当選役、並びに、リール(図柄配列)を構成することによって、前述した2つの場合でスイカ1〜8を入賞させる停止制御であり、かつ、共通の停止制御を行うことが可能となる。
一方、スイカ1〜8のそれぞれについては、割り当てられている押し順役グループが当選している場合であり、かつ、打順が不正解の場合であっても、花スイカとスイカとのうち対応する図柄が引き込み範囲に存在しないタイミングでリールを停止した場合には取りこぼしとなり非入賞となるように停止制御を行っている。また、スイカ1〜8のそれぞれについては、不当選の場合は非入賞となるように停止制御を行っている。
さらに、これら2つの場合で停止制御の内容が異なっていると設定が判別されてしまう。よって、本例では、これら2つの場合についても共通の停止制御を行っている。
換言すると、上述のように、当選エリアや当選役、並びに、リール(図柄配列)を構成することによって、前述した2つの場合でスイカ1〜8を非入賞とさせる停止制御であり、かつ、共通の停止制御を行うことが可能となる。
このように、選択役が入賞する場合も非入賞となる場合も当選態様(内部抽選の結果)などによらず共通の停止制御を行うことで、停止制御の違いから設定が判別されてしまうといった問題を防止できる。