JP2019064094A - 化粧シート、化粧材及び化粧シートの製造方法 - Google Patents
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化粧シートの表面の賦形は、一般的に、化粧シートの意匠面側から施工されるエンボス処理により付与される。
[1]少なくとも基材、絵柄層及び透明保護層を順に積層した積層体と、前記積層体の前記基材側の面に平坦化層とを備え、前記積層体は、前記透明保護層側の面に凹部が設けられ、前記基材側の面に前記凹部に追従した凸部が設けられており、前記平坦化層は、一方の面が前記積層体の前記基材側の面と相補的形状を有する相補面であり、他方の面が平坦な平坦面であって、前記相補面が前記基材側の面に対向して配置されている、化粧シート。
[2]前記平坦化層の前記平坦面側に、裏面プライマー層がさらに設けられている、[1]の化粧シート。
[3]前記裏面プライマー層は、フィラーを含有している、[2]の化粧シート。
[4]前記透明保護層上に、表面保護層がさらに設けられている、[1]〜[3]のいずれかの化粧シート。
[5]前記基材、前記絵柄層及び前記透明保護層の少なくとも1つの間に、接着剤層が設けられている、[1]〜[4]のいずれかの化粧シート。
[6]前記基材、前記絵柄層及び前記透明保護層の少なくとも1つの間に、プライマー層が設けられている、[1]〜[5]のいずれかの化粧シート。
[7][1]〜[6]のいずれかの化粧シートが接着剤を介して被着材に接着されてなる、化粧材。
[8]前記化粧シートの前記平坦化層が前記接着剤を介して前記被着材に接着されており、前記平坦化層の材質は、前記接着剤と同系統の材料である、[7]の化粧材。
[9]前記化粧シートの前記裏面プライマー層が前記接着剤を介して前記被着材に接着されており、前記裏面プライマー層の材質は、前記接着剤と同系統の材料である、[7]の化粧材。
[10]少なくとも基材、絵柄層及び透明保護層を順に積層し、積層体を形成する工程と、前記積層体の前記透明保護層側の面からエンボス処理を施し、前記透明保護層側の面に凹部を形成し、前記基材側の面に前記凹部に追従した凸部を形成する工程と、前記積層体の前記基材側の面に平坦化層形成用組成物を塗布し、前記平坦化層形成用組成物を硬化させて平坦化層を形成する工程とを含む、化粧シートの製造方法。
[11]前記平坦化層形成用組成物は、二液硬化樹脂、熱可塑樹脂、熱硬化樹脂及び電離放射線硬化樹脂から選ばれる少なくとも1種である、[10]の化粧シートの製造方法。
[化粧シート]
本発明の実施の形態に係る化粧シートは、図1に示すように、少なくとも基材10、絵柄層11及び透明保護層12を順に積層した積層体1と、積層体1の基材10側の面1aに平坦化層2とを備える。
積層体1は、透明保護層12側の面1bに凹部20が設けられ、基材10側の面1aに凹部20に追従した凸部21が設けられている。
平坦化層2は、一方の面が積層体1の基材10側の面1aと相補的形状を有する相補面2aであり、他方の面が平坦な平坦面2bであって、相補面2aが基材側の面1aに対向して配置されている。
化粧シートが単色柄の意匠の場合、基材10(着色原反)の色そのものを柄とすることが可能となる。基材10の色そのものを柄とする場合には、絵柄層11を省略することができる。
バインダー樹脂としては、特に制限はなく、例えば、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、アルキド系樹脂、石油系樹脂、ケトン樹脂、エポキシ系樹脂、メラミン系樹脂、フッ素系樹脂、シリコーン系樹脂、繊維素誘導体、ゴム系樹脂等が挙げられる。これらの樹脂は、単独又は2種以上を混合して使用できる。
絵柄層11中には、酸化防止剤、紫外線吸収剤等の添加剤を含有してもよい。
また、透明保護層12の厚さは、凹部20が設けられて意匠性を良好に発揮する観点から、凹部20の深さより2μm以上であるが好ましく、5μm以上であるがより好ましく、10μm以上であるがさらに好ましい。
透明保護層12側の面1bに対して強度の高いエンボス処理を施すことにより、基材10側の面1aに凹部20に追従した凸部21が形成される。凸部21は、被着材への接着(ラミネート)において接着剤の充填不良の要因となり、結果的に化粧シートの密着力を低下させることがある。そこで、積層体1は、基材10側の面1aに平坦化層2を備える。
ここで、平坦な平坦面2bとは、カットオフ値を0.8mmとした際のJIS B0601:2001の算術平均粗さRaが0.1μm以下であることをいう。また、積層体1が平坦化層2上に別層を積層する形態であっても、被着材と対向する接着面は、上記算術平均粗さRaが0.1μm以下を満たす。
なお、本明細書において、算術平均粗さRaは、目視でゴミ及び傷等の異常点がない箇所における欠陥や異常点がない任意の20箇所での測定値の平均値とする。
電離放射線硬化樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を有する化合物が好ましい。また、化粧シートを製造する過程で平坦化層2が傷つくことを抑制する観点からは、電離放射線硬化樹脂としては、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する化合物がより好ましく、中でも、エチレン性不飽和結合基を2つ以上有する、多官能性(メタ)アクリレート系化合物がさらに好ましい。多官能性(メタ)アクリレート系化合物としては、モノマー及びオリゴマーのいずれも用いることができる。
なお、電離放射線とは、電磁波又は荷電粒子線のうち、分子を重合又は架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、通常、紫外線(UV)又は電子線(EB)が用いられるが、その他、X線、γ線等の電磁波、α線、イオン線等の荷電粒子線も使用可能である。
3官能以上の(メタ)アクリレート系モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、イソシアヌル酸変性トリ(メタ)アクリレート等が挙げられる。
また、上記(メタ)アクリレート系モノマーは、分子骨格の一部を変性しているものでもよく、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、カプロラクトン、イソシアヌル酸、アルキル、環状アルキル、芳香族、ビスフェノール等による変性がなされたものも使用することができる。
ウレタン(メタ)アクリレートは、例えば、多価アルコール及び有機ジイソシアネートとヒドロキシ(メタ)アクリレートとの反応によって得られる。
また、好ましいエポキシ(メタ)アクリレートは、3官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレート、2官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等と多塩基酸と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレート、及び2官能以上の芳香族エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂等とフェノール類と(メタ)アクリル酸とを反応させて得られる(メタ)アクリレートである。
上記電離放射線硬化樹脂は1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
光重合開始剤としては、アセトフェノン、ベンゾフェノン、α−ヒドロキシアルキルフェノン、ミヒラーケトン、ベンゾイン、ベンジルジメチルケタール、ベンゾイルベンゾエート、α−アシルオキシムエステル、チオキサントン類等から選ばれる1種以上が挙げられる。
光重合促進剤は、硬化時の空気による重合阻害を軽減させ硬化速度を速めることができるものである。光重合促進剤としては、例えば、p−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル等から選ばれる1種以上が挙げられる。
平坦化層2の厚さは、凸部21の高さより0.5μm以上であるが好ましく、0.8μm以上であるがより好ましく、1.0μm以上であるがさらに好ましい。
本発明の化粧シートの製造方法について、図2を参照しながら説明する。
基材10として上述のものを用意し、絵柄層11及び透明保護層12を積層する。絵柄層11を積層する方法としては、オフセット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、スプレー印刷及びインクジェット印刷等の印刷手法、並びに、印刷された図柄を転写する転写手法等を採用することができる。絵柄層11は、例えば、木目調とすることができる。透明保護層12として上述のものを用意し、基材10及び絵柄層11を覆うように配置する。
この工程において、基材10上に絵柄層11及び透明保護層12以外の層(接着剤層及びプライマー層等の接合補助層)を積層してもかまわない。
この工程において、本物に近い視覚効果及び触感が得られる高い意匠性を実現するために、透明保護層12側の面1bに対して強度の高いエンボス処理を施すことにより、凹部20に追従した凸部21が形成される。
平坦化層形成用組成物としては、二液硬化樹脂、熱可塑樹脂、熱硬化樹脂及び電離放射線硬化樹脂から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
この工程において、平坦化層形成用組成物の粘度は、積層体1の基材10側の面1aに未硬化平坦化層を形成し得る粘度であればよく、特に制限はない。
未硬化平坦化層を形成した後に、未硬化平坦化層を硬化させることで、一方の面が積層体1の基材10側の面1aと相補的形状を有する相補面2aであり、他方の面が平坦な平坦面2bである平坦化層2が形成される。
上記のように、本発明を実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす記述及び図面はこの発明を限定するものであると理解するべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態及び運用技術が明らかになるはずである。
裏面プライマー層30は、被着材との接着性を向上させるために、平坦化層2の平坦面2b側に設けられる。
表面保護層40は、化粧シートの表面に耐傷性及び耐薬品性を付与することができる。
接着剤層としては、二液硬化樹脂、熱可塑樹脂、熱硬化樹脂及び電離放射線硬化樹脂から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
プライマー層としては、プライマー層を挟んで対峙する両層の密着性が向上する樹脂を適宜選定すればよく、特に制限は無い。
本発明の化粧材は、上述の化粧シートが接着剤を介して被着材に接着されてなる。
平坦化層2は、被着材との接着に用いられる接着剤と同系統の材料であることによって、被着材との接着を強固にすることができる。平坦化層2を形成する平坦化層形成用組成物及び被着材との接着に用いられる接着剤としては、二液硬化樹脂、熱可塑樹脂、熱硬化樹脂及び電離放射線硬化樹脂から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
裏面プライマー層30は、被着材との接着に用いられる接着剤と同系統の材料であることによって、被着材との接着を強固にすることができる。裏面プライマー層30を形成する裏面プライマー層形成用組成物及び被着材との接着に用いられる接着剤としては、二液硬化樹脂、熱可塑樹脂、熱硬化樹脂及び電離放射線硬化樹脂から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
基材10、絵柄層11及び透明保護層12を順に積層し、積層体1を形成した。
次いで、積層体1の透明保護層12側の面1bからエンボス処理を施し、透明保護層12側の面1bに凹部20を形成し、基材10側の面1aに凹部20に追従した凸部21を形成した。
次いで、積層体1の基材10側の面1aに平坦化層形成用組成物(大成ファインケミカル株式会社製、製品名「ウレタン変性アクリルポリマー8UA」)を塗布し、平坦化層形成用組成物を硬化させて平坦化層2を形成し、実施例における化粧シートを得た。
実施例において、平坦化層2を形成しなかった以外は同様とし、比較例における化粧シートを得た。
実施例における化粧材は、化粧シートに平坦化層を備えることで、被着材への接着(ラミネート)において、被着材と隙間なく密着した接着をすることができた。したがって、実施例における化粧材は、平坦化層と被着材との初期密着力及び耐久密着力が十分であった。
一方、比較例における化粧材は、化粧シートに平坦化層を備えていないことで、被着材への接着(ラミネート)において、基材10側の面1aに凹部20に追従した凸部21によって接着剤の充填不良及び密着不良を起こし、被着材との接着が不十分であった。したがって、比較例における化粧材は、平坦化層と被着材との初期密着力及び耐久密着力が不十分であった。
2…平坦化層
10…基材
11…絵柄層
12…透明保護層
20…凹部
21…凸部
30…裏面プライマー層
40…表面保護層
Claims (11)
- 少なくとも基材、絵柄層及び透明保護層を順に積層した積層体と、
前記積層体の前記基材側の面に平坦化層とを備え、
前記積層体は、前記透明保護層側の面に凹部が設けられ、前記基材側の面に前記凹部に追従した凸部が設けられており、
前記平坦化層は、一方の面が前記積層体の前記基材側の面と相補的形状を有する相補面であり、他方の面が平坦な平坦面であって、前記相補面が前記基材側の面に対向して配置されている、化粧シート。 - 前記平坦化層の前記平坦面側に、裏面プライマー層がさらに設けられている、請求項1に記載の化粧シート。
- 前記裏面プライマー層は、フィラーを含有している、請求項2に記載の化粧シート。
- 前記透明保護層上に、表面保護層がさらに設けられている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧シート。
- 前記基材、前記絵柄層及び前記透明保護層の少なくとも1つの間に、接着剤層が設けられている、請求項1〜4のいずれか1項に記載の化粧シート。
- 前記基材、前記絵柄層及び前記透明保護層の少なくとも1つの間に、プライマー層が設けられている、請求項1〜5のいずれか1項に記載の化粧シート。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の化粧シートが接着剤を介して被着材に接着されてなる、化粧材。
- 前記化粧シートの前記平坦化層が前記接着剤を介して前記被着材に接着されており、
前記平坦化層の材質は、前記接着剤と同系統の材料である、請求項7に記載の化粧材。 - 前記化粧シートの前記裏面プライマー層が前記接着剤を介して前記被着材に接着されており、
前記裏面プライマー層の材質は、前記接着剤と同系統の材料である、請求項7に記載の化粧材。 - 少なくとも基材、絵柄層及び透明保護層を順に積層し、積層体を形成する工程と、
前記積層体の前記透明保護層側の面からエンボス処理を施し、前記透明保護層側の面に凹部を形成し、前記基材側の面に前記凹部に追従した凸部を形成する工程と、
前記積層体の前記基材側の面に平坦化層形成用組成物を塗布し、前記平坦化層形成用組成物を硬化させて平坦化層を形成する工程とを含む、化粧シートの製造方法。 - 前記平坦化層形成用組成物は、二液硬化樹脂、熱可塑樹脂、熱硬化樹脂及び電離放射線硬化樹脂から選ばれる少なくとも1種である、請求項10に記載の化粧シートの製造方法。
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