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JP2019048600A - 車両用表示装置 - Google Patents

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JP2019048600A
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愛香 磯谷
Aika Isotani
愛香 磯谷
渡邊 武司
Takeshi Watanabe
武司 渡邊
忠孝 八幡
Tadako Yahata
忠孝 八幡
良孝 浦田
Yoshitaka Urata
良孝 浦田
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Abstract

【課題】車両用表示装置に関し、車内での化粧作業性及び利便性を向上させる。【解決手段】車両のサンバイザー9の車室側に、着座中の乗員を撮影するカメラ11とカメラ11の映像を反転させたミラー映像を表示するディスプレイ12とを固定する。また、映像中における乗員の顔を第一認識部2に認識させ、映像中の化粧用具を第二認識部3に認識させる。さらに、化粧用具による乗員の化粧箇所をディスプレイ12に拡大表示する拡大表示部6を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、車両乗員の化粧作業に好適な車両用表示装置に関する。
従来、身だしなみのチェックや化粧作業をするためのバニティーミラーが取り付けられた車両用サンバイザーが知られている。一般的なバニティーミラーはサンバイザーの裏面に設けられ、化粧作業を実施する際にサンバイザーを下ろした状態で使用される(特許文献1参照)。近年では、バニティーミラーの周囲に照明装置が配され、ミラーに映る乗員の顔が明るく照らされるようにした車両用サンバイザーも開発されている。
ところで、目元や口元の化粧作業では、頬や額を化粧する場合と比較して精密で繊細な動作が求められる。そのため、化粧料の肌への付着状態を確認すべく、化粧箇所を拡大して観察したいことがある。例えば、睫毛にマスカラ液を塗布する際には、睫毛の位置を正確に把握した上で、睫毛の延在方向に沿ってマスカラブラシをなめらかに移動させることが好ましい。このような要望に応えるべく、携帯電話機やスマートフォンの鏡像表示アプリケーション(いわゆるミラーアプリ)において、顔の接近動作を検知したときに映像を拡大表示することが提案されている(特許文献2参照)。化粧箇所を拡大表示することで、化粧作業の仕上がりの状態を改善しうる。
特開2017-071296号公報 特開2017-111604号公報
上記のような鏡像表示アプリケーションをバニティーミラーに適用すれば、車室内での化粧作業性が向上しうる。すなわち、ミラーの代わりに液晶ディスプレイ及びカメラを車両用サンバイザーに取り付け、カメラで撮影された映像の反転映像(鏡像)を表示させることが考えられる。しかしながら、車内の乗員はシートベルトで座席に固定されるため、顔を液晶ディスプレイに思うように接近させることができず、顔の映像を拡大表示させることが難しい。
また、シートベルトを一旦外して顔を液晶ディスプレイに接近させる動作をすれば、顔の映像を拡大表示させることは可能となるものの、背もたれに背中を預けた姿勢での拡大表示はできないことになる。また、車両の走行中にはシートベルトを外せないことから、運転中のちょっとした空き時間(信号や踏切の待ち時間)を利用した手軽な化粧直しができない。このように、既存の鏡像表示アプリケーションは車両乗員の化粧作業には十分に対応しておらず、改善の余地がある。
本発明の目的は、上記のような課題に鑑みて創案されたものであり、車内での化粧作業性及び利便性を向上させることのできる車両用表示装置を提供することである。なお、この目的に限らず、後述する「発明を実施するための形態」に示す各構成から導き出される作用効果であって、従来の技術では得られない作用効果を奏することも、本件の他の目的として位置付けることができる。
(1)開示の車両用表示装置は、車両のサンバイザーの車室側に固定され、着座中の乗員を撮影するカメラと、前記サンバイザーの車室側に固定され、前記カメラで撮影された映像を反転させたミラー映像を表示するディスプレイとを備える。また、前記映像中における前記乗員の顔を認識する第一認識部と、前記映像中の化粧用具を認識する第二認識部と、前記化粧用具による前記乗員の化粧箇所を前記ディスプレイに拡大表示する拡大表示部とを備える。
(2)前記顔と前記化粧用具との接触位置を前記化粧箇所として検出する検出部を備えることが好ましい。
(3)前記検出部が、前記顔に前記化粧用具の化粧料が付着した箇所を前記化粧箇所として検出することが好ましい。
(4)前記化粧箇所の位置に応じた表示倍率を設定する設定部を備え、前記拡大表示部が、前記化粧箇所を前記表示倍率で拡大表示することが好ましい。
例えば、前記化粧箇所が目または口のまわりである場合に、頬や額と比較して前記表示倍率を高く設定することが好ましい。
(5)前記化粧箇所の拡大表示に際し、車内灯を点灯させる照明制御部を備えることが好ましい。
(6)前記ディスプレイの表面に設けられたタッチパネルを備え、前記拡大表示部は、前記化粧箇所に対応する位置へのタッチ操作を検出したときに、前記化粧箇所を拡大表示することが好ましい。
乗員の顔と化粧用具とを認識して化粧箇所を拡大表示することで、特殊な操作を行うことなく化粧箇所の視認性を向上させることができる。したがって、車内での化粧作業性及び利便性を向上させることができる。
サンバイザー付きの車両の斜視図である。 車両用表示装置が適用されるサンバイザーの斜視図である。 車両用表示装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 車両用表示装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。 (A),(B)は車両用表示装置のディスプレイに表示される画面例である。 車両用表示装置で実施される制御のフローチャートである。
[1.装置構成]
以下、図面を参照して実施形態として車両用表示装置について説明する。図1に示す車両10には、この車両用表示装置の適用対象となるサンバイザー9が設けられる。サンバイザー9は、運転者や助手席搭乗者の顔に夕日や朝日が直射しないように影を形成するための日除けであり、車両10の運転席,助手席の前方かつ上方に一対配置される。図2に示すように、本実施形態のサンバイザー9は、バックミラー19を挟んでその左右に一つずつ配置される。各サンバイザー9は、軸部材をL字状に屈曲してなる支持軸16とこれに揺動自在に支持される遮光板17とを有する。
支持軸16は、車体に対する遮光板17の姿勢(位置や傾斜角度)を可変としつつ、遮光板17を支持する機能を持つ。また、遮光板17の姿勢は、車体に対して二つの回転軸を中心として揺動可能(回転可能)とされる。第一の回転軸は水平方向に延在する回転軸であり、第二の回転軸は鉛直上下方向に延在する回転軸である。L字状に屈曲した支持軸16のうち、水平方向に延在する部位が前者として機能し、鉛直上下方向に延在する部位が後者として機能する。例えば、支持軸16と遮光板17との接触面が前者の摺動面となり、支持軸16と車体との接触面が後者の摺動面となる。
車室内の天井面には、支持軸16を係止するための金具18が設けられる。金具18の位置は、支持軸16のうち水平方向に延在する部位が一時的に係止されうる位置に設定される。支持軸16を金具18に引っ掛けることで、鉛直上下方向に延在する回転軸を中心とした回転(旋回動作)が拘束される。これにより、遮光板17の板面が天井面に沿った姿勢(収納姿勢,日除けとして使用していない状態)と、遮光板17の板面が鉛直に立設した姿勢(立設姿勢,日除けとして使用している状態)との間でサンバイザー9を揺動させる操作が容易となる。また、支持軸16を金具18から取り外せば、サンバイザー9の旋回動作が許容される。これにより、例えば左右方向からの直射を遮りたい場合に、遮光板17の板面がサイドウィンドウに沿った姿勢となるようにサンバイザー9を揺動させる操作が可能となる。
サンバイザー9の裏面には、スライド式の開閉扉15が設けられる。またその内側にはディスプレイ12と、ディスプレイ12に表示する映像を撮影するためのカメラ11と、タッチパネル13と、車内灯14とが設けられる。カメラ11は、サンバイザー9の車室側に固定され、着座中の乗員を撮影する撮像装置である。カメラ11の電源スイッチは、開閉扉15の開閉動作に連動するようになっており、開閉扉15を開放したときに撮影が開始される。
ディスプレイ12は、サンバイザー9の車室側に固定され、バニティーミラーとして機能する表示装置であり、例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの平面ディスプレイである。このディスプレイ12には、カメラ11で撮影された映像を反転させたミラー映像が表示される。カメラ11で撮影される映像の天地方向を鉛直上下方向に一致させた場合には、撮影映像を左右に反転させたものがミラー映像に相当する。ディスプレイ12の電源スイッチも、開閉扉15の開閉動作に連動するようになっており、開閉扉15を開放したときに画面表示を開始する。
タッチパネル13は、ディスプレイ12の表面に対する入力操作(タッチ,ピンチ,スワイプなど)を検出するための入力装置である。ディスプレイ12に表示されるミラー映像は、タッチパネル13へのピンチ操作(ピンチイン,ピンチアウト)やスライダー操作などで拡大,縮小表示が可能である。また、化粧作業中に化粧箇所をタッチ操作することで、所定の倍率での拡大表示を実施することも可能である。以下、化粧箇所の拡大表示を通常の拡大表示と区別する場合には「化粧拡大表示」と標記する。なお、タッチパネル13の種類は任意であり、例えば抵抗膜方式,静電容量方式,光学式などが使用される。タッチパネル13の電源スイッチも、開閉扉15の開閉動作に連動するようになっており、開閉扉15を開放したときに入力操作の検出を開始する。
車内灯14は、ディスプレイ12に表示される乗員の顔を明るく照らすための照明装置である。車内灯14は、開閉扉15が開放され、かつ、タッチパネル13に所定の点灯操作がなされた場合に点灯する。ただし、化粧拡大表示時には、所定の点灯操作がなくても自動的に点灯する。一方、タッチパネル13に所定の消灯操作がなされるか、開閉扉15が閉鎖された場合に消灯するようになっている。
サンバイザー9の内部には、ディスプレイ12に表示される映像を制御するための電子制御装置20(コンピューター)が内蔵される。この電子制御装置20は、ミラー表示プログラム1を実行する主体となるコンピュータである。ミラー表示プログラム1とは、カメラ11で撮影された映像の反転映像(鏡像)を表示する鏡像表示アプリケーション(いわゆるミラーアプリ)である。ミラー表示プログラム1は、既存の鏡像表示プログラムと同様に、映像を拡大,縮小表示する機能,明るさ(露出)を調節する機能,映像を一時停止させて静止画像を表示する機能などを有する。
本実施形態のミラー表示プログラム1は、上記のような従来のミラーアプリとしての機能だけでなく、映像中の乗員の顔と化粧用具とを認識し、化粧箇所を所定の倍率で化粧拡大表示する機能を有する。前述のピンチ操作などによる拡大表示時(通常の拡大表示時)の倍率が手動で調節されるのに対し、化粧拡大表示の倍率は自動的に(あらかじめ設定された所定の倍率に)設定される。ミラー表示プログラム1の実行画面例を、図5(A)に示す。この例では、画面上部には明るさを調節するためのスライダーが表示され、画面下部には表示倍率を調節するためのスライダーが表示されている。また、画面右側には、各種設定用のメニューアイコンや、表示されている映像を一時停止させるためのカメラアイコンが配置される。
電子制御装置20のハードウェア構成を図3に例示する。電子制御装置20には、プロセッサ21(Central Processor Unit,中央処理装置),メモリ22(メインメモリ,主記憶装置),補助記憶装置23,インターフェース装置24,記録媒体ドライブ25などが内蔵され、内部バス26を介して互いに通信可能に接続される。これらの各要素21〜25は、図示しない電力源(例えば、車載バッテリーやボタン電池など)からの電力供給を受けて動作する。
プロセッサ21は、制御ユニット(制御回路)や演算ユニット(演算回路),キャッシュメモリ(レジスタ群)などを内蔵する中央処理装置である。また、メモリ22は、プログラムや作業中のデータが格納される記憶装置であり、例えばROM,RAMがこれに含まれる。一方、補助記憶装置23は、メモリ22よりも長期的に保持されるデータやファームウェアが格納されるメモリ装置であり、例えばフラッシュメモリやEEPROM,ソリッドステートドライブなどの不揮発性メモリがこれに含まれる。
インターフェース装置24は、電子制御装置20と外部との間の入出力(Input and Output;I/O)を司るものである。電子制御装置20には、カメラ11,ディスプレイ12,タッチパネル13,車内灯14が接続される。これらの各種装置11〜14との情報の授受がインターフェース装置24を介してなされる。なお、電子制御装置20を車載ネットワーク網に接続可能とする場合にも、インターフェース装置24を介して接続すればよい。
記録媒体ドライブ25は、光ディスクや半導体メモリなどの記録媒体27(リムーバブルメディア)に記録,保存された情報を読み取る読取装置である。電子制御装置20で実行されるプログラムは、例えばメモリ22内に記録,保存されることとしてもよいし、補助記憶装置23の内部に記録,保存されることとしてもよい。あるいは、記録媒体27上にプログラムが記録,保存され、その記録媒体27に書き込まれているプログラムが、記録媒体ドライブ25を介して電子制御装置20に読み込まれることとしてもよい。
[2.制御構成]
図4は、電子制御装置20のプロセッサ21で実行されるミラー表示プログラム1の処理内容を説明するためのブロック図である。これらの処理内容は、アプリケーションプログラムとして補助記憶装置23,記録媒体27などに記録され、メモリ22上に展開されて実行される。ここで実行される処理内容を機能的に分類すると、これらのプログラムには、第一認識部2,第二認識部3,検出部4,設定部5,拡大表示部6,照明制御部7が設けられる。
第一認識部2は、カメラ11で撮影された映像中における、乗員の顔を認識するものである。ここでは、乗員の顔の位置や向きが把握される。乗員の顔の各部位(目,鼻,口,眉毛,頬,額など)が画面上でどの領域に存在するのかが特定される。また、第二認識部3は、映像中における化粧用具を認識するものである。ここでは、化粧用具の位置や向きが把握される。認識される化粧用具の例としては、ファンデーションブラシ,口紅,アイライナー,マスカラブラシなどが挙げられる。第一認識部2,第二認識部3における認識機能は、公知の画像認識手法を用いて実現することができる。なお、図5(A)に示すように、ディスプレイ12上に顔の認識状況や化粧用具の認識状況をアイコン(図中左側のアイコン)で表示してもよい。
検出部4は、乗員の顔と化粧用具との接触位置を「化粧箇所」として検出するものである。乗員の顔とカメラ11との距離はほぼ一定の所定値であるとみなすことができる。また、顔の位置や化粧用具の位置は、映像中における顔,化粧用具の大きさ(視角)に基づいて推定可能である。したがって、カメラ11の映像に基づいて顔と化粧用具との接触位置を推定することができる。
本実施形態では、より確実な接触位置を把握するために、化粧用具の化粧料が顔に付着した箇所を「化粧箇所」として検出する。例えば、口紅の化粧料が唇に付着すると、その箇所の色が直前までの色(化粧前の色)から化粧料の色(化粧後の色)へと変化する。この色の変化を検出することで、化粧箇所を確実に把握することができる。同様に、マスカラ液が睫毛に付着したときには、睫毛の色,太さ,光沢などの変化から判断することができる。なお、図5(A)に示すように、ここで検出された化粧箇所をレティクル(照準マーク)で重畳表示してもよい。
設定部5は、化粧箇所に応じた表示倍率を自動的に設定するものである。ここでは、あらかじめ設定されたマップやテーブルに基づいて、乗員の顔の各部位に対応する表示倍率が設定される。本実施形態の設定部5は、化粧箇所が目のまわりである場合に、頬,額,鼻などと比較して表示倍率を高く設定する。また、口や眉毛のまわりには、目のまわりほどの倍率ではないものの、頬,額,鼻などよりも大きな倍率が設定される。顔の各部位と表示倍率との関係を以下に例示する。なお、乗員が好みの表示倍率をあらかじめ設定できるようにしてもよく、具体的な表示倍率の設定を以下のものに限定する意図はない。
Figure 2019048600
拡大表示部6は、化粧用具による乗員の化粧箇所をディスプレイ12に拡大表示する(化粧拡大表示を実施する)ものである。ここでは、ピンチアウト操作などによる通常の拡大表示ではなく、検出部4で検出された化粧箇所についての化粧拡大表示が制御される。本実施形態の拡大表示部6は、化粧箇所が検出された状態で、その化粧箇所にタッチ操作がなされた場合に、設定部5で設定された倍率で化粧拡大表示を実施する。例えば、口紅を塗布する化粧作業時には、図5(B)に示すように、口のまわりが2.5倍の表示倍率で化粧拡大表示される。なお、タッチ操作の有無によることなく、化粧箇所の表示倍率が設定された時点で直ちにその化粧箇所を自動的に化粧拡大表示するような制御を実施してもよい。
照明制御部7は、化粧拡大表示に際し、車内灯14を点灯させるものである。照明制御部7は、車内灯14が消灯した状態で拡大表示部6が化粧拡大表示を実施した場合に、車内灯14を自動的に点灯させ、化粧拡大表示が解除されたときに消灯させる機能を持つ。なお、通常の拡大表示時については、乗員の好みに応じて、車内灯14の作動状態を制御しないこととしてもよいし、化粧拡大表示時と同様の制御を実施してもよい。
[3.フローチャート]
図6は、化粧拡大表示の制御手順を説明するためのフローチャートである。本フローは、カメラ11やディスプレイ12の電源が投入されているときに、所定の周期で繰り返し実施される。なお、本フロー中に示される「フラグF」は、ディスプレイ12に表示されている映像の種類を表す制御フラグである。映像が化粧拡大表示されているときにF=1に設定され、それ以外ではF=0に設定される。フラグFの初期値はF=0である。
まず、カメラ11で撮影された映像のデータが電子制御装置20へと伝達され、電子制御装置20に取得される(ステップA1)。フラグFがF=0であるときには(ステップA2のYesルート)、その映像の鏡像データが生成されてディスプレイ12に出力され、ディスプレイ12にミラー映像が表示される(ステップA3)。また、第一認識部2では、ステップA1で取得された映像のデータに基づき、映像中における乗員の顔が認識される(ステップA4)。一方、第二認識部3では、映像中の化粧用具が認識される(ステップA5)。
検出部4では、顔と化粧用具との接触位置が化粧箇所として検出される。例えば、顔に化粧用具の化粧料が付着したか否かが判定される(ステップA6)。この条件が成立すると、化粧料の付着位置が化粧箇所として検出されるとともに記憶され(ステップA7)、その化粧箇所が画面上に重畳表示される。一方、ステップA6の条件が不成立の場合にはステップA13に進む。なお、顔や化粧用具が認識されていない場合にも化粧箇所が検出されないため、ステップA6の条件が不成立となる。
化粧箇所が検出されると、設定部5において表示倍率が設定される。例えば、化粧箇所が目のまわりである場合には(ステップA8のYesルート)表示倍率が3.0倍に設定される(ステップA10)。また、化粧箇所が眉または口のまわりである場合には(ステップA9のYesルート)表示倍率が2.5倍に設定される(ステップA11)。これら以外の場合には、化粧箇所が頬,額,鼻などであると判断されて、表示倍率が2.0倍に設定される(ステップA12)。
なお、化粧箇所の表示倍率が設定された時点で直ちにその化粧箇所を自動的に化粧拡大表示する場合には、ステップA10,A11,A12のそれぞれにおいて、設定された表示倍率で拡大表示を実施すればよい。一方、化粧箇所へのタッチ操作を検出した時点で化粧拡大表示する場合には、ステップA10,A11,A12のそれぞれで表示倍率の設定のみを実施すればよい。この場合、後述するステップA15で拡大表示が実施される。
その後、化粧箇所に対応する位置へのタッチ操作が検出されたか否かが判定される(ステップA13)。この条件が成立するとフラグFがF=1に設定され(ステップA14)、制御がステップA1へと戻る。次回の制御周期では、ステップA2の条件が不成立となり、ステップA15へと進むことになる。また、ステップA13の条件が不成立の場合(化粧箇所が検出されていない場合も含む)には、フラグFがF=0のまま制御がステップA1へと戻り、ステップA1〜A14の制御が繰り返される。
ステップA15では、ステップA10〜A12での設定に従って化粧拡大表示が実施される。例えば、化粧箇所が目のまわりであるときには、3.0倍の表示倍率でその化粧箇所が表示される。また、化粧箇所が口や眉毛のまわりであるときには、2.5倍の表示倍率でその化粧箇所が表示され、化粧箇所が頬,額,鼻などのまわりであるときには、2.0倍の表示倍率でその化粧箇所が表示される。
また、ステップA16では、化粧拡大表示の解除条件であるタッチ操作が検出されたか否かが判定される。この条件が成立するとフラグFがF=0に設定され(ステップA17)、制御がステップA1へと戻る。次回の制御周期では、ステップA2の条件が成立し、ステップA3へと進むことになる。一方、ステップA16の条件が不成立の場合には、フラグFがF=1のまま制御がステップA1へと戻り、化粧拡大表示が継続される。
[4.作用,効果]
(1)上記の車両用表示装置によれば、乗員の顔が第一認識部2で認識されるとともに化粧用具が第二認識部3で認識され、化粧用具による乗員の化粧箇所がディスプレイ12に拡大表示される。このような制御により、特殊な操作を行うことなく化粧箇所の視認性を向上させることができ、車内での化粧作業性及び利便性を向上させることができる。
(2)上記の車両用表示装置には、顔と化粧用具との接触位置を化粧箇所として検出する検出部4が設けられる。このように、顔と化粧用具との接触箇所を拡大表示することで、化粧作業性を向上させることができる。また、顔と化粧用具とが接触していない状態では拡大表示されないため、意図しない拡大表示を防止することができ、車内での化粧作業性及び利便性をさらに向上させることができる。
(3)検出部4では、顔に化粧用具の化粧料が付着した箇所が化粧箇所として検出される。このような制御により、実際に化粧料が付着した箇所を拡大表示することができ、車内での化粧作業性及び利便性をさらに向上させることができる。
(4)設定部5では、化粧箇所の位置に応じた表示倍率が設定される。これにより、例えば目のまわりの表示倍率を他の部位よりも高く設定することができ、精密な動作が求められる目元の化粧作業効率を向上させることができる。反対に、頬や額に対する化粧作業では、他の部位よりも表示倍率を低く設定することができる。これにより、比較的に広い範囲での配色バランスやムラの発生を防止することができ、化粧作業効率を向上させることができる。
(5)照明制御部7では、化粧拡大表示に際して車内灯14を点灯させる制御が実施される。これにより、特殊な操作を行うことなく、化粧箇所を明るく見やすくすることができ、化粧作業性をさらに向上させることができる。
(6)拡大表示部6は、化粧箇所に対応する位置へのタッチ操作を検出したときに、その化粧箇所を拡大表示するように機能する。このように、タッチパネル13へのタッチ操作を化粧拡大表示のトリガーとすることで、乗員の意思で化粧拡大表示のオン/オフを選択することができ、化粧作業性をさらに向上させることができる。
[5.変形例]
上記の実施形態はあくまでも例示に過ぎず、本実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
例えば、上述の実施形態におけるミラー表示プログラム1の最小構成は、第一認識部2,第二認識部3,拡大表示部6を備えたものである。顔と化粧用具とが少なくとも映像上で隣接する箇所を拡大表示することで、化粧箇所の視認性を向上させることができ、車内での化粧の作業効率や仕上がりを改善することができる。
1 ミラー表示プログラム
2 第一認識部
3 第二認識部
4 検出部
5 設定部
6 拡大表示部
7 照明制御部
9 サンバイザー
10 車両
11 カメラ
12 ディスプレイ
13 タッチパネル
14 車内灯
20 電子制御装置

Claims (6)

  1. 車両のサンバイザーの車室側に固定され、着座中の乗員を撮影するカメラと、
    前記サンバイザーの車室側に固定され、前記カメラで撮影された映像を反転させたミラー映像を表示するディスプレイと、
    前記映像中における前記乗員の顔を認識する第一認識部と、
    前記映像中の化粧用具を認識する第二認識部と、
    前記化粧用具による前記乗員の化粧箇所を前記ディスプレイに拡大表示する拡大表示部と、
    を備えたことを特徴とする、車両用表示装置。
  2. 前記顔と前記化粧用具との接触位置を前記化粧箇所として検出する検出部を備える
    ことを特徴とする、請求項1記載の車両用表示装置。
  3. 前記検出部が、前記顔に前記化粧用具の化粧料が付着した箇所を前記化粧箇所として検出する
    ことを特徴とする、請求項1または2記載の車両用表示装置。
  4. 前記化粧箇所の位置に応じた表示倍率を設定する設定部を備え、
    前記拡大表示部が、前記化粧箇所を前記表示倍率で拡大表示する
    ことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  5. 前記化粧箇所の拡大表示に際し、車内灯を点灯させる照明制御部を備える
    ことを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
  6. 前記ディスプレイの表面に設けられたタッチパネルを備え、
    前記拡大表示部は、前記化粧箇所に対応する位置へのタッチ操作を検出したときに、前記化粧箇所を拡大表示する
    ことを特徴とする、請求項1〜5のいずれか1項に記載の車両用表示装置。
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