以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
以下、図面を参照して種々の実施形態について詳細に説明する。なお、各図面において同一または相当の部分に対しては同一の符号を附すこととする。
図1および図2を参照して、一実施形態に係る処理装置の構成を説明する。図1は、一実施形態に係る処理装置を概略的に示す図である。図2は、一実施形態に係る処理装置の配管系の構成を模式的に示す図である。図1および図2に示す処理装置10は、容量結合型のプラズマ処理装置である。処理装置10は、被加工物(被加工物Wという場合がある)を処理する処理装置である。処理装置10は、チャンバ本体12、載置台14、上部電極16、配管24、ガスソース26、流量制御器28、バルブ30、排気装置32、高周波電源42、高周波電源44、整合器46、整合器48、直流電源60、ヒータ電源62、フィルタ64、制御部MCU、配管系PS、チラーユニットTUを備える。チャンバ本体12は、開口12p、支持部材18、天板20、ガス吐出孔20a、支持体22、連通孔22a、ガス拡散室22b、ポート22c、ゲートバルブGVを備える。載置台14は、冷却台34、静電チャック36、支持部材38、給電体40、吸着用電極54、ヒータ56、フォーカスリング84、絶縁性部材86を備える。冷却台34は、流路群35を備え、流路群35は、流路35FC(第1の流路)、流路35FM(第2の流路)、流路35FE(第3の流路)を備える。
配管系PSは、検出器D1、検出器D2、バルブ群VVA(第1のバルブ群)、バルブ群VVB(第2のバルブ群)を備える。バルブ群VVAは、バルブVA1(第1のバルブ)、バルブVA2(第2のバルブ)を備える。バルブ群VVBは、バルブVB1(第3のバルブ)、バルブVB2(第4のバルブ)、バルブVB3(第5のバルブ)、バルブVB4(第6のバルブ)を備える。
配管系PSは、更に、流路FL1、流路FL2、流路FL3、流路FL4、流路FL5、流路FL6を備える。流路FL1は、流路FL11、流路FL12を備える。流路FL2は、流路FL21、流路FL22を備える。流路FL3は、流路FL31、流路FL32を備える。流路FL4は、流路FL41、流路FL42を備える。
チャンバ本体12は、略円筒形状を有しており、被加工物Wを処理するチャンバ本体12の内部空間として処理空間Sを提供している。チャンバ本体12は、例えば、アルミニウムから構成されている。チャンバ本体12の内部空間側の表面には、アルマイト膜、および/または、酸化イットリウムといった耐プラズマ性を有するセラミックス製の皮膜が形成されている。チャンバ本体12は、電気的に接地されている。チャンバ本体12の側壁には、被加工物Wを処理空間Sに搬入し、また、処理空間Sから搬出するための開口12pが形成されている。開口12pは、ゲートバルブGVによって開閉することが可能となっている。被加工物Wは、ウエハのように円盤形状を有している。
載置台14は、被加工物Wを載置する構造を有しており、チャンバ本体12の内部に設けられている。載置台14は、被加工物Wを処理空間S内で支持するよう構成されている。載置台14は、被加工物Wを吸着する機能、被加工物Wの温度を調節する機能、および、静電チャック36を搭載する冷却台34に高周波を伝送する構造を有している。載置台14の詳細については、後述する。
上部電極16は、チャンバ本体12の上部開口内に配置されており、後述する載置台14の下部電極と略平行に配置されている。上部電極16とチャンバ本体12との間には、絶縁性の支持部材18が介在している。
天板20は、略円盤状形状を有している。天板20は、導電性を有し得る。天板20は、例えば、シリコン、または、アルミニウムから形成されており、天板20の表面には、耐プラズマ性のセラミックス皮膜が形成されている。天板20には、多数のガス吐出孔20aが形成されている。ガス吐出孔20aは、略鉛直方向(天板20から載置台14に向かう向き)に延びている。
支持体22は、天板20を着脱自在に支持している。支持体22は、例えば、アルミニウムから形成されている。支持体22には、ガス拡散室22bが形成されている。ガス拡散室22bからは、ガス吐出孔20aにそれぞれ連通する多数の連通孔22aが延びている。ガス拡散室22bには、ポート22cを介して配管24が接続されている。配管24には、ガスソース26が接続されている。配管24の途中には、マスフローコントローラといった流量制御器28およびバルブ30が設けられている。ガスソース26、流量制御器28、および、バルブ30は、一実施形態においてガス供給部を構成している。
排気装置32は、ターボ分子ポンプ、ドライポンプといった一以上のポンプ、および、圧力調節弁を含んでいる。排気装置32は、チャンバ本体12に形成された排気口に接続されている。
処理装置10の使用時には、被加工物Wが、載置台14上に載置されて、載置台14によって保持される。ガスソース26からの処理ガスがチャンバ本体12内に供給され、排気装置32が作動されて、チャンバ本体12内の空間の圧力が減圧される。上部電極16と載置台14の下部電極の間に高周波電界が形成される。これにより、処理ガスが解離し、処理ガス中の分子および/または原子の活性種によって被加工物Wが処理される。このような処理において、処理装置10の各部は、制御部MCUにより制御される。
載置台14は、冷却台34および静電チャック36を有している。静電チャック36は、冷却台34の上に設けられている。冷却台34は、チャンバ本体12の底部から上方に延びる支持部材38によって支持されている。支持部材38は、絶縁性の部材であり、例えば、酸化アルミニウム(アルミナ)から形成されている。支持部材38は、略円筒形状を有している。
給電体40は、冷却台34に接続されている。給電体40は、例えば給電棒であり、冷却台34の下面に接続されている。給電体40は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から形成されている。給電体40は、チャンバ本体12の外部に設けられた高周波電源42および高周波電源44に電気的に接続されている。高周波電源42は、プラズマ生成用の第1の高周波を発生する電源である。第1の高周波の周波数は、例えば、40[MHz]の程度である。高周波電源44は、イオン引き込み用の第2の高周波を発生する電源である。第2の高周波の周波数は、例えば、13.56[MHz]の程度である。
高周波電源42は、整合器46を介して給電体40に接続されている。整合器46は、高周波電源42の負荷側のインピーダンスを高周波電源42の出力インピーダンスに整合させるための整合回路を有している。高周波電源44は、整合器48を介して給電体40に接続されている。整合器48は、高周波電源44の負荷側のインピーダンスを高周波電源44の出力インピーダンスに整合させるための整合回路を有している。
冷却台34は、導電性を有する金属、例えば、アルミニウムから形成されている。冷却台34は、略円盤形状を有している。冷却台34は、領域RC(第1の領域)、領域RM(第2の領域)、領域RE(第3の領域)を備える。領域RC、領域RM、領域REは、冷却台34の上に設けられた静電チャック36の表面に沿って配置されている。領域RCは、静電チャック36の当該表面の上から見て、平面視で、冷却台34の中央に配置されている。領域RMは、静電チャック36の当該表面の上から見て、平面視で、領域RCを囲むように配置されている。領域REは、静電チャック36の当該表面の上から見て、平面視で、領域RCおよび領域RMを囲むように配置されている。領域RMは、領域RCと領域REとの間に配置されている。静電チャック36の当該表面の中央を含む領域は、冷却台34の領域RC上に配置され、静電チャック36の当該表面のうち静電チャック36の中央を含む領域と静電チャック36の外縁を含む領域との間の領域は、領域RM上に配置され、静電チャック36の当該表面のうち静電チャック36の外縁を含む領域は、領域RE上に配置される。
冷却台34は、配管系PSに接続され配管系PSを介して供給される冷媒(チラーユニットTUから出力される冷媒)を流す。冷却台34には、冷媒用の流路群35が形成されている。流路群35は、配管系PSに接続されており、チラーユニットTUからの冷媒を流す。流路35FC、流路35FM、流路35FEは、静電チャック36の表面に沿って配置されている。流路35FCは、領域RCに配置されている。流路35FMは、領域RMに配置されている。流路35FEは、領域REに配置されている。流路35FCは、静電チャック36の表面の上から見て、平面視で、冷却台34の中央に配置されている。流路35FMは、静電チャック36の当該表面の上から見て、平面視で、流路35FCを囲むように配置されている。流路35FEは、静電チャック36の当該表面の上から見て、平面視で、流路35FMおよび流路35FCを囲むように配置されている。静電チャック36の表面の中央を含む領域は、流路35FC上に配置され、静電チャック36の当該表面のうち静電チャック36の中央を含む領域と静電チャック36の外縁を含む領域との間の領域は、流路35FM上に配置され、静電チャック36の当該表面のうち静電チャック36の外縁を含む領域は、流路35FE上に配置される。
流路群35には、チラーユニットTUから冷媒が供給される。チラーユニットTUは、冷媒を出力する。流路群35に供給される冷媒は、一実施形態では、その気化によって吸熱し、冷却を行う冷媒である。この冷媒は、例えば、ハイドロフルオロカーボン系の冷媒であり得る。
静電チャック36は、冷却台34の上に設けられている。冷却台34は、下部電極を構成している。冷却台34は、導電性を有している。冷却台34は、例えば、窒化アルミニウムまたは炭化ケイ素に導電性を付与したセラミックス製であることができ、または、金属(例えば、チタン)製であることができる。
静電チャック36は、冷却台34上に設けられている。静電チャック36は、静電チャック36と冷却台34との間に介在させた金属を用いた金属接合により、冷却台34に結合されている。静電チャック36は、略円盤形状を有しており、酸化アルミニウム(アルミナ)等のセラミックスから形成されている。
静電チャック36は、吸着用電極54を内蔵している。吸着用電極54は電極膜であり、吸着用電極54には、直流電源60が電気的に接続されている。直流電源60からの直流電圧が吸着用電極54に与えられると、静電チャック36はクーロン力といった静電力を発生し、当該静電力によって被加工物Wを保持する。静電チャック36は、ヒータ56を更に内蔵している。ヒータ56は、静電チャックに設けられている。ヒータ56は、ヒータ電源62に接続されている。一実施形態では、ヒータ56とヒータ電源62の間には、ヒータ電源62への高周波の侵入を防止するために、フィルタ64が設けられている。
フォーカスリング84は、静電チャック36を囲むように設けられている。フォーカスリング84は、静電チャック36の表面(被加工物Wの表面)に沿って、延在している。
載置台14の冷却台34等は、外周側において一以上の絶縁性部材86によって覆われている。一以上の絶縁性部材86は、例えば、酸化アルミニウムまたは石英から形成されている。
制御部MCUは、処理装置10の各部を制御するよう、構成されている。例えば、制御部MCUは、プロセッサ、および、メモリといった記憶装置を備えるコンピュータ装置であり得る。制御部MCUは、記憶装置に記憶されたプログラムおよびレシピに従って動作することにより、処理装置10の各部を制御することができる。
以下、処理装置10に採用され得る配管系PSについて詳細に説明する。図2は、一実施形態に係る配管系の構成を示す図である。図2に示す配管系PSは、複数のバルブ(バルブ群VVAのバルブVA1、バルブVA2と、バルブ群VVBのバルブVB1、バルブVB2、バルブVB3、バルブVB4)を備える。配管系PSは、チラーユニットTUに接続されて、チラーユニットTUから出力される冷媒を流す。配管系PSでは、流路35FC、流路35FM、流路35FEの各々にチラーユニットTUが接続されている。チラーユニットTUから、流路35FC、流路35FM、流路35FEの各々に冷媒が供給される。バルブ群VVBの開閉状態の切り替えに応じて、チラーユニットTUと流路群35との間における冷媒の流路が切り替えられる。配管系PSは、上記の複数のバルブの開閉を制御部MCUが制御することによって、流路35FC、流路35FM、流路35FEに対する冷媒の供給順序を変更できるように構成されている。具体的には、配管系PSでは、制御部MCUの制御のもとで、流路35FC、流路35FM、流路35FEの各々にチラーユニットTUからの冷媒を供給する順序として、後述する二つの供給モード(第1の供給モード、第2の供給モード)が実現され得る。
流路群35において、流路35FCと流路35FMとの間、および、流路35FMと流路35FCとの間は、何れもバルブ群VVAを介して接続されている。流路35FCと流路35FMとは、バルブVA1を介して接続されている。流路35FMと流路35FEとは、バルブVA2を介して接続されている。流路35FCと流路35FMとは、流路FL1を介して接続されている。流路FL1にはバルブVA1が設けられている。流路35FCとバルブVA1とは、流路FL11を介して接続されている。バルブVA1と流路35FMとは、流路FL12を介して接続されている。流路35FMと流路35FEとは、流路FL2を介して接続されている。流路FL2にはバルブVA2が設けられている。流路35FMとバルブVA2とは、流路FL21を介して接続されている。バルブVA2と流路35FEとは、流路FL22を介して接続されている。
バルブVA1の開度、および、バルブVA2の開度は、可変であり得る。バルブVA1、バルブVA2は、例えば、ストレートタイプの金属製ダイヤフラムを有し空気圧によって開度の調節が可能なバルブであり得る。バルブVA1、バルブVA2にこの種のバルブが用いられることによって、圧損を低減し得る。
バルブVA1には、検出器D1が設けられている。検出器D1は、バルブVA1の二つの端部のうち何れか一の端部(流路FL11に接続されている端部、流路FL12に接続されている端部の何れか一方)に配置され得る。検出器D1は、バルブVA1を通過する冷媒の圧力または温度を検出し、検出結果を制御部MCUに送信する。バルブVA2には、検出器D2が設けられている。検出器D2は、バルブVA2の二つの端部のうち何れか一の端部(流路FL21に接続されている端部、流路FL22に接続されている端部の何れか一方)に配置され得る。検出器D2は、バルブVA2を通過する冷媒の圧力または温度を検出し、検出結果を制御部MCUに送信する。
配管系PSにおいて、チラーユニットTUと流路35FEとは、バルブVB1を介して接続されている。配管系PSにおいて、チラーユニットTUと流路35FCとは、バルブVB2を介して接続されている。配管系PSにおいて、バルブVB1と流路35FEとの間と、バルブVB2とチラーユニットTUとの間とは、バルブVB3を介して接続されている。配管系PSにおいて、チラーユニットTUとバルブVB1との間と、バルブVB2と流路35FCとの間とは、バルブVB4を介して接続されている。
より具体的には、チラーユニットTUと流路群35とは、バルブ群VVBを介して接続されている。チラーユニットTUと流路35FEとは、流路FL3を介して接続されている。流路FL3にはバルブVB1が設けられている。チラーユニットTUとバルブVB1とは、流路FL31を介して接続されている。バルブVB1と流路35FEとは、流路FL32を介して接続されている。チラーユニットTUと流路35FCとは、流路FL4を介して接続されている。流路FL4にはバルブVB2が設けられている。チラーユニットTUとバルブVB2とは、流路FL41を介して接続されている。バルブVB2と流路群35Cとは、流路FL42を介して接続されている。流路FL32と、流路FL41とは、流路FL5を介して接続されている。流路FL5にはバルブVB3が設けられている。流路FL31と、流路FL42とは、流路FL6を介して接続されている。流路FL6にはバルブVB4が設けられている。
図3および図5を参照して、第1の供給モードについて説明する。図3は、一実施形態に係る処理装置において、チラーユニットから冷却台内の複数の流路に対する冷媒の一の供給順序を説明するための図である。図5は、一実施形態に係る処理装置において、入熱量と温調の温度との関係を示す図である。図5の横軸は、冷却台34内の位置(領域RC、領域RM、領域RE)を示しており、図5の二つの縦軸のそれぞれは、入熱量、温調の温度のそれぞれを示している。第1の供給モードでは、バルブVB3、バルブVB4は閉じられ(図3においてバルブVB3およびバルブVB4は黒塗りされている)、且つ、バルブVA1、バルブVA2、バルブVB1、バルブVB2は開かれている状態である。バルブVA1、バルブVA2の開度(0%(完全に閉じられている状態)〜100%(全開の状態))は、制御部MCUによって(または、手動によって)調節可能である。バルブVA1、バルブVA2の開度を調節することによって、流路35FMにおける冷媒の圧力、流路35FCにおける冷媒の圧力のそれぞれを詳細に調節することができるので、冷媒による温調の温度の分布を詳細に調節できる。
第1の供給モードにおいて、チラーユニットTUから出力される冷媒は、バルブVB1を介して流路35FEに至り、さらに流路35FEからバルブVA2を介して流路35FMに至り、さらに流路35FMからバルブVA1を介して流路35FCに至り、さらに流路35FCからバルブVB2を介してチラーユニットTUに至る。すなわち、チラーユニットTUから出力される冷媒は、流路35FE、流路35FM、流路35FCの順に流れる。配管系PSの冷媒の流路内において、冷媒の圧力(気化(温調)温度)は、冷媒の上流側の圧力のほうが冷媒の下流側の圧力よりも大きく、冷媒の圧力が大きいほど、高温の温調となる。第1の供給モードでは、流路35FE、流路35FM、流路35FCの順に冷媒の圧力が大きいので、流路35FE(領域RE)、流路35FM(領域RM)、流路35FC(領域RC)の順に温調の温度が高い。したがって、冷却台34に対するプラズマの入熱量の分布が、図5のグラフGRA1に示すように、領域RC、領域RM、領域REの順に多い場合には、第1の供給モードが実行されることによって、図5のグラフGRA2に示すように、冷媒による冷却台34に対する温調の温度の分布がプラズマの入熱量の分布の逆の分布となる得るので、領域RC上にある被加工物Wの領域の温度、領域RM上にある被加工物Wの領域の温度、領域RE上にある被加工物Wの領域の温度は、プラズマの入熱量の分布にかかわらずに、略同様となり得る。
図4および図6を参照して、第2の供給モードについて説明する。図4は、一実施形態に係る処理装置において、チラーユニットから冷却台内の複数の流路に対する冷媒の他の供給順序を説明するための図である。図6は、一実施形態に係る処理装置において、入熱量と温調の温度との関係を示す図である。図6の横軸は、冷却台34内の位置(領域RC、領域RM、領域RE)を示しており、図6の二つの縦軸のそれぞれは、入熱量、温調の温度のそれぞれを示している。第2の供給モードでは、バルブVB1、バルブVB2は閉じられ(図4においてバルブVB1およびバルブVB2は黒塗りされている)、且つ、バルブVA1、バルブVA2、バルブVB3、バルブVB4は開かれている状態である。バルブVA1、バルブVA2の開度(0%(完全に閉じられている状態)〜100%(全開の状態))は、制御部MCUによって(または、手動によって)調節可能である。バルブVA1、バルブVA2の開度を調節することによって、流路35FMにおける冷媒の圧力、流路35FEにおける冷媒の圧力のそれぞれを詳細に調節することができるので、冷媒による温調の温度の分布を詳細に調節できる。
第2の供給モードにおいて、チラーユニットTUから出力される冷媒は、バルブVB4を介して流路35FCに至り、さらに流路35FCからバルブVA1を介して流路35FMに至り、さらに流路35FMからバルブVA2を介して流路35FEに至り、さらに流路35FEからバルブVB3を介してチラーユニットTUに至る。すなわち、チラーユニットTUから出力される冷媒は、流路35FC、流路35FM、流路35FEの順に流れる。配管系PSの冷媒の流路内において、冷媒の圧力(気化(温調)温度)は、冷媒の上流側の圧力のほうが冷媒の下流側の圧力よりも大きく、冷媒の圧力が大きいほど、高温の温調となる。第2の供給モードでは、流路35FC、流路35FM、流路35FEの順に冷媒の圧力が大きいので、流路35FC(領域RC)、流路35FM(領域RM)、流路35FE(領域RE)の順に温調の温度が高い。したがって、冷却台34に対するプラズマの入熱量の分布が、図6のグラフGRB1に示すように、領域RE、領域RM、領域RCの順に多い場合には、第2の供給モードが実行されることによって、図6のグラフGRB2に示すように、冷媒による冷却台34に対する温調の温度の分布がプラズマの入熱量の分布の逆の分布となる得るので、領域RE上にある被加工物Wの領域の温度、領域RM上にある被加工物Wの領域の温度、領域RC上にある被加工物Wの領域の温度は、プラズマの入熱量の分布にかかわらずに、略同様となり得る。
以上説明したように、上記した第1の供給モードおよび第2の供給モードを用い、さらに、バルブVA1およびバルブVA2のそれぞれの開度を詳細に調整することによって、被加工物Wに対する入熱量の分布および当該分布の変化によらずに、被加工物Wの温度を略均一にし得る。
一実施形態の処理装置10において、被加工物Wが載置される載置台14の冷却台34には、冷却台34の領域RC、領域RM、領域REのそれぞれに冷媒を流す流路群の流路35FC、流路35FM、流路35FEのそれぞれが設けられており、流路35FCと流路35FMとの間、および、流路35FMと流路35FEとの間がバルブ群VVAによって接続され、チラーユニットTUと冷却台34に設けられた流路群35とがバルブ群VVBを介して接続されている。従って、バルブ群VVAの開閉状態と、バルブ群VVBの開閉状態とを調整することによって、冷却台34内を流れる冷媒の流路および圧力が、冷却台34の領域RC、領域RM、領域REごとに調節可能となるので、冷却台34に対する温調が詳細に行える。よって、プラズマの入熱の分布によらずに、冷却台34の上に配置される被加工物Wの温度を略均一とすることが容易に実現され得る。
さらに、流路35FCと流路35FMとの接続、流路35FMと流路35FEとの接続がそれぞれ別々のバルブのバルブVA1、バルブVA2を介してなされているので、当該各バルブの調節を別々に行って冷却台34の領域RC、領域RM、領域REのそれぞれに対する温調もそれぞれ別々に行えるので、より詳細な温調が可能となる。
さらに、流路35FCと流路35FMとの間に設けられたバルブVA1と、流路35FMと流路35FEとの間に設けられたバルブVA2とは、何れも開度が可変なので、バルブVA1およびバルブVA2の開度を調節することによって、冷却台34の領域RC、領域RM、領域REのそれぞれに対する温調がよりきめ細かに実現され得る。
さらに、バルブ群VVBが、バルブVB1〜VB4を備えるので、チラーユニットTUと流路群35との間における冷媒の流路の変更が確実に可能となる。
以上、好適な実施の形態において本発明の原理を図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から逸脱することなく配置および詳細において変更され得ることは、当業者によって認識される。本発明は、本実施の形態に開示された特定の構成に限定されるものではない。従って、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全ての修正および変更に権利を請求する。
例えば、図7に示すように、一実施形態に係る処理装置10では、冷却台34と静電チャック36との間に伝熱空間TLが設けられた構成も可能である。図7は、一実施形態に係る処理装置10の他の例を概略的に示す図である。図7に示す処理装置10は、伝熱空間TLと、圧力調節装置GUと、複数の弾性部材LNGとを更に備える。伝熱空間TLは、静電チャック36と冷却台34との間に設けられ、静電チャック36に沿って延在する。
更に、図7に示す処理装置10は複数の弾性部材LNGを更に備え、図7に示す処理装置10の伝熱空間TLは、複数の弾性部材LNGによって、複数の領域DSに気密に分離される。伝熱空間TL内において、複数の領域DSのそれぞれは、複数の弾性部材LNGによって画定される。弾性部材LNGは、Oリングである。伝熱空間TL内における領域DSの数や形状は、種々の条件等に応じて自在に設けられ得る。圧力調節装置GUは、複数の領域DSのそれぞれに接続され、複数の領域DSのそれぞれに対するガスの供給・吸引によって、複数の領域DS内のそれぞれの圧力を調節する。
伝熱空間TL内(具体的には、複数の領域DS内のそれぞれ)における断熱性能は、圧力が低いほど、高い。従って、冷却台34上の被加工物Wに対する急激な抜熱を行う場合には、伝熱空間TL内(具体的には、複数の領域DS内のそれぞれ)の圧力を比較的に高くして断熱性能を下げ、冷却台34上の被加工物Wの温度をプラズマ入熱によって上昇させる場合には、伝熱空間TL内(具体的には、複数の領域DS内のそれぞれ)の圧力を比較的に低くして断熱性能を上げる。
このように、図7に示す処理装置10の場合、静電チャック36から伝導され得る冷却台34に対する熱量が、伝熱空間TL内の圧力の調節によって調節され得る。従って、抜熱の速さ(量と時間)が詳細に調節され得る。さらに、伝熱空間TL内の圧力が、伝熱空間TLの領域DSごとに調節され得るので、抜熱の速さ(量と時間)が、伝熱空間TLの領域DSごとに詳細に調節され得る。