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JP2019060098A - 人工芝 - Google Patents

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JP2019060098A JP2017184306A JP2017184306A JP2019060098A JP 2019060098 A JP2019060098 A JP 2019060098A JP 2017184306 A JP2017184306 A JP 2017184306A JP 2017184306 A JP2017184306 A JP 2017184306A JP 2019060098 A JP2019060098 A JP 2019060098A
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孝志 堀尾
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孝志 堀尾
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Abstract

【課題】長期間、外観を維持することができる人工芝を提供する。
【解決手段】人工芝が提供される。前記人工芝は、表面及び裏面を有する基材と、前記基材の前記表面上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを備える。前記多数のパイルは、ストレートパイル及び捲縮パイルを含む。前記ストレートパイル及び前記捲縮パイルは、ポリエチレンから構成される。前記ストレートパイルの総繊度をS1とし、前記捲縮パイルの総繊度をS2としたとき、1.0≦S1/S2≦1.5である。
【選択図】図1

Description

本発明は、人工芝及びその製造方法に関する。
近年、サッカー場やラグビー場、野球場等の様々な運動競技施設において、人工芝が普及している。多くの場合、このような人工芝は、基材上に芝葉を模した多数のパイルを植設することで製造される。そして、人工芝が広く普及するにつれて、天然芝に似た風合い、耐久性、施工性等といった様々な機能が人工芝に求められるようになってきており、さらなる機能を実現するための工夫として、直線状のパイル(以下、ストレートパイル)に捲縮されたパイル(以下、捲縮パイル)を組み合わせた人工芝が提案されている(特許文献1,2参照)。なお、特許文献1では、ストレートパイルは、ポリエチレン製とされており、捲縮パイルは、ナイロン66製とされている。また、特許文献2では、ストレートパイルは、ポリプロピレン製とされており、捲縮パイルは、ナイロン6製とされている。
特開2014−47596号公報 特開2010−248802号公報
上記のとおり、特許文献1,2では、ストレートパイルと捲縮パイルとが異素材とされる。そのため、これらのパイルの耐光劣化や水浸漬劣化等の進行速度に差が生じ、経年変化により一方のパイルのみが劣化し、使用初期とは人工芝の外観が異なるものとなってしまう。また、捲縮パイルがナイロン系の材料から構成され、ストレートパイルがポリエチレンから構成される場合には、ナイロン系の材料の方がポリエチレンよりも耐水性の点で劣るため、捲縮パイルの芝葉ばかりがへたり、千切れが発生する事態にもなり兼ねない。
本発明は、長期間、外観を維持することができる人工芝及びその製造方法を提供することにある。
本発明の第1観点に係る人工芝は、表面及び裏面を有する基材と、前記基材の前記表面上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを備える。前記多数のパイルは、ストレートパイル及び捲縮パイルを含む。前記ストレートパイル及び前記捲縮パイルは、ポリエチレンから構成される。前記ストレートパイルの総繊度をS1とし、前記捲縮パイルの総繊度をS2としたとき、1.0≦S1/S2≦1.5である。
本発明の第2観点に係る人工芝は、第1観点に係る人工芝であって、前記ストレートパイル及び前記捲縮パイルは、同一のポリエチレン材料から構成される。
本発明の第3観点に係る人工芝は、第1観点又は第2観点に係る人工芝であって、前記ストレートパイル及び前記捲縮パイルは、前記基材上における同じ植設箇所に植設されている。
本発明の第4観点に係る人工芝は、第1観点から第3観点のいずれかに係る人工芝であって、1.2≦S1/S2である。
本発明の第5観点に係る人工芝の製造方法は、以下のステップを含む。
(1)ポリエチレンから構成される、ストレートヤーンを製造するステップ。
(2)ポリエチレンから構成される、捲縮ヤーンを製造するステップ。
(3)前記ストレートヤーン及び前記捲縮ヤーンを基材に植設することにより、前記ストレートヤーン及び前記捲縮ヤーンからそれぞれ形成される芝葉を模したストレートパイル及び捲縮パイルを含む、前記基材の表面上に起立する多数のパイルを有する前記人工芝の中間体を製造するステップであって、前記ストレートパイルの総繊度をS1とし、前記捲縮パイルの総繊度をS2としたとき、1.0≦S1/S2≦1.5となるように前記中間体を製造するステップ。
(4)前記中間体に含まれる前記基材の裏面に、前記パイルが前記基材から抜け落ちるのを防止するためバッキング剤を塗布し、前記バッキング剤を前記捲縮ヤーンの融点よりも低い高温環境下において乾燥させるステップ。
本発明の第6観点に係る人工芝の製造方法は、第5観点に係る人工芝の製造方法であって、前記捲縮パイルは、前記ストレートパイルよりも横断面の面積が狭い。
本発明の第7観点に係る人工芝の製造方法は、第5観点又は第6観点に係る人工芝の製造方法であって、前記捲縮パイルは、前記ストレートパイルよりも芝丈が低い。
本発明の第8観点に係る人工芝の製造方法は、第5観点から第7観点のいずれかに係る人工芝の製造方法であって、(4)の前記バッキング剤を乾燥させるステップは、前記バッキング剤を100℃以上の高温環境下において乾燥させるステップである。
本発明によれば、人工芝の芝葉が、ストレートパイル及び捲縮パイルの少なくとも2種類のパイルにより形成される。そのため、天然芝に似た自然な風合いを実現することができる。また、ストレートパイル及び捲縮パイルが、共にポリエチレンから構成される。従って、ストレートパイル及び捲縮パイルが、各々比較的高寿命であるばかりか、両者の劣化の進行速度は、比較的同程度となる。また、1.0≦S1/S2≦1.5であることにより、耐久性がさらに向上する。その結果、長期間、人工芝の外観が維持される。
本発明の一実施形態に係る人工芝の側面図。
以下、図面を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る人工芝及びその製造方法について説明する。
<1.人工芝>
本実施形態に係る人工芝1は、サッカー場やラグビー場、野球場等の各種運動競技施設において、アスファルト面や地面等の設置面上に設置される。図1に示すように、人工芝1は、基材2と、基材2の表面2a上に起立する芝葉を模した多数のパイル3とを有する。基材2は、シート状に形成されており、パイル3は、基材2上に所定の間隔をあけて植設されている。また、基材2の裏面2b上には、基材2からパイル3が抜け落ちるのを防止するためのバッキング層4が形成されている。
基材2上のパイル3には、異なる種類のパイルが含まれている。本実施形態では、基材2上には2種類のパイルが植設されており、一方が、直線状のパイル(ストレートパイル)31であり、他方が、捲縮されたパイル(捲縮パイル)32である。なお、ストレートパイル31は、完全に一直線に延びている必要はなく、ある程度湾曲(折れ曲がりを含み得る)していてもよいが、ここでいう湾曲の程度とは、自重等により若干湾曲する程度を意味する。一方で、捲縮パイル32は、外力が加えられていない状態においても、様々な方向に湾曲した(折れ曲がりを含み得る)形状を有する。
人工芝1では、ストレートパイル31と捲縮パイル32とが組み合わされることにより、天然芝に似た自然な風合いが実現される。また、捲縮パイル32は、バネのように作用して、ストレートパイル31を支持することができ、ストレートパイル31が倒伏するのを防止することができる。従って、この意味でも、捲縮パイル32とストレートパイル31との組み合わせにより、人工芝1の外観性が向上する。
基材2の材質及び形態は、特に限定されないが、例えば、基材2は、樹脂材料から構成される平織布として形成することができる。勿論、綾織布として形成することもできる。樹脂材料としては、典型的には、ポリプロピレンやポリエチレン等の熱可塑性樹脂を選択することができる。
バッキング層4の材質も、特に限定されないが、例えば、バッキング層4は、SBRラテックス、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、又はこれらの複合品等から構成することができる。なお、バッキング層4は、省略することもできる。
ストレートパイル31は、ポリエチレンから構成される。また、本実施形態では、ストレートパイル31は、モノフィラメント糸(ヤーン)を用いて形成されるが、勿論、マルチフィラメント糸(ヤーン)を用いて形成することもできる。本実施形態のストレートパイル31は、タフティングマシンを用いてストレートパイル31となるヤーンを基材2に縫い込むことにより、基材2に対して固定される。基材2の表面2aからストレートパイル31の先端までの長さL1(平均値)は、特に限定されないが、20mm≦L1<50mmと比較的短くすることもできるし(一般にショートパイルと呼ばれる)、50mm≦L1≦70mmと比較的長くすることもできる(一般にロングパイルと呼ばれる)。ただし、15mm≦L1≦40mmであることが好ましい。なお、ストレートパイル31は、基材2上で自重等により大なり小なり傾くが、ここでいうL1とは、ストレートパイル31を直線状に伸ばしたときの長さである。また、本実施形態のストレートパイル31は、扁平であるが、ストレートパイル31の横断面形状は、楕円形状、中空形状、連糸状、異形形状(例えば、三角形、四角形、星形)等の様々な形状とすることができる。なお、パイル3の横断面とは、芝葉の延びる方向に直交する面での断面を意味する。
一方、捲縮パイル32も、ストレートパイル31と同じく、ポリエチレンから構成される。特に本実施形態では、ストレートパイル31と捲縮パイル32とは、同一のポリエチレン材料から構成される。なお、ここでいう「同一のポリエチレン材料」とは、密度、融点、組成、及び耐侵安定剤や顔料等の配合が同じ又は略同じことを意味する。本実施形態では、捲縮パイル32も、モノフィラメント糸(ヤーン)を用いて形成されるが、勿論、マルチフィラメント糸(ヤーン)を用いて形成することもできる。また、本実施形態の捲縮パイル32も、タフティングマシンを用いて捲縮パイル32となるヤーンを基材2に縫い込むことにより、基材2に対して固定される。基材2の表面2aから捲縮パイル32の先端までの長さL2(平均値)は、特に限定されないが、15mm≦L2≦40mmであることが好ましく、本実施形態では、ストレートパイル31の長さL1と同一である。なお、捲縮パイル32は縮れているが、ここでいうL2とは、捲縮パイル32を直線状に伸ばしたときの長さである。また、ここでいう「同一」とは、L1とL2とが完全に同一であることのみを意味するのではなく、±5%以内の誤差を許容するものとする。また、本実施形態の捲縮パイル32は、扁平であるが、捲縮パイル32の横断面形状も、楕円形状、中空形状、連糸状、異形形状(例えば、三角形、四角形、星形)等の様々な形状とすることができる。
なお、ストレートパイル31及び捲縮パイル32は、各々、必ずしもポリエチレンのみから構成される必要はなく、ポリエチレン以外の材料が含まれていてもよい。本実施形態において、ストレートパイル31、捲縮パイル32、基材2、バッキング層4等の特定の部位が「(特定の材料)から構成される」と言うときには、当該部位の大半が当該材料から構成されることを意味し、定量的には、当該部位における当該材料の重量パーセントWが50%以上であることを言うものとする。パイル3の強度を高める観点からは、パイル3のポリエチレンの重量パーセントWは、60%以上であることが好ましく、70%以上であることがより好ましく、80%以上であることがさらに好ましく、90%以上であることがさらに好ましく、95%以上であることがさらに好ましい。
ここで、ストレートパイル31の芝丈(平均値)をH1とし、捲縮パイル32の芝丈(平均値)をH2とする。このとき、本実施形態では、H1>H2である。なお、H1とは、人工芝1に外力(自重を除く)を加えていない状態での、基材2の表面2aからストレートパイル31の最上点までの高さ(平均値)であり、H2とは、同状態での、基材2の表面2aから捲縮パイル32の最上点までの高さ(平均値)である。また、L1とL2とが同一である本実施形態では、H2/H1≦3/4であることが好ましく、H2/H1≦2/3であることがより好ましい。H2/H1の値が小さくなるほど、捲縮パイル32の縮れが大きくなるとともに、ストレートパイル31に対して捲縮パイル32の芝丈が低くなり、捲縮パイル32がストレートパイル31の下部をしっかりと支持することができるようになるからである。一方で、H2/H1の値が小さくなり過ぎると、捲縮パイル32がストレートパイル31の根本のみを支持する状態となり得るため、H2/H1≧1/4であることが好ましく、H2/H1≧1/3であることがより好ましく、H2/H1≧1/2であることがさらに好ましい。以上の数値範囲を満たす場合、ストレートパイル31の倒伏がさらに効果的に抑制される。
また、ストレートパイル31の横断面の面積(平均値)をA1とし、捲縮パイル32の横断面の面積(平均値)をA2とするとき、本実施形態では、A1>A2である。また、A1/A2>1.5であることがより好ましく、A1/A2>2であることがさらに好ましく、A1/A2>2.5であることがさらに好ましく、A1/A2>3.0であることがさらに好ましい。すなわち、A1/A2の値が大きくなるほど、ストレートパイル31に対して捲縮パイル32が細くなり、捲縮の加工が容易になり得るからである。
本実施形態では、基材2上の各植設点P1において、ストレートパイル31及び捲縮パイル32の両方が植設されている。図1の例では、同じ植設点P1において、ストレートパイル31が6本、捲縮パイル32が16本植設されている。つまり、1つの植設点P1のパイル3が、6本のストレートパイル31及び16本の捲縮パイル32から構成される。しかしながら、同じ植設点P1におけるパイル3の合計本数、及び、同じ植設点P1におけるストレートパイル31及び捲縮パイル32のそれぞれの本数は、適宜変更することができる。
また、ストレートパイル31の総繊度をS1とし、捲縮パイルの総繊度をS2としたとき、1.0≦S1/S2≦1.5である。なお、パイル3の総繊度とは、パイル3の一本当たりの繊度にパイル3の一株(1の植設点P1から起立するパイル3の半量)当たりの本数を掛けた値である。また、パイル3の一本当たりの繊度とは、パイル3の単位長さ当たりの重量を意味する。つまり、1.0≦S1/S2であることにより、捲縮パイル32に対するストレートパイル31の量が確保される。その結果、ストレートパイル31が比較的太いか、又は本数が多くなり、人工芝1の外観性が向上する。また、競技者等の繰り返しの踏圧によってもストレートパイル31が倒伏し難くなり、人工芝1の耐久性も向上する。一方、S1/S2≦1.5であることにより、ストレートパイル31に対する捲縮パイル32の量が確保され、競技者等の繰り返しの踏圧によってもストレートパイル31が倒伏し難くなり、人工芝1の外観性及び耐久性が共に向上する。
また、一株(1の植設点P1から起立するパイル31,32のそれぞれ半量)当たりS1<6000デシテックス(dtex)であることが好ましく、500dtex≦S1≦5900dtexであることがより好ましく、4000dtex≦S1≦5900dtexであることがより好ましい。また、一株当たり、300dtex≦S2≦8000dtexであることが好ましく、300≦S2≦6000dtexであることがより好ましく、2000dtex≦S2≦5500dtexであることがより好ましい。
ストレートパイル31の横断面の幅をW1とし、ストレートパイル31の横断面の厚みをD1とし、捲縮パイル32の横断面の幅をW2とし、捲縮パイル32の横断面の厚みをD2とする。なお、幅W1は、横断面の最大幅であり、厚みD1は、幅W1の方向に直交する方向に沿って計測される厚みの最大値である。W2,D2についても同様である。そして、このとき、0.3mm≦W1≦20mmであることが好ましく、0.8mm≦W1≦20mmであることがより好ましい。また、0.1mm≦D1≦0.5mmであることが好ましい。また、0.1mm≦W2≦10mmであることが好ましい。また、0.05mm≦D2≦0.5mmであることが好ましい。
以上のとおり、本実施形態では、ストレートパイル31及び捲縮パイル32が共にポリエチレンから構成される。従って、ストレートパイル31及び捲縮パイル32が、各々比較的高寿命であるばかりか、両者の劣化の進行速度は、比較的同程度となる。また、1.0≦S1/S2≦1.5であることにより、耐久性がさらに向上する。その結果、長期間、人工芝1の外観が維持される。また、ストレートパイル31及び捲縮パイル32が共にポリエチレンから構成されるため、これらをまとめて溶融させて再成形することができ、耐用年数を過ぎた後のリサイクルに適している。また、リサイクル時には、広範な用途で再利用することができる。
<2.製造方法>
次に、人工芝1の製造方法の一例について説明する。まず、ストレートパイル31及び捲縮パイル32を構成するための材料(以下、パイル材料という)として、緑色の着色剤が混合されたポリエチレン材料を用意する。このポリエチレン材料は、例えば、密度0.926g/cm3の直鎖状低密度ポリエチレンとすることができる。
次に、以上のパイル材料を押出機に投入し、所定の温度条件下で溶融押出し成形を行う。これにより、押出機の開口から、糸状の樹脂材料が押し出される。このときの温度条件は、パイル材料の融点よりも高い温度、例えば、180℃とすることができる。続いて、押出機から押し出された糸状のパイル材料を水槽内で冷却固化し、この糸を一軸延伸加工する。さらにその後、熱水槽内で弛緩熱処理を行うことで、ヤーンが製造される。このとき、例えば、冷却固化を行う水槽の温度は、30℃とすることができる。また、一軸延伸の態様としては、ロール延伸により、90℃〜100℃の温水槽内で一軸延伸を行うことができる。弛緩熱処理を行う熱水槽の温度は、90℃〜100℃とすることができる。弛緩熱処理後、ヤーンは巻き取られ、ヤーンロールとなる。
本実施形態では、以上の製造方法に従って、異なる種類のヤーンが形成される。より具体的には、2種類のパイル3(ストレートパイル31及び捲縮パイル32)を形成するために、2種類のヤーンが製造される。以下、ストレートパイル31用のヤーンをストレートヤーンと呼び、捲縮パイル32用のヤーンを捲縮ヤーンと呼ぶ。本実施形態では、ストレートヤーン及び捲縮ヤーンは、材料は同一であるが、横断面形状(面積、幅及び厚み)及び一本当たりの繊度が異なる。また、捲縮ヤーンについては、弛緩熱処理後、ヤーンロールとして巻き取られる前に、捲縮加工が施されて、捲縮されたヤーンに加工される。人工芝のパイル用のヤーンの捲縮処理の方法としては、熱処理を行うもの等、様々なものが公知であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
続いて、ストレートヤーン及び捲縮ヤーンのヤーンロールの製造後、これらのヤーンロールから繰出されるヤーンを、タフティングマシンを用いて基材2上に連続的に植設する。本実施形態では、ストレートヤーンのヤーンロールを3つ、捲縮ヤーンのヤーンロールを8つ用意し、各々から繰出される計11本のヤーンを一束に撚り合わせた後、この撚り合わされたヤーンをタフティングマシンにより、基材2に縫い付ける。なお、このタフティングの工程で用いられるストレートヤーン及び捲縮ヤーンのそれぞれのヤーンロールの本数は、最終的に製造される人工芝1に含まれるストレートパイル31の総繊度S1と捲縮パイル32の総繊度S2とが上述した数値範囲を満たすように、適宜決定される。また、このタフティングの工程では、基材2から起立するループ状のヤーンの束が形成され、束の頂点がカットされる。その結果、基材2上の各植設点P1からは、ストレートヤーンから形成されるストレートパイルからなる芝葉が6本と、捲縮ヤーンから形成される捲縮パイルからなる芝葉が16本の、計22本の芝葉が起立することになる。また、ストレートパイルの芝の長さL1と捲縮パイルの芝の長さL2とが同一となる。以下、ここまでで形成された基材2及びパイル31,32からなる部材を、中間体と呼ぶ。
続いて、パイル3を固定するべく、中間体に含まれる基材2の裏面2bにバッキング剤を塗布し、バッキング層4を形成する。その後、バッキング剤の塗布された中間体を、高温環境下で乾燥させ、最終的な人工芝1を得る。この乾燥工程における温度条件T1は、捲縮パイル32の融点T2(本実施形態では、ストレートパイル31の融点と同じ)よりも低い温度、例えば、T2=110℃〜130℃(雰囲気温度)とすることが好ましい。なお、乾燥工程を短縮する観点からは、T2≧100℃以上とすることが好ましい。
<3.変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。また、以下の変形例の要旨は、適宜組み合わせることができる。
<3−1>
ストレートパイル31が植設される植設点P1と、捲縮パイル32が植設される植設点P1とは異なっていてもよい。この場合、例えば、ストレートパイル31が植設される植設点P1と、捲縮パイル32が植設される植設点P1とを交互に配置する等し、人工芝1全体で、ストレートパイル31と捲縮パイル32とができる限り均等にバランスよく混合されるようにすることが好ましい。また、ストレートパイル31及び捲縮パイル32が植設される植設点P1が異なる場合、場合によっては、ストレートパイル31の部分と捲縮パイル32の部分とに段差が形成される。従って、この意味では、上記実施形態のように、より自然な風合いを保つべく、ストレートパイル31及び捲縮パイル32が同じ植設点P1から起立するように構成することが好ましい。
<3−2>
基材2の表面2a上においてパイル3間には、充填材を充填することもできる。この充填は、プレーヤーがプレー中に怪我をしないようにするためのクッション材としての役割を果たす他、芝葉を保護することもできる。また、充填材は、競技に使用されるボールの弾み具合を調整したり、選手の走り易さをコントロールすることも可能であり、人工芝1上での競技のプレー性能を向上させることもできる。充填材としては、弾性充填材及び硬質充填材の少なくとも一方を用いることができる。弾性充填材としては、例えば、廃タイヤの破砕品等からなるゴムチップを用いることができる。硬質充填材としては、例えば、砂を用いることができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は、以下の実施例に限定されない。
(実施例1)
上記製造方法により、上記実施形態に係る構成を有する人工芝であって、以下の条件を満たす人工芝(実施例1)を作製した。すなわち、ストレートヤーンは、幅W1=0.85mm、D1=0.24mmのポリエチレン製のモノフィラメントヤーンとした。捲縮ヤーンは、幅W2=0.65mm、厚みD2=0.12mmのポリエチレン製のモノフィラメントヤーンであって、熱処理により捲縮加工されたものとした。そして、この2種類のヤーンを束ねて糸束を形成し、横方向の植設間隔(ゲージ数)を5/16インチ、縦方向の植設間隔(ステッチ数)を6本/インチとして、当該糸束をポリプロピレン製の基材上にタフティングした。このとき、糸束当たり(1株当たり)、総繊度S1=5550dtex(1850dtex/本×3本)、かつ、総繊度S2=4000dtex(500dtex/本x8本)となるようにするとともに、L1=L2=30mmとした。また、基材の裏面にSBRラテックスとウレタン樹脂の混合品を塗布して、バッキング層を形成した。
(実施例2)
実施例2に係る人工芝を、捲縮ヤーンの総繊度S2(1株当たり)=5000dtex(500dtex/本x10本)とした他は、実施例1と同様に作製した。
(比較例1)
比較例1に係る人工芝を、捲縮ヤーンの総繊度S2(1株当たり)=6000dtex(500dtex/本x12本)とした他は、実施例1と同様に作製した。
(比較例2)
比較例2に係る人工芝を、捲縮ヤーンの総繊度S2(1株当たり)=3500dtex(500dtex/本x7本)とした他は、実施例1と同様に作製した。
(比較例3)
比較例3に係る人工芝を、捲縮ヤーンの総繊度S2(1株当たり)=5600dtex(700dtex/本x8本)とし、幅W2=0.7mmとし、厚さD2=0.13mmとした他は、実施例1と同様に作製した。
(比較例4)
比較例4に係る人工芝を、捲縮ヤーンの総繊度S2(1株当たり)=3500dtex(700dtex/本x5本)とし、幅W2=0.7mmとし、厚さD2=0.13mmとした他は、実施例1と同様に作製した。
(試験)
実施例1,2及び比較例1〜4に係る人工芝を作製し、その後、各人工芝に対し繰り返し圧縮処理を実施し、繰り返し圧縮処理後の人工芝(以下、圧縮後人工芝)の外観を目視により評価した。繰り返し圧縮処理は、特開2013−148413号公報に記載の試験機を用いて実施された。より詳細には、人工芝上にφ100mmの平面状の圧子を設置し、70kgの荷重がかかるまで圧縮し、到達後解放するといったサイクルを20秒/回で1000回連続で行うことで、繰り返し圧縮処理を実施した。また、圧縮後人工芝に対し、ボールの垂直反発高さ及び靴底の滑り性を評価した。なお、ボールの垂直反発高さとは、アスファルトの設置面上に人工芝を置き、サッカーボールを2mの高さから垂直落下させたときの反発高さであり、5回行った平均値とした。靴底の滑り性は、日本サッカー協会が定める方法に従って評価された。
以上の試験結果は、下表のとおりとなった。
比較例2,4では、繰り返し圧縮処理後、ストレートヤーンがVの字で折れ曲がり、外観を復元しにくかった(評価“B”)。また、比較例1,3では、繰り返し圧縮処理後、捲縮ヤーンの低層部分がヘタり、芝丈が減少してしまった(評価“B”)。一方で、実施例1,2では、繰り返し圧縮処理後においても、捲縮ヤーンは折れ曲がることもなく、1日後には芝丈が約80%まで復元し、さらにブラッシングをしたところ、外観は初期状態と変わらなかった(評価“A”)。
1 人工芝
2 基材
2a 表面
2b 裏面
3 パイル
31 ストレートパイル
32 捲縮パイル
4 バッキング層

Claims (8)

  1. 表面及び裏面を有する基材と、前記基材の前記表面上に起立する芝葉を模した多数のパイルとを備える人工芝であって、
    前記多数のパイルは、ストレートパイル及び捲縮パイルを含み、
    前記ストレートパイル及び前記捲縮パイルは、ポリエチレンから構成され、
    前記ストレートパイルの総繊度をS1とし、前記捲縮パイルの総繊度をS2としたとき、
    1.0≦S1/S2≦1.5である、
    人工芝。
  2. 前記ストレートパイル及び前記捲縮パイルは、同一のポリエチレン材料から構成される、
    請求項1に記載の人工芝。
  3. 前記ストレートパイル及び前記捲縮パイルは、前記基材上における同じ植設箇所に植設されている、
    請求項1又は2に記載の人工芝。
  4. 1.2≦S1/S2である、
    請求項1から3のいずれかに記載の人工芝。
  5. 人工芝の製造方法であって、
    ポリエチレンから構成される、ストレートヤーンを製造するステップと、
    ポリエチレンから構成される、捲縮ヤーンを製造するステップと、
    前記ストレートヤーン及び前記捲縮ヤーンを基材に植設することにより、前記ストレートヤーン及び前記捲縮ヤーンからそれぞれ形成される芝葉を模したストレートパイル及び捲縮パイルを含む、前記基材の表面上に起立する多数のパイルを有する前記人工芝の中間体を製造するステップであって、前記ストレートパイルの総繊度をS1とし、前記捲縮パイルの総繊度をS2としたとき、1.0≦S1/S2≦1.5となるように前記中間体を製造するステップと、
    前記中間体に含まれる前記基材の裏面に、前記パイルが前記基材から抜け落ちるのを防止するためバッキング剤を塗布し、前記バッキング剤を前記捲縮ヤーンの融点よりも低い高温環境下において乾燥させるステップと、
    を含む、
    人工芝の製造方法。
  6. 前記捲縮パイルは、前記ストレートパイルよりも横断面の面積が狭い、
    請求項5に記載の製造方法。
  7. 前記捲縮パイルは、前記ストレートパイルよりも芝丈が低い、
    請求項5又は6に記載の製造方法。
  8. 前記バッキング剤を乾燥させるステップは、前記バッキング剤を100℃以上の高温環境下において乾燥させるステップである、
    請求項5〜7のいずれかに記載の製造方法。
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