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JP2019070561A - タイヤ劣化診断装置、及びタイヤ劣化診断システム - Google Patents

タイヤ劣化診断装置、及びタイヤ劣化診断システム Download PDF

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JP2019070561A
JP2019070561A JP2017196252A JP2017196252A JP2019070561A JP 2019070561 A JP2019070561 A JP 2019070561A JP 2017196252 A JP2017196252 A JP 2017196252A JP 2017196252 A JP2017196252 A JP 2017196252A JP 2019070561 A JP2019070561 A JP 2019070561A
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JP2017196252A
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寛篤 長谷川
Hiroshige Hasegawa
寛篤 長谷川
浩文 溝嶋
Hirofumi Mizoshima
浩文 溝嶋
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Toyo Tire Corp
Original Assignee
Toyo Tire and Rubber Co Ltd
Toyo Tire Corp
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Abstract

【課題】タイヤの使用状況によらずタイヤの劣化状態を診断することができるタイヤ劣化診断装置を提供する。【解決手段】車両100に取り付けられたタイヤ20の劣化の程度を表す劣化指標値を取得する第1取得手段11と、タイヤ20の使用開始からの車両100の走行距離を取得する第2取得手段12と、劣化指標値と走行距離との関係を示す相関情報を予め記憶した記憶手段13と、第1時点に取得された劣化指標値及び走行距離を用いて相関情報を補正した第1補正相関情報と、第1時点よりも後の第2時点に取得された劣化指標値及び走行距離を用いて相関情報を補正した第2補正相関情報とを生成する補正手段14と、第1補正相関情報と第2補正相関情報とを比較することでタイヤ20の劣化ペースを判定する判定手段15とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの劣化状態を診断するタイヤ劣化診断装置、及びタイヤ劣化診断システムに関する。
空気入りタイヤにおいて、その機能や性能を十分に発揮させるためには、タイヤの劣化状態を常に把握しておくことが望まれる。例えば、車両(乗用車、トラック、バス、二輪車、フォークリフト等)に装着されるタイヤは、長距離の使用により、トレッドを構成するゴムの劣化や摩耗が進行する。また、トレッド以外のゴムや、タイヤの表面に露出していない繊維、樹脂、金属部材についても、徐々に劣化が進行する。このようなタイヤ構成部材の劣化は、車両の走行性、安全性、燃費等に影響する。また、タイヤ構成部材が劣化すると、タイヤからの騒音、振動、及びハーシュネス(NVH)が悪化するため、車両走行時の快適性も損なわれることになる。そこで、車両に装着されたタイヤの劣化状態を診断する試みがなされている。
例えば、リトレッドタイヤにおいて、ケース構成部材の現在の物性値を推定し、現在の物性値が限界物性値に達するまでに走行可能な距離を、物性値と走行距離との関係を示す相関情報を参照して予測する装置が開発されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、タイヤ径方向加速度とタイヤトレッドの摩耗度との関係を示す相関情報を参照して、タイヤに設けた加速度センサによって検出したタイヤ径方向加速度からタイヤトレッドの摩耗度を推定する装置が開発されている(例えば、特許文献2を参照)。
特許第5347054号公報 特開2016−190615号公報
しかしながら、タイヤの劣化状態は、タイヤ自体の経年劣化のみならず、例えば、ハンドル操作、ブレーキ操作等のドライビング技術や、ホイールアライメント等の車両のセッティングの他、タイヤの使用状況によっても大きく影響を受ける。そのため、予め作成された相関情報を利用する特許文献1の装置、及び特許文献2の装置では、相関情報の作成時に想定していたタイヤの使用状況から外れた使用状況では、信頼性の高い予測結果を得ることができず、予測結果と実際とが大きく相違する虞がある。このように、従来の装置では、タイヤの使用状況によっては、タイヤの劣化状態を正確に診断することが困難であるという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、タイヤの使用状況によらずタイヤの劣化状態を診断することができるタイヤ劣化診断装置、及びタイヤ劣化診断システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係るタイヤ劣化診断装置の特徴構成は、
車両に取り付けられたタイヤの劣化の程度を表す劣化指標値を取得する第1取得手段と、
前記タイヤの使用開始からの前記車両の走行距離を取得する第2取得手段と、
前記劣化指標値と前記走行距離との関係を示す相関情報を予め記憶した記憶手段と、
第1時点に取得された劣化指標値及び走行距離を用いて前記相関情報を補正した第1補正相関情報と、前記第1時点よりも後の第2時点に取得された劣化指標値及び走行距離を用いて前記相関情報を補正した第2補正相関情報とを生成する補正手段と、
前記第1補正相関情報と前記第2補正相関情報とを比較することで、前記タイヤの劣化ペースを判定する判定手段と、
を備えたことにある。
本構成のタイヤ劣化診断装置によれば、第1時点に取得された劣化指標値及び走行距離を用いて相関情報を補正した第1補正相関情報と、第2時点に取得された劣化指標値及び走行距離を用いて相関情報を補正した第2補正相関情報とを比較することで、第1時点から第2時点までの間のタイヤの劣化ペースを認識することができる。そのため、第1時点から第2時点までの間にタイヤの使用状況に変化があった場合にも、タイヤの使用期間中に取得された劣化指標値を用いて相関情報を補正し、タイヤの劣化診断に劣化ペースを反映することが可能になる。従って、相関情報の作成時に想定していたタイヤの使用状況から外れた使用状況であっても、タイヤの劣化状態を適切に診断することができる。
本発明に係るタイヤ劣化診断装置において、
前記相関情報は、第1軸を走行距離とし、第2軸を劣化指標値とした座標系において、グラフ化した場合に連続的に減少又は増加するマスターカーブを示すものであり、
前記補正手段は、前記座標系において前記マスターカーブを変換して、前記第1時点に取得された劣化指標値及び走行距離に対応する座標を通る第1補正カーブを生成することにより、前記第1補正相関情報を生成し、前記第2時点に取得された劣化指標値及び走行距離に対応する座標を通る第2補正カーブを生成することにより、前記第2補正相関情報を生成することが好ましい。
本構成のタイヤ劣化診断装置によれば、第1補正カーブ及び第2補正カーブを生成することで第1補正相関情報及び第2補正相関情報の比較が容易になるため、第1時点から第2時点までの間のタイヤの劣化ペースを正確且つ容易に認識することができる。
本発明に係るタイヤ劣化診断装置において、前記変換は、前記マスターカーブを第1軸に沿って平行移動させる変換、第2軸に沿って平行移動させる変換、及び前記座標系の原点を中心として前記マスターカーブを拡大又は縮小する相似変換からなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
本構成のタイヤ劣化診断装置によれば、上記の適切な変換を用いることで、劣化ペースの判定に適した第1補正カーブ及び第2補正カーブを容易に生成することができる。
本発明に係るタイヤ劣化診断装置において、
前記記憶手段は更に、予め定められた限界劣化指標値を記憶し、
前記判定手段は、前記第1補正カーブ上で前記限界劣化指標値に対応する第1限界走行距離と、前記第2補正カーブ上で前記限界劣化指標値に対応する第2限界走行距離とを比較し、前記第1限界走行距離よりも前記第2限界走行距離が大きい場合に劣化ペースが抑制されたと判定し、前記第1限界走行距離よりも前記第2限界走行距離が小さい場合に劣化ペースが促進されたと判定することが好ましい。
本構成のタイヤ劣化診断装置によれば、予め定められた限界劣化指標値を用いることで、第1補正カーブと第2補正カーブとを正確且つ容易に比較することができる。
本発明に係るタイヤ劣化診断装置において、前記劣化指標値は、前記タイヤの内圧の積算値、前記タイヤの内部温度の積算値、前記タイヤのトレッドゴムのモジュラス、前記トレッドゴムの硬度、前記トレッドゴムの摩耗量、前記タイヤのトレッドに形成されているグルーブの深さ、及び前記タイヤのユニフォーミティからなる群から選択される少なくとも一つであることが好ましい。
本構成のタイヤ劣化診断装置によれば、上記の適切な劣化指標値を用いることで、タイヤの劣化ペースを適切に認識することができる。
本発明に係るタイヤ劣化診断装置において、前記判定手段による判定結果を報知する報知手段を更に備えることが好ましい。
本構成のタイヤ劣化診断装置によれば、判定手段による判定結果を報知することで、ドライバーや車両管理者等にタイヤの劣化ペースを迅速かつ容易に認識させることができる。
上記課題を解決するための本発明に係るタイヤ劣化診断システムの特徴構成は、
タイヤ構成部材の状態をセンシングするセンサを有するタイヤと、
上記の何れか一つに記載のタイヤ劣化診断装置と、
を備えたタイヤ劣化診断システムであって、
前記タイヤ劣化診断装置における前記第一取得手段は、前記タイヤから送信されるセンシング情報に基づいて、前記劣化指標値を取得することにある。
本構成のタイヤ劣化診断システムによれば、タイヤから送信されるセンシング情報に基づいて、劣化指標値を取得するため、走行中のタイヤの劣化ペースの判定を走行中に行うことができ、その判定結果を、ドライバーへリアルタイムに提示することが可能になる。
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤ劣化診断システムのブロック図である。 図2は、劣化指標値、タイヤ走行距離、及び補正相関情報を記録するテーブルの一例を示す図である。 図3は、タイヤ走行距離と劣化指標値との関係を示す相関情報の説明図である。 図4は、補正手段により生成される補正相関情報の説明図である。 図5は、判定手段におけるタイヤ劣化ペース判定の説明図である。 図6は、判定手段における追加劣化判定の説明図である。 図7は、タイヤ劣化診断プログラムの処理手順を示すフローチャートである。
以下、本発明について、図1〜図7を参照しながら説明する。ただし、本発明は、以下に説明する実施形態や図面に記載される構成に限定されることは意図しない。
<タイヤ劣化診断システム>
図1は、本発明の実施形態に係るタイヤ劣化診断システム1のブロック図である。タイヤ劣化診断システム1は、車両100に搭載されたタイヤ劣化診断装置10と、車両100に取り付けられたタイヤ20とを備え、タイヤ20の劣化ペースを診断する。
タイヤ20は、センシングユニット21を有するセンシング機能付き空気入りタイヤである。センシングユニット21は、タイヤ20のトレッド、サイドウォール、及びビード部等に設置されたセンサ部22と、センサ部22でのセンシング情報を車両100側へ送信する送信部23とを備える。センサ部22は、例えば、温度センサ、歪センサ、空気圧センサ、及び加速度センサ等の各種センサであり、インナーライナー、プライ、ベルト、及びゴム等のタイヤ20の構成部材の状態(温度、歪等)をセンシングする。
<タイヤ劣化診断装置>
タイヤ劣化診断装置10は、第1取得手段11、第2取得手段12、記憶手段13、補正手段14、及び判定手段15を備え、任意の構成として、報知手段16を備える。タイヤ劣化診断装置10は更に、近距離無線通信(RFID)等の非接触通信によって送信部23からセンシング情報を受信する第1通信手段17、及びCAN(Controller Area Network)により車両100の任意の場所に設けられている電子制御ユニット30と通信する第2通信手段18を備える。第1取得手段11、第2取得手段12、補正手段14、判定手段15、及び報知手段16は、CPU、メモリ、及びストレージ等を有するコンピュータにおいて、メモリに記録されているタイヤ劣化診断プログラムをCPUが読み出して実行することで、それぞれの機能が実現される。
第1取得手段11は、タイヤ20の劣化の程度を表す劣化指標値を周期的に(例えば、一週間に一回)取得する。第1取得手段11により取得された劣化指標値は、例えば、ストレージ(図外)に蓄積される。劣化指標値には、センサ部22でのセンシング情報、タイヤ20の構成部材の物性値(以下、単に「物性値」と称する。)、及びタイヤ20の形状を示す指標値等のうち、タイヤ20を取り付けた状態での車両100の走行距離との間に連続的な増加性又は減少性を有するものを用いることができる。ここで、劣化指標値が「連続的な増加性又は減少性を有する」とは、単調増加又は単調減少が含まれるが、タイヤ20の使用開始から終了までの全期間を通して常に増加又は減少する場合だけではなく、例えば、使用開始時の一時期のみ増加しその後は減少する場合等、全使用期間に占める割合が十分に小さい一部の期間を除いて、残りの期間が単調増加又は単調減少する場合も包含する。また、数学的な意味での厳密な単調増加又は単調減少である必要はなく、タイヤ20の全使用期間での増加量又は減少量に比べて、十分に小さい変動量で微小な増減があってもよい。例えば、センサ部22でのセンシング情報では、タイヤ20の内圧の積算値、及びタイヤ20の内部温度の積算値等、物性値では、トレッドゴムのモジュラス、及び硬度等、タイヤ20の形状を示す指標値では、トレッドゴムの摩耗量、トレッドに形成されているグルーブの深さ、及びユニフォーミティ等が、タイヤ20を取り付けた状態での車両100の走行距離との間に単調増加性、又は単調減少性を有しており、劣化指標値として好適に用いることができる。これらの劣化指標値は、タイヤ20におけるセンシング情報を、第1通信手段17を介して取得し、センシング情報に基づいて算出、又は推定することで得ることができる。例えば、タイヤ20の内圧の積算値は、空気圧センサのセンシング情報の累積値として算出することができ、タイヤ20の内部温度の積算値は、温度センサのセンシング情報の累積値として算出することができる。タイヤ20の内圧の積算値はタイヤ20が受ける応力の総量であり、タイヤ20の内部温度の積算値はタイヤ20が受ける熱量の総量であり、何れもゴム等の劣化状態の指標となり得る。また、トレッドゴムの硬度は、トレッドに配された歪センサ等のセンシング情報を用いて算出することができる。ユニフォーミティは、ビード部に加速度センサを設置し、定速走行時におけるタイヤ径方向の加速度の変化から算出することができる。他の例として、センシング情報と任意の劣化指標値との対応関係を示すデータベースを予め用意しておき、このデータベースを用いることで、センシング情報から劣化指標値を推定することができる。
第2取得手段12は、タイヤ20の使用開始からの車両100の走行距離(以下、「タイヤ走行距離」と称する。)を、第1取得手段11による劣化指標値の取得と同期して、周期的に(例えば、一週間に一回)取得する。例えば、第2取得手段12は、車両100のトランスミッションから出力される車速信号を、第2通信部18を介して電子制御ユニット30から取得し、タイヤ20を使用開始した時点からのタイヤ走行距離を算出することができる。第2取得手段12が取得したタイヤ走行距離は、第1取得手段11によって同じ時点で取得された劣化指標値と対応付けて、ストレージ(図外)に蓄積される。ここで、「同じ時点で取得」とは、夫々の取得タイミングが完全に一致する場合に限らず、第1取得手段11により取得された劣化指標値と、第2取得手段12により取得されたタイヤ走行距離とを互いに対応付けることが可能であれば、夫々の取得タイミングにずれがある場合も包含する。例えば、第1取得手段11による劣化指標値の取得と、第2取得手段12によるタイヤ走行距離の取得とが、夫々の取得周期に比較して十分に短い時間のずれで実行される場合、劣化指標値とタイヤ走行距離とを対応付けることが可能である。
記憶手段13は、例えば、不揮発性半導体メモリ等であって、その記録領域に、タイヤ走行距離と劣化指標値との関係を示す相関情報が予め記録されている。相関情報は、タイヤ20と同種のタイヤを用いてドラムや試験コース等で試験走行を行い、測定されたタイヤ走行距離と劣化指標値とを対応付けることで、予め作成されたものである。記憶手段13の記録領域には更に、予め定められた劣化指標値(以下、「限界劣化指標値」と称する。)が記録されていることが好ましい。限界劣化指標値は、例えば、タイヤの交換が推奨される劣化状態での劣化指標値であることが好ましい。
補正手段14は、同じ時点で取得された劣化指標値及びタイヤ走行距離を用いて相関情報を補正することにより、補正相関情報を生成する。補正手段14による補正相関情報の生成は、周期的に、例えば、第1取得手段11及び第2取得手段12が同期して劣化指標値及びタイヤ走行距離を取得する度に実行される。補正手段14において生成された補正相関情報は、例えば、ストレージ(図外)に蓄積され、生成に用いられた劣化指標値及びタイヤ走行距離と対応付けて管理されることが好ましい。図2は、劣化指標値、タイヤ走行距離、及び補正相関情報を記録するテーブルの一例を示す図である。図2の例では、補正相関情報を関数fc(Dm)として記録することで、劣化指標値及びタイヤ走行距離の取得時刻(以下、単に「時刻」と称する。)毎に、劣化指標値、タイヤ走行距離、及び補正相関情報を管理している。
判定手段15は、補正手段14によって生成された異なる2つの時点に関する補正相関情報を比較することで、タイヤ20の劣化ペースを判定する。判定手段15は更に、タイヤ劣化ペース判定に加えて、相関情報を用いてタイヤ20の劣化状態を診断する他の判定(以下、「追加劣化判定」と称する。)を実行するように構成してもよい。
報知手段16は、判定手段15におけるタイヤ劣化ペース判定の結果を、ドライバーや車両管理者等へ報知するための報知情報を生成する。報知情報は、例えば、インストルメントパネル、コンソール等に設けられたディスプレイ40に表示される。報知手段16は更に、判定手段15においてタイヤ劣化ペース判定に加えて追加劣化判定を行う場合には、その判定結果を報知するための追加報知情報を生成し、ディスプレイ40等に表示させるよう構成してもよい。
<相関情報>
図3は、タイヤ走行距離と劣化指標値との関係を示す相関情報の説明図である。相関情報は、テーブル、関数等の様々なデータ形式をとり得るが、図3では、第1軸(横軸)をタイヤ走行距離とし、第2軸(縦軸)を劣化指標値とした直交座標系におけるグラフ形式の相関情報を示している。以下、この直交座標系においてグラフ化した相関情報をマスターカーブと称する。図3(a)は、タイヤ走行距離に対して単調減少性を有する劣化指標値を連続的にプロットしたときに得られるマスターカーブの一例を示している。図3(b)は、タイヤ走行距離に対して単調増加性を有する劣化指標値を連続的にプロットしたときに得られるマスターカーブを示している。
相関情報を作成するために行った試験走行の計測結果が、図3(a)、及び図3(b)において破線区間で示すように、タイヤの使用開始初期の増減の傾向がタイヤの使用期間全体での傾向と異なる場合、図3において実線で示した区間、即ち、タイヤ走行距離が増加するに連れて、劣化指標値が単調増加、又は単調減少する区間での計測結果をマスターカーブとして用いる。図3(a)に示すマスターカーブは連続的に減少するものであり、図3(b)に示すマスターカーブは連続的に増加するものである。このようなマスターカーブに、劣化指標値とタイヤ走行距離との関係を照合することで、第1取得手段11で取得した劣化指標値(以下、「測定劣化指標値」と称する。)Imから、タイヤ走行距離の推定値(以下、「推定走行距離」と称する。)Deを一意に推定することができる。同様に、第2取得手段12で取得したタイヤ走行距離(以下、「測定走行距離」と称する。)Dmから、劣化指標値の推定値(以下、「推定劣化指標値」と称する。)Ieを推定することができる。
<補正相関情報>
図4は、補正手段14により生成される補正相関情報の説明図である。補正相関情報は、相関情報と同様のデータ形式をとり得る。ここでは、図3に示したマスターカーブと同様に、直交座標系において補正相関情報をグラフ化した補正カーブを用いて説明する。
車両100の走行においてタイヤ20の劣化ペースが、マスターカーブを作成した試験走行での劣化ペースと同じであれば、測定劣化指標値Im及び測定走行距離Dmに対応する座標は、マスターカーブ上にプロットされる。しかし、実際の走行では、試験走行と条件が相違することにより、測定劣化指標値Im及び測定走行距離Dmに対応する座標とマスターカーブとに乖離が生じる。補正手段14は、この乖離を解消した補正カーブを生成する。
具体的には、補正手段14は、図2に示すテーブルを参照して時刻T1に取得された測定劣化指標値Im1及び測定走行距離Dm1に対応する座標a(Dm1,Im1)を取得し、図4(a)に示すように、マスターカーブMを横軸に沿って平行移動させることで、座標a(Dm1,Im1)を通る補正カーブC1を生成する。同様に、図2に示すテーブルを参照して時刻T2に取得された測定劣化指標値Im2及び測定走行距離Dm2に対応する座標b(Dm2,Im2)を取得し、マスターカーブMを横軸に沿って平行移動させることで、座標b(Dm2,Im2)を通る補正カーブC2を生成する。横軸に沿ったマスターカーブMの平行移動変換は、例えば、マスターカーブ関数f(Dm)に対する行列演算として実装することができる。
補正手段14による補正カーブの生成は、図4(a)に示すマスターカーブMを横軸に沿って平行移動させる変換に限らず、マスターカーブMに他の変換を施すことでも実施可能である。例えば、図4(b)に示すように、マスターカーブMを縦軸に沿って平行移動させる変換によっても、時刻T1に関する座標a(Dm1,Im1)を通る補正カーブC1を生成し、時刻T2に関する座標b(Dm2,Im2)を通る補正カーブC2を生成することも可能である。また、マスターカーブMの平行移動は横軸又は縦軸に沿ったものに限らず、マスターカーブMを斜め方向に平行移動させることで、補正カーブC1及びC2を生成することも可能である。更に、図4(c)に示すように、直交座標系の原点を中心としてマスターカーブMを拡大又は縮小する相似変換によっても、時刻T1に関する座標a(Dm1,Im1)を通る補正カーブC1を生成し、時刻T2に関する座標b(Dm2,Im2)を通る補正カーブC2を生成することも可能である。
補正カーブの生成のためにマスターカーブに施す変換には、マスターカーブの連続的な減少性又は増加性を損なわないものであれば、平行移動変換、及び相似変換以外にも、横軸方向の拡大変換、縦軸方向の拡大変換等の他の変換も用いることが可能である。上述したマスターカーブMに施す各変換は、何れもマスターカーブ関数f(Dm)に対する行列演算として実装することができる。
<タイヤ劣化ペース判定>
図5は、判定手段15におけるタイヤ劣化ペース判定の説明図である。判定手段15は、記憶手段13に記録されている限界劣化指標値Irを用いて、異なる2つの時点に関する補正カーブから限界劣化指標値Irに対応するタイヤ走行距離(以下、「限界走行距離Dr」と称する。)を求め、これらを比較することにより、2つの時点間でのタイヤ20の劣化ペースの良否を判定する。限界走行距離Drの算出は、補正カーブ関数fc(Dm)の逆関数gc(Im)の演算として実装可能である。
図5(a)において、補正カーブC1は、時刻T1に取得された劣化指標値及びタイヤ走行距離に対応する座標aを通るようにマスターカーブを横軸に沿って平行移動させて生成されたものである。同様に、補正カーブC2は、時刻T1よりも後の時刻T2に関する座標bを通るように生成されたものであり、補正カーブC3は、時刻T2よりも後の時刻T3に関する座標cを通るように生成されたものである。
判定手段15は、例えば、時刻T1を第1時点、時刻T2を第2時点として、時刻T1−T2間での劣化ペースを判定する場合、補正カーブC1において限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Dr1を算出し、補正カーブC2において限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Dr2を算出し、これらを比較する。限界走行距離Dr1と限界走行距離Dr2が同じ、即ち、補正カーブC1と補正カーブC2とが一致していれば、時刻T1−T2間でのタイヤ20の劣化ペースは、マスターカーブを作成した試験走行での劣化ペースと同じである。しかし、図5(a)に示すように、限界走行距離Dr1よりも限界走行距離Dr2が大きい場合、時刻T1−T2間でのタイヤ20の劣化ペースは、マスターカーブを作成した試験走行での劣化ペースに比べて遅いことになるため、判定手段15は、タイヤ20の劣化ペースが抑制されたと判定する。一方、時刻T2を第1時点、時刻T3を第2時点として、時刻T2−T3間での劣化ペースを判定する場合、判定手段15は、補正カーブC2において限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Dr2を算出し、補正カーブC3において限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Dr3を算出し、これらを比較する。図5(a)の例では、限界走行距離Dr2よりも限界走行距離Dr3が小さいため、時刻T2−T3間でのタイヤ20の劣化ペースは、マスターカーブを作成した試験走行での劣化ペースに比べて速いことになり、判定手段15は、タイヤ20の劣化ペースが促進されたと判定する。なお、図5(a)に示す例では、補正カーブが連続的に減少するものであったが、図5(b)に示すように、補正カーブが連続的に増加するものであっても、同様の判定を行うことができる。具体的には、図5(b)に示す例では、限界走行距離Dr1よりも限界走行距離Dr2が大きいため、判定手段15は、時刻T1−T2間でタイヤ20の劣化ペースが抑制されたと判定する。また、図5(b)に示す例では、限界走行距離Dr2よりも限界走行距離Dr3が小さいため、判定手段15は、時刻T2−T3間でタイヤ20の劣化ペースが促進されたと判定する。
なお、判定手段15によるタイヤ劣化ペース判定は、異なる2つの時点に関する補正カーブを比較するものであれば、限界走行距離Drの大小関係により判定するものに限らず、他の方法によるものであってもよい。例えば、予め定められたタイヤ走行距離を用いて、異なる2つの時点に関する補正カーブにおいてこのタイヤ走行距離に対応する劣化指標値を夫々算出し、これらの劣化指標値の大小関係により劣化ペースを判定するよう構成することも可能である。
また、判定手段15は、タイヤ20の劣化ペースが促進されているか、又は抑制されているかを単純に判定するだけではなく、促進又は抑制の程度を評価するように構成することも可能である。例えば、判定手段15は、下式のように「劣化ペースの変動率(%)」を算出することで、タイヤ20の劣化ペースがどの程度、促進又は抑制されているかを評価することができる。
劣化ペースの変動率(%) = {(限界走行距離Dr2 − 限界走行距離Dr1) / 限界走行距離Dr1} × 100
判定手段15は、劣化ペースの変動率が正の値であるときに、変動率が大きいほどタイヤ20の劣化ペースが抑制されていると評価し、劣化ペースの変動率が負の値であるときに、変動率が小さいほどタイヤ20の劣化ペースが促進されていると評価する。
<追加劣化判定>
図6は、判定手段15における追加劣化判定の説明図である。追加劣化判定は、タイヤ20が交換の推奨される状態になるまでに走行可能な距離(以下、「走行可能距離」と称する。)を算出することで、タイヤ20の劣化状態を診断するものである。走行可能距離は、記憶部13に予め記録されている限界劣化指標値Irが、タイヤの交換が推奨される劣化状態での劣化指標値である場合、限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Drと、第1取得手段11において取得された測定走行距離Dmとの差ΔDとして求められる。例えば、図6(a)に示すように、判定手段15は、記憶手段13から限界劣化指標値Irを読み出し、補正カーブCにおいて限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Drを算出し、限界走行距離Drと測定走行距離Dmとの差から走行可能距離ΔDを算出することができる。
また、図6(b)に示すようにマスターカーブを用いて走行可能距離を算出することも可能である。具体的には、判定手段15は、マスターカーブMにおいて限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Drmを算出し、限界走行距離Drmと測定走行距離Dmとの差から走行可能距離ΔDを算出することができる。ただし、図6(b)に示す例では、タイヤ20の劣化ペースがマスターカーブを作成した試験走行での劣化ペースよりも抑制されており、測定劣化指標値Im及び測定走行距離Dmに対応する座標aは、マスターカーブMから外れている。しかし、図6(b)に示すマスターカーブMを用いて算出した走行可能距離ΔDには、タイヤ20の劣化ペースが抑制されたことによる影響が反映されていないため、図6(a)に示す補正カーブCを用いて算出した走行可能距離に比べて小さい。そこで、判定手段15は、下式のように「補正走行可能距離ΔD’」を算出することで、タイヤ20の劣化ペースが抑制又は促進されたことによる影響を反映させて、タイヤ20の劣化状態を診断することができる。
補正走行可能距離ΔD’ = 走行可能距離ΔD × (測定走行距離Dm / 推定走行距離De)
<判定結果の報知>
判定結果の報知は、タイヤ20の劣化ペースが抑制又は促進されたかを示す形態、促進又は抑制の程度を示す形態等、様々な形態を採用することできる。例えば、判定手段15において単純にタイヤ20の劣化ペースが抑制されたか、又は促進されたかが判定される場合、報知手段16は、「抑制」又は「促進」の判定結果を示す二値情報を生成し、インストルメントパネル、コンソール等に設けられた「抑制」又は「促進」の夫々に対応するLEDを、二値情報に基づいて点灯させるよう構成することが可能である。
また、判定手段15においてタイヤ20の劣化ペースの変動率を算出し、促進又は抑制の程度を評価している場合、報知手段16は、劣化ペースの変動率を示す情報を生成し、劣化ペースの変動率をディスプレイ40に表示させるよう構成することが可能である。
判定手段15は更に、最新の測定劣化指標値Im及び測定走行距離Dmに対応する補正カーブを用いて算出した限界走行距離Drを報知する情報を生成することにより、限界走行距離Drをディスプレイ40に表示させるよう構成することができる。限界走行距離Drは、タイヤ20が交換の推奨される状態となるタイヤ走行距離を、タイヤ20の劣化ペースを反映して補正したものであるため、ドライバーや車両管理者等は、ディスプレイ40における限界走行距離Drの表示を見ることで、タイヤ20の劣化状態を正確に把握することできる。
また、追加劣化判定の判定結果の報知として、報知手段16は、判定手段15において算出した走行可能距離ΔD、又は補正走行可能距離ΔD’を示す情報を生成し、走行可能距離ΔD、又は補正走行可能距離ΔD’をディスプレイ40に表示させるよう構成することが可能である。走行可能距離ΔD、及び補正走行可能距離ΔD’は、タイヤ20が交換の推奨される状態となるまでに走行できる残りの距離を、タイヤ20の劣化ペースを反映して補正したものであるため、ドライバーや車両管理者等は、ディスプレイ40におけるこれらの表示を見ることで、タイヤ20の劣化状態を正確に把握することができる。
<タイヤ劣化診断プログラム>
タイヤ劣化診断装置10は、CPU、メモリ、及びストレージ等を有するコンピュータにおいて、メモリに記録されているタイヤ劣化診断プログラムをCPUが読み出して実行することで、その機能が制御される。図7は、タイヤ劣化診断プログラムの処理手順を示すフローチャートである。フローチャートに示す各ステップの詳細な説明は、上述したタイヤ劣化診断装置10の説明と重複するため省略し、ここでは、フローチャートにより示した手順に重点を置いて説明する。
タイヤ劣化診断プログラムを実行するコンピュータでは、ステップ1〜ステップ11の処理を繰り返し実行することで、周期的(例えば、一週間に一回)にタイヤ劣化ペース判定を行う。先ず、ステップ1の実行により、センサ部22からのセンシング情報に基づいて実測劣化指標値Imが取得される。これにより、第1取得手段11の機能が実現される。次に、ステップ2の実行により、電子制御ユニット30から実測走行距離Dmが取得される。これにより、第2取得手段12の機能が実現される。ステップ1における劣化指標値の取得、及びステップ2におけるタイヤ走行距離の取得は、必ずしもこの順に実行される必要はなく、ステップ2をステップ1より先に実行してもよく、あるいは、ステップ1とステップ2とを並列に実行してもよい。
ステップ1、及びステップ2の完了後に、ステップ3が実行される。ステップ3では、ステップ1において取得された実測劣化指標値Im、及びステップ2において取得された実測走行距離Dmに対応する座標を通るようにマスターカーブを平行移動させることで、補正カーブが生成され、図2に示すテーブルに登録される。これにより、補正手段14の機能が実現される。ステップ3の完了後、ステップ4が実行され、図2に示すテーブルに2件以上の補正カーブが登録されているか否かが判定される。2件以上の補正カーブが登録されていない場合(ステップ4:No)、ステップ5の実行による待機処理の後に、ステップ1から処理が繰り返されることで、2件目の補正カーブが生成されテーブルに登録される。ステップ5の待機処理は、例えば、タイマ関数等を利用して、タイヤ劣化ペース判定の実行周期(例えば、一週間に一回)を調節するものである。
ステップ4の判定において、テーブルに2件以上の補正カーブが登録されている場合(ステップ4:Yes)、ステップ6〜ステップ9が実行される。ステップ6では、限界劣化指標値Irが記憶手段13から読み出され、テーブルに登録されている補正カーブのうち最新の時刻(第2時点)の補正カーブ(例えば、図5(a)のC2)を用いて限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Dr2が算出され、テーブルに登録されている補正カーブのうち最新から2番目の時刻(第1時点)の補正カーブ(例えば、図5(b)のC1)を用いて限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Dr1が算出される。ステップ7では、ステップ6において算出された限界走行距離Dr2と限界走行距離Dr1とが比較される。限界走行距離Dr2が限界走行距離Dr1より大きい場合(ステップ7:Yes)、ステップ8において、タイヤ20の劣化ペースが抑制されていると判定される。限界走行距離Dr2が限界走行距離Dr1より大きくない場合(ステップ7:No)、ステップ9において、タイヤ20の劣化ペースが促進されていると判定される。このようなステップ6〜ステップ9の実行により、判定手段15の機能が実現される。
ステップ6〜ステップ9の完了後に、ステップ10が実行される。ステップ10では、ステップ8での判定結果、又はステップ9での判定結果をドライバーや車両管理者等へ報知するための報知情報が生成され、ディスプレイ40に出力される。これにより、報知手段16の機能が実現される。
ステップ10の完了後、ステップ11が実行され、タイヤ劣化診断プログラムの処理を継続するか否かが判定される。継続する場合(ステップ11:Yes)、ステップ5の実行による待機処理の後に、ステップ1から処理が繰り返される。継続しない場合(ステップ11:No)、タイヤ劣化診断プログラムの処理は終了する。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るタイヤ劣化診断システム1、及びタイヤ劣化診断装置10は、時刻T1(第1時点)に取得された測定劣化指標値Im1及び測定走行距離Dm1を用いてマスターカーブMを補正した補正カーブC1を生成し、時刻T2(第2時点)に取得された測定劣化指標値Im2及び測定走行距離Dm2を用いてマスターカーブMを補正した補正カーブC2を生成する。補正カーブC1と補正カーブC2とを、夫々の補正カーブから算出される限界走行距離Dr1及びDr2によって比較することで、第1時点から第2時点までの間のタイヤ20の劣化ペースを判定することができる。そのため、第1時点から第2時点までの間に、タイヤ20の使用状況に変化があった場合にも、タイヤ20の劣化診断に劣化ペースを反映することが可能になる。従って、タイヤ20の使用状況によらずタイヤの劣化状態を適切に診断することができる。
〔別実施形態〕
本発明のタイヤ劣化診断システム、及びタイヤ劣化診断装置は、タイヤの劣化ペースを判定することができるという本発明の効果を奏するものであれば、上記の実施形態で説明した構成を変更することも可能である。そのような幾つかの変更例を別実施形態として説明する。
<別実施形態1>
上記の実施形態に係るタイヤ劣化診断システム1において、タイヤ劣化診断装置10は車両100の外部に設けることも可能である。例えば、車両100が電気自動車(EV)である場合に、タイヤ劣化診断装置10を給電設備に設けるよう構成してもよい。このような構成では、走行中にセンシングユニット21で取得したセンシング情報を車両100に設けたストレージに蓄積しておき、車両100を充電するために給電設備に接続したときに、タイヤ劣化診断装置10がタイヤ走行距離及びセンシング情報を車両100から取得し、タイヤの劣化ペースを判定することができる。
他の例として、タイヤ劣化診断装置10を整備工場等に設け、車両100の整備時に、図2のテーブルから複数の時点での測定劣化指標値Im、及び測定走行距離Dmを読み出して、タイヤ20の劣化ペースを判定するよう構成してもよい。
<別実施形態2>
上記の実施形態に係るタイヤ劣化診断システム1において、タイヤ劣化診断装置10は、異なる2つの時点での補正相関情報を比較することにかえて、1つ時点での補正相関情報(補正カーブ)と相関情報(マスターカーブ)とを比較するように構成してもよい。このような構成では、タイヤの使用開始から判定時点までの劣化ペースが、マスターカーブを作成した試験走行での劣化ペースより抑制されているか又は促進されているかを評価することができる。具体的には、補正カーブを用いて限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Drを算出するとともに、マスターカーブを用いて限界劣化指標値Irに対応する限界走行距離Drmを算出し、限界走行距離Drと限界走行距離Drmとを比較する。補正カーブでの限界走行距離Drがマスターカーブでの限界走行距離Drmより大きい場合、使用開始から判定時点までの劣化ペースが、試験走行での劣化ペースより抑制されていると判定し、補正カーブでの限界走行距離Drがマスターカーブでの限界走行距離Drmより小さい場合、劣化ペースが促進されていると判定する。
<別実施形態3>
上記の実施形態に係るタイヤ劣化診断システム1において、タイヤ劣化診断装置10が第1通信手段17を構成要素とせず、例えば、タイヤハウスの近傍に第1通信手段17を別個に設けることが可能である。このような構成であれば、タイヤ劣化診断装置10の配置が、タイヤ20に設けられたセンシングユニット21と直接通信可能な位置に限定されないため、高い自由度での車両設計が可能である。
<別実施形態4>
上記の実施形態に係るタイヤ劣化診断システム1において、タイヤ劣化診断装置10は、送信部23からセンシング情報を直接受信せず、車両100に設けられたストレージに蓄積されたセンシング情報を、定期的に(例えば、一日に1度)ストレージから取得するよう構成することも可能である。
<別実施形態5>
上記の実施形態に係るタイヤ劣化診断システム1において、タイヤ劣化診断装置10は、劣化指標値、及びタイヤ走行距離を必ずしも第1取得手段11、及び第2取得手段12において算出する必要はない。例えば、車両100に搭載された別の電子制御ユニットにおいて劣化指標値、又はタイヤ走行距離が算出される場合、タイヤ劣化診断装置10は、CANを介してこの電子制御ユニットから劣化指標値、又はタイヤ走行距離を、第1取得手段11、及び第2取得手段12において取得することが可能である。
1 タイヤ劣化診断システム
10 タイヤ劣化診断装置
11 第1取得手段
12 第2取得手段
13 記憶手段
14 補正手段
15 判定手段
16 報知手段
20 タイヤ
22 センサ部(センサ)
100 車両

Claims (7)

  1. 車両に取り付けられたタイヤの劣化の程度を表す劣化指標値を取得する第1取得手段と、
    前記タイヤの使用開始からの前記車両の走行距離を取得する第2取得手段と、
    前記劣化指標値と前記走行距離との関係を示す相関情報を予め記憶した記憶手段と、
    第1時点に取得された劣化指標値及び走行距離を用いて前記相関情報を補正した第1補正相関情報と、前記第1時点よりも後の第2時点に取得された劣化指標値及び走行距離を用いて前記相関情報を補正した第2補正相関情報とを生成する補正手段と、
    前記第1補正相関情報と前記第2補正相関情報とを比較することで、前記タイヤの劣化ペースを判定する判定手段と、
    を備えたタイヤ劣化診断装置。
  2. 前記相関情報は、第1軸を走行距離とし、第2軸を劣化指標値とした座標系において、グラフ化した場合に連続的に減少又は増加するマスターカーブを示すものであり、
    前記補正手段は、前記座標系において前記マスターカーブを変換して、前記第1時点に取得された劣化指標値及び走行距離に対応する座標を通る第1補正カーブを生成することにより、前記第1補正相関情報を生成し、前記第2時点に取得された劣化指標値及び走行距離に対応する座標を通る第2補正カーブを生成することにより、前記第2補正相関情報を生成する請求項1に記載のタイヤ劣化診断装置。
  3. 前記変換は、前記マスターカーブを第1軸に沿って平行移動させる変換、第2軸に沿って平行移動させる変換、及び前記座標系の原点を中心として前記マスターカーブを拡大又は縮小する相似変換からなる群から選択される少なくとも一つである請求項2に記載のタイヤ劣化診断装置。
  4. 前記記憶手段は更に、予め定められた限界劣化指標値を記憶し、
    前記判定手段は、前記第1補正カーブ上で前記限界劣化指標値に対応する第1限界走行距離と、前記第2補正カーブ上で前記限界劣化指標値に対応する第2限界走行距離とを比較し、前記第1限界走行距離よりも前記第2限界走行距離が大きい場合に劣化ペースが抑制されたと判定し、前記第1限界走行距離よりも前記第2限界走行距離が小さい場合に劣化ペースが促進されたと判定する請求項2又は3に記載のタイヤ劣化診断装置。
  5. 前記劣化指標値は、前記タイヤの内圧の積算値、前記タイヤの内部温度の積算値、前記タイヤのトレッドゴムのモジュラス、前記トレッドゴムの硬度、前記トレッドゴムの摩耗量、前記タイヤのトレッドに形成されているグルーブの深さ、及び前記タイヤのユニフォーミティからなる群から選択される少なくとも一つである請求項1〜4の何れか一項に記載のタイヤ劣化診断装置。
  6. 前記判定手段による判定結果を報知する報知手段を更に備える請求項1〜5の何れか一項に記載のタイヤ劣化診断装置。
  7. タイヤ構成部材の状態をセンシングするセンサを有するタイヤと、
    請求項1〜6の何れか一項に記載のタイヤ劣化診断装置と、
    を備えたタイヤ劣化診断システムであって、
    前記タイヤ劣化診断装置における前記第一取得手段は、前記タイヤから送信されるセンシング情報に基づいて、前記劣化指標値を取得するタイヤ劣化診断システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113815355A (zh) * 2021-10-22 2021-12-21 常州云尚智能轮胎科技有限责任公司 一种具有图像采集功能的轮胎磨损变化监测装置
WO2024122197A1 (ja) * 2022-12-07 2024-06-13 株式会社ブリヂストン タイヤ残存耐久性予測装置、タイヤ残存耐久性予測方法及びプログラム

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