JP2018121530A - 畜舎用換気送風システム - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、家畜の種類に対応でき、夏季の暑さ対策に有効な畜舎用換気送風システムを提供することを目的とするものである。【解決手段】畜舎1の一方の壁面に設けられた複数の換気扇3を有する畜舎1において、前記一方の壁面と前記一方の壁面と対向する壁面以外の側面に、家畜の頭の高さ近傍に合わせた位置に開閉機構8を備えた複数の送風開口5を設け、前記開閉機構8が、複数の群に分割されて間欠に開閉制御可能であることを特徴とする畜舎用換気送風システム。【選択図】図1
Description
本発明は、畜舎用換気送風システムに関するものである。
従来、この種の畜舎に用いられる畜舎用換気については、例えば特許文献1のような換気装置や、特許文献2のようなトンネル換気鶏舎が知られている。
特許文献1の換気装置においては、図8に示すように、畜舎101内は一般的に床面の形状が長方形になっており、その短辺側の壁面に、畜舎内の空気を外部に排気する換気扇102が複数台設置されている。換気扇102が設置されている壁面とは反対側壁面には、畜舎101内に外気を供給するための外気用の吸込口103が設けられている。畜舎101内には、温度センサ104が複数、すなわち温度センサ104a〜104cが備えられている。この温度センサ104で検知した温度が高い場合には、換気扇102の回転数を上げ、この温度センサ104で検知した温度が低い場合には、換気扇102の回転数を下げるものが開示されている。
また、引用文献2のトンネル換気鶏舎では、図9に示すように、鶏舎201の一方の妻面に設けた給気口202から外気を取入れ、排気ファン203によって他方の妻面の排気口204から排出している。このようなトンネル換気鶏舎は、鶏舎長手方向の両側の側壁205の上部に補助入気口206を設けると共に、前記補助入気口206の鶏舎内側開口に入気調整板207を設け、前記入気調整板207の開閉及び開度を、鶏舎内の温度が均一になるように制御することにより、補助入気口206からの入気量を調整し、鶏舎内の温度を制御するものであった。
上記従来の畜舎用換気送風システムでは、家畜の飼育に適正な畜舎内風速を得るために、非常に多くの換気扇を設置する必要があり、設備が多くなるという問題点を有していた。
例えば、家畜が鶏(ブイロラー)である場合、飼育管理として、鶏の体感温度は、生後1〜14日齢では、26〜32℃で気流は無し、15〜35日齢では、19〜26℃で気流の風速は1m/s以上、36日齢以上では、18〜19℃で気流は風速1m/s以上で飼育する必要があることが一般的に知られている。
特に、成長した鶏である36日齢〜出荷まで(約50日齢)は暑さに弱いため、畜舎内温度が高い場合は、鶏の体感温度を下げるために風速3m/sの気流を発生させなければならない。一般的な鶏用の畜舎(10×45mの約150坪の建築面積で、天井高さの平均値が3m)で計算すると、畜舎内で気流の3m/sを得るためには、5400m3/minの風量が必要であり、一般的な300m3/minの換気扇に換算すると18台必要になる。
一方、成長した鶏に対しては、畜舎内温度の調整とは別に、酸素、二酸化炭素、アンモニアなどの臭気を含め、最適な空気環境を得るために、換気回数30回/hで換気を行う必要がある。上記のような一般的な鶏用の畜舎では、最低必要な換気量は、675m3/minである。すなわち、最低換気量で考えると、上記風速3m/sを得るための換気扇の台数と比較すると、1/8の台数(2台程度)になる。
また、従来の方法は、補助入気口からの入気量を調整して鶏舎内の温度が均一になるように制御するものであり、家畜に最適な体感温度に着目し、所定位置の風速を増加させて家畜の体感温度を低下させることで家畜の飼育状態を改善することはできないものであった。
また、所定位置の風速を増加させる別の方法として、鶏舎を横断するように遮蔽カーテンを備え、風の流れ方向に対して鶏舎の断面上部をふさぐことで、家畜が育成されている下部の風速を増加させる方法が挙げられるが、カーテンの設置によって鶏舎内での作業者の動線が妨げられて作業性が低下し、頻繁なカーテン高さの変更には手間がかかるという課題があった。
そこで本発明では、畜舎内での最低換気量を維持し、かつ、家畜に最適な気流を与えることができる畜舎用換気送風システムを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、畜舎の一方の壁面に設けられた複数の換気扇を有する畜舎において、前記一方の壁面と前記一方の壁面と対向する壁面以外の側面に、家畜の頭の高さ近傍に合わせた位置に開閉機構を備えた複数の送風開口を設け、前記開閉機構が、複数の群に分割されて間欠に開閉制御可能であることを特徴とする畜舎用換気送風システムとしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、風開口に備えた開閉機構の動作によって家畜に間欠送風することにより、酷暑であっても、鶏のストレス度合いが少なく、鶏の体温を効果的に下げることができ、飼育管理を向上させることができる。
また、畜舎内の温度が、所定の温度以上のときに、前記換気扇と前記開閉機構の制御により、家畜の頭の高さ近傍に風速3m/sを越える気流が間欠に供給されるため、急速に家畜の体温を下げることができる畜舎用換気送風システムを提供できるものである。
このように、夏季の酷暑であっても、鶏のストレス度合いが少なく、鶏の体温を効果的に下げることができる畜舎用換気送風システムを提供することができる。
本発明の請求項1に係る畜舎用換気送風システムは、畜舎の一方の壁面に設けられた複数の換気扇を有する畜舎において、前記一方の壁面と前記一方の壁面と対向する壁面以外の側面に、家畜の頭の高さ近傍に合わせた位置に開閉機構を備えた複数の送風開口を設け、前記開閉機構が、複数の群に分割されて間欠に開閉制御可能であることを特徴とするものである。
従来例では、換気扇の回転数を上下させて鶏舎全体の風量および家畜の頭の高さ近傍の風速を制御することは出来るが、特定範囲に位置して飼育される家畜の群れに対して局所的に風速を変動させることは困難であり、最低必要換気量に比べて多くの換気扇の設置が必要であった。鶏(ブイロラー)を例にとると、雛の段階では体格が小さいため鶏舎の一部に集約して飼育が行われ、成長段階に応じて体格が大きくなり飼育区画の面積を広げていき、36日齢以上では鶏舎全体を使って飼育されることが多い。つまり、飼育段階または飼育数に応じて、局所風速を高めたい位置は変化する。鶏舎全体を最適化した換気システムでは換気量が大きくなりすぎ、細かな風量調整には適さないことになる。また、従来例でも換気扇の回転数を段階的に切り替えて風量変化をさせることはできたが、この場合風量の変動が大きく、仮に回転数を細かく制御して風速を微調整するためには複雑な制御回路が必要であり、多額の費用がかかるものとなっていた。
本発明では、鶏などの家畜に対して高風速を断続的にあてることが可能となり、酷暑における鶏の育成効果が高いものとなる。すなわち、風冷用の送風開口をすべて開けるのではなく、時間をずらして区画ごとに開/閉制御をすることで、特定範囲に位置する鶏に対する風速を一時的に上昇させ、急速な冷却効果を得ることができる。送風開口を複数の群に分割し相互に開閉動作を行うことで、換気扇は一定の運転速度を保ったまま、鶏に対して高風速・低風速を周期的に発生させて間欠での風冷効果を得ることができる。これにより、酷暑であっても、鶏のストレス度合いが少なく、鶏の体温を効果的に下げることができ、飼育管理を向上させることができる。また、鶏舎全体を高風速にするための必要風量に比べて大幅に少ない風量で、鶏に対して高風速を与えることができるため、鶏舎に必要な換気扇の台数を減らし、かつ省エネで酷暑対策を実現できる畜舎用換気送風システムを提供することができる。
また、請求項2に係わる畜舎用換気送風システムは、前記複数の群ごとにガスセンサを備え、ガス濃度が所定の値以上になった群を検知し、前記群の送風開口の開口時間を、ガス濃度が所定の値未満の群の開口時間よりも長くなるように制御するようにしても良い。
これにより、特に急速に家畜の体温を下げることができる畜舎用換気送風システムを提供することができる。
また、請求項3に係わる畜舎用換気送風システムは、畜舎内の温度が、所定の温度以上のときに、前記換気扇と前記開閉機構の制御により、家畜の頭の高さ近傍に風速3m/sを越える気流が、間欠に送風されるようにしても良い。
これにより、CO2やアンモニアなどの家畜の呼気や糞尿を発生源とする家畜の成育にとって悪影響を及ぼすガスの濃度を低減することができる。家畜の呼吸域である頭の高さ近傍のガス濃度の低下により空気質が改善され、鶏のストレス度合いが少なく、さらに鶏の体重増加を良好に保つことができる畜舎用換気送風システムを得ることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係る鶏用の畜舎用換気送風システムの構成を示す側面断面図、図2は屋外から見た畜舎の側面図、図3は平面断面図である。
図1〜3に示すように、畜舎用換気送風システムは、畜舎1内に、換気扇3と、吸込口4と、送風開口5と、開閉機構8と、風速や温度やガス濃度を検知できるセンサ10と、センサ10の床下面からの高さを調整する高さ調節手段9と、畜舎内の風速と温度とガス濃度を集中的に管理制御する制御部11とを備えている。
図1に示すように、換気扇3は、家畜(鶏(ブロイラー))2が飼育されている畜舎1の一方の壁面に、畜舎内の床面から1.5〜2m程度の高さに複数台配設されている。
換気扇3は、畜舎1内の空気を外部に排出するように動作している。したがって、換気扇3を動作すると、他方の壁面に設けられた吸込口4から吸い込まれた外気は、畜舎1内をほぼ真直ぐに通風して、換気扇3によって畜舎外に排出される。
吸込口4は、換気扇3が配設されている壁面と対向する反対側壁面(他方の壁面)に、畜舎1の床面から1.5〜2m程度の高さに配設されている。なお、吸込口4には、制御部11からの信号または手動の操作で開閉できる吸込口カバーを設けて、鶏舎を密閉できるようにしても良い。
送風開口5は、図2、3に示すように、畜舎の側壁面13を貫通して畜舎内外を連通するものである。送風開口5は、畜舎の側壁面13に家畜としての鶏の頭の高さ近傍である床面から10cm〜90cm程度の高さに複数を備えている。
また、送風開口5は横長の開口部が好ましく、例えば、鶏舎の柱の間に高さ0.3m、長さ1.7mからなる約0.5m2の開口を複数備えていても良い。
図3の例では、鶏舎の側壁面に12個の送風開口5を備えており、4個ずつ同時に開閉可能である。送風開口5を4個ずつの群に分けて、それぞれの群に含まれる送風開口5を別の群に含まれる送風開口5と区別する場合には送風開口5a、送風開口5b、送風開口5cと記載する。
開閉機構8は、送風開口5それぞれをふさぐ蓋6と開閉軸7からなり、畜舎の側壁面 に備えている。
蓋6は板状で、送風開口5の上端部に開閉軸7を介して接続されている。制御部11の信号の基づき開閉機構8の蓋6を開閉する場合、蓋6にワイヤーをつなぎ、モータを使ってワイヤーを上下に巻き取ることで開閉制御が可能である。なお、開閉軸7にギアとモータを接続し、モータの回転方向を制御することで開閉制御をしてもよい。また別の開閉機構8として、上下に移動可能なスクリーン式カーテンで送風開口5をふさいでも良い。
つまり、本実施の形態では、送風開口5は複数の群に分割されて制御部11によって制御され、図2の例では送風開口5a、5b、5cごとに開閉動作ができる。
本実施の形態では、風速が300m3/minの換気扇3台を動かすと、鶏舎の合計風量は900m3/minであり、高さ0.5m、長さ4.0mからなる約2m2の吸込口4を開けた状態で、開閉機構8によって、開口面積0.5m2×4個の送風開口5aを開けると、送風開口5aの面風速は3.7m/sとなる。送風開口5aから吸込まれた空気は、鶏2aの頭の高さ近傍を高速で移動して一方の壁面方向にある換気扇3に向かって床面に対して水平に送風される。このとき鶏2aへの冷却効果とCO2やアンモニア等の排出効果を与えることができる。
高さ調整手段9とセンサ10は、複数の送風開口5の下流側のそれぞれには、設けられている。高さ調整手段9は、ジャッキ等の手動もしくは自動で上下できるものである。本実施の形態では、センサ10が設置される高さは、家畜の頭上の高さに合わせた高さとしている。具体的には、成長した鶏の身長であれば約30cmであるため、センサ10の位置は、床面から30cmの高さもしくは、それよりも少し高い位置(例えば31〜50cm程度)に設定し、温度やガス(CO2、アンモニアなど)を検知するように設定している。図3に示すようにセンサ10は、送風開口5a、5b、5cに対応して備え、それぞれセンサ10a、10b、10cとしている。
なお、制御部11は、CPU、メモリ記憶装置、ディスプレイ、及びキーボード等から構成されている。また、制御部11は、図示しないが、無線接続または有線接続により、換気扇3、吸込口4、高さ調整手段9、及びセンサ10a〜cと接続されている。なお、制御部11は、畜舎1以外の場所に設置されているものとする。
ここで、畜舎用換気送風システムの動作について説明する。
畜舎1内の基本的な換気量としては、飼育されている家畜の種類、成長度合いによって、最低必要な酸素濃度、もしくは二酸化炭素濃度の上限値が決まっており、その濃度を確保するための換気量から、必要な換気扇の台数を選定し設置される。
上記構成において、換気扇3を運転することで、畜舎1内の空気が排出され、吸込口4から畜舎1内へ外気が流入し、畜舎1内の換気が行なわれる。
鶏舎側面の送風開口5を開けた場合、送風開口5から吸込まれた空気は、換気扇3を備えた一方の壁面方向へ向かって、鶏の頭の高さ近傍を床面に対して水平で、かつ高速で移動する。
制御部11は、家畜が鶏(ブイロラー)である場合、検出した風速と温度とガス濃度に基づいて、生後日齢に対応した換気扇3、吸込口4、開閉機構8の状態管理をしている。
例えば、鶏(ブイロラー)の生後1〜14日齢では、26〜32℃で気流が無い状態が最適であり、制御部11は、吸込口4を開き、送風開口5を閉じた状態で、複数の換気扇3のうちの一部の換気扇3のみを動作させる制御を指示することにより、畜舎1内の温度を26〜32℃に維持管理する。なお、吸込口4と一部の換気扇3だけの換気の場合、畜舎1の床面近辺には、ほとんど風が流れない。
また、15〜35日齢では、19〜26℃で気流の風速は1m/s以上の状態が最適であり、制御部11は、高さ調整手段9によりセンサ10を15cm程度の高さに自動調整し、風速1m/s程度で動作するように、吸込口4を開き、送風開口5a〜cの開口量と換気扇3の動作を調整する。
また、成長した鶏である36日齢〜出荷まで(約50日齢)は、17〜18℃で気流は風速1m/s以上の状態が最適であり、制御部11は、高さ調整手段9により、センサ10を30cm程度の高さに自動調整し、風速1m/s程度で動作するように制御を指示する。センサ10a〜cの情報に基づき、制御部11により30cm程度の高さにおいて17〜18℃になるように、吸込口4を開き、送風開口5の開口量と、換気扇3の動作を制御する。しかし、36日齢〜出荷まで(約50日齢)の成長した鶏は、暑さに弱いため、吸込口4と、送風開口5の開口量と換気扇3の動作だけでは30cm程度の高さにおいて17〜18℃にならない場合(例えば、夏季の暑い日)がある。その時には、鶏の体感温度を下げるために、吸込口4を閉じ、送風開口5の一部のみ(図2および図3の例では送風開口5a)を開く。このように動作させると、送風開口5aの周囲にいる家畜2には、風速3m/s以上で動作する風を作成することができる。そこで送風開口5a、5b、5cを順に開閉していくことで、開口された送風開口部の周囲の風速が一時的に上昇し、鶏を急速に冷却することができる。
さらに成長した鶏である36日齢〜出荷まで(約50日齢)は、暑さに弱いため、急速に鶏の体感温度を下げる必要がある。前述した、換気扇3を全て作動させた上で、送風開口5a、5b、5cを順に開閉していくことで、開口された送風開口部の周囲の風速が一時的に風速3m/sよりも速い風速、本実施の形態では風速4m/s程度で動作させることができ、鶏への冷却効果をさらに高めることができる。風速3m/sを超える気流を成長した鶏に与えると、成長した鶏にストレスが発生することが一般的に知られているため、風速4m/s程度の風を常時発生させるのではなく、所定時間間隔で風速を変動させる。この間欠の送風制御は、風速4m/sと送風停止とを繰り返す制御や、風速4m/sと風速3m/sとを繰り返す制御でもよい。また、成長した鶏のストレスの度合の情報を予め制御部11内の記憶装置に記憶しておき、記憶装置に予め記憶されているストレスの度合の情報とセンサ10a〜cからの測定情報とを比較し、成長した鶏のストレス度合いを予測して間欠送風制御を行ってもよい。なお、制御部11内の記憶装置に予め記憶されるストレスの度合の情報は、温度、湿度、気流の状態(風速)、ガス濃度(CO2、アンモニアなど)、それぞれに関連する時間、及びそれぞれの組み合わせにおける成長した鶏のストレス状態を対応表情報として記憶されているものとし、制御部11から制御を行っている。
成長した鶏のストレス度合いは、外部状況により変わるものであるが、本実施の形態では、例えば、風速4m/s程度で1分間、風速3m/s程度で2分間の送風を交互に繰り返す間欠送風制御を行うものとする。
さらに、成長した鶏に対しては、畜舎1内温度が適温であれば、酸素、二酸化炭素、アンモニアなどの臭気を含め、最適な空気環境を得るために、換気回数30回/hを行う必要があり、この場合、一般的な鶏用の畜舎で必要な最低換気量は、675m3/minであるため、一般的な換気扇を3台程度分の風量を生成するだけの換気扇3を動作するように制御部11から制御する。
次に、具体的な畜舎内温度に対する換気扇3の制御方法の一例を示す。
図4は、鶏(ブロイラー)を飼育するために、22日齢以降の日齢毎の最適飼育温度を示している。図5は、風速による体感温度の低下温度の一例を示している。図6は、鶏が22日齢時の畜舎内温度に対する畜舎内の対応風速の関係の一例を示している。
図4に示す通り、鶏は成長するに従い、最適温度が低くなっているが、夏季の暑い日は、最適飼育温度よりも外気温度が高くなり、その場合、送風によって、鶏の体感温度を下げる必要がある。
図5に、風速による体感温度の低下温度の一例を示している。体感温度は、湿度と風速の組み合わせによって異なる。図5では、湿度50%且つ風速0m/s時の畜舎内温度を体感温度の基準とした場合、湿度80%時に風速に対する畜舎内温度の体感として感じる温度を示している。例えば、湿度80%且つ風速0m/s時は、前述の基準である湿度50%且つ風速0m/s時と比較すると体感温度は3.9℃高く、湿度80%且つ風速3m/s時は、前述の基準より6.9℃低い温度と感じることを示している。
鶏が22日齢時の制御方法の一例を図6に基づいて説明すると、湿度80%で、畜舎内温度が、29.9℃時には、制御部11は、センサ10a〜cからの情報で畜舎内温度が29.9℃であることを検知し、図6の畜舎内温度に対する畜舎内の対応風速の関係に基づき、センサ10付近の風速を2.5m/sにしている。つまり、図5に示す体感温度の低下温度の一例に基づくと、風速2.5m/sにすることにより、鶏の体感温度が−5.9℃となり、実質24℃となる。即ち、図4の最適飼育温度に示す通り、22日齢の鶏に対して24℃で飼育できることになる。
その後、畜舎内温度が、30.8℃まで上昇すると、制御部11は、センサ10a〜cからの情報で畜舎内温度が30.8℃であることを検知し、図6の畜舎内温度に対する畜舎内の対応風速の関係に基づき、センサ10付近の風速を3.0m/sにしている。つまり、図5に示す体感温度の低下温度の一例に基づくと、風速3.0m/sにすることにより、鶏の体感温度が−6.9℃となり、実質23.9℃となる。即ち、図4の最適飼育温度に示す通り、22日齢の鶏に対して、ほぼ24℃で飼育できることになる。
さらにその後、畜舎内温度が、29.8℃まで低下すると、制御部11は、センサ10a〜cからの情報で畜舎内温度が29.8℃であることを検知し、図6の畜舎内温度に対する畜舎内の対応風速の関係に基づき、センサ10付近の風速を2.5m/sにしている。つまり、図5に示す体感温度の低下温度の一例に基づくと、風速2.5m/sにすることにより、鶏の体感温度が−5.9℃となり、実質24℃となる。即ち、図4の最適飼育温度に示す通り、22日齢の鶏に対して、24℃で飼育できることになり、常にブロイラーの体感温度を図4に示す最適飼育温度で飼育できるように制御している。
しかしながら、通常の畜舎では、風速3m/s以上の風速を与えると、前述した通り鶏がストレスを感じると言われているが、畜舎内温度が30.8℃以上に上昇した場合、畜舎内の風速は3.0m/sとしている。
しかし、本発明の実施の形態では、畜舎内温度が32.0℃まで上昇すると、制御部11は、センサ10a〜cからの情報で畜舎内温度が32.0℃であることを検知し、図6の畜舎内温度に対する畜舎内の対応風速の関係に基づき、センサ10付近の風速を3.0〜4.0m/sの間欠で風速を変更するようにしている。これにより、鶏へのストレスを低減しつつ、より強い風速を与えることで、暑さ対策が可能になる。
具体的な間欠送風制御としては、畜舎内温度が32.0℃以上のときは、風速3.0m/sを3分間送風したのち、風速4.0m/sを3分間送風し、また風速3.0m/sを3分間送風することを繰り返し行い、畜舎内温度が30.8℃に下がったときに、通常の3.0m/sの風速を連続に送風するといった制御を行なう。
なお、ガスセンサを備え、ガス濃度が所定の値以上になった場所を検知し、その場所の送風開口5の開口時間を、他の位置の開口時間よりも長くしてもよい。例えば、送風開口5aから順に5b、5cの順番で開閉を行っていたときに、送風開口5cに対応するセンサ10cのガス濃度が、設定した所定濃度を上回ったときには、送風開口5cの開口時間を他の送風開口5a・5bに加えて+1分長く開くことによって換気量を増やし、鶏舎から発生する鶏の育成に有害なガスを低減させることができる。
この間欠送風制御が鶏へストレスを与えないことについて、実証実験を行なった。 畜舎(4.6m×3.7m×高さ2.4m)を2つ用意し、その畜舎内に、それぞれ飼育エリア(2.6m×2.6m)を設け、それぞれ鶏を100羽飼育した。なお、鶏は21日齢までは、別の畜舎で雛から飼育されていたもので、22日齢に、それぞれの畜舎の平均体重同じ(約750g)になるように100羽ずつ振り分けし、それぞれの畜舎の鶏から、750gに近い鶏を各20羽抽出し、20羽の平均の体重を測定した。
前述の一方の畜舎では、壁面に設置した換気扇3のみを用い、一般的な風速の与え方である3m/sまでの通常の風速制御で飼育した。
また、他方の畜舎は、図1〜3と同様に壁面に設置した換気扇3と、床面から30〜50cm程度の高さに調整できるセンサ10を設置した。他方の畜舎は、前述したように、畜舎内温度が32.0℃以上になったときに、吸込口4を閉じ、送風開口5の一部のみ(図2および図3の例では送風開口5a)を間欠かつ周期的に開閉動作を行う。これにより、センサ10の周囲に風速3.0m/sと風速4.0m/sを交互に発生させる制御を行なった。
それぞれの環境で飼育した鶏を1週間毎に20羽の平均体重を測定した結果を図7に示す。その結果、畜舎内温度が32.0℃以上になったときに、風速3.0m/sと風速4.0m/sを交互に発生させる制御を行なった他方の畜舎の方が、49日齢時点で体重の増加が大きかった。つまり、風速3.0m/sと風速4.0m/sを交互に間欠送風制御を行なった鶏は大きなストレスを受けていなかったと判断できる。
本実施の形態では家畜を鶏として説明したが、家畜の種類としては複数あり、鶏以外の豚や牛もそれぞれの頭上の高さに送風機を設置することで同様の効果を奏することができる。
以上のように本発明にかかる畜舎用換気送風システムは、送風開口に備えた開閉機構の動作によって間欠送風することにより、酷暑であっても、鶏のストレス度合いが少なく、鶏の体温を効果的に下げることができ、飼育管理を向上させることができるので、畜舎用換気送風システムとして有用である。
1 畜舎
2 家畜
2a,2b,2c 鶏
3 換気扇
4 吸込口
5 送風開口
5a,5b,5c 送風開口
6 蓋
7 開閉軸
8 開閉機構
9 高さ調整手段
10 センサ
10a,10b,10c センサ
11 制御部
101 畜舎
102 換気扇
103 吸込口
104 温度センサ
201 鶏舎
202 給気口
203 排気ファン
204 排気口
205 側壁
206 補助入気口
207 入気調整板
2 家畜
2a,2b,2c 鶏
3 換気扇
4 吸込口
5 送風開口
5a,5b,5c 送風開口
6 蓋
7 開閉軸
8 開閉機構
9 高さ調整手段
10 センサ
10a,10b,10c センサ
11 制御部
101 畜舎
102 換気扇
103 吸込口
104 温度センサ
201 鶏舎
202 給気口
203 排気ファン
204 排気口
205 側壁
206 補助入気口
207 入気調整板
Claims (3)
- 畜舎の一方の壁面に複数の換気扇を設けた畜舎において、
前記一方の壁面と前記一方の壁面と対向する壁面以外の側壁面に、
家畜の頭の高さ近傍に合わせて複数の送風開口を設けた畜舎用換気システムであって、
前記送風開口には開閉機構を備え、前記開閉機構が、複数の群に分割されて間欠に開閉制御可能であることを特徴とする畜舎用換気送風システム。 - 前記複数の群ごとにガスセンサを備え、ガス濃度が所定の値以上になった群を検知し、前記群の送風開口の開口時間を、ガス濃度が所定の値未満の群の開口時間よりも長くなるように制御することを特徴とする請求項1記載の換気送風システム。
- 畜舎内の温度が、所定の温度以上のときに、前記換気扇と前記開閉機構の制御により、家畜の頭の高さ近傍に風速3m/sを越える気流が、間欠に送風されることを特徴とする請求項1または2に記載の畜舎用換気送風システム。
Priority Applications (1)
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| JP2017013892A JP2018121530A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 畜舎用換気送風システム |
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| JP2017013892A Pending JP2018121530A (ja) | 2017-01-30 | 2017-01-30 | 畜舎用換気送風システム |
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-
2017
- 2017-01-30 JP JP2017013892A patent/JP2018121530A/ja active Pending
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