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JP2018124510A - 映像投影用構造体、透明スクリーン、および映像投影用構造体の製造方法 - Google Patents

映像投影用構造体、透明スクリーン、および映像投影用構造体の製造方法 Download PDF

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JP2018124510A
JP2018124510A JP2017018790A JP2017018790A JP2018124510A JP 2018124510 A JP2018124510 A JP 2018124510A JP 2017018790 A JP2017018790 A JP 2017018790A JP 2017018790 A JP2017018790 A JP 2017018790A JP 2018124510 A JP2018124510 A JP 2018124510A
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川本 泰
Yasushi Kawamoto
泰 川本
幸宏 垰
Yukihiro Touge
幸宏 垰
暢子 満居
Nobuko Mitsui
暢子 満居
公彦 佐山
Kimihiko Sayama
公彦 佐山
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Asahi Glass Co Ltd
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Abstract

【課題】反射層に劣化が生じ難い、映像投影用構造体を提供する。【解決手段】映像投影用構造体140であって、凹凸表面を有する第1の透明層150と、該第1の透明層の前記凹凸表面に設置された下地層155と、該下地層の上に設置された、銀を含む材料で構成された反射層160と、該反射層の上に配置された上部平坦層165と、を有し、前記下地層は、前記反射層における銀の結晶化を促進させる材料で構成される、映像投影用構造体。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、透明スクリーン等に適用され得る映像投影用構造体に関する。
スクリーンの後ろにある背景が視認できる状態で、前方に映像を表示することができる透明スクリーンが各分野で注目されている。
このような透明スクリーンには、例えば、観者の側から透明スクリーンに映像を投射するフロント投射タイプと、観者とは反対の側から透明スクリーンに映像を投射するリア投射タイプがある。
このうち、フロント投射タイプの透明スクリーンは、例えば、映像を表示させるための構造体(以下、「映像投影用構造体」という)を、透明基板の表面に配置することにより構成される。映像投影用構造体は、凹凸表面を有する第1の透明樹脂層の凹凸表面上に反射層を設置し、さらに反射層の上に第2の透明樹脂層を設置することにより構成される(例えば特許文献1〜3)。
そのような透明スクリーンは、各種形態を取り得る。例えば、フィルム状の映像投影用構造体を透明基板に貼り付けることにより、フィルム貼付式の透明スクリーンを構成することができる。また、映像投影用構造体を2枚の透明基板の間に挟み込むことにより、埋め込み式の透明スクリーンを構成することもできる。
なお、透明スクリーンの「透明度」は、透明スクリーンの透過率およびヘイズに依存する。すなわち、透明スクリーンの透過率が高く、ヘイズが低い程、背景の視認性が向上する(ただし、映像の鮮明度は低下する)。一方、透明スクリーンの透過率が低く、ヘイズが高い程、鮮明な映像が表示される(ただし、背景の視認性は低下する)。このように、透明スクリーンの透過率およびヘイズを調整することにより、透明スクリーンの「透明度」をある程度制御することができる。
特に、最近では、背景の視認性よりも映し出される映像の鮮明度をより優先させた、実質的に「不透明な」スクリーンも注目されている。ただし、本願では、煩雑化を避けるため、前述のような映像投影用構造体を有する限り、そのような「不透明な」スクリーンも、「透明スクリーン」と称することにする。
国際公開2015−186668号 特表2014−509963号公報 特許第5296791号明細書
前述のような透明スクリーンに使用される映像投影用構造体において、通常、反射層は、銀または銀合金で構成される。しかしながら、銀または銀合金は、耐環境性があまり良好ではないという問題がある。従って、透明スクリーンを長期にわたって使用し続けると、反射層が劣化し、所望の特性が得られなくなるおそれがある。
本発明は、このような背景に鑑みなされたものであり、本発明では、反射層に劣化が生じ難い、映像投影用構造体を提供することを目的とする。また、本発明では、そのような映像投影用構造体を備える透明スクリーンを提供することを目的とする。さらに、本発明では、そのような映像投影用構造体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明では、映像投影用構造体であって、
凹凸表面を有する第1の透明層と、
該第1の透明層の前記凹凸表面に設置された下地層と、
該下地層の上に設置された、銀を含む材料で構成された反射層と、
該反射層の上に配置された上部平坦層と、
を有し、
前記下地層は、前記反射層における銀の結晶化を促進させる材料で構成される、映像投影用構造体が提供される。
また、本発明では、少なくとも一つの透明基板と、該透明基板の表面に配置された映像投影用構造体とを有する透明スクリーンであって、
前記映像投影用構造体は、前述の特徴を有する映像投影用構造体である、透明スクリーンが提供される。
さらに、本発明では、映像投影用構造体の製造方法であって、
(1)凹凸表面を有する第1の透明層を準備するステップと、
(2)前記第1の透明層の前記凹凸表面に、下地層を設置するステップであって、前記下地層は、銀の結晶化を促進する材料で構成される、ステップと、
(3)前記下地層の上に、銀を含む反射層を設置するステップと、
(4)前記反射層の上に、上部平坦層を設置するステップと、
を有する、製造方法が提供される。
本発明では、反射層に劣化が生じ難い、映像投影用構造体を提供することができる。また、本発明では、そのような映像投影用構造体を備える透明スクリーンを提供することができる。さらに、本発明では、そのような映像投影用構造体の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態による映像投影用構造体の断面の一例を概略的に示した図である。 本発明の一実施形態による透明スクリーンの断面の一例を概略的に示した図である。 本発明の一実施形態による映像投影用構造体の製造方法のフローを概略的に示した図である。 図3に示した映像投影用構造体の製造方法における一工程を概略的に示した図である。 図3に示した映像投影用構造体の製造方法における一工程を概略的に示した図である。 図3に示した映像投影用構造体の製造方法における一工程を概略的に示した図である。 図3に示した映像投影用構造体の製造方法における一工程を概略的に示した図である。 図3に示した映像投影用構造体の製造方法における一工程を概略的に示した図である。 図3に示した映像投影用構造体の製造方法における一工程を概略的に示した図である。
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について説明する。
(本発明の一実施形態による映像投影用構造体)
図1を参照して、本発明の一実施形態による映像投影用構造体の一構成例について説明する。図1には、本発明の一実施形態による映像投影用構造体(以下、「第1の映像投影用構造体」と称する)の断面の一例を概略的に示す。
図1に示すように、第1の映像投影用構造体140は、第1の透明層150と、下地層155と、銀を含む反射層160と、上部平坦層165とをこの順に有する。
第1の透明層150は、凹凸表面151を有し、下地層155は、この凹凸表面151上に設置される。下地層155は、比較的薄いため、下地層155の表面158は、第1の透明層150の凹凸表面151と実質的に同等の凹凸形状を有する。
反射層160は、下地層155の表面158に設置される。反射層160は、比較的薄いため、反射層160の表面162は、下地層155の表面158と実質的に同等の凹凸形状を有する。
上部平坦層165は、反射層160の表面162に、反射層160の凹部を実質的に充填するように配置される。従って、上部平坦層165の反射層160とは反対側の表面(「第2の表面」と称する)は、反射層160の側の表面(「第1の表面」と称する)に比べて平滑である。
図1に示した例では、第1の映像投影用構造体140は、さらに、第1の支持部材142および第2の支持部材145と、追加の透明層170と、を有する。
第1の支持部材142は、第1の透明層150の凹凸表面151とは反対の側に配置される。また、第2の支持部材145は、上部平坦層165の第2の表面の側に配置される。さらに、追加の透明層170は、上部平坦層165と第2の支持部材145の間に設置される。
第1の支持部材142および第2の支持部材145は、第1の映像投影用構造体140を支持し、第1の映像投影用構造体140のハンドリングを容易にする役割を有する。例えば、第1の支持部材142および第2の支持部材145を含まない場合、第1の映像投影用構造体140の厚さは、通常、30μm〜300μm程度であり、あまり剛性が得られない。しかしながら、第1の支持部材142および/または第2の支持部材145を提供することにより、第1の映像投影用構造体140に剛性が得られ、ハンドリングが容易になる。
ただし、第1の映像投影用構造体140に剛性があまり必要とされない場合など、特定の場合には、第1の支持部材142および第2の支持部材145の少なくとも一方は、省略されても良い。
また、追加の透明層170は、その下側にある各層、例えば反射層160の保護性を高める必要がある場合等に設置され得る。ただし、追加の透明層170は、省略されても良い。
ここで、従来の映像投影用構造体において、反射層に含まれる銀または銀合金は、あまり耐環境性が良好であるとは言い難い。このため、従来の映像投影用構造体を長期にわたって使用した場合、映像投影用構造体の反射特性が低下する可能性がある。
しかしながら、第1の映像投影用構造体140は、反射層160の下側(第1の透明層150の側)に、下地層155を有するという特徴を有する。また、この下地層155は、上部に設置される反射層160に含まれる銀の結晶化を促進する役割を有する。
本願発明者らによれば、反射層中の銀は、アモルファス状態よりも結晶状態にある方が、耐環境性が向上することが見出されている。従って、反射層の下側に下地層を設けて、反射層中の銀の結晶性を高めた場合、反射層の耐環境性を高めることができる。
すなわち、第1の映像投影用構造体140では、反射層160の下側の下地層155の存在により、銀または銀合金の結晶化が促進され、結晶質な反射層を形成することが可能になる。また、これにより、第1の映像投影用構造体140では、反射層160の耐環境性を高めることができ、第1の映像投影用構造体140の長期安定性を高めることが可能になる。
(各構成部材の詳細)
次に、本発明の一実施形態による映像投影用構造体を構成する各部材について、より詳しく説明する。
なお、ここでは、図1に示した第1の映像投影用構造体140を例に、各構成部材について説明する。従って、各部材を表す際には、図1に示した参照符号を使用する。
(第1の透明層150)
第1の透明層150は、表面に凹凸を形成することが可能な透明材料である限り、その材質は、特に限られない。例えば、第1の透明層150は、透明な樹脂で構成されても良い。そのような樹脂用原料としては、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂等の光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂が挙げられる。
第1の透明層150の凹凸表面151は、算術平均粗さRaが0.01μm〜20μmの範囲であっても良い。算術平均粗さRaは、0.01μm〜10μmの範囲であることが好ましい。
また、第1の透明層150の凹凸表面151は、最大高さと最小高さの差(「最大PV値」と称する)が0.01μm〜50μmの範囲であっても良い。最大PV値は、0.05μm〜50μmの範囲であることが好ましい。
第1の透明層150の透過率は、50%以上であることが好ましく、75%以上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。
第1の透明層150の厚さ(最大厚さ)は、例えば、0.5μm〜50μmの範囲である。
(下地層155)
下地層155は、前述のように、反射層160に含まれる銀の結晶化を促進する材料で構成される。
下地層155は、例えば、酸化インジウム(In)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン含有酸化亜鉛(TiO+ZnO)、酸化ガリウム含有酸化亜鉛(Ga+ZnO)、酸化亜鉛含有酸化インジウム(ZnO+In)、酸化スズ含有酸化インジウム(SnO+In、ならびに酸化ガリウムおよび酸化インジウム含有酸化スズ(Ga+In+SnO)からなる群から選定された少なくとも一つの材料を含んでも良い。
酸化チタン含有酸化亜鉛(TiO+ZnO)の場合、全体に対する酸化チタンの含有量は、例えば、5質量%〜20質量%の範囲である。
酸化ガリウム含有酸化亜鉛(Ga+ZnO)の場合、全体に対する酸化ガリウムの含有量は、例えば、5質量%〜20質量%の範囲である。
酸化亜鉛含有酸化インジウム(ZnO+In)の場合、全体に対する酸化亜鉛の含有量は、例えば、5質量%〜20質量%の範囲である。
酸化スズ含有酸化インジウム(SnO+Inの場合、全体に対する酸化スズの含有量は、例えば5質量%〜20質量%の範囲である。
酸化ガリウムおよび酸化インジウム含有酸化スズ(Ga+In+SnO)の場合、全体に対する酸化ガリウムの含有量は、例えば5質量%〜20質量%の範囲であり、全体に対する酸化インジウムの含有量は、例えば5質量%〜20質量%の範囲である。
下地層155の厚さは、下地層155の表面158が第1の透明層150の凹凸表面151の形状を反映することができる限り、特に限られない。下地層155の厚さは、例えば、1nm〜100nmの範囲であり、5nm〜80nmの範囲であることが好ましい。
(反射層160)
反射層160は、銀または銀合金で構成される。好適な銀合金としては、例えば、AgAu合金、AgPd合金、AgZn合金、AgNi合金、AgSn合金、AgCu合金、AgSi合金、AgZr合金、AgCo合金、AgCr合金、AgTi合金、AgAuNd合金、AgAuBi合金、AgPdCu合金、AgNdCu合金、AgNdAu合金、AgBiNd合金およびAgBiNdGe合金などが挙げられる。
反射層160は、入射光の一部を反射し、他の一部を透過する機能を有するように構成される。なお、反射層160は、必ずしも単層膜である必要はなく、多層構造を有しても良い。
反射層160の厚さ(多層膜の場合、総厚)は、例えば、1nm〜150nmの範囲であり、5nm〜80nmの範囲であることが好ましく、5nm〜50nmがより好ましい。前記の範囲であると、可視光透過率を高くしやすい。
(上部平坦層165)
上部平坦層165は、反射層160の表面162の凹凸を埋め、平坦な表面状態を提供するために設置される。従って、上部平坦層165の厚さは、反射層160の表面162の凹凸を十分に充填することができる限り、特に限られない。上部平坦層165の厚さは、例えば、0.1μm〜50μmの範囲である。
上部平坦層165は、透明な樹脂、例えば、直鎖状の重合体で構成されても良い。直鎖状の重合体は、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレタンアクリレート樹脂、エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、シクロオレフィン樹脂、シクロオレフィン共重合体、およびエチレン・酢酸ビニル共重合体などから選定されても良い。
特に、この中では、ポリエステル樹脂、シクロオレフィン樹脂、およびシクロオレフィン共重合体が好ましい。これらの材料は、疎水性の材料として知られており、上部平坦層165としてこれらの材料を使用した場合、上部平坦層165の吸水率を有意に低下させることができる。
上部平坦層165の吸水率を低下させることにより、環境側から第1の映像投影用構造体140に進入する水分を有意に抑制することが可能となる。また、これにより、反射層160の劣化をよりいっそう抑制し、第1の映像投影用構造体140の耐環境性をさらに向上させることが可能になる。さらに、上部平坦層165の成形収縮率は小さいことが好ましい。成形収縮率とは、上部平坦層165を反射層160の表面に形成する工程において、上部平坦層165が乾燥または重合などによって体積が収縮する率を言う。
上部平坦層165の成形収縮率は、上部平坦層165が反射層160の表面で重合によって形成させた重合体である場合、(重合後の比重−重合前の比重)×100/(重合後の比重)として求めることができる。
上部層が重合体を溶媒中に溶解または懸濁して得られる塗布液の場合、成形収縮率は以下の方法で求めることができる:
平滑なPETフィルム上に、前記塗布液を長さが20〜100mm、乾燥後の厚さが20〜100μmとなるように塗布し、塗布直後に塗布した長さを測定する。塗布した液を乾燥した後、乾燥後の長さを測定する。得られた結果から、(塗布直後の長さ−乾燥後の長さ)×100/(塗布直後の長さ)により、成形収縮率が求められる。
また、上部平坦層165の吸水率は、上部平坦層165を構成する重合体を23℃湿度65%で調整した試料を準備し、この試料の含水量をカールフィッシャー装置を用いて測定することにより、求めることができる。すなわち、試料中の含水率を、吸水率と見なすことができる。
(追加の透明層170)
追加の透明層170は、前述のように、必ずしも必要な部材ではなく、必要に応じて設置される。
追加の透明層170は、透明な樹脂で構成されても良い。追加の透明層170用の樹脂としては、例えば、ポリエステル樹脂、シクロオレフィン樹脂、シクロオレフィン共重合樹脂、アクリル樹脂、ウレタンアクリレート樹脂、およびエポキシ樹脂等が挙げられる。
例えば、上部平坦層165をポリエステル樹脂またはシクロオレフィン樹脂以外の樹脂で構成した場合、追加の透明層170にポリエステル樹脂またはシクロオレフィン樹脂を使用することが好ましい。この場合、追加の透明層170の吸水率を有意に低下させることができる。
あるいは、追加の透明層170は、第1の透明層150と同様の樹脂で構成されても良い。
追加の透明層170の厚さは、例えば、0.01μm〜50μmの範囲である。
(第1の支持部材142/第2の支持部材145)
第1の支持部材142は、透明な材料である限り、いかなる材料で構成されても良い。第1の支持部材142は、例えば、ガラスまたは樹脂であっても良い。
第1の支持部材142を構成するガラスとしては、例えば、ソーダライムガラスおよび無アルカリガラス等が挙げられる。ガラスは、耐久性を向上させるため、化学強化処理またはハードコート処理されたものであっても良い。
第1の支持部材142を構成する樹脂としては、ポリカーボネート、PET、PEN、シクロオレフィンポリマー、およびポリエステル等が好ましい。これらは、フイルム状で提供されても良い。
第1の支持部材142は、複屈折がないことが好ましい。
第1の支持部材142の厚さは、例えば、0.01mm〜10mmの範囲であり、0.05mm〜5mmの範囲であることが好ましく、0.1mm〜0.5mmの範囲であることがより好ましく、0.1mm〜0.3mmの範囲であることがさらに好ましい。
第2の支持部材145についても、第1の支持部材142と同様のことが言える。
なお、前述のように、第1の支持部材142および第2の支持部材145の少なくとも一つは、省略されても良い。
(第1の映像投影用構造体140)
第1の支持部材142および/または第2の支持部材145を備える第1の映像投影用構造体140は、30%〜85%の範囲の可視光透過率を有し、ヘイズが1%〜15%の範囲であっても良い。
あるいは、第1の支持部材142および/または第2の支持部材145を備える第1の映像投影用構造体140は、0.1%〜10%の範囲の可視光透過率を有し、ヘイズが30%以上であっても良い。そのような第1の映像投影用構造体140を透明スクリーンに適用した場合、透明スクリーンは、実質的に不透明となり得るが、より鮮明な映像を表示することが可能となる。
(本発明の一実施形態による透明スクリーン)
次に、図2を参照して、本発明の一実施形態による透明スクリーンの一構成例について説明する。なお、以下に示す透明スクリーンは、フロント投射タイプの透明スクリーンである。
図2には、本発明の一実施形態による透明スクリーン(以下、「第1の透明スクリーン」と称する)の断面の一例を概略的に示す。
図2に示すように、第1の透明スクリーン400は、第1の透明基板410と、第2の透明基板420と、両者の間に配置された映像投影用構造体440とを有する。
第1の透明基板410は、例えば、ガラス、樹脂、プラスチックなどで構成されても良い。第2の透明基板420についても、第1の透明基板410と同様のことが言える。
第1の透明基板410と映像投影用構造体440との間には、第1の接着層430が設置されており、これにより、第1の透明基板410と映像投影用構造体440を接合することができる。また、第2の透明基板420と映像投影用構造体440との間には、第2の接着層432が設置されており、これにより、第2の透明基板420と映像投影用構造体440を接合することができる。
第1の接着層430は、透明な材料、例えば透明樹脂等で構成される。そのような透明樹脂としては、例えば、PVB(ポリビニルブチラール)、EVA(エチレン・酢酸ビニルコポリマー)、アクリル系粘着剤、およびその他粘着剤などが挙げられる。
第2の接着層432においても同様のことが言える。
映像投影用構造体440は、本発明の一実施形態による映像投影用積層体で構成される。例えば、映像投影用構造体440は、前述の図1に示したような、第1の映像投影用構造体140であっても良い。
例えば、図2に示した例では、映像投影用構造体440は、第1の映像投影用構造体140と同様の構成を有し、第1の支持部材142、第1の透明層150、下地層155、反射層160、上部平坦層165、追加の透明層170、および第2の支持部材145をこの順に備える。ただし、前述のように、第1の支持部材142、第2の支持部材145、および追加の透明層170の少なくとも一つは、省略しても良い。
なお、映像投影用構造体440を構成する各部材の仕様については、前述の通りであり、ここでは、詳細な記載は省略する。
第1の透明スクリーン400では、例えば、第1の透明基板420の側から映像が投射される。第1の透明スクリーン400に投影された映像は、反射層160によって反射される。従って、第1の透明基板420の側にいる観者が第1の透明スクリーン400を視認した際に、映像を鑑賞することができる。
このような構成の第1の透明スクリーン400では、反射層160の下側に、前述のような特徴を有する下地層155が配置されているため、反射層160の耐環境性を有意に高めることができる。従って、第1の透明スクリーン400は、長期にわたって安定に使用することができる。
第1の透明スクリーン400は、28%〜82%の範囲の可視光透過率を有し、ヘイズが1%〜15%の範囲であっても良い。
あるいは、第1の透明スクリーン400は、0.1%〜8%の範囲の可視光透過率を有し、ヘイズが30%以上であっても良い。この場合、第1の透明スクリーン400は、実質的に不透明となり得るが、より鮮明な映像を表示することが可能となる。
以上、第1の透明スクリーン400を例に、本発明の一実施形態による透明スクリーンの構成例について説明した。
ただし、上記第1の透明スクリーン400は、単なる一例であって、本発明による透明スクリーンは、その他の構成を有しても良い。
例えば、第1の透明スクリーン400において、第1の透明基板410および/または第2の透明基板420の少なくとも一つは、省略されても良い。
また、これに加えてまたはこれとは別に、第1の接着層430および第2の接着層432のうちの少なくとも一つは、省略されても良い。
例えば、第1の支持部材142が省略された構成において、映像投影用構造体440の第1の透明層150が接着層としての役割を兼ねる場合、第1の接着層430を省略することができる。同様に、第2の支持部材145が省略された構成において、映像投影用構造体440の追加の透明層170が接着層としての役割を兼ねる場合、第2の接着層432を省略することができる。
あるいは、映像投影用構造体440をフィルム状に調製し、別の透明体に貼付することにより、透明スクリーンが構成されても良い。
(本発明の一実施形態による映像投影用構造体の製造方法)
次に、図3〜図9を参照して、本発明の一実施形態による映像投影用構造体の製造方法の一例について説明する。
図3には、本発明の一実施形態による映像投影用構造体の製造方法のフローを概略的に示す。また、図4〜図9には、図3に示した製造方法における一工程を概略的に示す。
図3に示すように、本発明の一実施形態による映像投影用構造体の製造方法(以下、「第1の製造方法」という)は、
(1)凹凸表面を有する第1の透明層を準備するステップ(ステップS110)と、
(2)前記第1の透明層の前記凹凸表面に、下地層を設置するステップ(ステップS120)と、
(3)前記下地層の上に、銀を含む反射層を設置するステップ(ステップS130)と、
(4)前記反射層の上に、上部平坦層を設置するステップ(ステップS140)と、
を有する。
以下、図4〜図9を参照して、各工程について説明する。
なお、ここでは、映像投影用構造体の一例として、図1に示したような構成を有する第1の映像投影用構造体140を例に、その製造方法について説明する。また、以降の説明では、各部材を表す際に、図1に示した参照符号を使用する。
(工程S110)
まず、凹凸表面151を有する第1の透明層150が準備される。第1の透明層150は、例えば、図1に示すように、第1の支持部材142の上に形成されても良い。
この場合、まず、第1の支持部材142上に、第1の樹脂が設置される。第1の樹脂は、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂、および熱可塑性樹脂など、外部からの刺激(エネルギー印加)によって、硬化する樹脂が好ましい。
第1の樹脂の設置方法は、特に限られない。第1の樹脂は、例えば、ダイコート、スピンコート、インクジェット塗布、スプレーコート等により、第1の支持部材142上に設置されても良い。
次に、第1の樹脂の上に、成形型が設置される。図4には、第1の支持部材142上で、第1の樹脂の上に成形型が設置された状態を模式的に示す。
図4に示すように、成形型180は、凹凸表面182を有する。成形型180は、凹凸表面182が第1の樹脂185と接触するようにして、第1の樹脂185上に設置される。成形型180は、例えば、金型であっても良く、あるいはフィルム状部材であっても良い。
次に、成形型180を第1の樹脂185に押し付けた状態で、第1の樹脂185に、例えば、紫外線または熱のような外部刺激を与える。これにより、第1の樹脂185が硬化され、表面に成形型180の凹凸表面182が転写された第1の透明層150が形成される。
その後、成形型180を取り除くことにより、第1の支持部材142上に、図5に示すような、凹凸表面151を有する第1の透明層150が形成される。
凹凸表面151の算術平均粗さRaは、例えば、0.01μm〜20μmの範囲である。また、凹凸表面151の最大PV値は、例えば、0.01μm〜50μmの範囲である。
(工程S120)
次に、図6に示すように、第1の透明層150の凹凸表面151に、下地層155が設置される。
下地層155の設置方法は特に限られない。下地層155は、例えば、蒸着法、物理気相成膜(PVD)法、化学気層成膜(CVD)法、およびスパッタリング法等の成膜技術により、第1の透明層150の凹凸表面151上に設置されても良い。
下地層155は、前述のような材料で構成される。
下地層155の厚さは、例えば、1nm〜100nmの範囲である。下地層155は、比較的薄いため、下地層155の表面158は、下側の第1の透明層150の凹凸表面151の形状が反映された凹凸表面となる。
(工程S130)
次に、図7に示すように、下地層155の表面158に、銀を含む反射層160が設置される。
反射層160の設置方法は特に限られない。反射層160は、例えば、蒸着法、物理気相成膜(PVD)法、化学気層成膜(CVD)法、およびスパッタリング法等の成膜技術により、下地層155の表面158上に設置されても良い。
反射層160は、前述のように、層膜で構成されても良い。
反射層160の厚さは、例えば、1nm〜150nmの範囲である。反射層160は、比較的薄いため、反射層160の表面162は、下側の下地層155の表面158の形状が反映された凹凸表面となる。
反射層160の下側には、銀の結晶化を促進する下地層155が設置されている。このため、銀を含む反射層160は、結晶性の高い状態で下地層155上に配置される。
(工程S140)
次に、図8に示すように、反射層160の上に、上部平坦層165が設置される。
前述のように、上部平坦層165は、直鎖状の重合体で構成されても良い。
上部平坦層165は、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリウレタンアクリレート樹脂、エステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、シクロオレフィン樹脂、シクロオレフィン共重合体、および酢酸ビニル共重合体などから選定されても良い。
前述のように、上部平坦層165として、ポリエステル樹脂またはシクロオレフィン樹脂およびシクロオレフィン共重合体を選定した場合、上部平坦層165の吸水率を有意に低下させることができる。また、これにより、反射層160の劣化をよりいっそう抑制させることが可能になる。
上部平坦層165の形成方法は、特に限られない。
例えば、上部平坦層165は、前述の材料を、適当な溶媒中に溶解または懸濁させて調製した塗布液を、反射層160上に塗布してコーティング層を形成した後、このコーティング層から溶媒を揮発させることにより、形成しても良い。
溶媒は、例えば、アルコール、アセトン、メチルエチルケトン、酢酸エチルおよびトルエンなどであっても良い。また、溶媒の揮発は、コーティング層を加熱することにより、実施しても良い。この場合、熱処理温度は、例えば、50℃〜150℃の範囲であっても良い。
あるいは、上部平坦層165は、反応前のモノマーを反射層160上に設置し、これを重合させることにより形成しても良い。
上部平坦層165の厚さは、0.01μm〜10μmの範囲である。この場合、上部平坦層165により、反射層160の表面12における凹部は、完全に充填される。その結果、上部平坦層165の上部は、比較的平滑な表面となる。
(追加の工程)
以上の工程により、本発明の一実施形態による映像投影用構造体を製造することができる。ただし、図1に示したような第1の映像投影用構造体140を製造する場合、工程S140の後に、追加の透明層170を設置する工程が追加されても良い。
追加の透明層170は、上部平坦層165の上に第2の樹脂を設置し、これを硬化することにより形成される。
第2の樹脂は、架橋反応によって追加の透明層170を形成できる樹脂から選定される。例えば、第2の樹脂は、不飽和基を有する紫外線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂、エポキシ樹脂、およびシリコーン樹脂から選定されても良い。
例えば、第2の樹脂は、前述の第1の樹脂185と同じ材料であっても良い。
第2の樹脂の設置方法は、特に限られない。第2の樹脂は、例えば、ダイコート、スピンコート、インクジェット塗布、スプレーコート等により、上部平坦層165の上に設置されても良い。
その後、第2の樹脂を硬化することにより、上部平坦層165の上に追加の透明層170が形成される。
さらに必要な場合、追加の透明層170の上部に、第2の支持部材145が設置されても良い。
以上の工程により、図1に示した第1の映像投影用構造体140のような映像投影用構造体を製造することができる。
前述のように、第1の製造方法は、工程S130の前に工程S120を有し、すなわち、反射層160を設置する前に、下地層155を設置する工程を有する。このため、工程S130では、形成される反射層160に含まれる銀の結晶化を促進することができる。
従って、第1の製造方法では、反射層160に劣化が生じ難い、映像投影用構造体140を提供することができる。
次に、本発明の実施例について説明する。
(例1)
以下の方法により、結晶性評価用のサンプルを調製した。サンプルは、ガラス基板、下地層(第1下地層)、反射層、および下地層(第2下地層)をこの順に有する構成とした。
まず、ガラス基板の上に平坦な第1下地層を成膜した。第1下地層は、酸化亜鉛含有酸化インジウム(ZnO+In)とし、DCスパッタリング法により成膜した。スパッタリングのターゲットには、酸化亜鉛含有酸化インジウムターゲット(ZnO:In=11.2:88.8(質量%))を使用した。
成膜は、ガラス基板を、スパッタリング装置内で水平に搬送しながら実施した。第1下地層の厚さは、約50nm〜60nmを目標とした。
成膜条件は、以下の通りである:
スパッタガス:Arガス(流量30sccm)
供給電力:2.14kw/cm
これにより、ターゲットとほぼ同じ組成を有する、平坦な第1下地層が形成された。
次に、第1下地層の上に、反射層を設置した。
反射層は、AgBiNdGeとし、前述のDCスパッタリング法により成膜した。スパッタリングのターゲットには、AgBiNdGeターゲット(Ag:Bi:Nd:Ge=97.4:1.7:0.2:0.7(質量%))を使用した。反射層の厚さは、約10nm〜15nmを目標とした。
これにより、ターゲットとほぼ同じ組成を有する、平坦な反射層が形成された。
次に、反射層の上に、前述の第1下地層の成膜条件と同様の条件で、第2下地層を成膜した。第2の下地層の厚さは、約10nm〜15nmを目標とした。
以上の処理により、結晶性評価用のサンプル(以降「サンプル1」と称する)が調製された。
(例2)
例1と同様の方法により、結晶性評価用のサンプル(以降「サンプル2」と称する)を調製した。
ただし、この例2では、両方の下地層は、酸化チタン含有酸化亜鉛(TiO+ZnO)とし、ターゲットとして、酸化チタン含有酸化亜鉛ターゲット(TiO:ZnO=10:90(質量%))を使用した。
(例3)
例1と同様の方法により、結晶性評価用のサンプル(以降「サンプル3」と称する)を調製した。
ただし、この例3では、両方の下地層は、酸化ガリウム含有酸化亜鉛(Ga+ZnO)とし、ターゲットとして、酸化ガリウム含有酸化亜鉛ターゲット(Ga:ZnO=5.7:94.3(質量%))を使用した。
(例4)
例1と同様の方法により、結晶性評価用のサンプル(以降「サンプル4」と称する)を調製した。
ただし、この例4では、両方の下地層は、酸化スズ含有酸化インジウム(SnO+In)とし、ターゲットとして、酸化スズ含有酸化インジウムターゲット(SnO:In=10:90(質量%))を使用した。
(例5)
例1と同様の方法により、結晶性評価用のサンプル(以降「サンプル5」と称する)を調製した。
ただし、この例5では、両方の下地層は、酸化ガリウムおよび酸化インジウム含有酸化スズ(Ga+In+SnO)とし、ターゲットとして、酸化ガリウムおよび酸化インジウム含有酸化スズターゲット(Ga:In:SnO=4:5:91(質量%))を使用した。
(例6)
例1と同様の方法により、結晶性評価用のサンプル(以降「サンプル6」と称する)を調製した。
ただし、この例6では、両方の下地層は、酸化ニオブ(Nb)とし、ターゲットとして、酸化ニオブターゲットを使用した。
(例7)
例1と同様の方法により、結晶性評価用のサンプル(以降「サンプル7」と称する)を調製した。
ただし、この例6では、両方の下地層は、酸化チタン(TiO)とし、ターゲットとして、酸化チタンターゲットを使用した。
(結晶性評価)
サンプル1〜サンプル7を使用して、X線回折評価を行った。より具体的には、各サンプルから得られた銀の(111)面回折ピークの状態から、ピーク強度、半値幅、および銀の推定粒径を算出した。
以下の表1には、各サンプルで得られた結果をまとめて示す。
Figure 2018124510
測定の結果、サンプル6およびサンプル7では、銀のピークは認められず、銀はアモルファス状態で存在していることが想定された。これに対して、サンプル1〜4では、銀の回折ピークが認められ、銀が結晶化していることが確認された。
なお、サンプル5では、ピーク強度は弱いものの、サンプル6およびサンプル7の場合に比べて、強度値は有意に上昇していることがわかった。従って、サンプル5においても、銀は、少なくとも一部が結晶化しているものと推定される。
このように、サンプル1〜サンプル5で使用した下地層は、銀の結晶化を促進する働きを有することが確認された。
(例11)
以下の方法により、評価試験用の透明スクリーンを製造した。
まず、第1の支持部材として、厚さ0.75mmの透明なポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを準備した。また、成形型として、表面にランダムな凹凸が形成されたサンドブラストフィルムを準備した。サンドブラストフィルムの凹凸の算術平均粗さRaは約0.2μmであり、PV値は1.8μmであった。
次に、PETフィルムの上に、ダイコート法により第1の樹脂を塗布した。第1の樹脂は、2官能を有するUV硬化性樹脂である。
次に、第1の樹脂の上に、前述の成形型を設置した。成形型は、凹凸の形成されている側が第1の樹脂と接するように配置した。この状態で、成形型の反対側から1000mJのUV光を照射して、第1の樹脂を硬化させ、第1の透明層を形成した。第1の透明層の厚さは、約5μmであった。
次に、第1の透明層の凹凸表面上に、下地層を設置した。
下地層は、酸化チタン含有酸化亜鉛(TiO+ZnO)とし、DCスパッタリング法により成膜した。スパッタリングのターゲットには、酸化チタン含有酸化亜鉛ターゲット(TiO:ZnO=10:90(質量%))を使用した。
成膜は、第1の透明層が設置された第1の支持部材を、スパッタリング装置内で水平に搬送しながら実施した。下地層の厚さは、約50nm〜60nmを目標とした。成膜条件は、前述の例1の場合と同様である。
これにより、酸化チタン含有酸化亜鉛からなる下地層が得られた。
次に、下地層の上に反射層を形成した。
反射層は、AgBiNdとし、前述のDCスパッタリング法により成膜した。スパッタリングのターゲットには、AgBiNdターゲット(Ag:Bi:Nd=98:1.7:0.3(質量%))を使用した。反射層の厚さは、約10nm〜15nmを目標とした。
次に、ダイコート法により、反射層の上に上部平坦層用の塗布液を塗布した。この塗布液は、溶媒(トルエン/シクロヘキサノンを8/2の割合で混合したもの)で希釈した、シクロオレフィン樹脂を主成分とする材料である。
上部平坦層用材料を塗布した後、積層体を110℃で5分間加熱し、希釈溶媒を乾燥させた。
これにより、反射層の上に、シクロオレフィン樹脂からなる上部平坦層が形成された。上部平坦層の厚さは、1.5μmであった。
次に、ダイコート法により、上部平坦層の上に、追加の透明層用の樹脂(第2の樹脂)を塗布した。第2の樹脂には、前述の第1の樹脂と同じものを使用した。また、第2の樹脂の上に、第2の支持部材として、PETフィルム(厚さ0.75mm)を載置した。
この状態で、第2の支持部材の側から1000mJのUV光を照射して、第2の樹脂を硬化させ、追加の透明層を形成した。追加の透明層の厚さは、約5μmであった。
以上の方法により、第1の支持部材/第1の透明層/下地層/反射層/上部平坦層/追加の透明層/第2の支持部材がこの順に積層された、耐久性評価用の映像投影用構造体が製造された。
次に、得られた映像投影用構造体の両側に、それぞれ、第1および第2のガラス基板を設置して、透明スクリーンを構成した。
第1および第2のガラス基板には、厚さが2mmのソーダライムガラスを使用した。なお、第1のガラス基板と映像投影用構造体の間には、第1の接着層として、厚さが0.38mmのポリビニルブチラール(PVB)フィルムを介在させた。同様に、第2のガラス基板と映像投影用構造体の間にも、第2の接着層として、厚さが0.38mmのポリビニルブチラール(PVB)フィルムを介在させた。
この積層体を、真空状態において120℃で1時間加熱した。その後、さらに、積層体を、1MPaの加圧下、130℃で90分間加熱した。
これにより、両ガラス基板と映像投影用構造体とが接合され、透明スクリーン(以下、「サンプル11」と称する)が製造された。
(例12)
例11と同様の方法により、評価試験用の透明スクリーンを製造した。
ただし、この例12では、上部平坦層用の塗布液として、ジカルボン酸およびジオールからなるポリエステル樹脂を主成分とする直鎖状重合体を使用した。この塗布液は、溶媒中にポリエステル樹脂が分散されたものである。溶媒は、メチルエチルケトン(MEK)と酢酸エチルの混合液であり、MEK:酢酸エチル=2:1(体積比)である。
塗布液の塗布後、110℃で5分間加熱することにより、ポリエステル樹脂からなる上部平坦層が形成された。
その後、例11と同様の方法により、得られた映像投影用構造体を2枚のガラス基板で挟み、評価試験用の透明スクリーン(以下、「サンプル12」と称する)を製造した。
(評価)
サンプル11およびサンプル12を用いて、以下に示す評価試験を実施した。
(可視光透過率および可視光反射率の測定)
分光光度計(U4100:HITACHI社製)を用いて、各サンプルの可視光透過率Tおよび可視光反射率Rを測定した。
(ヘーズの測定)
ヘーズ測定器(ヘーズコンピューター HHZ−2:Suga Test Instrument Co.Ltd社製)を用いて、各サンプルのヘーズHを測定した。
(耐久性評価試験)
サンプル11およびサンプル12を用いて、耐久性評価試験を実施した。耐久性評価試験は、以下のように実施した。
各サンプルを、80℃、相対湿度95%の高温高湿度環境に947時間保持する。その後、各サンプルの可視光透過率TおよびヘイズHを測定する。得られた値を、高温高湿度環境に保持する前の値と比較する。
両者の差が3%以内の場合、そのサンプルの耐久性を○とし、両者の差が3%を超える場合、そのサンプルの耐久性を×と判定する。
このような評価の結果、サンプル11およびサンプル12ではいずれも、耐久性は○となり、良好な耐久性を有することが確認された。
以下の表2には、サンプル11およびサンプル12の評価結果をまとめて示した。
Figure 2018124510
140 第1の映像投影用構造体
142 第1の支持部材
145 第2の支持部材
150 第1の透明層
151 凹凸表面
155 下地層
158 下地層の表面
160 反射層
162 反射層の表面
165 上部平坦層
170 追加の透明層
180 成形型
182 凹凸表面
185 第1の樹脂
400 第1の透明スクリーン
410 第1の透明基板
420 第2の透明基板
430 第1の接着層
432 第2の接着層
440 映像投影用構造体

Claims (10)

  1. 映像投影用構造体であって、
    凹凸表面を有する第1の透明層と、
    該第1の透明層の前記凹凸表面に設置された下地層と、
    該下地層の上に設置された、銀を含む材料で構成された反射層と、
    該反射層の上に配置された上部平坦層と、
    を有し、
    前記下地層は、前記反射層における銀の結晶化を促進させる材料で構成される、映像投影用構造体。
  2. 前記下地層は、酸化インジウム(In)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン含有酸化亜鉛(TiO+ZnO)、酸化ガリウム含有酸化亜鉛(Ga+ZnO)、酸化亜鉛含有酸化インジウム(ZnO+In)、酸化スズ含有酸化インジウム(SnO+In、ならびに酸化ガリウムおよび酸化インジウム含有酸化スズ(Ga+In+SnO)からなる群から選定された少なくとも一つの材料を含む、請求項1に記載の映像投影用構造体。
  3. 前記上部平坦層は、ポリエステル樹脂またはシクロオレフィン樹脂からなる、請求項1または2に記載の映像投影用構造体。
  4. 前記第1の透明層の前記凹凸表面は、算術平均粗さRaが0.01μm以上20μm以下であり、最大高さと最小高さの差(最大PV値)は、0.01μm以上50μm以下である、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の映像投影用構造体。
  5. さらに、
    前記第1の透明層の前記凹凸表面とは反対の側に設置された第1の支持部材、および/または
    前記上部平坦層の前記反射層とは反対の側に設置された第2の支持部材
    を有する、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の映像投影用構造体。
  6. 少なくとも一つの透明基板と、該透明基板の表面に配置された映像投影用構造体とを有する透明スクリーンであって、
    前記映像投影用構造体は、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の映像投影用構造体である、透明スクリーン。
  7. 映像投影用構造体の製造方法であって、
    (1)凹凸表面を有する第1の透明層を準備するステップと、
    (2)前記第1の透明層の前記凹凸表面に、下地層を設置するステップであって、前記下地層は、銀の結晶化を促進する材料で構成される、ステップと、
    (3)前記下地層の上に、銀を含む反射層を設置するステップと、
    (4)前記反射層の上に、上部平坦層を設置するステップと、
    を有する、製造方法。
  8. 前記(1)のステップは、
    (1−1)第1の支持部材上に、第1の樹脂を配置するステップと、
    (1−2)前記第1の樹脂の上に、凹凸を有する成形型を、前記凹凸が前記第1の樹脂に接触するように配置するステップと、
    (1−3)前記第1の樹脂を硬化させるステップと、
    を有する、請求項7に記載の製造方法。
  9. 前記下地層は、酸化インジウム(In)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン含有酸化亜鉛(TiO+ZnO)、酸化ガリウム含有酸化亜鉛(Ga+ZnO)、酸化亜鉛含有酸化インジウム(ZnO+In)、酸化スズ含有酸化インジウム(SnO+In、ならびに酸化ガリウムおよび酸化インジウム含有酸化スズ(Ga+In+SnO)からなる群から選定された少なくとも一つの材料を含む、請求項7または8に記載の製造方法。
  10. 前記上部平坦層は、ポリエステル樹脂またはシクロオレフィン樹脂を含む、請求項7乃至9のいずれか一つに記載の製造方法。
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