第1の発明の食器洗い機は、本体と、前記本体内に設けられた洗浄槽と、前記洗浄槽内に配設され、被洗浄物が収容される食器かごと、前記洗浄槽に溜められた洗浄水を循環させる洗浄ポンプと、前記洗浄槽に設けられた導水路および導水路出口と、洗浄水を噴射する洗浄ノズルとを備え、少なくとも1つの前記導水路出口において、噴射形態が異なる複数の洗浄ノズルのいずれかが設けられ、前記複数の洗浄ノズルのうちのいずれかから洗浄水を噴射できるように切換可能に構成されたものである。
この構成によって、少なくとも1つの導水路出口において、食器かごに収容された被洗浄物に対し、適切に洗浄ノズルを切り換え、被洗浄物に応じた効果的な洗浄が行えるとともに、大皿等の大きな食器や鍋等の大きな調理器具等の大きな被洗浄物に対しても充分に洗浄水を供給することができる、高い洗浄性能を有する食器洗い機を提供することができる。
第2の発明の食器洗い機は、本体と、前記本体内に設けられた洗浄槽と、前記洗浄槽内に配設され、被洗浄物が収容される食器かごと、前記洗浄槽に設けられた導水路および導水路出口と、前記導水路出口に洗浄ノズル導水路を介して連通する洗浄ノズルと、前記洗浄槽に溜められた洗浄水を前記洗浄ノズルに送水する洗浄ポンプとを備え、前記洗浄ノズル導水路は、前記導水路出口に着脱可能に構成されたものである。
この構成によって、食器かごに収容された被洗浄物に対し、適切に洗浄ノズルを切り換え、被洗浄物に応じた効果的な洗浄が行えるとともに、大皿等の大きな食器や鍋等の大きな調理器具等の大きな被洗浄物に対しても充分に洗浄水を供給することができる、高い洗浄性能を有する食器洗い機を提供することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明において、前記導水路出口に固定洗浄ノズルが設けられ、前記洗浄ノズル導水路は、前記固定洗浄ノズルに被せるようにして前記導水路出口に着脱自在に構成されたものである。この構成によって、洗浄ノズル導水路の着脱という簡単な操作によって異なる洗浄ノズルに切り換えることができ、高い洗浄効果を有するとともに、使い勝手の良い食器洗い機を提供することができる。
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれかの発明において、前記洗浄ノズルは、噴射口が固定された固定洗浄ノズルまたは噴射口が回転する回転洗浄ノズルである。この構成によって、食器かごに収容された被洗浄物に応じて適切な形態の洗浄ノズルに切り換えることによって、高い洗浄効果を得ることができる。
第5の発明は、特に、第4の発明において、前記回転洗浄ノズルは、前記洗浄ノズル導水路の先端部に、上面に複数の噴射孔を有する回転自在なアーム部を有し、前記導水路出口に固定洗浄ノズルが設けられ、前記洗浄ノズル導水路は、前記固定洗浄ノズルに被せるようにして前記導水路出口に着脱自在に構成されたものである。この構成によって、洗浄ノズル導水路の着脱という簡単な操作によって回転洗浄ノズルまたは固定洗浄ノズルに切り換えることができ、高い洗浄効果を有するとともに、使い勝手の良い食器洗い機を提供することができる。
第6の発明は、特に、第3〜第5のいずれかの発明において、前記固定洗浄ノズルは、洗浄水を所定方向に分散して噴射するように形成されたものである。この構成によって、洗浄水を広範囲に満遍なく噴射させ、洗浄槽内の広範囲に収容された被洗浄物を効果的に洗浄することができる。
第7の発明は、特に、第6の発明において、前記固定洗浄ノズルは、円周上に配設された複数の噴射孔によって構成され洗浄水を放射状に噴射する放射噴射孔と、前記円周の略中心に設けられ洗浄水を前方に噴射する前方噴射孔とを有するものである。この構成によって、洗浄水を広範囲に満遍なく噴射させ、洗浄槽内の広範囲に収容された被洗浄物を効果的に洗浄するとともに、前方に収容された深型の鍋やボウルに向けて集中して強力に洗浄水を噴射させ、効果的に洗浄することができる。
第8の発明は、特に、第2〜第7のいずれかの発明において、前記洗浄ノズル導水路は、水平方向に直線的に着脱可能に構成されたものである。この構成によって、使用者は、前記回転洗浄ノズルの取り外しおよび取り付けを、食器かごを洗浄槽内に収納した状態でも行うことができ、使い勝手の良い食器洗い機を提供することができる。
第9の発明は、特に、第2〜第8のいずれかの発明において、前記導水路出口に前記洗浄ノズル導水路が装着された状態において、前記洗浄ノズル導水路と前記導水路出口の双方に設けられた壁面がラビリンス構造を成すことによって、水密に構成されるものである。この構成によって、消耗部品であるOリング等のシール部材を使用せずに水密性を実現することにより、頻繁に着脱される洗浄ノズル導水路と導水路出口との間の水密性を長期に亘り安定して維持することができる。
第10の発明は、特に、第1〜第9のいずれかの発明において、前記導水路出口より上方に設けられた食器かごは、上下に移動して高さ位置を調節可能に構成されたものである。この構成によって、大きい調理器具を収容できるとともに、上方の食器かごも活用でき、さらに使い勝手のよいものとなる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の上扉体および下扉体が開かれた状態の正面外観斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の背面外観斜視図である。図3は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の正面図である。図4は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の要部正面断面図である。図5は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の上扉体および下扉体が閉じられた状態の側壁部断面図である。図6は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の上扉体および下扉体が開かれた状態の側面図である。図7は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の上食器かごの構成を示す斜視図である。図8は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の下食器かごの構成を示す斜視図である。
図1〜図6に示されるように、食器洗い機の本体1の内部には、樹脂製の洗浄槽2が設けられている。洗浄槽2の前面には、食器等の被洗浄物6が出し入れされる開口部3が設けられている。開口部3の上部と下部をそれぞれ上扉体4と下扉体5によって開閉するよう構成されている。
開口部3の周囲の前面には、例えばシリコンゴム等の弾性体からなるシール部材9が取り付けられている。シール部材9と、上扉体4に設けられた上扉体シール受け部(図示せず)と、下扉体5に設けられた下扉体シール受け部(図示せず)とによって、開口部3のシール部が構成されている。上扉体4の下端部には扉体間シール部材68(図示せず)が取り付けられており、上扉体4と下扉体5とが閉じられたとき、上扉体4の下端部と下扉体5の上端部との間のシール性が確保されるよう構成されている。
上扉体4と下扉体5は、洗浄槽2の左右の外側壁に設けられた一対の扉体開閉機構10によって連動して回動されて開閉される。上扉体4と下扉体5は、開口部3の前側下方にその内面が上向きで略水平となる位置まで開成されるよう構成されている。上扉体4と下扉体5は、開成されたとき、上扉体4が下扉体5の上に重なるように位置する。
下扉体5の前面には、扉体オープンボタン11が設けられている。上扉体4および下扉体5を開口部3に閉成された状態で洗浄槽2にロックする扉体ロック装置12が、洗浄槽2の外側壁に設けられている。使用者が扉体オープンボタン11を押し込むと、扉体ロック装置12はロックが解除され、下扉体5が下端部を中心に少し回動され、上端部が、使用者の指が掛けられる程度前方に開かれるよう構成されている。なお、上扉体4および下扉体5を開く方式は、開放方向への付勢力によって自動で開成状態まで開かれるような方式であってもよい。
下扉体5の前面に、操作表示部13が設けられている。操作表示部13は、食器洗い機の運転を制御する制御部(図示せず)と電気的に接続されており、制御部と運転に関する情報をやりとりする。制御部は、洗い工程、すすぎ工程および乾燥工程を制御し、被洗浄物6の洗浄運転を実行する。使用者は、操作表示部13を操作して、運転コースの選択および洗浄、すすぎ、乾燥の時間や回数等の条件を入力する。また、使用者は、操作表示部13に表示される情報によって、選択された運転コースや運転状況の確認を行うことができる。
洗浄槽2の内部には、食器等の被洗浄物6がセットされる上食器かご7および下食器かご8が収納されている。上食器かご7および下食器かご8は、いずれも洗浄槽2の左右の内側面2a、2bに設けられた上食器かごガイドレール71および下食器かごガイドレール81によって、前後方向に個別に移動可能に支持されている。上食器かご7および下食器かご8は、上扉体4と下扉体5が開成されたとき、洗浄槽2の前面の開口部3より前方に引き出すことが可能である。また、上食器かご7および下食器かご8は、それぞれ上食器かごガイドレール71および下食器かごガイドレール81から取り外し可能である。なお、本実施の形態において、食器かごは、上下2段に構成されているが、これに限られるものではなく、1段でも3段以上でもよい。
図7に示されるように、上食器かご7は、上食器かご本体77と、上食器かご本体77の左側に載置される第1のセットかご78と、上食器かご本体77の右側に載置される第2のセットかご79と、上食器かご本体77の左右に固定される側面部材73とから構成されている。第1のセットかご78は、着脱可能ではあるが、通常、上食器かご本体77に取り付けられて使用される。
図8に示されるように、下食器かご8は、下食器かご本体87と、下食器かご本体87の左側に載置される第3のセットかご88と、下食器かご本体87の中央やや右寄りに載置される小物入れ89と、下食器かご本体87の左右に固定される側面部材83とから構成されている。第3のセットかご88は、着脱可能ではあるが、通常、下食器かご本体87に取り付けられて使用される。
洗浄槽2の内部に洗浄水を供給する給水部が備えられている。給水部は、本体1に設けられた給水弁(図示せず)と、給水弁と洗浄槽2とを接続する内部給水配管と、給水弁と水道水配管とを接続する給水ホース96とによって構成されている。制御部が、洗浄槽2の内部と連通する水位センサ(図示せず)からの情報に基づいて給水弁を制御し、洗浄工程およびすすぎ工程において、洗浄槽2の内部に所定量の洗浄水を供給する。
図4に示されるように、洗浄槽2内の下部に、複数設けられた噴射孔から洗浄水を噴射する第1の回転洗浄ノズル14および第2の回転洗浄ノズル15が配設されている。なお、下部に設けられた洗浄ノズルは、回転洗浄ノズルに限られるものではなく、固定された洗浄ノズルでもよい。洗浄槽2の内部の背面には、洗浄槽2の内壁に沿わせてほぼ十字形状の導水路16が配設されている。導水路16は、扁平な筒状に形成されており、洗浄槽2の内部スペースを広く確保している。なお、本実施の形態1において、導水路16は、洗浄槽2の内側に設けられているが、外側に設けられてもよい。
導水路16の上部には、複数の噴射孔から洗浄水を噴射する垂直部位16aが延設されている。上食器かご7より低い高さで、導水路16の右側には、複数の噴射孔を備えた第1の水平部位16bが延設されている。上食器かご7より低い高さで、導水路16の左側には、第2の水平部位16cが延設されている。垂直部位16a、第1の水平部位16bおよび第2の水平部位16cは、洗浄ポンプ22によって圧送される洗浄水をそれぞれに備えられた複数の噴射孔に導く導水路である。なお、図示しない分水部が設けられており、導水路16は、垂直部位16aおよび第1の水平部位16bに洗浄水を導く導水路16Rと、第2の水平部位16cに洗浄水を導く導水路16Lとを有している。
第2の水平部位16cの先端部には、導水路出口16dが備えられている。この1つの導水路出口16dにおいて、少なくとも噴射形態が異なる複数の洗浄ノズルのいずれかが設けられ、複数の洗浄ノズルのいずれかから洗浄水を噴射できるように切換可能に構成されている。本実施の形態では、回転洗浄ノズルと固定洗浄ノズルを切換可能に構成した場合を一例として以下に説明する。
第3の回転洗浄ノズル17が、導水路出口16dに連通させて接続されている。第3の回転洗浄ノズル17は、前方へ延設された円筒形状の洗浄ノズル導水路17aと、洗浄ノズル導水路17aの先端部に設けられた回転自在なアーム部17bとを有している。第3の回転洗浄ノズル17は、上食器かご7の左側下方に配設されている。第3の回転洗浄ノズル17のアーム部17bは、洗浄水を噴射する複数の噴射孔を上面に備え、上食器かご7の左側に収容された被洗浄物6に向けて、すぐ真下から回転しながら洗浄水を噴射する。
第3の回転洗浄ノズル17は、洗浄ノズル導水路17aを介して導水路出口16dに着脱自在に接続されている。洗浄ノズル導水路17aは、基部に設けられた係止部17cを係止解除することにより、導水路出口16dから取り外すことができる。第3の回転洗浄ノズル17が取り外された後の導水路出口16dには、固定洗浄ノズル61が設けられている(図4では図示せず、図16参照)。第3の回転洗浄ノズル17が導水路出口16dから取り外されることにより、洗浄水を噴射できるノズルは、第3の回転洗浄ノズル17から固定洗浄ノズル61に切り換えられる。逆に、洗浄ノズル導水路17aが、固定洗浄
ノズル61に被せるようにして導水路出口16dに取り付けられることにより、洗浄水を噴射できるノズルは、固定洗浄ノズル61から第3の回転洗浄ノズル17に切り換えられる。
洗浄槽2内に収容された被洗浄物6に向けて、第1の回転洗浄ノズル14、第2の回転洗浄ノズル15、導水路16Rに設けられた複数の噴射孔、および導水路16Lに連通された第3の回転洗浄ノズル17もしくは固定洗浄ノズル61から洗浄水が順番に噴射されることにより、被洗浄物6は洗浄される。
図5に示されるように、すすぎ後の被洗浄物6を乾燥させる乾燥装置30が洗浄槽2の外側部に設けられている。乾燥装置30は、ヒータ(図示せず)、ファン31、空気温度センサ(温度センサ29)、送風配管32等によって構成されている。これらの構成については、よく知られたものと同様であるので、詳しい説明は省略する。乾燥装置30の送風配管32は、一端が洗浄槽2内の右奥下部に設けられた乾燥用空気吹出口2cに連通されており、他端が洗浄槽2の右奥上端部の外側に近接させて開放されている。ファン31は、送風配管32の上記他端の近傍に配設されている。
この構成により、ファン31によって機外から吸引された乾燥用空気は、ヒータによって加熱された後、乾燥用空気吹出口2cから洗浄槽2の内部に送り込まれ、被洗浄物6を乾燥させる。被洗浄物6の表面から除去された水分を含んだ湿った空気は、本体1の上面に設けられた排気口33から機外に排出される。空気温度センサ(温度センサ29)は、洗浄槽2の底部の乾燥用空気吹出口2cに近い位置の外壁に設置されている。
洗浄槽2の水溜部18の構成を、図を参照して説明する。
図9は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の洗浄槽の水溜部および排水口の構成を示す上面断面図である。図10は、図9の状態から水溜部蓋および残菜フィルタが取り除かれた状態の上面断面図である。図11は、図9のA−A断面斜視図である。図12は、本実施の形態1における食器洗い機の残菜フィルタに関連する部分の分解斜視図である。図13は、図9のB−B断面図である。図14は、図9のC−C断面斜視図である。
洗浄槽2の底部には、洗浄工程およびすすぎ工程において、供給された洗浄水が溜められる水溜部18が凹設されている。水溜部18は、洗浄槽2の底部に開口する開口部18aが横長の概略長方形に形成され、その開口部18aから所定深さほぼ垂直に凹設されている。水溜部18は、洗浄槽2の左右のほぼ中央の前部に設けられている。
水溜部18のほぼ中央部には、さらに一段低い凹部が設けられている。その凹部に、排水口19が設けられている。水溜部18の底面は、排水口19に向かってゆるやかに下り傾斜に形成されている。
水溜部18の上部の開口部18aには、水溜部蓋20が、洗浄槽2の底部と連続するように着脱自在に嵌め込まれている。水溜部蓋20は、外周形状が水溜部18の開口部18aと対応する横長の概略長方形に形成され、中央部が凹設されて凹部20aが形成されている。凹部20aの中央には、円形の開口20bが設けられている。水溜部蓋20が水溜部18の開口部18aに装着されたとき、凹部20aは、排水口19の直上に位置する。
排水口19には、残菜を捕集する残菜フィルタ23が配設されている。残菜フィルタ23は、水溜部蓋20の凹部20aの下面より下方に配設されている。そして、排水口19に残菜フィルタ23が取り付けられたとき、凹部20aの下面は、中央の円形の開口20bと残菜フィルタ23の第1のフィルタ51の外縁部上面とが連続するように構成されて
いる。
水溜部蓋20は、凹部20aの傾斜面以外の平面の大部分にきわめて小さな複数の孔20dが設けられている。洗浄水の多くは、この孔20dから水溜部18に落下する。この孔20dから落下しなかった洗浄水は、残菜とともに凹部20aの下面に配設された残菜フィルタ23に流入する。
図11に示されるように、排水口19は、中央に位置する機外排水口41と、その周囲に機外排水口41とは隔離して設けられた中空円環状の循環排水口42とによって構成されている。機外排水口41は、排水ポンプ27の吸い込み側に連通し、洗浄水が機外に排出される。循環排水口42は、洗浄ポンプ22の吸い込み側に連通し、洗浄水が洗浄槽2内に噴射される。
図12に示されるように、残菜フィルタ23は、外周部を形成する第1のフィルタ51と、第1のフィルタ51の内側に配設される第2のフィルタ52によって構成されている。排水口19に取り付けられる状態においては、第2のフィルタ52が第1のフィルタ51の内側に挿入され、係止されて一体化され、第1のフィルタ51が排水口19に係止されて固定されている。
第1のフィルタ51は、底の無い略円筒状に形成されている。円筒状の外周部51aは、ステンレス等の金属板で、洗浄水が双方向に流通可能な多数の孔51bがメッシュ状に形成されている。
第2のフィルタ52は、樹脂材料で有底略円筒状の手桶形状に形成されている。有底略円筒状に形成された本体部52aの外周部52bの上面から、上方に伸びる1本の把手部52cが形成されている。把手部52cは、第2のフィルタ52を第1のフィルタ51に対し着脱する際に、使用者が手で持って上下方向に操作する。把手部52cは、第1のフィルタ51と第2のフィルタ52が一体となった状態で排水口19対し着脱される際に、使用者が手で持って水平に回転させるように操作する。
第2のフィルタ52が第1のフィルタ51の内側に挿入され一体化された状態において、第2のフィルタ52の外周部52bの外面は、第1のフィルタ51の外周部51aの内面に対向している。第2のフィルタ52の本体部52aの外周部52bには、洗浄水が双方向に流通可能な多数の孔52dが設けられている。この孔52dは、第1のフィルタ51の孔51bより大きく設定されている。
図13に示されるように、排水口19は、洗浄水循環経路21を通じて洗浄ポンプ22の吸い込み側に連通している。洗浄工程およびすすぎ工程において、洗浄水は、水溜部蓋20の孔20dを通過したり、残菜フィルタ23を通過したりして水溜部18および排水口19に溜まる。水溜部18および排水口19に溜まった洗浄水は、洗浄ポンプ22に吸い込まれて加圧され、分水部(図示せず)によって送水先が選択され、順番に送水される。
分水されて送水される洗浄水は、第1の回転洗浄ノズル14、第2の回転洗浄ノズル15、導水路16Rに設けられた複数の噴射孔、導水路16Lに連通された第3の回転洗浄ノズル17に順番に供給され、各ノズルの噴射孔から噴射される。噴射された洗浄水は、被洗浄物6を洗浄もしくはすすぎ、再び水溜部18および排水口19に戻る。このようにして、洗浄工程もしくはすすぎ工程において、洗浄水は循環される。
洗浄ポンプ22にはヒータ25が内設されている。循環される洗浄水は、ヒータ25に
通電されることにより、必要に応じて適宜加熱される。また、洗浄水の温度を検知する温度センサ29が、洗浄槽2の底部の外壁に設置されている。温度センサ29が設置される洗浄槽2の底部の外壁部分は、洗浄槽2の内側に膨出されている。その膨出部2eの内部に温度センサ29を配設することにより、温度センサ29の検出感度を向上させている。制御部は、温度センサ29の検知情報に基づいて、ヒータ25の通電を制御する。温度センサ29は、サーミスタ等により構成されている。なお、温度センサ29は、乾燥工程において洗浄槽2内の空気の温度を検知する空気温度センサも兼ねている。
また、図14に示されるように、排水口19は、排水経路26を通じて排水ポンプ27の吸い込み側に連通している。さらに、排水経路26は、機外の排水ホース97の接続口まで連通している。洗浄工程およびすすぎ工程が完了して排水される洗浄水は、排水ポンプ27によって排水経路26から排水ホース97を経由して食器洗い機の外部に排出される。
次に、第3の回転洗浄ノズル17の導水路出口16dに対する着脱自在な構成を、図を参照して説明する。
図15(a)は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の第3の回転洗浄ノズルが取り付けられた状態を示す正面断面図である。図15(b)は、第3の回転洗浄ノズルが取り付けられた状態を示す要部斜視図である。図16(a)は、本発明の実施の形態1における食器洗い機の第3の回転洗浄ノズルが取り外された状態を示す正面断面図である。図16(b)は、第3の回転洗浄ノズルが取り外された状態を示す要部斜視図である。図17は、第3の回転洗浄ノズルの洗浄ノズル導水路と導水路出口との接続部の横断面図である。図18(a)(b)は、第3の回転洗浄ノズルの導水路出口からの取り外しおよび取り付けの説明図である。図19は、第3の回転洗浄ノズルの洗浄ノズル導水路と導水路出口との接続部の縦断面図である。
図15〜図17に示されるように、洗浄ノズル導水路17aの導水路出口16dへの接続部の外周部に、係止部17cが水平方向に左右一対設けられている。係止部17cは、奥行き方向に長い棒状に形成され、先端に爪部を有している。係止部17cの棒状部は弾性を有しており、基部を固定部として爪部側が外側に変形可能である。一方、導水路出口16dの外周部には、係止部17cの先端の爪部に対応させて係止部16eが水平方向に左右一対設けられている。
洗浄ノズル導水路17aの導水路出口16dへの接続部の外周部の上部に、突起部17dが後方に突出させて設けられている。導水路出口16dの外周部の上部には、前方に開口部を有する溝部16fが設けられている。第3の回転洗浄ノズル17が導水路出口16dに取り付けられた状態で、突起部17dが溝部16fに嵌合されることにより、第3の回転洗浄ノズル17のアーム部17bが水平面内で回転するよう位置規制されるとともに、第3の回転洗浄ノズル17の周方向の回転が抑止される構成である。
図18(a)に示されるように、使用者が洗浄ノズル導水路17aの係止部17cを左右に引き開き、係止部17cの先端の爪部を導水路出口16dの係止部16eから外し、前方に引き出す。これにより、第3の回転洗浄ノズル17を導水路出口16dから取り外すことができる。
また、図18(b)に示されるように、使用者が洗浄ノズル導水路17aの突起部17dを導水路出口16dの溝部16fに合わせて洗浄ノズル導水路17aを前方から押し込む。これにより、係止部17cは、棒状部が弾性変形して先端の爪部が導水路出口16dの係止部16eを乗り越え、係止部16eに係止される。このようにして、第3の回転洗
浄ノズル17を導水路出口16dに、アーム部17bを水平状態にして取り付けることができる。
洗浄ノズル導水路17aの導水路出口16dに対する取り外しおよび取り付け作業は、回転動作を伴わない前後方向の直線的な動作によって行われる。したがって、使用者は、第3の回転洗浄ノズル17の取り外しおよび取り付けを、上食器かご7を洗浄槽2内に収納した状態でも行うことができる。
図19に示されるように、洗浄ノズル導水路17aが導水路出口16dに取り付けられた状態では、洗浄ノズル導水路17aの導水路出口16dへの接続部の外周壁17e、17fと導水路出口16dの外周壁16g、16h、16iとによってラビリンス構造とすることにより、洗浄ノズル導水路17aと導水路出口16dとの間の水密性が確保され、水漏れが抑制されている。なお、ラビリンス構造の替わりにOリング等のシール部材が用いられてもよい。
第3の回転洗浄ノズル17が取り外された位置の導水路出口16dには、固定洗浄ノズル61が設けられている。固定洗浄ノズル61の構成を、図20を用いて説明する。
図20に示されるように、固定洗浄ノズル61は、円周状に配設された複数の噴射孔(本実施の形態では4個)によって構成される放射噴射孔62と、放射噴射孔62の複数の噴射孔が配設された円周の略中心位置に設けられた前方噴射孔63とを有している。放射噴射孔62および前方噴射孔63は、導水路出口16dの外周壁16g、16h、16iより内側に設けられている。放射噴射孔62は、洗浄水を放射状に広範囲に満遍なく噴射させる(図中に矢印Aで表示)。前方噴射孔63は、洗浄水を前方に集中させて強力に噴射させる(図中に矢印Bで表示)。
固定洗浄ノズル61は、上記の噴射孔構成により、下食器かご8に大皿や鍋等のサイズが大きい被洗浄物6が収容された場合に、被洗浄物6に向けて満遍なくかつ強力に洗浄水を噴射させることができる。特に、内側が洗浄しづらい深型の鍋やボウルは、内側を奥方向に向けて下食器かご8にセットすれば、従来の食器洗い機に較べ格段に効果的に洗浄することができる。
第3の回転洗浄ノズル17が導水路出口16dに接続されているとき、固定洗浄ノズル61は、洗浄ノズル導水路17aに内蔵された状態になる。そして、放射噴射孔62および前方噴射孔63は、第3の回転洗浄ノズル17への洗浄水送出孔として作用している。放射噴射孔62だけでは、第3の回転洗浄ノズル17へ送られる洗浄水の流量、流速ともに不足がちであり、第3の回転洗浄ノズル17から噴射される洗浄水の量および噴射圧が不足がちとなる。放射噴射孔62に加えて前方噴射孔63を設けることにより、固定洗浄ノズル61としての広範囲かつ強力な洗浄性能を保持するとともに、第3の回転洗浄ノズル17へ送られる洗浄水の流量、流速を増加させ、第3の回転洗浄ノズル17から噴射される洗浄水の量および噴射圧を増大させ、必要な洗浄性能を確保している。
以上のように構成された食器洗い機について、その動作および作用を説明する。
使用者が下扉体5の扉体オープンボタン11を押し込む。次いで、使用者が下扉体5の上端部に手を掛け前方下方に引くことによって、上扉体4と下扉体5は、上扉体4が下扉体5の上に重なった状態で、ほぼ水平状態まで開成され、洗浄槽2の前面の開口部3は前方に開放される。
使用者は、開放された洗浄槽2の開口部3から下食器かご8を前方に引き出し、洗浄し
たい被洗浄物6を下食器かご8にセットする。下食器かご8に被洗浄物6のセッティングが終了すると、使用者は、下食器かご8を洗浄槽2内に押し込み収容する。
次に、使用者は、上食器かご7を前方に引き出し、洗浄したい被洗浄物6を上食器かご7にセットする。上食器かご7に被洗浄物6のセッティングが終了すると、使用者は、上食器かご7を洗浄槽2内に押し込み収容する。
なお、下食器かご8に収容する被洗浄物6が、大皿やラーメン鉢等の大きい食器であったり、鍋やボウル等の大きい調理器具であったりする場合は、上食器かご7および第3の回転洗浄ノズル17を取り外す。図21は、上食器かご7および第3の回転洗浄ノズル17が取り外された状態での使用状態を示す説明図である。図21に示されるように、底が深い鍋等の大きい被洗浄物6は、内面を奥側すなわち背面の導水路出口16dに設けられた固定洗浄ノズル61に向けて下食器かご8にセットされることが望ましい。これにより、洗浄しづらい深型の鍋等の内面を集中的かつ強力に洗浄することができる。
下食器かご8に収容される被洗浄物6の大きさによっては、上食器かご7を残し、第3の回転洗浄ノズル17のみ取り外してもよい。図22は、上食器かご7を残し、第3の回転洗浄ノズル17のみ取り外された状態での使用状態を示す説明図である。上食器かご7の高さ位置が上下に移動し、通常より高い位置に調節可能に、上食器かご7および上食器かごガイドレール71が構成されている。このように構成されていれば、大きい調理器具を収容できるとともに、上食器かご7も活用でき、さらに使い勝手のよいものとなる。図22に示されるように、下食器かご8に外が深い鍋等の大きい被洗浄物6がセットされても、焼き魚等に使用される浅い皿や、長さが長いため小物入れ89にセットしづらい菜箸等の長い箸やフライ返しを横向けにして上食器かご7にセットして洗浄することができる。
下食器かご8および上食器かご7に被洗浄物6がセットされ、洗浄槽2内に収容されると、使用者は、適量の洗剤を下食器かご8に設けられた洗剤投入部90から洗浄槽2の水溜部18に投入し、上扉体4および下扉体5を閉じる。使用者は、操作表示部13によって電源を投入し、運転コースおよび時間等の条件を入力し、スタートボタンを押す。すると、制御部は、食器洗い機の運転を開始し、入力された条件にしたがって洗浄工程、すすぎ工程、乾燥工程を順に実行する。
まず、給水弁が動作して、所定量の洗浄水が洗浄槽2内に給水される。給水弁が停止し、給水が終わると、洗浄ポンプ22が駆動される。洗浄水はヒータ25によって加熱され、洗浄ポンプ22によって加圧されて、分水部から第1の回転洗浄ノズル14、第2の回転洗浄ノズル15、導水路16Rに設けられた複数の固定洗浄ノズル、および導水路16Lに連通された第3の回転洗浄ノズル17に選択的に分水されて送水される。
分水部は、例えば、第1の回転洗浄ノズル14、第2の回転洗浄ノズル15、導水路16Rに設けられた複数の固定洗浄ノズル、および導水路16Lに連通した第3の回転洗浄ノズル17の順に所定時間毎に洗浄水の送水を切り替えるように動作する。
第1の回転洗浄ノズル14、第2の回転洗浄ノズル15および第3の回転洗浄ノズル17は、送給された洗浄水がそれぞれの噴射孔から噴出される際の反力によって回転する。これにより、回転移動する洗浄水が噴射され、下食器かご8および上食器かご7に収容された被洗浄物6は効率よく洗浄される。
導水路16Rの垂直部位16aに設けられた噴射孔は、洗浄水を上食器かご7の上方から噴射して上食器かご7に収容されたコップ等の被洗浄物6の外面を効率よく洗浄する。
また、上食器かご7の下に設けられた第1の水平部位16bに配列された噴射孔は、洗浄水を主に上食器かご7の右側に噴射し、上食器かご7の第2のセットかご79に斜め下向きに収容されたコップ等の被洗浄物6の内面を効率よく洗浄する。
さらに、導水路16Lと連通した第3の回転洗浄ノズル17は、上食器かご7の左側の第1のセットかご78の直下から回転移動する洗浄水を噴射することにより、第1のセットかご78に収容された茶碗等の被洗浄物6の内外面を効率よく洗浄する。
洗浄槽2内で、これらの洗浄ノズルから噴射された洗浄水は、被洗浄物6を洗浄して洗浄槽2の下部の水溜部18に流下し、排水口19に集められる。そして、再び洗浄ポンプ22によって吸引され、残菜フィルタ23を通過し、ヒータ25によって加熱され、再び各洗浄ノズルに送給される。
洗浄水が噴射されて被洗浄物6から脱落した残菜は、水溜部蓋20および残菜フィルタ23によって捕集される。また、洗浄水の温度は温度センサ29によって検出されており、洗浄水の温度が所定温度を超えるとヒータ25への通電が停止される。これによって、洗浄水は、常に洗浄に適した温度に維持される。
所定時間の洗浄工程が終了すると、汚れを含む洗浄水は排水ポンプ27によって機外に排出され、洗浄槽2内に新たに洗浄水が給水される。給水された洗浄水は洗浄ポンプ22によって加圧され、第1の回転洗浄ノズル14、第2の回転洗浄ノズル15、導水路16Rに設けられた複数の噴射孔、および導水路16Lに連通された第3の回転洗浄ノズル17に送給される。送給された洗浄水は、各洗浄ノズルの噴射孔から噴射され、被洗浄物6に付着した洗剤や残菜等を洗い流すすすぎ工程が実行される。
このすすぎ工程は、所定時間、すすぎ動作が行われた後、すすぎ動作によって被洗浄物6から洗剤や残菜が洗い出された洗浄水は、排水ポンプ27によって機外に排出される。そして、洗浄槽2内には新たな洗浄水が給水され、再びすすぎ動作が行われる。標準設定では、このすすぎ動作が3回実行され、洗浄水が排水ポンプ27によって機外に排出されて、すすぎ工程は終了する。
ここで、洗浄およびすすぎ動作時の残菜フィルタ23および排水口19まわりの洗浄水の流れについて、図13および図14を参照して説明する。
洗浄およびすすぎ動作時においては、水溜部18に溜まった洗浄水は、洗浄ポンプ22によって吸引され、図13に示されるように、循環排水口外郭47の上面47aに設けられた多数の孔から成る洗浄水循環吸込口48から洗浄水循環経路21に吸い込まれる。洗浄水循環吸込口48は、残菜フィルタ23より外側に円周状に設けられている。
この構成によって、洗浄およびすすぎ動作時においては、洗浄水は、概ね矢印Cで表示されたように流れる。洗浄水は、第1のフィルタ51の孔51bおよび第2のフィルタ52の孔52dにおいて、概ね内側から外側に向かって流れる。
このとき、循環される洗浄水に含まれる残菜や汚れは、大きい残菜は第2のフィルタ52によって捕集され、細かい残菜および汚れは第1のフィルタ51によって捕集される。
一方、排水動作時においては、水溜部18に溜まった洗浄水は、排水ポンプ27によって吸引され、図14に示されるように、機外排水口41の洗浄水排水吸込口45から排水経路26に吸い込まれる。洗浄水排水吸込口45は、残菜フィルタ23よりほぼ下側かつ内側に円周状に設けられている。排水直前の状態では、残菜フィルタ23の外周部まわり
の水溜部18に存在する洗浄水の量は、残菜フィルタ23の直上部に存在する洗浄水の量より多い。
この構成によって、排水動作時においては、洗浄水は、概ね矢印Dで表示されたように流れる。洗浄水は、第1のフィルタ51の孔51bおよび第2のフィルタ52の孔52dにおいて、概ね外側から内側に向かって流れる。したがって、洗浄およびすすぎ時に第1のフィルタ51の内周面に付着した汚れおよび細かい残菜は、外側から内側へと流れる洗浄水(排水される洗浄水)によって洗い落とされ、排水される洗浄水とともに機外へ排出される。
すすぎ工程が終了すると、乾燥工程が実行される。乾燥装置30が動作し、内蔵されたファン31によって洗浄槽2内に送給される外気がヒータによって加熱され、送風と加温との両方の効果によって、被洗浄物6に付着した水滴の蒸発が行われる。この乾燥が所定時間実施された後、乾燥装置30の運転が停止されて乾燥工程が終了する。被洗浄物6の洗浄のすべての工程が終了し、選択された運転コースの実行が終了する。
以上のように、本実施の形態における食器洗い機は、本体1と、本体1内に設けられた洗浄槽2と、洗浄槽2内に上下に配設され、食器等の被洗浄物6が収容される上食器かご7および下食器かご8と、洗浄槽2に溜められた洗浄水を循環させる洗浄ポンプ22と、洗浄槽2内の側面に設けられた第2の水平部位16c等の導水路および導水路出口16dとを備え、導水路出口16dにおいて、少なくとも噴射形態が異なる複数の洗浄ノズルのいずれかが設けられ、前記複数の洗浄ノズルのうちのいずれかから洗浄水を噴射できるように切換可能に構成されている。
この構成によって、上食器かご7および下食器かご8に収容された被洗浄物6に対し、適切に洗浄ノズルを切り換え、被洗浄物6に応じた効果的な洗浄が行えるとともに、大皿等の大きな食器や鍋等の大きな調理器具等の大きな被洗浄物6に対しても充分に洗浄水を供給することができる、高い洗浄性能を有する食器洗い機を提供することができる。
また、本実施の形態における食器洗い機は、本体1と、本体1内に設けられた洗浄槽2と、洗浄槽2内に上下に配設され、食器等の被洗浄物6が収容される上食器かご7および下食器かご8と、洗浄槽2に設けられた導水路16および導水路出口16dと、導水路出口16dに洗浄ノズル導水路17aを介して連通する洗浄ノズルと、洗浄槽2に溜められた洗浄水を洗浄ノズルに送水する洗浄ポンプ22とを備え、洗浄ノズル導水路17aは、導水路出口16dに着脱可能に構成されたものである。
この構成によって、上食器かご7および下食器かご8に収容された被洗浄物6に対し、適切に洗浄ノズルを切り換え、被洗浄物6に応じた効果的な洗浄が行えるとともに、大皿等の大きな食器や鍋等の大きな調理器具等の大きな被洗浄物6に対しても充分に洗浄水を供給することができる、高い洗浄性能を有する食器洗い機を提供することができる。
また、導水路出口16dに固定洗浄ノズル61が設けられ、洗浄ノズル導水路17aは、固定洗浄ノズル61に被せるようにして導水路出口16dに着脱自在に構成されたものである。この構成によって、洗浄ノズル導水路17aの着脱という簡単な操作によって異なる洗浄ノズルに切り換えることができ、高い洗浄効果を有するとともに、使い勝手の良い食器洗い機を提供することができる。
また、前記複数の洗浄ノズルは、本実施の形態の食器洗い機においては、噴射口が固定された固定洗浄ノズル61または噴射口が回転する第3の回転洗浄ノズル17である。この構成によって、上食器かご7および下食器かご8に収容された被洗浄物6に応じて適切
な形態の洗浄ノズルに切り換えることによって、高い洗浄効果を得ることができる。
また、第3の回転洗浄ノズル17は、洗浄ノズル導水路17aの先端部に、上面に複数の噴射孔を有する回転自在なアーム部17bを有し、導水路出口16dには固定洗浄ノズル61が設けられ、洗浄ノズル導水路17aは、固定洗浄ノズル61に被せるようにして導水路出口16dに着脱自在に構成されている。この構成によって、洗浄ノズル導水路17aの着脱という簡単な操作によって洗浄ノズルを切り換えることができ、高い洗浄効果を有するとともに、使い勝手の良い食器洗い機を提供することができる。
また、固定洗浄ノズル61は、洗浄水を所定方向に分散して噴射するように形成されている。この構成によって、洗浄水を広範囲に満遍なく噴射させ、洗浄槽2内の広範囲に収容された被洗浄物6を効果的に洗浄することができる。
また、固定洗浄ノズル61は、円周上に配設された複数の噴射孔によって構成され洗浄水を放射状に噴射する放射噴射孔62と、前記円周の略中心に設けられ洗浄水を前方に噴射する前方噴射孔63とを有している。この構成によって、洗浄水を広範囲に満遍なく噴射させ、洗浄槽2内の広範囲に収容された被洗浄物6を効果的に洗浄するとともに、前方に収容された深型の鍋やボウルに向けて集中して強力に洗浄水を噴射させ、効果的に洗浄することができる。
また、洗浄ノズル導水路17aは、水平方向に直線的に着脱可能に構成されている。この構成によって、使用者は、第3の回転洗浄ノズル17の取り外しおよび取り付けを、上食器かご7を洗浄槽2内に収納した状態でも行うことができ、使い勝手の良い食器洗い機を提供することができる。
さらに、導水路出口16dに洗浄ノズル導水路17aが装着された状態において、洗浄ノズル導水路17aと導水路出口16dの双方に設けられた壁面がラビリンス構造を成すことによって、水密に構成されている。この構成によって、消耗部品であるOリング等のシール部材を使用せずに水密性を実現することにより、頻繁に着脱される洗浄ノズル導水路17aと導水路出口16dとの間の水密性を長期に亘り安定して維持することができる。
また、導水路出口16dより上方に設けられた上食器かご7は、上下に移動して高さ位置を調節可能に構成されたものである。この構成によって、大きい調理器具を収容できるとともに、上食器かご7も活用でき、さらに使い勝手のよいものとなる。
なお、本実施の形態では、第3の回転洗浄ノズル17は、固定洗浄ノズル61に被せるようにして導水路出口16dに着脱することにより洗浄ノズルを自在に切換可能に構成されたものである。しかし、この構成に限られるものではなく、いくつかの例が以下に示される。例えば、固定洗浄ノズル61を噴射形態が異なる固定洗浄ノズルに交換して切換可能に構成されてもよい。また、固定洗浄ノズルは、洗浄ノズル導水路17aを介して導水路出口16dから前方に延出されたものでもよい。また、導水路出口16dから前方に延出された洗浄ノズル導水路17aが切換バルブを有して二股に分岐され、その先端に異なる洗浄ノズルが設けられ、いずれかの洗浄ノズルから洗浄水が噴射されるように切換バルブにより切換可能に構成されてもよい。また、洗浄ノズル導水路17aは、洗浄ノズルを前方に延設するための延長部材であり、長さを変更するために交換できるように構成されてもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2における食器洗い機は、導水路16Lの導水路出口16dに設け
られる固定洗浄ノズルの構成が上記実施の形態1とは異なる。他の構成は実施の形態1と同じであり、詳細な説明を省略する。
図23は、本発明の実施の形態2における食器洗い機の固定洗浄ノズルを示す要部斜視図である。図23に示されるように、固定洗浄ノズル61は、周壁に円周上に等配(本実施の形態では30°間隔)された複数の円形噴射孔を複数列(本実施の形態では2列)設けることによって構成される放射噴射孔64と、先端面に複数(本実施の形態では4個)設けられた前方噴射孔66とを有している。
放射噴射孔64は、実施の形態1における放射噴射孔62より孔径の小さい噴射孔が多数設けられている。これにより、実施の形態1における放射噴射孔62に比し、特定の方向に集中して強力に洗浄水を噴射させることができる。したがって、噴射される洗浄水が集中する場所に、特によく洗浄したい被洗浄物6をセットしておけば、その被洗浄物6を充分に洗浄することができる。また、洗浄槽2内の全体に洗浄水を噴射させることができる。
前方噴射孔66は、実施の形態1における前方噴射孔63より孔径の小さい噴射孔が複数設けられている。これにより、実施の形態1における前方噴射孔63に比し、前方の特定の方向に集中して強力に洗浄水を噴射させることができる。したがって、噴射される洗浄水が集中する場所に、特によく洗浄したい被洗浄物6をセットしておけば、その被洗浄物6を充分に洗浄することができる。
固定洗浄ノズル61は、上記の噴射孔構成により、下食器かご8に大皿や鍋等のサイズが大きい被洗浄物6が収容された場合に、被洗浄物6に向けて集中的かつ強力に洗浄水を噴射させることができる。特に、内側が洗浄しづらい深型の鍋やボウルは、内側を奥方向に向けて下食器かご8にセットすれば、従来の食器洗い機に較べ格段に効果的に洗浄することができる。
第3の回転洗浄ノズル17が導水路出口16dに接続されているときには、放射噴射孔64および前方噴射孔66は、第3の回転洗浄ノズル17への洗浄水送出孔として動作している。放射噴射孔64を多数の孔径の小さい噴射孔で構成したことに加えて前方噴射孔66を複数の孔径の小さい噴射孔で構成したことにより、固定洗浄ノズル61としての集中的かつ強力な洗浄性能を保持するとともに、第3の回転洗浄ノズル17へ送られる洗浄水の流量、流速を増加させ、第3の回転洗浄ノズル17から噴射される洗浄水の量および噴射圧を増大させ、必要な洗浄性能を確保している。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3における食器洗い機は、切換可能に構成された複数の洗浄ノズルが固定洗浄ノズルと上回転洗浄ノズルである点は、上記実施の形態1および実施の形態2と同じであるが、上回転洗浄ノズルの形態が、上記実施の形態1および実施の形態2と異なる。他の構成は実施の形態1またはおよび実施の形態2と同じであり、詳細な説明を省略する。
図24は、本発明の実施の形態3における食器洗い機の垂直回転洗浄ノズルが取り付けられた状態を示す正面断面図である。図24に示されるように、導水路出口16dには、上記実施の形態1および実施の形態2における第3の回転洗浄ノズル17に替えて、垂直回転洗浄ノズル67が、導水路出口16dに連通されて着脱自在に接続されている。垂直回転洗浄ノズル67の導水路出口16dに対する着脱構成は、実施の形態1および実施の形態2と同様の構成である。
垂直回転洗浄ノズル67は、導水路出口16dに接続される短い円筒形状の洗浄ノズル導水路67aと、洗浄ノズル導水路67aの先端部に垂直に設けられた回転自在なアーム部67bとを有している。アーム部67bは前面に洗浄水を噴射する複数の噴射孔を備えている。アーム部67bは、複数の噴射孔から噴射される洗浄水の反力を受けて垂直面内で自動で回転する。
この構成により、本実施の形態の食器洗い機は、垂直回転洗浄ノズル67によって洗浄槽2内の広範囲に洗浄水を行き渡らせることができ、洗浄性能を向上させることができる。
また、上回転洗浄ノズルである垂直回転洗浄ノズル67からの洗浄水の噴射方向は、下回転洗浄ノズルである第1の回転洗浄ノズル14および第2の回転洗浄ノズル15からの洗浄水の噴射方向とほぼ直交している。上回転洗浄ノズルと下回転洗浄ノズルから同時に洗浄水を噴射させれば、上回転洗浄ノズルと下回転洗浄ノズルとから回転しながら噴射される洗浄水がぶつかり合うことにより、より洗浄性能を向上させることができる。
なお、図24においては、上食器かご7が取り外されているが、垂直回転洗浄ノズル67は洗浄槽2の背面に奥行き方向に扁平な形で配設されるので、上食器かご7が洗浄槽2内に収納された状態でも使用できるように構成することも可能である。
なお、上記の各実施の形態では、第3の回転洗浄ノズル17あるいは垂直回転洗浄ノズル67の導水路出口16dに対する着脱自在な構成は、前後方向に直線的に着脱される構成としたが、上記特許文献1の図4に記載されたような回動方式であってもよい。ただし、第3の回転洗浄ノズル17において回動方式とした場合、上食器かご7を洗浄槽2内に収納した状態では第3の回転洗浄ノズル17と上食器かご7の下面との間に第3の回転洗浄ノズル17の回動のための空間が必要となる。したがって、被洗浄物6の収容性もしくは第3の回転洗浄ノズル17の着脱作業性において、本実施の形態の方が優れている。
また、固定洗浄ノズル61は、上記実施の形態1および実施の形態2に記載のものに限られるものではない。洗浄水を所定方向に分散して噴射するように形成されたものであればよい。例えば、円周放射状に噴射する放射噴射孔に替えて、上方あるいは水平方向に扇状に噴射する噴射孔を備えたものであってもよい。
また、各導水路および導水路出口16dは、洗浄槽2の背面に設けられているが、洗浄槽2の左右の内側面2a、2bのいずれかに設けられていてもよい。また、各導水路は、洗浄槽2の複数の内側面にまたがって設けられていてもよい。また、各導水路は、洗浄槽2の外側面に設けられていてもよい。